(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022012068
(43)【公開日】2022-01-17
(54)【発明の名称】コンテンツ配信システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
G06F 13/00 20060101AFI20220107BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20220107BHJP
G06Q 30/06 20120101ALI20220107BHJP
G06N 20/00 20190101ALI20220107BHJP
G06F 16/9535 20190101ALI20220107BHJP
【FI】
G06F13/00 540E
G06Q50/10
G06Q30/06 330
G06N20/00
G06F16/9535
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020113604
(22)【出願日】2020-06-30
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-06-23
(71)【出願人】
【識別番号】518114749
【氏名又は名称】株式会社フライウィール
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】波村 大悟
(72)【発明者】
【氏名】太田 浩行
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 敬彦
(72)【発明者】
【氏名】早坂 智行
【テーマコード(参考)】
5B084
5B175
5L049
【Fターム(参考)】
5B084AA01
5B084AA12
5B084AB04
5B084AB06
5B084AB20
5B084AB39
5B084BA01
5B084BB15
5B084CA12
5B084CB06
5B084CB22
5B084CC06
5B084CC15
5B084CD05
5B084CD22
5B084CE03
5B084CE12
5B084CF02
5B084CF12
5B084DB02
5B084DC02
5B084DC03
5B175DA10
5B175HA01
5L049BB26
5L049CC12
(57)【要約】
【課題】コンテンツの集合である特集をユーザに応じて動的に配信する。
【解決手段】本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信システムは、ユーザに、コンテンツの集合である特集を配信するシステムであって、前記ユーザに応じた特集リストを取得する特集推薦部と、前記特集リストに含まれる特集に含めるコンテンツを検索するための検索クエリを用いて、コンテンツを検索するコンテンツ検索部と、前記検索したコンテンツを含む特集を配信する配信部と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに、コンテンツの集合である特集を配信するシステムであって、
前記ユーザに応じた特集リストを取得する特集推薦部と、
前記特集リストに含まれる特集に含めるコンテンツを検索するための検索クエリを用いて、コンテンツを検索するコンテンツ検索部と、
前記検索したコンテンツを含む特集を配信する配信部と
を備えたコンテンツ配信システム。
【請求項2】
前記特集推薦部は、前記ユーザの属性、興味関心、行動履歴のうちの少なくとも1つを含むユーザ情報に応じた特集リストを取得する、請求項1に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項3】
前記特集推薦部は、前記ユーザ情報から前記特集リストを予測するための機械学習モデルを用いて特集リストを取得し、
前記機械学習モデルは、前記特集に対するユーザの反応を報酬として強化学習される、請求項2に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項4】
前記特集リストに含まれる特集に応じたフォーマットおよび画面構成要素を用いて特集を示す画面を生成する画面生成部、をさらに備えた請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項5】
前記特集ごとに、検索クエリと、フォーマットと、画面構成要素と、を含む特集情報が記憶されている特集情報記憶部をさらに備え、
前記特集情報は、メディアオーナーによって指定される、請求項1から4のいずれか一項に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項6】
