(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022122801
(43)【公開日】2022-08-23
(54)【発明の名称】飲料サーバー、飲料貯蔵容器、および、飲料貯蔵容器の冷却方法
(51)【国際特許分類】
F25D 11/00 20060101AFI20220816BHJP
F25D 17/08 20060101ALI20220816BHJP
【FI】
F25D11/00 102G
F25D17/08 303
F25D11/00 102A
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021039333
(22)【出願日】2021-03-11
(31)【優先権主張番号】P 2021019662
(32)【優先日】2021-02-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2021030132
(32)【優先日】2021-02-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2021033587
(32)【優先日】2021-03-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】591036996
【氏名又は名称】フジテクノ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100196003
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 太郎
(72)【発明者】
【氏名】古市 一雄
(72)【発明者】
【氏名】湯浅 達夫
(72)【発明者】
【氏名】稲垣 元博
(72)【発明者】
【氏名】村井 威仁
【テーマコード(参考)】
3L045
3L345
【Fターム(参考)】
3L045AA04
3L045BA01
3L045CA02
3L045DA02
3L045EA01
3L045HA01
3L345AA02
3L345AA14
3L345AA18
3L345BB01
3L345CC01
3L345DD18
3L345DD19
3L345DD21
3L345DD33
3L345DD66
(57)【要約】
【課題】飲料貯蔵容器、特に、ディスペンスヘッドに接続される前の接続前飲料貯蔵容器を短時間に冷却することが可能な技術を提供する。
【解決手段】飲料サーバーは、冷蔵庫と、冷蔵庫外に配置される飲料注出部とを具備する。冷蔵庫は、飲料注出部に向けて飲料を取り出すためのディスペンスヘッドに接続された状態の接続済飲料貯蔵容器が配置される上側スペースと、ディスペンスヘッドに接続される前の接続前飲料貯蔵容器が配置される下側スペースと、空気を冷却することにより冷気を生成する冷気生成部と、冷気生成部で生成された冷気を、接続前飲料貯蔵容器に向かう方向に放出する冷気放出口とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷蔵庫と、
前記冷蔵庫外に配置される飲料注出部と
を具備し、
前記冷蔵庫は、
前記飲料注出部に向けて飲料を取り出すためのディスペンスヘッドに接続された状態の接続済飲料貯蔵容器が配置される上側スペースと、
前記ディスペンスヘッドに接続される前の接続前飲料貯蔵容器が配置される下側スペースと、
空気を冷却することにより冷気を生成する冷気生成部と、
前記冷気生成部で生成された冷気を、前記接続前飲料貯蔵容器に向かう方向に放出する冷気放出口と
を備える
飲料サーバー。
【請求項2】
前記下側スペースは、前記接続前飲料貯蔵容器内の飲料の温度を低下させる冷蔵領域として機能し、
前記上側スペースは、前記下側スペースから供給される冷気を用いて、前記接続済飲料貯蔵容器内の飲料の温度を維持する保冷領域として機能する
請求項1に記載の飲料サーバー。
【請求項3】
前記冷気放出口は、前記冷気生成部で生成された冷気を、前記接続前飲料貯蔵容器の上鏡あるいは前記接続前飲料貯蔵容器の側部のうちの少なくとも一方に向かう方向に放出する
請求項1または2に記載の飲料サーバー。
【請求項4】
前記冷気放出口の少なくとも一部は、前記接続済飲料貯蔵容器を支持する第1支持部の鉛直下方に配置されている
請求項3に記載の飲料サーバー。
【請求項5】
前記冷気放出口の少なくとも一部は、前記下側スペースの上半分部分に対向する位置に設けられている
請求項3に記載の飲料サーバー。
【請求項6】
前記接続前飲料貯蔵容器に導かれずに上方に抜ける冷気の量を低減するために、前記接続前飲料貯蔵容器の上端の大部分あるいは前記接続前飲料貯蔵容器の上端の全体を覆うことが可能なカバーを更に具備する
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の飲料サーバー。
【請求項7】
前記冷蔵庫は、前記冷気放出口から放出される冷気を前記接続前飲料貯蔵容器の冷気通過口に向かって誘導する冷気誘導ガイドを備える
請求項1乃至6のいずれか一項に記載の飲料サーバー。
【請求項8】
前記上側スペースから空気を吸引する空気吸引口と、
前記冷気生成部によって生成される冷気が、前記冷気放出口、前記接続前飲料貯蔵容器の周囲、前記接続済飲料貯蔵容器の周囲、前記空気吸引口の順に通過して、前記冷気生成部に戻るように構成された空気循環流路と
を更に具備する
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の飲料サーバー。
【請求項9】
前記冷蔵庫は、
開閉可能な扉と、
前記ディスペンスヘッドを支持するディスペンスヘッド支持部と
を備え、
前記扉には、前記飲料注出部および前記ディスペンスヘッド支持部の両方が配置されている
請求項1乃至8のいずれか一項に記載の飲料サーバー。
【請求項10】
前記飲料注出部の飲料注出口を覆う第1カバーと、
前記ディスペンスヘッドの取付部を覆う第2カバーと
を更に具備する
請求項1乃至9のいずれか一項に記載の飲料サーバー。
【請求項11】
前記冷蔵庫は、前記下側スペースの下方に、前記接続前飲料貯蔵容器の氷冷に使用された氷から生成される水を受ける水受け容器を配置する水受け容器配置スペースを備える
請求項1乃至10のいずれか一項に記載の飲料サーバー。
【請求項12】
前記接続前飲料貯蔵容器または前記接続済飲料貯蔵容器として機能し、前記ディスペンスヘッドに接続可能な飲料貯蔵容器を更に具備し、
前記飲料貯蔵容器は、
前記ディスペンスヘッドが取り付けられる口金部と、
前記口金部に連結された上鏡と、
下鏡と、
前記上鏡と前記下鏡とを連結する胴部と、
前記上鏡および前記口金部を保護する上部プロテクタと、
前記下鏡を保護する下部プロテクタと
を備え、
前記上部プロテクタの側面には、開口面積が10cm2以上の冷気通過口が少なくとも4個設けられている
請求項1乃至11のいずれか一項に記載の飲料サーバー。
【請求項13】
ディスペンスヘッドが取り付けられる口金部と、
前記口金部に連結された上鏡と、
下鏡と、
前記上鏡と前記下鏡とを連結する胴部と、
前記上鏡および前記口金部を保護する上部プロテクタと、
前記下鏡を保護する下部プロテクタと
を具備し、
前記上部プロテクタの側面には、開口面積が10cm2以上の冷気通過口が少なくとも4個設けられている
飲料貯蔵容器。
【請求項14】
飲料貯蔵容器の冷却方法であって、
前記飲料貯蔵容器は、
ディスペンスヘッドが取り付けられる口金部と、
前記口金部に連結された上鏡と、
下鏡と、
前記上鏡と前記下鏡とを連結する胴部と、
前記上鏡および前記口金部を保護する上部プロテクタと、
前記下鏡を保護する下部プロテクタと
を具備し、
前記上部プロテクタの側面には、開口面積が10cm2以上の冷気通過口が少なくとも2個設けられており、
前記上部プロテクタの上縁部によって規定される上部開口あるいは開口面積が10cm2以上の前記冷気通過口のいずれかから前記上部プロテクタの内側の空間に冷気を導入する冷気導入工程と、
前記上部プロテクタの内側の空間に導入された前記冷気を前記上鏡に沿って移動させることにより前記上鏡を冷却する冷却工程と、
前記冷気通過口のいずれかを介して、前記上部プロテクタの外部に前記冷気を排出する冷気排出工程と
を具備する
飲料貯蔵容器の冷却方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料サーバー、飲料貯蔵容器、および、飲料貯蔵容器の冷却方法に関する。
【背景技術】
【0002】
瞬冷式のビールサーバーと、冷蔵庫式のビールサーバーとが知られている。
【0003】
瞬冷式のビールサーバーでは、常温環境に置かれたビール樽から供給されるビールが瞬冷され、瞬冷されたビールが、飲料注出部から注出される。瞬冷式のビールサーバーでは、ビールを瞬冷するために、氷水中に配置された長さ15m以上の冷却パイプ中をビールが通過するように構成される。長さ15m以上の冷却パイプを清浄に保つためには、相当の費用と作業時間を要する。また、長さ15m以上の冷却パイプを洗浄する際には、当該冷却パイプ中に存在する多量のビールを廃棄する必要がある。
【0004】
