(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022122898
(43)【公開日】2022-08-23
(54)【発明の名称】電源カプラー、超音波振動装置、超音波振動子、装着アセンブリ、カバーアセンブリ、調理器具及び加熱機器
(51)【国際特許分類】
B06B 1/06 20060101AFI20220816BHJP
H01R 13/44 20060101ALN20220816BHJP
【FI】
B06B1/06 Z
H01R13/44 H
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022082493
(22)【出願日】2022-05-19
(62)【分割の表示】P 2020572796の分割
【原出願日】2019-07-05
(31)【優先権主張番号】201821599065.2
(32)【優先日】2018-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201811138757.1
(32)【優先日】2018-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201811138741.0
(32)【優先日】2018-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201821599181.4
(32)【優先日】2018-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201811138742.5
(32)【優先日】2018-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201821598950.9
(32)【優先日】2018-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201811138746.3
(32)【優先日】2018-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201821599061.4
(32)【優先日】2018-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】515117198
【氏名又は名称】佛山市▲順▼▲徳▼区美的▲電▼▲熱▼▲電▼器制造有限公司
【氏名又は名称原語表記】FOSHAN SHUNDE MIDEA ELECTRICAL HEATING APPLIANCES MANUFACTURING CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】San Le Road #19,Beijiao,Shunde Foshan,Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【弁理士】
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【弁理士】
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】▲梅▼ 若愚
(72)【発明者】
【氏名】何 柏▲鋒▼
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ ▲ウェイ▼杰
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ 毅
(72)【発明者】
【氏名】安 楠楠
(72)【発明者】
【氏名】▲曽▼ 露添
(72)【発明者】
【氏名】雷 俊
(57)【要約】 (修正有)
【課題】自動ロック式機能を備え、ユーザの感電リスクを効果的に低減させる。
【解決手段】圧電アセンブリであって、圧電シート及び圧電シートに接続される電極シートを含み、出力導電部の出力端は電極シートに電気的に接続される圧電アセンブリと、圧電アセンブリの軸方向両端にそれぞれ設けられる第1のエンドブロック及び第2のエンドブロックと、圧電アセンブリから離れた第2のエンドブロックの一端に設けられる振動ロッドと、圧電アセンブリと第2のエンドブロックとの間に設けられる第1の絶縁リングと、第1のエンドブロック、圧電アセンブリ、第1の絶縁リング、第2のエンドブロック及び振動ロッドを貫通して第1のエンドブロック、圧電アセンブリ、第1の絶縁リング、第2のエンドブロック及び振動ロッドを一体に接続する締結部材と、を含む超音波振動子。
【選択図】
図47
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧電アセンブリであって、圧電シート及び前記圧電シートに接続される電極シートを含み、出力導電部の出力端は前記電極シートに電気的に接続される圧電アセンブリと、
前記圧電アセンブリの軸方向両端にそれぞれ設けられる第1のエンドブロック及び第2のエンドブロックと、
前記圧電アセンブリから離れた前記第2のエンドブロックの一端に設けられる振動ロッドと、
前記圧電アセンブリと前記第2のエンドブロックとの間に設けられる第1の絶縁リングと、
前記第1のエンドブロック、前記圧電アセンブリ、前記第1の絶縁リング、前記第2のエンドブロック及び前記振動ロッドを貫通して前記第1のエンドブロック、前記圧電アセンブリ、前記第1の絶縁リング、前記第2のエンドブロック及び前記振動ロッドを一体に接続する締結部材と、を含む
ことを特徴とする超音波振動子。
【請求項2】
前記第1の絶縁リングはアルミナセラミックリングまたはジルコニアセラミックリングであることを特徴とする請求項1に記載の超音波振動子。
【請求項3】
前記締結部材と前記圧電アセンブリとの間は絶縁され、前記圧電アセンブリと接触する前記締結部材の部分はプラスチック部材であることを特徴とする請求項1または2に記載の超音波振動子。
【請求項4】
前記第1の絶縁リングの厚さH1は4mm≦H1≦7mmを満たすことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の超音波振動子。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2018年09月28日に、フォーシャン市シュンデ地区のミデア電気暖房器具製造株式会社によって中国専利局に提出された、特許出願番号が「201821599065.2」、「201811138757.1」、「201811138741.0」、「201821599181.4」、「201811138742.5」、「201821598950.9」、「201811138746.3」、及び「201821599061.4」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は、参照として本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、調理器具の技術分野に関し、より具体的に、電源カプラー、超音波振動装置、超音波振動子、装着アセンブリ、カバーアセンブリ、調理器具及び加熱機器に関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術において、調理器具は電源カプラーによって電力結合での電力伝送の機能を実現し、電源カプラーの入力端と出力端は分離可能であり、入力端は帯電性を有し、入力端と出力端が分離した後、ユーザが入力端に触れやすくなり、感電リスクが発生する場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は少なくとも従来技術に存在する技術的問題の1つを解決すべくなされたものである。そのため、本願は、自動ロック式機能を備え、ユーザの感電リスクを効果的に低減させる電源カプラーを提供する。
【0005】
本願はさらに、上記電源カプラーを備える超音波振動装置を提供する。
【0006】
本願はさらに、超音波振動子を提供する。
【0007】
本願はさらに、上記超音波振動装置を備える超音波装置の装着アセンブリを提供する。
【0008】
本願はさらに、超音波装置の装着アセンブリを提供する。
【0009】
本願はさらに、上記超音波振動装置または装着アセンブリを備えるカバーアセンブリを提供する。
【0010】
本願はさらに、上記超音波バイブレーまたはカバーアセンブリを備える調理器具を提供する。
【0011】
本願はさらに、上記装着アセンブリを備える加熱機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本願の第1の態様の実施例に係る電源カプラーは、入力端部材であって、内部に溝が設けられる入力端ベースと、入力端ベースに設けられ、溝の溝口を覆う閉鎖位置と溝の溝口の開放に適する開放位置との間で移動可能なカバーと、入力端ベース上に設けられて外部電源に接続される入力導電部と、開放位置へのカバーの移動を制限するロック状態とカバーに対する制限を解除するロック解除状態との間に切り替え可能な自動ロック式構造と、を含む入力端部材と、入力端部材と分離可能にカップリング接続され、かつ出力導電部を有する出力端部材と、を含み、ただし、入力端部材と出力端部材が接続される時、自動ロック式構造がロック解除状態にあり、カバーは開放位置に移動するとともに、出力導電部は溝内に入り込んで入力導電部に接続され、入力端部材と出力端部材が分離する時、出力導電部は溝から出て、カバーは閉鎖位置に位置し、かつ、自動ロック式構造はロック状態に移行する。
【0013】
本願の第1の態様の実施例によれば、入力端部材と出力端部材が分離する時、入力端部材の自動ロック式を実現でき、ユーザの感電リスクを効果的に低減させ、より安全になる。
【0014】
また、本願の上記実施例に係る電源カプラーはさらに次の技術的特徴を備える。
【0015】
本願の実施例の電源カプラーによれば、自動ロック式構造は、出力端部材と入力端部材が分離する時、ロック状態に自動的に切り替え、かつ出力端部材と入力端部材との接続中に出力端部材の押圧によってロック解除状態に移行する。
【0016】
いくつかの実施例では、自動ロック式構造は、ストッパーであって、ストッパーは開放位置へのカバーの移動を止める第1の位置と、カバーに対する止めを解除する第2の位置との間で移動可能に入力端ベースまたはカバーに接続され、常に第1位置にあるストッパーと、駆動部材であって、駆動部材は入力端ベースに接続されまたは出力端部材に設けられ、駆動部材は、出力端部材が入力端部材内に挿設される時、第2の位置へのストッパーの移行を駆動する駆動部材と、を含む。
【0017】
いくつかの実施例では、ストッパーは入力端ベースに回転可能または移動可能に接続され、自動ロック式構造は、入力端ベースに接続されかつストッパーに第1の位置へ移動する作用力を付勢することに適するストッパーリセット部材をさらに含む。
【0018】
いくつかの実施例では、ストッパーは、入力端ベースに回転可能に接続される接続部と、接続部に接続されかつカバーを止めるための止め部と、駆動部材と結合するための駆動結合部であって、接続部に接続される駆動結合部と、を含む。
【0019】
いくつかの実施例では、ストッパーリセット部材はトーションバネであり、入力端ベースに回転軸が設けられ、接続部に第1の位置制限溝及び回転軸に嵌設されかつ回転する回転ドラムが設けられ、トーションバネのバネコイルが回転ドラムに嵌設され、トーションバネの一端が入力端ベースに接続され、他端が第1の位置制限溝内に設けられる。
【0020】
いくつかの実施例では、第1の位置制限溝は止め部に設けられる。
【0021】
いくつかの実施例では、カバーの外周面に位置制限ステージが設けられ、ストッパーは、第1の位置にある時、開放位置へのカバーの移動を止めるように位置制限ステージと干渉し、ストッパーは、第2の位置にある時、位置制限ステージを回避するように外向きに移動する。
【0022】
いくつかの実施例では、ストッパーにさらに位置制限凸状リブが設けられ、位置制限凸状リブは、入力端ベースにカバーが装着されない時、入力端ベースに当接してストッパーの内向きの回転角度を制限する。
【0023】
いくつかの実施例では、駆動部材は入力端ベースに回転可能に接続され、自動ロック式構造は、駆動部材を初期位置に復帰させるための駆動リセット部材であって、駆動リセット部材は入力端ベースに接続され、出力端部材は、駆動部材を回転させるように駆動リセット部材のリセット力を克服する駆動リセット部材をさらに含む。
【0024】
いくつかの実施例では、入力端ベースに位置制限部が設けられ、駆動部材は、入力端ベースに回転可能に接続された駆動接続部と、駆動接続部に接続され、かつストッパーを駆動して回転させるための駆動部と、位置制限結合部であって、位置制限結合部は駆動部に接続され、出力端部材と入力端部材が分離する時、駆動リセット部材のリセット力により、位置制限結合部は位置制限部に当接して駆動部材に対して位置制限を行う位置制限結合部と、を含む。
【0025】
いくつかの実施例では、駆動リセット部材はトーションバネであり、入力端ベースに軸溝が設けられ、位置制限結合部に第2の位置制限溝が設けられ、駆動接続部に軸溝内に回転可能に設けられた軸レバーが設けられ、トーションバネのバネコイルが軸レバーに嵌設され、トーションバネの一端が入力端ベースに接続され、他端が第2の位置制限溝内に設けられる。
【0026】
いくつかの実施例では、入力端ベースの底壁に装着口が設けられ、駆動部材は装着口に設けられ、装着口の縁部に装着ベースが設けられ、軸溝は装着ベースに設けられ、位置制限部は装着ベースに接続されかつ内向きに延在するスナップである。
【0027】
いくつかの実施例では、軸レバーに軸レバーの軸方向にトーションバネに対して位置制限を行うための保持リブが設けられる。
【0028】
いくつかの実施例では、駆動部は軸レバーの中央部に接続され、軸レバーの中央部に入力端ベースの底壁面に当接して駆動部材に対して位置制限を行うためのストップリブが設けられ、ストップリブと駆動部は軸レバーの周方向に沿って分布する。
【0029】
いくつかの実施例では、出力端部材は、出力端ベースであって、ベース本体と、ベース本体の片側に突設された凸部とを含み、出力導電部は凸部の外周面から露出し、凸部は溝内に入り込み、出力導電部は出力端ベースに接続され、凸部は自動ロック式構造を駆動して移動させるための出力端ベースを含む。
【0030】
いくつかの実施例では、凸部の外周面にその軸方向に沿って延在するリブが設けられ、それによりリブを介して自動ロック式構造を駆動して移動させる。
【0031】
いくつかの実施例では、リブは、ベース本体から離れた凸部の一端の端面を超え、超過距離Hは、1mm<H≦6mmを満たし、リブは、外周面から突出するリブの高さLは0mm<L≦3mmを満たす。
【0032】
いくつかの実施例では、ストッパーは磁気吸引される部材であり、駆動部材は磁気駆動部材であり、磁気駆動部材は出力端部材に設けられ、ストッパーと磁気的に結合してストッパーを第1の位置と第2の位置との間で移動させることに適している。
【0033】
いくつかの実施例では、ストッパーはカバーの半径方向に沿ってカバーに並進可能に設けられ、溝の内周壁に止め溝が設けられ、ストッパーは、第1の位置にある時止め溝に入り込み、第2の位置にある時止め溝から出る。
【0034】
