(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022125977
(43)【公開日】2022-08-29
(54)【発明の名称】アタッチメント、及び吐出部材付き液体紙容器
(51)【国際特許分類】
B65D 47/34 20060101AFI20220822BHJP
【FI】
B65D47/34 200
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022018589
(22)【出願日】2022-02-09
(31)【優先権主張番号】P 2021023511
(32)【優先日】2021-02-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】596013763
【氏名又は名称】株式会社アスカクリエート
(74)【代理人】
【識別番号】100180644
【弁理士】
【氏名又は名称】▲崎▼山 博教
(72)【発明者】
【氏名】橋本 隆
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA05
3E084AA14
3E084AA34
3E084AB01
3E084BA01
3E084CA03
3E084CB02
3E084CC03
3E084DA03
3E084DC07
3E084EC03
3E084GA01
3E084GB01
3E084KA20
3E084LD02
3E084LD22
(57)【要約】 (修正有)
【課題】容器本体が変形することを抑制するとともに、低コストで製造することが可能なアタッチメント及び吐出部材付き液体紙容器を提供する。
【解決手段】アタッチメント130は、液体が収容される紙容器により構成され、収容された液体を注出する注出口125が設けられた注出面121、及び注出面121に対して交差するように立設された立設面122を有する箱状の容器本体120に対し、液体を吐出させる吐出部材140を取り付けるためのものである。アタッチメント130は、容器本体120に対し、注出面121を覆うように容器本体カバー部150を取り付けた状態において、注出口125に対して吐出部材140を接続することにより、注出面カバー部151の少なくとも一部が、容器本体120に対して当接しつつ、吐出部材140と注出面121との間に容器本体カバー部150が挟持される。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体が収容される紙容器により構成され、収容された前記液体を注出する注出口が設けられた注出面、及び前記注出面に対して交差するように立設された立設面を有する箱状の容器本体に対し、前記液体を吐出させる吐出部材を取り付けるためのアタッチメントであって、
前記容器本体をカバーするように取り付けられる容器本体カバー部を有し、
前記容器本体カバー部が、
前記容器本体を構成する前記注出面を覆うように配される注出面カバー部と、
前記注出面に設けられた注出口が挿通される挿通部と、を有するものであり、
前記容器本体に対し、前記注出面を覆うように前記容器本体カバー部を取り付けた状態において、前記注出口に対して前記吐出部材を接続することにより、前記注出面カバー部の少なくとも一部が、前記容器本体に対して当接しつつ、前記吐出部材と前記注出面との間に前記容器本体カバー部が挟持されること、を特徴とするアタッチメント。
【請求項2】
液体が収容される紙容器により構成され、収容された前記液体を注出する注出口が設けられた注出面、及び前記注出面に対して交差するように立設された立設面を有する箱状の容器本体に対し、前記液体を吐出させる吐出部材を取り付けるためのアタッチメントであって、
前記容器本体をカバーするように取り付けられる容器本体カバー部と、
前記注出口と前記吐出部材とを連結する連結部と、を有し、
前記容器本体カバー部が、
前記容器本体を構成する前記注出面を覆うように配される注出面カバー部と、
前記連結部が挿通される挿通部と、を有するものであり、
前記連結部が、
軸線方向一端側において前記注出口に対して接続される注出口接続部と、
軸線方向他端側において前記吐出部材に対して接続される吐出部材接続部と、
を有し、
前記容器本体に対し、前記注出面を覆うように前記容器本体カバー部を取り付けることにより、前記注出面カバー部の少なくとも一部が、前記容器本体に対して当接すること、を特徴とするアタッチメント。
【請求項3】
前記注出面カバー部が、
前記容器本体において前記注出面及び前記立設面によって構成される複数の容器側角部に対応して設けられた複数のカバー側角部を有するものであり、
前記容器本体に対し、前記注出面を覆うように前記容器本体カバー部を取り付けることにより、少なくとも前記カバー側角部が前記容器側角部に対して当接すること、を特徴とする請求項1または2に記載のアタッチメント。
【請求項4】
前記注出面カバー部が、
前記容器本体において前記注出面に沿うように拡がる底面を有するものであり、
前記容器本体に対し、前記注出面を覆うように前記容器本体カバー部を取り付けることにより、少なくとも前記カバー部底面が前記注出面に当接すること、を特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のアタッチメント。
【請求項5】
前記連結部の前記注出口接続部には、前記容器本体の前記注出口に対してネジ締結するためのネジ部が設けられていること、を特徴とする請求項2に記載のアタッチメント。
【請求項6】
前記容器本体カバー部の前記注出面カバー部は、前記連結部側から前記容器本体側に向けて広がるように形成され、
前記注出面カバー部は、前記容器本体の前記注出面を覆うように配される傾斜面部、及び前記容器本体の前記立設面を覆うように配される垂直面部を有し、
前記傾斜面部及び前記垂直面部によって構成されたカバー側角部を有すること、を特徴とする請求項2または5に記載のアタッチメント。
【請求項7】
前記連結部の軸線方向中間部に設けられたフランジ部を有し、
前記挿通部に対して前記連結部を挿通し、前記注出口接続部を前記注出口に対して接続することにより、前記フランジ部が、前記挿通部に対して前記連結部の挿通方向に沿って当接すること、を特徴とする請求項2、5、6のいずれか1項に記載のアタッチメント。
【請求項8】
前記連結部の軸線方向中間部に設けられたフランジ部を有し、
前記フランジ部における径方向の大きさは、前記容器本体カバー部の前記挿通部における径方向の大きさと略等しいこと、を特徴とする請求項2、5~7のいずれか1項に記載のアタッチメント。
【請求項9】
前記容器本体カバー部の前記挿通部は、前記連結部の挿通方向から見て、前記容器本体カバー部の中心に対して径方向にずれた位置に配置されていること、を特徴とする請求項2、5~8のいずれか1項に記載のアタッチメント。
【請求項10】
前記容器本体カバー部の前記注出面カバー部は、前記連結部の挿通方向から見て、四角形状に形成されていること、を特徴とする請求項2、5~9のいずれか1項に記載のアタッチメント。
【請求項11】
前記容器本体カバー部の前記注出面カバー部は、前記連結部側から前記容器本体側に向けて広がるように傾斜した錐状の形状に形成されていること、を特徴とする請求項2、5~10のいずれか1項に記載のアタッチメント。
【請求項12】
前記連結部の前記注出口接続部を前記注出口に対して接続することにより、前記連結部の一部が前記注出面カバー部から突出すること、を特徴とする請求項2、5~11のいずれか1項に記載のアタッチメント。
【請求項13】
請求項2、5~12のいずれか1項に記載のアタッチメントと、
液体が収容される紙容器により構成され、収容された前記液体を注出する注出口が設けられた注出面を有する箱状の容器本体と、
