(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022123870
(43)【公開日】2022-08-24
(54)【発明の名称】ソフトウェアアプリケーションを使用して地理的空間の占有を制御するための方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
G08G 1/09 20060101AFI20220817BHJP
G08G 1/14 20060101ALI20220817BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20220817BHJP
【FI】
G08G1/09 H
G08G1/14 A
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022019394
(22)【出願日】2022-02-10
(31)【優先権主張番号】17/174,885
(32)【優先日】2021-02-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】507342261
【氏名又は名称】トヨタ モーター エンジニアリング アンド マニュファクチャリング ノース アメリカ,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100147555
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 公一
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100133835
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 努
(74)【代理人】
【識別番号】100120499
【弁理士】
【氏名又は名称】平山 淳
(72)【発明者】
【氏名】中川 真志
【テーマコード(参考)】
5H181
5L049
【Fターム(参考)】
5H181AA01
5H181BB04
5H181BB05
5H181CC04
5H181FF04
5H181FF13
5H181FF27
5H181FF32
5H181KK01
5H181KK06
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】装置及び方法の提供。
【解決手段】地理的空間の占有を制御するための装置及び方法。この方法は、ソフトウェアアプリケーションを介して、車両に関するアクションであって車両に関する空間を占有することに関連したアクションを実行するオブジェクトを特定することと、アクションを実行するために、オブジェクトに対して目標要求を送信することと、目標要求の送信に応答してオブジェクトによって空間が占有されたという通知を受信することと、空間に到着した時点でアクションが完了したことを決定することと、を含む。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
ソフトウェアアプリケーションと協働して動作するプロセッサを含み、このプロセッサは、
前記ソフトウェアアプリケーションを介して、車両に関するアクションであって前記車両に関する空間を占有することに関連したアクションを実行するオブジェクトを特定するように、
前記アクションを実行するために、前記オブジェクトに対して目標要求を送信するように、
前記目標要求の送信に応答して前記オブジェクトによって前記空間が占有されたという通知を受信するように、さらに、
前記空間に到着した時点で前記アクションが完了したことを決定するように、
構成されている、装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、追加的なアクションを実行するための追加的な目標要求を追加的なオブジェクトに対して送信するようにさらに構成され、前記追加的なアクションは、位置と関連付けられた運営時間に関連したデータを特定することに関連したものとされる、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、前記アクションがリアルタイムで完了したことを決定したことに応答して、前記オブジェクトに対する支払を処理するように構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記空間が占有されたという前記通知は、駐車スポットが前記車両のために前記オブジェクトによって予約されたことを知らせるメッセージを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記オブジェクトは、前記車両とは異なる追加的な車両である、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記ソフトウェアアプリケーションを介して、前記車両を第1位置から第2位置へと移動させる追加的なオブジェクトを特定するように、さらに構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
方法であって、
ソフトウェアアプリケーションを介して、車両に関するアクションであって前記車両に関する空間を占有することに関連したアクションを実行するオブジェクトを特定することと、
前記アクションを実行するために、前記オブジェクトに対して目標要求を送信することと、
前記目標要求の送信に応答して前記オブジェクトによって前記空間が占有されたという通知を受信することと、
前記空間に到着した時点で前記アクションが完了したことを決定することと、を含む、方法。
【請求項8】
