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特開2022-122174情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022122174
(43)【公開日】2022-08-22
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/24 20120101AFI20220815BHJP
   G06Q 20/40 20120101ALI20220815BHJP
   G06Q 50/16 20120101ALI20220815BHJP
【FI】
G06Q20/24
G06Q20/40 320
G06Q50/16 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021019334
(22)【出願日】2021-02-09
(71)【出願人】
【識別番号】506142886
【氏名又は名称】株式会社イントラスト
(74)【代理人】
【識別番号】110002516
【氏名又は名称】特許業務法人白坂
(72)【発明者】
【氏名】石原 健太
(72)【発明者】
【氏名】藤井 典子
【テーマコード(参考)】
5L049
5L055
【Fターム(参考)】
5L049CC28
5L055AA52
5L055AA75
(57)【要約】
【課題】特定の取引に関する各種料金の支払を適切に行うことが可能な情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、管理者端末から第1情報を取得する情報取得部と、その第1情報に基づく第1料金に所定の額を加算した第2料金についての第2情報を決済端末に送信する第1請求部と、その第2情報と第3情報とに基づいて決済端末において決済処理が行われた場合、その決済処理の結果を決済端末から取得する結果取得部と、決済端末における決済処理の結果に基づいて、第2情報に応じた第2料金を決済端末から取得する料金取得部と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の対象についての管理に使用される管理者端末と、所定の対象についての決済に使用される決済端末との間に介在する情報処理装置であって、
前記管理者端末から所定の対象に関する第1料金についての第1情報を取得する情報取得部と、
情報取得部によって取得する第1情報に基づく第1料金に所定の額を加算した第2料金についての第2情報を前記決済端末に送信する第1請求部と、
前記決済端末における決済処理の結果に基づいて、第2情報に応じた第2料金を決済端末から取得する料金取得部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記第1請求部によって前記決済端末に送信する第2情報と、前記決済端末が有する料金の利用枠に関する第3情報とに基づいて前記決済端末において決済処理が行われた場合、当該決済処理の結果を前記決済端末から取得する結果取得部と、
前記料金取得部によって取得する第2料金から前記所定の額を減算した第1料金を管理者端末に提供する第1提供部と、
前記結果取得部によって取得する前記決済処理の結果を前記管理者端末に送信する第2提供部と、
を備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
所定の対象を使用する使用者の使用者端末から決済方法に関する第4情報を取得する第4取得部と、
前記結果取得部によって取得した前記決済処理の結果に基づいて、前記料金取得部によって第2料金を取得できない場合、前記第4取得部によって取得する第4情報に基づく決済方法についての変更の確認に関する第5情報を前記使用者端末に送信する第3提供部と、
前記第3提供部によって前記使用者端末に第5情報を送信することに応じて決済方法の変更に関する第6情報を取得した場合、第6情報に応じて決済変更に関する第7情報を前記決済端末に送信する第4提供部と、
を備える請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記結果取得部によって取得する前記決済処理の結果に基づいて、前記料金取得部によって第2料金を取得できない場合、第1料金を前記管理者端末に提供する第5提供部を備える
請求項2又は3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記結果取得部は、第3情報に基づいた決済処理の結果として、クレジットカードについて支払額の利用枠が確保されたかを示す情報を取得する
請求項2~4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第1請求部は、所定の対象が不動産の賃貸物件の場合、第1料金としての賃貸物件の賃料に、所定の額として賃貸物件の賃料の保証に関する保証額を加算した第2料金に関する第2情報を前記決済端末に送信する
請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
特定の取引に関する各種料金の支払債務の保証を行う際に使用される情報処理装置であって、
前記各種料金の金額に関する金額情報を受信する受信部と、
前記金額情報に所定の金額を加算した合算金額に関する合算金額情報を送信する請求部と、
前記合算金額情報に応じた合算金額を取得する取得部と、
前記取得部によって取得する合算金額から前記所定の金額を減算した各種料金の金額を送金する送金処理部と、
を備える情報処理装置。
【請求項8】
特定の取引に関する各種料金の支払債務の保証を行う際に使用される情報処理装置、各種料金の支払い決済を行う決済端末、及び、特定の取引の対象について管理を行う管理者端末を備える情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
前記各種料金の金額に関する金額情報を前記管理者端末から受信する受信部と、
前記金額情報に所定の金額を加算した合算金額に関する合算金額情報を前記決済端末に送信する請求部と、
前記合算金額情報に応じた合算金額を前記決済端末から取得する取得部と、
前記取得部によって取得する合算金額から前記所定の金額を減算した各種料金の金額を前記管理者端末に送金する送金処理部と、
を備える情報処理システム。
【請求項9】
特定の取引に関する各種料金の支払債務の保証を行う際に使用される情報処理装置で実行される情報処理方法あって、
前記情報処理装置が、
前記各種料金の金額に関する金額情報を受信部で受信する受信ステップと、
前記金額情報に所定の金額を加算した合算金額に関する合算金額情報を送信する請求ステップと、
前記合算金額情報に応じた合算金額を取得する取得ステップと、
前記取得ステップによって取得する合算金額から前記所定の金額を減算した各種料金の金額を送金する送金処理ステップと、
を実行する情報処理方法。
【請求項10】
特定の取引に関する各種料金の支払債務の保証を行う際に使用される情報処理装置において実現される情報処理プログラムあって、
前記情報処理装置に、
前記各種料金の金額に関する金額情報を受信する受信機能と、
