(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022121233
(43)【公開日】2022-08-19
(54)【発明の名称】配送管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20120101AFI20220812BHJP
B65G 61/00 20060101ALI20220812BHJP
【FI】
G06Q10/08 308
G06Q10/08 316
B65G61/00 542
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021018482
(22)【出願日】2021-02-08
(71)【出願人】
【識別番号】521060257
【氏名又は名称】岡本 真太朗
(74)【代理人】
【識別番号】100110629
【弁理士】
【氏名又は名称】須藤 雄一
(74)【代理人】
【識別番号】100166615
【弁理士】
【氏名又は名称】須藤 大輔
(72)【発明者】
【氏名】岡本 真太朗
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA16
(57)【要約】
【課題】配送先の地域の個人に荷物の配送を行わせることが可能な配送管理システムを提供する。
【解決手段】配送管理者端末3が、配送管理者にサーバー装置11で管理する中継場所Iの中から荷物Pを保管する中継場所Iを選択させると共に選択された中継場所Iに保管するその中継場所Iの地域の荷物Pをサーバー装置11に登録させ、配送者端末9が、配送者に登録されている地域の中継場所Iに登録された荷物Pの中から配送先へ配送する荷物Pを選択させ、サーバー装置11が、選択された荷物Pを配送者端末9の配送者に割り当てる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷物の配送を管理する配送管理者の配送管理者端末と、
前記荷物を保管して中継するための複数の中継場所及び各中継場所の地域に登録された配送者を管理するサーバー装置と、
前記配送者の配送者端末とを備え、
前記配送管理者端末は、前記配送管理者に前記サーバー装置で管理する中継場所の中から前記荷物を保管する中継場所を選択させると共に前記選択された中継場所に保管する該中継場所の地域の荷物を前記サーバー装置に登録させ、
前記配送者端末は、前記配送者に該配送者が登録されている前記地域の前記中継場所に登録済みの前記荷物の中から配送先へ配送する荷物を選択させ、
前記サーバー装置は、前記選択された荷物を前記配送者端末の配送者に割り当てる、
配送管理システム。
【請求項2】
請求項1記載の配送管理システムであって、
前記サーバー装置は、
前記配送管理者端末からの検索条件の範囲内の中継場所を前記管理する中継場所の中から抽出し、該抽出した中継場所を前記配送管理者端末に提示して前記中継場所の選択を受け付け、
前記検索条件の範囲内の中継場所によって前記検索条件を満たすことができない場合、前記検索条件の範囲外であって前記範囲内で抽出された中継場所を補足可能とする中継場所を前記管理する中継場所の中から抽出する、
配送管理システム。
【請求項3】
請求項1又は2記載の配送管理システムであって、
前記選択された中継場所に前記登録された荷物を搬入する搬入者の搬入者端末を備え、
前記搬入者端末は、前記搬入された荷物の前記中継場所での搬入状態を示す搬入状態情報の入力を受け付け、該受け付けた搬入状態情報を前記搬入された荷物が割り当てられている前記配送者の前記配送者端末に送信する、
配送管理システム。
【請求項4】
請求項3記載の配送管理システムであって、
前記搬入者端末は、前記サーバー装置から搬入指示を受け付けて、前記搬入指示に基づく搬入対象の荷物の荷物識別情報を搬入情報として前記サーバー装置に送信し、
前記サーバー装置は、前記出荷情報及び前記搬入指示に基づいて前記荷物の搬入ミスを検出する、
配送管理システム。
【請求項5】
請求項1~4の何れか一項に記載の配送管理システムであって、
前記サーバー装置は、
前記中継場所に登録されている荷物の配送情報を前記中継場所の地域に登録されている前記配送者の前記配送者端末に提示して前記荷物の選択を受け付け、
前記荷物の選択を受け付けない場合、前記中継場所の地域の近隣地域の前記配送者の前記配送者端末に前記配送情報を提示して前記荷物の選択を受け付ける、
配送管理システム。
【請求項6】
請求項1~5の何れか一項に記載の配送管理システムであって、
前記サーバー装置は、前記配送者端末に前記中継場所に登録されている荷物の配送情報を部分的に提示して前記荷物の選択を受け付ける、
配送管理システム。
【請求項7】
請求項1~6の何れか一項に記載の配送管理システムであって、
前記中継場所の中継場所端末を備え、
前記中継場所端末は、前記中継場所に登録されている荷物の少なくとも一つの被配送者が自己の荷物を受け取った場合に前記サーバー装置に通知し、
前記サーバー装置は、前記被配送者に受け取られた荷物の配送者に付与すべき報酬を前記被配送者に付与する、
配送管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷物の配送を管理する配送管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の配送管理システムとしては、例えば特許文献1に記載のものがある。
【0003】
このシステムでは、荷物の配送を依頼した依頼主が集荷先のロッカーに荷物を保管することで集荷され、集荷された荷物を複数の物流事業者の中から選択された物流事業者が配送するようになっている。
【0004】
かかるシステムでは、条件さえ満たせば配送先の地域の個人が物流事業者として荷物の配送を行うことも可能である。
【0005】
しかし、個人の場合は、集荷先が配送先に対して遠方であると、集荷先から荷物を受け取って配送先へ配送することは現実的に不可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする問題点は、集荷先が配送先に対して遠方であると、個人による荷物の配送を行わせることができなかった点である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、荷物の配送を管理する配送管理者の配送管理者端末と、前記荷物を保管して中継するための複数の中継場所及び各中継場所の地域に登録された配送者を管理するサーバー装置と、前記配送者の配送者端末とを備え、前記配送管理者端末は、前記配送管理者に前記サーバー装置で管理する中継場所の中から前記荷物を保管する中継場所を選択させると共に前記選択された中継場所に保管する該中継場所の地域の荷物を前記サーバー装置に登録させ、前記配送者端末は、前記配送者に該配送者が登録されている前記地域の前記中継場所に登録済みの前記荷物の中から配送先へ配送する荷物を選択させ、前記サーバー装置は、前記選択された荷物を前記配送者端末の配送者に割り当てる、配送管理システムを提供する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、中継場所にその地域の配送者と荷物を登録し、地域の配送者に地域の荷物の配送を割り当てるようにすることで、集荷先と配送先との距離に拘わらず、配送先の地域の配送者としての個人に荷物の配送を行わせることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施例1に係る配送管理システムの概念図である。
