(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022123576
(43)【公開日】2022-08-24
(54)【発明の名称】施解錠制御装置
(51)【国際特許分類】
E05B 47/00 20060101AFI20220817BHJP
【FI】
E05B47/00 J
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021020968
(22)【出願日】2021-02-12
(71)【出願人】
【識別番号】519055788
【氏名又は名称】株式会社ビットキー
(74)【代理人】
【識別番号】100151448
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 孝博
(74)【代理人】
【識別番号】230121016
【弁護士】
【氏名又は名称】小笠原 匡隆
(72)【発明者】
【氏名】藤山 祐介
(72)【発明者】
【氏名】江尻 祐樹
(57)【要約】
【課題】
扉に設置するときにより簡便に設置が可能な施解錠制御装置を提供する。
【解決手段】
扉の表面に設けられたサムターンに連結され、前記サムターンを施錠又は解錠する方向の少なくともいずれかに回動するように構成されたホルダと、前記ホルダに連結され、外部からの無線信号の受信に応じて前記ホルダが前記サムターンを施錠又は解錠する方向の少なくともいずれかに回動させるように構成された回動ユニットと、前記ホルダの少なくとも一部と前記回動ユニットの少なくとも一部をその内側に収容するように構成された本体ケースと、前記扉の表面に取り付けられることによって前記ホルダを支持し、前記扉の表面から前記ホルダまでの距離を調節するために、前記扉の表面に対して垂直な方向に移動可能に構成された支持体と、を含む施解錠制御装置である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
扉の表面に設けられたサムターンに連結され、前記サムターンを施錠又は解錠する方向の少なくともいずれかに回動するように構成されたホルダと、
前記ホルダに連結され、外部からの無線信号の受信に応じて前記ホルダが前記サムターンを施錠又は解錠する方向の少なくともいずれかに回動させるように構成された回動ユニットと、
前記ホルダの少なくとも一部と前記回動ユニットの少なくとも一部をその内側に収容するように構成された本体ケースと、
前記扉の表面に取り付けられることによって前記ホルダを支持し、前記扉の表面から前記ホルダまでの距離を調節するために、前記扉の表面に対して垂直な方向に移動可能に構成された支持体と、
を含む施解錠制御装置。
【請求項2】
前記本体ケースに連結され、前記本体ケースの外側面を被覆するように前記本体ケースに対して着脱可能に構成された本体カバーと、
前記本体ケースに連結され、前記ホルダを被覆するように前記本体ケースに対して着脱可能に構成されたホルダカバーと、
を含む請求項1に記載の施解錠制御装置。
【請求項3】
前記支持体は、前記回動ユニットに対して電力を供給するためのバッテリを収容するように構成されたバッテリ収容部を含み、
前記本体カバーは、前記本体ケースに連結されることによって前記バッテリと前記バッテリ収容部を被覆するように構成された、
請求項2に記載の施解錠制御装置。
【請求項4】
前記バッテリは、前記バッテリ収容部に対して抜き差し可能な二次電池である、請求項3に記載の施解錠制御装置。
【請求項5】
前記本体カバーは、前記ホルダが前記サムターンに連結された状態において、前記本体ケースから着脱可能に構成された、請求項2~4のいずれか一項に記載の施解錠制御装置。
【請求項6】
前記ホルダに連結され、前記サムターンを施錠又は解錠する方向の少なくともいずれかに前記ホルダを手動により回動さるように構成されたつまみを含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の施解錠制御装置。
【請求項7】
前記本体カバーは、前記ホルダが前記サムターンに連結された状態において、前記本体ケースから着脱可能に構成され、
前記つまみは、前記本体ケースからの本体カバーの取り外しと共に、前記ホルダから取り外されるように構成された、
請求項6に記載の施解錠制御装置。
【請求項8】
前記回動ユニットは、受信した前記無線信号に基づいて駆動され、バッテリからの電力の供給を受けるように構成されたモータを含み、
前記ホルダは、前記モータの駆動によって前記サムターンを施錠又は解錠する方向の少なくともいずれかに回動させるように構成された、
請求項1~7のいずれか一項に記載の施解錠制御装置。
【請求項9】
前記本体ケースは、前記扉の表面に対して垂直な方向に沿うように構成されたレールを含み、
前記支持体は前記レールに沿って移動される、
請求項1~8のいずれか一項に記載の施解錠制御装置。
【請求項10】
前記支持体は、その表面の少なくとも一部に、前記扉の表面に対して垂直な方向に沿って連続して形成された複数の嵌合孔を含み、
前記本体ケースに連結された嵌合突起が前記複数の嵌合孔のいずれかに嵌合することにより、前記支持体の移動が規制される、請求項1~9のいずれか一項に記載の施解錠制御装置。
