(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022122422
(43)【公開日】2022-08-23
(54)【発明の名称】乗物用シート
(51)【国際特許分類】
B60N 2/427 20060101AFI20220816BHJP
B60N 2/22 20060101ALI20220816BHJP
【FI】
B60N2/427
B60N2/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021019643
(22)【出願日】2021-02-10
(71)【出願人】
【識別番号】000220066
【氏名又は名称】テイ・エス テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(74)【代理人】
【識別番号】100093045
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 良男
(72)【発明者】
【氏名】馬場 広
【テーマコード(参考)】
3B087
【Fターム(参考)】
3B087BD03
3B087CD03
3B087DB03
(57)【要約】
【課題】シートクッションの骨格を構成するクッションフレームと、シートバックを構成するバックフレームと、を連結するブラケットが有する脆弱部が、衝突等によって塑性変形する際に、リクライニング機構へ悪影響を及ぼしにくくする。
【解決手段】乗物用シートは、シートクッションフレーム2と、シートバックフレーム3と、シートクッションフレームとシートバックフレームとを連結するブラケット42と、シートバックフレーム3をシートクッションフレーム2に対して回動させることが可能なリクライニング機構4と、を備えるものであって、ブラケット42は、衝撃を受けたときに塑性変形することが可能な脆弱部422bを有しており、リクライニング機構4の一部421は、ブラケット42と一体的に形成されている。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人の臀部及び大腿部を支持するシートクッションの骨格を構成するシートクッションフレームと、背もたれとなるシートバックの骨格を構成するシートバックフレームと、前記シートクッションフレームと前記シートバックフレームとを連結するブラケットと、前記シートバックフレームを前記シートクッションフレームに対して回動させることが可能なリクライニング機構と、を備える乗物用シートであって、
前記ブラケットは、衝撃を受けたときに塑性変形することが可能な脆弱部を有しており、
前記リクライニング機構の一部は、前記ブラケットと一体的に形成されていることを特徴とする乗物用シート。
【請求項2】
前記ブラケットは、前記シートクッションフレームの側面と前記シートバックフレームの側面とを連結しており、
前記リクライニング機構の一部は、前記シートバックフレームの側面下部に設けられた前記リクライニング機構の他の部分に係合又は結合する蓋をなしていることを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
【請求項3】
前記ブラケットは、前記リクライニング機構の一部から下方へ垂下する垂下部を有しており、
前記垂下部の下端部は、前記シートクッションフレームと結合する結合部となっており、
前記脆弱部は、前記リクライニング機構の一部と前記結合部との間に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗物用シート。
【請求項4】
前記ブラケットは、前記シートクッションフレームの側面と平行に広がる板状をなしており、
前記脆弱部は、前記垂下部の中間部が、前記シートクッションフレームの側面と直交する方向へ凸となるように湾曲したものであることを特徴とする請求項3に記載の乗物用シート。
【請求項5】
前記脆弱部は、後方に向かうに従って径が大きくなるように湾曲していることを特徴とする請求項4に記載の乗物用シート。
【請求項6】
前記ブラケットは、前記リクライニング機構の一部から前方へ延びる延出部を有しており、
前記延出部の前端部は前記シートクッションフレームと結合する第二結合部となっていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の乗物用シート。
【請求項7】
前記リクライニング機構の一部は、前記リクライニング機構を構成し左右方向へ延びる軸棒が通る軸受け孔を有することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の乗物用シート。
【請求項8】
前記リクライニング機構の一部は、前記軸受け孔の周りに、前記リクライニング機構の他の部分が存在する方向へ突出するように形成され、当該他の部分が備える可動部材と係合する係合部を有することを特徴とする請求項7に記載の乗物用シート。
【請求項9】
前記ブラケットは、左右一対設けられていることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の乗物用シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートフレームによって骨格が構成された乗物用シートに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に開示されているように、車両用シートのシートクッションの骨格を構成するクッションフレームと、背もたれとなるシートバックを構成するバックフレームと、を連結するブラケットに、脆弱部を設ける構成が知られている。
