(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022124752
(43)【公開日】2022-08-26
(54)【発明の名称】ボトムス
(51)【国際特許分類】
A41D 1/06 20060101AFI20220819BHJP
A41D 1/14 20060101ALI20220819BHJP
【FI】
A41D1/06 J
A41D1/06 501G
A41D1/06 501Z
A41D1/14 E
A41D1/14 501H
A41D1/14 501Z
A41D1/06 K
A41D1/06 502Z
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021022570
(22)【出願日】2021-02-16
(71)【出願人】
【識別番号】502420081
【氏名又は名称】双葉商事株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002734
【氏名又は名称】特許業務法人藤本パートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】中谷 孝子
(72)【発明者】
【氏名】西 幸世
(57)【要約】
【課題】着用者がウエスト部を緩めた際のファスナの不用意な露出を抑制することができるボトムスを提供することを課題とする。
【解決手段】帯状であり各端部に設けられた係合部によって各端部のつながった状態が維持されるウエスト部と、ファスナが接合された見返しを有し前記端部の下方に配された前開き部とを備え、前記係合部は、第1係合状態と、該第1係合状態と比較して着用者に対する前記ウエスト部による締め付けを緩和し得る第2係合状態とを維持するように構成され、前記見返しは、前記ファスナを基端として該ファスナを覆う方向に延出する延出領域を有し、該延出領域の上端部の幅が下端部の幅よりも大きくなるように形成されている、ボトムス。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状であり各端部に設けられた係合部によって各端部のつながった状態が維持されるウエスト部と、ファスナが接合された見返しを有し前記端部の下方に配された前開き部とを備え、
前記係合部は、第1係合状態と、該第1係合状態と比較して着用者に対する前記ウエスト部による締め付けを緩和し得る第2係合状態とを維持するように構成され、
前記見返しは、前記ファスナを基端として該ファスナを覆う方向に延出する延出領域を有し、該延出領域の上端部の幅が下端部の幅よりも大きくなるように形成されている、ボトムス。
【請求項2】
前記延出領域は、前記下端部から前記上端部に向かうにつれて幅が拡幅する逆テーパー状に形成されている、請求項1に記載のボトムス。
【請求項3】
前記ファスナは、下止めから上止めに向かうにつれて前記見返しの延出方向先端縁から前記ボトムスにおける前記見返し側の側端部に向かって傾斜している、請求項1又は2に記載のボトムス。
【請求項4】
前記第1係合状態では、前記見返しの延出方向先端縁が上下方向に沿って配される、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のボトムス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ズボンやスカート等のボトムスに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、帯状であり各端部に設けられた係合部によって各端部のつながった状態が維持されるウエスト部と、ファスナが接合された見返しを有し前記端部の下方に配された前開き部とを備えたズボン等のボトムスが提供されている(例えば特許文献1)。
【0003】
図4に示されるように、従来のこの種のズボン4は、ファスナ41が上下方向に平行して延びており、且つ、ファスナ41を覆うように見返し42が上下方向にわたって一定の幅を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ズボンやスカート等のボトムスの着用者は、食後や着席時等にボトムスによる腹部の締め付けによって窮屈感を覚える場合がある。このような場合、着用者は、ウエスト部の係合部を非係合の状態にする等してウエスト部の締め付けを緩めることにより、腹部に対する締め付けを和らげようとすることがある。
【0006】
このとき、従来のボトムスでは、着用者がウエスト部を緩めた場合に、ボトムスにおける着用者の腹部を被覆する部分(以下、腹部被覆部)が左右方向に引っ張られることによって、ファスナが見返しに覆われなくなり不用意に露出することがある。また、このような場合には、特にファスナの上端部が露出し易くなる。そして、このようなファスナの露出は、着用者の見栄えを悪くすることとなるため好ましくない。
【0007】
上記事情に鑑み、本発明は、着用者がウエスト部を緩めた際のファスナの不用意な露出を抑制することができるボトムスを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るボトムスは、
帯状であり各端部に設けられた係合部によって各端部のつながった状態が維持されるウエスト部と、ファスナが接合された見返しを有し前記端部の下方に配された前開き部とを備え、
