IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社トレジャーアイランドの特許一覧

特開2022-121221自動二輪車のハンドルグリップ固定用クリップ治具
<>
  • 特開-自動二輪車のハンドルグリップ固定用クリップ治具 図1
  • 特開-自動二輪車のハンドルグリップ固定用クリップ治具 図2
  • 特開-自動二輪車のハンドルグリップ固定用クリップ治具 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022121221
(43)【公開日】2022-08-19
(54)【発明の名称】自動二輪車のハンドルグリップ固定用クリップ治具
(51)【国際特許分類】
   B62H 3/02 20060101AFI20220812BHJP
【FI】
B62H3/02
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021018451
(22)【出願日】2021-02-08
(71)【出願人】
【識別番号】514027665
【氏名又は名称】株式会社トレジャーアイランド
(74)【代理人】
【識別番号】100101432
【弁理士】
【氏名又は名称】花村 太
(72)【発明者】
【氏名】長瀬 二郎
(57)【要約】      (修正有)
【課題】短時間で確実に効率良くハンドル部を固定して、載置面上の自動二輪車の自立姿勢を維持し得るハンドルグリップ固定用クリップ治具の提供。
【解決手段】第1と第2の挟持部13、23は、互いの閉状態にて筒状部を形成し、ハンドルグリップを予め定められた長さ領域にわたって挟持する第1と第2の略半柱状凹部14、24をそれぞれ有するとともに、第1と第2の略半柱状凹部14、24の各開放側端縁から延在して互いに対面する第1と第2の平板部15、25がそれぞれ設けられ、第1の平板部15と第2の平板部25には、締め込み長尺部材の他端部のフックが同時に掛止される第1と第2の貫通孔16、26がそれぞれ形成されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め定められた載置面上に自立された自動二輪車のハンドルグリップを挟持して装着され、前記載置面上の周辺に一端部が固定された締め込み長尺部材の他端部のフックが掛止されてテンションが付与されることによって前記自動二輪車のハンドル部分を固定して車体の自立姿勢を維持させるクリップ治具であって、
前記クリップ治具は、一対の第1の本体片と第2の本体片とが、1本の軸芯を中心に互いに開閉方向に回動自在に連結されており、前記第1の本体片と前記第2の本体片とは、前記連結のための境界領域が介在された一端側に互いに離反方向に傾斜している第1のつまみ部と第2のつまみ部とをそれぞれ備えるとともに他端側に前記ハンドルグリップを対向して間に挟み込む第1の挟持部と第2の挟持部とをそれぞれ備え、
前記第1の本体片と前記第2の本体片との各境界領域の内側には、両端部にそれぞれ、一つ以上の第1の軸筒部と一つ以上の第2の軸筒部とが互い違いに突設され、これら第1の軸筒部と第2の軸筒部との各内孔に前記軸芯の両端領域が挿通されているとともに、前記軸芯の中央領域に巻回されたねじりコイルばねが備えられ、前記ねじりコイルばねの両端腕部がそれぞれ前記第1のつまみ部と前記第2のつまみ部との対向内面に当接されて、前記第1のつまみ部と第2のつまみ部とが互いに離反すると同時に前記第1の挟持部と前記第2の挟持部とが互いに近接する方向に付勢されており、
前記第1の挟持部と前記第2の挟持部とは、互いの閉状態にて前記ハンドルグリップを予め定められた長さ領域にわたって挟持する筒状部を形成する第1の略半柱状凹部と第2の略半柱状凹部とをそれぞれ有するとともに、前記第1の略半柱状凹部と前記第2の略半柱状凹部との各開放側端縁から延在して互いに対面する第1の平板部と第2の平板部とがそれぞれ設けられており、
前記第1の平板部と前記第2の平板部には、前記締め込み長尺部材の他端部のフックが同時に掛止される第1の貫通孔と第2の貫通孔とがそれぞれ形成されていることを特徴とする自動二輪車のハンドルグリップ固定用クリップ治具。
【請求項2】
前記第1の本体片と前記第2の本体片は、前記筒状部内で前記ハンドルグリップの長さの40%以上にわたって挟持する幅を前記第1の挟持部と前記第2の挟持部とに有していることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のハンドルグリップ固定用クリップ治具。
【請求項3】
前記第1の本体片と前記第2の本体片は、前記第1の略半柱状凹部と前記第2の略半柱状凹部との内周面のそれぞれに滑り止め用の弾性シート材が被覆されていることを特徴とする請求項1または2に記載の自動二輪車のハンドルグリップ固定用クリップ治具。
【請求項4】
前記第1の略半柱状凹部と前記第2の略半柱状凹部との少なくとも一方の内周面に、発泡材製のスペーサ部材が貼着されていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の自動二輪車のハンドルグリップ固定用クリップ治具。
【請求項5】
前記第1の本体片と前記第2の本体片との外表面に、前記第1のつまみ部および前記第2のつまみ部のある一端側から前記第1の平板部および前記第2の平板部のある他端側にわたるクリップ長さ方向に直交するクリップ幅方向に沿って延びる複数本の突条部が一体形成されていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の自動二輪車のハンドルグリップ固定用クリップ治具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外力に抗して自動二輪車の自立姿勢を安定して維持できるようにハンドル部分を短時間で簡便に固定するための、ハンドルグリップに装着されるクリップ治具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
通常、自動二輪車を搬送する際には、積載車の荷台上に車体を自立させた状態で載置した上で、何らかの固定手段を用いて転倒を防止している。一般的に、自動二輪車はサイドスタンドによって載置面上に自立されるが、このようなスタンドは車体を若干の傾倒状態にて支えており、ハンドルおよび前輪側が車体軸に対してスタンド側に傾いた状態となりやすい。このような自立状態では、車体はスタンド側へは倒れ難いが、反対側に外力が加わると転倒しやすい。したがって、搬送中には、走行時の振動やカーブ時の傾きなどで生じる外力に抗して自立姿勢を維持させる固定手段が必要となる。
【0003】
この固定手段としては、例えば、締め付け用ベルト、いわゆるタイダウンベルトによるテンション固定が採用されていることが多い。これは、自動二輪車のステアリングステムの構造部位にソフトベルトを巻き付け絡めさせて、その両端部にそれぞれタイダウンベルトの一端部のフックを掛止させ、他端部のフックを荷台に設置されているグランドフック等の留め具に掛止させた状態でタイダウンベルトのカムバックルあるいはラチェットによってベルトを締め上げるものである。これによって、車体は、ハンドル部が左右両側から下方へテンションが掛けられた状態で固定され、安定した自立姿勢が維持される。
