(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022120262
(43)【公開日】2022-08-18
(54)【発明の名称】ウェブサイト管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20220810BHJP
G06Q 30/06 20120101ALI20220810BHJP
【FI】
G06Q30/02 480
G06Q30/06 330
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021017045
(22)【出願日】2021-02-05
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和2年11月16日に愛媛経済レポート第2227号の第2頁にて公開
(71)【出願人】
【識別番号】521055655
【氏名又は名称】株式会社まなひめ
(74)【代理人】
【識別番号】100142217
【弁理士】
【氏名又は名称】小笠原 宜紀
(74)【代理人】
【識別番号】100119367
【弁理士】
【氏名又は名称】松島 理
(72)【発明者】
【氏名】笹田 雄太
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
5L049BB21
(57)【要約】
【課題】商品の売買及び商品の情報の送受信に関するサービスを提供するウェブサイトにおいて、販売者に直接的に新規の購入者を獲得する機会を与えることができるウェブサイト管理システムを提供する。
【解決手段】顧客CLが第二端末12にて発信用商品情報を受信した回数に基づき販売者SEに特典を付与する第一特典付与部14iと、顧客CLが第二端末12にて発信用商品情報を受信した回数に基づき顧客CLに特典を付与する第一特典付与部14iと、第二利用者情報の特定の販売者SEのログインIDと、顧客CLが第二端末12に受信した発信用商品情報を発信した販売者SEのログインIDとを比較し、これらが一致するか否かの情報である識別情報一致情報を第二特典付与部14jに発信する識別情報一致確認部14kとを有する管理サーバー14を備える。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークを介して、商品の販売と該商品に係る情報である発信用商品情報の発信とを行う複数の第一利用者の各々が使用する端末である第一端末と、前記商品の購入と前記発信用商品情報の受信とを行う複数の第二利用者の各々が使用する端末である第二端末と、運営者が使用する端末である第三端末と、通信可能に接続された管理サーバーによって、商品の売買及び商品情報の送受信に関するサービスを提供するウェブサイトを管理するウェブサイト管理システムであって、
前記管理サーバーは、
前記管理サーバーによって行われる処理の基準となる情報である設定情報を記憶する設定情報記憶部と、
前記第一利用者に関する情報である第一利用者情報を、該第一利用者を識別するための第一識別情報と対応付けて記憶する第一利用者情報記憶部と、
前記第二利用者に対応付けられた前記第一利用者の前記第一識別情報を含む該第二利用者に関する情報である第二利用者情報を、該第二利用者を識別するための第二識別情報と対応付けて記憶する第二利用者情報記憶部と、
前記第一端末から発信される前記第一利用者が販売を希望する商品の名称、価格及び在庫数の情報を含む情報である販売商品情報を記憶する販売商品情報記憶部と、
前記販売商品情報記憶部に記憶された販売商品情報を前記ウェブサイト上に表示する処理を行う第一表示処理部と、
前記第二端末から発信される、前記第二識別情報、前記第一表示処理部の処理によって表示された販売商品情報に基づいて前記第二利用者が選択した前記第二利用者が購入を希望する商品及び購入したい数量の情報を含む情報である購入商品情報、及び、前記販売商品情報記憶部に記憶された前記販売商品情報に基づいて商品の売買に係る処理を行う商品売買処理部と、
前記第一端末から発信される発信用商品情報を記憶する発信用商品情報記憶部と、
前記発信用商品情報記憶部に記憶された発信用商品情報を前記ウェブサイト上に表示する処理を行う第二表示処理部と、
前記設定情報記憶部に記憶された設定情報、及び、前記第二利用者が前記第二端末にて前記第一利用者が発信した前記発信用商品情報を受信した回数に基づき定められる情報である第一特典情報を前記第一利用者の識別情報と対応付けて前記第一利用者情報記憶部に記憶させる第一特典付与部と、
前記設定情報記憶部に記憶された設定情報、及び、前記第二利用者が前記第二端末にて前記発信用商品情報を受信した回数に基づき定められる情報である第二特典情報を、前記第二利用者の識別情報と対応付けて前記第二利用者情報記憶部に記憶させる第二特典付与部と、
を有し、
前記設定情報は、前記第三端末からの指示に基づいて更新されることを特徴とするウェブサイト管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載のウェブサイト管理システムであって、さらに、