【
図2】
図1の配送管理システムの配送管理者端末を示すブロック図である。
【
図3】
図1の配送管理システムの搬入者端末を示すブロック図である。
【
図4】
図1の配送管理システムの中継場所端末を示すブロック図である。
【
図5】
図1の配送管理システムの配送者端末を示すブロック図である。
【
図6】
図1の配送管理システムのサーバー装置を示すブロック図である。
【
図7】配送管理における中継場所選択処理を示すフローチャートである。
【
図10】配送管理における荷物登録処理を示すフローチャートである。
【
図11】配送管理における荷物割当処理を示すフローチャートである。
【
図13】配送管理における荷物搬入処理を示すフローチャートである。
【
図16】配送管理における配送処理を示すフローチャートである。
【
図17】本発明の実施例2に係る配送管理システムを示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
集荷先と配送先との距離に拘わらず、配送先の地域の個人に荷物の配送を行わせるという目的を、中継場所に登録した地域の荷物をその地域の登録した配送者に配送させる配送管理システムにより実現した。
【0012】
すなわち、配送管理システム(1)は、荷物(P)の配送を管理する配送管理者の配送管理者端末(3)と、荷物(P)を保管して中継するための複数の中継場所(I)及び各中継場所(I)の地域に登録された配送者を管理するサーバー装置(11)と、配送者の配送者端末(9)とを備える。
【0013】
配送管理者端末(3)は、配送管理者に、サーバー装置(11)で管理する中継場所(I)の中から荷物(P)を保管する中継場所(I)を選択させると共に選択された中継場所(I)に保管するこの中継場所(I)の地域の荷物(P)をサーバー装置(11)に登録させる。
【0014】
配送者端末(9)は、配送者に、この配送者が登録されている地域の中継場所(I)に登録済みの荷物(P)の中から配送先へ配送する荷物(P)を選択させる。
【0015】
サーバー装置(11)は、選択された荷物(P)を配送者端末(9)の配送者に割り当てる。
【0016】
サーバー装置(11)は、配送管理者端末(3)からの検索条件の範囲内の中継場所(I)を管理している中継場所(I)の中から抽出し、抽出した中継場所(I)を配送管理者端末(3)に提示して中継場所(I)の選択を受け付けてもよい。
【0017】
このとき、検索条件の範囲内の中継場所(I)によって検索条件を満たすことができない場合、検索条件の範囲外であって、範囲内で抽出された中継場所(I)を補足可能とする中継場所(I)を管理する中継場所(I)の中から抽出する。
【0018】
また、配送管理システム(1)は、選択された中継場所(I)に登録された荷物(P)を搬入する搬入者の搬入者端末(5)を備えてもよい。この場合、搬入者端末(5)は、搬入された荷物(P)の中継場所(I)での搬入状態を示す搬入状態情報の入力を受け付け、受け付けた搬入状態情報を搬入された荷物(P)が割り当てられている配送者の配送者端末(9)に送信する。
【0019】
また、搬入者端末(5)は、サーバー装置(11)から搬入指示を受け付けて、搬入指示に基づく搬入対象の荷物(P)の荷物識別情報を搬入情報としてサーバー装置(11)に送信し、サーバー装置(11)は、搬入情報及び搬入指示に基づいて荷物(P)の搬入ミスを検出してもよい。
【0020】
また、サーバー装置(11)は、中継場所(I)に登録されている荷物の配送情報をその中継場所(I)の地域に登録されている配送者の配送者端末(9)に提示して荷物(P)の選択を受け付けてもよい。このとき、荷物(P)の選択を受け付けない場合は、中継場所(I)の地域の近隣地域の配送者の配送者端末(9)に配送情報を提示して荷物(P)の選択を受け付けてもよい。
【0021】
サーバー装置(11)は、配送者端末(9)に中継場所(I)に登録されている荷物(P)の配送情報を部分的に提示して荷物(P)の選択を受け付けてもよい。
【0022】
また、配送管理システム(1)は、各中継場所(I)の中継場所端末(7)を備えてもよい。この場合、中継場所端末(7)は、中継場所(I)に登録されている荷物(P)の少なくとも一つの被配送者が自己の荷物(P)を受け取った場合にサーバー装置(11)に通知し、サーバー装置(11)は、被配送者に受け取られた荷物(P)の配送者に付与すべき報酬を被配送者に付与する。
【実施例0023】
[配送管理システム]
図1は、本発明の実施例1に係る配送管理システムの概念図である。
【0024】
配送管理システム1は、配送管理者端末3と、搬入者端末5と、中継場所端末7と、配送者端末9と、サーバー装置11とをネットワークNにより通信可能に接続して構成されている。なお、通信可能に接続とは、常時接続を意味するのではなく、接続によって通信できる状況にあることをいう。
【0025】
この配送管理システム1では、集荷先で集荷した荷物Pを地域の中継場所Iに搬入し、その中継場所Iから地域の配送者に配送先まで荷物Pの配送を行わせる。
【0026】
なお、集荷先は、物流事業者の店舗、コンビニエンスストア、ロッカー等の荷物Pを集荷可能な任意の場所である。地域とは、各中継場所Iが属する地域であり、その中継場所Iからの配送が可能な範囲をいう。この地域は、中継場所I毎に設定され、隣接する中継場所Iで共通したり部分的に重なることがある。
【0027】
中継場所Iは、複数存在し、それぞれ荷物Pを保管可能な領域である。この保管により、荷物Pを地域の配送者へと中継可能とする。本実施例の中継場所Iは、倉庫である。なお、中継場所Iとしては、荷物Pを保管可能である限り、公共施設やオフィス等であってもよい。
【0028】
本実施例の中継場所Iは、複数の保管庫STと保管スペースSSとを有する。保管庫STは、施錠可能なカーゴ、ラック、ロッカー等であり、保管スペースSSは、施錠不能な棚や床等をいう。配送者は、配送を行う者であり、本実施において物流事業者ではない個人を意味する。
【0029】
なお、中継場所Iは、図中において理解容易のため一つのみを示している。また、配送管理者端末3と、搬入者端末5と、中継場所端末7と、配送者端末9も、理解容易のためそれぞれ一つのみを示している。
【0030】
[配送管理者端末]
図2は、
図1の配送管理システム1の配送管理者端末3を示すブロック図である。
【0031】
配送管理者端末3は、荷物Pの配送を管理する物流事業者等の配送管理者が操作する端末である。配送管理者端末3は、パーソナルコンピューター等の情報処理装置であり、通信インターフェース13、ユーザーインターフェース15、制御部17、記憶部19等を備えて構成されている。
【0032】
通信インターフェース13は、外部装置に対するデータの送受信を行うための通信デバイスである。
【0033】
ユーザーインターフェース15は、例えばディスプレイ、マウス、キーボード、或いはタッチパネル式のディスプレイ等からなり、情報の表示及び情報の入力を可能とする入出力デバイスである。
【0034】
制御部17は、配送管理者端末3の各部を制御するCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサーであり、記憶部19は、RAM(Rondom Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等を有するメモリーデバイスである。
