(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022123616
(43)【公開日】2022-08-24
(54)【発明の名称】情報処理方法、情報処理装置及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20120101AFI20220817BHJP
G06Q 30/06 20120101ALI20220817BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20220817BHJP
【FI】
G06Q10/08
G06Q30/06
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021021033
(22)【出願日】2021-02-12
(71)【出願人】
【識別番号】514136668
【氏名又は名称】パナソニック インテレクチュアル プロパティ コーポレーション オブ アメリカ
【氏名又は名称原語表記】Panasonic Intellectual Property Corporation of America
(74)【代理人】
【識別番号】100115381
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 昌崇
(74)【代理人】
【識別番号】100067828
【弁理士】
【氏名又は名称】小谷 悦司
(74)【代理人】
【識別番号】100118049
【弁理士】
【氏名又は名称】西谷 浩治
(72)【発明者】
【氏名】清水 俊之
(72)【発明者】
【氏名】富山 直美
(72)【発明者】
【氏名】溝口 惠美
(72)【発明者】
【氏名】村上 健太
(72)【発明者】
【氏名】高岡 勇紀
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA16
5L049BB21
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】特定の容器に入れられた商品を提供することができる技術を提供する。
【解決手段】サービス提供者サーバ1は、店舗が提供する商品を注文するための注文情報を注文者端末2から受信し、商品を入れるための容器を、容器の保管場所から店舗まで配送する第1の配送者を決定し、第1の配送者に決定したことを通知するための通知情報を第1の配送者端末4Aへ送信し、容器に入れられた商品を、店舗から注文者によって指定される配送先まで配送する第2の配送者を決定し、第2の配送者に決定したことを通知するための通知情報を第2の配送者端末4Bへ送信する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータが、
店舗が提供する商品を注文するための注文情報を注文者の端末から受信し、
前記商品を入れるための容器を、前記容器の保管場所から前記店舗まで配送する第1の配送者を決定し、
前記容器に入れられた商品を、前記店舗から前記注文者によって指定される配送先まで配送する第2の配送者を決定する、
情報処理方法。
【請求項2】
さらに、使用済みの前記容器の返却場所を含み、使用済みの前記容器の返却を依頼するための返却依頼情報を前記注文者の端末から受信し、
さらに、使用済みの前記容器を、前記返却場所から前記保管場所まで配送する第3の配送者を決定する、
請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記注文情報は、前記容器を指定するための容器指定情報を含み、
さらに、前記容器指定情報によって指定される前記容器が保管されている前記保管場所を特定する、
請求項1又は2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
さらに、前記容器を指定するための容器指定情報を前記店舗の端末から受信し、
さらに、前記容器指定情報によって指定される前記容器が保管されている前記保管場所を特定する、
請求項1又は2に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記容器は、入れられた前記商品に対してオプション処理を施す機能を有し、
前記注文情報は、前記商品に対して施される前記オプション処理の種別を含み、
さらに、前記オプション処理に対応可能な前記容器が保管されている前記保管場所を特定する、
請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記店舗から前記配送先への配送途中において前記商品に対して施される前記オプション処理に対応する前記容器の設定情報を前記配送者の端末又は前記容器へ送信する、
請求項5に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記商品は、料理又は食品であり、
前記オプション処理は、前記料理又は前記食品の状態を維持する処理、又は、前記料理又は前記食品の状態を変化させる処理を含む、
請求項5又は6に記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記第1の配送者の決定において、複数の配送候補者の中から、配送候補者の現在位置を出発してから前記保管場所を経由して前記店舗へ到着するまでの移動距離が最も短くなる配送候補者を前記第1の配送者に決定する、
請求項1~7のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【請求項9】
店舗が提供する商品を注文するための注文情報を注文者の端末から受信する受信部と、
前記商品を入れるための容器を、前記容器の保管場所から前記店舗まで配送する第1の配送者を決定する第1の決定部と、
前記容器に入れられた商品を、前記店舗から前記注文者によって指定される配送先まで配送する第2の配送者を決定する第2の決定部と、
を備える情報処理装置。
【請求項10】
コンピュータに、
店舗が提供する商品を注文するための注文情報を注文者の端末から受信し、
前記商品を入れるための容器を、前記容器の保管場所から前記店舗まで配送する第1の配送者を決定し、
前記容器に入れられた商品を、前記店舗から前記注文者によって指定される配送先まで配送する第2の配送者を決定する、
処理を実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、容器に入れられた商品を店舗から配送先へ配送する配送者を決定する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、配送先への移動中にパンなどの商品を製造し、製造した商品を配送先で販売する移動販売車両が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1に示す配送車両は、配送先への商品の配送指示を受信すると現在位置を取得し、現在位置と配送先とに基づいて、配送先に到着する到着予定時刻を推定し、現在位置から配送先への移動を開始し、到着予定時刻と商品の製造が完了する時刻とが合うように、商品を製造している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の技術では、商品を入れるための容器を配送することについては考慮されておらず、特定の容器に入れられた商品を提供することはできないため、更なる改善が必要とされていた。
【0006】
本開示は、上記の問題を解決するためになされたもので、特定の容器に入れられた商品を提供することができる技術を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る情報処理方法は、コンピュータが、店舗が提供する商品を注文するための注文情報を注文者の端末から受信し、前記商品を入れるための容器を、前記容器の保管場所から前記店舗まで配送する第1の配送者を決定し、前記容器に入れられた商品を、前記店舗から前記注文者によって指定される配送先まで配送する第2の配送者を決定する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、特定の容器に入れられた商品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施の形態おける使用前の容器、商品及び使用済みの容器の配送について説明するための模式図である。
【
図2】本開示の実施の形態における配送システムの全体構成を示す図である。
【
図3】本実施の形態におけるサービス提供者サーバの構成を示すブロック図である。
【
図4】本実施の形態においてオプション情報記憶部に記憶されるオプション情報の一例を示す図である。
【
図5】本実施の形態において保管場所情報記憶部に記憶される保管場所情報の一例を示す図である。
【
図6】本実施の形態の変形例において保管場所情報記憶部に記憶される保管場所情報の一例を示す図である。
【
図7】本開示の実施の形態における配送システムによる配送処理の一例を示す第1のシーケンス図である。
【
図8】本開示の実施の形態における配送システムによる配送処理の一例を示す第2のシーケンス図である。
【
図9】本開示の実施の形態における配送システムによる配送処理の一例を示す第3のシーケンス図である。
【
図10】本開示の実施の形態における配送システムによる配送処理の一例を示す第4のシーケンス図である。
【
図11】本実施の形態において商品を選択する際に表示される商品注文画面の一例を示す図である。
【
図12】本実施の形態において商品の注文を確定する際に表示される商品注文画面の一例を示す図である。
【
図13】本実施の形態において店舗端末に表示される注文情報画面の一例を示す図である。
【
図14】本実施の形態において第1の配送者端末に表示される第1の募集情報画面の一例を示す図である。
【
図15】本実施の形態において第1の配送者端末に表示される第1の決定通知情報画面の一例を示す図である。
【
図16】本実施の形態において第2の配送者端末に表示される第2の募集情報画面の一例を示す図である。
【
図17】本実施の形態において第2の配送者端末に表示される第2の決定通知情報画面の一例を示す図である。
【
図18】本実施の形態において、オプション処理の種別が油落とし処理である場合に店舗端末に表示される設定情報入力画面の一例を示す図である。
【
図19】本実施の形態において、オプション処理の種別がパリパリ処理である場合に店舗端末に表示される設定情報入力画面の一例を示す図である。
【
図20】本実施の形態において、オプション処理の種別が柔らか処理である場合に店舗端末に表示される設定情報入力画面の一例を示す図である。
【
図21】本実施の形態において第2の配送者端末に表示される設定情報提示画面の一例を示す図である。
【
図22】本実施の形態において第2の配送者端末に表示される配送開始入力画面の一例を示す図である。
【
図23】本実施の形態において注文者端末に表示される配送経過画面の一例を示す図である。
【
図24】本実施の形態において第2の配送者端末に表示される配送完了入力画面の一例を示す図である。
【
図25】本実施の形態において注文者端末に表示される返却依頼入力画面の一例を示す図である。
【
図26】本実施の形態において第3の配送者端末に表示される第3の募集情報画面の一例を示す図である。
【
図27】本実施の形態において第3の配送者端末に表示される第3の決定通知情報画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(本開示の基礎となった知見)
利用者の食の安全性及び食の好みに対応するためには、料理自体だけではなく、料理が入れられる容器にも配慮する必要がある。そのため、利用者の食の安全性及び食の好みに対応した特定の容器に料理を入れ、特定の容器に入れられた料理を店舗から配送先まで配送することが考えられる。
【0011】
しかしながら、上記の従来の技術は、商品を入れるための容器を配送することについては考慮されていない。そのため、従来の技術では、特定の容器に入れられた商品を提供することが困難であった。
【0012】
以上の課題を解決するために、本開示の一態様に係る情報処理方法は、コンピュータが、店舗が提供する商品を注文するための注文情報を注文者の端末から受信し、前記商品を入れるための容器を、前記容器の保管場所から前記店舗まで配送する第1の配送者を決定し、前記容器に入れられた商品を、前記店舗から前記注文者によって指定される配送先まで配送する第2の配送者を決定する。
【0013】
この構成によれば、商品を入れるための容器を、容器の保管場所から商品を提供する店舗まで配送する第1の配送者と、容器に入れられた商品を、店舗から注文者によって指定される配送先まで配送する第2の配送者とが決定されるので、特定の容器に入れられた商品を注文者に提供することができる。また、容器を配送する第1の配送者と、商品を配送する第2の配送者とが個別に決定されるので、第1の配送者が店舗に到着する時刻と、第2の配送者が店舗に到着する時刻との時間差が短くなり、容器に入れられた商品を迅速に注文者に届けることができる。
【0014】
また、上記の情報処理方法において、さらに、使用済みの前記容器の返却場所を含み、使用済みの前記容器の返却を依頼するための返却依頼情報を前記注文者の端末から受信し、さらに、使用済みの前記容器を、前記返却場所から前記保管場所まで配送する第3の配送者を決定してもよい。
【0015】
この構成によれば、使用済みの容器を、返却場所から保管場所まで配送する第3の配送者が決定されるので、容器を再利用することができ、環境に配慮して商品を配送することができる。
【0016】