【請求項11】
前記ホルダは、
前記サムターンを挟み込むように構成された一対のサムターンホルダと、
前記一対のサムターンホルダの幅を前記サムターンの厚みに合わせて調節するための調節部材と、
を含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の施解錠制御装置。
【請求項12】
前記本体ケースは、前記ホルダを内部に収容するように構成されたホルダ収容部を含み、
前記ホルダが前記ホルダ収容部に収容された状態において、前記ホルダが前記ホルダ収容部に対して前記扉の表面に対して水平な方向に移動できるように、前記ホルダ収容部の幅は前記ホルダの幅よりも所定幅だけ大きくなるように構成された、
請求項1~11のいずれか一項に記載の施解錠制御装置。
【請求項13】
前記支持体は、前記扉の表面に対して固定具によって取り付けられる、請求項1~12のいずれか一項に記載の施解錠制御装置。
【請求項14】
前記固定具は、両面テープ、ビス、ネジ及びそれらの組み合わせの少なくともいずれかである、請求項13に記載の施解錠制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、扉のサムターンに連結して使用される施解錠制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、玄関等の扉に対して、その施錠や解錠をするために、主に室内側の扉の表面にサムターンが設置され、このようなサムターンに対して遠隔操作によって施解錠をすることが可能な施解錠制御装置が知られている。例えば、特許文献1には、遠隔操作により扉を施錠又は開錠する電子錠であって、サムターンを回転させて扉を施錠又は開錠する第1の回転体と、第1の回転体に係合され、第1の回転体の第1の回転部材を回転動作させる駆動部と、把持部を有し、第1の回転体と係合され、第1の回転体の第2の回転部材を回転動作させる第2の回転体とを備える電子錠が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、上記のような技術を踏まえ、本開示では、扉に設置するときにより簡便に設置が可能な施解錠制御装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様によれば、「扉の表面に設けられたサムターンに連結され、前記サムターンを施錠又は解錠する方向の少なくともいずれかに回動するように構成されたホルダと、前記ホルダに連結され、外部からの無線信号の受信に応じて前記ホルダが前記サムターンを施錠又は解錠する方向の少なくともいずれかに回動させるように構成された回動ユニットと、前記ホルダの少なくとも一部と前記回動ユニットの少なくとも一部をその内側に収容するように構成された本体ケースと、前記扉の表面に取り付けられることによって前記ホルダを支持し、前記扉の表面から前記ホルダまでの距離を調節するために、前記扉の表面に対して垂直な方向に移動可能に構成された支持体と、を含む施解錠制御装置」が提供される。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、扉に設置するときにより簡便に設置が可能な施解錠制御装置を提供することができる。
【0007】
なお、上記効果は説明の便宜のための例示的なものであるにすぎず、限定的なものではない。上記効果に加えて、又は上記効果に代えて、本開示中に記載されたいかなる効果や当業者であれば明らかな効果を奏することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本開示の施解錠制御装置1の前方斜視図である。
【
図2】
図2は、本開示の施解錠制御装置1が扉2に設置される様子を概念的に示す図である。
【
図3】
図3は、本開示の施解錠制御装置1の分解斜視図である。
【
図4】
図4は、本開示の施解錠制御装置1のうち本体カバー11が本体ケース12から取り外された状態を示す斜視図である。
【
図5】
図5は、本開示の施解錠制御装置1のうち本体カバー11が本体ケース12から取り外された状態を示す斜視図である。
【
図6】
図6は、本開示の施解錠制御装置1のうち支持体20が移動される様子を概念的に示す図である。
【
図7】
図7は、本開示の施解錠制御装置1のうち本体カバー11と支持体外側カバー18を取り外した状態の前方斜視図である。
【
図8】
図8は、本開示の施解錠制御装置1のうち本体カバー11と支持体外側カバー18を取り外した状態の前方斜視図である。
【
図9】
図9は、本開示の施解錠制御装置1のうち回動ユニット15とホルダ17の前方斜視図である。
【
図10】
図10は、本開示の施解錠制御装置1のうちホルダ17のA-A’断面図である。
【
図11】
図11は、本開示の施解錠制御装置1の底面図である。
【
図12】
図12は、本開示の施解錠制御装置1の後方斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
添付図面を参照して本開示の様々な実施形態を説明する。なお、図面における共通する構成要素には同一の参照符号が付されている。
【0010】
