(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022123832
(43)【公開日】2022-08-24
(54)【発明の名称】カスタマイズされた電子チェックアウトユーザインターフェースを生成するための方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20120101AFI20220817BHJP
G06F 3/0484 20220101ALI20220817BHJP
【FI】
G06Q30/06 300
G06F3/0484
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022001458
(22)【出願日】2022-01-07
(31)【優先権主張番号】17/175,032
(32)【優先日】2021-02-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】21192784
(32)【優先日】2021-08-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】520289589
【氏名又は名称】ショッピファイ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】マチュー ペロー
(72)【発明者】
【氏名】ルイス マクラケン
(72)【発明者】
【氏名】リシャール ブテイシュ
(72)【発明者】
【氏名】マティアス ブタン
(72)【発明者】
【氏名】マニュエル ダルボ
(72)【発明者】
【氏名】ルイーズ ヘン
【テーマコード(参考)】
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
5E555AA04
5E555AA13
5E555AA71
5E555AA76
5E555BA01
5E555BA41
5E555BA68
5E555BB01
5E555BC19
5E555CB74
5E555DB25
5E555DC31
5E555DC75
5E555DD06
5E555EA05
5E555EA07
5E555EA09
5E555FA00
5L049BB22
(57)【要約】 (修正有)
【課題】カスタマイズされた電子チェックアウトユーザインターフェースを生成する方法及びシステムを提供する。
【解決手段】チェックアウト業務を完了するための方法は、チェックアウト業務用のチェックアウト構成に基づいて必要なチェックアウト情報要素のセットを判定することと、オンラインストアにおいて利用可能なチェックアウト情報要素のセットを判定することと、オンラインストアにおいて利用可能な情報要素のセットと比較したときに必要なチェックアウト情報要素のセットから不足しているチェックアウト情報要素を特定することと、コンピューティングデバイスにおいてチェックアウトユーザインターフェースをレンダリングするための命令を送信することと、を含む。チェックアウトユーザインターフェースは、チェックアウト業務を完了するためにユーザから不足しているチェックアウト情報要素を受信する。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チェックアウト業務を完了するための方法であって、
前記チェックアウト業務用のチェックアウト構成に基づいて、必要なチェックアウト情報要素のセットを判定することと、
オンラインストアにおいて利用可能なチェックアウト情報要素のセットを判定することと、
前記オンラインストアにおいて前記利用可能な情報要素のセットと比較したときに、前記必要なチェックアウト情報要素のセットから不足しているチェックアウト情報要素を特定することと、
コンピューティングデバイスにおいてチェックアウトユーザインターフェースをレンダリングするための命令を送信することであって、前記チェックアウトユーザインターフェースが、前記チェックアウト業務を完了するために前記不足しているチェックアウト情報要素を提供するユーザ入力を受信するように構成されている、ことと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記利用可能なチェックアウト情報のセットを前記判定することが、前記チェックアウト構成で特定されたサービスから情報要素を受信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記サービスが、構成されたアプリケーション、デジタルウォレットサービス、支払い処理サービス、顧客プロファイルリポジトリ、前記デジタルウォレットサービスに関連付けられた機能ライブラリ、のうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記利用可能なチェックアウト情報のセットを前記判定することが、電子ウォレットサービスのクエリを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記必要な情報要素のセットが、前記チェックアウト業務の製品又はサービスに基づいて判定される、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記チェックアウト構成が、前記オンラインストアでのチェックアウト用の業者構成に基づく、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記チェックアウト構成が、前記オンラインストアにおいてチェックアウト用に構成されたサービスを含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記命令が、前記不足しているチェックアウト情報要素に基づいて、前記チェックアウトユーザインターフェースをレンダリングするように構成されている、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記命令が、不足しているチェックアウト情報要素の第1のセット用の第1のチェックアウトユーザインターフェース、及び不足しているチェックアウト情報要素の少なくとも1つの更なるセット用の少なくとも1つの更なるチェックアウトユーザインターフェースをレンダリングするように構成されている、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記命令が、前記チェックアウトユーザインターフェースをレンダリングし、利用可能なチェックアウト情報を記入し、且つ不足しているチェックアウト情報を強調表示するように構成されている、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
チェックアウト業務を完了するように構成されたネットワーク要素であって、
プロセッサと、
通信サブシステムと、
を備え、
請求項1~10のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている、
ネットワーク要素。
【請求項12】
命令を含むコンピュータプログラムであって、前記命令が、チェックアウト業務を完了するように構成されたネットワーク要素のプロセッサによって実行されると、前記ネットワーク要素に請求項1~10のいずれか一項に記載の方法を実行させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子取引に関し、特に、電子商取引に関連して使用するためのユーザインターフェースの生成に関する。
【背景技術】
【0002】
オンラインストアチェックアウトシステムは、可能である広範囲の商取引に対応するため、時間の経過とともに複雑さが増している。例えば、チップ、税識別情報の収集、配信オプション/価格設定/指示、サブスクリプション、ギフトメッセージ/ラッピングオプション、購入者分割払い、及び多くの他の高度な特徴は全て、業者が自身のオンラインストアで必要とする洗練されたコマースユースケースをサポートするために、チェックアウトメカニズムによって理解される必要がある全ての商取引概念である。これらの既知の商取引概念に加えて、特定の業者は、自身の目的にとって重要であるが、任意の(又は多くの)他の業者により必ずしも共有されるとは限らない、チェックアウト内での特定の1回限りのカスタマイズ又は構成を有する。例えば、犬のデイケアや犬の搭乗サービスを予約する際には、緊急の獣医師連絡先情報を尋ねる。
【0003】
しかしながら、チェックアウト中に複雑なフォームを使用することは、効率の低下、及び/又はユーザの不満につながり得る。特に、複雑なフォームでは、情報を取得し、情報が正しく提供されていることをチェックするために大量のコンピュータリソースが必要になる場合があり、不足している情報を取得し、又は重複した情報を取得することによって、顧客のコンピューティングデバイスとネットワーク要素との間で大量の通信が必要になり得る。
【0004】
デジタルウォレットの使用は、特定の取引に役立ち得る。特に、多くのデジタルウォレットは、そのようなデータ中に、顧客の配送先住所、顧客の請求先住所、クレジットカード情報などの情報を記憶する。そのような情報を使用することにより、取引処理の効率を向上させることができる。例えば、ユーザインターフェースを介してそのような情報を収集するためのコンピューティングリソース(例えば、メモリ)の消費が、回避及び/又は軽減され得る。しかしながら、取引中に、業者のコンピューティングシステムでのチェックアウト業務に必要ないくつかの情報は、そのようなデジタルウォレットに記憶されない場合がある。これにより、ユーザがウォレットを通じて取引を完了させ、次いで業者のチェックアウトページ上に情報を繰り返し入力する必要が生じるシナリオにつながる可能性があるため、望ましい効率向上とは相容れない効率の更なる低下がもたらされる。実際、そのような場合では、電子ウォレットにアクセスし、次いで冗長な情報を収集するために使用されるリソースが、単に電子ウォレットの使用を回避することによって消費されたであろうリソースを再び超え得る。更なるシナリオでは、いったんチェックアウト業務がウォレットに移動して取引を完了させると、ユーザは、業者のコンピューティングシステムに戻ることができず、業者に必要な情報がないままになる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願の主題は、業者のチェックアウト業務に必要な情報を提供しながら、オンライン又は電子ストアのユーザ又は顧客のためにチェックアウト業務を簡略化することができる実施形態に関する。