前記金額情報に所定の金額を加算した合算金額に関する合算金額情報を送信する請求機能と、
前記合算金額情報に応じた合算金額を取得する取得機能と、
前記取得機能によって取得する合算金額から前記所定の金額を減算した各種料金の金額を送金する送金処理機能と、
を実現させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、不動産の賃貸借を始めとする各種料金の支払いについては、銀行振込等が利用されている。ところで近年は、技術の進展及び種々の理由から、その料金の支払い方法の多様化が行われている。特許文献1に記載された技術は、不動産の賃貸借に関する料金の一括決済を行うシステムであり、ユーザ端末、決済会社の端末及びサーバを備える。特許文献1に記載されるサーバは、決済会社の端末から受信した複数の決済データを、不動産管理会社毎、決済会社毎、入居者毎及び家主毎のうち少なくとも1つに応じて取りまとめて一括して決済を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016-051333号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
不動産の賃貸借契約をはじめとして、一定の料金の支払債務を生じる契約においては、契約者に加えて保証人が必要になることが多い。ところで、契約者の種々の事情によっては、その契約者の家族等を保証人にせず、保証会社に保証を依頼する場合がある。そのような場合においても、各種料金の支払いを適切に行うためのシステムの登場が待ち望まれていた。
この点、契約者の家族等を保証人とする個人保証に代えて、保証会社に保証を依頼するケースも定着しつつあるが、保証会社が保証を行う場合、保証料について一括支払いが必要となるのが通常であり、保証を委託する賃借人にとって負担感が大きいという問題があった。
【0005】
また、保証会社に保証を依頼する場合、保証会社は、例えば、不動産等を管理会社(又は不動産の賃貸人)等へ種々の支払いを管理する必要がある。すなわち、例えば、不動産等の管理会社(又は、賃貸人)等は、保証会社に保証を依頼することにより、不動産の管理の負担を軽減することを希望する場合がある。そのような場合においても、例えば、不動産等の管理を適切に行うためのシステムの登場が待ち望まれていた。
【0006】
本発明は、特定の取引に関する各種料金の支払を適切に行うことが可能な情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一態様の情報処理装置は、所定の対象についての管理に使用される管理者端末と、所定の対象についての決済に使用される決済端末との間に介在する装置であって、管理者端末から所定の対象に関する第1料金についての第1情報を取得する情報取得部と、情報取得部によって取得する第1情報に基づく第1料金に所定の額を加算した第2料金についての第2情報を決済端末に送信する第1請求部と、第1請求部によって決済端末に送信する第2情報と、決済端末が有する料金の利用枠に関する第3情報とに基づいて決済端末において決済処理が行われた場合、その決済処理の結果を決済端末から取得する結果取得部と、決済端末における決済処理の結果に基づいて、第2情報に応じた第2料金を決済端末から取得する料金取得部と、を備える。
【0008】
一態様の情報処理装置は、第1請求部によって決済端末に送信する第2情報と、決済端末が有する料金の利用枠に関する第3情報とに基づいて決済端末において決済処理が行われた場合、その決済処理の結果を決済端末から取得する結果取得部と、料金取得部によって取得する第2料金から所定の額を減算した第1料金を管理者端末に提供する第1提供部と、結果取得部によって取得する決済処理の結果を管理者端末に送信する第2提供部と、を備えることとしてもよい。
【0009】
一態様の情報処理装置は、所定の対象を使用する使用者の使用者端末から決済方法に関する第4情報を取得する第4取得部と、結果取得部によって取得した決済処理の結果に基づいて、料金取得部によって第2料金を取得できない場合、第4取得部によって取得する第4情報に基づく決済方法についての変更の確認に関する第5情報を使用者端末に送信する第3提供部と、第3提供部によって使用者端末に第5情報を送信することに応じて決済方法の変更に関する第6情報を取得した場合、第6情報に応じて決済変更に関する第7情報を決済端末に送信する第4提供部と、を備えることとしてもよい。
【0010】
一態様の情報処理装置は、結果取得部によって取得する決済処理の結果に基づいて、料金取得部によって第2料金を取得できない場合、第1料金を管理者端末に提供する第5提供部を備えることとしてもよい。
【0011】
一態様の情報処理装置では、第1請求部は、所定の対象が不動産の賃貸物件の場合、第1料金としての賃貸物件の賃料に、所定の額として賃貸物件の賃料の保証に関する保証額を加算した第2料金に関する第2情報を決済端末に送信することとしてもよい。
【0012】
一態様の情報処理装置では、結果取得部は、第3情報に基づいた決済処理の結果として、クレジットカードについて支払額の利用枠が確保されたかを示す情報を取得することとしてもよい。
【0013】
一態様の情報処理装置は、特定の取引に関する各種料金の支払債務の保証を行う際に使用される情報処理装置であって、各種料金の金額に関する金額情報を受信する受信部と、金額情報に所定の金額を加算した合算金額に関する合算金額情報を送信する請求部と、合算金額情報に応じた合算金額を取得する取得部と、取得部によって取得する合算金額から所定の金額を減算した各種料金の金額を送金する送金処理部と、を備える。
【0014】
一態様の情報処理システムは、特定の取引に関する各種料金の支払債務の保証を行う際に使用される情報処理装置、各種料金の支払い決済を行う決済端末、及び、特定の取引の対象について管理を行う管理者端末を備えるシステムであって、情報処理装置は、各種料金の金額に関する金額情報を管理者端末から受信する受信部と、金額情報に所定の金額を加算した合算金額に関する合算金額情報を決済端末に送信する請求部と、合算金額情報に応じた合算金額を決済端末から取得する取得部と、取得部によって取得する合算金額から所定の金額を減算した各種料金の金額を管理者端末に送金する送金処理部と、を備える。
【0015】
一態様の情報処理システムは、所定の対象についての管理に使用される管理者端末、所定の対象についての決済に使用される決済端末、及び、管理者端末と決済端末との間に介在する情報処理装置とを備えるシステムであって、情報処理装置は、管理者端末から所定の対象に関する第1料金についての第1情報を取得する情報取得部と、情報取得部によって取得する第1情報に基づく第1料金に所定の額を加算した第2料金についての第2情報を決済端末に送信する第1請求部と、第1請求部によって決済端末に送信する第2情報と、決済端末が有する料金の利用枠に関する第3情報とに基づいて決済端末において決済処理が行われた場合、その決済処理の結果を決済端末から取得する結果取得部と、決済端末における決済処理の結果に基づいて、第2情報に応じた第2料金を決済端末から取得する料金取得部と、を備える。
【0016】
