(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022124064
(43)【公開日】2022-08-25
(54)【発明の名称】精算装置セットの種別レイアウト及び精算装置
(51)【国際特許分類】
G07G 1/00 20060101AFI20220818BHJP
G07G 1/12 20060101ALI20220818BHJP
G07G 1/01 20060101ALI20220818BHJP
【FI】
G07G1/00 301Z
G07G1/12 321L
G07G1/12 321K
G07G1/01 301D
G07G1/00 301G
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021021611
(22)【出願日】2021-02-15
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】滝口 直隆
(72)【発明者】
【氏名】高橋 裕人
【テーマコード(参考)】
3E142
【Fターム(参考)】
3E142AA01
3E142BA18
3E142DA08
3E142FA01
3E142FA42
(57)【要約】
【課題】
顧客が迷うことなく自身が精算を行うべき種別のレジ台で円滑に精算を行うことができる精算装置セットの種別レイアウト及び精算装置を提供する。
【解決手段】
店舗の精算エリアに決済方法種別が異なる複数種別の精算装置が異なる領域に分かれて配置される精算装置セットの種別レイアウトであって、前記精算装置は、少なくとも顧客自身が操作して精算を行う精算装置であり、前記精算エリアには、顧客が自然体でいるときの視界で視認され、かつ、決済方法を識別可能に表示する表示手段が設けられているように構成した。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗の精算エリアに決済方法種別が異なる複数種別の精算装置が異なる領域に分かれて配置される精算装置セットの種別レイアウトであって、
前記精算装置は、少なくとも顧客自身が操作して精算を行う精算装置であり、
前記精算エリアには、顧客が自然体でいるときの視界で視認され、かつ、決済方法を識別可能に表示する表示手段が設けられている
ことを特徴とする精算装置セットの種別レイアウト。
【請求項2】
前記表示手段は、顧客が見上げたり、目線を落としたりすることなく、通常高さの目線位置で視認される目線位置表示手段を少なくとも含む
ことを特徴とする請求項1に記載の精算装置セットの種別レイアウト。
【請求項3】
前記目線位置表示手段は、前記精算装置の筐体の一部に設けられている
ことを特徴とする請求項2に記載の精算装置セットの種別レイアウト。
【請求項4】
前記表示手段は、天井から吊り下げられた吊り下げ表示を含む
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の精算装置セットの種別レイアウト。
【請求項5】
前記表示手段は、前記精算エリアの入口近辺に止まらず、精算エリア全体の床に設けられている床面案内表示を含む
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の精算装置セットの種別レイアウト。
【請求項6】
請求項3から5のいずれか一項に記載の精算装置セットの種別レイアウトにおいて使用される精算装置であって、
前記精算装置の筐体の一部に設けられている前記目線位置表示手段は、前記筐体の側面であって、前記顧客が買い物かごを載置した際に前記筐体への接触を防ぐ筐体部材を含む
ことを特徴とする精算装置。
【請求項7】
請求項3から5のいずれか一項に記載の精算装置セットの種別レイアウトにおいて使用される精算装置又は請求項6に記載の精算装置であって、
前記精算装置の筐体の一部に設けられている前記目線位置表示手段は、前記筐体の前面に配設される筐体部品を含む
ことを特徴とする精算装置。
【請求項8】
前記筐体部品は、前記筐体に取り付け取り外し自在に構成されている
