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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022120674
(43)【公開日】2022-08-18
(54)【発明の名称】ドレントラップ
(51)【国際特許分類】
   F16T 1/00 20060101AFI20220810BHJP
   F16T 1/38 20060101ALI20220810BHJP
【FI】
F16T1/00 B
F16T1/00 F
F16T1/38 A
F16T1/38 Z
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021017725
(22)【出願日】2021-02-05
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-02-04
(71)【出願人】
【識別番号】521057475
【氏名又は名称】荒瀬バルブ工業株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】521057486
【氏名又は名称】江南精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090169
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 孝
(74)【代理人】
【識別番号】100074147
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 崇
(74)【代理人】
【識別番号】100124497
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 洋樹
(72)【発明者】
【氏名】植松 健一
(57)【要約】      (修正有)
【課題】装置の小型化を可能とし、また、圧縮空気・ドレンの漏れ箇所の低減を図る。
【解決手段】圧縮空気・ドレンの流路が形成された金属または樹脂のブロックにより構成される流路ハウジング100と、前記流路ハウジング100の第1の位置に前記流路ハウジング100と一体に設けられ、前記流路を流れる圧縮空気・ドレンの流れを停止または開始継続させる電磁弁200と、前記流路ハウジング100の流路に設けられたストレーナ310とを具備する。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮空気・ドレンの流路が形成された金属または樹脂のブロックにより構成される流路ハウジングと、
前記流路ハウジングの第1の位置に前記流路ハウジングと一体に設けられ、前記流路を流れる圧縮空気・ドレンの流れを停止または開始継続させる電磁弁と、
前記流路ハウジングの流路に設けられたストレーナと
を具備することを特徴とするドレントラップ。
【請求項2】
前記流路ハウジングの第2の位置に設けられ、圧縮空気・ドレンを取り入れるための取入口と、
前記流路ハウジングの第3の位置に設けられ、圧縮空気・ドレンを排出するための排出口と、
前記流路ハウジングの前記第1の位置に設けられ、前記電磁弁の弁室に繋がる弁室入口及び弁室出口と、
前記取入口から前記弁室入口へ通じる流入流路と、
前記弁室出口から前記排出口へ通じる流出流路と、
を具備することを特徴とする請求項1に記載のドレントラップ。
【請求項3】
前記取入口と前記排出口は、一直線上に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のドレントラップ。
【請求項4】
前記取入口を進んだ前記流路には、流路遮断バルブが設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載のドレントラップ。
【請求項5】
前記流路に前記ストレーナを着脱可能に設けるストレーナ着脱機構を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のドレントラップ。
【請求項6】
前記ストレーナは筒状の筒体であり、流路を進む圧縮空気・ドレンが前記筒体の内部に入りこの筒体の内部から筒体の壁部を通り外部へ抜けるように流路に設けられることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のドレントラップ。
【請求項7】
前記電磁弁の開閉制御を行う制御部と、
前記電磁弁の開放時間設定と開放時間間隔設定を行うための操作部と、
前記電磁弁の開放時間設定と開放時間間隔設定に関する表示手段と、
を具備し、
前記制御部は、前記電磁弁の開放時間設定の変更と開放時間間隔設定の変更が行われた場合に、設定変更を示すように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のドレントラップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、圧縮空気・ドレンのドレントラップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばエアーコンプレッサなどから排出される圧縮空気・ドレンから異物を取り除き下水に流すことを可能とするためなどの目的で、各種のドレントラップが使用されている。
