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▶ 吉岡 由里香の特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022012135
(43)【公開日】2022-01-17
(54)【発明の名称】マスクカバー
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/11 20060101AFI20220107BHJP
【FI】
A41D13/11 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020113728
(22)【出願日】2020-07-01
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和2年6月1日に美容室さららにて公開 令和2年6月3日、令和2年6月5日、令和2年6月6日に美容室さららにて配布
(71)【出願人】
【識別番号】520239643
【氏名又は名称】吉岡 由里香
(74)【代理人】
【識別番号】100121773
【弁理士】
【氏名又は名称】相原 正
(72)【発明者】
【氏名】吉岡 由里香
(57)【要約】
【課題】衛生マスクの表裏両面の汚れを防止することのできるマスクカバーを提供する。
【解決手段】マスクカバー10は、マスク紐3により耳に掛けて口周りを覆うように装着される衛生マスク1をカバーするマスクカバー10において、左右両端に開口12が形成された横長筒型のカバー布本体11と、左右両端の開口12に設置された、カバー布本体11の表側に位置する表面布16と裏側に位置する裏面布21とを着脱自在に連結する留め具30と、を備える。また、カバー布本体11は、表面布16と裏面布21とを重ねた状態で、左右両端に開口12が形成されるように上縁部と下縁部を縫い糸25で縫い合わせて構成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マスク紐により耳に掛けて口周りを覆うように装着される衛生マスクをカバーするマスクカバーにおいて、
左右両端に開口が形成された横長筒型のカバー布本体と、
左右両端の前記開口に設置された、前記カバー布本体の表側に位置する表面布と裏側に位置する裏面布とを着脱自在に連結する留め具と、
を備えることを特徴とするマスクカバー。
【請求項2】
前記カバー布本体は、前記表面布と前記裏面布とを重ねた状態で、左右両端に開口が形成されるように上縁部と下縁部を縫い合わせて構成されたことを特徴とする請求項1記載のマスクカバー。
【請求項3】
前記留め具は、前記カバー布本体の左右両端において、下端付近にのみ設置されていること特徴とする請求項1又は2記載のマスクカバー。
【請求項4】
前記留め具は、前記裏面布の前記表面布の側に設置されたボタンと、前記表面布の前記ボタンに対応する位置に形成されたボタンホールとから構成されることを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載のマスクカバー。
【請求項5】
前記ボタンホールは、縦方向に細長く延在するように形成されていることを特徴とする請求項4記載のマスクカバー。
【請求項6】
前記カバー布本体は、前記左右両端の開口において、前記裏面布が前記表面布より縦方向に長く、前記上縁部及び前記下縁部を縫い合わせることで前記裏面布が弛んでいることを特徴とする請求項2記載のマスクカバー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、不織布マスク等の衛生マスクをカバーするマスクカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、家庭用の衛生マスクとして、使い捨ての不織布マスクが広く提供されている。このような不織布マスクに対して、外側の表面の汚れを防止したり、ファッション性を高めたりするために、衛生マスクの表面を覆うマスクカバーが従来から提供されており、例えば、下記特許文献1~3に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2012-217660号公報
【特許文献2】特開2015-119806号公報
