(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022122981
(43)【公開日】2022-08-23
(54)【発明の名称】車載ブルートゥースの接続方法、装置、電子機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 21/32 20130101AFI20220816BHJP
G06T 7/00 20170101ALI20220816BHJP
G06V 40/16 20220101ALI20220816BHJP
H04W 76/10 20180101ALI20220816BHJP
H04W 84/10 20090101ALI20220816BHJP
H04W 4/48 20180101ALI20220816BHJP
【FI】
G06F21/32
G06T7/00 660A
G06T7/00 510F
G06V40/16 A
H04W76/10
H04W84/10 110
H04W4/48
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
【公開請求】
(21)【出願番号】P 2022091744
(22)【出願日】2022-06-06
(31)【優先権主張番号】202110658016.1
(32)【優先日】2021-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521208273
【氏名又は名称】阿波▲羅▼智▲聯▼(北京)科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】APOLLO INTELLIGENT CONNECTIVITY(BEIJING)TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】101, 1st Floor, Building 1, Yard 7, Ruihe West 2nd Road, Beijing Economic and Technological Development Zone, Beijing 100176, China
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】ゼン,ファングアン
(57)【要約】 (修正有)
【課題】車内に複数のペアリングされた端末ブルートゥースがある場合でも、運転手の端末ブルートゥースを正確に接続可能とする車載ブルートゥースの接続方法、装置、電子機器及び記憶媒体を提供する。
【解決手段】方法は、車載ブルートゥースがオンになったことに応答して、運転手の第1の顔画像を取得し、第1の顔画像に対して顔認識を行って、運転手に対応する第1の顔識別子を決定し、第1の顔識別子に基づいて、顔識別子と端末のブルートゥース識別子との間の対応関係をクエリし、第1の顔識別子にマッチングする第1のブルートゥース識別子がクエリされたことに応答して、第1のブルートゥース識別子に基づいて、第1のブルートゥース識別子に対応する第1の端末ブルートゥースとの間のブルートゥース接続を確立する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車載ブルートゥースの接続方法であって、
車載ブルートゥースがオンになったことに応答して、運転手の第1の顔画像を取得するステップと、
前記第1の顔画像に対して顔認識を行って、前記運転手に対応する第1の顔識別子を決定するステップと、
前記第1の顔識別子に基づいて、顔識別子と端末のブルートゥース識別子との間の対応関係をクエリするステップと、
前記第1の顔識別子にマッチングする第1のブルートゥース識別子がクエリされたことに応答して、前記第1のブルートゥース識別子に基づいて、前記第1のブルートゥース識別子に対応する第1の端末ブルートゥースとの間のブルートゥース接続を確立するステップと、を含む、
ことを特徴とする車載ブルートゥースの接続方法。
【請求項2】
第2の端末の第2の端末ブルートゥースがオンになった後に第2の端末によって送信された接続要求を受信するステップであって、前記接続要求には、前記第2の端末ブルートゥースの第2のブルートゥース識別子が含まれるステップと、
前記車載ブルートゥースがブルートゥース接続の確立に成功しなかったことに応答して、前記第2のブルートゥース識別子に基づいて、前記対応関係をクエリするステップと、
前記第2のブルートゥース識別子にマッチングする第2の顔識別子がクエリされ、かつ前記第2の顔識別子が前記第1の顔識別子と一致していることに応答して、前記第2の端末ブルートゥースとの間のブルートゥース接続を確立するステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2の顔識別子がクエリされなかったこと及び/又は前記第2の顔識別子が前記第1の顔識別と一致していないことに応答して、前記接続要求の実行を拒否するステップををさらに含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記運転手の第1の顔画像を取得するステップは、
第1の車内画像を収集し、前記第1の車内画像から運転領域を認識し、前記運転領域から前記第1の顔画像を抽出するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記運転手の第1の顔画像を取得するステップは、
画像収集装置の現在の撮影角度を取得するステップと、
前記現在の撮影角度が運転空間をカーバしていないことに応答して、前記画像収集装置の撮影角度を前記運転空間に向けるように調整し、前記運転空間に対して画像収集を行って、前記第1の顔画像を取得するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記対応関係を確立するステップは、
前記車載ブルートゥースと第3の端末ブルートゥースのペアリングに成功したことに応答して、第2の車内画像を収集し、前記第2の車内画像に基づいて車内人員の数を決定するステップと、
前記車内人員の数が1を超えることに応答して、前記第3の端末ブルートゥースの第3のブルートゥース識別子を表示するステップと、
前記第3の端末ブルートゥースに対応するターゲット車内人員がいるターゲット車内位置を受信するステップと、
前記ターゲット車内位置に基づいて、前記ターゲット車内人員の第2の顔画像を取得し、前記第2の顔画像に対して顔認識を行って、前記ターゲット車内人員の第2の顔識別子を取得するステップと、
