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  • 特開-見通し線外通信 図1A
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022122278
(43)【公開日】2022-08-22
(54)【発明の名称】見通し線外通信
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/14 20180101AFI20220815BHJP
   H04W 88/04 20090101ALI20220815BHJP
   H04W 12/06 20210101ALI20220815BHJP
【FI】
H04W76/14
H04W88/04
H04W12/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022017595
(22)【出願日】2022-02-08
(31)【優先権主張番号】17/171,324
(32)【優先日】2021-02-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/233,745
(32)【優先日】2021-04-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
2.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】505347433
【氏名又は名称】ロックウェル・コリンズ・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100086232
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 博通
(74)【代理人】
【識別番号】100092613
【弁理士】
【氏名又は名称】富岡 潔
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ヴィー.ソマーナ
(72)【発明者】
【氏名】リジー ポール
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA01
5K067EE02
5K067EE07
5K067EE10
5K067EE25
(57)【要約】
【課題】5G波形の使用可能性が向上したシステムを提供する。
【解決手段】5Gセルラーなどのセルラー通信は、携帯電話と基地局との間の主要なリンクであり得る。高いリンクレートに起因して、このようなセルラー通信が望ましい場合がある。携帯電話通信が拒否された場合、戦術波形を使用して、携帯電話と基地局との間の通信をブリッジングすることができる。戦術波形は、携帯電話に結合された戦術無線機の間で送信され得る。波形は、見通し線波形を含み得る。戦術波形はまた、見通し線外波形も含み得る。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムであって、
第1のセルラー波形によって第1の基地局と双方向に通信するように構成された第1のユーザ機器と、
前記第1のユーザ機器と双方向に通信するために、第1のコネクティビティインターフェースによって前記第1のユーザ機器と結合された第1の戦術無線機であって、見通し線外波形によって通信するように構成されている、前記第1の戦術無線機と、
前記見通し線外波形によって通信するように構成された第2の戦術無線機であって、前記見通し線外波形によって前記第1の戦術無線機と双方向に通信する、前記第2の戦術無線機と、
前記第2の戦術無線機と双方向に通信するために、第2のコネクティビティインターフェースによって前記第2の戦術無線機と結合するように構成された第2のユーザ機器であって、前記第2のユーザ機器が、第2のセルラー波形によって第2の基地局と双方向に通信し、前記第1のユーザ機器が、前記第1の戦術無線機、前記第2の戦術無線機、及び前記第2のユーザ機器によって前記第2の基地局と双方向に通信する、前記第2のユーザ機器と、を備える、システム。
【請求項2】
前記第1のユーザ機器が、前記第1の基地局との双方向通信を損失したことに応答して、前記第2の基地局と双方向に通信する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
見通し線波形によって通信するように構成された第3の戦術無線機であって、前記第1の戦術無線機が、前記見通し線波形によって通信するように構成されており、前記第1の戦術無線機が、前記見通し線波形によって前記第3の戦術無線機と双方向に通信する、前記第3の戦術無線機と、
前記第3の戦術無線機と双方向に通信するために、第3のコネクティビティインターフェースによって前記第3の戦術無線機と結合された第3のユーザ機器であって、前記第3のユーザ機器が、第3のセルラー波形によって前記第1の基地局と双方向に通信し、前記第1のユーザ機器が、前記第1の戦術無線機、前記第3の戦術無線機、及び前記第3のユーザ機器によって前記第1の基地局と双方向に通信する、前記第3のユーザ機器と、をさらに備える、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1のユーザ機器は、前記第3のユーザ機器が、前記第1の基地局との前記双方向通信を損失したことに続いて、前記第2の基地局と双方向に通信する、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1のユーザ機器が、少なくとも2つの静的構成である、前記第1の基地局のための第1の静的構成と、前記第2の基地局のための第2の静的構成と、を含み、