【0035】
本実施例の制御部17は、記憶部19内のプログラムを実行することにより、配送情報管理部21と、中継場所選択部23と、荷物登録部25とを備える構成となっている。なお、制御部17の配送情報管理部21、中継場所選択部23、荷物登録部25は、一つのプロセッサーやそれぞれ異なるプロセッサーで構成してもよい。
【0036】
配送情報管理部21は、集荷した荷物Pの配送情報を管理する。配送情報は、荷物Pの送り主、配送先、住所、大きさ、重量、配送日等であり、集荷先で入力される。集荷先での情報の入力は、パーソナルコンピューター等の情報処理装置で行えばよい。配送情報管理部21は、集荷先で入力された配送情報をネットワークNを通じて受信して取得する。
【0037】
中継場所選択部23は、配送管理者に、サーバー装置11で管理する中継場所Iの中から荷物Pを保管する中継場所Iを選択させる。すなわち、中継場所選択部23は、中継場所Iの中継場所情報をサーバー装置11から取得し、ユーザーインターフェース15を通じて取得した中継場所情報を表示して配送管理者の中継場所Iの選択を受け付ける。なお、中継場所情報は、中継場所Iの住所、地域、大きさ、保管庫STの数や空き数、空き保管スペース面積、配送者の登録数、単価等である。単価は、中継場所Iの中継場所管理者が任意に設定する。
【0038】
中継場所情報を取得する際には、中継場所選択部23が、ユーザーインターフェース15を通じて検索条件の入力を受け付け、入力された検索条件を検索情報としてサーバー装置11に送信する。これに応じてサーバー装置11から送信された中継場所情報を、中継場所選択部23が取得することになる。
【0039】
検索条件は、例えばエリア(地域)、スペースの大きさ、保管庫STの数、配送者の登録数、単価等であるが、任意に設定可能である。
【0040】
検索条件の範囲内で検索された中継場所Iと検索条件の範囲外で検索された中継場所Iとの中継場所情報を取得した場合は、それら中継場所Iによって検索条件を満たす組み合わせを抽出する。
【0041】
このとき、検索条件の範囲内の中継場所Iを優先し、検索条件の範囲内の中継場所Iによって検索条件を満たすことができない場合、検索条件の範囲内の中継場所Iの不足分を検索条件の範囲外の中継場所Iで補足する。
【0042】
なお、検索条件の範囲内とは、検索条件の内、地域が一致し且つ上限のあるパラメーターがその上限を超えない範囲をいう。検索条件の範囲外とは、検索条件の内、地域が一致せず且つ上限のあるパラメーターがその上限を超えた範囲をいう。
【0043】
中継場所Iの選択情報は、配送管理者を識別するシリアルコード等の配送管理者識別情報と共にサーバー装置11に送信される。
【0044】
荷物登録部25は、配送管理者に、選択された中継場所Iに対して保管する荷物Pをサーバー装置11に登録させる。中継場所Iに保管する荷物Pは、この中継場所Iの地域を配送先とする荷物P(地域の荷物P)である。
【0045】
荷物の登録では、荷物登録部25が、ユーザーインターフェース15を通じて登録先の中継場所Iと登録対象の荷物Pとの関連付けを行わせる。
【0046】
関連付けに際しては、荷物Pの登録先の中継場所Iの中継場所情報をサーバー装置11から取得し、取得した中継場所情報に登録対象の荷物Pの配送情報が関連付けられる。中継場所情報は、新たにサーバー装置11から取得して用いる他、中継場所Iの選択時に取得したものを用いることも可能である。関連付けされた中継場所情報及び配送情報は、配送管理者識別情報と共にサーバー装置11に送信される。
【0047】
[搬入者端末]
図3は、
図1の配送管理システム1の搬入者端末5を示すブロック図である。
【0048】
搬入者端末5は、選択された中継場所Iに登録された荷物Pを搬入する搬入者の端末である。なお、搬入者は、荷物Pを集荷先や配送管理者の一時保管場所から回収し、回収した荷物Pを中継場所Iまで搬入する者である。一時保管場所は、集荷先から集荷された荷物Pを集めて一時的に保管する倉庫等である。本実施例の搬入は、一時保管場所から中継場所Iへ行われるものとする。
【0049】
搬入者端末5は、スマートフォンやタブレット端末等の情報処理装置であり、通信インターフェース27、ユーザーインターフェース29、撮像部31、制御部33、記憶部35等を備えて構成されている。
【0050】
なお、通信インターフェース27、ユーザーインターフェース29、制御部33、記憶部35は、配送管理者端末3の通信インターフェース13、ユーザーインターフェース15、制御部17、記憶部19と同様のハードウェア構成である。
【0051】
撮像部31は、CCDカメラやCMOSカメラ等からなる撮像デバイスである。
【0052】
制御部33は、搬入者端末5の各部を制御するものであり、記憶部35内のプログラムを実行することにより、搬入指示受付部37と、出荷通知部39と、搬入通知部41と、搬入状態通知部43とを備える構成となっている。なお、制御部33の搬入指示受付部37と、出荷通知部39と、搬入通知部41と、搬入状態通知部43とは、一つのプロセッサーやそれぞれ異なるプロセッサーで構成してもよい。
【0053】
搬入指示受付部37は、サーバー装置11からの荷物Pの中継場所Iへの搬入指示を受け付ける。搬入指示は、配送者名等の配送者識別情報、搬入先のシリアルコード、名称、住所等の中継場所識別情報、搬入対象の荷物Pの配送情報等を含む。受け付けた搬入指示は、ユーザーインターフェース27を介して搬入者に提示される。
【0054】
出荷通知部39は、中継場所Iへの荷物Pの搬入へ向けた出荷時に、出荷される荷物Pをサーバー装置11に通知する。出荷時とは、例えばトラック等の搬送手段への積み込み時等である。
【0055】
サーバー装置11への通知は、搬入対象の荷物Pの荷物識別情報や配送管理者識別情報を出荷情報としてサーバー装置11に送信することで行われる。出荷情報は、荷物Pが出荷されることを示す情報である。荷物識別情報は、撮像部31によるバーコードの読み取りやユーザーインターフェース27での手作業等により受け付けられる。
【0056】
搬入通知部41は、中継場所Iへの荷物Pの搬入したことをサーバー装置11に通知する。本実施例の搬入は、トラック等から荷物Pを積み下ろす際や中継場所Iの保管庫STに荷物Pを保管した時点をいう。
【0057】
サーバー装置11への通知は、搬入対象の荷物Pの荷物識別情報を搬入情報としてサーバー装置11に送信することで行われる。ここでの荷物識別情報も、撮像部31によるバーコードの読み取りやユーザーインターフェース27での手作業等により受け付ければよい。搬入情報は、荷物Pの搬入を示す情報である。
【0058】
搬入状態通知部43は、荷物Pの搬入状態をサーバー装置11に通知する。サーバー装置11への通知は、荷物Pの搬入状態を示す搬入状態情報をサーバー装置11に送信することで行われる。搬入状態情報は、搬入場所である保管庫STの特定情報、保管庫STの施錠キー情報、搬入した荷物Pの並びやそれを示す写真等である。
【0059】
搬入状態情報の入力は、搬入状態通知部43がユーザーインターフェース27や撮像部31を通じて受け付ける。受け付けた搬入状態情報は、サーバー装置11に送信される。
【0060】
[中継場所端末]
図4は、
