(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022120730
(43)【公開日】2022-08-18
(54)【発明の名称】ルーバーユニット
(51)【国際特許分類】
E06B 7/086 20060101AFI20220810BHJP
E05F 15/71 20150101ALI20220810BHJP
E06B 5/16 20060101ALI20220810BHJP
【FI】
E06B7/086
E05F15/71
E06B5/16
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021017825
(22)【出願日】2021-02-05
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-05-23
(71)【出願人】
【識別番号】315019849
【氏名又は名称】大竹建窓株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100171354
【弁理士】
【氏名又は名称】畠山 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100071663
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 保夫
(72)【発明者】
【氏名】大竹 博
【テーマコード(参考)】
2E036
2E052
2E239
【Fターム(参考)】
2E036JA02
2E036KA03
2E036KB01
2E036LA06
2E036LB05
2E036MA08
2E036NA01
2E036NB02
2E036QA02
2E036QB01
2E052AA01
2E052BA05
2E052CA10
2E052DB02
2E052EA03
2E052EB06
2E052EC03
2E052KA16
2E239CA02
2E239CA22
2E239CA32
2E239CA52
2E239CA66
(57)【要約】
【課題】建物の窓に設置して採光、遮光、換気、通風、防犯に加え、防火にも使用する。
【解決手段】このルーバーユニットUは、取付フレーム1と、複数のルーバー2と、連動部材3と、操作部4及び作動部材5とを備え、操作部5の操作により各ルーバー2を開閉する形式で、作動部材5の一部に周囲の温度が所定の値を超えることにより溶断される温度ヒューズ6を備えるとともに、連動部材3を常態として各ルーバー2を閉位置P1に回転可能に移動付勢するコイルスプリング7を備え、複数のルーバー2の周囲の温度が上昇して所定の値を超えることにより、各ルーバー2が自動的に閉じられるようにした。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも相互に対向する一対の支持フレームを有する取付フレームと、前記一対の支持フレーム間に並列配置され、それぞれ、両端を回転軸を介して前記各支持フレームに回転可能に支持される複数のルーバーと、前記各ルーバーに近接して前記各支持フレームの延びる方向に直線的に移動可能に配置され、前記各ルーバーにリンク結合されて、前記各ルーバーを前記各支持フレーム間の面を開く開位置と閉じる閉位置との間で回転駆動する連動部材と、前記連動部材に作動部材を介して連結され、前記連動部材を駆動する操作部とを備え、前記操作部の操作により前記各ルーバーを開閉するルーバーユニットであって、
前記作動部材の一部に周囲の温度が所定の値を超えることにより溶断される温度ヒューズを備えるとともに、前記連動部材を常態として前記各ルーバーを閉位置に回転可能に移動付勢するばね部材を備え、
前記複数のルーバーの周囲の温度が上昇して前記所定の値を超えることにより、前記各ルーバーが自動的に閉じられる、
ことを特徴とするルーバーユニット。
【請求項2】
一対の支持フレームは水平方向に延びる上部の支持フレームと下部の支持フレームとからなり、複数のルーバーはそれぞれ左右方向に並列配置され、上下両端を回転軸を介して前記上部の支持フレーム、前記下部の支持フレームに回転可能に支持されて、縦型ルーバーとして構成される請求項1に記載のルーバーユニット。
【請求項3】
連動部材は、各ルーバーの上方又は下方にかつ上部の支持フレーム又は下部の支持フレームと平行に配置可能に細長い平板状をなす連動部材本体と、前記連動部材本体に軸支され、前記各ルーバーに作動連結される複数のリンク部材とからなる請求項2に記載のルーバーユニット。
【請求項4】
操作部はレバー部材からなり、上部の支持フレーム又は下部の支持フレームに平行に回動可能に軸支され、前記操作部の先端と連動部材との間に細長い平板状又は線材状の作動部材本体と温度ヒューズとからなる作動部材が取り付けられる請求項2又は3に記載のルーバーユニット。
【請求項5】
温度ヒューズを除く各部はステンレス鋼を含む耐火性を有する金属材料により形成される請求項1乃至4のいずれかに記載のルーバーユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビルやマンションなどの建物の窓などに設置するルーバーユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