前記第1のユーザ機器または前記第1の戦術無線機の近接サービスアプリケーションは、前記第1のユーザ機器が前記第1の基地局とのコネクティビティを損失したときに、前記第2の静的構成を選択する、請求項2に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1のユーザ機器が、少なくとも2つの静的構成である、前記第1の基地局のための第1の静的構成と、前記第2の基地局のための第2の静的構成と、を含み、
前記第1のユーザ機器または前記第1の戦術無線機の近接サービスアプリケーションが、前記第1の基地局及び前記第2の基地局と同時に接続するために、前記少なくとも2つの静的構成を管理するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記第1の基地局が、第1の近接サーバに結合されており、
前記第2の基地局が、第2の近接サーバに結合されており、
前記第2の近接サーバが、前記第1の近接サーバと通信することによって、前記第1のユーザ機器を動的に認証するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1のユーザ機器を認証した後、前記第2の近接サーバが、前記第1のユーザ機器と前記第2の基地局との間の前記双方向通信によって、前記第1のユーザ機器に1つ以上のパラメータを転送するように構成されている、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記見通し線外波形が、衛星通信波形を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記見通し線外波形が、高周波波形または広帯域高周波波形のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
システムであって、
セルラー波形によって第1の基地局と通信するように構成された第1のユーザ機器と、
前記第1のユーザ機器と双方向に通信するために、第1のコネクティビティインターフェースによって前記第1のユーザ機器と結合された第1の戦術無線機であって、第1の見通し線波形によって通信するように構成されている、前記第1の戦術無線機と、
前記第1の見通し線波形によって通信するように構成された第2の戦術無線機であって、前記第2の戦術無線機が、前記第1の見通し線波形によって、前記第1の戦術無線機と双方向に通信し、前記第2の戦術無線機が、前記第1の見通し線外波形によって通信するようにさらに構成されている、前記第2の戦術無線機と、
前記第1の見通し線外波形によって通信するように構成された第3の戦術無線機であって、前記第3の戦術無線機が、前記第1の見通し線外波形によって、前記第2の戦術無線機と双方向に通信し、前記第3の戦術無線機が、第2の見通し線波形によって通信するように構成されている、前記第3の戦術無線機と、
前記第2の見通し線波形によって通信するように構成された第4の戦術無線機であって、前記第3の戦術無線機が、前記第2の見通し線波形によって、前記第3の戦術無線機と双方向に通信する、前記第4の戦術無線機と、
第2のコネクティビティインターフェースによって前記第4の戦術無線機と結合された第2のユーザ機器であって、前記第2のユーザ機器が、第2のセルラー波形によって第2の基地局と双方向に通信し、前記第1のユーザ機器が、前記第1の戦術無線機、前記第2の戦術無線機、前記第3の戦術無線機、第4の戦術無線機、及び前記第2のユーザ機器によって、前記第2の基地局と双方向に通信する、前記第2のユーザ機器と、を備える、システム。
【請求項12】
前記第4の戦術無線機が、第2の見通し線外波形によって通信するように構成されており、
前記第1の戦術無線機が、前記第2の見通し線外波形によって通信するように構成されており、
前記第1の戦術無線機が、前記第2の見通し線外波形によって前記第4の戦術無線機と双方向に通信し、
前記第1のユーザ機器が、前記第1の戦術無線機、前記第4の戦術無線機、及び前記第2のユーザ機器によって、前記第2の基地局と双方向に通信する、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記第1の見通し線外波形が、高周波波形または広帯域高周波波形のうちの少なくとも1つを含み、
前記第2の見通し線外波形が、衛星通信波形を含む、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記第1のユーザ機器は、前記第1のユーザ機器が、前記第1の戦術無線機、前記第4の戦術無線機、及び前記第3のユーザ機器による前記第2の基地局との双方向通信を損失したときに、前記第1の戦術無線機、前記第4の戦術無線機、及び前記第3のユーザ機器による前記第2の基地局との双方向通信を確立する、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
第3の見通し線波形によって通信するように構成された第5の戦術無線機であって、前記第1の戦術無線機が、前記第3の見通し線波形によって通信するようにさらに構成されており、前記第1の戦術無線機が、前記第3の見通し線波形によって前記第5の戦術無線機と双方向に通信する、前記第5の戦術無線機と、
前記第5の戦術無線機と双方向に通信するために、第3のコネクティビティインターフェースによって前記第5の戦術無線機と結合された第3のユーザ機器であって、前記第3のユーザ機器が、第3のセルラー波形によって前記第1の基地局と双方向に通信するように構成されており、前記第1のユーザ機器が、前記第1の戦術無線機、前記第5の戦術無線機、及び前記第3のユーザ機器によって、前記第1の基地局と双方向に通信する、前記第3のユーザ機器と、をさらに備える、請求項11に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年2月9日に出願された米国特許出願第17/171,324号の一部継続出願であり、この出願はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、概して、通信システム、より具体的には、拒否耐性通信に関する。
