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特開2022-121622シーケンス生成のための方法および装置
<図1>
  • 特開-シーケンス生成のための方法および装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022121622
(43)【公開日】2022-08-19
(54)【発明の名称】シーケンス生成のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20220812BHJP
【FI】
H04L27/26 114
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022105829
(22)【出願日】2022-06-30
(62)【分割の表示】P 2019549002の分割
【原出願日】2017-06-15
(71)【出願人】
【識別番号】510020354
【氏名又は名称】中▲興▼通▲訊▼股▲ふぇん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan District Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】リー ヨン
(72)【発明者】
【氏名】ルー ジャオファ
(72)【発明者】
【氏名】チェン イージャン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン チュアンシン
(72)【発明者】
【氏名】リー ユー ゴー
(57)【要約】
【課題】シーケンス生成のための方法および装置の提供。
【解決手段】チャネル推定を実施するための基準信号シーケンスを生成するための方法および装置。一実施形態では、本方法は、初期化値を判定することと、初期化値を所定の正の整数M未満であるように限定し、限定された初期化値を提供することと、限定された初期化値を、所定の数Lのシーケンス値を有する初期化シーケンスの中にマッピングすることと、初期化シーケンスを擬似乱数生成器に提供し、擬似乱数シーケンスを生成することと、PRNSに基づいて、RSシーケンスを生成することとを含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信デバイスにおいて基準信号を生成するための方法であって、前記方法は、
初期化値が所定の正の整数M以上であるかどうかを判定することと、
前記初期化値が前記所定の正の整数M以上であると判定することに応答して、前記初期化値にモジュロ演算を実行することによって前記初期化値を限定することにより、限定された初期化値を取得することであって、前記初期化値は、被除数であり、Mは、除数であり、前記限定された初期化値は、前記モジュロ演算における残余である、ことと、
前記限定された初期化値を、所定の数Lのシーケンス値を有する初期化シーケンスの中にマッピングすることと、
前記初期化シーケンスを擬似乱数生成器に提供することにより、擬似乱数シーケンスを生成することと、
前記擬似乱数シーケンスに基づいて、前記基準信号を生成することと
を含み、
Lは、前記擬似乱数生成器に提供された前記初期化シーケンス内の要素の数に等しく、Mは、2のL乗に等しい、方法。
【請求項2】
前記初期化値は、Lに基づいて計算される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
基準信号を生成するように構成されている無線通信デバイスであって、前記無線通信デバイスは、少なくとも1つのプロセッサを備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
初期化値が所定の正の整数M以上であるかどうかを判定することと、
前記初期化値が前記所定の正の整数M以上であると判定することに応答して、前記初期化値にモジュロ演算を実行することによって前記初期化値を限定することにより、限定された初期化値を取得することであって、前記初期化値は、被除数であり、Mは、除数であり、前記限定された初期化値は、前記モジュロ演算における残余である、ことと、
前記限定された初期化値を、所定の数Lのシーケンス値を有する初期化シーケンスの中にマッピングすることと、
前記初期化シーケンスを擬似乱数生成器に提供することにより、擬似乱数シーケンスを生成することと、
前記擬似乱数シーケンスに基づいて、前記基準信号を生成することと
を行うように構成されており、
Lは、前記擬似乱数生成器に提供された前記初期化シーケンス内の要素の数に等しく、Mは、2のL乗に等しい、無線通信デバイス。
【請求項4】
前記初期化値は、Lに基づいて計算される、請求項3に記載の無線通信デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(技術分野)
本開示は、概して、無線通信に関し、より具体的には、無線通信のための基準信号シーケンスを生成するためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
(背景)
第5世代新電波(5G NR)無線通信ネットワークは、提案される次世代無線通信ネットワークであり、それに関する電気通信規格が、現在開発中である。5G NRネットワークは、完全モバイル式かつ接続された社会を可能にするためのエンドツーエンドエコシステムとなるであろう。次世代モバイルネットワークアライアンスは、5G NRネットワークが、2020年までに、事業および消費者需要を満たすために展開されるであろうと推定している。より高速の速度を提供することに加え、5G NRネットワークはまた、モノのインターネット(インターネット接続デバイス)ならびに自然災害時におけるブロードキャスト様サービスおよびライフライン通信等の新しいユースケースを満たす必要があるであろうことが予測される。キャリア、チップメーカー、相手先ブランド製造者(OEMS)、および後工程受託メーカー(OSAT)は、モバイルシステムおよび基地局が、新しいかつより高速のアプリケーションプロセッサ、ベースバンド、およびRFデバイスを要求するであろうため、本次世代(5G)無線規格に備えている。それらの現在の4G規格に定義されるもの以上の能力を定義する、更新された規格が、検討中であるが、それらの新しい能力は、現在のITU-T 4G規格下でグループ化されている。