前記第2の顔識別子と第3のブルートゥース識別子との間の関連付けを確立し、前記対応関係に追加するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記人員の数が1であることに応答して、車内人員の第3の顔画像を取得し、前記第3の顔画像に対して顔認識を行って、前記車内人員の第3の顔識別子を取得するステップと、
前記第3の顔識別子と前記第3のブルートゥース識別子との間の関連付けを確立し、前記対応関係に追加するステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
車載ブルートゥースの接続装置であって、
車載ブルートゥースがオンになったことに応答して、運転手の第1の顔画像を取得するための取得モジュールと、
前記第1の顔画像に対して顔認識を行って、前記運転手に対応する第1の顔識別子を決定するための決定モジュールと、
前記第1の顔識別子に基づいて、顔識別子と端末のブルートゥース識別子との間の対応関係をクエリするためのクエリモジュールと、
前記第1の顔識別子にマッチングする第1のブルートゥース識別子がクエリされたことに応答して、前記第1のブルートゥース識別子に基づいて、前記第1のブルートゥース識別子に対応する第1の端末ブルートゥースとの間のブルートゥース接続を確立するための接続モジュールと、を含む、
ことを特徴とする車載ブルートゥースの接続装置。
【請求項9】
前記接続モジュールが、さらに、
第2の端末の第2の端末ブルートゥースがオンになった後に第2の端末によって送信された接続要求を受信し、前記接続要求には、前記第2の端末ブルートゥースの第2のブルートゥース識別子が含まれ、
前記車載ブルートゥースがブルートゥース接続の確立に成功しなかったことに応答して、前記第2のブルートゥース識別子に基づいて、前記対応関係をクエリし、
前記第2のブルートゥース識別子にマッチングする第2の顔識別子がクエリされ、かつ前記第2の顔識別子が前記第1の顔識別子と一致していることに応答して、前記第2の端末ブルートゥースとの間のブルートゥース接続を確立する、
ことを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記接続モジュールが、さらに、
前記第2の顔識別子がクエリされなかったこと及び/又は前記第2の顔識別子が前記第1の顔識別と一致していないことに応答して、前記接続要求の実行を拒否する、
ことを特徴とする請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記取得モジュールが、さらに、
第1の車内画像を収集し、前記第1の車内画像から運転領域を認識し、前記運転領域から前記第1の顔画像を抽出する、
ことを特徴とする請求項8~10のいずれかに記載の装置。
【請求項12】
前記取得モジュールが、さらに、
画像収集装置の現在の撮影角度を取得し、
前記現在の撮影角度が運転空間をカーバしていないことに応答して、前記画像収集装置の撮影角度を前記運転空間に向けるように調整し、前記運転空間に対して画像収集を行って、前記第1の顔画像を取得する、
ことを特徴とする請求項8~10のいずれかに記載の装置。
【請求項13】
前記装置は、更新モジュールをさらに含み、
前記更新モジュールが、
前記車載ブルートゥースと第3の端末ブルートゥースのペアリングに成功したことに応答して、第2の車内画像を収集し、前記第2の車内画像に基づいて車内人員の数を決定し、
前記車内人員の数が1を超えることに応答して、前記第3の端末ブルートゥースの第3のブルートゥース識別子を表示し、
前記第3の端末ブルートゥースに対応するターゲット車内人員がいるターゲット車内位置を受信し、
前記ターゲット車内位置に基づいて、前記ターゲット車内人員の第2の顔画像を取得し、前記第2の顔画像に対して顔認識を行って、前記ターゲット車内人員の第2の顔識別子を取得し、
前記第2の顔識別子と第3のブルートゥース識別子との間の関連付けを確立し、前記対応関係に追加する、
ことを特徴とする請求項8~10のいずれかに記載の装置。
【請求項14】
前記更新モジュールが、さらに、
前記人員の数が1であることに応答して、車内人員の第3の顔画像を取得し、前記第3の顔画像に対して顔認識を行って、前記車内人員の第3の顔識別子を取得し、
前記第3の顔識別子と前記第3のブルートゥース識別子との間の関連付けを確立し、前記対応関係に追加する、
ことを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項15】
電子機器であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されるメモリと、を含み、
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶され、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項1~7のいずれかに記載の方法を実行できるように、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項16】
コンピュータ命令が記憶されている非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータ命令は、コンピュータに請求項1~7のいずれかに記載の方法を実行させる、
ことを特徴とする非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項17】
コンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムはプロセッサによって実行される場合、請求項1~7 のいずれかに記載の方法を実現する、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、車両のインターネット技術の分野に関し、特に知能交通等技術の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