一般にルーバーユニットは、ビルやマンションなどの建物の窓に設置されて、採光又は遮光、換気、通風、さらに防犯などに使用される。この種のルーバーユニットは、例えば特許文献1に記載されているように、少なくとも相互に対向する左右一対の支持フレームを有する取付フレームと、各支持フレーム間に上下方向に並列配置され、それぞれ、左右両端を回転軸を介して各支持フレームに回転可能に支持される複数のルーバーと、各ルーバーに近接して各支持フレームの延びる方向、つまり垂直方向に直線的に移動可能に配置され、各ルーバーにリンク結合されて、各ルーバーを各支持フレーム間の面を開く開位置と閉じる閉位置との間で回転駆動する連動部材と、連動部材に作動部材を介して連結され、連動部材を駆動する操作部とを備え、操作部の操作により各ルーバーを開閉するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種のルーバーユニットは、既述のとおり、ビルやマンションなどの建物の窓に設置されて、採光又は遮光、換気、通風、防犯などに利用されているが、建物の窓などに取り付けて使用することを考慮すると、建物内で火災が発生した場合に火を遮断する防火扉のように使用できれば、さらに望ましい。
【0005】
本発明は、このような課題を解決するものであり、この種のルーバーユニットにおいて、ビルやマンションなどの建物の窓に設置されて、採光又は遮光、換気、通風、防犯に加えて、防火にも使用できるようにすること、を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、
少なくとも相互に対向する一対の支持フレームを有する取付フレームと、前記一対の支持フレーム間に並列配置され、それぞれ、両端を回転軸を介して前記各支持フレームに回転可能に支持される複数のルーバーと、前記各ルーバーに近接して前記各支持フレームの延びる方向に直線的に移動可能に配置され、前記各ルーバーにリンク結合されて、前記各ルーバーを前記各支持フレーム間の面を開く開位置と閉じる閉位置との間で回転駆動する連動部材と、前記連動部材に作動部材を介して連結され、前記連動部材を駆動する操作部とを備え、前記操作部の操作により前記各ルーバーを開閉するルーバーユニットであって、
前記作動部材の一部に周囲の温度が所定の値を超えることにより溶断される温度ヒューズを備えるとともに、前記連動部材を常態として前記各ルーバーを閉位置に回転可能に移動付勢するばね部材を備え、
前記複数のルーバーの周囲の温度が上昇して前記所定の値を超えることにより、前記各ルーバーが自動的に閉じられる、
ことを要旨とする。
【0007】
また、このルーバーユニットは、次のように具体化されることが好ましい。
(1)一対の支持フレームは水平方向に延びる上部の支持フレームと下部の支持フレームとからなり、複数のルーバーはそれぞれ左右方向に並列配置され、上下両端を回転軸を介して前記上部の支持フレーム、前記下部の支持フレームに回転可能に支持されて、縦型ルーバーとして構成される。
この場合、連動部材は、各ルーバーの上方又は下方にかつ上部の支持フレーム又は下部の支持フレームと平行に配置可能に細長い平板状をなす連動部材本体と、前記連動部材本体に軸支され、前記各ルーバーに作動連結される複数のリンク部材とからなる。
この場合、操作部はレバー部材からなり、上部の支持フレーム又は下部の支持フレームに平行に回動可能に軸支され、前記操作部の先端と連動部材との間に細長い平板状又は線材状の作動部材本体と温度ヒューズとからなる作動部材が取り付けられる。
(2)温度ヒューズを除く各部はステンレス鋼を含む耐火性を有する金属材料により形成される。
【発明の効果】
【0008】
本発明のルーバーユニットは、上記の構成を備え、ビルやマンションなどの建物の窓などに設置され、複数のルーバーの周囲の温度が上昇して所定の値を超えることにより、各ルーバーが自動的に閉じられるようにしたので、採光又は遮光、換気、通風、防犯に加えて、防火にも使用することができる、という本発明独自の格別な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施の形態に係るルーバーユニットの全体構成を示す図
【
図3】同ルーバーユニットの通常時の使用例を示す図
【
図4】同ルーバーユニットの非常時の使用例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、この発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
図1にルーバーユニットの全体構成を示し、
図2にルーバーユニットの要部の構成を示している。
【0011】
図に示すように、このルーバーユニットUは、取付フレーム1と、複数のルーバー2と、連動部材3と、操作部4及び作動部材5とを備えて構成される。
【0012】
取付フレーム1は、
図1、
図2に示すように、少なくとも相互に対向する一対の支持フレーム11、12を有する。この場合、ルーバーユニットUは縦型ルーバーとして構成され、一対の支持フレーム11、12は上下に水平方向に延びる上部の支持フレーム11と下部の支持フレーム12とからなる。
【0013】