前記第一表示処理部の処理によって表示された販売商品情報に基づいて前記第二利用者が選択した商品を販売する前記第一利用者の前記第一識別情報と、該第二利用者の前記第二利用者情報に含まれる前記第一識別情報とが一致するか否かの情報である識別情報一致情報を発信する識別情報一致確認部を有するウェブサイト管理システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のウェブサイト管理システムであって、
前記購入商品情報は、前記第二利用者が購入を希望する商品を販売する前記第一利用者又は前記運営者の指定する住所のうち、前記第二利用者が選択した住所の情報である送付先情報を含む情報であり、
前記商品売買処理部は、前記第一利用者に前記送付先情報に基づいて商品を送付するよう誘導し、前記商品が前記送付先情報の住所に到着した際に、前記第一利用者に該商品が前記送付先情報の住所に到着したことを通知するウェブサイト管理システム。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一に記載のウェブサイト管理システムであって、さらに、
少なくとも、前記第二利用者が前記第一利用者に販売を希望する商品の名称を含む情報である販売希望商品情報を前記ウェブサイト上に表示する処理を行う第三表示処理部を有するウェブサイト管理システム。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一に記載のウェブサイト管理システムであって、
前記商品売買処理部は、
前記第二端末から発信される、前記第二識別情報、前記第一表示処理部の処理によって表示された販売商品情報に基づいて前記第二利用者が選択した前記第二利用者が購入の予約を希望する商品及び購入したい数量の情報を含む情報である予約購入商品情報、及び、前記販売商品情報記憶部に記憶された前記販売商品情報に基づいた商品の予約売買に係る処理と、
前記第二利用者が一商品を一定期間内に予約する数量に応じて該商品の価格を変更する処理と、
を行うウェブサイト管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品の売買及び商品の情報の送受信に係るサービスを提供するウェブサイトを管理するウェブサイト管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットや、タブレット、スマートフォンの普及により、オンラインショッピングサイトを利用する人が増加している。経済産業省が発表した令和2年7月付けの報告書「令和元年度内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業(電子商取引に関する市場調査)」(https://www.meti.go.jp/press/2020/07/20200722003/20200722003.html)によると、オンラインショッピングサイト等、インターネット上で販売や取引が行われるウェブサイト(Eコマース)の市場規模が拡大しており、日本の2019年のBtoC-EC(企業が一般消費者を対象に行う電子商取引)市場規模は、2018年の約18兆9,845億円から、19兆3,609億円に増加した(前年比7.65%増)とされている。このようなオンラインショッピングサイトは、実際に商品を並べて売っている店舗(いわゆる実店舗)と比較した場合、顧客にとっては店舗に行かなくても商品を購入することができるという点で優れており、商品を販売素する者(以下、「販売者」と称す。)にとっては比較的安く開業できるという点で優れている。また、実店舗の場合、顧客は店舗と顧客の生活圏との距離が遠いと利用を諦めてしまう場合があるが、オンラインショッピングサイトの場合はこのような問題は生じない。
【0003】
逆にいうと、オンラインショッピングサイトで開業している販売者の数が非常に多く、顧客にとって、その全ての販売者が取り引き可能な相手であるから、販売者はオンラインショッピングサイト内で実際に自身の商品を購入する顧客(以下、「購入者」と称す。)を獲得することが難しいといった問題があった。
【0004】
このような状況に鑑みて、例えば、特許文献1では、顧客が過去に購入した商品の情報から、顧客が未購入のカテゴリの商品のうち購入に結びつく可能性が高い商品を特定し、顧客に該商品の案内をする技術が開示されている。この技術によれば、顧客が未購入のカテゴリの商品を購入するよう働きかけることができるので、該カテゴリの商品を販売する販売者は新規の購入者を獲得する機会を得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1で開示される技術は、あくまで、オンラインショッピングサイトの運営者がオンラインショッピングサイト全体の顧客数を増加させるためのものである。言い換えると、この技術は、オンラインショッピングサイト全体の顧客数が増加することで、販売者に間接的に新規の購入者を獲得する機会を与える仕組みであり、直接的に新規の購入者を獲得する機会を与えるものではない。
【0007】
本発明は、従来のこのような事情に鑑みてなされたものである。本発明の目的の一は、商品の売買及び商品の情報の送受信に関するサービスを提供するウェブサイトにおいて、販売者に直接的に新規の購入者を獲得する機会を与えることができるウェブサイト管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0008】
