(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022124266
(43)【公開日】2022-08-25
(54)【発明の名称】宿泊管理システム、宿泊管理装置、宿泊管理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/12 20120101AFI20220818BHJP
【FI】
G06Q50/12
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021021935
(22)【出願日】2021-02-15
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】515309885
【氏名又は名称】イグニション・ポイント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100077665
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 剛宏
(74)【代理人】
【識別番号】100116676
【弁理士】
【氏名又は名称】宮寺 利幸
(74)【代理人】
【識別番号】100191134
【弁理士】
【氏名又は名称】千馬 隆之
(74)【代理人】
【識別番号】100136548
【弁理士】
【氏名又は名称】仲宗根 康晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136641
【弁理士】
【氏名又は名称】坂井 志郎
(74)【代理人】
【識別番号】100180448
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 亨祐
(72)【発明者】
【氏名】安田 鉄平
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC25
(57)【要約】
【課題】利便性向上に資する宿泊管理システム、宿泊管理装置、宿泊管理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】宿泊管理システム10は、宿泊施設12の宿泊者によって所持される情報端末14と、宿泊管理装置16と、を備え、情報端末は、宿泊者が宿泊する客室の出入口の扉を施解錠する施解錠装置31に対して設定された設定暗証番号の変更の入力が、情報端末を操作することによって宿泊者によって行われた場合に、宿泊者が情報端末を操作することによって入力した変更暗証番号を宿泊管理装置に送信し、宿泊管理装置は、施解錠装置に対して設定された設定暗証番号を記憶する設定暗証番号記憶部52に記憶された設定暗証番号を変更暗証番号に基づいて更新する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
宿泊施設の宿泊者によって所持される情報端末と、
前記情報端末とデータ送受信可能に接続され得る宿泊管理装置と、
を備える宿泊管理システムであって、
前記情報端末は、
前記宿泊者が宿泊する客室の出入口の扉を施解錠する施解錠装置に対して設定された暗証番号である設定暗証番号の変更の入力が、前記情報端末を操作することによって前記宿泊者によって行われた場合に、前記設定暗証番号の変更の入力を受け付ける暗証番号変更入力受付部と、
前記暗証番号変更入力受付部によって前記設定暗証番号の変更の入力が受け付けられた場合に、前記宿泊者が前記情報端末を操作することによって入力した暗証番号である変更暗証番号を前記宿泊管理装置に送信する変更暗証番号送信部と、を備え、
前記宿泊管理装置は、
前記変更暗証番号を受信する変更暗証番号受信部と、
前記施解錠装置に対して設定された前記設定暗証番号を記憶する設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号を、前記変更暗証番号受信部によって受信された前記変更暗証番号に基づいて更新する設定暗証番号更新部と、を備える、宿泊管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の宿泊管理システムにおいて、
前記宿泊管理装置は、前記設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号を前記情報端末に送信する設定暗証番号送信部を更に備え、
前記情報端末は、前記宿泊管理装置から送信される前記設定暗証番号を受信する設定暗証番号受信部を更に備える、宿泊管理システム。
【請求項3】
請求項2に記載の宿泊管理システムにおいて、
前記設定暗証番号送信部は、前記宿泊者が宿泊する前記客室を示す客室番号とともに前記設定暗証番号を前記情報端末に送信する、宿泊管理システム。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の宿泊管理システムにおいて、
前記情報端末は、
前記情報端末に対する前記宿泊者による操作に基づいて、前記宿泊施設へのチェックインの手続を行うための情報であるチェックイン手続情報を前記宿泊管理装置に送信するチェックイン手続情報送信部を更に備え、
前記宿泊管理装置は、前記チェックイン手続情報を前記情報端末から受信した場合に、前記チェックイン手続情報と、前記宿泊者が前記宿泊施設に対して行った予約に関する情報である予約情報を記憶する予約情報記憶部に記憶された前記予約情報とに基づいて、前記チェックインの可否を判定するチェックイン可否判定部を更に備え、
前記設定暗証番号送信部は、前記チェックインが可能であることが前記チェックイン可否判定部によって判定された場合に、前記設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号を前記情報端末に送信する、宿泊管理システム。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の宿泊管理システムにおいて、
前記施解錠装置は、
数字ボタンが押されることによって暗証番号の入力が行われる暗証番号入力部と、
前記暗証番号入力部に入力された暗証番号である入力暗証番号が、前記設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号と一致する場合に、解錠処理を行う施解錠処理部と、を備える、宿泊管理システム。
【請求項6】
宿泊施設の宿泊者によって所持される情報端末とデータ送受信可能に接続され得る宿泊管理装置であって、
前記情報端末は、
前記宿泊者が宿泊する客室の出入口の扉を施解錠する施解錠装置に対して設定された暗証番号である設定暗証番号の変更の入力が、前記情報端末を操作することによって前記宿泊者によって行われた場合に、前記設定暗証番号の変更の入力を受け付ける暗証番号変更入力受付部と、
前記暗証番号変更入力受付部によって前記設定暗証番号の変更の入力が受け付けられた場合に、前記宿泊者が前記情報端末を操作することによって入力した暗証番号である変更暗証番号を前記宿泊管理装置に送信する変更暗証番号送信部と、を備え、
前記宿泊管理装置は、
前記変更暗証番号を受信する変更暗証番号受信部と、
前記施解錠装置に対して設定された前記設定暗証番号を記憶する設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号を、前記変更暗証番号受信部によって受信された前記変更暗証番号に基づいて更新する設定暗証番号更新部と、を備える、宿泊管理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の宿泊管理装置において、
前記宿泊管理装置は、前記設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号を前記情報端末に送信する設定暗証番号送信部を更に備え、
前記情報端末は、前記宿泊管理装置から送信される前記設定暗証番号を受信する設定暗証番号受信部を更に備える、宿泊管理装置。
【請求項8】
請求項7に記載の宿泊管理装置において、
前記設定暗証番号送信部は、前記宿泊者が宿泊する前記客室を示す客室番号とともに前記設定暗証番号を前記情報端末に送信する、宿泊管理装置。
【請求項9】
請求項7又は8に記載の宿泊管理装置において、
前記情報端末は、
前記情報端末に対する前記宿泊者による操作に基づいて、前記宿泊施設へのチェックインの手続を行うための情報であるチェックイン手続情報を前記宿泊管理装置に送信するチェックイン手続情報送信部を更に備え、
前記宿泊管理装置は、前記チェックイン手続情報を前記情報端末から受信した場合に、前記チェックイン手続情報と、前記宿泊者が前記宿泊施設に対して行った予約に関する情報である予約情報を記憶する予約情報記憶部に記憶された前記予約情報とに基づいて、前記チェックインの可否を判定するチェックイン可否判定部を更に備え、
