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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022124973
(43)【公開日】2022-08-26
(54)【発明の名称】簡易ベッド体及び簡易ベッド
(51)【国際特許分類】
   A47C 19/00 20060101AFI20220819BHJP
【FI】
A47C19/00 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021022928
(22)【出願日】2021-02-16
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 公開日 令和2年5月16日 公開場所 国民民主党本部(東京都千代田区永田町1-11-1) 公開日 令和2年6月4日 公開場所 寺島実郎事務所(東京都千代田区九段北1-19-17 寺島文庫ビル)
(71)【出願人】
【識別番号】504257944
【氏名又は名称】梅花堂紙業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100130074
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 繁元
(72)【発明者】
【氏名】佐野 博政
(57)【要約】      (修正有)
【課題】保管時に広いスペースを必要とせず、組み立てが容易であると共に、耐久性に優れ、組み立て及び折り畳みを繰り返して使用することができるリターナブルな簡易ベッドを提供する。
【解決手段】簡易ベッドを構成する簡易ベッド体10の折り畳み時には、天板の天面1A、1Bが長手方向の中間位置で折り曲げられると共に、基台2a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、2hの対向する一方の2つの角部の角度(内角)が、略90度の状態から0度に近づくように変形し、対向する他方の2つの角部の角度(内角)が、略90度の状態から180度に近づくように変形して折り畳まれるようにした。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長方形状の側面を備えた複数の帯片と、
4側面が形成された四角筒形状の基台が複数個と、
折り曲げ可能な天面と、該天面の両端部が折り曲げられてなる側面とを備えた天板と、を有する折り畳み可能な簡易ベッド体において、
前記複数の帯片は、側面が対向するようにして、等間隔で平行に配置され、
隣り合う前記帯片の間に前記基台が配置されると共に、前記帯片の側面に前記基台の対向する側面が固定され、
複数の前記帯片の中の外側に位置する両帯片の側面に、前記天板の側面が各々固定されており、前記天板の天面の裏側に前記基台の一方の開口端縁が当接するものであり、前記基台の他方の開口端縁は、設置される床面に当接するものであって、
折り畳み時には、前記天板の天面が折り曲げられると共に、前記基台の対向する一方の2つの角部の角度が0度に近づくように変形し、対向する他方の2つの角部の角度が180度に近づくように変形して折り畳まれることを特徴とする折り畳み可能な簡易ベッド体。
【請求項2】
帯片の長手方向の端面と、基台の前記帯片に固定されていない2側面の中の1側面は、略同一平面上に位置していることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み可能な簡易ベッド体。
【請求項3】
天板の天面は、長手方向の中間位置が折り曲げ可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の折り畳み可能な簡易ベッド体。
【請求項4】
帯片と、基台と、天板は、段ボール板で形成されていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の折り畳み可能な簡易ベッド体。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の簡易ベッド体を少なくとも2個有していると共に、隣り合う前記簡易ベッド体の天板の側面同士を当接させてなることを特徴とする折り畳み可能な簡易ベッド。
【請求項6】
1個の簡易ベッド体は、使用者の頭部が位置する箇所に、平面視コ字状の遮蔽板が固定されていることを特徴とする請求項5に記載の折り畳み可能な簡易ベッド。
【請求項7】
長方形状に形成された長天板を、複数の簡易ベッド体の天板の天面を覆うように載置したことを特徴とする請求項5又は6に記載の折り畳み可能な簡易ベッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、災害時に避難所等で使用する簡易ベッド及び簡易ベッドを構成する簡易ベッド体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、使用する前は分解した複数のパーツで保管され、使用時には組み立てて使用する簡易ベッドが知られている(特許文献1)。
【0003】