他方、冷蔵庫式のビールサーバーでは、冷蔵庫内に置かれたビール樽から供給されるビールが、飲料注出部から注出される。冷蔵庫式のビールサーバーは、氷水中に配置される冷却パイプを有していないため、ビールサーバーの使用に先立ち、ビール樽が予め冷却される必要がある。冷蔵庫式のビールサーバーは、相対的に広いスペースを要すること、および、予備のビール樽を含むビール樽の冷却に時間を要することに起因して、普及が進んでいない。
【0005】
関連する技術として、特許文献1には、ビア樽を冷却する冷蔵庫が開示されている。特許文献1に記載の冷蔵庫では、2段に積み重ねられたビア樽が冷却される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の冷蔵庫では、ビア樽が2段に積み重ねられているため、冷蔵庫の底部と上側のビア樽とによって挟まれた下側のビア樽(予備のビア樽)を短時間に冷却することができない。また、特許文献1に記載の冷蔵庫では、下部用吹出口(40)から放出される冷気が、直接的に、下側のビア樽に吹き付けられないため、下側のビア樽(予備のビア樽)を短時間に冷却することができない。
【0008】
そこで、本発明の目的は、飲料貯蔵容器、特に、ディスペンスヘッドに接続される前の接続前飲料貯蔵容器を短時間に冷却することが可能な技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
以下に、発明を実施するための形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態との対応関係の一例を示すために、参考として、括弧付きで付加されたものである。よって、括弧付きの記載により、特許請求の範囲は、限定的に解釈されるべきではない。
【0010】
いくつかの実施形態における飲料サーバーは、冷蔵庫(20)と、前記冷蔵庫(20)外に配置される飲料注出部(60)とを具備する。前記冷蔵庫(20)は、前記飲料注出部(60)に向けて飲料を取り出すためのディスペンスヘッド(51)に接続された状態の接続済飲料貯蔵容器(7B)が配置される上側スペース(SP2)と、前記ディスペンスヘッド(51)に接続される前の接続前飲料貯蔵容器(7A)が配置される下側スペース(SP1)と、空気を冷却することにより冷気を生成する冷気生成部(36)と、前記冷気生成部(36)で生成された冷気を、前記接続前飲料貯蔵容器(7A)に向かう方向に放出する冷気放出口(38h)と、を備える。
【0011】
上記飲料サーバーにおいて、前記下側スペース(SP1)は、前記接続前飲料貯蔵容器(7A)内の飲料の温度を低下させる冷蔵領域として機能し、前記上側スペース(SP2)は、前記下側スペース(SP1)から供給される冷気を用いて、前記接続済飲料貯蔵容器(7B)内の飲料の温度を維持する保冷領域として機能してもよい。
【0012】
上記飲料サーバーにおいて、前記冷気放出口(38h)は、前記冷気生成部(36)で生成された冷気を、前記接続前飲料貯蔵容器(7A)の上鏡(72)あるいは前記接続前飲料貯蔵容器(7A)の側部(78)のうちの少なくとも一方に向かう方向に放出してもよい。
【0013】
上記飲料サーバーにおいて、前記冷気放出口(38h)の少なくとも一部は、前記接続済飲料貯蔵容器(7B)を支持する第1支持部(26B)の鉛直下方に配置されていてもよい。
【0014】
上記飲料サーバーにおいて、前記冷気放出口(38h)の少なくとも一部は、前記下側スペース(SP1)の上半分部分(Su)に対向する位置に設けられていてもよい。
【0015】
上記飲料サーバーは、前記接続前飲料貯蔵容器(7A)に導かれずに上方に抜ける冷気の量を低減するために、前記接続前飲料貯蔵容器(7A)の上端の大部分あるいは前記接続前飲料貯蔵容器(7A)の上端の全体を覆うことが可能なカバー(39)を更に具備していてもよい。
【0016】
上記飲料サーバーにおいて、前記冷蔵庫(20)は、前記冷気放出口(38h)から放出される冷気を前記接続前飲料貯蔵容器(7A)の冷気通過口(Q)に向かって誘導する冷気誘導ガイド(84)を備えていてもよい。
【0017】
上記飲料サーバーは、前記上側スペース(SP2)から空気を吸引する空気吸引口(31h)と、前記冷気生成部(36)によって生成される冷気が、前記冷気放出口(38h)、前記接続前飲料貯蔵容器(7A)の周囲、前記接続済飲料貯蔵容器(7B)の周囲、前記空気吸引口(31h)の順に通過して、前記冷気生成部(36)に戻るように構成された空気循環流路(30)とを更に具備していてもよい。
【0018】
上記飲料サーバーにおいて、前記冷蔵庫(20)は、開閉可能な扉(21)と、前記ディスペンスヘッド(51)を支持するディスペンスヘッド支持部(27)とを備えていてもよい。前記扉(21)には、前記飲料注出部(60)および前記ディスペンスヘッド支持部(27)の両方が配置されていてもよい。
【0019】
上記飲料サーバーは、前記飲料注出部(60)の飲料注出口(60a)を覆う第1カバー(83a)と、前記ディスペンスヘッド(51)の取付部(53)を覆う第2カバー(83b)とを更に具備していてもよい。
【0020】
上記飲料サーバーにおいて、前記冷蔵庫(20)は、前記下側スペース(SP1)の下方に、前記接続前飲料貯蔵容器(7A)の氷冷に使用された氷から生成される水を受ける水受け容器(88)を配置する水受け容器配置スペース(SQ)を備えていてもよい。
【0021】
上記飲料サーバーは、前記接続前飲料貯蔵容器(7A)または前記接続済飲料貯蔵容器(7B)として機能し、前記ディスペンスヘッド(51)に接続可能な飲料貯蔵容器(7)を更に具備していてもよい。前記飲料貯蔵容器(7)は、前記ディスペンスヘッド(51)が取り付けられる口金部(71)と、前記口金部(71)に連結された上鏡(72)と、下鏡(73)と、前記上鏡(72)と前記下鏡(73)とを連結する胴部(74)と、前記上鏡(72)および前記口金部(71)を保護する上部プロテクタ(75)と、前記下鏡(73)を保護する下部プロテクタ(76)とを備えていてもよい。前記上部プロテクタ(75)の側面(750)には、開口面積が10cm2以上の冷気通過口(Q)が少なくとも4個設けられていてもよい。
【0022】
いくつかの実施形態における飲料貯蔵容器は、ディスペンスヘッド(51)が取り付けられる口金部(71)と、前記口金部(71)に連結された上鏡(72)と、下鏡(73)と、前記上鏡(72)と前記下鏡(73)とを連結する胴部(74)と、前記上鏡(72)および前記口金部(71)を保護する上部プロテクタ(75)と、前記下鏡(73)を保護する下部プロテクタ(76)と、を具備する。前記上部プロテクタ(75)の側面(750)には、開口面積が10cm2以上の冷気通過口(Q)が少なくとも4個設けられている。
【0023】
いくつかの実施形態における飲料貯蔵容器の冷却方法は、飲料貯蔵容器(7)を冷却する方法である。前記飲料貯蔵容器(7)は、ディスペンスヘッド(51)が取り付けられる口金部(71)と、前記口金部(71)に連結された上鏡(72)と、下鏡(73)と、前記上鏡(72)と前記下鏡(73)とを連結する胴部(74)と、前記上鏡(72)および前記口金部(71)を保護する上部プロテクタ(75)と、前記下鏡(73)を保護する下部プロテクタ(76)と、を具備する。前記上部プロテクタ(75)の側面(750)には、開口面積が10cm2以上の冷気通過口(Q)が少なくとも2個設けられている。前記冷却方法は、前記上部プロテクタ(72)の上縁部(75u)によって規定される上部開口(OP1)あるいは開口面積が10cm2以上の前記冷気通過口(Q)のいずれかから前記上部プロテクタ(75)の内側の空間に冷気を導入する冷気導入工程と、前記上部プロテクタ(75)の内側の空間に導入された前記冷気を前記上鏡(72)に沿って移動させることにより前記上鏡(72)を冷却する冷却工程と、前記冷気通過口(Q)のいずれかを介して、前記上部プロテクタ(75)の外部に前記冷気を排出する冷気排出工程と、を具備する。
【発明の効果】
【0024】
本発明により、飲料貯蔵容器、特に、ディスペンスヘッドに接続される前の接続前飲料貯蔵容器を短時間に冷却することが可能な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】
図1は、第1の実施形態における飲料サーバーを模式的に示す概略縦断面図である。
【
図3】
図3は、第1の実施形態における飲料サーバーを模式的に示す概略縦断面図である。
【
図4】
図4は、第1の実施形態における飲料サーバーを模式的に示す概略縦断面図である。
【
図5】
図5は、第1の実施形態における飲料サーバーを模式的に示す概略正面図である。
【
図6】
図6は、第1の実施形態における飲料サーバーを模式的に示す概略縦断面図である。
【
図7A】
図7Aは、第1の実施形態の第1変形例における飲料サーバーを模式的に示す概略縦断面図である。
【
図7B】
図7Bは、第1の実施形態の第2変形例における飲料サーバーを模式的に示す概略縦断面図である。
【
図7C】
図7Cは、第1の実施形態の第3変形例における飲料サーバーを模式的に示す概略縦断面図である。
【
図7D】
図7Dは、第1の実施形態の第3変形例における飲料サーバーの一部を模式的に示す図である。
【
図7E】
図7Eは、冷気誘導ガイドおよび/または冷気通過防止部材が設けられた様子を模式的に示す概略縦断面図である。