前記液体を吐出させる吐出部材と、を有し、
前記アタッチメントを構成する前記連結部の前記注出口接続部を前記注出口に対して接続するとともに、前記連結部の前記吐出部材接続部に対して前記吐出部材を接続したこと、を特徴とする吐出部材付き液体紙容器。
【請求項14】
前記容器本体の前記注出口には、雄ネジ及び雌ネジのうち一方が形成されており、
前記吐出部材における前記容器本体の前記注出口に対して接続される部分には、雄ネジ及び雌ネジのうち他方が形成されており、
前記雄ネジ及び前記雌ネジが締結されることにより、前記注出面カバー部の少なくとも一部が、前記容器本体に対して当接しつつ、前記吐出部材と前記注出面との間に前記容器本体カバー部が挟持されること、を特徴とする請求項1に記載のアタッチメント。
【請求項15】
前記容器本体の底部を支持する支持部材を有し、
前記支持部材は、前記容器本体カバー部と同形状であること、を特徴とする請求項14に記載のアタッチメント。
【請求項16】
前記支持部材及び前記容器本体カバー部が、前記容器本体の天面側及び底面側に対して嵌め込み可能な凹部と、前記凹部の内側において開口した孔部とを有する部品により構成されており、
前記容器本体の天面側に嵌め込んで前記容器本体カバー部として使用する際には、前記孔部が前記注出口を取り出すための孔として機能するものであり、
前記容器本体の底面側に嵌め込んで前記支持部材として使用する際には、前記孔部が前記凹部の内側に流入した液体を前記支持部材の外部に排出するための排出口として機能すること、を特徴とする請求項15に記載のアタッチメント。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アタッチメントに関し、特に、液体が収容される容器本体に対して液体を吐出させる吐出部材を取り付けるためのアタッチメント、及びこれを備えた吐出部材付き液体紙容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、容器本体の上部に取り付けられたポンプヘッドを押圧することにより、容器本体に収容された内容液(液体)がくみ出されるポンプディスペンサ(吐出部材)を備えた液体紙容器が知られている。
【0003】
最近では、環境問題等を背景として、プラスチックボトルに代えて紙を基材とする紙製の容器を用いたものが見られるようになっている。このような紙製の容器は、シャンプー、コンディショナー、液体石鹸等のトイレタリー用品、及び台所用洗剤等にも用いられており、容器本体にポンプディスペンサを取り付けたものが商品化されて広く用いられている。
【0004】
上記のような紙製の容器の一例として、特許文献1には、紙を基材としたシート材を用いて箱型の容器本体が形成され、容器本体に取り付けられたポンプディスペンサを押圧することにより、容器本体内の内溶液が一定量ずつ注ぎ出される液体紙容器が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、容器本体に紙基材を用いた場合には、ポンプディスペンサを容器本体に取り付ける際の力や、ポンプディスペンサを押圧する際の力等によって、容器本体が変形してしまう場合がある。
【0007】
このような不具合を解消するために、上記特許文献1に記載のポンプディスペンサは、ポンプ部と、ポンプ部に接続されて容器本体の底面に向けて延びる支持部材(アタッチメント)とを備え、ポンプディスペンサが容器本体に取り付けられた状態において、支持部材の先端を容器本体の底面に近接(到達)させることによって、ポンプ部が容器本体の底面により支えられる。
【0008】
これにより、ポンプディスペンサが容器本体に取り付けられる際の力や、ポンプディスペンサが押圧される際の力等が、支持部材を介して容器本体の底面に作用するため、容器本体の剛性が保持され、容器本体の変形が抑制される。
【0009】
しかしながら、上記特許文献1に記載の支持部材においては、容器本体の底面に支持部材の先端を近接(到達)させるため、容器本体の深さに応じて、異なる長さの支持部材を用意する必要がある。このため、支持部材(アタッチメント)の製造時における製造コストが増加するという問題点がある。
【0010】
本発明は、上記問題点を解消すべくなされたものであって、容器本体が変形することを抑制するとともに、低コストで製造することが可能なアタッチメント、及び当該アタッチメントを備えた吐出部材付き液体紙容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明は、次のように構成されている。
【0012】
(1)本発明によるアタッチメントは、液体が収容される紙容器により構成され、収容された前記液体を注出する注出口が設けられた注出面、及び前記注出面に対して交差するように立設された立設面を有する箱状の容器本体に対し、前記液体を吐出させる吐出部材を取り付けるためのアタッチメントであって、前記容器本体をカバーするように取り付けられる容器本体カバー部を有し、前記容器本体カバー部が、前記容器本体を構成する前記注出面を覆うように配される注出面カバー部と、前記注出面に設けられた注出口が挿通される挿通部と、を有するものであり、前記容器本体に対し、前記注出面を覆うように前記容器本体カバー部を取り付けた状態において、前記注出口に対して前記吐出部材を接続することにより、前記注出面カバー部の少なくとも一部が、前記容器本体に対して当接しつつ、前記吐出部材と前記注出面との間に前記容器本体カバー部が挟持されること、を特徴とする。
【0013】
上記アタッチメントによれば、容器本体カバー部の注出面カバー部の少なくとも一部が容器本体に対して当接しつつ、吐出部材と容器本体の注出面との間に容器本体カバー部が挟持されるように構成した。これにより、吐出部材を容器本体カバー部の挿通部を介して容器本体に取り付ける際に作用する力が、容器本体カバー部の注出面カバー部と容器本体との当接部分に作用する。これにより、容器本体において容器本体カバー部の注出面カバー部が当接する部分全体に力が分散されるため、容器本体の局所(注出口近傍)に力が集中した状態になることを抑制できる。すなわち、圧力分散効果を得ることができる。その結果、容器本体の剛性が保持されるため、容器本体が変形することを抑制できる。また、上記アタッチメントによれば、吐出部材と容器本体の注出面との間に容器本体カバー部を挟持した状態で吐出部材が容器本体に対して取り付けられることによって、簡素な構成により容易に容器本体の剛性が保持できるため、低コストで製造することができる。また、上記アタッチメントによれば、吐出部材と容器本体の注出面との間に容器本体カバー部を挟持した状態で吐出部材が容器本体に対して取り付けられることによって、容器本体カバー部を容器本体に対して容易に位置決めすることができる。
【0014】
(2)本発明によるアタッチメントは、液体が収容される紙容器により構成され、収容された前記液体を注出する注出口が設けられた注出面、及び前記注出面に対して交差するように立設された立設面を有する箱状の容器本体に対し、前記液体を吐出させる吐出部材を取り付けるためのものであって、前記容器本体をカバーするように取り付けられる容器本体カバー部と、前記注出口と前記吐出部材とを連結する連結部と、を有し、前記容器本体カバー部が、前記容器本体を構成する前記注出面を覆うように配される注出面カバー部と、前記連結部が挿通される挿通部と、を有するものであり、前記連結部が、軸線方向一端側において前記注出口に対して接続される注出口接続部と、軸線方向他端側において前記吐出部材に対して接続される吐出部材接続部と、を有し、前記容器本体に対し、前記注出面を覆うように前記容器本体カバー部を取り付けることにより、前記注出面カバー部の少なくとも一部が、前記容器本体に対して当接すること、を特徴とする。