追加的なアクションを実行するための追加的な目標要求を追加的なオブジェクトに対して送信することをさらに含み、前記追加的なアクションは、位置と関連付けられた運営時間に関連したデータを特定することに関連したものとされる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記アクションがリアルタイムで完了したことを決定したことに応答して、前記オブジェクトに対する支払を処理することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記空間が占有されたという前記通知は、前記車両のための駐車スポットが前記オブジェクトによって予約されたことを知らせるメッセージを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記オブジェクトは、前記車両とは異なる追加的な車両である、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記ソフトウェアアプリケーションを介して、前記車両を第1位置から第2位置へと移動させる追加的なオブジェクトを特定することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
前記オブジェクトの1つ又は複数の相互作用に関連した履歴データを分析することと、
前記分析に基づいて、前記オブジェクトに固有のスコアを計算することと、
前記スコアに基づいて、前記オブジェクトのステータスを決定することと、を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項14】
方法であって、
ソフトウェアアプリケーションを介して、位置と関連付けられたステータス情報を決定するオブジェクトを特定することと、
前記ステータス情報を決定するために、前記オブジェクトに対して目標要求を送信することと、
前記位置と関連付けられた前記ステータス情報に関する通知を受信することと、を含む、方法。
【請求項15】
前記オブジェクトと関連付けられた構成要素によって、前記位置に関する1つ又は複数の画像を取得することと、
前記位置に関する前記1つ又は複数の画像を分析することと、
前記分析に基づいて、前記位置と関連付けられた占有レベルを決定することと、を更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記分析に基づいて、前記位置と関連付けられた運営時間を決定することをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、環境内における地理的空間の占有を制御することに関し、より具体的には、複数のユーザ及び複数のデバイスを相互に接続するソフトウェアアプリケーションの使用を介して、地理的空間の予約及び占有を可能とすることに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、デバイス及びシステムは、モーションセンサ、近接センサ、カメラ、及び同種のものなどの、1つ又は複数の外部デバイスを利用することにより、車両による潜在的な占有に関する様々な地理的空間(例えば、駐車スポット)の利用可能性を特定している。具体的には、これらのデバイスは、例えば1つ又は複数のモーションセンサを使用して、特定の車両が駐車スペースに対して接近したり退出したりする時点を検出するように構成されてもよく、これにより、特定の駐車スポットが占有されている時点を又は空いている時点を決定するように構成されてもよい。しかしながら、従来のデバイス及びシステムは、地理的空間の占有を可能とする目的で、ユーザを、他のユーザに対して接続可能とするものではない。
【0003】
したがって、地理的空間の占有を容易とするためにユーザどうしの間の接続を可能とするシステムに関して、需要が存在する。
【発明の概要】
【0004】
一実施形態では、地理的空間の占有を容易とするために、ソフトウェアアプリケーションと協働して動作する装置(デバイス)が提供される。デバイスは、ソフトウェアアプリケーションと協働して動作するプロセッサを含む。プロセッサは、ソフトウェアアプリケーションを介して、車両に関するアクションであって車両に関する空間を占有することに関連したアクションを実行するオブジェクトを特定するように、アクションを実行するために、オブジェクトに対して目標要求を送信するように、目標要求の送信に応答してオブジェクトによって空間が占有されたという通知を受信するように、さらに、空間に到着した時点でアクションが完了したことを決定するように、構成されている。
【0005】
別の実施形態では、地理的空間の占有を容易とするための方法が提供される。方法は、ソフトウェアアプリケーションを介して、車両に関するアクションであって車両に関する空間を占有することに関連したアクションを実行するオブジェクトを特定することと、さらに、アクションを、車両に関する空間を占有することに関連したものとすることと、アクションを実行するために、オブジェクトに対して目標要求を送信することと、目標要求の送信に応答してオブジェクトによって空間が占有されたという通知を受信することと、空間に到着した時点でアクションが完了したことを決定することと、を含む。
【0006】
本明細書で説明する実施形態によって提供されるこれらの特徴点及び追加的な特徴点は、図面と併せて以下の詳細な説明を考慮することにより、より完全に理解されるであろう。
【0007】
図面に記載された実施形態は、本質的に例証的かつ例示的なものであり、請求項によって規定される主題を限定することを意図したものではない。例証的な実施形態に関する以下の詳細な説明は、同様の構造体が同様の参照符号で示されている以下の図面と併せて読まれた時に、理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本明細書で説明して例示する1つ又は複数の実施形態による、地理的空間の占有を容易とするための例示的な操作環境を概略的に示している。
【
図2】
図2は、本明細書で説明して例示する1つ又は複数の実施形態による、本開示の車両及びデバイスの非限定的な構成要素を概略的に示している。
【
図3】
図3は、本明細書で説明して例示する1つ又は複数の実施形態による、地理的空間の占有を容易とするために、1つもしくは複数のデバイス、及び/又は1つもしくは複数のユーザ、の間の接続を可能とするためのステップを列挙したフローチャートを示している。
【
図4A】
図4Aは、本明細書で説明して例示する1つ又は複数の実施形態による、特定のアクションを実行するために、ユーザが複数の接続ユーザとの通信を開始するという操作例を概略的に示している。
【
図4B】
図4Bは、本明細書で説明して例示する1つ又は複数の実施形態による、ユーザが別ユーザに対して目標要求を送信し、さらに、その別ユーザがアクションを実行するとともに、ユーザに対して応答通知を送信する、という操作例を示している。