一態様の情報処理方法は、特定の取引に関する各種料金の支払債務の保証を行う際に使用される情報処理装置で実行される方法あって、情報処理装置が、各種料金の金額に関する金額情報を受信部で受信する受信ステップと、金額情報に所定の金額を加算した合算金額に関する合算金額情報を送信する請求ステップと、合算金額情報に応じた合算金額を取得する取得ステップと、取得ステップによって取得する合算金額から所定の金額を減算した各種料金の金額を送金する送金処理ステップと、を実行する。
【0017】
一態様の情報処理方法では、所定の対象についての管理に使用される管理者端末と、所定の対象についての決済に使用される決済端末との間に介在する情報処理装置が、管理者端末から所定の対象に関する第1料金についての第1情報を取得する第1取得ステップと、第1取得ステップによって取得する第1情報に基づく第1料金に所定の額を加算した第2料金についての第2情報を決済端末に送信する第1請求ステップと、第1請求ステップによって決済端末に送信する第2情報と、決済端末が有する料金の利用枠に関する第3情報とに基づいて決済端末において決済処理が行われた場合、その決済処理の結果を決済端末から取得する第2取得ステップと、決済端末における決済処理の結果に基づいて、第2情報に応じた第2料金を決済端末から取得する第3取得ステップと、を実行する。
【0018】
一態様の情報処理プログラムは、特定の取引に関する各種料金の支払債務の保証を行う際に使用される情報処理装置において実現されるプログラムあって、情報処理装置に、各種料金の金額に関する金額情報を受信する受信機能と、金額情報に所定の金額を加算した合算金額に関する合算金額情報を送信する請求機能と、合算金額情報に応じた合算金額を取得する取得機能と、取得機能によって取得する合算金額から所定の金額を減算した各種料金の金額を送金する送金処理機能と、を実現させる。
【0019】
一態様の情報処理プログラムは、所定の対象についての管理に使用される管理者端末と、所定の対象についての決済に使用される決済端末との間に介在する情報処理装置に、管理者端末から所定の対象に関する第1料金についての第1情報を取得する第1取得機能と、第1取得機能によって取得する第1情報に基づく第1料金に所定の額を加算した第2料金についての第2情報を決済端末に送信する第1請求機能と、第1請求機能によって決済端末に送信する第2情報と、決済端末が有する料金の利用枠に関する第3情報とに基づいて決済端末において決済処理が行われた場合、その決済処理の結果を決済端末から取得する第2取得機能と、決済端末における決済処理の結果に基づいて、第2情報に応じた第2料金を決済端末から取得する第3取得機能と、を実現させる。
【発明の効果】
【0020】
一態様の情報処理装置は、第1情報を取得して、その第1情報に基づく第1料金に所定の額を加算した第2料金についての第2情報を決済端末に送信し、決済端末における第2情報と第3情報とに基づく決済処理の結果を取得し、その決済処理の結果に基づいて第2情報に応じた第2料金を決済端末から取得し、その第2料金から所定の額を減算した第1料金を管理者端末に提供すると共に、決済処理の結果を管理者端末に送信するので、特定の取引に関する各種料金の支払債務の保証を適切に行うことができる。
一態様の情報処理システム、情報処理方法及び情報処理プログラムは、上述した一態様の情報処理装置と同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】一実施形態に係る情報処理システムについて説明するための図である。
図2】一実施形態に係る情報処理装置について説明するためのブロック図である。
図3】一実施形態に係る情報処理方法について説明する第1のタイミングチャートである。
図4】一実施形態に係る情報処理方法について説明する第2のタイミングチャートである。
図5】一実施形態に係る情報処理方法について説明する第3のタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の一実施形態について説明する。
本明細書では、「情報」の文言を使用しているが、「情報」の文言は「データ」と言い換えることができ、「データ」の文言は「情報」と言い換えることができる。
【0023】
まず、情報処理システム1について説明する。
図1は、一実施形態に係る情報処理システム1について説明するための図である。
【0024】
情報処理システム1は、管理者端末10、決済端末20、使用者端末30及び情報処理装置40を備える。
【0025】
管理者端末10は、例えば、所定の対象についての管理に使用される。所定の対象は、一例として、不動産の賃貸物件、及び、レンタル業務の対象となる品物等を始めとする種々の物であってもよく、種々のサービス等であってもよい。管理者端末10は、例えば、所定の対象に関する契約及び料金等を始めとする種々の処理に利用される。管理者端末10は、例えば、所定の対象を管理する管理者等が使用する。管理者端末10は、複数の所定の対象(複数の賃貸物件)を管理してもよい。
【0026】
決済端末20は、例えば、クレジットカード等の決済を行うことが可能な会社等に配される。一例として、決済端末20は、決済会社及び決済代行会社に配される。決済端末20は、例えば、所定の対象についての決済に使用される。所定の対象は、上述した一例と同様に、不動産の賃貸物件、及び、レンタル業務の対象となる品物等を始めとする種々の物であってもよい。決済端末20は、例えば、所定の対象に関する料金の決済等を始めとする種々の処理に利用される。決済端末20は、例えば、決済処理を行う従業員等が使用する。
【0027】
使用者端末30は、例えば、所定の対象を使用する使用者、又は、所定の対象に使用についての契約を行う契約者等が使用する。使用者又は契約者は、所定の対象を使用する際の料金を管理者等に支払うと共に、所定の対象の料金についての保証を後述する情報処理装置40が配される会社(保証会社)に依頼する。所定の対象は、上述した一例と同様に、不動産の賃貸物件、及び、レンタル業務の対象となる品物等を始めとする種々の物であってもよい。使用者端末30は、例えば、所定の対象に関する契約及び料金等を始めとする種々の処理に利用される。
【0028】
情報処理装置40は、管理者端末10と決済端末20との間に介在する。すなわち、情報処理装置40は、通信ネットワークを介して管理者端末10及び決済端末20それぞれと接続する。また、情報処理装置40は、通信ネットワークを介して使用者端末30と接続してもよい。
【0029】
情報処理装置40は、特定の取引に関する各種料金の支払債務の保証を行う際に使用される。例えば、情報処理装置40は、例えば、管理者端末10を使用する管理者と使用者との間で所定の対象について種々の契約を行う場合、その契約について管理者に保証を行う。すなわち、情報処理装置40は、保証人を立てる余地がある種々の契約について、その契約の保証に利用される。情報処理装置40は、例えば、複数の所定の対象それぞれの契約について保証を行うこととしてもよい。なお、以下では、保証人を立てる余地がある種々の契約として、不動産の賃貸借契約を例示して説明する。
【0030】