【
図7F】
図7Fは、冷気誘導ガイドおよび/または冷気通過防止部材が設けられた様子を模式的に示す概略平面図である。
【
図8】
図8は、実施形態における飲料貯蔵容器を模式的に示す概略縦断面図である。
【
図9】
図9は、実施形態における飲料貯蔵容器を模式的に示す概略4面図である。
【
図10】
図10は、実施形態における飲料貯蔵容器を模式的に示す概略2面図である。
【
図11】
図11は、第2の実施形態における飲料貯蔵容器の冷却方法の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、実施形態における飲料サーバー1、飲料貯蔵容器7、および、飲料貯蔵容器7の冷却方法に関して、添付図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、同じ機能を有する部材、部位については、同一の符号が付され、同一の符号が付されている部材、部位について、繰り返しの説明は省略される。
【0027】
近年、ビール人口の減少と、2020年に始まったコロナ禍の影響とにより、業務用生ビールの販売量が激減している。販売量の激減に伴って所定の期間に販売されずにビール樽に残存する生ビール、あるいは、長さ15m以上の冷却パイプに残存する生ビールは廃棄せざるを得ない。このことが、飲食店の経営を圧迫する。一部の飲食店では、生ビールに代えて缶ビールを提供するという苦肉の策を採用しているが、缶ビールの提供は、消費者に不利益(美味しい生ビールを飲めないという不利益)を強いるものである。そこで、以下の実施形態により、飲食店の苦難(生ビールの廃棄に伴うコスト)、および、消費者の不利益の両方を一挙に解消する。
【0028】
(第1の実施形態)
図1乃至
図10を参照して、第1の実施形態における飲料サーバー1について説明する。
図1、
図3、
図4、
図6は、第1の実施形態における飲料サーバー1を模式的に示す概略縦断面図である。
図2は、
図1のA-A矢視断面図である。
図5は、第1の実施形態における飲料サーバー1を模式的に示す概略正面図である。
図7Aは、第1の実施形態の第1変形例における飲料サーバー1を模式的に示す概略縦断面図である。
図7Bは、第1の実施形態の第2変形例における飲料サーバー1を模式的に示す概略縦断面図である。
図7Cは、第1の実施形態の第3変形例における飲料サーバー1を模式的に示す概略縦断面図である。
図7Dは、第1の実施形態の第3変形例における飲料サーバー1の一部を模式的に示す図である。
図7Eは、冷気誘導ガイド84および/または冷気通過防止部材85が設けられた様子を模式的に示す概略縦断面図である。
図7Fは、冷気誘導ガイド84および/または冷気通過防止部材85が設けられた様子を模式的に示す概略平面図である。
図8は、飲料貯蔵容器7の一例を模式的に示す概略縦断面図である。
図9は、飲料貯蔵容器7の一例を模式的に示す概略4面図である。
図9の上側には概略平面図が記載され、
図9の中段右側には概略正面図が記載され、
図9の中段左側には概略側面図が記載され、
図9の下側には概略底面図が記載されている。
図10は、飲料貯蔵容器7の一例を模式的に示す概略2面図である。
図10の右側には概略正面図が記載され、
図10の左側には概略側面図が記載されている。なお、
図1、
図3、
図4、
図6、
図7A、
図7B、
図7C、
図7D、
図7Eにおいて、図面の複雑さを避け、発明の内容を把握し易くするために一部の構成(例えば、接続済飲料貯蔵容器7B、ディスペンスヘッド51)については、断面図の代わりに側面図が使用されている。
【0029】
(飲料サーバー1)
図1に記載の例では、飲料サーバー1は、冷蔵庫20と、冷蔵庫20外に配置される飲料注出部60とを備える。
【0030】
冷蔵庫20は、上側スペースSP2と、下側スペースSP1と、空気吸引口31hと、冷気生成部36と、冷気放出口38hとを備える。
【0031】
上側スペースSP2には、飲料注出部60に向けて飲料を取り出すためのディスペンスヘッド51に接続された状態の接続済飲料貯蔵容器7Bが配置される。
【0032】
図1に記載の例では、ディスペンスヘッド51の取付部53が、飲料貯蔵容器7Bの口金部71に接続されている。また、ディスペンスヘッド51と、飲料注出部60とは、飲料送液管59を介して接続されている。飲料送液管59は、冷蔵庫20の扉21を通過するように配置される。代替的に、飲料送液管59は、冷蔵庫20の頂壁23、あるいは、側壁24(必要であれば、
図2を参照。)を通過するように配置されてもよい。側壁24等の壁部には、ディスペンスヘッド51に炭酸ガス等のガスを供給するガス配管57が通過する配管通過孔24h(必要であれば、
図2を参照。)が形成されていてもよい。
【0033】
下側スペースSP1は、上側スペースSP2の下方に配置される。下側スペースSP1には、ディスペンスヘッド51に接続される前の接続前飲料貯蔵容器7Aが配置される。
【0034】
図1に記載の例では、空気吸引口31hは、上側スペースSP2から空気を吸引する。吸引された空気は、上側ダクトD2を介して、冷気生成部36に送られる。
【0035】
冷気生成部36は、空気を冷却することにより冷気を生成する。冷気生成部36は、例えば、冷媒を気化する蒸発器360を備える。蒸発器360は、冷媒が通過する冷媒配管361と、冷媒配管361に連結された熱交換板363とを備えていてもよい。
図1に記載の例では、蒸発器360内の冷媒配管361中を、冷媒が螺旋状に下向きに流れている。ただし、実施形態において、冷媒の流れ方向は、
図1に記載の例に限定されるものではない。冷気生成部36で生成される冷気は、下側ダクトD1を介して、冷気放出口38hに送られる。
【0036】
冷気放出口38hは、冷気生成部36で生成された冷気を、接続前飲料貯蔵容器7A(より具体的には、接続前飲料貯蔵容器7Aの上鏡72)に向かう方向に放出する。なお、本明細書において、上鏡72とは、飲料貯蔵容器7の飲料貯蔵空間DSの上方に配置される上板を意味する。上鏡72の中央部分には口金部71が連結(より具体的には、溶接)されている。
【0037】
第1の実施形態では、冷気生成部36で生成される冷気が、接続前飲料貯蔵容器7Aに向かう方向に放出される。よって、冷気は、接続前飲料貯蔵容器7A内の飲料の温度を低下させるために優先的に使用される。なお、第1の実施形態において、冷気生成部36で生成される冷気が上鏡72に向かう方向に放出される場合には、接続前飲料貯蔵容器7Aの飲料貯蔵空間DSの上部領域の飲料が優先的に冷却される。冷却されて比重が大きくなった飲料は飲料貯蔵空間DSの下部領域に向かい、接続前飲料貯蔵容器7A内の飲料の対流が促進される。こうして、接続前飲料貯蔵容器7A内の飲料が更に短時間に冷却される。
【0038】
第1の実施形態では、常温(例えば、摂氏30度)の環境に置かれた接続前飲料貯蔵容器7Aが下側スペースSP1に配置されてから、当該接続前飲料貯蔵容器7A内の飲料が摂氏5度以下となるまでに要する時間Tを、効果的に短縮することができる。当該時間Tは、典型的には、6時間以下である。
【0039】
続いて、
図1乃至
図10を参照して、第1の実施形態において採用可能な構成、換言すれば、任意付加的な構成について説明する。
【0040】
(上側スペースSP2、および、下側スペースSP1)
図1に記載の例では、下側スペースSP1は、接続前飲料貯蔵容器7A内の飲料の温度を低下させる冷蔵領域として機能する。また、上側スペースSP2は、下側スペースSP1から供給される冷気を用いて、接続済飲料貯蔵容器7B内の飲料の温度を維持する保冷領域として機能する。冷気生成部36で生成された冷気が、上側スペースSP2を介さずに下側スペースSP1に供給されることにより、下側スペースSP1内の接続前飲料貯蔵容器7Aが集中的に冷却される。また、冷気生成部36で生成された冷気が、下側スペースSP1を介して上側スペースSP2に供給されることにより、副次的に、接続済飲料貯蔵容器7Bが保冷される。
図1に記載の例では、冷気生成部36で生成された冷気が、2段階で、冷蔵と、保冷とに有効活用される。
【0041】
(第1支持部26B)
図3に記載の例では、冷蔵庫20は、接続済飲料貯蔵容器7Bを支持する第1支持部26Bを有する。第1支持部26Bは、例えば、棚板によって構成される。
図1に記載の例では、第1支持部26Bよりも上側のスペースが上側スペースSP2であり、第1支持部26Bよりも下側のスペースが下側スペースSP1である。
【0042】
(第2支持部26A)
図3に記載の例では、冷蔵庫20は、接続前飲料貯蔵容器7Aを支持する第2支持部26Aを有する。第2支持部26Aは、例えば、棚板によって構成される。
図1に記載の例では、第2支持部26Aよりも上側かつ第1支持部26Bよりも下側のスペースが下側スペースSP1である。
【0043】
第2支持部26Aは、スリット、貫通孔、格子の目、網の目等の冷気通過部を有していてもよい。この場合、冷気が、下側から第2支持部26Aを通過して、接続前飲料貯蔵容器7Aの下鏡73に当たる。この場合、接続前飲料貯蔵容器7Aの冷却に要する時間を更に短縮することができる。なお、本明細書において、下鏡73とは、飲料貯蔵容器7の飲料貯蔵空間DSの下方に配置される下板を意味する。下鏡73によって飲料が支持される。
