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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022012459
(43)【公開日】2022-01-17
(54)【発明の名称】収納体
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/08 20060101AFI20220107BHJP
   B65D 75/58 20060101ALI20220107BHJP
   A01K 23/00 20060101ALI20220107BHJP
【FI】
B65D83/08 F
B65D83/08 D
B65D75/58
A01K23/00 Z
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020114296
(22)【出願日】2020-07-01
(71)【出願人】
【識別番号】516335153
【氏名又は名称】斎藤 伸雄
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】特許業務法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】斎藤 伸雄
【テーマコード(参考)】
3E014
3E067
【Fターム(参考)】
3E014MA02
3E014MA03
3E014MA04
3E067AA12
3E067AB76
3E067AB77
3E067AC05
3E067BA01A
3E067BA05A
3E067BA06A
3E067BB01A
3E067BB05A
3E067BB06A
3E067BB07A
3E067BB11A
3E067BB13A
3E067BB17A
3E067CA07
3E067EA23
3E067EA24
3E067EA25
3E067EB17
3E067EC22
3E067EC24
3E067EE59
3E067FA04
3E067FC01
(57)【要約】
【課題】収納袋が使用に応じて減った場合でも、外装体に形成された取出し孔からの収納袋の取り出しやすさを保つことができる収納体を提供する。
【解決手段】収納体1は、複数の収納袋B1を重なった状態で収納する袋収納部4、及び袋収納部4内に通じる取出し孔41を有する外装体2と、袋収納部4内において、複数の収納袋B1を中間部M1で折り曲げた状態で支え、中間部M1を取出し孔41に対向する位置に配置する支持体5と、を備える。支持体5は、収納袋B1を支持する芯部51と、芯部51における中間部M1に対応する位置に設けられ、芯部51よりも剛性が小さい変形部52と、を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の収納袋を重なった状態で収納する袋収納部、及び前記袋収納部内に通じる取出し孔を有する外装体と、
前記袋収納部内において、前記複数の収納袋を中間部で折り曲げた状態で支え、前記中間部を前記取出し孔に対向する位置に配置する支持体と、
を備え、
前記支持体は、
前記収納袋を支持する芯部と、
前記芯部における前記中間部に対応する位置に設けられ、前記芯部よりも剛性が小さい変形部と、
を有する、
収納体。
【請求項2】
前記変形部が弾性体である、
請求項1記載の収納体。
【請求項3】
前記変形部の幅寸法は、前記芯部の幅寸法よりも短く形成されており、
前記変形部は、前記芯部から突き出ている、
請求項1又は請求項2記載の収納体。
【請求項4】
前記外装体は、前記袋収納部の内面における前記中間部に対向する部分のうち、前記中間部の稜線に沿う方向における前記取出し孔の両側の部分に形成された弾性部を有する、
請求項1~3のいずれか一項に記載の収納体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収納体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、従来の収納体(特許文献1では「ペット散歩用品携行用袋」)が記載されている。特許文献1記載のペット散歩用携行用袋は、その内部に、処理袋の束を保形する処理袋用支持具が収容されている。
【0003】
処理袋用支持具は、中央で二つ折りされる支持具本体と、二つ折りされた支持具本体の端部同士を保持するバンドと、を備える。二つ折りされた支持具本体の間には、二つ折りにされた状態の処理袋の束が挟まれる。支持具本体の折り曲げられた部分には開口が形成されており、収納袋の束の折り曲げられた部分が当該開口に対向するように配置される。これにより、当該開口から収納袋が露出する。
【0004】