本発明の第1の側面に係るウェブサイト管理システムは、通信ネットワークを介して、商品の販売と該商品に係る情報である発信用商品情報の発信とを行う複数の第一利用者の各々が使用する端末である第一端末と、前記商品の購入と前記発信用商品情報の受信とを行う複数の第二利用者の各々が使用する端末である第二端末と、運営者が使用する端末である第三端末と、通信可能に接続された管理サーバーによって、商品の売買及び商品の情報の送受信に関するサービスを提供するウェブサイトを管理するウェブサイト管理システムであって、前記管理サーバーは、前記管理サーバーによって行われる処理の基準となる情報である設定情報を記憶する設定情報記憶部と、前記第一利用者に関する情報である第一利用者情報を、該第一利用者を識別するための第一識別情報と対応付けて記憶する第一利用者情報記憶部と、前記第二利用者に対応付けられた前記第一利用者の前記第一識別情報を含む該第二利用者に関する情報である第二利用者情報を、該第二利用者を識別するための第二識別情報と対応付けて記憶する第二利用者情報記憶部と、前記第一端末から発信される前記第一利用者が販売を希望する商品の名称、価格及び在庫数の情報を含む情報である販売商品情報を記憶する販売商品情報記憶部と、前記販売商品情報記憶部に記憶された販売商品情報を前記ウェブサイト上に表示する処理を行う第一表示処理部と、前記第二端末から発信される、前記第二識別情報、前記第一表示処理部の処理によって表示された販売商品情報に基づいて前記第二利用者が選択した前記第二利用者が購入を希望する商品及び購入したい数量の情報を含む情報である購入商品情報、及び、前記販売商品情報記憶部に記憶された前記販売商品情報に基づいて商品の売買に係る処理を行う商品売買処理部と、前記第一端末から発信される発信用商品情報を記憶する発信用商品情報記憶部と、前記発信用商品情報記憶部に記憶された発信用商品情報を前記ウェブサイト上に表示する処理を行う第二表示処理部と、前記設定情報記憶部に記憶された設定情報、及び、前記第二利用者が前記第二端末にて前記第一利用者が発信した前記発信用商品情報を受信した回数に基づき定められる情報である第一特典情報を前記第一利用者の識別情報と対応付けて前記第一利用者情報記憶部に記憶させる第一特典付与部と、前記設定情報記憶部に記憶された設定情報、及び、前記第二利用者が前記第二端末にて前記発信用商品情報を受信した回数に基づき定められる情報である第二特典情報を、前記第二利用者の識別情報と対応付けて前記第二利用者情報記憶部に記憶させる第二特典付与部とを有し、前記設定情報を、前記第三端末からの指示に基づいて更新することができる。
【0009】
前記構成によれば、第二利用者がこれまで商品を購入したことがない第一利用者の商品の発信用商品情報を閲覧するよう誘導し、ひいては第一利用者の購入者を増やすことができる。具体的には、第一利用者に発信用商品情報が第二利用者に閲覧された回数に応じて特典を付与する第一特典付与部を備える構成であるので、第一利用者が、発信用商品情報の閲覧回数が増やそうとする意欲が増進され、発信用商品情報の発信回数が増加し、発信用商品情報の内容が充実する。これにより、第二利用者が、積極的に発信用商品情報を閲覧するよう誘導できる。加えて、第二利用者に発信用商品情報を閲覧した回数に応じて特典を付与する第二特典付与部を備えるような構成であるので、第二利用者が、より積極的に発信用商品情報を閲覧するよう誘導できる。また、本発明に係るウェブサイト管理システムは、第二利用者に第一利用者を対応付けて記憶する第二利用者情報記憶部を備える構成であるので、例えば、第二利用者が当該ウェブサイト管理システムを利用する以前から商品を購入していた第一利用者を登録し、第二利用者が、登録された第一利用者と異なる第一利用者の発信用商品情報を閲覧した際には、第二利用者により多くの(より高価な)特典を付与する態様にすることができる。これにより、第二利用者が、これまで商品を購入したことがない第一利用者の発信用商品情報を、特に積極的に閲覧するよう誘導できる。
【0010】
また、本発明の第2の側面に係るウェブサイト管理システムは、前記第一表示処理部の処理によって表示された販売商品情報に基づいて前記第二利用者が選択した商品を販売する前記第一利用者の前記第一識別情報と、該第二利用者の前記第二利用者情報に含まれる前記第一識別情報とが一致するか否かの情報である識別情報一致情報を発信する識別情報一致確認部を有することができる。
【0011】
前記構成によれば、第二利用者が商品を購入する際に、購入する商品を販売する前記第一利用者と、対応付けて記憶された第一利用者とを比較する識別情報一致確認部を備える構成であるので、例えば、第二利用者が当該ウェブサイト管理システムを利用する以前から商品を購入していた第一利用者を登録し、第二利用者が、対応付けられた第一利用者と異なる第一利用者の商品を購入する際に、特典を付与する態様にすることができる。これにより、第二利用者が、これまで商品を購入したことがない第一利用者の商品を、特に積極的に購入するよう誘導できる。また、例えば、当該ウェブサイトの会員費の支払いが必要な有料会員の第二利用者のみが、対応付けられた第一利用者と異なる第一利用者の商品を購入可能にすることで、該会員費を特典の付与に係る費用に用いることができる。
【0012】
