(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022120419
(43)【公開日】2022-08-18
(54)【発明の名称】果実の樹木にアリが登れなくなる装置
(51)【国際特許分類】
A01M 29/34 20110101AFI20220810BHJP
【FI】
A01M29/34
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021017302
(22)【出願日】2021-02-05
(71)【出願人】
【識別番号】506003059
【氏名又は名称】津金 英幸
(72)【発明者】
【氏名】津金 英幸
【テーマコード(参考)】
2B121
【Fターム(参考)】
2B121AA16
2B121BB30
2B121EA24
2B121FA01
(57)【要約】
【課題】
果実の実がなる木で、果実に実が付いた時から収穫期にかけて、アリが果キズを付け、また、キズから果実は病気、腐敗になり易く、アリが果実から果実に移動することによって、果実の病気、腐敗菌を媒介し、果実の病気、腐敗を拡散させている。アリを寄せ付けない禁忌剤、アリを殺す殺虫剤などが販売されているが、殺虫剤、禁忌剤を使用することによって、アリが担っている自然環境が破壊され、生態系への悪影響が懸念される。アリの殺虫剤、禁忌剤を使用せず、自然環境保護、生態系保護した状態で、受粉期間はアリを樹木に登らせ、結実後はアリを樹木に登らせない物理的で、簡単に取外しが出来るアリ防止方法が必要である。
【解決手段】
結実から果実収穫までの期間だけアリを木に登らせないために、木に傷付けず、簡単に取付け、取り外しが可能で、物理的にアリが木に登るのを遮断するアリ返し構造を持つ壁を考案した。
【選択図】
図20
【特許請求の範囲】
【請求項1】
果実の実がなる樹木の枝が出ている部分よりも下部の幹部に取付けて、木にアリが登ることを防止するために、アリが物理的に乗り越える事が出来ない壁構造を有している装置である。
【請求項2】
果実の実がなる樹木の枝を支える支柱に取付ける装置で、支柱から木にアリが登ることを防止するために、物理的に乗り越える事が出来ない壁構造を有している装置である。
【請求項3】
果実の樹木にアリが登れなくなる装置は、簡単に誰でも脱着出来る面ファスナーによる固定方法を有している装置である。
【請求項4】
材質がプラスチックで出来ている既存製品である果実の実がなる樹木の枝を支えるための支柱に取付けるU字型の枝受けの下部に、本発明と同様な木にアリが登ることを防止する物理的に乗り越える事が出来ない壁構造を有しているプラスチック製の枝受けである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アリが樹木に登ることを防ぎ、アリによる果実被害を防ぐことに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の果実へのアリの被害を防ぐ方法として、アリの殺虫剤(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)、禁忌剤(例えば、特許文献5参照)がある。以下、従来の殺虫剤、禁忌剤について説明する。殺虫剤、禁忌剤の使用は、アリの受粉活動が減少する悪影響を及ぼし、果樹の結実を妨げる。また、殺虫剤、禁忌剤を使用することによって、アリが担っている自然環境が破壊され、生態系への影響がある。殺虫剤、禁忌剤を使用しても、局所的に使用され、また、効果は一定期間限定であり、さらに、使用範囲外からアリが侵入してくるため効果は薄く、アリの根絶は不可能である。アリ自体は根絶させてはならず、受粉活動など農家と共存する関係にある。受粉段階では、アリを受粉に有効利用し、果実の結実が始まった段階で、アリを果実に近ずけない方法が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003-073216
【特許文献2】特開2008-231028