いくつかの実施例では、カバーは、封止板と、側板であって、側板は、封止板の外周縁に接続され、かつ封止板と結合してカバー溝を形成するように封止板の片側に位置し、側板に貫通孔が設けられ、ストッパーはカバー溝内に設けられてその外端は貫通孔を通過して止め溝内に入り込むことに適しており、ストッパーリセット部材はカバー溝内に設けられる側板と、を含む。
【0035】
いくつかの実施例では、封止板にカバー溝内に位置する封止板突起が設けられ、ストッパーリセット部材はストッパーに嵌設されたコイルバネであり、ストッパーの外周面に外部突起が設けられ、コイルバネの両端は封止板突起及び外部突起にそれぞれ当接する。
【0036】
いくつかの実施例では、封止板突起内にカバーの半径方向に沿って延在する位置制限溝が設けられ、ストッパーの内端が位置制限溝に並進可能に穿設される。
【0037】
いくつかの実施例では、カバーの半径方向に沿った止め溝の両端がいずれも開放しており、封止板にカバー溝内に位置するストップ凸状リブが設けられ、ストッパーが第2の位置にある時、ストッパーの内端はストップ凸状リブに当接する。
【0038】
いくつかの実施例では、ストッパー、止め溝及びストッパーリセット部材はそれぞれ一対一に対応する複数を含み、複数の止め溝が溝の周方向に沿って間隔をおいて設けられ、出力端部材が入力端部材に近接する時、複数のストッパーは磁気駆動部材の磁気吸引力の下で第2の位置へ移動することに適している。
【0039】
いくつかの実施例では、カバーと溝の底壁面との間にカバーを閉鎖位置に復帰させるための弾性部材が設けられる。
【0040】
いくつかの実施例では、溝の底壁面に位置決め溝が設けられ、カバーに位置決めボスが設けられ、弾性部材の両端が位置決め溝内及び位置決めボスにそれぞれ当接する。
【0041】
いくつかの実施例では、溝の溝口に内向きに延在するサイドボードが設けられ、溝の内周壁にその軸方向に沿ってサイドボードまで延在するガイド凸状リブが設けられ、カバーの外周面に外向きに突出して位置決め溝を有する位置決め凸部が設けられ、位置決め溝はガイド凸状リブに移動可能に結合し、カバーが閉鎖位置にある時、位置決め凸部はサイドボードに当接する。
【0042】
いくつかの実施例では、入力端ベースの内周壁に装着溝が設けられて上壁に装着溝に連通する電源コード孔が設けられ、入力導電部は、端子部であって、端子部は装着係止溝に係止され、端子部及び/または外部電源は電気的な接続を実現するように電源コード孔を貫通する端子部と、電極部であって、電極部は端子部の下端に接続されかつ装着溝から突出して溝内に入り込み、電極部は出力導電部に電気的に接続される電極部と、を含む。
【0043】
いくつかの実施例では、出力端部材は出力端ベースを含み、出力端ベースは、ベース本体と、ベース本体の片側に突設された凸部であって、凸部は溝内に入り込むことに適しており、出力導電部は出力端ベースに接続されて凸部の外周面から露出し、凸部はカバーの動きを駆動することに適しており、磁気駆動部材は凸部に装着される凸部と、を含む。
【0044】
いくつかの実施例では、磁気駆動部材は、凸部に内蔵された磁石である。
【0045】
本願の第2の態様の実施例に係る超音波振動装置は、超音波振動子と、本願の第1の態様の実施例に係る電源カプラーと、を含み、出力端部材の一端は入力端部材にカップリング接続され、出力端部材の他端は超音波振動子に電気的に接続される。
【0046】
本願の第3の態様の実施例に係る超音波振動子は、圧電アセンブリであって、圧電シート及び圧電シートに接続される電極シートを含み、出力導電部の出力端は電極シートに電気的に接続される圧電アセンブリと、圧電アセンブリの軸方向両端にそれぞれ設けられる第1のエンドブロック及び第2のエンドブロックと、圧電アセンブリから離れた第2のエンドブロックの一端に設けられる振動ロッドと、圧電アセンブリと第2のエンドブロックとの間に設けられる第1の絶縁リングと、第1のエンドブロック、圧電アセンブリ、第1の絶縁リング、第2のエンドブロック及び振動ロッドを貫通して第1のエンドブロック、圧電アセンブリ、第1の絶縁リング、第2のエンドブロック及び振動ロッドを一体に接続する締結部材と、を含む。
【0047】
いくつかの実施例では、第1の絶縁リングはアルミナセラミックリングまたはジルコニアセラミックリングである。
【0048】
いくつかの実施例では、締結部材と圧電アセンブリとの間は絶縁され、圧電アセンブリと接触する締結部材の部分はプラスチック部材である。
【0049】
いくつかの実施例では、第1の絶縁リングの厚さH1は4mm≦H1≦7mmを満たす。
【0050】
いくつかの実施例では、第1の絶縁リングの厚さH1と圧電アセンブリの厚さH2は、3mm≦H2≦6mmで、10mm≦H1+H2≦13mmを満たす。
【0051】
いくつかの実施例では、超音波振動子は、締結部材と圧電アセンブリとの間を絶縁するように、締結部材と圧電アセンブリとの間に設けられる絶縁スリーブをさらに含む。
【0052】
いくつかの実施例では、第1の絶縁リングの端部に向かう第2のエンドブロックの内周面に第1の環状溝が設けられ、第1の環状溝内に第1の封止剤層が設けられる。
【0053】
いくつかの実施例では、さらに、超音波振動子は絶縁スリーブの一端が第1の環状溝内に延在し、第1の封止剤層は少なくとも絶縁スリーブの外周面と第1の環形溝の内周面との間に設けられる。
【0054】
いくつかの実施例では、超音波振動子は、締結部材によって穿設されかつ圧電アセンブリと第1のエンドブロックとの間に位置する第2の絶縁リングをさらに含む。
【0055】
いくつかの実施例では、第1のエンドブロックの内周面に第2の環状溝が設けられ、絶縁スリーブの他端は第2の環状溝内まで延在し、第2の環状溝内に第2の封止剤層がさらに設けられ、第2の封止剤層は少なくとも第2の環状溝の内周面と絶縁スリーブの外周面との間に設けられる。
【0056】
いくつかの実施例では、超音波振動子は、第1の絶縁接着剤層であって、第1の絶縁リングの外周面が圧電アセンブリの外周面を超えて外向きに延在し、かつ第1の絶縁接着剤層は第1の絶縁リングの外周面に設けられる第1の絶縁接着剤層をさらに含む。
【0057】
いくつかの実施例では、超音波振動子は、第2の絶縁接着剤層であって、第2の絶縁リングの外周面が圧電アセンブリの外周面を超えて外向きに延在し、かつ第2の絶縁接着剤層は第2の絶縁リングの外周面に設けられる第2の絶縁接着剤層をさらに含む。
【0058】
いくつかの実施例では、電極シートは、それぞれ正極シート、第1の負極シート及び第2の負極シートである3つを含み、圧電シートは2枚重ねており、正極シートは2枚の圧電シートの間に挟まれ、第1の負極シートが第1のエンドブロックと圧電シートの間に挟まれ、第2の負極シートが圧電シートと第1の絶縁リングの間に挟まれる。
【0059】
いくつかの実施例では、超音波振動子は、接地線であって、接地線は、振動ロッドの接地を実現するように振動ロッドに電気的に接続され、振動ロッド及び第2のエンドブロックは一体的に形成され、振動ロッドの上部の外周面に外向きに突出した装着部が設けられ、第1エンドブロックに向かう装着部の一面に突出した固定柱が設けられ、接地線の片端に接線リングが設けられ、接線リングと固定柱は接続締結部材を介して接続される接地線をさらに含む。
【0060】
本願の第4の態様の実施例に係る超音波装置の装着アセンブリは、装着孔を有するベースと、本願の第2の態様の実施例に係る超音波振動装置であって、超音波振動装置の外周面に装着部が設けられ、超音波振動装置の上端が上向きに装着孔に入り込み、装着部は装着孔の周縁の下側に位置しかつ装着孔の周縁に接続される超音波振動装置と、を含む。
【0061】
本願の第5の態様の実施例に係る超音波装置の装着アセンブリは、装着孔を有するベースと、超音波振動装置であって、超音波振動装置の外周面に装着部が設けられ、超音波振動装置の上端が上向きに装着孔に入り込み、装着部は装着孔の周縁の下側に位置しかつ装着孔の周縁に接続される超音波振動装置と、を含む。
【0062】
いくつかの実施例では、ベースに第1の固定孔が設けられ、装着部に第2の固定孔が設けられ、超音波振動子とベースを接続するように、第2の固定孔内にベースに接続される締結部材が設けられる。
【0063】
いくつかの実施例では、第2の固定孔内は上端が開放している非貫通孔であり、締結部材は上から下へ順に第1の固定孔及び第2の固定孔に挿入される。
【0064】
いくつかの実施例では、装着部は超音波振動装置に設けられた環状フランジであり、第2の固定孔は複数あり、複数の第2の固定孔は環状フランジの円周に沿って均一に分布しかつ装着孔の外周に位置する。
【0065】
いくつかの実施例では、装着アセンブリは、装着部とベースとの間に設けられ、かつ締結部材に貫通させるシーリング貫通孔を有するシールガスケットをさらに含む。
【0066】
いくつかの実施例では、装着部の上部にシーリング溝が設けられ、シーリング溝の底壁面に上向きに突出する固定柱が設けられ、シールガスケットがシーリング溝内に設けられてベースの下面に当接し、固定柱がシーリング貫通孔に挿入され、第2の固定孔が固定柱に設けられる。
【0067】
いくつかの実施例では、シールガスケットの上面と下面の少なくとも一方に、その円周方向に延びるシーリングリブが形成され、シールガスケットの任意の半径方向に、間隔を置いて設けられた少なくとも2つのシーリングリブがあり、シーリング貫通孔の上部周縁及び下部周縁の少なくとも1つに、同心で設けられた複数のシーリング凸リングが設けられ、最も外側のシーリング凸リングは、シーリングリブに接続される。
【0068】
いくつかの実施例では、装着部の外周壁に位置決めノッチが設けられる。
【0069】
いくつかの実施例では、ベースは、装着孔と連通している収容キャビティを有し、超音波振動装置は、超音波振動子と、超音波振動子に電気的に接続された電源カプラーを含み、超音波振動子は、上部の外周面に装着部が設けられた振動ロッドと、超音波トランスデューサであって、超音波トランスデューサは振動ロッドに接続されかつ振動ロッドの上端に位置し、超音波トランスデューサの一部と電源カプラーは収容キャビティ内に位置し、出力端部材は接続される下部ケースと上部ケースを含み、下部ケースの底壁に第3の固定孔が設けられ、締結部材はさらに第3の固定孔を挿入して出力端部材をベースに固定する超音波トランスデューサと、を含む。
【0070】
本願の第6の態様の実施例に係るカバーアセンブリは、カバー本体と、本願の第2の態様の実施例に係る超音波振動装置、または本願の第5の態様の実施例に係る超音波装置の装着アセンブリであって、ベースはカバー本体に一体に形成されまたはカバー本体と一体に接続される超音波装置の装着アセンブリと、を含む。
【0071】
いくつかの実施例では、カバー本体は、上部カバーと、上部カバーに取り外し可能に接続されたカバープレートと、を含み、入力端部材は上部カバー上に設けられ、出力端部材と超音波振動子はカバープレートに接続され、カバープレートを取り外す時、出力端部材と入力端部材が分離され、カバープレートを上部カバーに装着する時、出力端部材が入力端部材にカップリング接続される。
【0072】
本願の第7の態様の実施例に係る調理器具は、本願の第3の態様の実施例に係る超音波振動子、または本願の第6の態様の実施例に係るカバーアセンブリを含む。
【0073】
本願の第8の態様の実施例に係る加熱機器は、本願の第5の態様の実施例に係る超音波装置の装着アセンブリを含む。
【発明の効果】
【0074】
本願の付加的な態様及び利点は、以下の説明で部分的に示され、いくつかは以下の説明から明らかになるか、または本願を実施することで理解される。
【図面の簡単な説明】
【0075】
本願の上記及び/または付加的な態様及び利点は、下記の図面を参照して実施例を説明することにより、明らかになり、理解しやすくなる。
【
図1】本願の第1の実施例に係る電源カプラーの1つの状態の概略構成図である。
【
図2】
図1のフレームで示される箇所Aの拡大概略構成図である。
【
図3】本願の第1の実施例に係る電源カプラーの1つの状態での入力端部材の概略構成図である。
【
図4】本願の第1の実施例に係る電源カプラーの入力導電部の概略構成図である。
【
図5】本願の第1の実施例に係る電源カプラーのほかの状態での入力端部材の1つの角度の概略構成図である。
【
図6】本願の第1の実施例に係る電源カプラーのストッパーの概略構成図である。
【
図7】本願の第1の実施例に係る電源カプラーのストッパーの正面図である。
【
図8】本願の第1の実施例に係る電源カプラーのストッパーの上面図である。
【
図9】本願の第1の実施例に係る電源カプラーの入力端部材の、上部カバーなしの上面図である。
【
図10】本願の第1の実施例に係る電源カプラーの入力端部材の上面図である。
【
図11】本願の第1の実施例に係る電源カプラーのカバーの概略構成図である。
【
図12】本願の第1の実施例に係る電源カプラーのカバーの断面図である。
【
図13】本願の第1の実施例に係る電源カプラーの駆動部材の概略構成図である。
【
図14】本願の第1の実施例に係る電源カプラーの駆動部材の断面図である。
【
図15】本願の第1の実施例に係る電源カプラーの駆動部材の上面図である。
【
図16】本願の第1の実施例に係る電源カプラーの入力端部材の1つの角度の概略構成図である。
【
図17】
図16における丸で囲まれて示される箇所Bの拡大概略構成図である。
【
図18】本願の第1の実施例に係る電源カプラーの入力端ベースの、上部カバーなしの1つの角度の概略構成図である。
【
図19】本願の第1の実施例に係る電源カプラーの入力端ベースの、上部カバーなしの断面図である。
【
図20】本願の第1の実施例に係る電源カプラーの入力端ベースの、上部カバーなしのほかの角度の概略構成図である。
【
図21】本願の第1の実施例に係る電源カプラーの上部カバーの概略構成図である。
【
図22】本願の第1の実施例に係る電源カプラーの出力端部材の概略構成図である。
【
図23】本願の第1の実施例に係る電源カプラーの出力端部材の正面図である。
【
図24】本願の第1の実施例に係る電源カプラーの出力端部材の断面図である。
【
図25】本願の第2の実施例に係る電源カプラーの1つの状態の概略構成図である。
【
図26】
図25における丸で囲まれて示される箇所Cの拡大概略構成図である。
【
図27】本願の第2の実施例に係る電源カプラーのほかの状態の概略構成図である。
【
図28】
図27における丸で囲まれて示される箇所Dの拡大概略構成図である。
【
図29】本願の第2の実施例に係る電源カプラーのさらにほかの状態の概略構成図である。
【
図30】本願の第2の実施例に係る電源カプラーの入力端部材の平面図である。
【
図31】本願の第2の実施例に係る電源カプラーの入力端部材の概略構成図である。
【
図32】本願の第2の実施例に係る電源カプラーの入力端ベースの、上部カバーなしの断面図である。
【
図33】本願の第2の実施例に係る電源カプラーの入力端ベースの、上部カバーなしの1つの角度の概略構成図である。
【
図34】本願の第2の実施例に係る電源カプラーの入力端ベースの、上部カバーなしのほかの角度の概略構成図である。
【
図35】本願の第2の実施例に係る電源カプラーのカバーの断面図である。
【
図36】本願の第2の実施例に係る電源カプラーのカバーの平面図である。
【
図37】本願の第2の実施例に係る電源カプラーのカバーの概略構成図である。
【