【0004】
ステアリングステムは、主に、左右のフロントフォーク上部を固定してハンドルを接続するトップブリッジ(アッパーブラケット)と、トップブリッジにステムシャフトを介してアンダーブラケットが接続固定された三つ叉構造とで構成されている。したがって、上記固定手段では、まずこれらのシャフトやブラケットにベルトを巻き付けてからタイダウンベルトをさらに接続するという繁雑で時間のかかる作業となっていた。これは、一人ではやりにくい作業であるだけでなく、ベルトが巻き付けられる構造部や、車体を覆うカウルが取り付けられている場合にはそのカウルにも傷を付ける恐れがあった。
【0005】
一方、駐車装置として、自動二輪車を自立姿勢で整列させるために、短時間で車体構造部に影響すること無くハンドル部を固定できる手段が考えられている。これは、載置面に立設された支持杆の先端に設けられたグリップ保持具にサイドスタンド側のハンドルグリップを挿入して捕捉状態とする装置である(例えば、特許文献1、2を参照。)。このハンドルグリップの捕捉状態によってハンドル部が固定され、自動二輪車の安定した自立姿勢が保持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実開平1-103489号公報
【特許文献2】登録実用新案第3015915号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記のような支持杆の先端の保持具でハンドルグリップを捕捉して固定する構成においては、支持杆を載置面に回動可能に取り付けるための機構や、先端の保持具の高さ位置を調整するために支持杆を伸縮させてから位置決め固定させる機構が必要であり、装置構成は簡便に済まない。したがって、このような機構は自動二輪車の搬送時の固定に採用することは困難であり、現時点では、搬送時の外力に抗して自動二輪車の自立姿勢を維持できるような強固なハンドル部固定を、短時間で確実に効率良く実現できる簡単な機構はない。
【0008】
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、従来より簡便な構成でありながら、短時間で確実に効率良くハンドル部を固定して、外力が加わるような搬送中においても載置面上での自動二輪車の安定した自立姿勢を維持し得るハンドルグリップ固定用クリップ治具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明に係る自動二輪車のハンドルグリップ固定用クリップ治具は、予め定められた載置面上に自立された自動二輪車のハンドルグリップを挟持して装着され、前記載置面上の周辺に一端部が固定された締め込み長尺部材の他端部のフックが掛止されてテンションが付与されることによって前記自動二輪車のハンドル部分を固定して車体の自立姿勢を維持させるクリップ治具であって、
前記クリップ治具は、一対の第1の本体片と第2の本体片とが、1本の軸芯を中心に互いに開閉方向に回動自在に連結されており、前記第1の本体片と前記第2の本体片とは、前記連結のための境界領域が介在された一端側に互いに離反方向に傾斜している第1のつまみ部と第2のつまみ部とをそれぞれ備えるとともに他端側に前記ハンドルグリップを対向して間に挟み込む第1の挟持部と第2の挟持部とをそれぞれ備え、
前記第1の本体片と前記第2の本体片との各境界領域の内側には、両端部にそれぞれ、一つ以上の第1の軸筒部と一つ以上の第2の軸筒部とが互い違いに突設され、これら第1の軸筒部と第2の軸筒部との各内孔に前記軸芯の両端領域が挿通されているとともに、前記軸芯の中央領域に巻回されたねじりコイルばねが備えられ、前記ねじりコイルばねの両端腕部がそれぞれ前記第1のつまみ部と前記第2のつまみ部との対向内面に当接されて、前記第1のつまみ部と第2のつまみ部とが互いに離反すると同時に前記第1の挟持部と前記第2の挟持部とが互いに近接する方向に付勢されており、
前記第1の挟持部と前記第2の挟持部とは、互いの閉状態にて前記ハンドルグリップを予め定められた長さ領域にわたって挟持する筒状部を形成する第1の略半柱状凹部と第2の略半柱状凹部とをそれぞれ有するとともに、前記第1の略半柱状凹部と前記第2の略半柱状凹部との各開放側端縁から延在して互いに対面する第1の平板部と第2の平板部とがそれぞれ設けられており、
前記第1の平板部と前記第2の平板部には、前記締め込み長尺部材の他端部のフックが同時に掛止される第1の貫通孔と第2の貫通孔とがそれぞれ形成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明に係る自動二輪車のハンドルグリップ固定用クリップ治具は、請求項1に記載の自動二輪車のハンドルグリップ固定用クリップ治具において、前記第1の本体片と前記第2の本体片は、前記筒状部内で前記ハンドルグリップの長さの40%以上にわたって挟持する幅を前記第1の挟持部と前記第2の挟持部とに有していることを特徴とするものである。
【0011】
請求項3に記載の発明に係る自動二輪車のハンドルグリップ固定用クリップ治具は、請求項1または2に記載の自動二輪車のハンドルグリップ固定用クリップ治具において、前記第1の本体片と前記第2の本体片は、前記第1の略半柱状凹部と前記第2の略半柱状凹部との内周面のそれぞれに滑り止め用の弾性シート材が被覆されていることを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の発明に係る自動二輪車のハンドルグリップ固定用クリップ治具は、請求項1~3のいずれか1項に記載の自動二輪車のハンドルグリップ固定用クリップ治具において、前記第1の略半柱状凹部と前記第2の略半柱状凹部との少なくとも一方の内周面に、合成樹脂発泡材製のスペーサ部材が貼着されていることを特徴とする。
【0013】
請求項5に記載の発明に係る自動二輪車のハンドルグリップ固定用クリップ治具は、請求項1~4のいずれか1項に記載の自動二輪車のハンドルグリップ固定用クリップ治具において、前記第1の本体片と前記第2の本体片との外表面に、前記第1のつまみ部および前記第2のつまみ部のある一端側から前記第1の平板部および前記第2の平板部のある他端側にわたるクリップ長さ方向に直交するクリップ幅方向に沿って延びる複数本の突条部が一体形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明による自動二輪車のハンドルグリップ固定用クリップ治具においては、互いに回動自在に且つねじりコイルばねによる付勢状態で連結された第1と第2の本体片で構成されたクリップ機構を備え、ハンドルグリップに対して簡単に挟持状態で装着することができ、第1と第2の本体片の開放側で閉状態となっている第1と第2の平板部に形成されている第1の貫通孔と第2の貫通孔とで掛止孔が構成されるものである。したがって、装着後のクリップ治具の掛止孔として第1の貫通孔と第2の貫通孔とに、一端部側が固定された締め込み長尺部材の他端部のフックを同時に掛止させて締め込むことによってテンションをかけるだけで、短時間で簡便にハンドル部を固定して、搬送中の外力にも抗して転倒を回避し得る安定した自動二輪車の自立姿勢の維持状態が確保できるという効果がある。また、本発明のクリップ治具によれば、自動二輪車の搬送終了後には、短時間で簡単に固定状態を解除して取り外すことができるとともに、未使用時における収納も占有空間が小さくて済む。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施例によるクリップ治具の概略構成図であり、(a)は左側面の上方から見た概略斜視図、(b)は(a)のクリップ治具の背面図、(c)は(a)のクリップ治具の開状態を示す斜視図である。