【0003】
現在の規格では、基準信号(RS)が、典型的には、基地局(BS)において生成され、次いで、ユーザ機器(UE)デバイスに伝送され、チャネル推定を実施する。RSは、次いで、受信側UEデバイスによって使用され、基準信号受信電力(RSRP)測定等のチャネル推定測定を実施する。その後、UEデバイスは、測定結果を含有する報告を生成し、これは、次いで、BSに返信される。報告の受信に応じて、BSは、UEデバイスとのさらなるデータ通信のために、RSを伝送するために使用される特定のチャネルを使用するかどうかを決定することができる。複数の指向性ビームがUEデバイスと通信するために使用され得る、ビーム形成技法を実装する、多重入力/多重出力(MIMO)システムでは、BSは、そのようなチャネル推定技法を使用して、特定のUEデバイスと通信するための最良ビームを識別することができる。RSはまた、受信側UEデバイスによって使用され、プリコーディングマトリクスインジケータ(PMI)測定等のチャネル推定測定を実施する。その後、UEデバイスは、測定結果を含有する報告を生成し、これは、次いで、BSに返信される。報告の受信に応じて、BSは、UEデバイスとのさらなるデータ通信のための具体的プリコーディングマトリクスを決定することができる。
【0004】
しかしながら、5G NRネットワークでは、各BSのエリアカバレッジは、LTEにおけるBSのカバレッジエリアより小さくなり、その結果、所与のエリア内のBSの数が、現在のLTEネットワークと比較して、より大きくなるであろうことが考慮される。加えて、5G NRネットワークにおけるサブキャリア間隔(SCS)は、増加するであろう(例えば、15KHz~480KHzの範囲内の複数のSCSが、サポートされ得る)ことが考慮される。本考慮される5G NRシステムにおけるBSおよびSCSの数の増加は、さらに下記に議論されるように、チャネル推定のための基準信号を生成するために、潜在的問題を呈するであろう。
【0005】
基準信号は、基準信号シーケンスから生成され、これは、ひいては、擬似乱数生成器(PRNG)によって提供される擬似乱数シーケンス(PRNS)から生成される。PNRGは、固定長Lの初期化シーケンスによって初期化され、これは、ひいては、初期化シーケンス値(cinit)によって生成され、これは、ひいては、BSセルID数およびSCS等のパラメータの値に依存する。所与のエリア内のBSの数が増加するにつれて、BSセルIDの可能性として考えられる値もまた、比例的に増加する。したがって、cinitは、大きくなりすぎ(例えば、2^31を上回り、これは、2の31乗を意味する)、Lより大きい初期化シーケンス長をもたらし得、これは、長すぎて、RSシーケンスを生成するために使用されるPRNSを生成するためにPRNGによって使用されることができない。したがって、基準信号シーケンスを生成するための現在の技法は、検討される5N NRネットワークのために満足の行くものではないであろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
(発明の要約)
本明細書に開示される例示的実施形態は、先行技術に提示される問題のうちの1つ以上に関連する問題を解法し、かつ添付の図面と関連して検討されるときに以下の発明を実施するための形態を参照することによって容易に明白であろう、付加的特徴を提供することを対象とする。種々の実施形態によると、例示的システム、方法、デバイス、およびコンピュータプログラム製品が、本明細書に開示される。しかしながら、これらの実施形態は、限定ではなく、一例として提示されることが理解され、開示される実施形態に対する種々の修正が、本発明の範囲内に留まったまま行われることができることが、本開示を熟読する当業者に明白となるであろう。
【0007】
一実施形態では、無線通信デバイスにおいて基準信号(RS)シーケンスを生成するための方法は、初期化値を判定することと、初期化値を所定の正の整数M未満であるように限定し、限定された初期化値を提供することと、限定された初期化値を、所定の数Lのシーケンス値を有する初期化シーケンスの中にマッピングすることと、初期化シーケンスを擬似乱数生成器(PRNG)に提供し、擬似乱数シーケンス(PRNS)を生成することと、PRNSに基づいて、RSシーケンスを生成することとを含む。
【0008】
別の実施形態では、無線通信デバイスは、少なくとも1つのプロセッサであって、少なくとも1つのプロセッサは、初期化値を判定することと、初期化値を所定の正の整数M未満であるように限定し、限定された初期化値を提供することと、限定された初期化値を、所定の数Lのシーケンス値を有する初期化シーケンスの中にマッピングすることと、初期化シーケンスを擬似乱数生成器(PRNG)に提供し、擬似乱数シーケンス(PRNS)を生成することと、PRNSに基づいて、RSシーケンスを生成することとを行うように構成される、少なくとも1つのプロセッサと、RSシーケンスを別の無線通信デバイスに伝送するように構成される、送受信機とを含む。
本願明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
無線通信デバイスにおいて基準信号シーケンスを生成するための方法であって、前記方法は、
初期化値を判定することと、
前記初期化値を所定の正の整数M未満であるように限定し、限定された初期化値を提供することと、
前記限定された初期化値を、所定の数Lのシーケンス値を有する初期化シーケンスの中にマッピングすることと、
前記初期化シーケンスを擬似乱数生成器に提供し、擬似乱数シーケンスを生成することと、
前記擬似乱数シーケンスに基づいて、前記基準信号シーケンスを生成することと
を含む、方法。
(項目2)
前記初期化値cinitは、前記擬似乱数シーケンスに提供される前記初期化シーケンス内の要素の数と等しい、Lに基づいて計算され、n’は、OFDMフレーム内のスロットインデックスであり、lは、OFDMシンボルインデックスであり、
【数21】