前記係合部は、第1係合状態と、該第1係合状態と比較して着用者に対する前記ウエスト部による締め付けを緩和し得る第2係合状態とを維持するように構成され、
前記見返しは、前記ファスナを基端として該ファスナを覆う方向に延出する延出領域を有し、該延出領域の上端部の幅が下端部の幅よりも大きくなるように形成されている。
【0009】
斯かる構成によれば、延出領域の上端部の幅が下端部の幅よりも大きくなるように形成されていることによって、着用者が係合部を非係合の状態や第2係合状態とした際に、腹部被覆部が左右方向に引っ張られるような状態となった場合であっても、ファスナの少なくとも上端部の不用意な露出を抑制することができる。
【0010】
また、本発明に係るボトムスは、好ましくは、
前記延出領域は、前記下端部から前記上端部に向かうにつれて幅が拡幅する逆テーパー状に形成されている。
【0011】
斯かる構成によれば、延出領域が逆テーパー状に形成されていることによって、上記のようなファスナの露出が更に抑制される。
【0012】
また、本発明に係るボトムスは、好ましくは、
前記ファスナは、下止めから上止めに向かうにつれて前記見返しの延出方向先端縁から前記ボトムスにおける前記見返し側の側端部に向かって傾斜している。
【0013】
斯かる構成によれば、ファスナが上記のように傾斜していることによって、ファスナの上端部が延出領域に覆われ易くなるため、上記のようなファスナの露出がより一層抑制される。
【0014】
また、本発明に係るボトムスは、好ましくは、
前記第1係合状態では、前記見返しの延出方向先端縁が上下方向に沿って配される。
【0015】
斯かる構成によれば、第1係合状態で見返しの端縁が上下方向に沿って配されることによって、着用者の見栄えをさらに良好なものとすることができる。
【発明の効果】
【0016】
以上の通り、本発明によれば、着用者がウエスト部を緩めた際のファスナの不用意な露出を抑制することができるボトムスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1は、一実施形態に係るボトムスとしてのズボンの股上より上の部分を示す正面図である。
【
図3】
図3は、
図1のズボンの前身頃の裏側を示し、見返し及び持ち出しの接合状態を示す図である。
【
図4】
図4は、従来技術に係るズボンの股上より上の部分を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、
図1~3を参照しつつ、本発明の一実施形態に係るボトムスとしてのズボン1について説明する。なお、以下では、ズボン1が
図1のように広げられた状態において、ズボン1の幅方向を左右方向と称し、前記左右方向に直交する方向を上下方向と称することがある。また、前記左右方向は、ズボン1を背面側から見たときの左右方向を意味するものとする。
【0019】
図1~3に示されるように、本実施形態のズボン1は、着用者の前側を覆う前身頃1Aと、着用者の後側を覆う後見頃1Bと、ズボン1の上端縁部を構成する帯状のウエスト部1Cと、前身頃1A及び後見頃1Bの接合部分である左側端部1L及び右側端部1Rとを備えている。
【0020】
前身頃1Aは、主たる生地で構成された前身頃本体10と、ウエスト部1Cの前側部分とによって形成されている。また、前身頃1Aは、ウエスト部1Cが各端部においてつながった状態を維持する係合部30と、前身頃本体10の開閉を可能にする前開き部40とを有する。
【0021】
後見頃1Bは、主たる生地で構成された後見頃本体と、ウエスト部1Cの後ろ側部分とによって形成されている。
【0022】
本実施形態の前身頃本体10は、着用者の左腹部から左脚を覆う左生地片11と、着用者の右腹部から右脚を覆う右生地片12とを含む。左生地片11と右生地片12とは、前開き部40を形成するように上側において分岐し、且つ、着用者の左脚及び右脚を別々に被覆するように下側において分岐するように互いに接合されている。
【0023】
ウエスト部1Cは、その左端部21と右端部22とが前開き部40の上方に配されるように、前身頃本体10の上端縁部及び前記後見頃本体の上端縁部に接合されている。また、ウエスト部1Cは、左端部21と右端部22とのつながった状態を維持する係合部30を有する。
【0024】
係合部30は、ウエスト部1Cの左端部21に設けられた左係合部31たるボタンホール31と、右端部22に設けられた右係合部32たるボタン32とを含む。ボタンホール31とボタン32とは、前記左右方向に沿った相対的な係合位置を調節可能に配置されている。
【0025】
本実施形態の係合部30は、ボタンホール31を1つ備えている。また、係合部30は、右係合部32として、前記左右方向に沿って並んでおり且つそれぞれがボタンホール31に係合可能な第1ボタン321と第2ボタン322とを備えている。また、第2ボタン322は、第1ボタン321よりも、ウエスト部1Cの右端部22における先端側に配されている。
【0026】
これによって、本実施形態の係合部30は、ボタンホール31及び第1ボタン321が係合した状態の第1係合状態と、ボタンホール31及び第2ボタン322が係合した状態の第2係合状態とを取り得るようになっている。言い換えれば、本実施形態の係合部30は、前記第1係合状態(
