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特開2022-122114位置情報取得システムおよび位置情報取得方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022122114
(43)【公開日】2022-08-22
(54)【発明の名称】位置情報取得システムおよび位置情報取得方法
(51)【国際特許分類】
   H04M 11/00 20060101AFI20220815BHJP
   G08B 25/10 20060101ALI20220815BHJP
   H04W 64/00 20090101ALI20220815BHJP
   H04W 92/14 20090101ALI20220815BHJP
   H04W 92/08 20090101ALI20220815BHJP
【FI】
H04M11/00 302
G08B25/10 A
H04W64/00
H04W92/14
H04W92/08 110
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021019210
(22)【出願日】2021-02-09
(71)【出願人】
【識別番号】514329042
【氏名又は名称】ベストスキップ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104547
【弁理士】
【氏名又は名称】栗林 三男
(74)【代理人】
【識別番号】100206612
【弁理士】
【氏名又は名称】新田 修博
(74)【代理人】
【識別番号】100209749
【弁理士】
【氏名又は名称】栗林 和輝
(74)【代理人】
【識別番号】100217755
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 淳史
(72)【発明者】
【氏名】徐 慶黎
【テーマコード(参考)】
5C087
5K067
5K201
【Fターム(参考)】
5C087AA02
5C087AA03
5C087AA09
5C087AA10
5C087AA11
5C087AA19
5C087AA32
5C087AA51
5C087BB11
5C087BB18
5C087DD03
5C087DD27
5C087DD29
5C087EE12
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF16
5C087GG07
5C087GG08
5C087GG10
5C087GG19
5C087GG36
5C087GG38
5C087GG57
5C087GG66
5C087GG70
5C087GG80
5C087GG83
5K067AA34
5K067JJ52
5K201BA19
5K201CC02
5K201CC05
5K201EA07
5K201EB07
5K201EC06
5K201ED05
(57)【要約】
【課題】固定機の設置工事を簡略化できるとともに、固定機が近くに無い場合においても携帯端末の位置情報を取得可能なシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】所定の場所に設置される固定機12と、サーバ16と、固定機12との間でUWB信号の送受信が可能であるとともに、移動通信システムの基地局70を介してサーバ16との間で通信可能な携帯端末14と、を備え、携帯端末14は、携帯端末14と固定機12との間でのUWB信号の送受信に基づく第1の測位により得られる第1位置情報と、携帯端末14と基地局70との間での通信に基づく第2の測位により得られる第2位置情報と、を、基地局70を介してサーバ16に送信し、サーバ16は、第1位置情報と第2位置情報とを記憶する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の場所に設置される固定機と、
サーバと、
前記固定機との間でUWB信号の送受信が可能であるとともに、移動通信システムの基地局を介して前記サーバとの間で通信可能な携帯端末と、を備え、
前記携帯端末は、
前記携帯端末と前記固定機との間でのUWB信号の送受信に基づく第1の測位により得られる位置情報であって、前記携帯端末の位置を示す第1位置情報と、
前記携帯端末と前記基地局との間での通信に基づく第2の測位により得られる位置情報であって、前記携帯端末の位置を示す第2位置情報と、を、前記基地局を介して前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記携帯端末から送信される前記第1位置情報と前記第2位置情報とを記憶することを特徴とする位置情報取得システム。
【請求項2】
前記携帯端末は、前記携帯端末が前記固定機から所定範囲内にある場合に、前記第2の測位に優先して前記第1の測位を実行することを特徴とする請求項1に記載の位置情報取得システム。
【請求項3】
所定の場所に設置される固定機と、
サーバと、
前記固定機との間でUWB信号の送受信が可能であるとともに、移動通信システムの基地局を介して前記サーバとの間で通信可能な携帯端末と、を備える位置情報取得システムにおける位置情報取得方法であって、