【0006】
一態様では、チェックアウト業務を完了するための方法が提供され得、方法は、チェックアウト業務用のチェックアウト構成に基づいて、必要なチェックアウト情報要素のセットを判定することと、オンラインストアにおいて利用可能なチェックアウト情報要素のセットを判定することと、オンラインストアにおいて利用可能な情報要素のセットと比較したときに、必要なチェックアウト情報要素のセットから不足しているチェックアウト情報要素を特定することと、コンピューティングデバイスにおいてチェックアウトユーザインターフェースをレンダリングするための命令を送信することであって、チェックアウトユーザインターフェースが、チェックアウト業務を完了するためにユーザから不足しているチェックアウト情報要素を受信するように構成されている、ことと、を含む。
【0007】
いくつかの実施形態では、利用可能なチェックアウト情報のセットを判定することは、チェックアウト構成で特定されたサービスから情報要素を受信することを含み得る。
【0008】
いくつかの実施形態では、サービスは、構成されたアプリケーション、デジタルウォレットサービス、支払い処理サービス、顧客プロファイルリポジトリ、デジタルウォレットサービスに関連付けられた機能ライブラリ、のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0009】
いくつかの実施形態では、利用可能なチェックアウト情報のセットを判定することは、電子ウォレットサービスのクエリを含み得る。
【0010】
いくつかの実施形態では、必要な情報要素のセットは、チェックアウト業務の製品又はサービスに基づき得る。
【0011】
いくつかの実施形態では、チェックアウト構成は、オンラインストアでのチェックアウト用の業者構成に基づき得る。
【0012】
いくつかの実施形態では、チェックアウト構成は、オンラインストアにおいてチェックアウト用に構成されたサービスを含み得る。
【0013】
いくつかの実施形態では、命令は、不足しているチェックアウト情報要素に基づいて、チェックアウトユーザインターフェースをレンダリングするように構成され得る。
【0014】
いくつかの実施形態では、命令は、不足しているチェックアウト情報要素の第1のセット用の第1のチェックアウトユーザインターフェース、及び不足しているチェックアウト情報要素の少なくとも1つの更なるセット用の少なくとも1つの更なるチェックアウトユーザインターフェースをレンダリングするように構成され得る。
【0015】
いくつかの実施形態では、命令は、チェックアウトユーザインターフェースをレンダリングし、利用可能なチェックアウト情報を記入し、且つ不足しているチェックアウト情報を強調表示するように構成され得る。
【0016】
更なる態様では、チェックアウト業務を完了するように構成されたネットワーク要素が提供され得、ネットワーク要素は、プロセッサと、通信サブシステムと、を備え、ネットワーク要素は、チェックアウト業務用のチェックアウト構成に基づいて、必要なチェックアウト情報要素のセットを判定し、オンラインストアにおいて利用可能なチェックアウト情報要素のセットを判定し、オンラインストアにおいて利用可能な情報要素のセットと比較したときに、必要なチェックアウト情報要素のセットから不足しているチェックアウト情報要素を特定し、コンピューティングデバイスにおいてチェックアウトユーザインターフェースをレンダリングするための命令を送信する、ように構成され得、チェックアウトユーザインターフェースが、チェックアウト業務を完了するためにユーザから不足しているチェックアウト情報要素を受信するように構成されている。
【0017】
一実施形態では、ネットワーク要素は、チェックアウト構成で特定されたサービスから情報要素を受信することによって、利用可能なチェックアウト情報のセットを判定するように構成され得る。
【0018】
一実施形態では、サービスは、構成されたアプリケーション、デジタルウォレットサービス、支払い処理サービス、顧客プロファイルリポジトリ、デジタルウォレットサービスに関連付けられた機能ライブラリ、のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0019】
一実施形態では、ネットワーク要素は、電子ウォレットサービスのクエリを使用して、利用可能なチェックアウト情報のセットを判定するように構成され得る。
【0020】
一実施形態では、必要な情報要素のセットは、チェックアウト業務の製品又はサービスに基づき得る。
【0021】
一実施形態では、チェックアウト構成は、オンラインストアでのチェックアウト用の業者構成に基づき得る。
【0022】
一実施形態では、チェックアウト構成は、オンラインストアにおいてチェックアウト用に構成されたサービスを含み得る。
【0023】
一実施形態では、命令は、不足しているチェックアウト情報要素に基づいて、チェックアウトユーザインターフェースをレンダリングするように構成され得る。
【0024】
一実施形態では、命令は、不足しているチェックアウト情報要素の第1のセット用の第1のチェックアウトユーザインターフェース、及び不足しているチェックアウト情報要素の少なくとも1つの更なるセット用の少なくとも1つの更なるチェックアウトユーザインターフェースをレンダリングするように構成され得る。
【0025】
一実施形態では、命令は、チェックアウトユーザインターフェースをレンダリングし、利用可能なチェックアウト情報を記入し、且つ不足しているチェックアウト情報を強調表示するように構成され得る。
【0026】
更なる態様では、命令コードを記憶するための非一時的コンピュータ可読媒体が提供され得、命令は、チェックアウト業務を完了するように構成されたネットワーク要素のプロセッサによって実行されると、ネットワーク要素に、チェックアウト業務用のチェックアウト構成に基づいて、必要なチェックアウト情報要素のセットを判定させ、オンラインストアにおいて利用可能なチェックアウト情報要素のセットを判定させ、オンラインストアにおいて利用可能な情報要素のセットと比較したときに、必要なチェックアウト情報要素のセットから不足しているチェックアウト情報要素を特定させ、コンピューティングデバイスにおいてチェックアウトユーザインターフェースをレンダリングするための命令を送信させ得、チェックアウトユーザインターフェースが、チェックアウト業務を完了するためにユーザから不足しているチェックアウト情報要素を受信するように構成されている。
【0027】
したがって、以下の特許請求の範囲に詳述されるような方法、システム、及びコンピュータプログラムが提供される。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
チェックアウト業務を完了するための方法であって、
前記チェックアウト業務用のチェックアウト構成に基づいて、必要なチェックアウト情報要素のセットを判定することと、
オンラインストアにおいて利用可能なチェックアウト情報要素のセットを判定することと、
前記オンラインストアにおいて前記利用可能な情報要素のセットと比較したときに、前記必要なチェックアウト情報要素のセットから不足しているチェックアウト情報要素を特定することと、
コンピューティングデバイスにおいてチェックアウトユーザインターフェースをレンダリングするための命令を送信することであって、前記チェックアウトユーザインターフェースが、前記チェックアウト業務を完了するために前記不足しているチェックアウト情報要素を提供するユーザ入力を受信するように構成されている、ことと、
を含む、方法。
(項目2)
前記利用可能なチェックアウト情報のセットを前記判定することが、前記チェックアウト構成で特定されたサービスから情報要素を受信することを含む、上記項目に記載の方法。
(項目3)
前記サービスが、構成されたアプリケーション、デジタルウォレットサービス、支払い処理サービス、顧客プロファイルリポジトリ、前記デジタルウォレットサービスに関連付けられた機能ライブラリ、のうちの少なくとも1つを含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目4)
前記利用可能なチェックアウト情報のセットを前記判定することが、電子ウォレットサービスのクエリを含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目5)
前記必要な情報要素のセットが、前記チェックアウト業務の製品又はサービスに基づいて判定される、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目6)
前記チェックアウト構成が、前記オンラインストアでのチェックアウト用の業者構成に基づく、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目7)
前記チェックアウト構成が、前記オンラインストアにおいてチェックアウト用に構成されたサービスを含む、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目8)
前記命令が、前記不足しているチェックアウト情報要素に基づいて、前記チェックアウトユーザインターフェースをレンダリングするように構成されている、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目9)
前記命令が、不足しているチェックアウト情報要素の第1のセット用の第1のチェックアウトユーザインターフェース、及び不足しているチェックアウト情報要素の少なくとも1つの更なるセット用の少なくとも1つの更なるチェックアウトユーザインターフェースをレンダリングするように構成されている、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目10)
前記命令が、前記チェックアウトユーザインターフェースをレンダリングし、利用可能なチェックアウト情報を記入し、且つ不足しているチェックアウト情報を強調表示するように構成されている、上記項目のいずれかに記載の方法。
