(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022121307
(43)【公開日】2022-08-19
(54)【発明の名称】コンテンツ切替装置および情報処理装置
(51)【国際特許分類】
H04N 21/61 20110101AFI20220812BHJP
G06F 13/00 20060101ALI20220812BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20220812BHJP
【FI】
H04N21/61
G06F13/00 520A
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021018581
(22)【出願日】2021-02-08
(71)【出願人】
【識別番号】505448682
【氏名又は名称】株式会社エラン
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】稲毛 浩
(72)【発明者】
【氏名】櫻井 英治
【テーマコード(参考)】
5B084
5C164
5L049
【Fターム(参考)】
5B084AA12
5B084AB07
5B084AB13
5B084AB35
5B084BA03
5B084BA10
5B084BB01
5B084CF12
5B084DC02
5C164FA15
5C164TA21P
5C164TB45S
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】施設の利用者に柔軟にコンテンツを提供することができるコンテンツ切替装置および情報処理装置を提供すること。
【解決手段】コンテンツ切替装置12は、宿泊を伴うサービスを提供する施設においてコンテンツ出力装置11と表示装置7との間に接続され、第1コンテンツ取得部40と、第2コンテンツ取得部34と、切替部36とを備える。第1コンテンツ取得部40は、コンテンツ出力装置11から第1コンテンツを取得する。第2コンテンツ取得部34は、施設で提供されるサービスにするコンテンツである第2コンテンツを施設のネットワークを介して取得する。切替部36は、第1コンテンツ取得部40で取得された第1コンテンツと第2コンテンツ取得部34で取得された第2コンテンツとを選択的に切り替えて表示装置7へ出力する。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
宿泊を伴うサービスを提供する施設においてコンテンツ出力装置と表示装置との間に接続されるコンテンツ切替装置であって、
前記コンテンツ出力装置から第1コンテンツを取得する第1コンテンツ取得部と、
前記サービスにするコンテンツである第2コンテンツを前記施設のネットワークを介して取得する第2コンテンツ取得部と、
前記第1コンテンツ取得部で取得された前記第1コンテンツと前記第2コンテンツ取得部で取得された前記第2コンテンツとを選択的に切り替えて前記表示装置へ出力する切替部と、を備える
ことを特徴とするコンテンツ切替装置。
【請求項2】
前記表示装置への前記第2コンテンツの出力タイミングになったか否かを判定する判定部を備え、
前記切替部は、
前記第1コンテンツを前記表示装置へ出力している状態で前記判定部によって前記出力タイミングになったと判定された場合、前記表示装置へ出力するコンテンツを前記第1コンテンツから前記第2コンテンツへ切り替える
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ切替装置。
【請求項3】
前記第1コンテンツには、前記第2コンテンツを選択するためのアイコンが含まれており、前記アイコンが選択された場合に、前記アイコンが選択されたことを示す選択情報を前記コンテンツ出力装置から前記ネットワークを介して取得する情報取得部を備え、
前記判定部は、
前記情報取得部によって前記選択情報が取得された場合に前記出力タイミングになったと判定する
ことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ切替装置。
【請求項4】
前記コンテンツ出力装置は、
前記アイコンが選択された場合に当該コンテンツ切替装置への前記第1コンテンツの出力を停止する
ことを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ切替装置。
【請求項5】
前記情報取得部は、
前記コンテンツ出力装置の前記第1コンテンツの出力状態を示す出力状態情報を、前記ネットワークを介して取得し、
前記判定部は、
前記情報取得部によって取得された前記出力状態情報に基づいて、前記出力タイミングになったか否かを判定する
ことを特徴とする請求項3または4に記載のコンテンツ切替装置。
【請求項6】
前記判定部が前記出力状態情報に基づいて前記出力タイミングになったと判定した場合、前記コンテンツ出力装置から当該コンテンツ切替装置への前記第1コンテンツの出力を停止させる制御信号を前記コンテンツ出力装置へ前記ネットワークを介して出力する出力制御部を備える
ことを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ切替装置。
【請求項7】
前記施設の利用者毎に付与されるアカウント情報を記憶する記憶部を備え、
前記第2コンテンツ取得部は、
前記アカウント情報に対応するコンテンツを前記第2コンテンツとして取得する
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載のコンテンツ切替装置。
【請求項8】
前記施設に設置された識別子情報送信装置から無線送信される識別子情報を受信する無線通信部と、
前記無線通信部によって受信された前記識別子情報に基づいて前記アカウント情報を生成するアカウント生成処理部と、を備える
ことを特徴とする請求項7に記載のコンテンツ切替装置。
【請求項9】
前記第1コンテンツは、
インターネットを介して提供されるコンテンツであり、
前記第2コンテンツは、
前記ネットワークに接続されたサーバから提供されるコンテンツである
ことを特徴とする請求項1~8のいずれか1つに記載のコンテンツ切替装置。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1つに記載のコンテンツ切替装置と、