また、上記の情報処理方法において、前記注文情報は、前記容器を指定するための容器指定情報を含み、さらに、前記容器指定情報によって指定される前記容器が保管されている前記保管場所を特定してもよい。
【0017】
この構成によれば、注文者の端末から受信される容器指定情報によって指定される容器が保管されている保管場所が特定され、特定された保管場所から店舗まで容器を配送する第1の配送者が決定されるので、注文者が所望する容器を使用することができる。
【0018】
また、上記の情報処理方法において、さらに、前記容器を指定するための容器指定情報を前記店舗の端末から受信し、さらに、前記容器指定情報によって指定される前記容器が保管されている前記保管場所を特定してもよい。
【0019】
この構成によれば、店舗の端末から受信される容器指定情報によって指定される容器が保管されている保管場所が特定され、特定された保管場所から店舗まで容器を配送する第1の配送者が決定されるので、店舗の商品提供者が所望する容器を使用することができる。
【0020】
また、上記の情報処理方法において、前記容器は、入れられた前記商品に対してオプション処理を施す機能を有し、前記注文情報は、前記商品に対して施される前記オプション処理の種別を含み、さらに、前記オプション処理に対応可能な前記容器が保管されている前記保管場所を特定してもよい。
【0021】
この構成によれば、商品に対して施される注文者の多様な好みに合わせたオプション処理に対応可能な容器が保管されている保管場所が特定され、特定された保管場所から店舗まで容器を配送する第1の配送者が決定されるので、注文者の多様な好みに合わせた商品を提供することができる。
【0022】
また、上記の情報処理方法において、前記店舗から前記配送先への配送途中において前記商品に対して施される前記オプション処理に対応する前記容器の設定情報を前記配送者の端末又は前記容器へ送信してもよい。
【0023】
この構成によれば、配送者の端末又は容器へ送信される容器の設定情報により、店舗から配送先への配送途中において商品に対してオプション処理を施すことができる。
【0024】
また、上記の情報処理方法において、前記商品は、料理又は食品であり、前記オプション処理は、前記料理又は前記食品の状態を維持する処理、又は、前記料理又は前記食品の状態を変化させる処理を含んでもよい。
【0025】
この構成によれば、料理又は食品の状態を維持する処理、又は、料理又は食品の状態を変化させる処理が行われるので、注文者の多様な好みに合わせた料理又は食品を提供することができる。
【0026】
また、上記の情報処理方法において、前記第1の配送者の決定において、複数の配送候補者の中から、配送候補者の現在位置を出発してから前記保管場所を経由して前記店舗へ到着するまでの移動距離が最も短くなる配送候補者を前記第1の配送者に決定してもよい。
【0027】
この構成によれば、複数の配送候補者の中から、配送候補者の現在位置を出発してから保管場所を経由して店舗へ到着するまでの移動距離が最も短くなる配送候補者が第1の配送者に決定されるので、迅速に容器を店舗に届けることができる。
【0028】
また、本開示は、以上のような特徴的な処理を実行する情報処理方法として実現することができるだけでなく、情報処理方法が実行する特徴的な方法に対応する特徴的な構成を備える情報処理装置などとして実現することもできる。また、このような情報処理方法に含まれる特徴的な処理をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムとして実現することもできる。したがって、以下の他の態様でも、上記の情報処理方法と同様の効果を奏することができる。
【0029】
本開示の他の態様に係る情報処理装置は、店舗が提供する商品を注文するための注文情報を注文者の端末から受信する受信部と、前記商品を入れるための容器を、前記容器の保管場所から前記店舗まで配送する第1の配送者を決定する第1の決定部と、前記容器に入れられた商品を、前記店舗から前記注文者によって指定される配送先まで配送する第2の配送者を決定する第2の決定部と、を備える。
【0030】
本開示の他の態様に係る情報処理プログラムは、コンピュータに、店舗が提供する商品を注文するための注文情報を注文者の端末から受信し、前記商品を入れるための容器を、前記容器の保管場所から前記店舗まで配送する第1の配送者を決定し、前記容器に入れられた商品を、前記店舗から前記注文者によって指定される配送先まで配送する第2の配送者を決定する、処理を実行させる。
【0031】
以下添付図面を参照しながら、本開示の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本開示を具体化した一例であって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
【0032】
(実施の形態)
まず、本実施の形態における使用前の容器、商品及び使用済みの容器の配送について説明する。
【0033】
図1は、本実施の形態おける使用前の容器、商品及び使用済みの容器の配送について説明するための模式図である。
【0034】
図1において、保管場所P1は、サービス提供者が所有する容器を保管する倉庫であり、店舗X1,X2,X3は、商品を提供する店舗であり、配送先Y1,Y2,Y3は、店舗が提供する商品を注文する注文者によって指定される商品の配送先である。
【0035】
まず、店舗X1が提供する商品(例えば、料理)が注文者によって注文されると、第1の配送者D1及び第2の配送者D2が決定される。第1の配送者D1は、保管場所P1に移動し、商品を入れるための容器を保管場所P1で受け取る。その後、第1の配送者D1は、店舗X1に移動し、店舗X1に容器を届ける。
【0036】
一方、第2の配送者D2は、店舗X1に移動し、第1の配送者D1によって届けられた容器に入れられた商品を店舗X1で受け取る。その後、第2の配送者D2は、注文者が指定した配送先Y2に移動し、容器に入れられた商品を注文者に届ける。
【0037】
容器は、再利用可能である。注文者は、商品を受け取った後、使用済みの容器をサービス提供者に返却する。そのため、使用済みの容器の返却が注文者によって依頼されると、第3の配送者D3が決定される。第3の配送者D3は、注文者が指定した返却場所Z2に移動し、使用済みの容器を返却場所Z2で受け取る。その後、第3の配送者D3は、保管場所P1に移動し、使用済みの容器を保管場所P1に届ける。
【0038】
なお、上記の説明では、配送先Y2と返却場所Z2とは同じ場所であるが、配送先Y2と返却場所Z2とは同じ場所でなくてもよい。例えば、配送先Z2が注文者の自宅であり、返却場所Z2がコンビニエンスストアであってもよい。
【0039】
また、第1の配送者D1、第2の配送者D2及び第3の配送者D3は、それぞれ異なる人物であってもよい。また、第1の配送者D1及び第2の配送者D2が同じ人物であってもよく、第2の配送者D2及び第3の配送者D3が同じ人物であってもよく、第1の配送者D1及び第3の配送者D3が同じ人物であってもよく、第1の配送者D1、第2の配送者D2及び第3の配送者D3が同じ人物であってもよい。
【0040】
図2は、本開示の実施の形態における配送システムの全体構成を示す図である。
【0041】
図2に示す配送システムは、サービス提供者サーバ1、注文者端末2、店舗端末3、第1の配送者端末4A、第2の配送者端末4B及び第3の配送者端末4Cを備える。
【0042】
サービス提供者サーバ1は、店舗で提供される商品の注文を注文者から受け付け、注文された商品を入れるための容器を、保管場所から店舗に配送する第1の配送者を決定し、決定した第1の配送者に保管場所から店舗へ容器を配送させる。また、サービス提供者サーバ1は、容器に入れられた商品を店舗から注文者に配送する第2の配送者を決定し、決定した第2の配送者に店舗から注文者へ容器に入れられた商品を配送させる。商品は、例えば料理又は食品であり、店舗は、例えば料理又は食品を提供するレストランである。さらに、サービス提供者サーバ1は、使用済みの容器の返却依頼を注文者から受け付け、使用済みの容器を返却場所から保管場所に配送する第3の配送者を決定し、決定した第3の配送者に返却場所から保管場所へ使用済みの容器を配送させる。
【0043】
サービス提供者サーバ1は、注文者端末2、店舗端末3、第1の配送者端末4A、第2の配送者端末4B及び第3の配送者端末4Cのそれぞれとネットワーク6を介して互いに通信可能に接続されている。ネットワーク6は、例えばインターネットである。なお、サービス提供者サーバ1の構成については、
図3を用いて説明する。
【0044】
注文者端末2は、例えば、スマートフォン、タブレット型コンピュータ又はパーソナルコンピュータであり、店舗で提供される商品を注文する注文者により所持される。注文者端末2は、サービス提供者サーバ1によって送信された商品注文画面において、店舗で提供される商品の注文者による選択を受け付け、選択された商品をサービス提供者サーバ1に注文する。また、注文者端末2は、商品を選択する際に、商品に対して施されるオプション処理を行うか否かの注文者による選択を受け付ける。注文者端末2は、店舗が提供する商品と、商品に対して施されるオプション処理の種別とを含む注文情報の入力を受け付け、注文情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。
【0045】
商品が、料理又は食品である場合、オプション処理は、料理又は食品の状態を維持する処理、又は、料理又は食品の状態を変化させる処理を含む。料理又は食品の状態を維持する処理、又は、料理又は食品の状態を変化させる処理は、料理又は食品の温度及び水分量の少なくとも一方を調整する処理である。オプション処理は、店舗から配送者が指定する配送先までの配送途中に行われる。例えば、オプション処理は、料理又は食品をパリパリの状態にするパリパリ処理、料理又は食品を柔らかくする柔らか処理、又は料理又は食品から油を落とす油落とし処理を含む。
【0046】
注文者端末2は、第2の配送者が店舗を出発すると、第2の配送者の現在位置を示す配送者位置情報をサービス提供者サーバ1から受信する。注文者端末2は、受信した第2の配送者位置情報に基づいて、第2の配送者の現在位置を提示する配送経過画面を表示する。なお、注文者端末2は、第2の配送者が店舗から配送先に移動するまでの間、定期的に配送者位置情報を受信し、配送経過画面を表示する。これにより、注文者は、第2の配送者の現在位置を知ることができ、後どれくらいで商品が届くのかを知ることができる。
【0047】
注文者端末2は、使用済みの容器の返却を依頼するための返却依頼情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。なお、返却依頼情報は、注文者によって指定される返却場所を含む。
【0048】
店舗端末3は、例えば、スマートフォン、タブレット型コンピュータ又はパーソナルコンピュータであり、商品を提供する店舗に設けられている。店舗端末3は、注文情報をサービス提供者サーバ1から受信し、受信した注文情報を表示する。注文情報は、注文された商品の名称及びオプション処理の種別を少なくとも含む。また、店舗端末3は、注文情報を受信すると、商品の準備可能時刻の入力を受け付け、入力された準備可能時刻をサービス提供者サーバ1へ送信する。
【0049】
また、店舗端末3は、オプション処理に対応する容器の設定情報の入力を依頼するための設定依頼情報をサービス提供者サーバ1から受信する。店舗端末3は、店舗から配送先への配送途中において商品に対して施されるオプション処理に対応する容器の設定情報の入力を受け付け、入力された設定情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。
【0050】
第1の配送者端末4Aは、例えば、スマートフォン又はタブレット型コンピュータであり、注文者によって注文された商品を入れるための容器を、保管場所から店舗に配送する第1の配送者により所持される。第1の配送者端末4Aは、容器の配送者を募集するための第1の募集情報を受信し、受信した第1の募集情報を表示する。第1の募集情報は、保管場所の位置を含む。
【0051】
第1の配送者端末4Aは、第1の配送者の募集に応募するか否かの第1の配送者(配送候補者)による入力を受け付ける。第1の配送者端末4Aは、第1の配送者の募集に応募することを示す第1の応募情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。応募した配送候補者が第1の配送者に決定された場合、第1の配送者端末4Aは、第1の配送者に決定したことを通知する第1の決定通知情報をサービス提供者サーバ1から受信する。第1の決定通知情報は、容器を受け取る保管場所、容器を届ける店舗の場所、及び注文を識別するための注文番号を含む。
【0052】
第2の配送者端末4Bは、例えば、スマートフォン又はタブレット型コンピュータであり、第1の配送者によって届けられた容器に入れられた商品を店舗から注文者に配送する第2の配送者により所持される。第2の配送者端末4Bは、容器に入れられた商品の配送者を募集するための第2の募集情報を受信し、受信した第2の募集情報を表示する。第2の募集情報は、店舗の位置を含む。
【0053】
第2の配送者端末4Bは、第2の配送者の募集に応募するか否かの第2の配送者(配送候補者)による入力を受け付ける。第2の配送者端末4Bは、募集に応募することを示す第2の応募情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。応募した配送候補者が第2の配送者に決定された場合、第2の配送者端末4Bは、第2の配送者に決定したことを通知する第2の決定通知情報をサービス提供者サーバ1から受信する。第2の決定通知情報は、容器に入れられた商品を受け取る店舗の場所、商品を届ける配送先の場所、及び注文を識別するための注文番号を含む。
