(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022124584
(43)【公開日】2022-08-26
(54)【発明の名称】携帯用照明器具
(51)【国際特許分類】
F21L 4/00 20060101AFI20220819BHJP
H05B 45/38 20200101ALI20220819BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20220819BHJP
【FI】
F21L4/00 423
H05B45/38
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021022309
(22)【出願日】2021-02-16
(71)【出願人】
【識別番号】520132551
【氏名又は名称】株式会社アザレア
(74)【代理人】
【識別番号】100166589
【弁理士】
【氏名又は名称】植村 貴昭
(72)【発明者】
【氏名】長広 航
【テーマコード(参考)】
3K273
【Fターム(参考)】
3K273AA01
3K273AA03
3K273BA19
3K273CA02
3K273FA12
3K273FA30
3K273GA06
3K273GA07
3K273GA17
3K273HA10
(57)【要約】
【課題】本発明の目的の一つは、蓄電池の電力がなくなった後も使用可能な携帯用照明器具を提供することである。
【解決手段】本発明の第1の観点における、敬愛用照明器具1は、外部電源によって充電可能な蓄電池17と、乾電池を脱着可能な乾電池フォルダ15と、照明部11と、を有し、前記照明部11は、前記蓄電池17の電力、及び、前記乾電池フォルダ15に挿入された乾電池の電力によって発光可能である。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部電源によって充電可能な蓄電池と、
乾電池を脱着可能な乾電池フォルダと、
照明部と、を有し、
前記照明部は、
前記蓄電池の電力、及び、
前記乾電池フォルダに挿入された乾電池の電力
によって発光可能な、携帯用照明器具。
【請求項2】
USB端子を有し、
前記USB端子によって電力を外部に提供可能な
請求項1に記載の携帯用照明器具。
【請求項3】
前記USBフォルダは、前記乾電池用のフォルダに挿入された乾電池の電力を外部に提供可能な
請求項2に記載の携帯用照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯可能な照明器具に関する。特に、災害時、アウトドア時に電力網からの電力の提供を受けられない場合に使用可能な携帯用照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、蓄電池の電力により発光するランタン(携帯用照明器具)に関する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の方法においては、蓄電池の電力がなくなってしまうと全く役に立たないという不利益がある。
【0005】
本発明の目的の1つは、蓄電池の電力がなくなった後も使用可能な携帯用照明器具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の観点における、敬愛用照明器具は、外部電源によって充電可能な蓄電池と、乾電池を脱着可能な乾電池フォルダと、照明部と、を有し、前記照明部は、前記蓄電池の電力、及び、前記乾電池フォルダに挿入された乾電池の電力によって発光可能である。
【0007】
好適には、USB端子を有し、前記USB端子によって電力を外部に提供可能である。
【0008】
好適には、前記USBフォルダは、前記乾電池用のフォルダに挿入された乾電池の電力を外部に提供可能である。
【発明の効果】
【0009】
本発明における携帯用照明器具によって、蓄電池の電力がなくなった後も使用可能な携帯用照明器具を提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の携帯用照明器具の外観の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の携帯用照明器具の外観の説明図である。
【0012】
図1のように、携帯用照明装置1は、照明部11、持ち手33、上部本体部31、下部本体部35を有する。
【0013】
上部本体部31には、持ち手33が2つ設けられている。この持ち手33は、ユーザが手に持つほかに、フック、枝等に引っ掛けて使用することができる。
【0014】
下部本体部35の下面は、平らになっており、テーブル等に携帯用照明器具1を載置することができる。
またこの下部本体部35と、上部本体部31の間に照明部11が位置する。
下部本体部15には、USB端子13と、DC電源アダプタと接続するための電源端子21が設けられる。
【0015】
なお、電源端子21は、本実施形態では、外部にAC/DC変換機が設けられているが、内部に、AC/DC変換機が設けられる他の実施形態では、交流電源と接続する端子であっても良い。
さらに、電源端子21に接続するのが、例えば、外部充電器、太陽電池などの場合で直収電源である場合には、接続する相手は直流電源であって良い。
【0016】
USB端子13は、様々な規格のUSB端子であって良い。その場合には、端子の形状が変更となってよい(例えば、USBのC型)。
【0017】
【0018】