前記コンテンツ出力装置と、を備える
ことを特徴とする情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示の実施形態は、コンテンツ切替装置および情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
医療施設、福祉施設、または宿泊施設といった宿泊を伴うサービスを提供する施設では、テレビジョンなどの備え付けの表示装置を通じてコンテンツ提供サービスが施設の利用者に提供される場合がある。かかるコンテンツ提供サービスでは、例えば、表示装置へコンテンツを出力するセット・トップ・ボックスなどのコンテンツ出力装置が用いられている。
【0003】
従来のコンテンツ提供サービスでは、大掛かりな工事および設備など比較的高額なコストが発生し手間を要することから、コンテンツ提供サービスの導入の経費と時間を軽減し、コンテンツ提供サービスの導入のハードルを低くすることが求められている。そこで、特許文献1では、小型コンピュータ装置をテレビジョンに接続させ、かかる小型コンピュータ装置とコンテンツ提供装置とをネットワークを通じて連動させることで、小型コンピュータ装置をコンテンツ出力装置として用いる技術が提案されている。
【0004】
特許文献1に記載の小型コンピュータ装置は、インターネット上に設置された動画サービスを行っているコンテンツサーバに動画配信要求を行い、コンテンツサーバからストリーミング配信される動画コンテンツをテレビジョンなどの表示装置へ出力して表示させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の技術では、表示装置に出力されるコンテンツがコンテンツ出力装置から出力されるインターネットコンテンツに限られるため、施設の利用者に柔軟にコンテンツを提供することができない場合がある。
【0007】
実施形態の一態様は、上記に鑑みてなされたものであって、施設の利用者に柔軟にコンテンツを提供することができるコンテンツ切替装置および情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態の一態様に係るコンテンツ切替装置は、宿泊を伴うサービスを提供する施設においてコンテンツ出力装置と表示装置との間に接続されるコンテンツ切替装置であって、第1コンテンツ取得部と、第2コンテンツ取得部と、切替部とを備える。第1コンテンツ取得部は、コンテンツ出力装置から第1コンテンツを取得する。第2コンテンツ取得部は、施設で提供されるサービスにするコンテンツである第2コンテンツを施設のネットワークを介して取得する。切替部は、第1コンテンツ取得部で取得された第1コンテンツと第2コンテンツ取得部で取得された第2コンテンツとを選択的に切り替えて表示装置へ出力する。
【発明の効果】
【0009】
実施形態の一態様によれば、施設の利用者に柔軟にコンテンツを提供することができるコンテンツ切替装置および情報処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、実施形態に係るコンテンツ提供システムの構成の一例を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る表示装置に表示されるメニューコンテンツの一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態にかかるコンテンツ切替装置の構成の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係るコンテンツ出力装置の構成の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、実施形態に係るコンテンツ切替装置の処理部による処理の一例を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、実施形態に係るコンテンツ出力装置の処理部による処理の一例を示すフローチャートである。
【
図8】
図8は、実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して、本願の開示するコンテンツ切替装置および情報処理装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0012】
図1は、実施形態に係るコンテンツ提供システムの構成の一例を示す図である。
図1に示すように、実施形態に係るコンテンツ提供システム100は、サーバ1
1~1
n,2と、識別子情報送信装置3と、無線LAN(Local Area Network)アクセスポイント4
1,4
2と、ゲートウェイ5と、ネットワーク6
1,6
2と、表示装置7と、情報処理装置10とを備える。nは2以上の整数である。
【0013】
サーバ11~1nは、ネットワーク8を介してコンテンツを提供する。ネットワーク8は、インターネットであるが、インターネット以外のWAN(Wide Area Network)であってもよい。サーバ11~1nによって提供されるコンテンツは、例えば、ウェブページコンテンツ、動画コンテンツ、ゲームコンテンツ、ニュースコンテンツ、テレビ電話コンテンツ、広告コンテンツ、ラジオコンテンツ、または書籍コンテンツなどである。
【0014】
サーバ11~1nによって配信されるコンテンツは、第1コンテンツの一例である。以下において、説明の便宜上、サーバ11~1nの各々を個別に区別せずに示す場合、サーバ1と記載する場合があり、また、サーバ11~1nによって提供されるコンテンツをネットコンテンツと記載する場合がある。
【0015】
サーバ2、識別子情報送信装置3、無線LANアクセスポイント41,42、ゲートウェイ5、ネットワーク61,62、表示装置7、および情報処理装置10は、施設9に配置される。施設9は、例えば、医療施設、福祉施設、または宿泊施設といった宿泊を伴うサービスを提供する施設である。
【0016】
施設9には、1以上の利用者U毎に居室が設けられており、かかる居室には、施設9の利用者U毎に、ベッド90、識別子情報送信装置3、表示装置7、および情報処理装置10などが配置される。ベッド90は、利用者が就寝するためのベッドである。なお、識別子情報送信装置3は、複数の居室に跨がって配置されてもよい。以下においては、施設9は医療施設であるものとして説明するが、上述したように、施設9は医療施設に限定されない。施設9が医療施設である場合、居室は、病室である。