【背景技術】
【0003】
2015年に、Long-Term Evolution Advanced(LTE-A)Release-12が解放された。この解放の一環として、「デバイス間(D2D)」通信と呼ばれる機能がサポートされて、緊急時の治安出動が可能になった。それ以来、この機能は進化し、今日では5GでV2X(ビークルツーエブリシング)通信をサポートするための直接のデバイス間通信の基盤を形成している。このような5G通信は、サイバー脅威及び5G標準によって提供されるすべてのセキュリティ機能が有効になっている場合に、許可された環境で使用可能である。外部のエンドツーエンド暗号化の使用及びゼロトラストネットワークの組み込みは、許可された環境で動作するのに十分であると考えられている。ただし、紛争場面では、自身と勢力が拮抗する敵が5G波形を拒否する機能を有していることから、5G波形の使用可能性は制限される。
【0004】
したがって、上述した欠点を解決するデバイス、システム、及び方法を提供することは有利であろう。
【発明の概要】
【0005】
本開示の1つ以上の実施形態による、システムが開示される。一実施形態では、システムは、第1のセルラー波形によって第1の基地局と双方向に通信するように構成された第1のユーザ機器を含む。別の実施形態では、システムは、第1のユーザ機器と双方向に通信するように、第1のコネクティビティインターフェースによって第1のユーザ機器に結合された第1の戦術無線機を含む。別の実施形態では、第1の戦術無線機は、見通し線外波形によって通信するように構成されている。別の実施形態では、システムは、見通し線外波形によって通信するように構成された第2の戦術無線機を含む。別の実施形態では、第2の戦術無線機は、見通し線外波形によって第1の戦術無線機と双方向に通信する。別の実施形態では、システムは、第2の戦術無線機と双方向に通信するように、第2のコネクティビティインターフェースによって第2の戦術無線機と結合するように構成された第2のユーザ機器を含む。別の実施形態では、第2のユーザ機器は、第2のセルラー波形によって、第2の基地局と双方向に通信する。別の実施形態では、第1のユーザ機器は、第1の戦術無線機、第2の戦術無線機、及び第2のユーザ機器によって第2の基地局と双方向に通信する。
【0006】
本開示の1つ以上の実施形態によるシステムが開示される。一実施形態では、システムは、セルラー波形によって、第1の基地局と通信するように構成された第1のユーザ機器を含む。別の実施形態では、システムは、第1のユーザ機器と双方向に通信するように、第1のコネクティビティインターフェースによって第1のユーザ機器に結合された第1の戦術無線機を含む。別の実施形態では、第1の戦術無線機は、第1の見通し線波形によって通信するように構成されている。別の実施形態では、システムは、第1の見通し線波形によって通信するように構成された第2の戦術無線機を含む。別の実施形態では、第2の戦術無線機は、第1の見通し線波形によって、第1の戦術無線機と双方向に通信する。別の実施形態では、システムは、第1の見通し線外波形によって通信するように構成された第3の戦術無線機を含む。別の実施形態では、第3の戦術無線機は、第1の見通し線外波形によって第2の戦術無線機と双方向に通信する。別の実施形態では、第3の戦術無線機は、第2の見通し線波形によって通信するように構成されている。別の実施形態では、システムは、第2の見通し線波形によって通信するように構成された第4の戦術無線機を含む。別の実施形態では、第3の戦術無線機は、第2の見通し線波形によって第3の戦術無線機と双方向に通信する。別の実施形態では、システムは、第2のコネクティビティインターフェースによって、第4の戦術無線機と結合するように構成された第2のユーザ機器を含む。別の実施形態では、第2のユーザ機器は、第2のセルラー波形によって、第2の基地局と双方向に通信する。別の実施形態では、第1のユーザ機器は、第1の戦術無線機、第2の戦術無線機、第3の戦術無線機、第4の戦術無線機、及び第2のユーザ機器によって、第2の基地局と双方向に通信する。
【0007】
本明細書に開示される概念の実装は、以下のその詳細な説明を考慮すると、よりよく理解され得る。このような説明は含まれる図面を参照しており、これらの図面は、必ずしも縮尺通りではなく、いくつかの特徴が誇張されている場合があり、いくつかの特徴が省略されているか、または明確にするために概略的に表されている場合がある。図面中の同様の参照番号は、同じもしくは類似の要素、特徴、または機能を表し、参照することができる。図面は以下のとおりである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1A】本開示の1つ以上の実施形態によるシステムを示す。
図1B】本開示の1つ以上の実施形態によるシステムを示す。
図1C】本開示の1つ以上の実施形態によるシステムを示す。
図2】本開示の1つ以上の実施形態によるシステムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の1つ以上の実施形態を詳細に説明する前に、実施形態が、以下の説明に記載される、または以下の図面に示される、構造の詳細及び構成要素の配置、またはステップもしくは方法論への適用に限定されないことを理解されたい。以下の実施形態の詳細な説明では、本開示のより完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細が記載されている。しかしながら、本明細書に開示された実施形態は、これらの具体的な詳細のいくつかを伴わずに実践され得ることが、本開示の恩恵を受けた当業者には明らかであろう。他の例では、本開示を不必要に複雑にすることを避けるために、周知の特徴は詳細には説明されないことがある。
