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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022125645
(43)【公開日】2022-08-29
(54)【発明の名称】情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220822BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021023349
(22)【出願日】2021-02-17
(71)【出願人】
【識別番号】517387236
【氏名又は名称】株式会社キネカ
(74)【代理人】
【識別番号】100181250
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 信介
(72)【発明者】
【氏名】平塚 満
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC12
(57)【要約】
【課題】サービス提供者が提供するサービスのみでなく、サービスを受ける側の要求にも対応できる情報処理システムを提供する。
【解決手段】サービス情報提供部10から利用者端末20に第1サービス情報が提供され、利用者がそのサービスを利用する旨を利用者端末20から送信すると、サービス情報提供部10では、マッチングが行われる。そして、利用者端末20に、第1サービスを利用できる旨の第1提供決定情報が送信され、利用者が第1サービスを利用できるようになる。また、利用者が第1サービスの提供の開始後、利用者自身が利用したいサービスを第2利用情報としてサービス情報提供部10へ送信することができる。この場合、サービス情報提供部10では、第1サービス情報と第2利用者情報の内容をマッチングさせ、そのサービスを提供可能であれば、利用者端末20へ当該サービスを利用可能である旨の第2提供決定情報が送信される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
提供する第1サービス情報を格納し、該格納した第1サービス情報を、ネットワークを介して提供するサービス情報提供部と、
前記サービス情報提供部から前記ネットワークを介して提供される前記第1サービス情報を受信して利用者に提示するとともに、前記利用者が前記第1サービス情報に基づく第1サービスを利用するか否かを含む第1利用情報を前記サービス情報提供部に送信する利用者端末と、
を備え、
前記サービス情報提供部は、
前記提供した前記第1サービス情報を受信した前記利用者端末から、前記第1サービスを利用する旨の第1利用情報を受信し、受信した前記第1利用情報から所定の第1条件に基づいて前記第1サービスを提供するか否かを決定し、前記第1サービスを提供すると決定した場合、第1提供決定情報として、前記第1利用情報を受信した前記利用者端末に送信し、
前記利用者端末から第2サービス情報を受信した場合、受信した前記第2利用情報から所定の第2条件に基づいて前記第2サービス情報に基づく第2サービスを提供するか否かを決定し、前記第2サービスを提供すると決定した場合、第2提供決定情報として、前記第2サービス情報を受信した前記利用者端末に送信し、
前記利用者端末は、
前記サービス情報提供部から提供された前記第1サービスを利用する旨が、前記利用者から入力されると、該入力された利用する旨の第1利用情報を前記サービス情報提供部へ送信し、
前記サービス情報提供部から前記第1提供決定情報を入力した場合、その旨を前記利用者に提示し、
前記第1サービスの提供の開始後、該提供された前記第1サービスの第1サービス情報とは異なるサービス内容と該サービスを利用する旨の第2利用情報を含む情報を第2サービス情報として前記サービス情報提供部へ送信し、
前記サービス情報提供部から前記第2提供決定情報を入力した場合、その旨を前記利用者に提示し、
前記サービス情報提供部から提供された前記第2サービスを利用する旨が前記利用者から入力された場合、該入力された利用する旨の第2利用情報を、前記ネットワークを介して前記サービス情報提供部へ送信する
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記第1サービス情報は、少なくとも提供するサービスの内容、利用可能時間、利用料金を含み、