前記特集に含まれるコンテンツは、前記コンテンツ検索部が検索したコンテンツ、および、事前に定められたコンテンツを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項7】
ユーザに、コンテンツの集合である特集を配信するシステムが実行する方法であって、
前記ユーザに応じた特集リストを取得するステップと、
前記特集リストに含まれる特集に含めるコンテンツを検索するための検索クエリを用いて、コンテンツを検索するステップと、
前記検索したコンテンツを含む特集を配信するステップと
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツの集合である特集を配信するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、EC(電子商取引)サイト等のウェブサイトにおいて、所定の商品等のコンテンツの集合(以下、特集とも呼ぶ)を表示する特集ページが知られている。例えば、特許文献1には、特集ページの作成者(ウェブサイトオペレータ)が特集ページを生成する際の手法について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、特集ページの作成者が、あらかじめ特集ページを生成している。そのため、ユーザへの特集の配信時に、ユーザに応じて動的に特集を変えることが容易ではなかった。
【0005】
そこで、本発明では、コンテンツの集合である特集をユーザに応じて動的に配信することができるシステムの構築を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信システムは、ユーザに、コンテンツの集合である特集を配信するシステムであって、前記ユーザに応じた特集リストを取得する特集推薦部と、前記特集リストに含まれる特集に含めるコンテンツを検索するための検索クエリを用いて、コンテンツを検索するコンテンツ検索部と、前記検索したコンテンツを含む特集を配信する配信部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、コンテンツの集合である特集をユーザに応じて動的に配信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態に係る全体の構成図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信システムの機能ブロック図である。
【
図3】本発明の一実施形態に係るユーザ情報記憶部に記憶されているデータを説明するための図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る推薦特集記憶部に記憶されているデータを説明するための図である。
【
図5】本発明の一実施形態に係る特集情報記憶部に記憶されているデータを説明するための図である。
【
図6】本発明の一実施形態に係る特集情報の登録およびコンテンツの配信処理のシーケンス図である。
【
図7】本発明の一実施形態に係る特集情報の登録処理のフローチャートである。
【
図8】本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信処理のフローチャートである。
【
図9】本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信システム、メディアオーナー端末、ユーザ端末のハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0010】
<用語の説明>
本明細書で使用する用語について説明する。
・「コンテンツ」は、コンテンツ配信システムが取り扱う対象物である。例えば、コンテンツは、EC(電子商取引)サイトであれば商品、動画配信サイトであれば動画、電子書籍配信サイトであれば電子書籍、ニュースサイトであれば記事であるが、これらに限定されない。
・「特集」は、コンテンツの集合である。例えば、特集は、コンテンツのランキング(例えば、売上ランキング、インストールランキング)、新着コンテンツ、所定のテーマに沿って集められたコンテンツ、ユーザが興味を持ったコンテンツに関連するコンテンツ等である。なお、特集は、広告であってもよい。例えば、特集は、コンテンツ配信システムを導入するウェブサイト(例えば、ECサイト等。メディアとも呼ぶ)のトップページ等に表示される。
・「メディアオーナー」は、コンテンツ配信システムを導入するウェブサイト(例えば、ECサイト等。メディアとも呼ぶ)の管理者である。
・「ユーザ」は、コンテンツ配信システムを導入するウェブサイト(例えば、ECサイト等。メディアとも呼ぶ)を利用する者である。
【0011】
<全体の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る全体の構成図である。