図1~2の係合状態)と、該第1係合状態と比較して着用者に対するウエスト部1Cによる締め付けを緩和し得る前記第2係合状態とを維持するように構成されている。なお、係合部30は、さらに、前記第2係合状態と比較して着用者に対するウエスト部1Cによる締め付けを更に緩和し得る1以上の係合状態(第3係合状態、第4係合状態・・・)を維持するように構成されていてもよい。
【0027】
なお、係合部30は、ボタンとボタンホールとの組み合わせによる構成に限定されず、この他、互いに係合可能なフックの組み合わせ等で構成されていてもよい。
【0028】
第1ボタン321と第2ボタン322との中心間距離は、20~50mmであることが好ましい。
【0029】
本実施形態の前開き部40は、ファスナ41によって開閉可能となっている。より具体的には、前開き部40は、左生地片11に設けられた見返し42と、右生地片12に設けられた持出し43と、見返し42及び持出し43を開閉可能にするようにこれらに接合されたファスナ41とを有する。
【0030】
ファスナ41は、閉状態での前記左右方向において、上止め411が、第1ボタン321の中心よりもズボン1の左側端部1L側に配されていることが好ましく、第1ボタン321の左端よりもズボン1の左側端部1L側に配されていることがより好ましい。本実施形態のファスナ41は、閉状態での前記左右方向において、上止め411が、第1ボタン321と第2ボタン322との間に配されている。これによって、ファスナ41の少なくとも上端部413が、見返し42に覆われ易くなり、その露出が抑制される。
【0031】
ファスナ41の下止め412は、前記左右方向において、第1ボタン321と第2ボタン322との間に配されていてもよく、第1ボタン321の左端よりもズボン1の右側端部1R側に配されていてもよい。本実施形態の下止め412は、前記左右方向において、第1ボタン321の中心よりもズボン1の右側端部1R側に配されている。また、下止め412は、前記左右方向において、上止め411よりもズボン1の右側端部1R側に配されている。
【0032】
本実施形態のファスナ41は、上止め411と下止め412とが上記のように配されることによって、下止め412から上止め411に進むにつれて、ズボン1の左側端部1Lに向かって傾斜するように配されている。言い換えれば、本実施形態のファスナ41は、下止め412を含む下端部414から上止め411を含む上端部413に向かうにつれて、見返し42の先端縁422からズボン1の左側端部1Lに向かって傾斜するように配されている。これによって、ファスナ41の少なくとも上端部413が、見返し42にさらに覆われ易くなり、その露出がさらに抑制される。また、ファスナ41が着用者の腹部中央部から反れるようにして配されることによって、ファスナ41による着用者の腹部における窮屈感を抑制することができる。
【0033】
ファスナ41は、直線状に傾斜していてもよく、曲線状に傾斜していてもよい。
【0034】
図3に示されるように、ファスナ41は、見返し42に接合された左ファスナ部41Lと、持出し43に接合された右ファスナ部41Rとを有する。左ファスナ部41L及び右ファスナ部41Rのそれぞれは、ファスナテープと、該ファスナテープに接合したファスナエレメントとによって構成されている。また、各ファスナエレメントは、スライダによって開閉可能となっている。
【0035】
ファスナ41は、ズボンの前開き部に一般的に用いられているファスナを使用することができる。なお、一般的なファスナの幅(係合状態のエレメントの幅)は、5mm程度である。
【0036】
図1及び3に示されるように、見返し42は、ファスナ41を基端としてファスナ41を覆う方向に延出する延出領域421を有する。また、見返し42は、延出方向の先端に形成された延出方向先端縁422を有する。
【0037】
延出領域421は、上端部の幅が下端部の幅よりも大きくなるように形成されていることが重要である。また、延出領域421は、下端部から上端部に向かうにつれて幅が拡幅する逆テーパー状に形成されていることが好ましい。これによって、ファスナ41の上端部413が少し開いて、左ファスナ部41Lと右ファスナ部41Rとがそれぞれの上端部において隙間を空けて分離した部分が生じても、この部分の露出が抑制され、着用者の見栄えを保つことが可能となり得る。
【0038】
延出領域421は、前記第1係合状態及び前記第2係合状態のそれぞれにおいて、ファスナ41の少なくとも上端部413を覆うように配されることが好ましく、ファスナ41の下端部414までを覆うように配されることがより好ましく、ファスナ41の全体を覆うように配されることがさらに好ましい。
【0039】
延出方向先端縁422は、前記第1係合状態において、前記上下方向に沿って配されることが好ましい。また、延出方向先端縁422は、前記第1係合状態及び前記第2係合状態の両方において、前記上下方向に沿って配されることがより好ましい。各係合状態において延出方向先端縁422が前記上下方向に沿うように配されることによって、着用者の見栄えを維持することができる。なお、「延出方向先端縁422が前記上下方向に沿って配されている」には、延出方向先端縁422が前記上下方向に平行する場合の他、延出方向先端縁422と前記上下方向とのなす角度が15°以内である場合を含むものとする。また、前記角度は、延出方向先端縁422の上端と下端とを結ぶ直線を描き、該直線の垂直方向に対する傾斜角度を測定することにより求めることができる。
【0040】