前記第2サービス情報は、少なくとも前記第1サービスとして提供されるサービスの内容の変更点、利用したい時間、利用料金を含んでいることを特徴とする情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、特に、サービス提供者側と利用者側の間の双方のニーズのマッチングを行うことが可能な情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、サービスの利用者が所持するサービス利用者端末と、そのサービス利用者端末と通信可能なサーバ装置と、を備える情報処理システムがある。この情報処理システムでは、サービス利用者端末は、サービス利用者の操作によって接客時間を計測する計測手段と、計測した接客時間をサーバ装置に送信する利用者側送信手段とを備えている。また、サーバ装置は、サービス利用者端末から受信した接客時間に応じて、サービス提供に関する費用を算出する算出手段を備えている。これにより、サービス利用者が利用したサービスの時間に応じた費用が適切に算出されるため、サービスを利用する側も安心してサービスの提供を受けることができる(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-086938号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、上記従来の情報処理システムでは、サービス提供者側が予め用意したメニューに対してサービス利用者側のニーズのマッチングを行った後に、サービス利用者側が選択したサービスの種類や利用時間の長短に応じて費用を算出してだけであり、サービス提者側から提供されたサービスの質に、サービスの利用者側が満足しなかった場合などサービス提供の開始後のニーズの不一致に対応ができないという課題があった。
【0005】
本発明は、こうした課題に鑑みなされたもので、サービス提供者が提供するサービスのみでなく、サービスを受ける側の要求にも対応できる情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。なお、本欄における括弧内の参照符号や補足説明等は、本発明の理解を助けるために、後述する実施形態との対応関係を示したものであって、本発明を何ら限定するものではない。
【0007】
[適用例1]
適用例1に記載の発明は、
提供する第1サービス情報を格納し、該格納した第1サービス情報を、ネットワーク(5)を介して提供するサービス情報提供部(10)と、
前記サービス情報提供部(10)から前記ネットワーク(5)を介して提供される前記第1サービス情報を受信して利用者に提示するとともに、前記利用者が前記第1サービス情報に基づく第1サービスを利用するか否かを含む第1利用情報を前記サービス情報提供部(10)に送信する利用者端末(20)と、
を備え、
前記サービス情報提供部(10)は、
前記提供した前記第1サービス情報を受信した前記利用者端末(20)から、前記第1サービスを利用する旨の第1利用情報を受信し、受信した前記第1利用情報から所定の第1条件に基づいて前記第1サービスを提供するか否かを決定し、前記第1サービスを提供すると決定した場合、第1提供決定情報として、前記第1利用情報を受信した前記利用者端末(20)に送信し、
前記利用者端末(20)から第2サービス情報を受信した場合、受信した前記第2利用情報から所定の第2条件に基づいて前記第2サービスを提供するか否かを決定し、前記第2サービスを提供すると決定した場合、第2提供決定情報として、前記第2サービス情報を受信した前記利用者端末(20)に送信し、
前記利用者端末(20)は、
前記サービス情報提供部(10)から提供された前記第1サービスを利用する旨が、前記利用者から入力されると、該入力された利用する旨の第1利用情報を前記サービス情報提供部(10)へ送信し、
前記サービス情報提供部(10)から前記第1提供決定情報を入力した場合、その旨を前記利用者に提示し、
前記第1サービスの提供の開始後、該提供された前記第1サービスの第1サービス情報とは異なるサービス内容と該サービスを利用する旨の第2利用情報を含む情報を第2サービス情報として前記サービス情報提供部(10)へ送信し、
前記サービス情報提供部(10)から前記第2提供決定情報を入力した場合、その旨を前記利用者に提示し、
前記サービス情報提供部(10)から提供された前記第2サービス情報に基づく第2サービスを利用する旨が前記利用者から入力された場合、該入力された利用する旨の第2利用情報を、前記ネットワーク(5)を介して前記サービス情報提供部(10)へ送信する
ことを要旨とする情報処理システム(1)である。
【0008】
このような情報処理システム(1)では、サービス情報提供部(10)から利用者端末(20)に第1サービス情報が提供され、利用者が第1サービスに基づく第1サービスを利用する旨を利用者端末(20)からサービス情報提供部(10)へ送信すると、サービス情報提供部(10)では、いわゆるマッチングが行われ、第1サービスの提供を受けたい利用者の所持する利用者端末(20)に、第1サービスを利用できる旨の第1提供決定情報が送信される。
【0009】
そして、利用者端末(20)では、第1サービスを利用できる旨を利用者に提示し、実際に利用者が第1サービスを利用できるようになる。
ところが、例えば、利用者が第1サービスの提供の開始後、何らかの不都合やサービス内容に対する不満があった場合、利用者自身が利用したいサービス(第1サービスとは異なるサービス)を第2利用情報としてサービス情報提供部(10)へ送信することができる。