図38】本願の第2の実施例に係る電源カプラーのストッパーの概略構成図である。
【
図39】本願の第2の実施例に係る電源カプラーの上部カバーの概略構成図である。
【
図40】本願の第2の実施例に係る電源カプラーの出力端部材の概略構成図である。
【
図41】本願の第2の実施例に係る電源カプラーの出力端部材の正面図である。
【
図42】本願の第2の実施例に係る電源カプラーの出力端部材の平面図である。
【
図43】本願の第2の実施例に係るカバーアセンブリの、入力端部材なしの概略構成図である。
【
図44】本願の第2の実施例に係るカバーアセンブリの、入力端部材なしの断面図である。
【
図45】本願の第2の実施例に係るカバーアセンブリの、入力端部材なしの平面図である。
【
図46】本願の第2の実施例に係るカバーアセンブリの、入力端部材なしの分解図である。
【
図47】本願の一実施例の超音波振動子の概略構成図である。
【
図48】本願の一実施例の超音波振動子の爆発図である。
【
図49】本願の一実施例の超音波振動子の断面図である。
【
図50】本願のほかの実施例の超音波振動子の爆発図である。
【
図51】本願のほかの実施例の超音波振動子の断面図である。
【
図52】
図51における丸で囲まれて示されるE部の拡大概略構成図である。
【
図53】
図51における丸で囲まれて示されるF部の拡大概略構成図である。
【
図54】本願の実施例に係るカバーアセンブリの概略構成図である。
【
図55】本願の実施例に係るカバーアセンブリの断面図である。
【
図56】
図55における丸で囲まれて示されるG部の拡大概略構成図である。
【
図57】本願の実施例に係るカバーアセンブリの平面図である。
【
図58】本願の実施例に係る超音波振動装置の断面図である。
【
図59】本願の実施例に係る超音波振動装置の振動ロッドの概略構成図である。
【
図60】本願の実施例に係る超音波振動装置のシールガスケットの概略構成図である。
【
図61】本願の実施例に係る超音波振動装置の出力端ベースの爆発図である。
【
図62】本願の実施例に係るカバーアセンブリの概略構成図であり、ただし、電源カプラーは本願の第1の実施例に係る電源カプラーである。
【
図63】本願の実施例に係る調理器具の概略構成図であり、ただし、電源カプラーは本願の第1の実施例に係る電源カプラーである。
【
図64】
図63における丸で囲まれて示されるJ部の拡大概略構成図である。
【
図65】本願のほかの実施例に係る調理器具のカバーアセンブリの概略構成図であり、ただし、電源カプラーは本願の第2の実施例に係る電源カプラーである。
【
図66】本願のほかの実施例に係る調理器具の概略構成図であり、ただし、電源カプラーは本願の第2の実施例に係る電源カプラーである。
【
図67】本願の実施例に係る調理器具の鍋本体の概略構成図である。
【
図68】本願の実施例に係る調理器具の鍋本体の底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0076】
以下、本願の実施例について詳細に説明し、前記実施例の例が図面に示されている。以下に図面を参照しながら説明された実施例は、例示するものであり、本願を解釈するためのものであり、本願を限定するものであると理解できず、当業者は、本願の原理及び趣旨から逸脱しなくこれらの実施例に対して様々な変更、修正、置換及び変形を行うことができ、本願の範囲は、特許請求の範囲及びそれらの均等物によって定義される。
【0077】
本願の説明では、「中央部」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「内側」、「外側」、「軸方向」、「半径方向」、「周方向」などの用語で示す方位または位置関係は、図面に示す方位または位置関係に基づくものであり、本願を容易に説明し、説明を簡単にするためだけに用いられ、示している装置または素子が必ず特定の方向を有し、特定の方位で構造及び操作することを指示または暗示することではないので、本願に対する限定と理解してはいけない。また、「第1」及び「第2」で定義された特徴に、1つ以上の当該特徴が明示的または暗黙的に含まれる場合がある。本願の説明では、特に明記されていない限り、「複数」は2つ以上を意味する。
【0078】
以下、図面を参照して、本願の実施例に係る電源カプラー100、カバーアセンブリ200、超音波振動装置400、超音波振動子410、超音波装置の装着アセンブリ、調理器具300及び加熱機器について説明する。
【0079】
図1から
図24に示すように、本願の第1の態様の実施例に係る電源カプラー100は、入力端部材10及び出力端部材60を含み、ただし、入力端部材10は、入力端ベース20、カバー30、入力導電部40及び自動ロック式機構50を含む。
【0080】
具体的に、入力端部材10と出力端部材60が分離可能にカップリング接続されることで、電源カプラー100は使用中に入力端部材10と出力端部材60の分離により、電源カプラー100を有する機器の異なる部材間の取り外しを実現することができ、より使用しやすくなる。
【0081】
たとえば、いくつかの実施例では、調理器具300は電源カプラー100により電力伝送を実現し、ただし、入力端部材10は調理器具300のカバーアセンブリ200の上部カバー212に装着され、出力端部材60はカバーアセンブリ200のカバープレート213に装着される。カバープレート213を洗浄する必要がある場合、入力端部材10と出力端部材60が分離することで、カバープレート213を取り外し可能にし、カバープレート213をより洗浄しやすくし、入力端部材10に水が入ることによる短絡または感電リスクを回避する。他の実施例では、入力端部材10は調理器具300の鍋本体310のベースに装着され、出力端部材60は鍋本体310の内鍋に装着される。入力端部材10と出力端部材60の分離により、内鍋をベースから取り出すことができ、食材の出し入れ及び内鍋の洗浄が容易なる。
【0082】
図1から
図5、
図25から
図29に示すように、入力端ベース20内に溝201が設けられることで、入力端ベース20をカップホルダーとして形成することができ、
図9に示すように、入力導電部40は外部電源と接続されるように入力端ベース20に設けられ、出力端部材60は出力導電部62を有する。
図5及び
図64に示すように、入力端部材10から出力端部材60への電力伝送を実現するように、入力端部材10と出力端部材60が接続される時、出力導電部62は溝201内に延在して入力導電部40に接続される。
図1及び
図3に示すように、入力端部材10と出力端部材60が分離する時、出力導電部62は溝201から出る。入力導電部40は溝201内に位置し、ユーザは入力導電部40と接触しにくく、感電リスクを低減させることに役立つ。
【0083】
さらに、本願では、電源カプラー100はカバー30及び自動ロック式機構50をさらに含む。ただし、カバー30は入力端ベース20に設けることができ、かつカバー30は閉鎖位置と開放位置との間で移動できる。
図1から
図3、
図25から
図28及び
図31に示すように、カバー30が閉鎖位置にある時、溝201の溝口をカバーすることができ、入力端部材10と出力端部材60が分離する時、ユーザが溝201内に入り込んで入力導電部40に接触することを防ぎ、さらに感電リスクを低減させる。
図5及び
図29に示すように、カバー30が開放位置にある時、溝201の溝口を開けることができ、これにより、出力導電部62は、入力導電部40に電気的に接続されるように、溝201内に入り込むことができ、電源カプラー100は正常に使用することができる。
【0084】
また、
図1、
図2、
図5、
図25から
図29に示すように、セルフ機構50はロック状態とロック解除状態との間で切り替え可能な。
図1から
図2及び
図25から
図26に示すように、ロック機構50がロック状態にある時にカバー30の開放位置への移動を制限することができ、
図5及び
図29に示すように、自動ロック式機構50がロック解除状態にある時、カバー30に対する制限が解除される。
【0085】
これにより、入力端部材10と出力端部材60が分離する時、出力導電部62は溝201から出て、カバー30は閉鎖位置に位置しかつ自動ロック式構造50はロック状態に移行し、ユーザがカバー30を押して溝201に入り込んで感電事故を引き起こすことを防ぐ。入力端部材10と出力端部材60が接続される時、自動ロック式構造50はロック解除状態にあり、カバー30は開放位置に移行でき、出力導電部62は溝201内に入り込んで入力導電部40に接続することができ、入力導電部40と出力導電部62の接続部は溝201内に位置することで、同様に、ユーザが接触して感電することを防ぐことができる。
【0086】
なお、本願では、自動ロック式構造50の数は実際の状況に応じて調節することができる。
図1から
図5に示される具体的な実施例では、電源カプラー100は、例示のみを目的として2つの自動ロック式構造50を含むが、当業者は、本願の技術的解決手段を読むと、該解決手段を1つ、3つまたはそれ以上の自動ロック式構造50の技術的解決手段に適用しても、本願の保護範囲内に属することを明らかに理解できる。
【0087】
本願の実施例の電源カプラー100は、カバー30と自動ロック式構造50の組み合わせにより、自動ロック式機能を有し、入力端部材10と出力端部材60が分離する時、入力端部材10の自動ロック式を実現することができ、入力導電部40を露出させることなく、ユーザの感電リスクを効果的に低減させ、より安全になる。
【0088】
なお、出力端部材60と入力端部材10との着脱プロセスにおいて、異なる利用ニーズを満たすように、自動ロック式構造50は自動的に状態切り替えを実現してもよく、ユーザが手動で状態切り替えを行ってもよい。いくつかの実施例では、出力端部材60と入力端部材10が分離する時、自動ロック式構造50はロック状態に自動的に切り替えることができ、出力端部材60と入力端部材10との接続中に、自動ロック式構造50は出力端部材60の押圧によりロック解除状態に移行することができる。これにより、自動ロック式構造50の状態切り替えはユーザの操作を必要とせずに実現することができ、ユーザの操作忘れで入力端部材10が自動ロックされていない状況を防ぎ、出力端部材60と入力端部材10の装着時の操作ステップを削減し、装着をより容易にする。
【0089】
なお、本願では、入力導電部40と入力端ベース20との接続構造は特に限定されるものではない。たとえば、いくつかの実施例では、
図3、
図10、
図20、
図20、
図30及び
図33に示すように、入力端ベース20の内壁に装着係止溝203が設けられてもよく、入力端ベース20の上壁に電源コード孔が設けられてもよく、電源コード孔が装着係止溝203と連通してもよい。
図4に示すように、入力導電部40は、端子部41と、電極部42とを含む。
【0090】
ただし、
図3及び
図10に示すように、端子部41は、入力導電部40と入力端ベース20との接続を実現するように、装着係止溝203に係入することができ、端子部41は外部電源と電気的に接続することができる。好ましくは、端子部41は、外部電源との電気的接続を実現するように、電源コード孔を通してもよく、または外部電源は、端子部41との内部電気的接続を実現するように、電源コード孔を通してもよく、または端子部41と外部電源との接続部は電源コード孔内に位置してもよい。
【0091】
図3、
図4及び
図64に示すように、電極部42は端子部41の下端に接続されることができ、かつ溝201内に出力導電部62と電気的に接続されるように、電極部42は装着係止溝203から突出して溝201内に入り込むことができ、電気的接続構造は溝201内に位置し、より安全で確実である。
【0092】
さらに、
図3及び
図4に示すように、装着係止溝203の溝底壁に係止口204が設けられ、端子部41に係止板401が設けられ、端子部41が装着係止溝203に係入されると、入力導電部40と入力端ベース20の軸方向位置を制限するように係止板401は係止口204に係入することができる。
【0093】
本願のいくつかの実施例では、
図1及び
図25に示すように、自動ロック式構造50はストッパー51及び駆動部材52を含む。ただし、ストッパー51は、入力端ベース20またはカバー30に接続されており、かつストッパー51は、
図1から
図2及び
図25から
図26に示す第1の位置と、
図5及び
図29に示す第2の位置との間で移動可能である。ストッパー51が第1の位置にある時、ストッパー51は、カバー30の開放位置への移動を止めることができ、それにより、カバー30は、カバー溝201の溝口をカバーする状態を維持し、常に閉鎖位置にある。ストッパー51が第2の位置にある時、ストッパー51はカバー30に対する止めを解除し、それにより、カバー30は溝201内へ移動可能である。また、ストッパー51は常に第1の位置にあり、すなわち、ストッパー51はカバー30を常に止めることで、カバー30は開放位置へ移動できず、溝201の溝口は常にカバーされている状態にあり、感電防止効果がより高くなる。
【0094】
駆動部材52は、入力端ベース20に接続されてもよく、または出力端部材60に設けられてもよく、また出力端部材60が入力端部材10内に挿入される時、駆動部材52はストッパー51を駆動して第2の位置に移動させることができる。駆動部材52は、出力端部材60の装着動作を第2の位置へのストッパー51の移動に変換することができ、構造が合理的である。
【0095】
たとえば、
図1から
図5に示す具体的な実施例では、駆動部材52が入力端ベース20に接続され、出力端部材60が入力端部材10内に挿入される時、出力端部材60は駆動部材52を押圧して駆動部材52を入力端ベース20に対して回転させ、駆動部材52は、
図1に示す位置から
図5に示す位置へ回転するプロセスにおいて、ストッパー51と押圧し、ストッパー51を入力端ベース20に対して回転させ、さらに、ストッパー51にカバー30に対する制限を解除させる。
【0096】
なお、理解を容易にするために、1つの位置に2つの駆動部材52が設けられるものではなく、ストッパー51が第1の位置及び第2の位置にある時に対応する駆動部材52の位置状態が
図1のフレームで示される位置に同時に示される。
【0097】
本願の更なる実施例によれば、ストッパー51は、
図1及び
図2に示すように、入力端ベース20に回転可能に接続されてもよく、または、
図25及び
図26に示すように、入力端ベース20に移動可能に接続されてもよい。自動ロック式構造50はストッパーリセット部材53をさらに含み、ストッパーリセット部材53は入力端ベース20に接続され、かつストッパーリセット部材53はストッパー51に付勢して、ストッパー51を第1の位置に移動させることができる。すなわち、ストッパーリセット部材53は、常にストッパー51が第1の位置に位置するように駆動して、入力端部材10の自動ロック式を実現し、入力側部材10と出力側部材60が分離する時、ユーザが入力側部材10をロックさせる操作を忘れてしまう場合の発生を防ぐことができる。
【0098】
さらに、
図6から
図8に示すように、ストッパー51と入力端ベース20が回転可能に接続されている実施例では、ストッパー51は、接続部511、止め部512及び駆動結合部513を含む。
図1及び