【0010】
本明細書で使用される場合、参照番号に続く文字は、同じ参照番号(たとえば、1、1a、1b)を有する前述の要素または特徴と類似するが、必ずしも同一ではない可能性がある特徴または要素の実施形態を参照することを意図している。このような省略表記は、便宜上の目的でのみ使用されており、特に明記されていない限り、本開示を何らかの形で限定すると解釈されるべきではない。
【0011】
さらに、明示的に反対に述べられない限り、「または(or)」は包括のまたはを指し、排他のまたはではない。たとえば、条件AまたはBは、Aが真(または存在する)でありBが偽(または存在しない)である、Aが偽(存在しない)でありBが真(または存在する)である、及びAならびにBの両方が真(または存在する)のうちのいずれの1つによっても満たされる。
【0012】
加えて、「1つの(a)」または「1つの(an)」の使用は、本明細書に開示される実施形態の要素及び構成要素について記載するために採用されることがある。これは単に便宜上行われるものであり、「1つの(a)」及び「1つの(an)」は、「1つの(one)」または「(少なくとも1つの)at least one」を含むことを意図しており、また単数は、そうでないことが意味されていることが明白でない限り、複数を含む。
【0013】
最後に、本明細書で使用される場合、「一実施形態(one embodiment)」または「いくつかの実施形態(some embodiment)」へのあらゆる参照は、その実施形態と関係して記載される特定の要素、機能、構造、または特性が、本明細書に開示される少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。本明細書のさまざまな箇所における「いくつかの実施形態では」という表現の出現は、すべてが必ずしも同じ実施形態を指しているわけではなく、実施形態は、本明細書に明示的に記載された、または本質的に存在する特徴のうちの1つ以上の、または2つ以上のそのような特徴の任意の組み合わせもしくは部分組み合わせを、必ずしも本開示に明示的に記載されていない、または本質的に存在しない可能性がある任意の他の特徴とともに含むことができる。
【0014】
次に、開示された主題を詳細に参照し、その例を添付図面に示す。図1A図2を概して参照すると、本開示の1つ以上の実施形態による、ネットワーキング通信システムが説明されている。
【0015】
セルラー通信の波形は低い堅牢性を有するため、軍隊が採用している主要、代替、予備、緊急(PACE)の原理では、セルラー通信は最後の選択肢として使用される。本開示は、主要リンクとして5Gセルラーの使用を可能にし、セルラーノードが拒否の対象となったときに、代替通信にフォールバックすることができる。セルラー通信の主要リンクとしての使用は、戦術波形よりもスペクトル効率の高い方法で、はるかに高いスループットを維持できるため、望ましい。
【0016】
Rohde&Schwarzによる「Device to Device Communication in LTE」は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0017】
ユーザ機器(UE)は、メッセージを基地局に双方向に通信(たとえば、送信及び/または受信)し得る。UEは、携帯電話またはセルラーネットワーク接続のために装備された任意のデバイスなど、基地局と通信するための任意の好適なデバイスを含み得るが、これらに限定されない。基地局は、進化型地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)ノードB局を含み得、これは一般に、eNBと呼ばれる。基地局はまた、3GPP 5G次世代ノードB基地局も含み得、これは一般に、gNBと呼ばれる。UEは、1つ以上のエアインターフェース(たとえば、アクセスモード)によって基地局と通信し得る。エアインターフェースは、物理レイヤとデータリンクレイヤとの両方を含み得る。たとえば、エアインターフェースは、LTE/LTE-Aモードを含み得、これは一般に、UuインターフェースまたはUuと呼ばれる。次に、基地局(たとえば、eNBまたはgNB)は、ネットワークにメッセージを通信(たとえば、送信及び/または受信)し得る。ネットワークは、Evolved Packet Core(EPC)などの、任意の好適な3GPPネットワークアーキテクチャを含み得るが、これに限定されない。基地局は、S1インターフェースなどであるがこれに限定されない任意の好適なインターフェースによって、ネットワークと通信し得る。
【0018】
UEはまた、近接サービス(ProSe)サーバとも通信し得る。UEは、PC3インターフェースなどであるがこれに限定されない任意の好適なインターフェースによって、ProSeサーバと通信し得る。PC3インターフェースは、セルラー基地局において同じ場所に配置されているProSeサーバと通信するためのセルラーインターフェース仕様を含み得るが、これは限定することを意図するものではない。PC3インターフェースは、基地局がProSeサーバにルーティングするUuインターフェースを介して中継され得る。
【0019】