【
図5A】
図5Aは、本明細書で説明して例示する1つ又は複数の実施形態による、別のアクションを実行するために、ユーザが他の複数の接続ユーザとの通信を開始するという操作例を概略的に示している。
【
図5B】
図5Bは、本明細書で説明して例示する1つ又は複数の実施形態による、ユーザが別の目標要求を別ユーザに対して送信し、さらに、その別ユーザがアクションを実行するとともに、ユーザに対して応答通知を送信する、という操作例を示している。
【発明を実施するための形態】
【0009】
上述したように、従来のデバイス及びシステムは、1つ又は複数の外部デバイスを利用することにより、駐車スペースの利用可能性を決定している。具体的には、これらのデバイス及びシステムは、例えば1つ又は複数のモーションセンサや近接センサ等を使用して、特定の車両が駐車スペースに接近したり退出したりする時点を検出してもよく、これにより、特定の駐車スポットが占有されているか又は空いているかを決定してもよい。しかしながら、従来のデバイス及びシステムでは、地理的空間の占有を容易とする目的で、ユーザが別ユーザと接続することができず、特定の車両に関してユーザが1つ又は複数のアクションを実行するように要求することができない。
【0010】
本開示で説明する方法及びデバイスは、これらの欠点に対処し、これらの欠点を克服する。具体的には、これらの方法及びデバイスは、各ユーザのデバイスを介してアクセス可能なソフトウェアアプリケーションを介してユーザどうしを接続することにより、さらに、ユーザが、ソフトウェアアプリケーションを介して、例えば、駐車場を予約すること、ユーザの車両をある位置から別の位置へと移動させること、店舗の運営時間を特定すること、及び同種のことなどの、様々なタスクを、他のユーザに対して要求し得るようにすることにより、地理的空間の占有を容易とすることに関する。実施形態では、特定のユーザは、本開示で説明するソフトウェアアプリケーションに対してアクセスしてもよく、(例えば、ユーザの車両に関する)アクションを実行するために目標要求を通信してもよく、アクションが実行されたという通知を受信してもよく、例えば、駐車スポットなどの地理的空間又は場所へと到着した時点で、アクションが完了しことを決定してもよい。
【0011】
ここで図面を参照すると、
図1は、本明細書で説明して例示する1つ又は複数の実施形態による、地理的空間の占有を容易とするための例示的な操作環境を概略的に示している。
【0012】
図示のように、
図1は、ユーザ100、104を示しており、これらユーザの各々は、それぞれのデバイス102、106と関連付けられてもよい。実施形態では、デバイス102、106は、通信ネットワーク112を介して互いに対して及びサーバ114に対して様々なタイプのデータを通信するように構成されたスマートフォンであってもよい。実施形態では、デバイス102、106は、また、ラップトップ、スマートフォン、デスクトップ、及び同種のもの、であってもよい。いくつかの実施形態では、ユーザ100、104は、また、車両116、118と関連付けられてもよく、例えば、車両116、118の所有者であってもよい。
【0013】
いくつかの実施形態では、ユーザ100は、例えば、ソフトウェアアプリケーションと関連付けられたアイコンでありかつデバイス102のディスプレイ上に出力されたアイコンを選択することによって、デバイス102を介してソフトウェアアプリケーションに対してアクセスしてもよい。実施形態では、ユーザ100は、例えば、特定の時間枠に関して特定の位置での駐車スポットを予約すること、車両116を移動させること、店舗やビジネスの正確な運営時間を決定すること、及び/又は同種のこと、などの実行される特定のアクションを、選択してもよい。他のアクションも、また、想定される。ユーザ100は、通信ネットワーク112を介して、ソフトウェアアプリケーションと関連付けられている複数の別ユーザのデバイスに対して、メッセージを送信してもよい。このメッセージは、ユーザ100が実行してほしいタスクを含んでもよい。実施形態では、メッセージは、例えば1つ又は複数のアクションが実行される必要があり得る所定位置の近傍などの地理的領域内において、複数のユーザに対して送信されるブロードキャスト信号であってもよい。
【0014】
その後、ユーザ100は、ソフトウェアアプリケーションを介して、アクションを実行する特定のユーザを特定して選択してもよい。実施形態では、ユーザ100は、例えば特定の時間に駐車場内の駐車スポットを予約することなどのアクションを実行するために、ユーザ104を選択してもよい。ユーザ100は、駐車スポットを予約するというアクションを実行するユーザ104のデバイス106に対して、目標要求108を送信してもよい。目標要求108に応答して、ユーザ104は、目標要求108においてユーザ100が指定した位置における特定の駐車スポットへと、車両118を運転してもよく、デバイス106を介して、ユーザ100のデバイス102に対して、応答110を通信してもよい。応答は、デバイス102のディスプレイ上にリアルタイムで出力される通知として現れてもよい。通知に基づいて、ソフトウェアアプリケーションは、自動的にかつユーザが介入することなく、車両116に対して駐車スポットを予約するというアクションが完了したことを、決定してもよい。実施形態では、通知を受信したことの見返りとして、ユーザ100は、デバイス102からデバイス106へと、一定額の支払を処理して送信してもよい。
【0015】
加えて、他のタイプのアクションは、ユーザ100が車両116を駐車した位置の近くの係員に、車両116を別の位置へと移動させることを要求すること、例えばユーザが店舗の位置へと移動することを含めて、1人又は複数人のユーザに、店舗の運営時間に関する情報を提供するように要求すること、店舗の運営時間を特定すること、また、通信ネットワーク112を介してデバイス106からデバイス102へと運営時間を通信すること、を含んでもよい。上述したように、様々な他のタイプのアクションも、また、想定される。このように、本開示で説明するシステムは、1人又は複数人のユーザが、それぞれのデバイスを利用することにより、例えば、地理的空間の占有を制御すること、ある位置から別の位置へと車両を移動させること、及び/又は同種のこと、などの様々なアクションを実行するために、他のユーザのデバイスと接続して通信することを可能としてもよい。