(項目11)
チェックアウト業務を完了するように構成されたネットワーク要素であって、
プロセッサと、
通信サブシステムと、
を備え、
上記項目のいずれかに記載の方法を実行するように構成されている、
ネットワーク要素。
(項目12)
命令を含むコンピュータプログラムであって、前記命令が、チェックアウト業務を完了するように構成されたネットワーク要素のプロセッサによって実行されると、前記ネットワーク要素に上記項目のいずれかに記載の方法を実行させる、コンピュータプログラム。
(摘要)
チェックアウト業務を完了するための方法であって、チェックアウト業務用のチェックアウト構成に基づいて必要なチェックアウト情報要素のセットを判定することと、オンラインストアにおいて利用可能なチェックアウト情報要素のセットを判定することと、オンラインストアにおいて利用可能な情報要素のセットと比較したときに必要なチェックアウト情報要素のセットから不足しているチェックアウト情報要素を特定することと、コンピューティングデバイスにおいてチェックアウトユーザインターフェースをレンダリングするための命令を送信することであって、チェックアウトユーザインターフェースがチェックアウト業務を完了するためにユーザから不足しているチェックアウト情報要素を受信するように構成されている、こととを含む、方法。
【0028】
本開示は、以下の図面を参照することにより、よりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本開示の実施形態で使用することができる例示的なコンピューティング環境を示すブロック図である。
【
図2】本開示の実施形態で使用することができる簡略化されたコンピューティングデバイスを示すブロック図である。
【
図3】顧客にユーザインターフェースを提示するために必要な情報を利用可能な情報と比較することによってチェックアウト業務を容易にするためのプロセスを示すプロセス図である。
【
図4】チェックアウト業務に必要な情報要素を判定するために使用されるプロセスを示すプロセス図である。
【
図5】オンラインストアに追加されている商品又はサービス用のチェックアウトのカスタマイズを可能にするために追加されたチェックアウトカテゴリフィールドを有するユーザインターフェースの実施例である。
【
図6】ネットワーク要素に対する必要な情報要素の提供を含む、ネットワーク要素へのアプリケーション登録を示すプロセスフロー図である。
【
図7】特定のチェックアウト業務に必要とされる、必要な情報要素のリストをコンパイルするプロセスを示すプロセス図である。
【
図8】情報選択エンジンが顧客用の利用可能なチェックアウト情報要素を取得するためのプロセスを示すデータフロー図である。
【
図9】チェックアウト業務用のユーザインターフェースを表示するためにレンダリング情報をコンピューティングデバイスに送信するネットワーク要素を示すデータフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本開示をここで、添付の図面を参照して、その様々な例示的で非限定的な実施形態を説明することによって詳細に説明する。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具体化することができ、本明細書に記載の例示的な実施形態に限定されるものと解釈するべきではない。むしろ、実施形態は、この開示が徹底的であり、本開示の概念を当業者に完全に伝達するように提供されている。
【0031】
本開示の実施形態によれば、チェックアウト取引/業務を効率的に完了するために必要とされる情報の要求をユーザに提示するための方法及びシステムである。
【0032】
特に、取引の完了に必要とされる、必要な情報要素のセットは、取引ワークフローの開始前、取引ワークフロー中の、又はそれらの両方のいずれかで判定される。これは、例えば、チェックアウト業務用の構成ファイルのフォームフィールドを確認することによって実行され得る。
【0033】
例えばチェックアウト業務中などに、取引の完了に必要とされる、必要な情報要素がいったん判定されると、電子取引の顧客に利用可能な情報要素と、必要な情報要素との間で比較が行われ得る。顧客に利用可能な情報要素は、様々な方法で見つけることができる。例えば、顧客は、業者にアカウントを有することができ、業者に関連付けられたサーバに情報を記憶している場合がある。別の場合では、顧客は、そのような電子商取引プラットフォームによって管理されるウォレットなどの、電子商取引プラットフォームのプロバイダにアカウントを有し、そのアカウントに関連付けられたネットワーク要素に情報を記憶することができる。更なる場合では、顧客は、サードパーティのウォレットサービスでのウォレットを有することができ、ウォレットサービスに記憶されている情報要素のセットが見つけられ得る。別の場合では、支払い処理サービスが、顧客の情報要素を提供することができる。別の場合では、デジタルウォレットサービスに関連付けられた機能ライブラリに、情報要素をクエリすることができる。更なる実施形態では、チェックアウト業務用の構成は、データソース又は情報ライブラリからのデータと比較され得るフォームフィールドを含み得る。なおも更なる場合では、他の情報ライブラリ又はサービスをクエリすることができる。いくつかの実施形態では、複数のデータソース又はサービスをクエリして、利用可能な情報要素を判定することができる。
【0034】
次いで、取引を完了するために必要な不足している情報のセット又は機能を判別することができる。
【0035】
判定された不足している情報に基づいて、他のオプションの中でも、サーバ、ウェブサービス、クラウドサービスなどのチェックアウト業務に使用されているネットワーク要素は、コンピューティングデバイス上で顧客に提示され得るユーザインターフェースをレンダリングするための命令を提供することができる。そのようなユーザインターフェースは、そのように不足している情報のためにカスタマイズされ得る。例えば、ユーザインターフェースには、1つの場合で不足している情報用のフィールドのみが表示され得る。他の場合では、ユーザインターフェースは、業者が必要とする全ての情報を提示することができるが、情報が利用可能なフィールドは事前入力されている。この場合では、使いやすさを提供し、取引の潜在的な変換を増大させるために、不足している情報フィールドは時に、強調表示され得る。ユーザインターフェースをレンダリングするための他のオプションが可能である。いずれの場合でも、簡略化されたユーザインターフェース及び入力要件により、そのような情報を表示するためのメモリ要件が低減され、入力する必要のある情報を少なくすることによって、ネットワーク通信が低減される。
【0036】
したがって、上記の実施形態における効率は、チェックアウト業務中に収集作業を複製しないことによって提供される。
【0037】
上記の各プロセスについて、以下で検討する。
【0038】
コンピューティング環境
本開示の実施形態は、任意のコンピュータシステム上に実装することができる。本開示のための1つの例示的な動作環境を、
図1を参照して提供する。しかしながら、
図1の実施形態は、単なる例として提供されており、異なるコンピューティング環境が可能である。
【0039】
図1の実施形態では、ネットワーク要素110は、ネットワーク内に配置された任意のサーバ又はサーバグループであり得る。例えば、ネットワーク要素110は、電子商取引プラットフォームなどのクラウドサービスの一部であり得る。他の場合では、ネットワーク要素110は、業者又は電子商取引プラットフォームに関連付けられたウェブサーバなどのサーバであり得る。他の場合では、ネットワーク要素110は、複数のサーバから構成され得る。他の場合では、ネットワーク要素110は、実店舗に関連付けられたキオスク又は販売時点(POS)管理端末であり得る。ネットワーク要素110用の他のオプションが可能である。
【0040】
ネットワーク要素110は、インターネット112などのローカル又はワイドエリアネットワークを介して、他のコンピューティングデバイス及びサービスと通信することができる。例えば、1つの場合では、ネットワーク要素110は、直接又はインターネット112を介してのいずれかで、構成リポジトリ120と通信することができる。構成リポジトリ120は、チェックアウト業務によって必要とされ得る情報を判定するために、ネットワーク要素110によって使用され得るチェックアウト業務用の構成情報を記憶することができる。構成リポジトリ120によって記憶された情報は、場合によっては、他の情報中に、ユーザインターフェースレイアウトを更に含み得る。
【0041】
場合によっては、構成リポジトリ120は、チェックアウトカスタマイズ用の製品又はサービスに関する情報を含み得る。例えば、特定の商品又はサービスは、標準化されたチェックアウト構成で構成されてもよく、他の商品又はサービスは、特別のチェックアウト構成を必要とし得る。
【0042】
いくつかの実施形態では、ネットワーク要素110は、ウォレットサービス130又はウォレットサービス132などのウォレットサービスと通信することができる。ウォレットサービス130又はウォレットサービス132は、場合によっては、電子商取引プラットフォームのオペレータに属し、以下に説明するように、特定のユーザ又は顧客に利用可能な情報のタイプが何かについてクエリを行うことが可能であり得る。他の場合では、ウォレットサービス130又はウォレットサービス132は、サードパーティのウォレット又はサービスに属し得、チェックアウト業務は、チェックアウト業務の一部のためにそのようなウォレットサービスに再誘導され得る。
【0043】
他の場合では、ネットワーク要素110は、支払い処理サービス134と通信することができる。例えば、そのような支払い処理サービスは、チェックアウト業務中にクレジットカードの使用を可能にし得る。更に、支払い処理サービス134は、消費者又はユーザに関する特定の情報を記憶することができる。
【0044】
場合によっては、ウォレットサービス130又はウォレットサービス132が、そのようなウォレットに記憶されたユーザ情報のタイプに対してクエリを行うことを可能にしない場合、機能ライブラリが任意選択的に提供され得る。