また、この場合、取付フレーム1は、全体が耐火性を有する金属材料、ここではステンレス鋼により、正面視四角枠状に形成されて、上下に水平方向に平行に所定の間隔を空けて配置される上部の支持フレーム11及び下部の支持フレーム12と、これらの支持フレーム11、12の左端同士、右端同士に連結されて垂直方向に平行に配置される左側部フレーム13及び右側部フレーム14とにより構成され、上下部の支持フレーム11、12間が開口面10になっている。上部の支持フレーム11は下面を開放された溝形の前部フレーム11Fと角筒形の後部フレーム11Rが並列に組み付けられてなる。前部フレーム11Fは後部フレーム11Rよりも断面形状が少し大きく形成されて、内部に駆動系が配置可能になっている。なお、前部フレーム11Fには前面の長手方向中間部上部寄りに後述する操作部4を通し水平方向に回動操作可能に操作レバー挿通部110が所定の長さに形成される。後部フレーム11Rは下面に長さ方向に所定の間隔で複数の軸孔111が形成されて、下面が複数のルーバー2の取付面になっている。下部の支持フレーム12は角筒形のフレームからなり、上面の後部側に上部の支持フレーム11の各軸孔111に対向して所定の間隔で複数の軸孔121が形成され、上面が複数のルーバー2の取付面になっている。左右の各側部フレーム13、14はいずれも角筒形のフレームからなる。
【0014】
複数のルーバー2は、
図1、
図2に示すように、一対の支持フレーム11、12間に並列配置され、それぞれ、両端を回転軸21を介して一対の支持フレーム11、12間に回転可能に支持される。この場合、ルーバーユニットUが縦型ルーバーとして構成されるので、複数のルーバー2はそれぞれ左右方向に並列配置され、上下両端を回転軸21を介して上部の支持フレーム11、下部の支持フレーム12に回転可能に支持される。
【0015】
また、この場合、複数のルーバー2はそれぞれ、耐火性を有する金属材料、ここではステンレス鋼により、幅が上部、下部の支持フレーム11、12の各軸孔111、121間の長さと同じが僅かに長い寸法で長さが上部、下部の支持フレーム11、12間の長さと同じか僅かに長い寸法の縦に長い平板状に形成され、左側部2Lが断面L字形に折り曲げられて、その上端部、下端部にそれぞれ軸受20が固定される。そして、これらの軸受20にそれぞれ回転軸21が取り付けられて、各回転軸21が各ルーバー2の上部、下部の左端部から上方、下方に向けて垂直に突出される。これらのルーバー2はそれぞれ、長手方向を垂直方向に向けて、取付フレーム1の上部、下部の各支持フレーム11、12間に平行に配置され、上部、下部の各回転軸21を上部の支持フレーム11と下部の支持フレーム12の各軸孔111、121に通して回転軸21回りに回転可能に取り付けられる。しかして各ルーバー2は左側部2Lを回転中心に右側部2Rを回動端として、左右の両側部2L、2Rを上部、下部の各支持フレーム11、12(の延びる方向)に対して直角方向に向けられて上部、下部の各支持フレーム11、12間の開口面10を開く開位置P1と左右の両側部2L、2Rを上部、下部の各支持フレーム11、12(の延びる方向)に対して平行に近い角度に向けられ、回動側の側部、つまり右側部2Rが相互に隣り合う各ルーバー2の軸支側の側部、つまり左側部2Lに衝接されて、上部、下部の支持フレーム11、12間の開口面10全体を閉じる閉位置P2(
図3参照)との間で回転可能に、取付フレーム1に組み込まれる。
【0016】
連動部材3は、
図1、
図2に示すように、各ルーバー2に近接して各支持フレーム11、12の延びる方向に直線的に移動可能に配置され、各ルーバー2にリンク結合されて、各ルーバー2を各支持フレーム11、12間の開口面10を開く開位置P1と閉じる閉位置P2との間で回転駆動する。この場合、連動部材3は、各ルーバー2の上方にかつ上部の支持フレーム11と平行に配置可能に細長い平板状をなす連動部材本体31と、連動部材本体31に軸支され、各ルーバー2に作動連結される複数のリンク部材32とからなる。
【0017】
また、この場合、連動部材本体31は、耐火性を有する金属材料、ここではステンレス鋼により、細長い平板状のバーとして形成される(以下、連動部材本体31を連動バー31と称する)。また、この連動バー31は上部の支持フレーム11内で各ルーバー2の上方に上部の支持フレーム11内で一方の端部、ここでは左端部から他方の端部、ここでは右端部に向けて又はその反対に移動可能に上部の支持フレーム11の長さよりも短い所定の長さを有する細長い平板状に形成される。この連動バー31には一方の端部、この場合、左端部に近接して上面に上方に突出する連結プレート33が回動可能に軸支される。この場合、連結プレート33は耐火性を有する金属材料、ここではステンレス鋼により、断面L字形に形成されて、連動バー31の幅と略同じ幅で連動バー31の幅よりも少し長い長さの四角形をなし、水平方向に向けられる取付部331と連動バー31と略同じ幅で連動バー31の幅よりも少し長い長さの四角形をなし、垂直方向に向けられる連結部332とからなる。この連結プレート33は取付部331が連動バー21の左端部側の上面に軸を介して水平方向に回動可能に取り付けられ、連結部332が連動バー31の上面から上方に突出される。
【0018】
また、各リンク部材32は、同様にステンレス鋼により、連動バー31の幅と略同じ幅で所定の長さを有する鉤形(言い換えれば、横向きのL字形)のリンクとして形成されて、細長いリンク部321とリンク部321の先端から直角方向下方に延びる短いルーバー取付部322とからなる(以下、リンク部材32をリンク32と称する)。各リンク32は連動バー31の下面に所定の間隔で一列に配置され、各リンク部321の基端を連動バー31にピンを介して水平方向に回転可能に取り付けられる。