【0003】
特許文献1には、ドレンに含まれる異物を取り除くためのストレーナと、ドレンの排出タイミング制御のための電磁弁とが継手によって接続されたドレントラップが示されている。
【0004】
また、特許文献2には、電磁弁とストレーナを備える電気式ドレントラップが開示されている。この電気式ドレントラップにおいては、電磁弁のハウジングにストレーナが設けられていることは示されておらず、電磁弁とストレーナとは別のハウジングに存在するものとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001-141184号公報
【特許文献2】特開平11-218294号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1、2に端的に示されているように、現状においては、電磁弁とストレーナとは別のハウジングに存在する構成となっている。このため、小型化が難しいという問題があった。更に、いくつかの要素を結合する構造となるため、圧縮空気・ドレンの漏れが生じる可能性が高くなるという問題があった。
【0007】
本発明は上記のようなドレントラップの現状における問題を解決せんとしてなされたもので、その目的は、装置の小型化を可能とし、また、圧縮空気・ドレンの漏れ箇所の低減を図ることができるドレントラップを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本実施形態に係るドレントラップは、圧縮空気・ドレンの流路が形成された金属または樹脂のブロックにより構成される流路ハウジングと、前記流路ハウジングの第1の位置に前記流路ハウジングと一体に設けられ、前記流路を流れる圧縮空気・ドレンの流れを停止または開始継続させる電磁弁と、前記流路ハウジングの流路に設けられたストレーナとを具備することを特徴とする。
【0009】
本実施形態に係るドレントラップでは、前記流路ハウジングの第2の位置に設けられ、圧縮空気・ドレンを取り入れるための取入口と、前記流路ハウジングの第3の位置に設けられ、圧縮空気・ドレンを排出するための排出口と、前記流路ハウジングの前記第1の位置に設けられ、前記電磁弁の弁室に繋がる弁室入口及び弁室出口と、前記取入口から前記弁室入口へ通じる流入流路と、前記弁室出口から前記排出口へ通じる流出流路と、を具備することを特徴とする。
【0010】
本実施形態に係るドレントラップでは、前記取入口と前記排出口は、一直線上に設けられていることを特徴とする。
【0011】
本実施形態に係るドレントラップでは、前記取入口を進んだ前記流路には、流路遮断バルブが設けられていることを特徴とする。
【0012】
本実施形態に係るドレントラップでは、前記流路に前記ストレーナを着脱可能に設けるストレーナ着脱機構を備えることを特徴とする。
【0013】
本実施形態に係るドレントラップでは、前記ストレーナは筒状の筒体であり、流路を進む圧縮空気・ドレンが前記筒体の内部に入りこの筒体の内部から筒体の壁部を通り外部へ抜けるように流路に設けられることを特徴とする。
【0014】
本実施形態に係るドレントラップでは、前記電磁弁の開閉制御を行う制御部と、前記電磁弁の開放時間設定と開放時間間隔設定を行うための操作部と、前記電磁弁の開放時間設定と開放時間間隔設定に関する表示手段と、を具備し、前記制御部は、前記電磁弁の開放時間設定の変更と開放時間間隔設定の変更が行われた場合に、設定変更を示すように前記表示手段を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本実施形態に係るドレントラップは、ストレーナが設けられた流路ハウジングと電磁弁とに存在する構成を採用しているので、装置の小型化を可能とし、また、圧縮空気・ドレンの漏れ箇所の低減を図ることが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施形態に係るドレントラップの正面図。
図2】本発明の実施形態に係るドレントラップの平面図。
図3】本発明の実施形態に係るドレントラップの右側面図。
図4】本発明の実施形態に係るドレントラップの左側面図。
図5】本発明の実施形態に係るドレントラップの要部であるストレーナとストレーナキャップを示す図であり、(a)はストレーナがストレーナキャップに保持された状態の一部断面図、(b)ストレーナの断面図、(c)はストレーナキャップの一部断面図。
図6図4において筐体400を省略し、その内部構造を透視して示した透視図。
図7図6の右側面図において内部構造を透視して示した透視図。
図8図6の平面図において内部構造を透視して示した透視図。
図9図8におけるE-E断面図。
図10図7におけるC-C断面図。
図11図8におけるD-D断面図。