図1の実施形態では、機能ライブラリ136は、特定のウォレットサービス内に見つかる典型的な情報を記憶することができる。そのような機能ライブラリは、例えば、電子商取引プラットフォームによって、業者によって、又は他者によって集められて維持され得る。機能ライブラリは、ウォレットが通常記憶する情報のタイプを見つけるためにネットワーク要素によってクエリされ得る。したがって、例えば、機能ライブラリ136は、特定のウォレットサービスが通常、配送先住所、請求先住所、クレジットカード情報、及びユーザが免税であるかどうかを記憶する情報を提供することができる。したがって、ネットワーク要素110によるクエリは、ウォレットサービスで利用可能な情報のタイプを見つけるが、特定のユーザに関する特定の情報は、ネットワーク要素110において利用可能できないことになる。
【0045】
なおも更なる場合では、ウォレットサービス130又はウォレットサービス132を機能ライブラリ136と組み合わせて使用するハイブリッドシステムが使用され得る。例えば、ウォレットサービス130は、必要とされる情報のサブセットのみを提供するか、又はウォレットに記憶された情報の一部に対してのみクエリを可能にすることができる。この場合では、常にウォレット内にある情報は、機能ライブラリ136及び他の情報についてクエリされたウォレットサービス130から取得することができる。例えば、ウォレットサービス130は、ウォレットサービスへの登録に必要であるため、電子メールアドレス、電話番号、及び物理的住所などのいくつかの情報を常に有し得るが、必ずしも配送先住所を有するとは限らない場合がある。したがって、機能ライブラリ136は、ウォレットサービスにあることが既知である情報を提供することができるが、ウォレットサービスがそのような情報を有するかどうかを判定することが任意選択である情報についてウォレットサービスにクエリする必要があり得る。
【0046】
なおも更なる場合では、機能ライブラリは、ウォレットサービス130で見つかる可能性のあり得る全ての情報に関する情報を有し得るが、ウォレットサービスで任意選択であるためにクエリする必要があり得るフィールドのフラグを含むことができる。
【0047】
他のオプションが可能である。
【0048】
更に、
図1の実施形態は、業者用のチェックアウト業務を容易にするためのアプリケーションを提供し得るアプリケーションサーバ140を含む。したがって、そのようなアプリケーションサーバ140は、アプリケーションをネットワーク要素110に提供することができ、又はチェックアウト業務に必要とされる様々な情報要素に関してネットワーク要素110と通信し得るアプリケーションを実行することができる。
【0049】
更に、顧客プロファイルリポジトリ142は、場合によっては、ネットワーク要素110のメモリに記憶され得る。他の場合では、顧客プロファイルリポジトリは、インターネット112を介して、又は他のネットワーク(例えば、他の有線若しくは無線ネットワーク)通信メカニズムに基づいて、ネットワーク要素110によってアクセス可能であり得る。顧客プロファイルリポジトリ142は、顧客プロファイル情報をネットワーク要素110に提供することができる。したがって、ネットワーク要素110が特定の業者に関連付けられ、そのような業者が顧客プロファイルを有する場合、ネットワーク要素110は、そのような顧客プロファイルリポジトリをクエリして、そのような顧客プロファイルから利用可能な情報要素を見つけることができる。
【0050】
コンピューティングデバイス150は、例えば、ネットワーク又はインターネット112を介して、ネットワーク要素110と通信することができる任意のデバイスであり得る。例えば、コンピューティングデバイス150は、他のそのようなオプションの中でも、顧客の自宅又は職場のコンピュータ、ラップトップ、モバイルデバイス、タブレット、スマートフォンであり得る。他の場合では、コンピューティングデバイス150は、他のオプションの中でも、物理的な業者に関連付けられ、自動チェックアウト、キオスク、POS端末の一部であり得る。更に、場合によっては、コンピューティングデバイス150は、例えば、ネットワーク要素110がキオスク又は販売時点(POS)管理端末である場合、ネットワーク要素110の一部であり得る。顧客は、コンピューティングデバイス150を使用して、取引を実行し、チェックアウト手順を完了することができる。
【0051】
図1の要素は単なる例として提供されており、場合によっては、更なるサーバ、リポジトリ、又はサービスがそのようなコンピューティング環境の一部であり得る。他の場合では、
図1に示される様々なサーバ、モジュール、リポジトリ、又はサービスがコンピューティング環境から省略されてもよい。したがって、
図1の実施形態は単に、本開示の実施形態が動作し得る一例のコンピューティング環境の例示として提供されている。
【0052】
ネットワーク要素110、コンピューティングデバイス150、並びに
図1の様々なサービス及びリポジトリは、コンピューティングデバイスの任意のタイプ又は組み合わせに実装され得る。例えば、本明細書に記載の実施形態を実行し得る1つの簡略化されたコンピューティングデバイスが、
図2に関して提供されている。
【0053】
図2では、コンピューティングデバイス210は、プロセッサ220及び通信サブシステム230を含み、プロセッサ220及び通信サブシステム230は、本明細書に記載の実施形態の方法を実行するように協働する。
【0054】
プロセッサ220は、コンピューティングデバイス210上にデータとともに記憶され得るプログラマブルロジックを実行するように構成され、
図2の例ではメモリ240として示されている。メモリ240は、DRAM、フラッシュ、光記憶装置(例えば、CD、DVDなど)、磁気記憶装置(例えば、テープ)、フラッシュドライブ、ハードドライブ、又は当該技術分野で既知である他のメモリなどの、任意の有形の非一時的コンピュータ可読記憶媒体であり得る。一実施形態では、プロセッサ220はまた、完全にハードウェアで実装されてもよく、論理機能を実行するためにいかなる記憶されたプログラムも必要としない。メモリ240は、プロセッサ220によって実行されると、コンピューティングデバイス210に本開示の実施形態を実行させる命令コードを記憶することができる。
【0055】
或いは、又はメモリ240に加えて、コンピューティングデバイス210は、例えば通信サブシステム230を介して、外部記憶媒体からデータ又はプログラマブルロジックにアクセスすることができる。
【0056】
通信サブシステム230は、コンピューティングデバイス210が他のデバイス又はネットワーク要素と通信することを可能にする。
【0057】
コンピューティングデバイス210の様々な要素間の通信は、一実施形態では、内部バス260を介することができる。しかしながら、他の形態の通信が可能である。
【0058】
チェックアウト構成
各業者は、自身のストア用の他のオプションの中でも、商取引プラットフォーム、自身のストアにインストールされたサードパーティアプリケーション、又はスクリプト、テーマ変更などのカスタマイズによって、必要な情報を独自に組み合わせることを可能にする。このチェックアウト構成は、例えば、
図1からのネットワーク要素110などのコンピューティングデバイス上で行われ得る。
【0059】
特に、チェックアウト業務を容易にするプロセスを示す
図3をここで参照する。
図3のプロセスは、ブロック310において開始し、ブロック320に進み、そこでネットワーク要素などのコンピューティングデバイス上のデータ選択エンジンが、チェックアウト業務に必要とされる、必要なチェックアウト情報要素を判定することができる。
【0060】
これらの必要な情報のこれらの部分のそれぞれは、ストア全体で、又は製品ごと若しくはサービスごとに有効にされ得る。例えば、全ての取引に対して税識別情報が必要になる場合がある。ヘアカットなどの特定のサービスに対して、チップオプションが必要になる場合がある。
【0061】
そのような必要な情報は、例えば、電子商取引プラットフォーム上で業者を確立する際を含む、電子取引が発生する前に、又はその後の設定若しくは構成を通じて構成され得る。
【0062】
例えば、業者のチェックアウト要件を構成するためのプロセスを示している
図4をここで参照する。
図4の実施形態では、プロセスは、ブロック410において開始し、業者用のグローバルチェックアウト要件が構成されるブロック420に進む。例えば、ビジネスの場所、ビジネスのタイプ、製品又はサービスが販売中であるかどうか、又は業者に関する他の情報に基づいて、そのような業者用のチェックアウト業務を完了するために、特定のチェックアウト要件が必要になる場合がある。ブロック420における構成は、例えば、電子商取引プラットフォームに登録する際の業者コンピューティングシステムにおいて行われ得る。他の場合では、電子商取引プラットフォームは、業者が電子商取引プラットフォームに登録するときに、業者コンピューティングシステムに対するそのようなチェックアウト要件を構成することができる。他の場合では、グローバル構成は、ベンダーウェブサイトを確立しているウェブ開発者又は業者によって行われ得る。他のオプションが可能である。
【0063】
ブロック420から、
図4のプロセスは、任意選択的にブロック430に進むことができ、そこで、チェックアウト要件を確立するために、様々な商品又はサービスを様々なカテゴリに分類することができる。例えば、業者、電子商取引プラットフォーム、又は他の管理者は、同様のチェックアウト要件を有する同様の商品又はサービスを一緒にグループ化できるカテゴリを定義することができる。例えば、スパにおいて、マニキュア、ペディキュア、マッサージなどの様々なサービスを、チェックアウト業務中にチップオプションを顧客に提供する必要があるカテゴリに追加することができる。香りのするキャンドルのラインなどの他のアイテムは、製品と見なされ、チップオプションを提供しない標準チェックアウトモデルを利用することができる。
【0064】
なおも更なる任意選択のプロセスでは、
図4のプロセスは、ブロック430からブロック440に進むことができ、そこで、個々の商品又はサービスがチェックアウト要件で構成され得る。例えば、業者が自身のオンラインストアに商品又はサービスを追加すると、そのような追加により、そのような商品又はサービスのチェックアウト要件が指定され得る。