本開示に係る施解錠制御装置1は、例えば扉のサムターンに連結するように設置され、無線信号の受信に基づいて、当該サムターンを施錠又は解錠する方向に回動させるものである。
図1は、本開示の施解錠制御装置1の前方斜視図である。具体的には、
図1は、上記のとおり、扉のサムターンに連結するように設置される施解錠制御装置1の一例を示す図である。
【0011】
図1によると、本開示に係る施解錠制御装置1は、本体10、支持体20及びつまみ30を含む。本体10は、その内部に扉の表面に設けられたサムターンに連結され当該サムターンを施錠又は解錠する方向の少なくともいずれかに回動するためのホルダや、外部からの無線信号の受信に応じて当該ホルダを回動させるための回動ユニットや、当該ホルダの少なくとも一部や当該回動ユニットの少なくとも一部等を収容するための本体ケース等を含む。また、支持体20は、扉の表面に取り付けられて、扉表面からホルダまでの距離を調節するように、扉表面に対して垂直な方向に移動可能にホルダを支持する。また、つまみ30は、本体10の外側に設置され、ホルダに連結されることによって手動でサムターンを施錠又は解錠する方向に回動させることを可能にする。
【0012】
なお、本開示においては、説明の便宜のため「支持体20が移動する」と表現する。しかし、これは、ただ単に支持体20と他の構成要素との位置関係が相対的に変化していることを意味しているに過ぎない。つまり、「支持体20が移動する」という表現は、支持体20に対して他の構成要素が移動する場合も含みうる。
【0013】
図2は、本開示の施解錠制御装置1が扉2に設置される様子を概念的に示す図である。具体的には、
図2は、扉2の室内空間側に設置される場合の例を示す図である。
図2によると、扉2は、室内空間側の表面に扉を開閉するためのノブ4が設置される。そして、扉2の室内空間側の表面でありノブ4の近傍付近に、扉2の施錠及び解錠するためのサムターン3が設置されている。本開示の施解錠制御装置1は、典型的には、扉2の室内空間側に、サムターン3を被覆するように設置される。このとき、施解錠制御装置1の本体10に含まれるホルダがサムターン3に連結され、かつ支持体20が扉2の表面に直接又は台座5を介して取り付けられる。
【0014】
ここで、
図2に一例として示す通り、サムターン3やノブ4は、扉2の表面から突き出るように設置された台座5の上に構成されることがある。このような台座5に関して、扉2の種類や構造等に応じて、そもそも台座5が設置されておらず扉2の表面に直接サムターン3が取り付けられたものもあれば、扉2の表面から突き出た高さは様々である。つまり、扉2の種類や構造等に応じて、扉2の表面からサムターン3までの距離は様々である。そのため、本開示の施解錠制御装置1は、扉2の表面に取り付けられる支持体20を扉2の表面に対して垂直な方向に移動可能に構成することによって、扉2の表面からサムターン3の距離に応じてホルダの位置を調節可能にしている。
【0015】
なお、
図2の例においては、扉2の表面に支持体20を直接取り付ける場合を挙げたが、台座5を介して間接的に取り付ける場合であっても同様である。その場合、台座5からサムターン3までの距離に応じて支持体20の垂直方向に移動可能にすることにより、ホルダの位置が調節可能になる。
【0016】
図3は、本開示の施解錠制御装置1の分解斜視図である。具体的には、
図3は、施解錠制御装置1に含まれる本体10及び支持体20の具体的な構成を説明するための図である。
図3によれば、本体10は、サムターン3に連結されるホルダ17と、サムターン3が施錠又は解錠される方向(方向D2又はD3)の少なくともいずれかの方向にホルダ17を回動させるための駆動力を当該ホルダ17に付与するための回動ユニット15と、当該回動ユニット15の上方(扉表面に反する方向)及びホルダ17の上方(サムターン3に反する方向)をそれぞれ収容するための本体ケース12と、本体ケース12に対して着脱可能に本体ケースの外側面を被覆するように連結された本体カバー11を少なくとも含む。また、本体10は、上記構成要素以外にも、ホルダ17の下方(サムターン3を挟み込む部分に相対する位置)を被覆するように本体ケース12に対して着脱可能に連結されるホルダカバー14と、支持体20の外側面を被覆するように本体ケース12に対して着脱可能に連結される支持体外側カバー18とを含んでもよい。
【0017】
本体ケース12は、扉2の表面に対して垂直な方向(方向D1)に沿う視点で見た場合に、同方向に所定の厚みを有する縦長楕円形状をし、その略半分の領域にホルダ17を収容し、残りの半分の領域に回動ユニット15及び支持体20を収容するように構成されている。ホルダ17は、本体カバー11に対して回転可能に連結されたつまみ30の回転軸の先端側を、ホルダ17嵌合することによって、本体ケース12に収容される。また、回動ユニット15は、本体ケースに対してネジ(図示しない)などの固定具を用いて、移動不可能に固定される。さらに、本体ケース12は、支持体20を扉2の表面に対して垂直な方向D1にスライド可能に連結するためのレールを含む。当該レールは、本体ケース12の端部に、本体ケース12(本体ケース12の扉2の表面と平行に設置される面)に対して垂直な方向D1に延伸するように構成される。