図2図1のクリップ治具の使用状態を示す概略模式図であり、(a)は当該クリップ治具を2つ一組で用いた固定状態の自動二輪車の背面図、(b)は当該クリップ治具が装着されたハンドルグリップ付近の部分状態図、(c)は(a)の自動二輪車の左側面図である。
図3図1のクリップ治具による図2とは異なる自動二輪車の固定状態を示す概略模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明においては、予め定められた載置面上に自立された自動二輪車のハンドルグリップを挟持して装着され、前記載置面上の周辺に一端部が固定された締め込み長尺部材の他端部のフックが掛止されてテンションが付与されることによって自動二輪車のハンドル部分を固定して車体の自立姿勢を維持させるクリップ治具として、一対の第1の本体片と第2の本体片とが、1本の軸芯を中心に互いに開閉方向に回動自在に連結されており、前記第1の本体片と前記第2の本体片とは、前記連結のための境界領域が介在された一端側に互いに離反方向に傾斜している第1のつまみ部と第2のつまみ部とをそれぞれ備えるとともに他端側に前記ハンドルグリップを対向して間に挟み込む第1の挟持部と第2の挟持部とをそれぞれ備えたクリップ機構を構成している。さらに第1の本体片と第2の本体片との各境界領域の内側には、両端部にそれぞれ、一つ以上の第1の軸筒部と一つ以上の第2の軸筒部とが互い違いに突設され、これら第1の軸筒部と第2の軸筒部との各内孔に前記軸芯の両端領域が挿通されているとともに、軸芯の中央領域に巻回されたねじりコイルばねが備えられ、ねじりコイルばねの両端腕部がそれぞれ第1のつまみ部と第2のつまみ部との対向内面に当接されて、第1のつまみ部と第2のつまみ部とが互いに離反すると同時に第1の挟持部と第2の挟持部とが互いに近接する方向に付勢されており、第1の挟持部と第2の挟持部とは、互いの閉状態にてハンドルグリップを予め定められた長さ領域にわたって挟持する筒状部を形成する第1の略半柱状凹部と第2の略半柱状凹部とをそれぞれ有するとともに、第1の略半柱状凹部と第2の略半柱状凹部との各開放側端縁から延在して互いに対面する第1の平板部と第2の平板部とがそれぞれ設けられており、第1の平板部と第2の平板部には、同時に締め込み長尺部材の他端部のフックが掛止される掛止孔を構成する第1の貫通孔と第2の貫通孔とがそれぞれ形成されているものである。
【0017】
以上の構成を備えたクリップ治具は、例えば搬送車両の荷台上の所定の載置面上にサイドスタンド等によって自立している自動二輪車に対して、それぞれ第1と第2のつまみ部をつかんでねじりコイルばねの付勢に抗して互いに近接する方向へ押し付けながら第1と第2の挟持部同士を広げてハンドルグリップを間に挿入して手を離すだけで、第1と第2の挟持部同士が閉じられ、第1と第2の略半柱状凹部によって該ハンドルグリップが挟持された状態でクリップ治具が簡単に装着される。
【0018】
したがって、上記のように本発明のクリップ治具をハンドルグリップに装着した状態にすれば、該クリップ治具では、第1と第2の挟持部の開放側端縁から延在する第1と第2の平板部同士も合わさり、第1の貫通孔と第2の貫通孔とがほぼ重なった状態で一つの掛止孔が現れる。よって、少なくともサイドスタンド側に本発明のクリップ治具を装着し、その掛止孔に、例えば、一端部が荷台等の設置面に備え付けられているグランドフック等に掛止されている締め込み長尺部材、例えばタイダウンベルト、の他端側のフックを掛止してカムバックルやラチェット等の解除及びロック可能な締め込み機構を調整してハンドル部のサイドスタンド側の下方へテンションを付与するように締め込むだけで、ハンドル部を確実に固定できる。
【0019】
以上のように、ハンドルグリップにワンタッチで簡単に着脱できる本発明のクリップ治具は、基本的にタイダウンベルト等の締め込み部材のみを別に用意するだけで、簡便に短時間で且つ確実にハンドル部を固定して、自動二輪車の自立姿勢を良好に維持させることができる。また、未使用の際には、荷台上の載置面を占有することなく簡単に収納でき、必要となった時点で取り出すだけで済むため、取扱いが容易である。また、本発明によるクリップ治具は、上記のように一方のハンドルグリップに装着して用いるだけでなく、左右両側のハンドルグリップにそれぞれ装着して用いてもよい。この場合、ハンドル部を左右両側から下方へテンションを付与してより強固な固定状態とすることができる。
【0020】
本発明のクリップ治具は、掛止孔から比較的大きな引っ張り力が加わるが、ハンドルグリップに対してある程度以上の長さ領域にわたって挟持する幅を第1と第2の挟持部に有するため、互いに対向して筒状部を形成する第1の略半柱状凹部と第2の略半柱状凹部との内側で十分な挟持力が確保される。しかも、第1と第2の平板部同士が重なって閉じた状態で第1と第2の貫通孔に同時に掛止力・テンション力がかかるため、クリップ治具の挟持状態はさらに強固となる。
【0021】
なお、対象のハンドルグリップに対して良好な挟持状態を得るため、第1の略半柱状凹部と第2の略半柱状凹部とで形成される筒状部の内周形状は、そのハンドルグリップの外周形状にフィットすることが必要である。したがって、未装着の自然状態における該筒状部の内径がハンドルグリップの外径とほぼ同一もしくは若干小さくなる設計とすればよい。本発明の構成によれば、対象のハンドルグリップの外径より前記筒状部の実質的な内径が小さいと、第1の平板部と第2の平板部との対向面同士の間に隙間が生じた装着状態となるため、第1と第2の貫通孔とが同時に掛止されてテンションがかけられることによって、第1と第2の略半柱状凹部の内周面による密着、押圧力が高まり、第1と第2の挟持部がハンドルグリップをより一層咥え込む方向に力が加わるため、車体の大重量や搬送時の揺れ、衝撃加重に対しても揺るがない強固な挟持状態が得られる。また、第1と第2の略半柱状凹部の具体的な形状は、対象のハンドルグリップに応じて十分な保持力が確保できるものであればよい。例えば、第1と第2の略半柱状凹部を略半円柱状とすれば、これら凹部同士が対向して形成される筒状部は略円筒形状となるため、円柱形状のハンドルグリップに対しては特に広い領域にわたってフィットしやすい。しかし、十分な保持力が得られるのであれば、筒状部が略円筒状でなくても、例えば略多角柱状であっても良い。
【0022】