前記携帯端末が、前記携帯端末と前記固定機との間でのUWB信号の送受信に基づく第1の測位により得られる位置情報であって、前記携帯端末の位置を示す第1位置情報を、前記基地局を介して前記サーバに送信するステップと、
前記携帯端末が、前記携帯端末と前記基地局との間での通信に基づく第2の測位により得られる位置情報であって、前記携帯端末の位置を示す第2位置情報を、前記基地局を介して前記サーバに送信するステップと、
前記サーバが、前記携帯端末から送信される前記第1位置情報を記憶するステップと、
前記サーバが、前記携帯端末から送信される前記第2位置情報を記憶するステップと、を含むことを特徴とする位置情報取得方法。
【請求項4】
前記携帯端末は、前記携帯端末が前記固定機から所定範囲内にある場合に、前記第2の測位に優先して前記第1の測位を実行することを特徴とする請求項3に記載の位置情報取得方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末の位置情報を取得するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、所定の施設内や屋外等において、所定の携帯端末を所持する人の位置情報を取得することが知られている。具体的には、例えば、医療施設あるいは介護施設等における患者、工場やオフィス等における従業員等の位置情報を取得し、これらの人の所在を把握可能とすることが知られている。例えば、特許文献1には、GPSやUWB(Ultra Wide Band)通信等を利用した位置情報の取得が可能であるとともに互いに通信可能な複数の携帯端末を備えるシステムが記載されている。また、UWB通信を用いた位置情報の取得では、位置の測定誤差を小さく(例えば、数cm以下に)することができ、正確な位置情報を取得できることが知られている。
【0003】
また、従来、移動通信システムの基地局と通信可能な携帯端末について、携帯端末と基地局との間での通信に基づいて携帯端末の位置情報を取得することが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2017-147627号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来、UWB通信による位置情報の取得を行うシステムにおいては、所定の場所に設置されるとともにサーバと通信可能な固定機と、携帯端末と、の間でUWB通信を行い、取得された位置情報が固定機からサーバに送られサーバに記憶されるようになっていた。しかし、このようなシステムでは、固定機をサーバと接続可能とする必要があることから、固定機の設置工事が大掛かりになってしまうという問題があった。
【0006】
また、UWB通信による位置情報の取得では、固定機と携帯端末との間での通信が必要となるので、固定機が近くに無い場合、携帯端末の位置情報を取得できないという問題があった。
【0007】
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、固定機の設置工事を簡略化できるとともに、固定機が無い場合においても携帯端末の位置情報を取得可能なシステムおよび方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明の位置情報取得システムは、
所定の場所に設置される固定機と、
サーバと、
前記固定機との間でUWB信号の送受信が可能であるとともに、移動通信システムの基地局を介して前記サーバとの間で通信可能な携帯端末と、を備え、
前記携帯端末は、
前記携帯端末と前記固定機との間でのUWB信号の送受信に基づく第1の測位により得られる位置情報であって、前記携帯端末の位置を示す第1位置情報と、
前記携帯端末と前記基地局との間での通信に基づく第2の測位により得られる位置情報であって、前記携帯端末の位置を示す第2位置情報と、を、前記基地局を介して前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記携帯端末から送信される前記第1位置情報と前記第2位置情報とを記憶することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の位置情報取得方法は、
所定の場所に設置される固定機と、
サーバと、
前記固定機との間でUWB信号の送受信が可能であるとともに、移動通信システムの基地局を介して前記サーバとの間で通信可能な携帯端末と、を備える位置情報取得システムにおける位置情報取得方法であって、
前記携帯端末が、前記携帯端末と前記固定機との間でのUWB信号の送受信に基づく第1の測位により得られる位置情報であって、前記携帯端末の位置を示す第1位置情報を、前記基地局を介して前記サーバに送信するステップと、
前記携帯端末が、前記携帯端末と前記基地局との間での通信に基づく第2の測位により得られる位置情報であって、前記携帯端末の位置を示す第2位置情報を、前記基地局を介して前記サーバに送信するステップと、
前記サーバが、前記携帯端末から送信される前記第1位置情報を記憶するステップと、