このような構成とすることで、車両の衝突等によって車両用シートが衝撃を受けたときに脆弱部が塑性変形し、衝突のエネルギーを吸収することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車両用シートは、シートバックを回動させるためのリクライニング機構を、シートバックの下部に有していることが多い。
このような構成の車両用シートにおいては、ブラケットは、その下部をクッションフレームと結合させ、上部をリクライニング機構と係合させることにより、クッションフレームとバックフレームとを連結しているのが一般的である。
しかしながら、特許文献1に記載されたような従来のブラケットは、衝突等によって脆弱部が変形する際に、例えばリクライニング機構から外れてしまう等、リクライニング機構に対して悪影響を及ぼす可能性があった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その課題は、シートクッションの骨格を構成するクッションフレームと、シートバックを構成するバックフレームと、を連結するブラケットが有する脆弱部が、衝突等によって塑性変形する際にリクライニング機構へ悪影響を及ぼしにくくすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、人の臀部及び大腿部を支持するシートクッションの骨格を構成するシートクッションフレームと、背もたれとなるシートバックの骨格を構成するシートバックフレームと、前記シートクッションフレームと前記シートバックフレームとを連結するブラケットと、前記シートバックフレームを前記シートクッションフレームに対して回動させることが可能なリクライニング機構と、を備える乗物用シートであって、
前記ブラケットは、衝撃を受けたときに塑性変形することが可能な脆弱部を有しており、
前記リクライニング機構の一部は、前記ブラケットと一体的に形成されていることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の乗物用シートにおいて、
前記ブラケットは、前記シートクッションフレームの側面と前記シートバックフレームの側面とを連結しており、
前記リクライニング機構の一部は、前記シートバックフレームの側面下部に設けられた前記リクライニング機構の他の部分に係合又は結合する蓋をなしていることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートにおいて、
前記ブラケットは、前記リクライニング機構の一部から下方へ垂下する垂下部を有しており、
前記垂下部の下端部は、前記シートクッションフレームと結合する結合部となっており、
前記脆弱部は、前記リクライニング機構の一部と前記結合部との間に設けられていることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の乗物用シートにおいて、
前記ブラケットは、前記シートクッションフレームの側面と平行に広がる板状をなしており、
前記脆弱部は、前記垂下部の中間部が、前記シートクッションフレームの側面と直交する方向へ凸となるように湾曲したものであることを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の乗物用シートにおいて、
前記脆弱部は、後方に向かうに従って径が大きくなるように湾曲していることを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の乗物用シートにおいて、
前記ブラケットは、前記リクライニング機構の一部から前方へ延びる延出部を有しており、
前記延出部の前端部は前記シートクッションフレームと結合する第二結合部となっていることを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の乗物用シートにおいて、
前記リクライニング機構の一部は、前記リクライニング機構を構成し左右方向へ延びる軸棒が通る軸受け孔を有することを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の乗物用シートにおいて、
前記リクライニング機構の一部は、前記軸受け孔の周りに、前記リクライニング機構の他の部分が存在する方向へ突出するように形成され、当該他の部分が備える可動部材と係合する係合部を有することを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載の発明は、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の乗物用シートにおいて、
前記ブラケットは、左右一対設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に記載の発明によれば、従来はブラケットに係合する(ブラケットとは別の)部材であったリクライニング機構の一部が、ブラケットと一体化することにより、衝突等によって脆弱部が塑性変形する際に、例えばリクライニング機構の他の部分から外れにくくなる。このため、ブラケットが有する脆弱部が、衝突等によって塑性変形する際に、リクライニング機構へ悪影響を及ぼしにくくすることができる。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、従来のようにリクライニング機構の他の部分に蓋を取り付け、その蓋にブラケットを係合させる場合に比べ、リクライニング機構の他の部分とブラケットとの間に他の部材が介在しない分だけ乗物用シートの左右方向の幅を狭めることができる。