図1に示されているように、コンテンツ配信システム10は、メディアオーナー端末20およびユーザ端末30と任意のネットワークを介して通信可能に接続されている。以下、それぞれについて説明する。
【0012】
コンテンツ配信システム10は、コンテンツの集合である特集を配信するシステムである。具体的には、コンテンツ配信システム10は、ユーザ31に応じた特集を決定し、その特集の特集情報(例えば、特集に含まれるコンテンツを検索するための検索クエリ等。詳細については後述する)に基づいて、1つまたは複数のコンテンツからなる特集を配信することができる。コンテンツ配信システム10は、1つまたは複数のコンピュータからなる。後段で、
図2を参照しながら、コンテンツ配信システム10について詳細に説明する。
【0013】
メディアオーナー端末20は、メディアオーナー21が操作する端末である。メディアオーナー21は、メディアオーナー端末20を用いて、特集情報(例えば、特集に含まれるコンテンツを検索するための検索クエリ等。詳細については後述する)を指定することができる。例えば、メディアオーナー端末20は、パーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォン等である。
【0014】
ユーザ端末30は、ユーザ31が操作する端末である。ユーザ31は、ユーザ端末30を用いて、コンテンツ配信システム10を導入するウェブサイト(例えば、ECサイト等)で、コンテンツ配信システム10が配信する特集(コンテンツの集合)を閲覧等することができる。例えば、ユーザ端末30は、パーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォン等である。
【0015】
図2は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信システム10の機能ブロック図である。
図2に示されているように、コンテンツ配信システム10は、ユーザ情報取得部101、ユーザ情報記憶部102、特集推薦部103、推薦特集記憶部104、特集情報取得部105、特集情報記憶部106、管理部107、コンテンツ検索部108、コンテンツ記憶部109、画面生成部110、配信部111を備えることができる。また、コンテンツ配信システム10は、プログラムを実行することで、ユーザ情報取得部101、特集推薦部103、特集情報取得部105、管理部107、コンテンツ検索部108、画面生成部110、配信部111として機能することができる。以下、それぞれについて説明する。
【0016】
ユーザ情報取得部101は、ユーザ情報記憶部102を参照して、コンテンツ配信システム10を導入するウェブサイト(例えば、ECサイト等)を閲覧しているユーザ31を特定するための情報(例えば、ユーザID等)に応じたユーザ情報を取得する。
【0017】
ユーザ情報記憶部102には、ユーザに関する情報(ユーザ情報ともいう)が記憶されている。以下、
図3を参照しながら、ユーザ情報記憶部102について詳細に説明する。
【0018】
図3は、本発明の一実施形態に係るユーザ情報記憶部102に記憶されているデータを説明するための図である。ユーザ情報記憶部102には、ユーザ31(例えば、ユーザ31のユーザID等)ごとに、ユーザ情報が記憶されている。例えば、ユーザ情報は、ユーザの属性(例えば、性別、年齢等)、ユーザが興味や関心のあること、ユーザの行動履歴(例えば、ユーザ端末30の操作履歴等)のうちの少なくとも1つを含む。
図3の例では、ユーザA、B、Cの、属性、興味や関心のあること、行動履歴の情報が記憶されている。
【0019】
図2の説明に戻る。特集推薦部103は、推薦特集記憶部104を参照して、ユーザ情報取得部101が取得したユーザ情報に応じた特集リスト(つまり、1つまたは複数の特集)を取得する。
【0020】
推薦特集記憶部104には、ユーザ31に推薦すべき1つまたは複数の特集(特集リストともいう)が記憶されている。なお、推薦特集記憶部104には、特集リスト内の特集の表示順(例えば、どの特集を先頭に表示するか)の情報が記憶されていてもよい。以下、
図4を参照しながら、推薦特集記憶部104について詳細に説明する。
【0021】
図4は、本発明の一実施形態に係る推薦特集記憶部104に記憶されているデータを説明するための図である。推薦特集記憶部104には、ユーザ情報ごとに、1つまたは複数の特集からなる特集リストが記憶されている。具体的には、ユーザ情報ごとに、特集を特定するための情報(例えば、特集名等)が対応付けられている。
図4の例では、ユーザ情報ごとに、特集1、2、3、4、5を特定するための情報(例えば、特集名等)が記憶されている。なお、特集リストに含まれる特集の個数は、任意の個数であってよい。
【0022】
なお、本発明の一実施形態では、推薦特集記憶部104に記憶されているデータは、ユーザ情報から特集リストを予測するための機械学習モデルであってもよい。以下、詳細に説明する。
【0023】
<<フィードバック処理>>