前記設定暗証番号送信部は、前記チェックインが可能であることが前記チェックイン可否判定部によって判定された場合に、前記設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号を前記情報端末に送信する、宿泊管理装置。
【請求項10】
請求項6~9のいずれか1項に記載の宿泊管理装置において、
前記施解錠装置は、
数字ボタンが押されることによって暗証番号の入力が行われる暗証番号入力部と、
前記暗証番号入力部に入力された暗証番号である入力暗証番号が、前記設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号と一致する場合に、解錠処理を行う施解錠処理部と、を備える、宿泊管理装置。
【請求項11】
宿泊施設の宿泊者が宿泊する客室の出入口の扉を施解錠する施解錠装置に対して設定された暗証番号である設定暗証番号の変更の入力が、前記宿泊者によって所持される情報端末を操作することによって前記宿泊者によって行われた場合に、前記設定暗証番号の変更の入力を受け付ける暗証番号変更入力受付ステップと、
前記暗証番号変更入力受付ステップにおいて前記設定暗証番号の変更の入力が受け付けられた場合に、前記宿泊者が前記情報端末を操作することによって入力した暗証番号である変更暗証番号を宿泊管理装置が前記情報端末から受信する変更暗証番号受信ステップと、
前記施解錠装置に対して設定された前記設定暗証番号を記憶する設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号を、前記変更暗証番号受信ステップにおいて受信された前記変更暗証番号に基づいて更新する設定暗証番号更新ステップと、
を有する、宿泊管理方法。
【請求項12】
請求項11に記載の宿泊管理方法において、
前記設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号を、前記宿泊管理装置が前記情報端末に送信する設定暗証番号送信ステップを更に有する、宿泊管理方法。
【請求項13】
請求項12に記載の宿泊管理方法において、
前記設定暗証番号送信ステップでは、前記宿泊者が宿泊する前記客室を示す客室番号とともに前記設定暗証番号を前記情報端末に送信する、宿泊管理方法。
【請求項14】
請求項12又は13に記載の宿泊管理方法において、
前記情報端末に対する前記宿泊者による操作に基づいて、前記宿泊施設へのチェックインの手続を行うための情報であるチェックイン手続情報を、前記情報端末が前記宿泊管理装置に送信するチェックイン手続情報送信ステップと、
前記チェックイン手続情報を前記宿泊管理装置が前記情報端末から受信した場合に、前記チェックイン手続情報と、前記宿泊者が前記宿泊施設に対して行った予約に関する情報である予約情報を記憶する予約情報記憶部に記憶された前記予約情報とに基づいて、前記チェックインの可否を判定するチェックイン可否判定ステップと、を更に有し、
前記設定暗証番号送信ステップでは、前記チェックインが可能であることが前記チェックイン可否判定ステップにおいて判定された場合に、前記設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号を前記情報端末に送信する、宿泊管理方法。
【請求項15】
請求項11~14のいずれか1項に記載の宿泊管理方法において、
前記施解錠装置は、
数字ボタンが押されることによって暗証番号の入力が行われる暗証番号入力部と、
前記暗証番号入力部に入力された暗証番号である入力暗証番号が、前記設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号と一致する場合に、解錠処理を行う施解錠処理部と、を備える、宿泊管理方法。
【請求項16】
コンピュータに、
宿泊施設の宿泊者が宿泊する客室の出入口の扉を施解錠する施解錠装置に対して設定された暗証番号である設定暗証番号の変更の入力が、前記宿泊者によって所持される情報端末が前記宿泊者によって操作されることによって前記情報端末において受け付けられた場合に、前記宿泊者が前記情報端末を操作することによって入力した暗証番号である変更暗証番号を前記情報端末から受信する変更暗証番号受信ステップと、
前記施解錠装置に対して設定された前記設定暗証番号を記憶する設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号を、前記変更暗証番号受信ステップにおいて受信された前記変更暗証番号に基づいて更新する設定暗証番号更新ステップと、を実行させるためのプログラム。
【請求項17】
請求項16に記載のプログラムにおいて、
前記設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号を、前記情報端末に送信する設定暗証番号送信ステップを更に前記コンピュータに実行させる、プログラム。
【請求項18】
請求項17に記載のプログラムにおいて、
前記宿泊施設へのチェックインの手続を行うための情報であるチェックイン手続情報を前記情報端末から受信した場合に、前記チェックイン手続情報と、前記宿泊者が前記宿泊施設に対して行った予約に関する情報である予約情報を記憶する予約情報記憶部に記憶された前記予約情報とに基づいて、前記チェックインの可否を判定するチェックイン可否判定ステップを更に前記コンピュータに実行させ、
前記設定暗証番号送信ステップでは、前記チェックインが可能であることが前記チェックイン可否判定ステップにおいて判定された場合に、前記設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号を前記情報端末に送信する、プログラム。
【請求項19】
コンピュータに、
宿泊施設の宿泊者が宿泊する客室の出入口の扉を施解錠する施解錠装置に対して設定された暗証番号である設定暗証番号の変更の入力が、前記宿泊者によって所持される情報端末を操作することによって前記宿泊者によって行われた場合に、前記設定暗証番号の変更の入力を受け付ける暗証番号変更入力受付ステップと、
前記暗証番号変更入力受付ステップにおいて前記設定暗証番号の変更の入力が受け付けられた場合に、前記宿泊者が前記情報端末を操作することによって入力した暗証番号である変更暗証番号を宿泊管理装置に送信する変更暗証番号送信ステップと、を実行させるためのプログラム。
【請求項20】
請求項16~19のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、
前記施解錠装置は、
数字ボタンが押されることによって暗証番号の入力が行われる暗証番号入力部と、
前記暗証番号入力部に入力された暗証番号である入力暗証番号が、前記施解錠装置に対して設定された前記設定暗証番号と一致する場合に、解錠処理を行う施解錠処理部と、を備える、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、宿泊管理システム、宿泊管理装置、宿泊管理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、サーバから発行されたIDがルームキーとなる無人フロントシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、更なる利便性向上に資する技術が待望されている。
【0005】
本発明の目的は、利便性向上に資する宿泊管理システム、宿泊管理装置、宿泊管理方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様による宿泊管理システムは、宿泊施設の宿泊者によって所持される情報端末と、前記情報端末とデータ送受信可能に接続され得る宿泊管理装置と、を備える宿泊管理システムであって、前記情報端末は、前記宿泊者が宿泊する客室の出入口の扉を施解錠する施解錠装置に対して設定された暗証番号である設定暗証番号の変更の入力が、前記情報端末を操作することによって前記宿泊者によって行われた場合に、前記設定暗証番号の変更の入力を受け付ける暗証番号変更入力受付部と、前記暗証番号変更入力受付部によって前記設定暗証番号の変更の入力が受け付けられた場合に、前記宿泊者が前記情報端末を操作することによって入力した暗証番号である変更暗証番号を前記宿泊管理装置に送信する変更暗証番号送信部と、を備え、前記宿泊管理装置は、前記変更暗証番号を受信する変更暗証番号受信部と、前記施解錠装置に対して設定された前記設定暗証番号を記憶する設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号を、前記変更暗証番号受信部によって受信された前記変更暗証番号に基づいて更新する設定暗証番号更新部と、を備える。
【0007】