ハンドルグリップに対する良好な挟持領域を確保するために望ましい第1と第2の挟持部の前記筒状部の長さに相当する幅としては、ハンドルグリップの長さの少なくとも40%、より好ましくは50%以上である。即ち、対象のハンドルグリップの長さが約120mmであれば、少なくとも48mm、より好ましくは60mm以上の幅とすればよい。また、この挟持部の幅がハンドルグリップの全長さにわたってしまうとクリップ治具自体が大きく重くなってしまい、装着性および作業性が低減してしまうため、上限は80~90%、実際的には70%以下に抑えるのが扱いやすく好ましい。
【0023】
本発明のクリップ治具を構成する第1と第2の本体片は、比較的強いテンションの付与が長時間、且つ繰り返し行われても破損することのない機械的強度を備えることが望まれるため、高強度が得られる素材とする。この場合、機械的強度の優れた素材として、グラファイトなどのカーボン素材や、カーボンファイバーあるいはガラス繊維等の強化剤が混合されたエポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、フェノール樹脂等を硬化した強化プラスチック、また、いわゆるジュラコン(登録商標)と呼ばれるポリアセタールコポリマーなどが挙げられる。成形可能な樹脂素材であれば、成形型によって、第1と第2の本体片をプラスチックの一体成形品として、一端側の第1と第2のつまみ部から他端側の第1及び第2の貫通孔が形成される第1と第2の平板部にわたって、所望の幅、厚みの形状で容易に製造することできる。また、プラスチック成形品に限らず、金属製の削り出し製品としても良い。例えば、アルミニウム、チタン、ジュラルミン等の合金などを素材として製造できる。又アルミニウム素材にアルマイト処理を施すなど、本体にコーティングを施したものとすることも可能である。
【0024】
また、第1と第2の略半柱状凹部の内周面に滑り止め用の弾性シート材を被覆しておけば、これら凹部の表面が平滑であっても、クリップ治具による挟持状態をより強固にできるため望ましい。
【0025】
さらに、ハンドルグリップは、車種によってその径が異なるため、ハンドルグリップを挟持する筒状部内に隙間ができることも考えられる。そこで、第1の略半柱状凹部と第2の略半柱状凹部との少なくとも一方に、隙間を埋めてハンドルグリップに対する密着、押圧力を高めるスペーサ部材を貼着しておくことによって、挟持状態をより確実なものにできる。このスペーサ部材は、ゴムスポンジや合成樹脂発泡材などの発泡材で簡単に形成できるため、製品構成として、異なる厚みのスペーサ部材を複数種類用意しておけば、様々な径のハンドルグリップに対応できる。
【0026】
また、第1と第2の本体片の外表面には、つまみ部のある一端側から平板部のある他端側にわたるクリップ長さ方向に直交するクリップ幅方向に沿って延びる複数本の突条部を一体形成する構成とすれば、突条部によって部分的に厚みが増すことで、引っ張り強度、曲げ強度等の機械的強度の向上が図れる。しかもこの突条部によって製品表面が平滑であっても、滑り止めとなって扱いやすくなり、作業性が向上する。
【0027】
なお、本発明のクリップ治具は、ハンドルグリップに対する装着方向に自由度があるため、上記のように下方への締め込みのために掛止孔が下向きとなる装着方向に限定されるものではなく、例えば、掛止孔が上向きとなる装着方向も可能である。この場合、上向きの掛止孔にベルト一端部のフックを掛止し、その他端部のフックを例えば貨物室の天井側の固定金具等に掛止して締め込めば、ハンドル部を吊り上げる状態で自立姿勢を保持し、搬送中の転倒を回避することができる。この際には、前輪を載置台上に固定するフロントホイールクランプやフロントホイールチョックスタンドなど、他の簡易な固定治具を併用して車体下方の安定性を確保すれば良い。
【実施例0028】
本発明の一実施例としてのクリップ治具を図1図3に示す。図1は、クリップ治具の概略構成図であり、(a)は左側面の上方から見た概略斜視図、(b)は背面図、(c)は開状態を示す斜視図である。図2は、本実施例によるクリップ治具を用いて自動二輪車のハンドル部を固定している使用状態を示す模式図であり、図3は、図2とは異なる装着方向での使用状態を示す模式図である。
【0029】
本実施例によるクリップ治具1は、一対の第1の本体片10と第2の本体片20とが1本の軸芯3を中心に互いに開閉方向に回動自在に連結されている。第1の本体片10と第2の本体片20とは、一端側に互いに離反方向に傾斜している第1のつまみ部11と第2のつまみ部21とをそれぞれ備えるとともに境界領域(12,22)を介した他端側にハンドルグリップを対向して間に挟み込むための第1の挟持部13と第2の挟持部23とがそれぞれ備えられたクリップ機構を有するものである。
【0030】
第1と第2のつまみ部(11,21)と第1と第2の挟持部(13,23)との間に介在する各境界領域(12,22)は、第1の本体片10と第2の本体片20との連結機構を設けるために利用されている。即ち、各境界領域(12,22)の内側には、両端側にそれぞれ、2つずつの第1の軸筒部17と第2の軸筒部27とが互い違いに突設されており、これら軸筒部(17,27)の同一内径の各内孔に軸芯3の両端領域が挿通されている。なお、軸芯3は、両端部が前記内孔の内径より大きい外径の頭部形状を有する脱落防止ビスによって抜け止め状態とされている。そして、この軸芯3の中央領域にはねじりコイルばね4が巻回されて備えられており、このねじりコイルばね4の両端腕部の一方が第1のつまみ部11の内面に、他方が第2のつまみ部21の内面に当接されていることで、対面する第1のつまみ部11と第2のつまみ部21とが互いに離反する方向に付勢されているとともに、第1の挟持部13と第2の挟持部23とが互いに近接する方向に付勢されてクリップ治具が閉じられている。
【0031】
また、第1の挟持部13と第2の挟持部23とには、互いの閉状態にて筒状部を形成し、ハンドルグリップがその予め定められた長さ領域にわたって挟持される第1の略半柱状凹部14と第2の略半柱状凹部24とが設けられている。本実施例においては、第1と第2の略半柱状凹部(14,24)の形状を略半円柱状とし、これら凹部同士が対向して形成される筒状部の形状が略円筒状となる設計とした。この形状によって、円柱状のハンドルグリップに対して挟持時に高いフィット性が得られる。
【0032】
さらに第1の略半柱状凹部14と第2の略半柱状凹部24とには、各開放側端縁から互いに対面する第1の平板部15と第2の平板部25とがそれぞれ延設されている。これら第1の平板部15と第2の平板部25には、ほぼ同一形状の第1の貫通孔16と第2の貫通孔26とがそれぞれ形成されており、互いに重なった状態で一つの掛止孔2が形成される。ハンドル部固定時には、この掛止孔2が、締め込み長尺部材の他端部のフックの掛止用に使用される。ハンドルグリップ装着状態において、第1の平板部15と第2の平板部25とが若干離れていても、第1の貫通孔16と第2の貫通孔26とに同時にフックが掛止され、実質的に一つの掛止孔2として機能する。
【0033】