前記サーバが、前記携帯端末から送信される前記第2位置情報を記憶するステップと、を含むことを特徴とする。
【0010】
このような構成によれば、携帯端末と固定機との間でのUWB信号の送受信に基づいて得られる第1位置情報は、携帯端末から基地局を介してサーバに送信されるので、固定機をサーバと通信可能に構成する必要が無くなる。したがって、固定機の設置工事を簡略化することができる。
【0011】
また、このような構成によれば、携帯端末と固定機との間でのUWB信号の送受信に基づく位置情報の取得と、携帯端末と基地局との間での通信に基づく位置情報の取得とが可能となるので、固定機が近くに存在せず、固定機と携帯端末との間でのUWB信号の送受信に基づく位置情報の取得ができない場所においては、携帯端末と基地局との間での通信に基づいて位置情報を取得することができる。
【0012】
また、このような構成によれば、UWB信号の送受信に基づいて得られる第1位置情報と基地局との間での通信に基づいて得られる第2位置情報との両方が、1つのサーバに記憶されるので、第1位置情報と第2位置情報との収集や利用が円滑に行える。
【0013】
また、本発明の前記構成において、
前記携帯端末は、前記携帯端末が前記固定機から所定範囲内にある場合に、前記第2の測位に優先して前記第1の測位を実行することを特徴とする。
【0014】
このような構成によれば、固定機の設置場所の近辺ではUWB信号の送受信に基づく測位が優先して行われるので、高精度な位置情報を優先的に取得することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、固定機の設置工事を簡略化できるとともに、固定機が近くに無い場合においても携帯端末の位置情報を取得できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施の形態に係る呼出しシステムを示す概略ブロック図である。
図2】同、呼出しシステムが設置された施設の概略平面図である。
図3】同、位置情報の取得について説明するための図である。
図4】同、受信端末の外観を示す図であって(a)は正面図、(b)は背面図である。
図5】同、携帯端末の外観を示す図であって(a)は正面図、(b)は背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、本発明を医療施設に適用した場合を例に説明するが、本発明は介護施設、工場、その他の施設にも適用することができる。
【0018】
図1は、本実施形態のシステム(位置情報取得システム)10のブロック図である。システム10は、固定機(アンカー)12と、携帯端末(移動機)(タグ)14と、サーバ(クラウドサーバ)16と、を備えている。携帯端末14は、各患者が1台ずつ所有するようになっている。なお、以下では、携帯端末14を携行する人(患者)を第1ユーザーと呼ぶ。
【0019】
固定機12は、施設1内に複数設置される。施設1は、図2に示すように、複数の部屋2a~2dと、共用部3と、各部屋2a~2dおよび共用部3を繋ぐ通路4と、庭8とを備えている。
【0020】
各部屋2a~2dは、第1ユーザーが寝泊まりする病室となっている。また、共用部3は、各部屋2a~2dの第1ユーザーやそれ以外の人(医師や来院者等)が共用する空間となっている。なお、ここでは各部屋2a~2dは、1人の第1ユーザーが生活するようになっている。換言すると、各部屋2a~2dには、1人の第1ユーザーが対応付けられている。しかし、各部屋2a~2dに、複数の第1ユーザーが対応付けられていてもよい。
【0021】
固定機12は、各部屋2a~2dに1つずつ設けられている。ここで、各部屋2a~2dは隔壁によって区切られた複数の空間を有するが、この複数の空間には、固定機12が設けられた空間と設けられていない空間とがある。また、固定機12は、共用部3、通路4および庭8等に複数設けられている。すなわち、固定機12は、施設1の屋内部分と屋外部分とのそれぞれに複数設けられている。
【0022】
なお、固定機12は、例えば、施設1の建物の天井や壁等に設置される。
【0023】
なお、本実施形態では固定機12は、インターネットに接続されていない。すなわち、固定機12は、サーバ16とネットワークを介した接続がされていない。換言すると、固定機12は、ネットワークに有線接続されていない。そして、固定機12は、電源を確保するのみで(ネットワークへの接続を可能とすることなく)、施設1内の各箇所に設置可能となっている。なお、固定機12は、携帯端末14を介してサーバ16へのデータの送信やサーバ16からのデータの受信が可能となっていてもよい。
【0024】
固定機12は、制御部(固定機制御部)30と、通信部(固定機通信部)32とを備えている。
【0025】
固定機通信部32は、UWB信号の送受信が可能となっている。具体的には、固定機通信部32は、後述する携帯端末通信部22からUWB信号を受信可能であるとともに携帯端末通信部22に対してUWB信号を送信可能となっている。なお、UWB信号は、UWB帯を用いて送受信される信号である。UWB帯は、帯域幅が500MHz以上であればよく、1.5GHz以上の帯域幅を備えていてもよい。より具体的には、UWB帯としては、例えば3.1GHz~10.6GHzや、3.4GHz~4.8GHz、7.25GHz~10.25GHz、22GHz~29GHz等の帯域が挙げられる。また、第UWB帯は、中心周波数が1GHz以上となっている。
