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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022121325
(43)【公開日】2022-08-19
(54)【発明の名称】梯子補剛部材及びそれを用いた梯子
(51)【国際特許分類】
   E06C 7/10 20060101AFI20220812BHJP
【FI】
E06C7/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021018614
(22)【出願日】2021-02-08
(71)【出願人】
【識別番号】509292412
【氏名又は名称】特殊梯子製作所有限会社
(71)【出願人】
【識別番号】519174001
【氏名又は名称】株式会社低炭素ファシリテイ研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100100044
【弁理士】
【氏名又は名称】秋山 重夫
(74)【代理人】
【識別番号】100205888
【弁理士】
【氏名又は名称】北川 孝之助
(72)【発明者】
【氏名】寺本 隆
(72)【発明者】
【氏名】松井 繁朋
(72)【発明者】
【氏名】平川 長
【テーマコード(参考)】
2E044
【Fターム(参考)】
2E044AA01
2E044BA01
2E044CB03
2E044CC01
2E044CC03
2E044DB01
2E044DB03
2E044EE00
(57)【要約】      (修正有)
【課題】たわみに加えて横振れを抑制することができる梯子補剛部材及びその梯子補剛部材を用いた梯子を提供する。
【解決手段】梯子本体11のたわみを低減するために、梯子本体11に取り付けられる梯子補剛部材20。梯子本体11の裏面側から突出する支持材22と、昇降時に引張力を受けるように支持材22を介して梯子本体11に張られる引張材21とを備え、引張材21は、裏面側から見て、梯子本体11の長手方向に対して角度をつけて張られる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
梯子本体のたわみを低減するために、梯子本体に取り付けられる梯子補剛部材であって、
梯子本体の裏面側に突出する支持材と、
昇降時に引張力を受けるように支持材を介して梯子本体に張られる引張材とを備え、
引張材は、裏面側から見て、梯子本体の長手方向に対して角度をつけて張られる、梯子補剛部材。
【請求項2】
引張材は、裏面側から見てX字状又は略く字状に張られる、請求項1記載の梯子補剛部材。
【請求項3】
支持材の左右方向の幅が、梯子本体の左右方向の幅よりも大とされ、
引張材は、裏面側から見て、梯子本体から左右方向にはみ出して張られる、請求項1又は2記載の梯子補剛部材。
【請求項4】
第1支持材と第2支持材とを備え、
引張材が、第1支持材よりも上側、第2支持材よりも下側の2ヵ所でX字状に張られる、請求項1~3のいずれかに記載の梯子補剛部材。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載の梯子補剛部材を用いた梯子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、梯子を使用する際のたわみ、横振れを抑制する梯子補剛部材及びその梯子補剛部材を用いた梯子に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1、2には、立て掛けて使用する梯子において、横桟間にワイヤを掛け渡すとともに、そのワイヤの中央付近に支持材を立ててワイヤを張ることで、昇降面(表面)の反対側(裏面側)に生じるたわみを防止することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002-168078号公報
【特許文献2】特開2002-227578号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで梯子を昇降する際には、たわみに加えて、梯子に上った使用者から見て左右方向の揺れ(横揺れ)が生じる。梯子の長さが4m程度と短い場合にはあまり問題にならないが、6mを超えるような長尺の場合、横揺れの影響は大きく使用者に不安を与えることもある。
【0005】
ただ、特許文献1、2では、1本のワイヤを梯子の長手方向に対して平行に張っただけであるため、横振れまで抑制することは困難である。
【0006】
そこで本発明は、たわみに加えて横振れを抑制することができる梯子補剛部材及びその梯子補剛部材を用いた梯子の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の梯子補剛部材20は、梯子本体11のたわみを低減するために、梯子本体11に取り付けられる梯子補剛部材であって、梯子本体11の裏面側に突出する支持材22と、昇降時に引張力を受けるように支持材22を介して梯子本体11に張られる引張材21とを備え、引張材21は、裏面側から見て、梯子本体11の長手方向に対して角度をつけて張られることを特徴としている。