【0065】
ブロック420、430、及び/又は440において提供される情報に基づいて、ネットワーク要素は、特定の取引に必要な情報要素を、リポジトリ、リスト、又は他のストレージに集めることができる。リストは、全ての取引に対して必要な標準要素を有し得る。リストは更に、他のオプションの中でも、業者、顧客のショッピングカート内の製品又はサービス、特定の顧客用の顧客プロファイルに基づき得る条件要素を有し得る。リスト又はリポジトリは、以下に説明されるように、続いてチェックアウト業務を構成するために使用され得る。
【0066】
次いで、プロセスはブロック450に進み、終了する。
【0067】
したがって、事前構成されたストア全体の必要な情報に加えて、他の場合では、必要となる情報が電子取引時に判定され得る。顧客のショッピングカート内の商品及び/又はサービスは、そのような商品及び/又はサービス用のルールと比較され得る。例えば、自身の電子商取引ストアを介して犬の搭乗サービスを提供する業者の場合、電子商取引ストアは、例えば、例えば、緊急獣医師の名前及び連絡先情報、並びに/又は明示的な承認を取得すべき前のそのような獣医師により課され得る費用の閾値制限に関する情報、並びに/又は犬の搭乗の環境に固有の他の情報などの情報を収集する必要があり得る。しかしながら、電子商取引ストアは、そのような情報を収集する必要性、及び/又は異なる情報を収集する必要性を生じさせない、他の商品又はサービスを提供し得る。例えば、顧客が単にショッピングカート内に犬のおやつを有している場合、そのような情報に対する要件は存在しない。したがって、この場合では、ストア全体の事前構成された特徴に加えて、カート内の製品に関連する製品ごとの特徴のみが必要であると考えられる。
【0068】
例えば、
図5を参照すると、オンラインストアに製品又はサービスを追加するために業者に提供され得るユーザインターフェースの1つの例が示されている。ユーザインターフェース500は、追加される製品又はサービスに関する様々な情報を含む。そのような情報には、他のオプションの中でも、タイトル、説明、商品又はサービスに関連するメディア、価格設定、商品又はサービスの識別子、追加されるアイテムが製品で1つの場合では、利用可能なそのような製品の数量が含まれ得る。
図5に示されるフィールドは単なる例であり、製品又はサービスをオンラインストアに追加する際に、色オプション、サイズオプション、又は他のそのような情報など、製品又はサービスに関する他の情報が必要になり得る。したがって、
図5の実施形態は、そのような製品又はサービスの追加に関連付けられた任意の特定の製品若しくはサービス又はユーザインターフェースに限定されない。
【0069】
1つの場合では、そのような商品又はサービス用のチェックアウトカテゴリを示す更なるフィールド510がユーザインターフェースに追加され得る。
図5の例では、カテゴリは、商品又はサービスのチェックアウト用の標準構成を有し得るプルダウンメニュー512を有する。しかしながら、他のオプションが電子商取引ストア用に構成されてもよく、商品又はサービスが、チップすべきオプションを有するチェックアウト業務ユーザインターフェースを消費者に提示することの要求を可能にするチップオプションを含み得る。
【0070】
他の場合では、衣料品小売業者用のチェックアウト業務では、特定の法域では子供服には税金がかからないのに対し、大人服には税金がかかることを反映するようにユーザインターフェースを構成してもよく、したがって、特定の法域に対してチェックアウトオプションが非課税オプションになる場合がある。
【0071】
カテゴリは、場合によっては、電子商取引プラットフォームへの業者のオンボーディング中に定義され得る。他の場合では、業者、管理者、又は他の許可されたユーザが、業者の初期設定時、又は初期設定後のいずれかにおいて、カテゴリを定義することができる。
【0072】
更に、
図5の例では、カスタムチェックアウトオプション514が提供される。カスタムチェックアウトオプションは、業者が特定の商品又はサービスに必要となる追加のフィールドを指定又は追加できる更なるユーザインターフェースを提供し得る。例えば、電子商取引ストアを介して犬の搭乗を提供する業者の場合、チェックアウト業務のためにコンピュータシステムによって必要とされる情報には、獣医師の名前、獣医師の住所、及びそのような獣医師の緊急連絡先が含まれ得る。カスタムフィールドの他の例が可能であり、
図5の実施形態は、追加される任意の特定のカスタムフィールドに限定されない。更に、カスタムフィールドにより、特定の商品又はサービス用にそのような標準要件が必要ではない場合に、チェックアウト用の標準要件の選択を解除することを可能にする。
【0073】
図5の実施形態はオンラインストアに追加された各商品又はサービスで構成する必要があり得るユーザインターフェースを示しているが、他の場合では、情報は、他の技術を使用して追加することができる。例えば、スクリプト、バッチ処理、データベース解析、又は他の技術を使用して、チェックアウト用に必要な情報要素を見つけることができる。
【0074】
なおも更なる実施形態では、コンピュータシステムは、チェックアウト業務を容易にするために1つ以上のアプリケーションを使用することができる。そのようなアプリケーションは、例えば、
図1の実施形態からのアプリケーションサーバ140に記憶され得る。チェックアウト業務に使用されるそのようなアプリケーションは、ネットワーク要素に登録し、チェックアウト業務中に必要な情報要素の詳細を提供することができる。例えば、ここで
図6を参照する。
【0075】
図6の実施形態では、ネットワーク要素610は、アプリケーション612と通信する。アプリケーション612は、チェックアウト業務を容易にするか又はカスタマイズするために使用されるアプリケーションであり得る。この場合では、アプリケーション612は、メッセージ620で示されるように、ネットワーク要素610に登録され得る。
【0076】
場合によっては、登録メッセージ620は、必要な情報要素のリストを更に含む。しかしながら、登録メッセージ620がそのようなリストを含まない場合、ネットワーク要素610は、メッセージ630で示されるように、アプリケーション612が有する必要な情報要素が何かをクエリすることができる。
【0077】
メッセージ630の受信に応じて、アプリケーション612は、メッセージ632で示されるように、必要な情報要素リストをネットワーク要素610に提供することができる。
【0078】
当業者であれば理解されるように、登録メッセージ620が必要な情報要素を含む場合、メッセージ630及び632は任意選択である。
【0079】
いったんネットワーク要素610が特定の業者の取引に必要な情報要素のリストを有すると、ブロック640において、ネットワーク要素610上のデータ選択エンジンは、必要な情報要素のリスト又はリポジトリに必要な情報要素を追加することができる。
【0080】
図4、5及び6の実施形態は、ネットワーク要素がチェックアウトプロセスに必要な情報要素を取得し得る方法の例を提供している。これらの図の実施形態は、必要な情報要素がどのように判定され得るかを説明する目的でのみ提供されている。したがって、場合によっては、特定の業者は、
図4、5、若しくは6の実施形態のうちの1つのみを使用することができ、又はそのような実施形態のうちの2つ以上の組み合わせを使用することができる。
【0081】
チェックアウト業務を構成する際に、場合によっては、そのようなチェックアウト業務に必要な情報要素は、電子商取引ストアに対して静的で均一であり得る。しかしながら、他の場合では、チェックアウト業務は、1つ以上の業者プロファイルに基づく異なる必要な情報要素、電子商取引の一部を形成する商品若しくはサービス、及び/又は電子商取引を実行する顧客用の顧客プロファイルを有し得る。ここで、
図7を参照する。
【0082】
図7の実施形態では、プロセスはブロック710において開始し、ブロック720に進み、そこで、ネットワーク要素におけるデータ選択エンジンは、チェックアウト業務に必要な情報要素のリストをコンパイルすることができる。ブロック720におけるコンパイルは、必要な情報要素のリポジトリから必要な情報要素を取得することを含み得、そのようなリポジトリは、
図4、
図5、又は
図6の実施形態のうちの1つ以上を使用して作成された。
【0083】
ブロック720から、プロセスはブロック730に進み、そこで任意の条件付き要件が存在し、且つ必要な情報要素のリスト内にあるかどうかを判定するためのチェックが行われる。例えば、上述のように、特定のサービスが消費者のショッピングカートの一部である場合、1つのオプションはチェックアウト業務にチップ機能を追加することであり得る。したがって、必要な情報要素のリポジトリは、特定の商品若しくはサービス、又は商品若しくはサービスのクラスがショッピングカート内に存在する場合にのみ、特定の情報要素が必要であるという指標を有し得る。
【0084】
場合によっては、条件は、電子商取引の商品又はサービスに基づくのではなく、特定の顧客プロファイルに関連し得る。例えば、顧客が業者又は電子商取引プラットフォームのいずれかのアカウントを有する場合、この情報を使用して必要な情報を見つけることもできる。1つの場合では、例えば、過去の取引値に基づいて、購入者は、閾値を超える高価なアイテムに対して、(例えば、ワンクリック注文を回避する)完全なチェックアウトプロセスを進めることを好み得る。他の場合では、顧客のチェックアウトは、電子商取引ストアがこの購入者に既知であるか否かに基づき得、例えば、購入者が以前にこのストアで1つ以上の購入を行ったことがある場合、顧客から必要とされる情報要素はカスタマイズされ得る。
【0085】
更に別の場合では、必要な情報要素は、業者の特性に基づき得る。例えば、電子商取引ストアは2つの国に存在し得、取引が発生している国に基づいて、様々な情報要素が必要とされ得る。
【0086】
他の例が可能である。
【0087】