【0017】
サーバ2は、施設9で提供されるサービスに関するコンテンツである施設関連コンテンツを情報処理装置10へネットワーク62を介して配信する。施設関連コンテンツは、例えば、利用者専用コンテンツ、検査説明コンテンツ、食事案内コンテンツ、またはアンケートコンテンツなどである。
【0018】
利用者専用コンテンツには、例えば、利用者Uのスケジュールおよびクリニカルパスなどの情報が含まれる。検査説明コンテンツには、検査説明、手術説明、薬剤説明、器具説明、栄養説明、および運動説明などの利用者Uに対する説明の情報が含まれる。食事案内コンテンツには、利用者Uに提供される食事の献立スケジュールの情報が含まれる。アンケートコンテンツは、利用者Uにアンケートを行うためのコンテンツである。かかるアンケートコンテンツには、例えば、各質問項目に対して利用者Uが入力するための入力枠の情報などが含まれる。
【0019】
識別子情報送信装置3は、内部に識別子情報を記憶しており、例えば、Bluetooth(登録商標)やRFIDなどの無線通信によって識別子情報を情報処理装置10へ送信する。かかる識別子情報送信装置3は、例えば、利用者Uの居室毎または利用者U毎に設けられる。なお、識別子情報は、識別子情報送信装置3毎に異なる。
【0020】
無線LANアクセスポイント41は、ネットワーク61に接続されており、情報処理装置10との間で無線LAN通信によって情報の送受信を行う。無線LANアクセスポイント42は、ネットワーク62に接続されており、情報処理装置10との間で無線LAN通信によって情報の送受信を行う。ネットワーク61,62は、例えば、LANであり、互いに異なるネットワークを構成する。ネットワーク61,62は、物理的に互いに異なるネットワークであるが、物理的に同一で仮想的に互いに異なるネットワークであってもよい。以下において、ネットワーク61,62の各々を個別に区別せずに示す場合、ネットワーク6と記載する場合がある。
【0021】
情報処理装置10は、サーバ1から提供されるネットコンテンツとサーバ2から提供される施設関連コンテンツとを選択的に切り替えて表示装置7へ出力する。表示装置7は、例えば、テレビジョンまたはモニターであり、情報処理装置10から出力されるコンテンツを表示領域に表示する。利用者Uは、不図示のリモートコントローラまたはタッチパネルなどの入力装置を操作することで、表示装置7に表示させるコンテンツを切り替えることができる。
【0022】
これにより、利用者Uは、表示装置7に表示されるネットコンテンツや施設関連コンテンツを確認することができる。なお、ネットコンテンツおよび施設関連コンテンツは、動画像および静止画像といった画像または文字などを含み、また音声などの音も含む場合があり、利用者Uは、画像、文字、または音によってコンテンツを確認することができる。
【0023】
また、情報処理装置10は、識別子情報送信装置3から無線通信によって送信される識別子情報を受信し、受信した識別子情報に基づいて利用者Uに固有のアカウント情報を生成する。そして、情報処理装置10は、アカウント情報に応じた施設関連コンテンツを表示装置7へ出力する。これにより、施設9に関連するコンテンツのうち利用者Uに固有のコンテンツを利用者Uに提供することができる。
【0024】
図2は、実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示す図である。
図2に示すように、情報処理装置10は、コンテンツ出力装置11と、コンテンツ切替装置12とを備える。コンテンツ出力装置11は、ネットワーク8、ゲートウェイ5、ネットワーク6
1、および無線LANアクセスポイント4
1を介して、サーバ1からネットコンテンツを取得する。
【0025】
コンテンツ出力装置11は、サーバ1から取得したネットコンテンツをコンテンツ切替装置12へ出力する。コンテンツ出力装置11は、予め設定されたメニューコンテンツを有しており、かかるメニューコンテンツをコンテンツ切替装置12へ出力することができる。メニューコンテンツは、複数のネットコンテンツのアイコンおよび複数の施設関連コンテンツのアイコンを含んでおり、これらのアイコンは、利用者Uによって選択される。
【0026】
コンテンツ切替装置12は、ネットワーク62および無線LANアクセスポイント42を介して、サーバ2からアカウント情報に対応する施設関連コンテンツを取得する。コンテンツ切替装置12は、施設関連コンテンツとネットコンテンツとを選択的に切り替えて表示装置7へ出力する。ネットワーク62は、ネットワーク61と物理的または仮想的に分離しており、これにより、サーバ2がネットワーク8を介して不正にアクセスされることが防止される。
【0027】
コンテンツ切替装置12は、コンテンツ出力装置11から出力されるメニューコンテンツを表示装置7へ出力する。
図3は、実施形態に係る表示装置に表示されるメニューコンテンツの一例を示す図である。
図3に示す例では、表示装置7に表示されるメニューコンテンツ70は、アイコン71
1~71
8を含む。
【0028】
アイコン711は、利用者専用コンテンツを選択するためのアイコンであり、アイコン712は、病院案内コンテンツを選択するためのアイコンであり、アイコン713は、検査説明コンテンツを選択するためのアイコンであり、アイコン714は、オンライン面会コンテンツを選択するためのアイコンである。
【0029】
病院案内コンテンツは、例えば、施設9の案内を示す情報を含むウェブページコンテンツである。オンライン面会コンテンツは、例えば、オンライン面会サービスで提供されるコンテンツであり、例えば、面会相手の動画像のコンテンツを含む。
【0030】
アイコン715は、食事案内コンテンツを選択するためのアイコンであり、アイコン716は、アンケートコンテンツを選択するためのアイコンであり、アイコン717は、地域コンテンツを選択するためのアイコンであり、アイコン718は、インターネットコンテンツを選択するためのアイコンである。
【0031】
地域コンテンツは、例えば、施設9を含む地域の情報または施設9を含む地域の自治体の情報を含むウェブページコンテンツである。インターネットコンテンツは、例えば、ウェブ検索を行うためのウェブページコンテンツであるが、動画コンテンツなどであってもよい。
【0032】