【特許文献3】特開2009-131280
【特許文献4】特開2010-265264
【特許文献5】特開平11-209208
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の果実の樹木にアリが登れなくなる装置が解決しようとする課題は、アリが地面から樹木本体経由で、樹木上部にアリが登っていくこと、又、樹木の枝を保持する枝受け支柱経由で、地面から樹木上部にアリが登っていくことが原因となる下記6点が課題である。
【0005】
課題1.果実の実がなる木で、果実に実が付いた時から収穫期にかけて、アリが果実を食べて、キズを付けるため、果実の商品価値が無くなる。
【0006】
課題2.果実の実がなる木で、果実に実が付いた時から収穫期にかけて、アリが果実を食べて、キズを付けるため、そのキズから果実が病気になる。
【0007】
課題3.果実の実がなる木で、果実に実が付いた時から収穫期にかけて、アリが果実から果実に移動することによって、果実の病気を媒介し、果実の病気を拡散している。
【0008】
課題4.アリを寄せ付けない禁忌剤、アリを殺す殺虫剤などが販売されていますが、局所的に使用され、また、その効果は一定期間限定であり、アリを完全に防ぐことが出来ず、アリによる果実被害が防止できていない。
【0009】
課題5.殺虫剤、禁忌剤の使用は、アリによる受粉活動が減少する悪影響を及ぼし、果樹の結実を妨げる。
【0010】
課題6.殺虫剤、禁忌剤を使用することによって、アリが担っている自然環境が破壊され、生態系への悪影響がある。
【0011】
本発明は、殺虫剤、禁忌剤などを使用せず、自然環境を保護し、生態系を保護しながら、アリによる果実被害を防ぐことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記6点の課題を解決するため、本発明は、下記10点の解決手段を考案した。
【0013】
解決手段1.果実の実がなる木にアリが登ることが出来ない、物理的に乗り越える事が出来ない壁となる構造を有している。
【0014】
解決手段2.果実の実がなる木にアリが登ることが出来ない解決手段1.の物理的な壁は、アリの足掛りにならない鏡面な壁表面、又は、鏡面に近い平滑な壁表面を有しているため、アリは足掛りが無く滑って壁を乗り越える事が出来ない。
【0015】
解決手段3.果実の実がなる木にアリが登ることが出来ない、解決手段1.の物理的な壁の取付け位置は、樹木の種類、枝受け支柱の種類を問わず、樹木、枝受け支柱のどこの部分、位置にでも任意に取付けが可能な面ファスナーで取付ける構造を有している。
【0016】
丸い棒形状の枝受け支柱の場合は、表面に凹凸が無いため、凹凸を吸収するための、支柱と接触する部分にウレタンなどの樹脂素材部分が無い場合もある。
【0017】
解決手段4.果実の実がなる木にアリが登ることが出来ない、解決手段1.の物理的な壁は、樹木への取付け時に、木にキズを付けずに取付けることが出来る。
【0018】
解決手段5.果実の実がなる木にアリが登ることが出来ない、解決手段1.の物理的な壁は、薄い材料で出来ているため自由に曲がり、面ファスナーで取付ける構造であるため、細い木は重ね巻きを行い、太い木まで、木の太さに関係なく取付けが可能である。
【0019】
解決手段6.果実の実がなる木にアリが登ることが出来ない、解決手段1.の物理的な壁は、面ファスナーで貼付けて取付ける構造であるため、難しい取付け方法が無く、誰でも簡単に取付け、取り外しが出来るので、果実が結実した期間のみに取付けを行い、果実収穫後には、取外すことが簡単に行える。
【0020】
解決手段7.果実の実がなる木にアリが登ることが出来ない、解決手段1.の物理的な壁は、樹木に取付け時、樹木の種類による表面の凹凸により、木と本装置の間に隙間が出来ない凹凸を吸収するウレタンなどの樹脂素材で出来ている構造を有している。
【0021】
解決手段8.果実の実がなる木にアリが登ることが出来ない、解決手段1.の物理的な壁は、樹木に取付け時、アリ返しとなる壁を開く角度を自由に変えられる構造を有している。