【0010】
また、サービス情報提供部(10)では、第1サービス情報と第2利用者情報の内容をマッチングさせ、そのサービスを提供可能であれば、利用者端末(20)へ当該サービスを利用可能である旨の第2提供決定情報が送信される。
【0011】
さらに、利用者端末(20)では、第2サービスの提供を受けることが可能であることが利用者に提示される。
このように、本情報処理システム(1)では、サービス提供側が提示するサービスのみでなく、サービスを受ける側の要求にも対応できる情報処理システム(1)となる。
【0012】
[適用例2]
適用例2に記載の情報処理システム(1)は、適用例1に記載の情報処理システム(1)において、
前記第1サービス情報は、少なくとも提供するサービスの内容、利用可能時間、利用料金を含み、
前記第2サービス情報は、少なくとも前記第1サービスとして提供されるサービスの内容の変更点、利用したい時間、利用料金を含んでいることを要旨とする。
【0013】
このような情報処理システムでは、サービス情報提供部(10)及び利用者端末(20)から送信されるサービス情報が人員派遣に適した内容とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】情報処理システムの機能的な概略の構成を示すシステム構成図である。
図2】第1サービス情報の内容を示す図である。
図3】サービス情報提供処理の概略の処理の流れを示すフローチャートである。
図4】利用者端末処理の概略の処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明が適用された実施形態について適宜図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
【0016】
[情報処理システムの構成]
図1に基づき、情報処理システム1の構成について説明する。図1は、情報処理システム1の機能的な概略の構成を示すシステム構成図である。
【0017】
図1に示すように、情報処理システム1は、サービス情報提供部10と複数の利用者端末20とを備え、サービス情報提供部10とそれぞれの利用者端末20とは、有線又は無線のネットワーク5を介して接続されている。
【0018】
サービス情報提供部10は、いわゆるサーバ装置であり、演算処理装置11、ディスプレイ12、キーボード13、マウス14、外部記憶装置15及びネットワーク接続部16を備えている。また、演算処理装置11は、図示しないCPU、ROM、RAM、I/O及び記憶装置を備えている。
【0019】
サービス提供装置10は、第1サービス情報を格納し、格納した第1サービス情報を、ネットワーク5を介して提供する装置である。
サービス提供装置10の外部記憶装置15には、予め第1サービス情報が格納されている。第1サービス情報は、図2に示すように、サービスの内容、利用可能時間及び利用料金が含まれており、第1サービス情報を、ネットワーク5を介して送信する際には、ネットワーク5上の識別情報が含まれる。
【0020】
サービスの内容とは、派遣可能な人員、派遣可能な人員毎のランクなどである。利用可能時間とは、派遣可能な人員毎の1日の内での派遣可能な時間帯であり、利用料金とは、派遣可能人員毎のランクに応じた時間単位の料金をいう。
【0021】
利用者端末20は、サービスの提供を受ける利用者が所持する端末装置であり、パーソナルコンピュータやスマートフォン、タブレットなどの情報端末である。
利用者端末20は、サービス情報提供部10からネットワーク5を介して提供される第1サービス情報を受信して利用者に提示するとともに、利用者が第1サービス情報に基づく第1サービスを利用するか否かを含む第1利用情報をサービス情報提供部10に送信する端末装置である。
【0022】
ここで、第1利用者情報とは、提示された第1サービス情報から利用者が利用すると判断した場合の「利用する旨の回答」、「利用する人員名」、「利用する時間」及び「利用者端末のネットワーク5上の識別情報」である。
【0023】
ネットワーク5は、インターネットであるが、物理的なネットワーク回線としては、居有線のインターネット回線や無線のWi-Fiなどを併用したものである。
[情報処理システムでの処理]
(サービス情報提供部での処理)
図3に基づき、サービス情報提供部で実行されるサービス情報提供処理について説明する。図3は、サービス情報提供処理の概略の処理の流れを示すフローチャートである。
【0024】
サービス情報提供処理は、プログラムとして演算処理装置11の記憶部に格納され、システム管理者などによる起動操作によって起動され、CPUにおいて実行される。
図2に示すように、サービス情報提供処理では、S100においてCPUが外部記憶装置15から第1サービス情報を取得する。
【0025】
続くS105では、S100において取得した第1サービス情報を、ネットワーク5経由で出力する。
続くS110では、ネットワーク5経由で複数の利用者端末20から第1利用情報を取得するとともに、各利用者端末20から第1利用情報を取得した時刻を取得しておく。
