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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022123806
(43)【公開日】2022-08-24
(54)【発明の名称】空き缶潰し器
(51)【国際特許分類】
   B30B 9/32 20060101AFI20220817BHJP
   B25B 7/12 20060101ALI20220817BHJP
【FI】
B30B9/32 101D
B25B7/12
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021063804
(22)【出願日】2021-02-12
(71)【出願人】
【識別番号】513264337
【氏名又は名称】水上 敏行
(72)【発明者】
【氏名】水上 敏行
【テーマコード(参考)】
3C020
【Fターム(参考)】
3C020SS01
(57)【要約】
【課題】空き缶を簡単に確実に変形させ扁平にする事が出来る、空き缶潰し器を提供する。
【解決手段】空き缶の特徴的な強度を生み出す両端の鏡板と軽量化の極みである円筒を扁平に潰すために、押し潰し板に漢数字の八の字α角と、V字型の逆台形β角の三次元の角度を持って空き缶の外形変容過程を作る事で、第一段階として空き缶の強度を取り去り、第二段階で確実に空き缶を扁平に押し潰す事が出来る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
押し潰し板に漢数字の八の字α角と、V字型の逆台形β角の三次元の角度を持って空き缶の外形変容過程を作る事で、第一段階として空き缶の強度を取り去り、第二段階で確実に空き缶を扁平に押し潰す事が出来る空き缶潰し器。
【請求項2】
α角・β角を構成する対象形状の第一押し潰し板は空き缶の長さに合わせ例えば、蝶ねじ等のボルトとナットでアームに最適な調整取付が出来、スチール缶潰しにも耐える第二押し潰し板が、アームに固着され、アームは支点ピンで受け板と連結支持され、アームは支点ピンを中心に回転できる、アームの回動に依って、押し潰し板と受け板の間で空き缶潰しが出来る。
【請求項3】
押し潰し板(A)と押し潰し板(B)が、枝切り鋏(市販品)の切り刃に取付穴を追加して取付ボルト等で切り刃に固定され、枝切り鋏の開閉に依り押し潰し板(A・B)が回動され、空き缶の押し潰しが出来る。
【請求項4】
市場の商品の大・小を絞って長さを決め、押し潰し板(A)は小容量の缶をメインとしてα角・β角を構成し、押し潰し板(B)は大容量の缶を主にα”角・β”角を構成する事で対象形状を選ばず小さい空き缶から大きい空き缶まで形状に拘らずに対処出来る空き缶潰し器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空き缶潰し器に関し、特に、空き缶・ペットボトルを手の力で押し潰す空き缶潰し器に関する。
【背景技術】
【0002】
空き缶潰し器としては、手動式のもの、足踏み式のもの、電動式のもの等が知られていて、家庭で手軽に使えるものとして手動式や足踏み式のものが出回っている。
【0003】
特に、簡単な構成で、安価なものとして、特許文献1,2,3に示すような手動式の空き缶潰し具が提案されている。
【0004】
これ等の空き缶潰し具は、基本的に押し潰し板と受け板を支点軸で連結し押しつぶし板が支点軸を中心に回動して受け板との間で空き缶を押し潰し、又は凹部形成が出来るようになっている。
【先行技術文献】
【0005】
【特許文献1】特開平5-154698号広報
【特許文献2】特開2013-52438号広報
【特許文献3】特開2011-245511号広報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これ等の空き缶潰し具は、簡単な構成であったりコンパクト、安価を追究されているが、机上での追究が伺える、実際に試験を試みて特許文献1で示されている、図2Aの凹みの形成を試みると特許文献2も同じであるが、空き缶が押し
き取れなくなる欠点が判明した。
【課題を解決するための手段】
【0007】
空き缶を扁平に潰すのに、先ず上記の巻き付けを防ぐ形状として、V字型の逆台形形状を施設した押し潰し板を空き缶の半径以上の高さで確保し、尚且つ、試験でも判明したが空き缶の両端の蓋部と底部近くから空き缶の円筒形に真っ直ぐ逆台形に潰すと両端にしっかりとした潰れない△形状を作り第二段階で簡単に押し潰せなくなる。
【0008】
そこで、逆台形を漢数字の八の字型に対象に押し潰し板に配置し、出来る限り蓋部と底部の両端の稜線の一部分を崩す事で、△形状を作らず巻き付けも防ぎ、第二段階で簡単に扁平に押し潰す事が出来るようになる。
【発明の効果】
【0009】