【0019】
このようにして連動バー31が取付フレーム1の上部の支持フレーム11内で各ルーバー2の上方に沿って配置され、各リンク32のルーバー取付部322が各ルーバー2の前面の右側部上部に取付ねじ、溶接などにより固定されて、連動部材3と各ルーバー2が作動連結される。この場合、連動バー31は左端部が上部の支持フレーム11内で左端部に寄せられた所定の位置に配置され、各ルーバー2が左右の両側部2L、2Rを上部、下部の各支持フレーム11、12に対して直角方向に向けられて上部、下部の各支持フレーム11、12間の開口面10を開く状態にして、連動バー31の各リンク32のルーバー取付部322が各ルーバー2の前面の右側部上部に固定され、連動部材3と各ルーバー2が作動連結される。しかして、連動部材3は、上部、下部の各支持フレーム11、12の延びる方向に直線的に移動可能に配置され、各ルーバー2にリンク結合されて、この連動部材3が上部の支持フレーム11の延びる方向に直線的に移動されることにより、各ルーバー2が上下部の各支持フレーム11、12間の開口面10を開く開位置P1から閉じる閉位置P2へ又はその反対に回転可能に構成される。
【0020】
操作部4は、
図1、
図2に示すように、連動部材3に作動部材5を介して連結され、連動部材3を駆動する。この場合、操作部4はレバー部材からなり、上部又は下部の支持フレーム11又は12に平行に回動可能に軸支され、操作部4の先端と連動部材3との間に後述する細長い平板又は線材からなる作動部材5が取り付けられる。
【0021】
また、この場合、操作部4は、耐火性を有する金属材料、ここではステンレス鋼により、連動バー31の幅よりも少し大きい幅で所定の長さを有する鉤形(言い換えれば、横向きのL字形)のレバーとして形成され、細長い平板状のレバー部41とレバー部41の基端から直角方向下方に延びる短いつまみ部42とからなる(以下、操作部4を操作レバー4と称する)。この操作レバー4にはレバー部41の先端側の下面に下方に突出する取付プレート43が回動可能に軸支される。この場合、取付プレート43は耐火性を有する金属材料、ここではステンレス鋼により、断面L字形に形成されて、レバー部41の幅と略同じ幅、長さを有する四角形をなし、水平方向に向けられる取付部431とレバー部41の幅と略同じ幅、長さを有する四角形をなし、垂直方向に向けられる連結部432とからなる。この取付プレート43は取付部431がレバー部41の先端側の下面に軸を介して水平方向に回動可能に取り付けられ、連結部432がレバー部41の下面から下方に突出される。
【0022】
このようにして操作レバー4はレバー部41が取付フレーム1の上部の支持フレーム11の前面でこの支持フレーム11の長手方向中間部上部寄りに形成された操作レバー挿通部110に通されて、このレバー部41の先端側が上部の支持フレーム11内に配置され、先端よりもやや基端側に寄る中間部をこの支持フレーム11の上面の長手方向中間部前部寄りに回動軸40を介して軸支され、上部の支持フレーム11に対して平行に回動可能に取り付けられる。
【0023】
そして、操作レバー4の先端と連動部材3との間に後述する作動部材5が取り付けられて、操作レバー4と連動部材3が作動連結される。この場合、既述のとおり、連動バー31が左端部を上部の支持フレーム11内で左端部に寄せられた所定の位置に配置され、各ルーバー2が左右の両側部2L、3Rを上部、下部の各支持フレーム11、12に対して直角方向に向けられて上部、下部の各支持フレーム11、12間の開口面10を開く状態にしてから、連動バー31の各リンク32のルーバー取付部322が各ルーバー2の前面の右側部上部に固定されて、連動部材3と各ルーバー2が作動連結される。この状態から、操作レバー4の先端が連動バー31に対して交差するように、連動バー31に対して操作レバー4が右斜め前方に向けて延ばされ、かかる状態で操作レバー4の先端側の取付プレート43の連結部432と連動バー31の左端部側の連結プレート33の連結部332との間に作動部材5がねじ止めにより取り付けられる。かくして、操作レバー4は連動バー31に作動連結されて、上部の支持フレーム11の前面中間部の操作レバー挿通部110に、操作レバー挿通部110の右端部と左端部との間で回動可能に突出配置され、この操作レバー4が操作レバー挿通部110の右端部から左端部へ回動されることにより、連動部材3が上部の支持フレーム11内で左端部から右端部に向けて直線的に移動されて、各ルーバー2が上下部の各支持フレーム11、12間の開口面10を開く開位置P1から閉じる閉位置P2へ回転可能に、この操作レバー4が操作レバー挿通部110の左端部から右端部へ回動されることにより、連動部材3が上部の支持フレーム11内で右端部から左端部に向けて直線的に移動されて、各ルーバー2が上下部の各支持フレーム11、12間の開口面10を閉じる閉位置P2から開く開位置P1へ回転可能に構成される。
【0024】
このようにしてルーバーユニットUは例えばマンションの(外)廊下沿いのアルミサッシ窓など建物の窓の外部側に設置され、操作レバー4の操作により各ルーバー2を開閉する手動形式になっている。
【0025】
そして、このルーバーユニットUにおいては、
図1、
図2に示すように、作動部材5の一部に周囲の温度が所定の値を超えることにより溶断される温度ヒューズ6を備えるとともに、連動部材3を常態として各ルーバー2を閉位置P2に回転可能に移動付勢するばね部材7を備える。