以上の構成を備えたクリップ治具1においては、第1のつまみ部11と第2つまみ部21とを片手でつまんでねじりコイルばね4の付勢に抗して互いに近接する方向に押し付け合えば、図1(c)に示すように、第1の平板部15と第2の平板部25とが離反して開状態となり、その開放端からハンドルグリップを第1の略半柱状凹部14と第2の略半柱状凹部24との間まで挿入することができ、手を離すだけで第1と第2の挟持部(13,23)同士が閉じてクリップ治具1のハンドルグリップに対する挟持状態での装着が簡単に完了する。
【0034】
本実施例においてはクリップ治具1は、平面視で角丸長方形の外形を有する第1と第2の本体片(10,20)が第1と第2の軸筒部(17,27)とともに強化プラスチックの一体成形品から成り、ステンレス鋼製の軸芯3に巻回されるねじりコイルばね4もステンレス鋼線の四巻き以上のストレート腕タイプとして、クリップ治具1の連結部の機械的強度が高い構成とした。
【0035】
また、プラスチック成形品としての第1と第2の本体片(10,20)の表面が平滑であるため、第1と第2の略半柱状凹部(14,24)の内周面には、滑り止め用の弾性ゴムシート材(19,29)を被覆した。さらに、第1と第2の略半柱状凹部(14,24)の一方にゴムスポンジから成るスペーサ部材6を貼着している。これによって、第1と第2の略半柱状凹部(14,24)とで形成される筒状部の内径に対して細い径のハンドルグリップを対象とした場合にも、隙間を埋めて良好な挟持状態がより確実に得られる。
【0036】
また、第1と第2の本体片(10,20)の外表面には、第1と第2のつまみ部のある一端側から第1と第2の平板部のある他端側にわたるクリップ長さ方向に直交するクリップ幅方向に沿って、互いに平行に延びる複数本の突条部(18,28)が一体形成されており、第1と第2の本体片(10,20)の機械的強度のさらなる向上を図っている。またこれらの突条部(18,28)は滑り止めとしても機能し、手で取り扱う際の作業性も向上する。
【0037】
以下に、上記構成を備えたクリップ治具1を用いて図2に示すような自動二輪車100のハンドル部を固定する場合の使用状況を説明する。なお、本実施例によるクリップ治具1の主要設計として、前記筒状部の長さに相当する第1と第2の挟持部(13,23)の幅Xを68mm、突条部のない領域の厚みを7mmとした。
【0038】
ここでは、図2(a)に示すように、左右両側のハンドルグリップ(101A、101B)に左右一本ずつのタイダウンベルト(30A,30B)を介してテンションを掛けて固定するため、同じ構成の二つのクリップ治具1を一組として用いる場合を示す。そして、自動二輪車用の載置台200が搬送車両の荷台上に予め設置されているものとする。よって、対象の自動二輪車100は、該載置台200上にサイドスタンド103を立てて自立状態で載置されている。
【0039】
そして、一方のクリップ治具1を、その第1と第2のつまみ部(11,21)をつかんで互いに近接方向に押し付け合って第1と第2の平板部(15,25)を下向きに開放状態とする。クリップ治具1をこの開放状態のまま、まず左側ハンドグリップ101Aに対して上方から挟み込みながら第1と第2の挟持部(13,23)の内側の奥に来るまで下方へ移動させた後、第1と第2のつまみ部(11,21)を離す。この単純な作業のみで、第1と第2の略半柱状凹部(14,24)の間に該左側ハンドグリップ101Aが挟持された状態でクリップ治具1の該左側ハンドグリップ101Aへの装着が完了する。
【0040】
この装着状態にて、下向きで互いに閉じられた第1と第2の平板部(15,25)は、対向面同士が当接、あるいは若干の隙間を持って近接対面されており、第1と第2の貫通孔(16,26)同士はほぼ重なって掛止孔2を形成している。よって、載置台200上に予め設けられている左側グランドフック201Aにタイダウンベルト30Aの一端部に取り付けられている下側S字フック31Aを掛止させ、タイダウンベルト30Aの他端部に取り付けられている上側S字フック32Aを掛止孔2に掛止させることができる。
【0041】
そして、タイダウンベルト30Aのラチェット33Aを操作してベルト長さをより短くなるように締め込んでいく。このタイダウンベルト30Aの締め込みによって、載置台200の左側グランドフック201Aへ向けてクリップ治具1を介して左側ハンドルグリップ101Aが左側下方へ引っ張られるテンションが付与される。
【0042】
また同様に、右側ハンドルグリップ101Bに対しても、もう一つのクリップ治具1を第1と第2の平板部(15,25)が下向きなるように、該右側ハンドルグリップ101Bを第1と第2の略半柱状凹部(14,24)の間に挟持させて装着する。この右側クリップ治具1においても、左側と同様に、装着状態にて、下向きで互いに閉じた第1と第2の平板部(15,25)の第1と第2の貫通孔(16,26)同士がほぼ重なって実質的に一つの掛止孔2を形成しているので、載置台200上の右側グランドフック201Bにタイダウンベルト30Bの一端部に取り付けられている下側S字フック31Bを掛止させ、タイダウンベルト30Bの他端側に取り付けられている上側S字フック32Bを掛止孔2に掛止させることができる。
【0043】
そして、タイダウンベルト30Bのラチェット33Bを操作してベルト長さをより短くなるように締め込めば、このタイダウンベルト30Bによって、載置台200の右側グランドフック201Bへ向けてクリップ治具1を介して右側ハンドルグリップ101Bが右側下方へ引っ張られるテンションが付与される。したがって、左右両側のハンドルグリップ(101A,101B)が一対のクリップ治具1によって、タイダウンベルト(30A,30B)を介して左右下方へ引っ張られてテンションが付与され、載置面上でハンドル部が固定される。
【0044】
以上のように、左右両側のハンドルグリップ(101A,101B)にそれぞれクリップ治具1を下向きに装着し、それぞれ載置台200側のグランドフック(201A,201B)と掛止孔2とにタイダウンベルト(30A,30B)の両端フック(31A,31B)、(32A,32B)を掛止してテンションをかけるという簡便な操作だけで、自動二輪車100の自立状態でのハンドル部の固定作業が短時間で効率的に完了する。
【0045】
なお、クリップ治具1は、ハンドルグリップに対して装着方向の自由度が高いため、上記実施例のような下向きへの装着に限らず、例えば、自動二輪車100が載置される荷台が貨物室内であって天井フック(211A,211B)を備えているなど、掛止手段が対応できる環境であれば、図3に示すような上向きの装着での利用も可能である。
【0046】
この場合、フロントホイールクランプ(不図示)等の他の治具を用いて前輪を固定保持しておいてから、左右両側のハンドルグリップ(101A,101B)に対して、各クリップ治具を第1と第2の平板部(15,25)を上向きに下方から装着し、それぞれ第1と第2の略半柱状凹部(14,24)の間にハンドルグリップ(101A,101B)を挟持させる。
【0047】