【0026】
続くS115では、S110において、第1利用情報が取得できたか否かを判定する。そして、第1利用情報が取得できたと判定した場合(S115:Yes)、処理をS120へ移行し、取得できなかったと判定した場合(S115:No)、処理をS140へ移行する。
【0027】
続くS120では、S110において取得した第1利用情報から第1利用情報が第1条件を満たしているか否かを判定する。そして、第1条件を満たしていると判定した場合(S120:Yes)、処理をS125へ移行し、第1条件を満たしていないと判定した場合(S120:No)、処理をS130へ移行する。ここで、第1条件とは、派遣可能な人員毎に最も早く利用する旨の応答をしたことである。
【0028】
S125では、第1条件を満たしている第1利用情報を送信してきた利用者端末20のネットワーク5上の識別情報を第1提供決定情報に付加して送信することにより、第1条件を満たした利用者端末20へ第1提供決定情報を送信する。
【0029】
S130では、第1利用情報を送信してきた利用者端末20のネットワーク5上の識別情報を「サービス提供が不可である旨の情報」に付加して送信することにより、利用者端末20に「サービス提供が不可である旨の情報」を送信した後、処理をS100へ戻す。
【0030】
S135では、第1サービス情報から、S125において利用者端末20へ送信したサービス情報を削除したものを新たな第1サービス情報として外部記憶装置15に格納する。
続くS140では、ネットワーク5経由で複数の利用者端末20から第2利用情報を取得する。第2利用情報とは、利用者端末20を所持している利用者が第1サービス情報に基づくサービスの提供の開始後に、そのサービス内容に不満があるなどの理由により、第1サービス情報とは異なる内容のサービスとそのサービスを利用する旨の情報及び利用者端末20のネットワーク5上の識別情報である。
【0031】
ここで、第2利用情報における「第1サービス情報とは異なる内容のサービス」とは、第1サービスと同じ項目ではあるが、派遣可能な人員の数、人員のランク、利用可能時間が異なり、利用料金も希望の料金となっている。
【0032】
続くS145では、S140において取得した第2利用情報の内容と第1サービス情報の内容とを項目別に比較し、第2利用情報の項目がすべて第1サービス情報を満たすか否かを判定する。そして、満たす場合(S145:Yes)、処理をS150へ移行し、満たさない場合(S145:No)、処理をS155へ移行する。
【0033】
S150では、第2利用情報を送信してきた利用者端末20のネットワーク5上の識別情報を第2提供決定情報に付加して送信することにより、利用者端末20へ第2提供決定情報を送信する。
【0034】
S155では、第2利用情報を送信してきた利用者端末20のネットワーク5上の識別情報を「サービス提供が不可である旨の情報」に付加して送信することにより、利用者端末20に「サービス提供が不可である旨の情報」を送信した後、処理をS100へ戻す。
【0035】
S160では、第1サービス情報から、S150において利用者端末20へ送信したサービス情報を削除したものを新たな第1サービス情報として外部記憶装置15に格納した後、処理をS100へ戻し、サービス情報提供処理を繰り返す。
【0036】
(利用者端末処理)
次に、図4に基づき、利用者端末で実行される利用者端末処理について説明する。図4は、利用者端末処理の概略の処理の流れを示すフローチャートである。
【0037】
利用者端末処理は、アプリケーションとして利用者端末20に格納され、利用者などによる起動操作によって起動され、図示しないCPUにおいて実行される。
図4に示すように、利用者端末処理では、S200においてCPUがネットワーク5を介してサービス情報提供部10から第1サービス情報を取得する。
【0038】
続くS205では、S200において第1サービス情報が取得できたか否かを判定し、第1サービス情報が取得できたと判定した場合(S205:Yes)、処理をS210へ移行し、取得できなかったと判定した場合(S205:No)、処理をS200へ戻し、利用者端末処理を繰り返す。
【0039】
続くS210では、S200において取得した第1サービス情報から、提供されるサービス(第1サービス)の内容、つまり、サービスの内容、利用可能時間及び利用料金を表示部で表示させる。
【0040】
続くS215では、S210において表示させたサービスの内容などに対する利用者の入力を取得する。例えば、利用者が、利用可能時間及び利用料金が要求を満たしているサービスの内容をタップなどして選択すると、その結果を第1利用情報として入力する。
【0041】
続くS220では、S215において入力した第1利用情報を利用者端末20の識別情報とともに送信する。
続くS225では、サービス情報提供部10から第1提供決定情報を取得する。
【0042】