【0044】
(冷気放出口38h)
図3に記載の例では、冷気放出口38hは、第1支持部26Bの鉛直下方に配置されている。この場合、冷気放出口38hから放出される冷気の大半を上鏡72に直接当てることができる。よって、接続前飲料貯蔵容器7Aの冷却に要する時間を更に短縮することができる。
図3に記載の例では、第1支持部26Bの下方に、第1支持部26Bに沿って延在するダクトD3が配置され、当該ダクトD3の先端部に冷気放出口38hが配置されている。なお、ダクトD3の基端部は、下側ダクトD1に接続されている。
図3に記載の例では、ダクトD3は、略水平方向に延在する。
【0045】
図2に例示されるように、冷気放出口38hは、平面視で、下側スペースSP1の略中央に配置されていてもよい。この場合、下側スペースSP1に配置された接続前飲料貯蔵容器7Aを均一に冷却することができる。
図2に記載の例では、冷気放出口38hから放出される冷気が、上鏡72に沿って斜め下方に、かつ、上鏡72の内縁から上鏡72の外縁に向かって放射状に流れる。
【0046】
平面視における冷気放出口38hの直径L1は、例えば、5cm以上20cm以下である。
【0047】
(空気吸引口31h)
図3に記載の例では、空気吸引口31hは、冷蔵庫20の頂壁23に向かって開口している。この場合、上方の温かい空気が効率的に吸引される。
【0048】
図3に記載の例では、空気吸引口31hは、鉛直上方に向かって開口している。代替的に、空気吸引口31hは、斜め上方に向かって開口していてもよいし、水平方向に向かって開口していてもよい。
【0049】
図3に記載の例では、空気吸引口31hは、上側スペースSP2に配置される接続済飲料貯蔵容器7Bの上端の高さよりも高い位置に設けられている。この場合、接続済飲料貯蔵容器7Bの下端から上端までの全体の保冷に用いられた空気が、空気吸引口31hから吸引されることとなる。よって、接続済飲料貯蔵容器7Bの保冷効率が向上する。空気吸引口31hの高さは、飲料注出部60の高さと略同じであってもよい。
【0050】
(カバー39)
図3に記載の例では、冷蔵庫20は、接続前飲料貯蔵容器7Aの上端の大部分あるいは接続前飲料貯蔵容器7Aの上端の全体を覆うことが可能なカバー39を有する。カバー39は、接続前飲料貯蔵容器7Aの上鏡72に導かれずに上方に抜ける冷気の量を低減する。この場合、接続前飲料貯蔵容器7Aの冷却に要する時間を更に短縮することができる。
【0051】
図2に記載の例では、カバー39は、冷気放出口38hを囲むように配置されている。また、
図2に記載の例では、カバー39は、平面視で、略リング形状を有する。カバー39の外径L2は、例えば、20cm以上30cm以下である。
図3に例示されるように、カバー39は、天板部391と、天板部391(より具体的には、天板部391の外縁)から下方に向かって突出する側壁部392とを有していてもよい。
【0052】
(全体的な空気の流れ)
図1に記載の例では、空気吸引口31hが、冷気放出口38hよりも上方に配置されている。よって、
図1に記載の例では、冷蔵庫20の作動時に、上側スペースSP2および下側スペースSP1を含む飲料貯蔵容器配置スペースSP内では、全体として上向きの空気流れが形成される(換言すれば、飲料貯蔵容器配置スペースSP内の空気の総運動量は上向きである。)。他方、上側ダクトD2および下側ダクトD1を含むダクトD内では、全体として下向きの空気流れが形成される(換言すれば、ダクトD内の空気の総運動量は下向きである。)。
【0053】
ダクトDには、空気に運動量を付与するファン32が配置される。
図1に記載の例では、ファン32は、空気吸引口31hの直下に配置される。この場合、ファン32は、吸引ファンとして機能する。代替的に、あるいは、付加的に、ファン32は、冷気放出口38hの直上に配置されてもよい。この場合、ファン32は、吹き出しファンとして機能する。
【0054】
(空気循環流路30)
図1に記載の例では、冷気生成部36によって生成される冷気が、冷気放出口38h、接続前飲料貯蔵容器7Aの周囲、接続済飲料貯蔵容器7Bの周囲、空気吸引口31hの順に通過して、冷気生成部36に戻るように、空気循環流路30が形成されている。この場合、接続前飲料貯蔵容器7Aを急冷するとともに、接続済飲料貯蔵容器7Bを保冷することができる。
【0055】
(下側スペースSP1のサイズ、上側スペースSP2のサイズ)
下側スペースSP1は、小型の飲料貯蔵容器専用のスペースであってもよい。換言すれば、下側スペースSP1のサイズは、小型の飲料貯蔵容器に対応したサイズであってもよい。なお、本明細書において、小型の飲料貯蔵容器とは、容量が5リットル以上10リットル以下の飲料貯蔵容器を意味する。
【0056】
図4に記載の例では、接続前飲料貯蔵容器7Aを支持する第2支持部26Aから接続前飲料貯蔵容器7Aの直上に配置される障害物までの距離L3は、下側スペースSP1の奥行きL4および/または下側スペースSP1の幅L5(
図2を参照。)よりも小さい。なお、接続前飲料貯蔵容器7Aの直上に配置される障害物は、カバー39が存在する場合には、当該カバー39である。カバー39が存在しない場合には、接続前飲料貯蔵容器7Aの直上に配置される障害物は、冷気放出口38hである。カバー39も冷気放出口38hも存在しない場合には、接続前飲料貯蔵容器7Aの直上に配置される障害物は、第1支持部26Bである。
【0057】
下側スペースSP1が、小型の飲料貯蔵容器専用のスペースである場合、換言すれば、比較的小さなスペースである場合、接続前飲料貯蔵容器7Aの冷却に要する時間を更に短縮することができる。また、下側スペースSP1が、小型の飲料貯蔵容器専用のスペースである場合、平面視における飲料サーバー1のサイズをコンパクトにすることができる。下側スペースSP1の奥側の庫外には、圧縮機33等の機器が配置されてもよい。
【0058】
図4に記載の例では、冷蔵庫20の庫内と庫外とを隔てる背面壁25に段部25bが設けられ、当該段部25bの直下のスペースを利用して圧縮機33が配置されている。また、段部25bの直上のスペースには、下側ダクトD1あるいは蒸発器360等が配置されている。
【0059】
上側スペースSP2は、小型の飲料貯蔵容器専用のスペースであってもよい。換言すれば、上側スペースSP2のサイズは、小型の飲料貯蔵容器に対応したサイズであってもよい。
【0060】
(扉21)
図4に記載の例では、冷蔵庫20は、開閉可能な扉21を有する。扉21は、飲料貯蔵容器(7A、7B)を出し入れ可能な開口部を閉鎖することが可能である。
【0061】
図4に記載の例では、扉21に、飲料注出部60が配置されている。
図4に記載の例では、扉21を開けると、飲料注出部60とディスペンスヘッド51との間の距離が変化する。よって、飲料送液管59は、扉21の開閉に伴って伸縮可能なように構成されていることが好ましい。
図4に記載の例では、飲料送液管59は、巻回部591を有する。扉21が開放されると、当該巻回部591が伸長し、扉21が閉鎖されると、当該巻回部591が収縮する。
【0062】
図4に記載の例では、扉21に、ディスペンスヘッド51を支持するディスペンスヘッド支持部27が配置されている。扉21が開放され、接続済飲料貯蔵容器7Bからディスペンスヘッド51が取り外された後、当該ディスペンスヘッド51は、ディスペンスヘッド支持部27によって支持される。ディスペンスヘッド51は、ディスペンスヘッド支持部27に載置されてもよい。ディスペンスヘッド支持部27は、扉21の内側(より具体的には、扉21の内側の上部)に配置されていることが好ましい。
【0063】
図4に記載の例では、扉21に、飲料注出部60およびディスペンスヘッド支持部27の両方が配置されている。この場合、当該ディスペンスヘッド51がディスペンスヘッド支持部27によって支持される際に、飲料送液管59の全体が扉21の近傍に位置することとなる(必要であれば、
図5を参照。)。よって、飲料貯蔵容器7の交換作業の際に、飲料送液管59が邪魔になりにくい。
【0064】
図4に記載の例では、扉21に、飲料受け部29が設けられている。飲料受け部29は、飲料注出部60の飲料注出口60aから意図せずして滴下する飲料を受ける。飲料受け部29は、扉21の外側、かつ、飲料注出口60aの鉛直下方に配置されていることが好ましい。
【0065】
(第1カバー83a、および、第2カバー83b)
図6に記載の例では、飲料サーバー1は、飲料注出部60の飲料注出口60aを覆う第1カバー83a(例えば、アルコール等で殺菌された第1カバー)と、ディスペンスヘッド51の取付部53を覆う第2カバー83b(例えば、アルコール等で殺菌された第2カバー)とを有する。
【0066】
ディスペンスヘッド51の取付部53に飲料貯蔵容器7の口金部71が接続され、かつ、飲料注出口60aに第1カバー83aが取り付けられることにより、飲料サーバー1の飲料流路が清浄な状態に維持される。閉店時に、飲料注出口60aに第1カバー83aが取り付けられるようにしてもよい。
【0067】
また、飲料注出口60aに第1カバー83aが取り付けられ、ディスペンスヘッド51の取付部53に第2カバー83bが取り付けられることにより、飲料サーバー1の飲料送液管59および飲料注出部60の飲料流路が封止される。例えば、飲料貯蔵容器7の交換時に、飲料注出口60aに第1カバー83aが取り付けられ、ディスペンスヘッド51の取付部53に第2カバー83bが取り付けられることにより、飲料サーバー1の飲料流路が清浄な状態に維持される。