【0026】
固定機制御部30は、固定機通信部32を介した信号の送受信を制御する。具体的には、固定機制御部30は、固定機通信部32が携帯端末14からUWB信号を受信すると、UWB信号を携帯端末14に送信する。
【0027】
携帯端末14は、基地局70との間で第5世代移動通信システム(5G)の規格に準拠した無線通信(5G通信)を行う。なお、携帯端末14と基地局70とは、第5世代移動通信システムに限らず、他の移動体通信システムの規格に準拠した無線通信を行うものであってもよい。また、携帯端末14は、基地局70を介してインターネットに接続され、インターネットを経由してサーバ16と通信する。
【0028】
また、携帯端末14は、固定機12との間で、UWB信号の送受信を行う。
【0029】
携帯端末14は、制御部(携帯端末制御部)20と、通信部(携帯端末通信部)22と、記憶部(携帯端末記憶部)24と、を備えている。
【0030】
携帯端末通信部22は、5G通信により、基地局70との間で信号の送受信が可能となっている。また、携帯端末通信部22は、固定機通信部32に対してUWB信号を送信可能であるとともに、固定機通信部32から送られてくるUWB信号を受信可能となっている。
【0031】
携帯端末制御部20は、携帯端末通信部22を介した信号の送受信を制御する。また、携帯端末制御部20は、携帯端末通信部22を介して行われる固定機12との間でのUWB信号の送受信に基づいて、第1の測位を実行可能となっている。第1の測位は、携帯端末14の現在の位置を示す情報である第1位置情報を取得する処理となっている。また、携帯端末制御部20は、携帯端末通信部22を介して行われる基地局70との間での5G通信に基づいて、第2の測位を実行可能となっている。第2の測位は、携帯端末14の現在の位置を示す情報である第2位置情報を取得する処理となっている。携帯端末制御部20は、第1位置情報または第2位置情報を取得すると、取得した第1位置情報または第2位置情報を携帯端末通信部22からサーバ16に向けて送信する。
【0032】
ここで、UWB信号の送受信に基づく第1位置情報の取得(第1の測位)の一例について説明する。なお、UWBを用いた位置情報の取得の手法は周知であるため、ここでの説明は簡潔なものとする。また、ここで説明する手法以外の手法を用いてUWB信号の送受信に基づく位置情報の取得を行ってもよい。
【0033】
まず、図3に示すように、携帯端末14は、携帯端末通信部22から固定機通信部32に対して、UWB信号を送信する。この送信をしたときの時刻を「T1」とする。なお、ここでUWB信号は、所定の周波数成分を持つ信号であってパルス信号である。
【0034】
次いで、固定機通信部32は、携帯端末14から送信されたUWB信号を受信する。この受信をしたときの時刻を「T2」とする。
【0035】
次いで、固定機制御部30は、固定機通信部32がUWB信号を受信してから一定時間経過後に、受信したUWB信号に対する回答としてのUWB信号を、固定機通信部32から携帯端末通信部22に対して送信する。この送信をした時の時刻を「T3」とする。
【0036】
次いで、携帯端末通信部22は、固定機通信部32から送信されたUWB信号(位置信号)を受信する。この受信をしたときの時刻を「T4」とする。
【0037】
このとき、時刻T1~時刻T4までの間に携帯端末14が(ほとんど)移動していないとすると、携帯端末14から送信されたUWB信号が固定機12に届くまでの時間(T2-T1)と、固定機12から送信されたUWB信号が携帯端末14に届くまでの時間(T4-T3)とは、同じ時間「Td」となる。ここで、Td=((携帯端末14がUWB信号を送信してから固定機12からの回答を受信するまでの総時間)-(固定機12がUWB信号を受信してから回答を送信するまでに要する時間Ta))/2=((T4-T1)-(T3-T2))/2で表すことができる。また、UWB信号の伝搬速度を光の速度cとすると、固定機12と携帯端末14との距離dは、(d=Td×c)で表すことができる。したがって、Taを予め把握しておくか、あるいは計測して求めた上で、T1とT4と(T1からT4までの時間間隔)を計測すること等により、固定機12と携帯端末14との距離dを算出することができる。
【0038】
携帯端末制御部20は、固定機12からUWB信号を受信すると、距離dを算出する。そして、携帯端末制御部20は算出された距離dの情報に基づいて携帯端末14の位置を算出する。具体的には、携帯端末14は、複数(例えば3個以上)の固定機12との間でUWB信号のやり取りをし、これら複数の固定機12それぞれと携帯端末14との距離dに関する情報を算出し、算出された距離dに関する情報に基づいて第1位置情報を算出する。すなわち、互いに異なる3点(固定機12が設けられた位置)それぞれと特定の携帯端末14との距離が分かれば当該特定の携帯端末14の位置が特定できるので、このような手法により携帯端末14の第1位置情報を得ることができる。