病院案内コンテンツ、オンライン面会コンテンツ、地域コンテンツ、およびインターネットコンテンツは、サーバ1によって提供されるコンテンツである。また、利用者専用コンテンツ、検査説明コンテンツ、食事案内コンテンツ、およびアンケートコンテンツは、サーバ2によって提供されるコンテンツである。
【0033】
表示装置7にメニューコンテンツ70が表示されている状態で、利用者Uは、不図示のリモートコントローラまたはタッチパネルなどの入力装置を介してアイコン711~718のうち任意のアイコンを選択することができる。以下において、アイコン711~718の各々を個別に区別せずに示す場合、アイコン71と記載する場合がある。
【0034】
利用者Uによってアイコン71が選択された場合、選択されたアイコン71である選択アイコンを示す選択情報がコンテンツ切替装置12へ送信される。表示装置7にメニューコンテンツ70が表示されている状態では、コンテンツ切替装置12を介して表示装置7とコンテンツ出力装置11とが通信可能に接続されている。そのため、表示装置7からコンテンツ切替装置12へ送信される選択情報がコンテンツ切替装置12を介してコンテンツ出力装置11へ送信される。
【0035】
コンテンツ出力装置11は、コンテンツ切替装置12を介して選択情報を取得すると、取得した選択情報で示される選択アイコンがサーバ1から提供されるネットコンテンツを選択するためのアイコンである場合、選択されたアイコン71に対応するネットコンテンツをサーバ1から取得する。
【0036】
コンテンツ出力装置11は、サーバ1から取得したネットコンテンツをコンテンツ切替装置12へ出力する。コンテンツ切替装置12は、コンテンツ出力装置11から出力されるネットコンテンツを表示装置7へ出力する。これにより、表示装置7には、メニューコンテンツ70に代えてサーバ1からのネットコンテンツが表示される。
【0037】
また、コンテンツ切替装置12は、表示装置7にメニューコンテンツ70またはネットコンテンツが表示されている状態において、施設関連コンテンツの出力タイミングになったか否かを判定する。コンテンツ切替装置12は、施設関連コンテンツの出力タイミングになったと判定した場合、表示装置7へ出力するコンテンツをメニューコンテンツ70またはネットコンテンツから施設関連コンテンツへ切り替える。
【0038】
コンテンツ出力装置11は、選択情報で示される選択アイコンがサーバ2から提供されるコンテンツを選択するためのアイコンである場合、ネットワーク62を介してコンテンツ切替装置12へ選択情報を送信する。コンテンツ切替装置12は、コンテンツ出力装置11から選択情報を受信した場合、施設関連コンテンツの出力タイミングになったと判定し、選択されたアイコン71に対応する施設関連コンテンツをサーバ2から取得する。
【0039】
そして、コンテンツ切替装置12は、コンテンツ出力装置11から出力されるメニューコンテンツ70に代えて、選択されたアイコン71に対応する施設関連コンテンツを表示装置7へ出力する。これにより、表示装置7には、メニューコンテンツ70に代えてサーバ2からの施設関連コンテンツが表示される。
【0040】
また、コンテンツ切替装置12は、コンテンツ出力装置11によるネットコンテンツの出力状態を示す出力状態情報をネットワーク62経由で取得し、かかる出力状態情報に基づいて、施設関連コンテンツの出力タイミングになったか否かを判定する。
【0041】
例えば、コンテンツ出力装置11が表示装置7へ出力しているコンテンツが動画コンテンツまたは音楽コンテンツであるとする。この場合、コンテンツ切替装置12は、動画コンテンツまたは音楽コンテンツの再生が中断された場合に、施設関連コンテンツの出力タイミングになったと判定することができる。これにより、コンテンツ切替装置12は、利用者Uが動画コンテンツまたは音楽コンテンツを視聴していない期間に、施設関連コンテンツを利用者Uに提供することができる。
【0042】
また、コンテンツ出力装置11が表示装置7へ出力しているコンテンツがネットコンテンツであるとする。この場合、コンテンツ切替装置12は、ネットコンテンツへの利用者Uによる操作が予め設定された期間内にない場合に、施設関連コンテンツの出力タイミングになったと判定することができる。
【0043】
また、情報処理装置10は、施設9以外の場所、例えば、自宅に移設することができる。この場合、情報処理装置10が施設9から自宅に移設された場合、コンテンツ切替装置12は、ネットワーク62に接続できないことを検出し、情報処理装置10が施設9以外の場所に移設されたと判定する。
【0044】
コンテンツ切替装置12は、情報処理装置10が施設9以外の場所に移設されたと判定した場合、不図示の広告サーバから広告コンテンツを取得し、コンテンツ出力装置11から出力されるコンテンツに代えて、取得した広告コンテンツを表示装置7へ出力することができる。広告コンテンツの出力タイミングは、施設関連コンテンツの出力タイミングと同様に、例えば、コンテンツ出力装置11によるネットコンテンツの出力状態に基づくタイミングである。
【0045】
なお、コンテンツ切替装置12は、情報処理装置10が施設9以外の場所に移設されたと判定した場合、かかる判定結果を示す情報をコンテンツ出力装置11へ送信する。コンテンツ出力装置11は、情報処理装置10が施設9以外の場所に移設されたことを示す情報をコンテンツ切替装置12から取得した場合、施設関連コンテンツを選択するためのアイコン71を含まないメニューコンテンツ70をコンテンツ切替装置12へ出力する。
【0046】
以下、情報処理装置10のコンテンツ切替装置12およびコンテンツ出力装置11をさらに詳細に説明する。
図4は、実施形態にかかるコンテンツ切替装置の構成の一例を示す図である。
【0047】
図4に示すように、コンテンツ切替装置12は、通信部20と、無線通信部21と、記憶部22と、通信端子23,24と、処理部25とを備える。通信部20は、ネットワーク6
2の無線LANアクセスポイント4
2に無線通信によって接続され、ネットワーク6
2を介してサーバ2との間で情報の送受信を行う。
【0048】
無線通信部21は、識別子情報送信装置3からBluetoothやRFIDなどの無線通信によって送信される識別子情報を受信する。かかる識別子情報は、例えば、領域X、領域Y、領域Zを含む。例えば、領域Xには、施設9毎に固有の識別子情報が含まれ、領域Yには、施設9のフロアに固有の識別子情報が含まれ、領域Zには、施設9の居室に固有の識別子情報が含まれる。
