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  • 特開-ラップ包装用容器 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022123702
(43)【公開日】2022-08-24
(54)【発明の名称】ラップ包装用容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 1/34 20060101AFI20220817BHJP
【FI】
B65D1/34
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021021191
(22)【出願日】2021-02-12
(71)【出願人】
【識別番号】000104674
【氏名又は名称】キョーラク株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】398007645
【氏名又は名称】株式会社大樹
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】丸山 久美雄
【テーマコード(参考)】
3E033
【Fターム(参考)】
3E033AA10
3E033BA14
3E033BA16
3E033BA17
3E033BA18
3E033BA22
3E033CA20
3E033DA08
3E033EA01
3E033EA07
3E033FA01
3E033FA04
(57)【要約】
【課題】非発泡樹脂シートで構成されたラップ包装用容器において、フランジ部に平坦部が設けられていてもラップフィルムに皺が形成されることを抑制する技術を提供する。
【解決手段】本発明によれば、非発泡樹脂シートで構成されたラップ包装用容器であって、底壁部と、前記底壁部の周縁から立ち上がった側壁部と、前記側壁部の上縁から外方に張り出したフランジ部を備え、前記フランジ部は、平坦な平坦部を有し、前記平坦部に複数の突起が設けられており、複数の前記突起は、前記フランジ部の周方向に互いに離間されて配置されている、容器が提供される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
非発泡樹脂シートで構成されたラップ包装用容器であって、
底壁部と、前記底壁部の周縁から立ち上がった側壁部と、前記側壁部の上縁から外方に張り出したフランジ部を備え、
前記フランジ部は、平坦な平坦部を有し、
前記平坦部に複数の突起が設けられており、
複数の前記突起は、前記フランジ部の周方向に互いに離間されて配置されている、容器。
【請求項2】
請求項1に記載の容器であって、
前記容器の第1方向の長さをL1とし、
前記容器の第1方向の中央からの距離が(0.2×L1)以内の領域を第1中央領域とすると、
第1中央領域に前記突起の少なくとも1つが設けられている、容器。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の容器であって、
前記フランジ部の全周において、隣接する前記突起の間の距離の最小値をImin、最大値をImaxとすると、
Imax/Iminは、1~4である、容器。
【請求項4】
請求項1~請求項3の何れか1つに記載の容器であって、
前記突起は、前記平坦部の外縁に到達していない、容器。
【請求項5】
請求項4に記載の容器であって、
前記突起は、前記平坦部の内縁側に偏った位置に配置されている、容器。
【請求項6】
請求項4又は請求項5に記載の容器であって、
前記突起の高さは、前記平坦部の外縁に向かって低くなっている、容器。
【請求項7】
請求項1~請求項6の何れか1つに記載の容器
前記フランジ部は、湾曲部を備え、
前記湾曲部に設けられた前記突起は、前記側壁部に設けられた凸条に繋がっている、容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラップ包装用容器に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、発泡樹脂シートを加熱成形して形成された容器の全体をラップフィルムで包むように包装するラップ包装用容器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007-331790号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ラップ包装用容器は、発泡樹脂シートで構成するのが一般的であるが、用途によっては非発泡樹脂シートで構成することが望まれる場合がある。
【0005】