【0039】
なお、第1位置情報の算出に当たっては、必ずしも3個の固定機12と携帯端末14との距離を求める必要があるわけではない。例えば、2個の固定機12と携帯端末14との位置関係(固定機12と携帯端末14との距離および固定機12と携帯端末14との成す角度(固定機12から見てどの方向に携帯端末14があるか))に基づいて第1位置情報を算出することもできる。すなわち、少なくとも2個以上の固定機12と携帯端末14との位置関係を示す情報があれば、携帯端末14は当該情報に基づいて自身の位置をある程度把握することができ、固定機12が3個以上であれば、自身の位置を正確に把握することができる。また、第1位置情報として欲しい情報が、単に固定機12から所定の範囲内に携帯端末14があるか(部屋2a~2d内に携帯端末14があるか等)という情報程度で良い場合には、1個の固定機12と携帯端末14との間で行われるUWB通信によって取得することもできる。
【0040】
なお、携帯端末14からサーバ16に送信する第1位置情報は、携帯端末14の位置を示す情報であればよく、例えば、距離dそのものや、距離dを算出可能とする各種時間情報等であってもよい。そして、サーバ16(後述するサーバ制御部40)において、距離dに基づいて携帯端末14の位置を示す座標を算出したり、各種時間情報に基づいて距離dを算出したりしてもよい。
【0041】
また、携帯端末14と基地局70との間での通信に基づく第2の測位は、5G通信を利用した測位であり、具体的には基地局測位である。なお、基地局測位については周知であるため、詳細な説明は省略する。携帯端末制御部20は、複数(例えば3個以上)の基地局70との通信に基づいて基地局測位(第2の測位)を行い、第2位置情報を取得する。
【0042】
また、携帯端末14は、第1の測位が可能な状況、すなわち携帯端末14が固定機12から所定範囲内にある場合、第2の測位に優先して第1の測位を行う。換言すると、携帯端末14が所定契機で測位(携帯端末14の位置情報の取得)をする場合に、当該所定契機の発生時に第1の測位が可能な状況であれば、第2の測位を行わずに第1の測位を行う。例えば、携帯端末制御部20は、当該所定契機の発生時に第1の測位が可能か否かを判定し、可能であれば(固定機12が所定範囲内にあれば)第2の測位を行わずに第1の測位を行い、不可能であれば(固定機12が所定範囲内になければ)第1の測位を行わずに第2の測位を行う。ここで、「携帯端末14が固定機12から所定範囲にある場合」とは、例えば、1個(少なくとも1個以上)の固定機12から所定範囲にある場合であってもよく、2個(少なくとも2個以上)の固定機12から所定範囲にある場合であってもよく、3個(少なくとも3個以上)の固定機12から所定範囲にある場合等であってもよい。すなわち、「携帯端末14が固定機12から所定範囲にある場合」とは、所定個数の個定機12から所定範囲にあるものであればよく、当該所定個数は本システムの用途に応じて適宜設定すればよい。また、第1の測位が可能か否かの判定は、所定個数の固定機12が所定範囲内にあるか否かに基づいて判定すればよい。具体的には、例えば、所定個数の固定機12が所定範囲内にあるか否かを直接的に判定してもよく、所定個数分の固定機12からのデータ(第1位置情報を算出するための各種データ)を携帯端末14が受信している場合に第1の測位が可能と判定する等してもよい。なお、「第2の測位に優先して第1の測位を行う」とは、ここでは第2の測位を行わずに第1の測位を行うものとして説明したが、第2の測位に比べて第1の測位が行われる頻度(確率)が高いものであればよく、第1の測位が可能な状況において第2の測位を一切行わないものでなくてもよい。
【0043】
なお、携帯端末14が測位を行う契機としての当該所定契機は、所定の周期ごとに訪れることとしてもよい。換言すると、携帯端末14は、予め定められた所定の期間が経過すると第1の測位または第2の測位を行い位置情報を取得するようになっていてもよい。また、当該所定契機は、後述する操作部26に対する操作であってもよい。換言すると、携帯端末14は、受信端末18での報知(詳しくは後述する)のきっかけとなる所定の条件が満たされた場合等に、第1の測位または第2の測位を行い位置情報を取得するようになっていてもよい。
【0044】
サーバ16は、制御部(サーバ制御部)40と、通信部(サーバ通信部)42と、記憶部(サーバ記憶部)44とを備えている。
【0045】
サーバ通信部42は、複数の携帯端末14(携帯端末通信部22)とインターネットを介して接続される。具体的には、各携帯端末14の携帯端末通信部22からは、基地局70を介して(5G通信を用いて)サーバ通信部42に各種データが送信される。また、サーバ通信部42からは、基地局70を介して(5G通信を用いて)各携帯端末14の携帯端末通信部22に各種データが送信される。そして、サーバ通信部42は、基地局70を介して(5G通信を用いて)携帯端末通信部22から送られてくる第1位置情報と第2位置情報とを受信可能となっている。
【0046】