【0049】
なお、識別子情報送信装置3から送信される識別子情報がBluetooth LE(Low Energy)の識別子情報である場合、領域Xは、“UUID(組織)”であり、領域Yは、“major(グルーピング)”であり、領域Zは、“minor(個識別)”である。
【0050】
記憶部22は、施設9の利用者U毎に付与されるアカウント情報を記憶する。かかるアカウント情報は、後述するように無線通信部21で受信された識別子情報に基づいて処理部25またはサーバ2によって生成される。
【0051】
通信端子23は、コンテンツ出力装置11と不図示の通信ケーブルを介して接続され、通信端子24は、表示装置7と不図示の通信ケーブルを介して接続される。通信ケーブルは、例えば、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)ケーブル、またはDisplayPortケーブルなどの通信ケーブルであり、通信端子23,24は、例えば、HDMI端子またはDisplayPort端子である。
【0052】
処理部25は、不図示の通信ケーブルおよび通信端子23を介して、映像データ、音声データ、および制御データを含む送信信号をコンテンツ出力装置11から受信したり、表示装置7から送信される制御信号を含む送信信号をコンテンツ出力装置11へ送信したりすることができる。
【0053】
処理部25は、入出力部30と、アカウント生成処理部31と、情報取得部32と、判定部33と、第2コンテンツ取得部34と、第2コンテンツ出力部35と、切替部36と、出力制御部37とを備える。
【0054】
入出力部30は、コンテンツ出力装置11から送信されるコンテンツを取得する第1コンテンツ取得部40を有しており、不図示の通信ケーブルおよび通信端子23を介して、コンテンツ出力装置11から送信される送信信号を取得し、取得した送信信号を切替部36へ出力する。また、入出力部30は、表示装置7から切替部36を介して出力される送信信号を、不図示の通信ケーブルおよび通信端子23を介して、コンテンツ出力装置11へ出力する。
【0055】
アカウント生成処理部31は、無線通信部21によって識別子情報送信装置3から受信した識別子情報に基づいて、利用者Uのアカウント情報を生成する。例えば、アカウント生成処理部31は、識別子情報送信装置3から受信された識別子情報と、識別子情報を受信した日時を示す情報とを含む利用者IDと、全ての利用者Uに共通のパスワードとを含むアカウント情報を生成する。アカウント生成処理部31は、生成したアカウント情報を記憶部22に記憶させる。
【0056】
また、アカウント生成処理部31は、識別子情報送信装置3から受信された識別子情報を通信部20およびネットワーク62を介してサーバ2へ送信することもできる。この場合、サーバ2は、コンテンツ切替装置12から送信された識別子情報に基づいて、識別子情報を含む利用者IDを生成する。かかる利用者IDは、利用者U毎に異なる情報である。サーバ2は、利用者IDと共通のパスワードとを含むアカウント情報を、ネットワーク62を介して、コンテンツ切替装置12へ送信する。アカウント生成処理部31は、サーバ2から送信されるアカウント情報を記憶部22に記憶させる。
【0057】
情報取得部32は、通信部20およびネットワーク62を介して、コンテンツ出力装置11から送信される情報を取得する。コンテンツ出力装置11から送信される情報は、例えば、選択されたアイコン71を示す選択情報やコンテンツ出力装置11のメニューコンテンツ70またはネットコンテンツの出力状態を示す出力状態情報などである。
【0058】
判定部33は、表示装置7への施設関連コンテンツの出力タイミングになったか否かを判定する。判定部33は、情報取得部32によってコンテンツ出力装置11からの選択情報が取得された場合に出力タイミングになったと判定する。
【0059】
また、判定部33は、コンテンツ出力装置11から情報取得部32によって取得された出力状態情報に基づいて、表示装置7への施設関連コンテンツの出力タイミングになったか否かを判定する。
【0060】
例えば、判定部33は、出力状態情報が表示装置7において動画コンテンツまたは音楽コンテンツの再生が中断されたことを示す場合に、施設関連コンテンツの出力タイミングになったと判定する。また、判定部33は、出力状態情報がネットコンテンツへの利用者Uによる操作が予め設定された期間内にないことを示す場合に、施設関連コンテンツの出力タイミングになったと判定する。
【0061】
判定部33は、施設関連コンテンツの出力タイミングになったと判定した場合、切替部36へ第1切替リクエストを出力する。第1切替リクエストは、表示装置7との通信接続先をコンテンツ出力装置11側から第2コンテンツ出力部35側へ切り替えることを要求するリクエストである。
【0062】
また、判定部33は、切替部36を介して表示装置7と第2コンテンツ出力部35とが通信可能に接続されている状態で、表示装置7から切替部36を介して送信される操作情報を取得する。操作情報は、不図示のリモートコントローラまたはタッチパネルなどの入力装置への利用者Uの操作を示す情報である。
【0063】
判定部33は、表示装置7からの操作情報が施設関連コンテンツの停止要求である場合、切替部36へ第2切替リクエストを出力する。第2切替リクエストは、表示装置7との通信接続先を第2コンテンツ出力部35側からコンテンツ出力装置11側へ切り替えることを要求するリクエストである。
【0064】
第2コンテンツ取得部34は、判定部33によって施設関連コンテンツの出力タイミングになったと判定された場合に、記憶部22に記憶されたアカウント情報に対応する施設関連コンテンツを通信部20およびネットワーク62を介してサーバ2から取得する。アカウント情報に対応する施設関連コンテンツは、例えば、利用者U毎に固有の利用者専用コンテンツ、検査説明コンテンツ、食事案内コンテンツ、およびアンケートコンテンツである。
【0065】
第2コンテンツ取得部34は、アカウント情報およびコンテンツ種別情報を含むコンテンツ送信要求を通信部20およびネットワーク62を介してサーバ2へ送信することで、サーバ2からアカウント情報に対応する施設関連コンテンツを取得する。コンテンツ種別情報は、施設関連コンテンツの種別を示す情報であり、情報取得部32によって取得された選択情報で示される選択アイコンの種別である。
