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  • 特開-エンジンの支持台 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022120558
(43)【公開日】2022-08-18
(54)【発明の名称】エンジンの支持台
(51)【国際特許分類】
   B62B 3/10 20060101AFI20220810BHJP
【FI】
B62B3/10 B
B62B3/10 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021017525
(22)【出願日】2021-02-05
(71)【出願人】
【識別番号】000002967
【氏名又は名称】ダイハツ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099966
【弁理士】
【氏名又は名称】西 博幸
(74)【代理人】
【識別番号】100134751
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 隆一
(72)【発明者】
【氏名】森 匡佑
(72)【発明者】
【氏名】長舩 明博
【テーマコード(参考)】
3D050
【Fターム(参考)】
3D050AA11
3D050BB02
3D050BB21
3D050DD03
3D050EE08
3D050EE15
(57)【要約】
【課題】エンジンを載せて運搬する台車において、大きさや形状が相違する多種類のエンジンに1台で対応できてしかもコストも抑制できる態様を実現させる。
【解決手段】台車1はベース体1と4本の支柱8とを備えており、支柱8は、ブラケット体22に固定された固定支柱20と、固定支柱20に高さ調節自在に取付けられた可動支柱21とを備えている。ブラケット体22は細長い形状であって、ベース体1にボルト9で固定される。ブラケット体22のボルト挿通穴23は長穴になっており、ベース体1には多数の雌ねじ穴7が空いている。支柱8は、所定の範囲内で任意の水平方向に移動自在であるため、大きさや形状が相違する多種類のエンジン10に対応できる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シリンダブロックの下面にオイルパンのフランジが固定されているエンジンを載せる支持台であって、
前記オイルパンのフランジを複数箇所において安定的に支持する複数本の支柱と、前記各支柱の下端にそれぞれ設けたブラケット体と、前記ブラケット体が固定されるベース体とを備えており、
前記各支柱はそれぞれ前記ブラケット体に高さ調節自在に取付けられている一方、
前記ブラケット体は、前記ベース体の上面に、所定範囲内で任意の位置に水平移動させて固定できるように設定されている、
エンジンの支持台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等のエンジン(内燃機関)を一時的に載せて保管や運搬などに使用する支持台に関するものであり、好適な態様としてキャスタを備えた台車を含んでいる。
【背景技術】
【0002】
エンジンの開発や試験、修理、メンテナンスなどにおいて、エンジンを載せて移動や保管に供する台車が使用されており、その一例が特許文献1に開示されている。
【0003】
この特許文献1は、エンジンのうちクランク軸線方向から見て前後いずれかの一端部を支持する固定支持部と、エンジンの他端部を支持する一対の可動支持部とを有しており、固定支持部は、基台に固定されたホルダーに取付けられている一方、可動支持部は、エンジンのクランク軸線と直交した左右方向に長い可動台に左右移動自在に設けた支柱の上端に設けられており、可動台は、エンジンのクランク軸線方向(前後方向)に移動自在となるように基台に取付けられている。
【0004】
従って、可動支持部は、可動台がクランク軸線方向に前後移動することによって前後位置を任意に調節できると共に、支柱が可動台上を左右移動することによって左右位置を任意に調節できる。そして、左右の可動支持部の前後位置と左右位置とを変更できるため、大きさ等が相違する複数種類のエンジンに対応できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開昭60-104367号のマイクロフィルム
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1は、左右の可動支持部の前後位置と左右位置とを変更できるため、複数種類のエンジンに対応可能であるが、固定支持部はそれぞれエンジンに対応した形状に作る必要があるため、融通性・汎用性が十分とは言い難い。また、左右の可動支持部は一緒に前後動するため、左右の可動支持部の前後位置を変更したいという要望に応えることはできず、この面でも融通性・汎用性に劣ると云える。
【0007】
更に、エンジンはオイルパンの深さが相違するものが多種類存在するが、特許文献1において支持部の高さは一定であるため、オイルパンの深さが所定以上に大きいと対応できないといった問題もあり、この面でも融通性・汎用性に劣ると云える。