サーバ制御部40は、サーバ通信部42が第1位置情報または第2位置情報を受信すると、受信した第1位置情報または第2位置情報をサーバ記憶部44に記憶する。なお、携帯端末14からサーバ16に第1位置情報または第2位置情報が送信される際には、これらを送信した携帯端末14を識別可能とする識別情報も送信されるようになっており、送信された第1位置情報および第2位置情報は当該識別情報に紐づけてサーバ記憶部44に記憶される。
【0047】
サーバ記憶部44に記憶された第1位置情報または第2位置情報によれば、携帯端末14(第1ユーザー)の位置を把握することができ、第1位置情報および第2位置情報は様々な用途に活用することができる。
【0048】
本実施形態では、携帯端末14は、携帯端末14のユーザーが他者(例えば、医師や看護師等)を呼出すことを可能に構成されており、呼出しがあった際に呼出しが実行された携帯端末14の位置を把握可能とすることに第1位置情報および第2位置情報を活用している。以下では、この点について説明する。
【0049】
本実施形態のシステム(位置情報取得システム)10は、図1に示すように、受信端末18を備えている。
【0050】
受信端末18は、携帯端末14からの呼出しを受ける者(本実施形態においては、医師や看護師等:以下、第2ユーザーと呼ぶ)がそれぞれ1台ずつ所有するようになっている。受信端末18は、制御部(受信端末制御部)50と、通信部(受信端末通信部)52と、表示部54とを備えている。
【0051】
受信端末通信部52は、5G通信により、基地局70との間で信号の送受信が可能となっている。そして、サーバ通信部42は、複数の受信端末18(受信端末通信部52)とインターネットを介して接続される。具体的には、各受信端末18の受信端末通信部52からは、基地局70を介して(5G通信を用いて)サーバ通信部42に各種データが送信される。また、サーバ通信部42からは、基地局70を介して(5G通信を用いて)各受信端末18の受信端末通信部52に各種データが送信される。
なお、サーバ16と受信端末18とは基地局70を介さずに接続されるものであってもよい。
【0052】
受信端末制御部50は、受信端末通信部52を介した信号の送受信を制御する。また、受信端末制御部50は、表示部54における表示の制御を行う。
【0053】
また、受信端末18は、図4に示すように、筐体57と、給電用の端子58とを備えている。
なお、受信端末18は、電子マネー取引ができる機能を有していてもよい。また、受信端末18は、例えば、時計型、眼鏡型等のウェアラブル端末であってもよくカード型等であってもよい。また、汎用のスマートフォン等を受信端末18として用いてもよいが、本システム用の専用機器であることが好ましい。換言すると、受信端末18は、通話機能やウェブブラウジング機能等を有していなくてもよい。また、携帯端末14が受信端末18を兼ねていてもよい。また、受信端末18は、携帯端末14からの呼出しを受ける者がそれぞれ1台ずつ所有するようなものでなくてもよく、例えば、パソコン等(ナースステーションやスタッフルーム等に設置された端末等)であってもよい。
【0054】
携帯端末14は、図5に示すように、筐体27と、操作部26としてのボタン26と、給電用の端子28とを備えている。携帯端末14は、筐体27の外面にボタン26と端子28としか現れないため、防水性能を容易に高めることができる。
なお、携帯端末14は、電子マネー取引ができる機能を有していてもよい。また、携帯端末14は、携帯可能な端末であるとよいが、例えば、時計型、眼鏡型等のウェアラブル端末であってもよくカード型等であってもよい。また、汎用のスマートフォン等を携帯端末14として用いてもよいが、本システム用の専用機器であることが好ましい。換言すると、携帯端末14は、通話機能やウェブブラウジング機能等を有していなくてもよい。また、携帯端末14は、液晶画面等の表示部を有していなくてもよい。
【0055】
操作部26は、第1ユーザーが他者を呼び出すための操作を受け付けるボタンとなっている。携帯端末制御部20は、操作部26が押下操作されたことに基づき、呼出信号を生成し、当該呼出信号を、基地局70を介して(5G通信を用いて)サーバ16に送信する。ここで、呼出信号は、操作部26が操作されたことを示す信号であり、第1ユーザーが他者を呼んでいることを示す信号である。また、呼出信号は、各携帯端末14(各携帯端末14のユーザー)を識別可能な情報(識別情報)を含んでいる。
なお、当該識別情報は、例えば、携帯端末記憶部24に記憶しておくこととすればよい。また、当該識別情報は、携帯端末14の製造ID等であってもよい。また、当該識別情報と第1ユーザーとの対応関係(当該識別情報によって特定される第1ユーザーの名前等の第1ユーザーに関する情報)を、サーバ記憶部44に記憶しておいてもよい。
【0056】
また、携帯端末14は、操作部26に対する操作を契機として第1の測位または第2の測位を行い、取得した第1位置情報または第2位置情報を、基地局70を介して(5G通信を用いて)サーバ16に送信する。すなわち、携帯端末14は、呼出信号を送信する際に、呼出信号とともに第1位置情報または第2位置情報を送信する。