さらにまた、本発明の第3の側面に係るウェブサイト管理システムは、前記購入商品情報は、前記第二利用者が購入を希望する商品を販売する前記第一利用者又は前記運営者の指定する住所のうち、前記第二利用者が選択した住所の情報である送付先情報を含む情報であり、前記商品売買処理部は、前記第一利用者に前記送付先情報に基づいて商品を送付するよう誘導し、前記商品が前記送付先情報の住所に到着した際に、前記第一利用者に該商品が前記送付先情報の住所に到着したことを通知することができる。
【0013】
前記構成によれば、第二利用者が商品を注文した場合、該商品を販売する第一利用者又は前記運営者が予め指定した住所の中から第二利用者が選択した住所に商品を送付するよう第一利用者に誘導し、商品が該住所に到着した際にはその旨を第二利用者に通知する商品売買処理部を備える構成であるので、例えば、複数の第二利用者が略同じタイミングで同じ第一利用者に商品を注文した際に、該第一利用者の指定した住所に複数の第二利用者が注文した商品を一緒に送付し、第二利用者が該住所で商品を受け取る態様にすることができる。これにより、商品の送料を抑えることができる。
【0014】
さらにまた、本発明の第4の側面に係るウェブサイト管理システムは、少なくとも、前記第二利用者が前記第一利用者に販売を希望する商品の名称を含む情報である販売希望商品情報を前記ウェブサイト上に表示する処理を行う第三表示処理部を有することができる。
【0015】
前記構成によれば、第一利用者は、ウェブサイトを介して第二利用者が求めている商品を知ることができ、新たな購入者を獲得する機会を得ることができる。
【0016】
さらにまた、本発明の第5の側面に係るウェブサイト管理システムは、前記商品売買処理部が、前記第二端末から発信される、前記第二識別情報、前記第一表示処理部の処理によって表示された販売商品情報に基づいて前記第二利用者が選択した前記第二利用者が購入の予約を希望する商品及び購入したい数量の情報を含む情報である予約購入商品情報、及び、前記販売商品情報記憶部に記憶された前記販売商品情報に基づいた商品の予約売買に係る処理と、前記第二利用者が一商品を一定期間内に予約する数量に応じて該商品の価格を変更する処理とを行うことができる。
【0017】
前記構成によれば、商品が予約された数量が多くなるほど、1個あたりの価格を下げる(割安で購入できるようにする)ことで、購入者を増やすことができる。すなわち、販売者の新規の購入者を増やすことに寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の一実施の形態に係るウェブサイト管理システムの全体構成を説明するシステム構成図である。
【
図2】ウェブサイトを構成する各ウェブページを説明する構成図である。
【
図3】管理サーバーの機能的な構成を説明する機能ブロック図である。
【
図4】商品売買処理部で行われる処理の流れを説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施の形態は、本発明の技術思想を具体化するための例示であって、本発明はそれらを以下のものに特定しない。また、本明細書は特許請求の範囲に示される部材を、実施の形態の部材に特定するものでは決してない。特に実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。さらに、本発明を構成する各要素は、複数の要素を同一の部材で構成して一の部材で複数の要素を兼用する態様としてもよいし、逆に一の部材の機能を複数の部材で分担して実現することもできる。
(ウェブサイト管理システム1)
【0020】
本発明の一実施形態に係るウェブサイト管理システム1について
図1~
図4に基づいて説明する。
【0021】
ウェブサイト管理システム1は、
図1に示すように、通信ネットワークを介して、複数の販売者SE(特許請求の範囲における「第一利用者」の一例に対応する。)が使用する第一端末11と、複数の顧客CL(特許請求の範囲における「第二利用者」の一例に対応する。)が使用する第二端末12と、運営者ADが使用する第三端末13と通信可能に接続された管理サーバー14によって、ウェブサイトWSを管理するシステムである。なお、第一端末11、第二端末12及び第三端末13として用いる端末の種類は特に限定されず、例えば、パソコンや、タブレット、スマートフォンを用いることができる。また、第一端末11、第二端末12及び第三端末13は特定の端末を指すものではなく、販売者SEが複数の端末を使用する場合はそれら全てが第一端末11に該当し、顧客CLが複数の端末を使用する場合はそれら全てが第二端末12に該当し、運営者ADが複数の端末を使用する場合はそれら全てが第三端末13に該当する。
(ウェブサイトWS)
【0022】
ウェブサイトWSは、ウェブサイト管理システム1で管理されるウェブサイトであって、商品の売買を行うためのオンラインショッピングサイトとしてのサービスと、ウェブサイトWSにて売買される商品の情報等で交流するためのSNS(Social Networking Service)としてのサービスとを提供する。
【0023】
また、ウェブサイトWSは、