特許文献1に記載の簡易ベッドは、中空構造をなすための立体加工が施されたコア材の表裏両面に平板状の外装材を積層してなる合成樹脂製の中空板材からなり、中空板材から切り出されて矩形状に切り揃えられた複数の横枠構成片と縦枠構成片とを、それぞれに形成されたスリットを咬み合わせて格子状に配置することによって組み立てられた基台の上に、中空板材を切り出してなる天板を載置しているものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2012-235819号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の簡易ベッドは、基台が格子状に形成されているので、耐久性においては優れているものの、組み立て時には横枠構成片と縦枠構成片に形成されている多数のスリットを咬み合わせる作業に時間を要するものであった。また、不使用時の保管は、通常、分解したパーツを箱等に収容して保管されるものであるが、縦枠構成片や天板が長尺であることから、広いスペースを必要とするものであり、再利用を前提としている簡易ベッドではなかった。
【0006】
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、保管時に広いスペースを必要とせず、組み立てが容易であると共に、耐久性に優れ、一回使用した後、廃棄するのではなく、組み立て及び折り畳みを繰り返して使用することができるリターナブルな簡易ベッドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記従来の課題を解決するために、請求項1の簡易ベッド体の発明は、長方形状の側面を備えた複数の帯片と、4側面が形成された四角筒形状の基台が複数個と、折り曲げ可能な天面と、該天面の両端部が折り曲げられてなる側面とを備えた天板と、を有する折り畳み可能な簡易ベッド体において、前記複数の帯片は、側面が対向するようにして、等間隔で平行に配置され、隣り合う前記帯片の間に前記基台が配置されると共に、前記帯片の側面に前記基台の対向する側面が固定され、複数の前記帯片の中の外側に位置する両帯片の側面に、前記天板の側面が各々固定されており、前記天板の天面の裏側に前記基台の一方の開口端縁が当接するものであり、前記基台の他方の開口端縁は、設置される床面に当接するものであって、折り畳み時には、前記天板の天面が折り曲げられると共に、前記基台の対向する一方の2つの角部の角度が0度に近づくように変形し、対向する他方の2つの角部の角度が180度に近づくように変形して折り畳まれることを特徴としている。
【0008】
請求項1の発明では、複数個の四角筒形状の基台が変形して折り畳まれることによって、四角筒形状の中空部の空間が無くなるので、コンパクトに折り畳むことができ、広いスペースが無くても保管することができる。また、組み立て時には、折り曲げられている天板の天面を広げる方向に押すだけで、複数個の基台が四角筒形状になるので、容易に組み立てることができる。また、基台の一方の開口端縁が天板の天面の裏側に当接することとなるので、使用者の荷重が加わった場合でも容易に変形することはなく、優れた耐久性を備えた簡易ベッド体とすることができる。また、一回使用した後、廃棄するのではなく、組み立て及び折り畳みを繰り返してリターナブルに使用することができるので、コストパフォーマンスに優れている。
【0009】
請求項2の簡易ベッド体の発明は、請求項1の発明において、帯片の長手方向の端面と、基台の前記帯片に固定されていない2側面の中の1側面は、略同一平面上に位置していることを特徴としている。したがって、帯片の長手方向の端面が基台の側面から突出していないので、簡易ベッド体を平面視した場合に、長方形状とすることができ、見栄えを良くすることができる。
【0010】
請求項3の簡易ベッド体の発明は、請求項1又は2の発明において、天板の天面は、長手方向の中間位置が折り曲げ可能であることを特徴としている。したがって、一層コンパクトに折り畳むことができる。
【0011】
請求項4の簡易ベッド体の発明は、請求項1~3のいずれかの発明において、帯片と、基台と、天板は、段ボール板で形成されていることを特徴としている。したがって、加工が容易で安価に製造することができると共に、耐久性を備えつつ、軽量であり、不要になった場合の処分も容易に行うことができる。
【0012】
請求項5の簡易ベッドの発明は、請求項1~4のいずれかの簡易ベッド体を少なくとも2個有していると共に、隣り合う前記簡易ベッド体の天板の側面同士を当接させてなることを特徴としている。したがって、簡易ベッド体を2個組み立てることにより、容易に簡易ベッドを組み立てることができると共に、コンパクトに折り畳むことができるので、広いスペースが無くても保管することができる。
【0013】
請求項6の簡易ベッドの発明は、請求項5の発明において、1個の簡易ベッド体は、使用者の頭部が位置する箇所に、平面視コ字状の遮蔽板が固定されていることを特徴としている。したがって、使用者の睡眠時に、上部以外の方向から使用者の顔に光が当たるのを防ぐことができる。
【0014】
請求項7の簡易ベッドの発明は、請求項5又は6の発明において、長方形状に形成された長天板を、複数の簡易ベッド体の天板の天面を覆うように載置したことを特徴としている。したがって、使用者の体の一部が、隣り合う簡易ベッド体の側面の当接している部分に当たって隙間ができるのを防ぐことができる。
【発明の効果】