【0057】
サーバ16は、呼出信号を受信すると、呼出信号を受信したこと(携帯端末14からの呼出しがあったこと)を報知する信号(呼出報知信号)と、携帯端末14の位置を知らせる現在位置情報とを受信端末18に送信する。具体的には、サーバ通信部42が携帯端末14から呼出信号を受信すると、サーバ制御部40は、この受信した呼出信号に基づいて携帯端末14からの呼出しを検出する。また、サーバ制御部40は、携帯端末14からの呼出しを検出すると、携帯端末14から送られた第1位置情報または第2位置情報に基づいて、携帯端末14の現在の位置を示す現在位置情報を作成する。そして、サーバ制御部40は、携帯端末14からの呼出しを検出したことに基づいて、呼出報知信号と現在位置情報とを、基地局70を介して受信端末18に送信する。
【0058】
なお、現在位置情報は、第1位置情報または第2位置情報そのものであってもよく、第1位置情報または第2位置情報から導かれる情報等であってもよい。例えば、サーバ制御部40は、第1位置情報または第2位置情報に基づいて、携帯端末14が施設1内の空間を複数の区域に区分けしたときのどの区域内に存在しているかを判定し、この判定結果(どの区域に存在しているか)を、現在位置情報として作成することとしてもよい。すなわち、例えば当該判定により、食堂(さらには食堂の何番テーブル)に携帯端末14がある(第1ユーザーがいる)といったことや、何号室に携帯端末14がある(第1ユーザーがいる)といったことを判定結果として取得し、この判定結果を現在位置情報とするなどしてもよい。このような判定は、例えば、以下のような構成を採用することにより行うことができる。すなわち、まず、サーバ記憶部(区域情報記憶部)44に、施設1内の空間を複数の区域に区分けした各区域についての区域情報を登録しておく。具体的には、例えば、区域情報として、各区域を識別可能とする識別番号(区域番号)、各区域の名称(区域名)および各区域の範囲を示す情報等を登録しておく。ここで、各区域の範囲を示す情報とは、施設1の全空間のうちの一部を構成する所定空間と、各区域との対応関係を示す情報である。換言すると、各区域の範囲を示す情報とは、第1位置情報または第2位置情報によって示される地点(第1位置情報または第2位置情報に基づいて特定される位置)と、当該地点が属する区域との対応関係を示す情報である。このような区域情報を用意しておくことで、サーバ制御部40は、サーバ記憶部44に記憶された第1位置情報または第2位置情報と、サーバ記憶部44に記憶された区域情報とに基づいて、複数の区域の中から携帯端末14が存在している区域を現在位置情報として抽出することが可能となる。
なお、携帯端末14からサーバ16に送信される第1位置情報や第2位置情報が、このような携帯端末14が存在している区域の情報となっていてもよい。すなわち、携帯端末14が存在している区域の判定は、携帯端末14が実行してもよい。また、携帯端末14が存在している区域の判定は、サーバ16から受信端末18に送信される現在位置情報に基づいて受信端末18が実行してもよい。
【0059】
受信端末制御部50は、受信端末通信部52がサーバ16から呼出報知信号と現在位置情報とを受け取ると、(すなわち携帯端末14からの呼出し(呼出信号の送信)があると)、呼出しがあった旨を報知する処理を行う。具体的には、図4に示すように、受信端末制御部50は、表示部54に、「緊急コール」という文字を表示させ、呼出しがあったことを報知するとともに、現在位置情報によって示される携帯端末14の現在位置の表示(図4においては、「3階3022号室」の文字の表示)をさせる。また、受信端末制御部50は、表示部54に、第1ユーザーの名前や、呼出しがあった時刻を表示させる。なお、携帯端末14の現在位置の表示は、表示部54に表示される地図上の対応箇所に所定のマーク等を表示させること等により行ってもよい。また、第1ユーザーの名前は、呼出信号に含まれる識別情報に基づいて、呼出信号を送信した携帯端末14(第1ユーザー)をサーバ制御部40が特定し、この特定の結果をサーバ16から受信端末18に送ること等により実行できる。また、表示部54に表示される呼出があった時刻は、携帯端末14、サーバ16、受信端末18等のいずれで取得されてもよい。また、受信端末18は、スピーカまたはバイブレーション機能等を有していてもよく、携帯端末14からの呼出しがあった際に、音(アラーム)や振動によって、呼出しがあった旨を報知するようになっていてもよい。また、受信端末18には、照明装置(警光灯)が接続されることとし、照明装置を光らせることによって、呼出しがあった旨を報知するようになっていてもよい。すなわち、受信端末18は、表示部54、スピーカ、バイブレーション装置、照明装置、その他の報知部によって、呼出しがあった旨を報知可能であればよい。
【0060】
なお、ここでは、携帯端末14は、操作部26に対する操作を契機として第1位置情報または第2位置情報を取得し、サーバ16は、この第1位置情報または第2位置情報に基づいて現在位置情報を作成することとした。しかし、携帯端末14が、例えば所定の周期(例えば数秒おきや数分おき)で第1位置情報または第2位置情報を取得し、サーバ16は、この第1位置情報または第2位置情報に基づいて現在位置情報を作成することとしてもよい。また、このような構成においては、サーバ16は、第1位置情報または第2位置情報が送られたタイミングで(送られる毎に)現在位置情報を作成してもよく、呼出信号が送られたタイミングで現在位置情報を作成してもよい。