本発明の一実施形態では、特集に対するユーザの反応(例えば、CTR(クリック率)、CVR(コンバージョン率)等の指標)を報酬として、コンテンツ配信システム10(特集推薦部103および推薦特集記憶部104)へフィードバックさせて強化学習することができる。具体的には、特集推薦部103は、特集に対するユーザ31の反応(例えば、CTR(クリック率)、CVR(コンバージョン率)等の指標)が最大となるように強化学習して、推薦特集記憶部104内の機械学習モデル(つまり、ユーザ情報から特集リストを予測するための機械学習モデル)を更新する。このように、特集に対するユーザ31の反応がコンテンツ配信システム10へフィードバックされることによって、より最適な特集がユーザ31に対して表示されることとなる。そのため、従来のように、A/Bテスト等の試験により施策の良否を判断する必要がなくなる。
【0024】
図2の説明に戻る。特集情報取得部105は、特集情報記憶部106を参照して、推薦特集記憶部104が取得した特集のリストに含まれている各特集の特集情報を取得する。
【0025】
特集情報記憶部106には、特集に関する情報(特集情報ともいう)が記憶されている。以下、
図5を参照しながら、特集情報記憶部106について詳細に説明する。
【0026】
図5は、本発明の一実施形態に係る特集情報記憶部106に記憶されているデータを説明するための図である。特集情報記憶部106には、特集ごとに、特集情報が記憶されている。例えば、特集情報は、検索クエリ、フォーマット、画面構成要素である。以下、特集情報について詳細に説明する。
【0027】
<<検索クエリ>>
検索クエリは、特集に含めるコンテンツを検索するためのクエリである。以下、具体例を説明する。なお、各コンテンツに種々の情報を付与しておき、それらの付与された情報を検索インデックスとして用いることができる。
【0028】
例えば、コンテンツのランキング(例えば、売上ランキング、インストールランキング)を特集として配信することができる。この場合、検索クエリは、売上が上位であるコンテンツやインストール数が上位であるコンテンツを抽出するクエリである。
【0029】
例えば、新着コンテンツを特集として配信することができる。この場合、検索クエリは、コンテンツがコンテンツ記憶部109に追加された日時が所定の期間であるコンテンツを抽出するクエリである。
【0030】
例えば、所定のテーマに沿って集められたコンテンツを特集として配信することができる。この場合、検索クエリは、所定のテーマに応じたコンテンツ(例えば、所定のカテゴリに属するコンテンツ)を抽出するクエリである。
【0031】
例えば、ユーザ31が興味を持ったコンテンツに関連するコンテンツを特集として配信することができる。この場合、検索クエリは、ユーザ31が過去(例えば、直近)に閲覧したコンテンツや購入したコンテンツに関連するコンテンツを抽出するクエリである。
【0032】
なお、在庫数がゼロであるコンテンツを特集に含めない検索クエリ、利益率が所定の値よりも高いコンテンツを特集に含める検索クエリ等であってもよい。
【0033】
<<フォーマット>>
フォーマットは、特集を示す画面のレイアウト(つまり、コンテンツの配置)、デザイン等である。
【0034】
<<画面構成要素>>
画面構成要素は、特集を示す画面に表示される文字、画像等である。
【0035】
図2の説明に戻る。管理部107は、メディアオーナー端末20から、メディアオーナー21によってメディアオーナー端末20に入力された特集情報を取得する。また、管理部107は、メディアオーナー端末20から取得した特集情報を登録する。具体的には、管理部107は、メディアオーナー端末20から取得した特集情報を特集情報記憶部106に記憶させる。
【0036】
コンテンツ検索部108は、特集情報取得部105が取得した特集情報に含まれている検索クエリを用いて、検索を実行する。具体的には、コンテンツ検索部108は、コンテンツ記憶部109内のコンテンツから、検索クエリの条件を満たすコンテンツを抽出する。
【0037】
なお、コンテンツ検索部108は、検索したコンテンツに、事前に決めておいたコンテンツを混ぜ込んでもよい。つまり、特集に含まれるコンテンツは、コンテンツ検索部108が検索したコンテンツ、および、事前に定められたコンテンツを含むことができる。
【0038】
コンテンツ記憶部109には、コンテンツが記憶されている。上述したように、コンテンツは、コンテンツ配信システムが取り扱う対象物である。例えば、コンテンツは、EC(電子商取引)サイトであれば商品、動画配信サイトであれば動画、電子書籍配信サイトであれば電子書籍、ニュースサイトであれば記事であるが、これらに限定されない。なお、各コンテンツに種々の情報を付与しておき、それらの付与された情報を検索インデックスとして用いることができる。
【0039】