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の精算装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、精算装置セットの種別レイアウト及び精算装置に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今のスーパーマーケット等の店舗において、登録から精算までを顧客が行うフルセルフタイプと呼ばれるPOSレジシステムや、買い上げ商品を店員が登録装置で登録し、その登録装置から離れた位置に設置されている精算装置にて顧客が精算を行うセミセルフタイプと呼ばれるPOSレジシステムが存在する。このうち、前者のレジ台は、後者のレジ台とは別の精算エリアに配置されることが多い。さらに、前者のレジ台は、キャッシュレスレジという種別と現金支払いレジという種別に二分されるところ、適切な導線が確保されるように、レジ種別ごとに精算エリアが分かれて設けられるのが普通である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
店舗においては、顧客を適切に誘導するために、精算エリアの入口近辺の床に、キャッシュレス専用レジエリアと現金対応レジエリアとの別を示す「エリア案内床面表示」を設けたり、さらには、アテンダントが「床の案内表示を御覧ください」といった案内を行ったりという工夫をしていた。しかし、それでも顧客は、入口の「エリア案内床面表示」を見落として、自身が精算を行おうとするレジ台とは異なる種別のレジ台に向かうことが往々にしてある。
そこで、本発明は、顧客が迷うことなく自身が精算を行うべき種別のレジ台で円滑に精算を行うことができる精算装置セットの種別レイアウト及び精算装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の精算装置セットの種別レイアウトは、少なくとも以下の構成を具備するものである。
店舗の精算エリアに決済方法種別が異なる複数種別の精算装置が異なる領域に分かれて配置される精算装置セットの種別レイアウトであって、前記精算装置は、少なくとも顧客自身が操作して精算を行う精算装置であり、前記精算エリアには、顧客が自然体でいるときの視界で視認され、かつ、決済方法を識別可能に表示する表示手段が設けられていることを特徴とする精算装置セットの種別レイアウト。
また、本発明の精算装置は、上記精算装置セットの種別レイアウトにおいて使用される精算装置であって、前記精算装置の筐体の一部に設けられている前記目線位置表示手段は、前記筐体の側面であって、前記顧客が買い物かごを載置した際に前記筐体への接触を防ぐ筐体部材を含むことを特徴とする精算装置。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】本発明の実施形態に係る精算装置セットの種別レイアウトの一部を成す床面表示を示す概念図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る精算装置セットの種別レイアウトの一部を成す床面表示の一例を示す説明図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る精算装置セットの種別レイアウトの一部を成す目線位置表示手段の例としての精算装置の筐体を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本発明の実施形態に係る精算装置セットの種別レイアウトは、少なくとも顧客自身が操作して精算を行う精算装置であって、決済方法種別が異なる複数種別の精算装置がセットとして用いられる精算エリアについて適用されるものである。そして、当該精算エリアに、顧客が自然体でいるときの視界で視認され、かつ、決済方法を識別可能に表示する表示手段が設けられていることを特徴とするものである。
【0007】
以下、本発明の実施形態を、図面を用いて説明するが、以下の図面は説明を目的に作成された概念図であって、店舗内のレイアウトという発明の性質上、実施されるそのままの態様を必ずしも示しているものではないことに留意する必要がある。
【0008】
図1は、本発明の実施形態に係る精算装置セットの種別レイアウトの一部を成す床面表示を示す概念図である。
既に述べたように、精算エリアの入口近辺に、エリア案内床面表示5を設けることは従前より実施されている。ところが、買い物を早く済ませたいという思いから、顧客の多くは、精算装置をめがけて一目散に歩いていくことが少なくない。このような状況下で、目線を落とさないと視界に入ってこない入口近辺のエリア案内床面表示5を顧客が自然と見落とすことは半ば必然であった。
【0009】
