IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社寺岡精工の特許一覧

<>
  • 特開-計量装置 図1
  • 特開-計量装置 図2
  • 特開-計量装置 図3
  • 特開-計量装置 図4
  • 特開-計量装置 図5
  • 特開-計量装置 図6
  • 特開-計量装置 図7
  • 特開-計量装置 図8
  • 特開-計量装置 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022121241
(43)【公開日】2022-08-19
(54)【発明の名称】計量装置
(51)【国際特許分類】
   G01G 23/16 20060101AFI20220812BHJP
   G07G 1/00 20060101ALI20220812BHJP
   G07G 1/01 20060101ALI20220812BHJP
【FI】
G01G23/16 A
G07G1/00 331C
G07G1/01 301D
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021018496
(22)【出願日】2021-02-08
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100145481
【弁理士】
【氏名又は名称】平野 昌邦
(72)【発明者】
【氏名】西野 賢一
(72)【発明者】
【氏名】山田 敦
(72)【発明者】
【氏名】清水 恒久
(72)【発明者】
【氏名】江夏 恵理子
(72)【発明者】
【氏名】友利 沙也香
【テーマコード(参考)】
3E142
【Fターム(参考)】
3E142AA01
3E142AA02
3E142DA08
3E142DA09
3E142FA41
(57)【要約】
【課題】計量販売を改善する。
【解決手段】計量装置は、質量を計量する計量手段と、質量を表示する表示手段と、前記計量手段が計量した風袋の質量を媒体に出力する出力手段と、前記媒体から風袋の質量を取得可能な取得手段とを備え、前記表示手段は、前記計量手段が質量を計量した場合であって前記取得手段が風袋の質量を取得した場合、当該取得された風袋の質量を表示し、前記計量手段が質量を計量した場合であって前記取得手段が風袋の質量を取得しなかった場合、当該計量された質量を表示する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
質量を計量する計量手段と、
質量を表示する表示手段と、
前記計量手段が計量した風袋の質量を媒体に出力する出力手段と、
前記媒体から風袋の質量を取得可能な取得手段と
を備え、
前記表示手段は、
前記計量手段が質量を計量した場合であって前記取得手段が風袋の質量を取得した場合、当該取得された風袋の質量を表示し、
前記計量手段が質量を計量した場合であって前記取得手段が風袋の質量を取得しなかった場合、当該計量された質量を表示する
ことを特徴とする計量装置。
【請求項2】
風袋の指定を受付可能な風袋指定手段
を備え、
前記風袋指定手段は、
前記計量手段が質量を計量した場合であって前記取得手段が風袋の質量を取得しなかった場合に風袋の指定を受け付け、
前記表示手段は、
前記風袋指定手段が風袋の指定を受け付けた場合、当該指定を受け付けた風袋の質量を表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の計量装置。
【請求項3】
前記表示手段は、
前記取得手段が風袋の質量を取得した場合における風袋の質量の表示と、前記風袋指定手段が風袋の指定を受け付けた場合における風袋の質量の表示とを区別可能に表示する
ことを特徴とする請求項2に記載の計量装置。
【請求項4】
会計データを生成する会計データ生成手段
を備え、
前記会計データ生成手段は、
前記風袋指定手段が風袋の指定を受け付けた場合、前記計量手段が計量した質量から当該指定を受け付けた風袋の質量を減算した質量に基づいて販売価格を算出し、該算出した販売金額と当該指定を受け付けた風袋の販売価格とを含む、会計データを生成する
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の計量装置。
【請求項5】
商品に対応する商品ボタンを介して商品の指定を受付可能な商品指定手段と、
外部の機器から商品を識別可能な商品識別情報を受信する受信手段
を備え、
前記商品指定手段は、
前記受信手段が受信した前記商品識別情報によって識別される商品について、前記商品ボタンを介して商品の指定を受け付ける
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の計量装置。
【請求項6】
商品の指定を受付可能な商品指定手段
を備え、
前記商品指定手段は、
商品に対応する商品ボタンを介した商品の指定と、商品に関する情報を入力する入力欄を介した商品の指定と、を受付可能である
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の計量装置。
【請求項7】
前記表示手段は、商品の載置を案内するとともに風袋の質量を前記媒体に出力させる旨の操作者の指示を受け付け可能な画面を表示し、
前記画面の表示中に、前記計量手段が質量を計量した場合には商品の指定について案内し、前記指示を受け付けた場合には前記媒体に出力させる風袋の質量の計量について案内する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の計量装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、計量装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、計量して商品を販売するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実公平6-50740号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、計量販売には改善の余地があった。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、計量販売を改善する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明の一態様である計量装置は、質量を計量する計量手段と、質量を表示する表示手段と、前記計量手段が計量した風袋の質量を媒体に出力する出力手段と、前記媒体から風袋の質量を取得可能な取得手段とを備え、前記表示手段は、前記計量手段が質量を計量した場合であって前記取得手段が風袋の質量を取得した場合、当該取得された風袋の質量を表示し、前記計量手段が質量を計量した場合であって前記取得手段が風袋の質量を取得しなかった場合、当該計量された質量を表示する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態に係る計量装置の外観の一例を示す説明図である。
図2】計量装置の構成の一例を示す説明図である。
図3】マイ容器の登録の様子を示す説明図である。
図4】マイ容器による商品の購入の様子を示す説明図である。
図5】計量装置の表示例である。
図6】計量装置の表示例である。
図7】計量装置の表示例である。
図8】計量装置の動作の一例を示したフローチャートである。
図9】計量装置の動作の一例を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本発明の実施形態に係る計量装置20の外観の一例を示す説明図である。図2は、計量装置20の構成の一例を示す説明図である。図1図2において、同一部分には同一符号を付している。以下、図1を参照しつつ、図2に示した計量装置20の構成を説明する。
【0009】
計量装置20は、バラ売り商品(単に「商品」、又は、「計量商品」、「計量値付け商品」、「計量販売商品」と称する場合がある)の計量し、値付けする装置である。バラ売り商品の一例は、ナッツ、チョコレート、ドライフルーツである。
【0010】
計量装置20は、CPU21(Central Processing Unit)と、ROM22と、RAM23と、スキャナ部24と、計量部25と、タッチディスプレイ26と、音声出力部27と、印刷部28と、無線タグ読書部29とを備える。
【0011】
CPU21は、中央演算処理装置であり、ROM22に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、計量装置20の動作を制御する。
【0012】
ROM22は、読み出し専用メモリであり、例えば、プログラムをはじめとしてCPU21が利用する種々の情報を記憶する。
【0013】
RAM23は、読み出し書き込みメモリであり、例えば、ROM22から読み出した情報、無線タグ読書部29を介して取得した情報等、種々の情報を記憶する。
【0014】
スキャナ部24は、各種の情報を光学的に読み取る。例えば、スキャナ部24は、各種コード(バーコード、2次元コード等)を読み取る。
【0015】
計量部25は、載台25aに載せられたもの(商品、容器等)を、例えばロードセルによる重量検出方式で計量する。
【0016】
タッチディスプレイ26は、操作者に各種情報を表示するとともに、タッチパネルも備え、操作部としての機能を有する。
【0017】
音声出力部27は、音声を出力する。例えば、音声出力部27は、音声ガイダンス等を出力する。
【0018】
印刷部28は、媒体を印刷、発行するプリンタ装置である。例えば、印刷部28は、商品の計量・値付け後に、商品ラベル(「プライスラベル」と称する場合がある)を印刷し、ラベル排出口28aから発行(排出)する。
【0019】
商品ラベルには、例えば、日時、当該商品の名称(商品名)、当該商品の計量値(正味量)、当該商品の重量単価、販売価格を印刷する。また、商品ラベルには、更に、取引番号、店舗名、消費期限、商品の購入に使用した容器の種類(例えば、マイ容器(後述)、店舗容器(後述))を印刷してもよい。なお、計量装置20(例えば、印刷部28)は、排出された商品ラベルがラベル排出口28aから取り去られたことを検出する機能を備えていてもよい。