ペット散歩用品携行用袋には、第2取出口が形成されており、処理袋用支持具の前記開口に通じている。したがって、ユーザは、第2取出口を通して、収納袋を取り出すことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2018-74939号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1記載のペット散歩用品携行用袋では、収納袋を何度も使用してゆくと、収納袋の束が薄くなり、第2取出口を通して、収納袋が掴みにくい、という問題がある。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、収納袋が使用に応じて減った場合でも、外装体に形成された取出し孔からの収納袋の取り出しやすさを保つことができる収納体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る一態様の収納体は、複数の収納袋を重なった状態で収納する袋収納部、及び前記袋収納部内に通じる取出し孔を有する外装体と、前記袋収納部内において、前記複数の収納袋を中間部で折り曲げた状態で支え、前記中間部を前記取出し孔に対向する位置に配置する支持体と、を備える。前記支持体は、前記収納袋を支持する芯部と、前記芯部における前記中間部に対応する位置に設けられ、前記芯部よりも剛性が小さい変形部と、を有する。
【0009】
また、上記収納体では、上記態様において、前記変形部が弾性体であることが好ましい。
【0010】
また、上記収納体では、上記態様において、前記変形部の幅寸法は、前記芯部の幅寸法よりも短く形成されており、前記変形部は、前記芯部の端部から突き出ていることが好ましい。
【0011】
また、上記収納体では、上記態様において、前記外装体は、前記袋収納部の内面における前記中間部に対向する部分のうち、前記中間部の稜線に沿う方向における前記取出し孔の両側の部分に形成された弾性部を有する、ことが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明に係る上記態様の収納体は、収納袋が使用に応じて減った場合でも、外装体に形成された取出し孔からの収納袋の取り出しやすさを保つことができる、という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、本発明に係る一実施形態の収納体の斜視図である。
図2図2は、同上の収納体の左右方向の中央部での縦断面図である。
図3図3(A)~(D)は、同上の収納体において、支持体によって支えられた収納袋を摘まむ際の外装体を省略した説明図である。
図4図4(A)(B)は、参考例の収納体の断面図である。
図5図5(A)は、収納袋の束が厚い場合の、図1におけるA-A線断面図である。図5(B)は、収納袋の束が薄い場合の、図1におけるA-A線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<実施形態>
以下、本実施形態に係る収納体1について、詳細に説明する。
【0015】
本実施形態に係る収納体1は、ペットがした糞を処理するための複数の処理紙P1と、複数の収納袋B1と、を収納し、これら処理紙P1及び収納袋B1をペットの散歩の際に携行するための小型のポーチである。以下では、図1に基づいて、上下方向、左右方向及び前後方向を定義する。ただし、これらの方向の定義は、本発明の収納体1の使用態様を限定する趣旨ではない。
【0016】
処理紙P1は、糞を包む紙である。処理紙P1としては、例えば、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、タオル用紙等の衛生用紙のほか、書道用紙等の雑種紙、クラフト紙等の包装用紙、印刷用の用紙、新聞紙等が挙げられる。
【0017】
収納袋B1は、糞を収納しておく袋である。収納袋B1としては、例えば、ビニル袋、紙袋等が挙げられる。ビニル袋としては、例えば、ポリエチレン製、インフレーションポリプロピレン製、二軸延伸ポリプロピレン製、無延伸ポリプロピレン製、ポリ塩化ビニル製、ビニロン製等が挙げられる。本実施形態に係る収納袋B1は、ビニル袋であり、柔軟性を有している。
【0018】
収納体1は、図1に示すように、処理紙P1の取出し孔32及び収納袋B1の取出し孔41を有する外装体2と、支持体5と、を備える。
【0019】
外装体2は、収納体1の外装をなす部分である。外装体2は、例えば、革、厚紙、合成樹脂、鋼板、網体、カーボン、葦、木、ゴム、不織布、織布等で構成されるが、本実施形態では、布(織布)によって構成されている。外装体2は、図2に示すように、紙収納部3と、袋収納部4と、を備える。
【0020】