本発明の他の態様による宿泊管理装置は、宿泊施設の宿泊者によって所持される情報端末とデータ送受信可能に接続され得る宿泊管理装置であって、前記情報端末は、前記宿泊者が宿泊する客室の出入口の扉を施解錠する施解錠装置に対して設定された暗証番号である設定暗証番号の変更の入力が、前記情報端末を操作することによって前記宿泊者によって行われた場合に、前記設定暗証番号の変更の入力を受け付ける暗証番号変更入力受付部と、前記暗証番号変更入力受付部によって前記設定暗証番号の変更の入力が受け付けられた場合に、前記宿泊者が前記情報端末を操作することによって入力した暗証番号である変更暗証番号を前記宿泊管理装置に送信する変更暗証番号送信部と、を備え、前記宿泊管理装置は、前記変更暗証番号を受信する変更暗証番号受信部と、前記施解錠装置に対して設定された前記設定暗証番号を記憶する設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号を、前記変更暗証番号受信部によって受信された前記変更暗証番号に基づいて更新する設定暗証番号更新部と、を備える。
【0008】
本発明の更に他の態様による宿泊管理方法は、宿泊施設の宿泊者が宿泊する客室の出入口の扉を施解錠する施解錠装置に対して設定された暗証番号である設定暗証番号の変更の入力が、前記宿泊者によって所持される情報端末を操作することによって前記宿泊者によって行われた場合に、前記設定暗証番号の変更の入力を受け付ける暗証番号変更入力受付ステップと、前記暗証番号変更入力受付ステップにおいて前記設定暗証番号の変更の入力が受け付けられた場合に、前記宿泊者が前記情報端末を操作することによって入力した暗証番号である変更暗証番号を宿泊管理装置が前記情報端末から受信する変更暗証番号受信ステップと、前記施解錠装置に対して設定された前記設定暗証番号を記憶する設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号を、前記変更暗証番号受信ステップにおいて受信された前記変更暗証番号に基づいて更新する設定暗証番号更新ステップと、を有する。
【0009】
本発明の更に他の態様によるプログラムは、コンピュータに、宿泊施設の宿泊者が宿泊する客室の出入口の扉を施解錠する施解錠装置に対して設定された暗証番号である設定暗証番号の変更の入力が、前記宿泊者によって所持される情報端末が前記宿泊者によって操作されることによって前記情報端末において受け付けられた場合に、前記宿泊者が前記情報端末を操作することによって入力した暗証番号である変更暗証番号を前記情報端末から受信する変更暗証番号受信ステップと、前記施解錠装置に対して設定された前記設定暗証番号を記憶する設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号を、前記変更暗証番号受信ステップにおいて受信された前記変更暗証番号に基づいて更新する設定暗証番号更新ステップと、を実行させる。
【0010】
本発明の更に他の態様によるプログラムは、コンピュータに、宿泊施設の宿泊者が宿泊する客室の出入口の扉を施解錠する施解錠装置に対して設定された暗証番号である設定暗証番号の変更の入力が、前記宿泊者によって所持される情報端末を操作することによって前記宿泊者によって行われた場合に、前記設定暗証番号の変更の入力を受け付ける暗証番号変更入力受付ステップと、前記暗証番号変更入力受付ステップにおいて前記設定暗証番号の変更の入力が受け付けられた場合に、前記宿泊者が前記情報端末を操作することによって入力した暗証番号である変更暗証番号を前記宿泊管理装置に送信する変更暗証番号送信ステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、利便性向上に資する宿泊管理システム、宿泊管理装置、宿泊管理方法及びプログラムを提供することにある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】一実施形態による宿泊管理システムを示すブロック図である。
【
図8】一実施形態による宿泊管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【
図9】一実施形態による宿泊管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明による宿泊管理システム、宿泊管理装置、宿泊管理方法及びプログラムについて、好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して以下に詳細に説明する。
【0014】
[一実施形態]
一実施形態による宿泊管理システム、宿泊管理装置、宿泊管理方法及びプログラムについて
図1~
図9を用いて説明する。
図1は、本実施形態による宿泊管理システムを示すブロック図である。
【0015】
本実施形態による宿泊管理システム10は、宿泊者が宿泊する客室の出入口の扉を施解錠する施解錠装置31に対して予め設定された暗証番号を、当該宿泊者によって所持される情報端末14を用いて変更させ得るものである。
【0016】
宿泊管理システム10は、宿泊管理装置16と、情報端末14とによって構成され得る。宿泊管理装置16と情報端末14とは、例えば、インターネット等のネットワーク18と中継局20とを介してデータ送受信可能に接続され得るが、これに限定されるものではない。
【0017】
宿泊管理装置16は、例えば宿泊施設12に備えられ得る。宿泊管理装置16には、演算部22と、記憶部24と、通信部26と、操作部28と、表示部30と、施解錠装置31とが備えられ得る。施解錠装置31は、宿泊施設12に備えられる複数の客室の各々の出入口の扉に対して備えられ得る。複数の施解錠装置31のうちの1つの施解錠装置31が
図1には図示されている。なお、宿泊管理装置16には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。宿泊管理装置16の少なくとも一部が宿泊施設12外に備えられたサーバ等によって構成されていてもよい。記憶部24には、本実施形態による宿泊管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムがインストールされ得る。
【0018】
演算部22は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサ(processor)、即ち、処理回路(processing circurity)によって構成され得る。
【0019】
演算部22には、制御部32と、予約受付部34と、チェックイン手続情報受信部35、チェックイン可否判定部36と、チェックイン処理部38とが備えられ得る。演算部22には、設定暗証番号送信部39と、変更暗証番号受信部40と、設定暗証番号更新部41と、表示制御部48とが更に備えられ得る。制御部32と、予約受付部34と、チェックイン手続情報受信部35と、チェックイン可否判定部36と、チェックイン処理部38とは、記憶部24に記憶されているプログラムが演算部22によって実行されることによって実現され得る。また、設定暗証番号送信部39と、変更暗証番号受信部40と、設定暗証番号更新部41と、表示制御部48とは、記憶部24に記憶されているプログラムが演算部22によって実行されることによって実現され得る。
【0020】
なお、制御部32、予約受付部34、チェックイン手続情報受信部35、チェックイン可否判定部36、チェックイン処理部38の少なくとも一部が、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路によって実現されるようにしてもよい。また、設定暗証番号送信部39、変更暗証番号受信部40、設定暗証番号更新部41、表示制御部48の少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されるようにしてもよい。また、制御部32、予約受付部34、チェックイン手続情報受信部35、チェックイン可否判定部36、チェックイン処理部38の少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されるようにしてもよい。また、設定暗証番号送信部39、変更暗証番号受信部40、設定暗証番号更新部41、表示制御部48の少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されるようにしてもよい。
【0021】