すなわち、具体的な一例として、所定の対象が不動産の賃貸物件(例えば、部屋等)の場合において、その賃貸物件を管理する管理者と使用者との間で賃貸借の契約を行う時には、管理者は使用者に対して保証人を要求することがある。例えば、情報処理装置40を有する保証会社は、その賃貸借契約において保証人となる。
このような場合、情報処理装置40は、賃貸物件の賃貸料金(例えば、家賃)について保証を行う。例えば、情報処理装置40は、管理者端末10又は使用者端末30から要求があった場合、使用者を特定すると共に決済端末20に決済を要求する場合に利用されるユニークコードを発行する。また、情報処理装置40は、その賃貸借契約において保証人になるか審査を行い、その結果、保証人になる場合には種々の処理を行う。
【0031】
情報処理装置40は、例えば、毎月、ユニークコードを利用して、賃貸物件の賃貸料金に保証額を加算した合計額の決済を決済端末20に要求する。情報処理装置40は、決済端末20において決済が下りた場合、決済端末20からその合計額を取得する。また、情報処理装置40は、決済端末20から合計額を取得した場合、合計額から保証額を減算した額(賃貸料金)を管理者端末10に提供する。
情報処理装置40は、決済端末20から決済が下りなかった場合、賃貸物件の賃貸料金を管理者端末10に提供する。
【0032】
ここで、管理者端末10及び決済端末20は、例えば、サーバ、デスクトップ、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等であってもよい。使用者端末30は、例えば、デスクトップ、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等であってもよい。情報処理装置40は、例えば、コンピュータ(具体的な一例として、サーバ、デスクトップ、ラップトップ、タブレット及びスマートフォン等)であってもよい。
【0033】
次に、情報処理装置40について詳細に説明する。
図2は、一実施形態に係る情報処理装置40について説明するためのブロック図である。
【0034】
情報処理装置40は、通信部52、第1取得部42、第1請求部43、第2取得部44、第3取得部45、第1提供部46、第2提供部47、第4取得部48、第3提供部49、第4提供部50及び第5提供部51を備える。第1取得部42、第1請求部43、第2取得部44、第3取得部45、第1提供部46、第2提供部47、第4取得部48、第3提供部49、第4提供部50及び第5提供部51は、情報処理装置40の制御部41(例えば、演算処理装置等)の一機能として実現されてもよい。
【0035】
通信部52は、情報を送信する送信部、及び、情報を受信する受信部としての機能を備える。通信部52は、情報処理装置40の外部にある種々の装置及び端末等と通信を行う。すなわち、通信部52は、管理者端末10、決済端末20及び使用者端末30それぞれとの間で情報の送受信を行うことが可能である。換言すると、制御部41は、通信部52を介して情報の送受信が可能である。例えば、通信部52(受信部)は、各種料金の金額に関する金額情報を受信する。
【0036】
第1取得部42は、管理者端末10から所定の対象に関する第1料金についての第1情報を取得する。ここで、所定の対象は、上述したように例えば、不動産の賃貸物件、及び、レンタル業務の対象となる品物等を始めとする種々の物であってもよい。このため以下では、「所定の対象」として不動産の「賃貸物件」を例示して説明する。第1料金は、例えば、賃貸物件の賃貸料金であってもよい。
第1取得部42は、使用者と管理者との間で賃貸物件の賃貸借契約を行う場合、例えば、管理者端末10等から第1情報を取得する。すなわち、一例として、第1取得部42は、賃貸物件の賃料がいくらなのかを示す情報を第1情報として取得する。
なお、この場合、第1取得部42によって第1情報を取得するよりも前に、後述する第4取得部48は、使用者と管理者との間の賃貸借契約において、使用者が管理者に支払う第1料金の支払方法に関する情報(例えば、ユニークコード等)を取得する。
ここで、本発明の「情報取得部」は、上述した一実施形態である「第1取得部42」に対応してもよい。
【0037】
第1請求部43は、第1取得部42によって取得する第1情報に基づく第1料金に所定の額を加算した第2料金についての第2情報を決済端末20に送信する。所定の額は、使用者と管理者との間の賃貸借契約において保証人となる場合にかかる費用であり、上述した「保証額」であってよい。すなわち、第1請求部43は、賃貸物件が不動産の賃貸物件の場合、第1料金としての賃貸物件の賃料に、所定の額として賃貸物件の賃料の保証に関する保証額を加算した第2料金に関する第2情報を決済端末20に送信することとしてもよい。ここで、第1請求部43は、所定の期間毎(一例として、毎月等)に、賃貸料金(第1料金)に保証額(所定の額)を加算した合計額(第2料金)の第2情報を決済端末20に送信する。第2情報は、例えば、決済端末20に対して第2料金の決済を要求する情報である。保証額(所定の額)は、例えば、年間の保証額を所定の期間毎に分割した額であってもよく、所定の期間毎それぞれで一定の固定額であってもよく、所定の期間毎それぞれで変動する変動額であってもよい。
ここで、本発明の「請求部」は、上述した一実施形態である「第1請求部43」に対応してもよい。請求部(第1請求部43)は、通信部52(受信部)によって受信する金額情報に所定の金額を加算した合算金額に関する合算金額情報を決済端末20に送信してもよい。「合算金額情報」は、例えば、上述した一実施形態である「第2情報」に対応してもよい。
【0038】
第2取得部44は、第1請求部43によって決済端末20に送信する第2情報と、決済端末20が有する料金の利用枠に関する第3情報とに基づいて決済端末20において決済処理が行われた場合、当該決済処理の結果を決済端末20から取得する。第3情報は、例えば、クレジットカードの所定期間における利用限度額(利用枠)に関する情報である。決済端末20において第2情報及び第3情報に基づいて決済処理が行われた場合、すなわち、第2料金が支払い可能な場合、第2取得部44は、決済処理の結果(決済が下りたこと)を決済端末20から取得する。すなわち、第2取得部44は、例えば、第3情報に基づいた決済処理の結果として、クレジットカードについて支払額の利用枠が確保されたかを示す情報を取得することとしてもよい。第2取得部44は、決済端末20における決済処理の結果がその決済が下りなかった場合でも、決済処理の結果(決済が下りなかったこと)を決済端末20から取得してもよい。
ここで、本発明の「結果取得部」は、上述した一実施形態である「第2取得部44」に対応してもよい。
【0039】
第3取得部45は、決済端末20における決済処理の結果に基づいて、第2情報に応じた第2料金を決済端末20から取得する。すなわち、第3取得部45は、決済端末20において決済、下りた場合、その決済額(第2料金)を取得する。なお、第2料金は、例えば、情報処理装置40を所有する保証会社が利用する銀行口座(第1口座)等に決済会社から振り込まれてもよい。この場合、第3取得部45は、決済端末20から「第2料金を取得する」こととして、例えば、決済会社(例えば、クレジットカード会社等)の銀行口座等から第1口座に第2料金が振り込まれたことを示す情報を決済端末20から取得してもよい。