【0068】
(圧縮機33)
図4に記載の例では、飲料サーバー1は、冷媒ガスを圧縮させる圧縮機33を有する。圧縮機33により生成された高圧の冷媒ガスは液化され、その後、液体冷媒は、蒸発器360で気化される。こうして、蒸発器360は、冷気生成部36として機能する。
【0069】
(制御部86)
図4に記載の例では、飲料サーバー1は、制御部86を有する。制御部86は、圧縮機33等を制御する。
【0070】
(飲料サーバー1の第1変形例)
図7Aに記載の例では、冷蔵庫20は、下側スペースSP1の下方に、水受け容器配置スペースSQを備える。水受け容器配置スペースSQには、接続前飲料貯蔵容器7Aの氷冷に使用された氷Wから生成される水を受ける水受け容器88を配置可能である。
【0071】
図7Aに記載の例において、接続前飲料貯蔵容器7Aの上鏡72には、氷Wが載置されている。氷Wが溶けて氷から水が生成されると、生成された水は、接続前飲料貯蔵容器7Aの側部(例えば、胴部74)に沿って下方に流れる(
図7Aにおける矢印を参照。)。当該水は、下側スペースSP1から水受け容器配置スペースSQに移動し、水受け容器配置スペースSQに配置された水受け容器88内に集められる。
【0072】
図7Aに記載の飲料サーバー1は、金曜日の夜等の繁忙時に、接続前飲料貯蔵容器7Aをより短時間に急冷する必要がある場合にも対応できる。換言すれば、30分から1時間程度の短時間で、接続前飲料貯蔵容器7Aを急冷したい場合には、下側スペースSP1に配置される接続前飲料貯蔵容器7Aの上鏡72に氷Wを載置すればよい。氷から生成される水は、水受け容器88に集められる。水受け容器88に集められた水は、適当なタイミング(例えば、接続前飲料貯蔵容器7Aの急冷が完了したタイミング)で、冷蔵庫20外に取り出される。例えば、扉21を開けて、水受け容器88を冷蔵庫20外に取り出せばよい。
【0073】
接続前飲料貯蔵容器7Aの上鏡72に載置される氷の容量は2リットル程度で十分であるため、水受け容器88の容量は、2リットル以上あれば十分である。
【0074】
図7Aに記載の例では、水受け容器配置スペースSQは、水受け容器88を支持する第3支持部26Cと、接続前飲料貯蔵容器7Aを支持する第2支持部26Aとの間のスペースである。
図7Aに記載の例では、水受け容器配置スペースSQは、第2支持部26Aの直下に配置されている。第2支持部26Aには、下側スペースSP1から水受け容器配置スペースSQに水を導くための水通過部(例えば、スリット、貫通孔、格子の目、網の目、配管等)が形成されていることが好ましい。
【0075】
(飲料サーバー1の第2変形例)
図7Bに記載の飲料サーバー1では、冷気放出口38hは、冷気生成部36で生成された冷気を、接続前飲料貯蔵容器7Aの上鏡72および接続前飲料貯蔵容器7Aの側部78に向かう方向に放出する。この場合、接続前飲料貯蔵容器7Aの全体を効率的に冷却することができる。
【0076】
図7Bに記載の例では、冷気放出口38hの少なくとも一部381hは、接続済飲料貯蔵容器を支持する第1支持部26Bの鉛直下方に配置されている。冷気放出口38hの当該一部381hは、接続前飲料貯蔵容器7Aの上鏡72に向かう方向に冷気を放出するために使用される。
【0077】
図7Bに記載の例では、冷気放出口38hの少なくとも一部382hは、下側スペースSP1の奥側の背面壁25cに設けられている。冷気放出口38hの当該一部382hは、接続前飲料貯蔵容器7Aの側部78(より具体的には、接続前飲料貯蔵容器7Aの上部プロテクタ75の外側側面、および/または、接続前飲料貯蔵容器7Aの胴部74)に向かう方向に冷気を放出するために使用される。
【0078】
図7Bに記載の例では、冷気放出口38hは、下側スペースSP1のうちの奥側領域(換言すれば、扉21に近い手前側領域とは反対側の領域)において、下方に向かう冷気の流れと、背面側から扉21側に向かう冷気の流れとを生成する。この場合、下側スペースSP1、下側スペースSP1と上側スペースSP2との間の部分、上側スペースSP2を順番に通過する冷気の流れがスムーズとなる。
【0079】
(飲料サーバー1の第3変形例)
図7Cに記載の例では、接続済飲料貯蔵容器7Bが接続前飲料貯蔵容器7Aに積み重ねられ、接続前飲料貯蔵容器7Aの上端が接続済飲料貯蔵容器7Bを支持する支持部として機能している。この場合、下側スペースSP1は、接続前飲料貯蔵容器7Aが配置されることとなる領域の下端と、接続前飲料貯蔵容器7Aが配置されることとなる領域の上端との間のスペースを意味する。また、上側スペースSP2は、下側スペースSP1よりも上方のスペースを意味する。
図7Cに記載の例では、接続前飲料貯蔵容器7Aの上部開口が接続済飲料貯蔵容器7Bの底部によって塞がれるため、接続前飲料貯蔵容器7Aの上端の全体を覆うことが可能なカバー39(
図3を参照。)を設ける必要はない。
【0080】
図7Dに記載の例では、冷気放出口38hの少なくとも一部383hは、下側スペースSP1の上半分部分Suに対向する位置に設けられている。この場合、冷気放出口38hから放出される冷気を、接続前飲料貯蔵容器7Aの上鏡72に、側方から当てることができる。
図7Dに記載の例では、冷気放出口38hの少なくとも一部383hは、接続前飲料貯蔵容器7Aの胴部74と上部プロテクタ75との間の冷気通過口Q1に向けて冷気を放出する。冷気通過口Q1を通って上部プロテクタ75の内側の空間に導入される冷気は、上鏡72に沿って移動し、胴部74と上部プロテクタ75との間の他の冷気通過口(例えば、冷気通過口Q2、冷気通過口Q3等)を通って上部プロテクタ75の外側の空間に排出される。こうして、上鏡72が効率的に冷却される。
【0081】
また、
図7Dに記載の例では、冷気放出口38hの少なくとも一部384hは、下側スペースSP1の下半分部分Sbに対向する位置に設けられている。この場合、冷気放出口38hから放出される冷気を、接続前飲料貯蔵容器7Aの胴部74に、側方から当てることができる。
図7Dに記載の例では、冷気放出口38hの少なくとも一部384hは、接続前飲料貯蔵容器7Aの胴部74に向けて冷気を放出する。胴部74に当たった冷気は、胴部74に沿って下方に移動し、胴部74を効率的に冷却する。また、胴部74に沿って下方に移動する冷気の一部は、胴部74と下部プロテクタ76との間の冷気通過口Q5を通って、下鏡73に導かれる。こうして、下鏡73も効率的に冷却される。冷気通過口Q5を通って下部プロテクタ76の内側の空間に導入される冷気は、下鏡73に沿って移動し、胴部74と下部プロテクタ76との間の他の冷気通過口(例えば、冷気通過口Q6等)を通って下部プロテクタ76の外側の空間に排出される。
【0082】
図7Dに記載の例では、冷気放出口38hは、下側スペースSP1の奥側の背面壁25cに設けられている。
図7Dに記載の例では、冷気放出口38hは、下側スペースSP1のうちの奥側領域(換言すれば、扉21に近い手前側領域とは反対側の領域)において、下方に向かう冷気の流れと、背面側から扉21側に向かう冷気の流れとを生成する。この場合、下側スペースSP1、上側スペースSP2を順番に通過する冷気の流れがスムーズとなる。
【0083】
図7Dに記載の例では、冷気放出口38hは、下側スペースSP1の奥側の背面壁25cから斜め下方(より具体的には、前方斜め下方)に冷気を放出する。この場合、冷気の一部を冷気通過口Q1に向かって移動させやすく、冷気の他の一部を胴部74に沿って下方に移動させやすい。
【0084】
図7Dに記載の例では、冷気放出口38hの少なくとも一部は冷気通過口Q1に対向している。
図7Dに記載の例では、冷気放出口38hの下端は、冷気通過口Q1の下端よりも低い。また、
図7Dに記載の例では、冷気放出口38hの上端は、冷気通過口Q1の上端よりも高い。
【0085】
(冷気誘導ガイド84、冷気通過防止部材85)
図7Eに記載の例では、飲料サーバー1(より具体的には、冷蔵庫20)は、冷気放出口38hから放出される冷気を接続前飲料貯蔵容器の冷気通過口Qに向かって誘導する冷気誘導ガイド84を備える。
図7Eに記載の例では、冷気誘導ガイド84は、下側スペースSP1の奥側の背面壁25cから扉21に向かって突出している。
【0086】
図7Eおよび
図7Fに例示されるように、冷気誘導ガイド84は、冷気放出口38hの上方を覆う上壁841を有していてもよい。この場合、冷気放出口38hから放出される冷気が、接続前飲料貯蔵容器7Aの冷却に利用されずに上方に抜けることが抑制される。
図7Fに例示されるように、上壁841の先端側の端縁841eは、平面視で、接続前飲料貯蔵容器7Aに対向する凹状の円弧形状を有していてもよい。
【0087】
図7Eおよび
図7Fに例示されるように、冷気誘導ガイド84は、冷気放出口38hの側方を覆う第1側壁842および/または第2側壁843を有していてもよい。この場合、冷気放出口38hから放出される冷気が、冷気通過口Qに誘導されずに、側方に抜けることが抑制される。
【0088】