【0022】
解決手段9.果実の実がなる木にアリが登ることが出来ない、解決手段1.の物理的な壁は、形状を丸型、四角など自由に変形できる薄い材料でできているため、丸型の枝受け支柱、四角い枝受け支柱にも取付けが可能である構造を有している。樹木以外の、丸型、又は四角い枝受け支柱からのアリの侵入も防ぐことが出来る。
【0023】
解決手段10.既存製品のプラスチック製のU字型の枝受け下部にも、本発明品と同様なアリが乗り越える事が出来ない解決手段1.の物理的な壁構造を追加したプラスチック製のU字型の枝受けもある。
【0024】
既存製品のプラスチック製のU字型の枝受けに本発明品を追加した製品により、樹木以外の丸型、又は四角い枝受け支柱からのアリの侵入を防ぐ。
【発明の効果】
【0025】
アリが樹木の根本から、又は、丸型、又は四角い枝受け支柱の根本から樹木の果実を目指して登ってきた場合、樹木の根本付近、又は、丸型、又は四角い枝受け支柱に取付けられている本発明品のアリが乗り越える事が出来ない本発明品の物理的な壁構造に遮られ、樹上に登る事が出来ない。
【0026】
さらに、壁の表面は鏡面、又は、鏡面に近い平滑な表面を有しているため、アリは足掛りが無く滑って壁を乗り越え木を登る事が出来なくなる。
【0027】
果実をアリに食べられる事が無くなり、良品果実が多くなる。また、アリに食べられた箇所からの病気発生、腐敗防止となる。
【0028】
アリが果実間を往来することによる、病気、腐敗の拡散を防ぐことができる。
【0029】
果実の実がなる木にアリが登ることが出来ない、本発明の物理的な壁の取付け位置は、樹木、枝受け支柱のどこの部分、位置にでも任意に取付けが可能な面ファスナーで取付ける構造を有しているため、樹木の種類、枝受け支柱の種類を問わず使用することが出来る。
【0030】
果実の実がなる木にアリが登ることが出来ない、本発明の物理的な壁は、樹木への取付け時に、樹木に穴、キズなどを付けずに取付けることが出来る面ファスナーで取付ける構造を有している。
【0031】
本発明品は、細い木から太い木まで木の太さに関係なく取付け出来る面ファスナーで取付ける構造であるため、細い木は重ねて巻き付けて固定が出来き、太い樹木の場合は面ファスナーで複数個を連結して使用することも可能である。
【0032】
果実の実がなる木にアリが登ることが出来ない、本発明品の物理的な壁は、面ファスナーで取付ける構造であるため、難しい取付け方法が無く、誰でも簡単に取付け、取り外しが出来る。
【0033】
果実が結実した期間のみに取付けを行い、木の生育に影響しないように果実収穫後には、取外すことが簡単に行える。
【0034】
果実の実がなる木にアリが登ることが出来ない、本発明品の物理的な壁は、樹木に取付け時、樹木の種類による表面の凹凸により、木と本発明品との間に隙間が出来ない凹凸を吸収するウレタンなどの樹脂素材で出来ている構造を有しているため、木の表面に凹凸がある樹木の種類に関係なく使用出来る。
【0035】
果実の実がなる木にアリが登ることが出来ない、本発明品の物理的な壁は、樹木に取付け時、アリ返しとなる壁を開く角度を自由に変えられる構造を有しているため、取付けた樹木表面の凸凹な形状に対応し、任意に壁の角度を自由に変えられることにより、木の形状に沿った壁が出来る。
【0036】
また、壁の角度は、下向きのアリ返しとなるように壁を開かせて取付けることが出来る。
【0037】
果実の実がなる木にアリが登ることが出来ない、本発明品の物理的な壁は、樹木の枝を保持する枝受け支柱にも取付ける事が可能な構造を有しているため、樹木以外の枝受け支柱からのアリの侵入を防ぐことが出来る。
【0038】
既存製品のプラスチック製のU字型の枝受け下部にも、本発明品と同様なアリが乗り越える事が出来ない物理的な壁構造を追加することにより、枝受け支柱からのアリの侵入を防ぐことが出来る。
【0039】
殺虫剤、禁忌剤の使用しないため、アリによる受粉活動が行われ、果樹の結実への影響が無くなる。
【0040】