【0008】
上記梯子補剛部材20においては、引張材21が、裏面側から見てX字状又は略く字状に張られてもよい。また、支持材22の左右方向の幅W1が、梯子本体11の左右方向の幅W2よりも大とされ、引張材21は、裏面側から見て、梯子本体11から左右方向にはみ出して張られてもよい。
【0009】
第1支持材22Aと第2支持材22Bとを備え、引張材21が、第1支持材22Aよりも上側、第2支持材22Bよりも下側の2ヵ所でX字状に張られてもよい。
【0010】
本発明の梯子10は、上記いずれかの梯子補剛部材20を用いていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本発明の梯子補剛部材は、引張材が、昇降時に引張力を受けるように支持材を介して梯子本体に張られているため、梯子本体の裏面側へのたわみを抑制することができる。また、引張材が、梯子本体の裏面側から見て、梯子本体の長手方向に対して角度をつけて張られているため、昇降面から見て、梯子本体が左右方向に変位しようとしても引張材によってその変位が抑制される。従って、昇降時における横揺れを防止することができる。
【0012】
引張材が、裏面側から見てX字状又は略く字状に張られる場合、横揺れ防止効果を一層得られる。支持材の左右方向の幅が、梯子本体の左右方向の幅よりも大とされ、引張材が、裏面側から見て、梯子本体からはみ出して張られる場合、梯子本体の長手方向と平行な線と引張材とがなす角をより大きくすることができ、横揺れを一層抑制することができる。また、梯子本体の長手方向の中心軸周りのねじれを抑制する効果も生じる。
【0013】
第1支持材と第2支持材とを備え、引張材が、第1支持材よりも上側、第2支持材よりも下側の2ヵ所でX字状に張られる場合、梯子本体の長手方向と平行な線と引張材とがなす角をより一層大きくすることができ、横揺れやねじれをより一層抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態に係る梯子の斜視図である。
図2】梯子本体の概略図であって、図2Aが伸長時、図2Bが収縮時、図2Cが折り畳み時を示す。
図3】支持材の形状を示す概略図である。
図4図4Aが梯子を側面から見た図、図4Bが梯子を裏面から見た図である。
図5】本発明の異なる実施形態に係る梯子を裏面から見た図である。
図6】本発明のさらに異なる実施形態に係る梯子を裏面から見た図である。
図7】本発明のさらに異なる実施形態に係る梯子であって、図7Aが側面から見た図、図7Bが裏面から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、梯子10の一実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。本発明の梯子10は、梯子本体11と、梯子補剛部材20とを備えている。なお、各図において、上下は、梯子10を建物等の対象物に立て掛けて使用する際の上下、左右は、梯子10を昇降する使用者から見ての左右、前後は、梯子本体11を中心として昇降面側を前、昇降面と反対側を後としている。表裏は、昇降面を表、昇降面と反対側を裏としている。なお、図1以下は、全て伸縮式の梯子に適用した例を示しているが、伸縮しない固定式梯子や中折れ式梯子等にも適用できる補剛構造である。
【0016】
[梯子本体]
梯子本体11は、図1図2Aに示すように、互いに略平行に配置された一対の支柱12、12と、一対の支柱12、12間に設けられた複数の横桟16とを備えている。支柱12は、筒状体13から構成されている。筒状体13は、外筒体14と、外筒体14の両端にそれぞれ接続された内筒体15とを備えている。
【0017】
外筒体14は、軸方向両端に開口を有する略円筒状とされている。また、軸方向の略中央部には、図2Cに示すように、外筒体14を折り畳み可能とするヒンジ部4aが設けられている。ヒンジ部14aの近傍には、キャスターや車輪等の移動手段14bが設けられており、折り畳んだ状態で搬送し易くなっている。
【0018】
内筒体15は略円筒状とされている。内筒体15は複数設けられており、先端に向かうにつれて小径となっている。そして図2Bに示すように、外筒体14や自身より大径(自身より外筒体14側)の内筒体15に入れ子状に収容可能とされている。
【0019】
横桟16は略角筒状であって、外筒体14同士や内筒体15同士を繋ぐようにして設けられている。横桟16同士は互いに略平行である。
【0020】
支柱12と横桟16の材質としては、金属やプラスチックを採用することができる。また、支柱12と横桟16とで異なる材質を使用してもよい。なお、強度確保と軽量化の観点から言えばマグネシウム合金を用いることが好ましい。
【0021】
上記構成の梯子本体11は、伸長時の長さが3~10m、好ましくは4~8mとされている。
【0022】