【0008】
更に、特許文献1では、基台に前後長手のガイドレールを設けて、可動台をガイドレールに前後移動自在に取付け、更に、左右の支柱を可動台に左右移動自在に取付けることになるため、全体として構造が複雑化することは否めず、従って、コストが嵩むことは必至であると思料される。
【0009】
本願発明は、このような現状を改善すべく成されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願発明は、シリンダブロックの下面にオイルパンのフランジが固定されているエンジンを載せる支持台に関し、この支持台は、
「前記オイルパンのフランジを複数箇所において安定的に支持する複数本の支柱と、前記各支柱の下端にそれぞれ設けたブラケット体と、前記ブラケット体が固定されるベース体とを備えており、
前記各支柱はそれぞれ前記ブラケット体に高さ調節自在に取付けられている一方、
前記ブラケット体は、前記ベース体の上面に、所定範囲内で任意の位置に水平移動させて固定できるように設定されている」
という構成になっている。
【0011】
本願発明において、既述のように、ベース体にキャスタを設けた台車と成すことは好適である。また、ブラケット体の位置と姿勢を変更可能にする形態としては、ブラケット体をベース体に1本のボルトで固定するにおいて、ボルト挿通穴を長穴に形成することにより、ブラケット体を水平旋回自在でかつ長穴の長手方向に移動自在に構成するのが単純で好ましい。
【0012】
この場合、ベース体にはボルトが螺合する雌ねじが形成されているが、雌ねじの個数を支柱の本数よりも多くして、ブラケット体の固定位置を変更できるようにしておくと、支柱の配置エリアを格段に向上できて好適である。
【発明の効果】
【0013】
本願発明は支柱の群でオイルパンのフランジを支持するものであるが、各ブラケット体は水平方向に移動自在であるため、各支柱の水平位置も所定範囲内で任意に変更できる。従って、大きさや形状が相違する多種類のエンジンを1台の支持台で支持できる。そして、各支柱はその位置を任意に変更できるため、平面視での大きさの相違や平面視形状の相違に対する対応性に優れており、かつ、各支柱は高さ調節自在であるため、オイルパンの深さの違いに対する対応性も優れている。
【0014】
このように、本願発明では、平面視での大きさや形状、或いはオイルパンの深さが相違する多種類のエンジンを1台の支持台で支持できる。従って、融通性・汎用性に優れている。特に、ブラケット体をボルト固定式として雌ねじ穴を多数形成しておくと、支柱の配置エリアを拡大できるため、複数種類への対応性は更に高くなる。
【0015】
そして、本願発明は複数の支柱のみでエンジンを支持するものであるため、構造は単純であり、それだけコストを抑制できる。また、各ブラケット体はベース体に固定されるため、エンジンの支持安定性も高い。従って、キャスタ付き台車に適用しても、エンジンを安定した状態で運搬できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】(A)は実施形態の平面図、(B)は図2のIB-IB 視断面図である。
図2】エンジンを載せた状態での図1(A)のII-II 視側面図である。
図3】(A)は分離斜視図、(B)(C)は別例図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、キャスタを備えた台車1に適用している。以下では、方向を特定するため前後・左右の文言を使用するが、前後方向は、載せられたエンジンのクランク軸線方向であり、左右方向は、クランク軸線方向と直交した水平方向である。
【0018】
(1).第1実施形態の構造
台車1は平面視四角形のベース体2を備えており、ベース体2の四隅下面に、車輪3を備えたキャスタ4がボルト5で固定されている。更に、ベース体2には、前後長手心線6を挟んだ左右両側のエリアにそれぞれ複数の雌ねじ穴7が形成されており、左右のエリアに配置された雌ねじ穴7の群においてそれぞれ選択された2つの雌ねじ穴7に、支柱8がボルト9で固定されるようになっている。従って、前後長手心線6を挟んだ左右両側に前後一対ずつの支柱8が配置されており、図1に示すように、4本の支柱8でエンジン10の左右縁部が支持されている。
【0019】
ベース体2の四周には、上向きのフランジ2aを形成している。ベース体2は1枚構造であってもよいし、アングル材等で形成された枠に板材を固定した構造であってもよい。また、雌ねじ穴7はベース体2にタップ加工して形成することも可能であるし、ベース体2の下面にナットを溶接して形成することも可能である。
【0020】
エンジン10は、シリンダブロック11とその上面に固定されたシリンダヘッド12、シリンダブロック11の下面に固定されたオイルパン13、シリンダブロック11及びシリンダヘッド12の前面に固定されたフロントカバー(チェーンカバー)14を備えており、シリンダヘッド12及びフロントカバー14の上面にヘッドカバー15が重ね固定されている。
【0021】