殺虫剤、禁忌剤を使用しないため、アリによる受粉が行われ結実への貢献があり、また、アリが担っている自然環境が破壊されず、生態系への悪影響が無く、アリから果実を守ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【
図1】果実の樹木にアリが登れなくなる装置の裏面図
【
図2】果実の樹木にアリが登れなくなる装置の上面図
【
図3】果実の樹木にアリが登れなくなる装置の正面図
【
図16】ホッチキス(登録商標)で全部品を固定した写真
【
図18】貼付け部の面ファスナーが本体から出ている写真
【
図19】完成品が樹木に巻き付いた状態を現した写真
【
図24】枝を支える支柱に取付け実際に使用した写真
【発明を実施するための形態】
【0042】
【0043】
本発明品は、1樹木接触板、2アリ返し板、3面ファスナー板、4ホッチキス(登録商標)の4点の部品で構成され、樹木に巻き付けて使用する。
【0044】
図1果実の樹木にアリが登れなくなる装置の裏面図は、樹木と接触する側から見た図である。
【0045】
1樹木接触板は、木に接触する部分であり、木の表皮の凹凸を吸収し、本発明品と木の間にアリが通れるような隙間を無くす役目がある。
【0046】
木の表皮の凹凸を吸収するため、対候性、対紫外線素材の柔らかい樹脂、ウレタンなどの材料で出来ている。
【0047】
ウレタンなどの柔らかい材料であるため、本発明品を木に取付けたままでも、1年程度の木の幹が太くなることに順応出来る。
【0048】
図6樹木接触板図は、1樹木接触板の全体図であり、幅は10mm~20mm、板厚は3mm~10mm、長さは、対象となる樹木によって、任意の長さが可能である。
【0049】
図7樹木接触板両端拡大図は、1樹木接触板の両端面の形状を現している。
【0050】
5樹木接触板端面角度は、本発明品を木に巻き付ける時、巻き始めと、巻き終わり部分で、樹木、又は製品間との間に隙間を無くすために斜めに角度が付けられている。
【0051】
5樹木接触板端面の角度は、10度~70度で任意に可変である。
【0052】
2アリ返し板は、1樹木接触板と、3面ファスナー板との間に取付けられる。
【0053】
材質は耐腐食性のステンレス、アルミなどの金属で、幅は20mm~40mm、板厚は0.2mm~1mm、長さは1樹木接触板と同じ長さである。材質は樹脂でも可能である。
【0054】
2アリ返し板の表面は、アリの足掛りとならないようにアリの足が滑る鏡面に近い状態である。
【0055】
2アリ返し板の効果は、アリの壁となって立ち塞がり、この2アリ返し板を越えようとしても、足掛りが無く、足が滑り越えることが出来ない。
【0056】
2アリ返し板は、1樹木接触板の幅よりも5mm~20mm広く、その広い部分には、
図4アリ返し板図のように10mm~20mm間隔で、1樹木接触板 近くまで、13切れ込み を入れる。
【0057】
この13切れ込み部分は、
図9樹木実装正面図、
図10アリ返し部拡大図のように本発明品を取り付けてから、2アリ返し板の下側を14アリ返し部角度15度~60度に開き、アリが樹木に登ることを阻止する壁となる。
【0058】
図1果実の樹木にアリが登れなくなる装置の裏面図の3面ファスナー板によって、樹木に本発明品を巻きつけた時の固定を行う。
【0059】
3面ファスナー板は、片側面にフックと呼ばれるオス側と、反対面側は、ループと呼ばれるメス側が付いている面ファスナーを使用する。
【0060】
3面ファスナー板は、フック面、ループ面のどちらも外側、内側に使う事が可能である。
【0061】
3面ファスナー板の、幅は10mm~20mmで、1樹木接触板の幅と同じである。
【0062】
3面ファスナー板の、長さは1樹木接触板よりも30mm~100mm長い構造であり、1樹木接触板を内側にして樹木に接触させ、本発明品を巻きつけ、面ファスナーの30mm~100mm長い部分をマジックテープ(登録商標)のフックとループでくっつけて、本発明品を樹木に固定する。
【0063】
3面ファスナー板で取付けることによって、樹木にキズをつけずに取付けが可能となる。