【0017】
請求項3に記載の発明によれば、シートクッションフレームとリクライニング機構との間で衝撃を伝えにくくすることができる。
【0018】
請求項4に記載の発明によれば、金属板等の板材を一般的な加工技術(例えば、プレス加工等)で加工するだけで脆弱部を容易に形成することができる。
【0019】
請求項5に記載の発明によれば、衝突等があったときに、決まった方向へ変形が進行するよう、変形をコントロールすることができる。
【0020】
請求項6に記載の発明によれば、ブラケットは、シートクッションフレームと2か所で結合されることになり、衝突等があったときに、脆弱部で衝突のエネルギーを吸収しつつ、第二結合部での結合により、ブラケットの過度の変形を防ぐことができる。
【0021】
請求項7に記載の発明によれば、衝突等によって脆弱部が大きく塑性変形し、リクライニング機構の一部と他の部分との間に何らかの影響があったとしても、軸受け孔が軸棒を確実に支持するため、乗物用シート全体が大きく損傷してしまう(例えばシートバックフレームが外れてしまう等)ことを防ぐことができる。
【0022】
請求項8に記載の発明によれば、従来のブラケットに係合していた蓋が無くても、リクライニング機構の他の部分を機能させることができる。
【0023】
請求項9に記載の発明によれば、左右いずれか一方にしか本発明に係るブラケットが備えられていない場合に比べ、リクライニング機構への悪影響をより一層及ぼしにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図3】バックサイドフレームを示す外側面図である。
【
図4】リクライニング機構の一部を示す分解斜視図である。
【
図5】一部構成を省いたシートフレームの一部を拡大して示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の技術的範囲を以下の実施形態および図示例に限定するものではない。
【0026】
図1等において符号1は、シートフレームを示す。このシートフレーム1は、人の臀部及び大腿部を支持するシートクッションと、背もたれとなるシートバックと、人の頭部を支持するヘッドレストと、を備えるシートの骨格となる。
シートは、家具用シートや、船舶、飛行機等の乗物用シートを含むが、主に車両用シートを指すものとし、車両は、自動車(乗用車)だけでなく、建設車両、軍用車両、産業車両、鉄道車両、農業用車両等が挙げられる。
【0027】
シートフレーム1は、
図1,
図2に示すように、シートクッションの骨格を構成するシートクッションフレーム2と、シートバックの骨格を構成するシートバックフレーム3と、リクライニング機構4と、ヘッドレストの骨格を構成するヘッドレストフレーム(図示省略)と、を備える。
なお、リクライニング機構4の詳細な構成については後述する。
【0028】
〔シートバックフレームについて〕
シートバックフレーム3前にはクッションパッド(図示省略)が設けられ、これらシートバックフレーム3及びクッションパッドは、シートバックの表面を構成する表皮(図示省略)によって被覆される。
【0029】
シートバックフレーム3は、左右一対のバックサイドフレーム30,31と、各バックサイドフレーム30,31における上端部間を連結するアッパーフレーム32と、各バックサイドフレーム30,31における下端部間を連結するロアフレーム33と、から主に構成されている。
【0030】
左右一対のバックサイドフレーム30,31は、上下方向に長尺に形成されており、下端部において、リクライニング機構4を介してシートクッションフレーム2と連結される。
これら左右一対のバックサイドフレーム30,31の詳細な構成については後述する。
【0031】
アッパーフレーム32は、金属板を板金加工することによって形成されたものであり、左右の端部が、左右一対のバックサイドフレーム30,31における上端部に対して溶接されて接合されている(溶接部WP)。
このアッパーフレーム32は、後側に位置する後部プレート32aと、前側に位置する前部プレート32bと、を有する。
後部プレート32aは、左右の端部における上端部及び下端部が、左右一対のバックサイドフレーム30,31の上端部における後面板部30cに溶接されている。
前部プレート32bは、後部プレート32aの前面から前方に膨出するように一体的に形成されている。また、前部プレート32bは、左右の端部が、左右一対のバックサイドフレーム30,31の上端部における前面板部30bに溶接されている。
さらに、前部プレート32bの上端部には、ヘッドレストのヘッドレストピラーを保持するためのヘッドレストガイドが差し込まれる差込孔部32cが形成されている。
【0032】
ロアフレーム33は、金属板を板金加工することによって形成されたものであり、左右の端部が、左右一対のバックサイドフレーム30,31における下端部の後部側に対して溶接されて接合されている(溶接部WP)。