図12】本発明の実施形態に係るドレントラップの制御系を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下添付図面を参照して、本発明の実施形態に係るドレントラップを説明する。各図において同一の構成要素には、同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図1は、本発明の実施形態に係るドレントラップの正面図、図2は平面図、図3は右側面図、図4は左側面図である。
【0018】
本発明の実施形態に係るドレントラップは、金属または樹脂のブロックにより構成される流路ハウジング100を中心として構成されている。流路ハウジング100の第1の位置には、電磁弁200が流路ハウジング100と一体に設けられる。電磁弁200は、ドレントラップの姿勢が図1の状態のときに、上面(第1の位置)にネジ止めにより流路ハウジング100と一体に設けられる。電磁弁200は、流路ハウジング100の流路を流れる圧縮空気・ドレンの流れを停止または開始継続させるものである。
【0019】
流路ハウジング100の流路には、ストレーナ310が設けられる。ストレーナ310は、図5に示されるように、両端部が開口した円筒状の金属製の網体により構成することができる。ストレーナ310は、ストレーナキャップ320に取り付けられて流路ハウジング100の流路に設けられる。ストレーナキャップ320は、例えば六角のボルト頭321に数ミリ程度の極めて短い軸部322が続き、軸部322にネジ部323が続く構造のものである。ストレーナキャップ320の軸心には、ネジ部323の端部より長い円筒部324が突出して設けられている。円筒部324は、ストレーナ310の内部に端部から挿入されてストレーナ310を保持した状態で流路に配置される。
【0020】
流路ハウジング100の側部には、制御部筐体400が設けられている。制御部筐体400内には、ディジタル回路またはアナログ回路により構成される図12に示す制御部800が収納されており、制御部800は、弁開閉の周期をコントロールして電磁弁200の開閉制御を行う。制御部筐体400の側部には、電磁弁200の弁開放時間を設定するための開放時間設定ツマミ410と、電磁弁200の弁開放時間間隔を設定するための開放時間間隔設定ツマミ420とが設けられている。開放時間設定ツマミ410、開放時間間隔設定ツマミ420の周囲には、設定する時間が表示されている。開放時間設定ツマミ410、開放時間間隔設定ツマミ420には、図示しない指示針が設けられており、ツマミの回転に応じて時間の数値を指示して停止させることができる。上記制御部800は、この開放時間設定ツマミ410により設定された開放時間の長さの弁開放を、開放時間間隔設定ツマミ420により設定された時間間隔で行う制御を行う。或いは、制御部筐体400の上面部には、テストボタン450が設けられており、このテストボタン450の操作により、予め制御部800に設定された開放時間の長さの弁開放が行われる。
【0021】
また、開放時間間隔設定ツマミ420の上部には、電源が投入されていることなどを表示する表示手段であるLED431と、電磁弁200の弁開放時を報知する表示手段であるLED432が設けられている。図12に示すように、制御部800からはバス810が延びており、電磁弁インタフェース820、操作部インタフェース830、表示インタフェース840が接続されている。電磁弁インタフェース820には電磁弁200が接続されており、制御部800は電磁弁インタフェース820を制御して電磁弁200の弁開閉制御を行う。操作部インタフェース830には、開放時間設定ツマミ410、開放時間間隔設定ツマミ420、テストボタン450等から構成される操作部880が接続されている。操作部880の開放時間設定ツマミ410、開放時間間隔設定ツマミ420、テストボタン450等の操作に応じて上記制御部800は、前述の通りに電磁弁200の弁開閉制御を行う。表示インタフェース840には、LED431、432等の表示手段890が接続されており、制御部800は表示インタフェース840を制御して表示手段890表示制御を行うことができる。表示手段890であるLED431、432は、前述のような表示、報知に用いられる他に、操作部880が操作されたことを報知するための表示を行う。具体的には、開放時間設定ツマミ410、開放時間間隔設定ツマミ420が操作されたときに、制御部800はこれを検出して、表示手段890である例えばLED431を所定時間所定の周期で点滅制御する。これによって、開放時間設定や開放時間間隔設定変更が行われたことを確実に知ることができ、設定が受け付けられたことを確認することができる。より好ましくは、開放時間設定ツマミ410、開放時間間隔設定ツマミ420の周囲に設けられた、設定時間の数値の部分をLEDとし、ツマミの操作に応じて前述の指示針が示す数値部分のLEDを所定時間所定周期で点滅表示し、所定時間後には、設定されていることを示すために連続点灯させるなどしても良い。このように、電磁弁の開放時間設定と開放時間間隔設定に関する表示を表示手段890において行うことができる。