は、セルインデックスであり、NCPは、OFDMシンボルの巡回プレフィックスに関連するパラメータである、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記初期化値cinitは、
【数22】

に基づいて計算され、前記所定の値Mは、2^Lと等しい、項目2に記載の方法。
(項目4)
CPは、通常巡回プレフィックスに関しては、1と、拡張巡回プレフィックスに関しては、0と等しい、項目3に記載の方法。
(項目5)
L=31である、項目3に記載の方法。
(項目6)
前記初期化値を限定することは、前記初期化値を計算するために使用される入力パラメータを所定の整数N未満であるように限定することを含む、項目1に記載の方法。
(項目7)
前記入力パラメータは、時間値を表す、項目6に記載の方法。
(項目8)
前記時間値は、直交周波数分割多重化(OFDM)フレームのスロットインデックスからの値を備える、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記時間値は、直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルのインデックスからの値を備える、項目7に記載の方法。
(項目10)
前記時間値は、規定された時間インターバル内の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルの数の所定の関数から計算される、項目7に記載の方法。
(項目11)
前記限定された入力パラメータ値は、前記入力パラメータ値およびNで実施されるモジュロ演算に基づいて計算される、項目6に記載の方法。
(項目12)
前記入力パラメータは、セルインデックスを備える、項目6に記載の方法。
(項目13)
チャネル推定を実施するための基準信号シーケンスを生成するように構成された無線通信デバイスであって、前記無線通信デバイスは、
少なくとも1つのプロセッサであって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
初期化値を判定することと、
前記初期化値を所定の値M未満であるように限定し、限定された初期化値を提供することであって、Mは、正の整数である、ことと、
前記限定された初期化値を、所定の数Lのシーケンス値を有する初期化シーケンスの中にマッピングすることと、
前記初期化シーケンスを擬似乱数生成器に提供し、擬似乱数シーケンスを生成することと、
前記擬似乱数シーケンスに基づいて、前記基準信号シーケンスを生成することと
を行うように構成されている、少なくとも1つのプロセッサと、
前記基準信号シーケンスを別の無線通信デバイスに伝送するように構成された送受信機と
を備える、無線通信デバイス。
(項目14)
前記初期化値cinitは、前記擬似乱数シーケンスに提供される前記初期化シーケンス内の要素の数と等しい、Lに基づいて計算され、n’は、OFDMフレーム内のスロットインデックスであり、lは、OFDMシンボルインデックスであり、
【数23】

は、セルインデックスであり、NCPは、OFDMシンボルの巡回プレフィックスに関連するパラメータである、項目13に記載の無線通信デバイス。
(項目15)
前記初期化値cinitは、
【数24】