その後、それぞれ天井フック(211A,211B)に一端部の上側S字フック(42A,42B)が掛止されたタイベルト(40A,40B)の他端部の下側S字フック(41A,41B)を各クリップ治具1の上向きに現れている掛止孔2にそれぞれ掛止させる。そして、ラチェット(43A,43B)で各ベルトを締め込むだけで、左右両側のハンドルグリップ(101A,101B)は、吊り上げられた状態で上方へテンションが掛けられ、ハンドル部が保持される。これによって、搬送中の転倒を回避するには十分な自動二輪車100の自立姿勢の維持状態が確保される。
【0048】
なお、以上の実施例においては、クリップ治具1の掛止孔2に端部フックが掛止されてテンションを付与する締め込み長尺部材として、ラチェットタイプのタイ(ダウン)ベルトを用いた場合を示したが、締め込み機構としては、カムバックルでも良い。また、本発明のクリップ治具によれば、その掛止孔2に端部が掛止された状態でテンション付与できる解除及びロック可能な締め込み部材であれば、他の様々な機構のものを広く利用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明によるクリップ治具は、自動二輪車のハンドルグリップ固定に用いられるものであるが、自転車のハンドルグリップの固定にも利用でき、自転車の整列駐輪や搬送における転倒を回避するための固定にも適用できる。
【符号の説明】
【0050】
1:クリップ治具
2:掛止孔
3:軸芯
4:ねじりコイルばね
6:スペーサ部材
10:第1の本体片
11:第1のつまみ部
12:境界領域
13:第1の挟持部
14:第1の略半柱状凹部
15:第1の平板部
16:第1の貫通孔
17:第1の軸筒部
18,28:突条部
19,29:弾性ゴムシート材
20:第2の本体片
21:第2のつまみ部
22:境界領域
23:第2の挟持部
24:第2の略半柱状凹部
25:第2の平板部
26:第2の貫通孔
27:第2の軸筒部
30A,30B,40A,40B:タイ(ダウン)ベルト
31A,31B,41A,41B:下側S字フック
32A,32B,42A,42B:上側S時フック
33A,33B,43A,43B:ラチェット
100:自動二輪車
101A:左側ハンドルグリップ
101B:右側ハンドルグリップ
103:サイドスタンド
104:カウル
200:載置台
201A:左側グランドフック
201B:右側グランドフック
211A,211B:天井フック
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2022-05-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め定められた載置面上に自立された自動二輪車のハンドルグリップを挟持して装着され、前記載置面上の周辺に一端部が固定された締め込み長尺部材の他端部のフックが掛止されてテンションが付与されることによって前記自動二輪車のハンドル部分を固定して車体の自立姿勢を維持させるクリップ治具であって、
前記クリップ治具は、一対の第1の本体片と第2の本体片とが、1本の軸芯を中心に互いに開閉方向に回動自在に連結されており、前記第1の本体片と前記第2の本体片とは、前記連結のための境界領域が介在された一端側に互いに離反方向に傾斜している第1のつまみ部と第2のつまみ部とをそれぞれ備えるとともに他端側に前記ハンドルグリップを対向して間に挟み込む第1の挟持部と第2の挟持部とをそれぞれ備え、
前記第1の本体片と前記第2の本体片との各境界領域の内側には、両端部にそれぞれ、一つ以上の第1の軸筒部と一つ以上の第2の軸筒部とが互い違いに突設され、これら第1の軸筒部と第2の軸筒部との各内孔に前記軸芯の両端領域が挿通されているとともに、前記軸芯の中央領域に巻回されたねじりコイルばねが備えられ、前記ねじりコイルばねの両端腕部がそれぞれ前記第1のつまみ部と前記第2のつまみ部との対向内面に当接されて、前記第1のつまみ部と第2のつまみ部とが互いに離反すると同時に前記第1の挟持部と前記第2の挟持部とが互いに近接する方向に付勢されており、
前記第1の挟持部と前記第2の挟持部とは、互いの閉状態にて前記ハンドルグリップを予め定められた長さ領域にわたって挟持する筒状部を形成する第1の略半筒状凹部と第2の略半筒状凹部とをそれぞれ前記境界領域に連続して有するとともに、前記第1の略半筒状凹部と前記第2の略半筒状凹部との前記境界領域に対して前記第1のつまみ部及び第2のつまみ部の反対側の各開放側端縁から延在して互いに対面する第1の平板部と第2の平板部とがそれぞれ設けられており、
前記第1の平板部と前記第2の平板部には、前記締め込み長尺部材の他端部のフックが同時に掛止される第1の貫通孔と第2の貫通孔とがそれぞれ形成されており、
前記第1の本体片と前記第2の本体片との外表面に、前記第1のつまみ部および前記第2のつまみ部のある一端側から前記第1の平板部および前記第2の平板部のある他端側にわたるクリップ長さ方向に直交するクリップ幅方向に沿って延びる複数本の突条部が一体形成されていることを特徴とする自動二輪車のハンドルグリップ固定用クリップ治具。
【請求項2】
前記第1の本体片と前記第2の本体片は、前記筒状部内で前記ハンドルグリップの長さの40%以上にわたって挟持する幅を前記第1の挟持部と前記第2の挟持部とに有していることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車のハンドルグリップ固定用クリップ治具。
【請求項3】
前記第1の本体片と前記第2の本体片は、前記第1の略半筒状凹部と前記第2の略半筒状凹部との内周面のそれぞれに滑り止め用の弾性シート材が被覆されていることを特徴とする請求項1または2に記載の自動二輪車のハンドルグリップ固定用クリップ治具。
【請求項4】
前記第1の略半筒状凹部と前記第2の略半筒状凹部との少なくとも一方の内周面に、発泡材製のスペーサ部材が貼着されていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の自動二輪車のハンドルグリップ固定用クリップ治具。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明に係る自動二輪車のハンドルグリップ固定用クリップ治具は、予め定められた載置面上に自立された自動二輪車のハンドルグリップを挟持して装着され、前記載置面上の周辺に一端部が固定された締め込み長尺部材の他端部のフックが掛止されてテンションが付与されることによって前記自動二輪車のハンドル部分を固定して車体の自立姿勢を維持させるクリップ治具であって、
前記クリップ治具は、一対の第1の本体片と第2の本体片とが、1本の軸芯を中心に互いに開閉方向に回動自在に連結されており、前記第1の本体片と前記第2の本体片とは、前記連結のための境界領域が介在された一端側に互いに離反方向に傾斜している第1のつまみ部と第2のつまみ部とをそれぞれ備えるとともに他端側に前記ハンドルグリップを対向して間に挟み込む第1の挟持部と第2の挟持部とをそれぞれ備え、