【0026】
この場合、作動部材5は作動バー51と温度ヒューズ6とからなる。作動バー51は耐火性を有する金属材料、ここではステンレス鋼により、所定の長さを有する細長い平板状に形成される。また、温度ヒューズ6は周囲の温度が所定の値を超えることにより溶融分断される合金からなる可溶体により、作動バー51よりも短く幅広の細長いプレート状に形成され、両端にねじ挿通部を有する円形の取付部61が設けられる。そして、作動バー51の一端、この場合、左端に温度ヒューズ6の他端部、この場合、右端部の取付部61がねじを介して取り付けられ、温度ヒューズ6が作動バー51の左端の延長上に連結される。このようにして作動バー51の他端、この場合、右端が既述のとおり操作レバー4の取付プレート43の連結部431に取り付けられ、温度ヒューズ6の一端部、この場合、左端部の取付部61が既述のとおり連動バー31の連結プレート33の連結部332に取り付けられる。
【0027】
また、この場合、ばね部材7は引張りコイルスプリングが使用される(以下、ばね部材7をコイルスプリング7と称する。)。このコイルスプリング7は、上部の支持フレーム11内で連動バー31と前部フレーム11Fの右端部との間に介装される。この場合、連動バー31には他方の端部側、この場合、右端部寄りの中間部所定の位置の上面に上方に突出する連結プレート34が取付ねじにより取り付けられる。この場合、連結プレート34は耐火性を有する金属材料、ここではステンレス鋼により、断面L字形に形成されて、連動バー31の幅と略同じ幅で連動バー31の幅よりも少し長い長さの四角形をなし、水平方向に向けられる取付部341と連動バー31の幅と略同じ幅、長さの四角形をなし、垂直方向に向けられる連結部342とからなる。この連結プレート34は取付部341が連動バー31の右端部側の上面所定の位置に取付ねじを介して取り付けられ、連結部342が連動バー31の上面から上方に突出される。また、前部フレーム11Fの後面右端部で連動バー31の連結プレート34の連結部342に対向する所定の位置に連結プレート15が取付ねじにより取り付けられる。この場合、連結プレート15は耐火性を有する金属材料、ここではステンレス鋼により、断面L字形に形成されて、連動バー31の連結プレート34の取付部341と略同じ大きさの四角形状をなし、上部の支持フレーム11の延びる方向に向けられる取付部151と連動バー31の連結プレート34の連結部342と略同じ幅で連結部342の長さよりも長い長さの四角形をなし、上部の支持フレーム11の延びる方向に対して水平方向直角に向けられる連結部152とからなる。この連結プレート15は取付部151が前部フレーム11Fの後面右端部で所定の位置に取付ねじを介して取り付けられ、連結部152が前部フレーム11Fの後面右端部で所定の位置から前方に向けて突出される。かくしてコイルスプリング7は一端、この場合、左端が連動バー31の連結プレート34の連結部342に固定され、他端、この場合、右端が前部フレーム11Fの連結プレート15の連結部152に固定されて、上部の支持フレーム11内で連動バー31と前部フレーム11Fの右端部との間に介装される。連動バー31が上部の支持フレーム11内で左端部に寄せられた所定の位置に配置され、各ルーバー2が左右の両側部2L、2Rを上部、下部の各支持フレーム11、12に対して直角方向に向けられて上部、下部の各支持フレーム11、12間の開口面10を開く状態で、コイルスプリング7のテンションは最大となる。
【0028】
かくしてこのルーバーユニットUは、複数のルーバー2の周囲の温度が上昇して所定の値を超えることにより、各ルーバー2が自動的に閉じられるようになっている。
【0029】
図3にこのルーバーユニットUの通常の使用例を示している。なお、
図3には特に図示していないが、このルーバーユニットUは、既述のとおり、マンションの(外)廊下沿いの窓の外部側に設置されているものとする。
【0030】
図3(1)は各ルーバー2が全開時の状態を例示している。
図3(1)に示すように、ルーバー2の全開時では、操作レバー4が上部の支持フレーム11の前面中間部の操作レバー挿通部110の右端部に配置されて、連動部材3が上部の支持フレーム11内で左端部側に移動されるとともに、各ルーバー2が左右両端部2L、2Rを上部、下部の各支持フレーム11、12に対して直角方向に向けられて開位置P1を取り、上部、下部の各支持フレーム11、12間の開口面10が開いている。このとき、コイルスプリング7のテンションは最大になっている。取付フレーム1内の開口面10が開いていることにより、この開口面10を通して窓から室内に外光を取ることができ(採光機能)、窓が開いていれば、取付フレーム1の開口面10、窓を通して室内の換気をすることができる(換気機能)。
【0031】
窓から入る外光が強いため、外光を少し遮りたい場合や、昼間や夜間で窓を開けて換気を取りつつ窓の開けた部分を目隠ししたい場合、操作レバー4の操作により、各ルーバー2を全開位置と全閉位置との中間の適宜位置まで回転させる。この場合、