【0054】
商品を入れた容器は、第2の配送者により所持される。容器は、商品を格納するための空間を内部に有している。店舗の従業員(商品提供者)は、商品(例えば、料理)を容器の中に入れる。第2の配送者は、商品を入れた容器を装備(例えば、バッグ)の中に入れる。第2の配送者は、商品を入れた容器を所持して、店舗から注文者が指定する配送先まで移動する。容器は、商品に対してオプション処理を施すための機器を含む。機器は、料理又は食品の温度及び水分量の少なくとも一方を調整する。例えば、機器は、商品を加熱するヒータ、容器内の空間を加湿して容器内の空間の湿度を調節する加湿器、容器内の空間を換気して容器内の空間の湿度を調節する換気扇、及び開閉することにより容器内の空間の湿度を調節する換気窓の少なくとも1つを含む。容器は、内部空間の温度及び湿度の少なくとも一方を計測するセンサを含んでもよい。
【0055】
例えば、オプション処理がパリパリ処理である場合、容器は、内部空間を所定以上の温度に保つとともに、所定以下の湿度に保つように設定される。また、例えば、オプション処理が柔らか処理である場合、容器は、内部空間を所定以上の湿度に保つように設定される。また、例えば、オプション処理が油落とし処理である場合、容器は、内部空間を所定以上の温度に保つように設定される。なお、油落とし処理に対応可能な容器は、料理又は食品を載置するプレートと、プレートの下方に設けられた受け皿とを含む。プレートには、スリットが形成されており、料理又は食品から出た油がスリットから下方の受け皿に流れ落ちる。容器は、金属などの耐熱性のある材質で製造される。容器は、ヒータの上に配置される。ヒータにより容器が加熱されることにより、料理又は食品が加熱され、料理又は食品から油が出る。
【0056】
第2の配送者端末4Bは、オプション処理に対応する容器の設定情報をサービス提供者サーバ1から受信する。第2の配送者端末4Bは、受信した設定情報を容器へ送信する。第2の配送者端末4Bは、容器とブルートゥース(登録商標)などの近距離無線通信規格により互いに通信可能に接続されている。なお、第2の配送者端末4Bは、第2の配送者の指示により設定情報を容器へ送信してもよいし、受信した設定情報を自動的に容器へ送信してもよい。また、第2の配送者端末4Bは、設定情報を単に表示するだけでもよい。この場合、第2の配送者は、第2の配送者端末4Bに表示された設定情報を見ながら、容器に設定情報を直接入力してもよい。
【0057】
設定情報は、店舗から配送先までの移動期間における所定時間毎の温度及び湿度の少なくとも一方の情報である。また、設定情報は、店舗から配送先までの配送途中において、料理又は食品の状態を維持する処理、又は、料理又は食品の状態を変化させる処理に対応する容器の機能を実行する回数及び時間の少なくとも一方であってもよい。なお、容器の機能を実行する回数とは、例えば、換気扇を動作させる回数又は換気窓を開ける回数を表し、容器の機能を実行する時間とは、例えば、換気扇を動作させる時間又は換気窓を開ける時間を表す。
【0058】
なお、容器は、入れられた商品に対してオプション処理を施す機能を有していなくてもよい。商品に対してオプション処理を施す必要がない場合、オプション処理を施す機能を有していない容器が用いられてもよい。
【0059】
第2の配送者端末4Bは、第2の配送者が店舗から配送先への移動を開始したか否かの配送者による入力を受け付け、第2の配送者が店舗から配送先への移動を開始したことを通知する配送開始通知情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。また、第2の配送者端末4Bは、第2の配送者が配送先を完了したか否かの第2の配送者による入力を受け付け、第2の配送者が配送を完了したことを通知する配送完了通知情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。
【0060】
なお、本実施の形態では、サービス提供者サーバ1は、第2の配送者端末4Bを介して設定情報を容器へ送信しているが、本開示は特にこれに限定されない。サービス提供者サーバ1が容器とネットワーク6を介して互いに通信可能に接続されている場合は、サービス提供者サーバ1は、設定情報を容器へ直接送信してもよい。
【0061】
第3の配送者端末4Cは、例えば、スマートフォン又はタブレット型コンピュータであり、使用済みの容器を、返却場所から保管場所に配送する第3の配送者により所持される。第3の配送者端末4Cは、使用済みの容器の配送者を募集するための第3の募集情報を受信し、受信した第3の募集情報を表示する。第3の募集情報は、返却場所の位置を含む。
【0062】
第3の配送者端末4Cは、第3の配送者の募集に応募するか否かの第3の配送者(配送候補者)による入力を受け付ける。第3の配送者端末4Cは、第3の配送者の募集に応募することを示す第3の応募情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。応募した配送候補者が第3の配送者に決定された場合、第3の配送者端末4Cは、第3の配送者に決定したことを通知する第3の決定通知情報をサービス提供者サーバ1から受信する。第3の決定通知情報は、使用済みの容器を受け取る返却場所、使用済みの容器を届ける保管場所、及び注文を識別するための注文番号を含む。
【0063】
なお、
図2に示す配送システムは、注文者端末2及び店舗端末3をそれぞれ1つずつ備えているが、本開示は特にこれに限定されず、複数の注文者端末2及び複数の店舗端末3を備えてもよい。また、配送システムは、第1の配送者端末4A、第2の配送者端末4B及び第3の配送者端末4Cだけでなく、4つ以上の配送者端末を備えてもよい。
【0064】
図3は、本実施の形態におけるサービス提供者サーバ1の構成を示すブロック図である。
【0065】
サービス提供者サーバ1は、プロセッサ11、メモリ12及び通信部13を備える。
【0066】
プロセッサ11は、例えば、CPU(中央演算処理装置)である。プロセッサ11により、注文処理部101、第1の募集処理部102、第1の配送者決定部103、第2の募集処理部104、第2の配送者決定部105、到着予定時刻算出部106、設定情報生成部107、設定情報出力部108、配送管理部109、課金処理部110、第3の募集処理部111及び第3の配送者決定部112が実現される。
【0067】
メモリ12は、例えば、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリ等の各種情報を記憶可能な記憶装置である。メモリ12により、商品情報記憶部121、オプション情報記憶部122及び保管場所情報記憶部123が実現される。
【0068】
商品情報記憶部121は、店舗と、店舗が提供する商品と、商品に対して施すことが可能なオプション処理の種別とを対応付けた商品情報を予め記憶する。
【0069】
注文処理部101は、商品情報に基づいて、商品の注文を受け付けるための商品注文画面を作成し、作成した商品注文画面を注文者端末2へ通信部13を介して送信する。
【0070】
通信部13は、店舗が提供する商品を注文するための注文情報を注文者端末2から受信する。注文情報は、店舗が提供する商品と、商品に対して施されるオプション処理の種別とを含む。注文処理部101は、注文情報を店舗端末3へ通信部13を介して送信する。通信部13は、店舗端末3によって送信された商品の準備可能時刻を受信する。
【0071】
注文処理部101は、商品に対する対価を設定する。また、注文処理部101は、オプション処理に対する対価を設定する。また、注文処理部101は、配送に対する対価(配送手数料)を設定する。商品に対する対価と、オプション処理に対する対価と、配送に対する対価とを合計した金額が、注文者に対する請求金額になる。
【0072】
オプション情報記憶部122は、オプション処理の種別と、オプション処理に対応可能な容器識別情報とを対応付けたオプション情報を予め記憶している。
【0073】
図4は、本実施の形態においてオプション情報記憶部122に記憶されるオプション情報の一例を示す図である。
【0074】
図4に示すように、「油落とし処理」には、油落とし処理に対応可能な容器である「容器A」が対応付けられ、「パリパリ処理」には、パリパリ処理に対応可能な容器である「容器B」が対応付けられ、「柔らか処理」には、柔らか処理に対応可能な容器である「容器C」が対応付けられている。なお、容器識別情報は、容器の名称、容器の品番、又は容器の型番のいずれであってもよい。
【0075】
保管場所情報記憶部123は、複数の保管場所と、各保管場所が保管する複数種類の容器のそれぞれの個数とを対応付けた保管場所情報を予め記憶している。
【0076】
図5は、本実施の形態において保管場所情報記憶部123に記憶される保管場所情報の一例を示す図である。
【0077】
保管場所情報は、複数の保管場所のそれぞれに、各保管場所が保管する第1のオプション処理(例えば、油落とし処理)に対応可能な容器Aの個数と、各保管場所が保管する第2のオプション処理(例えば、パリパリ処理)に対応可能な容器Bの個数と、各保管場所が保管する第3のオプション処理(例えば、柔らか処理)に対応可能な容器Cの個数とを対応付けている。
【0078】
図5に示すように、保管場所P1には、保管場所P1が保管する第1のオプション処理(例えば、油落とし処理)に対応可能な容器Aの個数(例えば、10個)と、保管場所P1が保管する第2のオプション処理(例えば、パリパリ処理)に対応可能な容器Bの個数(例えば、200個)と、保管場所P1が保管する第3のオプション処理(例えば、柔らか処理)に対応可能な容器Cの個数(例えば、100個)とが対応付けられている。
【0079】
なお、本実施の形態の変形例において、容器は、入れられた商品に対してオプション処理を施す機能を有していなくてもよい。この場合、保管場所情報記憶部123は、複数の保管場所と、各保管場所が保管する容器の個数とを対応付けた保管場所情報を予め記憶してもよい。
【0080】
図6は、本実施の形態の変形例において保管場所情報記憶部123に記憶される保管場所情報の一例を示す図である。
【0081】
本実施の形態の変形例における保管場所情報は、複数の保管場所のそれぞれに、各保管場所が保管する容器の個数を対応付けている。
【0082】
図6に示すように、保管場所P1には、保管場所P1が保管する容器の個数(例えば、0個)が対応付けられており、保管場所P2には、保管場所P2が保管する容器の個数(例えば、150個)が対応付けられており、保管場所P3には、保管場所P3が保管する容器の個数(例えば、100個)が対応付けられている。
【0083】
また、容器の種類は、1つに限らない。保管場所は、大きさの異なる複数の種類の容器を保管してもよい。複数の種類の容器の中から、商品の大きさに応じた容器が用いられてもよい。
【0084】
第1の募集処理部102は、注文情報に含まれるオプション処理に対応可能な容器が保管されている保管場所を特定する。より具体的には、第1の募集処理部102は、注文情報に含まれるオプション処理に対応可能な容器が保管されており、かつ保管している容器の個数が0個ではなく、かつ店舗に最も近い保管場所を特定する。
【0085】
第1の募集処理部102は、通信部13によって受信された準備可能時刻に基づいて、注文された商品を入れるための容器を、容器の保管場所から店舗まで配送する第1の配送者を募集するための第1の募集情報を作成し、作成した第1の募集情報を第1の配送者端末4Aへ通信部13を介して送信する。通信部13は、容器を配送する第1の配送者を募集するための第1の募集情報を配送候補者の第1の配送者端末4Aへ送信する。第1の募集処理部102は、準備可能時刻の所定時間前の時刻までに現在位置から保管場所を経由して店舗に到着可能な配送候補者を特定し、特定した配送候補者の第1の配送者端末4Aへ第1の募集情報を送信する。所定時間は、例えば5分である。第1の募集情報は、保管場所の位置を含む。
【0086】
なお、現在位置から保管場所を経由して店舗に到達するまでの配送候補者の移動時間は、現在位置から保管場所を経由して店舗に到達するまでの距離を、配送候補者が使用する移動手段(例えば、自転車又はバイクなど)の平均速度で除算することにより算出される。配送候補者が使用する移動手段は、配送者情報に含まれる。移動手段の平均速度としては、移動手段に応じた所定の速度が予めメモリ22に記憶されている。移動手段の平均速度は、配送候補者の過去の平均移動速度であってもよい。
【0087】
また、準備可能時刻の所定時間前の時刻までに現在位置から保管場所を経由して店舗に到着可能な配送候補者は、1人とは限らない。第1の募集処理部102は、準備可能時刻の所定時間前の時刻までに現在位置から保管場所を経由して店舗に到着可能な少なくとも1人の配送候補者を特定し、特定した少なくとも1人の配送候補者の各配送者端末へ第1の募集情報を送信してもよい。
【0088】
また、第1の募集処理部102は、準備可能時刻の所定時間前の時刻までに現在位置から保管場所を経由して到着可能な少なくとも1つの第1の配送者端末4Aを特定することなく、準備可能時刻の所定時間前の時刻までに現在位置から保管場所を経由して店舗に到着可能な第1の配送者を募集するための第1の募集情報を複数の配送候補者の全ての配送者端末へ送信してもよい。配送候補者は、配送者端末に表示された第1の募集情報を確認し、準備可能時刻の所定時間前の時刻までに現在位置から保管場所を経由して店舗に到着可能であると判断した場合、応募してもよい。
【0089】
また、第1の募集処理部102は、保管場所から所定の距離内にいる少なくとも1人の配送候補者を特定し、特定した少なくとも1人の配送候補者の各配送者端末へ第1の募集情報を送信してもよい。