【特許文献3】登録実用新案第3155845号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
衛生マスクは、使用により、内側の裏面にも装着者の分泌物や口紅やファンデーション等の化粧品が付着して汚れるが、従来の表面だけを覆うカバーでは、衛生マスクの裏面の汚れを防ぐことはできない。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、衛生マスクの表裏両面の汚れを防止することのできるマスクカバーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係るマスクカバーは、マスク紐により耳に掛けて口周りを覆うように装着される衛生マスクをカバーするマスクカバーにおいて、左右両端に開口が形成された横長筒型のカバー布本体と、左右両端の前記開口に設置された、前記カバー布本体の表側に位置する表面布と裏側に位置する裏面布とを着脱自在に連結する留め具と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るマスクカバーによれば、筒型のカバー布本体内に衛生マスクを収納することで、衛生マスクの表裏両面の汚れを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本発明の実施形態に係るマスクカバーの構成を示す図である。
図2図2は、本発明の実施形態に係るマスクカバーの分解斜視図である。
図3図3は、本発明の実施形態に係るマスクカバーの使用態様を説明するための正面図である。
図4図4は、本発明の実施形態に係るマスクカバーの使用態様を説明するための斜視図である。
図5図5は、本発明の実施形態に係るマスクカバーの使用態様を説明するための斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1図5を参照しながら、本発明の実施形態に係るマスクカバーについて説明する。図1(a)は、マスクカバーの正面図、図1(b)は、マスクカバーの背面図を示している。本実施形態では、使い捨ての衛生マスクである不織布マスクに用いる布製で横長筒型のマスクカバーについて説明する。
【0010】
ここで、不織布マスク1は、横長の長方形状の多層不織布シート2と、不織布シート2を耳に引っ掛けて装着するための左右一対の伸縮性のあるマスク紐3とを備えている。不織布シート2の左右に位置するマスク紐3は、それぞれ、一端が不織布シート2の上端隅に連結固定され、他端が不織布シート2の下端隅に連結固定されている。
【0011】
不織布マスク1の使用により汚れるのは、装着時に外気に接する表面や、装着者の口元に接する裏面であるため、布製筒型のマスクカバー10内に不織布マスク1の不織布シート2を収納し、不織布シート2全体をマスクカバー10で覆うことで、使用による不織布シート2の表裏両面の汚れを防止し、不織布マスク1を繰り返し何度も使用することができる。一方、布製のマスクカバー10は、布製で洗うことができるため、洗うことで繰り返し使用することができる。
【0012】
マスクカバー10は、横長の筒状のカバー布本体11と、カバー布本体11の所定の箇所を留めるための留め具30とを備えている。カバー布本体11は、表側に位置する横長の表面布16と、裏側に位置する同じく横長の裏面布21と、表面布16と裏面布21の左右両端を除いた周縁を縫い合わせた縫い糸25とを備えている。
【0013】
不織布マスク1をマスクカバー10で覆った状態で、マスク紐3を耳に掛けてマスクカバー10付き不織布マスク1を人の顔に装着すると、裏面布21が内側(裏側)に位置して装着者の口周りに接触し、表面布16が外側(表側)に位置して外気に露出する。
【0014】
本実施形態では、表面布16の生地として通常の織物生地を採用し、裏面布21の生地として、ガーゼ生地を採用しているが、カバー布本体11の布生地としては、タオル生地や不織布等の種々の生地を採用することができ、また、表面布16と裏面布21の布生地として同じ生地を採用しても良い。
【0015】
表面布16は、直線状の上底よりも下底が長く、この下底が外側に凸の略円弧状である略台形状の第一表面布片17と、第一表面布片17と同じ形状の第二表面布片18とを備える。表面布16は、第一表面布片17と第二表面布片18のそれぞれの略円弧形状の下底を重ねて縫い合わせてから、この重ねて連結された下底を中心に第一表面布片17と第二表面布片18を左右に開くことで形成される。