ここで、本発明の「取得部」及び「料金取得部」は、上述した一実施形態である「第3取得部45」に対応してもよい。取得部(第3取得部45)は、上述した合算金額情報に応じた合算金額を取得する。この場合、取得部(第3取得部45)は、例えば、その合算金額を決済端末20(又は、決済端末20等に関連する装置又は口座等)から取得してもよい。
【0040】
第1提供部46は、第3取得部45によって取得する第2料金から所定の額(保証額)を減算した第1料金を管理者端末10に提供する。情報処理装置40は、第3取得部45によって第2料金を取得すると、第2料金から保証額を取得して、今後の保証人としての活動に利用する。また、第1提供部46は、第2料金から保証額を減算した後の第1料金(賃貸料金)を管理者端末10に提供する。なお、第1料金は、例えば、第1口座から、管理会社の銀行口座(第2口座)等に振り込まれてもよい。この場合、第1提供部46は、管理者端末10に「第1料金を提供する」こととして、例えば、第1口座等から第2口座に第1料金が振り込まれたことを示す情報を管理者端末10に送信してもよい。
ここで、本発明の「送金処理部」は、上述した一実施形態である「第1提供部46」に対応してもよい。送金処理部(第1提供部46)は、取得部(第3取得部45)によって取得する合算金額から所定の金額を減算した各種料金の金額を送金する。この場合、送金処理部(第1提供部46)は、各種料金の金額を管理者端末10(又は、管理者端末10等に関連する装置又は口座等)に送金してもよい。
【0041】
第2提供部47は、第2取得部44によって取得する決済処理の結果を管理者端末10に送信する。第2提供部47は、決済会社において賃貸物件の賃貸料金(第2料金)の決済が下りた場合、その決済が下りたこと示す情報を管理者端末10に送信する。また、第2提供部47は、決済会社において賃貸物件の賃貸料金(第2料金)の決済が下りなかった場合、その決済が下りなかったことを示す情報を管理者端末10に送信してもよい。
【0042】
上述したように、第4取得部48は、賃貸物件を使用する使用者の使用者端末30から決済方法に関する第4情報を取得する。すなわち、情報処理装置40(例えば、制御部41等)は、使用者と管理者との間の賃貸借契約について保証を行う場合、まず初めに、第4取得部48によって、使用者が管理者に支払う第1料金の支払方法に関する情報(第4情報)を取得する。
【0043】
第3提供部49は、第2取得部44によって取得した決済処理の結果に基づいて、第3取得部45によって第2料金を取得できない場合、第4取得部48によって取得する第4情報に基づく決済方法についての変更の確認に関する第5情報を使用者端末30に送信する。一例として、第3提供部49は、決済会社において第2料金の決済が下りなかった場合、第2料金の支払いを求める情報、すなわち登録されている第4情報を変更するかを確認する情報(第5情報)を使用者端末30に送信する。
【0044】
情報処理装置40(例えば、制御部41等)は、第5情報を受信することに応じて使用者が決済方法の変更を求める場合、その使用者が使用する使用者端末30から、又は、管理者端末10を介して、支払方法の変更を求める情報(第6情報)を取得する。すなわち、第4提供部50は、第3提供部49によって使用者端末30に第5情報を送信することに応じて決済方法の変更に関する第6情報を取得した場合、第6情報に応じて決済変更に関する第7情報を決済端末20に送信する。例えば、第7情報は、使用者が決済端末20に支払方法(例えば、クレジットカードによる支払いのための情報)を入力するためのフォームに関するURL等であってもよい。
【0045】
又は、一例として、情報処理装置40(例えば、制御部41等)は、決済端末20における決済処理の結果に関わらず、使用者が決済方法の変更の求める場合、その使用者が使用する使用者端末30から、又は、管理者端末10を介して、支払方法の変更を求める情報を取得してもよい。この場合、第4提供部50は、決済変更に関する第7情報を決済端末20に送信してもよい。
【0046】
第5提供部51は、第2取得部44によって取得する決済処理の結果に基づいて、第3取得部45によって第2料金を取得できない場合、第1料金を管理者端末10に提供する。第5提供部51は、決済処理の結果として、決済会社において第2料金の決済が下りなかった場合(第2料金を取得できない場合)、第1料金を管理者端末10に提供する。なお、第1料金は、上述した場合と同様に、情報処理装置40を所有する会社が利用する銀行口座(第1口座)から、管理会社の銀行口座(第2口座)等に振り込まれてもよい。この場合、第5提供部51は、管理者端末10に「第1料金を提供する」こととして、例えば、第1口座等から第2口座に第1料金が振り込まれたことを示す情報を管理者端末10に送信してもよい。
【0047】
次に、一実施形態に係る情報処理方法について説明する。
【0048】
まず、情報処理方法として、保証を申し込む場合の処理について図3を用いて説明する。
図3は、一実施形態に係る情報処理方法について説明する第1のタイミングチャートである。
【0049】
ステップST101において、使用者端末30は、使用者が賃貸物件の賃料の保証について申し込む場合、その申し込みに関する情報を管理者端末10に送信する。
【0050】
ステップST102において、管理者端末10は、ステップST101に応じて、保証の申し込み、及び、決済方法に関する第4情報を情報処理装置40に送信する。第4情報は、使用者が管理者に支払う第1料金の支払方法に関する情報であり、例えば、クレジットカード会社等の情報が含まれる。
【0051】
ステップST103において、情報処理装置40(例えば、制御部41等)は、保証の申し込み及び第4情報を受け付ける。情報処理装置40(例えば、制御部41等)は、第4情報に基づいて、対応するクレジットカード会社に配される決済端末20に対して決済を依頼する情報を送信する。また、情報処理装置40(例えば、制御部41等)は、第4情報を受け付けると、決済端末20に決済を要求する場合等に利用される番号(ユニークコード)を発行する。ユニークコードは、例えば、使用者を識別する情報であり、使用者毎に発行される。ユニークコードは、保証会社(情報処理装置40)と決済会社(決済端末20)との間で使用者を特定する情報である。情報処理装置40(例えば、制御部41等)は、ユニークコードを決済端末20との間で共有する。
【0052】
ステップST104において、決済端末20は、ステップST103に応じて、使用者の情報を登録し、一例として、使用者が決済端末20に支払方法(例えば、クレジットカードによる支払いのための情報)を入力するためのフォームに関するURLを発番する。
【0053】
ステップST105において、情報処理装置40(例えば、制御部41等)は、ステップST104で発番されたURLを使用者端末30に送信する。この場合、情報処理装置40(例えば、制御部41等)は、SMS(Short Message Service)及び電子メール等の媒体にURLを記載して使用者端末30に送信する。
【0054】