【0020】
無線タグ読書部29は、非接触型のICタグと近距離の無線通信によって通信する。つまり、無線タグ読書部29は、非接触型のICタグとの間で、電磁界や電波などを用いた近距離の無線通信によって情報の読み書きを実行する。非接触型の一例は、RFID(radio frequency identifier)タグ)である。以下の説明において、非接触型のICタグを無線タグ、無線ICタグなどと称する場合がある。本実施形態では、詳細は図3及び図4にて説明するが、無線タグ読書部29は、マイ容器(後述)に貼付されているマイ容器用ラベル(後述)に付されている無線タグとの間で、当該マイ容器の重量情報の読み書きを実行する。なお、ICタグの種類としては、パッシブタグ(受動タグ)とアクティブタグ(能動タグ)、双方を組み合わせたセミアクティブタグ(起動型能動タグ)の何れであってもよいが、サイズ的に電池を内在する必要がないパッシブタグが好ましい。無線タグ読書部29は、ICタグ(パッシブタグ)のエネルギー源となる電波を照射する。
【0021】
なお、計量装置20は、時計機能(計時機能)を備えていてもよい。時計機能を備える計量装置20は、例えば、現在時刻や、ある時間までの残時間や、ある状態となってからの経過時間を管理可能である。また、計量装置20は、無線(例えば、無線LAN(Local Area Network)、Bluetooth(登録商標)等)、又は、有線によって、他の装置との間で情報を送受信する通信部を備えていてもよい。また、計量装置20は、当該計量装置20の近傍(主に前方)における人の存在を検出可能な人感センサを備えていてもよい。また、計量装置20は、1以上の撮像部(カメラ)を備えていてもよい。例えば、当該計量装置20の操作者を撮像する撮像部や、載台25aに載せられたものを撮像する撮像部を備えていてもよい。また、計量装置20は、発光部を有する報知部(サインポール)を備えていてもよい。
【0022】
また、図3では、計量装置20がCPU21と、ROM22と、RAM22とを備える構成を説明したが、計量装置20は、それらに代えて、MCU(Micro Controller Unit)を備える構成であってもよい。
【0023】
(計量装置20が記憶するファイル)
計量装置20は、例えばデータ項目として商品識別情報、商品名、重量単価(単位重量当りの価格)を含む商品ファイル(商品マスタとも称する)を記憶する。計量装置20が通信部を備える場合、外部の装置(非図示の店舗内に設置される管理装置、店舗外に存在するクラウドサーバ等)から商品ファイル(他のファイルも同様)を受信し、記憶してもよい。
【0024】
また、計量装置20は、例えばデータ項目として店舗容器識別情報、店舗容器名、単価を含む店舗容器ファイル(店舗容器マスタとも称する)を記憶する。店舗容器とは、店舗が用意している容器である。本実施形態では、店舗容器は、紙袋、麻袋である。つまり、マイ容器(後述)との用語の関係上、器の文字を用いているが、店舗容器には袋も含まれる。なお、店舗容器は、例えば、綿袋、ボトル、カップ、小箱等であってもよい。また、同一種類の容器において各種のサイズがあってもよい。
【0025】
また、計量装置20は、タッチディスプレイ26に操作可能に表示するボタンに関するボタン設定ファイルを記憶する。ボタン設定ファイルは、種々のボタンに関するものがあるが、例えば商品ボタンに関するボタン設定ファイルは、例えば、データ項目として商品識別情報、商品ボタン識別情報、ボタン画像を含む。
【0026】
なお、上述したファイルは計量装置20が記憶するファイルの一例であって、計量装置20は、上述したファイル以外のファイルを記憶してもよい。
【0027】
また、計量装置20は、例示した上記のようなファイルを参照できればよく、必ずしも、当該計量装置20自身が上記のようなファイルを記憶していなくてもよい。つまり、外部の装置(非図示の店舗内に設置される管理装置、店舗外に存在するクラウドサーバ等)に、上記のようなファイルが記憶され、計量装置20は、適宜、外部の装置にアクセスし、ファイル内の情報を取得してもよい。
【0028】
(マイ容器の登録)
マイ容器とは、店舗が用意している容器(店舗容器。本実施形態では、紙袋、麻袋)とは異なり、客が持参する容器である。マイ容器は、当該マイ容器の重量(重量情報)を登録した後に商品購入に利用される。重量の登録前のマイ容器(商品購入に利用できないマイ容器)と、重量の登録済のマイ容器(商品購入に利用できるマイ容器)とを区別し、前者を未登録のマイ容器、後者を登録済のマイ容器と称する場合がある。
【0029】
マイ容器の登録とは、マイ容器の重量を記憶することである。本実施形態において、マイ容器の登録とは、マイ容器の重量を当該マイ容器に貼付されたマイ容器用ラベルに付されている無線タグに記憶することである。マイ容器用ラベルとは、マイ容器に貼付されるラベルであって無線タグが付されたラベル(無線タグと一体的に形成されたラベル)である。マイ容器用ラベルは、店側が用意し、店内(例えば、計量装置20の設置場所の近傍)に配備されている。
【0030】
図3は、マイ容器の登録の様子を示す説明図である。マイ容器の登録に際し、まずは、無線タグ81が付されているマイ容器用ラベル80を未登録のマイ容器(マイ容器70)に貼付する。図3の左側~中央は、無線タグ81が付されているマイ容器用ラベル80をマイ容器70に貼付する様子を示している。なお、マイ容器用ラベル80をマイ容器70に貼付する作業は、基本的には客自身が行う(店員が行ってもよい)。
【0031】
続いて、マイ容器用ラベル80を貼付したマイ容器70を載台25aに載置する。図3の中央~右側は、マイ容器用ラベル80を貼付したマイ容器70を載台25aに載置する様子を示している。なお、図3の右側(図4の右側も同様)では、説明の便宜上(マイ容器用ラベル80が貼付されていることを示すため)、マイ容器用ラベル80(無線タグ81)が無線タグ読取部29の方向に向いていないが、マイ容器用ラベル80(無線タグ81)を無線タグ読取部29の方向に向けて載台25aに載置する。なお、マイ容器70を載台25aに載置する作業は、基本的には客自身が行う(店員が行ってもよい)。
【0032】
マイ容器用ラベル80を貼付したマイ容器70を載台25aに載置すると、計量装置20は、重量を計量する。上記重量(計量値)は、実際にはマイ容器用ラベル80の重量も含むが、商品購入時に風袋重量として一体的に処理されればよくマイ容器用ラベル80の重量を含むか否かは重要ではないため、説明の便宜上、当該重量をマイ容器70の重量と称し、単にマイ容器70の重量と言った場合にマイ容器用ラベル80の重量を含むものとする。
【0033】
続いて、計量装置20は、上記計量値(マイ容器70の重量)を、当該マイ容器70に貼付されているマイ容器用ラベル80に付されている無線タグ81に書き込む。これにより、未登録のマイ容器(マイ容器70)が登録済のマイ容器(マイ容器71)となる。なお、載台25aに載置されている状態で未登録のマイ容器70が登録済のマイ容器71となるが、図3では、未登録のマイ容器70が登録済のマイ容器71となる様子については図示を省略している。
【0034】
(マイ容器による商品の購入)
マイ容器による商品の購入とは、マイ容器を使用した商品の購入であって、商品を登録済のマイ容器に入れ、購入することである。なお、店舗容器による商品の購入(後述)とは、店舗容器(紙袋、麻袋)を使用した商品の購入であって、商品を店舗容器に入れ、購入することである。
【0035】
図4は、マイ容器による商品の購入の様子を示す説明図である。マイ容器による商品の購入に際し、まずは、商品90を登録済のマイ容器(マイ容器71)に入れる。図4の左側~中央は、商品90をマイ容器71に入れる様子を示している。なお、商品90を登録済のマイ容器71に入れる作業は、基本的には客自身が行う(店員が行ってもよい)。
【0036】
続いて、客は、商品90が入れられたマイ容器71(つまり、マイ容器71に入れられている商品90)を持って計量装置20の設置場所に移動し、商品90が入れられたマイ容器71を載台25aに載置する。図4の中央~右側は、商品90が入れられたマイ容器71を載台25aに載置する様子を示している。
【0037】
商品90が入れられたマイ容器71を載台25aに載置すると、計量装置20は、重量を計量する。また、計量装置20は、該マイ容器71に貼付されているマイ容器用ラベル80に付されている無線タグ81に記憶されている該マイ容器71の重量(風袋の重量)を読み取る。計量装置20は、上記計量値と、上記読み取ったマイ容器71の重量とに基づいて商品90の正味量(NET)を算出(計量値から風袋の重量を減算して算出)する。
【0038】
続いて、計量装置20は、客の操作に基づいて載置された商品90(マイ容器71に入れられている商品90)を特定する。商品90の特定後、計量装置20は、商品90の重量単価と、商品90の正味量とに基づいて販売価格を算出(単価に正味量を乗じて算出)し、表示する。続いて、計量装置20は、客の操作に基づいて商品ラベルを印刷、発行する。客は、計量装置20から発行された商品ラベルを、例えば、当該マイ容器71に貼付し、少なくとも商品を登録する登録処理を実行可能な装置(非図示)の設置場所に移動する。少なくとも商品を登録する登録処理を実行可能な装置とは、登録処理と精算処理とを実行可能な登録精算装置であってもよいし、専ら登録処理を実行する登録専用装置であってもよい。なお、登録専用装置における登録処理後は、少なくとも精算処理を実行可能な装置(非図示)の設置場所に移動して精算処理を実行する。少なくとも精算処理を実行可能な装置とは、上記登録精算装置であってもよいし、専ら精算処理を実行する精算専用装置であってもよい。
【0039】