【0022】
図6は、図4の図面において内部構造を透視して示した図であり、図7は、図6の右側面図において内部構造を透視して示した図であり、図8は、図6の平面図において内部構造を透視して示した図である。これらの図6図7図8においては、制御部筐体400を省略している。更に、図9は、図8におけるE-E断面図であり、図10は、図7におけるC-C断面図であり、図11は、図8におけるD-D断面図である。
【0023】
本実施形態では流路ハウジング100は例えば直方体形状であり、圧縮空気・ドレンを取り入れるための取入口101は、上記直方体の第1の側壁111の上側である第2の位置に形成される。また、圧縮空気・ドレンを排出するための排出口102は、上記直方体における第1の側壁111に対向する第2の側壁112に形成されている。上記取入口101と上記排出口102は、一直線上に設けられている。
【0024】
電磁弁200が設けられた流路ハウジング100の第1の位置には、電磁弁200の弁室210に繋がる電磁弁一次側である弁室入口220及び電磁弁二次側である弁室出口(弁座)230が形成されている。電磁弁200の弁室210には、弁体240が設けられており、電磁弁200の制御部は、電源のオンオフにより弁体240を上下させて弁室出口(弁座)230の開閉を制御する。電源のオンのとき弁体240を上昇させて弁室出口(弁座)230を開放し、電源のオフのとき弁体240を下降させて弁室出口(弁座)230を閉成する。
【0025】
圧縮空気・ドレンの流路としては、流入流路510と流出流路520とが形成される。流入流路510は、上記取入口101から上記弁室入口220へ通じる流路であり、流出流路520は、上記弁室出口230から上記排出口102へ通じる流路である。
【0026】
流入流路510は、取入口101から直進する第1流入流路511と、第1流入流路511が僅かな距離だけ進んだ位置で下方へ進む第2流入流路512と、第2流入流路512が流路ハウジング100の底面までストレーナ310の管半径の2倍程度の距離となった位置で上記第1の第1流入流路511と同方向へ進む第3の流入流路513を有する。
【0027】
第3の流入流路513の先は、ストレーナキャップ320に保持されたストレーナ310が収納される第4の流入流路514が形成されている。この第4の流入流路514は、ストレーナ310の管径より僅かに大きな径を有する円筒穴であり、この円筒穴は排出口102が設けられている側壁112に開口部を備える。この開口部の近傍の内壁には、ストレーナキャップ320のネジ部323に対応する雌ネジが形成されている。このように、ストレーナキャップ320は、上記流路にストレーナ310を着脱可能に設けるストレーナ着脱機構を備えている。勿論、ストレーナ着脱機構はこれに限定されず、第4の流路514に到る穴の外周を流路ハウジング100から外側へ突出させて、突出部分に雄ネジを形成し、ストレーナキャップを袋ナットであって内壁によりストレーナ310を保持する機能を有するものを採用することができる。一方、第3の流入流路513の径はストレーナ310の径より小さく、圧縮空気・ドレンは第3の流入流路513からストレーナ310の内側部を経て外側へ抜けて第4の流入流路の壁部の空隙へ到る。第4の流入流路514の円環側部に近い位置から上方の弁室入口220へ向かって直線的に第5の流入流路515が延びている。
【0028】
流出流路520は、弁室出口(弁座)230の中心から僅かに外側へずれた位置から下方へ向かって取入口101と同じ高さまで進む第1の流出流路521と、第1の流出流路521の終端から排出口102まで伸びる第2の流出流路522とを有する。
【0029】
上記流入流路510と流出流路520は、切削により形成されており、各図のプラグPは、この切削のために必要であり、圧縮空気・ドレンの流路としては用いないもの、清掃などのメンテナンス時に取り外すと流路の清掃に役立てることが可能な経路を塞ぐための漏れ防止部材である。
【0030】
取入口101から直進する第1流入流路511が僅かな距離だけ進んだ位置からは、下方へ進むように第2流入流路512が形成されているが、上記位置からは上方へ進むように手動の流路遮断バルブ600の弁体610が設けられる穴630が形成されている。第1流入流路511と第2流入流路512との結合位置であって、第2流入流路512の開口部は、上記弁体610に対する弁座620となっている。この流路遮断バルブ600は、ニードルバルブなどとすることができるが、ボールバルブやグローブバルブなど他の構成を持つバルブであってもよい。
【0031】
以上のように構成されたドレントラップでは、取入口101に例えばエアーコンプレッサなどが接続され、動作開始時には、手動の流路遮断バルブ600で流路が開放される。エアーコンプレッサなどから排出される圧縮空気・ドレンは、上記流入流路510を介して電磁弁200の一次側へ到る。
【0032】