UEのプロトコルスタックは、1つ以上のスタックレイヤを含み得る。1つ以上のスタックレイヤは、近接サービス(ProSe)アプリケーションレイヤ、ネットワークレイヤ(IP)、パケットデータコンバージェンス制御(PDCP)レイヤ、無線リソース制御(RRC)レイヤ、無線リンク制御(RLC)レイヤ、媒体アクセス(MAC)レイヤ、及び物理レイヤ(LTE-PHY)を含み得る。Release 12のD2D通信は、UE間の通信にLTEアップリンク物理レイヤを使用し得る。UEはまた、USBプロトコルレイヤ、USBリンクレイヤ、及びUSB物理レイヤのうちの1つ以上のレイヤも含み得る。たとえば、UEは、USB 1.1、2.0、3.0、または3.1などであるがこれらに限定されない任意のUSB規格で構成され得る。USBプロトコルレイヤは、ネットワークレイヤ(IP)から、USBリンクレイヤへと、データを受信及び/または送信するように構成され得る。同様に、USBリンクレイヤは、USBプロトコルレイヤから、USB物理レイヤへと、データを受信及び/または送信するように構成され得る。同様に、USB物理レイヤは、コネクティビティインターフェースを介してUSBリンクレイヤから、データを受信及び/または送信するように構成され得る。
【0020】
UEはまた、Uuインターフェースによって、1つ以上のUEからの基地局とのメッセージを中継することもできる。たとえば、UEは、デバイス間(D2D)通信によって、互いに双方向に通信してもよい。D2D通信は、PC5インターフェースを含み得る。D2D通信でサポートされるサービスは、近接サービス(ProSe)として知られている。UE間のD2D通信は、サイドリンク通信としても知られている。Release 12のD2D標準は、近接サービスをサポートするために必要なD2D発見、ネットワーク同期、リソース管理、及びモビリティ管理プロトコルをサポートする。LTEでのD2Dは、UEが互いの範囲内にあり、セルラー帯域が妨害されていない場合に利用可能である。したがって、UEは、1つ以上の追加のUEを通じて中継することによって、基地局と間接的に通信し得る。しかしながら、UEは、基地局と直接通信することを妨げられることがあり、同様に、中継UEとのD2Dサイドリンクを行うことを拒否されることがある。
【0021】
UE及び戦術無線機は、コネクティビティインターフェースによって結合され得る。たとえば、コネクティビティインターフェースは、PC5インターフェースを含み得る。PC5インターフェースは、WiFi、Bluetooth、NFC、イーサネット、またはUSB接続のうちの1つ以上を介して伝送され得る。UEのタイプ及び戦術無線機のタイプによっては、PC5インターフェースの伝送にアダプタが必要になる場合がある。たとえば、戦術無線機がAN/PRC-162戦術無線機を含む場合、アダプタは、WiFi、Bluetooth、NFC、またはイーサネット接続に必要とされ得るが、USB接続に必要とされないことがある。
【0022】
戦術無線及び戦術波形は、概して、「A Comparative Analysis of Network Approaches For Tactical Wireless Communications, Validated By Joint Communication Simulation System (JCSS) Simulations: A Swedish Perspective」(Fredrik Maxen 2011)、及び「Techniques for Tactical Radio Operations」(Army Techniques Publication(ATP)6-02.53)に記載されており、これらの両方は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0023】
戦術無線機は、波形によって通信するように構成され得る。波形は、1つ以上の戦術的なワイヤレスアドホックネットワーク(MANET)波形を含み得、これらは、妨害防止であり、戦術的な紛争環境で動作することができる。1つ以上のMANET波形は、1つ以上の周波数帯域を含み得る。同様に、MANET波形は、マルチバンド周波数帯域を含み得る。たとえば、戦術無線機は、第1のMANETをサポートするように構成された第1のチャネルと、第2のMANETをサポートするように構成された第2のチャネルと、を含み得る。第1のMANETは、第2のMANETと比較して、異なる堅牢性を有し得る。さらに、第1のMANETは、第2のMANETと比較して、異なるデータレート及び/またはネットワークスループットをサポートし得る。1つ以上のMANET波形を使用して、戦術無線機間で1つ以上のPC5メッセージを伝送してもよい。
【0024】
各チャネルは、波形を同時に受け入れて、信号の冗長性を向上させるか、またはデータ送信速度を向上させることができる。異なるチャネルで同じ通信を送信することによって、冗長なコネクティビティを確立してもよい。向上したデータレートのコネクティビティはまた、第1のチャネルを介してデータの第1のパケットを送信するともに、第2のチャネルを介してデータの第2のパケットを送信することによって確立されてもよく、この場合、データの第1のパケットは、データの第2のパケットとは異なる(たとえば、逆多重化及び/またはデマルチプレクスによって)。
【0025】
実施形態では、戦術無線機は、見通し線(LOS)波形によって通信するように構成されている。LOS波形によって、戦術無線機は、戦術無線機の見通し線にある他の戦術無線機との双方向通信を確立し得る。実施形態では、戦術無線機は、見通し線外(BLOS)波形によって通信するように構成されている。BLOS波形によって、戦術無線機は、見通し線外にある他の戦術無線機との双方向通信を確立し得る。たとえば、BLOS波形は、衛星通信波形(たとえば、モバイルユーザ客観システム(MUOS)波形、要求割当多元接続及び積分波形(DAMA/IW))、商用波形(たとえば、イリジウム)など)、または地球の電離層によって反射された波形(たとえば、高周波(HF)波形、広帯域高周波(WBHF)波形など)を含み得るが、これらに限定されない。