図9に示すように、止め部512及び駆動結合部513はそれぞれ接続部511に接続され、止め部512はカバー30を止めることができ、駆動結合部513は駆動部材52と嵌合可能であり、接続部511は入力端ベース20に回転可能に接続される。これにより、駆動部材52は移動して駆動結合部513の移動を駆動することができ、駆動結合部513は移動して入力端ベース20に対する接続部511の移動を駆動し、さらに、入力端ベース20に対する止め部512の回転を駆動することができ、それにより、止め部512とカバー30の受止及び受止解除を実現する。
【0099】
本願のいくつかの実施例によれば、
図1及び
図14に示すように、ストッパーリセット部材53はトーションバネであってもよく、
図18から
図20に示すように、入力端ベース20に回転軸21が設けられてもよく、接続部511に第1の位置制限溝5111及び回転ドラム5112が設けられてもよい。回転ドラム5112は回転軸21上に嵌設して回転することができ、それによりストッパー51が入力端ベース20に対して回転する時、ずれまたは外れにくく、回転がより滑らかになる。
図9に示すように、トーションバネのバネコイルは回転ドラム5112上に嵌設することができ、トーションバネの一端は入力端ベース20に接続され、トーションバネの他端は第1の位置制限溝5111内に設けられることで、トーションバネはしっかりし確実に固定され、緩みにくくなる。
【0100】
当然のことながら、他のいくつかの実施例では、回転軸21と回転ドラム5112の位置は交換可能であり、すなわち、入力端ベース20に回転ドラム5112が設けられてもよく、接続部511に回転軸21が設けられてもよく、これによってストッパー51と入力端ベース20との回転可能な接続も実現できる。
【0101】
なお、トーションバネの一端と入力端ベース20との接続構造は特に限定されない。たとえば、入力端ベース20は固定孔または固定溝を有してもよく、トーションバネの一端が固定孔または固定溝内に入り込むことで、トーションバネの一端と入力端ベース20との位置固定をより確実にすることができる。また、たとえば、トーションバネの一端は入力端ベース20の内壁面に当接してもよく、これにより、トーションバネの他端がストッパー51に押圧される時、トーションバネを支持して、トーションバネをストッパー51に付勢させることができる。
【0102】
さらに、
図18から
図20に示すように、回転軸21は2つであり、各回転軸21の固定端は入力端ベース20に接続され、回転ドラム5112は2つであり、2つの回転ドラム5112はストッパー51の回転軸の両端にそれぞれ設けられ、回転軸21は1対1で対応して回転軸5112内に係止される。ストッパー51が入力端ベース20に装着された時、回転ドラム5112は、回転軸21が回転ドラム5112内に係止されるまで、回転軸21の半径方向に沿って挿入される。回転軸21の自由端の端面の少なくとも一部は、回転軸5112の挿入方向に沿って下向きにかつ回転軸21に近づく方向に傾斜して延在する傾斜面として形成される。回転ドラム5112が回転軸21の半径方向に沿って挿入される時、傾斜面は回転ドラム5112をガイドすることができ、それによりストッパー51の装着がより簡単になり、手数が省ける。
【0103】
好ましくは、第1の位置制限溝5111は止め部512または駆動結合部513に設けられてもよい。たとえば、
図6から
図8に示す具体的な実施例では、止め部512は、ストッパー51の軸方向の両端に設けられる2つ含み、駆動結合部513はストッパー51の中央部に設けられ、かつストッパー51の軸方向に沿った駆動結合部513の自由端のサイズは、ストッパー51の軸方向に沿った駆動結合部513の固定端のサイズよりも小さい。2つの止め部512の互いに反対側の側面に外フランジが形成され、外フランジは止め部512とともに第1の位置制限溝5111を特定し、2つのトーションバネが2つの第1の位置制限溝5111にそれぞれ挿入される時、ストッパー51の軸方向の両端からストッパー51に作用することができ、ストッパー51の力受けがより均一になり、かつ駆動部材52と駆動結合部513の嵌合、トーションバネ、止め部512とカバー30の嵌合はいずれも干渉せず、構造がより合理的である。
【0104】
本願のいくつかの実施例では、
図1、
図5、
図11及び
図12に示すように、カバー30の外周面に、位置制限ステージ301が設けられる。ストッパー51が第1の位置にある時、ストッパー51は、位置制限ステージ301と互いに干渉して、開放位置へのカバー30の移動を止めることができる。ストッパー51が第2の位置にある時、ストッパー51は外向きに移行して位置制限ステージ301を回避することができる。
【0105】
たとえば、
図1及び
図5に示すストッパー51が止め部512を含む例では、カバー30が上向きに移行して、第1の位置から第2の位置への移動を実現し、
図1に示すように、位置制限ステージ301はカバー30の外周面に形成された段付きステージであり、ストッパー51が第1の位置にある時、止め部512の自由端は、段付きステージの上面に当接するか、またはわずかな距離だけ離間することができ、それにより、カバー30は、溝201内に移動して出力導電部40を露出させることができない。
図5に示すように、ストッパー51が第2の位置にある時、止め部512はストッパー51と共に回転し、止め部512の自由端は、カバー30の半径方向に沿ってカバー30の軸線から離れた方向に移動することで、止め部512の自由端を段付きステージの外側に位置させ、段付きステージに対する位置制限を解除し、カバー30が上向きに移動できる。
【0106】
さらに、
図5から
図7に示すように、ストッパー51に、位置制限凸状リブ514が設けられてもよく、入力端ベース20にカバー30が装着されていない場合、位置制限凸状リブ514は、ストッパー51の内向きに回転する角度を制限することで、カバー30を装着する時にストッパー51との干渉を防ぐように、入力端ベース20に当接することができる。入力端ベース20にカバー30が装着されている場合、ストッパー51の内向きに回転する角度は、位置制限凸状リブ514が入力端ベース20に当接することで制限されてもよく、ストッパー51がカバー30に当接することで制限されてもよく、これらはいずれも本願の保護範囲内にある。
【0107】
本願のいくつかの実施例によれば、
図1から
図5に示すように、駆動部材52は入力端ベース20に回転可能に接続され、自動ロック式機構50は駆動リセット部材54をさらに含み、駆動リセット部材54は入力端ベース20に接続され、かつ駆動リセット部材54は、駆動部材52を初期位置に戻すために駆動部材52にリセット力を加えることができる。これにより、出力端部材60と入力端部材10が分離した後、駆動リセット部材54のリセット力の作用下で、駆動部52は、
図1に示す初期位置に自動的に回転することができ、それにより、駆動部52はストッパー51に対する駆動作用を解除し、ストッパー51は第1の位置に移動してカバー30の移動を制限することができる。出力端部材60が入力端部材10に挿入される時、出力端部材60は、駆動リセット部材54を圧縮し、駆動リセット部材54のリセット力を解消して駆動部材52を回転させることができる。
【0108】
さらに、
図13から
図15に示すように、駆動部材52は、駆動接続部521、駆動部522及び位置制限結合部523を含む。駆動部522は駆動接続部521に接続され、駆動部522はストッパー51を駆動して回転させ、駆動接続部521は入力端ベース20に回転可能に接続される。これにより、駆動部材52が入力端ベース20に対して回転する時、ストッパー51との嵌合及び嵌合解除を実現するように、駆動部522を駆動して回転させることができる。
【0109】
また、
図13から
図15に示すように、位置制限結合部523は駆動接続部521に接続され、
図16及び
図17に示すように、入力端ベース20に位置制限部26が設けられてもよい。出力端部材60と入力端部材10が分離する時、駆動リセット部材54のリセット力で、位置制限結合部523は位置制限部26に当接して駆動部材52に対して位置制限を行うことができ、駆動部材52と入力端部基部20との嵌合解除を防ぐ。
【0110】
本願の更なる実施例によれば、
図13から
図19に示すように、駆動リセット部材54はトーションバネであり、入力端ベース20に軸溝221が設けられ、位置制限結合部523に第2の位置制限溝5231が設けられ、駆動接続部521に軸レバー5211が設けられ、そして、軸レバー5211は軸溝221内に回転可能であり、それにより駆動部材52が入力端ベース20に対して回転する時、ずれまたは外れにくく、回転がより滑らかになる。
図17に示すように、トーションバネのバネコイルは軸レバー5211上に嵌設され、トーションバネの一端は入力端ベース20に接続され、トーションバネの他端は第2の位置制限溝5231内に設けられることで、トーションバネはしっかりし確実に固定され、緩みにくくなる。
【0111】
さらに、
図18に示すように、入力端ベース20の底壁に装着口202が設けられ、駆動部材52は装着口202に設けられ、装着口202の縁部に装着シート22が設けられ、軸溝221は装着シート22に設けられ、それにより、装着シート22は駆動部材52の軸方向の両端から駆動部材52を支持することができ、駆動部材52は力受けがより均一になり、回転がより滑らかになる。位置制限部26は装着シート22に接続されかつ内向きに延在するスナップであり、ここで「内向き」とは装着口202に向かう方向であり、駆動部材52をトーションバネのリセット力の作用下で回転させる時、駆動部材52が装着口202の外に回転することを防ぐためにスナップの内端は位置制限結合部523に当接する。
【0112】
本願のいくつかの実施例によれば、
図15に示すように、軸レバー5211に止めリブ5212が設けられ、止めリブ5212は、軸レバー5211に沿ったトーションバネの過度の軸方向変位がリセット力に影響を与えることを防ぐために、軸レバー5211の軸方向においてトーションバネに対して位置制限を行うことができる。
【0113】
本願のいくつかの実施例では、
図13から
図15に示すように、駆動部522は、軸レバー5211の中央部に接続され、それにより、駆動部材52の力受けが均一になり、そして、駆動部材52によるストッパー51への付勢力がより安定になる。また、軸レバー5211の中央部にストップリブ524が設けられ、駆動部材52がトーションバネのリセット力の作用下で回転する時、ストップリブ524は、駆動部材52に対して位置制限を行って駆動部材52の過度な回転角度による入力端ベース20からの脱出を防ぐように、入力端ベース20の底壁面に当接する。ストップリブ524及び駆動部522は、軸レバー5211の周方向に沿って分布することで、駆動部材52の力受けの均一性を向上させることができ、そして、ストップリブ524と駆動部522の構造が干渉することを防ぐことができ、構造設計は合理的である。
【0114】
好ましくは、電源カプラー100は位置制限部26と位置制限結合部523のみを含み、ストップリブ524のみを含み、または位置制限部26、位置制限結合部523、ストップリブ524が同時に設けられてもよく、いずれも駆動部材52の回転角度を制限することができる。
【0115】
本願のいくつかの実施例では、
図22から
図24に示すように、出力端部材60は、出力端ベース61を含み、出力端ベース61は、ベース本体611及び凸部612を含み、凸部612はベース本体611の片側に突出するように設けられ、これにより出力端ベース61は凸状構造として形成され、死角が形成しにくく、残留物の蓄積を回避する。凸部612は、溝201内に入り込んで、出力端部材60と入力端部材10との間の接続を実現することができ、接続方法が簡単であり、着脱が容易である。
【0116】
図22から
図24に示すように、出力導電部62は出力端ベース61に接続することができ、出力導電部62は凸部612の外周面から露出することができ、それにより出力導電部62は、入力導電部40に接続されるように凸部612とともに溝201内に入り込むことができる。また、凸部612が溝201内に入り込む時、凸部612は、自動ロック式構造50を駆動して移動させることができ、それにより自動ロック式構造50は、ロック解除状態に切り替え、ロック解除及び装着がともに実行され、操作ステップがより少なくなり、装着がより容易になる。
【0117】
さらに、
図22及び
図23に示すように、凸部612の外周面に凸状リブ613が設けられ、凸状リブ613は、凸部612の軸方向に沿って延在する。凸部612が溝201内に入り込むプロセスでは、凸状リブ613は、自動ロック式構造50を駆動して移動させることができる。また、入力ベース20の底壁が装着口202を有する実施例では、凸状リブ613は装着口202内に結合することができ、装着口202は、凸部612の周方向に対して位置制限を行って凸部612の自由回転を防ぐことができ、それにより入力導電部40と出力導電部62との位置合わせがより正確になる。
【0118】
好ましくは、
図23に示すように、凸部612の外周面から突出する凸状リブ613の突起高さLは、0mm<L≦3mmを満たし、たとえば、いくつかの具体的な実施例では、凸部612の外周面から突出する凸状リブ613の突起高さLは、それぞれ1mm、1.5mm、2mm、2.5mmなどであってもよい。L>0mmにより、凸状リブ613と自動ロック式構造50の位置合わせがより簡単で正確になり、L≦3mmにより、電源カプラー100の半径方向のサイズが大きすぎることを防ぐことができ、構造がよりコンパクトになる。
【0119】
本願のいくつかの実施例によれば、
図23に示すように、凸状リブ613は、ベース本体611から離れた凸部612の一端の端面を超えて延在することで、凸状リブ613及び自動ロック式構造50の位置合わせがより簡単で正確になり、超過距離Hは、1mm<H≦6mmを満たすことができ、たとえば、いくつかの具体的な実施例では、超過距離Hは、それぞれ2mm、3mm、4mm及び5mmなどであってもよい。H≦6mmにより、電源カプラー100の軸方向の長さが長すぎることを防ぎ、構造をよりコンパクトにすることができる。さらに、超過距離Hは、2mm<H≦4mmを満たすことができる。
【0120】
好ましくは、自動ロック式構造50が駆動部材52を含む実施例では、駆動部材52の駆動部522は駆動板として形成され、凸状リブ613は、駆動板を押して軸線回りに回転させて、自動ロック式構造50とカバー30の開放を実現するように、駆動板の溝201とは反対側の表面に当接する。
【0121】
好ましくは、凸部612の上壁に防水通気膜63が設けられ、これにより、出力端基部61の内部シールを実現し、水の侵入により出力端ベース61内の部材を濡らすことを防ぐ上で、放熱を実現し、出力端ベース61内の温度が高すぎて内部の部品が破損することを防ぐことができる。
【0122】
本願のいくつかの実施例では、
図24及び
図42に示すように、出力導電部62は、正極導電シート、負極導電シート及び接地導電シートを含み、凸部612の外周面に3つの出力溝が設けられ、正極導電シート、負極導電シート及び接地導電シートは1対1で対応して出力溝内に嵌入され、各出力溝と出力端子ベース61のベースキャビティは配線孔を介して連通し、正極線471、負極線472及び接地線470はそれぞれ出力端ベース61のベースキャビティから配線孔を通過し、正極導電シート、負極導電シート及び接地導電シートにそれぞれ接続される。出力端部材60の外部構造はより簡単であり、死角が形成しにくく、残留物の蓄積を回避し、また出力端ベース61は、ワイヤを遮蔽することができ、電気接続構造をより堅固で確実にすることができる一方で、水汚れや油汚れなどの過酷な環境では、電気接続構造が汚れにくく、より洗浄しやすくなる。
