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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022122746
(43)【公開日】2022-08-23
(54)【発明の名称】平板状物品セット
(51)【国際特許分類】
   A63H 33/00 20060101AFI20220816BHJP
【FI】
A63H33/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021020193
(22)【出願日】2021-02-10
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-04-06
(71)【出願人】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(72)【発明者】
【氏名】宮脇 純
(72)【発明者】
【氏名】角田 克也
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150AA05
2C150DC21
2C150FB43
2C150FC02
(57)【要約】
【課題】図柄の変化があり面白みのある平板状物品を提供する。
【解決手段】光を透過しない第1面10s、及び第1面10sとは反対側の面である第2面10rを有する合成樹脂製の第1本体部10bを備える平板状物品10であって、第1本体部10bは、平板状物品10とは異なる種別の合成樹脂製の平板状物品を第2種別の平板状物品20としたときに、第2種別の平板状物品20と重畳可能であり、第1面10sには、キャラクター60の図柄が形成され、第2面10rには、認識できる複数の異なる可視記号50を発現可能な可視要素51が形成された第1部位11gと、可視要素51が形成されていない第2部位12nと、を含む、平板状物品10。
【選択図】図3

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を透過しない第1面、及び前記第1面とは反対側の面である第2面を有する合成樹脂製の第1本体部を備える平板状物品であって、
前記第1本体部は、前記平板状物品とは異なる種別の合成樹脂製の平板状物品を第2種別の平板状物品としたときに、前記第2種別の平板状物品と重畳可能であり、
前記第1面には、キャラクターの図柄が形成され、
前記第2面は、認識できる複数の異なる可視記号を発現可能な可視要素が形成された第1部位と、前記可視要素が形成されていない第2部位と、を含む、
平板状物品。
【請求項2】
請求項1に記載の平板状物品であって、
前記第1部位の周囲には、第1枠部が形成され、前記第1部位と前記第2部位とは、前記第1枠部を介して接している、
平板状物品。
【請求項3】
請求項2に記載の平板状物品であって、
前記可視記号は、前記第1枠部とは離間して発現される、
平板状物品。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の平板状物品であって、
前記可視記号は、第1色にて形成され、前記第1枠部は、前記第1色とは異なる第2色にて形成されている、
平板状物品。
【請求項5】
請求項1~4の何れか一項に記載の平板状物品であって、
前記可視要素は、それ自体では記号としての内容を認識不可能に形成されている、
平板状物品。
【請求項6】
請求項1~5の何れか一項に記載の平板状物品であって、
前記第2面には、前記第1面に形成された前記キャラクターの一部が形成されている、
平板状物品。
【請求項7】
請求項6に記載の平板状物品であって、
前記第1面に形成されている前記キャラクターは、少なくとも頭部と胴部とを含み、
前記第2面に形成されている前記第1面のキャラクターの一部は、前記頭部である、
平板状物品。
【請求項8】
請求項7に記載の平板状物品であって、
前記第2面において、前記頭部の形成領域の近傍に前記キャラクターの説明欄が形成されている、
平板状物品。
【請求項9】
請求項1~8の何れか一項に記載の平板状物品であって、
前記第1部位には、内容を認識可能な他の記号が、前記可視記号とは被らない位置に形成されている、
平板状物品。
【請求項10】
請求項6~8の何れか一項に記載の平板状物品であって、
前記第1面に形成された前記キャラクターは第1サイズにて形成され、前記第2面に形成された前記キャラクターの一部は第2サイズにて形成され、前記第1サイズは、前記第2サイズよりも大きい、
平板状物品。
【請求項11】
請求項1~10の何れか一項に記載の平板状物品であって、
前記第2種別の平板状物品の第2本体部は、第3面である一方面、及び前記第3面とは反対側の第4面である他方面を有し、前記第3面と前記第4面に亘って光を透過する第3部位である窓部と、前記第3部位を取り囲み光を透過しない第4部位である非窓部と、を含み、
前記可視要素は、前記第1本体部と前記第2本体部を重畳させた状態、且つ、前記第3部位を前記第1部位に対面させた状態において、前記第3部位を介して、前記複数の可視記号を認識可能に発現する、
平板状物品。
【請求項12】
請求項11に記載の平板状物品であって、
前記複数の可視記号は、同時には認識可能に発現しない、
平板状物品。
【請求項13】
請求項11又は12に記載の平板状物品であって、
前記第3部位には、前記第1部位に形成されている可視要素と協働して前記可視記号の内容を認識可能にする補完可視要素が形成されている、
平板状物品。
【請求項14】
請求項13に記載の平板状物品であって、
前記可視記号は、第1記号と第2記号とを含み、
前記第1本体部と前記第2本体部を、前記第2面に前記第3面が対面する状態にて重畳させた状態、且つ、前記第3部位を前記第1部位に対面させた状態において、前記第1記号の内容が認識可能で、前記第2記号の内容が認識不可能である、
平板状物品。
【請求項15】
請求項14に記載の平板状物品であって、
前記第1本体部と前記第2本体部を、前記第2面に前記第4面が対面する状態にて重畳させた状態、且つ前記第3部位を前記第1部位に対面させた状態において、前記第2記号の内容が認識可能で、前記第1記号の内容が認識不可能である、