また、このロアフレーム33は、左右一対のバックサイドフレーム30,31における下端部の形状に合わせて、側面視において後方から前方に向かって湾曲した形状となっている。このような形状のロアフレーム33は、その後端部が、左右一対のバックサイドフレーム30,31の下端部における後面板部30cに溶接されている。また、その前端部が、左右一対のバックサイドフレーム30,31の下端部における前面板部30bに溶接されている。
【0033】
〔バックサイドフレームについて〕
左右一対のバックサイドフレーム30,31は左右対称に形成されているため、以下においては左側のバックサイドフレーム30について詳細に説明し、右側のバックサイドフレーム31については詳細な説明を省略する。
【0034】
バックサイドフレーム30は、
図2に示すように、側面視において、下端部よりも上端部が後方に位置しており、これら上端部と下端部との間に位置する中央の本体部は、
図2,
図3に示すように、前側部分が前方に膨らむようにして湾曲形成されている。
【0035】
また、本実施形態におけるバックサイドフレーム30は、金属板をプレス加工して形成されたものであり、全ての部位が一体形成されている。また、このバックサイドフレーム30は、例えば樹脂(アルミニウム合金でもよい)のように射出成型可能な材料を射出成型して形成されたものでもよい。
【0036】
バックサイドフレーム30における上端部は、概略的に、アッパーフレーム32が接合される部位を指しており、下端部は、概略的に、ロアフレーム33が接合されるとともにリクライニング機構4が設けられる部位を指している。
換言すれば、上端部と下端部との間に位置する本体部は、アッパーフレーム32とロアフレーム33との間に位置する部位を指している。なお、左右一対のバックサイドフレーム30,31における本体部間には、乗員の腰や背中の荷重を受けるランバーサポート(図示省略)が架け渡されて設けられる。
【0037】
また、バックサイドフレーム30は、側面板部30aと、側面板部30aの前縁部に一体形成された前面板部30bと、側面板部30aの後縁部に一体形成された後面板部30cと、を備えて断面略コ字状に形成されている。
なお、後面板部30cの上端部は、左右方向内側に向かって幅広に形成され、かつ、アッパーフレーム32の後部プレート32aを受けて当該後部プレート32aが溶接される幅広部30dを有する。
【0038】
側面板部30aのうちバックサイドフレーム30の本体部に相当する部位(上端部と下端部との間の部位)には、凹部300が形成されている。
本実施形態においては、凹部300は一つであり、バックサイドフレーム30の伸長方向(すなわち、長さ方向)に沿って長尺に形成されているが、これに限られるものではなく、複数の凹部が、バックサイドフレーム30の長さ方向に点在して形成されるものとしてもよい。
【0039】
また、バックサイドフレーム30は、凹部300に対し、バックサイドフレーム30の伸長方向と直交する方向の一方側と他方側に並んで配置された複数の凸部303,304を備えている。
すなわち、バックサイドフレーム30の側面板部30aは、前方から後方に向かって、前方の凸部303、凹部300、後方の凸部304の順番に並んでいることになる。
【0040】
複数の凸部303,304は、凹部300と凹凸の関係になるように必然的に設けられたものであり、側面視において、側面板部30aのうち凹部300に隣接するとともに凹部300の形成されていない箇所の面Rp(以下、基準面Rp)を構成している。
【0041】
前方の凸部303は、前面板部30bと一体形成され、後方の凸部304は、後面板部30cと一体形成されている。
また、前方の凸部303は、乗員に近い側に配置されており、後方の凸部304は、乗員に遠い側に配置されている。そして、前方の凸部303は、後方の凸部304よりも、バックサイドフレーム30の伸長方向と直交する方向(前後方向)の寸法が長く設定されている。すなわち、前方の凸部303は、側面視において、後方の凸部304よりも幅広に形成されている。
さらに、複数の凸部303,304は、凹部300の上端部よりも上方の位置において一体形成された状態となっている。
【0042】
バックサイドフレーム30の下端部には、リクライニング機構4を構成する部材が嵌合する嵌合用開口部306が形成されている。
【0043】
〔シートクッションフレームについて〕
シートクッションフレーム2上にはクッションパッド(図示省略)が設けられ、これらシートクッションフレーム2及びクッションパッドは、シートクッションの表面を構成する表皮(図示省略)によって被覆される。
【0044】
シートクッションフレーム2は、左右一対のクッションサイドフレーム20,21と、各クッションサイドフレーム20,21の後端部を連結するバックパイプフレーム22と、各クッションサイドフレーム20,21の前端部を連結するフロントパイプフレーム23(すなわち、フロントフレーム)と、乗員の荷重を受ける受圧部材としてのパンフレーム24と、から主に構成されている。
【0045】
左右一対のクッションサイドフレーム20,21は、前後方向に長尺に形成されており、後端部において、リクライニング機構4を介してシートバックフレーム3と連結される。
これら左右一対のクッションサイドフレーム20,21の詳細な構成については後述する。
【0046】
バックパイプフレーム22及びフロントパイプフレーム23はパイプ材である。バックパイプフレーム22は、上方に湾曲した左右一対のクッションサイドフレーム20,21の後端部を連結しているため、フロントパイプフレーム23よりも上方に位置している。