図2に示すように、ウェブページである「会員登録ページ」、「ログインページ」、「メインページ」、「ショッピングページ」及び「SNSページ」で構成されている。会員登録ページは、販売者SE用の会員登録ページと顧客CL用の会員登録ページの2つがあり、いずれかの会員登録ページを利用して会員登録することで、ウェブサイトWSを利用できるようになる。具体的には、販売者SE用の会員登録ページから会員登録を行った者は、会員登録のために会員登録ページの入力フォームに入力した情報(第一利用者情報。詳細は後述する。)が第一利用者情報記憶部14bによって記憶され、オンラインショッピングサイトとしてのサービス上では商品を販売することができ、SNSとしてのサービス上では商品に係る情報である発信用商品情報を発信することができる。一方、顧客CL用の会員登録ページから会員登録を行った者は、会員登録のために入力した情報(第二利用者情報。詳細は後述する。)が第二利用者情報記憶部14cによって記憶され、オンラインショッピングサイトとしてのサービス上では商品を購入することができ、SNSとしてのサービス上では商品に係る情報である発信用商品情報を受信し、販売希望商品情報(詳細は後述する。)を発信することができる。また、ウェブサイトWSに会員登録すると、ログインID(特許請求の範囲における「第一識別情報」及び「第二識別情報」の一例に対応する。)とパスワード(特許請求の範囲における「第一識別情報」及び「第二識別情報」の一例に対応する。)が自動的に設定され付与される。販売者SE及び顧客CLは、ウェブサイトWSのログインページにこれらを入力することで、ウェブサイトWSのメインページにアクセスできる。メインページからは、ショッピングページ又はSNSページにアクセスすることができ、ショッピングページではオンラインショッピングサイトとしてのサービスを受け、SNSページではSNSとしてのサービスを受けることができる。
【0024】
なお、ウェブサイトWS及びウェブページの態様は前述のものに限定されず、適宜変更してもよい。例えば、会員登録していない者もウェブサイトWSの一部を利用できる(例えば、SNSページの閲覧のみ可能とする)ようにしたり、会員登録に一月毎に費用が発生する有料会員の制度を設け、有料会員のみが受けられるサービスを設けたりしてもよい。また、販売者SEと顧客CLとで会員登録の方法を区別せず、販売者SEが商品の購入及び発信用商品情報の受信、顧客CLが商品の販売及び発信用商品情報の発信をできるようにしてもよい。また、ログインID及びパスワードは、販売者SE及び顧客CLが会員登録する際に、自ら設定できるようにしてもよい。
(第一端末11、第二端末12及び第三端末13)
【0025】
図1に示すように、第一端末11は販売者SEが使用する端末であり、第二端末12は顧客CLが使用する端末であり、第三端末13は運営者ADが使用する端末である。これらの端末は、例えば、パソコンや、タブレット、スマートフォンが該当する。また、第一端末11、第二端末12及び第三端末13は、特定の端末を指すものではなく、例えば、一販売者SEが複数の端末を使用する場合はそれら全てが第一端末11に該当し、一顧客CLが複数の端末を使用する場合はそれら全てが第二端末12に該当し、一運営者ADが複数の端末を使用する場合はそれら全てが第三端末11に該当する。
(管理サーバー14)
【0026】
管理サーバー14は、
図1に示すように、通信ネットワークを介して、第一端末11、第二端末12及び第三端末13と通信可能に接続される。また、管理サーバー14は、
図3に示すように、設定情報記憶部14a、第一利用者情報記憶部14b、第二利用者情報記憶部14c、販売商品情報記憶部14d、第一表示処理部14e、商品売買処理部14f、発信用商品情報記憶部14g、第二表示処理部14h、第一特典付与部14i、第二特典付与部14j、識別情報一致確認部14k及び第三表示処理部14lを備えており、販売者SEの操作に基づいて第一端末11から発信される情報、顧客CLの操作に基づいて第二端末12から発信される情報及び運営者ADの操作に基づいて第三端末13から発信される情報に応じて、各部材が処理を行う(詳細は後述する。)。
<設定情報記憶部14a>
【0027】
設定情報記憶部14aは、管理サーバー14によって行われる処理の基準となる情報である設定情報を記憶する部材である。設定情報には、少なくとも、第一特典付与部14i及び第二特典付与部14jの処理によってポイント(詳細は後述する。)を付与する際に、ポイント数を決定するための基準が含まれる。また、設定情報記憶部14aに記憶された設定情報は、運営者ADが第三端末13を操作することで更新することが可能である。
<第一利用者情報記憶部14b>
【0028】
第一利用者情報記憶部14bは、第一利用者情報を、ログインID及びパスワードと対応付けて記憶する部材である。第一利用者情報は、例えば、販売者SEの名前(又は名称)、住所(又は居所)、連絡先等の情報であって、ウェブサイトWSに会員登録する際、販売者SE用の会員登録ページに入力した情報である。
<第二利用者情報記憶部14c>
【0029】
第二利用者情報記憶部14cは、第二利用者情報を、ログインID及びパスワードと対応付けて記憶する部材である。第二利用者情報は、例えば、顧客CLの名前、住所、連絡先、特定の販売者SE等の情報であって、ウェブサイトWSに会員登録する際、顧客CL用の会員登録ページに入力した情報である。ここで、「特定の販売者SEの情報」とは、会員登録された販売者SEの中から顧客CLが選択した一の販売者SEを特定する情報である。顧客CL用の会員登録ページ上に、会員登録された販売者SEの名前(又は名称)が一覧で表示され、その中から顧客CLがよく商品を購入する販売者SEを選択するよう誘導し、顧客CLの会員登録が完了した際に、選択された販売者SEのログインIDが「特定の販売者SEの情報」として、他の第二利用者情報と対応付けて記憶される。また、顧客CLが販売者SEを選択しなかった場合、運営者ADが予め指定した販売者SEのログインID(例えば、運営者AD自身も販売者SEとして登録してあるのであれば自身の販売者SEとしてのログインID)が特定の販売者SEの情報として記憶される。