ステップST106において、情報処理装置40(例えば、制御部41等)は、ステップST103で受け付けた保証の申し込みについて審査を行う。ここで、情報処理装置40(例えば、制御部41等)は、保証の申し込みに不備等があった場合には、その旨を管理者端末10に送信してもよい。
【0055】
ステップST107において、使用者端末30は、ステップST105に応じてURLにアクセスし、そのURLのページに決済に関する情報(例えば、クレジットカードによる支払いのための情報)を入力する。
【0056】
ステップST108において、決済端末20は、ステップST107で入力された情報を取得する。この場合、決済端末20は、例えば、クレジットカード番号を保持し、そのカードの有効期限及び有効性を確認し、確認の結果等を情報処理装置40に送信する。
【0057】
ステップST109において、情報処理装置40(例えば、制御部41等)は、ステップST108に応じて決済端末20から送信される情報を登録する。情報処理装置40(例えば、制御部41)は、ステップST106の審査の結果と、ステップST109の登録の結果とを管理者端末10に送信する。すなわち、情報処理装置40(例えば、制御部41)は、保証の申し込みが承認された旨を管理者端末10に送信する。この場合、情報処理装置40(例えば、制御部41)は、使用者を特定する情報(例えば、ユニークコード等)等を管理者端末10に送信してもよい。
【0058】
ステップST110において、管理者端末10は、ステップST109で送信される情報、すなわち、保証会社において承認された結果を受け付ける。
【0059】
ステップST111において、使用者端末30は、管理者端末10と相互の情報の送受信を行うことにより、ステップST109で保証の申し込みが承認された場合、種々の事項が入力された保証契約書を管理者端末10に送信する。
【0060】
ステップST112において、管理者端末10は、ステップST111に応じて保証契約を締結する。管理者端末10は、保証契約を情報処理装置40に送信する。
【0061】
ステップST113において、情報処理装置40(例えば、制御部41等)は、締結された結果を受領する。
【0062】
次に、情報処理方法として、第2料金を決済端末20に請求する場合の処理について図4を用いて説明する。
図4は、一実施形態に係る情報処理方法について説明する第2のタイミングチャートである。
【0063】
ステップST201において、管理者端末10は、例えば、所定の期間毎(例えば、毎月等)に、第1料金を請求する第1情報を情報処理装置40に送信する。
【0064】
ステップST202において、情報処理装置40(例えば、制御部41等)は、第1料金に所定の額(保証額)を加算した第2料金について決済を求める第2情報を決済端末20に送信する。この場合、情報処理装置40(例えば、制御部41等)は、第2情報に、使用者を特定する情報(例えば、ユニークコード等)を関連付けて決済端末20に送信してもよい。
【0065】
ステップST203において、決済端末20は、使用者に応じた決済料金の利用枠(例えば、クレジットカード等の利用限度額等)に関する第3情報を取得する。
【0066】
ステップST204において、決済端末20は、ステップST202で送信される第2情報と、ステップST203で取得される第3情報とに基づいて、決済処理を行う。決済端末20は、決済処理の結果、決済が下りた場合に第2料金を情報処理装置40に提供する。また、決済端末20は、決済処理の結果(決済が下りた旨又は決済が下りなかった旨を示す情報)を情報処理装置40に提供する。
【0067】
ステップST205において、情報処理装置40(例えば、制御部41等)は、ステップST204で送信される決済処理の結果を取得する。また、情報処理装置40(例えば、制御部41等)は、決済処理の結果を管理者端末10に提供する。
なお、情報処理装置40(例えば、制御部41等)は、ステップST204で決済が下りなかった場合でも、例えば、一定の期間、所定の期限までに、複数回、決済端末20に決済を求めてもよい。すなわち、情報処理装置40(例えば、制御部41等)は、所定の条件のもと、ステップST202の処理を再実行してもよい。この場合、情報処理装置40(例えば、制御部41等)は、再度、第2情報を送信するタイミングとして、月間日付及び曜日など適切なタイミングを加味してステップST202の処理を再実行してもよい。
また、情報処理装置40(例えば、制御部41等)は、ステップST204で決済が下りなかった場合、直ちに使用者に決済が下りなかった旨の通知を行ってもよい。例えば、情報処理装置40(例えば、制御部41等)は、例えば、SMS及び電子メール等の媒体を利用して、決済が下りなかった旨の通知を使用者端末30に行ってもよい。この場合、情報処理装置40(例えば、制御部41等)は、第2料金を請求する案内(例えば、クレジットカード、銀行振り込み及びコンビニエンスストア支払等の種々の支払い方法等の案内)を含ませてもよい。
また、情報処理装置40(例えば、制御部41等)は、上述した図3を用いて説明した各ステップの処理が行われることにより決済方法が登録された場合でも、例えば、クレジットカードの利用停止等により登録された決済方法が機能しないときには、使用者端末30によって、改めてクレジットカード及び口座振替等の支払い方法の登録が可能なようにしてもよい。
【0068】
ステップST206において、情報処理装置40(例えば、制御部41等)は、ステップST204で提供される第2料金を提供する。また、情報処理装置40(例えば、制御部41等)は、第2料金から所定の額(保証額)を減算した第1料金を管理者端末10に提供する。
また、情報処理装置40(例えば、制御部41等)は、決済端末20における決済処理の結果、その決済が下りなかった場合、決済端末20から第2料金を取得することなく、第1料金を管理者端末10に提供する。
【0069】
ステップST207において、管理者端末10は、ステップST205に応じて決済処理の結果を取得する。また、管理者端末10は、ステップST206に応じて第1料金を取得する。
【0070】
次に、情報処理方法として、決済方法を変更する場合の処理について図5を用いて説明する。
図5は、一実施形態に係る情報処理方法について説明する第3のタイミングチャートである。
【0071】
ステップST301において、情報処理装置40(例えば、制御部41等)は、上述したステップST205で取得する決済処理の結果が、決済が下りなかったことを示す場合、決済方法を変更するか確認するための第5情報を使用者端末30に提供する。
【0072】
ステップST302において、使用者端末30は、決済方法を変更する場合に、例えば、フォーム等に所定事項を入力し、決済方法を変更するための第6情報を情報処理装置40に送信する。
【0073】
ステップST303において、情報処理装置40は、ステップST302に応じて、決済端末20に決済方法の変更を依頼する第7情報を提供する。
これ以降の処理は、上述したステップST104以降の処理と同様であってもよい。
【0074】