【0047】
パンフレーム24は、乗員の荷重を受ける金属製の板材からなる受圧部材であり、通常のドライビングポジションで着座した場合に、乗員の大腿部の下方に位置している。
このようなパンフレーム24は、バックパイプフレーム22とフロントパイプフレーム23との間に架け渡される他のパンフレーム(図示省略)と組み合わせられて用いられ、これらの上面にクッションパッドが載せられるようになっている。
【0048】
シートクッションフレーム2の下には、乗員の操作に基づいて乗物のフロアに対してシートクッションフレーム2を任意の前後位置までスライドさせる左右一対のスライドレール25,26が設けられている。
左側のスライドレール25は、左側のクッションサイドフレーム20に取り付けられ、右側のスライドレール26は、右側のクッションサイドフレーム21に取り付けられている。スライドレール25,26には、これらスライドレール25,26の動作をロック及びロック解除を行うロック機構が設けられている。
【0049】
〔クッションサイドフレームについて〕
左右一対のクッションサイドフレーム20,21は、本実施形態においては左右対称に形成されていないが、機能的には略同様であるため、以下においては左側のクッションサイドフレーム20について説明し、右側のクッションサイドフレーム21については詳細な説明を省略する。
【0050】
クッションサイドフレーム20は、
図1,
図2に示すように、後端部において、リクライニング機構4を介してシートバックフレーム3と連結されるため、この後端部は、上方に向かって湾曲したような状態となっている。そして、後端部には、リクライニング機構4を構成する部材が適宜取り付けられている。
【0051】
また、本実施形態におけるクッションサイドフレーム20は、金属板をプレス加工して形成されたものであり、全ての部位が一体形成されている。また、このクッションサイドフレーム20は、例えば樹脂(アルミニウム合金でもよい)のように射出成型可能な材料を射出成型して形成されたものでもよい。
【0052】
クッションサイドフレーム20における前端部は、概略的に、フロントパイプフレーム23及びパンフレーム24が設けられる部位を指しており、後端部は、概略的に、バックパイプフレーム22及びリクライニング機構4が設けられる部位を指している。
このような前端部と後端部との間は、クッションサイドフレーム20の中央部とされており、バックパイプフレーム22とフロントパイプフレーム23との間に位置している。
【0053】
また、クッションサイドフレーム20は、側面板部20aと、側面板部20aの上縁部に一体形成された上面板部20bと、側面板部20aの下縁部に一体形成された下面板部20cと、を備えて断面略コ字状に形成されている。
【0054】
側面板部20aのうちクッションサイドフレーム20の中央部に相当する部位には、凹部200が形成されている。
本実施形態においては、凹部200は一つであり、クッションサイドフレーム20の伸長方向(すなわち、長さ方向:前後方向)に沿って長尺に形成されているが、これに限られるものではなく、複数の凹部が、クッションサイドフレーム20の長さ方向に点在して形成されるものとしてもよい。
【0055】
また、クッションサイドフレーム20は、凹部200に対し、クッションサイドフレーム20の伸長方向と直交する方向の上側と下側に並んで配置された複数の凸部203,204を備えている。
すなわち、クッションサイドフレーム20の側面板部20aは、上方から下方に向かって、上方の凸部203、凹部200、下方の凸部204の順番に並んでいることになる。
【0056】
上方の凸部203は、上面板部20bと一体形成され、下方の凸部204は、下面板部20cと一体形成されている。
本実施形態においては、下方の凸部204は、上方の凸部203よりも、クッションサイドフレーム20の伸長方向と直交する方向(上下方向)の寸法が長く設定されている。
【0057】
複数の凸部203,204間に位置する凹部200は、左右方向内側(シートの左右方向中央側)に向かって凹んで形成されており、凹部200の底面を構成する底板部201と、凹部200の側面を構成する立壁部202と、を有する。
【0058】
凹部200は、立壁部202が左右方向内側に向かって屈曲して形成されるため、クッションサイドフレーム20の側面板部20aを補強する強化部として機能する。その一方で、凹部200は、厚さの薄い部位である底板部201を有している。
そのため、クッションサイドフレーム20は、底板部201と立壁部202からなる凹部200によって、当該クッションサイドフレーム20における側面板部20aの軽量化と強化を両立している。
【0059】
本実施形態においては、右側のクッションサイドフレーム21については詳細な説明を省略したが、この右側のクッションサイドフレーム21も、左側のクッションサイドフレーム20と同様に、後端部が上方に向かって湾曲している。
また、右側のクッションサイドフレーム21は、側面板部21aと、上面板部21bと、下面板部21cと、を備えて断面略コ字状に形成されている。
さらに、側面板部21aのうち右側のクッションサイドフレーム21の中央部に相当する部位には、左側のクッションサイドフレーム20と同様に、強化部である凹部200が形成されている。なお、凹部200の構成は、左側のクッションサイドフレーム20における凹部200と同様であり、右側のクッションサイドフレーム21を補強している。
【0060】
〔リクライニング機構について〕