【0066】
例えば、第2コンテンツ取得部34は、選択情報に
図3に示すアイコン71
1が選択されたことを示す情報を含む場合、利用者Uの利用者専用コンテンツをサーバ2から取得する。また、第2コンテンツ取得部34は、選択情報に
図3に示すアイコン71
3が選択されたことを示す情報を含む場合、利用者Uの検査説明コンテンツをサーバ2から取得する。
【0067】
また、第2コンテンツ取得部34は、切替部36を介して表示装置7と第2コンテンツ出力部35とが通信可能に接続されている状態で、表示装置7からの操作情報に応じてサーバ2から施設関連コンテンツを取得する。例えば、第2コンテンツ取得部34は、表示装置7からの操作情報が施設関連コンテンツのリンク情報を含む場合、かかるリンク情報に応じた施設関連コンテンツを通信部20およびネットワーク62を介してサーバ2から取得する。
【0068】
また、第2コンテンツ取得部34は、情報処理装置10が施設9以外に移設されて通信部20がネットワーク62以外のネットワークに接続されているか否かを判定する。第2コンテンツ取得部34は、通信部20がネットワーク62以外のネットワークに接続されていると判定した場合、出力状態情報に基づく上述した出力タイミングで、施設関連コンテンツに代えて、広告コンテンツをサーバ1から通信部20を介して受信する。
【0069】
第2コンテンツ出力部35は、第2コンテンツ取得部34によって取得された第2コンテンツを切替部36へ出力する。なお、第2コンテンツ出力部35は、第2コンテンツ取得部34に含まれる構成であってもよい。
【0070】
切替部36は、情報処理装置10の起動時において、表示装置7とコンテンツ出力装置11とを通信可能に接続する。そして、コンテンツ出力装置11から出力されるメニューコンテンツ70が、通信端子23、入出力部30、切替部36、および通信端子24を介して表示装置7へ出力され、表示装置7から操作情報が、通信端子24、切替部36、入出力部30、および通信端子23を介してコンテンツ出力装置11へ出力される。
【0071】
切替部36は、表示装置7とコンテンツ出力装置11とが通信可能に接続されている状態で、判定部33から第1切替リクエストが出力された場合、表示装置7の通信接続先をコンテンツ出力装置11側から第2コンテンツ出力部35側へ切り替える。これにより、切替部36を介して表示装置7と第2コンテンツ出力部35とが通信可能に接続され、第2コンテンツ出力部35から出力される施設関連コンテンツが切替部36を介して表示装置7へ出力され、表示装置7から操作情報が切替部36を介して判定部33や第2コンテンツ取得部34へ出力される。
【0072】
また、切替部36は、切替部36を介して表示装置7とコンテンツ出力装置11とが通信可能に接続されている状態で、判定部33から第2切替リクエストが出力された場合、表示装置7の通信接続先を第2コンテンツ出力部35側からコンテンツ出力装置11側へ切り替える。これにより、切替部36を介して表示装置7とコンテンツ出力装置11とが通信可能に接続され、情報処理装置10の起動時の状態に戻る。
【0073】
出力制御部37は、判定部33が出力状態情報に基づいて出力タイミングになったと判定した場合、コンテンツ出力装置11からコンテンツ切替装置12へのコンテンツの出力を停止させる制御信号を通信部20およびネットワーク62を介してコンテンツ出力装置11へ出力する。これにより、コンテンツ出力装置11からコンテンツ切替装置12へのコンテンツの出力が停止する。
【0074】
また、出力制御部37は、判定部33が第2切替リクエストを切替部36へ送信する際に、コンテンツ出力装置11からコンテンツ切替装置12へのコンテンツの出力を再開させる制御信号を通信部20およびネットワーク62を介してコンテンツ出力装置11へ出力する。これにより、コンテンツ出力装置11からコンテンツ切替装置12へのコンテンツの出力が再開する。
【0075】
次に、コンテンツ出力装置11の構成について説明する。
図5は、実施形態に係るコンテンツ出力装置の構成の一例を示す図である。
図5に示すように、コンテンツ出力装置11は、通信端子50と、通信部51と、記憶部52と、処理部53とを備える。
【0076】
通信端子50は、コンテンツ切替装置12と不図示の通信ケーブルを介して接続されるHDMI端子またはDisplayPort端子である。処理部53は、通信端子50および不図示の通信ケーブルを介して、映像データ、音声データ、および制御データを含む送信信号をコンテンツ切替装置12へ送信したり、表示装置7から送信される制御信号を含む送信信号を不図示の通信ケーブルおよび通信端子50を介してコンテンツ切替装置12から受信したりする。
【0077】
通信部51は、ネットワーク61を介してサーバ1との間で情報の送受信を行い、また、ネットワーク62を介してサーバ2との間で情報の送受信を行う。なお、ネットワーク61,62が物理的に同一で仮想的に異なるネットワークである場合、通信部51は、ネットワーク61用のネットワークアドレスを用いて、サーバ1との間で情報の送受信を行い、ネットワーク62用のネットワークアドレスを用いて、サーバ2との間で情報の送受信を行う。
【0078】
記憶部52は、メニューコンテンツ70の情報であるメニュー情報60を記憶している。処理部53は、記憶部52からメニュー情報60を取得し、取得したメニュー情報60に基づいて、通信端子50を介してメニューコンテンツ70をコンテンツ切替装置12へ出力する。
【0079】
また、処理部53は、コンテンツ切替装置12を介して表示装置7から出力される操作情報を通信端子50から取得する。操作情報は、例えば、選択されたアイコン71の種別を示す選択情報、またはネットコンテンツのリンク情報である。処理部53は、操作情報が選択情報であり、選択情報で示される選択アイコンがネットコンテンツを選択するためのアイコンである場合、選択アイコンに対応するネットコンテンツをサーバ1から通信部51を介して取得する。そして、処理部53は、取得したネットコンテンツをコンテンツ切替装置12へ通信端子50を介して出力する。
【0080】
また、処理部53は、操作情報が選択情報であり、選択情報で示される選択アイコンが施設関連コンテンツを選択するためのアイコンである場合、かかる選択情報をコンテンツ切替装置12へ通信部51を介して送信する。
【0081】