記憶部24には、不図示の揮発性メモリと、不図示の不揮発性メモリとが備えられ得る。揮発性メモリとしては、例えばRAM(Random Access Memory)等が挙げられ得る。不揮発性メモリとしては、例えばROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等が挙げられ得る。データ等が、例えば揮発性メモリに記憶され得る。プログラム、テーブル、マップ等が、例えば不揮発性メモリに記憶され得る。記憶部24の少なくとも一部が、上述したようなプロセッサ、集積回路等に備えられていてもよい。また、記憶部24には、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等が更に備えられ得る。記憶部24には、後述する予約情報記憶部50と、設定暗証番号記憶部52とが備えられ得る。
【0022】
通信部26には、例えば、不図示の通信モジュールが備えられている。通信部26は、インターネット等のネットワーク18を介してデータの送受信を行い得る。また、通信部26は、例えば、無線LANを用いた通信をも行い得る。より具体的には、通信部26は、Wi-Fi(登録商標)規格等に基づく無線通信をも行い得る。
【0023】
操作部28は、宿泊施設12の従業員等が宿泊管理装置16を操作する際に用いられ得る。操作部28としては、キーボード、マウス等が挙げられ得るが、これに限定されるものではない。
【0024】
表示部30には、不図示の表示素子が備えられている。表示素子としては、例えば、液晶表示素子、有機エレクトロルミネッセンス表示素子等が用いられ得る。このような表示素子が備えられた不図示のタッチパネルによって、操作部28と表示部30とが構成されるようにしてもよい。
【0025】
施解錠装置31は、宿泊施設12に備えられた客室の出入口の扉の施解錠を行うためのものである。施解錠装置31には、施解錠機構43と、暗証番号入力部44と、施解錠処理部45とが備えられ得る。上述したように、施解錠装置31は、宿泊施設12に備えられる複数の客室の各々の出入口の扉に対して備えられ得る。上述したように、複数の施解錠装置31のうちの1つの施解錠装置31が
図1には図示されている。施解錠機構43は、当該施解錠装置31が備えられた扉の施解錠を行い得る。
図2は、施解錠装置の一部の例を示す図である。
図2に示すように、施解錠装置31には、操作パネル部46が備えられている。操作パネル部46には、暗証番号入力部44が備えられ得る。暗証番号入力部44には、数字ボタン79、即ち、テンキーが備えられ得る。宿泊者は、数字ボタン79を押すことによって暗証番号の入力を行い得る。暗証番号入力部44に入力された暗証番号である入力暗証番号が、当該施解錠装置31に対して予め設定された設定暗証番号と一致する場合、施解錠処理部45は、当該施解錠装置31が備えられた扉の施錠を解除する処理、即ち、解錠処理を行う。当該施解錠装置31に対して予め設定された設定暗証番号は、設定暗証番号記憶部52に記憶されている。かかる入力暗証番号が、当該施解錠装置31に対して予め設定された設定暗証番号と一致しない場合、施解錠処理部45は、当該施解錠装置31が備えられた扉に対しての施錠を維持する。
【0026】
情報端末14は、宿泊施設12に宿泊する宿泊者によって所持される。情報端末14としては、例えばスマートフォン、タブレット等が挙げられ得るが、これに限定されるものではない。情報端末14がラップトップ型のパーソナルコンピュータ等であってもよい。
【0027】
情報端末14には、演算部56と、記憶部58と、通信部60と、操作部62と、表示部64とが備えられ得る。なお、情報端末14には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。情報端末14には、本実施形態による宿泊管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが予めインストールされ得る。より具体的には、後述するサービスアプリケーションプログラム、即ち、サービスアプリが、情報端末14に予めインストールされ得る。
【0028】
演算部56は、例えば、CPU、GPU等のプロセッサ、即ち、処理回路によって構成され得る。
【0029】
演算部56には、制御部66と、判定部67と、予約処理部68と、チェックイン手続情報送信部70と、設定暗証番号受信部72と、暗証番号変更入力受付部73と、変更暗証番号送信部74と、表示制御部76とが備えられ得る。制御部66と、判定部67と、予約処理部68と、チェックイン手続情報送信部70とは、記憶部58に記憶されているプログラムが演算部56によって実行されることによって実現され得る。また、設定暗証番号受信部72と、暗証番号変更入力受付部73と、変更暗証番号送信部74と、表示制御部76とは、記憶部58に記憶されているプログラムが演算部56によって実行されることによって実現され得る。
【0030】
なお、制御部66、判定部67、予約処理部68、チェックイン手続情報送信部70の少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されるようにしてもよい。また、設定暗証番号受信部72、暗証番号変更入力受付部73、変更暗証番号送信部74、表示制御部76の少なくとも一部が、ASIC、FPGA等の集積回路によって実現されるようにしてもよい。また、制御部66、判定部67、予約処理部68、チェックイン手続情報送信部70の少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されるようにしてもよい。また、設定暗証番号受信部72、暗証番号変更入力受付部73、変更暗証番号送信部74、表示制御部76の少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されるようにしてもよい。
【0031】
記憶部58には、不図示の揮発性メモリと、不図示の不揮発性メモリとが備えられ得る。揮発性メモリとしては、例えばRAM等が挙げられ得る。不揮発性メモリとしては、例えばROM、フラッシュメモリ等が挙げられ得る。データ等が、例えば揮発性メモリに記憶され得る。プログラム、テーブル、マップ等が、例えば不揮発性メモリに記憶され得る。記憶部58の少なくとも一部が、上述したようなプロセッサ、集積回路等に備えられていてもよい。
【0032】
通信部60には、例えば、不図示の通信モジュールが備えられている。通信部60は、中継局20とネットワーク18とを介してデータの送受信を行い得る。また、通信部60は、例えば、無線LANを用いた通信をも行い得る。より具体的には、通信部60は、Wi-Fi(登録商標)規格等に基づく無線通信をも行い得る。操作部62は、情報端末14のユーザが当該情報端末14を操作する際に用いられ得る。表示部64には、不図示の表示素子が備えられている。表示素子としては、例えば、液晶表示素子、有機エレクトロルミネッセンス表示素子等が用いられ得る。このような表示素子が備えられた不図示のタッチパネルによって、操作部62と表示部64とが構成されるようにしてもよい。
【0033】
情報端末14には、上述したように、本実施形態による宿泊管理方法を情報端末14に備えられたコンピュータに実行させるためのプログラムが予めインストールされ得る。より具体的には、サービスアプリケーションプログラム、即ち、サービスアプリが、情報端末14に予めインストールされ得る。サービスアプリは、例えば宿泊施設12等から提供され得る。例えば、ウェブサイト等を介してサービスアプリがダウンロードされ得るが、これに限定されるものではない。サービスアプリは、後述するように、表示部64にチェックインボタン80(
図3参照)を表示させる機能等を備える。また、サービスアプリは、後述するように、表示部64に暗証番号変更受付画面91(
図6参照)を表示させる機能等を備える。
【0034】
情報端末14には、上述したように、制御部66が備えられ得る。制御部66は、情報端末14の全体の制御を司る。
【0035】
情報端末14には、上述したように、判定部67が備えられ得る。判定部67は、表示制御部76によって表示部64に表示される後述するチェックインボタン80が押されたか否かを判定し得る。また、判定部67は、後述する確定ボタン98(
図4参照)が押されたか否かを判定する。
【0036】
情報端末14には、上述したように、予約処理部68が備えられ得る。宿泊施設12の予約は、サービスアプリを用いて行われ得る。予約処理部68は、予約情報86(
図7参照)を入力するための不図示の予約画面を表示部64に表示し得る。氏名、人数、連絡先、宿泊期間、客室グレード等が、予約者によって予約画面に入力され得るが、これに限定されるものではない。連絡先としては、電話番号、住所、電子メールアドレス等が挙げられ得るが、これに限定されるものではない。宿泊期間を示す情報としては、チェックイン日時、チェックアウト日時等が挙げられ得るが、これに限定されるものではない。予約処理部68は、予約画面に入力されたこれらの情報とともに、当該宿泊者の会員IDを、通信部60を介して宿泊管理装置16に送信し得る。会員IDは、宿泊者に対して予め付与されたIDである。会員IDは、当該宿泊施設12を利用するための会員登録等を行った際等において付与され得る。会員登録は、例えば、サービスアプリを用いて行われ得るが、これに限定されるものではない。