上記の開放時間設定ツマミ410により設定がなされ、開放時間間隔設定ツマミ420により設定がなされている。上記制御部は、この開放時間設定ツマミ410により設定された開放時間の長さの弁開放を、開放時間間隔設定ツマミ420により設定された時間間隔で行う制御を行う。或いは、前述のテストボタン450の操作により、予め制御部に設定された開放時間の長さの弁開放が行われる。弁開放のときに、圧縮空気・ドレンが電磁弁200を通過し、流出流路520を介して排出口102から排出される。
【0033】
圧縮空気・ドレンが電磁弁200へ到る途中において、第3の流入流路513からストレーナ310の内部を経て第4の流入流路514の壁部の空隙へ抜け、更に第5の流入路515を図9の矢印Aに示す如く進行する。このため、圧縮空気・ドレンに含まれる異物はストレーナ310の内部に蓄積される。ストレーナ310は、ストレーナキャップ320のボルト頭321をレンチで操作してネジ部323のネジを緩めて、ストレーナキャップ320に保持された状態で外部に取り出すことができる。そして、ストレーナ310内を清掃し、再びストレーナ310をストレーナキャップ320に保持させ、ストレーナキャップ320のボルト頭321をレンチで操作してネジ部323のネジを締めて流路ハウジング100の流路に配置することができる。このようにストレーナ310は、流路ハウジング100から取り外し、その内部を清掃することができ、清掃を極めて容易に行うことができる。
【0034】
第5の流入流路515へと進んだ異物が除去された圧縮空気・ドレンは、電磁弁一次側である弁室入口220及び電磁弁二次側である弁室出口(弁座)230を図10図11の矢印Bの如くに流れ、上記排出口102から排出される。
【符号の説明】
【0035】
100 流路ハウジング
101 取入口
102 排出口
111 第1の側壁
112 第2の側壁
200 電磁弁
210 弁室
220 弁室入口
230 弁室出口(弁座)
240 弁体
310 ストレーナ
320 ストレーナキャップ
321 ボルト頭
322 軸部
323 ネジ部
324 円筒部
400 制御部筐体
410 開放時間設定ツマミ
420 開放時間間隔設定ツマミ
450 テストボタン
510 流入流路
520 流出流路
600 流路遮断バルブ
610 弁体
620 弁座
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2021-11-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧縮空気・ドレンの流路が形成された金属または樹脂のブロックにより構成される流路ハウジングと、
前記流路ハウジングの第1の位置に前記流路ハウジングと一体に設けられ、前記流路を流れる圧縮空気・ドレンの流れを停止または開始継続させる電磁弁と、
前記流路ハウジングの流路に設けられたストレーナと、
前記流路ハウジングの第2の位置に設けられ、圧縮空気・ドレンを取り入れるための取入口と、
前記流路ハウジングの第3の位置に設けられ、圧縮空気・ドレンを排出するための排出口と、
を具備し、
前記流路は、前記流路ハウジングであるブロック内において前記取入口と前記排出口との間を繋ぐように形成されており、
前記排出口の面と同一面に開口を有し前記流路の一部を構成する筒状穴が、前記流路ハウジング内に形成され、この筒状穴には前記ストレーナが収納され、前記開口が塞がれていることを特徴とするドレントラップ。
【請求項2】
前記流路ハウジングの前記第1の位置に設けられ、前記電磁弁の弁室に繋がる弁室入口及び弁室出口と、
前記取入口から前記弁室入口へ通じる流入流路と、
前記弁室出口から前記排出口へ通じる流出流路と、
を具備することを特徴とする請求項1に記載のドレントラップ。
【請求項3】
前記取入口と前記排出口は、一直線上に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のドレントラップ。
【請求項4】
前記取入口から前記流路ハウジングの内部へ進んだ前記流路には、流路遮断バルブが設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載のドレントラップ。
【請求項5】
前記流路に前記ストレーナを着脱可能に設けるストレーナ着脱機構を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のドレントラップ。
【請求項6】
前記ストレーナは筒状の筒体であり、流路を進む圧縮空気・ドレンが前記筒体の内部に入り異物を残し、この筒体の内部から筒体の壁部を通り外部へ抜けるように流路に設けられることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のドレントラップ。
【請求項7】
前記電磁弁の開閉制御を行う制御部と、
前記電磁弁の開放時間設定と開放時間間隔設定を行うための操作部と、
前記電磁弁の開放時間設定と開放時間間隔設定に関する表示手段と、
を具備し、
前記制御部は、前記電磁弁の開放時間設定の変更と開放時間間隔設定の変更が行われた場合に、設定変更を示すように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載ドレントラップ。