画面生成部110は、特集を示す画面を生成する。具体的には、画面生成部110は、特集情報取得部105が取得した特集情報に含まれているフォーマットおよび画面構成要素、および、コンテンツ検索部108が検索したコンテンツを用いて、特集を示す画面を生成(描画)する。なお、画面生成部110は、ユーザ31が表示中の画面の最下部までスクロールしたときに、画面の最下部に特集を追加していくようにしてもよい。
【0040】
配信部111は、コンテンツの集合である特集を配信する。具体的には、配信部111は、画面生成部110が生成した画面をユーザ端末30に表示させる。
【0041】
このように、コンテンツ配信システム10は、どの特集をユーザ31に対して表示すべきかという全体の構成の最適化を行うことができる。そのため、メディアオーナー21は、画面の全体の構成の作成、最適化を行う必要がない。さらに、コンテンツ配信システム10は、特集の中にどのコンテンツを表示すべきかという個別の最適化を行うことができる。
【0042】
<処理方法>
以下、
図6~
図8を参照しながら、処理方法について説明する。
【0043】
図6は、本発明の一実施形態に係る特集情報の登録およびコンテンツの配信処理のシーケンス図である。<特集情報の登録>と<コンテンツの配信>に分けて説明する。
【0044】
<特集情報の登録>
ステップ11(S11)において、メディアオーナー21は、メディアオーナー端末20を用いて、特集情報を指定する。具体的には、メディアオーナー端末20が、メディアオーナー21によってメディアオーナー端末20に入力された特集情報を、コンテンツ配信システム10へ送信する。
【0045】
ステップ12(S12)において、コンテンツ配信システム10は、S11で取得した特集情報を登録する。具体的には、コンテンツ配信システム10は、S11で取得した特集情報を特集情報記憶部106に記憶させる。
【0046】
<コンテンツの配信>
ステップ21(S21)において、コンテンツ配信システム10は、ユーザ端末30から、コンテンツ配信システム10を導入するウェブサイト(例えば、ECサイト等)を閲覧しているユーザ31を特定するための情報(例えば、ユーザID等)を取得する。
【0047】
ステップ22(S22)において、コンテンツ配信システム10は、ユーザ情報記憶部102を参照して、S21で取得したユーザ31を特定するための情報(例えば、ユーザID等)に応じたユーザ情報を取得する。
【0048】
ステップ23(S23)において、コンテンツ配信システム10は、推薦特集記憶部104を参照して、S22で取得したユーザ情報に応じた特集リスト(つまり、1つまたは複数の特集)を取得する。
【0049】
ステップ24(S24)において、コンテンツ配信システム10は、特集情報記憶部106を参照して、S23で取得した特集リストに含まれている各特集の特集情報を取得する。
【0050】
ステップ25(S25)において、コンテンツ配信システム10は、S24で取得した特集情報に含まれている検索クエリを用いて、検索を実行する。具体的には、コンテンツ配信システム10は、コンテンツ記憶部109内のコンテンツから、検索クエリの条件を満たすコンテンツを抽出する。
【0051】
なお、コンテンツ配信システム10は、検索したコンテンツに、事前に決めておいたコンテンツを混ぜ込んでもよい。つまり、特集に含まれるコンテンツは、コンテンツ配信システム10が検索したコンテンツ、および、事前に定められたコンテンツを含むことができる。
【0052】
ステップ26(S26)において、コンテンツ配信システム10は、特集を示す画面を生成する。具体的には、コンテンツ配信システム10は、S24で取得した特集情報に含まれているフォーマットおよび画面構成要素、および、S25で検索したコンテンツを用いて、特集を示す画面を生成する。
【0053】
ステップ27(S27)において、コンテンツ配信システム10は、コンテンツの集合である特集を配信する。具体的には、コンテンツ配信システム10は、S26で生成した画面をユーザ端末30に表示させる。
【0054】
図7は、本発明の一実施形態に係る特集情報の登録処理のフローチャートである。
【0055】
ステップ101(S101)において、コンテンツ配信システム10の管理部107は、メディアオーナー端末20から、メディアオーナー21によってメディアオーナー端末20に入力された特集情報を取得する。
【0056】
ステップ102(S102)において、管理部107は、S101で取得した特集情報を登録する。具体的には、管理部107は、S101で取得した特集情報を特集情報記憶部106に記憶させる。
【0057】
図8は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信処理のフローチャートである。
【0058】