平板状物品。
【請求項16】
請求項14又は15に記載の平板状物品であって、
前記第1記号は、文字を含み、前記第2記号は、絵を含む、
平板状物品。
【請求項17】
請求項11~16の何れか一項に記載の平板状物品であって、
前記第1本体部は、前記第2本体部と同形・同大に形成され、
前記第1部位は、前記第3部位と同形・同大に形成されている、
平板状物品。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カード状の平板状物品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、視覚的効果を与える装飾要素によって、商品価値を高める物品ある。例えば、特許文献1においては、蓋体及び収容空間を有する容器本体と、スリットアニメーション手段を有する仕掛け部材と、を備え、仕掛け部材は、蓋体と収容空間との間に配置されており、スリット アニメーション手段は、スリットシートと、このスリットシートの下に重ねられる下絵シートと、を有し、蓋体の開閉動作に連動してスリットシートと下絵シートとが相対的にスライドするよう構成されている。スリットアニメーションにより視覚的効果を与える装飾要素を備えた包装容器である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-203372号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の包装容器においては、容器の蓋の開閉動によってスリットアニメーションにより視覚的効果を与えるものであるが、本発明が対象とする平板状物品は、特許文献1の如き立体構造物ではなく、それ自体の装飾を有して収集して楽しむものである。この種の平板状物品にあっては、カード状の平板状物品であるために、表面的な色彩に変化を持たせることは可能であるものの、絵柄が変化するなどの面白みを持たせることは非常に困難であった。
【0005】
本発明は、図柄の変化があり面白みのある平板状物品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る平板状物品は、
光を透過しない第1面、及び前記第1面とは反対側の面である第2面を有する合成樹脂製の第1本体部を備える平板状物品であって、
前記第1本体部は、前記平板状物品とは異なる種別の合成樹脂製の平板状物品を第2種別の平板状物品としたときに、前記第2種別の平板状物品と重畳可能であり、
前記第1面には、キャラクターの図柄が形成され、
前記第2面は、認識できる複数の異なる可視記号を発現可能な可視要素が形成された第1部位と、前記可視要素が形成されていない第2部位と、を含んでいる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、図柄の変化があり面白みのある平板状物品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明に係る一実施形態の平板状物品の外観の一例を示す斜視図である。
図2図1に示す第1種別の平板状物品の平面図であって、(a)は、第1種別の平板状物品の一方面を示す平面図であり、(b)は、第1種別の平板状物品の他方面を示す平面図である。
図3図2のI-I線に沿った部分の拡大断面図である。
図4】第2種別の平板状物品の平面図であって、(a)は、第2種別の平板状物品の一方面を示す平面図であり、(b)は、第2種別の平板状物品の他方面を示す平面図である。
図5図4のII-II線に沿った部分の拡大断面図である。
図6】第1種別の平板状物品の他方面と第2種別の平板状物品の他方面とを重畳する途中を示す平面図である。
図7】第1種別の平板状物品の他方面と第2種別の平板状物品の他方面とを重畳したときの状態図の平面図である。
図8】第1種別の平板状物品の他方面と第2種別の平板状物品の一方面とを重畳したときの状態の平面図である。
図9】窓部における可視記号の一例を示す説明図であって、(a)は可視記号の一例を示し、(b)は、可視記号の可視要素の作成途中の一例を示す平面図である。
図10図9に示す可視要素の一例を示す説明図であって、(a)は可視記号の可視要素を同一平面上に重ねたときの一例を示し、(b)は、(a)に示す可視要素に対応する窓側に形成する補完可視要素の一例を示す平面図である。
図11図7のおけるIII-III断面である。
図12図8のおけるIV-IV断面である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明にかかる平板状物品の一実施形態について、図1図12を参照して説明する。
【0010】
図1は、平板状物品の外観を示す斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の平板状物品10は、例えば、ストーリーとして、伝説、伝承上の魔法的能力を持つ架空の神秘的な生物のキャラクターの一例として、竜のような胴部60b(図2参照)と怪獣のような頭部60h(図2参照)を有する幻獣ビースト60の図柄が描かれている。この幻獣ビースト60の図柄が描かれた、所謂ビーストカード(以下「ビーストカード」という)は、それ自体をコレクションするなどの楽しみ方をする物品である。
【0011】
ビーストカード10は、図示のごとく平面視で矩形状であって薄い厚みにて形成された適宜剛性のある合成樹脂製の板状の第1本体部10bを基材として形成されている。第1本体部10bは、第1面である一方面10sと第2面である他方面10rは、その全体が平坦で形成されている。そして、一方面10sと他方面10rには、後述するように所定の図柄が印刷等により形成されている。また、ビーストカード10は、その全面に印刷や装飾が施され厚み方向には光が透過しない構成となっている。
【0012】
また、平板物品としては、ビーストカード10と共に連係して楽しむことのできる後述する他の平板状物品20(ビーストカード10を第1種別の平板状物品とすると第2種別の平板状物品)が用意されている。この他の異なる種別の平板状物品20は、ビーストカード10と同様な形状のカード物品であり、第2本体部20bの一方及び他方両面20s,20rが平坦に形成されている。したがって、第2本体部20bと第1本体部10bとは、後述するように、両物品の面同士を接するように重畳する対の物品として使用・遊ぶことができる。