【0016】
このように、表面布16は、直線状ではなく略円弧状の下底を向かい合わせて、一対の表面布片17,18を縫い合わせた構造であるため、全体として平面形状ではなく、表面布16の左右方向中心に位置して上下方向に延在する表面布片17,18の縫い合わせ部分(下底部分)が、縫い合わせ部分を先端に外側に向けて膨らむ立体形状となる。
【0017】
また、表面布16を外側(正面側)から見ると、左右両端に位置する上底から中央の縫い合わせ部分(下底部分)に向けて徐々に縦方向のサイズが大きくなる、左右対称の形状である。
【0018】
なお、表面布16の表面は、マスクカバー10付きの不織布マスク1を装着した際に、外側から見える部分であるため、表面布16の表面にイラストを描くなどデザインを施すようにしても良い。
【0019】
裏面布21は、表面布16と略同じ形状であり、同様に、直線状の上底よりも下底が長く、この下底が外側に凸の略円弧状である略台形状の第一裏面布片22及び第二裏面布片23を備え、これらの下底を重ねて縫い合わせてから、第一裏面布片22と第二裏面布片23を左右に開くことで形成される。
【0020】
ここで、裏面布片22,23の上底の長さ(裏面布21の左右両端の縦方向の長さ)は、表面布片17,18の上底の長さ(表面布16の左右両端の縦方向の長さ)よりも若干(例えば、1cm)長くなっている。
【0021】
このような構成の表面布16と裏面布21とを、中央の膨らみが同じ方向となるように重ね合わせて、周縁を縫い糸25により縫い合わせることで、筒状のカバー布本体11が構成される。
【0022】
具体的には、縫い糸25は、表面布16及び裏面布21の縁回りのうち、重ねられた上縁部及び下縁部の略全体を縫い合わせる。表面布16及び裏面布21の上縁部及び下縁部は、略台形状の表面布片17,18及び裏面布片22,23の脚の部分に相当する。
【0023】
このように縫い合わせることで、左右の両端部に開口12が形成された、筒型で横長のカバー布本体11が構成される。なお、カバー布本体11の下縁の左右両端近傍には、留め具30が位置するため、表面布16及び裏面布21の下縁の左右両端付近は縫い糸25により縫い合わせされていない。
【0024】
また、上述したように、表面布16及び裏面布21は、左右方向の中央部分(縫い合わせ部分)が外側に膨らんでおり、カバー布本体11は、左右方向中央が外側に膨らんだ立体的な形状となる。
【0025】
また、裏面布片22,23の上底部分である裏面布21の左右両端部分の縦の長さは、表面布片17,18の上底部分である表面布16の左右両端部分の長さよりも長く、また、表面布16及び裏面布21の上縁及び下縁を合わせて重ねた状態で両者を縫い合わせているため、上縁部及び下縁部が縫い合わされたカバー布本体11の左右の開口12では、裏面布21の方が縦方向において布が余って弛んでいる(図1(b)参照)。
【0026】
このように、開口12において、裏面布21を弛ませることで、後述する開口12から不織布マスク1を出し入れする際に、開口12を大きく開くことができ、出し入れ作業の作業性を格段に向上させることができる。
【0027】
マスクカバー10付きの不織布マスク1を装着すると、マスクカバー10の表面布16が最も外側に位置して外観に現れるため、表面布16の開口12の部分を弛ませると、しわになった部分が外から見えてしまい、外観上好ましくないが、裏面布21であれば、装着時に装着者の顔に接触する内側部分であり、外から見えないため、外観を損ねることなく、開口12を大きく開けることができる。
【0028】
留め具30は、ボタン31と、ボタンホール35とを備え、カバー布本体11の左右両端の下端付近にのみ設置され、設置場所において、表面布16と裏面布21とを着脱自在に連結する。
【0029】
ボタン31は、裏面布21の左右両端の下側付近の表面布16側(外側)の面に、ボタンつけ糸32により取り付けられている。ボタンホール35は、表面布16の左右両端の下側付近のボタン31に対向する位置に、縦方向(鉛直方向)に延在するように形成されている。
【0030】