飲料サーバー1が、冷気誘導ガイド84を備える場合、冷気放出口38hから放出される冷気が、接続前飲料貯蔵容器の上鏡72に向かって誘導される。よって、冷気と上鏡72との間の熱交換が促進され、上鏡72の冷却効率が向上する。なお、冷気誘導ガイド84は、接続前飲料貯蔵容器7Aの位置決めガイドとして機能してもよい。換言すれば、接続前飲料貯蔵容器7Aを冷気誘導ガイド84に正対あるいは接触させることにより、接続前飲料貯蔵容器7Aが下側スペースSP1内で位置決めされるようにしてもよい。
【0089】
図7Eに記載の例では、飲料サーバー1は、接続前飲料貯蔵容器7A(より具体的には、上鏡72)に配置される冷気通過防止部材85を備える。
図7Eに記載の例では、冷気通過防止部材85は、第2冷気通過口Q2と対向する位置に配置されている。
【0090】
冷気通過防止部材85は、接続前飲料貯蔵容器7Aの冷気通過口Qのうち、冷気放出口38hとは反対側に位置する冷気通過口(例えば、第2冷気通過口Q2)の近傍に配置される。冷気通過防止部材85は、冷気通過口(例えば、第2冷気通過口Q2)を塞ぎ、当該冷気通過口から冷気が排出されることを防止する。この場合、第1冷気通過口Q1から導入された冷気が、上鏡72の冷却に十分に利用されることなく、第2冷気通過口Q2から排出されることが防止される。その結果、冷気と上鏡72との間の熱交換が促進され、上鏡72の冷却効率が向上する。
【0091】
なお、冷気通過防止部材85は、接続前飲料貯蔵容器7Aの上部に設けられる冷気通過口Qの数が3個以上である場合に、使用される。換言すれば、冷気通過防止部材85は、接続前飲料貯蔵容器7Aの上部に設けられる冷気通過口Qの数が2個である場合には、不要である。
【0092】
(飲料貯蔵容器7)
続いて、
図8乃至
図10を参照して、接続前飲料貯蔵容器7A、接続済飲料貯蔵容器7B等の飲料貯蔵容器7の一例について説明する。
【0093】
飲料貯蔵容器7は、上述のディスペンスヘッド51(より具体的には、ディスペンスヘッド51の取付部53)に接続可能であり、上述の接続前飲料貯蔵容器7Aおよび/または上述の接続済飲料貯蔵容器7Bとして機能する。
【0094】
図8に例示されるように、飲料貯蔵容器7は、口金部71と、上鏡72と、下鏡73と、上鏡72と下鏡73とを連結する胴部74と、上部プロテクタ75と、下部プロテクタ76と、を具備する。また、飲料貯蔵容器7は、フィッティング部材79を備えることが好ましい。
【0095】
口金部71は、ディスペンスヘッド51(より具体的には、ディスペンスヘッド51の取付部53)に取り付けられる部分である。
図8に記載の例では、口金部材711とフィッティング部材79の上側部分791とによって、口金部71が構成されている。口金部71(より具体的には、口金部材711およびフィッティング部材79の上側部分791)は、ステンレス鋼等の金属によって構成されることが好ましい。
【0096】
上鏡72は、口金部71(より具体的には、口金部材711)に連結され、飲料貯蔵容器7の飲料貯蔵空間DSの上方に配置される部分である。上鏡72は、下方に向かうにつれて飲料貯蔵容器7の中心軸AXからの距離が増加する傾斜面を有することが好ましい。上鏡72は、平面視で、略リング形状を有する。上鏡72の内縁は、口金部71(より具体的には、口金部材711)に溶接されていることが好ましい。上鏡72は、例えば、ステンレス鋼等の金属によって構成される。
【0097】
下鏡73は、飲料貯蔵容器7の飲料貯蔵空間DSの下方に配置される部分である。下鏡73は、下方に向かうにつれて飲料貯蔵容器7の中心軸AXからの距離が縮小する傾斜面を有することが好ましい。下鏡73は、底面視で、略円板形状を有する。下鏡73の中央部分73cは、水平面に平行な平坦面によって構成されていてもよい。下鏡73は、例えば、ステンレス鋼等の金属によって構成される。
【0098】
胴部74は、上鏡72と下鏡73とを連結する。胴部74は、例えば、ステンレス鋼等の金属によって構成される。
【0099】
図8に記載の例では、口金部材711と、上鏡72と、下鏡73と、胴部74とによって、容器本体部70が構成される。
図8に記載の例では、口金部材711と、上鏡72と、下鏡73と、胴部74とが溶接により一体化されることにより、容器本体部70が形成されている。
【0100】
上部プロテクタ75は、上鏡72および口金部71を保護する。上部プロテクタ75の上縁の高さは、口金部71の上縁の高さよりも高いことが好ましい。
図8に記載の例では、上部プロテクタ75の下縁75bは、上鏡72の外縁72t(あるいは、胴部74の上縁74u)に溶接されている。上部プロテクタ75は、ステンレス鋼等の金属によって構成されることが好ましい。代替的に、上部プロテクタ75の少なくとも一部が樹脂製であってもよい。この場合、上部プロテクタ75は、上鏡72の外縁72t(あるいは、胴部74の上縁74u)に接着されてもよい。
【0101】
図8に記載の例では、上部プロテクタ75の上縁部75uによって上部開口OP1が規定されている。
図9に記載の例では、上部開口OP1の直径L6は、例えば、20cm以上30cm以下である。
図9に記載の例では、上部開口OP1は、円形状を有する。上部開口OP1を介して、上方から、口金部71および上鏡72にアクセスすることができる。
【0102】
図8に記載の例において、下部プロテクタ76は、下鏡73を保護する。下部プロテクタ76の下縁の高さは、下鏡73の下縁(より具体的には、中央部分73c)の高さよりも低いことが好ましい。この場合、下鏡73の下面が地面あるいは床等に接触することが防止され、下鏡73が効果的に保護される。
図8に記載の例では、下部プロテクタ76の上縁76uは、下鏡73の外縁73t(あるいは、胴部74の下縁74b)に溶接されている。下部プロテクタ76は、ステンレス鋼等の金属によって構成されることが好ましい。代替的に、下部プロテクタ76の少なくとも一部が樹脂製であってもよい。この場合、下部プロテクタ76は、下鏡73の外縁73t(あるいは、胴部74の下縁74b)に接着されてもよい。
【0103】
図8に記載の例では、下部プロテクタ76の下縁部76bによって下部開口OP2が規定されている。
図9に記載の例では、下部開口OP2の直径L7は、例えば、20cm以上30cm以下である。
図9に記載の例では、下部開口OP2は、円形状を有する。
【0104】
フィッティング部材79は、口金部材711に取り付けられる。
図8に記載の例では、フィッティング部材79は、容器本体部70の内側に配置されている。フィッティング部材79は、下鏡73に向かって延在する飲料取出管792と、飲料取出管792の流路を開閉する飲料取出弁794と、飲料貯蔵空間DS内へのガスの供給とガスの供給停止とを切り替えるガス供給弁796とを有する。なお、フィッティング部材79の上側部分791には、ディスペンスヘッド51の取付部53が取り付けられる係合部791sが設けられている。
【0105】
図10に記載の例では、上部プロテクタ75の側面750には、開口面積が10cm
2以上の冷気通過口Qが少なくとも4個設けられている。なお、冷気通過口Qの「開口面積」とは、冷気通過口Qが最も大きく見える方向から冷気通過口Qを見た時の当該冷気通過口Qの面積を意味する。例えば、第1冷気通過口Q1を正対視した時の第1冷気通過口Q1の形状が長方形で、第1冷気通過口Q1を正対視した時の第1冷気通過口Q1の幅がW1で、第1冷気通過口Q1を正対視した時の第1冷気通過口Q1の高さがH1であるとき、第1冷気通過口Q1の開口面積は、W1×H1となる。
【0106】
上部プロテクタ75の側面750に、開口面積が10cm2以上の冷気通過口Qが少なくとも4個設けられている場合には、上部プロテクタ75の上部開口OP1から導入された冷気を、上鏡72に沿って移動させ、当該冷気を、開口面積が10cm2以上の冷気通過口Qを介して、上部プロテクタ75の外部に排出することができる。こうして、上鏡72を効果的に冷却することができる。上鏡72が金属製(より具体的には、ステンレス鋼製)である場合、上鏡72に接触する飲料は、より効果的に冷却される。冷却され比重が増加した飲料は、下方に向けて対流する。よって、上鏡72の冷却は、飲料の冷却時間の短縮に大きく貢献する。
【0107】
図10に記載の例では、上部プロテクタ75の側面750に設けられる冷気通過口Qは、第1冷気通過口Q1と、第2冷気通過口Q2と、第3冷気通過口Q3と、第4冷気通過口Q4とを含む。
【0108】
図9に例示されるように、第2冷気通過口Q2は、飲料貯蔵容器7の中心軸AXに対して、第1冷気通過口Q1と対向する位置に配置されていることが好ましい。この場合、
図9に例示されるように、上部プロテクタ75のうち第1冷気通過口Q1の直上の部分J1と、上部プロテクタ75のうち第2冷気通過口Q2の直上の部分J2とを、飲料貯蔵容器7を運ぶ際の把手部として利用することができる。第1冷気通過口Q1および第2冷気通過口Q2の各々に、人指し指から小指までの4本の指を挿入可能にする観点から、第1冷気通過口Q1の幅W1(必要であれば、
図10を参照。)および第2冷気通過口Q2の幅は、それぞれ、10cm以上であることが好ましい。
【0109】
また、第1冷気通過口Q1の高さH1および第2冷気通過口Q2の高さは、それぞれ、3cm以上、あるいは、4cm以上であることが好ましい。