ブロック730におけるチェックが、条件付き要件が存在し、且つ必要な情報要素のリストに存在すると判定した場合、プロセスは、ブロック740に進み、そこで、必要な情報要素のリストが条件及びそのような条件が満たされているか否かに基づいて更新される。これには、場合によっては、必要な情報要素のリストに必要な情報要素を追加することが含まれ得る。他の場合では、必要な情報要素のリストから、必要な情報要素を除去することが含まれ得る。
【0088】
条件付き要件が存在しない場合はブロック730から、又はブロック740から、プロセスはブロック750に進み、終了する。
【0089】
したがって、ネットワーク要素のデータ選択エンジンによる静的及び/又は動的分析に基づいて、電子取引を完了するために必要とされる、必要な情報要素のセットを、コンピュータシステムにおいて判定することができる。
【0090】
利用可能な情報の判定
再び
図3の実施形態を参照すると、いったんチェックアウト業務に必要なチェックアウト情報要素が判定されると、プロセスは、ブロック320からブロック330に進み、そこでチェックアウト業務に利用可能なチェックアウト情報要素を判定することができる。特に、電子取引中に、例えば、ネットワーク要素において情報選択エンジンを使用して、顧客に関する利用可能な情報を見つけることができる。これは、1つ以上のデータソースから実行することができる。
【0091】
ここで、情報選択エンジン810が1つ以上の情報ソースと通信し得る、
図8を参照する。
図8の例では、2つの情報ソース、すなわち、情報ソース812及び情報ソース814が示されている。しかしながら、2つの情報ソースの例は、説明の目的でのみ提供されており、他の場合では、情報選択エンジン810は、単一の情報ソースのみをクエリすることができる。他の場合では、情報選択エンジン810は、顧客に関する情報用の情報要素を取得するために、複数の情報ソースをクエリすることができる。
【0092】
情報ソース812及び814は、情報選択エンジンと同じコンピューティングデバイス上にあり得るか、又は有線若しくは無線接続を介してアクセス可能であり得、情報選択エンジンと同じ当事者によって管理され得るか、又はサードパーティによって管理され得る。
【0093】
具体的には、
図8の例では、情報選択エンジン810は、メッセージ820として示される利用可能な情報に関するクエリを情報ソース812に送信する。
【0094】
場合によっては、メッセージ820はポーリングであり得、複数のメッセージからなり得る。例えば、メッセージ820は、特定の一部の情報が利用可能であるかどうかを尋ねることができ、情報ソース812は、そのような情報要素がレスポンス822で利用可能であるかどうかを確認又は拒否することができる。
【0095】
他の場合では、メッセージ820は、より洗練されたメッセージであり得、情報ソース812のアプリケーションプログラムインターフェース(API)に依存し得る。
【0096】
場合によっては、メッセージ820におけるクエリは、そのような情報を取得することなく、情報フィールドが利用可能であるかどうかを単に尋ねることができる。例えば、情報ソースがデジタルウォレットサービスである場合、プライバシー上の理由から、デジタルウォレットサービスは特定の顧客に関する情報を返さなくてもよいが、特定のタイプの情報がデジタルウォレットサービスにおいて利用可能であるか否かに関する情報を進んで提供してもよい。
【0097】
他の場合では、メッセージ820におけるクエリは、情報フィールドが利用可能であるかどうかを尋ねることができ、情報ソース812における情報フィールド内に含まれる情報の戻りを求めることができる。
【0098】
例えば、顧客が業者コンピュータシステムのアカウントを有する第1の場合では、そのような業者に情報を記憶している場合がある。例えば、電子商取引ストアを介して犬の搭乗サービスを提供している業者の場合、顧客は以前にその業者で犬を搭乗させたことがあり得、顧客の住所及び緊急の獣医師に関する情報が業者によって記憶されている場合がある。チェックアウト業務の開始時において若しくはその間に、又は電子商取引中に、顧客は、ログインするように促され得、情報選択エンジン810は、情報ソース812を含むデータベース又はリポジトリにクエリし、顧客のプロファイルに関して記憶されている情報に気づく。この場合、情報ソース812からのレスポンス822は、特定の顧客に関する情報を含み得る。
【0099】
別の場合では、顧客は、業者が使用している電子商取引プラットフォームにアカウントを有し得る。例えば、業者は、Shopify(商標)電子商取引プラットフォームを使用することができ、顧客は、ShopPay(商標)ウォレット及び高速チェックアウトメカニズムに登録することができる。この場合では、情報選択エンジン810は、顧客に関して情報ソース812に記憶された情報の情報要素を知ることになる。
【0100】
別の場合では、顧客は、サードパーティのウォレット(例えば、電子商取引プラットフォームに関連付けられていない/提供されていないウォレット)を使用し得る。そのようなウォレットは、サイトにわたって信頼できる支払い取引を提供することを含む、様々な理由で使用されており、それによって、ユーザデータを安全に保つべきであることを保証し、並びに状況によってはチェックアウトを高速化するオプションを提供する。この場合では、各ウォレットには、顧客に関する特定の情報が記憶され得る。この情報は、いくつかの方法で、情報選択エンジン810によって見つけられ得る。
【0101】
場合によっては、ウォレットは、情報選択エンジン810がウォレットによって記憶された情報のタイプに関して、ウォレット(情報ソース812)にクエリすることを可能にするAPIを有し得る。状況によっては、これは、ウォレットによって記憶されたフィールドに関する一般的なクエリであり得る。他の状況では、特定の顧客用の入力フィールドに関する情報が要求され得る。どちらの場合でも、消費者のプライバシーを確保するために、特定の情報ではなく一般的な情報フィールドが情報選択エンジン810に戻されて提供され得る。
【0102】
そのようなAPIクエリは、情報選択エンジン810に関連付けられたネットワーク要素が、APIの機能及び手順を利用してウォレットサービスに関連付けられたリモートサーバにネットワーク呼び出しを行って、顧客プロファイル用にウォレットサービスに記憶されたフィールドを取得することを含み得る。
【0103】
他の場合では、特定の顧客の非機密情報が要求され得る。リモートサーバにおいてAPIの機能及び手順が使用され得るこの場合では、ネットワークメッセージ交換を使用してこの非機密性情報を取得することができる。
【0104】
ウォレットがAPIを有しないか若しくはクエリを許可しない場合、又はクエリの待ち時間を回避するために、
図1の実施形態からの機能ライブラリ136などの機能ライブラリを、電子商取引プラットフォーム又は業者によって構築及び維持することができる。他の場合では、ウォレットが任意選択の情報フィールドのサブセットを有する場合、ネットワーク効率を向上させるために、ウォレットサービスに関連付けられたリモートサーバに対するネットワーク呼び出しを任意選択のフィールドに制限し、残りの情報を機能ライブラリから取得することができる。
【0105】
そのような機能ライブラリは、様々なサードパーティのウォレットから利用可能であり得る情報フィールドに関するデータを記憶することができ、これには例えば、所与のタイプのウォレットに通常見られる情報フィールドが何であるかが含まれる。
【0106】
場合によっては、特定のウォレットに記憶されている情報は、ユーザがウォレットを選択する前に見つかる場合がある。この場合では、ウォレット用の優先オーダが、顧客に提示され得る。
【0107】
他の状況では、特定のウォレットに記憶されている情報は、いったんウォレットが選択されると、且つユーザが取引を完了するためにウォレットに誘導される前に、判定され得る。
【0108】
他の状況では、顧客は、ウォレットに再誘導されて、次いで業者ページに戻ることができる。この場合、特定の情報が、ウォレットから業者に利用可能になり得る。
【0109】
他のオプションが可能である。
【0110】
いったん情報選択エンジン810において1つ以上のレスポンス822が受信されると、場合によっては、
図3~
図7の実施形態で判定されるように、レスポンスを必要な情報要素にマッピング又は変換するために、マッピング又は変換機能824が必要となり得る。具体的には、情報ソース812は、チェックアウト業務に必要なフィールドに直接対応し得ない様々な方法で情報を提供することができる。例えば、情報ソース812は、都市の名前及び郵便番号又はZIPコードを含む完全な所在地住所を提供することができるが、チェックアウト業務は、住所の要素のそれぞれが別個のフィールドにあることを必要とする。この場合では、マッピング機能824は、レスポンス822を解析して、受信した情報をチェックアウト業務に必要な情報要素と相関させることができる。
【0111】
他の場合では、レスポンス822は、フィールド名ではなく、情報自体を含み得る。これに関して、ブロック824における変換機能を使用して、受信した情報をチェックアウト業務に必要なフィールドと相関させることができる。他の場合では、情報ソース812は、チェックアウト業務に必要な情報要素に直接一致し得ないフィールドに情報を提供し得、ブロック824におけるマッピング機能は、フィールドがチェックアウト業務に必要な情報要素に対応するのに十分であるかどうかを判定することができる。他のオプションが可能である。
【0112】
しかしながら、マッピング機能ブロック824は任意選択であり、場合によっては、情報ソース812に応じて必要とされ得ない。
【0113】
上述したように、単一のクエリ820及び単一のレスポンス822が
図8の実施形態に示されているが、場合によっては、情報選択エンジン810と情報ソース812との間の複数のクエリ及びレスポンスが可能である。
【0114】
更に、場合によっては、プライバシーのために、情報ソース812は、レスポンス822において特定の情報を有することを示すレスポンスを提供することができる。業者がチェックアウト業務を完了するためにそのような情報を必要とする場合、そのような情報は、いったん顧客が情報ソースに再誘導されて自身の資格情報を確認すると、続いてチェックアウト業務で提供され得る。他のオプションが可能である。