【0015】
上記アタッチメントによれば、連結部を容器本体カバー部の挿通部を介して容器本体に取り付ける際に作用する力が、容器本体カバー部と容器本体との当接部分に作用する。これにより、容器本体において容器本体カバー部が当接する部分全体に力が分散されるため、容器本体の局所に力が集中した状態になることを抑制できる。その結果、容器本体の剛性が保持されるため、容器本体が変形することを抑制できる。また、上記構成によれば、容器本体の深さに関わらず連結部及び容器本体カバー部を取り付けることが可能であるため、低コストで製造することができる。
【0016】
(3)本発明によるアタッチメントにおいて、好ましくは、前記注出面カバー部が、前記容器本体において前記注出面及び前記立設面によって構成される複数の容器側角部に対応して設けられた複数のカバー側角部を有するものであり、前記容器本体に対し、前記注出面を覆うように前記容器本体カバー部を取り付けることにより、少なくとも前記カバー側角部が前記容器側角部に対して当接すると良い。かかる構成によれば、連結部を容器本体カバー部の挿通部を介して容器本体に取り付ける際に作用する力が、容器本体カバー部における複数のカバー側角部を介して容器本体における複数の容器側角部に作用する。これにより、容器本体における複数の容器側角部に力が分散されるため、容器本体の局所に力が集中した状態になることを抑制できる。その結果、容器本体の剛性が保持されるため、容器本体が変形することを抑制できる。また、上記構成によれば、容器本体の深さに関わらず連結部及び容器本体カバー部を取り付けることが可能であるため、低コストで製造することができる。
【0017】
(4)本発明によるアタッチメントにおいて、好ましくは、前記注出面カバー部が、前記容器本体において前記注出面に沿うように拡がる底面を有するものであり、前記容器本体に対し、前記注出面を覆うように前記容器本体カバー部を取り付けることにより、少なくとも前記底面が前記注出面に当接すると良い。かかる構成によれば、連結部を容器本体カバー部の挿通部を介して容器本体に取り付ける際に作用する力が、容器本体カバー部における底面を介して容器本体の注出面に作用する。これにより、容器本体と注出面カバー部の底面とが当接する部分に力が分散されるため、容器本体の局所に力が集中した状態になることを抑制できる。その結果、容器本体の剛性が保持されるため、容器本体が変形することを抑制できる。また、上記構成によれば、容器本体の深さに関わらず連結部及び容器本体カバー部を取り付けることが可能であるため、低コストで製造することができる。
【0018】
(5)上記連結部を有するアタッチメントにおいて、好ましくは、前記連結部の前記注出口接続部には、前記容器本体の前記注出口に対してネジ締結するためのネジ部が設けられているとよい。このように構成すれば、連結部を容器本体カバー部の挿通部を介して容器本体に取り付ける際に作用する締結力が、容器本体カバー部における複数のカバー側角部を介して容器本体における複数の容器側角部に作用する。これにより、容器本体における複数の容器側角部に締結力が分散されるため、容器本体の局所に力が集中した状態になることを抑制できる。その結果、容器本体の剛性が保持されるため、容器本体が変形することを抑制できる。
【0019】
(6)上記連結部を有するアタッチメントにおいて、好ましくは、前記容器本体カバー部の前記注出面カバー部は、前記連結部側から前記容器本体側に向けて広がるように形成され、前記注出面カバー部は、前記容器本体の前記注出面を覆うように配される傾斜面部、及び前記容器本体の前記立設面を覆うように配される垂直面部と、前記傾斜面部及び前記垂直面部によって構成されたカバー側角部と、を有するものであるとよい。このように構成すれば、連結部における径方向の大きさが垂直面部における径方向の大きさよりも小さく(細く)なるため、使用者により連結部を把持し易くすることができる。
【0020】
(7)上記連結部を有するアタッチメントにおいて、好ましくは、前記連結部の軸線方向中間部に設けられたフランジ部を有し、前記挿通部に対して前記連結部を挿通し、前記注出口接続部を前記注出口に対して接続することにより、前記フランジ部が、前記挿通部に対して前記連結部の挿通方向に沿って当接するものであると良い。かかる構成によれば、連結部を容器本体カバー部の挿通部に取り付ける際に作用する力を、連結部のフランジ部から容器本体カバー部の挿通部に対して確実に伝達させ易くすることができる。
【0021】
(8)上記連結部を有するアタッチメントにおいて、好ましくは、前記連結部の軸線方向中間部に設けられたフランジ部を有し、前記フランジ部における径方向の大きさは、前記容器本体カバー部の前記挿通部における径方向の大きさと略等しいとよい。このように構成すれば、連結部のフランジ部の外周面と容器本体カバー部の挿通部の外周面とを一致させた状態で当接させることが可能であるため、連結部を容器本体カバー部の挿通部に取り付ける際に作用する力を、連結部のフランジ部から容器本体カバー部の挿通部に対して確実に伝達させ易くすることができる。
【0022】
(9)上記連結部を有するアタッチメントにおいて、好ましくは、前記容器本体カバー部の前記挿通部は、前記連結部の挿通方向から見て、前記容器本体カバー部の中心に対して径方向にずれた位置に配置されているとよい。このように構成すれば、容器本体の注出口が中心に対して径方向にずれた位置に配置されている場合であっても、容器本体カバー部を容器本体に対して容易に取り付けることができる。
【0023】
(10)上記連結部を有するアタッチメントにおいて、好ましくは、前記容器本体カバー部の前記注出面カバー部は、前記連結部の挿通方向から見て、四角形状に形成されているとよい。このように構成すれば、連結部を容器本体カバー部の挿通部を介して容器本体に取り付ける際に作用する力が、容器本体における局所(例えば、1箇所又は2箇所の角部)に集中するような状態(いわゆる、片締めのような状態)になることを抑制できる。その結果、容器本体が力によって変形することを抑制できる。さらに、容器本体カバー部が容器本体に対して一方側で密着し、他方側で浮いた状態になることを抑制できる。
【0024】
(11)上記連結部を有するアタッチメントにおいて、好ましくは、前記容器本体カバー部の前記注出面カバー部は、前記連結部側から前記容器本体側に向けて広がるように傾斜した錐状の形状に形成されていると良い。このように構成すれば、例えば紙容器の大きさが大きいなどしても、注出面カバー部において把持することができる。
【0025】
(12)上記連結部を有するアタッチメントにおいて、好ましくは、前記連結部の前記注出口接続部を前記注出口に対して接続することにより、前記連結部の一部が前記注出面カバー部から突出していると良い。このように構成すれば、例えば紙容器の大きさが大きいなどしても、容易に把持することができるようになる。
【0026】
(13)本発明の吐出部材付き液体紙容器は、上述したアタッチメントと、液体が収容される紙容器により構成され、収容された前記液体を注出する注出口が設けられた注出面を有する箱状の容器本体と、前記液体を吐出させる吐出部材と、を有し、前記アタッチメントを構成する前記連結部の前記注出口接続部を前記注出口に対して接続するとともに、前記連結部の前記吐出部材接続部に対して前記吐出部材を接続したこと、を特徴とするものである。
【0027】
上記吐出部材付き液体紙容器によれば、連結部を容器本体カバー部の挿通部を介して容器本体に取り付ける際に作用する力を、容器本体カバー部と容器本体との当接部分に分散させ、容器本体の局所に力が集中した状態になるのを抑制可能な吐出部材付き液体紙容器を提供できる。
【0028】