【0015】
請求項1の簡易ベッド体の発明は、コンパクトに折り畳むことができ、広いスペースが無くても保管することができる。また、容易に組み立てることができる。また、請求項2の発明は、見栄えを良くすることができる。また、請求項3の発明は、一層コンパクトに折り畳むことができる。さらに、請求項4の発明は、加工が容易で安価に製造することができると共に、耐久性を備えつつ、軽量であり、不要になった場合の処分も容易に行うことができる。
【0016】
請求項5の簡易ベッドの発明は、容易に簡易ベッドを組み立てることができると共に、コンパクトに折り畳むことができるので、広いスペースが無くても保管することができる。また、請求項6の発明は、使用者の睡眠時に、上部以外の方向から使用者の顔に光が当たるのを防ぐことができる。さらに、請求項7の発明は、使用者の体の一部が、隣り合う簡易ベッド体の側面の当接している部分に当たって隙間ができるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明に係る簡易ベッドの斜視図
図2】本発明に係る簡易ベッドの平面図
図3】本発明に係る簡易ベッドの正面図
図4】本発明に係る簡易ベッドの底面図
図5図4の一部拡大図
図6】本発明に係る簡易ベッド体を折り畳む途中の状態を示す底面図
図7】本発明に係る簡易ベッド体を折り畳む途中の状態を示す斜視図
図8】本発明に係る簡易ベッド体を折り畳んだ状態を示す斜視図
図9】本発明に係る簡易ベッドの他の実施形態を示す斜視図
図10】本発明に係る簡易ベッドの他の実施形態を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。図1は、本発明に係る簡易ベッドの斜視図であり、図2は、平面図である。また、図3は、本発明に係る簡易ベッドの正面図であり、図4は、底面図、図5は、図4の一部拡大図である。また、図6は、本発明に係る簡易ベッド体を折り畳む途中の状態を示す底面図であり、図7は、同斜視図である。また、図8は、本発明に係る簡易ベッド体を折り畳んだ状態を示す斜視図である。これらの図を用いて本発明に係る簡易ベッドの詳細について以下に説明する。
【0019】
本発明に係る簡易ベッド20は、簡易ベッド体10を2個有していると共に、隣り合う簡易ベッド体10、10の天板の側面1C、1D同士を当接させて形成されている。尚、簡易ベッド体10の個数は、2個以上であればよく、本発明に含まれる。また、簡易ベッド20の基台の側面2a、2b、2c、2d側に当接させるように簡易ベッド体10をさらに2個配置すれば、大型の簡易ベッドを形成することができ、これも本発明に含まれる。
【0020】
簡易ベッド体10は、長方形状の側面を備えた5個の帯片3a、3b、3c、3d、3eと、4側面が形成された四角筒形状の8個の基台2a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、2hと、長手方向の中間位置1aで折り曲げ可能な天面1A、1Bと、天面の両端部1b、1cが略90度に折り曲げられてなる側面1D、1Cを備えた天板と、を有している。
【0021】
帯片3a、3b、3c、3d、3eは、側面が対向するようにして、等間隔で平行に配置されている。また、隣り合う帯片3a、3bの間に基台2aが配置されると共に、帯片3a、3bの側面に基台2aの対向する側面が固定されている。
【0022】
そして、複数の帯片3a、3b、3c、3d、3eの中の外側に位置する両帯片3a、3eの側面に、天板の側面1D、1Cが各々、接着剤で固定されており、天板の天面1A、1Bの裏側に基台2a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、2hの一方の開口端縁が当接するものであり、基台の他方の開口端縁は、設置される床面に当接するものである。
【0023】
基台2a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、2hは、略同寸法の長方形状の段ボール板を使用しており、長方形状の段ボール板を四角筒形状に折り曲げて形成されている。また、帯片3a、3b、3c、3d、3eは、略同寸法の長方形状の段ボール板を使用している。そして、基台の幅方向の長さと、帯片の幅方向の長さは同じであり、帯片の側面に接する基台の側面全体が接着剤で貼り付けられて固定されている。尚、基台2a、2b、2c、2e、2f、2gの符号12は、長方形状の段ボール板を四角筒形状に折り曲げた両端部を示しており、端部同士を当接させてもよいが、端部同士を当接させないで隙間を有する状態で、帯片に当接する面を接着剤で固定してもよく、これも本発明に含まれる。
【0024】
また、基台2a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、2hと、帯片3a、3b、3c、3d、3eの床面に当接する側の端面は、略同一平面となるように形成されており、基台2a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、2hと、帯片3a、3b、3c、3d、3eの床面とは反対側の端面も略同一平面となるように形成されている。
【0025】