リクライニング機構4は、シートクッションフレーム2とシートバックフレーム3を連結させるとともに、シートバックフレーム3をシートクッションフレーム2に対して回動させることが可能となっている。
リクライニング機構4は、
図4に示すように、リクライニングアジャスタ41と、ブラケット42と、を備えている。
また、リクライニング機構4は、軸棒43(
図1,
図2参照)と、付勢部材44(
図1,
図2参照)と、を更に備えている。
【0061】
(リクライニングアジャスタ)
リクライニングアジャスタ41は、リクライニング機構4における他の部分をなすもので、
図5に示すように、シートバックフレーム3の側面下部に設けられている。
リクライニングアジャスタ41は、
図4に示したように、リング411と、ケース412と、一対のロック部413と、カム部414と、図示しない第一付勢部材と、図示しない第二付勢部材と、を備えている。
なお、以下に示すリクライニングアジャスタ41の構成は一例であり、従来知られた様々な構成となっていてもよい。
【0062】
リング411は、円環状の部材である。
リング411の周縁部は、ブラケット42と係合可能となるよう一部が切り欠かれている。
【0063】
ケース412は、円形のトレイ状に形成されている。
ケース412の中心部には、軸棒43が通る孔が形成されている。
また、ケース412は、リング411の中に、当該リング411に対して回動可能に嵌合している。
また、ケース412は、内歯車となっている。すなわち、周縁部を形成する側壁の内周面に複数の歯412aが形成されている。
また、ケース412は、バックサイドフレーム30の下端部に形成された嵌合用開口部306(
図3参照)に嵌合する。
【0064】
一対のロック部413は、本発明における可動部材である。
各ロック部413は、円弧状に形成されており、ケース412内に、ケース412の側壁に沿うように配置されている。
各ロック部413は、歯413aと、凸部413bと、を有している。
歯413aは、各ロック部413のケース412の側壁と対向する面に形成されている。
凸部413bは、ブラケット42が存在する方向へ突出するように形成されている。
一対のロック部413は、互いに近づく、又は相手から遠ざかる方向)に摺動可能となっている。
ロック部413は、ケース412の側壁に最も近づくと、歯413aをケース412の歯412aに係合させるようになっている。
【0065】
カム部414は、ケース412内の中心部から一方向(本実施形態においては下方)に延びるように配置されている。
カム部414は、長孔414aと、凸部414bと、を有している。
長孔414aは、カム部414におけるリクライニングアジャスタ41の中心部側の端部に形成されており、軸棒43が通される。
凸部414bは、ブラケット42が存在する方向へ突出するように形成されている。
カム部414は、自身の延長方向(本実施形態においては上下方向)に移動可能となっている。そして、カム部414におけるケース412の側壁に近い端部(本実施形態においては下部)は、カム部414が下方に移動すると、一対のロック部413の間に入り込み、一対のロック部413を互いに離れる方向へ押しのけるようになっている。
【0066】
第一付勢部材は、一対のロック部413を、互いに近づく方向へ付勢している。
第二付勢部材は、カム部414を、ケース412の側壁へ向かう方向(本実施形態においては下方)へ付勢している。
【0067】
(ブラケット)
ブラケット42は、金属板を板金加工することによって形成されたものであり、左右一対設けられている。
各ブラケット42は、シートクッションフレーム2の側面と平行に広がる板状をなしている。
各ブラケット42は、
図5に示したように、シートクッションフレーム2の左右両側面とシートバックフレーム3の左右両側面とをそれぞれ連結している。
各ブラケット42は、
図4に示したように、一体化部421と、垂下部422と、延出部423と、を有している。
【0068】
一体化部421は、軸受け孔421aと、第一凸部421bと、第一凹部421cと、第二凸部421dと、第二凹部421eと、を有している。
軸受け孔421aは、リクライニング機構4を構成し左右方向へ延びる軸棒43が通る孔である。
【0069】
第一凸部421bは、一体化部421における、一対のロック部413のカム部414によって動かされない方の端部(本実施形態においては上部)の間の間隙と対向する部位に、リクライニングアジャスタ41が存在する方向へ突出するように形成されている。
そして、第一凸部421bは、リクライニングアジャスタ41の一対のロック部413の端部の間の間隙に入り込み、各端部の移動を規制している。
【0070】
第一凹部421cは、一体化部421におけるロック部413の凸部413bと対向する部位に、リクライニングアジャスタ41が存在する方向と反対方向へ窪むように形成されている。
そして、第一凹部421cは、中に入り込んだロック部413の凸部413bをガイドするようになっている。
【0071】
第二凸部421dは、一体化部421における、リクライニングアジャスタ41の一対のロック部413とカム部414との間の一対の間隙と対向する部位に、リクライニングアジャスタ41が存在する方向へ突出するようにそれぞれ形成されている。
そして、第二凸部421dは、リクライニングアジャスタ41の各ロック部413とカム部414との間の一対の間隙にそれぞれ入り込み、カム部414の移動をガイドするようになっている。