(14)本発明によるアタッチメントにおいて、好ましくは、前記容器本体の前記注出口には、雄ネジ及び雌ネジのうち一方が形成されており、前記吐出部材における前記容器本体の前記注出口に対して接続される部分には、雄ネジ及び雌ネジのうち他方が形成されており、前記雄ネジ及び前記雌ネジが締結されることにより、前記注出面カバー部の少なくとも一部が、前記容器本体に対して当接しつつ、前記吐出部材と前記注出面との間に前記容器本体カバー部が挟持されること、を特徴とするとよい。このように構成すれば、雄ネジ及び雌ネジを締結する際に作用する力が、容器本体における容器本体カバー部の注出面カバー部が当接する部分全体に力が分散されるため、容器本体の局所(注出口近傍)に力が集中した状態になることを抑制できる。その結果、容器本体の剛性が保持されるため、ネジ締結する際に作用する力によって、容器本体が変形することを抑制できる。
【0029】
(15)上記容器本体カバー部を有するアタッチメントにおいて、好ましくは、前記容器本体の底部を支持する支持部材を有し、前記支持部材は、前記容器本体カバー部と同形状であること、を特徴とするとよい。このように構成すれば、支持部材及び容器本体カバー部を一つの部材で兼用できるため、複数の部材を用意することが不要になる。また、一つの部材で支持部材及び容器本体カバー部を兼用できるため、支持部材と容器本体カバー部とを容器本体の所定の位置に対して間違えて取り付けてしまうことを防止できる。
【0030】
(16)上記支持部材を有するアタッチメントにおいて、好ましくは、前記支持部材及び前記容器本体カバー部が、前記容器本体の天面側及び底面側に対して嵌め込み可能な凹部と、前記凹部の内側において開口した孔部とを有する部品により構成されており、前記容器本体の天面側に嵌め込んで前記容器本体カバー部として使用する際には、前記孔部が前記注出口を取り出すための孔として機能するものであり、前記容器本体の底面側に嵌め込んで前記支持部材として使用する際には、前記凹部の内側に流入した液体を前記支持部材の外部に排出するための排出口として機能すること、を特徴とするとよい。このように構成すれば、容器本体の注出面側(天面側)に嵌め込んで使用する容器本体カバー部、及び容器本体の底面側に嵌め込んで使用する支持部材を、一つの部材で兼用することができる。これにより、容器本体カバー部として使用する際は、孔部が注出口を取り出すための孔として機能するとともに、支持部材として使用する際は、前記孔部が凹部の内側に流入した液体を支持部材の外部に排出するための排出口として機能するため、一つの部材が二つの機能を兼ね備えることができる。
【発明の効果】
【0031】
本発明に係る態様によれば、容器本体が変形することを抑制するとともに、低コストで製造することが可能なアタッチメントを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】第一実施形態に係るアタッチメントを適用したポンプディスペンサ付き液体紙容器を示す斜視図である。
【
図2】第一実施形態に係るアタッチメントを適用したポンプディスペンサ付き液体紙容器を示す分解斜視図である。
【
図3】第一実施形態に係るアタッチメントを適用したポンプディスペンサ付き液体紙容器を示す断面図である。
【
図4】第一実施形態に係るアタッチメントを適用したポンプディスペンサ付き液体紙容器を示す分解断面図である。
【
図5】第一実施形態に係るアタッチメントの容器本体カバー部を吐出部材側から見た図である。
【
図6】第二実施形態に係るアタッチメントを適用したノズル付き液体紙容器を示す斜視図である。
【
図7】第二実施形態に係るアタッチメントを適用したノズル付き液体紙容器を示す分解斜視図である。
【
図8】第二実施形態に係るアタッチメントを適用したノズル付き液体紙容器を示す断面図である。
【
図9】第二実施形態に係るアタッチメントを適用したノズル付き液体紙容器を示す分解断面図である。
【
図10】第二実施形態に係るアタッチメントの容器本体カバー部を吐出部材側から見た図である。
【
図11】第二実施形態の第一変形例に係るアタッチメントを適用したノズル付き液体紙容器を示す斜視図である。
【
図12】第二実施形態の第二変形例に係るアタッチメントを適用したノズル付き液体紙容器を示す斜視図である。
【
図13】第二実施形態の第三変形例に係るアタッチメントを適用したノズル付き液体紙容器を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
(第一実施形態)
以下、添付図面を参照して、本発明の第一実施形態に係るアタッチメントを適用したポンプディスペンサ付き液体紙容器(吐出部材付き液体紙容器)を説明する。これらの図は模式図であって、必ずしも大きさを正確な比率で記したものではない。また、図中、同様の構成部品は、同様の符号を付して示す。
【0034】
図1~
図5を参照して、第一実施形態におけるアタッチメント130を適用したポンプディスペンサ付き液体紙容器1について説明する。
【0035】
(ポンプディスペンサ付き液体紙容器の概略構成)
図1及び
図2に示すように、ポンプディスペンサ付き液体紙容器1は、これが載置される載置面Gから上方に沿って、支持部材110と、容器本体120と、アタッチメント130と、吐出部材140とを備えている。
【0036】
(支持部材)
図2~
図4に示すように、支持部材110は、ポンプディスペンサ付き液体紙容器1全体を支持するために設けられている。支持部材110は、主に、紙、樹脂、金属、又は木等により形成されている。
【0037】
支持部材110は、4つの立設面111と、1つの底面112とを有する。4つの立設面111は、載置面Gに対して直交するように立設されている。1つの底面112は、4つの立設面111に囲まれた領域に配置されている。4つの立設面111は、それぞれ、側方(載置面Gに平行な方向)から見て、長方形状に形成されている。1つの底面112は、上方(載置面Gに直交する方向)から見て、四角形状に形成されている。支持部材110は、後述する、容器本体カバー部150と同形状に形成されている。
【0038】
4つの立設面111は、それぞれ、容器本体120の立設面122における下端部の外表面を覆うように配されている。支持部材110の立設面111と、容器本体120の立設面122とは、接触した状態で配置されている。
【0039】
図4に示すように、支持部材110の内側には、凹部110aが形成されており、凹部110aは、1つの底面112及び4つの立設面111により囲まれた領域に形成されている。凹部110aは、容器本体120の底面123側に対して嵌め込み可能である。支持部材110の底面112は、凹部110aの内側において開口した孔部112aを有する。言い換えると、孔部112aは、支持部材110の底面112に形成されている。
【0040】
孔部112aは、上方(吐出部材140の挿通方向)から見て、支持部材110の中心に対して径方向にずれた位置に配置されている。容器本体120の底面123側に嵌め込んで支持部材110として使用する際には、孔部112aが凹部110aの内側に流入した液体を支持部材110の外部に排出するための排出口として機能する。
【0041】
(容器本体)
図2~
図4に示すように、容器本体120は、支持部材110の底面112の上方に配置されている。容器本体120は、箱状に形成されている。容器本体120は、液体が収容される紙容器により構成されている。なお、容器本体120の表面及び裏面には、プラスティックフィルム層等が形成されていてもよい。容器本体120は、1つの注出面(天面)121と、4つの立設面122と、1つの底面123とを有する。
【0042】