本発明の実施形態においても、入口近辺の床にはエリア案内床面表示5が、従来と同様に施されている。当該エリア案内床面表示5は、キャッシュレス専用レジエリア1と現金対応レジエリア2とに分けて色別表示されている。この入口近辺の表示に加えて、本発明の実施形態においては、
図1に示されるように、精算装置が実際に並んでいる床面まで色別表示が続いている。床面表示ではあるものの、表示領域が大きいため、精算装置を目指して進む顧客の目線には、目線を落とさずとも自然と視界に飛び込んでくる表示となっている。なお、
図1は、概念図であり、床をベタ塗り表示した形で描かれている。ベタ塗りとした方が、より効果が高いことは間違いないであろうが、現実問題として店舗の雰囲気づくりといった問題もあることから、複数の床POPをやや間隔をおいて精算装置まで連続して貼っておくような態様とすることも可能である。そのような態様であっても十分に効果はある。要は、精算装置へと繋がる連続的な表示となって、目線を落とさずに視認できるものであれば足りる。なお、精算装置の直前にある床POPは特に目立つ表示としておくことが望ましい。
また、
図2のような床面表示も考えられるであろう。ベタ塗でなく、矢印での表示である。しかし、微妙に左右非対称で奇異に感じる矢印形状であって、さらに、明らかに異なる彩色が施された矢印が眼前から自身の足元に続いていることに顧客は気づくであろう。そうして、足元に目線を落とした顧客は、エリア案内床面表示5に目をやり、そこに書かれている情報を認識することになる。
【0010】
以上の床面表示は、顧客が自然体でいるときの視界で視認され、かつ、決済方法を識別可能に表示する表示手段であるが、もっと自然に視認される表示手段も、本発明の実施形態では採用されている。例えば、
図1、2には示されていないが、精算エリアには、天井から複数のPOPが吊り下げられている。これも入口近辺から見れば、見上げるという動作をせずとも視界に飛び込んでくるものである。当然ながら、各POPは精算装置の種別エリア毎に設けられており、精算装置の種別に対応した彩色がされている。さらに、有効な表示手段も、本発明の実施形態では採用されている。その表示手段とは、顧客が歩行する際の目線位置そのものに位置することになる精算装置の筐体に設けられているものである。
図3(a)及び(b)は、この精算装置を示すものである。
図3(a)がキャッシュレス専用精算装置3であり、
図3(b)が現金対応精算装置4である。現金対応精算装置4は、当然ながら、自動釣銭機41を備えている。
【0011】
図3(a)及び(b)に示されるように、レジ台の前面は、異なる色で彩色されており、目線位置表示手段の一部を構成している。異なる彩色というそれぞれの色は、精算エリア入口のエリア案内床面表示5及びそこから続くベタ塗の床表示ないし連続した床POPと同様に、精算装置の種別に対応した色となっている。レジ台の側面も彩色されており、やはり精算装置の種別に応じた色が施されている。この側面の彩色された部分は、磁石によって筐体に貼り付けられているものでもよく、表面は軟質な素材とされており、買い物カゴが不用意に接触した際に筐体を傷つけないようするバンパーとしての効果も発揮するものである。このように、レジ台は前面及び側面、要するに全面が彩色され、そこから床表示に続く形で、異なる二色の領域が一体のものとして、顧客の司会に飛び込んでくる格好になるため、顧客は精算装置の種別をより認識し易くなる。
【0012】
精算装置の表示画面の背景画面の色も、精算装置の種別に応じた彩色とされている。特に、顧客が精算を開始するまでの待機中は、背景画面が大きい割合を占めるように制御しておくことや、画面全体を精算装置の種別に対応した彩色で、さらに「キャッシュレス専用レジ」や「現金対応レジ」等の文字で報知してもよく、精算装置の筐体の色との相乗認識効果で、精算装置の種別を遠目からしっかりと認識させることが可能である。
【0013】
ところで、現金対応精算装置4であっても、例えば、自動釣銭機41の釣銭不足が生じた場合や自動釣銭機41自体が故障した場合には、現金支払いができなくなる場合が起こり得る。しかし、そうした場合であっても、キャッシュレスレジとしての対応は可能である。現金対応精算装置4を、急遽キャッシュレス専用精算装置3として運用する事態に備えて、本発明の実施形態では、精算装置の配色を変更することが可能とされている。表示画面の背景画面については、ソフトウェア制御の設定変更等によって容易に変更できることは説明するまでもないであろう。たとえば、設定変更を容易なものとする仕様としては、待ち受け画面を表示している状態で、店員専用画面に入ると、画面表示の色彩の選択ボタンが表示される仕様や、接続された決済方法に応じた配色が予め用意されており、接続される機器の別や接続された機器の状態に応じて背景画面が自動的に切り替わるような仕様とすることが可能である。