図9に例示されるように、冷気通過口Q(例えば、第1冷気通過口Q1)の上端Qpは、上鏡72の上縁72uよりも上方に位置していてもよい。
【0110】
図9に記載の例では、第3冷気通過口Q3は、飲料貯蔵容器7の中心軸AXに対して、第1冷気通過口Q1から90度の位置に配置されている。より具体的には、平面視で、第3冷気通過口Q3の中心と飲料貯蔵容器7の中心軸AXとを結ぶ直線と、第1冷気通過口Q1の中心と飲料貯蔵容器7の中心軸AXとを結ぶ直線との間のなす角度は、90度である。
【0111】
図9に例示されるように、第4冷気通過口Q4は、飲料貯蔵容器7の中心軸AXに対して、第3冷気通過口Q3と対向する位置に配置されていることが好ましい。この場合、上部プロテクタ75のうち第3冷気通過口Q3の直上の部分と、上部プロテクタ75のうち第4冷気通過口Q4の直上の部分とを、飲料貯蔵容器7を運ぶ際の把手部として利用することができる。第3冷気通過口Q3の幅および第4冷気通過口Q4の幅は、それぞれ、10cm以上であることが好ましい。また、第3冷気通過口Q3の高さおよび第4冷気通過口Q4の高さは、それぞれ、3cm以上、あるいは、4cm以上であることが好ましい。
【0112】
4個以上の冷気通過口Qが、飲料貯蔵容器7の中心軸AXを中心として放射状に配置される場合、上部プロテクタ75の上部開口OP1から導入された冷気を、上鏡72に沿って放射状に移動させることが可能となる(必要であれば、
図2を参照。)。この場合、上鏡72を効果的に冷却することができる。
【0113】
図10に記載の例では、第1冷気通過口Q1は、上部プロテクタ75の下部に形成された第1凹部750-1と、上鏡72の外縁とによって規定されている。この場合、上部プロテクタ75と上鏡72(あるいは胴部74)とを連結することにより、第1冷気通過口Q1を形成することができる。また、上鏡72の下縁72b(換言すれば、外縁)が第1冷気通過口Q1に露出することとなるため、上鏡72に沿って斜め下方に向かう冷気の流れが妨げられない。よって、上鏡72の冷却に利用された冷気を、第1冷気通過口Q1を介して、効率的に、上部プロテクタ75の外側に排出することができる。
図8に例示されるように、強度向上あるいは安全性向上の観点から、第1凹部750-1の縁部751-1には、丸め加工(より具体的には、巻締め加工)が施されていることが好ましい。
【0114】
同様に、
図10に記載の例では、「K」を2以上4以下の任意の自然数とするとき、第K冷気通過口は、上部プロテクタ75の下部に形成された第K凹部750-Kと、上鏡72の外縁とによって規定されている。第K凹部750-Kの縁部には、丸め加工が施されていることが好ましい。
【0115】
図9に記載の例では、上部プロテクタ75は、少なくとも4つの脚部755を有する。当該少なくとも4つの脚部755の下端は、上鏡72の外縁(あるいは、胴部74の上縁)に連結(より具体的には、溶接)されている。上部プロテクタ75が、少なくとも4つの脚部755を介して、上鏡72あるいは胴部74に連結される場合、十分な連結強度が確保される。
【0116】
図10に記載の例では、下部プロテクタ76の側面760には、開口面積が10cm
2以上の冷気通過口Qが少なくとも4個設けられている。なお、下部プロテクタ76の側面760に設けられる各冷気通過口Qの開口面積は、上部プロテクタ75の側面750に設けられる各冷気通過口Qの開口面積より小さくてもよい。
【0117】
下部プロテクタ76の側面760に、開口面積が10cm2以上の冷気通過口Qが少なくとも4個設けられている場合には、複数の冷気通過口Qのうちのいずれか1つ(例えば、第5冷気通過口Q5)から導入された冷気を、下鏡73に沿って移動させ、当該冷気を、開口面積が10cm2以上の他の冷気通過口Q(例えば、第6冷気通過口Q6)を介して、下部プロテクタ76の外部に排出することができる。こうして、下鏡73を効果的に冷却することができる。下鏡73が金属製(より具体的には、ステンレス鋼製)である場合、下鏡73に接触する飲料は、より効果的に冷却される。なお、飲料貯蔵容器7が、スリット、貫通孔、格子の目、網の目等の冷気通過部を有する支持部によって支持される場合には、下部プロテクタ76の下部開口OP2を介して、下部プロテクタ76の内側に冷気が導入されてもよい。
【0118】
図10に記載の例では、下部プロテクタ76の側面760に設けられる冷気通過口Qは、第5冷気通過口Q5と、第6冷気通過口Q6と、第7冷気通過口Q7と、第8冷気通過口Q8とを含む。
【0119】
図9に例示されるように、第6冷気通過口Q6は、飲料貯蔵容器7の中心軸AXに対して、第5冷気通過口Q5と対向する位置に配置されていることが好ましい。
【0120】
図9に記載の例では、第7冷気通過口Q7は、飲料貯蔵容器7の中心軸AXに対して、第5冷気通過口Q5から90度の位置に配置されている。より具体的には、底面視で、第7冷気通過口Q7の中心と飲料貯蔵容器7の中心軸AXとを結ぶ直線と、第5冷気通過口Q5の中心と飲料貯蔵容器7の中心軸AXとを結ぶ直線との間のなす角度は、90度である。
【0121】
図9に例示されるように、第8冷気通過口Q8は、飲料貯蔵容器7の中心軸AXに対して、第7冷気通過口Q7と対向する位置に配置されていることが好ましい。
【0122】
図9に記載の例では、下部プロテクタ76の側面760において、4個以上の冷気通過口Qが、飲料貯蔵容器7の中心軸AXを中心として放射状に配置されている。
【0123】
図10に記載の例では、第5冷気通過口Q5は、下部プロテクタ76の上部に形成された第5凹部760-5と、下鏡73の外縁とによって規定されている。この場合、下部プロテクタ76と下鏡73(あるいは胴部74)とを連結することにより、第5冷気通過口Q5を形成することができる。また、下鏡73の上縁73uが第5冷気通過口Q5に露出することとなるため、下鏡73に向かって効率的に冷気を導入することができる。第5凹部760-5の縁部には、丸め加工(より具体的には、巻締め加工)が施されていることが好ましい。
【0124】
同様に、
図10に記載の例では、「K」を6以上8以下の任意の自然数とするとき、第K冷気通過口は、下部プロテクタ76の上部に形成された第K凹部760-Kと、下鏡73の外縁とによって規定されている。第K凹部760-Kの縁部には、丸め加工が施されていることが好ましい。
【0125】
図9に記載の例では、下部プロテクタ76は、少なくとも4つの支持壁765を有する。当該少なくとも4つの支持壁765の上端は、下鏡73の外縁(あるいは、胴部74の下縁)に連結(より具体的には、溶接)されている。下部プロテクタ76が、少なくとも4つの支持壁765を介して、下鏡73あるいは胴部74に連結される場合、十分な連結強度が確保される。
【0126】
(第2の実施形態)
図8乃至
図11を参照して、第2の実施形態における飲料貯蔵容器7、および、飲料貯蔵容器7の冷却方法について説明する。
図8は、第2の実施形態における飲料貯蔵容器7を模式的に示す概略縦断面図である。
図9は、第2実施形態における飲料貯蔵容器7を模式的に示す概略4面図である。
図10は、第2実施形態における飲料貯蔵容器7を模式的に示す概略2面図である。
図11は、第2の実施形態における飲料貯蔵容器7の冷却方法の一例を示すフローチャートである。
【0127】
第1の実施形態では、飲料貯蔵容器7が、第1の実施形態における飲料サーバー1とともに用いられる例について説明された。第2の実施形態における飲料貯蔵容器7は、第1の実施形態における飲料サーバー1とともに用いられる飲料貯蔵容器であってもよいし、他の飲料サーバー、あるいは、他の冷蔵庫とともに用いられる飲料貯蔵容器であってもよい。また、第2の実施形態における飲料貯蔵容器7は、単独で、販売あるいは流通されてもよい。
【0128】
第2の実施形態における飲料貯蔵容器7は、(1)ディスペンスヘッド51が取り付けられる口金部71と、(2)口金部71に連結された上鏡72と、(3)下鏡73と、(4)上鏡72と下鏡73とを連結する胴部74と、(5)上鏡72および口金部71を保護する上部プロテクタ75と、(6)下鏡73を保護する下部プロテクタ76と、を具備する。上部プロテクタ75の側面750には、開口面積が10cm2以上の冷気通過口Qが少なくとも4個設けられている。
【0129】
第2の実施形態における飲料貯蔵容器7において、上部プロテクタ75の側面750には、開口面積が10cm2以上の冷気通過口Qが少なくとも4個設けられている。このため、飲料貯蔵容器7を、任意の冷蔵庫に配置した場合に、当該飲料貯蔵容器7の上鏡72を効率的に冷却することができる。
【0130】
第2の実施形態における飲料貯蔵容器7において、第1の実施形態における飲料貯蔵容器7に関して説明された任意の構成を採用可能である。換言すれば、第2の実施形態では、第1の実施形態における飲料貯蔵容器7に関する説明の全てが援用される。
【0131】
(飲料貯蔵容器7の冷却方法)
図1乃至
図11を参照して、第2の実施形態における飲料貯蔵容器7の冷却方法について説明する。
【0132】
第1ステップST1において、飲料貯蔵容器7が、冷蔵庫内に配置される。冷蔵庫内に配置される飲料貯蔵容器7は、例えば、ディスペンスヘッド51に接続される前の接続前飲料貯蔵容器7Aである。代替的に、あるいは、付加的に、第2の実施形態において、冷蔵庫内に配置される飲料貯蔵容器7は、ディスペンスヘッド51に接続された後の接続済飲料貯蔵容器7Bであってもよい。