ボタン31をボタンホール35に通すことで、ボタン31の設置場所において、表面布16と裏面布21とを連結することができ、ボタン31をボタンホール35から外すことで、表面布16と裏面布21との連結状態を解消して、当該設置場所において両者を互いにフリーな状態とすることができる。
【0031】
以上、マスクカバー10の構成について説明したが、続いて、マスクカバー10の使用態様について、主に図4及び図5を参照しながら説明する。マスクカバー10を使用する際には、不織布マスク1をマスクカバー10内に収納した状態で、マスクカバー10の左右開口12からそれぞれマスク紐4を引き出し、マスク紐3を耳に掛けることで、マスクカバー10付きの不織布マスク1を装着する。
【0032】
まず、不織布マスク1を開口12からマスクカバー10内に入れる際には、マスクカバー10の左右の留め具30は、両方とも外し、開口12が大きく開けるようにしておく。その後、マスクカバー10の一方の開口12を開き、不織布マスク1の不織布シート2を左右何れか一端から筒型のマスクカバー10内に挿入する。
【0033】
不織布シート2の挿入にあたっては、不織布マスク1を装着する際に外側に位置する不織布シート2の表面がカバー布本体11の表面側16に位置し、内側に位置する裏面が裏面布21側に位置する姿勢で挿入する。
【0034】
不織布シート2を挿入する側と反対側のマスクカバー10の開口12からも指を入れ、不織布シート2の挿入先端部分を摘まんで引っ張ったりしながら、不織布シート2の全体をカバー布本体11内に収納させる。
【0035】
収納後は、不織布マスク1の左右のマスク紐3を、それぞれ左右の開口12から外に出す。また、収納後、不織布シート2がマスクカバー10内で綺麗に平面状に拡がるように、不織布シート2の位置や形状を整える。
【0036】
不織布シート2を整え、マスク紐3の位置を調整した後に、マスクカバー10の留め具30を留める。具体的には、左右両側のマスク紐3を、不織布シート2の下端隅に固定されている一端の固定部分から、ボタン31(留め具30)の下方を通過して開口12の外側に引き出し、ボタン31(留め具30)の上方を通って、開口12の内側に位置する不織布シート2の上端隅の他端の固定部分につながるように整える。
【0037】
このように、マスク紐3の一端側に留め具30の下方を通過させた状態で留め具30を留めることで、留め具30により表面布16と裏面布21とが連結されると、留め具30の下方に位置しているマスク紐3は、留め具30よりも上方に移動することができない。
【0038】
以上により、不織布マスク1のマスクカバー10内への収納が完了する(図4参照)。収納後、左右のマスク紐3をそれぞれ左右の耳に引っ掛けることで、マスクカバー10付き不織布マスク1を装着者の顔に装着することができる。
【0039】
図5に示すように、不織布マスク1を装着すると、口元に位置する不織布シート2に対して、装着者の耳は上方に位置するため、不織布シート2は、マスク紐3により斜め上方に引っ張り上げられながら装着される。
【0040】
そうすると、マスクカバー10内で不織布シート2の左右の下端部がマスク紐3によってそれぞれ斜め上方に引っ張られることになり、不織布シート2がマスクカバー10内で上方にずり上がってずれてしまうおそれがある。このような不織布シート2のずり上がりは、マスクカバー10付きの不織布マスク1の装着者が動いて衝撃が加わる度に起こり易くなる。
【0041】
これに対して、本実施形態のように、カバー布本体11の左右の下端付近に、表面布16と裏面布21とを着脱自在に連結する留め具30を設け、不織布シート2の下端隅に連結固定されたマスク紐3の一端側に留め具30の下方を通過させることで、マスク紐3が上方に引っ張られたときに、マスク紐3の一端側が留め具30に引っ掛かって、マスクカバー10に対してそれ以上上方に移動することはできず、ずり上がることがないため、不織布シート2がマスクカバー10に対してずれてしまうのを防止することができる。
【0042】
以上、本実施形態に係るマスクカバー10について説明したが、本実施形態によれば、筒型のカバー布本体11内に不織布マスク1の不織布シート2を収納するため、不織布シート2の表面及び裏面の双方の汚れを防止することができる。よって、使用後にマスクカバー10を外して綺麗な別のマスクカバー10と交換することで、不織布マスク1をそのまま繰り返し使用することができる。また、マスクカバー1は、布製であり、洗濯することで繰り返し使用することができる。