注出面121は、容器本体120の上部を構成するものである。注出面121は、4つの立設面122の上部を閉塞している。4つの立設面122は、注出面121に対して交差するように立設されている。底面123は、容器本体120の下部を構成するものである。底面123は、4つの立設面122の下部を閉塞している。容器本体120は、4つの容器側上部角部124を有する。なお、容器側上部角部124は、本発明の「容器側角部」の一例である。4つの容器側上部角部124は、それぞれ、注出面121及び立設面122によって構成されている。具体的には、4つの容器側上部角部124の各々は、注出面121及び2つの立設面122が互いに隣接する境界部分に形成されている。
【0043】
容器本体120は、4つの容器側下部角部127を有する。4つの容器側下部角部127は、それぞれ、底面123及び立設面122によって構成されている。具体的には、4つの容器側下部角部127の各々は、底面123及び2つの立設面122が互いに隣接する境界部分に形成されている。
【0044】
注出面121には、収容された液体を注出する注出口125が設けられている。注出口125は、注出面121から上方に向かって突出するように、円筒状に形成されている。注出口125は、主に、樹脂等により形成されている。注出口125の外周面には、ネジ部125a(本実施形態では、雄ネジ)が形成されている。ネジ部125aは、吐出部材140とネジ締結される。対向する2つの立設面122には、それぞれ折返面126が配置されている(
図1及び
図2参照)。
【0045】
(アタッチメント)
第一実施形態では、
図2~
図4に示すように、アタッチメント130は、容器本体120の上部に取り付けられている。アタッチメント130は、容器本体カバー部150を有する。容器本体カバー部150は、容器本体120と吐出部材140との間に取り付けられている。言い換えると、容器本体カバー部150は、容器本体120と吐出部材140との間に挟持されている。
【0046】
(容器本体カバー部)
容器本体カバー部150は、主に、紙、樹脂、金属、及び木等により構成されている。
図2~
図4に示すように、容器本体カバー部150は、注出面カバー部151と、挿通部152と、4つの垂直面部154とを有する。注出面カバー部151は、容器本体120における注出面121を覆うように配される。
【0047】
図4及び
図5に示すように、注出面カバー部151は、上方(吐出部材140側)から見て、四角形状に形成されている。4つの垂直面部154は、それぞれ長方形状に形成されているとともに、容器本体120の立設面122における上端部の外表面を覆うように配されている。注出面カバー部151の垂直面部154と、容器本体120の立設面122とは、接触した状態で配置されている。
【0048】
注出面カバー部151の内側には、凹部151aが形成されている。凹部151aは、1つの注出面カバー部151及び4つの垂直面部154により囲まれた領域に形成されている。凹部151aは、容器本体120の注出面121側(天面側)に対して嵌め込み可能である。注出面カバー部151は、凹部151aの内側において開口した孔部(挿通部152)を有する。容器本体カバー部150を容器本体120の注出面121側に嵌め込んで使用する際には、孔部(挿通部152)が注出口125を取り出すための孔として機能する。
【0049】
また、注出面カバー部151は、4つのカバー側角部153を有する。4つのカバー側角部153は、それぞれ、容器本体120における4つの容器側上部角部124に対応して設けられている。4つのカバー側角部153の各々は、1つの注出面カバー部151及び2つの垂直面部154が互いに隣接する境界部分に形成されている。
【0050】
挿通部152は、注出面カバー部151に形成されている。挿通部152には、容器本体120の注出口125が挿通される。
図5に示すように、挿通部152は、上方(吐出部材140の挿通方向)から見て、容器本体カバー部150の中心に対して径方向にずれた位置に配置されている。
【0051】
(吐出部材)
図3に示すように、吐出部材140は、使用者が押下することにより容器本体120に収容された液体を、チューブ141を介して外部に吐出させることが可能なポンプディスペンサ(ポンプノズル)により構成されている。なお、吐出部材140は、ポンプディスペンサに変えてトリガノズル等であってもよい。吐出部材140は、上端に注出ノズル142と、その下方外側にキャップ143及びポンプ筒144と、さらに下方にチューブ141とを有している。ポンプ筒144内部には弁とバネが収容されており、注出ノズル142を押下することにより弁が下降して内容物が注出され、注出ノズル142を離すことによりバネで弁が上昇して内容物をポンプ筒内部に吸引して溜める。
【0052】
キャップ143の内周部には、ネジ部143a(本実施形態では、雌ネジ)が形成されている。ポンプ筒144及びチューブ141が挿通部152を介して容器本体120に挿通された状態で、ネジ部143a及びネジ部125a同士が締結されることにより、吐出部材140が容器本体120に対して固定される。このとき、キャップ143の下面部143bが、注出面カバー部151に当接するとともに、注出面カバー部151を容器本体120の注出面121に対して押圧する。
【0053】
(アタッチメントの取付例)
次に、
図3及び
図4を参照して、アタッチメントの取付例について説明する。第一実施形態におけるアタッチメント130を容器本体120に取り付ける際には、容器本体カバー部150を容器本体120の注出面121を覆うように取り付けることにより、容器本体カバー部150の4つのカバー側角部153が、容器本体120の4つの容器側上部角部124に対して当接する。さらに、容器本体カバー部150の挿通部152に対して、吐出部材140のポンプ筒144及びチューブ141を挿通し、吐出部材140のネジ部143aを注出口125のネジ部125aに対してネジ締結(接続)する。これにより、キャップ143の下面部143bが注出面カバー部151に対して挿通方向に沿って当接しつつ、吐出部材140と注出面121との間に容器本体カバー部150が挟持される。そして、ネジ締結による締結力が、容器本体カバー部150の4つのカバー側角部153及び容器本体120の4つの容器側上部角部124に分散するように作用する。
【0054】
なお、図示例では、吐出部材140(図示例ではキャップ143の下面部143b)と、容器本体カバー部150(図示例では注出面カバー部151)とが直接的に当接する構成を例示しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、パッキン等の他部材が介在することにより、吐出部材140と容器本体カバー部150との間で接続に伴う力(本実施形態ではネジ締結による締結力)が間接的に作用する状態においてアタッチメント130を容器本体120に取り付けることとしても良い。
【0055】
上記説明した第一実施形態によれば、以下の効果(1)~(6)を得ることができる。
【0056】
(1)上記第一実施形態によるアタッチメント130では、容器本体120の注出面121を覆うように容器本体カバー部150を取り付けた状態において、容器本体120の注出口125に対して吐出部材140を接続することにより、容器本体カバー部150の注出面カバー部151が容器本体120の注出面121に対して当接しつつ、吐出部材140と注出面121との間に容器本体カバー部150が挟持されるようにした。これにより、吐出部材140を容器本体カバー部150の挿通部152を介して容器本体120に取り付ける際に作用する力が、容器本体カバー部150の注出面カバー部151と容器本体120との当接部分に作用する。これにより、容器本体120において容器本体カバー部150の注出面カバー部151が当接する部分全体に力が分散されるため、容器本体120の局所(注出口125近傍)に力が集中した状態になることを抑制できる。すなわち、圧力分散効果を得ることができる。その結果、容器本体120の剛性が保持されるため、容器本体120が変形することを抑制できる。また、上記第一実施形態によるアタッチメント130によれば、吐出部材140と容器本体120の注出面121との間に容器本体カバー部150を挟持した状態で吐出部材140を容器本体120に対して取り付けることによって、簡素な構成により容易に容器本体120の剛性が保持できるため、低コストで製造することができる。また、上記第一実施形態によるアタッチメント130によれば、吐出部材140と容器本体120の注出面121との間に容器本体カバー部150を挟持した状態で吐出部材140を容器本体120に対して取り付けることによって、容器本体カバー部150を容器本体120に対して容易に位置決めすることができる。