【0133】
飲料貯蔵容器7が配置される冷蔵庫は、第1の実施形態における冷蔵庫20であってもよいし、他の冷蔵庫であってもよい。なお、飲料貯蔵容器7が配置される冷蔵庫が、第1の実施形態における冷蔵庫20である場合には、飲料貯蔵容器7(より具体的には、接続前飲料貯蔵容器7A)は、下側スペースSP1に配置されることが好ましい。
【0134】
第2ステップST2において、上部プロテクタ75の内側の空間に冷気が導入される。第2ステップST2は、冷気導入工程である。冷気導入工程では、上部プロテクタ75の上縁部75uによって規定される上部開口OP1(
図9を参照。)あるいは開口面積が10cm
2以上の冷気通過口Q(
図9を参照。)のいずれかから上部プロテクタ75の内側の空間に冷気が導入される。
【0135】
図3あるいは
図7Bに例示された冷蔵庫20が使用される場合には、上鏡72の直上(あるいは、第1支持部26Bの直下)に配置される冷気放出口38hあるいは冷気放出口38hの一部381hから、上部開口OP1を介して、上部プロテクタ75の内側の空間に冷気が導入される。他の冷蔵庫(例えば、
図7C、
図7Eに例示された冷蔵庫)が使用される場合には、開口面積が10cm
2以上の冷気通過口Qのいずれかを介して、上部プロテクタ75の内側の空間に冷気が導入されてもよい。
【0136】
第2ステップST2(冷気導入工程)は、下部プロテクタ76の内側の空間に冷気を導入することを含んでいてもよい。この場合、下部プロテクタ76の下縁部76bによって規定される下部開口OP2(
図9を参照。)あるいは開口面積が10cm
2以上の冷気通過口Q5、Q6、Q7、Q8(
図9を参照。)のいずれかから下部プロテクタ76の内側の空間に冷気が導入される。
【0137】
第3ステップST3において、上鏡72が冷却される。第3ステップST3は、冷却工程である。冷却工程は、上部プロテクタ75の内側の空間に導入された冷気を上鏡72に沿って移動させることを含む。
【0138】
図2に例示された冷蔵庫20が使用される場合には、冷却工程は、上鏡72の内縁から上鏡72の外縁に向かって冷気を放射状に移動させることを含む。他の冷蔵庫(例えば、
図7C、
図7Eに例示された冷蔵庫)が使用される場合には、上鏡冷却工程は、開口面積が10cm
2以上の1つの冷気通過口Qから、開口面積が10cm
2以上の他の冷気通過口Qに向かって冷気を移動させることを含んでいてもよい。
【0139】
なお、上鏡72が金属製(より具体的には、ステンレス鋼製)である場合には、上鏡冷却工程の実行中に上鏡72に接触する飲料は、より効果的に冷却される。冷却され比重が増加した飲料は、下方に向けて対流する。よって、上鏡72の冷却は、飲料の冷却時間の短縮に大きく貢献する。
【0140】
第3ステップST3(冷却工程)は、下鏡73を冷却することを含んでいてもよい。この場合、冷却工程は、下部プロテクタ76の内側の空間に導入された冷気を下鏡73に沿って移動させることを含む。第3ステップST3(冷却工程)は、胴部74を冷却することを含んでいてもよい。冷却工程において、飲料貯蔵容器の上鏡72、下鏡73、および、胴部74の全てに冷気が当てられる場合、飲料貯蔵容器7の冷却に要する時間を更に短縮することができる。
【0141】
第3ステップST3(冷却工程)は、上鏡72を氷冷することを含んでいてもよい。より具体的には、上鏡72には、氷Wが載置されてもよい。なお、飲料貯蔵容器7の上鏡72の氷冷に使用された氷から生成される水は、下側スペースSP1よりも下方に配置された水受け容器88に集められる(必要であれば、
図7Aを参照。)。
【0142】
第4ステップST4において、上部プロテクタ75の外部に冷気が排出される。第4ステップST4は冷気排出工程である。冷気排出工程では、開口面積が10cm2以上の冷気通過口Qのいずれかを介して、上部プロテクタ75の内側の空間から上部プロテクタ75の外部に冷気が排出される。
【0143】
図2に例示された冷蔵庫20が使用される場合には、冷気排出工程では、上部プロテクタ75の側面に設けられた全ての冷気通過口Qから、上部プロテクタ75の外部に冷気が排出される。他の冷蔵庫(例えば、
図7C、
図7Eに例示された冷蔵庫)が使用される場合には、開口面積が10cm
2以上の冷気通過口Qのうちのいくつかが冷気導入口として利用され、開口面積が10cm
2以上の冷気通過口Qのうちの他のいくつかが冷気排出口として利用されてもよい。
【0144】
第4ステップST4(冷気排出工程)は、下部プロテクタ76の外部に冷気を排出することを含んでいてもよい。この場合、開口面積が10cm2以上の冷気通過口Q5、Q6、Q7、Q8のいずれかを介して、下部プロテクタ76の内側の空間から下部プロテクタ76の外部に冷気が排出される。
【0145】
図3、
図7A、
図7B、
図7C、
図7Eに例示された冷蔵庫20が使用される場合には、第4ステップST4の実行後、第5ステップST5以降の工程が実行されてもよい。
【0146】
第4ステップST4の実行後、第5ステップST5において、冷却された飲料貯蔵容器7が、上側スペースSP2(
図3を参照。)に再配置され、下側スペースSP1に、別の飲料貯蔵容器が配置される。第5ステップST5は、飲料貯蔵容器7の再配置工程である。再配置工程は、上側スペースSP2に再配置された飲料貯蔵容器7の口金部71にディスペンスヘッド51の取付部53を取り付けることを含んでいてもよい。
【0147】
第6ステップST6において、冷気生成部36において空気を冷却することにより生成される冷気が、冷気放出口38h、下側スペースSP1に配置された別の飲料貯蔵容器の周囲、上側スペースSP2に再配置された飲料貯蔵容器7の周囲、空気吸引口31hの順に通過して、冷気生成部36に戻るように、空気が循環される。第6ステップST6は、空気循環工程である。空気循環工程の実行により、下側スペースSP1に配置された別の飲料貯蔵容器を急冷するとともに、上側スペースSP2に再配置された飲料貯蔵容器7を保冷することができる。
【0148】
本発明は上記各実施形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態または各変形例は適宜変形又は変更され得ることは明らかである。また、各実施形態または各変形例で用いられる種々の技術は、技術的矛盾が生じない限り、他の実施形態または他の変形例にも適用可能である。さらに、各実施形態または各変形例における任意付加的な構成は、適宜省略可能である。
【符号の説明】
【0149】
1 :飲料サーバー
7 :飲料貯蔵容器
7A :接続前飲料貯蔵容器
7B :接続済飲料貯蔵容器
20 :冷蔵庫
21 :扉
23 :頂壁
24 :側壁
24h :配管通過孔
25 :背面壁
25b :段部
25c :背面壁
26A :第2支持部
26B :第1支持部
26C :第3支持部
27 :ディスペンスヘッド支持部
29 :飲料受け部
30 :空気循環流路
31h :空気吸引口
32 :ファン
33 :圧縮機
36 :冷気生成部
38h :冷気放出口
39 :カバー
51 :ディスペンスヘッド
53 :取付部
57 :ガス配管
59 :飲料送液管
60 :飲料注出部
60a :飲料注出口
70 :容器本体部
71 :口金部
72 :上鏡
72b :下縁
72t :外縁
72u :上縁
73 :下鏡
73c :中央部分
73t :外縁
73u :上縁
74 :胴部
74b :下縁
74u :上縁
75 :上部プロテクタ
75b :下縁
75u :上縁部
76 :下部プロテクタ
76b :下縁部
76u :上縁
78 :側部
79 :フィッティング部材
83a :第1カバー
83b :第2カバー
84 :冷気誘導ガイド
85 :冷気通過防止部材
86 :制御部
88 :水受け容器
360 :蒸発器
361 :冷媒配管
363 :熱交換板
381h :冷気放出口の一部
382h :冷気放出口の一部
383h :冷気放出口の一部
384h :冷気放出口の一部
391 :天板部
392 :側壁部
591 :巻回部
711 :口金部材
750 :側面
750-K :第K凹部
751-1 :縁部
755 :脚部
760 :側面
760-K :第K凹部
765 :支持壁
791 :上側部分
791s :係合部
792 :飲料取出管
794 :飲料取出弁
796 :ガス供給弁
841 :上壁
841e :端縁
842 :第1側壁
843 :第2側壁
D :ダクト
D1 :下側ダクト
D2 :上側ダクト
D3 :ダクト
DS :飲料貯蔵空間
J1 :第1冷気通過口Q1の直上の部分
J2 :第2冷気通過口Q2の直上の部分
OP1 :上部開口
OP2 :下部開口
Q :冷気通過口
Q1 :第1冷気通過口
Q2 :第2冷気通過口
Q3 :第3冷気通過口
Q4 :第4冷気通過口
Q5 :第5冷気通過口
Q6 :第6冷気通過口
Q7 :第7冷気通過口
Q8 :第8冷気通過口
Qp :上端
Sb :下側スペースの下半分部分
Su :下側スペースの上半分部分
SP :飲料貯蔵容器配置スペース
SP1 :下側スペース
SP2 :上側スペース
SQ :水受け容器配置スペース
W :氷