前記第1の本体片と前記第2の本体片との各境界領域の内側には、両端部にそれぞれ、一つ以上の第1の軸筒部と一つ以上の第2の軸筒部とが互い違いに突設され、これら第1の軸筒部と第2の軸筒部との各内孔に前記軸芯の両端領域が挿通されているとともに、前記軸芯の中央領域に巻回されたねじりコイルばねが備えられ、前記ねじりコイルばねの両端腕部がそれぞれ前記第1のつまみ部と前記第2のつまみ部との対向内面に当接されて、前記第1のつまみ部と第2のつまみ部とが互いに離反すると同時に前記第1の挟持部と前記第2の挟持部とが互いに近接する方向に付勢されており、
前記第1の挟持部と前記第2の挟持部とは、互いの閉状態にて前記ハンドルグリップを予め定められた長さ領域にわたって挟持する筒状部を形成する第1の略半筒状凹部と第2の略半筒状凹部とをそれぞれ前記境界領域に連続して有するとともに、前記第1の略半筒状凹部と前記第2の略半筒状凹部との前記境界領域に対して前記第1のつまみ部及び第2のつまみ部の反対側の各開放側端縁から延在して互いに対面する第1の平板部と第2の平板部とがそれぞれ設けられており、
前記第1の平板部と前記第2の平板部には、前記締め込み長尺部材の他端部のフックが同時に掛止される第1の貫通孔と第2の貫通孔とがそれぞれ形成されており、
前記第1の本体片と前記第2の本体片との外表面に、前記第1のつまみ部および前記第2のつまみ部のある一端側から前記第1の平板部および前記第2の平板部のある他端側にわたるクリップ長さ方向に直交するクリップ幅方向に沿って延びる複数本の突条部が一体形成されていることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
請求項3に記載の発明に係る自動二輪車のハンドルグリップ固定用クリップ治具は、請求項1または2に記載の自動二輪車のハンドルグリップ固定用クリップ治具において、前記第1の本体片と前記第2の本体片は、前記第1の略半筒状凹部と前記第2の略半筒状凹部との内周面のそれぞれに滑り止め用の弾性シート材が被覆されていることを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
請求項4に記載の発明に係る自動二輪車のハンドルグリップ固定用クリップ治具は、請求項1~3のいずれか1項に記載の自動二輪車のハンドルグリップ固定用クリップ治具において、前記第1の略半筒状凹部と前記第2の略半筒状凹部との少なくとも一方の内周面に、合成樹脂発泡材製のスペーサ部材が貼着されていることを特徴とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
本発明においては、予め定められた載置面上に自立された自動二輪車のハンドルグリップを挟持して装着され、前記載置面上の周辺に一端部が固定された締め込み長尺部材の他端部のフックが掛止されてテンションが付与されることによって自動二輪車のハンドル部分を固定して車体の自立姿勢を維持させるクリップ治具として、一対の第1の本体片と第2の本体片とが、1本の軸芯を中心に互いに開閉方向に回動自在に連結されており、前記第1の本体片と前記第2の本体片とは、前記連結のための境界領域が介在された一端側に互いに離反方向に傾斜している第1のつまみ部と第2のつまみ部とをそれぞれ備えるとともに他端側に前記ハンドルグリップを対向して間に挟み込む第1の挟持部と第2の挟持部とをそれぞれ備えたクリップ機構を構成している。さらに第1の本体片と第2の本体片との各境界領域の内側には、両端部にそれぞれ、一つ以上の第1の軸筒部と一つ以上の第2の軸筒部とが互い違いに突設され、これら第1の軸筒部と第2の軸筒部との各内孔に前記軸芯の両端領域が挿通されているとともに、軸芯の中央領域に巻回されたねじりコイルばねが備えられ、ねじりコイルばねの両端腕部がそれぞれ第1のつまみ部と第2のつまみ部との対向内面に当接されて、第1のつまみ部と第2のつまみ部とが互いに離反すると同時に第1の挟持部と第2の挟持部とが互いに近接する方向に付勢されており、第1の挟持部と第2の挟持部とは、互いの閉状態にてハンドルグリップを予め定められた長さ領域にわたって挟持する筒状部を形成する第1の略半筒状凹部と第2の略半筒状凹部とをそれぞれ有するとともに、第1の略半筒状凹部と第2の略半筒状凹部との各開放側端縁から延在して互いに対面する第1の平板部と第2の平板部とがそれぞれ設けられており、第1の平板部と第2の平板部には、同時に締め込み長尺部材の他端部のフックが掛止される掛止孔を構成する第1の貫通孔と第2の貫通孔とがそれぞれ形成されているものである。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
以上の構成を備えたクリップ治具は、例えば搬送車両の荷台上の所定の載置面上にサイドスタンド等によって自立している自動二輪車に対して、それぞれ第1と第2のつまみ部をつかんでねじりコイルばねの付勢に抗して互いに近接する方向へ押し付けながら第1と第2の挟持部同士を広げてハンドルグリップを間に挿入して手を離すだけで、第1と第2の挟持部同士が閉じられ、第1と第2の略半筒状凹部によって該ハンドルグリップが挟持された状態でクリップ治具が簡単に装着される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
本発明のクリップ治具は、掛止孔から比較的大きな引っ張り力が加わるが、ハンドルグリップに対してある程度以上の長さ領域にわたって挟持する幅を第1と第2の挟持部に有するため、互いに対向して筒状部を形成する第1の略半筒状凹部と第2の略半筒状凹部との内側で十分な挟持力が確保される。しかも、第1と第2の平板部同士が重なって閉じた状態で第1と第2の貫通孔に同時に掛止力・テンション力がかかるため、クリップ治具の挟持状態はさらに強固となる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
なお、対象のハンドルグリップに対して良好な挟持状態を得るため、第1の略半筒状凹部と第2の略半筒状凹部とで形成される筒状部の内周形状は、そのハンドルグリップの外周形状にフィットすることが必要である。したがって、未装着の自然状態における該筒状部の内径がハンドルグリップの外径とほぼ同一もしくは若干小さくなる設計とすればよい。本発明の構成によれば、対象のハンドルグリップの外径より前記筒状部の実質的な内径が小さいと、第1の平板部と第2の平板部との対向面同士の間に隙間が生じた装着状態となるため、第1と第2の貫通孔とが同時に掛止されてテンションがかけられることによって、第1と第2の略半筒状凹部の内周面による密着、押圧力が高まり、第1と第2の挟持部がハンドルグリップをより一層咥え込む方向に力が加わるため、車体の大重量や搬送時の揺れ、衝撃加重に対しても揺るがない強固な挟持状態が得られる。また、第1と第2の略半筒状凹部の具体的な形状は、対象のハンドルグリップに応じて十分な保持力が確保できるものであればよい。例えば、第1と第2の略半筒状凹部を略半円柱状とすれば、これら凹部同士が対向して形成される筒状部は略円筒形状となるため、円柱形状のハンドルグリップに対しては特に広い領域にわたってフィットしやすい。しかし、十分な保持力が得られるのであれば、筒状部が略円筒状でなくても、例えば略多角柱状であっても良い。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】