以下、「マイ容器に貼付されているマイ容器用ラベルに付されている無線タグ」を「マイ容器の無線タグ」と称する場合がある。また、計量装置20(無線タグ読書部29)がマイ容器の無線タグと通信可能な場合、「マイ容器の無線タグを認識している」、「マイ容器として認識している」などと称する場合がある。
【0040】
図5図7は、計量装置20の表示例である。具体的には、図5(A)は、初期画面(開始画面)である。図5(B)~図5(D)は、マイ容器の登録時における表示例である。図5(A)→図5(B)→図5(C)→図5(D)の順に遷移する(但し、図5(B)の画面は表示されない場合がある)。図6(A)~図6(C)は、マイ容器による商品購入時(載置時にマイ容器として認識した場合)における表示例である。図5(A)→図6(A)→図6(B)→図6(C)の順に遷移する。図7(A)~図7(D)は、店舗容器による商品購入時における計量装置20の表示例である。図5(A)→図7(A)→図7(B)→図7(C)→図7(D)のよう遷移する。図6(D)は、マイ容器による商品購入時(載置時にマイ容器として認識しなかった場合)における表示例である。図5(A)→図7(A)→図7(B)→図6(D)の順に遷移する。
【0041】
(待機時における表示)
図5(A)は、上述したように初期画面である。計量装置20は、待機時(待機状態。客待ち状態)において、図5(A)に示した初期画面を表示する。図5(A)に示した初期画面(他の画面も同様)の上部には、数値表示領域SHRが設けられている。数値表示領域SHRには、風袋表示欄201、正味量・計量値表示欄202、単価表示欄203、販売価格表示欄204が設けられている。
【0042】
また、図5(A)に示した初期画面の中央部には、商品(風袋に入れられている商品)を載台25aに載置する旨を指示(案内)する画像等が表示されている。また、図5(A)に示した初期画面の下部には、マイ容器の登録を開始する際に操作(タッチ)する操作領域としてマイ容器登録開始ボタン210が配置されている。はじめてマイ容器を持参した客(未登録のマイ容器を持参した客)は、マイ容器登録開始ボタン210を操作し、持参したマイ容器を登録する。
【0043】
(マイ容器の登録時の表示)
計量装置20は、図5(A)に示した初期画面においてマイ容器登録開始ボタン210が操作された場合、マイ容器用ラベルを未登録のマイ容器に貼付する旨、上記マイ容器用ラベルを貼付した未登録のマイ容器を載台25aに載置する旨を指示(案内)する。例えば、計量装置20は、図5(A)に示した初期画面に代えて、マイ容器用ラベルを未登録のマイ容器に貼付する旨を指示する画像、上記マイ容器用ラベルを貼付した未登録のマイ容器を載台25aに載置する旨を指示する画像を表示した画面(非図示)を表示してもよいし、図5(A)に示した初期画面の前面に同様の小画面を表示してもよい。
【0044】
図5(B)は、マイ容器用ラベル(無線タグ)の方向(向き)の調整(無線タグ読取部29の方に向ける調整)を指示する方向調整指示画面である。図5(C)は、マイ容器を登録中である旨を報知する登録中画面(書込中画面)である。図5(D)は、マイ容器の登録が完了した旨を報知する登録完了画面である。
【0045】
計量装置20は、マイ容器用ラベルを貼付した未登録のマイ容器(図3に示したように空のマイ容器)が載台25aに載置された場合(つまり、マイ容器登録開始ボタン210の操作後に計量部25が重量を検出した場合)、図5(B)に示した方向調整指示画面、又は、図5(C)に示した登録中画面を表示する。具体的には、計量装置20は、載台25aに載置されている容器をマイ容器として認識しなかった場合(当該マイ容器の無線タグを認識しなかった場合)には、図5(B)に示した方向調整指示画面を表示する。図5(B)に示した方向調整指示画面の正味量・計量値表示欄202には、載台25aに載置されたマイ容器の重量(計量値)「66(g)」が表示されている。図5(C)に示した登録中画面や図5(D)に示した登録完了画面についても同様である。
【0046】
一方、計量装置20は、載台25aに載置されている容器をマイ容器として認識した場合(当該マイ容器の無線タグを認識した場合)には、図5(C)に示した登録中画面を表示する。計量装置20は、図5(B)に示した方向調整指示画面の表示後に、載台25aに載置されている容器をマイ容器として認識した場合には、図5(B)に示した方向調整指示画面に代えて、図5(C)に示した登録中画面を表示する。計量装置20は、マイ容器の登録が完了した場合、図5(C)に示した登録中画面に代えて、図5(D)に示した登録完了画面を表示する。
【0047】
(マイ容器による商品購入時(載置時にマイ容器として認識した場合)の表示)
図6(A)は、商品を選択(指定)する商品選択画面(商品指定画面)である。図6(B)は、商品ラベルの印刷、発行を指示するラベル発行指示画面である。図6(C)は、商品ラベルの発行が完了した旨を報知するラベル発行完了画面である。
【0048】
計量装置20は、図5(A)に示した初期画面において、マイ容器(図4に示したように商品が入れられた登録済のマイ容器)が載台25aに載置され、かつ載台25aに載置された容器がマイ容器であると認識された場合(つまり、計量部25が当該マイ容器の重量を検出し、かつ無線タグ読書部29が当該マイ容器の無線タグを認識した場合)、図6(A)に示した商品選択画面を表示する。
【0049】
図6(A)に示した商品選択画面の風袋表示欄201には、無線タグ読書部29が無線タグから読み取った当該マイ容器の重量「66(g)」が表示されている。当該マイ容器の重量「66(g)」は、他の表示よりも太く表示されている。図6(A)に示した商品選択画面の正味量・計量値表示欄202には、当該マイ容器に入れられている商品の重量(正味量)「348(g)」が表示(計量値から当該マイ容器の重量を減算して算出して表示)されている。なお、表示はしないが、計量値(マイ容器の重量+商品の重量)は、414(g)である。
【0050】
また、図6(A)に示した商品選択画面の中央部には、商品ボタン表示領域が設けられている。商品ボタン表示領域には、各商品に対応する商品ボタンが表示されている。図6(A)に示した例では、商品ボタン220-1~220-6の6つのボタンが表示されている。また、図6(A)に示した商品選択画面の下部には、数字ボタン表示領域が設けられている。数字ボタン表示領域には、「1」~「9」の数字ボタン等が表示されている。
【0051】
客は、商品ボタン表示領域から商品を選択してもよいし、数字ボタン表示領域から商品を選択してもよい。例えば、ミックスナッツ(商品番号1)を選択する場合(つまり、当該マイ容器に入れられている商品がミックスナッツである場合)、商品ボタン表示領域においてミックスナッツに対応する商品ボタン220-1を操作(タッチ)してもよいし、数字ボタン表示領域においてミックスナッツの商品番号に対応する「1」ボタンと「確認」ボタンを操作してもよい。また例えば、生カシューナッツ(商品番号2)を選択する場合(つまり、当該マイ容器に入れられている商品が生カシューナッツである場合)、商品ボタン表示領域において生カシューナッツに対応する商品ボタン220-2を操作してもよいし、数字ボタン表示領域において生カシューナッツの商品番号に対応する「2」ボタンと「確認」ボタンを操作してもよい。なお、夫々の商品は陳列時(陳列容器等)において、夫々の商品の商品名(ミックスナッツ、生カシューナッツ等)に加え、商品番号(1、2等)も示されている。
【0052】
計量装置20は、図6(A)に示した商品選択画面において商品番号1のミックスナッツが選択された場合、図6(B)に示したラベル発行指示画面を表示する。
【0053】
図6(B)に示したラベル発行指示画面の風袋表示欄201には、無線タグ読書部29が無線タグから読み取った当該マイ容器の重量「66(g)」が表示されている。当該マイ容器の重量「66(g)」は、他の表示よりも太く表示されている。図6(B)に示したラベル発行指示画面の正味量・計量値表示欄202には、ミックスナッツ(当該マイ容器に入れられている商品として商品選択画面において選択された商品)の重量(正味量)「348(g)」が表示されている。図6(B)に示したラベル発行指示画面の単価表示欄203には、ミックスナッツの重量単価「421(円/100g)」が表示されている。図6(B)に示した商品選択画面の販売価格表示欄204には、販売価格(ミックスナッツの代金)「1465(円)」が表示されている。図6(C)に示したラベル発行完了画面についても同様である。
【0054】
また、図6(B)に示したラベル発行指示画面には、商品選択画面において選択された商品(ミックスナッツ)を報知する画像230-1、マイ容器による商品購入である旨を報知する画像231が表示されている。また、図6(B)に示したラベル発行指示画面には、商品ラベルの発行を指示するラベル発行指示ボタン232が配置されている。
【0055】
計量装置20は、図6(B)に示したラベル発行指示画面においてラベル発行指示ボタン232が操作(タッチ)された場合、図6(C)に示したラベル発行完了画面を表示する。図6(C)に示したラベル発行完了画面には、発行された商品ラベルをマイ容器に貼付し、レジ(例えば、上述した登録精算装置、登録専用装置)に持っていく旨を案内する画像が表示されている。図7(D)に示したラベル発行完了画面についても同様である。
【0056】
(店舗容器による商品購入時の表示)
図7(A)は、商品選択画面(商品指定画面)である。図7(B)は、容器(風袋)を選択(指定)する容器選択画面(容器指定画面)である。図7(C)は、ラベル発行指示画面である。図7(D)は、ラベル発行完了画面である。
【0057】
計量装置20は、図5(A)に示した初期画面において、店舗容器(商品が入れられた店舗容器)が載台25aに載置された場合(つまり、計量部25が重量を検出した場合)、図7(A)に示した商品選択画面を表示する。
【0058】
図7(A)に示した商品選択画面の正味量・計量値表示欄202には、計量値(店舗容器の重量+商品の重量)「352(g)」が表示されている。また、図7(A)に示した商品選択画面には、図6(A)に示した商品選択画面と同様、商品ボタン表示領域や数字ボタン表示領域が設けられている。