【0090】
通信部13は、容器を配送する第1の配送者に応募するための第1の応募情報を配送候補者の第1の配送者端末4Aから受信する。
【0091】
第1の配送者決定部103は、商品を入れるための容器を、容器の保管場所から店舗まで配送する第1の配送者を決定する。第1の配送者決定部103は、第1の応募情報を送信した配送候補者を第1の配送者に決定する。
【0092】
なお、第1の配送者決定部103は、複数の配送者端末からの第1の応募情報を受信した場合、最も早く第1の応募情報を送信した配送候補者を第1の配送者に決定する。また、第1の配送者決定部103は、複数の配送者端末からの第1の応募情報を受信した場合、複数の配送候補者の中から、配送候補者の現在位置を出発してから保管場所を経由して店舗へ到着するまでの移動距離が最も短くなる配送候補者を第1の配送者に決定してもよい。また、第1の配送者決定部103は、複数の配送者端末からの第1の応募情報を受信した場合、最も保管場所に近い配送候補者を第1の配送者に決定してもよい。また、第1の配送者決定部103は、複数の配送者端末からの第1の応募情報を受信した場合、注文者の評価が最も高い配送候補者を第1の配送者に決定してもよい。
【0093】
また、第1の配送者決定部103は、複数の配送者端末からの第1の応募情報を受信した場合、別の容器又は商品を配送中である配送候補者を第1の配送者に決定してもよい。また、第1の配送者決定部103は、複数の配送者端末からの第1の応募情報を受信した場合、別の容器又は商品を配送中であり、かつ別の容器又は商品を配送する配送経路上に保管場所及び店舗が存在する配送候補者を第1の配送者に決定してもよい。
【0094】
第1の配送者決定部103は、第1の配送者に決定したことを通知する第1の決定通知情報を、決定した第1の配送者の第1の配送者端末4Aへ通信部13を介して送信する。
【0095】
第2の募集処理部104は、通信部13によって受信された準備可能時刻に基づいて、容器に入れられた商品を、店舗から注文者によって指定される配送先まで配送する第2の配送者を募集するための第2の募集情報を作成し、作成した第2の募集情報を第2の配送者端末4Bへ通信部13を介して送信する。通信部13は、容器に入れられた商品を配送する第2の配送者を募集するための第2の募集情報を配送候補者の第2の配送者端末4Bへ送信する。第2の募集処理部104は、準備可能時刻の所定時間前の時刻までに店舗に到着可能な配送候補者の第2の配送者端末4Bへ第2の募集情報を送信する。所定時間は、例えば5分である。第2の募集情報は、店舗の位置を含む。
【0096】
なお、準備可能時刻の所定時間前の時刻までに店舗に到着可能な配送候補者は、1人とは限らない。第2の募集処理部104は、準備可能時刻の所定時間前の時刻までに店舗に到着可能な少なくとも1人の配送候補者を特定し、特定した少なくとも1人の配送候補者の各配送者端末へ第2の募集情報を送信してもよい。
【0097】
また、第2の募集処理部104は、準備可能時刻の所定時間前の時刻までに店舗に到着可能な少なくとも1つの第2の配送者端末4Bを特定することなく、準備可能時刻の所定時間前の時刻までに店舗に到着可能な第2の配送者を募集するための第2の募集情報を複数の配送候補者の全ての配送者端末へ送信してもよい。配送候補者は、配送者端末に表示された第2の募集情報を確認し、準備可能時刻の所定時間前の時刻までに店舗に到着可能であると判断した場合、応募してもよい。
【0098】
また、第2の募集処理部104は、店舗から所定の距離内にいる少なくとも1人の配送候補者を特定し、特定した少なくとも1人の配送候補者の各配送者端末へ第2の募集情報を送信してもよい。
【0099】
通信部13は、容器に入れられた商品を配送する第2の配送者に応募するための第2の応募情報を配送候補者の第2の配送者端末4Bから受信する。
【0100】
第2の配送者決定部105は、容器に入れられた商品を、店舗から注文者によって指定される配送先まで配送する第2の配送者を決定する。第2の配送者決定部105は、第2の応募情報を送信した配送候補者を第2の配送者に決定する。
【0101】
なお、第2の配送者決定部105は、複数の配送者端末からの第2の応募情報を受信した場合、最も早く第2の応募情報を送信した配送候補者を第2の配送者に決定する。また、第2の配送者決定部105は、複数の配送者端末からの第2の応募情報を受信した場合、最も店舗に近い配送候補者を第2の配送者に決定してもよい。また、第2の配送者決定部105は、複数の配送者端末からの第2の応募情報を受信した場合、注文者の評価が最も高い配送候補者を第2の配送者に決定してもよい。
【0102】
第2の配送者決定部105は、第2の配送者に決定したことを通知する第2の決定通知情報を、決定した第2の配送者の第2の配送者端末4Bへ通信部13を介して送信する。
【0103】
到着予定時刻算出部106は、第2の配送者決定部105によって決定された第2の配送者が配送先に到着する到着予定時刻を算出する。到着予定時刻算出部106は、第2の配送者が店舗から配送先に向かって出発するよりも前に、第2の配送者が配送先に到着する到着予定時刻を算出する。到着予定時刻算出部106は、商品の準備可能時刻に対し、所定の準備時間と、店舗から配送先までの第2の配送者の移動時間とを加算することにより、到着予定時刻を算出する。所定の準備時間は、例えば5分である。店舗から配送先までの第2の配送者の移動時間は、店舗から配送先までの距離を、第2の配送者が使用する移動手段(例えば、自転車又はバイクなど)の平均速度で除算することにより算出される。第2の配送者が使用する移動手段は、配送者情報に含まれる。移動手段の平均速度としては、移動手段に応じた所定の速度が予めメモリ22に記憶されている。移動手段の平均速度は、第2の配送者の過去の平均移動速度であってもよい。
【0104】
設定情報生成部107は、店舗から配送先への配送途中において商品に対して施されるオプション処理に対応する容器の設定情報の入力を依頼するための設定依頼情報を店舗端末3へ通信部13を介して送信する。
【0105】
通信部13は、注文情報に基づいて店舗端末3によって入力されて送信された設定情報を受信する。
【0106】
設定情報出力部108は、店舗から配送先への配送途中において商品に対して施されるオプション処理に対応する容器の設定情報を第2の配送者端末4Bへ通信部13を介して送信する。通信部13は、容器の設定情報を第2の配送者端末4Bへ送信する。
【0107】
通信部13は、第2の配送者が店舗から配送先への移動を開始したことを通知する配送開始通知情報を第2の配送者端末4Bから受信する。
【0108】
配送管理部109は、第2の配送者の現在位置を示す配送経過情報を注文者端末2へ通信部13を介して送信する。
【0109】
通信部13は、第2の配送者が配送を完了したことを通知する配送完了通知情報を第2の配送者端末4Bから受信する。
【0110】
課金処理部110は、配送完了通知情報が受信された場合、注文者から徴収する金額を確定させる。課金処理部110は、第2の配送者が配送先に実際に到着した到着時刻を取得する。第2の配送者端末4Bによって送信される配送完了通知情報は、到着時刻を含んでもよい。課金処理部110は、配送完了通知情報に含まれる到着時刻を取得する。なお、通信部13が第2の配送者端末4Bの現在位置を定期的に受信している場合、課金処理部110は、第2の配送者端末4Bの現在位置と配送先とが一致した時刻を到着時刻としてもよい。
【0111】
課金処理部110は、到着時刻が到着予定時刻に対して所定時間以上ずれていた場合、オプション処理に対する対価を注文者から徴収しない。所定時間は、例えば、5分である。到着時刻が到着予定時刻に対して所定時間以上早かった場合、オプション処理がまだ完了していない可能性がある。また、到着時刻が到着予定時刻に対して所定時間以上遅かった場合、オプション処理が完了してからしばらく時間が経っている可能性がある。これらのような場合は、所望のオプション処理結果が得られない可能性があるため、オプション処理に対する対価が徴収されないようにする。
【0112】
通信部13は、使用済みの容器の返却場所を含み、使用済みの容器の返却を依頼するための返却依頼情報を注文者端末2から受信する。
【0113】
第3の募集処理部111は、注文者によって使用された容器を、注文者によって指定される返却場所から保管場所まで配送する第3の配送者を募集するための第3の募集情報を作成し、作成した第3の募集情報を第3の配送者端末4Cへ通信部13を介して送信する。通信部13は、使用済みの容器を配送する第3の配送者を募集するための第3の募集情報を配送候補者の第3の配送者端末4Cへ送信する。第3の募集処理部111は、返却場所から所定の距離内にいる配送候補者を特定し、特定した配送候補者の第3の配送者端末4Cへ第3の募集情報を送信する。所定の距離は、例えば1kmである。第1の募集情報は、返却場所の位置を含む。
【0114】
なお、返却場所から所定の距離内にいる配送候補者は、1人とは限らない。第3の募集処理部111は、返却場所から所定の距離内にいる少なくとも1人の配送候補者を特定し、特定した少なくとも1人の配送候補者の各配送者端末へ第3の募集情報を送信してもよい。また、第3の募集処理部111は、返却場所から所定の距離内に配送候補者がいない場合、所定の距離をさらに長くしてもよい。
【0115】
また、第3の募集処理部111は、返却場所から所定の距離内にある第3の配送者端末4Cを特定することなく、第3の配送者を募集するための第3の募集情報を複数の配送候補者の全ての配送者端末へ送信してもよい。配送候補者は、配送者端末に表示された第3の募集情報を確認し、応募してもよい。
【0116】
通信部13は、使用済みの容器を配送する第3の配送者に応募するための第3の応募情報を配送候補者の第3の配送者端末4Cから受信する。
【0117】
第3の配送者決定部112は、使用済みの容器を、返却場所から保管場所まで配送する第3の配送者を決定する。第3の配送者決定部112は、第3の応募情報を送信した配送候補者を第3の配送者に決定する。
【0118】
なお、第3の配送者決定部112は、複数の配送者端末からの第3の応募情報を受信した場合、最も早く第3の応募情報を送信した配送候補者を第3の配送者に決定する。また、第3の配送者決定部112は、複数の配送者端末からの第3の応募情報を受信した場合、複数の配送候補者の中から、配送候補者の現在位置を出発してから返却場所を経由して保管場所へ到着するまでの移動距離が最も短くなる配送候補者を第3の配送者に決定してもよい。また、第3の配送者決定部112は、複数の配送者端末からの第3の応募情報を受信した場合、最も返却場所に近い配送候補者を第3の配送者に決定してもよい。また、第3の配送者決定部112は、複数の配送者端末からの第3の応募情報を受信した場合、注文者の評価が最も高い配送候補者を第3の配送者に決定してもよい。
【0119】
また、第3の配送者決定部112は、複数の配送者端末からの第3の応募情報を受信した場合、別の容器又は商品を配送中である配送候補者を第3の配送者に決定してもよい。また、第3の配送者決定部112は、複数の配送者端末からの第3の応募情報を受信した場合、別の容器又は商品を配送中であり、かつ別の容器又は商品を配送する配送経路上に返却場所及び保管場所が存在する配送候補者を第3の配送者に決定してもよい。
【0120】
また、第3の配送者決定部112は、複数の配送者端末からの第3の応募情報を受信した場合、配送回数が所定回数以下である配送候補者を第3の配送者に決定してもよい。使用済みの容器の配送が遅れたとしても、商品の配送に及ぼす影響は少ない。そのため、配送経験の少ない配送候補者を、積極的に第3の配送者に起用してもよい。
【0121】
第3の配送者決定部112は、第3の配送者に決定したことを通知する第3の決定通知情報を、決定した第3の配送者の第3の配送者端末4Cへ通信部13を介して送信する。
【0122】
続いて、本開示の実施の形態における配送システムによる配送処理について説明する。
【0123】
図7は、本開示の実施の形態における配送システムによる配送処理の一例を示す第1のシーケンス図であり、
図8は、本開示の実施の形態における配送システムによる配送処理の一例を示す第2のシーケンス図であり、
図9は、本開示の実施の形態における配送システムによる配送処理の一例を示す第3のシーケンス図であり、
図10は、本開示の実施の形態における配送システムによる配送処理の一例を示す第4のシーケンス図である。
【0124】
まず、ステップS101において、サービス提供者サーバ1の注文処理部101は、商品情報記憶部121に記憶されている商品情報に基づいて、商品の注文を受け付けるための商品注文画面を作成し、作成した商品注文画面を注文者端末2へ送信する。なお、注文処理部101は、注文者が指定する配送先の位置情報を注文者端末2から事前に受信してもよい。注文処理部101は、配送先の位置情報に基づいて、配送先から所定距離内にある店舗の商品を注文者に提示してもよい。
【0125】
次に、ステップS201において、注文者端末2は、サービス提供者サーバ1によって送信された商品注文画面を受信する。
【0126】
次に、ステップS202において、注文者端末2は、商品注文画面を表示する。
【0127】
次に、ステップS203において、注文者端末2は、商品注文画面において商品の注文を受け付ける。
【0128】
図11は、本実施の形態において商品を選択する際に表示される商品注文画面の一例を示す図である。
【0129】
まず、商品注文画面において、注文者は、複数の店舗の中から商品の注文を希望する店舗を選択し、選択した店舗で提供される複数の商品の中から希望する商品を選択する。