【0030】
なお、第二利用者情報記憶部14cの態様は前述のものに限定されず、例えば、顧客CLが複数の販売者SEを選択できるようにしてもよいし、「特定の販売者SEの情報」はログインID以外の情報であってもよい。また、顧客CLは販売者SEに招待された者のみが会員登録できるようにし、「特定の販売者SE」には該顧客CLを招待した販売者SEが自動的に割り振られる態様(招待制)にしてもよい。具体的には、販売者SE毎に個別に招待用URLを配布し、販売者SEは該招待用URLを招待したい顧客CLに配布する。顧客CLが該招待用URLにアクセスすると、販売者SEに招待された顧客CL専用の会員登録ページが表示され、該会員登録ページから会員登録した顧客CLの第二利用者情報記憶部14cに該販売者SEの情報が記録される。
<販売商品情報記憶部14d>
【0031】
販売商品情報記憶部14dは、販売者SEが販売を希望する商品の名称、画像、価格及び在庫数の情報、並びに、商品の規格や原材料等の詳細情報である販売商品情報を記憶する部材である。具体的に販売商品情報は、ショッピングページの1つであり、販売者SEのみアクセス可能な出品用ページ(
図2参照。)の入力フォームから入力可能である。すなわち、販売者SEが第一端末11を操作して出品用ページにアクセスし、販売商品情報を入力することで、該販売商品情報は販売商品情報記憶部14dに記憶される。
【0032】
なお、販売商品情報記憶部14dの態様は前述のものに限定されず、販売商品情報も前述のものに限られない。例えば、販売商品情報として、商品のレビューや口コミを含めることも可能である。
<第一表示処理部14e>
【0033】
第一表示処理部14eは、販売商品情報記憶部14dに記憶された販売商品情報をショッピングページの1つである販売商品一覧ページ及び販売商品個別ページ(
図2参照。)に表示する処理を行う部材である。販売商品一覧ページは、販売商品情報記憶部14dに記憶された複数の販売商品情報のうち、商品の名称、商品の画像及び価格を一覧で表示するウェブページであり、表示された一覧の中から所望の商品を選択することで該商品の販売商品個別ページにアクセスすることができる。販売商品個別ページは、販売商品情報記憶部14dに記憶された複数の販売商品情報のうち、1つの商品の名称、画像、価格及び在庫数の情報、並びに、商品の規格(仕様)や原材料等の詳細情報を表示するウェブページであり、表示すされた商品を購入するための操作をすることができる。すなわち、販売者SEは、販売商品一覧ページを閲覧して気になる商品を探し、該商品の販売商品個別ページにアクセスしてより詳しい情報を閲覧した後に、該商品を購入するための操作を行うことができる。
【0034】
なお、第一表示処理部14eの態様は前述のものに限定されず、販売商品一覧ページ及び販売商品個別ページの態様も前述のものに限られない。例えば、販売商品一覧ページに、所望の商品を検索する検索機能、商品の種類を限定する絞り込み機能、一覧となっている商品の順番を特定の条件で並び替えるソート機能等を設けてもよい。
<商品売買処理部14f>
【0035】
商品売買処理部14fは、商品の売買に係る処理を行う部材である。以下で、商品売買処理部14fで行われる処理について、
図4のフローチャートに基づいて説明する。
【0036】
まず、ステップST101で、顧客CLがショッピングページから購入したい商品及びその数量を選択(商品を注文)する。これにより、顧客CLが購入を希望する商品及び購入したい数量の情報である購入商品情報が確定し、該購入商品情報が商品売買処理部14fに発信される。
【0037】
次に、ステップST102で、購入商品情報と販売商品情報(特に在庫数)と比較し、販売可能な状態であるか否かを判断する。商品が販売できないと判断された場合、ステップST103に進み、顧客CLに所望の商品が販売できない旨を通知する。
【0038】
一方、ステップST102で商品が販売できると判断された場合、ステップST104に進み、顧客CLに料金の支払い方法や商品の送付先を指定するよう誘導する。これにより、顧客CLが希望する料金の支払い方法の情報である支払い方法情報、及び、顧客CLが希望する商品の送付先の情報である送付先情報が確定し、該購入商品情報が商品売買処理部14fに発信される。
【0039】
次に、ステップST105で、支払い方法情報に基づいて顧客CLに料金の支払いを欲求し、料金の支払いが確認できれば、ステップST106で、送付先情報に基づいて販売者SEに商品を送付するよう誘導する。
【0040】
なお、商品売買処理部14fにおける処理は前述の態様に限定されない。例えば、顧客CLが商品を注文した場合、該商品を販売する販売者SE又は運営者ADが予め指定した住所の中から顧客CLが商品の送付先を選択するようにしてもよい。この場合、商品が該住所に到着した際、商品売買処理部14fは、その旨を顧客CLに通知する。これにより、例えば、複数の顧客CLが略同じタイミングで同じ販売者SEに商品を注文した際に、販売者SEの指定した住所に複数の顧客CLが注文した商品を一緒に送付し、顧客CLが該住所で商品を受け取る態様にすることができ、商品の送料を抑えることができる。
