(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022122226
(43)【公開日】2022-08-22
(54)【発明の名称】呼気殺菌装置
(51)【国際特許分類】
A61L 9/16 20060101AFI20220815BHJP
【FI】
A61L9/16 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021063798
(22)【出願日】2021-02-09
(71)【出願人】
【識別番号】521139542
【氏名又は名称】中 政幸
(72)【発明者】
【氏名】中 政幸
【テーマコード(参考)】
4C180
【Fターム(参考)】
4C180AA07
4C180BB15
4C180DD08
(57)【要約】
【課題】人の呼吸の多くを輩出する鼻孔からの呼気について、拡散を防止させる呼気殺菌装置を提供する。
【解決手段】ファンの力で鼻孔用キャップより吸入した呼気は、空気筒より70℃に加熱された殺菌室へ送られ、遮蔽版の角に設けた孔を通り、冷却され除菌、除塵回収室を経て排気されることにより、ウイルス性風邪等の感染力の低下した保菌者が隔離状態からトイレ等へ移動することができるようになる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウイルス感染者の鼻孔より吸引した呼気を、ヒーターで加熱された殺菌室で遮蔽板に当て連通した冷却室とで、ウイルス等を死滅され浄化して排気する呼気殺菌装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、呼気から拡散されるウイルス等を拡散前に死滅させる装置に関する。
【背景技術】
【0002】
殺菌装置と言えば、クリーンルームや空気清浄機など空間に浮揚する細菌または除菌する装置が一般的であり、口腔からくしゃみや咳で排出されるウイルスに対しては、マスクやうがい等で除去するしかなく、人の呼吸の多くを輩出する鼻孔からの呼気について、拡散を防止する機器は無く、感染者は、感染力が弱まるまで隔離されることが多かったが、本発明は、鼻孔に付着し呼気として拡散されるウイルス等を掃除機等の吸引機と接続させることにより、いち早く除菌し拡散を防止するために使用する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2016-501586
【特許文献2】特開昭49年45589号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
先行特許文献1で示したマスク型の呼気吸引装置はあったもの熱や湿気を輩出するためのもので、ウイルス等を除菌して排気する機能を有していなかった。
【0005】
また、先行特許文献2では、殺菌灯を用いた据え置き型であって病院等のベッドで使用するような大型機器となってします。
【0006】
各種ウイルスはそれぞれある温度以上に加熱されると死滅することが解っており、如何に吸引し、高熱を当てるかが課題であった。
【0007】
本発明は、市販の掃除機など接続し、鼻孔から出た呼気を70℃以上に加熱した遮蔽板に当たることによって死滅させ、浄化した呼気を輩出させることが出来る。
【課題を解決するための手段】
【0008】
掃除機の吸塵口に接続させ、鼻孔用キャップより吸入した呼気は、ヒーターで加熱された殺菌室で遮蔽板に当て連通した冷却室とで、ウイルス等を死滅させ、冷却され除菌、除塵回収室を経て排気される。
【発明の効果】
【0009】
感染症患者は、所定の日数や検査等で陰性になるまで隔離され精神的なダメージを受け社会復帰に時間がかかるが、本発明品を使用することにより、ウイルス性風邪等の感染力の低下した保菌者が隔離状態からトイレ等へ移動するなどして精神的閉塞感を和らげることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【発明を実施するための形態】
【0011】
鼻孔に繋がる吸引口1から吸引された呼気が、噴射筒3より、ヒーター4により70℃以上に加熱された加熱室4に入り、遮蔽板5に当たり、前記加熱室4を滞留し、数か所に穿孔した通気口を経て、殺菌室6に入り、外気を取り込んだ減熱室をとおり、吸引機に接続された排気口より殺菌された呼気が排出される。
【0012】
なお、外蓋1および外蓋2は取り外しが出来るようにし、容易に清掃することが出来る。
【符号の説明】
【0012】
1 鼻孔に繋がる吸引口
2 ヒーター
3 噴射筒
4 加熱室
5 遮蔽版
6 通気孔
7 殺菌室
8 外気取入口
9 減熱室
10 外気取入減圧口
11 外蓋1
12 外蓋2
13 吸引機接続排気口