図1の配送管理システム1の中継場所端末7を示すブロック図である。
【0061】
中継場所端末7は、中継場所Iに設置されたパーソナルコンピューター、スマートフォン、タブレット端末等の情報処理装置であり、中継場所管理者が操作可能なものである。本実施例の中継場所端末7は、通信インターフェース45、ユーザーインターフェース47、制御部49、記憶部51等を備えて構成されている。
【0062】
なお、通信インターフェース45、ユーザーインターフェース47、制御部49、記憶部51は、配送管理者端末3の通信インターフェース13、ユーザーインターフェース15、制御部17、記憶部19と同様のハードウェア構成である。
【0063】
ただし、制御部49は、中継場所端末7の各部を制御するものであり、記憶部51内のプログラムを実行することにより、入出管理部53と、施錠管理部55と、中継場所情報送信部56とを備える構成となっている。なお、制御部49の入出管理部53、施錠管理部55、中継場所情報送信部56は、一つのプロセッサーやそれぞれ異なるプロセッサーで構成してもよい。
【0064】
入出管理部53は、中継場所Iへの入出管理を行う。中継場所Iは、ゲートや扉等の入口57で生体情報等の個人認証情報を入力させ、入出管理部53は、入力された生体情報を有線又は無線で取得して個人認証を行う。
【0065】
施錠管理部55は、保管庫STの施錠を管理する。保管庫STは、有線又は無線で中継場所端末7に接続され、施錠管理部55は、保管庫STの施錠及び開錠が通知されるようになっている。
【0066】
施錠の通知としては、施錠された保管庫STの識別情報や施錠時刻等を含む施錠情報が保管庫STから送信され、開錠の通知としては、開錠された保管庫STの識別情報や開錠時刻等を含む開錠情報が保管庫STから送信される。
【0067】
本実施例の保管庫STは、電子錠によって施開錠が可能になっている。施錠は、保管庫STの扉等を閉めたときに自動的に行わせることが可能である。ただし、キーを入力することで保管庫STを施錠してもよい。また、保管庫STのユーザーインターフェース(図示せず)を通じて、キーを設定することで施錠してもよい。開錠は、保管庫STのユーザーインターフェース(図示せず)を通じたキーの入力に応じて行えばよい。
【0068】
なお、キーは、本実施例において搬入指示によって指定される文字列である。キーの入力は、搬入者端末5や後述する配送者端末9で行ってもよい。この場合、Bluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)等の無線通信やインターネット等を通じ、キー情報を保管庫ST、中継場所端末7、又はサーバー装置11に送信すればよい。
【0069】
この場合、施開錠は、キーの照会により、保管庫ST又は中継場所端末7で開錠信号を発生させればよい。キーの照会は、保管庫ST、中継場所端末7、又はサーバー装置11で行うことが可能である。
【0070】
中継場所情報送信部56は、中継場所管理者等から中継場所情報を受け付けて、サーバー装置11に送信する。中継場所情報の受付けは、ユーザーインターフェース47を通じて行うことができる。
【0071】
[配送者端末]
図5は、
図1の配送管理システム1の配送者端末9を示すブロック図である。
【0072】
配送者端末9は、各中継場所Iの地域に登録された配送者の端末である。配送者端末9は、スマートフォンやタブレット端末等の情報処理装置であり、通信インターフェース59、ユーザーインターフェース61、撮像部63、制御部65、記憶部67等を備えて構成されている。
【0073】
なお、通信インターフェース59、ユーザーインターフェース61、撮像部63、制御部65、記憶部67は、搬入者端末5の通信インターフェース27、ユーザーインターフェース29、撮像部31、制御部33、記憶部35と同様のハードウェア構成である。
【0074】
制御部65は、配送者端末9の各部を制御するものであり、記憶部67内のプログラムを実行することにより、荷物選択部69と、配送開始通知部71と、配送完了通知部73とを備える構成となっている。なお、制御部65の荷物選択部69と、配送開始通知部71と、配送完了通知部73は、一つのプロセッサーやそれぞれ異なるプロセッサーで構成してもよい。
【0075】
荷物選択部69は、配送者に、この配送者が登録されている地域の中継場所Iに登録済みの荷物Pの中から配送先へ配送する荷物Pを選択させる。荷物Pの選択情報は、配送者のID等の配送者識別情報と共にサーバー装置11に送信する。
【0076】
荷物Pの選択に際しては、荷物選択部69が、中継場所Iに登録されている荷物Pの配送情報をサーバー装置11から取得し、取得した荷物Pの配送情報をユーザーインターフェース61を通じて表示して配送者の荷物Pの選択を受け付ける。
【0077】
取得する配送情報は、配送者が登録されている地域の中継場所Iの荷物Pの配送情報であるが、後述するように近隣地域の中継場所Iに登録済みの荷物Pの配送情報の場合もある。
【0078】
荷物Pの配送情報の取得は、サーバー装置11からプッシュ型で送信されることで行われる。ただし、配送情報は、プル型を併用して或いはプル型のみで送信されてもよい。プル型の送信としては、例えば、配送者端末9上でアプリケーションが立ち上がったときや荷物選択画面を立ち上げた際に荷物選択部69が配送情報の送信を要求し、これに応じてサーバー装置11から配送情報が送信されてもよい。
【0079】
配送開始通知部71は、配送先への配送が開始された荷物Pをサーバー装置11に通知する。配送の開始は、例えば中継場所Iで荷物Pを受け取る時である。
【0080】
サーバー装置11への通知は、荷物Pの荷物識別情報を配送開始情報としてサーバー装置11に送信することで行われる。配送開始情報は、荷物Pの中継場所Iから配送先への配送が開始されたことを示す情報である。荷物識別情報は、撮像部63によるバーコードの読み取り等により受け付けられる。
【0081】
配送完了通知部73は、配送先への配送が完了した荷物Pをサーバー装置11に通知する。配送の完了は、例えば配送先への荷物Pの受け渡し時である。
【0082】
サーバー装置11への通知は、配送の開始と同様、荷物Pの荷物識別情報を配送完了情報としてサーバー装置11に送信することで行われる。荷物識別情報は、撮像部63によるバーコードの読み取り等により受け付けられる。
【0083】
[サーバー装置]
図6は、
図1の配送管理システム1のサーバー装置11を示すブロック図である。
【0084】
サーバー装置11は、複数の中継場所I及び各中継場所Iの地域に登録された配送者を管理する。サーバー装置11は、情報処理装置であり、通信インターフェース75、制御部77、記憶部79等を有する。
【0085】
通信インターフェース75、制御部77、記憶部79は、配送管理者端末3の通信インターフェース13、制御部17、記憶部19と同様のハードウェア構成である。
【0086】
ただし、制御部77は、サーバー装置11の各部を制御するものであり、記憶部79内のプログラムを実行することにより、中継場所管理部81と、荷物管理部83と、配送者管理部85と、中継場所検索部87と、荷物割り当て部89と、搬入管理部91と、搬入状態情報送信部93とを備える構成となっている。なお、制御部77の中継場所管理部81と、荷物管理部83と、配送者管理部85と、中継場所検索部87と、荷物割り当て部89と、搬入管理部91と、搬入状態情報送信部93は、一つのプロセッサーやそれぞれ異なるプロセッサーで構成してもよい。