【0059】
計量装置20は、図7(A)に示した商品選択画面において商品番号1のミックスナッツが選択された場合、図7(B)に示した容器選択画面を表示する。
【0060】
図7(B)に示した容器選択画面の正味量・計量値表示欄202には、計量値(店舗容器の重量+ミックスナッツ(当該マイ容器に入れられている商品として商品選択画面において選択された商品)の重量)「352(g)」が表示されている。図7(B)に示した容器選択画面の単価表示欄203には、ミックスナッツの重量単価「421(円/100g)」が表示されている。図7(B)に示した容器選択画面の販売価格表示欄204には、概算の販売価格「1481(円)」が表示されている。概算の販売価格「1481(円)」は、計量値「352(g)」に重量単価「421(円/100g)」を乗じた金額である。つまり、概算の販売価格は、本来の販売価格(ミックスナッツの代金)に比べ、店舗容器の重量に重量単価を乗じた金額分が過大であり、店舗容器の販売価格分が過少である。
【0061】
また、図7(B)に示した容器選択画面には、商品選択画面において選択された商品(ミックスナッツ)を報知する画像230-1が表示されている。また、図7(B)に示した容器選択画面には、各容器(紙袋、マイ容器、麻袋)に対応する容器ボタン(紙袋ボタン241、マイ容器ボタン242、麻袋ボタン243)が配置されている。客は、紙袋(店舗容器の1つ)を選択する場合(つまり、ミックスナッツを入れて載台25aに載置している容器が紙袋である場合)には紙袋ボタン241を操作(タッチ)し、マイ容器を選択する場合(つまり、ミックスナッツを入れて載台25aに載置している容器が登録済のマイ容器である場合)にはマイ容器ボタン242を操作し、麻袋(店舗容器の1つ)を選択する場合(つまり、ミックスナッツを入れて載台25aに載置している容器が麻袋である場合)には麻袋ボタン243を操作する。
【0062】
計量装置20は、図7(B)に示した容器選択画面において紙袋が選択された場合、図7(C)に示したラベル発行指示画面を表示する。なお、紙袋は、重量が4g、価格は5円であるものとする。
【0063】
図7(C)に示したラベル発行指示画面の風袋表示欄201には、紙袋(つまり、ミックスナッツを入れて載台25aに載置している容器として容器選択画面において選択された容器)の重量「4(g)」が表示されている。図7(C)に示したラベル発行指示画面の正味量・計量値表示欄202には、ミックスナッツ(容器(紙袋)に入れられている商品として商品選択画面において選択された商品)の重量(正味量)「348(g)」が表示されている。図7(C)に示したラベル発行指示画面の単価表示欄203には、ミックスナッツの重量単価「421(円/100g)」が表示されている。図7(C)に示したラベル発行指示画面の販売価格表示欄204には、販売価格(ミックスナッツの代金+紙袋の代金)「1470(円)」が表示されている。図7(D)に示したラベル発行完了画面についても同様である。
【0064】
また、図7(C)に示したラベル発行指示画面には、商品選択画面において選択された商品(ミックスナッツ)を報知する画像230-1が表示されている。また、図7(C)に示したラベル発行指示画面には、商品ラベルの発行を指示するラベル発行指示ボタン232が配置されている。計量装置20は、図7(C)に示したラベル発行指示画面においてラベル発行指示ボタン232が操作された場合、図7(D)に示したラベル発行完了画面を表示する。
【0065】
(マイ容器による商品購入時(載置時にマイ容器として認識しなかった場合)の表示)
図6(D)は、マイ容器ボタン242の操作後にマイ容器を認識しなかった場合に表示する方向調整指示画面である。
【0066】
計量装置20は、図5(A)に示した初期画面において、マイ容器(図4に示したように商品が入れられた登録済のマイ容器)が載台25aに載置されたが、載台25aに載置された容器がマイ容器であると認識されなかった場合(つまり、計量部25が当該マイ容器の重量を検出したが、無線タグ読書部29が当該マイ容器の無線タグを認識しなかった場合)、店舗容器が載台25aに載置された場合(図5(A)→図7(A)→図7(B)→図7(C)→図7(D)と表示する場合)と同様、図7(A)に示したような商品選択画面を表示し、当該商品選択画面において商品が選択された場合には図7(B)に示したような容器選択画面を表示する。容器選択画面ではマイ容器ボタン242が操作されることになるが、マイ容器ボタン242が操作された場合、計量装置20は、無線タグの読み取り(当該マイ容器の重量情報の取得)を試みる。計量装置20は、無線タグの読み取りに成功した場合には、載置時にマイ容器を認識した場合(図5(A)→図6(A)→図6(B)→図6(C)と表示する場合)と同様、図6(B)に示したようなラベル発行指示画面を表示する。一方、計量装置20は、無線タグの読み取りに失敗した場合には、図6(D)に示した方向調整指示画面を表示する。
【0067】
図8及び図9は、計量装置20の動作の一例を示したフローチャートである。図9のフローチャートは、図8のフローチャートの続き(ステップS22(NO)以降の続き)である。なお、図8のフローチャートの開始時において、計量装置20は初期画面(例えば、図5(A)に示したような初期画面)を表示しているものとする。また、計量装置20は、客が操作しているものとする。
【0068】
図8のフローチャート)
ステップS1:計量装置20は、載台25aに載置があったか否かを判断する。計量装置20は、計量部25が重量を検出した場合、載台25aに載置があったと判断する。載置があった場合(ステップS1:YES)、ステップS22に進む。載置がなかった場合(ステップS1:NO)、ステップS2に進む。
【0069】
ステップS2:計量装置20は、マイ容器を登録する操作があったか否かを判断する。具体的には、計量装置20は、マイ容器登録開始ボタン210の操作があったか否かを判断する。マイ容器を登録する操作があった場合(ステップS2:YES)、ステップS11に進む。マイ容器を登録する操作がなかった場合(ステップS2:NO)、ステップS1に戻る。
【0070】
ステップS1、S2について補足する。客は、商品を購入する場合には、初期画面において、単に(マイ容器登録開始ボタン210を操作せずに)、容器(購入する商品を入れた登録済のマイ容器、又は、購入する商品を入れた店舗容器)を載台25aに載置する。この場合、計量装置20は、載台25aに載置があったと判断し(ステップS1(YES))、処理をステップS22に進める。なお、ステップS1では載台25aに載置があったか否かを判断するが、載置された容器が購入する商品を入れた登録済のマイ容器であるか購入する商品を入れた店舗容器であるかは判断していない。また、客は、マイ容器を登録する場合には、初期画面において、マイ容器登録開始ボタン210を操作する。この場合、計量装置20は、マイ容器を登録する操作があったと判断し(ステップS2(YES))、処理をステップS11に進める。
【0071】
ステップS11:計量装置20は、ステップS1と同様、載台25aに載置があったか否かを判断する。載置があった場合(ステップS11:YES)、ステップS12に進む。載置がなかった場合(ステップS11:NO)、ステップS11に戻る。
【0072】
ステップS11について補足する。客は、マイ容器を登録する場合には、初期画面において、マイ容器を登録する操作を行った後に未登録のマイ容器を載台25aに載置する。従って、計量装置20は、マイ容器を登録する操作があったと判断した場合には(ステップS2(YES))、容器(未登録のマイ容器を想定)が載置される迄待機する(ステップS11)。
【0073】
ステップS12:計量装置20は、ステップS11において載置された容器(マイ容器)の無線タグを認識したか否かを判断する。例えば、計量装置20は、載置された容器(マイ容器)の無線タグ(マイ容器用ラベル)が無線タグ読取部29の方向に向いている場合には該容器の無線タグを認識し、無線タグ読取部29の方向に向いない場合には該容器の無線タグを認識しない。無線タグを認識した場合(ステップS12:YES)、ステップS14に進む。無線タグを認識しなかった場合(ステップS12:NO)、ステップS13に進む。
【0074】
ステップS13:計量装置20は、無線タグ(マイ容器用ラベル)を無線タグ読取部29の方向(奥側)に向けるよう指示する方向調整指示画面を表示する。例えば、計量装置20は、図5(B)に示したような方向調整指示画面を表示する。続いてステップS12に戻る。
【0075】
ステップS14:計量装置20は、マイ容器の重量(計量値)を無線タグに登録(記憶)する。なお、計量装置20は、当該登録に際し、例えば、図5(C)に示したような登録中画面や、図5(D)に示したような登録完了画面を表示する。そして本フローチャートは終了する。
【0076】
ステップS22:計量装置20は、ステップS1において載置された容器(購入する商品を入れた登録済のマイ容器、又は、購入する商品を入れた店舗容器)の無線タグを認識したか否かを判断する。無線タグを認識した場合(ステップS22:YES)、ステップS23に進む。無線タグを認識しなかった場合(ステップS22:NO)、図9のステップS33に進む。
【0077】
ステップS22について補足する。ステップS1では載置された容器が購入する商品を入れた登録済のマイ容器であるか購入する商品を入れた店舗容器であるかは判断していないが、載置された容器が、仮に、購入する商品を入れた登録済のマイ容器であるならば、計量装置20は、当該載置された容器(購入する商品を入れた登録済のマイ容器)の無線タグ(マイ容器用ラベル)が無線タグ読取部29の方向に向いている場合には該容器の無線タグを認識し、無線タグ読取部29の方向に向いない場合には該容器の無線タグを認識しない。一方、載置された容器が、仮に、購入する商品を入れた店舗容器であるならば、店舗容器には無線タグ(マイ容器用ラベル)が存在しないため、計量装置20は、当然に、当該載置された容器(購入する商品を入れた店舗容器)の無線タグを認識しない。つまり、店舗容器による商品の購入時にはステップS1(YES)→ステップS22(NO)→図9のステップS33と進むが、マイ容器による商品の購入時にはステップS1(YES)→ステップS22(YES)→ステップS23と進む場合とステップS1(YES)→ステップS22(NO)→図9のステップS33と進む場合とがある。