【0057】
(2)上記第一実施形態によるアタッチメント130では、容器本体120の注出面121を覆うように容器本体カバー部150を取り付けて、容器本体カバー部150のカバー側角部153が容器本体120の容器側上部角部124に対して当接するようにした。これにより、吐出部材140を容器本体120に取り付ける際に作用する力が、容器本体カバー部150における複数のカバー側角部153を介して容器本体120における複数の容器側上部角部124に作用する。これにより、容器本体120における複数の容器側上部角部124に力が分散されるため、容器本体120の局所に力が集中した状態になることを抑制できる。その結果、容器本体120の剛性が保持されるため、容器本体120が変形することを抑制できる。
【0058】
(3)上記第一実施形態によるアタッチメント130では、容器本体120の注出面121を覆うように容器本体カバー部150を取り付けて、容器本体カバー部150の注出面カバー部151が容器本体120の注出面121に当接するようにした。これにより、吐出部材140を容器本体120に取り付ける際に作用する力が、容器本体カバー部150における注出面カバー部151を介して容器本体120の注出面121に作用する。これにより、容器本体120の注出面121と注出面カバー部151の注出面カバー部151とが当接する部分に力が分散されるため、容器本体120の局所に力が集中した状態になることを抑制できる。その結果、容器本体120の剛性が保持されるため、容器本体120が変形することを抑制できる。
【0059】
(4)上記第一実施形態によるアタッチメント130では、吐出部材140のネジ部143a(雌ネジ)及び注出口125のネジ部125a(雄ネジ)を締結することにより、注出面カバー部151を容器本体120の注出面121に対して当接させつつ、吐出部材140と注出面121との間に容器本体カバー部150を挟持するようにした。これにより、ネジ部125a(雄ネジ)及びネジ部143a(雌ネジ)を締結する際に作用する力が、容器本体120において容器本体カバー部150の注出面カバー部151が当接する部分全体に力が分散されるため、容器本体120の局所(注出口125近傍)に力が集中した状態になることを抑制できる。その結果、容器本体120の剛性が保持されるため、ネジ締結する際に作用する力によって、容器本体120が変形することを抑制できる。
【0060】
(5)上記第一実施形態によるアタッチメント130では、支持部材110を容器本体カバー部150と同形状となるようにした。これにより、支持部材110及び容器本体カバー部150を一つの部材で兼用できるため、複数の部材を用意することが不要になる。また、一つの部材で支持部材110及び容器本体カバー部150を兼用できるため、支持部材110と容器本体カバー部150とを所定の位置とは異なる位置に間違えて取り付けてしまうことを防止できる。
【0061】
(6)上記第一実施形態によるアタッチメント130では、容器本体カバー部150を容器本体120の注出面121側(天面側)に嵌め込んで使用する際には、挿通部152(孔部)が注出口125を取り出すための孔として機能するとともに、支持部材110を容器本体120の底面123側に嵌め込んで使用する際には、孔部112aが凹部110aの内側に流入した液体を支持部材110の外部に排出するための排出口として機能するようにした。これにより、容器本体カバー部150及び支持部材110を、一つの部材で兼用することができる。すなわち、一つの部材に対して二つの機能を兼ね備えることができる。
【0062】
(第一実施形態の変形例)
上記第一実施形態は、以下のように変更した構成とすることもできる。
【0063】
上記第一実施形態では、吐出部材のネジ部を雌ネジとするとともに、容器本体の注出口のネジ部を雄ネジとして、これらのネジを締結させることによって、吐出部材と容器本体の注出面との間に容器本体カバー部を挟持する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、吐出部材と容器本体の注出面との間に容器本体カバー部を挟持することが可能であれば、吐出部材と容器本体の注出口との接続方法は限定されない。
【0064】
上記第一実施形態では、吐出部材のネジ部を雌ネジとするとともに、容器本体の注出口のネジ部を雄ネジとする例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、吐出部材のネジ部を雄ネジとするとともに、容器本体の注出口のネジ部を雌ネジとすることも可能である。
【0065】
上記第一実施形態では、、容器本体カバー部の注出面カバー部及び容器本体の注出面の形状を、平面的に(上方から)見て、四角形状に形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、容器本体カバー部を容器本体に取り付ける際に作用する力を、容器本体カバー部のカバー側角部及び容器本体の容器側上部角部において分散することが可能であれば上記の形状に限られない。すなわち、本発明では、容器本体カバー部の注出面カバー部及び容器本体の注出面の形状を、三角形状、及び五角形状等の多角形状に形成するとよい。
【0066】
(第二実施形態)
以下、添付図面を参照して、本発明の第二実施形態に係るアタッチメントを適用したノズル付き液体紙容器(吐出部材付き液体紙容器)を説明する。これらの図は模式図であって、必ずしも大きさを正確な比率で記したものではない。また、図中、同様の構成部品は、同様の符号を付して示す。
【0067】
図6~
図10を参照して、第二実施形態におけるアタッチメント30を適用したノズル付き液体紙容器100について説明する。
【0068】
(ノズル付き液体紙容器の概略構成)
図6及び
図7に示すように、ノズル付き液体紙容器100は、これが載置される載置面Gから上方に沿って、支持部材10と、容器本体20と、アタッチメント30と、吐出部材40とを備えている。
【0069】
(支持部材)
図7~
図9に示すように、支持部材10は、ノズル付き液体紙容器100全体を支持するために設けられている。支持部材10は、主に、紙、樹脂、金属、又は木等により形成されている。
【0070】
支持部材10は、4つの立設面11と、1つの底面12とを有する。4つの立設面11は、載置面Gに対して直交するように立設されている。1つの底面12は、4つの立設面11に囲まれた領域に配置されている。4つの立設面11は、それぞれ、側方(載置面Gに平行な方向)から見て、長方形状に形成されている。1つの底面12は、上方(載置面Gに直交する方向)から見て、四角形状に形成されている。
【0071】
(容器本体)
図7~
図9に示すように、容器本体20は、支持部材10の底面12の上方に配置されている。容器本体20は、箱状に形成されている。容器本体20は、液体が収容される紙容器により構成されている。なお、容器本体20の表面及び裏面には、プラスティックフィルム層等が形成されていてもよい。容器本体20は、1つの注出面21と、4つの立設面22と、1つの底面23とを有する。