【0087】
中継場所管理部81は、中継場所Iを管理する。管理する中継場所Iは、中継場所管理者が配送管理システム1に対して事前に登録したものである。登録方法は、適宜の手法を採用でき、例えば書面による申請やインターネット等の電子的な申請を通じて行えばよい。
【0088】
中継場所Iの管理では、中継場所Iの住所、地域、大きさ、保管庫STの数や空き数、空き床面積、配送者の登録数、単価等の中継場所情報を管理する。中継場所情報は、中継場所端末7から受信したものである。また、中継場所情報は、中継場所端末7から受信する度に更新され、リアルタイムに管理される。
【0089】
また、中継場所管理部81は、中継場所Iの管理として、配送管理者端末3から中継場所Iの選択情報及び配送管理者識別情報を受信して、配送管理者の中継場所Iの利用状況を管理する。
【0090】
荷物管理部83は、中継場所I毎及び配送管理者毎に保管対象の荷物Pを管理する。この管理では、配送管理者端末3から受信した中継場所情報及び配送情報に基づいて配送管理者の中継場所Iに保管されるべき荷物Pを登録する。
【0091】
配送者管理部85は、中継場所Iの地域に登録されている配送者を管理する。配送者の登録は、配送者が配送管理システム1に対して事前に登録したものである。登録方法は、適宜の手法を採用でき、例えば書面による申請やインターネット等の電子的な申請を通じて行えばよい。本実施例の配送者の登録では、中継場所I毎に地位が設定されているため、中継場所Iに対して配送者が登録されることとなる。
【0092】
配送者の管理としては、配送者の住所、氏名、シリアルナンバー等の配送者識別情報に、割り当てられている荷物Pの配送情報を関連付けて管理する。
【0093】
中継場所検索部87は、配送管理者端末3から受信した検索条件に一致する中継場所Iを検索する。本実施例では、検索条件の地域が一致し、他のパラメーターが検索条件の範囲内である中継場所Iを検索する。検索された中継場所Iの中継場所情報は、配送管理者端末3に送信される。
【0094】
中継場所検索部87は、検索条件に完全一致する中継場所Iがない場合、複数の中継場所Iの組み合わせによって検索条件を満たす組み合わせを抽出する。
【0095】
さらに、中継場所検索部87は、検索条件の範囲内の中継場所Iによって検索条件を満たすことができない場合、検索条件の範囲外の中継場所Iも検索する。ここで、検索される検索条件の範囲外の中継場所Iは、検索条件の範囲内で検索された中継場所Iと組み合わせることで地域や上限を超えたパラメーターを除く検索条件を満たすものとする。
【0096】
荷物割り当て部89は、配送者端末9で選択された荷物Pを、その配送者端末9の配送者に割り当てる。すなわち、荷物割り当て部89は、中継場所Iに登録されている荷物Pの配送情報を中継場所Iの地域に登録されている配送者の配送者端末9に送信(提示)して荷物Pの選択を受け付ける。本実施例では、送信される配送情報に中継場所Iの中継場所情報から単価情報が付加された荷物Pの選択用情報が配送者端末9に送信される。
【0097】
そして、配送者端末9から送信された荷物Pの選択情報及び配送者識別情報を受信して荷物Pの選択を受け付けると、荷物割り当て部89は、受信した情報に基づいて送信元の配送者端末9の配送者に選択された荷物Pを配送対象として割り当てる。
【0098】
荷物Pの選択を受け付けない場合は、中継場所Iの地域の近隣地域の配送者の配送者端末9に配送情報を送信(提示)して荷物Pの選択を受け付ける。近隣地域の配送者に荷物Pを割り当てる際には、配送情報に付加されている単価情報の単価を変動させる。単価の変動は、予め設定した基準に応じて行えばよい。例えば、中継場所Iと近隣地域の中継場所との距離等を基準に、近隣地域の配送者の負担が増加するような場合は、単価を上昇させる。
【0099】
搬入管理部91は、荷物Pの中継場所Iへの搬入を管理する。すなわち、搬入管理部91は、搬入指示を管理している搬入者に送信して搬入を行わせる。搬入者の管理では、搬入者の氏名、所属、管轄、所在、シリアルコード等の搬入者情報を管理する。
【0100】
本実施例の搬入管理部91は、配送者への荷物Pの割り当てが完了した時点やその後の所定のタイミングで、搬入者に搬入指示を送信する。従って、配送管理者は、搬入指示を行う必要がない。
【0101】
搬入指示では、中継場所I、そこに搬入すべき荷物P、中継場所Iでの保管庫ST、保管庫STのキーを指定する。搬入指示の情報は、記憶部79内に保持される。
【0102】
また、搬入管理部91は、搬入者端末5からの出荷情報と搬入指示情報とを照らして出荷ミスがないか否かを判断する。出荷ミスを検出した場合は、搬入管理部91が搬入者端末5に出荷ミスを通知する。例えば出荷漏れや過誤出荷を荷物識別情報により通知する。これにより搬入者に出荷の是正を促し、出荷の確実性を担保することができる。
【0103】
さらに、搬入管理部91は、搬入者端末5からの搬入情報と搬入指示情報とを照らして搬入ミスがないか否かを判断する。搬入ミスを検出した場合は、搬入管理部91が搬入者端末5に搬入ミスを通知する。例えば搬入漏れや過誤搬入を荷物識別情報により通知する。これにより搬入者に搬入の是正を促し、搬入の確実性を担保することができる。
【0104】
搬入の是正としては、搬入者が過誤により搬入された荷物Pを回収し或いは漏れのあった荷物Pを再搬入する。回収や再搬入は、搬入管理部91が搬入指示と同様の回収指示や再搬入指示を行えばよい。
【0105】
搬入状態情報送信部93は、搬入者端末5から受信した搬入状態情報を配送者端末9に送信する。これにより、搬入者端末5で受け付けた搬入状態情報を、搬入された荷物Pが割り当てられている配送者の配送者端末9に送信する構成になっている。この結果、搬入状態情報が配送者と共有されることになり、配送者は荷物Pの受け取りを容易に行うことができる。
【0106】
[配送管理]
本実施例の配送管理では、配送管理者に荷物Pを中継する中継場所Iを選択させると共に選択した中継場所Iに地域の荷物Pを登録させる。次に、配送者に、登録した荷物Pの配送を選択させて割り当てる。次いで、搬入者に、中継場所Iへ登録された荷物Pの搬入を行わせる。そして、配送者に、中継場所Iから配送先への荷物Pの配送を行わせる。
【0107】
[中継場所選択処理]
図7は、配送管理における中継場所選択処理を示すフローチャートである。中継場所選択処理は、中継場所Iの中から荷物Pを保管するための中継場所Iを選択する際の処理である。
【0108】
ステップS1は、配送管理者端末3が中継場所Iの検索条件の入力を受け付ける。検索条件の入力は、ユーザーインターフェース15を通じて条件入力画面を表示し、この条件入力画面上で行えばよい。
【0109】
検索条件は、例えば、エリア(地域)、スペースの大きさ、保管庫STの数、配送者の登録数、単価等である。単価は、荷物Pを配送者に配送させる際の報酬としての単価である。これら条件を中継場所選択部23が条件入力画面上で選択させる。選択された検索条件は、検索情報としてサーバー装置11に送信される。
【0110】
ステップS2では、サーバー装置11が受信した検索情報の検索条件に一致する中継場所Iを検索する。つまり、検索条件の内、地域が一致し且つ上限のあるパラメーターがその上限を超えない範囲である中継場所Iを検索する。