ステップ201(S201)において、コンテンツ配信システム10のユーザ情報取得部101は、ユーザ情報記憶部102を参照して、コンテンツ配信システム10を導入するウェブサイト(例えば、ECサイト等)を閲覧しているユーザ31を特定するための情報(例えば、ユーザID等)に応じたユーザ情報を取得する。
【0059】
ステップ202(S202)において、コンテンツ配信システム10の特集推薦部103は、推薦特集記憶部104を参照して、S201で取得されたユーザ情報に応じた特集リスト(つまり、1つまたは複数の特集)を取得する。
【0060】
ステップ203(S203)において、コンテンツ配信システム10の特集情報取得部105は、特集情報記憶部106を参照して、S202で取得された特集リストに含まれている各特集の特集情報を取得する。
【0061】
ステップ204(S204)において、コンテンツ配信システム10のコンテンツ検索部108は、S203で取得された特集情報に含まれている検索クエリを用いて、検索を実行する。具体的には、コンテンツ検索部108は、コンテンツ記憶部109内のコンテンツから、検索クエリの条件を満たすコンテンツを抽出する。
【0062】
なお、コンテンツ検索部108は、検索したコンテンツに、事前に決めておいたコンテンツを混ぜ込んでもよい。つまり、特集に含まれるコンテンツは、コンテンツ検索部108が検索したコンテンツ、および、事前に定められたコンテンツを含むことができる。
【0063】
ステップ205(S205)において、コンテンツ配信システム10の画面生成部110は、特集を示す画面を生成する。具体的には、画面生成部110は、S203で取得された特集情報に含まれているフォーマットおよび画面構成要素、および、S204で検索されたコンテンツを用いて、特集を示す画面を生成する。
【0064】
ステップ206(S206)において、コンテンツ配信システム10の配信部111は、コンテンツの集合である特集を配信する。具体的には、配信部111は、S205で生成された画面をユーザ端末30に表示させる。
【0065】
<効果>
このように、本発明では、ユーザへの特集の配信時に、ユーザに応じた特集を決定して、特集に含めるコンテンツを検索クエリを用いて検索する。そのため、ユーザに応じて、コンテンツの集合である特集を動的に変えることができる。また、本発明は、種々のコンテンツに適用することができる。言い換えると、柔軟にかつ汎用的に、コンテンツの集合である特集を配信することができる。
【0066】
<ハードウェア構成>
図9は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信システム10、メディアオーナー端末20、ユーザ端末30のハードウェア構成図である。コンテンツ配信システム10、メディアオーナー端末20、ユーザ端末30は、CPU(Central Processing Unit)1001、ROM(Read Only Memory)1002、RAM(Random Access Memory)1003を有する。CPU1001、ROM1002、RAM1003は、いわゆるコンピュータを形成する。
【0067】
また、コンテンツ配信システム10、メディアオーナー端末20、ユーザ端末30は、補助記憶装置1004、表示装置1005、操作装置1006、I/F(Interface)装置1007、ドライブ装置1008を有することができる。
【0068】
なお、コンテンツ配信システム10、メディアオーナー端末20、ユーザ端末30の各ハードウェアは、バスBを介して相互に接続されている。
【0069】
CPU1001は、補助記憶装置1004にインストールされている各種プログラムを実行する演算デバイスである。
【0070】
ROM1002は、不揮発性メモリである。ROM1002は、補助記憶装置1004にインストールされている各種プログラムをCPU1001が実行するために必要な各種プログラム、データ等を格納する主記憶デバイスとして機能する。具体的には、ROM1002はBIOS(Basic Input/Output System)やEFI(Extensible Firmware Interface)等のブートプログラム等を格納する、主記憶デバイスとして機能する。
【0071】
RAM1003は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等の揮発性メモリである。RAM1003は、補助記憶装置1004にインストールされている各種プログラムがCPU1001によって実行される際に展開される作業領域を提供する、主記憶デバイスとして機能する。
【0072】
補助記憶装置1004は、各種プログラムや、各種プログラムが実行される際に用いられる情報を格納する補助記憶デバイスである。
【0073】
表示装置1005は、コンテンツ配信システム10、メディアオーナー端末20、ユーザ端末30の内部状態等を表示する表示デバイスである。
【0074】