筐体側面の表示手段は、既に、述べた通り、磁石によって取り付けられているので、容易に交換することが可能である。レジ台の前面の蝶番も容易に外せる構造とされており、交換に時間がかからないようにされている。さらに、床POPも取替が容易なように、半粘着タイプやファスナータイプのものが採用されている。これら全ての表示手段の一式を交換すれば、見た目は現金対応精算装置4であっても、一時的に、キャッシュレス専用精算装置3としての機能しか果たさない状態であることを容易に認識できることになる。異なる精算種別エリアに配置されていることでの若干の混乱は生じることにはなるが、誤った種別であることを認識できず、そのまま操作を進めて、後々の段階でエラーメッセージが表示されるような事態に比べれば、お客様との間のトラブルは格段に小さいものとすることができる。
【0014】
下に、本実施形態で紹介した個々の要素を個別に採用して、内容を一切説明しないで、(1)従来の精算エリア入口近辺のエリア案内床面表示5のみが設置された場合、(2)入口案内に加えて床面ベタ塗での表示が施された場合、(3)入口案内に加えて床面POPが施された場合、(4)入口案内に加えて精算装置の筐体に彩色部品が設けられた場合いのそれぞれの仕様につき、20人ずつで検証してみた結果を表に示す。
【表1】
一度、検証に参加させた者を2回参加させることは適当でないため、4つの検証は、それぞれ別の集団の合計80人を参加させたのであるが、それでも、一定程度の確からしさがあることは推認可能であろう。これによれば、床面ベタ塗が一番効果を発揮したが、床面POPでもそれ程の支障はなかった。また、入口以外に床面表示がなくても、精算装置への彩色を施すだけで、大きな効果があることが確認された。なお、屋上からの吊り下げPOPの有無別の効果は検証していないが、これが存在することによって、マイナスとなることがないのは、明らかであろう。
【0015】
現状においては、精算エリア入口近辺のエリア案内床面表示5と組み合わせることが効果的であるといえるが、本発明が、世の中に浸透していった際には、キャッシュレス専用レジエリア1といえば赤というような観念が浸透していく可能性が大いにある。そのような際には、エリア案内床面表示5を省いても十分な効果を見込めるものである。
【0016】
以上、本発明の実施形態に係る精算装置セットの種別レイアウトについて、図や表を用いて説明してきたが、具体的な構成は、これらの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。検証結果から明らかなように、床表示手段や目線表示手段は個別に採用されるものであっても、十分な効果を発現し、本発明の範囲に含まれるものである。また、それとは、逆に、前述の実施例は、その目的および構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用して組み合わせることが可能である。また、目線位置表示手段としては、便利であるため、精算装置の筐体を利用したが、立て看板などの精算装置以外とは別個に目線表示手段を設けてもよい。さらに、本発明の実施形態は、登録から精算までを顧客が行うフルセルフタイプのレジステムへの適用例として説明したが、買い上げ商品を店員が登録装置で登録し、その登録装置から離れた位置に設置されている精算装置にて顧客が精算を行うセミセルフタイプのレジシステムであっても、お買物券を用いるタイプといった多数の精算装置を複数人が共通使用する場合において適用することは大いに意味があるものである。
【0017】
<実施形態の総括>
[技術分野]
本発明は、精算装置セットの種別レイアウト及び精算装置セットに関する。
[背景技術]
昨今のスーパーマーケット等の店舗において、登録から精算までを顧客が行うフルセルフタイプと呼ばれるPOSレジシステムや、買い上げ商品を店員が登録装置で登録し、その登録装置から離れた位置に設置されている精算装置にて顧客が精算を行うセミセルフタイプと呼ばれるPOSレジシステムが存在する。このうち、前者のレジ台は、後者のレジ台とは別の精算エリアに配置されることが多い。さらに、前者のレジ台は、キャッシュレスレジという種別と現金支払いレジという種別に二分されるところ、適切な導線が確保されるように、レジ種別ごとに精算エリアが分かれて設けられるのが普通である。