【0115】
更に、情報が情報ソース812から引き出されるいくつかの場合では、その情報が次いでチェックアウト業務でフィールドに事前入力するために使用され、且つ事前入力された情報が変更される場合、更新された情報は、場合によっては、そのような情報ソースを更新するために情報ソース812に戻され記憶され得る。
【0116】
同様に、情報選択エンジン810は、メッセージ830で利用可能な情報に関するクエリを情報ソース814に送信して、レスポンス832を受信し戻すことができる。必要な場合、マッピング機能834は、レスポンス832内の情報要素を、チェックアウト取引に必要な情報要素にマッピングすることができる。
【0117】
再び、メッセージ830及びレスポンス832は、
図8の例では単一のメッセージ及びレスポンスとして示されているが、複数のメッセージ又はクエリ及びレスポンスを含んでもよい。
【0118】
より多くの情報ソースが利用可能である場合、情報選択エンジン810は、同様にそのような情報ソースをクエリすることができる。
【0119】
いったん全ての情報ソースがクエリされると、情報選択エンジン810は、判定された利用可能な情報要素をコンパイルすることができる。したがって、上記の技術の1つ以上を使用して、情報選択エンジンは、顧客に関する利用可能な情報を判定することができる。
【0120】
不足している情報要素の特定
再び
図3を参照すると、いったんチェックアウト業務に利用可能なチェックアウト情報要素がブロック330において判定されると、プロセスはブロック340に進み、そこでネットワーク要素が不足しているチェックアウト情報要素を特定することができる。
【0121】
この場合では、ブロック340のプロセスは、必要なチェックアウト情報要素と利用可能なチェックアウト情報要素との比較、及び2つのリストを比較する際の不足しているチェックアウト情報要素の特定を含み得る。
【0122】
場合によっては、マッピング機能が発生していない場合、不足しているチェックアウト情報要素の特定には、必要なチェックアウト情報要素と使用可能なチェックアウト情報要素の比較を可能にするために、何らかのマッピング、又は解析、又は変換を必要とし得る。
【0123】
したがって、ブロック340において、必要な情報要素と利用可能な情報要素との間のデルタを特定することができる。
【0124】
チェックアウトユーザインターフェースのレンダリング
いったん不足しているチェックアウト情報要素がブロック340において特定されると、
図3のプロセスは、ブロック340からブロック350に進み、そこで、不足している情報要素に基づいてチェックアウトユーザインターフェースをレンダリングするために、ユーザのコンピューティングデバイス用に、ネットワーク要素からユーザのコンピューティングデバイスに命令が送信され得る。
【0125】
特に、ここで、
図9を参照する。
図9の実施形態では、ネットワーク要素910は、顧客コンピューティングデバイス912と通信することができる。顧客コンピューティングデバイス912は、顧客が電子商取引のために使用している任意のデバイスであり得、
図1の実施形態からのコンピューティングデバイス150であり得る。
【0126】
図3のブロック340において特定された不足している情報要素に基づいて、ネットワーク要素910は、メッセージ930により示されるように、チェックアウト業務中に不足している情報要素をキャプチャし、次いで第1のユーザインターフェース(UI)要素用のレンダリング情報送信を提供するために、ブロック920においてチェックアウトユーザインターフェースを判定することができる。ユーザインターフェースのこの構成は、データ収集と検証のタスクを複製することでコンピューティングリソースが無駄にならないことを確実にすることによって、ネットワーク及びコンピューティングデバイスの効率を向上させる。具体的には、チェックアウト業務に必要な情報要素のサブセットのみが提示される、又はフィールドが事前入力されているユーザインターフェースを提供することによって、時間がより少なく、メモリがより少なくなり、及びネットワーク通信メッセージ又はデータ収集に必要なメッセージサイズが低減される。具体的には、チェックアウト業務中に同じ情報が2回提供される場合が回避される。チェックアウト業務にすでに既知である情報は、ネットワークを介して渡す必要はない。既知の情報はまた、コンピューティングシステムから再入力されて、ネットワークを介してネットワーク要素に渡される必要はないが、検証されて、消費者のコンピューティングデバイスにエラーがフラッグバックされる可能性はある。
【0127】
第1のUI要素は、不足している情報要素の一部又は全てをキャプチャする任意のUI要素であり得る。
【0128】
場合によっては、不足している情報要素は存在しない。この場合では、顧客には、更なる詳細を要求することなく、取引を確認するための確認画面が提示され得る。したがって、メッセージ930の送信は、そのような確認画面をレンダリングするための命令であり得る。
【0129】
他の場合、特定のチェックアウトは、必要な情報と不足している情報に基づいて選択され得る。本明細書で使用される場合、チェックアウトは、取引を完了し、顧客と業者との間の契約を作成するために、顧客からの情報を提供する画面のセットであり得る。例えば、一連のチェックアウトは、業者が使用することを承認され得、ブロック920における判定は、これらの承認されたチェックアウトを不足している情報要素と比較し、そのような不足している情報要素をキャプチャするものを使用し得る。したがって、ブロック920における判定は、複数のチェックアウトからの1つのチェックアウトの選択であり得る。
【0130】
他の場合では、不足している情報のみのフィールドを顧客に提示するようにユーザインターフェースが構築され得る。これは、
図9のブロック920において実行され得る。したがって、チップオプションをユーザに提示すべき場合、これは、チップオプションをサポートしないウォレットに再誘導される前又は後に行われ得る。
【0131】
更なる場合では、一般的な、カスタマイズされていないユーザインターフェースであり得るユーザインターフェースの必要なフィールドに、利用可能な情報が入力され、必要な情報用のフィールドが空白のままにされ得る。このようなフィールドは、場合によっては、一緒に表示されるように強調表示又は並べ替えられ得る。
【0132】
他の場合では、ポップアップを使用して、不足している必要な情報を取得することができる。これは、複数のユーザインターフェース要素がユーザに提供されることにつながる場合があり、
図9の実施形態では、メッセージ932及び934として示されている。
図9の実施形態は3つのメッセージのみを示しているが、場合によっては、1つのメッセージで十分であり、他の場合では、2つ、3つ、又はそれ以上のメッセージが、コンピューティングデバイス912に提供され得る。
【0133】
不足している必要な情報を取得するためのユーザインターフェースの設計及び実装のための他のオプションが可能であり、本開示は、任意の特定のユーザインターフェースに限定されない。
【0134】
不足している情報の要求は、ユーザが支払い画面に誘導される前、支払い画面から戻った後、又はその両方で行われ得る。例えば、特定の情報がウォレットによって提供されることが期待されるが提供されていない場合、この不足している情報は、ユーザに既存の情報を再入力することを要求することなく、後で要求することができる。これは、例えば、不足している情報を尋ねるポップアップを用いて、メッセージ930を送信することによって行うことができる。
【0135】
したがって、メッセージ930、932、又は932のいずれかを受信すると、コンピューティングデバイス912は、ユーザインターフェースをレンダリングし、そのようなユーザインターフェースに入力された情報をネットワーク要素910に提供し戻すことができる。
【0136】
したがって、本明細書に記載の実施形態は、電子商取引のニーズを満たしながら、顧客の情報収集を容易にすることによって、チェックアウト業務の完了を可能にする。これは、より効率的なコンピューティングシステムにつながり得る。好都合にも、そのようなチェックアウト業務はまた、少なくともいくつかの実施形態では、提供されるユーザが圧倒されることを回避するという利点を有し得る。その結果、これにより、チェックアウトプロセスに対する顧客の不満を低減し、チェックアウト時のコンバージョンを高めることにつながり得る。本明細書で使用されるコンバージョンとは、ユーザがショッピングカートにアイテムを残して取引を終了しないなどにより取引を放棄するのではなく、ユーザによって開始された取引の完了を意味する。例えば、チェックアウト時にフォームに入力する必要があると、ユーザの高い割合が取引を放棄し、それにより業者の売り上げ損失につながる。
【0137】
図面全体のフローチャート及びブロック図を含む、本明細書で説明及び図示されている要素は、要素間の論理的境界を示唆している。しかしながら、ソフトウェア又はハードウェアのエンジニアリング慣行によれば、描写された要素及びその機能は、モノリシックソフトウェア構造として、スタンドアロンソフトウェアモジュールとして、又は外部ルーチン、コード、サービスなど、若しくはこれらの任意の組み合わせを使用するモジュールとして記憶されたプログラム命令を実行することができるプロセッサを有するコンピュータ実行可能媒体を介してマシン上に実装されてもよく、及び全てのそのような実装形態は、本開示の範囲内にあり得る。そのようなマシンの例には、携帯情報端末、ラップトップ、パーソナルコンピュータ、携帯電話、他のハンドヘルドコンピューティングデバイス、医療機器、有線又は無線通信デバイス、トランスデューサ、チップ、計算機、衛星、タブレットPC、電子書籍、ガジェット、電子デバイス、人工知能を備えたデバイス、コンピューティングデバイス、ネットワーク機器、サーバ、ルーターなどが含まれ得るが、これらに限定されない。更に、フローチャート及びブロック図又は任意の他の論理構成要素に示される要素は、プログラム命令を実行することができるマシン上に実装され得る。したがって、前述の図面及び説明は、開示されたシステムの機能的態様を示しているが、これらの機能的態様を実装するためのソフトウェアの特定の配置は、明示的に述べられていないか、文脈から明らかでない限り、これらの説明から推測されるべきではない。同様に、上記で特定及び説明された様々なステップは変更されてもよく、ステップの順序は、本明細書に開示された技術の特定の用途に適合され得ることを理解されたい。全てのそのような変形及び修正は、本開示の範囲内に入ることが意図されている。したがって、様々なステップの順序の描写及び/又は説明は、特定のアプリケーションによって要求されるか、明示的に述べられているか、そうでなければ文脈から明らかでない限り、それらのステップの特定の実行順序を必要とすると理解されるべきではない。