また、天面1A、1Bと、側面1D、1Cとで形成されている天板は、長方形状の段ボール板を使用しており、側面1D、1Cは、帯片3a、3b、3c、3d、3eと略同寸法の長方形状に形成されている。そして、天板の側面1D、1Cが各々、帯片3a、3eの外側の側面全体に、接着剤で固定されている。
【0026】
また、帯片3a、3b、3c、3d、3eの長手方向の端面と、基台2a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、2hの帯片に固定されていない2側面の中の1側面は、略同一平面上に位置するようにしている。これにより、帯片の長手方向の端面が基台の側面から突出していないので、簡易ベッド体10を平面視した場合に、長方形状とすることができ、見栄えを良くすることができる。尚、図5に示すように、天板と基台には、波状に形成されている1枚の中芯と2枚のライナーを用いて形成される単層段ボールを使用した例を示しているが、2枚以上の中芯と、3枚以上のライナーを用いて形成される多層段ボールを使用することも可能であり、その場合には、さらに耐久性を高めることができる。また、天板と基台の各々の折り曲げ箇所にあらかじめ浅い切れ目(リード罫)を形成して折り曲げ易くしておけば、組み立て時及び折り畳み時の作業を一層容易に行うことができる。また、組み立て及び折り畳みを繰り返して使用することができるので、コストパフォーマンスに優れたリターナブルな簡易ベッド体及び簡易ベッドとすることができる。
【0027】
そして、図6図8に示すように、簡易ベッド体10の折り畳み時には、天板の天面1A、1Bが長手方向の中間位置1aで折り曲げられると共に、基台2a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、2hの対向する一方の2つの角部の角度(内角)が、略90度の状態から0度に近づくように変形し、対向する他方の2つの角部の角度(内角)が、略90度の状態から180度に近づくように変形して折り畳まれることとなる。
【0028】
また、簡易ベッド体10の折り畳み時に帯片3a、3b、3c、3d、3eは、図6に示すように、簡易ベッド体10を底面側から視た場合には、簡易ベッド体10の長手方向の略中間部に位置する帯片3cと、天板の側面1D、1Cに各々固定されている帯片3aと帯片3eは、図面上、上下方向の位置は変わらず、帯片3aと帯片3eが帯片3cに近づくように移動する。また、帯片3bと帯片3dは、図面上、上方向に移動すると共に、帯片3cに近づくように移動する。
【0029】
上述のように、四角筒形状の基台2a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、2hが変形して折り畳まれることによって、四角筒形状の中空部の空間が無くなるので、コンパクトに折り畳むことができ、簡易ベッド20は、広いスペースが無くても保管することができる。また、組み立て時には、折り曲げられている天板の天面1A、1Bを広げる方向に、長手方向の中間位置1aを押すだけで、基台2a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、2hが四角筒形状になるので、容易に組み立てることができる。また、使用時には、基台2a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、2hの一方の開口端縁が天板の天面1A、1Bの裏側に当接することとなるので、使用者の荷重が加わった場合でも容易に変形することはなく、優れた耐久性を備えた簡易ベッド体及び簡易ベッドとすることができる。
【0030】
図9及び図10は、本発明に係る簡易ベッドの他の実施形態を示す斜視図である。これらの図に示す簡易ベッド30は、天板4Aと、天板4Aの両端部が略90度に折り曲げられてなる側板4B、4Cを備えたと平面視コ字状の遮蔽板が固定されている。遮蔽板は長方形状の段ボール板を折り曲げてなるものであり、簡易ベッド30の側面2箇所に固定されている面ファスナー5Bと、遮蔽板の側板4B、4Cの対応する位置に固定されている面ファスナー5Aとが結合することによって着脱自在に固定されている。これにより、使用者の睡眠時に、上部以外の方向から使用者の顔に光が当たるのを防ぐことができる。
【0031】
また、図10に示すように、簡易ベッド30は、長方形状に形成された長天板6が、複数の簡易ベッド体の天板の天面を覆うように載置されている。これにより、使用者の体の一部が、隣り合う簡易ベッド体の側面の当接している部分に当たって隙間ができるのを防ぐことができる。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明に係る簡易ベッド体及び簡易ベッドは、主に災害時に避難所等で組み立てられて使用される簡易なベッドとして利用される。
【符号の説明】
【0033】
1a 長手方向の中間位置
1b、1c 天面の端部
1A、1B 天板の天面
1C、1D 天板の側面
2a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、2h 基台
3a、3b、3c、3d、3e 帯片
4A 遮蔽板の天板
4B、4C 遮蔽板の側板
10 簡易ベッド体
12 基台の両端部
20、30 簡易ベッド
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10