【0018】
本体カバー11は、方向D1に沿う視点で見た場合に、本体ケース12と同様の縦長楕円形状をし、その外形は本体ケース12に対して所定分大きく形成される。これにより、本体カバー11は、本体ケース12に対して連結されたときに、本体ケース12及び支持体20のバッテリ収容部(後述)を被覆することが可能である。また、本体カバー11には、ホルダ17が収容される領域に対応する位置に、つまみ30が本体カバー11に対して回転可能に設置される。
【0019】
ホルダカバー14は、本体ケース12においてホルダ17が終了される領域の外形に沿うような形状で形成され、本体ケース12の当該領域に嵌合するように取り付けられて、ホルダ17を被覆する。このようなホルダカバー14は、ホルダ17の本体ケース12に収容されていない部分を被覆し、外部から見た時の意匠性を高めるとともに、当該部分に対する不正等を防止することができる。
【0020】
支持体外側カバー18は、略筒状をした支持体20の外形に沿うような形状で形成され、本体ケース12のレール近傍に嵌合するように取り付けられ、支持体20を被覆する。このような支持体外側カバー18は、支持体20の少なくとも一部を被覆し、外部から見た時の意匠性を高めるとともに、当該部分に対する不正等を防止することができる。
【0021】
また、
図3によれば、支持体20は、本体ケース12のレールに沿って、扉2の表面に対して垂直な方向D1にスライド移動が可能に連結されている。支持体20は、その底面側が扉2の表面に設置されることによって、連結された本体10を支持する。当該支持体20は、扉2の表面に対して垂直な方向D1に沿って伸延する略筒状の形状により形成され、内部に他の構成要素を収容可能な収容構造(例えば、バッテリ収容部)を含む。当該収容構造の内部には、そこに収容されることで支持体20の移動とともに移動するバッテリ22を含む。このようなバッテリ22としては、外部からの電力供給を受けることで繰り返し充電が可能な二次電池が好ましいが、特にこれに限るわけではなく一次電池であっても好適に利用することが可能である。また、モーターや電子部品等に電力を共有するためにバッテリ22は用いられるが、このような電力の供給はバッテリ22に代えて、外部電源から電源コネクタを介して直接供給することも可能である。
【0022】
図4は、本開示の施解錠制御装置1のうち本体カバー11が本体ケース12から取り外された状態を示す斜視図である。具体的には、
図4は、バッテリ22の収容構造及びつまみ30の連結構造を示すための図である。
図4によると、本体ケース12は、支持体20が収容される領域に、支持体20の外形に沿うように開口121が形成され、当該開口121とレール124によって支持体収容部122が形成される。そして、この支持体収容部122の内部に、扉2の表面に対して垂直な方向D1にスライド移動が可能なように支持体20が収容される。ここで、支持体20は、支持体収容部122の内部に収容される中空の略筒状に形成された支持体ケース21と、当該支持体ケース21の扉2側に設置された支持体内側カバー(
図4においては図示しない)を含む。このうち、支持体ケース21には、筒状に形成された扉2とは反対側の端部に開口211が形成される。そして、中空に形成された支持体ケース21の内部に当該開口211を介して他の構成要素を収容可能な収容構造が形成される。本開示においては、当該収容構造は、バッテリ22を抜き差し可能に収容するためのバッテリ収容部212として利用される。
【0023】
本体カバー11は、その長手方向の略中央付近に、本体ケース12の係止孔129に挿入される係止片111を含む。当該係止片111は、その本体カバー11に弾性的に形成され、かつ先端に係止爪を有する。そのため、本体カバー11が本体ケース12を被覆するとき、係止片111が弾性的に変形して、本体ケース12の係止孔129に挿入され、先端の係止爪が係止孔129の周縁に引っかかることによって、本体カバー11は本体ケース12に対して連結される。一方、本体カバー11を本体ケース12から取り外すときは、この係止片111の周辺に荷重を加えて係止片111を弾性的に変形させ、係止孔129から係止片111を抜き出すことで、本体カバー11は本体ケースから取り外される。なお、このような係止片111及び係止孔129は、互いに対応する位置に複数設けられてもよい。また、本体カバー11を本体ケース12に対して着脱自在に連結する方法として、係止片111と係止孔129を使用する方法を説明したが、当然他の方法であってもよい。
【0024】
本体カバー11は、上記のとおり、係止片111及び係止孔129によって、本体ケース12に対して着脱自在に取り付けられる。また、本体カバー11は、本体ケース12の支持体収容部122の外形に沿うように形成されるため、バッテリ22及び支持体ケース21の開口211を被覆することが可能である。そのため、バッテリ22は、本体カバー11を本体ケース12から取り外すことによって、支持体ケース21のバッテリ収容部212から取り出すことが可能である。
【0025】
ここで、本体カバー11には、
図4に示す通り、本体ケース12のホルダ17を終了する領域に対応する位置に、つまみ30が取り付けられている。