【0013】
図2(a)は、図1に示す平板状物品10の一方面側の平面図である。
図2(a)に示すように、ビーストカード10の一方面10sには、前述のように、一例として描かれた幻獣ビースト60は、一方面10sの面積の略半分程度を占める割合で大きく描かれている。要するに、一方面10sに形成された幻獣ビースト60は、第1サイズとして形成されており、後述する他方面10rに形成された第2サイズの幻獣ビースト60の一部よりも大きく形成されている。これにより、このカードが何のビーストカード10であるかを一方面10sによって明確に表すことができる。また、ビーストカード10の一方面10sには、幻獣ビースト60の頭部60hの上側に、例えば、幻獣ビースト60の名前等の表示がされたタイトル部60tが設けられている。更に、タイトル部60tの直ぐ左側には、幻獣ビースト60に特有、又は関連する象徴的な模様であるエンブレム部60mが設けられている。なお、その他の部分は、特に記載はしないものの、幻獣ビースト60を際立たせる装飾が施されている。また、一方面10sに形成された上記の図柄等は、印刷や箔押し等により形成されており、ビーストカード10は、光がカード厚み方向には透過できない構造となっている。
【0014】
図2(b)は、ビーストカード10の他方面10rを示す平面図である。
図2(b)に示すように、ビーストカード10の他方面10rには、このカード特有の情報が絵や文字により表記されている。そして、特質すべき表記形態として、後述する所定の仕掛けが施された第1部位である窓部11gが設けられている。この窓部11gは、通常、目視ではそこに描かれている文字や像(図柄)が隠された隠像となって、認識できない形態で設けられている。したがって、窓部11gは、図示のごとく、その全体が例えば白色、灰色系の色又は模様なようなものが若干程度、何かが見えるような状態でも、その何かが何であるかを認識することができない状態である。言い換えると、窓部11gには、後述の特定の操作を行わないと一見で認識できない隠像である可視要素51(図10参照)が形成されている。
【0015】
窓部11gは、その周りを枠状の第1枠部31により囲まれている。したがって、窓部11gは、第1枠部31の外側の第2部位である非窓部12nとは明確に区別された状態で接続されている。これにより、窓部11gは、一見して他の領域の非窓部12nとは異なる領域であることが判る構成となっている。また、非窓部12nには、以下述べるような各種の印刷表示が施されている。また、窓部11gには、第1枠部31の内側に、例えば窓部11gの中心を指すような向きの記号である第3記号として四隅飾りマーク33が設けられている。この四隅飾りマーク33は、発現される可視記号50(図7及び図8参照)とは被らない位置に形成されている。
【0016】
図2(b)に示すように、ビーストカード10の他方面10rにおける非窓部12nには、一方面10sに形成された幻獣ビースト60の一部である頭部60hが描かれた矩形枠の頭部表示部60eが設けられている。この頭部表示部60eは、窓部11gの右上に接近した位置に描かれており、また、描かれた頭部60hの向きは、窓部11gの方向を見る向きに描かれている。これは、例えば、窓部11gに発現される可視記号50を、幻獣ビースト60が見るという演出効果が得られる。また、頭部60hから吹き出し画像によるセリフ部60iが描かれている。このセリフ部60iには、例えば、窓部11gに発現された可視記号50に対して幻獣ビースト60がこれを見た時のセリフが表示され、ストーリーを演出する。更に、頭部表示部60eの直ぐ右側には、幻獣ビースト60の、生い立ちや性質などを説明した説明欄60dが設けられている。
【0017】
窓部11gの右側には、窓部11gにおいて発現される可視記号50(50c,50d,50e)が複数種類表示されている。そして、可視記号50c,50d,50e毎の説明記載部50pが、可視記号50c,50d,50eに並んだ位置に設けられている。
【0018】
図3は、図2のI-I線に沿った窓部11g及びその周辺の拡大断面図である。
図3に示すように、ビーストカード10の第1本体部10bは、例えばポリ塩化ビニルと台紙等からなる基板部11の表裏に所定の図柄を形成して構成されている。一方面10s側(図中下側)には、例えば、基板部11上に前述の図柄を形成する印刷層15が形成されている。また、印刷層15の上には、必要に応じて、印刷層15を保護可能な被膜層17が設けられる。一方、他方面10r側には、一方面10sと同様に印刷層16が設けられている。しかし、第1枠部31により囲まれた窓部11gは、印刷層16とは、異なる構成となっている。また、印刷層16の上には被覆層18などを設けてもよい。
【0019】
窓部11gには、可視要素51が設けられている。この可視要素51は、後述する例えば、アルファベット「A」の第1記号50A(図8参照)を表示可能な第1隠像要素Apとアルファベット「B」の第2記号50B(図7参照)を表示可能な第2隠像要素Bpとを有する。そして、第1隠像要素Apと第2隠像要素Bpとは、図示のごとく交互に配置されている。ここに示す構成については後述するが、第1隠像要素Ap及び第2隠像要素Bpを共に間隔を開けた分解記載にし、更に第1隠像要素Apと第2隠像要素Bpとを同一領域に混ぜ合わせて配置する。これにより、記載されている記号が何を意味するかが分からなくなる。更に、窓部11gの背景部11bと第1隠像要素Ap及び第2隠像要素Bpとの配色を比較的区別しにくい配色にしたり、第1隠像要素Ap及び第2隠像要素Bpのサイズを工夫したりすることで、可視要素51は、それ自体が認識不可能になる。
【0020】
なお、図示においては、第1隠像要素Apと第2隠像要素Bpとは、その断面形状において長方形断面と半円形断面とで表示してあるが、この形状は、両要素を区別するための便宜的記載であり、その断面形状は特に特定するものではない。
【0021】