【0072】
第二凹部421eは、一体化部421におけるカム部414の凸部414bと対向する部位に、リクライニングアジャスタ41が存在する方向と反対方向へ窪むように形成されている。
そして、第二凹部421eは、中に入り込んだカム部414の凸部414bをガイドするようになっている。
【0073】
垂下部422は、ブラケット42における、一体化部421から下方へ垂下する部位である。
垂下部422の下端部は、シートクッションフレーム2と結合する結合部422aとなっている。
本実施形態に係る結合部422aは、ボルト孔となっており、
図5に示したように、このボルト孔及びクッションサイドフレームのボルト孔に通されるボルトBによって、クッションサイドフレームに結合している。
【0074】
また、垂下部422は、脆弱部422bを有している。
脆弱部422bは、一体化部421と結合部422aとの間、すなわち垂下部422の中間部に設けられている。
脆弱部422bは、衝撃を受けたときに塑性変形することが可能な部位である。この脆弱部422bが塑性変形することにより、シートクッションフレーム2(又はシートバックフレーム3)が受けた衝撃のエネルギーを吸収し、シートバックフレーム3(又はシートクッションフレーム2)へ伝達される衝撃を低減することが可能となる。
本実施形態に係る脆弱部422bは、
図4に示したように、垂下部422の中間部が、シートクッションフレーム2の側面と直交する方向へ凸となるように湾曲したものである。
また、本実施形態に係る脆弱部422bは、
図5に示したように、後方に向かうに従って径が大きくなる(d
1<d
2となる)ように湾曲している。
【0075】
また、延出部423は、ブラケット42における、一体化部421から前方へ延びる部位である。
延出部423の前端部は、シートクッションフレーム2と結合する第二結合部423aとなっている。
本実施形態に係る第二結合部423aは、上記結合部422aと同様、ボルト孔となっており、このボルト孔及びクッションサイドフレームのボルト孔に通されるボルトBによって、クッションサイドフレーム20,21に結合している。
【0076】
このように構成された本実施形態に係るブラケット42は、
図4に示したように、一体化部421がリクライニングアジャスタ41と対向するよう配置される。
そして、一体化部421の周縁部と、リクライニングアジャスタ41のリング411と、が結合される(その際、リング411の周縁部の切り欠きがブラケット42に係合する)。
これにより、一体化部421は、リクライニングアジャスタ41が備えるロック部413(可動部材)やカム部414が摺動する際のガイドとなる。
また、これにより、リング411に囲まれたケース412及びケース412が嵌合するバックサイドフレーム30がブラケット42に対し回動可能となる。
【0077】
従来のリクライニング機構においては、蓋とブラケットが別部材であった。具体的には、リクライニングアジャスタの本体(本発明のリクライニングアジャスタ41に相当)に、リクライニングアジャスタの一部である蓋が取り付けられ、その蓋の表面に形成された係合部にブラケットが係合する構成となっていた。
このため、上記第一凸部421b、第一凹部421c、第二凸部421d及び第二凹部421eに相当する部位は、従来蓋に形成されていた。
しかし、本実施形態に係るリクライニング機構4は、リクライニングアジャスタ41にブラケット42を直接取り付けることで、上述したように、第一凸部421b、第一凹部421c、第二凸部421d及び第二凹部421eがロック部413及びカム部414をガイドするため、一体化部421は、リクライニングアジャスタ41に係合又は結合する蓋をなしている、あるいは、従来リクライニングアジャスタの一部であった部材は、一体化部421としてブラケット42と一体的に形成されている、と言える。
【0078】
(軸棒)
軸棒43は、リクライニングアジャスタ41のケース412の孔、カム部414の長孔414a、及びブラケット42の一体化部421の軸受け孔421aを通り、シートバックフレーム3を軸支している。
軸棒43の一端には図示しないレバーが取り付けられている。
そして、レバーを前後動(又は上下動)させると、レバーの動きに合わせて回動する。
【0079】
(付勢部材)
付勢部材44は、シートバックフレーム3を付勢するものである。
本実施形態に係る付勢部材44は、軸棒43を中心に一巻き以上巻かれた巻きバネとなっている。
図1,
図2に示したように、付勢部材44の一端はシートバックフレームに係合し、他端はブラケット42に直接又は間接的に係合している。
これにより、付勢部材44は、シートバックフレーム3を、前方に向かう(
図2、
図4において、反時計回りに回動する)ように付勢している。
【0080】
(リクライニング機構の作用)
以上のように構成された本実施形態に係るリクライニング機構4は、図示しないレバーが引かれると、その動きに合わせてカム部414がケース412の側壁から離れる方向(本実施形態においては上方)へ移動し、各ロック部413が互いに近づく方向へ摺動する。すると、ロック部413の歯413aとケース412の歯412aの係合が解除され、リクライニング機構4は、ロックされていない状態となる。この間、シートバックフレーム3を任意の角度に調節することができる。
【0081】