図5は、本開示の施解錠制御装置1のうち本体カバー11が本体ケース12から取り外された状態を示す斜視図である。具体的には、
図5は、本体カバー11に対するつまみ30の取り付け構造、およびホルダ17に対するつまみ30の連結構造を示す図である。
【0026】
図5によると、つまみ30のほぼ中央にホルダ17の方向に向かって形成された回転軸の端部に、本体カバー11の背面から、ワッシャー313を介して、ネジ312によってつまみ先端部材311が固定される。このとき、つまみ30の回転軸は、本体カバー11の回転軸挿入孔(
図5において図示されていない)に挿入され、つまみ30は回転軸挿入孔の幅よりも大きく形成されたつまみ先端部材311によって、本体カバー11を挟み込むように固定される。これによって、つまみ30は、本体カバー11に対して回動可能に取り付けられる。
【0027】
他方、つまみ先端部材311は、本体カバー11の背面から突出するように回転軸に対して固定される。そして、本体カバー11が本体ケース12に対して取り付けられたとき、つまみ先端部材311は、本体ケース12に形成された開口123に挿入され、ホルダの回転軸の延長線上にあるつまみ収容部171に形成されたつまみ収容孔172に嵌合する。ここで、つまみ先端部材311の突出した部分の外形は、長手方向の距離がS1で短手方向の距離がS2の略多角形状に形成される。また、つまみ先端部材311が嵌合するつまみ収容孔172の外形も、つまみ先端部材311の外形に対応するように長手方向の距離がS1’で短手方向の距離がS2’の略多角形状に形成される。したがって、つまみ先端部材311がつまみ収容孔172に嵌合されると、つまみ30を回動させることによってホルダ17も一緒に回動させることが可能となる。このように、つまみ30を手動でサムターン3を施錠又は解錠する方向に回動させることで、ホルダ17及びホルダ17に連結されたサムターン3も一緒に回動させることが可能となる。また、つまみ先端部材31の長手方向の辺の長さ(距離)S1と短手方向の辺の長さ(距離)S2は、互いに異なる長さである。同様に、つまみ収容孔172の外形も、その長手方向の辺の長さ(距離)S1’と短手方向の辺の長さ(距離)S2’は、互いに異なる長さである。また、これに限らず、つまみ先端部材31とつまみ収容孔172の外形の形状の各辺が同じ長さで正方形に形成することも可能である。しかし、本来、つまみ30が縦方向になるように設置されつまみ収容孔172に連結されていたにもかかわらず、本体カバー11を本体ケース12から取り外したときに使用者が不用意につまみ30を回転(例えば90度)させてしまうことがある。その後、そのまま再び本体カバー11を本体ケース12に取り付けると、つまみ先端部材31とつまみ収容孔172の外形の形状が正方形であれば、つまみ30が本来の角度ではなく90度回転した状態であるにも関わらず、取り付け可能となってしまう。このような、不都合を回避するために、上記のとおり、長手方向の辺の長さ(距離)S1と短手方向の辺の長さ(距離)S2、及び長手方向の辺の長さ(距離)S1’と短手方向の辺の長さ(距離)S2’は、互いに異なる長さにするのが好ましい。また、つまみ先端部材31やつまみ収容孔172の外形の形状は、あくまで一例であって、互いに円形に形成し、突起と孔を組み合わせて形成するなど、他の方法であってもよい。
【0028】
なお、
図5の例においては、本体カバー11は、施解錠制御装置1の使用状態において、つまりホルダ17がサムターン3に連結され、バッテリがバッテリ収容部に収容された状態において、本体ケース12から着脱可能に構成されている。また、つまみ30は、本体カバー11に対して取り付けられているため、本体カバー11の着脱と共にホルダ17から取り外すことが可能である。例えば、不正の目的で扉2に貫通孔を開けて、その穴から手を差し込んで手動でつまみ30を回動させるような場合が考えられる。しかし、このような場合であっても、例えば外出時は、本体カバー11をつまみ30と共に本体ケース12から取り外すことによって、このような不正を効果的に防止することが可能となる。
【0029】
図6は、本開示の施解錠制御装置1のうち支持体20が移動される様子を概念的に示す図である。具体的には、
図6は、支持体20が本体10に完全に収容された状態から本体10の外部に露出した状態まで移動することを示す図である。ここで、施解錠制御装置1のホルダ17が連結されるサムターン3は、台座5の有無や台座5の高さなどに応じて、扉2の表面からの高さが様々である。そのため、サムターン3の高さに合わせてホルダ17の位置を調節することが必要である。そのため、
図6によると、支持体20は、本体10の本体ケース12及び支持体外側カバー18の内部にその全体が収容された状態(
図6(A))から、その少なくとも一部が本体ケース12及び支持体外側カバー18から露出した状態(
図6(B))、及びその大部分が本体ケース12及び支持体外側カバー18から露出した状態(
図6(C))まで、形態を変化させることが可能である。
【0030】
なお、
図6においては、
図6(A)~
図6(C)の3段階で支持体20の移動の様子を説明した。しかし、当然3段階に限らず、2段階であってもよいし、さらに多い段階であってもよい。
【0031】
図7及び