【0123】
図25から
図42に示すように、本願のいくつかの実施例によれば、ストッパー51は、磁石、鉄金属などのような磁気吸引される部材である。駆動部材52は、磁気駆動部材64であり、磁気駆動部材64は出力端部材60に設けられ、たとえば、出力端ベース61に接続され、磁気駆動部材64は、ストッパー51が磁気自動ロック式ピンとして形成されるように、ストッパー51と磁気的に嵌合させることができ、磁気自動ロック式ピンは磁力の作用下で第1の位置と第2の位置との間で移動することができる。
【0124】
これにより、
図25及び
図26に示すように、入力端部材10と出力端部材60が分離する時、出力導電部62は溝201から出て、カバー30は閉鎖位置に位置し、また磁気駆動部材64は遠く離れており、ストッパー51は常に第1の位置にあり、入力端部材10の自動ロック式を実現し、ユーザがカバー30を押して溝201に入り込んで感電事故を引き起こすことを防ぐ。
【0125】
入力端部材10と出力端部材60が接続される時、
図27及び
図28に示すように、磁気駆動部材64はストッパー51に近く、磁気駆動部材64の磁力作用によりストッパー51は第2の位置に移動する。ストッパー51の位置変換は、ユーザの操作を必要とせずに実現することができ、ユーザの操作忘れで入力端部材10が自動ロック式されていない状況を防ぎ、出力端部材60と入力端部材10の装着時の操作ステップを削減し、装着をより容易にする。
図29に示すように、カバー30は出力ベース61による押しで開放位置に移行することができ、出力導電部62は溝201内に入り込んで入力導電部40に接続することができ、入力導電部40と出力導電部62の接続部は溝201内に位置することで、同様に、ユーザが接触して感電することを防ぐことができる。
【0126】
なお、本願では、ストッパー51及び磁気駆動部材64の数は、実際の状況に応じて調節することができる。
図25から29に示される具体的な実施例では、電源カプラー100は、例示のみを目的として2つのストッパー51及び1つの磁気駆動部材64を含むが、当業者であれば、本願の技術的解決手段を読むと、該解決手段を1つ、3つまたはそれ以上のストッパー51、或いはより多くの磁気駆動部材64の技術的解決手段に適用することを明らかに理解でき、これも本願の保護範囲内にある。
【0127】
本願の実施例の電源カプラー100はカバー30、ストッパー51及び磁気駆動部材64の組み合わせにより、磁気カプラー構造を形成し、磁気自動ロック式機能を有し、入力端部材10と出力端部材60が分離する時、入力端部材10の自動ロック式を実現することができ、入力導電部40を露出させることなく、ユーザの感電リスクを効果的に低減させ、より安全になり、また入力端部材10と出力端部材60が接続される時、ロック解除を自動的に行い、着脱がより容易になる。
【0128】
さらに、
図26及び
図28に示すように、ストッパー51はカバー30上に設けられ、かつストッパー51はカバー30の半径方向に沿って並進することができる。
図32から
図34に示すように、溝201の内周壁面に止め溝205が設けられる。
図25及び
図26に示すように、ストッパー51は第1の位置にある時、溝201における軸方向に沿ったカバー30の位置を制限するように、止め溝205内に入り込むことができる。
図27から
図29に示すように、ストッパー51は第2の位置にある時、止め溝205から出ることができ、この時、ストッパー51と入力端ベース20の嵌合が解除され、カバー30は溝201内で軸方向に沿って移動することができる。
【0129】
さらに、
図35及び
図36に示すように、カバー30は封止板34及び側板35を含み、側板35は封止板34の外周縁に接続され、かつ側板35は、封止板34の片側に位置して、封止板34と組み合わせてカバー溝302を形成する。
図26に示すように、側板35に貫通孔351が設けられ、ストッパー51がカバー溝302内に設けられる。ストッパー51は、ストッパー51とカバー30との接続を実現するように貫通孔351内に入り込む。また、ストッパー51が第1の位置にある時、ストッパー51の外端は貫通孔を通過して止め溝205内に入り込み、これにより、ストッパー51は、貫通孔351及び止め溝205をカバー30の軸方向に固定し、さらにカバー30及び入力端部基部20を軸方向に固定することができる。
【0130】
また、
図25から
図29に示すように、ストッパーリセット部材53は、ストッパー51に付勢力を加えて構造をよりコンパクトにするように、カバー溝302内に設けられる。
【0131】
本願のいくつかの実施例では、
図35から
図37に示すように、封止板34にカバー溝302内に位置する封止板突起341が設けられ、ストッパーリセット部材53はコイルバネであってもよく、
図38に示すように、ストッパー51の外周面に外部突起515が設けられ、
図25から
図29に示すように、コイルバネはストッパー51上に嵌設され、かつコイルバネの両端が封止板突起341及び外部突起515にそれぞれ当接する。それにより、ストッパー51に軸方向の駆動力を加えることで、コイルバネは外部突起515を押してストッパー51を第1の位置に移動させることができる。ストッパー51が磁気作用によって第2の位置に移動する時、外部突起515はコイルバネを圧縮することができる。
【0132】
また、
図26に示すように、外部突起515は、第1の位置と第2の位置との間のストッパー51の移動ストロークを制限することができ、コイルバネの作用下でストッパー51が第1の位置に移動する時、外部突起515は、側板35の内周面に当接して、ストッパー51が貫通孔351から外へ完全に脱出することを防ぐ。
【0133】
さらに、
図35から
図37に示すように、封止板突起341に位置制限溝342が設けられ、位置制限溝342はカバー30の半径方向に沿って延在し、ストッパー51の内端は位置制限溝342に並進可能に穿設される。位置制限溝342はストッパー51の移動経路を制限し、ストッパー51がずれて貫通孔351との嵌合が解除され、入力端部材10の自動ロック式機能に影響を与えることを防ぐことができる。
【0134】
さらに、
図28及び
図35から
図37に示すように、カバー30の半径方向に沿った位置制限溝342の両端いずれも開放し、それによりストッパー51は位置制限溝342の両端から挿通することができる。封止板34に、さらに、カバー溝302内に位置するストップ凸状リブ343が設けられ、ストッパー51が第2の位置にある時、ストッパー51の内端がストップ凸状リブ343に当接することができる。これにより、ストッパー51が磁気駆動部材64によって駆動されて第2の位置に移動する時、ストップ凸状リブ343はストッパー51の移動ストロークを制限することができ、設計が合理的である。
【0135】
好ましくは、
図37に示すように、封止板突起341は2つのアーム部を含み、2つのアーム部の間に位置制限溝342が形成され、ストッパー51は2つのアーム部の自由端間の隙間から位置制限溝342に係入することができ、装着しやすく、また、2つのアーム部の自由端が互いに近接して延在することで、ストッパー51は、位置制限溝342に係入された後で抜けにくく、固定がより確実である。
【0136】
本願では、ストッパー51が複数である場合、止め溝205とストッパー53は複数であってもよく、かつストッパー51、止め溝205及びストッパーリセット部材53は互いに1対1で対応し、
図33及び
図34に示すように、複数の止め溝205が溝201の周方向に沿って間隔をおいて設けられ、カバー30の周方向の複数の位置からカバー30を止めることができ、カバー30の力受けがより均一になる。
図27及び
図28に示すように、出力端部材60が入力端部材10に近接する時、複数のストッパー51は磁気駆動部材64の磁気吸引力によって第2の位置に移動することができる。これにより、複数のストッパー51は1つの磁気駆動部材64の作用で移動でき、磁気駆動部材64の数が少なく、構造がより簡単で、コストがより低い。
【0137】
なお、出力端部材60は、
図27及び
図28に示すように、入力端部材10のカバー30に当接する時、ストッパー51を駆動して第2の位置に移動させてもよく、出力端部材60は、入力端部材10から一定距離離間する時、ストッパー51を駆動して第2の位置に移動させてもよい。
【0138】
本願のいくつかの実施例によれば、
図1から
図5及び
図25から
図29に示すように、カバー30と溝201の底壁面との間に弾性部材70が設けられ、カバー30と溝201の底壁面は、弾性部材70を軸方向に位置決めることができる。弾性部材70は、カバー30を閉鎖位置に復帰させることができ、つまり、弾性部材70は、カバー30が常に溝201の溝口をカバーするように駆動することができる。出力端部材60と入力端部材10が分離する時、弾性部材70はカバー30が閉鎖位置に自動的に移動するように駆動することができ、手動操作を必要とせず、より使用しやすい。
【0139】
好ましくは、
図1及び
図5に示すように、溝201の底壁面に溝201内に突出する位置決め柱251が設けられ、
図11に示すように、カバー30は同軸に設けられた内筒体32及び外筒体33を有し、弾性部材70の一端が位置決め柱251に嵌設され、弾性部材70の他端が内筒体32に挿入され、内筒体32及び位置決め柱251は弾性部材70の半径方向の位置を制限し、弾性部材70が半径方向に変形したり変位したりすることでカバー30の駆動力に影響を与えることを防ぐ。
【0140】
好ましくは、
図25から
図29及び
図35から
図37に示すように、溝201の底壁面に位置決め溝206が設けられ、カバー30に位置決めボス344が設けられ、弾性部材70の両端が位置決め溝206内及び位置決めボス344にそれぞれ当接する。位置決め溝206及び位置決めボス344は弾性部材70の半径方向の位置を制限することができ、弾性部材70が半径方向に変形したり変位したりすることでカバー30の駆動力に影響を与えることを防ぐ。
【0141】
好ましくは、いくつかの実施例では、
図36及び
図37に示すように、位置決めボス344は円弧状突起として延在され、円弧状突起は円弧状段差面を有し、弾性部材70はコイルバネであり、コイルバネは円弧状突起に嵌設されかつ円弧状段差面に当接し、円弧状突起はコイルバネにより適合し、コイルバネに対する位置制限作用がより優れる。また、円弧状突起は離間して分布している2つ含み、ストップ凸状リブ343が2つの円弧状突起の間に位置し、円弧状の段差面が封止板突起341よりも低くない。これにより、ストッパー51は2つの円弧状突起との間に入り込んでストップ凸状リブ343に当接することができ、構造がよりコンパクトであり、かつストッパー51と弾性部材70は位置が干渉しない。
【0142】
本願のいくつかの実施例によれば、
図32から
図34に示すように、溝201の溝口に内向きに延在するサイドボード27が設けられ、
図36及び
図37に示すように、カバー30の外周面に外向きに突出する位置決め凸部31が設けられ、カバー30が閉鎖位置にある時、位置決め凸部31は、カバー30に対して位置制限を行い、カバー30が溝201の溝口から抜けることを防ぐように、サイドボード27に当接することができ、カバー30がより確実に固定される。
【0143】
さらに、
図32から
図34に示すように、溝201の内周壁面にガイド凸状リブ23が設けられ、ガイド凸状リブ23は溝201の軸方向に沿ってサイドボード27まで延在し、
図36及び
図37に示すように、位置決め凸部31は位置決め溝311を有し、位置決め溝311は、カバー30の移動をガイドして制限するように、ガイド凸状リブ23と移動可能に結合し、カバー30の傾斜による不良を防ぎ、また、カバー30の回転によるストッパー51と止め溝205の位置ずれを防ぎ、カバー30がよりスムーズに移動する。
【0144】
好ましくは、
図1、
図20から
図21、
図25、
図30及び
図39に示すように、入力端ベース20はケース24及びトップカバー25を含み、トップカバー25はケース24の軸方向の一端をカバーするように設けられ、ケース24とともに溝201を形成し、トップカバー25の内面は溝201の底壁面として形成され、位置決め柱251はトップカバー25に設けられ、ケース24の他の軸方向端部は、溝201の溝口として形成される。入力導電部40、ストッパー51等の構造は、ケース24にトップカバー25が装着されていない時にケース24の軸方向一端側からケース24内に装着することができ、装着がより簡単で、操作しやすい。
【0145】
さらに、トップカバー25は開口部を有し、
図1、
図5、
図25、
図27及び
図30に示されるように、入力導電部40は、開口部から溝201を突出し、電源入力ワイヤと接続されてもよく、または、電源入力ワイヤは、開口部から溝201内に入り込んで入力導電部40と接続されてもよい。
【0146】
本願のいくつかの実施例では、
図40から
図42に示すように、出力端部材60は、出力端ベース61を含み、出力端ベース61は、ベース本体611及び凸部612を含み、凸部612はベース本体611の片側に突出するように設けられ、それにより出力端ベース61は凸状構造として形成され、死角が形成しにくく、残留物の蓄積を回避する。凸部612は、溝201内に入り込んで、出力端部材60と入力端部材10との間の接続を実現することができ、接続方法が簡単であり、着脱が容易である。
【0147】
図40から
図42に示すように、出力導電部62は出力端ベース61に接続することができ、出力導電部62は凸部612の外周面から露出することができ、それにより出力導電部62は、入力導電部40に接続されるように凸部612とともに溝201内に入り込む。また、凸部612が溝201内に入り込む時、凸部612は、カバー30を駆動して移動させることができ、磁気駆動部材64は、凸部612が溝201に挿入される前にストッパー51を駆動して第2の位置に移動させ、凸部612の溝201への挿入がよりスムーズになるように、凸部612に装着することができ、操作ステップがより少なくなり、装着がより容易になる。
【0148】
さらに、
図41に示すように、磁気駆動部材64は、凸部612に内蔵された磁石であり、凸部612の外観は単純で美しく、ストッパー5への磁石の駆動力は強い。本願は、磁石に対する固定方法について特に制限せず、たとえば、磁石は、凸部612の内壁面に接着され、係止され、または締結部材によって接続されてもよい。好ましくは、凸部612及びベース本体611は一体型ゴムベースであってもよく、構造がより簡単で、加工及び組み立ての手順を削減することができる。
【0149】
本願の特定の実施例に係る電源カプラー100は、添付の図面を参照して以下に詳細に説明されるが、以下の説明は例示に過ぎず、本願を限定するものとして解釈されるべきではないことを理解されたい。
【0150】
図25から
図68に示すように、電源カプラー100の入力端部材10はカバーアセンブリ200の上部カバー212に装着され、出力端部材60はカバーアセンブリ200のカバープレート213に装着され、磁気駆動部材64は磁石であり、ストッパー51は磁気自動ロック式ピンであり、止め溝205は自動ロック式孔である。