【0061】
また、ここでは、携帯端末14の操作部26が操作された場合に、受信端末18が所定の報知(呼出があった旨の報知)を行うこととしたが、その他の契機(その他の所定条件の成立)で受信端末18が所定の報知を行うこととしてもよい。一例として以下のような構成が考えられる。すなわち、まず、第1ユーザー(携帯端末14)の立ち入りが禁止された区域に関する情報としての禁止区域情報を、禁止区域情報記憶部としてのサーバ記憶部44等に記憶しておく。そして、侵入判定部としてのサーバ制御部40等は、携帯端末14から送信される第1位置情報または第2位置情報と、当該禁止区域情報とに基づいて、第1ユーザー(携帯端末14)が立ち入り禁止区域に侵入したか否かを判定する。そして、立ち入り禁止区域に侵入したと判定された場合に、立ち入り禁止区域に侵入したことがサーバ16から受信端末18に伝達され、受信端末18が所定の報知(立ち入り禁止区域への侵入があった旨の報知)を行うこととしてもよい。なお、このような構成においては、携帯端末14は操作部26を有さなくてもよい。
【0062】
また、受信端末18は、携帯端末14の移動経路に関する情報を取得可能であってもよい。すなわち、受信端末制御部50は、例えばサーバ記憶部44に記憶された過去(過去および現在)の第1位置情報または第2位置情報に基づく移動経路の表示を表示部54に実行させてもよい。
【0063】
本実施形態の位置情報取得システム10は、所定の場所に設置される固定機12と、サーバ16と、固定機12との間でUWB信号の送受信が可能であるとともに、移動通信システムの基地局70を介してサーバ16との間で通信可能な携帯端末14と、を備え、携帯端末14は、携帯端末14と固定機12との間でのUWB信号の送受信に基づく第1の測位により得られる位置情報であって、携帯端末14の位置を示す第1位置情報と、携帯端末14と基地局70との間での通信に基づく第2の測位により得られる位置情報であって、携帯端末14の位置を示す第2位置情報と、を、基地局70を介してサーバ16に送信し、サーバ16は、携帯端末14から送信される第1位置情報と第2位置情報とを記憶する。
【0064】
また、本実施形態の位置情報取得方法は、携帯端末14が、携帯端末14と固定機12との間でのUWB信号の送受信に基づく第1の測位により得られる位置情報であって、携帯端末14の位置を示す第1位置情報を、基地局70を介してサーバ16に送信するステップと、携帯端末14が、携帯端末14と基地局70との間での通信に基づく第2の測位により得られる位置情報であって、携帯端末14の位置を示す第2位置情報を、基地局70を介してサーバ16に送信するステップと、サーバ16が、携帯端末14から送信される第1位置情報を記憶するステップと、サーバ16が、携帯端末14から送信される第2位置情報を記憶するステップと、を含む。
【0065】
本実施形態によれば、携帯端末14と固定機12との間でのUWB信号の送受信に基づいて得られる第1位置情報は、携帯端末14から基地局70を介してサーバ16に送信されるので、固定機12をサーバ16と通信可能に構成する必要が無くなる。したがって、固定機12の設置工事を簡略化することができる。
【0066】
また、本実施形態によれば、携帯端末14と固定機12との間でのUWB信号の送受信に基づく位置情報の取得と、携帯端末14と基地局70との間での通信に基づく位置情報の取得とが可能となるので、固定機12が近くに存在せず、固定機12と携帯端末14との間でのUWB信号の送受信に基づく位置情報の取得ができない場所においては、携帯端末14と基地局70との間での通信に基づいて位置情報を取得することができる。
【0067】
また、本実施形態によれば、UWB信号の送受信に基づいて得られる第1位置情報と基地局70との間での通信に基づいて得られる第2位置情報との両方が、1つのサーバ16に記憶されるので、第1位置情報と第2位置情報との収集や利用が円滑に行える。
【0068】
また、本実施形態では、携帯端末14は、携帯端末14が固定機12から所定範囲内にある場合に、第2の測位に優先して第1の測位を実行する。
【0069】
本実施形態によれば、固定機12の設置場所の近辺ではUWB信号の送受信に基づく測位が優先して行われるので、高精度な位置情報を優先的に取得することができる。
【0070】
なお、前述した実施形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。したがって、本発明は前述の実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各構成要素を置換、削除する等、変更することが可能である。
【符号の説明】
【0071】
12 固定機
14 携帯端末
16 サーバ
18 受信端末
70 基地局
図1
図2
図3
図4
図5