図4(a)は、第2種別の平板状物品20の表側の平面図である。
図4(a)に示すように、本実施形態の他の平板状物品20は、ビーストカード10と同サイズの矩形平板状の物品として構成され、後述する窓23gを介してビーストカード10を見ることができるスコープカード(以下、「スコープカード」という)として利用可能なものである。要するに、スコープカード20は、ビーストカード10と対の物品として、第2本体部20bが、第3面である一方面20s、及び第4面である他方面20r(図4(b)参照)を有している。
【0022】
スコープカード20は、その一方面20sには、例えば、ストーリーとして、前述の幻獣ビースト60と戦うときに使う剣70kを持った戦士キャラクター70の図柄が大きく描かれている。また、戦士キャラクター70の頭部70hの左上には、例えば、獣戦士の「戦士名」といったキャラクターのタイトル部70tが設けられている。また、タイトル部70tの左側には、戦士キャラクター70の象徴的な模様を表示したエンブレム部70mが設けられている。
【0023】
スコープカード20には、光を透過することができる第3部位である窓23gと窓23gを取り囲む光を透過しない第4部位である非窓部24nが設けられている。この窓23gは、その周りを第1枠部31により囲まれており、非窓部24nに対して明確に区別できる構成となっている。第1枠部31は、例えば、剣70kと被る位置に設けられている。また、第1枠部31の内側には、ビーストカード10と同様に、四隅飾りマーク33が設けられている。ここで、第1枠部31及び四隅飾りマーク33の形状並びに大きさは、ビーストカード10と全く同じに構成されており、それらの色彩は、各カード特有の演出に合わせて別色になっている。
【0024】
図4(b)は、スコープカード20の他方面20rを示す平面図である。
図4(b)に示すように、スコープカード20の他方面20rにおける非窓部24nには、一方面20sに形成された戦士キャラクター70の一部である頭部70hが描かれた矩形枠の頭部表示部70eが設けられている。この頭部表示部70eは、窓23gの左上に接近した位置に描かれており、また、描かれた頭部70hの向きは、窓23gの方向を見る向きに描かれている。これは、例えば、窓23gに発現される可視記号50の幻獣ビースト60と戦う戦士の演出効果が得られる。また、頭部70hから吹き出し画像によるセリフ部70iが描かれ、戦士キャラクター70のストーリーを演出する。更に、頭部表示部70eの直ぐ左側には、戦士キャラクター70の、生い立ちや性質などを説明した説明欄70dが設けられている。また、窓23gの左側下寄りには、戦士キャラクター70が使用する剣70kを表示する武器表示部70pが設けられている。
【0025】
ここで、他方面20rにおいては、窓23gを囲む第1枠部31aの形状が、一方面20s側とは異なる形状となっている。一方面20s側における額縁のような形状に対して、例えば、一枚の記録文書のような形状に構成されている。そして、上部には、窓23gから発現される可視記号50の「記録書」といった文書タイトル部38が設けられている。
【0026】
図5は、図4(a)のII-II線に沿った窓23g及びその周辺の拡大断面図である。
図5に示すように、スコープカード20の第2本体部20bは、例えば透明なポリエチレンテレフタレート等からなるスコープ基板部21の表裏に所定の図柄を形成して構成されている。一方面20s側には、例えば、スコープ基板部21上に前述の図柄を形成する印刷層25が形成されている。また、印刷層25の上には、透明なポリプロピレン等の樹脂からなる被膜保護層27が設けられる。一方、他方面20r側には、一方面20sと同様に印刷層26が設けられている。
【0027】
窓23gには、可視要素51を見えなくしたり又は見えたりするようにする補完可視要素52が設けられている。この補完可視要素52は、透明なスコープ基板部21上に、適宜の間隔で設けられた多数の不透明部位Cpにて構成されている。要するに、適宜の間隔にて配置された不透明部位Cpによって、光が透過する光透過部位Cnと不透過部位とが形成され、これにより、前述のアルファベット「A」の第1隠像要素Apとアルファベット「B」の第2隠像要素Bpとの何れか一方を適宜、表示可能にする。
【0028】
ビーストカード10とスコープカード20とを用いた遊び方について、図6図8を参照して説明する。
図6は、第1種別の平板状物品の他方面と第2種別の平板状物品の他方面との重畳途中を示す平面図である。図7は、第1種別の平板状物品の他方面と第2種別の平板状物品の他方面との重畳状態の平面図である。図8は、第1種別の平板状物品の他方面と第2種別の平板状物品の他方面との重畳状態の平面図である。
【0029】
図6に示すように、ビーストカード10の他方面10rに対してスコープカード20の他方面20rを合わせるように操作する。この時、ビーストカード10とスコープカード20のサイズは全く同じに構成され、また、窓部11gと窓23gも全く同じ形状で、且つ両カード10,20の外縁からの位置関係も全く同じに構成されている。したがって、第1本体部10bの長辺縁部10pと第2本体部20bの長辺縁部20pとを合わせると共に、第1本体部10bの短辺縁部10uと第2本体部20bの短辺縁部20uとを合わせる。これにより、両カード10,20の位置合わせができる。
【0030】
ビーストカード10の他方面10rとスコープカード20の他方面20rとが重畳され且つ両カード10,20の位置合わせがされた状態では、図7に示すように、窓23gに、例えば、第2記号50Bが現れる。これは、第1記号50Aの第1隠像要素Apが補完可視要素52によって見えなくされる(認識不可能にされる)ことで、第2記号50Bの第2隠像要素Bpが顕在化して表示される。この第2記号50Bは、図示では理解のために文字「B」を図示しているが、実際には、戦士キャラクター70のエンブレムや戦士の戦い方の技のマーク等の図柄を表示する。これにより、スコープカード20に描かれた戦士キャラクター70を演出する。
【0031】
また、発現された第2記号50Bは、第1枠部31とは離間して発現されるので、第1枠部31と重なって識別しにくい状態は回避されている。また、第2記号50Bの発現色を第1色とすると、この第1色と隣り合う第1枠部31の第2色は、第1色とは異なる色で形成されている。