図8は、本開示の施解錠制御装置1のうち本体カバー11と支持体外側カバー18を取り外した状態の前方斜視図である。具体的には、
図7及び
図8は、
図6(A)~
図6(C)で示した支持体20が移動するための構造を説明するための図である。
図7によると、本体ケース12は、扉2の表面に垂直な方向D1に略円筒形に形成された支持体ケース21が挿入される開口121を有する。また、本体ケース12は、当該開口121の基端部分に扉2の表面に垂直な方向D1に伸延するように形成されたレール124を有する。当該レール124は、本体ケース12の短手方向D4の両端に、それぞれ本体ケース12の内側に向かって形成された一対の溝124-1及び124-2を、方向D1に向かって伸延することによって形成される。
【0032】
他方、支持体20の支持体ケース21は、本体ケース12のレール124に接する位置に一対の係合突条213-1及び213-2を有する。この一対の係合突条213-1及び213-2は、レール124に形成された一対の溝124-1及び124-2に沿うように、方向D1に向かって伸延するように形成される。そのため、支持体ケース21は、一対の溝124-1及び124-2に係合突条213-1及び213-2が係合することで、本体ケース12のレール124上を移動可能に本体ケース12に対して連結される。また、支持体ケース21に対して扉2の表面側に形成された支持体内側カバー23も、支持体ケース21の移動に伴って一緒に移動する。
【0033】
支持体ケース21は、扉2の表面に垂直な方向D1に沿って連続して、その表面に形成された複数の嵌合孔214(嵌合孔214-1~214-n)を有する。一方、本体ケース12は、当該嵌合孔214の近傍に形成されたストッパ125を有する。当該ストッパ125は、本体ケース12に形成されたストッパ挿入孔126にその一端125aが挿入されることによって、本体ケース12の長手方向にスライド可能に連結される。また、ストッパ125の他端125bには、支持体ケース21に形成された複数の嵌合孔214-1~214-nのいずれかに嵌合するための嵌合突起が形成される。したがって、上記のとおり、支持体ケース21は、本体ケース12のレール124に沿って移動可能に連結されるが、本体ケース12に連結されたストッパ125の他端125bに形成された嵌合突起が支持体ケース21の嵌合孔214-1~214-nのいずれかに嵌合することで、支持体ケース21の本体ケース12に対する移動が規制される。
【0034】
図7は、支持体20が本体ケース12の上端まで移動し、本体ケース12及び支持体外側カバー18(図示しない)の内部にその全体が収容された状態を示す。このとき、ストッパ125の他端125bに形成された嵌合突起が、支持体ケース21の嵌合孔214-1に嵌合することによって、
図7に示す位置で支持体ケース21の移動が規制さている。一方、
図8は、支持体20が本体ケース12の上端から扉2の表面に垂直な方向D1に移動し、その少なくとも一部が本体ケース12及び支持体外側カバー18から露出した状態を示す。このような移動は、ストッパ挿入孔126に挿入されたストッパ125を本体ケース12の長手方向D5に一度スライドすることで、支持体ケース21の移動の規制を一旦解除することによって可能になる。当該規制が解除され、支持体ケース21が所望の位置まで移動されたのち、再びストッパ125をスライド前の位置に戻すことで、ストッパ125の他端125bに形成された嵌合突起を嵌合孔214-3に嵌合させる。これによって、移動後の位置で支持体20の移動を再度規制することが可能となる。
【0035】
図9は、本開示の施解錠制御装置1のうち回動ユニット15とホルダ17の前方斜視図である。具体的には、
図9は、回動ユニット15とホルダ17の各構成を説明するための図である。
図9によると、回動ユニット15は、バッテリ22と電気的に連結され電力の共有を受けて駆動するモータ151と、当該モータ151に連結されたモータギアに嵌合してモータ151の駆動をホルダ17に伝達するための回動ユニットギア152と、外部に対して無線信号を送受信するためのアンテナ(図示しない)と、無線信号をアンテナで受信したことに基づいてモータ151の駆動を制御するプロセッサ(図示しない)とを含む。
【0036】
ホルダ17は、回動ユニットギア152に係合され回動ユニットギア152の回動を受けて回動するホルダギア173と、当該ホルダギア173が連結されホルダギア173の回動の中心となるホルダ軸175と、ホルダ軸175の先端に連結されホルダ軸175の回動と共に回動するサムターンホルダ174と、サムターンホルダ174の幅を変更するためのダイヤル176と、ホルダ軸175の他端に形成されたつまみ収容部171と、つまみ収容部171を陥没させるようにして形成されたつまみ収容孔172とを含む。
【0037】
つまみ収容孔172には、上記のとおり、つまみ30のつまみ先端部材311が挿入され、つまみ30を回動させることによって、つまみ収容孔172が連結されたホルダ軸175及びホルダ軸175の先端に連結されたサムターンホルダ174も共に回動する。
【0038】