【0037】
情報端末14には、上述したように、チェックイン手続情報送信部70が備えられ得る。チェックイン手続情報送信部70は、情報端末14に対する宿泊者による操作に基づいて、宿泊施設12へのチェックインの手続のための情報であるチェックイン手続情報を、通信部60を介して宿泊管理装置16に送信し得る。チェックインは、宿泊者が当該宿泊施設12に到着する前に行われてもよいし、宿泊者が当該宿泊施設12に到着した後に行われてもよい。宿泊者が当該宿泊施設12に到着する前に行われるチェックインは、プレチェックインとも称され得る。表示部64に表示される後述するチェックインボタン80が宿泊者によって押された場合、チェックイン手続情報送信部70は、チェックイン手続情報を宿泊管理装置16に送信する。チェックイン手続情報には、後述する予約IDが含まれ得る。予約IDは、当該宿泊者が当該宿泊施設12を予約した際に付与されたものである。また、チェックイン手続情報には、当該宿泊者を識別するための情報が含まれ得る。宿泊者を識別するための情報としては、例えば、当該宿泊者の会員ID、当該宿泊者の氏名等が挙げられ得るが、これに限定されるものではない。チェックイン手続情報に含まれる情報は、これらに限定されるものではない。宿泊者の連絡先、宿泊期間等が、チェックイン手続情報に含まれていてもよい。
【0038】
情報端末14には、上述したように、設定暗証番号受信部72が備えられ得る。後述するように、当該宿泊者が宿泊する客室の出入口の扉を施解錠する施解錠装置31に対して予め設定された設定暗証番号が、宿泊管理装置16から情報端末14に送信され得る。設定暗証番号は、上述したように、設定暗証番号記憶部52に記憶されている。設定暗証番号受信部72は、宿泊管理装置16から送信される設定暗証番号を、通信部60を介して受信し得る。
【0039】
情報端末14には、上述したように、暗証番号変更入力受付部73が更に備えられ得る。暗証番号変更入力受付部73は、施解錠装置31に対して設定された設定暗証番号の変更の入力を受け付け得る。設定暗証番号の変更の入力は、当該宿泊者によって所持される情報端末14が当該宿泊者によって操作されることによって行われ得る。
【0040】
情報端末14には、上述したように、変更暗証番号送信部74が更に備えられ得る。変更暗証番号送信部74は、暗証番号変更入力受付部73によって設定暗証番号の変更の入力が受け付けられた場合に、当該宿泊者が情報端末14を操作することによって入力した暗証番号である変更暗証番号を宿泊管理装置16に送信し得る。
【0041】
情報端末14には、上述したように、表示制御部76が備えられ得る。表示制御部76は、表示部64の画面表示の制御を司る。
図3は、表示画面の例を示す図である。
図3に示すように、表示制御部76は、表示部64の表示画面78に、チェックインボタン80を表示し得る。チェックインボタン80は、宿泊施設12へのチェックインの手続を宿泊者が行うためのものである。表示制御部76は、チェックインボタン80のみならず、精算・チェックアウトボタン82、ご案内一覧ボタン84等を、表示部64の表示画面78に表示し得るが、これに限定されるものではない。上述したように、情報端末14には、サービスアプリが予めインストールされ得る。サービスアプリは、表示部64に不図示のサービスアプリ画面を表示し得る。当該サービスアプリ画面には、チェックインボタン80等を表示させるための不図示の選択メニューが表示され得る。チェックインボタン80等を表示させるための選択メニューがユーザによって選択されることによって、表示部64の表示画面78にチェックインボタン80等が表示され得る。
【0042】
表示制御部76は、チェックインの処理の対象となる予約の内容を示す情報である予約内容情報96を、表示部64の表示画面78に表示し得る。
図4は、表示画面の例を示す図である。
図4に示すように、表示制御部76は、表示部64の表示画面78に、予約内容情報96を表示し得る。表示制御部76は、予約内容情報96とともに、確定ボタン98を、表示部64の表示画面78に表示し得る。確定ボタン98は、当該予約内容情報96によって示される予約内容でチェックインを確定するためのものである。
【0043】
表示制御部76は、当該宿泊者が宿泊する客室の出入口の扉に備えられた施解錠装置31に対して設定された暗証番号を、表示部64の表示画面78に表示し得る。
図5は、表示画面の例を示す図である。
図5に示すように、表示制御部76は、表示部64の表示画面78に、暗証番号情報87を表示し得る。暗証番号情報87には、当該宿泊者が宿泊する客室の出入口の扉に備えられた施解錠装置31に対して設定された設定暗証番号を示す情報が含まれ得る。また、暗証番号情報87には、当該宿泊者が宿泊する客室の番号を示す情報、即ち、客室番号を示す情報等が含まれ得る。
【0044】
表示制御部76は、設定暗証番号の変更の入力を受け付けるための暗証番号変更受付画面91を、表示部64の表示画面78に表示し得る。
図6は、表示画面の例を示す図である。
図6に示すように、暗証番号変更受付画面91には、変更後の暗証番号、即ち、変更暗証番号を入力するためのテキストボックス88が表示され得る。また、暗証番号変更受付画面91には、かかる変更暗証番号を再入力するためのテキストボックス89が更に表示され得る。また、暗証番号変更受付画面91には、確定ボタン90が更に表示され得る。
【0045】
宿泊管理装置16には、上述したように、制御部32が備えられ得る。制御部32は、宿泊管理装置16の全体の制御を司る。
【0046】
宿泊管理装置16には、上述したように、予約受付部34が更に備えられ得る。予約受付部34は、当該宿泊施設12への宿泊者の予約を受け付ける。なお、上述したように、宿泊者による予約の処理は、サービスアプリを用いて行われ得る。予約受付部34は、受け付けた予約に関する情報、即ち、予約情報86を、記憶部24に備えられた予約情報記憶部50に記憶する。即ち、予約受付部34は、宿泊者が当該宿泊施設12に対して行った予約に関する情報である予約情報86を予約情報記憶部50に記憶する。
図7は、予約情報の例を示す図である。予約情報86としては、予約ID、会員ID、氏名、人数、連絡先、宿泊期間、客室番号、客室グレード等が挙げられ得るが、これに限定されるものではない。連絡先としては、電話番号、住所、電子メールアドレス等が挙げられ得るが、これに限定されるものではない。宿泊期間に関する情報としては、チェックイン日時、チェックアウト日時等が挙げられ得るが、これに限定されるものではない。
【0047】
宿泊管理装置16には、上述したように、チェックイン手続情報受信部35が備えられ得る。チェックイン手続情報受信部35は、情報端末14から送信されるチェックイン手続情報を、通信部26を介して受信し得る。
【0048】
宿泊管理装置16には、上述したように、チェックイン可否判定部36が備えられ得る。チェックイン可否判定部36は、チェックイン手続情報がチェックイン手続情報受信部35によって受信された場合、チェックイン手続情報と、予約情報記憶部50に記憶された予約情報86とに基づいて、チェックインの可否を判定し得る。チェックイン可否判定部36は、チェックイン手続情報受信部35によって受信されたチェックイン手続情報によって示される予約IDに基づいて、当該宿泊者に関する予約情報86を予約情報記憶部50から読み出す。そして、チェックイン可否判定部36は、チェックイン手続情報に含まれる情報と、予約情報記憶部50から読み出された予約情報86とを照合する。チェックイン可否判定部36は、チェックイン手続情報によって示される当該宿泊者の会員IDと、予約情報記憶部50から読み出された予約情報86によって示される当該宿泊者の会員IDとが一致しているか否かを判定し得る。また、チェックイン可否判定部36は、チェックイン手続情報によって示される当該宿泊者の氏名と、予約情報記憶部50から読み出された予約情報86によって示される当該宿泊者の氏名とが一致しているか否かを判定し得る。チェックイン手続情報に含まれている情報が予約情報86と一致する場合には、チェックイン可否判定部36は、当該チェックインを可能と判定し得る。なお、現在の日時である現在日時に更に基づいて、チェックインの可否が判定されるようにしてもよい。
【0049】