【0041】
また、商品売買処理部14fが、顧客CLが購入の予約を希望する商品及び購入したい数量の情報である予約購入商品情報に基づいて、商品の予約売買に係る処理を行うようにしてもよい。このとき、顧客CLが一商品を一定期間内に予約する数量に応じて該商品の価格を変更する処理を併せて行うようにしてもよい。具体的には、特定の商品の予約の受付け期間を1ヶ月とし、その期間中に1又は複数の顧客CLが該商品を予約した数量が、1~100個であれば1個1000円、101~1000個であれば1個800円、1001~10000個であれば1個500円で販売する。このように商品が予約された数量が多くなるほど、1個あたりの価格を下げる(割安で購入できるようにする)ことで、購入者を増やすことができる。すなわち、販売者SEの新規の購入者を増やすことに寄与する。
<発信用商品情報記憶部14g>
【0042】
発信用商品情報記憶部14gは、販売者SEが第一端末11から発信する、商品に係る情報である発信用商品情報を記憶する部材である。具体的に発信用商品情報は、販売者SE用のSNSページ(詳細は後述する。)の入力フォームから入力可能である。すなわち、販売者SEが第一端末11を操作してSNSページにアクセスし、発信用商品情報を入力することで、該発信用商品情報は発信用商品情報記憶部14gに記憶される。
【0043】
商品に係る情報は、例えば、商品のレビューや活用方法(食べ物であれば美味しい食べ方、道具であれば便利な使い方等)である。また、商品に係る情報の態様は特に限定されず、文字や画像(写真や動画)、音声、又はこれらを結合したもの等が該当する。また、これらを生放送(いわゆるライブ配信)の態様で発信するようにしてもよい。
【0044】
なお、発信用商品情報記憶部14gの態様は前述のものに限定されず、発信用商品情報も前述のものに限られない。
<第二表示処理部14h>
【0045】
第二表示処理部14hは、発信用商品情報記憶部14gに記憶された発信用商品情報をSNSページに表示する処理を行う部材である。
【0046】
SNSページは、発信用商品情報記憶部14gに記憶された発信用商品情報、及び、販売希望商品情報(詳細は後述する。)を一覧で表示する。また、SNSページには、販売者SE用と顧客CL用とがあり(
図2参照。)、販売者SE用のSNSページは発信用商品情報を入力するための入力フォームを備え、顧客CL用のSNSページは販売希望商品情報(詳細は後述する。)を入力するための入力フォームを備える。
【0047】
なお、第二表示処理部14hの態様は前述のものに限定されず、SNSページの態様も前述のものに限られない。例えば、SNSページに、所望の文字列を含む発信用商品情報を検索する検索機能、情報の態様を限定する絞り込み機能、一覧となっている商品の順番を特定の条件で並び替えるソート機能等を設けてもよい。また、第二表示処理部14hは、発信用商品情報以外にも、生放送の態様で発信される発信用商品情報の発信時間をまとめた番組表(例えば、運営者ADが定期的に作成する。)を表示する処理を行うようにしてもよい。
<第一特典付与部14i>
【0048】
第一特典付与部14iは、設定情報記憶部14aに記憶された設定情報、及び、顧客CLが第二端末12にて発信用商品情報を受信した回数に基づき定められる情報である第一特典情報を販売者SEのログインIDと対応付けて第一利用者情報記憶部14bに記憶させる部材である。
【0049】
ここで第一特典情報とは、例えば、月末に1点を1円に換算して支払われるポイントの点数の情報である。例えば、ポイントは、顧客CLが第二端末12に発信用商品情報を1000回受信する毎にポイントが1点付与されるよう設定されている。
【0050】
前述の態様により、販売者SEは顧客CL発信用商品情報を閲覧する回数を増やそうとする意欲が増進され、発信用商品情報の発信回数が増加し、発信用商品情報の内容が充実する。よりよい情報が集まれば、顧客CLもより積極的に発信用商品情報を閲覧するようになる。なお、第一特典付与部14iの態様は前述のものに限定されない。
<第二特典付与部14j>
【0051】
第二特典付与部14jは、設定情報記憶部14aに記憶された設定情報、及び、顧客CLが第二端末12にて発信用商品情報を受信した回数に基づき定められる情報である第二特典情報を顧客CLのログインIDと対応付けて第二利用者情報記憶部14bに記憶させる部材である。
【0052】
ここで第二特典情報とは、ショッピングページで商品を購入する際に、1点を1円に換算して使用可能なポイントの点数の情報である。例えば、ポイントは、顧客CLが第二端末12に発信用商品情報を10回受信する毎にポイントが1点付与され、1ヶ月につき最大500点まで付与されるよう設定されている。また、後述する識別情報一致確認部14kによって、第二利用者情報の特定の販売者SEのログインIDと比較し、異なるログインIDの販売者SEが発信した発信用商品情報を顧客CLが第二端末12に受信した場合には、10回につき2点のポイントが付与さる。
【0053】