両手を解放し、交通事故の恐れを低減するために、車両が正常に走行している間にブルートゥース(登録商標)技術を用いてハンズフリー通話を行うのが一般的である。関連技術では、車載ブルートゥースと端末ブルートゥースには2つの接続方式があり、手動で接続する方式は移動効率を無駄にし、自動的に接続する方式は非運転手の端末ブルートゥースと車載ブルートゥースとを接続する可能性があり、移動に不便をもたらす。そのため、どのようにユーザの移動効率を高め、ユーザにより良い移動体験を持たせるかは、すでに重要な研究方向の1つとなっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は、車載ブルートゥースの接続方法、装置、電子機器及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の一態様によれば、車載ブルートゥースの接続方法を提供し、車載ブルートゥースがオンになったことに応答して、運転手の第1の顔画像を取得するステップと、第1の顔画像に対して顔認識を行って、運転手に対応する第1の顔識別子を決定するステップと、第1の顔識別子に基づいて、顔識別子と端末のブルートゥース識別子との間の対応関係をクエリするステップと、第1の顔識別子にマッチングする第1のブルートゥース識別子がクエリされたことに応答して、第1のブルートゥース識別子に基づいて、第1のブルートゥース識別子に対応する第1の端末ブルートゥースとの間のブルートゥース接続を確立するステップと、を含む。
【0005】
本開示は、車内に複数のペアリングされた端末ブルートゥースがある場合、運転手の端末ブルートゥースを正確に接続することができ、運転中に、非運転手の端末ブルートゥースが車載ブルートゥースに接続されることによる不便を回避し、ユーザ体験を最適化し、走行効率とブルートゥース接続効率を向上させる。
【0006】
本開示の別の態様によれば、車載ブルートゥースの接続装置を提供し、車載ブルートゥースがオンになったことに応答して、運転手の第1の顔画像を取得するための取得モジュールと第1の顔画像に対して顔認識を行って、運転手に対応する第1の顔識別子を決定するための決定モジュールと、第1の顔識別子に基づいて、顔識別子と端末のブルートゥース識別子との間の対応関係をクエリするためのクエリモジュールと、第1の顔識別子にマッチングする第1のブルートゥース識別子がクエリされたことに応答して、第1のブルートゥース識別子に基づいて、第1のブルートゥース識別子に対応する第1の端末ブルートゥースとの間のブルートゥース接続を確立するための接続モジュールと、を含む。
【0007】
本開示の別の態様によれば、電子機器を提供し、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されるメモリと、を含み、メモリには、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶され、命令は、少なくとも1つのプロセッサが本開示の第1の態様の実施例の車載ブルートゥースの接続方法を実行できるように、少なくとも1つのプロセッサによって実行される。
【0008】
本開示の別の態様によれば、コンピュータ命令が記憶されている非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、コンピュータ命令は、コンピュータに本開示の第1の態様の実施例の車載ブルートゥースの接続方法を実行させる。
【0009】
本開示の別の態様によれば、コンピュータプログラムを提供し、コンピュータプログラムはプロセッサによって実行される場合、本開示の第1の態様の実施例の車載ブルートゥースの接続方法を実現する。
【0010】
なお、この部分に記載されている内容は、本開示の実施例の肝心または重要な特徴を特定することを意図しておらず、本開示の範囲を限定することも意図していないことを理解されたい。本開示の他の特徴は、以下の説明を通して容易に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図面は、本技術案をよりよく理解するために使用され、本開示を限定するものではない。
【
図1】本開示の一実施例に係る車両の概略図である。
【
図2】本開示の一実施例に係る車載ブルートゥースの接続方法のフローチャートである。
【
図3】本開示の一実施例に係る車載ブルートゥースの接続方法のフローチャートである。
【
図4】本開示の一実施例に係る車載ブルートゥースの接続方法のフローチャートである。
【
図5】本開示の一実施例に係る車載ブルートゥースの接続装置の構成図である。
【
図6】本開示の実施例に係る車載ブルートゥースの接続方法を実現するための電子機器のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面と組み合わせて本開示の例示的な実施例を説明し、理解を容易にするためにその中には本開示の実施例の様々な詳細事項が含まれており、それらは単なる例示的なものと見なされるべきである。したがって、当業者は、本開示の範囲及び精神から逸脱することなく、ここで説明される実施例に対して様々な変更と修正を行うことができることを認識されたい。同様に、明確及び簡潔にするために、以下の説明では、周知の機能及び構造の説明を省略する。
【0013】
以下、本開示の技術案が関する技術分野について簡単に説明する。
【0014】
車両のインターネット:車両のインターネットの概念はモノのインターネット、すなわち車両モノのインターネットに由来し、走行中の車両を情報感知対象として、次世代情報通信技術によって、車とX(すなわち車と車、人、道、サービスプラットフォーム)との間のネットワーク接続を実現し、車両全体の知能運転レベルを向上させ、ユーザに安全、快適、知能、効率的な運転感覚と交通サービスを提供し、同時に交通運行効率を高め、社会交通サービスの知能化レベルを向上させる。
【0015】
車両のインターネットとは、主に、車両上の車載機器が無線通信技術により、情報ネットワークプラットフォームのすべての車両動態情報を効果的に利用し、車両運行中に異なる機能サービスを提供することを意味する。車両のインターネットは、以下のいくつかの特徴を示していることがわかる:車両のインターネットは、車と車の間の間隔に保障を提供し、車の衝突事故が発生する確率を低減することができる。車両のインターネットは、車主のリアルタイムナビゲーションを支援し、他の車両やネットワークシステムとの通信を通じて、交通運行の効率を高めることができる。
【0016】
知能交通:知能交通は、先進的な科学技術(情報技術、コンピュータ技術、データ通信技術、センサ技術、電子制御技術、自動制御理論、オペレーティング学、人工知能など)を交通輸送、サービス制御、車両製造に効果的に総合的に活用し、車両、道路、使用者の3者間のつながりを強化し、安全を保障し、効率を高め、環境を改善し、エネルギーを節約する技術である。
【0017】
図1は本開示の一実施例に係る車両の概略図であり、