に基づいて計算され、前記所定の値Mは、2^Lと等しい、項目14に記載の無線通信デバイス。
(項目16)
CPは、通常巡回プレフィックスに関しては、1と、拡張巡回プレフィックスに関しては、0と等しい、項目15に記載の無線通信デバイス。
(項目17)
L=31である、項目15に記載の無線通信デバイス。
(項目18)
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記初期化値を計算するために使用される入力パラメータを所定の整数N未満であるように限定することによって、前記初期化値を限定するように構成されている、項目13に記載の無線通信デバイス。
(項目19)
前記入力パラメータは、時間値を表す、項目18に記載の無線通信デバイス。
(項目20)
前記時間値は、直交周波数分割多重化(OFDM)フレームのスロットインデックスからの値を備える、項目19に記載の無線通信デバイス。
(項目21)
前記時間値は、直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルのインデックスからの値を備える、項目19に記載の無線通信デバイス。
(項目22)
前記時間値は、規定された時間インターバル内の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルの数の所定の関数から計算される、項目19に記載の無線通信デバイス。
(項目23)
前記限定された入力パラメータ値は、前記入力パラメータ値およびNで実施されるモジュロ演算に基づいて計算される、項目18に記載の無線通信デバイス。
(項目24)
前記入力パラメータは、基地局のインデックスを備える、項目18に記載の無線通信デバイス。
【0009】
本発明の種々の例示的実施形態は、以下の図を参照して下記に詳細に説明される。図面は、例証目的のためだけに提供され、単に、本発明の読者の理解を促進するための本発明の例示的実施形態を描写する。したがって、図面は、本発明の範疇、範囲、または可用性の限定と見なされるべきではない。明確にするため、かつ例証の容易性のため、これらの図面は、必ずしも、正確な縮尺で描かれていないことに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本開示のある実施形態による、本明細書に開示される技法が実装され得る、例示的セルラー通信ネットワークを図示する。
【0011】
図2図2は、本発明のいくつかの実施形態による、例示的基地局およびユーザ機器デバイスのブロック図を図示する。
【0012】
図3図3は、一実施形態による、基準信号シーケンスを生成するためのプロシージャのプロセスフローを図示する。
【0013】
図4図4は、別の実施形態による、基準信号シーケンスを生成するための初期化シーケンスを生成するためのプロシージャのプロセスフローを図示する。
【0014】
図5図5は、さらなる実施形態による、基準信号シーケンスを生成するための初期化シーケンスを生成するためのプロシージャのプロセスフローを図示する。
【0015】
図6図6は、さらに別の実施形態による、基準信号シーケンスを生成するための初期化シーケンスを生成するためのプロシージャのプロセスフローを図示する。
【0016】
図7図7は、さらなる実施形態による、基準信号シーケンスを生成するための初期化シーケンスを生成するためのプロシージャのプロセスフローを図示する。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(例示的実施形態の詳細な説明)
本発明の種々の例示的実施形態は、当業者が本発明を作製および使用することを可能にするために、付随の図を参照して下記に説明される。当業者に明白となるであろうように、本開示を熟読後、本明細書に説明される実施例の種々の変更または修正が、本発明の範囲から逸脱することなく、行われることができる。したがって、本発明は、本明細書に説明および図示される例示的実施形態および用途に限定されない。加えて、本明細書に開示される方法におけるステップの具体的順序または階層は、単に、例示的アプローチである。設計選好に基づいて、開示される方法またはプロセスのステップの具体的順序または階層は、本発明の範囲内に留まったまま、並べ替えられることができる。したがって、当業者は、本明細書に開示される方法および技法が、種々のステップまたは行為をサンプル順序において提示し、本発明が、明示的にそうではないことが述べられない限り、提示される具体的順序または階層に限定されないことを理解するであろう。
【0018】
図1は、本開示の種々の実施形態による、本明細書に開示される技法が実装され得る、例示的無線通信ネットワーク100を図示する。例示的通信ネットワーク100は、基地局(BS)102と、通信リンク110(例えば、無線通信チャネル)を介して相互に通信し得る、ユーザ機器(UE)デバイス104と、地理的エリア101にオーバーレイする、概念セル126、130、132、134、136、138、および140のクラスタとを含む。図1では、BS102およびUE104は、セル126の地理的境界内に含有される。他のセル130、132、134、136、138、および140のそれぞれは、その配分された帯域幅で動作し、適正な電波カバレッジをその意図されるユーザに提供する、少なくとも1つの基地局を含んでもよい。例えば、基地局102は、配分されたチャネル伝送帯域幅で動作し、適正なカバレッジをUE104に提供し得る。基地局102およびUE104は、それぞれ、ダウンリンク電波フレーム118およびアップリンク電波フレーム124を介して、通信してもよい。各電波フレーム118/124は、データシンボル122/128を含み得る、サブフレーム120/126にさらに分割されてもよい。本開示では、基地局(BS)102およびユーザ機器(UE)104は、概して、本明細書に開示される方法を実践し得る、「通信デバイス」の非限定的実施例として本明細書に説明される。そのような通信デバイスは、本発明の種々の実施形態によると、無線および/または有線通信することが可能であり得る。
【0019】
図2は、本発明のいくつかの実施形態による、無線通信信号、例えば、OFDM/OFDMA信号を伝送および受信する、例示的無線通信システム200のブロック図を図示する。システム200は、本明細書に詳細に説明される必要はない、既知または従来の動作特徴をサポートするように構成される、コンポーネントおよび要素を含んでもよい。一例示的実施形態では、システム200は、上記に説明されるように、図1の無線通信環境100等の無線通信環境内でデータシンボルを伝送および受信するために使用されることができる。
【0020】
システム200は、概して、基地局202と、UE204とを含む。基地局202は、BS送受信機モジュール210と、BSアンテナ212と、BSプロセッサモジュール214と、BSメモリモジュール216と、ネットワーク通信モジュール218とを含み、各モジュールは、必要に応じて、データ通信バス220を介して、相互に結合および相互接続される。UE204は、UE送受信機モジュール230と、UEアンテナ232と、UEメモリモジュール234と、UEプロセッサモジュール236とを含み、各モジュールは、必要に応じて、データ通信バス240を介して、相互に結合および相互接続される。BS202は、任意の無線チャネルまたは本明細書に説明されるようなデータの伝送のために好適な当技術分野において公知の他の媒体であり得る、通信チャネル250を介して、UE204と通信する。
【0021】
当業者によって理解されるであろうように、システム200はさらに、図2に示されるモジュール以外の任意の数のモジュールを含んでもよい。当業者は、本明細書に開示される実施形態に関連して説明される、種々の例証的ブロック、モジュール、回路、および処理論理が、ハードウェア、コンピュータ可読ソフトウェア、ファームウェア、または任意の実践的それらの組み合わせにおいて実装されてもよいことを理解するであろう。ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアの本可換性および互換性を明確に図示するために、種々の例証的コンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概して、その機能性の観点から説明される。そのような機能性が、ハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとして実装されるかどうかは、特定の用途および全体的システム上に課される設計制約に依存する。本明細書に説明される概念に精通する者は、そのような機能性を特定の用途毎に好適な様式で実装してもよいが、そのような実装決定は、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0022】