続くS230では、S225において第1提供決定情報が取得できたか否かを判定し、第1提供決定情報が取得できたと判定した場合(S230:Yes)、処理をS235へ移行し、取得できなかったと判定した場合(S230:No)、処理をS240へ移行する。
【0043】
S235では、S215において選択したサービスが利用可能である旨の表示を利用者端末20の表示部に表示させる。
続くS240では、利用者からS235において表示させたサービスについて第2利用情報を送信するか否かを表示部に表示させるとともに、利用者からの、送信するか否かの入力を取得する。
【0044】
続くS245では、S240において取得した入力が第2利用情報を送信するか否かの判定を行い、第2利用情報を送信すると判定された場合(S245:Yes)、処理をS250へ移行し、送信しないと判定された場合(S245:No)、処理をS200へ戻し、利用者端末処理を繰り返す。
【0045】
S250では、第2利用情報(利用者端末の識別情報を含む)をネットワーク5経由でサービス情報提供部10へ送信する。
続くS255では、サービス情報提供部10から第2提供決定情報を取得する。
【0046】
続くS260では、S255において第2提供決定情報が取得できたか否かを判定し、第2提供決定情報が取得できたと判定した場合(S260:Yes)、処理をS265へ移行し、取得できなかったと判定した場合(S260:No)、処理をS200へ戻し、利用者端末処理を繰り返す。
【0047】
S265では、S255において取得した第2提供決定情報のサービス(第2サービス)の内容が利用可能である旨の表示を利用者端末20の表示部に表示させる。
続くS270では、S265において表示させた第2サービスを利用する旨の利用者からの入力を取得する。
【0048】
続くS275では、S270において入力した第2サービスを利用する旨の第2利用情報を利用者端末20の識別情報とともに送信した後、処理をS200へ戻し、利用者端末処理を繰り返す。
【0049】
(情報処理端末の特徴)
以上の情報処理システム1では、サービス提供側が提示するサービスのみでなく、サービスを受ける側の要求にも対応できる情報処理システム1とすることができる。
【0050】
つまり、サービス情報提供部10から利用者端末20に第1サービス情報が提供され、利用者が第1サービスに基づく第1サービスを利用する旨の第1利用者情報を利用者端末20からサービス情報提供部10へ送信すると、サービス情報提供部10では、第1サービス情報と第1利用者情報とのマッチングが行われ、提供可能である場合、第1サービスの提供を受けたい利用者の所持する利用者端末20に、第1サービスを利用できる旨の第1提供決定情報が送信される。
【0051】
利用者端末20では、第1サービスを利用できる旨を利用者に提示し、実際に利用者が第1サービスを利用できるようになる。
ここで、利用者が第1サービスの提供の開始後、何らかの不都合やサービス内容に対する不満があった場合、利用者自身が利用したいサービス(第1サービスとは異なるサービス)を第2利用情報としてサービス情報提供部10へ送信することができる。
【0052】
すると、サービス情報提供部10では、第1サービス情報と第2利用者情報の内容をマッチングさせ、そのサービスを提供可能であれば、利用者端末20へ当該サービスを利用可能である旨の第2提供決定情報が送信される。さらに、利用者端末20では、第2サービスの提供を受けることが可能であることが利用者に提示される。
【0053】
このように、利用者はサービスの提供の開始後、異なる内容のサービスの提供を要求し、そのサービスの提供を受けることが可能となる。
また、情報処理システム1では、第1サービス情報は、少なくとも提供するサービスの内容、利用可能時間、利用料金を含み、第2サービス情報は、少なくとも第1サービスとして提供されるサービスの内容の変更点、利用したい時間、利用料金を含んでいる。したがって、人員派遣に適した情報処理システム1とすることができる。
【0054】
[その他の実施形態]
(1)上記実施形態では、利用者端末20として携帯端末を使用したが、専用端末を用いて、情報処理システム1を、専用端末を有する利用者のみが利用できるように限定するようにしてもよい。
【0055】
(2)上記実施形態では、人員Aなどの人員や利用者を氏名などで特定していたが、個人情報に配慮し、ニックネームやIDで特定するようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、第1サービス情報において利用時間を1日のうちの時間帯としていたが、複数の日にちの時間帯を登録するようにし、日にちを指定できるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0056】
1… 情報処理システム 5…ネットワーク(インターネット) 10… サービス情報提供部 11…演算処理装置 12… ディスプレイ 13… キーボード 14… マウス 15… 外部記憶装置 16… ネットワーク接続部 20… 利用者端末。
図1
図2
図3
図4