図1に示すように、以下、本開示の実施例の車両を説明する。本開示の実施例の車載ブルートゥースの接続方法は、乗用車、スポーツカー、ミニバン及びジープなどの様々な種類の車両に適用されることができ、車両には画像収集装置及び車載ブルートゥースが設けられており、ここで、画像収集装置は車内の画像を収集し、車載ブルートゥースは無線ブルートゥース技術を基礎として設計、開発された車内無線通信機器であり、車両の走行中に、ユーザはケーブルや電話クレードルを必要とせずに外界との通信を実現することができ、例えば、車載ブルートゥースを介して電話をかけたり受けたり、インスタント通信ソフトの情報を送受信したりすることができる。
【0018】
図2は、本開示の一実施例に係る車載ブルートゥースの接続方法のフローチャートであり、
図2に示すように、当該方法は以下のステップ201~204を含む。
【0019】
S201、車載ブルートゥースがオンになったことに応答して、運転手の第1の顔画像を取得する。
【0020】
選択的に、いくつかの実施例では、車両が始動した後、車載ブルートゥースを直接制御して自動的にオンにし、ブルートゥースデバイスの検索状態に入る。いくつかの実施例では、車両が始動した後、車載ブルートゥースを手動でオンにしてから、ブルートゥースデバイスの検索状態に入ることができる。
【0021】
車載ブルートゥースがオンになった後、画像収集装置を始動させ、当該画像収集装置によって運転手に対して画像収集を行って、運転手の第1の顔画像を取得する。選択的に、運転手の第1の顔画像を直接撮影してもよく、選択的に、運転手の位置の画像を撮影し、当該画像から運転手の第1の顔画像を抽出してもよい。
【0022】
いくつかの実施例では、画像収集装置を用いて第1の車内画像を収集し、第1の車内画像から運転手の位置の領域、すなわち運転領域を認識し、さらに運転領域の画像に対して顔検出を行って、運転手の第1の顔画像を抽出する。
【0023】
いくつかの実施例では、まず、画像収集装置の現在の撮影角度を確認し、現在の撮影角度が運転空間をカバーしていない場合、画像収集装置の撮影角度を運転空間に向けるように調整し、運転空間に対して画像収集を行い、現在の撮影角度が運転空間をカバーしている場合、直接運転空間に対して画像収集を行う。さらに、運転空間で示される領域の画像、すなわち運転領域の画像に対して顔検出を行って、運転手の顔画像、すなわち第1の顔画像を抽出する。
【0024】
選択的に、Adaboost学習アルゴリズムを用いて運転領域の画像に対して顔検出を行って、第1の顔画像を取得することができる。
【0025】
本開示の実施例では、画像収集装置は、車載カメラであってもよく、選択的に、画像収集装置は、車内のバックミラーの横に設けられてもよいし、センターコンソールの上部に設けられてもよい。
【0026】
S202、第1の顔画像に対して顔認識を行って、運転手に対応する第1の顔識別子を決定する。
【0027】
顔認識は、人の顔特徴情報に基づいてアイデンティティ認識を行う生物認識技術であり、顔認識によって第1の顔画像における顔特徴、すなわち運転手に対応する第1の顔識別子を抽出することができる。
【0028】
人間の顔は人体の他の生物的特徴(指紋、虹彩など)と同様に生まれつき、一意性とコピーされにくい良好な特性を有し、すなわち、顔識別子はアイデンティティ認証に使用されることができ、本開示において運転手の端末ブルートゥースを認識するのに必要な前提を提供する。
【0029】
第1の顔画像に対して顔認識を行って、顔特徴を抽出することができ、当該顔特徴に基づいて、運転手の顔識別子を取得することができる。いくつかの実施例では、顔識別子は直接抽出された顔特徴である。別の実施例では、予めマッチングすることにより、顔特徴と顔識別子とのマッピング関係を構築することができ、当該マッピング関係には、顔識別子としてユーザのアイデンティティ情報が記憶されることができる。当該アイデンティティ情報は、ユーザを一意に識別することができ、アイデンティティは、ソーシャルアカウント、メールボックス、携帯電話番号、アイデンティティ番号、及びユーザ名のうちの1つであってもよい。
【0030】
いくつかの実施例では、選択的に、第1の顔画像は、環境の明るさなどの条件の影響を受け、解像度も制限され、顔認識の精度を向上させるために、前処理を行う必要がある。本開示の実施例では、前処理は、光線補正、グレースケール変換、ヒストグラム均等化、正規化、幾何学的補正、フィルタリング、及びシャープ化などの1つまたは複数を含むことができる。選択的に、前処理は、顔認識の前に行われてもよいし、顔認識の後に行われてもよい。
【0031】
S203、第1の顔識別子に基づいて、顔識別子と端末のブルートゥース識別子との間の対応関係をクエリする。
【0032】
顔識別子と端末のブルートゥース識別子との間には対応関係があり、対応関係に基づいてデータベースにおける顔識別子に対応する端末のブルートゥース識別子を確認することができる。例えば、顔識別子1がブルートゥース識別子Aに対応し、顔識別子2がブルートゥース識別子Bに対応し、顔識別子3がブルートゥース識別子Cに対応する。
【0033】
本開示の実施例では、第1の顔識別子が取得された後、第1の顔識別子をクエリ条件として、顔識別子と端末のブルートゥース識別子との対応関係をクエリする。
【0034】
S204、第1の顔識別子にマッチングする第1のブルートゥース識別子がクエリされたことに応答して、第1のブルートゥース識別子に基づいて、第1のブルートゥース識別子に対応する第1の端末ブルートゥースとの間のブルートゥース接続を確立する。
【0035】
対応関係に基づいて第1の顔識別子に対応する端末のブルートゥース識別子が確認された場合、すなわち、第1の顔識別子にマッチングする第1のブルートゥース識別子がクエリされた場合、第1のブルートゥース識別子に基づいて、車載ブルートゥースと第1のブルートゥース識別子に対応する第1の端末ブルートゥースとの間のブルートゥース接続を確立する。
【0036】
いくつかの実施例では、顔特徴を顔識別子とする場合、異なる時刻の髪型やメイクの変化のため、認識された運転手の第1の顔識別子は、対応関係における運転手の顔識別子とわずかに異なる。本開示の実施例では、第1の顔識別子と対応関係における各顔識別子との類似度を比較して、類似度条件を満たすターゲット顔識別子を第1の顔識別子とし、さらに、対応関係におけるターゲット顔識別子に対応するブルートゥース識別子を第1の顔識別子にマッチングする第1のブルートゥース識別子とする。例えば、顔識別子2と第1の顔識別子とが類似度条件を満たす場合、識別子2に対応するブルートゥース識別子Bを、第1の顔識別子にマッチングする第1のブルートゥース識別子とする。選択的に、類似度条件は、予め設定された閾値であってもよく、類似度が予め設定された閾値より大きい場合、類似度条件を満たすと判定することができる。