ここで、サムターン3を施錠するための無線信号を受信したときの回動ユニット15及びホルダ17の制御・動作について説明する。バッテリ22から給電を受けることでアンテナは外部からの無線信号を受信すると、プロセッサは受信した無線信号に基づいて認証を行う。その結果、正当な情報を含むと判断された場合、プロセッサはモータ151に対してバッテリ22からの電力の供給をするための駆動信号を送信し、モータギアを施錠方向に回動させるためにモータ151を駆動させる。その後、モータギアの回動がモータギアに係合された回動ユニットギア152に伝達されることで、回動ユニットギア152を回動させる。
【0039】
回動ユニットギア152が回動されると、回動ユニットギア152に係合されたホルダギア173も、サムターン3が施錠される方向に回動される。そうすると、中心軸としてホルダギア173に連結されたホルダ軸175も、ホルダギア173の回動と共に回動する。その結果、ホルダ軸175の先端に形成されたサムターンホルダ174も、ホルダ軸175の回動と共に、サムターン3が施錠される方向に回動させる。このように、サムターン3を施錠するための無線信号を受信することで、ホルダ17のサムターンホルダ174が回動し、当該サムターンホルダ174によって挟み込まれたサムターン3を施錠する方向に回動させることが可能である。
【0040】
なお、上記においては、サムターン3を施錠するための無線信号を受信した場合について説明したが、解錠するための無線信号を受信した場合には、各ギアやホルダ軸、サムターンホルダ174の回動方向が逆になる以外は、同様の動作・制御が行われる。また、無線信号は、典型的にはBluetooth(登録商標)が用いられるが、WiFiやNFC、LTEや5G等のセルラ通信など他の無線信号を用いることも可能である。
【0041】
サムターンホルダ174は、
図9に示す通り、一対に形成された第1サムターンホルダ174-1と第2サムターンホルダ174-2を含む。そして、第1サムターンホルダ174-1と第2サムターンホルダ174-2によってサムターン3を挟み込むことで、サムターンホルダ174の回動に合わせてサムターン3を回動することが可能にする。ここで、サムターン3の形状(特に厚み)は、その種類に応じて様々である一方、サムターン3の円滑な回動のためには一対に形成された第1サムターンホルダ174-1と第2サムターンホルダ174-2間の幅をサムターン3の厚みに応じて適切に調整する必要がある。
【0042】
図10は、本開示の施解錠制御装置1のうちホルダ17のA-A’断面図である。具体的には、
図10は、第1サムターンホルダ174-1と第2サムターンホルダ174-2間の幅をサムターン3の厚みに応じて調整するための構造を示す図である。
図10によれば、ホルダ17は、手動によりダイヤル軸177を中心に回動可能なダイヤル176を含む。そして、ダイヤル軸177の周囲には、中心から一方の端部に向かってらせん状に巻回され、ネジ山状に形成された第1巻回部179-1が形成されている。また、ダイヤル軸177の周囲には、中心から第1巻回部179-1とは相対する方向に向かって、第1巻回部179-1の巻回方向とは反対方向にらせん状に巻回され、ネジ山状に形成された第2巻回部179-2が形成されている。
【0043】
また、ホルダ17は、第1サムターンホルダ174-1に結合された第1可動片178-1と、第2サムターンホルダ174-2に結合された第2可動片178-2を含む。そして、第1可動片178-1は、ダイヤル軸177に形成された第1巻回部179-1のネジ山に係合するように形成された第1可動ギア178-1aを含む。同様に、第2可動片178-2は、ダイヤル軸177に形成された第2巻回部179-2のネジ山に係合するように形成された第2可動ギア178-2aを含む。
【0044】
このように構成することによって、ダイヤル176を回動することにより、ダイヤル176に結合されたダイヤル軸177が回動する。すると、ダイヤル軸177の周囲に形成された第1巻回部179-1の回動に伴って、第1巻回部179-1に係合された第1可動片178-1が所定の方向に移動する。また、これと同時に、ダイヤル軸177の周囲に形成された第2巻回部179-2の回動に伴って、第2巻回部179-2に係合された第2可動片178-2が、第1可動片178-1とは反対の方向に移動する。これによって、第1可動片178-1に結合された第1サムターンホルダ174-1と第2可動片178-2に結合された第2サムターンホルダ174-2の幅を調整することが可能となる。
【0045】
図10(A)は、幅W1を有するサムターン3aに対応して、ダイヤル176を回動させることで、第1サムターンホルダ174-1及び第2サムターンホルダ174-2の位置を調整した場合を示す。また、
図10(B)は、幅W1よりも広い幅W2を有するサムターン3bに対して、ダイヤル176を回動させることで、第1サムターンホルダ174-1及び第2サムターンホルダ174-2の位置を調整した場合を示す。このように、施解錠制御装置1を設置するときに、サムターン3の形状に合わせてサムターンホルダ174の幅をフレキシブルに調整することが可能となる。
【0046】
図11は、本開示の施解錠制御装置1の底面図である。具体的には、