一方、レバーが離されると、カム部414がケース412の側壁から離れる方向(本実施形態においては上方)へ移動し、一対のロック部413が互いに離れる方向に摺動する。すると、ロック部413の歯413aとケース412の歯412aとが係合し、リクライニング機構4は、ロックされた状態となる。
【0082】
〔本実施形態におけるシートの効果〕
本実施形態に係る乗物用シートによれば、ブラケット42が、衝撃を受けたときに塑性変形することが可能な脆弱部422bを有しており、リクライニングアジャスタ41が、ブラケット42と一体的に形成されているため、従来はブラケットに係合する(ブラケットとは別の)部材であった蓋が、ブラケットと一体化する(一体化部421となる)ことにより、衝突等によって脆弱部422bが塑性変形する際に、例えばリクライニングアジャスタから外れにくくなる。このため、ブラケット42が有する脆弱部422bが、衝突等によって塑性変形する際に、リクライニング機構4へ悪影響を及ぼしにくくすることができる。
【0083】
また、ブラケット42が、シートクッションフレーム2の側面とシートバックフレーム3の側面とを連結しており、一体化部421が、シートバックフレーム3の側面下部に設けられたリクライニングアジャスタ41に係合又は結合する蓋をなしているため、従来のようにリクライニングアジャスタに蓋を取り付け、その蓋にブラケットを係合させる場合に比べ、リクライニングアジャスタ41とブラケット42との間に他の部材が介在しない分だけ乗物用シートの左右方向の幅を狭めることができる。
【0084】
また、ブラケット42が、一体化部421から下方へ垂下する垂下部422を有しており、垂下部422の下端部が、シートクッションフレーム2と結合する結合部422aとなっており、脆弱部422bが、一体化部421と結合部422aとの間に設けられているため、シートクッションフレーム2とリクライニング機構との間で衝撃を伝えにくくすることができる。
【0085】
また、ブラケット42が、シートクッションフレーム2の側面と平行に広がる板状をなしており、脆弱部422bが、垂下部422の中間部が前記シートクッションフレームの側面と直交する方向へ凸となるように湾曲したものであるため、金属板等の板材を一般的な加工技術(例えば、プレス加工等)で加工するだけで脆弱部422bを容易に形成することができる。
【0086】
また、脆弱部422bは、後方に向かうに従って径が大きくなるように湾曲しているため、衝突等があったときに、決まった方向へ変形が進行するよう、変形をコントロールすることができる。
【0087】
また、ブラケット42が、一体化部421から前方へ延びる延出部423を有しており、延出部423の前端部が、シートクッションフレーム2と結合する第二結合部423aとなっているため、ブラケット42は、シートクッションフレーム2と2か所で結合されることになり、衝突等があったときに、脆弱部422bで衝突のエネルギーを吸収しつつ、第二結合部423aでの結合により、ブラケット42の過度の変形を防ぐことができる。
【0088】
また、一体化部421が、リクライニング機構4を構成し左右方向へ延びる軸棒43が通る軸受け孔421aを有するため、衝突等によって脆弱部422bが大きく塑性変形し、一体化部421とリクライニングアジャスタ41との間に何らかの影響があったとしても、軸受け孔421aが軸棒43を確実に支持するため、乗物用シート全体が大きく損傷してしまう(例えばシートバックフレーム3が外れてしまう等)ことを防ぐことができる。
【0089】
また、一体化部421が、リクライニングアジャスタ41が備えるロック部413及びカム部414をガイドする第一凸部421b、第一凹部421c、第二凸部421d及び第二凹部421eを有するため、従来のブラケットに係合していた蓋が無くても、リクライニングアジャスタ41を機能させることができる。
【0090】
また、前記ブラケットが、左右一対設けられているため、左右いずれか一方にしかブラケット42が備えられていない場合に比べ、リクライニング機構4への悪影響をより一層及ぼしにくくすることができる。
【符号の説明】
【0091】
1 シートフレーム
2 シートクッションフレーム
3 シートバックフレーム
4 リクライニング機構
20 クッションサイドフレーム
20a 側面板部
20b 上面板部
20c 下面板部
21 クッションサイドフレーム
21a 側面板部
21b 上面板部
21c 下面板部
30 バックサイドフレーム
30a 側面板部
30b 前面板部
30c 後面板部
30d 幅広部
31 バックサイドフレーム
31a 側面板部
31b 前面板部
31c 後面板部
31d 幅広部
32 アッパーフレーム
32a 後部プレート
32b 前部プレート
32c 差込孔部
33 ロアフレーム
200 凹部
201 底板部
202 立壁部
203 凸部
204 凸部
300 凹部
301 底板部
302 立壁部
303 凸部
304 凸部
305 窪み部
306 嵌合用開口部
4 リクライニング機構
41 リクライニングアジャスタ
42 ブラケット
43 軸棒
44 付勢部材
411 リング
412 ケース
412a 歯
413 ロック部
413a 歯
414b 凸部
414 カム部
414a 長孔
414b 凸部
421 一体化部(リクライニング機構の一部)
421a 軸受け孔
421b 第一凸部
421c 第一凹部
421d 第二凸部
421e 第二凹部
422 垂下部
422a 結合部
422b 脆弱部
423 延出部
423a 第二結合部
WP 溶接部
Bt 底面
Sd 側面
Rp 基準面