【0138】
上述の方法及び/又はプロセス、並びにそれらのステップは、ハードウェア、ソフトウェア、又は特定の用途に適したハードウェアとソフトウェアとの任意の組み合わせで実現することができる。ハードウェアは、汎用コンピュータ、及び/又は専用コンピューティングデバイス若しくは特定のコンピューティングデバイス、又は特定のコンピューティングデバイスの特定の態様若しくは構成要素を含み得る。プロセスは、内部及び/又は外部メモリとともに、1つ以上のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、組み込みマイクロコントローラ、プログラマブルデジタル信号プロセッサ、又は他のプログラマブルデバイスで実現することができる。プロセスはまた、又は代わりに、特定用途向け集積回路、プログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイロジック、又は電子信号を処理するように構成され得る任意の他のデバイス若しくはデバイスの組み合わせで具体化され得る。更に、1つ以上のプロセスは、機械可読媒体上で実行することができるコンピュータ実行可能コードとして実現され得ることを理解されたい。
【0139】
コンピュータ実行可能コードは、上記のデバイスのうちの1つ、並びにプロセッサの異種の組み合わせ、プロセッサアーキテクチャ、又は異なるハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、又はプログラム命令を実行することができる任意の他のマシン上で実行するように記憶、コンパイル、又は解釈され得る、Cなどの構造化プログラミング言語、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、又は任意の他の高レベル若しくは低レベルプログラミング言語(アセンブリ言語、ハードウェア記述言語、データベースプログラミング言語及び技術を含む)を使用して作成することができる。
【0140】
したがって、一態様では、上述の各方法、及びそれらの組み合わせは、1つ以上のコンピューティングデバイス上で実行される際にそのステップを実行するコンピュータ実行可能コードで具体化され得る。別の態様では、方法は、そのステップを実行するシステムに具体化され得、いくつかの方法でデバイス全体に分散され得るか、又は全ての機能が専用のスタンドアロンデバイス又は他のハードウェアに統合され得る。別の態様では、上述のプロセスに関連するステップを実行するための手段は、上述のハードウェア及び/又はソフトウェアのいずれかを含み得る。全てのそのような順列及び組み合わせは、本開示の範囲内に入ることが意図されている。
【0141】
本教示はまた、以下の番号が付けられた条項のうちの1つ以上の特徴に拡張され得る。
1.チェックアウト業務を完了するための方法であって、方法は、
チェックアウト業務用のチェックアウト構成に基づいて、必要なチェックアウト情報要素のセットを判定することと、
オンラインストアにおいて利用可能なチェックアウト情報要素のセットを判定することと、
オンラインストアにおいて利用可能な情報要素のセットと比較したときに、必要なチェックアウト情報要素のセットから不足しているチェックアウト情報要素を特定することと、
コンピューティングデバイスにおいてチェックアウトユーザインターフェースをレンダリングするための命令を送信することであって、チェックアウトユーザインターフェースが、チェックアウト業務を完了するためにユーザから不足しているチェックアウト情報要素を受信するように構成されている、ことと、を含む、方法。
2.利用可能なチェックアウト情報のセットを判定することが、チェックアウト構成で特定されたサービスから情報要素を受信することを含む、条項1に記載の方法。
3.サービスが、構成されたアプリケーション、デジタルウォレットサービス、支払い処理サービス、顧客プロファイルリポジトリ、デジタルウォレットサービスに関連付けられた機能ライブラリ、のうちの少なくとも1つを含む、条項2に記載の方法。
4.利用可能なチェックアウト情報のセットを判定することが、電子ウォレットサービスのクエリを含む、条項1に記載の方法。
5.必要な情報要素のセットが、チェックアウト業務の製品又はサービスに基づいて判定される、条項1に記載の方法。
6.チェックアウト構成が、オンラインストアでのチェックアウト用の業者構成に基づく、条項1に記載の方法。
7.チェックアウト構成が、オンラインストアにおいてチェックアウト用に構成されたサービスを含む、条項1に記載の方法。
8.命令が、不足しているチェックアウト情報要素に基づいて、チェックアウトユーザインターフェースをレンダリングするように構成されている、条項1に記載の方法。
9.命令が、不足しているチェックアウト情報要素の第1のセット用の第1のチェックアウトユーザインターフェース、及び不足しているチェックアウト情報要素の少なくとも1つの更なるセット用の少なくとも1つの更なるチェックアウトユーザインターフェースをレンダリングするように構成されている、条項1に記載の方法。
10.命令が、チェックアウトユーザインターフェースをレンダリングし、利用可能なチェックアウト情報を記入し、且つ不足しているチェックアウト情報を強調表示するように構成されている、条項1に記載の方法。
11.チェックアウト業務を完了するように構成されたネットワーク要素であって、ネットワーク要素は、
プロセッサと、
通信サブシステムと、を備え、
ネットワーク要素が、
チェックアウト業務用のチェックアウト構成に基づいて、必要なチェックアウト情報要素のセットを判定し、
オンラインストアにおいて利用可能なチェックアウト情報要素のセットを判定し、
オンラインストアにおいて利用可能な情報要素のセットと比較したときに、必要なチェックアウト情報要素のセットから不足しているチェックアウト情報要素を特定し、
コンピューティングデバイスにおいてチェックアウトユーザインターフェースをレンダリングするための命令を送信する、ように構成され、
チェックアウトユーザインターフェースが、チェックアウト業務を完了するためにユーザから不足しているチェックアウト情報要素を受信するように構成されている、ネットワーク要素。
12.ネットワーク要素が、チェックアウト構成で特定されたサービスから情報要素を受信することによって、利用可能なチェックアウト情報のセットを判定するように構成されている、条項11に記載のネットワーク要素。
13.サービスが、構成されたアプリケーション、デジタルウォレットサービス、支払い処理サービス、顧客プロファイルリポジトリ、デジタルウォレットサービスに関連付けられた機能ライブラリ、のうちの少なくとも1つを含む、条項12に記載のネットワーク要素。
14.ネットワーク要素が、電子ウォレットサービスのクエリを使用して、利用可能なチェックアウト情報のセットを判定するように構成されている、条項11に記載のネットワーク要素。
15.チェックアウト構成が、オンラインストアでのチェックアウト用の業者構成に基づく、条項11に記載のネットワーク要素。
16.チェックアウト構成が、オンラインストアにおいてチェックアウト用に構成されたサービスを含む、条項11に記載のネットワーク要素。
17.命令が、不足しているチェックアウト情報要素に基づいて、チェックアウトユーザインターフェースをレンダリングするように構成されている、条項11に記載のネットワーク要素。
18.命令が、不足しているチェックアウト情報要素の第1のセット用の第1のチェックアウトユーザインターフェース、及び不足しているチェックアウト情報要素の少なくとも1つの更なるセット用の少なくとも1つの更なるチェックアウトユーザインターフェースを、レンダリングするように構成されている、条項11に記載のネットワーク要素。
19.命令が、チェックアウトユーザインターフェースをレンダリングし、利用可能なチェックアウト情報を記入し、且つ不足しているチェックアウト情報を強調表示するように構成されている、条項11に記載のネットワーク要素。
20.命令コードを記憶するための非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令が、チェックアウト業務を完了するように構成されたネットワーク要素のプロセッサによって実行されると、ネットワーク要素に、
チェックアウト業務用のチェックアウト構成に基づいて、必要なチェックアウト情報要素のセットを判定させ、
オンラインストアにおいて利用可能なチェックアウト情報要素のセットを判定させ、
オンラインストアにおいて利用可能な情報要素のセットと比較したときに、必要なチェックアウト情報要素のセットから不足しているチェックアウト情報要素を特定させ、
コンピューティングデバイスにおいてチェックアウトユーザインターフェースをレンダリングするための命令を送信させ、チェックアウトユーザインターフェースが、チェックアウト業務を完了するためにユーザから不足しているチェックアウト情報要素を受信するように構成されている、非一時的コンピュータ可読媒体。
【符号の説明】
【0142】
110、610、910 ネットワーク要素
112 インターネット
120 構成リポジトリ
130、132 ウォレットサービス
134 支払い処理サービス
136 機能ライブラリ
140 アプリケーションサーバ
142 顧客プロファイル
150 コンピューティングデバイス
220 プロセッサ
230 通信サブシステム
240 メモリ
612 アプリケーション
810 情報選択エンジン
812、814 情報ソース
820、830 メッセージ
822、832 レスポンス
824、834 マッピング
912 顧客コンピューティングデバイス