本発明者が、非発泡樹脂シートで構成されたラップ包装用容器の開発を進めていたところ、非発泡樹脂シートを用いた容器では、発泡樹脂シートを用いた容器に比べて、ラップフィルムがフランジ部で滑りにくく、その結果、包装後のラップフィルムに皺が形成されやすいという問題があることが分かった。また、このような現象は、フランジ部に平坦部が設けられている場合に顕著であることも分かった。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、非発泡樹脂シートで構成されたラップ包装用容器において、フランジ部に平坦部が設けられていてもラップフィルムに皺が形成されることを抑制する技術を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、非発泡樹脂シートで構成されたラップ包装用容器であって、底壁部と、前記底壁部の周縁から立ち上がった側壁部と、前記側壁部の上縁から外方に張り出したフランジ部を備え、前記フランジ部は、平坦な平坦部を有し、前記平坦部に複数の突起が設けられており、複数の前記突起は、前記フランジ部の周方向に互いに離間されて配置されている、容器が提供される。
【0008】
本発明のラップ包装用容器では、周方向に離間された複数の突起が、フランジ部の平坦部に設けられている。容器が非発泡樹脂シートで構成されていてかつフランジ部に平坦部が設けられている場合、ラップフィルムと平坦部との摩擦が過度に大きくなりやすいが、平坦部に複数の突起を設けることによって、ラップフィルムと平坦部の摩擦が低減され、その結果、ラップフィルムが平坦部に対して滑りやすくなり、ラップフィルムに皺が発生することが抑制される。
【0009】
以下、本発明の種々の実施形態を例示する。以下に示す実施形態は互いに組み合わせ可能である。
好ましくは、前記記載の容器であって、前記容器の第1方向の長さをL1とし、前記容器の第1方向の中央からの距離が(0.2×L1)以内の領域を第1中央領域とすると、第1中央領域に前記突起の少なくとも1つが設けられている、容器である。
好ましくは、前記記載の容器であって、前記フランジ部の全周において、隣接する前記突起の間の距離の最小値をImin、最大値をImaxとすると、Imax/Iminは、1~4である、容器である。
好ましくは、前記記載の容器であって、前記突起は、前記平坦部の外縁に到達していない、容器である。
好ましくは、前記記載の容器であって、前記突起は、前記平坦部の内縁側に偏った位置に配置されている、容器である。
好ましくは、前記記載の容器であって、前記突起の高さは、前記平坦部の外縁に向かって低くなっている、容器である。
好ましくは、前記記載の容器前記フランジ部は、湾曲部を備え、前記湾曲部に設けられた前記突起は、前記側壁部に設けられた凸条に繋がっている、容器である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明一実施形態のラップ包装用容器1の斜視図である。
図2図2Aは、図1の容器1の平面図である。図2Bは、図2A中のA-A線での端面図である。
図3図3Aは、図2A中の領域Bの拡大図である。図3Bは、図3A中の領域Cの拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴事項について独立して発明が成立する。
【0012】
図1図3を用いて、本発明の一実施形態のラップ包装用容器1について説明する。容器1は、底壁部2と、底壁部2の周縁から立ち上がった側壁部3と、側壁部3の上縁3aから外方に張り出したフランジ部4を備える。容器1は、側壁部3の上縁3aで囲まれた開口5を有する。容器1は、内容物の収容後に、容器1の全体がラップフィルムで包まれるように包装される。
【0013】
容器1は、一例では、図2Aに示す平面視で(底壁部2に垂直な方向から見たときに)、角部が丸められた長方形状である。容器1は、長辺方向の長Llが、例えば120~250mmであり、具体的には例えば、120、130、140、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。容器1は、短辺方向の長さLsが、例えば80~200mmであり、具体的には例えば、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。角部の曲率半径が最小の部位の曲率半径は、例えば5~50mmであり、具体的には例えば、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。容器1の高さHは、例えば10~30mmであり、具体的には例えば、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
【0014】
ラップ包装用容器1は、非発泡樹脂シートで構成されており、非発泡樹脂シートのシート成形によって形成することができる。シート成形としては例えば真空成形、圧空成形、真空圧空成形、両面真空成形、熱板成形等が挙げられる。非発泡樹脂シートは、発泡していない樹脂シートである。樹脂シートを構成する樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂や、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂が挙げられる。非発泡樹脂シートの厚さは、例えば0.1~1mmであり、具体的には例えば、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
【0015】