【0032】
一方、図8に示すように、ビーストカード10の他方面10rに対してスコープカード20の一方面20sが重畳された状態では、両カード10,20の一部分が重畳されて位置合わせがされる。そして、窓23gには、例えば、第1記号50Aが現れる。この場合は、第2記号50Bの第2隠像要素Bpが補完可視要素52によって見えなくされる(認識不可能にされる)ことで、第1記号50Aの第1隠像要素Apが顕在化して表示される。この第1記号50Aは、図示では理解のために文字「A」を図示しているが、実際には、幻獣ビースト60のエンブレム等の図柄を表示する。これにより、ビーストカード10に描かれた幻獣ビースト60のマーク等の記号を窓23gと第1枠部31aにて演出する。この場合の位置合わせは、ビーストカード10の他方面10rに描かれた図柄に所定の位置合わせマーク等を設け、このマークとスコープカード20の縁部とを合わせるなどして正確な位置合わせが可能である。
【0033】
本実施形態においては、図示では、第1記号50A及び第2記号50Bは、両方ともアルファベットにて形成したが、文字や絵、又はそれら含む構成とすることもできる。
【0034】
以下、窓部11gの可視要素51及び窓23gの補完可視要素52の構成及び可視記号50(第1記号50A、第2記号50B)の発現原理の一例について、図9図12を参照して説明する。
図9は、窓部11gにおける可視記号50の一例を示す説明図であって、(a)は可視記号50の一例を示し、(b)は、可視記号50の作成途中の一例を示す平面図である。図10は、図9に示す窓部11gの可視要素51の一例を示す説明図であって、(a)は可視記号の可視要素51を同一平面上に重ねたときの一例を示し、(b)は、(a)に示す可視要素51に対応する窓23g側に形成する補完可視要素52の一例を示す平面図である。図11は、図7のおけるIII-III断面である。図12は、図8のおけるIV-IV断面である。
【0035】
図9(a)に示すように、可視記号50は、異なる絵柄である第1記号50Aと第2記号50Bとで構成する。そして、この第1記号50Aと第2記号50Bを、図9(b)に示すように、例えば、図中における上下の多数の直線によって左右方向において隙間が形成されるように分解する。要するに、第1記号50Aは、第1隠像要素Apからなる第1の可視要素51Aにて構成され、第2記号50Bは、第2隠像要素Bpからなる第2の可視要素51Bにて構成される。
【0036】
次に、図10(a)に示すように、第1の可視要素51Aと第2の可視要素51Bとを、窓部11gに重ねて設ける。これにより、第1の可視要素51Aと第2の可視要素51Bは、外観的に内容を認識不可能な形態になる。
一方、図10(b)に示すように、窓23gには、補完可視要素52が形成されている。この補完可視要素52は、例えば、上下方向に延びる多数の直線が左右方向において所定間隔で設けられた不透明部位Cpが形成された構成である。要するに、補完可視要素52は、直線状の不透明部位Cpと光透過部位Cnとが左右方向に交互に配置されている。
【0037】
図11に示すように、例えば、ビーストカード10の他方面10rとスコープカード20の他方面20rとが重畳されて、窓部11gと窓23gとを重ね合わせた場合、第1隠像要素Apの光は、不透明部位Cpにより遮断され、一方、第2隠像要素Bpの光は、光透過部位Cnを通って窓23gから見ることができる。要するに、窓23gの補完可視要素52と可視要素51との協働によって一方の図柄(Bを示す図柄)を認識することができる。なお、第1隠像要素Ap、第2隠像要素Bp及び補完可視要素52は、印刷によって形成することができる。
【0038】
一方、図12に示すように、例えば、ビーストカード10の他方面10rとスコープカード20の一方面20sとが重畳されて、窓部11gと窓23gとを重ね合わせた状態について説明する。この場合、第2隠像要素Bpの光は、不透明部位Cpにより遮断され、一方、第1隠像要素Apの光は、光透過部位Cnを通って窓23gから見ることができる(Aを示す図柄を認識することができる)。
【0039】
以上述べたように、本実施形態のビーストカード10は、他方面10rにおいて複数の可視記号50(第1記号50A,第2記号50B)の発現が可能な可視要素51を形成することで、一方面10sの幻獣ビースト60の図柄に関連させて複数の関連表記を発現でき、平板状物品としての興趣性を高めることができる。
【0040】
また、複数の可視記号50(第1記号50A,第2記号50B)を重ねて形成することで、窓部11gの領域を小さくすることができ、カードの他の領域を有効に活用することができる。
【0041】
更に、第1枠部31により、窓部11gと非窓部12nと、明確に区分けできるので、窓部11gを非窓部12n内に埋没させることなく際立たせることができ、平板状物品としての興趣性を高めることができる。
【0042】
また、本実施形態のビーストカード10では、可視記号50が第1枠部31に接しないで離間して発現されるので、第1枠部31の形状、色や図柄と可視記号50とを視覚的に明確に分離でき、記号表示をわかりやすくできる。
【0043】
また、可視記号50と隣接する第1枠部31は、可視記号50とは異なる色にて形成されているので、可視記号50と第1枠部31とを視覚的に分離し易くでき、可視記号50を視認し易くできる。
【0044】
また、可視要素51(51A,51B)は、それ自体が何の図柄、文字であるか内容を認識できないように形成されているので、認識できるように変化したときの驚きがあり、平板状物品として興趣性を高めることができる。
【0045】
また、本実施形態のビーストカード10においては、可視記号50が発現される他方面10rに、一方面10sに描かれている幻獣ビースト60の一部が描かれているので、ビーストカード10のキャラクターと発現される可視記号50とを一度に見ることができ、その関連を容易に想起させることができる。
【0046】