なお、上述した情報処理装置40及び情報処理方法においては、制御部41は、所定の期間(例えば、2年間等)、使用者が賃貸物件の賃料について滞納がなかった場合、すなわち、決済端末20において第2料金の決済が下りた場合、それ以降、第1料金に加算する所定の額(保証額)を減額してもよい。この場合、制御部41は、上述した所定の期間(例えば、2年間等)の間に決済方法を変更した場合、すなわち、クレジットカードを変更した場合、初期のクレジットカードを登録した時から起算してもよい。
【0075】
以下、本実施形態の効果について説明する。
情報処理装置40は、管理者端末10から賃貸物件に関する第1情報を取得する第1取得部42と、その第1情報に基づく第1料金に所定の額(保証額)を加算した第2料金についての第2情報を決済端末20に送信する第1請求部43と、第2情報と第3情報とに基づいて決済端末20において決済処理が行われた場合、その決済処理の結果を決済端末20から取得する第2取得部44と、その決済処理の結果に基づいて第2料金を決済端末20から取得する第3取得部45と、を備える。
この場合、情報処理装置40は、その第2料金から所定の額(保証額)を減算した第1料金を管理者端末10に提供する第1提供部46と、第2取得部44によって取得する決済処理の結果を管理者端末10に送信する第2提供部47と、を備えてもよい。
すなわち、情報処理装置40は、所定の対象(例えば、賃貸物件)に関する第2料金を決済端末20に請求し、それに応じて賃貸物件に関する保証額を得ることができる。また、情報処理装置40は、賃貸物件に関する第1料金を管理者端末10に提供することができる。換言すると、情報処理装置40は、一例として、不動産の賃貸借に関する料金について管理者(又は、オーナー)に保証しつつ、その不動産の管理者(又は、オーナー)に第1料金(例えば、家賃等)を適切に支払うことができる。
また、情報処理装置40は、第1料金に所定の額(保証額)を加算した第2料金について決済端末20に決済を求めるので、第1料金と所定の額とについて別々に決済を求める場合に比べて、決済を求める際の手間及び費用を抑制することができる。この場合、例えば、第1料金と所定の額とについて別々に決済を求め、クレジットカードの利用枠の制限によりいずれか一方のみの決済が行われた場合には、決済が行われなかった第1料金及び所定の額のいずれかに応じて、管理者端末10に第1料金を支払い、又は、使用者に料金を請求することになり、処理の手間が増える。これに対し、上述した本実施形態のように、決済端末20において第2料金の決済が行われる場合には、第1料金及び所定の額の管理及び処理をまとめて行えるため、その後の処理の手間を抑制することができる。
また、情報処理装置40は、決済端末20における第2料金の決済の結果を管理者端末10に提供するので、例えば、決済端末20において第2料金の決済が下りなかった場合などもその結果を管理者端末10に提供することができる。これにより、情報処理装置40は、使用者が賃料(第1料金)を滞納している場合などを管理者に知らせることができ、滞納している賃料(第1料金)及び所定の額(保証額)等を保証会社が使用者に請求する場合でも、予め管理者(又は、オーナー)にその請求が行われる可能性があることを理解させることができる。
【0076】
情報処理装置40は、使用者端末30から決済方法に関する第4情報を取得する第4取得部48と、第2取得部44によって取得した決済処理の結果に基づいて第2料金を取得できない場合、第4取得部48によって取得する第4情報に基づく決済方法についての変更の確認に関する第5情報を使用者端末30に送信する第3提供部49と、使用者端末30に第5情報を送信することに応じて決済方法の変更に関する第6情報を使用者端末30から取得した場合、第6情報に応じて決済変更に関する第7情報を決済端末20に送信する第4提供部50と、を備えることとしてもよい。
すなわち、情報処理装置40は、決済端末20において第2料金の決済が下りない場合、使用者端末30(使用者)に決済方法を変更するか否かを問い合わせ、決済方法(例えば、クレジットカード等)を変更する場合にその決済方法を利用できるか決済端末20に問い合わせることができる。よって、情報処理装置40は、登録してある決済方法で第2料金を取得できない場合でも、決済方向を変更して使用者端末30(使用者)から第2料金を取得することができる。
【0077】
情報処理装置40は、第2取得部44によって取得する決済処理の結果に基づいて第2料金を取得できない場合、第1料金を管理者端末10に提供する第5提供部51を備えることとしてもよい。
これにより、情報処理装置40は、決済端末20において第2料金の決済が下りない場合であっても、不動産の管理者(又は、オーナー)に対する第1料金の支払いを担保することができる。
【0078】
情報処理装置40では、第1請求部43は、不動産の賃貸物件の場合、第1料金としての賃貸物件の賃料に、所定の額として賃貸物件の賃料の保証に関する保証額を加算した第2料金に関する第2情報を決済端末20に送信することとしてもよい。
これにより、情報処理装置40は、不動産の賃貸借に関する料金について管理者(又は、オーナー)に保証しつつ、その不動産の管理者(又は、オーナー)に第1料金(例えば、家賃等)を適切に支払うことができる。
【0079】
情報処理装置40では、第2取得部44は、第3情報に基づいた決済処理の結果として、クレジットカードについて支払額の利用枠が確保されたかを示す情報を取得することとしてもよい。
これにより、情報処理装置40は、決済端末20において決済が下りたこと(第2料金を取得できること)を得ることができる。
【0080】
また、情報処理装置40は、特定の取引に関する各種料金の支払債務の保証を行う際に使用される装置であって、各種料金の金額に関する金額情報を受信する受信部(一例として、「通信部52」)と、金額情報に所定の金額を加算した合算金額に関する合算金額情報を送信する請求部(一例として、「第1請求部43」)と、合算金額情報に応じた合算金額を取得する取得部(一例として、「第3取得部45」)と、取得部によって取得する合算金額から所定の金額を減算した各種料金の金額を送金する送金処理部(一例として、「第1提供部46」)と、を備えてもよい。上述した請求部、取得部及び送金処理部は、情報処理装置40の制御部41の一機能として実現されてもよい。
すなわち、情報処理装置40は、所定の対象(例えば、賃貸物件)に関する各種料金と所定の金額(例えば、保証額)とを合算した合算金額を決済端末20に請求し、それに応じて賃貸物件に関する所定の金額を得ることができる。
これにより、情報処理装置40は、各種料金に所定の金額(例えば、保証額)を加算した合算料金について決済端末20に決済を求めるので、各種料金と所定の金額とについて別々に決済を求める場合に比べて、決済を求める際の手間及び費用を抑制することができる。この場合、例えば、各種料金と所定の金額とについて別々に決済を求め、クレジットカードの利用枠の制限によりいずれか一方のみの決済が行われた場合には、決済が行われなかった各種料金及び所定の金額のいずれかに応じて、管理者端末10に各種料金を支払い、又は、使用者に料金を請求することになり、処理の手間が増える。これに対し、上述した本実施形態のように、決済端末20において合算料金の決済が行われる場合には、各種料金及び所定の金額の管理及び処理をまとめて行えるため、その後の処理の手間を抑制することができる。