図11に示す商品注文画面201は、注文者が選択した店舗の名称(XXレストラン)と、注文者が選択した商品の名称(料理A)と、商品に対して施すことが可能なオプション処理の名称(油落とし処理)とを表示している。
【0130】
また、商品注文画面201は、商品にオプション処理を施すか否かの注文者による指示を受け付けるためのチェックボックス202を含む。注文者は、商品にオプション処理を施すか否かを指示する。商品にオプション処理を施す場合、注文者は、チェックボックス202をタッチする。また、商品にオプション処理を施さない場合、注文者は、チェックボックス202をタッチしない。
【0131】
また、商品注文画面201は、表示されている商品を仮想的なカートに入れるためのボタン203を含む。ボタン203がタッチされることにより、表示されている商品が仮想的なカートに入れられる。
【0132】
図7に戻って、次に、ステップS204において、注文者端末2は、店舗が提供する商品と、商品に対して施されるオプション処理の種別とを含む注文情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。
【0133】
図12は、本実施の形態において商品の注文を確定する際に表示される商品注文画面の一例を示す図である。
【0134】
図12に示す商品注文画面211は、注文者が選択した商品(仮想的なカートに入れられた商品)と、商品に対する対価と、注文者が選択したオプション処理と、オプション処理に対する対価と、配送手数料(配送に対する対価)と、合計金額とを表示している。
【0135】
また、商品注文画面211は、表示されている注文内容で確定するためのボタン212を含む。ボタン212がタッチされると、注文者端末2は、注文者により選択された商品と、商品に対して施されるオプション処理の種別とを含む注文情報を作成し、作成した注文情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。
【0136】
図7に戻って、次に、ステップS102において、サービス提供者サーバ1の通信部13は、注文者端末2によって送信された注文情報を受信する。
【0137】
次に、ステップS103において、注文処理部101は、注文情報を店舗端末3へ送信する。
【0138】
次に、ステップS301において、店舗端末3は、サービス提供者サーバ1によって送信された注文情報を受信する。
【0139】
次に、ステップS302において、店舗端末3は、受信した注文情報を表示する。
【0140】
次に、ステップS303において、店舗端末3は、店舗の従業員(商品提供者)による商品の準備可能時刻の入力を受け付ける。
【0141】
次に、ステップS304において、店舗端末3は、入力された準備可能時間をサービス提供者サーバ1へ送信する。
【0142】
図13は、本実施の形態において店舗端末3に表示される注文情報画面の一例を示す図である。
【0143】
図13に示す注文情報画面301は、注文された商品の名称(料理A)と、オプション処理の種別(油落とし処理)と、配送先の場所(住所)と、注文を識別するための注文番号とを含む注文情報を表示している。商品が、料理又は食品である場合、店舗の従業員は、店舗端末3に表示された注文情報を確認し、注文された料理又は食品を作る。
【0144】
また、注文情報画面301は、商品の準備可能時刻の入力を受け付けるための入力欄302と、入力された準備可能時刻を送信するための送信ボタン303とを含む。商品の準備可能時刻は、商品の準備が完了する予定時刻である。店舗の従業員は、商品の準備可能時刻を入力欄302に入力する。そして、送信ボタン303がタッチされると、店舗端末3は、店舗の従業員により入力された準備可能時刻をサービス提供者サーバ1へ送信する。
【0145】
図7に戻って、次に、ステップS104において、サービス提供者サーバ1の通信部13は、店舗端末3によって送信された準備可能時刻を受信する。
【0146】
次に、ステップS105において、第1の募集処理部102は、注文情報に含まれるオプション処理に対応可能な容器が保管されており、かつ保管している容器の個数が0個ではない保管場所を特定する。なお、注文情報に含まれるオプション処理に対応可能な容器が保管されており、かつ保管している容器の個数が0個ではない保管場所が複数存在する場合、第1の募集処理部102は、保管している容器が最も多い保管場所、又は店舗に最も近い保管場所を特定してもよい。また、第1の募集処理部102は、注文情報に含まれるオプション処理に対応可能な容器が保管されており、かつ注文された商品の数以上の容器を保管している保管場所を特定してもよい。
【0147】
次に、ステップS106において、第1の募集処理部102は、通信部13によって受信された準備可能時刻に基づいて、容器を配送する第1の配送者を募集するための第1の募集情報を作成し、作成した第1の募集情報を第1の配送者端末4Aへ送信する。メモリ12は、配送者に関する配送者情報を予め記憶している。配送者は、常に容器又は商品を配送することが可能であるわけではない。そのため、配送者は、容器又は商品の配送が可能になると、容器又は商品の配送が可能な配送候補者であることを、配送者端末を介してサービス提供者サーバ1へ通知する。
【0148】
第1の募集処理部102は、容器の配送が可能な複数の配送候補者の中から、準備可能時刻の所定時間前の時刻までに現在位置から保管場所を経由して店舗に到着可能な配送候補者の第1の配送者端末4Aへ第1の募集情報を送信する。サービス提供者サーバ1は、複数の配送候補者それぞれの配送者端末の現在位置を定期的に取得し、メモリ12に記憶している。第1の募集処理部102は、準備可能時刻と、保管場所の位置と、店舗の位置と、複数の配送者端末の現在位置とに基づいて、準備可能時刻の所定時間前の時刻までに現在位置から保管場所を経由して店舗に到着可能な第1の配送者端末4Aを特定し、特定した第1の配送者端末4Aへ第1の募集情報を送信する。
【0149】
次に、ステップS401において、第1の配送者端末4Aは、サービス提供者サーバ1によって送信された第1の募集情報を受信する。
【0150】
次に、ステップS402において、第1の配送者端末4Aは、受信した第1の募集情報を表示する。
【0151】
次に、ステップS403において、第1の配送者端末4Aは、容器を配送する第1の配送者に応募するための第1の応募情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。
【0152】
図14は、本実施の形態において第1の配送者端末4Aに表示される第1の募集情報画面の一例を示す図である。
【0153】
図14に示す第1の募集情報画面401は、容器の保管場所を含む第1の募集情報を表示している。保管場所は、地図上に表示される。地図には、保管場所を示すアイコンが表示されている。なお、第1の募集情報は、店舗の場所を含んでもよく、第1の募集情報画面401は、保管場所とともに店舗の場所を地図上に表示してもよい。また、第1の募集情報画面401は、保管場所とともに第1の配送者端末4Aの現在位置を地図上に表示してもよい。
【0154】
また、第1の募集情報画面401は、第1の配送者の募集に応募するための応募ボタン402を含む。第1の配送者の募集に応募する場合、配送候補者は、応募ボタン402をタッチする。応募ボタン402がタッチされると、第1の配送者端末4Aは、第1の応募情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。
【0155】
なお、第1の募集情報画面401は、第1の配送者の募集に応募しないための応募拒否ボタンを含んでもよい。応募拒否ボタンがタッチされると、第1の配送者端末4Aは、配送候補者が応募を拒否したことを示す応募拒否情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。応募拒否情報が受信されると、ステップS106に処理が戻り、第1の募集処理部102は、別の配送候補者を特定し、別の配送候補者へ第1の募集情報を送信する。また、第1の募集情報を送信してから所定時間が経過しても第1の応募情報が受信されない場合、ステップS106に処理が戻り、第1の募集処理部102は、別の配送候補者を特定し、別の配送候補者へ第1の募集情報を送信してもよい。
【0156】
図7に戻って、次に、ステップS107において、サービス提供者サーバ1の通信部13は、第1の配送者端末4Aによって送信された第1の応募情報を受信する。
【0157】
次に、ステップS108において、第1の配送者決定部103は、応募があった配送候補者を、保管場所から店舗まで容器を配送する第1の配送者に決定する。
【0158】
なお、複数の配送候補者から応募があった場合、第1の配送者決定部103は、複数の配送候補者の中から最も早く応募があった配送候補者を第1の配送者に決定する。また、第1の配送者決定部103は、複数の配送候補者の中から最も保管場所に近い配送候補者を第1の配送者に決定してもよい。また、第1の配送者決定部103は、複数の配送候補者の中から注文者の評価が最も高い配送候補者を第1の配送者に決定してもよい。
【0159】
次に、ステップS109において、第1の配送者決定部103は、第1の配送者に決定したことを通知する第1の決定通知情報を、決定した第1の配送者の第1の配送者端末4Aへ送信する。なお、第1の配送者決定部103は、第1の配送者に決定されなかったことを通知する情報を、第1の配送者に決定されなかった配送候補者の配送者端末へ送信してもよい。
【0160】
次に、ステップS404において、第1の配送者端末4Aは、サービス提供者サーバ1によって送信された第1の決定通知情報を受信する。
【0161】
次に、ステップS405において、第1の配送者端末4Aは、受信した第1の決定通知情報を表示する。
【0162】
図15は、本実施の形態において第1の配送者端末4Aに表示される第1の決定通知情報画面の一例を示す図である。
【0163】
図15に示す第1の決定通知情報画面411は、第1の配送者に決定したことを通知する文章と、地図と、保管場所と、店舗の場所と、注文を識別するための注文番号とを表示している。地図には、保管場所を示すアイコンと、店舗の場所を示すアイコンと、第1の配送者の現在位置を示すアイコンとが表示されている。第1の決定通知情報を受け取った第1の配送者は、第1の決定通知情報画面411に表示される保管場所に向かって移動する。そして、保管場所に到着した第1の配送者は、保管場所で容器を受け取り、第1の決定通知情報画面411に表示される店舗に向かって移動する。店舗に到着した第1の配送者は、容器を店舗に届け、容器の配送を完了する。
【0164】
なお、第1の配送者端末4Aは、第1の配送者による配送完了の入力を受け付けてもよい。第1の配送者端末4Aは、第1の決定通知情報画面を表示した後、配送完了入力画面を表示してもよい。配送完了入力画面は、第1の配送者が配送完了を入力するためのボタンを含んでもよい。第1の配送者は、店舗に到着し、店舗の従業員に容器を届けた後、ボタンをタッチする。ボタンがタッチされると、第1の配送者端末4Aは、第1の配送者が配送を完了したことを通知するための配送完了通知情報をサービス提供者サーバ1へ送信してもよい。そして、サービス提供者サーバ1の通信部13は、第1の配送者端末4Aによって送信された配送完了通知情報を受信してもよい。
【0165】
次に、ステップS110において、第2の募集処理部104は、通信部13によって受信された準備可能時刻に基づいて、容器に入れられた商品を配送する第2の配送者を募集するための第2の募集情報を作成し、作成した第2の募集情報を第2の配送者端末4Bへ送信する。第2の募集処理部104は、商品の配送が可能な複数の配送候補者の中から、準備可能時刻の所定時間前の時刻までに店舗に到着可能な配送候補者の第2の配送者端末4Bへ第2の募集情報を送信する。サービス提供者サーバ1は、複数の配送候補者それぞれの配送者端末の現在位置を定期的に取得し、メモリ12に記憶している。第2の募集処理部104は、店舗の位置と複数の配送者端末の現在位置とに基づいて、準備可能時刻の所定時間前の時刻までに到着可能な第2の配送者端末4Bを特定し、特定した第2の配送者端末4Bへ第2の募集情報を送信する。
【0166】
次に、ステップS406において、第2の配送者端末4Bは、サービス提供者サーバ1によって送信された第2の募集情報を受信する。
【0167】
次に、ステップS407において、第2の配送者端末4Bは、受信した第2の募集情報を表示する。
【0168】
次に、ステップS408において、第2の配送者端末4Bは、容器に入れられた商品を配送する第2の配送者に応募するための第2の応募情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。
【0169】
図16は、本実施の形態において第2の配送者端末4Bに表示される第2の募集情報画面の一例を示す図である。
【0170】
図16に示す第2の募集情報画面421は、店舗の場所を含む第2の募集情報を表示している。店舗の場所は、地図上に表示される。地図には、店舗の場所を示すアイコンが表示されている。なお、第2の募集情報は、配送先の場所を含んでもよく、第2の募集情報画面421は、店舗の場所とともに配送先の場所を地図上に表示してもよい。また、第2の募集情報画面421は、店舗の場所とともに第2の配送者端末4Bの現在位置を地図上に表示してもよい。
【0171】
また、第2の募集情報画面421は、第2の配送者の募集に応募するための応募ボタン422を含む。第2の配送者の募集に応募する場合、配送候補者は、応募ボタン422をタッチする。応募ボタン422がタッチされると、第2の配送者端末4Bは、第2の応募情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。