また、本実施形態のビーストカード10は、他方面10rにおいては、一方面10sの幻獣ビースト60の頭部60hが表されているので、他方面10rにおける表記が小さくてもそれと容易に判り、可視記号50との関連性を認識し易い。
【0047】
また、本実施形態のビーストカード10では、幻獣ビースト60の説明欄60dと幻獣ビースト60の主要部である頭部60hの絵が接近して設けられているので、説明と幻獣ビースト60の関連付けが容易である。
【0048】
また、本実施形態のビーストカード10では、窓部11gに、内容を認識可能(見える)な四隅飾りマーク33が、可視記号50とは被らない位置に形成されているので、発現された可視記号50が見難くなるのを回避しつつ可視記号50の装飾をすることができる。
【0049】
また、本実施形態のビーストカード10では、一方面10sに描かれた幻獣ビースト60は、他方面10rに描かれた幻獣ビースト60よりも大きく形成されているので、ビーストカード10の一方面10sによって、カードキャラクターを分かり易く表すことができる。
【0050】
また、本実施形態のビーストカード10では、窓部11gにスコープカード20の窓23gを重畳することによって、ビーストカード10単独では認識不能な可視要素51の内容を認識することができ、平板状物品にギミック性を持たせることができる。
【0051】
また、本実施形態のスコープカード20においては、窓23gには、窓部11gに形成されている複数の可視要素51(51A,51B)を透過或いは不透過して一方のみを光学認識可能にする補完可視要素52が形成されている。これにより、窓部11gと窓23gの重ね合わせによって、単独では認識できない可視要素51(51A,51B)を認識可能な可視記号50として発現することができる。
【0052】
また、本実施形態のビーストカード10では、スコープカード20を重畳する場合において、スコープカード20の表裏を変えて合わせることで、異なる第1記号50A又は第2記号50Bの一方を発現することができるので、平板状物品のギミック性をより高めることができる。また、可視記号50においては、第1記号50A、第2記号50Bにおいて、文字と絵を使って言語表記を含む記号と、絵を含むことによるイメージ表記とを分けて発現することができる。
【0053】
また、本実施形態のビーストカード10とスコープカード20においては、全体の輪郭形状が同じに構成されていることで、両カードを重畳したときに一枚のカードのように重ね合わせが可能となる。また、窓部11gと、窓23gとが、同形・同大に形成されていることで、両部位の位置合わせがし易く、可視記号50を認識状態とするための位置合わせを容易にすることが可能となる。
【0054】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はその技術思想の範囲で適宜変更することができる。例えば、上記実施形態においては、スコープカード20の裏返しによって可視要素(第1記号50A又は第2記号50B)を変更する構成としたが、これに限定されるものではなく、横ずれ、縦ずれ、斜めずれ、及び回転ずれ等の位置によって可視要素を変更する構成としても良い。
【0055】
また、上記実施形態においては、二種類の可視要素51としたが、本発明においては、これに限定されるものではなく、例えば、窓部11g及び窓23gを複数の領域に分割することで、2種類以上の多種の可視記号50を表記するようにしても良い。
【0056】
また、上記実施形態においては、第1隠像要素Ap、第2隠像要素Bp及び補完可視要素52については、上下方向の直線形態にて形成するようにしたが、左右方向の直線、斜めの直線、更には、直線ではなく波線でもよく、また、線構造ではなく、ドット形態でもよい。要は、可視要素51と補完可視要素52との上下、左右、相対回転角度、などの相対的な位置ずれを利用した可視、不可視の構造であればよい。また、窓23gの表面に光を反射する筋状の凹凸溝を形成し、この凹凸溝による光の反射、屈折を利用することで、第1隠像要素Apと第2隠像要素Bpを選択的に目視できるようにすることもできる。
【符号の説明】
【0057】
10 ビーストカード(平板物品)
10b 第1本体部
10r 他方面(第2面)
10s 一方面(第1面)
11g 窓部(第1部位)
12n 非窓部(第2部位)
20 スコープカード(平板物品)
20b 第2本体部
20r 他方面(第4面)
20s 一方面(第3面)
23g 窓(第3部位)
24n 非窓(第4部位)
31 第1枠部
33 マーク
50 可視記号
50A 第1記号
50B 第2記号
51 可視要素
52 補完可視要素
60 幻獣ビースト(キャラクター)
60b 胴部
60d 説明欄
60h 頭部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2021-10-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1種別の平板状物品と第2種別の平板状物品とから構成される平板状物品セットであって、
前記第1種別の平板状物品は、光を透過しない第1面、及び前記第1面とは反対側の面である第2面を有する第1本体部を備え前記第1面は、第1キャラクター全体の図柄が形成され、前記第2面は、認識できる複数の異なる可視記号を発現可能な可視要素が形成され、全体が隠像となっている第1部位と、前記可視要素が形成されずに前記第1キャラクターの一部の図柄が形成された第2部位と、を含み、
前記第2種別の平板状物品は、第3面、及び前記第3面とは反対側の面である第4面を有し、前記第1本体部と同形・同大に形成された第2本体部を備え、前記第3面は、光を透過する窓部であって、前記第1部位に形成された可視要素と協働して前記可視記号の内容を認識可能にする補完可視要素が形成された第3部位と、前記第3部位を取り囲み光を透過しない非窓部であって、第2キャラクター全体の図柄が形成された第4部位と、を含み、前記第4面は、光を透過する窓部の第3部位と、前記第3部位を取り囲み光を透過しない非窓部であって、第2キャラクターの一部の図柄が形成された第4部位と、を含み、