【0111】
例えば、〇県△市、保管庫STの数が10、荷物Pの数5000、配送者の数50、単価100円以下を検索条件とした場合は、〇県△市であって単価が100円以下の中継場所Iを検索する。
【0112】
このとき抽出された中継場所Iの数が所定数以上の場合は、所定数を超える下位の中継場所Iを省略してもよい。下位とは、検索条件の他のパラメーターの一致度が低いものである。
【0113】
また、検索条件に完全一致する中継場所Iがない場合は、検索条件の範囲外の中継場所Iも検索する。つまり、検索条件の地域外且つ上限のあるパラメーターがその上限を超える範囲での検索を行う。
【0114】
こうして検索された中継場所Iの中継場所情報は、配送管理者端末3に送信される。
【0115】
ステップS3では、配送管理者端末3が中継場所Iの選択を受け付ける。中継場所Iの選択は、サーバー装置11から受信した中継場所情報をユーザーインターフェース15を通じて表示し、配送管理者から中継場所Iの選択を受け付ければよい。
図8は、選択画面Sの一例である。
【0116】
選択画面Sは、例えば検索条件の範囲内で検索された中継場所Iを選択可能に表示すると共に(
図9の「検索結果」)、中継場所Iの選択を決定する決定ボタンDBを表示する。決定ボタンDBが選択されると、中継場所Iの選択が決定し、中継場所Iの選択情報がサーバー装置11に送信される。
【0117】
一方、選択画面Sは、検索条件の範囲外で検索された中継場所Iをレコメンドとして表示すると共に、上限を超えるパラメーターの許容範囲の入力部IP並びに検索ボタンSBを表示する。
【0118】
パラメーターの許容範囲が入力されて検索ボタンSBが選択されると、検索条件の範囲内で検索された中継場所Iと検索条件の範囲外で検索された中継場所Iとにより、地域や上限を超えたパラメーター以外の検索条件を満たす組み合わせを抽出する。
【0119】
このとき、検索条件の範囲内の中継場所Iを優先する。つまり、検索条件の範囲内の中継場所Iのパラメーターの不足分を検索条件の範囲外の中継場所Iで補足する。
【0120】
図9は、組合せ抽出画面Eの一例を示す。
図9の例では、中継場所Iである倉庫Bが検索条件の範囲内であり、保管庫ST(
図9のラック)の数が6、荷物Pの数が3000、配送者の数が30であり、検索条件に対して保管庫STの数が4、荷物Pの数が2000、配送者の数が20不足している。このため、かかる不足分を検索条件の範囲外の中継場所である倉庫Cで補っている。
【0121】
この組合せ抽出画面Eは、抽出された中継場所Iの組み合わせを選択可能に表示すると共に、その選択を決定する確定ボタンCBを表示する。確定ボタンCBが選択されると、中継場所Iの選択が決定し、中継場所Iの選択情報及び配送管理者識別情報がサーバー装置11に送信される。
【0122】
ステップS4では、サーバー装置11が、中継場所Iの選択を確定する。すなわち、サーバー装置11は、配送管理者の配送管理者端末3から中継場所Iの選択情報及び配送管理者識別情報を受信して、中継場所Iのステータスを選択した配送管理者による利用中にする。
【0123】
[荷物登録処理]
図10は、配送管理における荷物登録処理を示すフローチャートである。荷物登録処理は、選択された中継場所Iに対して保管する荷物Pを登録する処理である。
【0124】
ステップS11では、配送管理者端末3が、荷物Pの登録先となる中継場所Iの中継場所情報を取得する。
【0125】
中継場所情報の取得は、中継場所Iの選択に続いて荷物Pの登録を行う場合、配送管理者端末3の記憶部19内から行えばよい。一方、中継場所Iの選択とは別に荷物Pの登録を行う場合は、中継場所Iの中継場所情報の送信をサーバー装置11に要求することで行えばよい。
【0126】
ステップS12では、配送管理者端末3が、中継場所情報の取得に応じ、荷物Pの登録先の中継場所Iを選択させる。選択は、ユーザーインターフェース15を通じて表示された荷物登録画面等において行えばよい。
【0127】
ステップS13では、配送管理者端末3が、選択した中継場所Iへの登録対象の荷物Pを受け付ける。すなわち、配送管理者端末3は、登録対象の荷物Pの選択を行わせ、選択された荷物Pの配送情報をステップS12で選択された中継場所Iの中継場所情報に関連付ける。この関連付けは、ユーザーインターフェース15を通じて表示された荷物登録画面等において行えばよい。なお、荷物Pの配送情報は、記憶部17内から取得される。
【0128】
関連付けられた中継場所情報及び配送情報は配送管理者識別情報と共にサーバー装置11に送信される。
【0129】
ステップS14では、サーバー装置11が、配送管理者の中継場所Iに荷物Pを登録し管理する。すなわち、中継場所Iへの荷物Pの登録として、配送管理者端末3から受信した中継場所情報及び配送情報並びに配送管理者識別情報を関連付けて保持する。
【0130】
[荷物割当処理]
図11は、配送管理における荷物割当処理を示すフローチャートである。荷物割当処理は、中継場所Iに登録された荷物Pを配送者に割り当てる処理である。
【0131】
ステップS21では、配送者端末9が、荷物Pの配送情報をサーバー装置11から取得する。取得する荷物Pの配送情報は、配送者が登録されている地域の中継場所Iに登録された荷物Pの配送情報である。配送情報の取得は、配送者端末9からサーバー装置11に要求することで行えばよい。
【0132】
ステップS22では、配送者端末9が、配送先へ配送する荷物Pを配送者に選択させる。この選択は、サーバー装置11から取得した配送情報に基づき、中継場所Iに登録された荷物Pの中から行われる。荷物Pの選択操作は、ユーザーインターフェース61による荷物選択画面PS上で行わせればよい。
【0133】
【0134】
本実施例の荷物選択画面PSでは、荷物Pの配送情報を部分的に表示して荷物Pの選択を受け付ける。本実施例では、配送情報の表示レベルを集荷時に送り主に設定させ、その表示レベルに応じて配送情報を表示する。
【0135】
例えば、送り主や配送先の表示レベルが1の場合は、氏名を表示せず、且つ住所を市区町村までとし、表示レベルが2の場合は、苗字のみを表示し、且つ住所を町名まで表示する。このように表示レベルに応じて段階的に表示範囲を調整する。これにより、セキュリティを向上し、配送者が特定の配送先の荷物Pを選ぶようなことを防止できる。
【0136】
本実施例の荷物選択画面PSでは、受託ボタンTBが表示されており、受託ボタンTBを選択することで荷物Pの選択が確定する。荷物Pの選択の確定後は、荷物選択部69が荷物Pの選択情報を配送者識別情報と共にサーバー装置11に送信する。
【0137】
ステップS23では、サーバー装置11が、選択された荷物Pを配送者に割り当てる。すなわち、サーバー装置11は、配送者端末9から送信された荷物Pの選択情報及び配送者識別情報を受信すると、受信した情報に基づいて送信元の配送者端末9の配送者の配送者識別情報に荷物Pの配送情報を関連付ける。
【0138】
[荷物搬入処理]
図13は、配送管理における荷物搬入処理を示すフローチャートである。荷物搬入処理は、荷物Pの中継場所Iへの搬入における処理である。
【0139】
ステップS31では、サーバー装置11が搬入指示を搬入者に対して行う。本実施例では、配送者への荷物Pの割り当てが完了した時点で、その配送者の荷物Pに対する搬入指示を行う。搬入指示の送信先となる搬入者は、中継場所I毎等に担当を事前に設定すればよい。