【0037】
選択的に、ブルートゥースマッチングを行う時の端末ブルートゥースのデバイス名が重複する場合があるため、本開示の実施例では、ブルートゥース識別子は一意性を有する識別情報であってもよく、例えば、メディアアクセス制御(Media Access Control,MAC)アドレスであってもよく、したがって、対応関係に基づいて、第1のブルートゥース識別子に対応する第1の端末ブルートゥースを確認し、接続を確立するプロセスを開始することができ、接続を確立するプロセスを実行し、プロセス終了後、車載ブルートゥースと第1の端末ブルートゥースとの間の接続を確立し、さらに車載ブルートゥースと第1の端末ブルートゥースとの間の通信を実現することができる。
【0038】
本開示の実施例では、車載ブルートゥースがオンになったことに応答して、運転手の第1の顔画像を取得し、第1の顔画像に対して顔認識を行って、運転手に対応する第1の顔識別子を決定し、第1の顔識別子に基づいて、顔識別子と端末のブルートゥース識別子との間の対応関係をクエリし、第1の顔識別子にマッチングする第1のブルートゥース識別子がクエリされたことに応答して、第1のブルートゥース識別子に基づいて、第1のブルートゥース識別子に対応する第1の端末ブルートゥースとの間のブルートゥース接続を確立する。本開示は、車内に複数のペアリングされた端末ブルートゥースがある場合、運転手の端末ブルートゥースを正確に接続することができ、運転中に、非運転手の端末ブルートゥースが車載ブルートゥースに接続されることによる不便を回避し、ユーザ体験を最適化し、走行効率とブルートゥース接続効率を向上させる。
【0039】
いくつかのシナリオでは、ユーザがより良い体験をするために、端末ブルートゥースのオン時間が車載ブルートゥースのオン時間よりも遅い場合、端末ブルートゥースがオンになった後、車載ブルートゥースも端末ブルートゥースと自動的に接続される可能性がある。以下、このシナリオに対して、本開示の実施例に係る車載ブルートゥースの接続方法をさらに説明する。
【0040】
図3は、本開示の一実施例に係る車載ブルートゥースの接続方法のフローチャートであり、
図3に示すように、上記実施例に加えて、当該方法は、以下のステップS301~S303をさらに含む。
【0041】
S301、第2の端末の第2の端末ブルートゥースがオンになった後に第2の端末によって送信された接続要求を受信し、接続要求には第2の端末ブルートゥースの第2のブルートゥース識別子が含まれる。
【0042】
第2の端末ブルートゥースがオンになった後、第2の端末は車載ブルートゥースに接続要求を送信し、接続要求には第2の端末ブルートゥースの第2のブルートゥース識別子が含まれる。
【0043】
S302、車載ブルートゥースがブルートゥース接続の確立に成功しなかったことに応答して、第2のブルートゥース識別子に基づいて、対応関係をクエリする。
【0044】
車載ブルートゥースが端末ブルートゥースと接続を確立しなかった場合、接続要求における第2のブルートゥース識別子に基づいて対応関係をクエリし、第2のブルートゥース識別子にマッチングする第2の顔識別子をクエリできるか否かを判断する。
【0045】
S303、第2のブルートゥース識別子にマッチングする第2の顔識別子がクエリされ、かつ第2の顔識別子が第1の顔識別子と一致していることに応答して、第2の端末ブルートゥースとの間のブルートゥース接続を確立する。
【0046】
選択的に、本開示の実施例では、車載ブルートゥースと端末ブルートゥースとの第1回のペアリングに成功した場合、顔識別子とブルートゥース識別子との関連付けを確立し、さらに対応関係に追加するため、第2のブルートゥース識別子にマッチングする第2の顔識別子がクエリされた場合、第2のブルートゥース識別子に対応する第2の端末ブルートゥースが車載ブルートゥースとペアリングされたことを示す。
【0047】
第2の端末は運転手に対応する第1の端末である可能性があり、他の車内人員に対応する端末である可能性もあり、そのため、他の車内人員に対応する端末が車載ブルートゥースにアクセスすることを回避するために、第2のブルートゥース識別子にマッチングする第2の顔識別子がクエリされた後、第2の顔識別子と第1の顔識別子が一致しているか否かをさらに判断する必要があり、第2の顔識別子が第1の顔識別子と一致している場合、第2のブルートゥース識別子に対応する端末ブルートゥースは現在の車両の運転手に対応することを示し、さらに、車載ブルートゥースと第2の端末ブルートゥースとの間のブルートゥース接続を確立する。
【0048】
いくつかの実施例では、第2の顔識別子がクエリされなかった、すなわち、第2の端末ブルートゥースが車載ブルートゥースとペアリングされなかったことに応答して、接続要求の実行を拒否する。
【0049】
いくつかの実施例では、第2の顔識別子が第1の顔識別子と一致していない、すなわち、第2の端末ブルートゥースが運転手に属していないことに応答して、接続要求の実行を拒否する。
【0050】
いくつかの実施例では、第2の顔識別子がクエリされておらず、かつ第2の顔識別子が第1の顔識別子と一致していない、すなわち、第2の端末ブルートゥースが車載ブルートゥースとペアリングされておらず、かつ第2の端末ブルートゥースが運転手に属していないことに応答して、接続要求の実行を拒否する。
【0051】
本開示の実施例では、第2の端末の第2の端末ブルートゥースがオンになった後に第2の端末によって送信された接続要求を受信し、接続要求には第2の端末ブルートゥースの第2のブルートゥース識別子が含まれる。車載ブルートゥースがブルートゥース接続の確立に成功しなかったことに応答して、第2のブルートゥース識別子に基づいて、対応関係をクエリする。第2のブルートゥース識別子にマッチングする第2の顔識別子がクエリされ、かつ第2の顔識別子が第1の顔識別子と一致していることに応答して、第2の端末ブルートゥースとの間のブルートゥース接続を確立する。本開示は、車内に複数のペアリングされた端末ブルートゥースがある場合、運転手の端末ブルートゥースを正確に接続することができ、走行中に、非運転手の端末ブルートゥースが車載ブルートゥースに接続されることを回避し、ユーザ体験を最適化し、走行效率及ブルートゥース接続效率を向上させる。
【0052】
車載ブルートゥースの接続效率を向上させるために、車載ブルートゥースと端末ブルートゥースとの第1回のペアリングに成功した場合、顔識別子とブルートゥース識別子との対応関係を確立し、後続のクエリを容易にするためにデータベースに記憶する。