フランジ部4は、平坦部6と、外周部7を備える。平坦部6は、平坦であり、上縁3aに連なるように設けられている。平坦部6の内縁6aが、上縁3aに一致している。外周部7は、平坦部6の外縁6bに連なるように設けられている。外周部7は、外縁6bの外側に設けられている。外周部7は、傾斜部7aと、縁部7bを有する。傾斜部7aは、外方に向かって低くなるように傾斜している。縁部7bは、傾斜部7aの外縁に沿って設けられている。外周部7は、傾斜部7aと縁部7bの間で屈曲されており、縁部7bを設けることによって外周部7の強度が高められている。フランジ部4は、容器1の全周に渡って設けられており、平坦部6及び外周部7も容器1の全周に渡って設けられている。外周部7は、不要な場合には省略してもよい。
【0016】
フランジ部4の幅は、例えば4~15mmであり、具体的には例えば、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。平坦部6の幅は、例えば3~12mmであり、具体的には例えば、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
【0017】
平坦部6には、複数の突起8が設けられている。容器1が非発泡樹脂シートで構成されていてかつフランジ部4に平坦部6が設けられている場合、ラップフィルムと平坦部6との摩擦が過度に大きくなりやすいが、平坦部6に複数の突起8を設けることによって、ラップフィルムと平坦部6の摩擦が低減され、その結果、ラップフィルムが平坦部6に対して滑りやすくなり、ラップフィルムに皺が発生することが抑制される。
【0018】
ラップフィルムは、好ましくは熱収縮性を有する。この場合、容器1をラップフィルムで包装した後に、熱収縮トンネルを通過させることによって、ラップフィルムを熱収縮させて内容物に密着させることができる。ラップフィルムと平坦部6の摩擦が大きいと、熱収縮の際にも、ラップフィルムに皺が発生しやすいが、突起8を設けることによって、熱収縮の際の皺の発生も抑制できる。このため、ラップフィルムが熱収縮性を有する場合に、本発明を適用する意義が特に顕著である。
【0019】
複数の突起8は、フランジ部4の周方向に互いに離間されている。これによって、広い範囲に渡って、ラップフィルムと平坦部6の摩擦が低減される。
【0020】
突起8の高さは、例えば、0.5~3mmであり、具体的には例えば、0.5、1.0、1.5、2.0、2.5、3.0mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。図3Bに示すように、突起8は、フランジ部4の幅方向の長さLp1が、例えば2~8mmであり、具体的には例えば、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0、4.5、5.0、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。突起8は、フランジ部4の幅方向に垂直な方向(つまり容器1の周方向)の長さLp2が例えば1.5~6mmであり、具体的には例えば、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0、4.5、5.0、5.5、6.0mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。突起8と外縁6bの間の長さLp3は、例えば0.5~8mmであり、具体的には例えば、0.5、1.0、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0、4.5、5.0、5.5、6.0、6.5、7.0、7.5、8.0mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
【0021】
突起8は、平坦部6の外縁6bに到達していないことが好ましく、平坦部6の内縁6a側に偏った位置に配置されることが好ましい。さらに、突起8の高さは、平坦部6の外縁6bに向かって低くなることが好ましい。さらに、突起8の外縁6b側の端部8aは、球面状であることが好ましい。このような構成によれば、突起8の外縁6b側の端部8aがラップフィルムに強く押し付けられることが抑制されて、ラップフィルムに傷がつくことが抑制される。
【0022】
容器1の第1方向の長さをL1とし、容器1の第1方向の中央からの距離が(α×L1)以内の領域を第1中央領域とすると、第1中央領域に突起8の少なくとも1つが設けられていることが好ましい。第1方向は、例えば、長方形の長辺方向である。また、第1方向に垂直な方向を第2方向とし、容器1の第2方向の長さをL2とし、容器1の第2方向の中央からの距離が(α×L2)以内の領域を第2中央領域とすると、第2中央領域に突起8の少なくとも1つが設けられていることが好ましい。αは、例えば0.2であり、0.15が好ましく、0.1がさらに好ましく、0.05がさらに好ましい。第1及び第2中央領域では、ラップフィルムが平坦部6に接触しやすいので、このような領域に突起8を配置することによって、ラップフィルムが平坦部6に接触することが抑制される。
【0023】