【0078】
ステップS23:計量装置20は、商品を選択する商品選択画面を表示する。例えば、計量装置20は、図6(A)に示したような商品選択画面を表示する。続いてステップS24に進む。
【0079】
ステップS23について補足する。計量装置20は、風袋(マイ容器)の重量、当該商品の重量(正味量)を商品選択画面に表示する。具体的には、計量装置20は、無線タグから読み取った当該マイ容器の重量を商品選択画面に表示し、当該商品の重量(正味量)を計算して(計量値からマイ容器の重量を減算して)商品選択画面に表示する。なお、図6(A)に示した商品選択画面において、風袋表示欄201の「66(g)」は当該マイ容器の重量であり、正味量・計量値表示欄202の「348(g)」は当該商品の重量である。
【0080】
ステップS24:計量装置20は、商品の選択を受け付ける。例えば、計量装置20は、図6(A)に示した商品選択画面において、商品ボタン表示領域から商品の選択を受け付けてもよいし、数字ボタン表示領域から商品の選択を受け付けてもよい。続いてステップS25に進む。
【0081】
ステップS25:計量装置20は、商品ラベルの印刷、発行を指示するラベル発行指示画面を表示する。例えば、計量装置20は、図6(B)に示したようなラベル発行指示画面を表示する。図6(B)に示したラベル発行指示画面には、ラベル発行指示ボタン232が配置されている。続いてステップS27に進む。
【0082】
ステップS25について補足する。計量装置20は、風袋(マイ容器)の重量、当該商品の重量(正味量)、重量単価、販売価格をラベル発行指示画面に表示する。具体的には、計量装置20は、無線タグから読み取った当該マイ容器の重量をラベル発行指示画面に表示し、当該商品(ステップS24にて選択された商品)の重量(正味量)を計算して(計量値からマイ容器の重量を減算して)ラベル発行指示画面に表示し、当該商品の重量単価を商品ファイルから取得してラベル発行指示画面に表示し、販売価格(当該商品の代金)を計算して(商品の重量に重量単価を乗じて)ラベル発行指示画面に表示する。なお、図6(B)に示したラベル発行指示画面において、風袋表示欄201の「66(g)」は当該マイ容器の重量であり、正味量・計量値表示欄202の「348(g)」は当該商品(ミックスナッツ)の重量であり、単価表示欄203の「421(円/100g)」は当該商品(ミックスナッツ)の重量単価であり、販売価格表示欄204の「1465(円)」は販売価格(ミックスナッツの代金)である。また、計量装置20は、マイ容器を使用している旨(つまりマイ容器による商品購入である旨)をラベル発行指示画面に表示する。例えば、図6(B)に示したラベル発行指示画面では、画像231を表示している。
【0083】
ステップS27:計量装置20は、ラベル発行指示を受け付ける。例えば、計量装置20は、図6(B)に示したラベル発行指示画面において、ラベル発行指示ボタン232の操作を受け付ける。続いてステップS28に進む。
【0084】
ステップS28:計量装置20は、商品ラベルを印刷、発行する。なお、計量装置20は、商品ラベルを印刷、発行後に、例えば、図6(C)に示したようなラベル発行完了画面を表示する。計量装置20は、ラベル発行指示画面と同様、ラベル発行完了画面において、風袋(マイ容器)の重量、当該商品の重量(正味量)、重量単価、販売価格を表示する。そして本フローチャートは終了する。計量装置20は、ステップS28におけるラベル発行完了画面の表示後(図9のステップS48におけるラベル発行完了画面の表示後も同様)、ラベル発行完了画面を消去して初期画面を表示する(ラベル発行完了画面から初期画面に表示を切り替える)。
【0085】
なお、計量装置20は、当該計量装置20から客が離れた場合(人感センサが当該計量装置20の近傍に人の存在を検出しなくなった場合)に、客が離れたタイミング(又は、客が離れたタイミングから所定時間(例えば2秒間)が経過したタイミング)にラベル発行完了画面から初期画面に表示を切り替えてもよい。また、計量装置20は、載台25aに載置された容器が取り去られたタイミング(計量部25が重量を検出しなくなったタイミング)やラベル排出口28aから商品ラベルの取り去られたタイミング等に基づいてラベル発行完了画面から初期画面に表示を切り替えてもよい。一例として、容器も商品ラベルも取り去られたタイミング(つまり、容器を取り去った後に商品ラベルを取り去った場合には商品ラベルを取り去ったタイミング、商品ラベルを取り去った後に容器を取り去った場合には容器を取り去ったタイミング)から所定時間(例えば5秒間)が経過したタイミングにラベル発行完了画面から初期画面に表示を切り替えてもよい。
【0086】
なお、ステップS12(図9のステップ42も同様)において、所定時間(例えば、10秒)、無線タグを認識しなかった場合、計量装置20は、店員を呼び出してもよい。例えば、計量装置20は、方向調整指示画面の表示後、所定時間に亘って無線タグを認識しなかった場合、店員が操作する装置(例えば、レジを管理する管理装置、店員が携帯する端末)に店員呼出通知を送信することによって店員を呼び出してもよい。また、計量装置20は、店員呼出通知の送信に代えて又は加えて、報知部(発光部の発光)によって店員を呼び出してもよい。なお、計量装置20は、店員を呼び出した場合には、店員呼出中である旨を表示(例えば、方向調整指示画面上に表示)してもよい。
【0087】
図9のフローチャート)
ステップS33:計量装置20は、商品を選択する商品選択画面を表示する。例えば、計量装置20は、図7(A)に示したような商品選択画面を表示する。続いてステップS34に進む。
【0088】
ステップS33について補足する。計量装置20は、計量値(風袋(容器)の重量、当該商品の重量を合計した重量)を商品選択画面に表示する。具体的には、計量装置20は、計量部25による計量値を商品選択画面に表示する。なお、図7(A)に示した商品選択画面において、正味量・計量値表示欄202の「352(g)」は計量値である。
【0089】
ステップS34:計量装置20は、商品の選択を受け付ける。例えば、計量装置20は、図7(A)に示した商品選択画面において、商品ボタン表示領域から商品の選択を受け付けてもよいし、数字ボタン表示領域から商品の選択を受け付けてもよい。続いてステップS35に進む。
【0090】
ステップS35:計量装置20は、容器を選択する容器選択画面を表示する。例えば、計量装置20は、図7(B)に示したような容器選択画面を表示する。続いてステップS36に進む。
【0091】
ステップS35について補足する。計量装置20は、計量値(風袋(容器)の重量、当該商品の重量を合計した重量)、重量単価、販売価格(概算)を容器選択画面に表示する。具体的には、計量装置20は、計量部25による計量値を容器選択画面に表示し、当該商品(ステップS34にて選択された商品)の重量単価を商品ファイルから取得して容器選択画面に表示し、販売価格(概算)を計算して(計量値に重量単価を乗じて)容器選択画面に表示する。なお、図7(B)に示した容器選択画面において、正味量・計量値表示欄202の「352(g)」は計量値であり、単価表示欄203の「421(円/100g)」は当該商品(ミックスナッツ)の重量単価であり、販売価格表示欄204の「1481(円)」は販売価格(概算)である。
【0092】
ステップS36:計量装置20は、容器の選択を受け付ける。例えば、計量装置20は、図7(B)に示した容器選択画面において、紙袋ボタン241、マイ容器ボタン242、麻袋ボタン243の何れかの操作を受け付ける。続いてステップS37に進む。なお、客は、店舗容器である紙袋による商品の購入時(初期画面において商品を入れた紙袋を載台25aに載置している場合)には紙袋ボタン241を操作し、マイ容器による商品の購入時(初期画面において商品を入れたマイ容器を載台25aに載置している場合)にはマイ容器ボタン242を操作し、店舗容器である麻袋による商品の購入時(初期画面において商品を入れた麻袋を載台25aに載置している場合)には麻袋ボタン243を操作する。
【0093】
ステップS37:計量装置20は、ステップS36においてマイ容器が選択されたか否かを判断する。例えば、計量装置20は、図7(B)に示した容器選択画面において、マイ容器ボタン242の操作を受け付けた場合にはマイ容器が選択されたと判断し、紙袋ボタン241又は麻袋ボタン243の操作を受け付けた場合にはマイ容器が選択されなかったと判断する。マイ容器が選択された場合(ステップS37:YES)、ステップS42に進む。マイ容器が選択されなかった場合(ステップS37:NO)、ステップS46に進む。
【0094】
ステップS42:計量装置20は、ステップS1において載置された容器(マイ容器)の無線タグを認識したか否かを判断する。無線タグを認識した場合(ステップS42:YES)、ステップS45に進む。無線タグを認識しなかった場合(ステップS42:NO)、ステップS43に進む。
【0095】
ステップS43:計量装置20は、無線タグ(マイ容器用ラベル)を無線タグ読取部29の方向(奥側)に向けるよう指示する方向調整指示画面を表示する。例えば、計量装置20は、図6(D)に示したような方向調整指示画面を表示する。続いてステップS42に戻る。
【0096】
ステップS45:計量装置20は、商品ラベルの印刷、発行を指示するラベル発行指示画面を表示する。続いてステップS47に進む。
【0097】