図4は、本開示の一実施例に係る車載ブルートゥースの接続方法のフローチャートであり、
図4に示すように、上記実施例に加えて、当該方法は以下のステップ401~404を含む。
【0053】
S401、車載ブルートゥースと第3の端末ブルートゥースとのペアリングに成功したことに応答して、第2の車内画像を収集し、第2の車内画像に基づいて車内人員の数を決定する。
【0054】
車載ブルートゥースと第3の端末ブルートゥースとのペアリングに成功した後、画像収集装置を用いて第2の車内画像を収集し、第2の車内画像に対して認識して、車内人員の数を決定する。
【0055】
選択的に、車内人員の数を正確に認識するために、第2の車内画像は車内のパノラマを可能な限り含む必要があり、そのため、画像収集装置の撮影角度を運転席と助手席の中心線に調整することができる。
【0056】
選択的に、車内人員の数を正確に認識するために、第2の車内画像を複数回収集して認識し、各枚の第2車内画像の車内人員の候補数を取得し、候補数の最頻値を車内人員の数とすることができる。例えば、第2の車内画像を5回収集して識別し、各枚の第2の車内画像から認識された車内人員の候補数は、それぞれ2、3、3、2、3であり、候補数の最頻値、すなわち3を車内人員の数とする。
【0057】
選択的に、セマンティック分割を用いて第2の車内画像を処理して、車内人員の数を認識することができる。
【0058】
S402、車内人員の数が1を超えることに応答して、第3の端末ブルートゥースの第3のブルートゥース識別子を表示する。
【0059】
車内人員の数が1を超える場合、第3の端末ブルートゥースに対応する人員は不確定であり、したがって、ターゲット車内人員の顔識別子を取得し、当該第3の端末ブルートゥースのブルートゥース識別子との対応関係を確立するために、第3の端末ブルートゥースに対応するターゲット車内人員をさらに決定する必要がある。
【0060】
いくつかの実施例では、センターコンソールはタッチスクリーン及び/又はディスプレイを有し、ユーザに第3の端末ブルートゥースの第3のブルートゥース識別子を表示することができる。別のいくつかの実施例では、音声再生によってユーザに第3の端末ブルートゥースの第3のブルートゥース識別子を表示することもできる。
【0061】
S403、第3の端末ブルートゥースに対応するターゲット車内人員がいるターゲット車内位置を受信する。
【0062】
選択的に、サーバは、ユーザによって入力された第3の端末ブルートゥースに対応するターゲット車内人員がいるターゲット車内位置を受信することができる。選択的に、ユーザが対話を入力する方式は、タッチ入力(例えば、スライド、クリックなど)、キーボード入力、音声入力などを含むが、これらに限定されない。
【0063】
S404、ターゲット車内位置に基づいて、ターゲット車内人員の第2の顔画像を取得し、第2の顔画像に対して顔認識を行って、ターゲット車内人員の第2の顔識別子を取得する。
【0064】
いくつかの実施例では、収集された第2の車内画像からターゲット車内位置の画像領域を認識し、ターゲット車内位置の画像領域から第2の顔画像を直接切り取る。
【0065】
いくつかの実施例では、ターゲット車内位置に基づいて、ターゲット車内人員の第2の顔画像を直接収集することができる。選択的に、画像収集装置の現在の撮影角度を取得し、現在の撮影角度がターゲット車内空間をカーバしていないことに応答して、画像収集装置の撮影角度をターゲット車内空間に向けるように調整し、ターゲット車内空間に対して画像収集を行って、第2の顔画像を取得する。
【0066】
さらに、第2の顔画像に対して顔認識を行って、ターゲット車内人員の第2の顔識別子を取得する。
【0067】
なお、上記第1の顔識別子の取得方法及び第1の顔識別子の説明は、ステップS404における第2の顔識別子の取得にも同様に適用され、ここでは説明を省略する。
【0068】
S405、第2の顔識別子と第3のブルートゥース識別子との間の関連付けを確立し、対応関係に追加する。
【0069】
第2の顔識別子と第3のブルートゥース識別子との間の関連付けを確立し、対応関係に追加し、後続のクエリを容易にするためにデータベースに記憶する。つまり、顔識別子とブルートゥース識別子との間の関連付けが発生するたびに、それを対応関係に追加し、これによって対応関係の継続的な更新を実現し、後続の対応関係のクエリをよりよくサポートする。
【0070】
いくつかの実施例では、人員の数が1であることに応答して、現在の車内人員がターゲット車内人員であり、第3のブルートゥース識別子に対応する第3の端末ブルートゥースが車内人員に属することを示す。車内人員の第3の顔画像を取得し、第3の顔画像に対して顔認識を行って、車内人員の第3の顔識別子を取得し、第3の顔識別子と第3のブルートゥース識別子との間の関連付けを確立し、対応関係に追加する。
【0071】
なお、上記第2の顔画像の取得プロセス及び第1の顔識別子の説明は、ステップS405における第3の顔画像の取得にも同様に適用され、ここでは説明を省略する。
【0072】
本開示の実施例は、対応関係の継続的な更新を実現し、後続の対応関係のクエリをよりよくサポートし、ユーザ体験を最適化し、ブルートゥース接続効率及び走行効率を向上させることができる。
【0073】
図5は、本開示の一実施例に係る車載ブルートゥースの接続装置の構成図であり、
図5に示すように、車載ブルートゥースの接続装置500は、車載ブルートゥースがオンになったことに応答して、運転手の第1の顔画像を取得するための取得モジュール510は、第1の顔画像に対して顔認識を行って、運転手に対応する第1の顔識別子を決定するための決定モジュール520と、第1の顔識別子に基づいて、顔識別子と端末のブルートゥース識別子との間の対応関係をクエリするためのクエリモジュール530と、第1の顔識別子にマッチングする第1のブルートゥース識別子がクエリされたことに応答して、第1のブルートゥース識別子に基づいて、第1のブルートゥース識別子に対応する第1の端末ブルートゥースとの間のブルートゥース接続を確立するための接続モジュール540と、を含む。
【0074】
本開示は、車内に複数のペアリングされた端末ブルートゥースがある場合、運転手の端末ブルートゥースを正確に接続することができ、運転中に、非運転手の端末ブルートゥースが車載ブルートゥースに接続されることによる不便を回避し、ユーザ体験を最適化し、走行効率とブルートゥース接続効率を向上させる。
【0075】
なお、上記車載ブルートゥースの接続方法の実施例の説明は、当該実施例の車載ブルートゥースの接続装置にも適用され、ここでは説明を省略する。
【0076】