前記可視要素は、前記第1本体部と前記第2本体部の全体を重畳させ、且つ、前記第3部位を前記第1部位に対面させた第1重畳状態において、前記第3部位を介して、前記複数の可視記号の一方のみを第1の向きにて認識可能に発現し、前記第1本体部と前記第2本体部の一部を第1重畳状態とは表裏反対に重畳させ、且つ、前記第3部位を前記第1部位に対面させた第2重畳状態において、前記第3部位を介して、前記複数の可視記号の他方のみを前記第1の向きと同一の向きにて認識可能に発現する、
平板状物品セット
【請求項2】
請求項1に記載の平板状物品セットであって、
前記第1キャラクターは、前記第1重畳状態において視認不可能、且つ前記第2重畳状態において視認可能であり、前記第2キャラクターは、前記第1重畳状態及び前記第2重畳状態において視認可能である、
平板状物品セット。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の平板状物品セットであって、
前記第1キャラクター及び前記第2キャラクターは、前記第2重畳状態において前記窓部を介して対面する、
平板状物品セット。
【請求項4】
請求項1~3の何れか一項に記載の平板状物品セットであって、
前記複数の可視記号の一方は、前記第1キャラクターに関連する情報であり、前記複数の可視記号の他方は、前記第1キャラクター及び前記第2キャラクターに関連する情報である、
平板状物品セット。
【請求項5】
請求項1~4の何れか一項に記載の平板状物品セットであって、
前記第1部位の周囲には、第1枠部が形成され、前記第1部位と前記第2部位とは、前記第1枠部を介して接している、
平板状物品セット
【請求項6】
請求項1~5の何れか一項に記載の平板状物品セットであって、
前記可視記号は、前記第1枠部とは離間して発現される、
平板状物品セット
【請求項7】
請求項に記載の平板状物品セットであって、
前記可視記号は、第1色にて形成され、前記第1枠部は、前記第1色とは異なる第2色にて形成されている、
平板状物品セット
【請求項8】
請求項1~7の何れか一項に記載の平板状物品セットであって、
前記可視要素は、それ自体では記号としての内容を認識不可能に形成されている、
平板状物品セット
【請求項9】
請求項1~8の何れか一項に記載の平板状物品セットであって、
前記第1面に形成されている前記第1キャラクターは、少なくとも頭部と胴部とを含み、
前記第2面に形成されている前記第1面の第1キャラクターの一部は、前記頭部である、
平板状物品セット
【請求項10】
請求項に記載の平板状物品セットであって、
前記第2面において、前記頭部の形成領域の近傍に前記第1キャラクターの説明欄が形成されている、
平板状物品セット
【請求項11】
請求項1~10の何れか一項に記載の平板状物品セットであって、
前記第1部位には、内容を認識可能な他の記号が、前記可視記号とは被らない位置に形成されている、
平板状物品セット
【請求項12】
請求項1~11の何れか一項に記載の平板状物品セットであって、
前記第1面に形成された前記第1キャラクターは第1サイズにて形成され、前記第2面に形成された前記第1キャラクターの一部は第2サイズにて形成され、前記第1サイズは、前記第2サイズよりも大きい、
平板状物品セット
【請求項13】
請求項1~12に記載の平板状物品セットであって、
前記可視記号は、第1記号と第2記号とを含み、
前記第1本体部と前記第2本体部を、前記第2面に前記第3面が対面する状態にて重畳させた状態、且つ、前記第3部位を前記第1部位に対面させた状態において、前記第1記号の内容が認識可能で、前記第2記号の内容が認識不可能である、
平板状物品セット
【請求項14】
請求項13に記載の平板状物品セットであって、
前記第1本体部と前記第2本体部を、前記第2面に前記第4面が対面する状態にて重畳させた状態、且つ前記第3部位を前記第1部位に対面させた状態において、前記第2記号の内容が認識可能で、前記第1記号の内容が認識不可能である、
平板状物品セット
【請求項15】
請求項13又は14に記載の平板状物品セットであって、
前記第1記号は、文字を含み、前記第2記号は、絵を含む、
平板状物品セット
【請求項16】
請求項1~15の何れか一項に記載の平板状物品セットであって、
前記第1部位は、前記第3部位と同形・同大に形成されている、
平板状物品セット
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0005】
本発明は、図柄の変化があり面白みのある平板状物品セットを提供することを目的とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
本発明に係る平板状物品セットは、第1種別の平板状物品と第2種別の平板状物品とから構成される平板状物品セットであって、前記第1種別の平板状物品は、光を透過しない第1面、及び前記第1面とは反対側の面である第2面を有する第1本体部を備え、前記第1面は、第1キャラクター全体の図柄が形成され、前記第2面は、認識できる複数の異なる可視記号を発現可能な可視要素が形成され、全体が隠像となっている第1部位と、前記可視要素が形成されずに前記第1キャラクターの一部の図柄が形成された第2部位と、を含み、前記第2種別の平板状物品は、第3面、及び前記第3面とは反対側の面である第4面を有し、前記第1本体部と同形・同大に形成された第2本体部を備え、前記第3面は、光を透過する窓部であって、前記第1部位に形成された可視要素と協働して前記可視記号の内容を認識可能にする補完可視要素が形成された第3部位と、前記第3部位を取り囲み光を透過しない非窓部であって、第2キャラクター全体の図柄が形成された第4部位と、を含み、前記第4面は、光を透過する窓部の第3部位と、前記第3部位を取り囲み光を透過しない非窓部であって、第2キャラクターの一部の図柄が形成された第4部位と、を含み、前記可視要素は、前記第1本体部と前記第2本体部の全体を重畳させ、且つ、前記第3部位を前記第1部位に対面させた第1重畳状態において、前記第3部位を介して、前記複数の可視記号の一方のみを第1の向きにて認識可能に発現し、前記第1本体部と前記第2本体部の一部を第1重畳状態とは表裏反対に重畳させ、且つ、前記第3部位を前記第1部位に対面させた第2重畳状態において、前記第3部位を介して、前記複数の可視記号の他方のみを前記第1の向きと同一の向きにて認識可能に発現する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明によれば、図柄の変化があり面白みのある平板状物品セットを提供することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