操作装置1006は、コンテンツ配信システム10、メディアオーナー端末20、ユーザ端末30を操作する者がコンテンツ配信システム10、メディアオーナー端末20、ユーザ端末30に対して各種指示を入力する入力デバイスである。
【0075】
I/F装置1007は、ネットワークに接続し、他の装置と通信を行うための通信デバイスである。
【0076】
ドライブ装置1008は記録媒体1009をセットするためのデバイスである。ここでいう記録媒体1009には、CD-ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等のように情報を光学的、電気的あるいは磁気的に記録する媒体が含まれる。また、記録媒体1009には、EPROM (Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ等のように情報を電気的に記録する半導体メモリ等が含まれていてもよい。
【0077】
なお、補助記憶装置1004にインストールされる各種プログラムは、例えば、配布された記録媒体1009がドライブ装置1008にセットされ、該記録媒体1009に記録された各種プログラムがドライブ装置1008により読み出されることでインストールされる。あるいは、補助記憶装置1004にインストールされる各種プログラムは、I/F装置1007を介して、ネットワークよりダウンロードされることでインストールされてもよい。
【0078】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0079】
10 コンテンツ配信システム
20 メディアオーナー端末
21 メディアオーナー
30 ユーザ端末
31 ユーザ
101 ユーザ情報取得部
102 ユーザ情報記憶部
103 特集推薦部
104 推薦特集記憶部
105 特集情報取得部
106 特集情報記憶部
107 管理部
108 コンテンツ検索部
109 コンテンツ記憶部
110 画面生成部
111 配信部
1001 CPU
1002 ROM
1003 RAM
1004 補助記憶装置
1005 表示装置
1006 操作装置
1007 I/F装置
1008 ドライブ装置
1009 記録媒体
【手続補正書】
【提出日】2021-04-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに、コンテンツの集合である特集を配信するシステムであって、
前記ユーザに応じた特集リストを取得する特集推薦部と、
前記特集リストに含まれる特集に含めるコンテンツを検索するための検索クエリを用いて、コンテンツを検索するコンテンツ検索部と、
前記検索したコンテンツを含む特集を配信する配信部と
を備え、
前記特集リストは複数の特集を有し、前記複数の特集の各特集ごとに該特集に含めるコンテンツを検索するための各検索クエリが事前に登録されている、コンテンツ配信システム。
【請求項2】
前記特集推薦部は、前記ユーザの属性、興味関心、行動履歴のうちの少なくとも1つを含むユーザ情報に応じた特集リストを取得する、請求項1に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項3】
前記特集推薦部は、前記ユーザ情報から前記特集リストを予測するための機械学習モデルを用いて特集リストを取得し、
前記機械学習モデルは、前記特集に対するユーザの反応を報酬として強化学習される、請求項2に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項4】
前記特集リストに含まれる特集に応じたフォーマットおよび画面構成要素を用いて特集を示す画面を生成する画面生成部、をさらに備えた請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項5】
前記特集ごとに、検索クエリと、フォーマットと、画面構成要素と、を含む特集情報が記憶されている特集情報記憶部をさらに備え、
前記特集情報は、メディアオーナーによって指定される、請求項1から4のいずれか一項に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項6】
前記特集に含まれるコンテンツは、前記コンテンツ検索部が検索したコンテンツ、および、事前に定められたコンテンツを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のコンテンツ配信システム。
【請求項7】
ユーザに、コンテンツの集合である特集を配信するシステムが実行する方法であって、
前記ユーザに応じた特集リストを取得するステップと、
前記特集リストに含まれる特集に含めるコンテンツを検索するための検索クエリを用いて、コンテンツを検索するステップと、
前記検索したコンテンツを含む特集を配信するステップと
を含み、
前記特集リストは複数の特集を有し、前記複数の特集の各特集ごとに該特集に含めるコンテンツを検索するための各検索クエリが事前に登録されている、方法。