なお、梯子本体11としては、上記伸縮梯子のように中間部で折り畳み可能なものの他、外筒体14の一方にのみ中筒体15が入れ子状に収容可能とされた伸縮梯子や、通常の梯子(長尺の支柱に対して複数の横桟が取り付けられたものであって、それ単体もしくはそれを繋ぎ合わせたもの)を用いてもよい。
【0023】
[梯子補剛部材]
梯子補剛部材20は、図1に示すように、引張材21と、梯子本体11の中間部において引張材21を支持する支持材22とを備えている。
【0024】
引張材21は、線材21aと、線材21aの両端に設けられた取付部21bとからなる。線材21aは鋼製ワイヤである。ただ、合成樹脂繊維(特にアラミド繊維、ポリアレート繊維、超高分子ポリエチレン繊維)やガラス繊維、炭素繊維からなるロープであってもよい。取付部21bは支柱12や横桟16を挟持可能なクランプからなる。なお、単に線材21aの先端を環状に形成し、支柱12や横桟16に通して固定できるようにするだけでも良いし、クランプの他、支柱12や横桟16に掛け留め可能なフック等、種々の取付手段を採用し得る。
【0025】
梯子補剛部材20は、引張材21に所定の張力を与えるための緊張手段21cを備えていてもよい。緊張手段21cとしてはターンバックルが挙げられる。また、引張材21の線材21aを巻き取るための巻き取り手段(図示しない)を備えていてもよい。巻き取り手段としてはリールが挙げられる。なお、緊張手段21cと巻き取り手段とを兼ねてもよい。
【0026】
支持材22は、引張材21を梯子本体11から離して張るためのものである。具体的には、図1に示すように略門型であって、2本の柱材22aと、2本の柱材22aの上端に跨る1本の横架材22bとで構成されている。そして、横架材22bの左右端部に、引張材21の線材21aを通すための挿通孔22cが設けられている。ただ、挿通孔22cの代わりに、引張材21をガイドするガイド部材を設けてもよい。また、支持材22の形状としては、図3Aに示す略門型に限らず、図3Bに示すように、2本の柱材22aから横架材22bが左右方向に突出した略貫無し鳥居型や、図3Cに示すように、2本の柱材22aの上端が互いに近接して横架材22bが無い、もしくは横架材22bが短い略山形であってもよい。柱材22aの基端部には、支柱12や横桟16に固定するための固定手段22dを備えている。固定手段22dとしては、例えば支柱12や横桟16を挟持可能なクランプである。支持材22の高さH1は、梯子本体11を側面から見たとき、支柱12の中心軸と引張材21とがなす角α1が3度以上、好ましくは4度以上となるような高さとされている。これは、角α1が3度未満であれば、引張材21に加わる張力が過大となり、引張材21の径の増大を招くためである。例えば、全長6m(取付部21bから支持材22までの距離(上下方向の距離)が2600mm)の梯子本体11の場合、高さ180mmの支持材22を用いることで角α1は約4度となる。
【0027】
上記支持材22は、支柱12や横桟16に予め一体的に取り付けられていてもよい。柱材22aの基端部が回動自在とされており、使用時には引き起こし、使用後は倒せるようにしてもよい。材質は金属、合成樹脂、木等、引張材21から受ける圧縮力に耐えるものであれば種々の材質を使用可能である。
【0028】
[取り付け方]
まず、支持材22を梯子本体11の中間部に取り付ける。この際、昇降面の反対側(裏面側)に支持材22が突出するように取り付ける。続いて、支持材22よりも上側の支柱12もしくは横桟16と、また支持材22よりも下側の支柱12もしくは横桟16との間に引張材21を掛け渡す。この際、引張材21の中央付近を支持材22に支持させて、梯子本体11のたわみ方向に作用するトラス構造を形成する(図4A参照)。
【0029】
また、左右方向に作用する引張ブレースを形成するため、裏面側から見て、梯子本体11の長手方向に対して角度をつけて引張材21を張る。これは、支柱12の中心軸に対して角度をつけて張るともいえる。具体的には、図4Bに示すように、引張材21の一端を、上側の横桟16の例えば右側に固定し、引張材21の中間部を、支持材22の、一端を固定した側とは反対側(左側)に固定し、引張材21の他端を、下側の横桟16の、一端を固定した側と同じ側(右側)に固定する。また、同じようにして反対側にも引張材21を張る。このようにして引張材21を張ると、図に示すように、梯子本体11の裏面側から見て、上側の横桟16と支持材22との間でX字状に引張材21が張られ、また、支持材22と下側の横桟16との間でX字状に引張材21が張られることになる。
【0030】
上記構成の梯子10を建物等の対象物に立て掛け、その状態で人が昇降すると、梯子本体11は対象物側にたわもうとするが、梯子本体11に梯子補剛部材20を取り付けたことによってトラス機構が形成されているため、引張材21が引張力を受け、支持材22が圧縮力を受けることで、支持材22を介して梯子本体11の中央付近が支えられることとなり、前後方向のたわみが抑制される。また、左右方向に作用するブレースが形成されているため、梯子本体11の横振れも抑制される。さらに、矩形フレーム(2本の支柱12と2本の横桟16で構成されたフレーム)の面外に引張材21が位置しているため、梯子本体11の長手方向の中心軸周りのねじれ(左右の支柱12、12の前後方向のたわみ量の差)を抑制する効果も生じる。