【0016】
さらに、いくつかの実施形態では、上述したソフトウェアアプリケーションが、例えば車両116、118などの車両の中に含まれたプロセッサを介して、アクセス可能であり得ることに留意されたい。車両116、118及びデバイス102、106内に含まれる構成要素のタイプ及び動作について、
図2において詳細に説明する。
【0017】
図2は、本明細書で説明して例示する1つ又は複数の実施形態による、本開示の車両及びデバイスの非限定的な構成要素を概略的に示している。
【0018】
モバイルデバイスシステム200及び車両システム220は、プロセッサ202及び222を含む。モバイルデバイスシステム200は、デバイス102、106の中に含まれてもよく、車両システム220は、車両116、118の中に含まれてもよい。プロセッサ202、222は、機械可読かつ実行可能な命令を実行し得る任意のデバイスであってもよい。したがって、プロセッサ202、222は、コントローラ、集積回路、マイクロチップ、コンピュータ、又は、任意の他のコンピューティングデバイス、であってもよい。プロセッサ202、222は、システム200、220の様々なモジュールどうしの間の信号相互接続性を提供する通信経路204、224に対してそれぞれ結合されてもよい。したがって、通信経路204、224は、(例えば、プロセッサ202、222と同等の)任意の数のプロセッサどうしを、互いに通信可能に結合してもよく、通信経路204、224に対して結合されたモジュールが分散型コンピューティング環境において動作することを、可能としてもよい。具体的には、各モジュールは、データを送信及び/又は受信し得るノードとして動作してもよい。本明細書で使用した際には、「通信可能に結合された」という用語は、結合された構成要素どうしが、例えば、導電性媒体を介した電気信号、空気を介した電磁信号、光導波路を介した光信号、及び同種の信号などのデータ信号を、相互に交換し得ることを意味している。
【0019】
したがって、通信経路204、224は、例えば、導電性ワイヤ、導電性トレース、光導波路、又は同種のものなどの、信号を伝送し得る任意の媒体から形成されてもよい。いくつかの実施形態では、通信経路204は、WiFi、Bluetooth(登録商標)、近距離無線通信(NFC)、及び同種のものなどの、無線信号の伝送を容易としてもよい。その上、通信経路204、224は、信号を伝送し得る媒体の組合せから形成されてもよい。一実施形態では、通信経路204、224は、プロセッサ、メモリ、センサ、入力デバイス、出力デバイス、及び通信デバイス、などの構成要素に対しての電気データ信号の伝送を可能とするように協働する、導電トレース、導電ワイヤ、コネクタ、及びバス、の組合せを含む。したがって、通信経路204、224は、例えば、LINバス、CANバス、VANバス、及び同種のものなどの、車両バスを含んでもよい。加えて、「信号」という用語が、DC、AC、正弦波、三角波、方形波、振動、及び同種のものなどの、媒体を通して移動し得る波形(例えば、電気的、光学的、磁気的、機械的、又は、電磁的)を意味することに留意されたい。
【0020】
モバイルデバイスシステム200及び車両システム220は、また、通信経路204、224に対してそれぞれ結合された1つ又は複数のメモリモジュール206、226を、含む。1つ又は複数のメモリモジュール206、226は、RAM、ROM、フラッシュメモリ、ハードドライブ、あるいは、機械可読かつ実行可能な命令がプロセッサ202、222によってアクセスされ得るようにして機械可読かつ実行可能な命令を格納し得る任意のデバイス、を含んでもよい。機械可読かつ実行可能な命令は、例えば、プロセッサ202、222によって直接的に実行され得る機械言語などの、あるいは、機械可読かつ実行可能な命令へとコンパイルされ得る又はアセンブリされ得るとともに1つ又は複数のメモリモジュール206、226上に格納され得る、アセンブリ言語、オブジェクト指向プログラミング(OOP)、スクリプト言語、マイクロコード、等などの、任意の世代の任意のプログラミング言語(例えば、1GL、2GL、3GL、4GL、又は5GL)で記述されたロジック又は1つもしくは複数のアルゴリズムを含んでもよい。代替的には、機械可読かつ実行可能な命令は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)構成又は特定用途向け集積回路(ASIC)又はこれらの等価物のいずれかを介して実装されたロジックなどの、ハードウェア記述言語(HDL)で記述されてもよい。したがって、本明細書で説明する方法は、任意の従来的なコンピュータプログラミング言語で、予めプログラムされたハードウェア構成要素として、又は、ハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組合せとして、実装されてもよい。いくつかの実施形態では、1つ又は複数のメモリモジュール206、226は、例えば、ブレーキ、エアバッグ、クルーズコントロール、電動パワーステアリング、バッテリー状態、及び同種のもの、などの1つ又は複数の車両構成要素に関連したステータス及び動作条件情報に関するデータを格納してもよい。
【0021】
モバイルデバイスシステム200及び車両システム220は、1つ又は複数のセンサ208、228を含んでもよい。1つ又は複数のセンサ208、228のそれぞれは、通信経路204、224に対して結合されているとともに、プロセッサ202、222に対して通信可能に結合されている。1つ又は複数のセンサ208は、車両の動きと動きの変化とを検出して測定するための、1つ又は複数のモーションセンサを含んでもよい。モーションセンサは、慣性測定ユニットを含んでもよい。1つ又は複数のモーションセンサのそれぞれは、1つ又は複数の加速度計と、1つ又は複数のジャイロスコープと、を含んでもよい。1つ又は複数のモーションセンサのそれぞれは、車両について感知された物理的な動きを、車両の向きを示す、回転を示す、速度を示す、又は加速度を示す信号へと、変換する。
【0022】
なおも