さらに、本開示の実施例の可能な一実現形態では、接続モジュール540は、さらに、第2の端末の第2の端末ブルートゥースがオンになった後に第2の端末によって送信された接続要求を受信し、接続要求には第2の端末ブルートゥースの第2のブルートゥース識別子が含まれ、車載ブルートゥースがブルートゥース接続の確立に成功しなかったことに応答して、第2のブルートゥース識別子に基づいて、対応関係をクエリし、第2のブルートゥース識別子にマッチングする第2の顔識別子がクエリされ、かつ第2の顔識別子が第1の顔識別子と一致していることに応答して、第2の端末ブルートゥースとの間のブルートゥース接続を確立する。
【0077】
さらに、本開示の実施例の可能な一実現形態では、接続モジュール540は、さらに、第2の顔識別子がクエリされなかったこと及び/又は第2の顔識別子が第1の顔識別子と一致していないことに応答して、接続要求の実行を拒否する。
【0078】
さらに、本開示の実施例の可能な一実現形態では、取得モジュール510は、さらに、第1の車内画像を収集し、第1の車内画像から運転領域を認識し、運転領域から第1の顔画像を抽出する。
【0079】
さらに、本開示の実施例の可能な一実現形態では、取得モジュール510は、さらに、画像収集装置の現在の撮影角度を取得し、現在の撮影角度が運転空間をカーバしていないことに応答して、画像収集装置の撮影角度を運転空間に向けるように調整し、運転空間に対して画像収集を行って、第1の顔画像を取得する。
【0080】
さらに、本開示の実施例の可能な一実現形態では、車載ブルートゥースの接続装置は、更新モジュール550をさらに含み、更新モジュール550は、車載ブルートゥースと第3の端末ブルートゥースとのペアリングに成功したことに応答して、第2の車内画像を収集し、第2の車内画像に基づいて車内人員の数を決定し、車内人員の数が1を超えることに応答して、第3の端末ブルートゥースの第3のブルートゥース識別子を表示し、第3の端末ブルートゥースに対応するターゲット車内人員がいるターゲット車内位置を受信し、ターゲット車内位置に基づいて、ターゲット車内人員の第2の顔画像を取得し、第2の顔画像に対して顔認識を行って、ターゲット車内人員の第2の顔識別子を取得し、第2の顔識別子と第3のブルートゥース識別子との間の関連付けを確立し、対応関係に追加する。
【0081】
さらに、本開示の実施例の可能な一実現形態では、更新モジュール550は、さらに、人員の数が1であることに応答して、車内人員の第3の顔画像を取得し、第3の顔画像に対して顔認識を行って、車内人員の第3の顔識別子を取得し、第3の顔識別子と第3のブルートゥース識別子との間の関連付け確立し、対応関係に追加する。
【0082】
本開示の実施例によれば、本開示は、電子機器、及び読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
本開示の実施例によれば、本開示は、コンピュータプログラムをさらに提供し、コンピュータプログラムはプロセッサによって実行される場合、本開示の上記実施例によって提案される車載ブルートゥースの接続方法を実現する。
【0083】
図6は、本開示の実施例を実行するための例示的な電子機器600の概略ブロック図である。電子機器は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、ブレードサーバ、大型コンピュータ、及び他の適切なコンピュータなどの様々な形態のデジタルコンピュータを表すことを目的とする。電子機器は、パーソナルデジタル処理、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、及び他の同様のコンピューティングデバイスなどの様々な形態のモバイルデバイスを表すこともできる。本明細書で示される部品、それらの接続と関係、及びそれらの機能は、単なる例であり、本明細書の説明及び/又は要求される本開示の実現を制限することを意図したものではない。
【0084】
図6に示すように、電子機器600は、読み取り専用メモリ(ROM)602に記憶されているコンピュータプログラムまたは記憶ユニット608からランダムアクセスメモリ(RAM)603にロードされたコンピュータプログラムに従って様々な適切な動作および処理を実行する計算ユニット601を含む。RAM603には、電子機器600の動作に必要な各種のプログラムやデータも記憶されてもよい。計算ユニット601、ROM602、およびRAM603は、バス604を介して互いに接続されている。パス604には、入力/出力(I/O)インターフェース605も接続されている。
【0085】
電子機器600の複数のコンポーネントはI/Oインタフェース605に接続され、キーボード、マウスなどの入力ユニット606、各タイプのディスプレイ、スピーカなどの出力ユニット607、磁気ディスク、光ディスクなどの記憶ユニット608、およびネットワークカード、モデム、無線通信トランシーバなどの通信ユニット609を含む。通信ユニット609は、電子機器600が、インターネットなどのコンピュータネットワークおよび/または各種の電信ネットワークを介して他のデバイスと情報/データを交換することを可能にする。
【0086】
計算ユニット601は、処理および計算能力を有する様々な汎用および/または専用の処理コンポーネントであってもよい。計算ユニット601のいくつかの例は、中央処理ユニット(CPU)、グラフィック処理ユニット(GPU)、各種の専用の人工知能(AI)計算チップ、各種のマシン運転学習モデルアルゴリズムの計算ユニット、デジタル信号プロセッサ(DSP)、およびいずれかの適切なプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラなどを含むが、これらに限定されない。計算ユニット601は、前文に記載された各方法及び処理、例えば、車載ブルートゥースの接続方法を実行する。例えば、いくつかの実施例では、車載ブルートゥースの接続方法を、記憶ユニット608などの機械読み取り可能な媒体に有形的に含まれるコンピュータソフトウェアプログラムとして実現することができる。いくつかの実施例では、コンピュータプログラムの一部または全部はROM602および/または通信ユニット609を介して電子機器600にロードおよび/またはインストールされてもよい。コンピュータプログラムがRAM603にロードされ、計算ユニット601によって実行される場合、前文に記載された車載ブルートゥースの接続方法の1つまたは複数のステップが実行されてもよい。代替的に、他の実施例では、計算ユニット601は車載ブルートゥースの接続方法を実行するように、他のいずれかの適切な方式(例えば、ファームウェアを介して)によって構成されてもよい。