フロントカバー14の下端にオイルフィルター16が下方から装着されている。なお、フロントカバー14の下部がオイルパン13の前面に重ね固定される仕様もある。シリンダブロック11及びオイルパン13の後面には、ミッションケース17が多数本のボルトによって固定されている。図2に示す符号18は触媒ケースである。
【0022】
図3に明示するように、支柱8は、上向きの雄ねじ部19を備えた固定支柱20と、固定支柱20の雄ねじ部19に螺合した可動支柱21とで構成されている。可動支柱21はパイプ又は丸棒を材料として作られており、少なくとも下部に下向き開口の内ねじが形成されている。固定支柱20は、ベース体2に重なる細長い板状のブラケット体22の一端部にねじ込みや溶接などで固着されている。従って、実施形態では、支柱8とブラケット体22とで支持ユニットが構成されている。
【0023】
ブラケット体22にはその長手方向に長いボルト挿通穴23が形成されており、ボルト挿通穴23に上から挿通したボルト9をベース体2の雌ねじ穴7にねじ込むことにより、支柱8がブラケット体22を介してベース体2に固定される。固定支柱20の雄ねじ部19にはロックナット24がねじ込まれており、ロックナット24を可動支柱21の下面に締め込むことにより、可動支柱21の高さを正確に規定すると共に、ガタ付きも無くしている。なお、ロックナット24として蝶ナットを使用してもよい。
【0024】
本実施形態では、固定支柱20に雄ねじ部19を一体に形成しているが、雄ねじ部19を固定支柱20とは別部材に構成して、別のロックナットで雄ねじ部19を固定支柱20に固定してもよい。この場合は、固定支柱20として高ナットを使用することも可能である。固定支柱20をボルトで構成して、これをブラケット体22に溶接等で固定してもよい。更に、可動支柱21に下向きの雄ねじ部19を一体に形成する一方、固定支柱20に内ねじを形成して、ロックナット24を固定支柱20の上面に締め込むことも可能である。
【0025】
図2に示すように、オイルパン13の左右側部の上端には外向きに張り出したフランジ13aが形成されており、このフランジ13aが多数本のボルト25によってシリンダブロック11に固定されている。従って、図1(B)に示すように、オイルパン13のフランジ13aには多数のボルト挿通穴26が開口して、シリンダブロック11の左右側部には下向きに開口した雌ねじ穴27が多数形成されているが、オイルパン13のフランジ13aのうち所定の左右2か所のボルト挿通穴26の箇所が、樹脂製のキャップ(スペーサ)28を介して可動支柱21で支持されている。
【0026】
キャップ28には、可動支柱21の内部に嵌入する下向きピン部28aと、フランジ13aのボルト挿通穴26及びシリンダブロック11の雌ねじ穴27に嵌入する上向きピン部28bとが形成されている。従って、エンジン10をずれ不能に保持して運搬等することができる。
【0027】
オイルパン13がダイキャスト品又は鋳造品でフランジ13aが厚い場合は、キャップ28の上向きピン部28aはフランジ13aのボルト挿通穴26のみに挿通させてもよい。オイルパン13が板金製品で薄い場合は、キャップ28の上向きピン部28aをシリンダブロック11の雌ねじ穴27に挿入したらよい。
【0028】
本実施形態では、雌ねじ穴7は、前後長手中心線6を挟んだ左右両側のエリアにそれぞれ6個形成されている。すなわち、前後長手中心線6と平行な2本の線上に複数個ずつ(2個ずつと4個ずつ)形成されており、左右方向の内側に位置した2個の雌ねじ穴7は、ベース体2の前後中間寄りに配置され、左右方向の外側に位置した4個の雌ねじ穴7は、内側の2個の雌ねじ穴7の左右外側位置とその前後外側位置とに分離している。
【0029】
雌ねじ穴7の配置位置や個数は任意に設定できるが、エンジン10は前後長さが長くなると左右幅も大きくなるので、実施形態のように、左右外側に位置した雌ねじ穴7の個数を多くして配置範囲を前後方向に広げるのは合理的である。
【0030】
(2).第1実施形態のまとめ
可動支柱21を設けた各ブラケット体22はそれぞれ1本のボルト9でベース体2に固定されているが、ボルト挿通穴23は長穴になっているため、ブラケット体22は、任意の雌ねじ穴7を支点にして水平旋回自在であると共に、任意の雌ねじ穴7と重なった状態で長手方向に移動自在である。従って、図1に示すように、支柱8を、各雌ねじ穴7を中心にした軌跡円29で囲われたエリアの任意の部位に配置できる。
【0031】
従って、前後長さがベース体2の半分程度の小型のエンジン10から、前後長さがベース体2と同じ程度か、又は、ベース体2から前後両側にはみ出るような大型のエンジン10まで、1台の台車1に載せることができる。また、図2のとおり、ミッションケース17が取り付いたままでも支持できる。そして、4本の支柱8は同一形態で簡単な構造であり、また、ベース体2には雌ねじ穴7を空けるだけでよいので、全体としても構造は簡単でコストを抑制できる。
【0032】
更に、オイルパン13の平面視形状は左右対称でない場合もあり、従って、ベース体2の前後長手中心線6からオイルパン13の支持位置が左側と右側とで相違する場合もあり、また、オイルパン13における左右一対ずつの支持部が前後方向にずれている場合もあり、オイルパン13の支持位置はまちまちであるが、本実施形態では、4本の支柱8は、ブラケット体22の旋回とスライドとによって前後左右の任意の位置に移動できるため、オイルパン13の支持位置の違いに的確に対応できる。