図2を参照すると、モバイルデバイスシステム200及び車両システム220は、任意選択的に、通信経路204、224が衛星アンテナ210、230を車両システム220の他のモジュールに対して通信可能に結合するように、通信経路204、224に対して結合された衛星アンテナ210、230を含む。衛星アンテナ210、230は、全地球測位システム衛星から信号を受信するように構成される。具体的には、一実施形態では、衛星アンテナ210、230は、全地球測位システム衛星によって送信された電磁信号と相互作用する1つ又は複数の導電性素子を含む。受信された信号は、プロセッサ202、222によって、衛星アンテナ210、230の位置、又は、衛星アンテナ210、230の近くに位置した物体の位置(例えば、緯度及び経度)を示すデータ信号へと、変換される。
【0023】
モバイルデバイスシステム200及び車両システム220は、モバイルデバイスシステム200及び車両システム220を例えば通信ネットワーク112を介してサーバ114に対して通信可能に結合するための、ネットワークインターフェースハードウェア212、234を含んでもよい。ネットワークインターフェースハードウェア212、234は、通信経路204がネットワークインターフェースハードウェア212、234をモバイルデバイスシステム200及び車両システム220の他のモジュールに対して通信可能に結合するように、通信経路204、224に対して結合される。ネットワークインターフェースハードウェア212、234は、例えば通信ネットワーク112などの無線ネットワークを介して、データを送信及び/又は受信し得る任意のデバイスであってもよい。したがって、ネットワークインターフェースハードウェア212、234は、任意の無線通信規格に従ってデータを送信及び/又は受信するための通信トランシーバを含んでもよい。例えば、ネットワークインターフェースハードウェア212、234は、例えば、ワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi)、WiMax、Bluetooth(登録商標)、IrDA、ワイヤレスUSB、Z-Wave、ZigBee、又は同種のもの、などの無線コンピュータネットワークを介して通信するためのチップセット(例えば、アンテナ、プロセッサ、機械可読命令、等)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ネットワークインターフェースハードウェア212、234は、モバイルデバイスシステム200及び車両システム220がBluetooth(登録商標)を介してサーバ114と情報を交換することを可能とするBluetooth(登録商標)トランシーバを含む。
【0024】
ネットワークインターフェースハードウェア212、234は、複数のモバイルデバイス及び/又は車両どうしの間の接続を確立するために、様々な通信プロトコルを利用してもよい。例えば、実施形態では、ネットワークインターフェースハードウェア212、234は、例えば車両対モノ(V2X)通信などの、車両と様々な他のデバイスとの間の通信を可能とする通信プロトコルを、利用してもよい。加えて、他の実施形態では、ネットワークインターフェースハードウェア212、234は、短距離通信(DSRC)専用の通信プロトコルを利用してもよい。他の同等の通信プロトコルとの互換性も、また、想定される。
【0025】
通信プロトコルが、例えば、アプリケーション層、プレゼンテーション層、セッション層、トランスポート層、ネットワーク層、データリンク層、及び物理層などの複数の層を有するものとして通信プロトコルを定義するオープンシステムインターコネクションモデル(OSIモデル)によって定義されるように、複数の層を含むことに留意されたい。正確に機能するために、各通信プロトコルは、最上位層プロトコルと、1つ又は複数の最下層プロトコルと、を含む。最上位層プロトコル(例えば、アプリケーション層プロトコル)の例は、一般的なフォーマットでデータを送信して交換するのに好適な、HTTP、HTTP2(SPDY)、及びHTTP3(QUIC)、を含む。RTP及びRTCPなどのアプリケーション層プロトコルは、例えば、テレフォニー及びメッセージングなどの様々なリアルタイム通信に適していてもよい。加えて、SSH及びSFTPは、保守点検に適していてもよく、MQTT及びAMQPは、ステータス通知及びウェイクアップトリガに適していてもよく、MPEG-DASH/HLSは、ユーザエンドシステムとのライブビデオストリーミングに適していてもよい。上記の様々なアプリケーション層プロトコルによって選択されるトランスポート層プロトコルの例は、例えば、TCP、QUIC/SPDY、SCTP、DCCP、UDP、及びRUDP、を含む。
【0026】
モバイルデバイスシステム200及び車両システム220は、カメラ214、232を含む。カメラ214、232は、任意の解像度を有してもよい。いくつかの実施形態では、ミラー、魚眼レンズ、又は、任意の別タイプのレンズ、などの1つ又は複数の光学的構成要素が、カメラ214、232に対して光学的に結合されてもよい。実施形態では、カメラは、150度~180度の円弧範囲内でデジタルコンテンツを取得し得る広角機能を有してもよい。代替的には、カメラ214、232は、例えば60度~90度の円弧範囲内などの狭い円弧範囲内でデジタルコンテンツを取得し得る狭角機能を有してもよい。実施形態では、1つ又は複数のカメラは、720画素の解像度、1080画素の解像度、及び同種の解像度、などの高解像度画像を取得可能であってもよい。
【0027】
実施形態では、モバイルデバイスシステム200は、視覚的出力を提供するためのディスプレイ216を含んでもよい。ディスプレイ216は、様々なタイプのデータに関しての、画像を及び/又はライブビデオストリームを、出力してもよい。ディスプレイ216は、通信経路204に対して結合されている。したがって、通信経路204は、ディスプレイ216を、モバイルデバイスシステム200の、限定されないがプロセッサ202及び/又は1つもしくは複数のメモリモジュール206を含む他のモジュールに対して、通信可能に結合している。
【0028】
図3は、本明細書で説明して例示する1つ又は複数の実施形態による、地理的空間の占有を容易とするために、1つもしくは複数のデバイス、及び/又は1つもしくは複数のユーザ、の間の接続を可能とするステップを列挙したフローチャートを示している。
【0029】