いくつかの実施形態によると、UE送受信機230は、本明細書では、それぞれ、アンテナ232に結合される、RF送信機および受信機回路を含む、「アップリンク」送受信機230と称され得る。デュプレックススイッチ(図示せず)が、代替として、時間デュプレックス方式において、アップリンク送信機または受信機をアップリンクアンテナに結合してもよい。同様に、いくつかの実施形態によると、BS送受信機210は、本明細書では、それぞれ、アンテナ212に結合される、RF送信機および受信機回路を含む、「ダウンリンク」送受信機210と称され得る。ダウンリンクデュプレックススイッチ(図示せず)は、代替として、時間デュプレックス方式において、ダウンリンク送信機または受信機をダウンリンクアンテナ212に結合してもよい。2つの送受信機210および230の動作は、アップリンク受信機が、無線伝送リンク250にわたる伝送の受信のために、アップリンクアンテナ232に結合されるのと同時に、ダウンリンク送信機が、ダウンリンクアンテナ212に結合されるように、時間的に協調される。好ましくは、最小限の保護時間のみをデュプレックス方向の変化間に伴って、近接時間同期が存在する。
【0023】
UE送受信機230および基地局送受信機210は、無線データ通信リンク250を介して通信し、特定の無線通信プロトコルおよび変調スキームをサポートし得る、好適に構成されたRFアンテナ配列212/232と協働するように構成される。いくつかの例示的実施形態では、UE送受信機608および基地局送受信機602は、ロングタームエボリューション(LTE)および新たな5G規格ならびに同等物等の産業規格をサポートするように構成される。しかしながら、本発明は、必ずしも、特定の規格および関連付けられたプロトコルに用途が限定されないことを理解されたい。むしろ、UE送受信機230および基地局送受信機210は、将来的規格またはその変形例を含む、代替または付加的無線データ通信プロトコルをサポートするように構成されてもよい。
【0024】
種々の実施形態によると、BS202は、例えば、進化型ノードB(eNB)、サービングeNB、標的eNB、フェムトステーション、またはピコステーションであってもよい。いくつかの実施形態では、UE204は、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレット、ラップトップコンピュータ、ウェアラブルコンピューティングデバイス等の種々のタイプのユーザデバイスにおいて具現化されてもよい。プロセッサモジュール214および236は、本明細書に説明される機能を実施するように設計される、汎用プロセッサ、コンテンツアドレス指定可能メモリ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、任意の好適なプログラマブル論理デバイス、離散ゲートまたはトランジスタ論理、離散ハードウェアコンポーネント、または任意のそれらの組み合わせとともに実装または実現されてもよい。このように、プロセッサは、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、状態機械、または同等物として実現され得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、デジタル信号プロセッサおよびマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサコアと併せた1つ以上のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成の組み合わせとして実装されてもよい。
【0025】
さらに、本明細書に開示される実施形態に関連して説明される方法またはアルゴリズムのステップは、直接、それぞれ、プロセッサモジュール214および236によって実行される、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアモジュール、または任意の実践的それらの組み合わせにおいて具現化されてもよい。メモリモジュール216および234は、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、可撤性ディスク、CD-ROM、または当技術分野において公知の任意の他の形態の記憶媒体として実現され得る。この点において、メモリモジュール216および234は、それぞれ、プロセッサモジュール210および230が、それぞれ、メモリモジュール216および234から情報を読み取り、そこに情報を書き込み得るように、プロセッサモジュール210および230に結合されてもよい。メモリモジュール216および234はまた、その個別のプロセッサモジュール210および230の中に統合されてもよい。いくつかの実施形態では、メモリモジュール216および234はそれぞれ、それぞれ、プロセッサモジュール210および230によって実行される命令の実行の間、一時的変数または他の中間情報を記憶するために、キャッシュメモリを含んでもよい。メモリモジュール216および234はまたそれぞれ、それぞれ、プロセッサモジュール210および230によって実行されるための命令を記憶するために、不揮発性メモリを含んでもよい。
【0026】
ネットワーク通信モジュール218は、概して、基地局送受信機602と、基地局202と通信するように構成される、他のネットワークコンポーネントおよび通信デバイスとの間の双方向通信を可能にする、基地局202のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、処理論理、および/または他のコンポーネントを表す。例えば、ネットワーク通信モジュール218は、インターネットまたはWiMAXトラフィックをサポートするように構成されてもよい。典型的展開では、限定ではないが、ネットワーク通信モジュール218は、基地局送受信機210が、従来のEthernet(登録商標)ベースのコンピュータネットワークと通信し得るように、802.3Ethernet(登録商標)インターフェースを提供する。このように、ネットワーク通信モジュール218は、コンピュータネットワーク(例えば、移動交換局(MSC))への接続のための物理インターフェースを含んでもよい。
【0027】
再び図1を参照すると、上記に議論されるように、BS102が、データを伝送し、UE104から受信する準備ができると、チャネル推定プロセスが、典型的には、BSが、実際に、データを伝送し、UE104から受信する前に、実施される。そのようなチャネル推定プロセスの間、1つ以上の基準信号は、典型的には、1つ以上の物理チャネルを介して、BS102からUE104に伝送される。代替実施形態では、1つ以上の基準信号は、UE104からBS102に伝送されることができる。
【0028】
図3は、いくつかの実施形態による、基準信号(RS)シーケンスを生成するプロセス300のフローチャートを図示する。動作301では、初期化値(例えば、cinit)が、判定される。初期化値を判定または計算する実施例は、下記にさらに詳細に議論されるであろう。次に、動作303では、初期化値は、所定の数M未満であるように限定され、限定された初期化値を提供し、Mは、正の整数である。初期化値をM未満であるように限定する技法の実施例は、下記にさらに詳細に議論される。次に、動作305では、限定された初期化値は、所定の関数に従って、所定の固定長Lの初期化シーケンスの中にマッピングされる。限定された初期化値をマッピングする技法の実施例は、下記にさらに詳細に議論される。動作307では、初期化シーケンスは、擬似乱数生成器(PRNG)に提供され、擬似乱数シーケンス(PRNS)を生成する。動作309では、PRNSは、従来の技法に従って、RSシーケンスを生成するために使用される。
【0029】
図4は、一実施形態による、基準信号シーケンスを生成するための初期化シーケンスを生成するためのプロセス400のプロセスフローを図示する。いくつかの実施形態によると、LTEに類似する方法が、セル間のCRI-RS干渉をランダム化するためのNR CSI-RSシーケンス生成のために実装される。LTEでは、上記に議論されるように、ランダムRSシーケンスは、擬似乱数シーケンス(PRNS)から生成され、これは、ひいては、擬似乱数生成器(PRNG)から生成される。いくつかの実施形態によると、PRNGは、固定長Lを有する初期化シーケンスで初期化される。
【0030】
上記に議論されるように、初期化シーケンスは、初期化値(cinit)から導出される。いくつかの実施形態によると、cinitは、各OFDMシンボルの開始に、以下のように計算され、
【数1】