【0072】
注出面21は、容器本体20の上部を構成するものである。注出面21は、4つの立設面22の上部を閉塞している。4つの立設面22は、注出面21に対して交差するように立設されている。底面23は、容器本体20の下部を構成するものである。底面23は、4つの立設面22の下部を閉塞している。また、第二実施形態では、容器本体20は、4つの容器側上部角部24を有する。なお、容器側上部角部24は、本発明の「容器側角部」の一例である。4つの容器側上部角部24は、それぞれ、注出面21及び立設面22によって構成されている。具体的には、4つの容器側上部角部24の各々は、注出面21及び2つの立設面22が互いに隣接する境界部分に形成されている。
【0073】
また、容器本体20は、4つの容器側下部角部27を有する。4つの容器側下部角部27は、それぞれ、底面23及び立設面22によって構成されている。具体的には、4つの容器側下部角部27の各々は、底面23及び2つの立設面22が互いに隣接する境界部分に形成されている。
【0074】
注出面21には、収容された液体を注出する注出口25が設けられている。注出口25は、注出面21から上方に向かって突出するように、円筒状に形成されている。注出口25は、主に、樹脂等により形成されている。注出口25の外周面には、ネジ部25aが形成されている。対向する2つの立設面22には、それぞれ折返面26が配置されている。
【0075】
(アタッチメント)
第二実施形態では、
図7~
図9に示すように、アタッチメント30は、容器本体20の上部に取り付けられている。アタッチメント30は、容器本体20に対し、液体を吐出させる吐出部材40を取り付けるためのものである。アタッチメント30は、容器本体カバー部50と、連結部60とを有する。
【0076】
(アタッチメントの容器本体カバー部)
容器本体カバー部50は、主に、紙、樹脂、金属、及び木等により構成されている。
図7~
図9に示すように、容器本体カバー部50は、注出面カバー部51と、挿通部52とを有する。注出面カバー部51は、容器本体20における注出面21及び注出口25を覆うように配される。
【0077】
注出面カバー部51は、上方から下方(吐出部材40側から支持部材10側)に向けて広がるように形成されている。
図10に示すように、注出面カバー部51は、上方(連結部60の挿通方向)から見て、四角形状に形成されている。
図7~
図9に示すように、注出面カバー部51は、4つの傾斜面部511と、4つの垂直面部512とを有する。4つの傾斜面部511は、台形状に形成されており、容器本体20の注出面21を覆うように配されている。垂直面部512は、長方形状に形成されており、容器本体20の立設面22における上端部の外表面を覆うように配されている。垂直面部512と立設面22とは、接触した状態で配置されている。
【0078】
また、第二実施形態では、注出面カバー部51は、4つのカバー側角部53を有する。4つのカバー側角部53は、それぞれ、容器本体20における4つの容器側上部角部24に対応して設けられている。4つのカバー側角部53は、それぞれ、傾斜面部511及び垂直面部512によって構成されている。具体的には、4つのカバー側角部53の各々は、2つの傾斜面部511及び2つの垂直面部512が互いに隣接する境界部分に形成されている。
【0079】
挿通部52は、注出面カバー部51の上端部から上方に向かって突出するように円筒状に形成されている。挿通部52には、上方から下方に沿って連結部60が挿通される。
図10に示すように、挿通部52は、上方(連結部60における挿通方向)から見て、容器本体カバー部50の中心に対して径方向にずれた位置に配置されている。
【0080】
(アタッチメントの連結部)
連結部60は、主に、樹脂等により構成されている。
図7~
図9に示すように、連結部60は、容器本体20の注出口25と吐出部材40とを連結する。連結部60は、全体的に円筒状に形成されている。連結部60は、注出口接続部61と、吐出部材接続部62と、フランジ部63とを有する。注出口接続部61は、軸線方向一端側において注出口25に対して接続される。注出口接続部61の内周面には、ネジ部61aが設けられている。ネジ部61aは、容器本体20の注出口25のネジ部25aに対してネジ締結するためのものである。
【0081】
吐出部材接続部62は、軸線方向他端側において吐出部材40に対して接続される。吐出部材接続部62の外周面には、ネジ部62aが設けられている。ネジ部62aは、吐出部材40に対してネジ締結するものである。フランジ部63は、軸線方向中間部に設けられている。
図8に示すように、フランジ部63における径方向の大きさLは、容器本体カバー部50の挿通部52における径方向の大きさLと略等しい。
【0082】
(吐出部材)
図8に示すように、吐出部材40は、使用者が握ることにより容器本体20の液体をチューブ41を介して外部に吐出させることが可能なトリガノズルにより構成されている。なお、吐出部材40は、トリガノズルに変えてポンプノズル(ポンプディスペンサ)等であってもよい。
【0083】
(アタッチメントの取付例)
次に、
図8及び
図9を参照して、アタッチメントの取付例について説明する。第二実施形態では、連結部60を容器本体20に取り付ける際には、容器本体20に対して注出面21を覆うように容器本体カバー部50を取り付けることにより、容器本体カバー部50の4つのカバー側角部53が、容器本体20の4つの容器側上部角部24に対して当接する。さらに、容器本体カバー部50の挿通部52に対して連結部60を挿通し、注出口接続部61のネジ部61aを注出口25のネジ部25aに対してネジ締結(接続)することにより、連結部60のフランジ部63が挿通部52に対して連結部60の挿通方向に沿って当接する。そして、ネジ締結による締結力が、容器本体カバー部50の4つのカバー側角部53及び容器本体20の4つの容器側上部角部24に分散するように作用する。
【0084】
上記説明した第二実施形態によれば、以下の効果(7)~(14)を得ることができる。
【0085】
(7)上記第二実施形態によるアタッチメント30では、容器本体カバー部50を容器本体20の注出面21を覆うように取り付けることにより、4つのカバー側角部53をそれぞれ4つの容器側上部角部24に対して当接させた。さらに、連結部60を容器本体カバー部50の挿通部52に対して挿通させて、連結部60の注出口接続部61を容器本体20の注出口25に対して接続することにより、連結部60のフランジ部63を容器本体カバー部50の挿通部52に対して連結部60の挿通方向に沿って当接させた。さらに、上記第二実施形態によるアタッチメント30では、容器本体カバー部50の注出面カバー部51を、上方(連結部60の挿通方向)から見て、四角形状に形成した。
【0086】
上記第二実施形態によれば、連結部60を容器本体カバー部50の挿通部52を介して容器本体20に取り付ける際に作用する力が、容器本体カバー部50における4つのカバー側角部53を介して容器本体20における4つの容器側上部角部24に対してそれぞれ作用する。これにより、容器本体20における4つの容器側上部角部24に力が分散されるため、容器本体20の局所(例えば、1箇所又は2箇所の角部)に力が集中した状態(いわゆる、片締めのような状態)になることを抑制できる。その結果、容器本体20の剛性が保持されるため、容器本体20が変形することを抑制できる。さらに、容器本体カバー部50が容器本体20に対して一方側で密着し、他方側で浮いた状態になることを抑制できる。また、上記第二実施形態によれば、容器本体20の深さに関わらず連結部60及び容器本体カバー部50を取り付けることが可能であるため、低コストで製造することができる。