実施形態では、ブロック310において、ユーザのデバイス内に含まれ得るプロセッサ202は、ソフトウェアアプリケーションを介して、車両に関するアクションを実行するオブジェクト(例えば、他のユーザ)を特定してもよい。アクションは、車両に関する空間の占有に関連してもよい。実施形態では、本開示で説明するデバイスは、スマートフォン、ノートパソコン、及び同種のもの、を含んでもよい。ユーザは、デバイスを使用することにより、ソフトウェアアプリケーションをダウンロードしてもよく(例えば、アプリケーションストアを介して)、そして、例えば、名前、位置、好み、及び同種のものなどの、ユーザに関する様々な詳細を含み得る、各自のユーザアカウントを作成してもよい。
【0030】
実施形態では、上述したように、ユーザは、例えばユーザデバイスのディスプレイ上に出力されたアイコンを選択することにより、それぞれのユーザデバイスを介して、ソフトウェアアプリケーションに対してアクセスしてもよい。その後、実施形態では、ユーザは、実行してほしい特定のアクション(例えば、駐車場を予約すること、自身の車両を移動させること、店舗の運営時間を決定すること、等)を選択してもよく、さらに、ソフトウェアアプリケーションに登録している複数の他のユーザに対してメッセージをブロードキャストしてもよい。実施形態では、ブロードキャストされるメッセージは、ユーザによって、通信ネットワーク112を介して、例えば、TCP/IP、UDP、又は他の通信プロトコルを介して、複数のユーザに対して、通信されてもよい。ブロードキャストされるメッセージは、このユーザが実行してほしいアクションを記述してもよい。
【0031】
いくつかの実施形態では、ブロードキャストされるメッセージを通信したユーザは、次に、アクションを実行し得る可能性がある複数の他のユーザに関するリストを受信してもよい。例えば、ユーザのリストは、アクションが実行される必要がある位置から所定近傍内の登録ユーザ、ブロードキャストされるメッセージを送信したユーザから所定近傍内の登録ユーザ、等を含んでもよい。実施形態では、ブロードキャストされるメッセージを送信したユーザは、例えば、駐車場を予約すること、自身の車両を移動させること、店舗の運営時間を決定すること、等のアクションを実行するために、特定の登録ユーザ(例えば、オブジェクト)を特定して選択してもよい。特定は、ユーザが、その登録ユーザの情報がユーザデバイスのディスプレイ上に出力された登録ユーザに隣接したアイコンを選択することを、含んでもよい。オブジェクトが、また、車両、デバイス、及び/又は同種のもの、であってもよいこと、また、通信が、2つ以上のデバイスどうしの間で、自動的にかつユーザが介入することなく、発生してもよいことに、留意されたい。加えて、実施形態では、登録ユーザ及び/又は登録デバイスの特定と選択とは、他のデバイスによって、自動的にかつユーザが介入することなく、実行されてもよい。
【0032】
実施形態では、ブロック320において、ユーザは、ユーザと関連付けられたデバイスを介して、アクションを実行するオブジェクトに対して目標要求を送信してもよい。例えば、特定のユーザは、特定のアクションを実行するのに適した特定の登録ユーザを決定してもよい。実施形態では、あるユーザが、自身の事業所に隣接した駐車場内の駐車スポットを予約したい場合、そのユーザは、事業所から所定距離内(例えば、数マイル以内)に位置した登録ユーザが、このアクションを実行するのに適していることを決定してもよく、これにより、通信ネットワーク112を介して、このユーザに対して目標要求を送信してもよい。実施形態では、ソフトウェアアプリケーションは、自動的にかつユーザが介入することなく、アクションを実行するのに適している可能性のある登録ユーザに対して、目標要求を送信してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザの特定及び選択、ならびに、このユーザに対しての目標要求の送信は、1つ又は複数の人工知能と機械学習技術との組合せを使用して、実行されてもよい。実施形態では、目標要求を受信した特定の登録ユーザは、アクションを実行する要求を受け入れてもよく、さらに、通信ネットワーク112を介して送信されるメッセージの形態で、その受け入れを通信してもよい。登録ユーザは、アクションを実行してもよい。例えば、アクションが地理的空間(例えば、駐車スポット)の予約に関連する場合には、登録ユーザは、自身の車両を駐車場まで運転してもよく、自身の車両を駐車場に駐車してもよく、アクションが完了したという通知を、通信ネットワーク112を介して自身のデバイスから要求ユーザのデバイスへとメッセージの形態で送信してもよい。
【0033】
いくつかの実施形態では、デバイス102は、ソフトウェアアプリケーションを介して、自動的にかつユーザが介入することなく、例えば「優先ユーザ」というステータス又は指定などの、ソフトウェアアプリケーション内に保存されているユーザのステータス又は指定に基づいて、ユーザに対して目標要求を送信してもよい。いくつかの実施形態では、特定のユーザは、このユーザと関連付けて計算されるスコアに基づいて、プロセッサ202によって、優先ユーザ(例えば、ステータス又は指定)として、決定されてもよい。実施形態では、スコアは、例えば、優先ユーザとの過去の相互作用に関連した履歴データ、優先ユーザと関連付けられた肯定的な及び/又は否定的なフィードバック(これは、例えば満足点などとして、ソフトウェアアプリケーションが保存して追跡してもよい)、優先ユーザと、アクションが実行される位置と、の間の距離、優先ユーザがアクションを完了した一貫性、及び同種のもの、などの様々な要因を分析することに基づいて、計算されてもよい。実施形態では、特定の優先ユーザが、この優先ユーザと関連付けられたスコアに基づいて、特定のユーザとより頻繁にマッチングされてもよいことに、留意されたい。
【0034】
実施形態では、ブロック330において、アクション要求ユーザは、目標要求の送信に応答してオブジェクト(例えば、他のユーザ)によって地理的空間(例えば、駐車スポット)が占有されたという通知を受信してもよい。例えば、通知は、要求ユーザと関連付けられたデバイスのディスプレイ上に、リアルタイムで出力されてもよい。実施形態では、通知は、登録ユーザによって手動で開始されて送信されてもよく、又は、自動的にかつユーザによるユーザ介入なく、送信されてもよい。