【0026】
戦術無線機は、マンパック、ハンドヘルド無線機、車両用無線機、または空中無線機などの、任意の戦術無線機を含み得るが、これらに限定されない。理解され得るように、単一、2チャネル、マルチチャネルの戦術無線機の任意の組み合わせを使用して、ミッションに固有であるネットワークトポロジを作成することができる。たとえば、戦術無線機は、陸軍海軍のPRC-162マンパックを含み得る。PRC-162マンパックは、2つの同時妨害防止波形(各チャネルに1つの波形)を受け入れることができる2チャネルのソフトウェア無線(SDR)である。PRC-162マンパックは、見通し線波形によって第1のチャネル内で通信し、見通し線外(BLOS)衛星通信(SATCOM)波形によって、第2のチャネル内で通信するように構成され得る。別の例として、戦術無線機は、高周波(HF)ミッションモジュールを備えたVRC-126またはVRC-127無線機を含み得る。VRC-126またはVRC-127無線機は、第1のチャネル内で見通し線波形を受け入れ、第2のチャネル内でBLOS高周波(HF)波形を受け入れるケーブルである。
【0027】
戦術無線機はまた、以下のプロトコルレイヤのうちの1つ以上も含み得る:近接サービス(ProSe)アプリケーションレイヤ、インターネットプロトコル(IP)中継レイヤ、USBプロトコルレイヤ、USBリンクレイヤ、USB物理レイヤ、メッシュレイヤ1、メッシュレイヤ2、及び/またはメッシュレイヤ3。戦術無線機は、UEのプロトコルスタックを調整することなく、UEと通信するように構成され得る。これに関して、UEのアプリケーションレイヤは、戦術無線機のIP中継レイヤと通信し得る。コネクティビティインターフェースを介して戦術無線機へと及び/またはそこから送信される任意のメッセージは、UEのアプリケーションレイヤへと/及びそこから送信され得る。
【0028】
ネットワーク内のセルラーノード(たとえば、UE)は、紛争エリアで動作することができる戦術無線機と結合され得る。戦術無線機は、基地局との遮断または拒否されたセルラー接続を修復するための戦術メッシュアドホックネットワーク波形によって、他の戦術無線機と通信するように構成され得る。たとえば、第1のUEは、第1の戦術無線機、第2の戦術無線機、及び第2のUEを通じて通信を中継することによって、基地局と双方向に通信し得る。戦術無線機間のブリッジング範囲は、メッシュ波形のリンクカバレッジ範囲によって異なることがある。理解され得るように、戦術無線機は、メッシュ波形によって通信を送信及び受信するための任意の好適な送受信機を含み得る。
【0029】
次に図1を参照すると、システム100は、本開示の1つ以上の実施形態に従って説明される。システム100は、1つ以上の基地局102を含み得る。システム100は、1つ以上のユーザ機器(UE)104を含み得る。UE104は、セルラー波形によって1つ以上の基地局102と通信するように構成され得る。UE104はまた、D2Dサイドリンクによって他のUE104と通信するようにも構成され得る。システム100は、1つ以上の戦術無線機106を含み得る。UE104は、コネクティビティインターフェースによって戦術無線機106に結合され得る。コネクティビティインターフェースによって、UE104は、関連する戦術無線機106と双方向に通信し得る。戦術無線機106は、見通し線(LOS)波形によって通信するように構成され得る。LOS波形によって、戦術無線機106は、他の戦術無線機106と双方向に通信するように構成され得る。したがって、戦術無線機106は、UE104と基地局102との間の見通し線接続を確立するために、UE104との、及び続いて基地局102との間の通信を中継し得る。
【0030】
戦術無線機106は、見通し線外(BLOS)波形によって通信するようにも構成され得る。BLOS波形によって、戦術無線機106は、戦術無線機106の見通し線外にある他の戦術無線機106と双方向に通信するように構成され得る。したがって、見通し線外にあるUE104は、戦術無線機106によって双方向に通信し得る。さらに、戦術無線機106は、見通し線外にあるUE104と基地局102との間の双方向通信を確立することができる。
【0031】
戦術無線機106のProSeアプリケーションレイヤは、ネットワーク内の複数の戦術無線機106のメッシュネットワークコネクティビティ状態を追跡し得、戦術無線機106に接続されたUE104のセルラーコネクティビティ状態を追跡し得る。メッシュネットワークコネクティビティ及びセルラーコネクティビティ強度の組み合わせが、コネクティビティメトリックを作成するために使用される。コネクティビティメトリックに基づいて、双方向通信を確立するためのルートが、利用可能な基地局102上で確立され得る。利用可能な基地局102は、見通し線にあっても見通し線外にあってもよい。ProSeアプリケーションレイヤは、データレートに基づいて双方向通信を優先してもよい。たとえば、ProSeアプリケーションレイヤは、基地局との直接のセルラー通信を優先し、次に基地局にルーティングされるD2Dセルラー通信を優先し、次に基地局への見通し線戦術中継を優先し、次に見通し線外基地局への見通し線外戦術中継を優先してもよい。
【0032】