【0172】
なお、第2の募集情報画面421は、第2の配送者の募集に応募しないための応募拒否ボタンを含んでもよい。応募拒否ボタンがタッチされると、第2の配送者端末4Bは、配送候補者が応募を拒否したことを示す応募拒否情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。応募拒否情報が受信されると、ステップS110に処理が戻り、第2の募集処理部104は、別の配送候補者を特定し、別の配送候補者へ第2の募集情報を送信する。また、第2の募集情報を送信してから所定時間が経過しても第2の応募情報が受信されない場合、ステップS110に処理が戻り、第2の募集処理部104は、別の配送候補者を特定し、別の配送候補者へ第2の募集情報を送信してもよい。
【0173】
図8に戻って、次に、ステップS111において、サービス提供者サーバ1の通信部13は、第2の配送者端末4Bによって送信された第2の応募情報を受信する。
【0174】
次に、ステップS112において、第2の配送者決定部105は、応募があった配送候補者を、店舗から注文者によって指定される配送先まで商品を配送する第2の配送者に決定する。
【0175】
なお、複数の配送候補者から応募があった場合、第2の配送者決定部105は、複数の配送候補者の中から最も早く応募があった配送候補者を第2の配送者に決定する。また、第2の配送者決定部105は、複数の配送候補者の中から最も店舗に近い配送候補者を第2の配送者に決定してもよい。また、第2の配送者決定部105は、複数の配送候補者の中から注文者の評価が最も高い配送候補者を第2の配送者に決定してもよい。
【0176】
次に、ステップS113において、第2の配送者決定部105は、第2の配送者に決定したことを通知する第2の決定通知情報を、決定した第2の配送者の第2の配送者端末4Bへ送信する。なお、第2の配送者決定部105は、第2の配送者に決定されなかったことを通知する情報を、第2の配送者に決定されなかった配送候補者の配送者端末へ送信してもよい。
【0177】
次に、ステップS409において、第2の配送者端末4Bは、サービス提供者サーバ1によって送信された第2の決定通知情報を受信する。
【0178】
次に、ステップS410において、第2の配送者端末4Bは、受信した第2の決定通知情報を表示する。
【0179】
図17は、本実施の形態において第2の配送者端末4Bに表示される第2の決定通知情報画面の一例を示す図である。
【0180】
図17に示す第2の決定通知情報画面431は、第2の配送者に決定したことを通知する文章と、地図と、店舗の場所と、配送先の場所と、注文を識別するための注文番号とを表示している。地図には、店舗の場所を示すアイコンと、配送先の場所を示すアイコンと、第2の配送者の現在位置を示すアイコンとが表示されている。第2の決定通知情報を受け取った第2の配送者は、第2の決定通知情報画面431に表示される店舗に向かって移動する。
【0181】
図8に戻って、次に、ステップS114において、到着予定時刻算出部106は、第2の配送者決定部105によって特定された第2の配送者が配送先に到着する到着予定時刻を算出する。
【0182】
次に、ステップS115において、設定情報生成部107は、店舗から配送先への配送途中において商品に対して施されるオプション処理に対応する容器の設定情報の入力を依頼するための設定依頼情報を店舗端末3へ送信する。なお、設定依頼情報は、到着予定時刻算出部106によって算出された到着予定時刻を含む。
【0183】
次に、ステップS305において、店舗端末3は、サービス提供者サーバ1によって送信された設定依頼情報を受信する。
【0184】
次に、ステップS306において、店舗端末3は、オプション処理に対応する容器の設定情報の入力を受け付けるための設定情報入力画面を表示する。
【0185】
次に、ステップS307において、店舗端末3は、設定情報入力画面において、店舗の従業員による設定情報の入力を受け付ける。
【0186】
次に、ステップS308において、店舗端末3は、入力された設定情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。
【0187】
図18は、本実施の形態において、オプション処理の種別が油落とし処理である場合に店舗端末3に表示される設定情報入力画面の一例を示す図である。
【0188】
図18に示す設定情報入力画面311は、商品の名称(料理A)と、オプション処理の種別(油落とし処理)と、設定情報(第1の温度設定情報、第2の温度設定情報及び第3の温度設定情報)とを表示している。オプション処理の種別が油落とし処理である場合、設定情報は、店舗の出発予定時刻から配送先の到着予定時刻までの移動期間において、容器が備える機器(ヒータ)に対して設定される所定時間毎の温度を表す。出発予定時刻は、準備可能時刻に所定の準備時間(例えば、5分)を加算した時刻である。
【0189】
設定情報は、第1の温度設定情報312Aと、第2の温度設定情報312Bと、第3の温度設定情報312Cとを含む。設定情報入力画面311において、第1の温度設定情報312Aを表す画像が左方向にスワイプされることにより、第2の温度設定情報312Bを表す画像が表示される。また、第2の温度設定情報312Bを表す画像が左方向にスワイプされることにより、第3の温度設定情報312Cを表す画像が表示される。
【0190】
第1の温度設定情報312Aは、店舗の出発予定時刻から配送先の到着予定時刻までの移動期間において、容器が備える機器の設定温度が所定の温度を保つように制御される。第2の温度設定情報312Bは、店舗の出発予定時刻から配送先の到着予定時刻までの移動期間において、容器が備える機器の設定温度が徐々に上がるように制御される。第3の温度設定情報312Cは、店舗の出発予定時刻から中間地点通過時刻までの第1の移動期間において、容器が備える機器の設定温度が所定の温度を保つように制御され、中間地点通過時刻から配送先の到着予定時刻までの第2の移動期間において、容器が備える機器の設定温度が徐々に上がるように制御される。
【0191】
また、設定情報入力画面311は、入力された設定情報を送信するための送信ボタン313を含む。店舗の従業員は、オプション処理に対応する容器の設定情報を入力する。本実施の形態では、店舗の従業員は、第1の温度設定情報、第2の温度設定情報及び第3の温度設定情報のうちの何れかを選択する。そして、送信ボタン313がタッチされると、店舗端末3は、店舗の従業員により入力された設定情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。
【0192】
図19は、本実施の形態において、オプション処理の種別がパリパリ処理である場合に店舗端末3に表示される設定情報入力画面の一例を示す図である。
【0193】
図19に示す設定情報入力画面321は、商品の名称(料理B)と、オプション処理の種別(パリパリ処理)と、設定情報(第1の温度設定情報、第2の温度設定情報、第3の温度設定情報、第1の湿度設定情報、第2の湿度設定情報及び第3の湿度設定情報)とを表示している。オプション処理の種別がパリパリ処理である場合、設定情報は、店舗の出発予定時刻から配送先の到着予定時刻までの移動期間において、容器が備える機器(ヒータ)に対して設定される所定時間毎の温度と、容器が備える機器(加湿器)に対して設定される所定時間毎の湿度とを表す。
【0194】
設定情報は、第1の温度設定情報322Aと、第2の温度設定情報322Bと、第3の温度設定情報322Cと、第1の湿度設定情報323Aと、第2の湿度設定情報323Bと、第3の湿度設定情報323Cとを含む。設定情報入力画面321において、第1の温度設定情報322Aを表す画像が左方向にスワイプされることにより、第2の温度設定情報322Bを表す画像が表示される。また、第2の温度設定情報322Bを表す画像が左方向にスワイプされることにより、第3の温度設定情報322Cを表す画像が表示される。また、設定情報入力画面321において、第1の湿度設定情報323Aを表す画像が左方向にスワイプされることにより、第2の湿度設定情報323Bを表す画像が表示される。また、第2の湿度設定情報323Bを表す画像が左方向にスワイプされることにより、第3の湿度設定情報323Cを表す画像が表示される。
【0195】
第1の温度設定情報322Aは、店舗の出発予定時刻から配送先の到着予定時刻までの移動期間において、容器が備える機器の設定温度が所定の温度を保つように制御される。第2の温度設定情報322Bは、店舗の出発予定時刻から配送先の到着予定時刻までの移動期間において、容器が備える機器の設定温度が徐々に上がるように制御される。第3の温度設定情報322Cは、店舗の出発予定時刻から中間地点通過時刻までの第1の移動期間において、容器が備える機器の設定温度が所定の第1の温度を保つように制御され、中間地点通過時刻から配送先の到着予定時刻までの第2の移動期間において、容器が備える機器の設定温度が第1の温度よりも高い第2の温度を保つように制御される。
【0196】
第1の湿度設定情報323Aは、店舗の出発予定時刻から配送先の到着予定時刻までの移動期間において、容器内の湿度が所定の湿度を保つように制御される。第2の湿度設定情報323Bは、店舗の出発予定時刻から中間地点通過時刻までの第1の移動期間において、容器内の湿度が徐々に下がるように制御され、中間地点通過時刻から配送先の到着予定時刻までの第2の移動期間において、容器内の湿度が中間地点通過時刻における湿度を保つように制御される。第3の湿度設定情報323Cは、店舗の出発予定時刻から配送先の到着予定時刻までの移動期間において、所定の時刻に所定の時間だけ機器(例えば、換気扇)を動作させるように制御される。
【0197】
また、設定情報入力画面321は、入力された設定情報を送信するための送信ボタン324を含む。店舗の従業員は、オプション処理に対応する容器の設定情報を入力する。本実施の形態では、店舗の従業員は、第1の温度設定情報、第2の温度設定情報及び第3の温度設定情報のうちの何れかを選択するとともに、第1の湿度設定情報、第2の湿度設定情報及び第3の湿度設定情報のうちの何れかを選択する。そして、送信ボタン324がタッチされると、店舗端末3は、店舗の従業員により入力された設定情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。
【0198】
図20は、本実施の形態において、オプション処理の種別が柔らか処理である場合に店舗端末3に表示される設定情報入力画面の一例を示す図である。
【0199】
図20に示す設定情報入力画面331は、商品の名称(料理C)と、オプション処理の種別(柔らか処理)と、設定情報(第1の湿度設定情報及び第2の湿度設定情報)とを表示している。オプション処理の種別が柔らか処理である場合、設定情報は、店舗の出発予定時刻から配送先の到着予定時刻までの移動期間において、容器が備える機器(加湿器)に対して設定される所定時間毎の湿度を表す。
【0200】
設定情報は、第1の湿度設定情報332Aと、第2の湿度設定情報332Bとを含む。設定情報入力画面331において、第1の湿度設定情報332Aを表す画像が左方向にスワイプされることにより、第2の湿度設定情報332Bを表す画像が表示される。
【0201】
第1の湿度設定情報332Aは、店舗の出発予定時刻から配送先の到着予定時刻までの移動期間において、容器内の湿度が所定の湿度を保つように制御される。第2の湿度設定情報332Bは、店舗の出発予定時刻から中間地点通過時刻までの第1の移動期間において、容器内の湿度が第1の湿度を保つように制御され、中間地点通過時刻から配送先の到着予定時刻までの第2の移動期間において、容器内の湿度が第1の湿度より高い第2の湿度を保つように制御される。
【0202】
また、設定情報入力画面331は、入力された設定情報を送信するための送信ボタン333を含む。店舗の従業員は、オプション処理に対応する容器の設定情報を入力する。本実施の形態では、店舗の従業員は、第1の湿度設定情報及び第2の湿度設定情報のうちの何れかを選択する。そして、送信ボタン333がタッチされると、店舗端末3は、店舗の従業員により入力された設定情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。
【0203】
図9に戻って、次に、ステップS116において、サービス提供者サーバ1の通信部13は、店舗端末3によって送信された容器の設定情報を受信する。
【0204】
次に、ステップS117において、設定情報出力部108は、通信部13によって受信された容器の設定情報を第2の配送者端末4Bへ送信する。
【0205】
次に、ステップS411において、第2の配送者端末4Bは、サービス提供者サーバ1によって送信された容器の設定情報を受信する。
【0206】
次に、ステップS412において、第2の配送者端末4Bは、受信した容器の設定情報を表示する。
【0207】
次に、ステップS413において、第2の配送者端末4Bは、受信した容器の設定情報を容器へ送信する。
【0208】
図21は、本実施の形態において第2の配送者端末4Bに表示される設定情報提示画面の一例を示す図である。
【0209】
図21に示す設定情報提示画面441は、注文された商品の名称(料理A)と、オプション処理の種別(油落とし処理)と、容器の設定情報(第1の温度設定情報)とを表示している。
【0210】
また、設定情報提示画面441は、容器に設定情報を送信するための送信ボタン442を含む。送信ボタン442がタッチされると、第2の配送者端末4Bは、設定情報を容器へ送信する。容器は、受信した設定情報に基づいて、機器を制御する。設定情報は、出発予定時刻から到着予定時刻までの間における機器の設定値を表す。容器が備える機器は、出発予定時刻になると、設定情報に基づいて動作を開始する。