【0035】
実施形態では、ブロック340において、アクション要求ユーザのデバイス内に含まれ得るプロセッサ202は、デバイスが地理的空間に到着した時点で、アクションが完了したことを決定してもよい。例えば、実施形態では、ユーザのデバイスが駐車スポットの所定近傍内に位置した時点で、プロセッサ202は、自動的にかつユーザが介入することなく、アクションが完了したことを決定してもよい。例えば、実施形態では、ユーザのデバイスは、地理的空間の所定近傍内に到着した時点で、地理的空間に関する1つ又は複数の画像を取得するカメラを含んでもよい。その後、プロセッサ202は、取得された1つ又は複数の画像を分析してもよく、例えば目標要求が送信されたユーザによって特定の地理的空間が占有されているかどうかなど、アクションが完了したかどうかを、決定してもよい。実施形態では、プロセッサ202は、取得された画像を分析してもよく、ユーザ(顔認識)とユーザ車両(例えば、ナンバープレート情報)とに関連したデータを抽出してもよく、目標要求が送信されたユーザが、地理的空間を占有しているユーザであることを確認してもよい。このようにして、実施形態では、取得された画像を分析することにより、地理的空間のステータスを決定してもよい。
【0036】
加えて、他の実施形態では、アクション要求ユーザは、例えば、モール、食料雑貨店、ガソリンスタンド、等の位置と関連付けられたステータス情報を決定するために、他のユーザに対して要求を送信してもよい。これに応答して、このユーザは、他のユーザのデバイスから、例えば、モール、食料雑貨店、ガソリンスタンド、等の位置に関する1つ又は複数の画像を取得し得る更新情報を受信してもよい。実施形態では、これらの画像を分析することにより、例えば、運営時間、駐車場内の駐車スポットの利用可能性、及び同種のもの、などの位置に関連したステータス情報を決定してもよい。加えて、実施形態では、これらの画像を分析することにより、その位置内における人の総数を決定してもよく、例えば、「混雑している」、「混雑していない」、及び同種のもの、などの、その位置と関連付けられた占有ステータスを生成してもよい。このようなステータスは、アクション要求ユーザに対してのメッセージとして、送信されてもよい。
【0037】
実施形態では、アクションの完了に応答して、アクションを実行したユーザに対して支払が行われ得るように、自動的にかつユーザが介入することなく、支払処理操作が実行されてもよい。
【0038】
図4Aは、本明細書で説明して例示する1つ又は複数の実施形態による、特定のアクションを実行するために、ユーザが複数の登録ユーザとの通信を開始するという操作例を概略的に示している。具体的には、
図4Aに示すように、ユーザ100は、ユーザ100と関連付けられたデバイス102から、本開示のソフトウェアアプリケーションに対してアクセスしてもよい。加えて、ユーザ100は、例えばユーザ104、404、410などの、複数の他のユーザに対して、ブロードキャスト信号を送信してもよい。これらのユーザの各々は、デバイス106、402、408と関連付けられてもよい。その上、ユーザ104、404、410は、また、車両118、406、412とそれぞれ関連付けられてもよい。上述したように、ブロードキャスト信号は、ユーザ100によって、通信ネットワーク112を介して、例えば、TCP/IP、UDP、等の任意の様々な通信プロトコルを使用して、複数のユーザの各々に対して送信されてもよい。いくつかの実施形態では、ブロードキャスト信号が、デバイス102によって、自動的にかつユーザが介入することなく、とりわけ例えば駐車スポットを予約することなどの実行したいアクションをユーザ100が選択した時点で、送信され得ることに、留意されたい。
【0039】
図4Bは、本明細書で説明して例示する1つ又は複数の実施形態による、ユーザが別ユーザに対して目標要求を送信し、さらに、その別ユーザがアクションを実行するとともに、ユーザに対して応答通知を送信する、という操作例を示している。
【0040】
例えば、
図4Bに示すように、ユーザ404が特定位置の駐車スポットを予約するのに適していることをユーザ100が決定し得る際には、ユーザ100は、ユーザ404と関連付けられたデバイス402に対して目標要求414を送信してもよい。具体的には、実施形態では、ユーザ100は、ユーザ404が駐車場に最も近接していること、ユーザ404がユーザ100にとって優先ユーザであること、及び同種のこと、を決定してもよい。様々な他の要因が利用することにより、アクションを実行する特定のユーザを特定して選択してもよい。いくつかの実施形態では、目標要求414は、例えば、アクション要求者の名前、アクションが実行されるべき時間枠、アクションが実行されるべき位置、及び、アクションと関連付けられた支払額、などの様々なタイプのデータを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ユーザ404は、要求条件がユーザ404にとって同意可能であることを表示させて確認してもよく、さらに、確認メッセージを、デバイス402から、通信ネットワーク112を介して、デバイス102へと、送信してもよい。
【0041】
その後、
図4Bに示すように、ユーザ404は、ユーザ404と関連付けられた車両406(例えば、追加的な車両)を、例えば月曜日の午後12:30ESTまでなどの特定の時間枠内に、駐車スポット418へと運転してもよい。加えて、実施形態では、ユーザ404は、車両406を所定の時間枠の間にわたって駐車スポットに駐車してもよく、さらに、デバイス402から通信ネットワーク112を介してデバイス102へと、通知(例えば、応答416)を送信してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザ404が車両406を駐車した時点で、デバイス402は、自動的にかつユーザが介入することなく、デバイス102に対してメッセージ(例えば、応答416)を送信してもよい。例えば、デバイス402は、ソフトウェアアプリケーションに対してアクセスしてもよく、ユーザ404及び車両406の位置を特定してもよく(例えば、GPSを使用して)、さらに、位置決定に基づいて、アクションが実行されたことを決定してもよい。
【0042】