【0031】
[他の実施形態]
図5Aは、支持材22の形状を変えたものである。図5Aに示す梯子10では、支持材22の横架材22bが左右方向に張り出している。この状態は、支持材22の左右方向の幅W1が、梯子本体11の左右方向の幅W2よりも大とされていると言える。また、引張材21が、梯子本体11の裏面側から見て、梯子本体11から左右方向にはみ出して張られていると言える。このように支持材22を左右方向に張り出させることで、裏面側から見たときの、梯子本体11の長手方向と平行な線と引張材21とがなす角α2を図4Bのものに比べて大きくすることができ、その分、横揺れ抑制効果が増す。また、梯子本体11の長手方向の中心軸から見て支柱12よりも外側に引張材21が位置することになるため、ねじれを抑制する効果も増す。側面の状態は、図4Aと同様である。従って、図4Aのものと同様のたわみ抑制効果を得られる。
【0032】
図5Bは、支持材22の形状は図5のものと同様としつつ、引張材21の張り方を異ならせている。具体的には、引張材21の一端、中間部、他端が全て同じ側(例えば右側)に固定されており、裏面側から見て略く字状とされている。なお、梯子本体11の左右両側に引張材21が張られているため、引張材21のみに着目すれば、略く字状が向かい合うように張っているといえ、支持材22の横架材22bを含めて見れば、略H字状に張っているともいえる。このような張り方の場合、X字状にはならないが、梯子本体11の裏面側から見て、梯子本体11の長手方向に対して角度をつけて引張材21を張ることができる。そのため、このような略く字状の張り方であっても横揺れ抑制効果を得られる。また、梯子本体11の長手方向の中心軸から見て、支柱12よりも外側に引張材21が位置することになるため、ねじれを抑制する効果も得られる。側面の状態は、図4Aと同様である。従って、図4Aのものと同様のたわみ抑制効果を得られる。
【0033】
図6は、1つのX字状を形成したものである。図4B図5A図5Bに示すものは、支持材22の横架材22bに対して圧縮力が作用するが、図6のように引張材21を張ることで支持材22にそのような力が作用しない。なお、支持材22の形状としては、支持材22の横架材22bを中央に寄せた略三角形状(図3C参照)としてもよい。いずれにせよ側面の状態は、図4Aと同様である。
【0034】
図7は、支持材22を2つ設けたものである。具体的には、支持材22を梯子本体11の長手方向の中央から所定距離(例えば取付部21b、21b間の距離の1/9~1/4)離して2つ配置している。引張材21は、図7Bに示すように、引張材21の一端を、上側の横桟16の例えば右側に固定し、引張材21の中間部を、第1支持材22Aの、一端を固定した側とは反対側(左側)に固定するとともに、第2支持材22Bの、一端を固定した側とは反対側(左側)に固定し、引張材21の他端を、下側の横桟16の、一端を固定した側と同じ側(右側)に固定する。また、同じようにして反対側にも引張材21を張る。このように張ることで、第1支持材22Aよりも上側に1つ、第2支持材22Bよりも下側に1つのX字状のブレースを形成することができる。また、図7Aに示すように、第1支持材22Aと第2支持材22Bとの間にも、側面から見てX字状となるように引張材21を張っている。
【0035】
このように支持材22を2つにすることで、ブレースの縦横比が小さくなり、梯子本体11の長手方向と平行な線と引張材21とがなす角α2を図4Bのものに比べて大きくすることができ、その分、横揺れ抑制効果が増す。たわみ抑制効果やねじれ抑制効果は図4Bのものと同様である。
【0036】
以上に、この発明の実施形態について説明したが、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することが可能である。例えば、上記実施形態では引張材21を複数設けていたが、1つにしてもよい。引張材21を複数設けた場合、各引張材21の張力を合わせる必要があるが、1つの引張材21を一筆書きの要領で張ればそのような作業が不要となる。
【符号の説明】
【0037】
10 梯子
11 梯子本体
12 支柱
13 筒状体
14 外筒体
14a ヒンジ部
14b 移動手段
15 内筒体
16 横桟
20 梯子補剛部材
21 引張材
21a 線材
21b 取付部(取付手段)
21c 緊張手段
22 支持材
22a 柱材
22b 横架材
22c 挿通孔
22d 固定手段
22A 第1支持材
22B 第2支持材
H1 支持材の高さ
α1 支柱の中心軸と引張材とがなす角
α2 梯子本体の長手方向と平行な線と引張材とがなす角
W1 支持材の左右方向の幅
W2 梯子本体の左右方向の幅
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7