【0033】
また、オイルパン13の最大深さもエンジン10の種類等によってまちまちであるが、可動支柱21は高さ調節自在であるため、オイルパン13の深さの違いに対しても、1台の台車1で的確に対応できる。
【0034】
さて、台車1にエンジン10を載せる具体的手順として、例えば、4本の可動支柱21を所定位置で所定高さに固定しておいて、エンジン10をクレーンで吊り上げてから下降させて、オイルパン13のフランジ13aをキャップ28の上向きピン28bに嵌め込むという方法を採用できる。
【0035】
或いは、各可動支柱21を自由に移動できるフリー状態にしておいて、エンジン10をクレーンで支柱8の上端近くまで下降させておき、各可動支柱21を所定位置に水平移動させてから上昇させて、キャップ28の上向きピン28bをオイルパン13におけるフランジ13aのボルト挿通穴26に嵌め込み、可動支柱21が手動回転でそれ以上上昇できない高さになったら、ボルト9を雌ねじ穴7にねじ込んでブラケット体22をベース体2に固定する、という方法も採用できる。
【0036】
可動支柱21を予め固定しておくと、正確に位置決めされていてもエンジン10をセットするのは面倒であり、キャップ28の損傷などの問題もあり得るが、後者のように可動支柱21を上昇させながら位置合わせしていく方法を採用すると、エンジン10のセットを簡単にかつ安全・迅速に行える。また、作業は1人でも容易に行える。
【0037】
(3).他の実施形態
第1実施形態では、可動支柱21の高さ調節手段として固定支柱20に雄ねじ部19を設けたが、図3(B)に示す第2実施形態では、支柱8を互いに螺合した固定支柱20と可動支柱21とで構成しており、可動支柱21にロックナット24をねじ合わせている。図では、可動支柱21に雄ねじを形成して固定支柱20に雌ねじを形成しているが、逆の関係であってもよい。可動支柱21は、両切りボルトを使用できる。明示していないが、固定支柱20の下端は、ブラケット体22の一端部にねじ込み又は溶接で固定されている。
【0038】
図3(C)に示す第3実施形態では、第1実施形態と同様に支柱8を可動支柱21と固定支柱20と雄ねじ部19とで構成した場合において、可動支柱21をクランク状に形成している。雄ねじ部19は可動支柱21及び固定支柱20とは別部材に構成されており、雄ねじ部19に人が手で回転操作できる大径の摘み部19aを形成している。
【0039】
また、雄ねじ部19は、摘み部19aを挟んだ上の部分は右ねじで下の部分は左ねじになっている。従って、可動支柱21は、その平面視姿勢を変えることなく高さを調節できる。固定支柱20をクランク状に形成して、その上部に雄ねじ部19を介して可動支柱21を取り付けてもよい。
【0040】
この第3実施形態のように支柱8をクランク状に形成すると、エンジン10の支持部の近くに障害物(例えば、オイルフィルター16や触媒ケース18、排気管など)があっても、これを回避してエンジン10を支持できる利点がある。
【0041】
図2のようにエンジン10がミッションケース17を備えている場合、オイルパン13を支持する支柱8とは別の支柱8をベース体2に固定して、これでミッションケース17を支持することも可能であるが、第3実施形態のように支柱8をクランク状に形成していると、可動支柱21をベース体2の後部に偏位させることができるため、ミッションケース17を安定的に支持することができる。
【0042】
以上、図示された実施形態を説明したが、本願発明に他にも様々に具体化できる。例えば、支柱は円形には限らず、可動支柱と固定支柱とのうちいずれか一方又は両方を、四角や六角等の角形に形成することも可能である。可動支柱の上端に上向きの雄ねじ部を形成し、これをシリンダブロックに形成された雌ねじにねじ込むことも可能である。この場合は、オイルパン及びシリンダブロックが支柱に固定されるため、エンジンの安定性は格段に向上する。
【0043】
ベース体の平面視形状は四角形には限らず、四角以外の角形や円形であってもよい。ベース体を細長い形状に形成して、1台の支持台に複数台のエンジンを載置すること(多連式に構成すること)も可能である。また、ベース体は、上下に開口した穴を有するフレーム構造に形成することも可能である。更に、支持台はキャスタを備えた台車である必要はなく、アジャスタを備えた定置式であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本願発明は、エンジンの支持台に具体化できる。従って、産業上利用できる。
【符号の説明】
【0045】
1 支持台の一例としての台車
2 ベース体
3 キャスタ
6 前後長手中心線
7 雌ねじ穴
8 支柱
9 支柱固定用のボルト
10 エンジン
11 シリンダブロック
13 オイルパン
19 雄ねじ部
20 固定支柱
21 可動支柱
22 ブラケット体
23 ボルト挿通穴
24 ロックナット
26 オイルパンにおけるフランジのボルト挿通穴
27 シリンダブロックの雌ねじ穴
28 キャップ
図1
図2
図3