これまでも、簡単な構成で、コンパクトで安価なものが提案されているが、それらと遜色なく、且つ、押し潰し板を工夫・改善発展する事でこれまでの欠点を克服できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の空き缶の変形状態の平面図である。
図2】本発明の実施例1の斜視図である。
図3図2の実施例1の平面図である。
図4図2の実施例1の正面図である。
図5図2の実施例1の側面図である。
図6図2の実施例1の開口正面図である。
図7図2の実施例1の開口側面図である。
図8】本発明の実施例2の配置斜視図である。
図9】本発明の実施例2の組立斜視図である。
図10図8の実施例2の開口平面図である。
図11図8の実施例2の平面図である。
図12図8の実施例2の正面図である。
図13図8の実施例2の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する、本発明の基本は図1の空き缶の形状に導く為に第一段階の押し潰し板が、空き缶に対しα角β角の三次元の角度を持って空き缶を一度に外形変容過程に導き、両端の蓋面・底面の稜線を崩し△形状を作らせず、巻き付けを防ぎ第一段階の押し潰しを完了する事である。
【実施例0012】
図2は、本発明の一実施例の立体斜視図で、図3図7は其々、実施例1の平面図・正面図・側面図である。
【0013】
この空き缶潰し器13は、α角・β角を構成する対象形状の第一押し潰し板1があり、スチール缶潰しにも耐える第二押し潰し板2が、アーム3に固着され、又、第一押し潰し板1は空き缶の”長さ”に合わせ、例えば、蝶ねじ4等のボルトとナット5でアーム3に最適な調整取付が出来る。(勿論、他の固定方法でも可能)
【0014】
アーム3の一端に、握り手6が固着され、他の一端は、受け板7に固着された支持ブラケット8に支点ピン9で連結支持され、支点ピン9を中心にアーム3は回動出来、第一押し潰し板1で第一段階の空き缶の押し潰しが完了したら、一旦、取り出し、図1の状態の空き缶を第二押し潰し板2の下に置き、アーム3を再度回動させて第二段階として空き缶を扁平にすることが出来て空き缶潰しを完了する。
【0015】
又、第二押し潰し板2の下では、一度の回動でペットボトル等も押し潰しが完了できる様に、逃げ防止板10・11が受け板7に付設され、ペットボトルや空き缶の潰し位置を保持している、そして、受け板7には吸盤型ゴム足12が設置され、テーブル上でも使用出来る。
【実施例0016】
図8は、本発明の一実施例の配置斜視図で、図9は、その組立斜視図である、図10は、空き缶を保持する前段階の開口平面図で、図11図13は其々、実施例2の平面図・正面図・側面図である。
【0017】
図8・9の空き缶潰し器具14も、基本は図1の形状に空き缶を潰すために、押し潰し板(A)15と押し潰し板(B)16が、枝切り鋏17(市販品)の切り刃に取付穴18を追加して取付ボルト19で切り刃に固定され、枝切り鋏17の開閉に依り押し潰し板(A・B)15・16が回動され、空き缶を挟み、先端部で第一段階の空き缶の押し潰しが完了する。
【0018】
実施例2の構成は、実施例1に施設した、第一押し潰し板1の調整機能を破棄して、市場で多く消費されている商品に絞って長さをきめ、押し潰し板(A)15は約190ml容量のスチールコーヒー缶をメインとしてα角・β角を構成し、押し潰し板(B)16は約500ml容量のビール缶を主にα”角・β”角を構成する事で対象形状を選ばず小さい空き缶から大きい空き缶まで、形状に拘らず広口キャップ缶等にも対処出来る。
【0019】
空き缶を先端部に挟んだままで、枝切り鋏17の切刃部を天上に向けて、一旦、枝切り鋏17を開き、第一段階の押し潰した空き缶を切り刃の回転軸に近付け、落下防止のストッパー20で受止め、再度、枝切り鋏17を閉じる事で押し潰し板(A・B)15・16が回動され、係止凸部(A・B)21・22で保持されて、第二段階として空き缶を扁平に缶潰しを完了する。
【0020】
又、押し潰し板(A・B)15・16の間で、一度の回動に依りペットボトル等も扁平に押し潰しが完了できる。
【産業上の利用可能性】
【0021】
実施例2で示したように、固定方法が付与出来れば、「特許第6719513号」等の市販の枝切り鋏の切り刃に押し潰し板(A・B)15・16を取付け空き缶潰しに、取外して元の枝切り鋏として、枝切りと空き缶潰しが交互に併用出来る。
【符号の説明】
1 第一押し潰し板
2 第二押し潰し板
3 アーム
4 蝶ねじ
5 ナット
6 握り手
7 受け板
8 支持ブラケット
9 支点ピン
10 逃げ防止板
11 逃げ防止板
12 ゴム足
13 空き缶潰し器
14 空き缶潰し器具
15 押し潰し板(A)
16 押し潰し板(B)
17 枝切り鋏(市販品)
18 取付穴(追加)
19 取付ボルト
20 ストッパー
21 係止凸部(A)
22 係止凸部(B)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13