紙収納部3は、重なった状態の複数の処理紙P1(以下、処理紙P1の束(たば)という)を収納する部分であり、取出し孔32を通して、一の処理紙P1を取り出し得る。紙収納部3は、袋状に形成されており、前面に取出し孔32が形成されている。取出し孔32は、紙収納部3の内部に通じている。取出し孔32は、図1に示すように、左右方向に延びたスリット状に形成されているが、例えば、円形状、楕円形状、四角形状等に形成されてもよい。紙収納部3には、収納口(不図示)が形成されており、収納口を通して、処理紙P1の束を紙収納部3内に収納することができる。収納口には、開閉可能に収納口を閉じる閉じ部33が設けられている。閉じ部33は、例えば、ジッパ、面ファスナ、ホック、ボタン等により構成される。
【0021】
袋収納部4は、重なった状態の複数の収納袋B1(以下、収納袋B1の束(たば)という)を収納する部分であり、取出し孔41を通して、一の収納袋B1を取り出し得る。袋収納部4は、袋状に形成されており、上部に取出し孔41が形成されている。取出し孔41は、袋収納部4内に通じている。取出し孔41は、外装体2の上端を正面視略半円状に切り欠くことで形成されており、袋収納部4に収納された収納袋B1の中間部M1の一部が、取出し孔41を通して、前方及び後方から見て露出する。
【0022】
袋収納部4は、紙収納部3よりも後側に形成されている。袋収納部4の下端部及び中央部は、紙収納部3と前後方向に重なり、上端部は、紙収納部3よりも上方向に突出している。
【0023】
袋収納部4には、収納口(不図示)が形成されており、収納口を通して、袋収納部4内に収納袋B1の束を収納することができる。収納口には、開閉可能に収納口を閉じる閉じ部42が設けられている。閉じ部42は、例えば、ジッパ、面ファスナ、ホック、ボタン等により構成されている。
【0024】
袋収納部4には、図2に示すように、収納袋B1の束が、中間部M1で折り曲げた状態で収納されている。ここでいう「中間部M1」は、二つ折りにされた収納袋B1の束の頂点近傍を意味する。「中間部M1」は、収納袋B1の長さ方向の端と端とのちょうど中央でなくてもよく、収納袋B1の一方の端と他方の端との間の任意の位置が「中間部M1」になり得る。ただし、本実施形態では、収納袋B1の長さ方向の中央部が「中間部M1」である。収納袋B1は、中間部M1で折り曲げられた状態で、支持体5によって支持されている。中間部M1で折り曲げられた状態の収納袋B1は、中間部M1の稜線が左右方向に略平行である。ここでいう「稜線」は、二つ折りの収納袋B1の頂点を結ぶ仮想線を意味する。
【0025】
支持体5は、外装体2内において、収納袋B1の束を中間部M1で折り曲げた状態で支えており、中間部M1の少なくとも一部を取出し孔41に対向する位置に配置する。支持体5は、袋収納部4内に収容されている。支持体5は、芯部51と、変形部52と、を備える。
【0026】
芯部51は、支持体5の主体を構成する部分であり、袋収納部4内で収納袋B1を支える。芯部51は、前後方向に略直交する平板状に形成されている。芯部51は、収納袋B1よりも高い剛性を有している。芯部51の材料は、特に制限はなく、例えば、合成樹脂、ゴム、金属、木、発泡スチロール、合皮、ガラス、カーボン等により構成される。
【0027】
芯部51の左右方向の幅寸法は、図1に示すように、収納袋B1の左右方向の幅寸法よりも長く形成されている。また、芯部51の上下方向の長さ寸法は、図2に示すように、中間部M1で折り曲げた状態の収納袋B1の上下方向の寸法よりも長く形成されている。これによって、芯部51は、袋収納部4内において、中間部M1で折り曲げた状態の収納袋B1の形を保つことができる。ただし、芯部51は、袋収納部4内において収納袋B1を支持することができれば、その大きさには特に制限はなく、幅寸法が、収納袋B1の幅寸法よりも短くてもよいし、長さ寸法が、中間部M1で折り曲げた状態の収納袋B1の上下方向の寸法よりも短くてもよい。
【0028】
変形部52は、芯部51よりも剛性が小さい(すなわち、芯部51よりも変形しやすい)部分である。変形部52は、図2に示すように、収納袋B1の中間部M1(つまり、折り曲げられた部分)に対応する位置に配置され、束になった収納袋B1のうちの最も内側の収納袋B1に接触する。変形部52は、芯部51よりも変形しやすいため、図3に示すように、支持体5が収納袋B1を支持した状態で、ユーザが収納袋B1の中間部M1を掴むと(図3(B))、変形部52がしなやかに収縮し、指先の表面に沿った形状に変形する。すなわち、変形部52によれば、一の収納袋B1を摘まみやすくできる。
【0029】