また、第1と第2の略半筒状凹部の内周面に滑り止め用の弾性シート材を被覆しておけば、これら凹部の表面が平滑であっても、クリップ治具による挟持状態をより強固にできるため望ましい。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0025】
さらに、ハンドルグリップは、車種によってその径が異なるため、ハンドルグリップを挟持する筒状部内に隙間ができることも考えられる。そこで、第1の略半筒状凹部と第2の略半筒状凹部との少なくとも一方に、隙間を埋めてハンドルグリップに対する密着、押圧力を高めるスペーサ部材を貼着しておくことによって、挟持状態をより確実なものにできる。このスペーサ部材は、ゴムスポンジや合成樹脂発泡材などの発泡材で簡単に形成できるため、製品構成として、異なる厚みのスペーサ部材を複数種類用意しておけば、様々な径のハンドルグリップに対応できる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0031】
また、第1の挟持部13と第2の挟持部23とには、互いの閉状態にて筒状部を形成し、ハンドルグリップがその予め定められた長さ領域にわたって挟持される第1の略半筒状凹部14と第2の略半筒状凹部24とが設けられている。本実施例においては、第1と第2の略半筒状凹部(14,24)の形状を略半円柱状とし、これら凹部同士が対向して形成される筒状部の形状が略円筒状となる設計とした。この形状によって、円柱状のハンドルグリップに対して挟持時に高いフィット性が得られる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0032】
さらに第1の略半筒状凹部14と第2の略半筒状凹部24とには、各開放側端縁から互いに対面する第1の平板部15と第2の平板部25とがそれぞれ延設されている。これら第1の平板部15と第2の平板部25には、ほぼ同一形状の第1の貫通孔16と第2の貫通孔26とがそれぞれ形成されており、互いに重なった状態で一つの掛止孔2が形成される。ハンドル部固定時には、この掛止孔2が、締め込み長尺部材の他端部のフックの掛止用に使用される。ハンドルグリップ装着状態において、第1の平板部15と第2の平板部25とが若干離れていても、第1の貫通孔16と第2の貫通孔26とに同時にフックが掛止され、実質的に一つの掛止孔2として機能する。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
以上の構成を備えたクリップ治具1においては、第1のつまみ部11と第2つまみ部21とを片手でつまんでねじりコイルばね4の付勢に抗して互いに近接する方向に押し付け合えば、図1(c)に示すように、第1の平板部15と第2の平板部25とが離反して開状態となり、その開放端からハンドルグリップを第1の略半筒状凹部14と第2の略半筒状凹部24との間まで挿入することができ、手を離すだけで第1と第2の挟持部(13,23)同士が閉じてクリップ治具1のハンドルグリップに対する挟持状態での装着が簡単に完了する。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】
また、プラスチック成形品としての第1と第2の本体片(10,20)の表面が平滑であるため、第1と第2の略半筒状凹部(14,24)の内周面には、滑り止め用の弾性ゴムシート材(19,29)を被覆した。さらに、第1と第2の略半筒状凹部(14,24)の一方にゴムスポンジから成るスペーサ部材6を貼着している。これによって、第1と第2の略半筒状凹部(14,24)とで形成される筒状部の内径に対して細い径のハンドルグリップを対象とした場合にも、隙間を埋めて良好な挟持状態がより確実に得られる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0039】
そして、一方のクリップ治具1を、その第1と第2のつまみ部(11,21)をつかんで互いに近接方向に押し付け合って第1と第2の平板部(15,25)を下向きに開放状態とする。クリップ治具1をこの開放状態のまま、まず左側ハンドグリップ101Aに対して上方から挟み込みながら第1と第2の挟持部(13,23)の内側の奥に来るまで下方へ移動させた後、第1と第2のつまみ部(11,21)を離す。この単純な作業のみで、第1と第2の略半筒状凹部(14,24)の間に該左側ハンドグリップ101Aが挟持された状態でクリップ治具1の該左側ハンドグリップ101Aへの装着が完了する。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0042】
また同様に、右側ハンドルグリップ101Bに対しても、もう一つのクリップ治具1を第1と第2の平板部(15,25)が下向きなるように、該右側ハンドルグリップ101Bを第1と第2の略半筒状凹部(14,24)の間に挟持させて装着する。この右側クリップ治具1においても、左側と同様に、装着状態にて、下向きで互いに閉じた第1と第2の平板部(15,25)の第1と第2の貫通孔(16,26)同士がほぼ重なって実質的に一つの掛止孔2を形成しているので、載置台200上の右側グランドフック201Bにタイダウンベルト30Bの一端部に取り付けられている下側S字フック31Bを掛止させ、タイダウンベルト30Bの他端側に取り付けられている上側S字フック32Bを掛止孔2に掛止させることができる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0046】
この場合、フロントホイールクランプ(不図示)等の他の治具を用いて前輪を固定保持しておいてから、左右両側のハンドルグリップ(101A,101B)に対して、各クリップ治具を第1と第2の平板部(15,25)を上向きに下方から装着し、それぞれ第1と第2の略半筒状凹部(14,24)の間にハンドルグリップ(101A,101B)を挟持させる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0050】
1:クリップ治具
2:掛止孔
3:軸芯
4:ねじりコイルばね
6:スペーサ部材
10:第1の本体片
11:第1のつまみ部
12:境界領域
13:第1の挟持部
14:第1の略半筒状凹部
15:第1の平板部
16:第1の貫通孔
17:第1の軸筒部
18,28:突条部
19,29:弾性ゴムシート材
20:第2の本体片
21:第2のつまみ部
22:境界領域
23:第2の挟持部
24:第2の略半筒状凹部
25:第2の平板部
26:第2の貫通孔
27:第2の軸筒部
30A,30B,40A,40B:タイ(ダウン)ベルト
31A,31B,41A,41B:下側S字フック
32A,32B,42A,42B:上側S時フック
33A,33B,43A,43B:ラチェット
100:自動二輪車
101A:左側ハンドルグリップ
101B:右側ハンドルグリップ
103:サイドスタンド
104:カウル
200:載置台
201A:左側グランドフック
201B:右側グランドフック
211A,211B:天井フック