【0151】
図25及び
図26に示すように、カバープレート213を引き抜く時、すなわち、上部カバー212からカバープレート213を取り外す時、出力端部材60と入力端部材10が分離し、磁石は磁気自動ロック式ピンから遠く離れ、カバー30は弾性部材70の作用下で下向きに動く、ストップ位置まで動くと、すなわち、カバー30が溝201の溝口を塞ぐ時、ストップリセット部材53の推力作用により、磁気自動ロック式ピンは貫通孔351を通過し、自動ロック式孔に挿入し、自動ロック式機能を実現する。
【0152】
図26及び
図27に示すように、カバープレート213が上部カバー212に挿入される時、出力端部材60は入力端部材10に近く、磁石は磁気自動ロック式ピンに近く、磁気自動ロック式ピンは、磁石の作用下でストッパーリセット部材53を圧縮して内向きに動かせ、入力端ベース20の自動ロック式孔から外れ、開放状態になる。この時、
図28及び
図29に示すように、出力端部材60は、カバー30を押して弾性部材70を圧縮して上向きに動かせ、それにより、出力端部材60の凸部612は、入力端部材10の溝201に挿入されて、電気的結合を行うことができる。
【0153】
以下、本願の第2の態様の実施例に係る超音波振動装置400について、添付の図面を参照して説明する。
【0154】
図47から
図68に示すように、本願の第2の態様の実施例に係る超音波振動装置400は超音波振動子410及び本願の第1の態様の実施例に係る電源カプラー100を含む。
【0155】
図55及び
図62に示すように、出力端部材60の一端は入力端部材10にカップリング接続され、出力端部材60の他端は超音波振動子410に電気的に接続される。これにより、出力端部材60と入力端部材10との嵌合で、外部電源による超音波振動子410への給電を実現し、超音波を生成することができる。
【0156】
図47から
図53に示すように、本願の第3の態様の実施例に係る超音波振動子410は、圧電アセンブリ4201と、第1のエンドブロック4202と、第2のエンドブロック4208と、振動ロッド430と、第1の絶縁リング480と、プリテンショナー451とを含む。本願の第2の態様の実施例に係る超音波振動装置400の超音波振動子410は本願の第3の態様の実施例に係る超音波振動子410であってもよい。
【0157】
具体的に、圧電アセンブリ4201は圧電シート(たとえば圧電セラミックス)11と電極シート4207とを含み、電極シート4207は圧電シート4206に接続される。電極シート4202に通電すると、圧電シート4206の両端面の電圧を変化させることができ、逆圧電効果を用いて圧電シート4206に電流励起下で高周波振動を発生させ、電力から機械的動力への変換を実現し、超音波を生成させる。好ましくは、いくつかの実施例では、圧電シート4206は複数あり、複数の圧電シート4206は積層して設けられる。
【0158】
図47から
図51に示すように、超音波振動子410がサンドイッチ式超音波振動装置として形成されるように、第1のエンドブロック4202が圧電アセンブリ4201の軸方向の一端に設けられ、第2のエンドブロック4208が圧電アセンブリ4201の軸方向の他端に設けられ、第1のエンドブロック4202と第2のエンドブロック4208との組み合わせにより、圧電アセンブリ4201を固定することができ、それにより圧電アセンブリ4201の安定性を向上させるとともに、超音波振動子410の共振周波数を調節し、エネルギーを伝達することができる。サンドイッチ式超音波振動装置は加工しやすく、周波数が調節しやすく、かつ構造が簡単である。
【0159】
超音波振動子410が調理器具300等の機器に適用される時、圧電アセンブリ4201が生成した超音波の外部への伝達は、媒体が超音波を伝達する間接方式によるものであってもよく、振動ロッド430が媒体に直接進入して動作する方式によるものであってもよい。振動ロッド430は圧電アセンブリ4201から離れた第2のエンドブロック4208の一端に設けられ、圧電アセンブリ4201が生成した機械的振動は第2のエンドブロック4208を介して振動ロッド430に伝達され、機械的振動は、伝送媒体に作用するように振動ロッド430に沿って伝達され続けて外側に発射される。
【0160】
超音波振動子が動作している時、電極シートの電圧は商用電源電圧より数倍高く、危険である。関連技術では、超音波振動子の設計にクリーページ現象と弱い電流があり、使用中及びタッチ可能な利用シナリオでユーザが「感電ショック」を感じ、一定の安全上のリスクを引き起こす可能性がある。
【0161】
本願では、圧電アセンブリ4201と第2のエンドブロック4208との間に第1の絶縁リング480が設けられ、第1の絶縁リング480は圧電アセンブリ4201と第2のエンドブロック4208を分離させ、圧電アセンブリ4201と第2のエンドブロック4208との間の距離を増加させ、さらに、圧電アセンブリ4201の動作中に発生する高電圧クリーページ現象を遮断し、電流が圧電アセンブリ4201から第2のエンドブロック4208に伝達され得ないため、ユーザが第2のエンドブロック4208に触れることによる感電リスクを低減させる。
【0162】
また、
図49及び
図51に示すように、プリテンショナー451は、第1のエンドブロック4202、圧電アセンブリ4201、第1の絶縁リング480、及び振動ロッド430を貫通し、それにより第1のエンドブロック4202、圧電アセンブリ4201、第1の絶縁リング480、及び振動ロッド430に十分な軸方向のプレテンションを加え、第1のエンドブロック4202、圧電アセンブリ4201、第1の絶縁リング480、及び振動ロッド430を一体に接続し、接続が強固である。
【0163】
さらに、圧電アセンブリ4201と接触するプリテンショナー451の部分はプラスチック部材であるか、またはプリテンショナー451はプラスチック締結部材として形成され、これにより、プリテンショナー451と圧電アセンブリ4201との間は絶縁的に設けられ、プリテンショナー451は第1のエンドブロック4202、圧電アセンブリ4201、第1の絶縁リング480、及び振動ロッド430を遮断することができ、圧電アセンブリ4201の短絡を防ぐことができる一方で、プリテンショナー451は、第1の絶縁リング480と結合することで、第1のエンドブロック4202、第2のエンドブロック4208、振動ロッド430及び圧電アセンブリ4201を絶縁にし、ユーザの感電をさらに防ぐ。
【0164】
本願の実施例に係る超音波振動子410は、圧電アセンブリ4201と第2のエンドブロック4208との間に第1の絶縁リング480を設けることにより、第2のエンドブロック4208及び圧電アセンブリ4201を分離することができ、それにより、高電圧クリーページ現象を効果的に改善し、ユーザの感電リスクを低減させ、人体への危害を回避し、より安全で信頼性が高くなる。
【0165】
好ましくは、本願では、第1の絶縁リング480は、アルミナセラミックリングまたはジルコニアセラミックリングなどのセラミックリングであってもよく、絶縁性が高く、高温耐性及び耐摩耗性を有し、超音波振動子410の耐用年数を引き上げることに役立つ。
【0166】
本願のいくつかの実施例では、
図49に示すように、第1の絶縁リング480の厚さH1(つまり、第1の絶縁リング480の軸方向の長さ)は、4mm≦H1≦7mmを満たし、たとえば、厚さH1は、4.5mm、5mm、5.5mm、6mm、6.5mmなどであってもよい。それにより、高電圧クリーページの分離を確保するだけでなく、第1の絶縁リング480の厚さH1が大きくなりすぎることで、超音波振動子410の軸方向長さが長すぎたり、大きなインピーダンスや圧電アセンブリ4201のひどい発熱を引き起こしたりすることを防ぐこともでき、超音波振動子410の作動温度を下げることに役立ち、それにより、超音波振動子410は良好なエネルギー伝達効率を維持することができる。
【0167】
本願のいくつかの実施例によれば、
図49に示すように、圧電シート4206の厚さH2は3mm≦H2≦6mmを満たし、たとえば、圧電シート4206の厚さH2は、3.5mm、4mm、4.5mm、5mm、5.5mmなどであってもよく、また第1の絶縁リング480の厚さH1と圧電シート4206の厚さH2は10mm≦H1+H2≦13mmを満たし、たとえば、H1+H2は10.5mm、11mm、11.5mm、12mm、12.5mmなどであってもよい。これにより、圧電アセンブリ4201の電極シート4207と第2のエンドブロック4208との間の距離が十分に長いことを確保し、高電圧クリーページ現象をよりよく遮断し、また超音波振動子410の軸方向の長さが長すぎることで、圧電アセンブリ4201のひどい発熱を引き起こすことを防ぐことができる。
【0168】
本願のいくつかの実施例では、
図49、
図51及び
図52に示すように、超音波振動子410は絶縁スリーブ500をさらに含み、絶縁スリーブ500は、プリテンショナー451と圧電アセンブリ4201との間に設けられ、たとえば、絶縁スリーブ500は、プリテンショナー451と圧電アセンブリ4201との間が絶縁されるように設けられるように、プリテンショナー451上に嵌設される。これにより、絶縁スリーブ500は第1のエンドブロック4202、圧電アセンブリ4201、第1の絶縁リング480、及び振動ロッド430を遮断し、圧電アセンブリ4201の短絡を防ぎ、かつ第1のエンドブロック4202、第2のエンドブロック4208、及び振動ロッド430の絶縁効果がより高い。
【0169】
なお、絶縁スリーブ500を含む実施例では、プリテンショナー451はプラスチック締結部材などのような絶縁締結部材であってもよく、プリテンショナー451はステンレス鋼ボルトなどのような金属締結部材であってもよい。
【0170】
また、圧電アセンブリ4201の電圧が大きすぎる場合でも、第1の絶縁リング480の内周面から第2のエンドブロック4208への高電圧クリーページのリスクが依然として存在する。したがって、本願の更なる実施例では、第1の絶縁リング480に向かう第2のエンドブロック4208の端部の内周面に第1の環状溝4218が設けられ、第1の環状溝4218内に第1の封止剤層490が設けられる。第1の封止剤層490は、第1の絶縁リング480の内周面とプリテンショナー451との間の隙間をシールすることができ、第1の絶縁リング480の内周面から第2のエンドブロック4208への高電圧クリーページをさらに遮断し、第2のエンドブロック4208はより優れた絶縁性を有する。
【0171】
いくつかの実施例では、
図50及び
図52に示すように、絶縁スリーブ500の一端は、第1の環状溝4218内に延在し、それにより、絶縁スリーブ500が第1のエンドブロック4202、第2のエンドブロック4208、及び振動ロッド430を遮断する面積を増加させ、絶縁効果を向上させるだけでなく、また第1の環状溝4218は絶縁スリーブ500に対して位置制限を行い、絶縁スリーブ500の固定をより安定化することができる。たとえば、絶縁スリーブ500の軸方向端面が第1の環状溝4218の底部溝面に当接する時、絶縁スリーブ500の軸方向位置を制限することができる。
【0172】
図52に示すように、第1の封止剤層490は、少なくとも絶縁スリーブ500の外周面と第1の環状溝4218の内周面との間に設けられ、それにより、絶縁スリーブ500の外周面と第1の絶縁リング480の内周面との間を接着剤でシールし、絶縁スリーブ500の外周面を遮蔽し、第1の絶縁リング480と絶縁スリーブ500によって形成されるコーナーでのクリーページの発生を防ぐ。これにより、コンプライアンスを満たす上で、インピーダンスを低減し、圧電アセンブリ4201の発熱量を低減するように実際の状況に応じて第1の絶縁リング480の厚さを薄くすることができ、そして、第1の絶縁リング480の製造コストを削減することができる。
【0173】
なお、第1の封止剤層490の位置は、絶縁スリーブ500の外周面と第1の環状溝4218の内周面との間に限定されない。たとえば、いくつかの実施例では、第1の封止剤層490はまた、第1のエンドブロック4202から離れた絶縁スリーブ500の軸方向端面と第1の環状溝4218の底部溝面との間に設けられてもよく、それにより第1のエンドブロック4202から離れたスリーブ500の軸方向の端面を接着剤でシールし、絶縁スリーブ500の外周面と第1の封止剤層490との間に隙間が現れてクリーページが発生することを防ぐ。
【0174】
本願の更なる実施例によれば、
図47から
図52に示すように、超音波振動子410は第2の絶縁リング481をさらに含む。プリテンショナー451は、第2の絶縁リング481に穿設され、それにより第2の絶縁リング481は第1のエンドブロック4202、圧電アセンブリ4201、第1の絶縁リング480、及び振動ロッド430に一体に接続され、かつ第2の絶縁リング481は圧電アセンブリ4201と第1のエンドブロック4202との間に位置し、それにより圧電アセンブリ4201と第1のエンドブロック4202を遮断して圧電アセンブリ4201と第1のエンドブロック4202との間の距離を増加させ、圧電アセンブリ4201の動作中に発生する高電圧クリーページ現象を遮断し、第1のエンドブロック4202が帯電することによるユーザの感電を防ぎ、より安全である。
【0175】
好ましくは、第2の絶縁リング481は、アルミナセラミックリングまたはジルコニアセラミックリングなどのセラミックリングであってもよく、絶縁性が高く、高温耐性及び耐摩耗性を有し、超音波振動子410の耐用年数を引き上げることに役立つ。
【0176】
本願のいくつかの実施例では、
図49に示すように、第2の絶縁リング481の厚さH3は、4mm≦H3≦7mmを満たし、圧電シート4206の厚さH2は、3mm≦H2≦6mmを満たし、第2の絶縁リング481の厚さH3と圧電シート4206の厚さH2は10mm≦H2+H3≦13mmを満たす。それにより、高電圧クリーページ現象の遮断を確保するだけでなく、第2の絶縁リング481の厚さH3が大きくなりすぎることで、圧電アセンブリ4201のひどい発熱を引き起こすことを防ぐことができ、超音波振動子410の作動温度を下げることに役立ち、それにより、超音波振動子410は良好なエネルギー伝達効率を維持することができる。
【0177】
図52に示すように、第1のエンドブロック4202の内周面に第2の環状溝4212が設けられ、絶縁スリーブ500に対して位置制限をさらに行うように、第2のエンドブロック4208から離れた絶縁スリーブ500の一端が第2の環状溝4212内まで延在する。また、第2の環状溝4212内に第2の封止剤層491が設けられ、第2の封止剤層491は少なくとも第2の環状溝4212の内周面と絶縁スリーブ500の外周面との間に設けられ、それにより、絶縁スリーブ500の外周面と第2の絶縁リング481との間の隙間を接着剤でシールし、絶縁スリーブ500の外周面を遮蔽し、第2の絶縁リング481及び絶縁スリーブ500によって形成されるコーナーでのクリーページ現象の発生を防ぐ。これにより、コンプライアンスを満たす上で、インピーダンスを低減し、圧電シート4206の発熱量を低減するように実際の状況に応じて第2の絶縁リング481の厚さを薄くすることができ、そして、第2の絶縁リング481の製造コストを削減することができる。