変形部52の材料は、芯部51よりも剛性が小さければ特に制限はなく、例えば、スポンジ、ゴム、布、綿、木、金属、スチール、発泡スチロール、プラスチック、シリコンゴム、合皮、紙、厚紙、ビニル、フェルト(不織布)、天然樹脂、合成樹脂、鉛、ガラス、絹、コットン等により構成されるが、ユーザが収納袋B1を摘まんだ際の指と収納袋B1との間の摩擦力を高くする観点から変形部52は弾性体であることが好ましい。弾性体は、弾性的に変形可能な材料を意味し、例えば、スポンジ、ゴム、発泡スチロール、軟質樹脂、シリコンゴム、合皮、フェルト、天然樹脂、コットン等が挙げられる。本実施形態に係る変形部52は、弾性体としてのスポンジが用いられている。
【0030】
変形部52は、芯部51の上端部に取り付けられている。変形部52は、図1に示すように、芯部51の左右方向のうちの一部に形成され、かつ芯部51の左右方向の中央部に対して、接着により固定されている。変形部52は、図2に示すように、芯部51の厚み方向の両側に重なる取付け部521と、取付け部521の上端から上方向に突出する突出部522と、で構成されている。突出部522は、芯部51の上端から突き出ている。突出部522の左右方向の幅寸法は、取出し孔41の左右方向の幅寸法以下に形成されている。
【0031】
図2に示すように、収納袋B1の束を支持体5に支持させた状態で袋収納部4内に収容すると、変形部52は、収納袋B1の束を袋収納部4の内面に向かって押す。また、変形部52は、正面視において、取出し孔41に重なる位置に形成されている。このため、取出し孔41から露出する収納袋B1のすぐ裏側には、変形部52が位置しており、ユーザは、収納袋B1を取り出す際、取出し孔41から露出する部分を摘まむと、収納袋B1を摘まみやすく、収納袋B1を、取出し孔41を通して取り出しやすい。
【0032】
なお、変形部52を有しない支持体5を有する収納体1を比較例として、図4(A)(B)に示す。図4(A)には、使用前の収納袋B1の束を支持体5に支持させた断面図を示している。この状態から収納袋B1を使用してゆくと、図4(B)に示すように、収納袋B1の数量が減って束の厚さが薄くなってゆき、収納袋B1の束のうちの最も外側の収納袋B1が取出し孔41の開口面から離れており、また、取出し孔41から露出する部分を摘まんだ際にも摘まんだ部分が変形しないため、ユーザは一の収納袋B1を摘まみにくくなる。
【0033】
しかし、本実施形態に係る収納体1では、変形可能な変形部52によって、ユーザが収納袋B1を摘まんだ際に、摘まんだ部分が変形して摘まみやすい。そのうえ、変形部52は弾性体から構成されているため、収納袋B1の束が薄くなるに従って、変形部52が復元して厚くなる。要するに、収納袋B1の束の厚さに応じて変形部52の厚さが変化する。この結果、取出し孔41に対する収納袋B1の束の外側の面の位置を、常時同じ位置に保つことができ、ユーザは一の袋を摘まみやすい。
【0034】
また、外装体2は、図1に示すように、左右方向における取出し孔41の両側の部分に形成された一対の弾性部6を有する。各弾性部6は、帯状に形成されており、左右方向に直交する方向に延びている。弾性部6は、厚み方向に弾性変形可能であり、例えば、スポンジ、ゴム、発泡スチロール、軟質樹脂、シリコンゴム、合皮、フェルト、天然樹脂、コットン等で構成される。弾性部6の厚み方向は、収納袋B1の束の厚み方向(収納袋B1の重なり方向)に略平行である。
【0035】
弾性部6は、袋収納部4の内面に対して、例えば、接着によって取り付けられている。弾性部6の厚さは、図5(A)(B)に示すように、収納袋B1の束の厚さに応じて変化する。すなわち、収納袋B1の束が厚い場合には、図5(A)に示すように、弾性部6が圧縮した状態となるが、図5(B)に示すように、収納袋B1が使用に応じて減り、束の厚さが薄くなると、それに従って弾性部6は復元し、弾性部6の厚さが厚くなる。したがって、弾性部6によれば、収納体1に収納された収納袋B1が減っても、収納体1の内部で適切に押え付けることができ、収納体1の内部で収納袋B1が片寄ったり、移動したりするのを抑制することができる。また、収納袋B1の数量が少なくなっても、収納袋B1を適切に取出し孔41に対向させることができ、収納袋B1を最後まで取り出し易くすることができる。
【0036】
このように、本実施形態に係る収納体1は、支持体5が、収納袋B1を支持する芯部51と、芯部51よりも剛性が小さい変形部52と、を有するため、ユーザが取出し孔41から収納袋B1を取り出す際に、一の収納袋B1を摘まみやすく、取り出しやすい。
【0037】
また、変形部52が弾性体であるため、収納袋B1の束の厚さに応じて、変形部52が変形する。これにより、収納袋B1の束の厚さによらず、収納袋B1の束のうちの最も外側の収納袋B1の取出し孔41に対する位置を、一定の位置に位置させることができる。
【0038】
また、変形部52の幅寸法は、芯部51の幅寸法よりも短く形成されており、変形部52は、芯部51(の上端)から突き出ているため、収納袋B1が、取出し孔41内に押し込まれる。この結果、ユーザは、取出し孔41を通して、収納袋B1をつかみやすい。