宿泊管理装置16には、上述したように、チェックイン処理部38が備えられ得る。チェックイン処理部38は、チェックインが可能であることがチェックイン可否判定部36によって判定された場合、チェックインの処理を行い得る。チェックイン処理部38は、チェックインを可能と判定した場合、チェックインの処理の対象となる予約の内容を示す情報である予約内容情報96を、通信部26を介して情報端末14に送信し得る。チェックイン処理部38は、当該チェックインが不可能であることがチェックイン可否判定部36によって判定された場合、当該チェックインが不可能であることを示す情報であるチェックイン不可能情報を、通信部26を介して情報端末14に送信し得る。
【0050】
宿泊管理装置16には、上述したように、設定暗証番号送信部39が備えられ得る。設定暗証番号送信部39は、宿泊者が宿泊する客室の出入口の扉を施解錠する施解錠装置31に対して予め設定された設定暗証番号を、当該宿泊者によって所持される情報端末14に送信し得る。かかる設定暗証番号は、上述したように、設定暗証番号記憶部52に記憶されている。
【0051】
宿泊管理装置16には、上述したように、変更暗証番号受信部40が備えられ得る。変更暗証番号受信部40は、宿泊者によって所持される情報端末14から送信される変更暗証番号を、通信部26を介して受信し得る。
【0052】
宿泊管理装置16には、上述したように、設定暗証番号更新部41が備えられ得る。設定暗証番号更新部41は、変更暗証番号受信部40によって受信された変更暗証番号に基づいて、設定暗証番号記憶部52に記憶された設定暗証番号を更新し得る。これにより、施解錠装置31に対して予め設定された設定暗証番号が更新されることとなる。
【0053】
次に、本実施形態による宿泊管理システムの動作の例について
図8を用いて説明する。
図8は、本実施形態による宿泊管理システムの動作の例を示すフローチャートである。
【0054】
ステップS1において、情報端末14に備えられた表示制御部76は、情報端末14に備えられた表示部64の表示画面78にチェックインボタン80(
図3参照)を表示する。なお、上述したように、チェックインボタン80を表示させるための選択メニューがユーザによって選択されることによって、表示部64の表示画面78にチェックインボタン80が表示され得る。上述したように、チェックインは、宿泊者が当該宿泊施設12に到着する前に行われてもよいし、宿泊者が当該宿泊施設12に到着した後に行われてもよい。この後、ステップS2に遷移する。
【0055】
ステップS2において、情報端末14に備えられた判定部67は、情報端末14に備えられた表示制御部76によって表示されたチェックインボタン80が押されたか否かを判定する。チェックインボタン80が押されたことが判定部67によって判定された場合(ステップS2においてYES)、ステップS3に遷移する。チェックインボタン80が押されていないことが判定部67によって判定された場合(ステップS2においてNO)、
図8に示す処理が完了する。
【0056】
ステップS3において、情報端末14に備えられたチェックイン手続情報送信部70は、宿泊施設12へのチェックインの手続を行うための情報であるチェックイン手続情報を、通信部60を介して宿泊管理装置16に送信する。上述したように、チェックイン手続情報には、予約IDが含まれ得る。また、上述したように、チェックイン手続情報には、当該宿泊施設12への宿泊を予約した予約者を示す情報が含まれ得る。この後、ステップS4に遷移する。
【0057】
ステップS4において、宿泊管理装置16に備えられたチェックイン手続情報受信部35は、情報端末14から送信されるチェックイン手続情報を、通信部26を介して受信する。この後、ステップS5に遷移する。
【0058】
ステップS5において、宿泊管理装置16に備えられたチェックイン可否判定部36は、チェックイン手続情報と、予約情報記憶部50に記憶された予約情報86とに基づいて、チェックインの可否を判定する。チェックイン可否判定部36は、チェックイン手続情報によって示される予約IDに基づいて、当該宿泊者に関する予約情報86を予約情報記憶部50から読み出す。そして、チェックイン可否判定部36は、チェックイン手続情報に含まれる情報と、予約情報記憶部50から読み出された予約情報86とを照合する。チェックイン手続情報に含まれている情報が予約情報86と一致しない場合、チェックイン可否判定部36は、当該チェックインを不可能と判定し得る。一方、チェックイン手続情報に含まれている情報が予約情報86と一致する場合、チェックイン可否判定部36は、当該チェックインを可能と判定し得る。なお、上述したように、現在日時に更に基づいて、チェックインの可否が判定されるようにしてもよい。
【0059】
宿泊管理装置16に備えられたチェックイン可否判定部36が当該チェックインは可能であると判定した場合(ステップS6においてYES)、ステップS7に遷移する。宿泊管理装置16に備えられたチェックイン可否判定部36が当該チェックインは不可能であると判定した場合(ステップS6においてNO)、ステップS8に遷移する。
【0060】
ステップS7において、チェックイン処理部38は、チェックインの処理の対象となる予約の内容を示す情報である予約内容情報96を、通信部26を介して情報端末14に送信する。この後、ステップS9に遷移する。
【0061】
ステップS8において、チェックイン処理部38は、当該チェックインが不可能であることを示す情報であるチェックイン不可能情報を、通信部26を介して情報端末14に送信する。この場合、情報端末14に備えられた表示制御部76は、チェックインが不可能であることを示す情報を、表示部64の表示画面78に表示する。ステップS8が完了した場合には、
図8に示す処理が完了する。
【0062】
ステップS9において、情報端末14に備えられた表示制御部76は、宿泊管理装置16から受信した予約内容情報96(
図4参照)を表示部64の表示画面78に表示する。表示制御部76は、宿泊管理装置16から受信した予約内容情報96とともに、当該予約内容情報96によって示される予約内容でチェックインを確定するための確定ボタン98を表示部64の表示画面78に表示する。この後、ステップS10に遷移する。
【0063】
ステップS10において、情報端末14に備えられた判定部67は、確定ボタン98が押されたか否かを判定する。確定ボタン98が押された場合(ステップS10においてYES)、判定部67は、確定ボタン98が押されたことを示す情報を、通信部60を介して宿泊管理装置16に送信する。この後、ステップS11に遷移する。確定ボタン98が押されなかった場合(ステップS10においてNO)、
図8に示す処理が完了する。
【0064】
ステップS11において、宿泊管理装置16に備えられたチェックイン処理部38は、チェックインの処理を行う。具体的には、チェックイン処理部38は、当該宿泊者がチェックインしたことを示す情報を不図示の宿泊管理情報記憶部に記憶する。この後、ステップS12に遷移する。
【0065】
ステップS12において、宿泊管理装置16に備えられた設定暗証番号送信部39は、当該宿泊者が宿泊する客室の出入口の扉を施解錠する施解錠装置31に対して予め設定された設定暗証番号を、通信部26を介して情報端末14に送信する。かかる設定暗証番号は、上述したように、設定暗証番号記憶部52に記憶されている。この後、ステップS13に遷移する。
【0066】
ステップS13において、情報端末14に備えられた設定暗証番号受信部72は、宿泊管理装置16から送信される設定暗証番号を、通信部60を介して受信する。情報端末14に備えられた表示制御部76は、暗証番号情報87(
図5参照)を、表示部64の表示画面78に表示する。こうして、
図8に示す処理が完了する。
【0067】
次に、本実施形態による宿泊管理システムの動作の例について
図9を用いて説明する。
図9は、本実施形態による宿泊管理システムの動作の例を示すフローチャートである。設定暗証番号を変更する際に行われる処理が
図9には示されている。
【0068】
ステップS21において、情報端末14に備えられた暗証番号変更入力受付部73は、設定暗証番号の変更の入力を受け付ける。設定暗証番号の変更の入力は、当該宿泊者によって所持される情報端末14が操作されることによって、以下のようにして行われ得る。即ち、情報端末14に備えられた表示制御部76は、設定暗証番号の変更の入力を受け付けるための暗証番号変更受付画面91(
図6参照)を、表示部64の表示画面78に表示する。暗証番号変更受付画面91には、変更後の暗証番号、即ち、変更暗証番号を入力するためのテキストボックス88が表示される。また、暗証番号変更受付画面91には、かかる変更暗証番号を再入力するためのテキストボックス89が更に表示される。また、暗証番号変更受付画面91には、確定ボタン90が更に表示される。テキストボックス88への変更暗証番号の入力が当該宿泊者によって行われる。また、テキストボックス89への変更暗証番号の再入力が当該宿泊者によって行われる。更に、確定ボタン90が当該宿泊者によって押される。こうして、暗証番号変更入力受付部73は、施解錠装置31に対して設定された設定暗証番号の変更の入力を受け付ける。この後、ステップS22に遷移する。