【0178】
当然のことながら、第2の封止剤層491の設置位置は絶縁スリーブ500の外周面と第2の環状溝4212の内周面との間に限定されず、たとえば、
図52に示す具体的な実施例では、第2の封止剤層491はさらに、第2のエンドブロック4208から離れた絶縁スリーブ500の軸方向の端面と第2の環状溝4212の底部溝面との間に設けられ、それにより、第2のエンドブロック4208から離れた絶縁スリーブ500の軸方向の端面を接着剤でシールし、絶縁スリーブ500の外周面と第2の封止剤層491との間の隙間がクリーページを引き起こすことを防ぐ。
【0179】
本願のいくつかの実施例では、
図51及び
図53に示すように、第1の絶縁リング480の外周面は、圧電アセンブリ4201の外周面を超えて外向きに延在し、それにより、第1の絶縁リング480の半径方向の絶縁距離を増加させ、第1の絶縁リング480の半径方向に沿ったクリーページによって第2のエンドブロック4208及び振動ロッド430が帯電することを防ぐことができ、コンプライアンスを満たし、感電の防止効果がより高い。
【0180】
さらに、超音波振動子410は、第1の絶縁リング480の外周面に設けられる第1の絶縁接着剤層4801をさらに含む。第1の絶縁接着剤層4801は、第1の絶縁リング480の半径方向に沿って延在し、第1の絶縁リング480とともに圧電アセンブリ4201の外周面を超えて外向きに延在する外径を有するリング形状として形成し、絶縁距離をさらに増加させることができ、クリーピング防止と感電リスク防止の効果を向上させる。かつ第1の絶縁接着剤層4801を含む実施例では、コンプライアンスを満たすように第1の絶縁リング480の半径方向のサイズ及び軸方向のサイズを小さくすることができ、また第1の絶縁リング480の製造コスト及び圧電アセンブリ4201の発熱量を削減することができる。
【0181】
いくつかの具体的な実施例では、
図51及び
図53に示すように、第1の絶縁接着剤層4801の内周縁に沿って開口が第1のエンドブロック4202に向かう環状溝が形成され、環状溝の内周面は、第1の絶縁リング480の外周面を覆い、環状溝の底部溝面は第1のエンドブロック4202の軸方向端面から離れた第1の絶縁リング480の外縁を覆うことができる。これにより第1の絶縁接着剤層4801と第1の絶縁リング480との間の接続面積を増加させることができ、また、第1の絶縁リング480の外周面と環状溝の内周面との間のクリーページを防ぐことができる。
【0182】
本願のいくつかの実施例によれば、
図51及び
図53に示すように、第2の絶縁リング480の外周面は、圧電アセンブリ4201の外周面を超えて外向きに延在し、それにより、第2の絶縁リング481の半径方向の絶縁距離を増加させ、第2の絶縁リング480の半径方向に沿ったクリーページによって第1のエンドブロックが帯電することを防ぐことができ、コンプライアンスを満たし、感電の防止効果がより高い。
【0183】
さらに、
図51及び
図53に示すように、超音波振動子410は第2の絶縁接着剤層4811をさらに含み、第2の絶縁接着剤層4811は、第2の絶縁リング481の外周面に設けられ、それにより、圧電アセンブリ4201の外周面から超えた距離を増加させ、絶縁距離をさらに増加させ、クリーページ防止と感電防止の効果を向上させる。かつ第2の絶縁接着剤層4811を含む実施例では、第1の絶縁リング481の半径方向のサイズ及び軸方向のサイズを小さくすることができ、それにより、コンプライアンスを満たし、また第2の絶縁リング481の製造コスト及び圧電アセンブリ4201の発熱量を削減することができる。
【0184】
好ましくは、本願では、第1の絶縁接着剤層4801及び第2の絶縁接着剤層4811は高温接着剤であってもよく、高温接着剤は、第1の絶縁リング480または第2の絶縁リング481の外周縁に一体的に形成され、それにより、高温接着剤は第1の絶縁リング480または第2の絶縁リング481に強固に接続され、隙間がなく、高温耐性及び感電防止効果がより高い。
【0185】
本願では、圧電シート4206及び電極シート4202の数は、実際の状況に応じて調節することができ、それにより、超音波振動子410は、異なる使用要件を満たすために異なる強度の超音波を出力することができる。更なる実施例では、
図47から
図51に示すように、電極シート4207は複数であり、複数の電極シート4207は、圧電シート4206によって分離されて異なる電極を構成するか、または圧電シート4206の両端間の電圧差を変化させることができ、或いは、複数の電極シート4207は、超音波振動子410が異なる強度の超音波を出力できるように並列または直列回路として形成される。
【0186】
たとえば、
図47から
図51に示す具体的な実施例では、圧電シート4206は2つ積み重ねられ、電極シート4207は3つ含み、3つの電極シート4207は、それぞれ、正極シート4217、第1の負極シート4227、及び第2の負極シート4237である。ただし、正極シート4217は2枚の圧電シート4206の間に挟まれ、第2の負極シート4237は圧電シート4206と第1の絶縁リング480との間に挟まれ、第1の負極シート4227は第1のエンドブロック4202と圧電シート4206との間に挟まれ、第2の絶縁リング481を含む実施例では、第1の負極シート4227は第2の絶縁リング481と圧電シート4206との間に挟まれる。
【0187】
図47及び
図48に示すように、正極シート4217は、正極線471に電気的に接続され、第1の負極シート4227及び第2の負極シート4237はそれぞれ負極線472に電気的に接続され、これにより、容量を増加させるために、圧電シート4206は正極シート4217、第1の負極シート4227及び第2の負極シート4237を介して並列に形成され、それにより、容量が大きくなり、超音波振動子410は、より多くの使用要件を満たすことができる。
【0188】
本願のいくつかの実施例によれば、
図47及び
図48に示すように、超音波振動子410は、接地線470をさらに含み、接地線470は、振動ロッド430の接地を実現し、振動ロッド430が電荷を伝達することを防ぐために、振動ロッド430に電気的に接続される。超音波振動子器410が調理器具300などの機器に装着される時、振動ロッド430は外部に露出し、人体は振動ロッド430に触れやすい。振動ロッド430が帯電すると、ユーザ感電しやすく、振動ロッド430の接地により、ユーザの感電を効果的に防ぎ、潜在的な安全上のリスクを排除することができる。
【0189】
さらに、
図47及び
図48に示すように、振動ロッド430及び第2のエンドブロック4208は、超音波振動子410の構造を簡素化し、組み立てプロセスを削減するために一体的に形成される。振動ロッド430の上部の外周面に、外向きに突出する装着部440が設けられ、接地線470の一端に、接線リング4701が設けられ、接線リング4701と装着部440は、接続締結部材によって接続され、接続構造が簡単で強固である。好ましくは、接線リング4701は接線端子であってもよい。
【0190】
さらに、
図47及び
図48に示すように、第1のエンドブロック4202に向かう装着部440の一面に、突出した固定柱4403が設けられ、接線リング4701は、接続締結部材によって固定柱4403に接続され、これにより、接地線470と振動ロッド430との間の電気的接続を実現し、接地線470の接続構造が簡単であり、そして接続リング4701は固定柱4403と表面接触され、接続抵抗がより小さく、接続がより安定している。
【0191】
さらに、超音波振動子410は、装着部440を介して調理器具300などの機器に装着される。具体的に、接続締結部材は、固定柱4403及び調理器具300などの機器の接続孔に穿設され、つまり、固定柱4403は接地線470を固定するためのだけでなく、超音波振動子410を装着するためにも用いられ、超音波振動子410の構造を簡略化することができる。
【0192】
本願のいくつかの実施例では、
図47から
図51に示すように、振動ロッド430は振幅可変ロッド4301と発射ディスク4302を含む。ただし、振幅可変ロッド4301は、超音波の振幅を変更し、振動速度比を向上させ、超音波のエネルギー伝達効率を向上させることができる。好ましくは、
図49に示すように、振幅可変ロッド4301の半径方向の断面積は変更可能であり、たとえば、振幅可変ロッド4301は段付きロッドやテーパーロッドなどとして形成でき、加工や組み立てが容易であり、加工精度が確保しやすく、作動周波数精度や超音波効果の向上に役立ち、また、エネルギー収集を実現し、超音波伝送効率を向上させることができる。
【0193】
さらに、
図47及び
図51に示すように、発射ディスク4302は、圧電アセンブリ4201から離れた振幅可変ロッド4301の端部に設けられ、第2のエンドブロック4208から振幅可変ロッド4302に伝達された超音波は、発射ディスク4302に送信され続け、さらに発射ディスク4302によって外側に発射される。発射ディスク4302は、圧電アセンブリ4201から離れた振幅可変ロッド4301の一端の外周面から突出し、これにより、外向きに発射される超音波の面積を増加させることで、超音波振動子410は、超音波効果を向上させるように、より広い範囲の媒体に作用することができる。
【0194】
なお、発射ディスク4302の構造は、
図47から51に示されるホーンを含むが、これに限定されず、他の実施例では、発射ディスク4302は、圧電アセンブリ4201から離れた振幅可変ロッド4301の一端の外周面から外向きに突出するという要件を満たすだけでよい。
【0195】
以下は、図面を参照して、本願の第4及び第5の態様の実施例に係る超音波装置の装着アセンブリについて説明する。
【0196】
図54から
図57に示すように、本願の第4の態様の実施例に係る超音波装置の装着アセンブリは、ベース211及び本願の第2の態様の実施例に係る超音波振動装置400を含む。本願の第4の態様の実施例に係る超音波装置の装着アセンブリは、ベース211及び超音波振動装置を含み、好ましくは、該超音波振動装置は本願の第2の態様の実施例に係る超音波振動装置400であってもよく、他の超音波振動装置であってもよい。
【0197】
具体的に、ベース211に装着孔2102が設けられ、超音波振動装置400の外周面に装着部440が設けられ、装着部440の上端は、上に向かって装着孔2102内に入り込み、それにより、装着部440は装着孔2102の周縁の下側に位置し、かつ装着部440は装着孔2102の周縁に接続される。
【0198】
いくつかの関連技術では、調理器具を用いてスープを作る時、排気弁が排気してスープを沸騰させることで、スープの濃厚さが増す。排気プロセスが短く、ブーストプロセスが遅いため、複数回の排気が必要であり、調理プロセスが複雑で長く、排気プロセスがスープに与える影響が弱く、スープの濃厚さと栄養素の抽出効果が理想的ではなく、スープは澄んだスープの状態がよくある。
【0199】
本願では、超音波装置が装着アセンブリを介してカバーアセンブリ200、調理器具300または加熱機器に装着される時、超音波振動装置400は超音波を生成及び放出することができ、超音波は調理器具300または加熱機器内の食材に対して超音波処理を行うことができる。超音波の機械的作用とキャビテーションは、調理前に食材を前処理し、食材中の汚れ、農薬、血液などの有害物質を取り除き、より清潔で安全であるだけでなく、調理プロセスにおいて食材の栄養素の抽出時間と食材の味がしみる時間を減らすことができ、スープの濃度、タンパク質、固形分を増やし、栄養を向上させ、食材の味がよくなり、また、調理器具300は、調理後に超音波で洗浄できるため、調理キャビティ350のキャビティ壁に付着した汚れは、分散され、緩められ、そして落とされ、調理器具300のセルフクリーニングが実現され、より容易できれいに洗浄できる。
【0200】
また、超音波振動装置400が装着孔2102を通し抜けて上向きにベース211に装着される時、ベース211の下側から操作することができ、操作スペースが広く、ベース211の他の部材と干渉しにくい。実際の状況に応じて、ベース211の上部スペースのサイズを小さくすることができ、ベース211の構造をよりコンパクトにすることに役立つ。さらに、装着部440と装着孔2102の周縁との間の接続状況が観察しやすく、装着部440を所定の位置に装着することに役立ち、装着部440の接続の安定性及び信頼性を向上させ、装着部440の不安定な装着によって調理器具のシール性に影響を与えることを防ぐ。
【0201】
本願の実施例に係る超音波装置の装着アセンブリは、超音波振動装置400を下から上にベース211に装着することができ、装着構造が簡単でコンパクトであり、ベース211の下側から装着操作を行うことができ、より操作しやすく、接続がより強固で確実であり、シール性と食材の調理後の味を向上させることに役立つ。
【0202】
本願では、装着部440とベース211との接続方法は実際の状況に応じて選択でき、好ましくは、装着部440とベース211は溶接接続され、カシメ接続され、接着接続されまたは締結部材等の構造により接続される。
【0203】
たとえば、
図54から
図59に示される具体的な実施例では、ベース211に第1の固定孔2103が設けられ、装着部440に第2の固定孔4401が設けられ、第2の固定孔4401内に締結部材70が設けられ、締結部材450は第1の固定孔2103を貫通してベース211に接続されることで、超音波振動装置400とベース211との接続を実現することができ、接続構造が簡単で強固であり、締結部材450のプリテンションによって、シールが実現される。好ましくは、締結部材450はネジ、ボルト等であってもよい。
【0204】
なお、本願では、第1の固定孔2103及び第2の固定孔4401の数は、実際の状況に応じて調節することができる。たとえば、いくつかの実施例では、第1の固定孔2103及び第2の固定孔4401はそれぞれ1つであってもよく、1つの第1の固定孔2103と1つの第2の固定孔4401は位置が対応し、また、たとえば、他のいくつかの実施例では、装着部440は、超音波振動装置400に設けられた環状フランジであってもよく、第1の固定孔2103及び第2の固定孔4401は、それぞれ2つ、3つ、4つ、またはそれ以上であってもよく、複数の第1の固定孔2103は装着孔2102の周縁に沿って間隔を置いて分布し、複数の第2の固定孔4401は、環状フランジの円周に沿って間隔を置いて分布し、複数の第1の固定孔2103及び複数の第2の固定孔4401は、1対1で設けられ、それにより、複数の第2の固定孔4401は装着孔2102の外周に位置する。複数の第1の固定孔2103が装着孔2102の周縁に沿って均一に間隔を置いて分布する実施例では、装着部440は、ベース211に接続される時、周方向の力受けがより均一で、固定がより安定し、接続のシール性と動作の安定性を向上させることに役立つ。
【0205】
さらに、
図56及び
図59に示すように、第2の固定孔4401は上端が開放している非貫通孔であり、締結部材450は、第1の固定孔2103及び第2の固定孔4401を上から下に順次貫通する。すなわち、締結部材450の下端は、第2の固定孔4401から下向きに装着部440の下面を貫通し、締結部材450の接続のシール性を向上させることに役立ち、さらに、超音波装置の装着アセンブリのシール性を改善し、また、装着部440の下面を平坦にさせ、超音波装置の装着アセンブリの構造がより簡潔で美しくなる。