フランジ部4の全周において、隣接する突起8の間の距離Iの最小値をImin、最大値をImaxとすると、Imax/Iminは、1~4であることが好ましい。Imax/Iminが1に近いほど、突起8が均等に配置されていることを意味する。Imax/Iminを小さくすることによって、ラップフィルムと平坦部6の摩擦が特に効果的に低減される。Imax/Iminは、具体的には例えば、1.0、1.5、2.0、2.5、3.0、3.5、4.0であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
【0024】
フランジ部4は、直線部4aと湾曲部4bの少なくとも一方を備えることが好ましい。一例では、長方形の長辺及び短辺のそれぞれが直線部4aに相当し、長方形の丸められた角部が湾曲部4bに相当する。つまり、本実施形態の形状は、4つの直線部4aと4つの湾曲部4bを有し、直線部4aと直線部4aの間に湾曲部4bが設けられている。
【0025】
直線部4aにおいて隣接する突起8の間の距離の最小値をImin1、最大値をImax1とすると、Imax1/Imin1は、1~2であることが好ましく、1であることがさらに好ましい。つまり、直線部4aにおいては隣接する突起8の間の距離が一定であることが好ましい。Imax1/Imin1は、具体的には例えば、1.0、1.5、2.0であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
【0026】
湾曲部4bにおいて隣接する突起8の間の距離の最小値をImin2、最大値をImax2とすると、Imax2/Imin2は、1~2であることが好ましく、1であることがさらに好ましい。つまり、湾曲部4bにおいては隣接する突起8の間の距離が一定であることが好ましい。Imax2/Imin2は、具体的には例えば、1.0、1.5、2.0であり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
【0027】
Imin1/Imin2は、1よりも大きいことが好ましい。つまり、直線部4aでは、隣接する突起8の間の距離が、湾曲部4bよりも大きいことが好ましい。湾曲部4bでは、ラップフィルムが平坦部6に接触しやすいので、湾曲部4bにおいて突起8を密に配置することで、ラップフィルムが平坦部6に接触することが抑制される。また、直線部4aでは、ラップフィルムが平坦部6に接触しにくいので、突起8の間の距離を長くすることで、ラップフィルムと接触する突起8の数が少なくなり、接触抵抗が低減される。
【0028】
I、Imin、Imax、Imin1、Imax1、Imin2、Imax2、は、例えば、2~30mmであり、具体的には例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30mmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。
【0029】
湾曲部4bに設けられた突起8は、側壁部3に設けられた凸条3cに繋がっていることが好ましい。突起8と凸条3cを繋げることによって、湾曲部4bでの強度を高めている。また、直線部4aにおいては、側壁部3に凸条3bを設けることが好ましい。凸条3bを設けることによって、側壁部3での容器1の強度が高められる。凸条3c,3bは、容器1の高さ方向に延びるように設けることが好ましい。凸条3bは、容器1の周方向の長さが突起8よりも長いことが好ましい。
【実施例0030】
1.実施例1
アンチブロッキング剤を添加していないAPET製の非発泡樹脂シート(厚さ0.35mm)を真空成形することによって図1図3に示す容器1を製造した。寸法は、以下の通りとした。
L1:170mm
L2:109mm
H:17mm
直線部6bでの平坦部6の幅:6mm
突起8の高さ:1mm
Lp1:3.8mm
Lp2:2.8mm
Lp3:1.7mm
Imin1,Imax1:10.2mm
Imin2,Imax2:3.7mm
【0031】
次に、横ピロー方式の自動包装機を用いて、熱収縮性を有するラップフィルム(最内層がポリエチレン)を筒状に成形し、該筒状内に充填用のガスを吹き付けながら、内容物を盛り付けた容器1を挿入させ、ラップフィルムの幅方向の両端を重ね合わせてヒートシールすることによって縦シール部を形成すると共に、余分の充填用ガスを排出させながら容器1の周囲にできるだけ空間を生じさせないように容器1の前後をヒートシールすることによって横シール部を形成してガス充填密封包被体を得た。得られた包被体を熱収縮トンネル内に導き、ラップフィルムを熱収縮させて、実施例1の熱収縮包装体を得た。
【0032】
2.比較例1
平坦部6に突起8を設けない点以外は、実施例1と同様の形状の容器1を製造し、実施例1と同様の方法で、比較例1の熱収縮包装体を得た。
【0033】
3.評価
実施例1と比較例1の熱収縮包装体を比較したところ、実施例1の方がラップフィルムに皺が少なかった。
【符号の説明】
【0034】
1 :ラップ包装用容器
2 :底壁部
3 :側壁部
3a :上縁
3b :凸条
3c :凸条
4 :フランジ部
4a :直線部
4b :湾曲部
5 :開口
6 :平坦部
6a :内縁
6b :外縁
7 :外周部
7a :傾斜部
7b :縁部
8 :突起
8a :端部
図1
図2
図3