【0069】
ステップS22において、情報端末14に備えられた変更暗証番号送信部74は、当該宿泊者が情報端末14を操作することによって入力した変更暗証番号を、通信部60を介して宿泊管理装置16に送信する。この後、ステップS23に遷移する。
【0070】
ステップS23において、宿泊管理装置16に備えられた変更暗証番号受信部40は、宿泊者によって所持される情報端末14から送信される変更暗証番号を、通信部26を介して受信する。この後、ステップS24に遷移する。
【0071】
ステップS24において、宿泊管理装置16に備えられた設定暗証番号更新部41は、変更暗証番号受信部40によって受信された変更暗証番号に基づいて、設定暗証番号記憶部52に記憶された設定暗証番号を更新する。これにより、施解錠装置31に対して設定された設定暗証番号が更新される。こうして、
図9に示す処理が完了する。
【0072】
このように、本実施形態では、宿泊者が宿泊する客室の出入口の扉を施解錠する施解錠装置31に対して設定された設定暗証番号の変更の入力が、情報端末14を操作することによって宿泊者によって行われた場合に、設定暗証番号の変更の入力が受け付けられる。設定暗証番号の変更の入力が受け付けられた場合、当該宿泊者が情報端末14を操作することによって入力した暗証番号である変更暗証番号が宿泊管理装置16に送信される。そして、施解錠装置31に対して設定された設定暗証番号を記憶する設定暗証番号記憶部52に記憶された設定暗証番号が、変更暗証番号に基づいて更新される。このように、本実施形態によれば、施解錠装置31に対して設定された設定暗証番号を、情報端末14を用いて変更し得る。即ち、本実施形態によれば、施解錠装置31に対して設定された設定暗証番号を、情報端末14を用いた極めて簡便な操作によって変更し得る。本実施形態によれば、施解錠装置31に設定された設定暗証番号を、宿泊者自身が覚えやすい暗証番号に極めて簡便な操作によって変更し得るため、宿泊者の利便性向上に寄与することができる。
【0073】
本発明についての好適な実施形態を上述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。
【0074】
例えば、上記実施形態では、設定暗証番号記憶部52が施解錠装置31と別個に備えられている場合を例に説明したが、設定暗証番号記憶部52が施解錠装置31内に備えられていてもよい。また、設定暗証番号記憶部52とは別個の不図示の設定暗証番号記憶部が、施解錠装置31内に備えられていてもよい。この場合、宿泊管理装置16に備えられた制御部32は、施解錠装置31内に備えられた不図示の設定暗証番号記憶部に記憶された設定暗証番号と、設定暗証番号記憶部52に記憶された設定暗証番号とが互いに一致したものとなるように制御を行う。
【0075】
上記実施形態をまとめると以下のようになる。
【0076】
宿泊管理システム(10)は、宿泊施設(12)の宿泊者によって所持される情報端末(14)と、前記情報端末とデータ送受信可能に接続され得る宿泊管理装置(16)と、を備える宿泊管理システムであって、前記情報端末は、前記宿泊者が宿泊する客室の出入口の扉を施解錠する施解錠装置(31)に対して設定された暗証番号である設定暗証番号の変更の入力が、前記情報端末を操作することによって前記宿泊者によって行われた場合に、前記設定暗証番号の変更の入力を受け付ける暗証番号変更入力受付部(73)と、前記暗証番号変更入力受付部によって前記設定暗証番号の変更の入力が受け付けられた場合に、前記宿泊者が前記情報端末を操作することによって入力した暗証番号である変更暗証番号を前記宿泊管理装置に送信する変更暗証番号送信部(74)と、を備え、前記宿泊管理装置は、前記変更暗証番号を受信する変更暗証番号受信部(40)と、前記施解錠装置に対して設定された前記設定暗証番号を記憶する設定暗証番号記憶部(52)に記憶された前記設定暗証番号を、前記変更暗証番号受信部によって受信された前記変更暗証番号に基づいて更新する設定暗証番号更新部(41)と、を備える。このような構成によれば、宿泊者が宿泊する客室の出入口の扉を施解錠する施解錠装置に対して設定された設定暗証番号の変更の入力が、情報端末を操作することによって宿泊者によって行われた場合に、設定暗証番号の変更の入力が受け付けられる。設定暗証番号の変更の入力が受け付けられた場合、当該宿泊者が情報端末を操作することによって入力した暗証番号である変更暗証番号が宿泊管理装置に送信される。そして、施解錠装置に対して設定された設定暗証番号を記憶する設定暗証番号記憶部に記憶された設定暗証番号が、変更暗証番号に基づいて更新される。このように、このような構成によれば、解錠装置に対して設定された設定暗証番号を、情報端末を用いて変更し得る。即ち、このような構成によれば、施解錠装置に対して設定された設定暗証番号を、情報端末を用いた極めて簡便な操作によって変更し得る。このような構成によれば、施解錠装置に設定された設定暗証番号を、宿泊者自身が覚えやすい暗証番号に極めて簡便な操作によって変更し得るため、宿泊者の利便性向上に寄与することができる。
【0077】
前記宿泊管理装置は、前記設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号を前記情報端末に送信する設定暗証番号送信部(39)を更に備え、前記情報端末は、前記宿泊管理装置から送信される前記設定暗証番号を受信する設定暗証番号受信部(72)を更に備えるようにしてもよい。このような構成によれば、当該宿泊者が宿泊する客室の出入口の扉に備えられた施解錠装置に対して設定された設定暗証番号が、当該宿泊者によって所持される情報端末に送信される。このため、このような構成によれば、当該宿泊者は、当該施解錠装置に対して設定されている設定暗証番号を、当該情報端末に備えられた表示部の表示画面を見ることによって把握し得る。
【0078】
前記設定暗証番号送信部は、前記宿泊者が宿泊する前記客室を示す客室番号とともに前記設定暗証番号を前記情報端末に送信するようにしてもよい。このような構成によれば、当該宿泊者が宿泊する客室の客室番号が、当該宿泊者によって所持される情報端末に送信される。このため、このような構成によれば、当該宿泊者は、当該宿泊者が宿泊する客室の客室番号を、当該情報端末に備えられた表示部の表示画面を見ることによって把握し得る。
【0079】
前記情報端末は、前記情報端末に対する前記宿泊者による操作に基づいて、前記宿泊施設へのチェックインの手続を行うための情報であるチェックイン手続情報を前記宿泊管理装置に送信するチェックイン手続情報送信部(70)を更に備え、前記宿泊管理装置は、前記チェックイン手続情報を前記情報端末から受信した場合に、前記チェックイン手続情報と、前記宿泊者が前記宿泊施設に対して行った予約に関する情報である予約情報(86)を記憶する予約情報記憶部(50)に記憶された前記予約情報とに基づいて、前記チェックインの可否を判定するチェックイン可否判定部(36)を更に備え、前記設定暗証番号送信部は、前記チェックインが可能であることが前記チェックイン可否判定部によって判定された場合に、前記設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号を前記情報端末に送信するようにしてもよい。
【0080】
前記施解錠装置は、数字ボタン(79)が押されることによって暗証番号の入力が行われる暗証番号入力部(44)と、前記暗証番号入力部に入力された暗証番号である入力暗証番号が、前記設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号と一致する場合に、解錠処理を行う施解錠処理部(45)と、を備えるようにしてもよい。
【0081】
宿泊管理装置は、宿泊施設の宿泊者によって所持される情報端末とデータ送受信可能に接続され得る宿泊管理装置であって、前記情報端末は、前記宿泊者が宿泊する客室の出入口の扉を施解錠する施解錠装置に対して設定された暗証番号である設定暗証番号の変更の入力が、前記情報端末を操作することによって前記宿泊者によって行われた場合に、前記設定暗証番号の変更の入力を受け付ける暗証番号変更入力受付部と、前記暗証番号変更入力受付部によって前記設定暗証番号の変更の入力が受け付けられた場合に、前記宿泊者が前記情報端末を操作することによって入力した暗証番号である変更暗証番号を前記宿泊管理装置に送信する変更暗証番号送信部と、を備え、前記宿泊管理装置は、前記変更暗証番号を受信する変更暗証番号受信部と、前記施解錠装置に対して設定された前記設定暗証番号を記憶する設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号を、前記変更暗証番号受信部によって受信された前記変更暗証番号に基づいて更新する設定暗証番号更新部と、を備えるようにしてもよい。