各戦術無線機106は、見通し線外にある基地局102との双方向通信を確立するために、双方向BLOSコネクティビティを含む必要はない。少なくとも1つのノードが双方向BLOSコネクティビティを含む場合、利用可能なBLOSデータレートは、複数のUE104間で共有され得る。たとえば、戦術無線機106のサブセットは、第1のチャネル上の見通し線(LOS)戦術波形と、第2のチャネル上の見通し線外(BLOS)波形と、を含み得る。第2のチャネル上のBLOS波形によって、双方向BLOSコネクティビティは、見通し線外にある戦術無線機106と、続いて、見通し線にある基地局102との間で確立され得る。第1のチャネル上のLOS波形によって、戦術無線機106は、基地局との双方向BLOSコネクティビティを確立した戦術無線機106と共有される通信を共有し得る。
【0033】
理解され得るように、システム100は、基地局102、UE104、及び戦術無線機106のさまざまな構成を含み得る。
【0034】
たとえば、システム100は、UE104aを含み得る。UE104aは、セルラー波形によって基地局102aと双方向に通信するように構成され得る。UE104aは、D2Dセルラー波形によってUE104bと通信するように構成され得る。UE104aが基地局102aとの直接のセルラー通信を損失した場合、UE104aは、UE104bとのD2D通信によって、基地局102aとの双方向通信を確立し得る。しかしながら、D2D通信が妨げられてもよい。UE104aはまた、戦術無線機106aと双方向に通信するために、コネクティビティインターフェースによって戦術無線機106aに結合され得る。戦術無線機106aは、少なくとも2つのチャネル内で通信するように構成されたマルチチャネル無線機を含み得る。たとえば、戦術無線機106aは、第1のチャネル内の見通し線外波形によって通信し、また第2のチャネル内の見通し線波形によって通信するように構成され得る。システム100はまた、戦術無線機106bも含み得る。戦術無線機106bは、見通し線波形によって通信するように構成され得る。戦術無線機106aは、LOS波形によって戦術無線機106bとの双方向通信を確立し得る。戦術無線機106bはまた、コネクティビティインターフェースによってUE104bに結合され得る。したがって、UE104aは、戦術無線機106a、戦術無線機106b、及びUE104bによる基地局102aとの双方向コネクティビティを確立し得る。しかしながら、UE104aは、基地局102aへの接続を確立することを妨げられてもよい(たとえば、基地局102aとのすべてのセルラー通信を妨げる自身と勢力が拮抗する妨害、基地局102aのキネティック攻撃などに起因する)。
【0035】
システム100はまた、戦術無線機106cも含み得る。戦術無線機106aは、BLOS波形によって戦術無線機106cと双方向に通信するように構成され得る。たとえば、戦術無線機106a及び戦術無線機106cが双方向に通信するBLOS波形は、BLOS SATCOM波形(図示される)または電離層から反射するように構成された波形(たとえば、高周波(HF)波形、広帯域高周波(WBHF)波形など)を含み得る。戦術無線機106cは、UE104cと双方向に通信するためのコネクティビティインターフェースによって、UE104cに結合され得る。UE104cは、セルラー波形によって、基地局102bと双方向に通信するように構成され得る。したがって、UE104aは、戦術無線機106a、戦術無線機106c、及びUE104cによる基地局102aとの双方向通信を確立し得る。そのような双方向通信の例については、図1Bを参照されたい。
【0036】
実施形態では、UE104aと基地局102bとの間の双方向通信は、UE104aが基地局102aとの双方向通信を損失することに応答して確立される。たとえば、UE104aが基地局102aとの直接のセルラー通信を損失したときに、またはUE104bとのD2Dサイドリンクを損失したときに、UE104aは、基地局102aとの双方向通信を損失し得る。UE104aはまた、LOS波形によって戦術無線機106aを通じて戦術無線機106bにUE104aをルーティングするときに、UE104bが基地局との双方向通信を損失したことに続いて、基地局102bとのBLOS双方向通信を確立してもよい。セルラー通信の損失またはLOS通信の喪失に続いて、基地局102bとのBLOS双方向通信を確立することは、BLOS通信と比較して、セルラー通信またはLOS波形に関連するより高いデータレートのため、好ましい場合がある。
【0037】
システム100はまた、戦術無線機106dも含み得る。戦術無線機106dは、LOS波形によって戦術無線機106aと双方向に通信するように構成され得る。戦術無線機106dはさらに、BLOS波形によって通信するように構成され得る。たとえば、戦術無線機106dが通信するBLOS波形は、図示されるように、電離層によって反射された波形を含み得る。システム100はまた、戦術無線機106eも含み得る。戦術無線機106eは、BLOS波形によって戦術無線機106dと双方向に通信するように構成され得る。戦術無線機106eは、LOS波形によって通信するようにさらに構成され得る。たとえば、戦術無線機106eは、LOS波形によって戦術無線機106cと双方向に通信し得る。したがって、UE104aは、戦術無線機106a、戦術無線機106d、戦術無線機106e、戦術無線機106c、及びUE104cによる基地局102bとの双方向通信を確立し得る。そのような双方向通信の例については、図1Cを参照されたい。
【0038】
実施形態では、戦術無線機106a、戦術無線機106d、戦術無線機106e、戦術無線機106c、及びUE104cによる双方向通信は、UE104aが戦術無線機106a、戦術無線機106c、及びUE104cによる双方向通信を損失したことに続いて確立される。たとえば、戦術無線機106a及び戦術無線機106cは、BLOS SATCOM波形によって通信し得る。戦術無線機106d及び戦術無線機106eは、BLOS波形の電離層反射によって通信し得る。BLOS SATCOM波形は、BLOS波形の電離層反射よりも高いデータレートを含み得る。したがって、近接サービスアプリケーションは、そのような通信が損失されるまで、より高いデータレートのBLOS通信を使用することがある。