【0211】
なお、商品に対しオプション処理が施されない場合、ステップS115~ステップS117、ステップS305~ステップS308、及びステップS411~ステップS413の処理は不要となる。
【0212】
図9に戻って、次に、ステップS414において、第2の配送者端末4Bは、第2の配送者による配送開始の入力を受け付ける。
【0213】
次に、ステップS415において、第2の配送者端末4Bは、第2の配送者が店舗から配送先へ向けて配送を開始したことを通知するための配送開始通知情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。
【0214】
図22は、本実施の形態において第2の配送者端末4Bに表示される配送開始入力画面の一例を示す図である。
【0215】
第2の配送者端末4Bは、設定情報を容器へ送信すると、配送開始入力画面451を表示する。
図22に示す配送開始入力画面451は、地図と、店舗の場所と、配送先の場所と、注文を識別するための注文番号とを表示している。地図には、店舗の場所を示すアイコンと、配送先の場所を示すアイコンと、第2の配送者の現在位置を示すアイコンとが表示されている。
【0216】
また、配送開始入力画面451は、第2の配送者が配送開始を入力するためのボタン452を含む。ボタン452がタッチされると、第2の配送者端末4Bは、第2の配送者が店舗から配送先へ向けて配送を開始したことを通知する配送開始通知情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。そして、第2の配送者は、商品を容器に入れた状態で、配送開始入力画面451に表示される配送先に向かって移動する。
【0217】
なお、本実施の形態では、容器が備える機器は、出発予定時刻になると、自動的に設定情報に基づいて動作を開始しているが、本開示は特にこれに限定されない。第2の配送者端末4Bは、配送開始通知情報を容器へ送信してもよい。容器が備える機器は、配送開始通知情報が受信された場合、設定情報に基づいて動作を開始してもよい。また、容器は、設定情報に基づいて動作を開始するための開始ボタンを備えてもよい。第2の配送者により開始ボタンが押下された場合、容器が備える機器は、設定情報に基づいて動作を開始してもよい。
【0218】
図9に戻って、次に、ステップS118において、サービス提供者サーバ1の通信部13は、第2の配送者端末4Bによって送信された配送開始通知情報を受信する。
【0219】
次に、ステップS119において、配送管理部109は、第2の配送者の現在位置を示す配送者位置情報を注文者端末2へ送信する。なお、サービス提供者サーバ1は、第2の配送者端末4Bによって定期的に送信される現在位置を受信している。
【0220】
次に、ステップS205において、注文者端末2は、サービス提供者サーバ1によって送信された配送者位置情報を受信する。
【0221】
次に、ステップS206において、注文者端末2は、受信した配送者位置情報に基づいて、第2の配送者の現在位置を提示する配送経過画面を表示する。
【0222】
図23は、本実施の形態において注文者端末2に表示される配送経過画面の一例を示す図である。
【0223】
図23に示す配送経過画面221は、地図と、店舗の場所と、配送先の場所と、注文を識別するための注文番号とを表示している。地図には、店舗の場所を示すアイコンと、配送先の場所を示すアイコンと、第2の配送者の現在位置を示すアイコンとが表示されている。なお、配送管理部109は、配送者位置情報を定期的に注文者端末2へ送信し、注文者端末2は、受信した配送者位置情報に基づいて、配送経過画面を更新表示する。これにより、注文者は、配送経過画面221を確認することにより、第2の配送者が現在どこにいるのかを知ることができる。なお、店舗端末3も、配送経過画面221を表示してもよい。
【0224】
図9に戻って、次に、ステップS416において、第2の配送者端末4Bは、第2の配送者による配送完了の入力を受け付ける。
【0225】
次に、ステップS417において、第2の配送者端末4Bは、第2の配送者が配送を完了したことを通知するための配送完了通知情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。
【0226】
図24は、本実施の形態において第2の配送者端末4Bに表示される配送完了入力画面の一例を示す図である。
【0227】
第2の配送者端末4Bは、配送開始通知情報をサービス提供者サーバ1へ送信すると、配送完了入力画面461を表示する。
図24に示す配送完了入力画面461は、地図と、店舗の場所と、配送先の場所と、注文を識別するための注文番号とを表示している。地図には、店舗の場所を示すアイコンと、配送先の場所を示すアイコンと、第2の配送者の現在位置を示すアイコンとが表示されている。
【0228】
また、配送完了入力画面461は、第2の配送者が配送完了を入力するためのボタン462を含む。第2の配送者は、配送先に到着し、注文者に商品を届けた後、ボタン462をタッチする。ボタン462がタッチされると、第2の配送者端末4Bは、第2の配送者が配送を完了したことを通知するための配送完了通知情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。このとき、第2の配送者端末4Bは、ボタン462がタッチされた時刻を、第2の配送者が配送先に実際に到着した到着時刻として配送完了通知情報に含める。
【0229】
図9に戻って、次に、ステップS120において、サービス提供者サーバ1の通信部13は、第2の配送者端末4Bによって送信された配送完了通知情報を受信する。配送管理部109は、第2の配送者端末4Bから配送完了通知情報を受信した場合、第2の配送者が配送を完了したことを通知する配送完了通知情報を店舗端末3へ送信してもよい。店舗端末3は、配送完了通知情報を受信した場合、配送が完了したことを通知するための配送完了画面を表示してもよい。
【0230】
次に、ステップS121において、課金処理部110は、注文者から徴収する金額を確定させる課金処理を行う。課金処理部110は、配送完了通知情報に含まれる到着時刻が、到着予定時刻算出部106によって算出された到着予定時刻に対して所定時間以上ずれていた場合、オプション処理に対する対価を注文者から徴収しない。
【0231】
次に、ステップS207において、注文者端末2は、注文者による使用済みの容器の返却依頼の入力を受け付ける。
【0232】
次に、ステップS208において、注文者端末2は、使用済みの容器の返却場所を含み、使用済みの容器の返却を依頼するための返却依頼情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。
【0233】
図25は、本実施の形態において注文者端末2に表示される返却依頼入力画面の一例を示す図である。
【0234】
注文者は、商品(例えば、料理又は食品)を消費し、商品を入れていた容器が不要となった場合、容器をサービス提供者に返却する。この際、注文者は、注文者端末2に返却依頼入力画面231を表示させる。
図25に示す返却依頼入力画面231は、地図と、返却場所と、注文を識別するための注文番号とを表示している。返却場所は、第3の配送者に使用済みの容器を回収してもらう場所である。地図には、返却場所を示すアイコンが表示されている。
【0235】
なお、返却場所は、商品の配送先であってもよいし、配送先とは異なる場所であってもよい。注文者端末2は、返却依頼入力画面231において、注文者による返却場所の入力を受け付けてもよい。
【0236】
また、返却依頼入力画面231は、注文者が返却依頼を入力するためのボタン232を含む。注文者は、使用済みの容器を返却する際に、ボタン232をタッチする。ボタン232がタッチされると、注文者端末2は、使用済みの容器の返却を依頼するための返却依頼情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。
【0237】
図10に戻って、次に、ステップS122において、サービス提供者サーバ1の通信部13は、注文者端末2によって送信された返却依頼情報を受信する。
【0238】
次に、ステップS123において、第3の募集処理部111は、通信部13によって受信された返却依頼情報に含まれる返却場所に基づいて、使用済みの容器を返却場所から保管場所まで配送する第3の配送者を募集するための第3の募集情報を作成し、作成した第3の募集情報を第3の配送者端末4Cへ送信する。
【0239】
第3の募集処理部111は、使用済みの容器の配送が可能な複数の配送候補者の中から、注文者によって指定された返却場所から所定の距離内にいる配送候補者の第3の配送者端末4Cへ第3の募集情報を送信する。サービス提供者サーバ1は、複数の配送候補者それぞれの配送者端末の現在位置を定期的に取得し、メモリ12に記憶している。第3の募集処理部111は、返却場所の位置と、複数の配送者端末の現在位置とに基づいて、返却場所から所定の距離内にいる第3の配送者端末4Cを特定し、特定した第3の配送者端末4Cへ第3の募集情報を送信する。
【0240】
次に、ステップS418において、第3の配送者端末4Cは、サービス提供者サーバ1によって送信された第3の募集情報を受信する。
【0241】
次に、ステップS419において、第3の配送者端末4Cは、受信した第3の募集情報を表示する。
【0242】
次に、ステップS420において、第3の配送者端末4Cは、使用済みの容器を配送する第3の配送者に応募するための第3の応募情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。
【0243】
図26は、本実施の形態において第3の配送者端末4Cに表示される第3の募集情報画面の一例を示す図である。
【0244】
図26に示す第3の募集情報画面471は、使用済みの容器の返却場所を含む第3の募集情報を表示している。返却場所は、地図上に表示される。地図には、返却場所を示すアイコンが表示されている。なお、第3の募集情報は、保管場所を含んでもよく、第3の募集情報画面471は、返却場所とともに保管場所を地図上に表示してもよい。また、第3の募集情報画面471は、返却場所とともに第3の配送者端末4Cの現在位置を地図上に表示してもよい。
【0245】
また、第3の募集情報画面471は、第3の配送者の募集に応募するための応募ボタン472を含む。第3の配送者の募集に応募する場合、配送候補者は、応募ボタン472をタッチする。応募ボタン472がタッチされると、第3の配送者端末4Cは、第3の応募情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。
【0246】
なお、第3の募集情報画面471は、第3の配送者の募集に応募しないための応募拒否ボタンを含んでもよい。応募拒否ボタンがタッチされると、第3の配送者端末4Cは、配送候補者が応募を拒否したことを示す応募拒否情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。応募拒否情報が受信されると、ステップS123に処理が戻り、第3の募集処理部111は、別の配送候補者を特定し、別の配送候補者へ第3の募集情報を送信してもよい。する。また、第3の募集情報を送信してから所定時間が経過しても第3の応募情報が受信されない場合、ステップS123に処理が戻り、第3の募集処理部111は、別の配送候補者を特定し、別の配送候補者へ第3の募集情報を送信してもよい。
【0247】
図10に戻って、次に、ステップS124において、サービス提供者サーバ1の通信部13は、第3の配送者端末4Cによって送信された第3の応募情報を受信する。
【0248】
次に、ステップS125において、第3の配送者決定部112は、応募があった配送候補者を、返却場所から保管場所まで使用済みの容器を配送する第3の配送者に決定する。
【0249】
なお、複数の配送候補者から応募があった場合、第3の配送者決定部112は、複数の配送候補者の中から最も早く応募があった配送候補者を第3の配送者に決定する。また、第3の配送者決定部112は、複数の配送候補者の中から最も返却場所に近い配送候補者を第3の配送者に決定してもよい。また、第3の配送者決定部112は、複数の配送候補者の中から注文者の評価が最も高い配送候補者を第3の配送者に決定してもよい。
【0250】
次に、ステップS126において、第3の配送者決定部112は、第3の配送者に決定したことを通知する第3の決定通知情報を、決定した第3の配送者の第3の配送者端末4Cへ送信する。なお、第3の配送者決定部112は、第3の配送者に決定されなかったことを通知する情報を、第3の配送者に決定されなかった配送候補者の配送者端末へ送信してもよい。
【0251】
次に、ステップS421において、第3の配送者端末4Cは、サービス提供者サーバ1によって送信された第3の決定通知情報を受信する。
【0252】
次に、ステップS405において、第3の配送者端末4Cは、受信した第3の決定通知情報を表示する。
【0253】
図27は、本実施の形態において第3の配送者端末4Cに表示される第3の決定通知情報画面の一例を示す図である。
【0254】
図27に示す第3の決定通知情報画面481は、第3の配送者に決定したことを通知する文章と、地図と、返却場所と、保管場所と、注文を識別するための注文番号とを表示している。地図には、返却場所を示すアイコンと、保管場所を示すアイコンと、第3の配送者の現在位置を示すアイコンとが表示されている。第3の決定通知情報を受け取った第3の配送者は、第3の決定通知情報画面481に表示される返却場所に向かって移動する。そして、返却場所に到着した第3の配送者は、返却場所で使用済みの容器を回収し、第3の決定通知情報画面481に表示される保管場所に向かって移動する。なお、第3の配送者は、注文者から使用済みの容器を直接受け取ってもよいし、返却場所に置かれた使用済みの容器を回収してもよい。保管場所に到着した第3の配送者は、使用済みの容器を保管場所に届け、使用済みの容器の配送を完了する。