図3(1)、(2)に示すように、操作レバー4のつまみ部42を手で持ち、操作レバー4を操作レバー挿通部110の右端部から左端部に向けて回動操作する。操作レバー4を操作レバー挿通部110の右端部から左端部に向けて回動させると、操作レバー4の先端に連結された作動バー51が引張られて操作レバー4の先端の回動方向(右方向の回動)に追従し上部の支持フレーム11内で左端部側から右端部側へ後部寄りに斜めに移動される。この作動バー51の移動に連動して連動バー31が上部の支持フレーム11内で左端部側から右端部側へ移動されるとともに、この連動バー31の各リンク32が各ルーバー2の右端部2Rを右方向に押し出し、各ルーバー2が左回りで後部方向に回転される。各ルーバー2の回転とともに、連動バー31から各リンク32が取付フレーム1の後部側に向けて回動し、連動バー31は取付フレーム1の前部側に逃げながら左端部側から右端部側へ移動される。各ルーバー2の回転角度を見ながら、操作レバー4を回動操作し、各ルーバー2の回転角度を調整し、
図3(2)に示すように、各ルーバー2の適宜の回転位置で操作レバー4を止めて、各ルーバー2を停止させる。このとき、コイルスプリング7は連動バー31が右端部方向へ移動された分だけ収縮される。これにより、各ルーバー2が回転方向適宜の中間位置に向けられて、外光を適宜遮ることができ(採光調整機能)、窓を開けて換気を取りつつ窓の開けた部分を目隠しすることができる(換気機能、防犯機能)。
【0032】
なお、各ルーバー2を中間位置から全開位置に戻す場合は、操作レバー4を操作レバー挿通部110の中間部から右端部まで回動操作すればよく、このようにすることにより、作動レバー51、連動バー31及び各リンク32、各ルーバー2の上記と反対の動作により、各ルーバー2が全開位置まで回転される。
【0033】
そして、各ルーバー2が全開位置又は中間位置から、窓から入る外光を完全に遮りたい場合や夜間のため戸締りしたい場合、操作レバー4の操作により、各ルーバー2を全開位置又は中間位置から全閉位置まで回転させる。この場合、
図3(1)又は(2)、(3)に示すように、操作レバー4のつまみ部42を手で持ち、操作レバー4を操作レバー挿通部110の右端部又は中間部から左端部に向けて回動操作する。操作レバー4を操作レバー挿通部110の右端部又は中間部から左端部に向けて回動させると、操作レバー4の先端に連結された作動バー51が引張られて操作レバー4の先端の回動方向(右方向の回動)に追従し上部の支持フレーム11内で左端部側から右端部側へ後部寄りから前部寄りに変位しながら斜めに移動される。この作動バー51の移動に連動して連動バー31が上部の支持フレーム11内で左端部側から右端部側へさらに移動されるとともに、この連動バー31の各リンク32が各ルーバー2の右側部2Rを取付フレーム1の後部方向にさらに押し出し、各ルーバー2が取付フレーム1の後部方向に回転される。各ルーバー2の回転とともに、連動バー31から各リンク32が取付フレーム1の後部側に向けてさらに回動し、連動バー31は取付フレーム1の後部側に逃げながら左端部側から右端部側へ移動される。
図3(3)に示すように、操作レバー4を操作レバー挿通部110の左端部まで回動操作すると、そこで操作レバー4は停止し、各ルーバー2の右側部2Rが相互に隣り合う各ルーバー2の左側部2Lに衝接して、各ルーバー2は上部の支持フレーム11と平行に近い角度の全閉位置まで回転される。このとき、コイルスプリング7は連動バー31がさらに右端部方向へ移動された分だけ収縮される。これにより、取付フレーム1内の開口面10が閉じられることにより、窓から入る外光を完全に遮ることができ(遮光機能)、また夜間の戸締りになって防犯対策を施すことができる(防犯機能)。
【0034】
なお、各ルーバー2を全閉位置から中間位置又は全開位置に戻す場合は、操作レバー4を操作レバー挿通部110の右端部まで回動操作すればよく、このようにすることにより、作動レバー51、連動バー31及び各リンク32、各ルーバー2の上記と反対の動作により、各ルーバー2が全開位置まで回転される。
【0035】
図4にこのルーバーユニットUの非常時(火災時)の使用例を示している。なお、この場合も、特に図示していないが、このルーバーユニットUは、マンションの(外)廊下沿いの窓の外部側に設置されているものとする。
【0036】
図4(1)は各ルーバー2が全開時の状態を例示している。
図4(1)に示すように、ルーバー2の全開時では、操作レバー4が上部の支持フレーム11の前面中間部の操作レバー挿通部110の右端部に配置されて、連動部材3が上部の支持フレーム11内で左端部側に移動されるとともに、各ルーバー2が左右両側部2L、2Rを上部、下部の各支持フレーム11に対して直角方向に向けられて開位置を取り、上部、下部の各支持フレーム11、12間の開口面10が開いている。このとき、コイルスプリング7のテンションは最大になっている。
【0037】
そして、室内側で火災が発生すると、室内温度は上昇し、この室内温度が窓外部のルーバーユニットUに伝達される。この室内温度が上昇して所定の値を超えると、
図4(2)に示すように、作動部材5の一部をなす温度ヒューズ6が切れて、作動部材5は分断される。これにより、連動バー31に常態として作用するコイルスプリング7の付勢力(引張力)により、連動バー31が上部の支持フレーム11内で左端部から右端部へ移動されるとともに、この連動バー31の各リンク32が各ルーバー2の右側部2Rを取付フレーム1の右方向へ、右方向から後部方向へ押し出し、各ルーバー2が取付フレーム1の後部方向に回転される。各ルーバー2の回転とともに、連動バー31から各リンク32が取付フレーム1の後部側に向けて回動し、連動バー31は取付フレーム1の前部側へ前部側から後部側へ逃げながら左端部から右端部へ移動される。そして、