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
店舗においては、顧客を適切に誘導するために、精算エリアの入口近辺の床に、キャッシュレス専用レジエリアと現金対応レジエリアとの別を示す「エリア案内床面表示」を設けたり、さらには、アテンダントが「床の案内表示を御覧ください」といった案内を行ったりという工夫をしていた。しかし、それでも顧客は、入口の「エリア案内床面表示」を見落として、自身が精算を行おうとするレジ台とは異なる種別のレジ台に向かうことが往々にしてある。
そこで、本発明は、顧客が迷うことなく自身が精算を行うべき種別のレジ台で円滑に精算を行うことができる精算装置セットの種別レイアウト及び精算装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
(1)以上説明したように、本実施形態の一態様は、店舗の精算エリアに決済方法種別が異なる複数種別の精算装置が異なる領域1,2に分かれて配置される精算装置セットの種別レイアウトであって、前記精算装置は、少なくとも顧客自身が操作して精算を行う精算装置3,4であり、前記精算エリアには、顧客が自然体でいるときの視界で視認され、かつ、決済方法を識別可能に表示する表示手段が設けられていることを特徴とする精算装置セットの種別レイアウトである。
【0018】
上記構成によれば、顧客が迷うことなく自身が精算を行うべき種別のレジ台で円滑に精算を行うことができる。
【0019】
(2)本実施形態の一態様は、(1)に記載の精算装置セットの種別レイアウトにおいて、前記表示手段は、顧客が見上げたり、目線を落としたりすることなく、通常高さの目線位置で視認される目線位置表示手段を少なくとも含む。
上記構成によれば、精算装置を目指して、それのみを見て歩行するような顧客であっても、迷うことなく自身が精算を行うべき種別のレジ台で円滑に精算を行うことができる。
【0020】
(3)本実施形態の一態様は、(2)に記載の精算装置セットの種別レイアウトにおいて、前記目線位置表示手段は、前記精算装置の筐体の一部に設けられている。
上記構成によれば、精算装置筐体を有効に活用することができる。
【0021】
(4)本実施形態の一態様は、(1)から(3)のいずれか一に記載の精算装置セットの種別レイアウトにおいて、前記表示手段は、天井から吊り下げられた吊り下げ表示を含む。
上記構成によれば、さらに、顧客が迷うことが少なくなる。
【0022】
(5)本実施形態の一態様は、(1)から(4)のいずれか一に記載の精算装置セットの種別レイアウトにおいて、前記表示手段は、前記精算エリアの入口近辺に止まらず、精算エリア全体の床に設けられている床面案内表示を含む。
上記構成によれば、さらに、顧客が迷うことが少なくなる。
【0023】
(6)本実施形態の一態様は、(3)から(5)のいずれか一に記載の精算装置セットの種別レイアウトにおいて使用される精算装置であって、前記精算装置の筐体の一部に設けられている前記目線位置表示手段は、前記筐体の側面であって、前記顧客が買い物かごを載置した際に前記筐体への接触を防ぐ筐体部材を含む。
上記構成によれば、顧客を正しい精算エリアに導くことに適した精算装置セットを提供することができる。
【0024】
(7)本実施形態の一態様は、(3)から(5)にいずれか一に記載の精算装置セットの種別レイアウトにおいて使用される精算装置又は請求項6に記載の精算装置であって、前記精算装置の筐体の一部に設けられている前記目線位置表示手段は、前記筐体の前面に配設される筐体部品を含む。
上記構成によれば、精算装置が種別に応じた対応処理ができなくなっても、それに対応することができる。
【0025】
(8)本実施形態の一態様は、(6)又は(7)に記載の精算装置であって、前記筐体部品は、前記筐体に取り付け取り外し自在に構成されている。
上記構成によれば、現金対応精算装置を、急遽キャッシュレス専用精算装置として運用する事態に備えることができる。
【符号の説明】
【0026】
1 キャッシュレス専用レジエリア
2 現金対応レジエリア
3 キャッシュレス専用精算装置
4 現金対応精算装置
41 自動釣銭機
5 エリア案内床面表示