【0206】
本願のいくつかの実施例では、
図55、
図56及び
図60に示すように、超音波装置の装着アセンブリはシールガスケット460をさらに含み、シールガスケット460は装着部440とベース211との間に設けられ、シールガスケット460はシーリング貫通孔4601を有し、締結部材450はシーリング貫通孔4601を貫通し、軸方向に装着部440、シールガスケット460及びベース211を押圧し、それによりシールガスケット460は装着部440とベース211との間の隙間をシールすることができ、接続のシール性をさらに向上させる。
【0207】
さらに、
図58から
図59に示すように、装着部440の上部にシーリング溝4402が設けられ、シーリング溝4402の底壁面に上方に突出する固定柱4403が設けられる。
図56に示すように、シールガスケット460はシーリング溝4402内に設けられ、シールガスケット460の構造が露出して損失しやすいことを防ぎ、外観がより美しい。シールガスケット460はベース211の下面に当接し、固定柱4403は封止貫通孔4601に挿入され、第2の固定孔4401は固定柱4403に設けられ、それにより、シールガスケット460の封止貫通孔4601は装着部440の第2の固定孔4401と位置合わせされ、締結部材450の装着がより容易になる。さらに、固定柱4403は、第2の固定孔4401と締結部材450との間の接続面積を増加させることができ、接続をより強固で確実にする。
【0208】
なお、接地線470が装着部440に接続される実施例では、接地線470を固定するための固定柱4403及びシールガスケット460と結合するための固定柱4403は、同じ柱体であってもよく、すなわち、装着部440における固定柱4403は、接地線470を装着するために用いることができ、シールガスケット460に対して位置制限を行うために用いることもでき、さらに、超音波振動装置400とベース211を接続するために第2の固定孔4401を設けるために用いることができる。
【0209】
好ましくは、
図56に示すように、固定柱403は第1の固定孔2103内に挿入されて、装着部440をベース211に対して円周方向に固定することができ、締結部材450が第1の固定孔2103及び第2固定孔4401に挿入しやすくなり、位置合わせがより正確になり、また超音波振動装置400が軸回りに回転して通常の動作及び接続のシール性に影響を与えることを防ぐ。
【0210】
本願の更なる実施例によれば、
図56及び
図60に示すように、シールガスケット460の上面及び下面のうち少なくとも1つにシーリングリブ4602が形成され、シーリングリブ4602はシールガスケット460の周方向に沿って延在することができ、締結部材450が装着部440及びベース211に接続される時、シールガスケット460を押圧し、シーリングリブ4602を装着部440及びベース211に密着させ、シール効果がより高い。
【0211】
さらに、
図56及び
図60に示すように、シールガスケット460の任意の半径方向において、少なくとも2つの間隔を置いて設けられたシーリングリブ4602が存在し、すなわち、シーリングリブ4602は、シールガスケット460の半径方向における複数の位置からシールすることができ、シーリング効果をさらに向上させる。
【0212】
図60に示すように、シーリング貫通孔4601の上部周縁及び下部周縁のうち少なくとも1つに、同心で設けられる複数のシーリング凸リング4603が設けられ、シーリング凸リング4603は、シーリング貫通孔4601の周辺をシールして気密性を向上させることができ、また、最も外側のシーリング凸リング4603はシーリングリブ4602に接続され、それによりシーリング凸リング4603とシーリングリブ4602は隙間なしでシールされ、加工及び成形も容易になる。
【0213】
本願のいくつかの実施例によれば、
図47及び
図59に示すように、装着部440の外周壁に位置決めノッチ4404を設けられ、装着アセンブリを介して超音波装置を装着及び組み立てる時、位置決めノッチ4404によりクランプ及び位置決めを行うことができ、より装着しやすく、操作しやすい。
【0214】
本願のいくつかの実施例によれば、
図55及び
図58に示すように、ベース211は、装着孔2102と連通する収容キャビティ2101を有し、超音波振動装置400は、超音波振動子410及び超音波振動子410に電気的に接続される電源カプラー100を含み、超音波振動子410は超音波トランスデューサ420及び振動ロッド430を含む。ただし、超音波トランスデューサ420の一部及び電源カプラー100は、超音波トランスデューサ420及び電源カプラー100の構造を保護するために、収容キャビティ2101内に位置する。振動ロッド430は、超音波トランスデューサ420に接続され、振動ロッド430は、超音波トランスデューサ420によって生成された超音波を伝達して外向きに発射するために、超音波トランスデューサ420の下端に位置する。装着部440は、振動ロッド430の上部の外周面に設けられ、これにより、装着部440がベース211に接続される時、超音波を伝達及び発射するように振動ロッド430の下部がベース211の下側に位置する。
【0215】
図58及び
図61に示すように、出力端部材60は出力端ベース61を含む実施例では、出力端ベース61は、超音波トランスデューサ420の構造を保護し、また超音波トランスデューサ420を遮蔽し、浸水による超音波トランスデューサ420の損傷を防ぐことができる。出力端ベース61は、互いに接続された下部ケース614及び上部ケース616を含む。
【0216】
好ましくは、下部ケース614及び上部ケース616は、取り外し可能に接続され、下部ケース614と上部ケース616が分離する時、超音波トランスデューサ420の他の部材は、下部ケース614内に設けられ、締結部材450は、第3の固定孔615、第1の固定孔2103及び第2の固定孔4401を上から下に貫通し、次に上部ケース616と下部ケース614を接続し、超音波トランスデューサ420及び締結部材450の装着が容易である。好ましくは、上部ケース616と下部ケース614との間は、第1のシーリングリング617によってシールされ、水が入力端ベース61に入ることを防ぐことができる。
【0217】
図56に示すように、下部ケース614の底壁に、第3の固定孔615が設けられ、締結部材450は第3の固定孔615を貫通して、出力端ベース61をベース211に固定させ、さらに超音波トランスデューサ420をベース211に固定させ、超音波トランスデューサ420を強固に固定することができる。シールガスケット460と超音波トランスデューサ420は同じ締結部材450を介してベース211に固定され、固定構造が簡単であり、製造コストを削減することに役立ち、組み立て効率を向上させる。
【0218】
図62及び
図65に示すように、本願の第6の態様の実施例に係るカバーアセンブリ200はカバー本体210及び本願の第2の態様の実施例に係る超音波振動装置400を含み、またはカバー本体210及び本願の第5の態様の実施例に係る超音波装置の装着アセンブリを含む。いくつかの実施例では、ベース211はカバー本体210のカバープレート213または内部カバーに形成されてもよく、またはカバー本体210のカバープレート213または内部カバーと一体に接続される。
【0219】
さらに、
図54から
図57及び
図62に示すように、カバー本体210は上部カバー212及びカバープレート213を含み、カバープレート213と上部カバー212は、カバープレート213の洗浄を容易にするために取り外し可能に接続される。入力端部材10は上部カバー212上に設けられ、出力端部材60及び超音波振動子410はカバープレート213に接続される。これにより、カバープレート213を取り外す時、出力端部材60と入力端部材10が分離し、外部電源に接続された入力端部材10は水に入る可能性が低く、ユーザは感電しにくい。カバープレート213が上部カバー212に装着される時、出力端部材60は入力端部材10にカップリング接続され、電力伝送が実現される。
【0220】
本願の第7の態様の実施例に係る調理器具300は本願の第3の態様の実施例に係る超音波振動子410、または本願の第6の態様の実施例に係るカバーアセンブリ200を含む。本願の第3の態様の実施例に係る超音波振動子410及び本願の第6の態様の実施例に係るカバーアセンブリ200は上記有益な効果を備えるため、本願の実施例に係る調理器具300は、入力端部材10と出力端部材60が分離する時、入力端部材10の自動ロック式を実現することができ、ユーザの感電リスクを効果的に低減させ、より安全になる。
【0221】
好ましくは、本願では、調理器具300は、大豆乳機、高速ブレンダー、電気圧力調理器(たとえば、IH電気圧力調理器)、炊飯器、電気ケトル、フードプロセッサーなどであってもよい。
【0222】
さらに、
図62から
図68に示すように、調理器具300の鍋本体310のベースに超音波制御ボード320及び電源ボード340が設けられ、調理器具300のカバーアセンブリ200にトランスデューサ420が設けられる。超音波制御ボード320は、トランスデューサ420を制御するために、カバーアセンブリ200に設けられた入力端部材10に電気的に接続され、電源ボード340は、超音波制御ボード320にエネルギーを供給するために超音波制御ボード320に接続される。
【0223】
さらに、
図62から
図68に示すように、調理器具300はコイルディスクアセンブリ360を含み、コイルディスクアセンブリ360は調理器具300の内鍋の下部に設けられ、電源ボード340と超音波制御ボード320はコイルディスクアセンブリ360の周囲に沿って平面的に配置され、つまり、電源ボード340と超音波制御ボード320はコイルディスクアセンブリ360の外側に位置し、非軸方向に配置され、コイルディスクアセンブリ360と電源ボード340及び超音波制御ボード320との電磁干渉を防ぐことができる。
【0224】
さらに、
図62から
図68に示すように、調理器具300のカバーアセンブリ200に制御パネル330が設けられ、制御パネル330は超音波制御ボード320に接続され、ユーザは制御パネル330により超音波制御ボード320を制御することができ、さらにトランスデューサ420の動作状態を制御することができ、たとえばトランスデューサ420のオン、オフまたは超音波の強度等を制御することができる。
【0225】
本願の第8の態様の実施例に係る加熱機器は、本願の第5の態様の実施例に係る超音波装置の装着アセンブリを含む。本願の第5の態様の実施例に係る超音波装置の装着アセンブリは上記有益な技術的効果を備えるため、本願の第8の態様の実施例に係る加熱機器の超音波振動装置400はベース211に下から上へ装着され、装着構造が簡単でコンパクトであり、ベース211の下側から装着操作を行うことができ、操作しやすく、接続がより強固で確実であり、シール性と食材の調理後の味を向上させることに役立つ。
【0226】
本願の実施例に係る電源カプラー100、カバーアセンブリ200、超音波振動装置400、超音波振動子410、超音波装置の装着アセンブリ、調理器具300及び加熱機器のほかの構成及び操作は当業者にとっては知られており、ここでは詳細に説明しない。なお、本願の説明では、用語の「装着」、「連結」、「接続」、などはいずれも広義に理解されるべきであり、たとえば、固定的に接続されてもよく、取り外し可能に接続されてもよく、または一体的に接続されてもよく、機械的に接続されてもよく、電気的に接続されてもよく、直接連結されてもよく、中間媒介を介して間接的に接続されてもよく、2つのコンポーネント間の接続であってもよい。当業者であれば、具体的な状況に基づいて本願における上記の用語の具体的な意味を理解することができる。
【0227】
本願の説明において、「実施例」、「具体的な実施例」、「例」などの用語を参考した説明とは、当該実施例或いは例と合わせて説明された具体的な特徴、構成、材料或いは特性が、本願の少なくとも1つの実施例或いは例に含まれることである。本明細書において、上記用語に対する例示的な説明は、必ずしも同じ実施例或いは例を示すものではない。また、説明された具体的な特徴、構成、材料或いは特性は、相互に干渉しなく、矛盾しない限り、いずれか1つ或いは複数の実施例または例において適切に結合することができる。
【符号の説明】
【0228】
100 電源カプラー、
200 カバーアセンブリ
210 カバー本体
2101 収容キャビティ
2102 装着孔
2103 第1の固定孔
211 ベース
212 上部カバー
213 カバープレート
300 調理器具
310 鍋本体
320 超音波制御ボード
330 制御パネル
340 電源ボード
350 調理キャビティ
360 コイルディスクアセンブリ
400 超音波振動装置
410 超音波振動子
420 超音波トランスデューサ
4201 圧電アセンブリ
4202 第1のエンドブロック
4212 第2の環状溝
4206 圧電シート
4207 電極シート
4217 正極シート
4227 第1の負極シート
4237 第2の負極シート
4208 第2のエンドブロック
4218 第1の環状溝
430 振動ロッド
4301 振幅可変ロッド
4302 発射ディスク
440 装着部
4401 第2の固定孔
4402 シーリング溝
4403 固定柱
4404 位置決めノッチ
450 締結部材
451 プリテンショナー
460 シールガスケット
4601 シーリング貫通孔
4602 シーリングリブ
4603 シーリング凸リング
470 接地線
4701 接線リング
471 正極線
472 負極線
480 第1の絶縁リング
4801 第1の絶縁接着剤層
481 第2の絶縁リング
4811 第2の絶縁接着剤層
490 第1の封止剤層
491 第2の封止剤層
500 絶縁スリーブ
10 入力端部材
20 入力端ベース
201 溝
202 装着口
203 装着係止溝
204 係止口
205 止め溝
206 位置決め溝
21 回転軸
22 装着シート
221 回転溝
23 ガイド凸状リブ
24 ケース
25 トップカバー
251 位置決め柱
26 位置制限部
27 サイドボード
30 カバー
301 位置制限ステージ
302 カバー溝
31 位置決め凸部
311 位置決め溝
32 内筒体
33 外筒体
34 封止板
341 封止板突起
342 位置制限溝
343 ストップ凸状リブ
344 位置決めボス
35 側板
351 貫通孔
40 入力導電部
401 係止板
41 端子部
42 電極部
50 自動ロック式機構
51 ストッパー
511 接続部
5111 第1の位置制限溝
5112 回転ドラム
512 止め部
513 駆動結合部
514 位置制限凸状リブ
515 外部突起
52 駆動部材
521 駆動接続部
5211 軸レバー
5212 保持リブ
522 駆動部
523 位置制限結合部
5231 第2の位置制限溝
524 ストップリブ
53 ストッパーリセット部材
54 駆動リセット部材
60 出力端部材
61 出力端ベース
611 ベース本体
612 凸部
613 凸状リブ
614 下部ケース
615 第3の固定孔
616 上部ケース
617 第1のシーリングリング
62 出力導電部
63 防水通気膜
64 磁気駆動部材
70 弾性部材。