【0087】
本明細書で上記記載されたシステムと技術の様々な実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、コンプレックス・プログラマブル・ロジック・デバイス(CPLD)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はそれらの組み合わせで実現することができる。これらの様々な実施形態は、1つ又は複数のコンピュータプログラムで実施されることを含むことができ、当該1つ又は複数のコンピュータプログラムは、少なくとも1つのプログラマブルプロセッサを含むプログラム可能なシステムで実行及び/又は解釈されることができ、当該プログラマブルプロセッサは、特定用途向け又は汎用プログラマブルプロセッサであってもよく、ストレージシステム、少なくとも1つの入力装置、及び少なくとも1つの出力装置からデータ及び命令を受信し、データ及び命令を当該ストレージシステム、当該少なくとも1つの入力装置、及び当該少なくとも1つの出力装置に伝送することができる。
【0088】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで書くことができる。これらのプログラムコードは、プロセッサ又はコントローラによって実行された際に、フローチャート及び/又はブロック図に規定された機能/操作が実施されるように、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供されてもよい。プログラムコードは、完全に機械上で実行されるか、又は部分的に機械上で実行されるか、又はスタンドアロンソフトウェアパッケージとして、部分的に機械上で実行され、部分的にリモート機械上で実行されるか、又は完全にリモート機械又はサーバ上で実行されてもよい。
【0089】
本開示のコンテクストでは、機械読み取り可能な媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによって使用されるために、又は命令実行システム、装置、またはデバイスと組み合わせて使用するためのプログラムを含むか、又は記憶することができる有形の媒体であってもよい。機械読み取り可能な媒体は、機械読み取り可能な信号媒体または機械読み取り可能な記憶媒体であってもよい。機械読み取り可能な媒体は、電子的、磁気的、光学的、電磁気的、赤外線的、又は半導体システム、装置又はデバイス、または上記内容のいずれかの適切な組み合わせを含むことができるが、これらに限定されない。機械読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数のラインに基づく電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学記憶装置、磁気記憶装置、または上記内容のいずれかの適切な組み合わせを含む。
【0090】
ユーザとのインタラクションを提供するために、コンピュータ上でここで説明されているシステム及び技術を実施することができ、当該コンピュータは、ユーザに情報を表示するためのディスプレイ装置(例えば、CRT(陰極線管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)と、キーボード及びポインティングデバイス(例えば、マウス又はトラックボール)とを有し、ユーザは、当該キーボード及び当該ポインティングデバイスによって入力をコンピュータに提供することができる。他の種類の装置も、ユーザとのインタラクションを提供することができ、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形式のセンシングフィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバック)であってもよく、任意の形式(音響入力と、音声入力、または、触覚入力とを含む)でユーザからの入力を受信することができる。
【0091】
ここで説明されるシステム及び技術は、バックエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、データサーバとする)、又はミドルウェアコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、アプリケーションサーバ)、又はフロントエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、グラフィカルユーザインタフェース又はウェブブラウザを有するユーザコンピュータ、ユーザは、当該グラフィカルユーザインタフェース又は当該ウェブブラウザによってここで説明されるシステム及び技術の実施方式とインタラクションできる)、又はこのようなバックエンドコンポーネントと、ミドルウェアコンポーネントと、フロントエンドコンポーネントのいずれかの組み合わせを含むコンピューティングシステムで実行することができる。いずれかの形態又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)によってシステムのコンポーネントを相互に接続することができる。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク(LAN)と、ワイドエリアネットワーク(WAN)と、インターネットと、を含む。
【0092】
コンピュータシステムは、クライアントとサーバを含むことができる。クライアントとサーバは、一般に、互いに離れており、通常に通信ネットワークを介してインタラクションする。対応するコンピュータ上で実行され、互いにクライアント-サーバ関係を有するコンピュータプログラムによってクライアントとサーバとの関係が生成される。
【0093】
なお、上記に示される様々な形態のフローを使用して、ステップを並べ替え、追加、又は削除することができると理解されたい。例えば、本開示に記載されている各ステップは、並列に実行されてもよいし、順次実行されてもよいし、異なる順序で実行されてもよいが、本開示で開示されている技術案が所望の結果を実現することができれば、本明細書では限定されない。
【0094】
上記具体的な実施形態は、本開示の保護範囲を制限するものではない。当業者は、設計要求と他の要因に応じて、様々な修正、組み合わせ、サブコンビネーション、及び代替を行うことができると理解されたい。任意の本開示の精神と原則内で行われる修正、同等の置換、及び改善などは、いずれも本開示の保護範囲内に含まれなければならない。