【0140】
ステップS32では、搬入者端末5が、サーバー装置11からの荷物Pの中継場所Iへの搬入指示を受信して受け付ける。搬入指示を受け付けると、搬入者がユーザーインターフェース29を通じて搬入指示画面Dで搬入指示の内容を確認し、一時保管場所にて荷物Pの出荷へ向けた作業を行う。出荷へ向けた作業は、例えば荷物Pを集め、集めた荷物Pをトラック等へ積み込むこと等である。
【0141】
図14は、搬入指示画面Dの一例を示す。この搬入指示画面Dは、搬入者名、中継場所住所に加え、配送情報一覧T1と、その並び替え指定部SOと、並べ替え後一覧T2と、搬入場所指定部DDと、搬入完了ボタンCOを表示する。
【0142】
配送情報一覧T1は、並び替え指定部SOでの入力に応じて、配送情報を並べ替え後一覧T2として並べ替えられる。搬入場所指定部DDは、搬入場所である中継場所I内での保管庫STの特定情報を入力する。搬入完了ボタンCOは、搬入完了時に選択するものである。
【0143】
ステップS33では、搬入者端末5が出荷される荷物Pの荷物識別情報を受け付ける。本実施例において、荷物識別情報の受付けは、中継場所Iへの荷物Pの出荷時に、撮像部31によるバーコードの読み取りによって行われる。出荷時であるか否かは、荷物識別情報の受付けを出荷画面で行ったり、GPSによる位置情報を付加すること等によって特定可能である。
【0144】
そして、搬入者端末5は、荷物識別情報の受付けの完了に応じ、荷物Pの荷物識別情報を出荷情報としてサーバー装置11に送信する。荷物識別情報の受付けの完了は、ユーザーインターフェース29上でのボタン操作等によって行えばよい。
【0145】
ステップS34では、サーバー装置11が、搬入者端末5からの出荷情報と搬入指示情報とを照らして出荷ミスがないか否かを判断する。出荷ミスを検出した場合は、ステップS35へ移行し、出荷ミスを検出しない場合は、サーバー装置11が出荷される荷物Pのステータスを出荷としてステップS36へ移行する。
【0146】
ステップS35では、サーバー装置11が搬入者端末5に出荷ミスを通知する。この通知を搬入者にユーザーインターフェース29上で確認させることで、出荷の是正を促すことができる。出荷の是正後は、ステップS33へ戻って荷物識別情報の受け付けから実行すればよい。
【0147】
こうして荷物Pのトラック等への積み込みが完了すると、中継場所Iへ向けて荷物Pが出荷される。中継場所IではステップS36以降の処理が行われる。
【0148】
ステップS36では、搬入者端末5が搬入された荷物Pの荷物識別情報を受け付ける。このときの荷物識別情報の受付けは、トラック等からの荷物Pの積み下ろし時等の搬入時に、撮像部31によるバーコードの読み取りによって行われる。搬入時であるか否かは、荷物識別情報の受付けを搬入画面で行ったり、GPSによる位置情報を付加すること等によって特定可能である。
【0149】
そして、荷物識別情報の受け付けの完了に応じ、搬入者端末5は、荷物Pの荷物識別情報を搬入情報としてサーバー装置11に送信する。この荷物識別情報を受け付けの完了も、ユーザーインターフェース29上でのボタン操作等によって行えばよい。
【0150】
ステップS37では、サーバー装置11が、搬入者端末5からの搬入情報と搬入指示情報とを照らして搬入ミスがないか否かを判断する。搬入ミスを検出した場合は、ステップS38へ移行し、出荷ミスを検出しない場合は、サーバー装置11が搬入された荷物Pのステータスを搬入としてステップS39へ移行する。
【0151】
ステップS38では、サーバー装置11が搬入者端末5に搬入ミスを通知する。この通知を搬入者にユーザーインターフェース29上で確認させることで、搬入の是正を促すことができる。中継場所Iで搬入ミスを是正可能な場合は、ステップS36へ戻って荷物識別情報の受け付けから実行すればよい。
【0152】
ステップS39では、搬入者端末5が、搬入完了を判断する。具体的には、
図13の搬入指示画面D上で搬入完了ボタンの入力受け付ける。搬入完了ボタンの入力を受け付けると、搬入が完了してステップS40へ移行する。
【0153】
ステップS40では、搬入者端末5が、搬入状態情報の入力を受け付ける。具体的には、搬入者端末5のユーザーインターフェース29を通じて確認画面Gを表示し、搬入状態情報の入力を受け付ける。
【0154】
図15は、確認画面Gの一例を示す。この確認画面Gでは、搬入場所である保管庫STの特定情報、保管庫STのキー情報、搬入した荷物Pの並びは、テキスト入力によって行う。写真は、事前に撮像部31で撮像したものを添付する。
【0155】
搬入者端末5は、搬入状態情報を受け付けるとサーバー装置11に送信する。すなわち、搬入者端末5は、搬入状態情報の入力が完了すると、搬入状態情報をサーバー装置11に送信する。搬入状態情報の入力の完了は、確認画面Gで作業完了ボタンOCを選択することによって行われる。
【0156】
ステップS41では、サーバー装置11が、搬入者端末5から受信した搬入状態情報を配送者端末9に送信する。これにより、搬入者端末5で受け付けた搬入状態情報が配送者と共有されることになり、配送者は荷物Pの受け取りを容易に行うことができる。
【0157】
[配送処理]
図16は、配送管理における配送処理を示すフローチャートである。配送処理は、配送者が中継場所Iで荷物Pを受け取り、配送先へ配送する際の処理である。
【0158】
配送者は、配送者端末9で搬入状態情報を受信すると、荷物Pが中継場所Iに搬入されたことを認識できる。これに応じ、配送者は、中継場所Iの荷物Pを配送先に配送する。
【0159】
ステップS51では、配送者端末9が配送される荷物Pの荷物識別情報を受け付ける。本実施例において、荷物識別情報の受付けは、中継場所Iでの荷物Pの受け取り時等の配送開始時に、撮像部63によるバーコードの読み取りによって行われる。配送開始時であるか否かは、荷物識別情報の受付けを配送開始画面で行ったり、GPSによる位置情報を付加すること等によって特定可能である。
【0160】
荷物識別情報の受け付けの完了に応じ、荷物Pの荷物識別情報を配送開始情報としてサーバー装置11に送信される。この荷物識別情報を受け付けの完了は、ユーザーインターフェース61上でのボタン操作等によって行えばよい。
【0161】
ステップS52では、サーバー装置11が、荷物Pの配送開始を受け付ける。すなわち、サーバー装置11は、受信した配送開始情報に基づいて荷物Pのステータスを配送中にする。
【0162】
ステップS53では、配送者端末9が配送された荷物の荷物識別情報を受け付ける。荷物識別情報の受付けは、配送先への荷物Pの配送時等の配送完了時に、撮像部63によるバーコードの読み取りによって行われる。配送完了時であるか否かは、荷物識別情報の受付けを配送完了画面で行ったり、GPSによる位置情報を付加すること等によって特定可能である。
【0163】
荷物識別情報の受け付けの完了に応じ、荷物Pの荷物識別情報や配送者識別情報を配送完了情報としてサーバー装置11に送信される。この荷物識別情報を受け付けの完了は、ユーザーインターフェース61上でのボタン操作等によって行えばよい。
【0164】
ステップS54では、サーバー装置11が、荷物Pの配送完了を受け付ける。すなわち、サーバー装置11は、受信した配送完了情報に基づいて荷物Pのステータスを配送完了にする。こうして荷物Pの配送が完了する。
【0165】
[実施例1の効果]