図2の様に、本発明の回路は、乾電池フォルダ15、USB端子13、照明部11、蓄電池17、蓄電池スイッチ19、昇圧回路21、乾電池フォルダスイッチ23、電力調整部25を有している。
【0019】
乾電池フォルダ15は、例えば、3本の単2電池(乾電池)を直列に入れることができる。
もっとも、並列にすることも可能である。さらに、電池の種類は他の種類(単1、単3及び単4等)であってもよい。また、電池の数も任意である。
【0020】
USB端子13は、例えば、5V1AのUSB出力端子であっていい。さらに、他の形式であっても、汎用される電力を提供する端子であればどのような物であっても良い。
このUSB端子を介して、携帯電話、スマートフォン、その他の各種の電子機器を使用・充電が可能である。
このUSB端子13の所定の電圧・電流に昇圧等するために電力調整部25が設けられている。昇圧回路25については、どの様な物を使用してもいい。
USB照明部11へ供給される電力は、蓄電池17、乾電池フォルダ15に入れられる乾電池等から供給される。
さらに、後述する電源端子21が外部電源に接続されている場合には、外部電源の電力によって電力を供給するようにしても良い。
【0021】
照明部11は、電力により発光する物であればどのような物であっても良い。好適には、LEDの証明装置が適切である。もっとも、蛍光灯等であってよい。但し、電力を長持ちさせるために、消費電力が少ないものが適切である。
照明部11へ供給される電力は、蓄電池17、乾電池フォルダ15に入れられる乾電池等から供給される。
さらに、後述する電源端子21が外部電源に接続されている場合には、外部電源の電力から直接発光するようにしても良い。
【0022】
蓄電池17は、電源端子21に接続される外部電源によって充電される。この充電時に外部電力は蓄電池17にのみ蓄電する用意することもできるが、前述のように、蓄電池17に蓄電しつつ、USB端子13及び照明部11に電力を供給するようにすることもできる。
外部電源に接続されていない時には、この蓄電池17の電力がUSB端子13及び照明部11に供給される。
【0023】
電源端子21は、外部電源(プラス端子とマイナス端子)と接続されている。この実施形態では、携帯照明器具1の外部にAC/DC変換部等がある例を記載しているが、携帯照明器具1の内部にAC/DC変換装置があっても良い。
【0024】
なお、この実施形態では記載していないが、例えば、太陽電池や手回し式の発電機などが更にあっても良い。
【0025】
蓄電池スイッチ19は、外部電源からの電力で充電中に外部電源をUSB端子13及び照明部11に供給しないようにする場合に、接続を切って使用される。前述の様に、充電中にUSB端子13及び照明部11に電力を供給する場合には、音の状態で使用される。
また、当然、外部電源がなく、蓄電池17がUSB端子13及び照明部11へ電力を供給する場合にはオンの状態で使用される。
また、蓄電池の電力が使用され、乾電池フォルダ15に入っている乾電池が、USB端子13及び照明部11に電力を供給する時には、蓄電池スイッチ19はオフで使用される。
なぜなら、蓄電池スイッチ19がオン(接続)状態だと、乾電池の電力が蓄電池17の充電に使われてしまうからである。
【0026】
乾電池フォルダスイッチ23は、蓄電池17の電力が無い場合、電源端子21が外部電源に接続されていない場合(さらには、乾電池フォルダ15に乾電池が入っている場合)に、オン(接続)にされる。
なぜなら、これらではない場合には、乾電池を充電状態としてしまうと、乾電池が故障等する恐れがあるからである。
つまり、乾電池による電力供給は、蓄電池17の電力がなくなり、外部からの電力も得られない場合に、確保しておいた充電池で、照明と携帯電話等の必須で電力消費の低い電化製品を駆動・充電するための予備の物であるからである。
このようにしたことによって、何らかの非常状態で、蓄電池17で対応し、それでも電力が無い場合に、応急的に電力を得ることが可能となるのである。
このように、冗長のあるシステムを本発明では提供している。
【0027】
<実施形態の構成及び効果>
本発明の第1の観点における、敬愛用照明器具1は、外部電源によって充電可能な蓄電池17と、乾電池を脱着可能な乾電池フォルダ15と、照明部11と、を有し、前記照明部11は、前記蓄電池17の電力、及び、前記乾電池フォルダ15に挿入された乾電池の電力によって発光可能である。
このような構成によって、蓄電池17の電力がなくなっても、照明と最低限の電化製品への電力供給が可能となる。
【0028】
好適には、USB端子13を有し、USB端子13によって電力を外部に提供可能である。
このような構成によって、USB機器特に携帯電話(スマートフォン)等に電力を供給することが可能となる。
【0029】
USBフォルダ15は、前記乾電池用のフォルダに挿入された乾電池の電力を外部に提供可能である。
このような構成によって、USB機器特に携帯電話(スマートフォン)等に電力を供給することが可能となる。
【0030】
本発明の回路構成、構造、位置関係、材料などは、本発明の要旨を変更しない範囲で、様々に変更可能である。
例えば、2つ以上の部材を1つにすることも可能であるし、逆に、1つの部材を2つ以上の別の部材から構成して接続することも可能である。
また、上記実施形態は、あくまでも、現在のところの最良の形態の1つにすぎない。
【0031】
携帯用照明器具1
照明部11
USB端子13
乾電池フォルダ15
蓄電池17
蓄電池スイッチ19
電源端子21
乾電池フォルダスイッチ23
電力調整部25
持ち手33
上部本体部31
下部本体部35