図4(2)に示すように、各ルーバー2の右側部2Rが相互に隣り合う各ルーバー2の左側部2Lに衝接して、各ルーバー2は上部の支持フレーム11と平行に近い角度の全閉位置まで回転され、この状態がコイルスプリング7の付勢力により保持される。このようにして各ルーバー2が自動的に閉動されて取付フレーム1内の開口面10が閉じられる。これにより、窓が閉鎖され、室内の火を遮断することができる(防火機能)。
【0038】
以上説明したように、このルーバーユニットUは、少なくとも相互に対向する上下部一対の支持フレーム11、12を有する取付フレーム1と、この一対の支持フレーム11、12間に並列配置され、それぞれ、両端を回転軸21を介して各支持フレーム11、12に回転可能に支持される複数のルーバー2と、各ルーバー2に近接して各支持フレーム11、12の延びる方向に直線的に移動可能に配置され、各ルーバー2にリンク結合されて、各ルーバー2を各支持フレーム11、12間の開口面10を開く開位置P1と閉じる閉位置P2との間で回転駆動する連動部材3と、連動部材3に作動部材5を介して連結され、連動部材3を駆動する操作レバー4とを備え、操作レバー4の操作により各ルーバー2を開閉可能な形式になっている。そして、このルーバーユニットUでは、作動部材5の一部に周囲の温度が所定の値を超えることにより溶断される温度ヒューズ6を備えるとともに、連動部材3を常態として各ルーバー2を閉位置P2に回転可能に移動付勢するコイルスプリング7を備え、複数のルーバー2の周囲の温度が上昇して所定の値を超えることにより、各ルーバー2を自動的に閉じるようにしている。このようにして、このルーバーユニットUをビルやマンションなどの建物の窓に設置することで、採光又は遮光、換気、通風、防犯に加えて、さらに防火にも使用することができる。すなわち、建物の室内で火災が発生したときに、温度ヒューズ6が切れて、各ルーバー2をコイルスプリング7の付勢力により自動的に全閉して、室内の火を遮断することができる。
【0039】
また、このルーバーユニットUは、一対の支持フレーム11、12が水平方向に延びる上部の支持フレーム11と下部の支持フレーム12とからなり、複数のルーバー2はそれぞれ左右方向に並列配置され、上下両端を回転軸21を介して上部の支持フレーム11、下部の支持フレーム12に回転可能に支持されて、縦型ルーバーとして構成される。この場合、連動部材3は、各ルーバー1の上方にかつ上部の支持フレーム11と平行に配置可能に細長い平板状をなす連動バー31と、連動バー31に軸支され、各ルーバー2に作動連結される複数のリンク32とからなる。また、この場合、操作部4は操作レバー4からなり、上部の支持フレーム11又は下部の支持フレーム12に平行に回動可能に軸支され、操作レバー4の先端と連動バー31との間に細長い平板状の作動バー51と温度ヒューズ6とからなる作動部材5が取り付けられる。そして、ばね部材7は引張りコイルスプリング7が使用される。このような構成にすることで、ルーバーユニットU全体を簡単な構造にして、各部の動作性能を維持向上させることができ、製造コストも低く抑えることができる。
さらに、温度ヒューズ6を除く各部にステンレス鋼を使用しているので、このルーバーユニットUの火災時の確実な動作性能を保持し、確実な防火機能を実現することができる。
【0040】
なお、この実施の形態では、連動部材3は、各ルーバー2の上方にかつ上部の支持フレーム11と平行に配置可能に細長い平板状をなす連動バー31と、連動バー31に軸支され、各ルーバー2に作動連結される複数のリンク32とからなるものとしたが、連動部材は、各ルーバーの下方にかつ下部フレームと平行に配置可能に細長い平板状をなす連動バーと、連動バーに軸支され、各ルーバーに作動連結される複数のリンクとからなるものとしてもよい。
また、作動部材5の作動バー51を細長い平板状としたが、線材状であってもよい。
このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0041】
また、この実施の形態では、一対の支持フレーム11、12は水平方向に延びる上部の支持フレーム11と下部の支持フレーム12とからなり、複数のルーバー2はそれぞれ左右方向に並列配置され、上下両端を回転軸21を介して上部の支持フレーム11、下部の支持フレーム12に回転可能に支持されて、縦型ルーバーとして構成されるものとしたが、一対の支持フレームは垂直方向に延びる左側部フレームと右側部フレームとからなり、複数のルーバーはそれぞれ上下方向に並列配置され、左右両端を回転軸を介して左側部フレーム、右側部フレームに回転可能に支持されて、横型ルーバーとして構成されてもよい。この場合、連動部材は、各ルーバーの左方又は右方にかつ左側部フレーム又は右側部フレームと平行に配置可能に細長い平板状をなす連動バーと、連動バーに軸支され、各ルーバーに作動連結される複数のリンクとにより構成される。また、操作部はレバー部材からなり、左側部フレーム又は右側部フレームに平行に回動可能に軸支され、操作部の先端と連動部材との間に細長い平板状又は線材状の作動バーと温度ヒューズとからなる作動部材が取り付けられる。
このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0042】