図11は、サムターン3を挟み込むためのホルダ17と、本体ケース12に形成された当該ホルダ17を収容するためのホルダ収容部128の構造を示す図である。
図11によると、ホルダ17は、扉2の表面から垂直な方向から見た場合、円形のホルダギア173があるため、全体として略円形に形成される。一方、本体ケース12の底面側には、当該ホルダ17を開口127を介して挿入し、その内部に収容するためのホルダ収容部128が形成される。当該ホルダ収容部128は、ホルダ17の形状に対応するように、略円形に形成される。したがって、ホルダ17をサムターン3に固定したとき、当該ホルダ17を中心にして、所望の方向に本体ケース12等を含む本体10及び支持体20を回転して設置することが可能である。
【0047】
また、このとき、ホルダ17は扉2の表面から垂直な方向から見た場合、幅W3を有する。一方、本体ケース12のホルダ収容部128は、同方向から見た場合、縦方向の幅W4及び横方向の幅W5のいずれ共に、ホルダ17の幅W3に対して少なくとも所定の幅分だけ大きくなるように形成される。このようにホルダ17とホルダ収容部128を形成することで、例えば
図11(A)及び
図11(B)に示すように、その幅の差分だけ互いの相対的な位置関係をフレキシブルに決めることが可能である。すなわち、施解錠制御装置1を設置において、支持体20を扉2に対して位置決めしたのちにホルダ17でサムターン3を挟み込むように連結するが、ホルダ17のサムターンホルダ174の回動軸とサムターン3の回動軸を一致させることが容易になる。
【0048】
図12は、本開示の施解錠制御装置1の後方斜視図である。具体的には、
図12は、施解錠制御装置1の支持体20を扉2の表面に対して固定するための構造を示す図である。
図12によると、本体ケース12は、扉2の表面側に支持体20を被覆するように形成された支持体外側カバー18が着脱可能に連結される。そして、支持体外側カバー18の内側を、支持体20の支持体ケース21及び支持体内側カバー23が移動可能に配置されている。この支持体内側カバー23の扉2の表面側に位置するカバー底面231には、扉2に支持体20を固定する固定具が設置される。すなわち、支持体20は、当該固定具を介して扉2の表面に取り付けられる。
【0049】
固定具の一例としては、
図12に示すように、カバー底面231と扉2の表面に接着する両面テープ232、カバー底面231に形成された1又は複数のビス穴に挿入される固定ビス233又はネジがそれぞれ単独で、又は組み合わせて用いられる。なお、これらは一例であって、当然に他の固定具を使用することも可能である。
【0050】
以上、本開示においては、扉に設置するときにより簡便に設置が可能な施解錠制御装置を提供することができる。
【0051】
なお、本開示においては、支持体20を、本体ケース12に溝状に形成されたレール124に係合突条213-1及び213-2を沿わせることで、互いに移動可能に形成した。しかし、支持体20の移動は、溝状に形成されたレール124と係合突条213-1及び213-2の組み合わせで実現する必要はない。例えば、溝を支持体20に形成し突条を本体ケース12に形成してもよいし、他の方法によって移動可能に形成してもよい。
【0052】
また、本開示においては、支持体20の移動の規制を、ストッパ125に形成された嵌合突起と支持体20に形成された嵌合孔の組み合わせで行った。しかし、これに限らず、公知の他の規制手段によって規制するようにしてもよい。
【0053】
また、本開示においては、本体10にホルダ17及び回動ユニット15が設置され、当該本体10に対して、バッテリ22が収容される支持体20が移動可能に連結される場合について説明した。しかし、ホルダ17に対して支持体20が移動可能であればよく、例えばバッテリ22を本体10に収容する等、適宜構成要素の収納位置を変更することが可能である。
【符号の説明】
【0054】
1 :施解錠制御装置
2 :扉
3、3a、3b:サムターン
4 :ノブ
5 :台座
10 :本体
11 :本体カバー
12 :本体ケース
14 :ホルダカバー
15 :回動ユニット
17 :ホルダ
18 :支持体外側カバー
20 :支持体
21 :支持体ケース
22 :バッテリ
23 :支持体内側カバー
111 :係止片
121 :開口
122 :支持体収容部
123 :開口
124 :レール
124-1、124-2:溝
125 :ストッパ
125a :一端
125b :他端
126 :ストッパ挿入孔
127 :開口
128 :ホルダ収容部
129 :係止孔
151 :モータ
152 :回動ユニットギア
171 :収容部
172 :収容孔
173 :ホルダギア
174 :サムターンホルダ
174-1 :第1サムターンホルダ
174-2 :第2サムターンホルダ
175 :ホルダ軸
176 :ダイヤル
177 :ダイヤル軸
178-1 :第1可動片
178-1a :第1可動ギア
178-2 :第2可動片
178-2a :第2可動ギア
179-1 :第1巻回部
179-2 :第2巻回部
211 :開口
212 :バッテリ収容部
213-1 :係合突条
214、241-1~241-n:嵌合孔
231 :カバー底面
232 :両面テープ
233 :固定ビス
311 :先端部材
312 :ネジ
313 :ワッシャー