initは、初期化値であり、n’は、OFDMフレーム内のスロットインデックスであり、lは、OFDMインデックスであり、
【数2】

は、セルのインデックス(またはセルID)であり、NCPは、通常巡回プレフィックス(CP)に関しては、1と、拡張CPに関しては、0と等しい。
【数3】

の値は、上位層によって構成されない限り、
【数4】

と等しい。
【数5】

の値の範囲は、セルを区別し、セルのランダム化を達成するために実装される。いくつかの実施形態によると、
【数6】

値範囲は、セルIDの値範囲から生じ、これは、5G NRプロトコルでは、最大値1007(例えば、max(NID)=1007)を有するであろう。いくつかの実施形態では、上記の方程式における値「7」は、「14」に変化されることができる。
【0031】
5G NRネットワークは、例えば、最大値120KHzを伴う、可変サブキャリア間隔(SCS)をサポートするであろうことが検討される。故に、
【数7】

の最大値は、1127であることができ、lは、SCSに比例する、OFDMインデックス(例えば、OFDMシンボルまたはサブキャリアインデックス)である。上記に基づいて、初期化値式max(cinit)=210*(1127)*(2*1007+1)+(2*1007+1)=2.3254e+009またはlog2(max(cinit))=31.1148である。いくつかの実施形態によると、初期化シーケンスx(i)は、以下の級数方程式を使用して生成され、
【数8】

式中、iは、0~30と等しい(すなわち、L=31)。したがって、初期化シーケンスx(i)は、上記に議論されるように、PRNGによって要求される初期化シーケンスの固定長に対応する、31の初期化値を含むであろう。しかしながら、本初期化方法下では、上記に議論されるように、5G NRネットワークにおけるNIDおよびlの増加されたパラメータ値に起因して、cinitの最大値は、2^31より大きく、これは、32の初期化シーケンス値をもたらすであろう。言い換えると、5G NRネットワークの入力パラメータを使用して、cinitを計算すると、cinitの最大値は、32の初期化シーケンス値を生成することができる一方、PRNGによって利用される初期化値の数は、31のみである。
【0032】
図4を依然として参照すると、動作401では、cinitの最大値は、上記に議論される方程式および入力パラメータを使用して、5G NRネットワークのために計算される。次に、動作403では、cinit値は、マッピング関係
【数9】

を使用して、Kシーケンス値を有するシーケンスx(i)にマッピングされ、式中、iは、0~K-1のインデックス値であり、Kは、Lより大きい正の整数であり、Lは、PRNGに提供されることになる初期化シーケンスの固定数のシーケンス値である。次に、動作405では、最低Lインデックス値に対応するL値を選択し、Lシーケンス値:x(0),x(1),...x(i),...x(L-1)を含有する新しいシーケンスを形成する。次に、動作407では、Lシーケンス値を含有する新しいシーケンスは、初期化シーケンスとしてPRNGに提供され、PRNシーケンスを生成する。その後、PRNシーケンスは、従来の技法に従って、RSシーケンスを生成するために使用される。いくつかの実施形態によると、BSプロセッサモジュール214(図2)は、本明細書に説明されるように、PRNGの動作を実施し、かつ基準信号シーケンスをPRNシーケンスから生成するように構成される。代替実施形態では、UEプロセッサモジュール236(図2)は、本明細書に説明されるように、PRNGの動作を実施し、かつ基準信号シーケンスをPRNシーケンスから生成するように構成されることができる。
【0033】
図5は、別の実施形態による、基準信号シーケンスを生成するための初期化シーケンスを生成するためのプロセス500のプロセスフローを図示する。動作501では、初期化値cinitは、上記に議論されるように、5G NRネットワークのパラメータを使用して計算される。動作503では、cinitの計算される値は、所定の値Mより小さくなるように限定され、新しい初期化値c’initを提供する。いくつかの実施形態では、Mは、2^31と等しくなるように設定される。代替実施形態では、Mは、2^L等の他の値に設定されることができ、Lは、例えば、32または33であることができる。次に、動作505では、新しい初期化値c’initは、長さLの初期化シーケンス:x(0),x(1),...x(L-1)をマッピングするために使用される。動作507では、初期化シーケンスは、PRNGに提供され、PRNシーケンスを生成する。その後、RSシーケンスは、従来の技法を使用して、PRNシーケンスから生成されることができる。
【0034】
種々の技法が、上記に議論される動作503において、値cinitをMより低くなるように限定し、新しい初期化値c’initを提供するために実装されることができる。例えば、いくつかの実施形態では、cinit<Mである場合、c’init=cinitであり、cinit>=Mの場合、c’init=M-1である。別の実施例として、いくつかの実施形態によると、c’initは、方程式:c’init=mod(cinit,M)に基づいて判定され、式中、mod(cinit,M)は、cinitおよびMのモジュロ演算を表し、これは、cinitがMによって除算された後、残余を返す。代替実施形態によると、c’init=floor(cinit*M/(U+1))であり、式中、「*」は、乗算関数であり、「/」は、除算関数であり、Uは、入力パラメータcinitの最大可能値であり、関数floor(a)は、aの整数部分と等しい。上記の技法のうちの任意の1つに従ってc’initを判定した後、c’initは、次いで、動作505において、長さLの初期化シーケンスの中にマッピングされ、マッピングは、マッピング関係:
【数10】