図5Aは、本明細書で説明して例示する1つ又は複数の実施形態による、別のアクションを実行するために、ユーザが他の複数の登録ユーザ又は接続ユーザとの通信を開始するという操作例を概略的に示している。具体的には、
図5Aに示すように、ユーザ100は、デバイス102から、本開示のソフトウェアアプリケーションに対してアクセスしてもよい。その後、ユーザ100は、例えばユーザ104、504、508などの、複数の他のユーザに対して、ブロードキャスト信号を送信してもよい。これらのユーザの各々は、デバイス106、502、506と関連付けられてもよい。ブロードキャスト信号は、ユーザ100によって、通信ネットワーク112を介して、例えば、TCP/IP、UDP、等の任意の様々な通信プロトコルを使用して、複数のユーザ104、504、508の各々に対して送信されてもよい。いくつかの実施形態では、ブロードキャスト信号が、デバイス102によって、自動的にかつユーザが介入することなく、とりわけ例えば車両116を特定位置へと移動させるというアクションの実行をユーザが要求することなどの、実行したいアクションをユーザ100が選択した時点で、送信され得ることに、留意されたい。
【0043】
図5Bは、本明細書で説明して例示する1つ又は複数の実施形態による、ユーザが別の目標要求を別ユーザに対して送信し、さらに、その別ユーザがアクションを実行するとともに、ユーザに対して応答通知を送信する、という操作例を示している。
【0044】
例えば、
図5Bに示すように、ユーザ504(例えば、追加的なオブジェクト)が、例えば、ユーザ100と関連付けられた位置(例えば、第1位置)から異なる位置(例えば、第2位置)へとなどのように、車両116を特定位置へと移動させるのに適していることをユーザ100が決定し得る際には、ユーザ100は、ユーザ504と関連付けられたデバイス502に対して目標要求を送信してもよい。具体的には、実施形態では、ユーザ100は、ユーザ504が、例えばユーザ100の位置から通りの向こう側又は数ブロックのところに位置しているなどのように、ユーザ100が位置した場所に最も近接していることを、決定してもよい。いくつかの実施形態では、目標要求(例えば、追加的な目標要求)は、例えば、アクション(例えば、追加的なアクション)の要求者の名前、アクションが実行されるべき時間枠、アクションが実行されるべき位置、及び、アクションと関連付けられた支払額、などの様々なタイプのデータを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ユーザ504は、要求条件がユーザ504にとって同意可能であることを表示させて確認してもよく、さらに、確認メッセージを、デバイス502から、通信ネットワーク112を介して、デバイス102へと、送信してもよい。
【0045】
その後、
図5Bに示すように、ユーザ504は、ユーザ100が位置している場所まで移動してもよく、所定時間内に車両116を特定の場所(駐車スポット512)へと移動させてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザ504が車両116を駐車した時点で、デバイス502は、自動的にかつユーザが介入することなく、通信ネットワーク112を介してデバイス102に対してメッセージを送信してもよい。例えば、デバイス502は、ソフトウェアアプリケーションに対してアクセスしてもよく、ユーザ504及び車両116の位置を特定してもよく(例えば、GPS座標を使用して)、さらに、デバイス102に対してメッセージを送信してもよい。
【0046】
ここで、本明細書で説明する実施形態が、ソフトウェアアプリケーションを介して地理的空間の占有を制御するための方法に関するものであることは、理解されるべきである。この方法は、ソフトウェアアプリケーションを介して、車両に関するアクションを実行するオブジェクトを特定し、さらに、アクションを、車両に関する空間を占有することに関連したものとすることと、アクションを実行するために、オブジェクトに対して目標要求を送信することと、目標要求の送信に応答してオブジェクトによって空間が占有されたという通知を受信することと、空間に到着した時点でアクションが完了したことを決定することと、を含む。
【0047】
本明細書で使用する用語は、特定の態様を説明する目的のものに過ぎず、限定することを意図したものではない。本明細書で使用した際には、「1つの(a)」、「1つの(an)」、及び「その(the)」という単数形は、内容が明確に別のことを示していない限り、「少なくとも1つ」を含む複数形を含むことが意図されている。「又は」は、「及び/又は」を意味する。本明細書で使用した際には、「及び/又は」という用語は、関連付けて列挙された1つ又は複数の項目に関する任意のかつすべての組合せを含む。また、本明細書で使用した際には、「含む(comprises)」及び/又は「含む(comprising)」、あるいは、「含む(includes)」及び/又は「含む(including)」が、記述された、特徴点、領域、整数、ステップ、操作、構成要素、及び/又は、成分、の存在を規定するものの、1つ又は複数の、特徴点、領域、整数、ステップ、操作、構成要素、成分、及び/又は、それらのグループ、の存在又は追加を排除するものではないことは、理解されよう。「又はこれらの組合せ」という用語は、前述の構成要素の少なくとも1つを含む組合せを意味する。
【0048】
「実質的に」及び「約」という用語が、任意の定量的比較、値、測定、又は他の表現に帰着し得る固有の不確定性の程度を表すために本明細書で利用され得ることに、留意されたい。これらの用語は、また、本明細書では、対象をなす主題の基本的機能の変更をもたらすことなく、記述された基準から定量的表現が変化し得る程度を表すために利用される。
【0049】
特定の実施形態について、本明細書で例示して説明したけれども、請求された主題の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な他の変更及び改変を行い得ることは、理解されるべきである。その上、請求された主題に関する様々な態様について、本明細書で説明したけれども、それらの態様は、組み合わせて利用される必要はない。したがって、添付の請求項は、請求される主題の範囲内に属するすべてのそのような変更及び改変を網羅することが意図されている。
【外国語明細書】