さらに、この実施の形態では、ばね部材7にコイルスプリングを用いたが、連動バー31に対して上記と同様に作用するものであれば、他のばね手段又はばね機構に代えてもよい。
このようにしても上記実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
【0043】
またさらに、この実施の形態では、温度ヒューズ6を除く各部がステンレス鋼からなるものとしたが、耐火性を有する金属材料からなるものであれば、種々に変更可能である。
【符号の説明】
【0044】
U ルーバーユニット
1 取付フレーム
10 開口面
11 支持フレーム
11F 前部フレーム
110 操作レバー挿通部
111 軸孔
11R 後部フレーム
12 支持フレーム
121 軸孔
13 左側部フレーム
14 右側部フレーム
15 連結プレート
151 取付部
152 連結部
2 ルーバー
2L 左側部
2R 右側部
20 軸受
21 回転軸
3 連動部材
31 連動部材本体(連動バー)
32 リンク部材(リンク)
321 リンク部
322 ルーバー取付部
33 連結プレート
331 取付部
332 連結部
34 連結プレート
341 取付部
342 連結部
4 操作部(操作レバー)
40 回動軸
41 レバー部
42 つまみ部
43 取付プレート
431 取付部
432 連結部
5 作動部材
51 作動バー
6 温度ヒューズ
61 取付部
7 ばね部材(コイルスプリング)
P1 開位置
P2 閉位置
【手続補正書】
【提出日】2022-02-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は、
少なくとも、水平方向に延び相互に対向する上下部一対の支持フレームを有する取付フレームと、前記一対の支持フレーム間に左右方向に並列配置され、それぞれ、上下両端を回転軸を介して前記各支持フレームに回転可能に支持されて、縦型ルーバーとして構成される複数のルーバーと、前記各ルーバーに近接して前記各支持フレームの延びる方向に直線的に移動可能に配置され、前記各ルーバーにリンク結合されて、前記各ルーバーを前記各支持フレーム間の面を開く開位置と閉じる閉位置との間で回転駆動する連動部材と、前記連動部材に作動部材を介して連結され、前記連動部材を駆動する操作部とを備え、前記操作部の操作により前記各ルーバーを開閉するルーバーユニットであって、
前記操作部はレバー部材からなり、前記上部の支持フレーム又は前記下部の支持フレームに平行に回動可能に軸支され、前記作動部材が細長い平板状又は線材状の作動部材本体と周囲の温度が所定の値を超えることにより溶断される温度ヒューズとからなり、前記操作部の先端と前記連動部材との間に取り付けられるとともに、前記連動部材をばね部材により常態として前記各ルーバーが閉位置に回転可能に移動付勢されて、
前記複数のルーバーの周囲の温度が上昇して前記所定の値を超えることにより、前記各ルーバーが自動的に閉じられる、
ことを要旨とする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
また、このルーバーユニットは、次のように具体化されることが好ましい。
(1)連動部材は、各ルーバーの上方又は下方にかつ上部の支持フレーム又は下部の支持フレームと平行に配置可能に細長い平板状をなす連動部材本体と、前記連動部材本体に軸支され、前記各ルーバーに作動連結される複数のリンク部材とからなる。
(2)温度ヒューズを除く各部はステンレス鋼を含む耐火性を有する金属材料により形成される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも、水平方向に延び相互に対向する上下部一対の支持フレームを有する取付フレームと、前記一対の支持フレーム間に左右方向に並列配置され、それぞれ、上下両端を回転軸を介して前記各支持フレームに回転可能に支持されて、縦型ルーバーとして構成される複数のルーバーと、前記各ルーバーに近接して前記各支持フレームの延びる方向に直線的に移動可能に配置され、前記各ルーバーにリンク結合されて、前記各ルーバーを前記各支持フレーム間の面を開く開位置と閉じる閉位置との間で回転駆動する連動部材と、前記連動部材に作動部材を介して連結され、前記連動部材を駆動する操作部とを備え、前記操作部の操作により前記各ルーバーを開閉するルーバーユニットであって、
前記操作部はレバー部材からなり、前記上部の支持フレーム又は前記下部の支持フレームに平行に回動可能に軸支され、前記作動部材が細長い平板状又は線材状の作動部材本体と周囲の温度が所定の値を超えることにより溶断される温度ヒューズとからなり、前記操作部の先端と前記連動部材との間に取り付けられるとともに、前記連動部材をばね部材により常態として前記各ルーバーが閉位置に回転可能に移動付勢されて、
前記複数のルーバーの周囲の温度が上昇して前記所定の値を超えることにより、前記各ルーバーが自動的に閉じられる、
ことを特徴とするルーバーユニット。
【請求項2】
連動部材は、各ルーバーの上方又は下方にかつ上部の支持フレーム又は下部の支持フレームと平行に配置可能に細長い平板状をなす連動部材本体と、前記連動部材本体に軸支され、前記各ルーバーに作動連結される複数のリンク部材とからなる請求項1に記載のルーバーユニット。
【請求項3】
温度ヒューズを除く各部はステンレス鋼を含む耐火性を有する金属材料により形成される請求項1又は2に記載のルーバーユニット。