に従って実施される。
【0035】
図6は、別の実施形態による、基準信号シーケンスを生成するための初期化シーケンスを生成するための、プロセス600のプロセスフローを図示する。動作601では、スロットインデックスnまたはNID等の入力パラメータは、所定の値Nより小さくなるように限定され、5G NRネットワークにおいて、新しい限定された値を提供する。動作603では、値は、初期化値cinitを生成するために使用される。例えば、nが、限定されるべきパラメータである場合、Nは、スロット内のOFDMシンボル数に従って、10に設定されることができる(スロット内に14 OFDMシンボルの場合)または20(スロット内に7 OFDMシンボルの場合)。限定されたパラメータsは、次いで、初期化値cinit=fを生成するために使用され、fは、sの所定の関数である。動作605では、値cinitは、長さLの初期化シーケンスの中にマッピングされる。次に、動作607では、初期化シーケンスは、PRNGに提供され、PRNシーケンスを生成する。その後、RSシーケンスは、従来の技法を使用して、PRNシーケンスから生成されることができる。
【0036】
種々の技法が、上記に議論されるように、動作601において、入力パラメータ(例えば、nまたはNID)の値をNより低くなるように限定し、新しい初期化値sを提供するように実装されることができる。例えば、いくつかの実施形態では、n<Nである場合、n’=nであり、n>=Nである場合、n’=N-1である。別の実施例として、いくつかの実施形態によると、n’は、方程式:n’=mod(n,N)に基づいて判定され、式中、mod(n,M)は、nおよびNのモジュロ演算を表し、これは、nがNによって除算された後、残余を返す。代替実施形態によると、n’=floor(n*N/(U+1))であり、Uは、入力パラメータnの最大可能値であり、関数floor(a)は、aの整数部分と等しい。
【0037】
いくつかの実施形態によると、cinitの最大値は、2^31に限定される。または代替として、いくつかの実施形態によると、
【数11】

であり、
これは、c’initによって生成された最初の31シーケンス値に対応する初期化シーケンスを生成するであろう、値cinitをもたらす。いくつかの代替実施形態によると、値cinitは、以下:n’=mod(n,20)のように、値n’を限定することによって限定される。したがって、値cinitは、結果として生じる初期化シーケンスが、31シーケンス値のみを含有するであろうように、最大値2^31に限定されることができる。
【0038】
いくつかの他の実施形態によると、新しい修正された値cinitは、以下のように計算される。
【数12】