また、処理部53は、操作情報がネットコンテンツのリンク情報である場合、かかるリンク情報を含む送信要求を通信部51経由でサーバ1へ送信し、サーバ1からリンク情報に対応するネットコンテンツを通信部51経由で取得する。そして、処理部53は、取得したネットコンテンツをコンテンツ切替装置12へ通信端子50を介して出力する。
【0082】
また、処理部53は、通信端子50または通信部51を介して制御信号を取得した場合、かかる制御信号に基づく制御を行う。例えば、処理部53は、コンテンツ切替装置12へのコンテンツの出力を停止させる制御信号を取得した場合、コンテンツ切替装置12へのコンテンツの出力を停止する。また、処理部53は、コンテンツ切替装置12へのコンテンツの出力を再開させる制御信号を取得した場合、コンテンツ切替装置12へのコンテンツの出力を再開する。
【0083】
つづいて、コンテンツ切替装置12の処理部25による処理を説明する。
図6は、実施形態に係るコンテンツ切替装置の処理部による処理の一例を示すフローチャートである。
図6に示すように、コンテンツ切替装置12の処理部25は、切替部36を第1状態に設定する(ステップS10)。第1状態は、表示装置7の通信接続先がコンテンツ出力装置11側である状態である。
【0084】
次に、処理部25は、コンテンツ出力装置11から選択情報を取得したか否かを判定する(ステップS11)。処理部25は、選択情報を取得したと判定した場合(ステップS11:Yes)、施設関連コンテンツをサーバ2から取得し(ステップS12)、切替部36を第2状態に設定する(ステップS13)。第2状態は、表示装置7の通信接続先が第2コンテンツ出力部35側である状態である。そして、処理部25は、ステップS12で取得した施設関連コンテンツを表示装置7へ出力する(ステップS14)。
【0085】
処理部25は、ステップS14の処理が終了した場合、または選択情報を取得していないと判定した場合(ステップS11:No)、表示装置7から操作情報を取得したか否かを判定する(ステップS15)。処理部25は、操作情報を取得したと判定した場合(ステップS15:Yes)、操作情報が停止要求であるか否かを判定する(ステップS16)。
【0086】
処理部25は、操作情報が停止要求であると判定した場合(ステップS16:Yes)、施設関連コンテンツの出力を停止し(ステップS17)、切替部36を第1状態に設定する(ステップS18)。処理部25は、操作情報が停止要求ではないと判定した場合(ステップS16:No)、施設関連コンテンツをサーバ2から取得し、取得した施設関連コンテンツを表示装置7へ出力する(ステップS19)。
【0087】
処理部25は、ステップS18の処理が終了した場合、ステップS19の処理が終了した場合、または操作情報を取得していないと判定した場合(ステップS15:No)、動作終了の操作が実行されたか否かを判定する(ステップS20)。処理部25は、動作終了の操作が実行されていないと判定した場合(ステップS20:No)、処理をステップS11へ移行する。また、処理部25は、動作終了の操作が実行されたと判定した場合(ステップS20:Yes)、
図6に示す処理を終了する。
【0088】
つづいて、コンテンツ出力装置11の処理部53による処理を説明する。
図7は、実施形態に係るコンテンツ出力装置の処理部による処理の一例を示すフローチャートである。
図7に示すように、コンテンツ出力装置11の処理部53は、メニューコンテンツ70をコンテンツ切替装置12へ出力する(ステップS30)。
【0089】
次に、処理部53は、表示装置7からコンテンツ切替装置12を介して操作情報を取得したか否かを判定する(ステップS31)。処理部53は、操作情報を取得したと判定した場合(ステップS31:Yes)、操作情報が選択情報であるか否かを判定する(ステップS32)。ステップS32の処理において、処理部53は、操作情報がリンク情報である場合、操作情報が選択情報ではないと判定する。
【0090】
処理部53は、操作情報が選択情報であると判定した場合(ステップS32:Yes)、選択情報がネットコンテンツのアイコン71の選択を示すか否かを判定する(ステップS33)。処理部53は、操作情報が選択情報ではないと判定した場合(ステップS32:No)、選択情報がネットコンテンツのアイコン71の選択を示すと判定した場合(ステップS33:Yes)、サーバ1からネットコンテンツを取得し、取得したネットコンテンツをコンテンツ切替装置12へ出力する(ステップS34)。
【0091】
処理部53は、選択情報がネットコンテンツのアイコン71の選択を示さないと判定した場合(ステップS33:No)、通信部51を介してコンテンツ切替装置12へ選択情報を出力する(ステップS35)。処理部53は、ステップS34の処理が終了した場合、ステップS35の処理が終了した場合、または操作情報を取得していないと判定した場合(ステップS31:No)、コンテンツ切替装置12から通信部51を介して制御信号を取得したか否かを判定する(ステップS36)。
【0092】
処理部53は、制御信号を取得したと判定した場合(ステップS36:Yes)、制御信号に応じた制御を実行する(ステップS37)。処理部53は、ステップS37の処理が終了した場合、または制御信号を取得していないと判定した場合(ステップS36:No)、動作終了の操作が実行されたか否かを判定する(ステップS38)。処理部53は、動作終了の操作が実行されていないと判定した場合(ステップS38:No)、処理をステップS31へ移行する。また、処理部53は、動作終了の操作が実行されたと判定した場合(ステップS38:Yes)、
図7に示す処理を終了する。
【0093】
図8は、実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図8に示すように、情報処理装置10のコンテンツ出力装置11は、HDMI端子201と、マイクロプロセッサ202と、通信回路203とを備える。また、情報処理装置10のコンテンツ切替装置12は、HDMI端子101,102と、HMDIスイッチLSI(Large Scale Integration)103と、マイクロプロセッサ104と、通信回路105と、入出力インタフェイス106とを備える。
【0094】