前述の態様により、顧客CLは積極的に発信用商品情報を閲覧するようになる。また、特定の販売者SE以外、言い換えれば、顧客CLがよく商品を購入する販売者SE以外が発信する発信用商品情報を閲覧した際には、第二利用者により多くのポイントが付与されるので、顧客CLはあまり商品を購入しない又は商品を購入したことがない販売者が発信する発信用商品情報を特に積極的に閲覧するようになる。このように、本発明の一実施形態に係るウェブサイト管理システム1は、顧客CLがこれまで商品を購入したことがない販売者SEの商品の発信用商品情報を閲覧するよう誘導し、ひいては販売者SEの購入者を増やすことに寄与する。
【0054】
なお、第二特典付与部14jの態様は前述のものに限定されない。例えば、ショッピングページで商品を購入する際に使用可能なポイントの付与に代えて、客SEが第二端末12に発信用商品情報を特定の回数受信した際に賞品を提供するようにしてもよい。
<識別情報一致確認部14k>
【0055】
識別情報一致確認部14kは、第二利用者情報の特定の販売者SEのログインIDと、顧客CLが第二端末12に受信した発信用商品情報を発信した販売者SEのログインIDとを比較し、これらが一致するか否かの情報である識別情報一致情報を第二特典付与部14jに発信する部材である。これにより、第二特典付与部14jは、顧客CLが、特定の販売者SEの情報を閲覧したのか、特定の販売者SE以外の情報を閲覧したのかを判別することができる。
【0056】
なお、識別情報一致確認部14kの態様は前述のものに限定されない。例えば、第二利用者情報の特定の販売者SEのログインIDと、購入商品情報に含まれる商品を販売する販売者SEのログインIDとを比較し、これらが一致するか否かの情報である識別情報一致情報を商品売買処理部14fに発信するようにしてもよい。これを利用して、例えば、特定の販売者SE以外、言い換えれば、顧客CLがよく商品を購入する販売者SE以外から商品を購入する際に、特典(例えば、前述のポイント)を付与することができる。この態様であれば、顧客CLはあまり商品を購入しない又は商品を購入したことがない販売者から積極的に商品を購入するようになる。このように、本発明の一実施形態に係るウェブサイト管理システム1は、顧客CLがこれまで商品を購入したことがない販売者SEの商品を購入するよう誘導し、ひいては販売者SEの購入者を増やすことに寄与する。また、例えば、当該ウェブサイトの会員費の支払いが必要な有料会員の顧客CLのみが、特定の販売者SE以外の販売者SEから商品を購入できるようにすることで、該会員費を特典の付与に係る費用に充てることができる。
<第三表示処理部14l>
【0057】
第三表示処理部14lは、顧客CLが販売者SEに販売を希望する商品を特定するための情報(商品の名称、大きさ、色、価格、数量等の情報)である販売希望商品情報をSNSページに表示する処理を行う部材である。
【0058】
販売希望商品情報は、顧客CL用のSNSページに設けられる入力フォームから入力可能であり、SNSページは、発信用商品情報記憶部14gに記憶された発信用商品情報、及び、販売希望商品情報を一覧で表示する。具体的には、SNSページ上に表示された販売希望商品情報を見た販売者SEは、該表示された販売希望商品情報にコメントする(SNSページ上に公開されている態様)、又は、顧客CLに直接メッセージを送り(SNSページ上に公開されない態様)、商品の販売を提案・交渉することができる。交渉が成立した場合、販売者SEは、該顧客CL専用の販売商品個別ページを作成し、商品の売買を行う(商品の売買に係る処理は、商品売買処理部14fで行われる。)。前述の態様により、販売者SEは顧客CLが求めている商品を知った上で、商品の販売を提案・交渉できるので、販売者SEは、新たな購入者を獲得する機会を得ることができる。
【0059】
以上説明したように、本発明の一実施形態に係るウェブサイト管理システム1は、(1)顧客CLが第二端末12にて発信用商品情報を受信した回数に基づき販売者SEに特典を付与する第一特典付与部14iと、(2)顧客CLが第二端末12にて発信用商品情報を受信した回数に基づき顧客CLに特典を付与する第一特典付与部14iと、(3)第二利用者情報の特定の販売者SEのログインIDと、顧客CLが第二端末12に受信した発信用商品情報を発信した販売者SEのログインIDとを比較し、これらが一致するか否かの情報である識別情報一致情報を第二特典付与部14jに発信する識別情報一致確認部14kとを有する管理サーバー14を備えている。この態様により、販売者SEは発信用商品情報の内容を充実させようとするような傾向が強まり、顧客CLは積極的に発信用商品情報(特に、これまで商品を購入したことがない販売者SEの発信用商品情報)を閲覧するような傾向が強まる。すなわち、ウェブサイト管理システム1は、特典を介して、顧客CLにこれまで商品を購入したことがない販売者SEの発信用商品情報を特に積極的に閲覧するよう誘導するものであり、販売者SEに自身が発信する発信用商品情報を介して新規の購入者を獲得する機会を与えることができる。
【符号の説明】
【0060】
1…ウェブサイト管理システム
11…第一端末
12…第二端末
13…第三端末
14…管理サーバー
14a…設定情報記憶部
14b…第一利用者情報記憶部
14c…第二利用者情報記憶部
14d…販売商品情報記憶部
14e…第一表示処理部
14f…商品売買処理部
14g…発信用商品情報記憶部
14h…第二表示処理部
14i…第一特典付与部
14j…第二特典付与部
14k…識別情報一致確認部
14l…第三表示処理部
SE…販売者
CL…顧客
AD…運営者
WS…ウェブサイト