【0082】
前記宿泊管理装置は、前記設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号を前記情報端末に送信する設定暗証番号送信部を更に備え、前記情報端末は、前記宿泊管理装置から送信される前記設定暗証番号を受信する設定暗証番号受信部を更に備えるようにしてもよい。
【0083】
前記設定暗証番号送信部は、前記宿泊者が宿泊する前記客室を示す客室番号とともに前記設定暗証番号を前記情報端末に送信するようにしてもよい。
【0084】
前記情報端末は、前記情報端末に対する前記宿泊者による操作に基づいて、前記宿泊施設へのチェックインの手続を行うための情報であるチェックイン手続情報を前記宿泊管理装置に送信するチェックイン手続情報送信部を更に備え、前記宿泊管理装置は、前記チェックイン手続情報を前記情報端末から受信した場合に、前記チェックイン手続情報と、前記宿泊者が前記宿泊施設に対して行った予約に関する情報である予約情報を記憶する予約情報記憶部に記憶された前記予約情報とに基づいて、前記チェックインの可否を判定するチェックイン可否判定部を更に備え、前記設定暗証番号送信部は、前記チェックインが可能であることが前記チェックイン可否判定部によって判定された場合に、前記設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号を前記情報端末に送信するようにしてもよい。
【0085】
前記施解錠装置は、数字ボタンが押されることによって暗証番号の入力が行われる暗証番号入力部と、前記暗証番号入力部に入力された暗証番号である入力暗証番号が、前記設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号と一致する場合に、解錠処理を行う施解錠処理部と、を備えるようにしてもよい。
【0086】
宿泊管理方法は、宿泊施設の宿泊者が宿泊する客室の出入口の扉を施解錠する施解錠装置に対して設定された暗証番号である設定暗証番号の変更の入力が、前記宿泊者によって所持される情報端末を操作することによって前記宿泊者によって行われた場合に、前記設定暗証番号の変更の入力を受け付ける暗証番号変更入力受付ステップ(S21)と、前記暗証番号変更入力受付ステップにおいて前記設定暗証番号の変更の入力が受け付けられた場合に、前記宿泊者が前記情報端末を操作することによって入力した暗証番号である変更暗証番号を宿泊管理装置が前記情報端末から受信する変更暗証番号受信ステップ(S23)と、前記施解錠装置に対して設定された前記設定暗証番号を記憶する設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号を、前記変更暗証番号受信ステップにおいて受信された前記変更暗証番号に基づいて更新する設定暗証番号更新ステップ(S24)と、を有する。
【0087】
前記設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号を、前記宿泊管理装置が前記情報端末に送信する設定暗証番号送信ステップ(S12)を更に有するようにしてもよい。
【0088】
前記設定暗証番号送信ステップでは、前記宿泊者が宿泊する前記客室を示す客室番号とともに前記設定暗証番号を前記情報端末に送信するようにしてもよい。
【0089】
前記情報端末に対する前記宿泊者による操作に基づいて、前記宿泊施設へのチェックインの手続を行うための情報であるチェックイン手続情報を、前記情報端末が前記宿泊管理装置に送信するチェックイン手続情報送信ステップ(S3)と、前記チェックイン手続情報を前記宿泊管理装置が前記情報端末から受信した場合に、前記チェックイン手続情報と、前記宿泊者が前記宿泊施設に対して行った予約に関する情報である予約情報を記憶する予約情報記憶部に記憶された前記予約情報とに基づいて、前記チェックインの可否を判定するチェックイン可否判定ステップ(S5)と、を更に有し、前記設定暗証番号送信ステップでは、前記チェックインが可能であることが前記チェックイン可否判定ステップにおいて判定された場合に、前記設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号を前記情報端末に送信するようにしてもよい。
【0090】
前記施解錠装置は、数字ボタンが押されることによって暗証番号の入力が行われる暗証番号入力部と、前記暗証番号入力部に入力された暗証番号である入力暗証番号が、前記設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号と一致する場合に、解錠処理を行う施解錠処理部と、を備えるようにしてもよい。
【0091】
プログラムは、コンピュータに、宿泊施設の宿泊者が宿泊する客室の出入口の扉を施解錠する施解錠装置に対して設定された暗証番号である設定暗証番号の変更の入力が、前記宿泊者によって所持される情報端末が前記宿泊者によって操作されることによって前記情報端末において受け付けられた場合に、前記宿泊者が前記情報端末を操作することによって入力した暗証番号である変更暗証番号を前記情報端末から受信する変更暗証番号受信ステップ(S23)と、前記施解錠装置に対して設定された前記設定暗証番号を記憶する設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号を、前記変更暗証番号受信ステップにおいて受信された前記変更暗証番号に基づいて更新する設定暗証番号更新ステップ(S24)と、を実行させる。
【0092】
前記設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号を、前記情報端末に送信する設定暗証番号送信ステップを更に前記コンピュータに実行させるようにしてもよい。
【0093】
前記宿泊施設へのチェックインの手続を行うための情報であるチェックイン手続情報を前記情報端末から受信した場合に、前記チェックイン手続情報と、前記宿泊者が前記宿泊施設に対して行った予約に関する情報である予約情報を記憶する予約情報記憶部に記憶された前記予約情報とに基づいて、前記チェックインの可否を判定するチェックイン可否判定ステップを更に前記コンピュータに実行させ、前記設定暗証番号送信ステップでは、前記チェックインが可能であることが前記チェックイン可否判定ステップにおいて判定された場合に、前記設定暗証番号記憶部に記憶された前記設定暗証番号を前記情報端末に送信するようにしてもよい。
【0094】
プログラムは、コンピュータに、宿泊施設の宿泊者が宿泊する客室の出入口の扉を施解錠する施解錠装置に対して設定された暗証番号である設定暗証番号の変更の入力が、前記宿泊者によって所持される情報端末を操作することによって前記宿泊者によって行われた場合に、前記設定暗証番号の変更の入力を受け付ける暗証番号変更入力受付ステップと、前記暗証番号変更入力受付ステップにおいて前記設定暗証番号の変更の入力が受け付けられた場合に、前記宿泊者が前記情報端末を操作することによって入力した暗証番号である変更暗証番号を宿泊管理装置に送信する変更暗証番号送信ステップと、を実行させる。
【0095】
前記施解錠装置は、数字ボタンが押されることによって暗証番号の入力が行われる暗証番号入力部と、前記暗証番号入力部に入力された暗証番号である入力暗証番号が、前記施解錠装置に対して設定された前記設定暗証番号と一致する場合に、解錠処理を行う施解錠処理部と、を備えるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0096】
10:宿泊管理システム 12:宿泊施設
14:情報端末 16:宿泊管理装置
18:ネットワーク 20:中継局
22、56:演算部 24、58:記憶部
26、60:通信部 28、62:操作部
30、64:表示部 31:施解錠装置
32、66:制御部 34:予約受付部
35:チェックイン手続情報受信部 36:チェックイン可否判定部
38:チェックイン処理部 39:設定暗証番号送信部
40:変更暗証番号受信部 41:設定暗証番号更新部
43:施解錠機構 44:暗証番号入力部
45:施解錠処理部 46:操作パネル部
48、76:表示制御部 50:予約情報記憶部
52:設定暗証番号記憶部 67:判定部
68:予約処理部 70:チェックイン手続情報送信部
72:設定暗証番号受信部 73:暗証番号変更入力受付部
74:変更暗証番号送信部 78:表示画面
79:数字ボタン 80:チェックインボタン
82:チェックアウトボタン 84:案内一覧ボタン
86:予約情報 87:暗証番号情報
88、89:テキストボックス 90、98:確定ボタン
91:暗証番号変更受付画面 96:予約内容情報