ステップS45について補足する。計量装置20は、風袋(マイ容器)の重量、商品の重量(正味量)、重量単価、販売価格(再計算後の販売価格)をラベル発行指示画面に表示する。具体的には、計量装置20は、無線タグから読み取った当該マイ容器の重量をラベル発行指示画面に表示し、当該商品(ステップS34にて選択された商品)の重量(正味量)を計算して(計量値からマイ容器の重量を減算して)ラベル発行指示画面に表示し、当該商品の重量単価を商品ファイルから取得してラベル発行指示画面に表示し、販売価格(当該商品の代金)を再計算して(商品の重量に重量単価を乗じて)ラベル発行指示画面に表示する。また、計量装置20は、マイ容器を使用している旨(つまりマイ容器による商品購入である旨)をラベル発行指示画面に表示する。
【0098】
ステップS46:計量装置20は、商品ラベルの印刷、発行を指示するラベル発行指示画面を表示する。例えば、計量装置20は、図7(C)に示したようなラベル発行指示画面を表示する。続いてステップS47に進む。
【0099】
ステップS46について補足する。計量装置20は、風袋(ステップS36において選択した店舗容器)の重量、商品の重量(正味量)、重量単価、販売価格(再計算後の販売価格)をラベル発行指示画面に表示する。具体的には、計量装置20は、当該店舗容器(ステップS36において選択した店舗容器)の重量を店舗容器ファイルから取得してラベル発行指示画面に表示し、当該商品(ステップS34にて選択された商品)の重量(正味量)を計算して(計量値から当該店舗容器の重量を減算して)ラベル発行指示画面に表示し、当該商品の重量単価を商品ファイルから取得してラベル発行指示画面に表示し、販売価格(当該商品、当該店舗容器の代金)を再計算して(商品の重量に重量単価を乗じ、更に当該店舗容器の代金を加算して)ラベル発行指示画面に表示する。なお、図7(C)に示したラベル発行指示画面において、風袋表示欄201の「4(g)」は当該店舗容器(紙袋)の重量であり、正味量・計量値表示欄202の「348(g)」は当該商品(ミックスナッツ)の重量であり、単価表示欄203の「421(円/100g)」は当該商品(ミックスナッツ)の重量単価であり、販売価格表示欄204の「1470(円)」は販売価格である。
【0100】
ステップS47:計量装置20は、ステップS27と同様、ラベル発行指示を受け付ける。続いてステップS48に進む。
【0101】
ステップS48:計量装置20は、ステップS28と同様、商品ラベルを印刷、発行する。なお、計量装置20は、商品ラベルを印刷、発行後に、例えば、図7(D)に示したようなラベル発行完了画面を表示する。そして本フローチャートは終了する。
【0102】
以上、実施形態について説明したが、上記実施形態によれば、計量販売が改善される。例えば、計量装置20では、マイ容器の登録(無線タグへの重量情報の記録)の作業は簡単であり(図5(A)~図5(D)参照)、登録済のマイ容器を使用した商品購入の作業も簡単であるため(図5(A)、図6(A)~図6(C)参照)、客は、容易にマイ容器で商品を購入することができる。また、計量装置20は、登録済のマイ容器の重量情報を載置直後に取得した場合には直ちに表示するため(図6(A)、図8のステップS23参照)、この場合、客は、マイ容器の重量情報が計量装置20に反映(取得)されたことを直ちに確認することができる(従って、例えば早めに安心等することできる)。また、計量装置20は、登録済のマイ容器の重量情報を載置直後に取得した場合には容器について確認を省略するため(図7(B)に示したような容器選択画面を表示しないため)、より簡素化することができる。
【0103】
実施形態にて説明した計量販売は、SDGs(Sustainable Development Goals)、食品廃棄物の問題等により昨今益々注目されている。また、計量商品の容器をマイ容器とすれば、廃棄物も減少し、資源を節約することもできる。本実施形態では、マイ容器による商品購入時には風袋引きが自動的に行われるが、仮にマイ容器による商品購入時に袋引きを手動で行った場合、種々の問題(例えば、操作が面倒、操作ミス、店員呼出し)からマイ容器による計量販売の促進にとってブレーキとなる。
【0104】
(変形例)
上記実施形態は、一例であって具体的な構成は上記実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。なお、下記の(1)~(18)は、適宜、組み合わせて適用してもよい。
【0105】
(1)上記実施形態では、マイ容器による商品購入時における当該マイ容器の重量を、他の表示よりも太く表示している。例えば、図6(A)の風袋表示欄201に示すようにマイ容器による商品購入時における当該マイ容器(登録済のマイ容器)の重量「66(g)」を、図5(B)の正味量・計量値表示欄202に示すようにマイ容器の登録時の当該マイ容器の重量「66(g)」や、図6(A)の正味量・計量値表示欄202に示すようにマイ容器による商品購入時における商品の重量(正味量)「348(g)」や、図7(C)の風袋表示欄201に示すように店舗容器による商品購入時における当該店舗容器の重量「4(g)」よりも、太く表示している。しかしながら、マイ容器による商品購入時において載置したマイ容器(登録済のマイ容器)の重量を無線タグから取得できた旨が分かり易く報知されるのであれば、他の表示態様であってもよい。例えば、無線タグから取得した登録済のマイ容器の重量情報を太く表示することに代えて又は加えて、当該重量情報を他とは異なる色(例えば、他の表示よりも目立つ色)で表示してもよいし、登録済のマイ容器の重量情報を取得した旨の画像(例えば、「My」と描いたアイコン)、文字(例えば、「マイ容器」等)、記号を表示(例えば、風袋表示欄201に表示)してもよい。また、マイ容器による商品購入である旨を報知する画像231に代えて又は加えて、マイ容器による商品購入である旨を報知する小画面を表示してもよいし、例えば、「マイ容器使用中」との文言をスクロール表示してもよい。
【0106】
(2)(1)にも関連するが、店舗容器を使用した旨を報知してもよい。例えば、店舗容器の場合には、店舗容器を使用している旨の画像(例えば、「有料容器」と描いたアイコン)、文字(例えば、「有料容器」等)、記号を表示してもよい。つまり、マイ容器による商品購入であるか、店舗容器による商品購入であるかが区別可能に表示されればよく、マイ容器による商品購入である旨が表示されない(例えば最後まで表示されない)ことをもって、店舗容器による商品購入であることを示してもよいし、店舗容器による商品購入である旨が表示されない(例えば最後まで表示されない)ことをもって、マイ容器による商品購入であることを示してもよい。
【0107】
(3)上記実施形態では、マイ容器の登録として、マイ容器の重量情報(値)を当該マイ容器の無線タグに書き込む態様を説明したが、マイ容器を登録する態様はこれに限定されない。例えば、マイ容器の重量情報をコード化したバーコード(又は2次元コード)を該マイ容器に貼付する媒体(シール等)に印刷してもよい。また例えば、マイ容器の重量情報をコード化せずに重量情報を文字列(数字)として該マイ容器に貼付する媒体(シール等)に印刷してもよい。なお、前者(バーコード等を印刷する態様)では、商品購入時にはスキャナ部24によってバーコード等から重量情報(値)を取得してもよい。後者では、文字列を認識するOCR(Optical character recognition)機能が必要になるが、スキャナ部24にOCR機能を持たせることによって(又は、撮像部とOCR機能とによって)文字列から重量情報(値)を取得してもよい。
【0108】
(4)上記実施形態では、容器に貼付する商品ラベル(プライスラベル)に、商品名、商品の計量値(正味量)、重量単価、販売価格等を印刷すると説明したが、商品ラベルに、更に、販売価格等を含むデータ(「会計用データ」。「精算用データ」と称する場合もある)をコード化したバーコード(又は2次元コード)を印刷してもよいし、取引番号等をコード化したバーコード(又は2次元コード)を印刷してもよい。商品ラベルに印刷したバーコード等は、レジ(登録精算装置、登録専用装置)において読み取られる。なお、会計用データをコード化したバーコード等を読み取ったレジは、当該バーコード等から会計用データを取得する。取引番号等をコード化したバーコード等を読み取ったレジは、当該取引の会計用データ(当該バーコード等から取得した取引番号に対応する取引の会計用データ)を、ネットワークを介して計量装置20(又は計量装置20から会計用データを受信し記憶している他の装置)から取得する。
【0109】
(5)上記実施形態では、計量装置20は、計量・値付け後(販売価格の表示後)に操作に基づいて、容器に貼付する商品ラベル(プライスラベル)を印刷、発行する態様を説明したが、計量・値付け後の動作はこれに限定されない。例えば、計量装置20は、計量・値付け後に操作に基づいて、商品ラベルに代えて又は加えて、容器に貼付せずにレジに持っていく会計用媒体(会計券)を印刷、発行してもよい。なお、商品ラベルと会計用媒体の両方を印刷、発行する場合であってレジにてバーコード等と読み取らせる場合には、商品ラベルではなく会計用媒体にバーコード等を印刷する。
【0110】
(6)上記実施形態では、商品の選択(指定)方法として、商品ボタンによる選択と、商品番号による選択とを説明したが、商品の選択方法はこれに限定されない。例えば、文字入力によって検索して指定してもよいし、商品陳列のレイアウト画面(図)を表示し該レイアウト画面上で商品を選択してもよい。
【0111】
(7)上記実施形態では、初期画面において、マイ容器による商品購入であっても店舗容器による商品購入であっても区別せずに、購入する商品を入れた容器(マイ容器又は店舗容器)を載台25aに載置させる態様を説明したが、初期画面において、マイ容器による商品購入であるか店舗容器による商品購入であるかを操作者に操作させてもよい。換言すれば、上記実施形態では、初期画面に、マイ容器の登録の入口(マイ容器登録開始ボタン210)、容器共通の商品購入の入口(載台25aへの載置)の2つの入口を用意した例を説明したが、初期画面に、マイ容器の登録の入口、マイ容器による商品購入の入口(例えば、マイ容器による商品購入を選択するマイ容器使用ボタン)、店舗容器による商品購入の入口(例えば、店舗容器による商品購入を選択する店舗容器使用ボタン、又は、載台25aへの載置)の3つの入口を用意してもよい。