以下、本発明にかかる平板状物品セットの一実施形態について、図1図12を参照して説明する。
【手続補正書】
【提出日】2021-12-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1種別の平板状物品と第2種別の平板状物品とから構成される平板状物品セットであって、
前記第1種別の平板状物品は、光を透過しない第1面、及び前記第1面とは反対側の面である第2面を有する第1本体部を備え、前記第1面は、第1キャラクター全体の図柄が形成され、前記第2面は、認識できる複数の異なる可視記号を発現可能な可視要素が形成され、全体が隠像となっている第1部位と、前記可視要素が形成されずに前記第1キャラクターの一部の図柄が形成された第2部位と、を含み、
前記第2種別の平板状物品は、第3面、及び前記第3面とは反対側の面である第4面を有し、前記第1本体部と同形・同大に形成された第2本体部を備え、前記第3面は、光を透過する窓部であって、前記第1部位に形成された可視要素と協働して前記可視記号の内容を認識可能にする補完可視要素が形成された第3部位と、前記第3部位を取り囲み光を透過しない非窓部であって、第2キャラクター全体の図柄が形成された第4部位と、を含み、前記第4面は、光を透過する窓部の第3部位と、前記第3部位を取り囲み光を透過しない非窓部であって、第2キャラクターの一部の図柄が形成された第4部位と、を含み、
前記可視要素は、前記第1本体部と前記第2本体部の全体を重畳させ、且つ、前記第3部位を前記第1部位に対面させた第1重畳状態において、前記第3部位を介して、前記複数の可視記号の一方のみを第1の向きにて認識可能に発現し、前記第1本体部と前記第2本体部の一部を第1重畳状態とは表裏反対に重畳させ、且つ、前記第3部位を前記第1部位に対面させた第2重畳状態において、前記第3部位を介して、前記複数の可視記号の他方のみを前記第1の向きと同一の向きにて認識可能に発現する、
平板状物品セット。
【請求項2】
請求項1に記載の平板状物品セットであって、
前記第1キャラクターは、前記第1重畳状態において視認不可能、且つ前記第2重畳状態において視認可能であり、前記第2キャラクターは、前記第1重畳状態及び前記第2重畳状態において視認可能である、
平板状物品セット。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の平板状物品セットであって、
前記第1キャラクター及び前記第2キャラクターは、前記第2重畳状態において前記窓部を介して対面する、
平板状物品セット。
【請求項4】
請求項1~3の何れか一項に記載の平板状物品セットであって、
前記複数の可視記号の一方は、前記第1キャラクターに関連する情報であり、前記複数の可視記号の他方は、前記第1キャラクター及び前記第2キャラクターに関連する情報である、
平板状物品セット。
【請求項5】
請求項1~4の何れか一項に記載の平板状物品セットであって、
前記第1部位の周囲には、第1枠部が形成され、前記第1部位と前記第2部位とは、前記第1枠部を介して接している、
平板状物品セット。
【請求項6】
請求項に記載の平板状物品セットであって、
前記可視記号は、前記第1枠部とは離間して発現される、
平板状物品セット。
【請求項7】
請求項5に記載の平板状物品セットであって、
前記可視記号は、第1色にて形成され、前記第1枠部は、前記第1色とは異なる第2色にて形成されている、
平板状物品セット。
【請求項8】
請求項1~7の何れか一項に記載の平板状物品セットであって、
前記可視要素は、それ自体では記号としての内容を認識不可能に形成されている、
平板状物品セット。
【請求項9】
請求項1~8の何れか一項に記載の平板状物品セットであって、
前記第1面に形成されている前記第1キャラクターは、少なくとも頭部と胴部とを含み、
前記第2面に形成されている前記第1面の第1キャラクターの一部は、前記頭部である、
平板状物品セット。
【請求項10】
請求項9に記載の平板状物品セットであって、
前記第2面において、前記頭部の形成領域の近傍に前記第1キャラクターの説明欄が形成されている、
平板状物品セット。
【請求項11】
請求項1~10の何れか一項に記載の平板状物品セットであって、
前記第1部位には、内容を認識可能な他の記号が、前記可視記号とは被らない位置に形成されている、
平板状物品セット。
【請求項12】
請求項1~11の何れか一項に記載の平板状物品セットであって、
前記第1面に形成された前記第1キャラクターは第1サイズにて形成され、前記第2面に形成された前記第1キャラクターの一部は第2サイズにて形成され、前記第1サイズは、前記第2サイズよりも大きい、
平板状物品セット。
【請求項13】
請求項1~12に記載の平板状物品セットであって、
前記可視記号は、第1記号と第2記号とを含み、
前記第1本体部と前記第2本体部を、前記第2面に前記第3面が対面する状態にて重畳させた状態、且つ、前記第3部位を前記第1部位に対面させた状態において、前記第1記号の内容が認識可能で、前記第2記号の内容が認識不可能である、
平板状物品セット。
【請求項14】
請求項13に記載の平板状物品セットであって、
前記第1本体部と前記第2本体部を、前記第2面に前記第4面が対面する状態にて重畳させた状態、且つ前記第3部位を前記第1部位に対面させた状態において、前記第2記号の内容が認識可能で、前記第1記号の内容が認識不可能である、
平板状物品セット。
【請求項15】
請求項13又は14に記載の平板状物品セットであって、
前記第1記号は、文字を含み、前記第2記号は、絵を含む、
平板状物品セット。
【請求項16】
請求項1~15の何れか一項に記載の平板状物品セットであって、
前記第1部位は、前記第3部位と同形・同大に形成されている、
平板状物品セット。