上述した入出力部30および切替部36は、例えば、HMDIスイッチLSI103によって実現される。また、上述した記憶部22、アカウント生成処理部31、情報取得部32、判定部33、第2コンテンツ取得部34、第2コンテンツ出力部35、および出力制御部37は、例えば、マイクロプロセッサ104で実現される。また、上述した通信端子23,24は、HDMI端子101,102で実現される。また、上述した通信部20および無線通信部21は、通信回路105で実現される。入出力インタフェイス106は、例えば、USB(Universal Serial Bus)インタフェイスなどである。
【0095】
また、上述した通信端子50は、HDMI端子201で実現され、上述した通信部51は、通信回路203で実現され、上述した記憶部52および処理部53は、マイクロプロセッサ202によって実現される。マイクロプロセッサ104,202は、例えば、プロセッサ、メモリ、およびインタフェイス回路を含む。プロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、およびシステムLSI(Large Scale Integration)のうち一つ以上を含む。また、メモリは、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、およびEEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)のうち一つ以上を含む。
【0096】
以上のように、実施形態に係るコンテンツ切替装置12は、宿泊を伴うサービスを提供する施設においてコンテンツ出力装置11と表示装置7との間に接続され、第1コンテンツ取得部40と、第2コンテンツ取得部34と、切替部36とを備える。第1コンテンツ取得部40は、コンテンツ出力装置11から第1コンテンツを取得する。第1コンテンツは、例えば、メニューコンテンツ70またはネットコンテンツである。第2コンテンツ取得部34は、施設9で提供されるサービスにするコンテンツである第2コンテンツを施設9のネットワークを介して取得する。第2コンテンツは、例えば、施設関連コンテンツである。切替部36は、第1コンテンツ取得部40で取得された第1コンテンツと第2コンテンツ取得部34で取得された第2コンテンツとを選択的に切り替えて表示装置7へ出力する。これにより、コンテンツ切替装置12は、施設9の利用者Uに柔軟にコンテンツを提供することができる。
【0097】
また、コンテンツ切替装置12は、施設9の利用者U毎に付与されるアカウント情報を記憶する記憶部22を備える。第2コンテンツ取得部34は、アカウント情報に対応するコンテンツを第2コンテンツとして取得する。これにより、コンテンツ切替装置12は、利用者Uに対応するコンテンツを利用者Uに提供することができる。
【0098】
また、コンテンツ切替装置12は、表示装置7への施設関連コンテンツの出力タイミングになったか否かを判定する判定部33を備える。切替部36は、第1コンテンツを表示装置7へ出力している状態で判定部33によって出力タイミングになったと判定された場合、表示装置7へ出力するコンテンツを第1コンテンツから第2コンテンツへ切り替える。これにより、コンテンツ切替装置12は、施設関連コンテンツを利用者Uに提供することができる。
【0099】
また、コンテンツ切替装置12は、情報取得部32を備える。第1コンテンツには、第2コンテンツを選択するためのアイコン71が含まれており、情報取得部32は、アイコン71が選択された場合に、アイコン71が選択されたことを示す選択情報をコンテンツ出力装置11からネットワーク62を介して取得する。判定部33は、情報取得部32によって選択情報が取得された場合に出力タイミングになったと判定する。これにより、コンテンツ切替装置12は、切替部36によって第1コンテンツが表示装置7へ出力されている状態であっても、施設関連コンテンツを利用者Uに提供することができる。
【0100】
また、コンテンツ出力装置11は、アイコン71が選択された場合にコンテンツ切替装置12への第1コンテンツの出力を停止する。これにより、コンテンツ出力装置11は、施設関連コンテンツが利用者Uに提供される場合に、動画コンテンツなどの第1コンテンツの再生が継続されることを回避することができる。
【0101】
また、情報取得部32は、コンテンツ出力装置11の第1コンテンツの出力状態を示す出力状態情報をネットワーク62経由で取得する。判定部33は、情報取得部32によって取得された出力状態情報に基づいて、出力タイミングになったか否かを判定する。これにより、コンテンツ切替装置12は、第1コンテンツの出力状態に応じて、表示装置7に表示させるコンテンツを自動的に施設関連コンテンツに切り替えることができる。
【0102】
また、コンテンツ切替装置12は、出力制御部37を備える。出力制御部37は、判定部33が出力状態情報に基づいて出力タイミングになったと判定した場合、コンテンツ出力装置11からコンテンツ切替装置12への第1コンテンツの出力を停止させる制御信号をコンテンツ出力装置11へネットワークを介して出力する。これにより、コンテンツ切替装置12は、コ第1コンテンツが動画コンテンツである場合に、施設関連コンテンツが利用者Uに提供されている状態で、第1コンテンツの再生が継続されることを回避することができる。
【0103】
また、コンテンツ切替装置12は、無線通信部21とアカウント生成処理部31とを備える。無線通信部21は、施設9に設置された識別子情報送信装置3から無線送信される識別子情報を受信する。アカウント生成処理部31は、無線通信部21によって受信された識別子情報に基づいてアカウント情報を生成する。これにより、コンテンツ切替装置12は、識別子情報送信装置3が設置されている場所に配置することで、自動的にアカウント情報を設定することができる。
【0104】
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
【符号の説明】
【0105】
1,11~1n,2 サーバ
3 識別子情報送信装置
6,61,62,8 ネットワーク
7 表示装置
9 施設
10 情報処理装置
11 コンテンツ出力装置
12 コンテンツ切替装置
20,51 通信部
21 無線通信部
22,52 記憶部
25,53 処理部
31 アカウント生成処理部
32 情報取得部
33 判定部
34 第2コンテンツ取得部
35 第2コンテンツ出力部
36 切替部
37 出力制御部
40 第1コンテンツ取得部
100 コンテンツ提供システム