【0112】
初期画面に、マイ容器の登録の入口(マイ容器登録開始ボタン210)、マイ容器による商品購入の入口(マイ容器使用ボタン)、店舗容器による商品購入の入口(店舗容器使用ボタン)の3つの入口を用意する態様において、マイ容器使用ボタンの操作があった場合にはマイ容器(登録済のマイ容器)の載台25aへの載置を案内し、店舗容器使用ボタンの操作があった場合には商品の選択前又は選択後に店舗容器の種類を選択させてもよい。なお、当初から(つまり、初期画面において)、店舗容器の種類毎の店舗容器使用ボタンを用意してもよい。初期画面に、マイ容器の登録の入口(マイ容器登録開始ボタン210)、マイ容器による商品購入の入口(マイ容器使用ボタン)、店舗容器による商品購入の入口(載台25aへの載置)の3つの入口を用意する態様において、マイ容器使用ボタンの操作があった場合にはマイ容器(登録済のマイ容器)の載台25aへの載置を案内し、載台25aへの載置があった場合には商品の選択前又は選択後に店舗容器の種類を選択させてもよい。
【0113】
(8)(7)に関連し、複数の動作モードを設けるようにしてもよい。例えば、通常モードと、マイ容器登録専用モードと、商品購入専用モードとを設けるようにしもよい。通常モードとは、初期画面において、マイ容器の登録の入口、容器共通の商品購入の入口の両方が有効とする動作モードである。マイ容器登録専用モードとは、初期画面において、マイ容器の登録の入口を有効とし、容器共通の商品購入の入口を無効(載置後の計量を無効等)とする動作モードである。商品購入専用モードとは、初期画面において、マイ容器の登録の入口を無効とし(ボタンの消去、ボタン操作を無効)、容器共通の商品購入の入口を有効とする動作モードである。なお、動作モードとして、商品購入専用モードに代えて、容器別の動作モードとして、マイ容器商品購入専用モード、店舗容器商品購入専用モードを設けるようにしてもよい。また、動作モードの切り替えは、当該計量装置20にて例えば店員ログイン時に表示される画面を介して行われてもよいし、例えば管理装置等の他の装置から行われてもよい。
【0114】
(9)上記実施形態では、マイ容器の登録時にマイ容器の重量情報(値)を当該マイ容器の無線タグに書き込む態様を説明したが、マイ容器の登録時に無線タグに書き込む情報はこれに限定されない。例えば、重量情報に加えて、マイ容器の登録番号(マイ容器を識別可能なマイ容器識別番号)を書き込むようにしてもよい。また例えば、登録日(登録日時)、登録の有効期限(例えば、登録時から1年)を書き込むようにしてもよい。また例えば、登録した計量装置20に関する情報(登録した装置を識別可能な識別情報)、登録した店舗に関する情報(登録した店舗を識別可能な識別情報等)を書き込むようにしてもよい。また例えば、登録したマイ容器の特徴に関する情報(材質、形状、色等)を書き込むようにしてもよい。マイ容器の特徴に関する情報は、例えば、マイ容器の登録時に、選択欄(選択肢)を設けた画面を表示し、登録者に選択させることによって取得してもよいし、撮像部が撮像した撮像画像を画像認識して取得してもよい。なお、有効期限は、マイ容器の経時による変容(破損、付着等による重量の増減)を考慮したものであり、有効期限に達した場合には再度登録する。
【0115】
(10)(9)にも関連するが、マイ容器の登録時に書き込まれた情報は、適宜読み取り、必要に応じて出力してもよい。例えば、マイ容器による商品購入時に、当該マイ容器の重量情報に加え、登録日や有効期限を読み取り、有効期限が近い場合(又は有効期限を過ぎている場合)にはその旨を表示(報知)してもよい。
【0116】
(11)上記実施形態では、マイ容器による商品購入時には無線タグから情報を取得する態様を説明したが、マイ容器による商品購入時には、無線タグから情報を取得することに加え無線タグに情報を書き込むようにしてもよい。例えば、計量装置20は、計量・値付け後に操作に基づいて、商品ラベルを印刷、発行することに代えて又は加えて、無線タグに価格情報等を書き込むようにしてもよい。なお、レジ(登録精算装置、登録専用装置)では、無線タグから価格情報等を取得して精算する。
【0117】
(12)(9)~(11)にも関連するが、マイ容器の登録時にはマイ容器の登録番号(マイ容器識別番号)を無線タグ等に書き込み、マイ容器による商品購入時(商品購入後)には当該マイ容器の登録番号を取得し、取得した該登録番号に対応付けて当該商品購入の実績情報(会計用データ等)を当該計量装置20(又は他の装置。例えば非図示の店舗内に設置される管理装置、店舗外に存在するクラウドサーバ等)に記憶してもよい。つまり、マイ容器毎の購入履歴を店舗側で管理してもよい。
【0118】
(13)上記実施形態では、商品ボタンを特に制限なく表示する例を説明したが、操作(指定)される可能性が高い商品(つまり、陳列エリアにて客が容器(マイ容器、店舗容器)に取り出した商品(容器に取り出したとみなせる商品))の商品ボタンを表示し、操作される可能性が高い商品以外の商品の商品ボタンを表示しないようにしてもよい。これにより、商品の選択が容易になる。
【0119】
例えば、夫々の陳列容器における商品の取り出し動作を検出可能とし、ある陳列容器における商品の取り出し動作を検出した場合には、当該商品の取り出し動作があった旨が計量装置20に通知されるようにしてもよい。具体的には、傾斜、回転等を検出可能なセンサ部と外部(例えば、計量装置20)に情報を出力可能な通信部とを備える小型機器を、陳列容器の特定部分(商品取出時に動く部分)に設置し、小型機器は、傾斜、回転等を検出した場合(当該小型機器を設置した陳列容器に収容されている商品が取り出された場合)、当該小型機器を設置した陳列容器に収容されている商品の商品識別情報(予め内部に設定済)を含む商品取出通知を計量装置20に送信する。計量装置20は、商品取出通知を受信した場合、当該商品取出通知に含まれる商品識別情報によって識別される商品の商品ボタンを表示し、操作後に消去する。
【0120】
なお、計量装置20は、商品の取り出し動作毎に商品取出通知を受け付ける。計量装置20は、ある商品について複数回の商品取出通知があった場合には、当該商品の商品ボタンを当該複数回表示する(1回の商品取出通知による商品ボタンの表示は1回の操作により消滅する)。例えば、商品Aについて連続して3回の商品取出通知があった場合(商品Aの取り出し動作が連続して3回あった場合)、計量装置20は、商品Aの商品ボタンの表示回数として3回を記憶し、商品Aの商品ボタンを、1回目の操作後及び2回目の操作後には消去せずに3回目の操作後に消去する。これより、比較的短期間に、複数の客が、ある商品を取り出した場合であっても、当該客数分、当該商品の商品ボタンを表示し続けることができる。なお、ある商品について取り出し動作の間隔が短い場合(例えば、2秒に満たない場合)、当該商品について1回の取り出し動作(同一客の操作)であると判断してもよい。
【0121】
なお、小型機器を陳列容器に設置する例を説明したが、陳列容器が小型機器の機能を備えていてもよい。つまり、陳列容器自体が、商品の取り出しを検出し、商品取出通知を計量装置20に送信する機能を有していてもよい。また、小型機器は、商品情報(商品名、重量単価等)を表示する表示部を備えていてもよい。換言すれば、各商品の近傍に電子的な商品札(振動等を検出可能なセンサ部と計量装置20に情報を出力可能な通信部とを備える小型機器)を配置し、電子的な商品札は、振動を検出した場合(当該商品札の近傍の商品が購入される場合)、当該商品の商品識別情報(予め内部に設定済)を含む商品取出通知を計量装置20に送信してもよい。なお、客(又は店員)は、ある商品の購入宣言としての当該商品の近傍の商品札をタッチする。
【0122】
(14)(13)に関連し、商品取出通知の有無に関係なく、常に表示する商品ボタンがあってもよい。例えば、店(店員)が事前に設定した商品(例えば、定番商品、新商品、お薦め商品)の商品ボタンを常に表示してもよい。また、売上ランキング上位の商品を定期的に選出(計量装置20又は店舗内の他の装置が選出)し、該上位の商品の商品ボタンを常に表示してもよい。また、上記(11)にも関連するが、マイ容器による商品購入時に当該マイ容器の無線タグに購入履歴を記憶し、以降のマイ容器による商品購入時には無線タグから購入履歴を取得し、当該顧客が過去(例えば、過去一定期間)に購入した商品の商品ボタンを常に表示してもよい。また、上記(12)にも関連するが、マイ容器による商品購入時に計量装置20(又は他の装置)に当該マイ容器の登録番号に対応付けて購入履歴を記憶し、以降のマイ容器による商品購入時には無線タグから当該マイ容器の登録番号を取得し、更に該登録番号に対応する購入履歴を計量装置20(又は他の装置)から取得し、当該顧客が過去(例えば、過去一定期間)に購入した商品の商品ボタンを常に表示してもよい。
【0123】
(15)上記実施形態では、処理の進行に応じて画面を適宜切り替える例を説明したが、画面を切り替えることに代えて又は加えて小画面を表示してもよい。一例として、上記実施形態では、図6(B)のラベル発行指示画面においてラベル発行指示ボタン232が操作された場合には該ラベル発行指示画面に代えて図6(C)のラベル発行完了画面を表示しているが、図6(B)のラベル発行指示画面においてラベル発行指示ボタン232が操作された場合に該ラベル発行指示画面の前面に図6(C)のラベル発行完了画面と同様の小画面(発行された商品ラベルをマイ容器に貼付し、レジに持っていく旨を案内する画像を表示する小画面)を表示してもよい。
【0124】
(16)上記実施形態では、各種操作を画面上のソフトキー(ボタン)を介して受け付ける例を説明したが、計量装置20に1以上のハードキーを有する操作受付部を設け、ソフトキーに代えて又は加えてハードキーを介して各種操作を受け付けるようにしてもよい。一例として、ラベル発行指示ボタン232に代えて又は加えて、操作受付部の所定のキーが操作された場合に商品ラベルを発行してもよい。なお、ソフトキーの場合には、該キーの操作が有効でないときには操作後に無応答にしてもよいしエラーとしてもよいし、操作自体ができないように非表示としてもよいが、ハードキーの場合には、常に操作可能であるため、該キーの操作が有効でないときには操作後に無応答とするかエラーとする。