【0255】
なお、第3の配送者端末4Cは、第3の配送者による配送完了の入力を受け付けてもよい。第3の配送者端末4Cは、第3の決定通知情報画面を表示した後、配送完了入力画面を表示してもよい。配送完了入力画面は、第3の配送者が配送完了を入力するためのボタンを含んでもよい。第3の配送者は、保管場所に到着し、サービス提供者に使用済みの容器を届けた後、ボタンをタッチする。ボタンがタッチされると、第3の配送者端末4Cは、第3の配送者が配送を完了したことを通知するための配送完了通知情報をサービス提供者サーバ1へ送信してもよい。そして、サービス提供者サーバ1の通信部13は、第3の配送者端末4Cによって送信された配送完了通知情報を受信してもよい。
【0256】
このように、商品を入れるための容器を、容器の保管場所から商品を提供する店舗まで配送する第1の配送者と、容器に入れられた商品を、店舗から注文者によって指定される配送先まで配送する第2の配送者とが決定されるので、特定の容器に入れられた商品を注文者に提供することができる。また、容器を配送する第1の配送者と、商品を配送する第2の配送者とが個別に決定されるので、第1の配送者が店舗に到着する時刻と、第2の配送者が店舗に到着する時刻との時間差が短くなり、容器に入れられた商品を迅速に注文者に届けることができる。
【0257】
なお、本実施の形態において、第1の配送者と第2の配送者とが同じ人物であってもよい。この場合、第1の配送者は、容器を店舗に届けてから、容器に入れられた商品を受け取るまでの期間に、他の容器又は商品を配送してもよい。また、サービス提供者サーバ1は、他の容器又は商品の配送を予定している第1の配送者及び第2の配送者を募集してもよい。また、サービス提供者サーバ1は、商品を店舗から配送先へ配送する第2の配送者を先に決定し、当該商品を入れるための容器を保管場所から店舗へ配送するように第2の配送者に依頼し、依頼を受けた第2の配送者を第1の配送者に決定してもよい。
【0258】
例えば、第2の配送者は、第1の容器に入れられた第1の商品を第1の店舗で受け取ってから第1の配送先に届けるまでの間に、第2の容器を保管場所で受け取り、第2の容器を第2の店舗に届けてもよい。さらに、第2の配送者は、第1の容器に入れられた第1の商品を第1の配送先に届けた後、第2の容器に入れられた第2の商品を第2の店舗で受け取り、第2の容器に入れられた第2の商品を第2の配送先に届けてもよい。このとき、第2の配送者の募集条件は、保管場所から所定の距離内におり、かつ第2の商品の準備可能時刻から所定時間内に第2の店舗に到着することである。
【0259】
また、例えば、第2の配送者は、第1の容器に入れられた第1の商品を第1の店舗で受け取り、保管場所に移動してもよい。次に、第1の配送者は、第2の容器を保管場所で受け取り、第2の店舗に移動してもよい。このとき、第1の配送者の募集条件は、保管場所から所定の距離内におり、かつ第2の容器を届ける第2の店舗における第2の商品の完成時刻から所定時間内に第2の店舗に到着することである。次に、第1の配送者は、第2の容器を第2の店舗に届け、第1の配送先に移動してもよい。次に、第1の配送者は、第1の容器に入れられた第1の商品を第1の配送先に届け、第2の店舗に移動してもよい。次に、第1の配送者は、第2の容器に入れられた第2の商品を第2の店舗で受け取り、第2の配送先に移動してもよい。次に、第1の配送者は、第2の容器に入れられた第2の商品を第2の配送先に届けてもよい。
【0260】
また、本実施の形態において、第2の配送者と第3の配送者とが同じ人物であってもよい。第2の配送者は、配送先に商品を配送した際に、配送した商品が入れられていた容器とは別の注文者が過去に利用した容器を保管場所に配送してもよい。この場合、サービス提供者サーバ1は、注文者端末2に対して、商品の配送時に、過去に利用した容器を返却するように依頼してもよい。
【0261】
また、本実施の形態において、第1の配送者と第3の配送者とが同じ人物であってもよい。使用済みの容器を返却場所から保管場所へ配送した後、容器を保管場所から店舗へ配送する場合、サービス提供者サーバ1は、使用済みの容器の種類と、複数の保管場所のそれぞれが現在保管している容器の種類及び数とに基づいて、複数の保管場所の中から使用済みの容器を配送する保管場所を決定してもよい。
【0262】
また、本実施の形態において、第1の配送者と第2の配送者と第3の配送者とが同じ人物であってもよい。
【0263】
また、本実施の形態では、注文情報は、商品に対して施されるオプション処理の種別を含み、オプション処理に対応可能な容器が保管されている保管場所が特定されるが、本開示は特にこれに限定されない。注文者が、商品を入れる容器を指定してもよい。この場合、注文者端末2は、商品の注文時において、商品を入れる容器の注文者による指定を受け付け、容器を指定するための容器指定情報を含む注文情報をサービス提供者サーバ1へ送信してもよい。サービス提供者サーバ1の通信部13は、容器指定情報を含む注文情報を受信してもよい。そして、第1の募集処理部102は、容器指定情報によって指定される容器が保管されている保管場所を特定し、特定した保管場所から店舗へ容器を配送する第1の配送者を募集してもよい。
【0264】
また、店舗が、商品を入れる容器を指定してもよい。この場合、店舗端末3は、準備可能時刻の入力を受け付ける際に、商品を入れる容器の店舗の従業員による指定を受け付け、容器を指定するための容器指定情報を準備可能時刻とともにサービス提供者サーバ1へ送信してもよい。サービス提供者サーバ1の通信部13は、容器指定情報と準備可能時刻とを受信してもよい。そして、第1の募集処理部102は、容器指定情報によって指定される容器が保管されている保管場所を特定し、特定した保管場所から店舗へ容器を配送する第1の配送者を募集してもよい。
【0265】
また、本実施の形態では、サービス提供者が容器の所有者であり、保管場所はサービス提供者が所有する容器を保管する倉庫であるが、本開示は特にこれに限定されない。店舗又は注文者が容器の所有者であってもよく、保管場所は店舗又は注文者が容器を保管する場所であってもよい。
【0266】
また、本実施の形態において、サービス提供者が容器を販売しており、かつ、店舗又は注文者が容器をサービス提供者から購入してもよい。例えば、注文者端末2は、商品の注文時に、容器を購入するか否かの注文者による入力を受け付けてもよい。また、店舗端末3は、準備可能時刻の入力を受け付ける際に、容器を購入するか否かの店舗の従業員による入力を受け付けてもよい。メモリ12は、保管場所と、保管場所に保管されている容器を識別するための識別情報とを対応付けたテーブルを記憶してもよい。この場合、容器の最初の保管場所は、サービス提供者が指定する場所である。注文処理部101は、容器が購入され、容器に入れられた商品が配送先に配送された後、容器の保管場所を、店舗又は注文者の指定する場所に切り替えてもよい。
【0267】
また、注文者は、容器に入れられた商品が配送先に配送された後、容器を購入してもよい。注文者端末2は、商品が配送先に配送された後、容器の購入を受け付けるための容器購入画面を表示してもよい。注文者端末2は、容器購入画面において、注文者による容器の購入を受け付けてもよい。注文者端末2は、注文者により容器が購入された場合、容器を購入したことを示す容器購入情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。サービス提供者サーバ1の通信部13は、注文者端末2によって送信された容器購入情報を受信する。メモリ12は、保管場所と、保管場所に保管されている容器を識別するための識別情報とを対応付けたテーブルを記憶してもよい。注文処理部101は、通信部13によって容器購入情報が受信された場合、容器の保管場所を、注文者の指定する場所に切り替えてもよい。容器が注文者によって所持される場合、使用済みの容器を保管場所へ配送する行程が不要となる。そのため、課金処理部110は、通信部13によって容器購入情報が受信された場合、注文者に課金する金額(例えば、配送手数料)を割り引いてもよい。
【0268】
また、注文者は、商品を受け取ってから所定の返却時間が経過するまでに、使用済みの容器を所定の返却場所に返却してもよい。所定の返却時間は、例えば、3時間、5時間、又は10時間などであり、注文者によって設定されてもよい。所定の返却場所は、例えば、注文者の家の玄関の前、保管場所、又はサービス提供者が指定するコンビニエンスストアなどであり、注文者によって設定されてもよい。注文者端末2は、商品の注文時に、商品を受け取ってから使用済みの容器を返却するまでの返却時間と、使用済みの容器を返却する返却場所との注文者による入力を受け付けてもよい。注文者端末2は、注文者により返却時間及び返却場所が入力された場合、返却時間及び返却場所を含む注文情報をサービス提供者サーバ1へ送信する。
【0269】
そして、サービス提供者サーバ1の通信部13は、注文者端末2によって送信された返却時間及び返却場所を含む注文情報を受信する。また、注文者が使用済みの容器を返却場所へ届けた際に、注文者端末2は、注文者による使用済みの容器の返却完了の入力を受け付けてもよい。注文者端末2は、注文者が使用済みの容器の返却を完了したことを通知するための返却完了通知情報をサービス提供者サーバ1へ送信してもよい。このとき、返却完了通知情報は、使用済みの容器が返却された返却完了時刻と、使用済みの容器が返却された返却完了場所とを含む。サービス提供者サーバ1の通信部13は、注文者端末2によって送信された返却完了通知情報を受信してもよい。
【0270】
続いて、課金処理部110は、配送完了通知情報を受信した時刻から返却完了通知情報に含まれる返却完了時刻までの時間が、所定の返却時間以内であるか否かを判断してもよい。また、課金処理部110は、返却完了通知情報に含まれる返却完了場所が、所定の返却場所であるか否かを判断してもよい。配送完了通知情報を受信した時刻から返却完了通知情報に含まれる返却完了時刻までの時間が、所定の返却時間以内であり、かつ返却完了通知情報に含まれる返却完了場所が、所定の返却場所であると判断された場合、課金処理部110は、次回の注文者による注文時において、注文者に課金する金額(例えば、配送手数料)を割り引いてもよい。
【0271】
また、サービス提供者サーバ1は、商品を受け取ってから所定の返却時間が経過するまでに、注文者が使用済みの容器を返却しない場合、容器の代金を徴収、又は次回の注文時に割り増しで料金を徴収してもよい。所定の返却時間は、例えば、3日などである。この場合、課金処理部110は、配送完了通知情報を受信した時刻から所定の返却時間が経過するまでに返却依頼情報が受信されたか否かを判断する。配送完了通知情報を受信した時刻から所定の返却時間が経過するまでに返却依頼情報が受信されていないと判断された場合、課金処理部110は、注文者に容器の代金を課金してもよい。また、配送完了通知情報を受信した時刻から所定の返却時間が経過するまでに返却依頼情報が受信されていないと判断された場合、課金処理部110は、次回の注文時に割り増しした料金を課金してもよい。
【0272】
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。また、プログラムを記録媒体に記録して移送することにより、又はプログラムをネットワークを経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムによりプログラムが実施されてもよい。
【0273】
本開示の実施の形態に係る装置の機能の一部又は全ては典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。また、集積回路化はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
【0274】
また、本開示の実施の形態に係る装置の機能の一部又は全てを、CPU等のプロセッサがプログラムを実行することにより実現してもよい。
【0275】
また、上記で用いた数字は、全て本開示を具体的に説明するために例示するものであり、本開示は例示された数字に制限されない。
【0276】
また、上記フローチャートに示す各ステップが実行される順序は、本開示を具体的に説明するために例示するためのものであり、同様の効果が得られる範囲で上記以外の順序であってもよい。また、上記ステップの一部が、他のステップと同時(並列)に実行されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0277】
本開示に係る技術は、特定の容器に入れられた商品を提供することができるので、容器に入れられた商品を店舗から配送先へ配送する配送者を決定する技術として有用である。
【符号の説明】
【0278】
1 サービス提供者サーバ
2 注文者端末
3 店舗端末
4A 第1の配送者端末
4B 第2の配送者端末
4C 第3の配送者端末
6 ネットワーク
11 プロセッサ
12 メモリ
13 通信部
22 メモリ
101 注文処理部
102 第1の募集処理部
103 第1の配送者決定部
104 第2の募集処理部
105 第2の配送者決定部
106 到着予定時刻算出部
107 設定情報生成部
108 設定情報出力部
109 配送管理部
110 課金処理部
111 第3の募集処理部
112 第3の配送者決定部
121 商品情報記憶部
122 オプション情報記憶部
123 保管場所情報記憶部