延出領域421の上端縁は、ウエスト部1Cの下端縁部に接合されている。延出領域421上端縁の幅は、20mm以上であることが好ましい。これによって、ファスナ41の露出をより一層抑制することができる。また、延出領域421の上端縁の幅は、70mm以下であることが好ましい。
【0041】
図2~3に示されるように、持出し43は、ファスナ41の閉状態において、ファスナ41を基端としてズボン1の左側端部1Lに向かって延出する延出領域431を有する。また、持出し43は、延出方向の先端に形成された延出方向先端縁432を有する。
【0042】
持出し43の延出領域431は、上端部の幅が下端部の幅よりも大きくなるように形成されていてもよく、上下方向にわたって幅が一定であってもよい。
【0043】
持出し43の延出方向先端縁432は、ファスナ41に並行するように、下端から上端にかけて、ズボン1の右側端部1Rから左側端部1Lに向かって傾斜するように配されている。
【0044】
上記した各生地どうしの接合は、糸による縫合であることが好ましい。
【0045】
なお、本発明に係るズボンは、上記実施形態の構成に限定されるものではない。また、本発明に係るズボンは、上記した作用効果により限定されるものでもない。本発明に係るズボンは、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0046】
例えば、上記実施形態では、ボトムスとしてズボン1を例示したが、これに限らず、スカート等のボトムスであってもよい。
【0047】
また、上記実施形態では、前身頃本体10と見返し42及び持出し43とがそれぞれ別の生地によって構成されているが、これに限定されず、前身頃本体10と見返し42及び持出し43とは、一枚の生地によって構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0048】
1:ボトムス(ズボン)、1A:前身頃、1B:後見頃、1C:ウエスト部、
1L:左側端部、1R:右側端部、
10: 前身頃本体、11:左生地片、12:右生地片、
21:左端部、22:右端部、
30:係合部、31:左係合部(ボタンホール)、
32:右係合部(ボタン)、
321:第1右係合部(第1ボタン)、322:第2右係合部(第2ボタン)
40:前開き部、
41:ファスナ、41L:左ファスナ部、41R:右ファスナ部、
411:上止め、412:下止め、413:上端部、414:下端部、
42:見返し、421:延出領域、422:延出先端縁、
43:持出し、431:延出領域、432:延出先端縁
【手続補正書】
【提出日】2021-07-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状であり各端部に設けられた係合部によって各端部のつながった状態が維持されるウエスト部と、ファスナを構成する一対のファスナ部の一方が接合された見返しを有し前記端部の下方に配された前開き部とを備え、
前記係合部は、第1係合状態と、該第1係合状態と比較して着用者に対する前記ウエスト部による締め付けを緩和し得る第2係合状態とを維持するように構成され、
前記見返しは、ファスナ部を基端として該ファスナ部を覆う方向に延出する延出領域を有し、該延出領域の上端部の幅が下端部の幅よりも大きくなるように形成されている(前記前開き部が有する持出しに複数のファスナ部が接合された態様を除く)、ボトムス。
【請求項2】
前記延出領域は、前記下端部から前記上端部に向かうにつれて幅が拡幅する逆テーパー状に形成されている、請求項1に記載のボトムス。
【請求項3】
前記ファスナは、下止めから上止めに向かうにつれて前記見返しの延出方向先端縁から前記ボトムスにおける前記見返し側の側端部に向かって傾斜している、請求項1又は2に記載のボトムス。
【請求項4】
前記第1係合状態では、前記見返しの延出方向先端縁が上下方向に沿って配される、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のボトムス。
【手続補正書】
【提出日】2022-04-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
帯状であり各端部に設けられた係合部によって各端部のつながった状態が維持されるウエスト部と、ファスナを構成する一対のファスナ部の一方が接合された見返しを有し前記端部の下方に配された前開き部とを備え、
前記係合部は、第1係合状態と、該第1係合状態と比較して着用者に対する前記ウエスト部による締め付けを緩和し得る第2係合状態とを維持するように構成され、
前記見返しは、ファスナ部を基端として該ファスナ部を覆う方向に延出する延出領域を有し、該延出領域が、前記第2係合状態において前記ファスナ部を覆うように上端部の幅が下端部の幅よりも大きくなるように形成されている(前記前開き部が有する持出しに複数のファスナ部が接合された態様を除く)、ボトムス。
【請求項2】
前記延出領域は、前記下端部から前記上端部に向かうにつれて幅が拡幅する逆テーパー状に形成されている、請求項1に記載のボトムス。
【請求項3】
前記ファスナは、下止めから上止めに向かうにつれて前記見返しの延出方向先端縁から前記ボトムスにおける前記見返し側の側端部に向かって傾斜している、請求項1又は2に記載のボトムス。
【請求項4】
前記第1係合状態では、前記見返しの延出方向先端縁が上下方向に沿って配される、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のボトムス。