【0125】
(17)計量装置20が実現する機能を複数の装置によって実現してもよい。例えば、上記では、計量装置20が無線タグ読書部29を備える構成を説明したが、無線タグ読書部29を備えない計量装置と無線タグ読書部29を備える他の装置とから構成してもよい。また例えば、上記では、計量装置20が印刷部28を備える構成を説明したが、印刷部28を備えない計量装置と印刷部28を備える他の装置とから構成してもよい。また例えば、上記では、計量装置20が計量しかつ該計量値等に基づいて販売価格を算出する構成を説明したが、計量する計量装置と該計量装置による計量値等に基づいて販売価格を算出する他の装置とから構成してもよい。
【0126】
(18)計量装置20における各機能(入出力、記憶、処理(判断含む))の一部又は全部は、他の装置において実現してもよい。例えば、計量装置20の処理として、図8図9のフローチャートを用いて説明した処理のうちの少なくとも一部について、計量装置20に代えて、店内に設置される他の装置(例えば、登録精算装置、登録専用装置等のレジ、レジを管理する管理装置(非図示)、外部との通信等を実行するストアコントローラ(非図示)や外部に設置される他の装置(例えば、本部に設置される本部サーバ(非図示)、データセンタ等に設置されるクラウドサーバ(非図示))が実行してもよい。上記(17)等にも関連し、計量装置20は、計量機能に特化してもよい。例えば、計量装置20は、各種の入力(客の操作、計量部25からの出力結果)を受け付け、入力情報(操作情報、計量値等)をクラウドサーバ20に送信し、クラウドサーバ20が処理した処理結果(更新画面情報等)を受信して動作(表示等)を実行してもよい。つまり、計量装置20の動作を制御するためのプログラムをクラウドサーバ20が実行してもよい。また、計量装置20が表示する画面情報もクラウドサーバ20が生成してもよい。例えば、計量装置20が表示する各種画面(図5図7に示した画面)は、クラウドサーバ20が計量装置20のために提供するウェブページ(他の装置からのアクセスを禁止したウェブページ)であってもよい。
【0127】
以下、実施形態総括を記載する。
[技術分野]
本発明は、計量装置に関する。
[背景技術]
例えば、計量して商品を販売するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]実公平6-50740号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、計量販売には改善の余地があった。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、計量販売を改善する技術を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
(1)上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、質量(例えば、風袋である容器、商品の重量)を計量する計量手段(例えば、計量部25)と、質量を表示する表示手段(例えば、タッチディスプレイ26)と、前記計量手段が計量した風袋(例えば、マイ容器)の質量(例えば、計量部25が未登録のマイ容器を計量した場合における当該未登録のマイ容器の重量)を媒体(例えば、無線タグ、シール)に出力する出力手段(例えば、マイ容器の重量情報を無線タグに書き込む無線タグ読書部29、マイ容器の重量情報をコード化したバーコード等を印刷したシールを出力する印刷部28)と、前記媒体から風袋の質量を取得可能な取得手段(例えば、無線タグからマイ容器の重量情報を読み出す無線タグ読書部29、シールに印刷されたバーコード等からマイ容器の重量情報を認識するスキャナ部24)とを備え、前記表示手段は、前記計量手段が質量を計量した場合であって前記取得手段が風袋の質量(例えば、登録済のマイ容器の重量情報)を取得した場合、当該取得された風袋の質量(例えば、図6(A)の商品選択画面の風袋表示欄201の「66(g)」)を表示し、前記計量手段が質量を計量した場合であって前記取得手段が風袋の質量を取得しなかった場合、当該計量された質量(例えば、図7(A)の商品選択画面の正味量・計量値表示欄202の「352(g)」)を表示することを特徴とする計量装置である。
【0128】
(1)によれば、計量販売が改善される。例えば、マイ容器の重量情報が計量装置20に反映(取得)されたことを直ちに確認することができる。
【0129】
(2)風袋の指定を受付可能な風袋指定手段(例えば、図7(B)の容器選択画面、図9のステップS35の処理)を備え、前記風袋指定手段は、前記計量手段が質量を計量した場合であって前記取得手段が風袋の質量を取得しなかった場合(例えば、図8のステップS22(NO)の場合)に風袋の指定を受け付け(例えば、図9のステップS35の処理において容器選択画面を表示し)、前記表示手段は、前記風袋指定手段が風袋の指定を受け付けた場合(例えば、図9のステップS36の処理の実行後)、当該指定を受け付けた風袋の質量を表示する(例えば、図9のステップS45、S46の処理)ことを特徴とする(1)に記載の計量装置である。
【0130】
(2)によれば、計量販売が改善される。例えば、マイ容器を未だ登録して場合や、マイ容器(登録済のマイ容器)を持参し忘れた場合であっても、店舗据付の店舗容器を利用して同様に商品を購入することができる。また、店舗容器を利用すれば、マイ容器(登録済のマイ容器)の容量を超える量の商品(同一種類の商品)や、マイ容器(登録済のマイ容器)の数を超えた種類の商品(異なる種類の商品)を1回の来店で購入することができる。
【0131】
(3)前記表示手段は、前記取得手段が風袋の質量を取得した場合における風袋の質量の表示と、前記風袋指定手段が風袋の指定を受け付けた場合における風袋の質量の表示とを区別可能に表示(例えば、太さ、色、画像、文字、記号により区別可能に表示)することを特徴とする(2)に記載の計量装置である。
【0132】
(3)によれば、計量販売が改善される。例えば、マイ容器の重量情報が計量装置20に反映(取得)されたことを簡便に確認することができる。
【0133】
(4)会計データ(例えば、会計用データ)を生成する会計データ生成手段(例えば、CPU21)を備え、前記会計データ生成手段は、前記風袋指定手段が風袋の指定を受け付けた場合、前記計量手段が計量した質量から当該指定を受け付けた風袋の質量を減算した質量(例えば、商品の重量(正味量))に基づいて販売価格を算出し(商品の重量(正味量)に重量単価を乗じて販売価格を算出し)、該算出した販売金額と当該指定を受け付けた風袋の販売価格とを含む、会計データを生成することを特徴とする(2)又は(3)に記載の計量装置である。
【0134】
(4)によれば、計量販売が改善される。例えば、後段の装置(レジ)にて、容器代のバーコードスキャン等や容器選択が不要になる。
【0135】
(5)商品に対応する商品ボタンを介して商品の指定を受付可能な商品指定手段と、外部の機器(例えば、小型機器)から商品を識別可能な商品識別情報を受信する受信手段を備え、前記商品指定手段は、前記受信手段が受信した前記商品識別情報によって識別される商品について、前記商品ボタンを介して商品の指定を受け付けることを特徴とする(1)乃至(4)の何れかに記載の計量装置である。
【0136】
(5)によれば、計量販売が改善される。例えば、商品の選択(指定)が容易になる。
【0137】
(6)商品の指定を受付可能な商品指定手段を備え、前記商品指定手段は、商品に対応する商品ボタンを介した商品の指定と、商品に関する情報(例えば、商品番号)を入力する入力欄を介した商品の指定と、を受付可能(例えば、図6(A)、図7(B)の商品選択画面によって受付可能)であることを特徴とする(1)乃至(4)の何れかに記載の計量装置である。
【0138】
(6)によれば、計量販売が改善される。例えば、商品の選択(指定)が容易になる。例えば、類似した商品(例えば、カカオの生産地や単に含有率が相違するチョコ―レート)の場合、商品ボタンの表示も類似しがちであるため、入力欄に商品番号を入力する方法が用意されていると便利である。また、商品の取り出しに連動して商品ボタンが表示し(商品取出通知に応じて商品ボタンを表示)し、操作に応じて消去する態様の場合、例えば、検出の失敗等によって必要な商品ボタンが表示されていない可能性もあるが、そういった場合にも入力欄に商品番号を入力し、処理を進行させることができる。
【0139】
(7)前記表示手段は、商品の載置を案内するとともに風袋の質量を前記媒体に出力させる旨の操作者の指示を受け付け可能な画面(例えば、図5(A))を表示し、前記画面の表示中に、前記計量手段が質量を計量した場合には商品の指定について案内(例えば、図6(A)、図7(A))し、前記指示を受け付けた場合には前記媒体に出力させる風袋の質量の計量について案内(例えば、図5(B)、図5(C))することを特徴とする(1)乃至(6)の何れかに記載の計量装置である。
【0140】
(7)によれば、計量販売が改善される。例えば、登録済のマイ容器を載置すると商品選択画面を表示し、マイ容器登録開始ボタン210を操作するとマイ容器の登録に関する画面を表示するなど操作回数も少なく直感的に分かり易い。
【0141】
なお、以上に説明した計量装置20等を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【符号の説明】
【0142】
20…計量装置
21…CPU
22…ROM
23…RAM
24…スキャナ部
25…計量部
26…タッチディスプレイ
27…音声出力部
28…印刷部
29…無線タグ読書部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9