【0039】
次に図2を参照すると、システム200は、本開示の1つ以上の実施形態に従って説明される。
【0040】
近接サービスのリソースは、公衆陸上移動体通信網(PLMN)に割り当てられ得る。国防総省のネットワークは、単一のPLMNとして登録され得る。許可されたエリアでは、すべてのUE104を検証することができ、ネットワーク内の任意のセルタワーから近接サービスにアクセスへのアクセスを得ることができるため、これは実現可能な方法である。紛争環境では、モバイルタワーは、UE104を検証してサービスを提供するために必要なコネクティビティを有していない場合がある。このような場合、UE104は、使用が許可されているタワーからのみサービスを取得することができる。
【0041】
UE104は、ローカルネットワーク上で通信するようにプロビジョニングされ得る(たとえば、基地局102とのLOS通信によって)。UE104(たとえば、UE104a)が、基地局102(たとえば、基地局102b)とのBLOS波形による双方向通信を確立する場合、UE104は、そのようなネットワークにプロビジョニングされなければならない。さらに、UE104は、複数のネットワーク内で通信するように構成され得る(たとえば、LOS通信及びBLOS通信によって)。2つのネットワークが独立している場合、UE104は、両方のネットワークでプロビジョニングされなければならない。たとえば、基地局102aは、第1のネットワークに接続され得、基地局102bは、第2のネットワークに接続され得る。
【0042】
実施形態では、UE104は、事前計画によって複数のネットワークにプロビジョニングされ得る。UE104は、複数の静的構成で構成され得る。UE104が接続しているネットワークに基づいて、近接サービスアプリケーションは、複数の静的構成のうちの1つを選択し得る。さらなる実施形態では、近接サービスアプリケーションは、2つ以上の静的構成を同時に管理するように構成され得る。2つ以上の静的構成を同時に管理することによって、UE104は、複数のネットワークに同時に接続し得る(たとえば、基地局102a及び基地局102bによって)。複数のネットワークに同時に接続すると、通信の冗長性または向上したデータレートのうちの1つ以上提供され得る。
【0043】
実施形態では、UE104は、複数のネットワーク内で動的にプロビジョニングされ得る。UE104を動的にプロビジョニングすることによって、UE104は、そのPLMNのサービスにアクセスするためにPLMNに登録される必要はない。たとえば、UE104を動的に認証するために、PLMN近接サーバは、UE104のホームネットワークの近接サーバ202に連絡することによって、UE104の真正性を検証してもよい。これは、LOSネットワークとBLOSネットワークとの両方の双方向コネクティビティによってサポートされ得る。近接サーバ202は、PC4またはS1インターフェースなどであるがこれらに限定されないインターフェースによって、基地局に結合され得る。たとえば、近接サーバ202aは、基地局102aに結合され得、近接サーバ202bは、基地局102bに結合され得る。基地局102bは、BLOSルーティングによってUE104aから通信要求を受信し得る(たとえば、図1B、1Cを参照)。要求を受信すると、近接サーバ202bは、UE104aを動的に認証するために、近接サーバ202aにさまざまな認証情報を要求し得る。近接サーバ202bは、近接サーバ202aから認証情報を受信し得る。UE104aを認証すると、サービング近接サーバ202bは、パラメータまたは構成をUE104aに転送し得る。パラメータは、BLOSまたはLOSネットワークを介して転送され得る。サービング近接サーバによって転送されるパラメータは、グループ識別情報(ID)、マルチキャストアドレス、無線リソースパラメータ、またはセキュリティパラメータを含み得るが、これらに限定されない。
【0044】
動的検証をサポートするために、ノード204(たとえば、戦術無線機106)を近接サーバ202に接続してもよい。ノード204は、LOSまたはBLOS波形によって通信するように構成され得る。これに関して、ノード204は、近接サーバ202間で情報を中継するために、他のノード204と通信し得る。ノード204は、PC3インターフェースなどであるがこれに限定されないインターフェースによって近接サーバに結合され得る。たとえば、ノード204aは、さまざまな認証情報を双方向に送信するために、近接サーバ202aに結合され得る。同様に、ノード204bは、さまざまな認証情報を双方向に送信するために、近接サーバ202bに結合され得る。ノード204a、204bは、BLOS SATCOM波形によって、互いに双方向に通信し得る。したがって、近接サーバ202aは、UE104の認証情報を共有するために、近接サーバ202bと双方向に通信し得る。近接サーバ202aはまた、有線接続(図示せず)によって近接サーバ202bとも通信し得る。
【0045】
前述の開示された方法におけるステップの特定の順序は、例示的なアプローチの例であることに留意されたい。設計における設定に基づいて、本開示の範囲内にとどまりつつ、方法におけるステップの特定の順序を並べ替えることができることが理解される。本発明及びそれに付随する利点の多くは、前述の説明によって理解されると考えられる。また、本開示の範囲及び趣旨から逸脱することなく、その構成要素の形態、構造、及び配置にさまざまな変更を加えることができることも明らかであると考えられる。本明細書に記載された形態は、その説明のための実施形態である。
図1A
図1B
図1C
図2