【0039】
また、外装体2は、左右方向における取出し孔41の両側の部分に形成された弾性部6を有するため、収納体1に収納された収納袋B1が減っても、収納体1の内部で収納袋B1を適切に押え付けることができる。この結果、収納体1の内部で収納袋B1が片寄ったり、移動したりするのを抑制することができる。
【0040】
<変形例>
上記実施形態は、本発明の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
【0041】
上記実施形態では、袋収納部4内に通じる取出し孔41は、正面視略半円状に形成されたが、本発明では、取出し孔41の形状には特に制限はない。取出し孔41は、例えば、正面視三角形状、正面視略矩形状、正面視略五角形状等に形成されてもよい。
【0042】
上記実施形態では、収納体1は、ポーチ状に形成されたが、本発明では、例えば、ショルダーバッグ、ウエストポーチ、トートバッグ、ハンドバッグ等に適用されてもよい。
【0043】
また、上記実施形態では、収納体1は、紙収納部3と袋収納部4との両方を備えたが、本発明では、紙収納部3はなくてもよく、袋収納部4のみを有していてもよい。
【0044】
上記実施形態では、支持体5の芯部51は、平板状に形成されたが、本発明では、芯部51の形状は特に制限はない。支持体5は、例えば、左右方向に延びた棒状であってもよいし、上下方向に延びた柱状であってもよい。また、芯部51としては、平板に限らず、例えば、網体、パンチングメタル、エキスパンドメタル等で構成されてもよい。
【0045】
上記実施形態に係る支持体5は、袋収納部4の内部に収容されたが、例えば、袋収納部4の内部において、上方向に沿って弾性的に力を加えられてもよい。例えば、芯部51の下端と袋収納部4の下端との間に、ねじりコイルばね、板ばね、ゴム等の弾性体を設け、変形部52に対し、上方向に沿う力を加える。これによって、収納袋B1の束のうちの最も外側の収納袋B1を、取出し孔41の開口面に沿わせることができ、ユーザが一の収納袋B1を摘まみやすい。
【0046】
本明細書にて、「略平行」、又は「略直交」のように「略」を伴った表現が、用いられる場合がある。例えば、「略平行」とは、実質的に「平行」であることを意味し、厳密に「平行」な状態だけでなく、数度程度の誤差を含む意味である。他の「略」を伴った表現についても同様である。
【0047】
また、本明細書において「端部」及び「端」等のように、「…部」の有無で区別した表現が用いられている。例えば、「端部」とは、「端」を含む一定の範囲を持つ部分を意味する。他の「…部」を伴った表現についても同様である。
【符号の説明】
【0048】
1 収納体
2 外装体
4 袋収納部
41 取出し孔
5 支持体
51 芯部
52 変形部
6 弾性部
B1 収納袋
M1 中間部
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2021-12-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の収納袋を重なった状態で収納する袋収納部、及び前記袋収納部内に通じる取出し孔を有する外装体と、
前記袋収納部内において、前記複数の収納袋を中間部で折り曲げた状態で支え、前記中間部を前記取出し孔に対向する位置に配置する支持体と、
を備え、
前記支持体は、
前記収納袋を支持する芯部と、
前記芯部における前記中間部に対応する位置に設けられ、前記芯部よりも剛性が小さい変形部と、
を有し、
前記変形部は、前記芯部の端から前記取出し孔側に突出する突出部を有し、
前記突出部は、正面視で前記取出し孔に重なる位置に形成され、かつ前記複数の収納袋の稜線に沿う方向において、前記取出し孔の寸法以下に形成されている、
収納体。
【請求項2】
前記変形部が弾性体である、
請求項1記載の収納体。
【請求項3】
前記変形部はスポンジにより構成され、
前記変形部は、前記芯部の厚み方向の両側に重なる取付け部を有し、
前記突出部は、前記取付け部の前記取出し孔側の端から前記取出し孔側に突出している、
請求項1又は請求項2記載の収納体。
【請求項4】
複数の収納袋を重なった状態で収納する袋収納部、及び前記袋収納部内に通じる取出し孔を有する外装体と、
前記袋収納部内において、前記複数の収納袋を中間部で折り曲げた状態で支え、前記中間部を前記取出し孔に対向する位置に配置する支持体と、
を備え、
前記支持体は、
前記収納袋を支持する芯部と、
前記芯部における前記中間部に対応する位置に設けられ、前記芯部よりも剛性が小さい変形部と、
を有し、 前記外装体は、前記袋収納部の内面における前記中間部に対向する部分のうち、前記中間部の稜線に沿う方向における前記取出し孔の両側の部分に形成された弾性部を有する
収納体。