【0081】
情報処理システム1は、賃貸物件についての管理に使用される管理者端末10、賃貸物件についての決済に使用される決済端末20、及び、管理者端末10と決済端末20との間に介在する情報処理装置40とを備えるシステムである。この場合、情報処理装置40は、管理者端末10から賃貸物件に関する第1料金についての第1情報を取得する第1取得部42と、第1取得部42によって取得する第1情報に基づく第1料金に所定の額を加算した第2料金についての第2情報を決済端末20に送信する第1請求部43と、第1請求部43によって決済端末20に送信する第2情報と、決済端末20が有する料金の利用枠に関する第3情報とに基づいて決済端末20において決済処理が行われた場合、その決済処理の結果を決済端末20から取得する第2取得部44と、決済端末20における決済処理の結果に基づいて、第2情報に応じた第2料金を決済端末20から取得する第3取得部45と、を備える。
この場合、情報処理装置40は、第3取得部45によって取得する第2料金から所定の額を減算した第1料金を管理者端末10に提供する第1提供部46と、第2取得部44によって取得する決済処理の結果を管理者端末10に送信する第2提供部47と、を備えてもよい。
すなわち、情報処理システム1は、所定の対象(例えば、賃貸物件)に関する第2料金を決済端末20に請求し、それに応じて賃貸物件に関する保証額を得ることができると共に、賃貸物件に関する第1料金を管理者端末10に提供することができる。換言すると、情報処理システム1は、一例として、不動産の賃貸借に関する料金について管理者(又は、オーナー)に保証しつつ、その不動産の管理者(又は、オーナー)に第1料金(例えば、家賃等)を適切に支払うことができる。
【0082】
情報処理方法では、情報処理装置40(コンピュータ)が、管理者端末10から賃貸物件に関する第1情報を取得する第1取得ステップと、その第1情報に基づく第1料金に所定の額(保証額)を加算した第2料金についての第2情報を決済端末20に送信する第1請求ステップと、第2情報と第3情報とに基づいて決済端末20において決済処理が行われた場合、その決済処理の結果を決済端末20から取得する第2取得ステップと、その決済処理の結果に基づいて第2料金を決済端末20から取得する第3取得ステップと、を実行する。
この場合、情報処理方法は、第2料金から所定の額(保証額)を減算した第1料金を管理者端末10に提供する第1提供ステップと、第2取得ステップによって取得する決済処理の結果を管理者端末10に送信する第2提供ステップと、を実行してもよい。
すなわち、情報処理方法は、所定の対象(例えば、賃貸物件)に関する第2料金を決済端末20に請求し、それに応じて賃貸物件に関する保証額を得ることができると共に、賃貸物件に関する第1料金を管理者端末10に提供することができる。換言すると、情報処理方法は、一例として、不動産の賃貸借に関する料金について管理者(又は、オーナー)に保証しつつ、その不動産の管理者(又は、オーナー)に第1料金(例えば、家賃等)を適切に支払うことができる。
【0083】
情報処理プログラムは、情報処理装置40(コンピュータ)に、管理者端末10から賃貸物件に関する第1情報を取得する第1取得機能と、その第1情報に基づく第1料金に所定の額(保証額)を加算した第2料金についての第2情報を決済端末20に送信する第1請求機能と、第2情報と第3情報とに基づいて決済端末20において決済処理が行われた場合、その決済処理の結果を決済端末20から取得する第2取得機能と、その決済処理の結果に基づいて第2料金を決済端末20から取得する第3取得機能と、を実現させる。
この場合、情報処理プログラムは、情報処理装置40(コンピュータ)に、第2料金から所定の額(保証額)を減算した第1料金を管理者端末10に提供する第1提供機能と、第2取得機能によって取得する決済処理の結果を管理者端末10に送信する第2提供機能と、を実現させてもよい。
すなわち、情報処理プログラムは、所定の対象(例えば、賃貸物件)に関する第2料金を決済端末20に請求し、それに応じて賃貸物件に関する保証額を得ることができると共に、賃貸物件に関する第1料金を管理者端末10に提供することができる。換言すると、情報処理プログラムは、一例として、不動産の賃貸借に関する料金について管理者(又は、オーナー)に保証しつつ、その不動産の管理者(又は、オーナー)に第1料金(例えば、家賃等)を適切に支払うことができる。
【0084】
上述した情報処理装置40の各部は、コンピュータの演算処理装置等の機能として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置40の第1取得部42、第1請求部43、第2取得部44、第3取得部45、第1提供部46、第2提供部47、第4取得部48、第3提供部49、第4提供部50及び第5提供部51は、コンピュータの演算処理装置等による第1取得機能、第1請求機能、第2取得機能、第3取得機能、第1提供機能、第2提供機能、第4取得機能、第3提供機能、第4提供機能及び第5提供機能としてそれぞれ実現されてもよい。
情報処理プログラムは、上述した各機能をコンピュータに実現させることができる。情報処理プログラムは、外部メモリ又は光ディスク等の、コンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体に記録されていてもよい。
また、上述したように、情報処理装置40の各部は、コンピュータの演算処理装置等で実現されてもよい。その演算処理装置等は、例えば、集積回路等によって構成される。このため、情報処理装置40の各部は、演算処理装置等を構成する回路として実現されてもよい。すなわち、情報処理装置40の第1取得部42、第1請求部43、第2取得部44、第3取得部45、第1提供部46、第2提供部47、第4取得部48、第3提供部49、第4提供部50及び第5提供部51は、コンピュータの演算処理装置等を構成する第1取得回路、第1請求回路、第2取得回路、第3取得回路、第1提供回路、第2提供回路、第4取得回路、第3提供回路、第4提供回路及び第5提供回路として実現されてもよい。
また、情報処理装置40の通信部52は、例えば、演算処理装置等の機能を含む通信機能として実現されもよい。また、情報処理装置40の通信部52は、例えば、集積回路等によって構成されることにより通信回路として実現されてもよい。また、情報処理装置40の通信部52は、例えば、複数のデバイスによって構成されることにより通信装置として構成されてもよい。
また、情報処理装置40の請求部、取得部及び送金処理部は、コンピュータの演算処理回路等の請求機能、取得機能及び送金処理機能として実現されてもよく、コンピュータの演算処理回路等の請求回路、取得回路及び送金処理回路として構成されてもよい。
【符号の説明】
【0085】
1 情報処理システム
10 管理者端末
20 決済端末
30 使用者端末
40 情報処理装置
41 制御部
42 第1取得部
43 第1請求部
44 第2取得部
45 第3取得部
46 第1提供部
47 第2提供部
48 第4取得部
49 第3提供部
50 第4提供部
51 第5提供部
52 通信部
図1
図2
図3
図4
図5