以上説明したように、本実施例の配送管理システム1では、配送管理者端末3が、配送管理者にサーバー装置11で管理する中継場所Iの中から荷物Pを保管する中継場所Iを選択させると共に選択された中継場所Iに保管するその中継場所Iの地域の荷物Pをサーバー装置11に登録させる。
【0166】
配送者端末9は、配送者に、この配送者が登録されている地域の中継場所Iに登録済みの荷物Pの中から配送先へ配送する荷物Pを選択させる。
【0167】
そして、サーバー装置11は、選択された荷物Pを配送者端末9の配送者に割り当てる。
【0168】
従って、中継場所Iにその地域の配送者と荷物Pを登録し、地域の配送者に地域の荷物Pの配送を割り当てるようにすることで、集荷先と配送先との距離に拘わらず、配送先の地域の配送者としての個人に荷物の配送を行わせることが可能となる。
【0169】
サーバー装置11は、配送管理者端末3からの検索条件の範囲内の中継場所Iを管理する中継場所Iの中から抽出し、この抽出した中継場所Iを配送管理者端末3に提示して中継場所Iの選択を受け付ける。そして、検索条件の範囲内の中継場所Iによって検索条件を満たすことができない場合、検索条件の範囲外であって、範囲内で抽出された中継場所Iを補足可能とする中継場所Iを管理する中継場所Iの中から抽出する。
【0170】
従って、本実施例では、検索条件の範囲内の中継場所Iのパラメーターを、検索条件の範囲外の中継場所Iを用いて補足して検索条件を満たすことができるので、利便性を向上することができる。
【0171】
本実施例の配送管理システム1は、選択された中継場所Iに登録された荷物Pを搬入する搬入者の搬入者端末5を備え、搬入者端末5は、搬入された荷物Pの中継場所Iでの搬入状態を示す搬入状態情報の入力を受け付け、この受け付けた搬入状態情報を搬入された荷物Pが割り当てられている配送者の配送者端末9に送信する。
【0172】
従って、配送者は、搬入状態情報の受信によって割り当てられている荷物Pが中継場所Iへ搬入されたことを確認することができると共に搬入状態を把握することができる。従って、配送者は、搬入状態情報に応じて、配送する荷物Pを受け取りに行くことができ、その受け取り時に円滑に作業を行うことが可能となる。
【0173】
また、搬入者端末5は、サーバー装置11から搬入指示を受け付けて、搬入指示に基づく搬入対象の荷物Pの荷物識別情報を搬入情報としてサーバー装置11に送信し、サーバー装置11は、搬入情報及び搬入指示に基づいて荷物Pの搬入ミスを検出する。
【0174】
従って、本実施例では、搬入ミスを検出することで、搬入の確実性を担保することができる。
【0175】
サーバー装置11は、中継場所Iに登録されている荷物Pの配送情報を中継場所Iの地域に登録されている配送者の配送者端末9に提示して荷物Pの選択を受け付け、荷物Pの選択を受け付けない場合、中継場所Iの地域の近隣地域の配送者の配送者端末9に配送情報を提示して荷物の選択を受け付ける。
【0176】
従って、地域の配送者に荷物Pを割り当てることができなくても、近隣地域の配送者に荷物Pを割り当てることができ、より確実に個人による配送を実現できる。
【0177】
サーバー装置11は、配送者端末9に中継場所Iに登録されている荷物Pの配送情報を部分的に提示して荷物Pの選択を受け付ける。
【0178】
従って、本実施例の配送管理システム1では、個人が配送者となる場合のセキュリティを向上し、配送者が特定の配送先の荷物Pを選ぶようなことを防止できる。
被配送者端末12は、荷物Pの受取人である被配送者の端末である。この被配送者端末12は、スマートフォンやタブレット端末等の情報処理装置であり、通信インターフェース95、ユーザーインターフェース97、制御部99、記憶部101等を備えて構成されている。
なお、通信インターフェース95、ユーザーインターフェース97、制御部99、記憶部101は、配送者端末9の通信インターフェース59、ユーザーインターフェース61、制御部65、記憶部67と同様のハードウェア構成である。
ただし、制御部99は、被配送者端末12の各部を制御するものであり、記憶部101内のプログラムを実行することにより、荷物選択部69、配送開始通知部71、配送完了通知部73に加えて、受取指定部103を備える。なお、荷物選択部69と、配送開始通知部71と、配送完了通知部73は、配送者端末9の荷物選択部69と、配送開始通知部71と、配送完了通知部73と同一機能を有する。
受取指定部103は、被配送者が自身の荷物Pを選択して、自身で荷物Pを中継場所Iへ受け取りに行くことを指定するものである。荷物Pの選択に際しては、受取指定部103が、自身の荷物Pの配送情報をサーバー装置11から取得し、ユーザーインターフェース97を通じて取得した荷物Pの配送情報を表示して被配送者の荷物Pの選択を受け付ける。配送情報の取得は、ユーザーインターフェース97を通じたサーバー装置11への要求に応じて行うことができる。
荷物選択部69は、荷物Pの配送先が被配送者端末12の被配送者の住所の近隣の他者の荷物P(近隣荷物P)を選択可能とする。近隣荷物Pの選択は、配送者端末9の荷物選択部69と同様にして行われる。
サーバー装置11の荷物割り当て部89は、近隣荷物Pの選択を可能とするために、中継場所Iに登録されている近隣荷物Pの配送情報を被配送者端末12に送信する。この近隣荷物Pの配送情報の送信は、自己の荷物Pの選択を荷物割り当て部89が受け付けたとき又は被配送者の自己の荷物Pの配送情報を送信するときに行えばよい。
そして、荷物割り当て部89は、被配送者端末12での他者の近隣荷物Pの選択を受け付けると、選択された近隣荷物Pの被配送者(他者)に対し、近隣荷物Pの配送を被配送者端末12の被配送者に依頼するか否かの伺いを送信する。これに応じて、選択された近隣荷物Pの被配送者(他者)から承諾を受け付けると、荷物割り当て部89は、被配送者端末12の被配送者に近隣荷物Pを割り当てる。
本実施例のサーバー装置11は、制御部77が記憶部79内のプログラムを実行することによって報酬付与部105を更に備える。報酬付与部105は、被配送者端末12の被配送者によって荷物Pが受け取られ又は近隣荷物Pが配送されると、その荷物Pが割り当てられていた配送者に付与すべき報酬を被配送者端末12の被配送者に付与する。
被配送者端末12の被配送者が自身の荷物Pを受け取ったときは、中継場所端末7での作業者による入力が行われ、この入力情報がサーバー装置11に送信されて被配送者が自身の荷物Pを受け取ったことが通知される。これに応じ、サーバー装置11では、報酬付与部105が被配送者端末12の被配送者への報酬の付与を行う。
一方、被配送者端末12の被配送者が他者の近隣荷物Pの配送を行ったときは、被配送者端末12から配送完了通知をサーバー装置11が受信すると、サーバー装置11の報酬付与部105が、配送完了通知に応じて被配送者端末12の被配送者への報酬の付与を行う。
従って、本実施例では、被配送者に自己の荷物Pを受け取りを積極的に促すことができると共に、受け取りに行った被配送者を配送者として利用することができる。その他、本実施例でも、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
また、荷物Pが衣服等の身に着けるものである場合は、被配送者が受け取った荷物Pを中継場所Iで試着し、気に入らない場合にその場で返品を依頼することが可能となり、利便性を向上することができる。