式中、
【数13】

である。結果として生じるc’init値は、次いで、31初期化シーケンス値のみを含有する、初期化シーケンスを生成するために使用されることができる。
【0039】
代替実施形態によると、cinitの代わりに、入力パラメータuが、時間を表してもよい。例えば、入力パラメータuは、時間インターバルのインデックスからのインデックス値であることができる。いくつかの実施形態によると、時間インターバルのインデックスは、フレーム内のスロットのインデックスまたはスロット内のOFDMシンボルのインデックスであることができる。他の実施形態では、当技術分野において公知のように、直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルのインデックスからのインデックス値でありもよい。代替として、入力パラメータは、いくつかの実施形態によると、時間インターバルのインデックスの所定の関数として判定されてもよい。いくつかの他の実施形態では、入力パラメータは、OFDMシンボルの時間インターバルインデックスの関数である。そのような関数の一実施例は、u=7(n+1)+l+1によって提供され、式中、uは、入力パラメータであり、nは、スロットインデックスであり、lは、OFDMインデックスである。
【0040】
図7は、いくつかの実施形態による、限定された初期化値を生成するための時間を表し、次いで、RSシーケンスを生成するための初期化シーケンスを生成するために使用される、入力パラメータを使用した、プロセス700のためのフローチャートを図示する。ステップ701では、時間値を表す、入力パラメータが、所定の値Nより小さくなるように限定される。いくつかの実施形態では、Nは、規定されたスロット内に含有されるOFDMシンボルの数の関数である。いくつかの実施形態によると、例えば、スロットが、T OFDMシンボルを含有する場合、N=20*7/Tであり、例えば、T=7である場合、N=20である、またはT=14である場合、N=10である。
【0041】
他の実施形態では、Nは、時間入力パラメータによって使用される値の数である。いくつかの実施形態によると、例えば、時間入力パラメータの値は、{u,u,..,uQ-1}であり、Qは、これらの値の数であり、Nは、Qと等しい。いくつかの実施形態によると、入力パラメータ値uは、例えば、上記に議論されるように、以下、すなわち、v=mod(u,N)のように、uおよびNを使用して、モジュロ演算を実施することによって、N未満であるように限定されることができる。結果として生じる値vは、次いで、初期化値cinitを生成するために使用される。初期化値cinitは、所定の長さ(例えば、L)の初期化シーケンスの中にマッピングされ、これは、次いで、上記に議論されるように、RSシーケンスを生成するために使用されることができる。
【0042】
時間を表す、入力パラメータの値は、ステップ701において、Nより小さくなるように限定された後、ステップ703において、したがって、限定された入力パラメータVは、初期化値cinitを計算するために使用される。次に、動作705では、初期化値cinitは、所定の長さLを有する初期化シーケンスの中にマッピングされる。次に、ステップ707では、初期化シーケンスは、PRNGに提供され、PRNシーケンスを生成する。その後、RSシーケンスは、従来の技法を使用して、PRNシーケンスから生成されることができる。
【0043】
本発明の種々の実施形態が、上記に説明されたが、それらは、限定としてではなく、実施例としてのみ提示されたことを理解されたい。同様に、種々の略図は、例示的アーキテクチャまたは構成を描写し得、これは、当業者が、本発明の例示的特徴および機能を理解することを可能にするために提供される。しかしながら、そのような当業者は、本発明は、図示される例示的アーキテクチャまたは構成に制限されず、種々の代替アーキテクチャおよび構成を使用して実装されることができることを理解するであろう。
【0044】
加えて、当業者によって理解されるであろうように、一実施形態の1つ以上の特徴は、本明細書に説明される別の実施形態の1つ以上の特徴と組み合わせられることができる。したがって、本開示の範疇および範囲は、上記に説明される例示的実施形態のいずれかによって限定されるべきではない。
【0045】
また、「第1」、「第2」等の指定を使用した本明細書における要素の任意の参照は、概して、それらの要素量または順序を限定するものではないことを理解されたい。むしろ、これらの指定は、本明細書では、2つ以上の要素または要素のインスタンス間で区別する便宜的手段として使用されることができる。したがって、第1および第2の要素の参照は、2つのみの要素が採用され得る、または第1の要素がある様式において、第2の要素に先行しなければならないことを意味するものではない。
【0046】
加えて、当業者は、情報および信号が種々の異なる技術および技法のいずれかを使用して表されることができることを理解するであろう。上記の説明において参照され得る、例えば、データ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、およびシンボルは、例えば、電圧、電流、電磁波、磁場または粒子、光場または粒子、もしくは任意のそれらの組み合わせによって表されることができる。
【0047】
当業者はさらに、本明細書に開示される側面に関連して説明される、種々の例証的論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、方法、および機能のいずれかが、電子ハードウェア(例えば、デジタル実装、アナログ実装、またはその2つの組み合わせ)、ファームウェア、命令を組み込む種々の形態のプログラムまたは設計コード(本明細書では、便宜上、「ソフトウェア」または「ソフトウェアモジュールと称され得る)、もしくはこれらの技法の任意の組み合わせによって実装されることができることを理解するであろう。ハードウェア、ファームウェア、およびソフトウェアの本可換性を明確に図示するために、種々の例証的コンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびステップは、概して、その機能性の観点から上記に説明されている。そのような機能性が、ハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェア、またはこれらの技法の組み合わせとして実装されるかどうかは、特定の用途および全体的システム上に課される設計制約に依存する。当業者は、説明される機能性を特定の用途毎に種々の方法で実装することができるが、そのような実装決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じさせるものではない。
【0048】
種々の実施形態によると、プロセッサ、デバイス、コンポーネント、回路、構造、機械、モジュール等は、本明細書に説明される機能のうちの1つ以上を実施するように構成されることができる。規定された動作または機能に関する、用語「~ように構成される(configured to)」または「~のために構成される(configured for)」は、本明細書で使用されるように、規定された動作または機能を実施するように物理に構築される、プログラムされる、および/または配列される、プロセッサ、デバイス、コンポーネント、回路、構造、機械、モジュール等を指す。
【0049】
さらに、当業者は、本明細書に説明される種々の例証的論理ブロック、モジュール、デバイス、コンポーネント、および回路が、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、もしくは任意のそれらの組み合わせを含み得る、集積回路(IC)内に実装される、またはそれによって実施されることができることを理解するであろう。論理ブロック、モジュール、および回路はさらに、アンテナおよび/または送受信機を含み、ネットワークまたはデバイス内の種々のコンポーネントと通信することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであることができるが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、または状態機械であることができる。プロセッサはまた、コンピューティングデバイス、例えば、DSPおよびマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併せた1つ以上のマイクロプロセッサの組み合わせ、または本明細書に説明される機能を実施するための任意の他の好適な構成の組み合わせとして実装されることができる。
【0050】
ソフトウェア内に実装される場合、機能は、1つ以上の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されることができる。したがって、本明細書に開示される方法またはアルゴリズムのステップは、コンピュータ可読媒体上に記憶されるソフトウェアとして実装されることができる。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体の両方を含み、コンピュータプログラムまたはコードを1つの場所から別の場所に転送するように可能にされ得る、任意の媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の利用可能な媒体であることができる。限定ではなく、一例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、もしくは所望のプログラムコードを命令またはデータ構造の形態で記憶するために使用され得、かつコンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含むことができる。
【0051】
本書では、用語「モジュール」は、本明細書で使用されるように、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、および本明細書に説明される関連付けられた機能を実施するためのこれらの要素の任意の組み合わせを指す。加えて、議論の目的のために、種々のモジュールは、離散モジュールとして説明される。しかしながら、当業者に明白となるであろうように、2つ以上のモジュールが、組み合わせられ、本発明の実施形態に従って関連付けられた機能を実施する、単一モジュールを形成してもよい。
【0052】
加えて、メモリまたは他の記憶装置ならびに通信コンポーネントが、本発明の実施形態において採用されてもよい。明確にする目的のために、上記の説明は、異なる機能ユニットおよびプロセッサを参照して本発明の実施形態を説明していることを理解されたい。しかしながら、異なる機能ユニット、処理論理要素、またはドメイン間の機能性の任意の好適な分布が、本発明から逸脱することなく使用されてもよいことが明白であろう。例えば、別個の処理論理要素またはコントローラによって実施されるように例証される機能性は、同一処理論理要素またはコントローラによって実施されてもよい。故に、具体的機能ユニットの参照は、厳密な論理または物理構造もしくは編成を示すのではなく、説明される機能性を提供するための好適な手段の参照にすぎない。
【0053】
本開示に説明される実装の種々の修正が、当業者に容易に明白となり、本明細書に定義された一般的原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実装に適用されることができる。したがって、本開示は、本明細書に示される実装に限定されることを意図するものではなく、下記の請求項において制限されるように、本明細書に開示される新規特徴および原理と一致する最広範囲と見なされる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【外国語明細書】