【0043】
また、本実施形態では、カバー布本体11の左右下端付近に表面布16と裏面布21とを着脱自在に連結する留め具30を設置しており、マスクカバー10の装着時には、留め具30を外すことで、開口12を大きく開いて不織布マスク1の挿入を楽にすることができ、不織布マスク1の装着時には、留め具30を留めることで、マスク紐3が留め具30よりも上方に移動するのを阻止し、不織布シート2がマスクカバー10に対して上方にずれるのを防止することができる。
【0044】
また、マスクカバー10の重量が増えると、不織布マスク1を介して装着者の耳等への負担も大きくなり、また、マスクカバー10への留め具30の設置個数が増えると、見た目の外観も悪くなる。これに対して、本実施形態では、留め具30の設置個数を、カバー布本体11の左右下端付近の2箇所のみと必要最低限に抑えており、装着者への装着による負担増やマスクカバー10のファッション性の低下を抑えることができる。
【0045】
また、本実施形態では、留め具30として、ボタン31とボタンホール35とを用いているので、手軽に低コストで、留め具30を設置することができる。また、ボタン31を裏面布21の表面布16側の面に設置し、ホタンホール35を表面布16に形成しているので、留め具30が不織布マスク1の装着者の顔に触れて不快感等を与えることもない。
【0046】
また、留め具30を閉じたマスクカバー1付き不織布マスク1の装着時に、表面布16に形成されたボタンホール35を通されたボタン31が表面布16の外側に露出することになる。よって、真珠デザインのボタン等、デザイン性の高いボタン31を採用することで、マスクカバー10のファッション性を高めることもできる。
【0047】
また、本実施形態では、装着の口周りに接触する裏面布21として、吸湿性が高く、通気性の良いガーゼ生地を採用しているため、不織布マスク1の使用による肌荒れや乾燥肌を防止することができる。
【0048】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で、種々の変形が可能である。例えば、本実施形態に係るマスクカバーを構成する各部材の形状やサイズは適宜変更可能である。
【0049】
また、上記実施形態では、留め具として、ボタンとボタンホールの組合せを採用したが、スナップボタン、面ファスナー、ホック等、表面布と裏面布とを所定の箇所で着脱自在に連結可能な留め具であれば、適宜、他の構造の留め具を採用することができる。
【0050】
また、カバー布本体の内側の左右中央付近に、内部に収納された不織布シートの位置や形状を整えるために内部にアクセスするめの開口をさらに設けるようにしても良い。この場合、第一裏面布片と第二裏面布片との境界部分の上側と下側に縦長の開口をそれぞれ設けるようにすれば良い。
【0051】
また、上記実施形態では、カバー布本体の左右両端に形成された開口から不織布マスクを出し入れするように構成したが、カバー布本体の裏面布の左右中央付近に縦長の中央開口をさらに設け、この開口から不織布マスク1を出し入れするようにしても良い。
【0052】
この場合、中央開口の布片縁が装着者の口に当たったり、口の中に入ったりして不快とならないように、中央開口部分において、第一裏面布片又は第二裏面布片の中央側の縁を長くして、他方の裏面布片の内側の奥へ入れて布片縁を重ねるようにするのがより望ましい。
【0053】
また、上記実施形態では、横長筒型のカバー布本体を、別々の表面布と裏面布とを重ねて周縁を縫い合わせることで形成したが、一続きの生地(表面布と裏面布とが一続きの生地)から筒型のカバー布本体を形成するようにしても良い。この場合、例えば、裏面布に上下方向に開けるような横方向の切れ目を入れておき、不織布マスクを収納する際には、この切れ目からカバー布本体を上下方向に開き、収納後は、切れ目を閉じて筒型となったカバー布本体により、不織布マスクの不織布シートを覆うこともできる。
【符号の説明】
【0054】
10 マスクカバー
11 カバー布本体
12 開口
16 表面布
17 第一表面布片
18 第二表面布片
21 裏面布
22 第一裏面布片
23 第二裏面布片
25 縫い糸
30 留め具
31 ボタン
32 つけ糸
35 ボタンホール
1 不織布マスク
2 不織布シート
3 マスク紐
図1
図2
図3
図4
図5