【0064】
3面ファスナー板で取付けることによって、取付け、取外しが誰でも容易に出来るため、アリを樹木に登らせない時期のみ樹木に取付けを行い、必要でない時期は取り外しておくことが容易に出来る。
【0065】
4ホッチキス(登録商標)によって、1樹木接触板、2アリ返し板、3面ファスナー板の3点を締結固定して一体化している。
【0066】
4ホッチキス(登録商標)は、試作時、針の肩幅11.5mm、針の足長さ6mmを使用した。
【0067】
4ホッチキス(登録商標)の、針の幅、針の長さは、変更可能である。
【0068】
図3正面図で示すように、4ホッチキス(登録商標)によって、1樹木接触板、2アリ返し板、3面ファスナー板を締結して一体化するホッチキス(登録商標)の固定間隔は、5mm~50mmである。
【0069】
4ホッチキス(登録商標)で固定する以外の方法として、強靭な糸、金属糸などで縫って締結固定すること、接着して固定することも可能である。
【0070】
図8樹木実装上面図は、樹木に実際に取付けた状態を上方向から見た図である。
【0071】
本発明品を、6樹木に巻き付け、3面ファスナー板で固定している。
【0072】
2アリ返し板は、13切れ込み部分が樹木に対して15度~60度開かせている。
【0073】
図9樹木実装正面図は、実際に樹木にとりつけた状態を横方向から見た図である。
【0074】
図10アリ返し部拡大図は、本発明品を6樹木に取付けた状態を横から見た断面拡大図である。
【0075】
6樹木に1樹木接触板が接触し、1樹木接触板と3面ファスナー板の間に2アリ返し板が取り付けられ、15度~60度開かせている2アリ返し板が壁となって、7アリが樹木に登るのを阻止している。
【0076】
図11既存製品の支柱の枝受け改良図は、8既存製品の枝受けに、10アリ返し部の外側に開いた開口部を追加した、9既存製品の枝受けの本発明改良品を示した図である。
【0077】
本発明品と同様な、10アリ返し部によって、アリが樹木に登るのを阻止する。
【0078】
図12既存製品の支柱の枝受け使用図は、11枝受け支柱に、9既存製品の枝受けの本発明改良品を取付けて、12枝 を支えている実際の使用図である。
【0079】
樹木用の本発明品のアリ返しで樹木本体からのアリが登るのを防ぐのと同時に、9既存製品の枝受けの本発明改良品を使用して、12枝を支えることによって、樹木本体、枝受け支柱からアリが登ってくる事を防ぎ、完全に樹木の上にアリが登る事が出来なくなる。
【0080】
【0081】
図14は、試作した1樹木接触板の端面形状で、斜めにカットされている端面を横から見た写真である。
【0082】
図15は、試作した1樹木接触板の端面形状で、斜めにカットされている端面を上から見た写真である。
【0083】
図16は、試作した、4ホッチキス(登録商標)によって、1樹木接触板、2アリ返し板、3面ファスナー板の3点を締結固定している写真である。
【0084】
図17は、試作した、4ホッチキス(登録商標)によって、1樹木接触板、2アリ返し板、3面ファスナー板の3点を締結固定し、完成した全体写真である。
【0085】
図18は、試作した、3面ファスナー板の固定する側が本体よりも長く出されている部分の写真である。
【0086】
図19は、試作完成品を、樹木に取付けた状態を現した写真である。
【0087】
図20は、試作完成品を、実際の樹木に取付けた状態の写真である。
【0088】
図21は、試作完成品が樹木に長さ調整のため2重巻きされ、密着されて取付けされている状態の写真である。
【0089】
図22は、試作完成品を樹木に取付けた状態を、下側のアリ目線方向から見た写真である。
【0090】
図23は、試作品を実際の桃の木に取付けた写真である。
【0091】
図24は、試作品を11枝受け支柱に取付けた写真である。
【実施例0092】
図13から
図24は実際に試作し、アリが樹木に登ることができない確認実験した実施例である。実験した結果、アリはアリ返し板の所で右往左往し、本発明品から上に登ることが出来なかったことを確認出来た。