【0087】
(8)上記第二実施形態によるアタッチメント30では、連結部60の注出口接続部61に、容器本体20の注出口25に対してネジ締結するためのネジ部61aを設けた。これにより、連結部60及び容器本体カバー部50を容器本体20に取り付ける際に作用する締結力が、容器本体カバー部50における4つのカバー側角部53を介して容器本体20における4つの容器側上部角部24に対してそれぞれ作用する。これにより、容器本体20における4つの容器側上部角部24に締結力が分散されるため、容器本体20の局所に締結力が集中した状態になるのを抑制できる。その結果、締結力によって容器本体20が変形することを抑制できる。
【0088】
(9)上記第二実施形態によるアタッチメント30では、容器本体カバー部50の注出面カバー部51における4つのカバー側角部53を、それぞれ、傾斜面部511及び垂直面部512によって構成した。これにより、連結部60における径方向の大きさが垂直面部512における径方向の大きさよりも小さく(細く)なるため、使用者により連結部60を把持し易くすることができる。
【0089】
(10)上記第二実施形態によるアタッチメント30では、連結部60のフランジ部63における径方向の大きさLを、容器本体カバー部50の挿通部52における径方向の大きさLと略等しくした。これにより、連結部60のフランジ部63における外周面と容器本体カバー部50の挿通部52における外周面とを一致させた状態で当接させることが可能であるため、連結部60を容器本体カバー部50の挿通部52に取り付ける際に作用する力を、連結部60のフランジ部63から容器本体カバー部50の挿通部52に対して伝達させ易くすることができる。
【0090】
(11)上記第二実施形態によるアタッチメント30では、容器本体カバー部50の挿通部52を、上方(連結部60の挿通方向)から見て、容器本体カバー部50の中心に対して径方向にずれた位置に配置させた。これにより、容器本体20の注出口25が中心に対して径方向にずれた位置に配置されている場合であっても、容器本体カバー部50を容器本体20に対して容易に取り付けることができる。
【0091】
(12)上述したアタッチメント30では、容器本体カバー部50の注出面カバー部51が、連結部60側から容器本体20側に向けて広がるように傾斜した錐状の形状に形成されている。これにより、例えば容器本体20の大きさが把持するには大きいものであるなどしても、注出面カバー部51において把持することができる。
【0092】
(13)上述したアタッチメント30では、連結部60の注出口接続部61を注出口25に対して接続することにより、連結部60の一部が注出面カバー部51から突出するものとされている。このように構成すれば、例えば容器本体20の大きさが大きいなどしても、容易に把持することができるようになる。
【0093】
(14)上述したノズル付き液体紙容器100は、上述したアタッチメント30を用いて容器本体20に対して吐出部材40を取り付けるものであるため、容器本体20の局所に力が集中した状態になるのを抑制できる。その結果、ノズル付き液体紙容器100は、容器本体20の剛性を保持することができ、容器本体20が変形する等の不具合が起こりにくい。
【0094】
(第二実施形態の変形例)
上記第二実施形態は、以下のように変更した構成とすることもできる。
【0095】
(第二実施形態の第一変形例)
上記第二実施形態では、容器本体カバー部50の4つの垂直面部512を長方形状に形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、
図11に示す第一変形例によるノズル付き液体紙容器101のように、4つの垂直面部550のうち少なくとも1つの垂直面部550を略U字状に形成し、他の垂直面部550を長方形状に形成してもよい。具体的には、垂直面部550は、第一垂直面部551と、第二垂直面部552と、第三垂直面部553とを有する。第一垂直面部551は、載置面Gに対して平行方向(横方向)に延びている。第二垂直面部552は、第一垂直面部551の両端部から載置面G側(下方)に延びている。第三垂直面部553は、第二垂直面部552における載置面Gに対して平行方向(横方向)に隣接して配置されている。このように構成すれば、略U字状の第一垂直面部551及び第二垂直面部552により容器本体20に印刷される印刷内容を確認し易くできるとともに、長方形状の第三垂直面部553により容器本体カバー部50と容器本体20とがずれないように保持することができる。
【0096】
(第二実施形態の第二変形例)
上記第二実施形態では、容器本体カバー部50の4つの垂直面部512を長方形状に形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、
図12に示す第二変形例によるノズル付き液体紙容器102のように、容器本体カバー部50の4つの垂直面部560について容器本体20全体を覆うように形成し、4つの垂直面部560のうち少なくとも1つの垂直面部560に開口部560aを形成してもよい。このように構成すれば、開口部560aにより容器本体20に印刷された印刷内容を確認し易くできるとともに、開口部560aを有さない垂直面部560により容器本体20を強固に保持することができる。
【0097】
(第二実施形態の第三変形例)
上記第二実施形態では、容器本体カバー部50の注出面カバー部51が、複数(本実施形態では4つ)の傾斜面部511によって構成された内部空間の底側(容器本体20の注出面21に向く部分)が略全体に亘って開放された形状のものを例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、
図13に示す第三変形例によるノズル付き液体紙容器103のように、容器本体カバー部50の底側に底面570を設ける等して、底面570が容器本体20の注出面21に対して面接触する構成とすると良い。このような構成とする場合、底面570に注出口接続部61をなす開口571を設け、開口571を介してアタッチメント30の連結部60をなす筒体に対し、容器本体カバー部50の注出口25を接続可能とすると良い。このような構成とした場合、ノズル付き液体紙容器103として組み立てた状態において、底面570が容器本体20の注出面21に面接触することにより、注出面21を抑え、安定性を向上させることができる。なお、
図13に示す例においては、底面570を注出面21の略全体に面接触させうる構成とした例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば注出面21の略全体を抑えなくても十分な安定性が確保できる場合などには、注出面21の一部に対して面接触する部分を容器本体カバー部50に設けると良い。また、
図13のように容器本体カバー部50に、注出面21に対して面接触可能な部分を設ける場合についても、上記実施形態の垂直面部512と同様に、容器本体20の立設面22に当接する部分を設けると良い。これにより、容器本体カバー部50を容器本体20に対してより一層安定的に取り付けることが可能となる。
【0098】
(第二実施形態のその他の変形例)
上記第二実施形態では、容器本体カバー部の注出面カバー部及び容器本体の注出面の形状を、平面的に(上方から)見て、四角形状に形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、連結部及び容器本体カバー部を容器本体に取り付ける際に作用する力を、容器本体カバー部のカバー側角部及び容器本体の容器側上部角部において分散することが可能であれば上記の形状に限られない。すなわち、本発明では、容器本体カバー部の注出面カバー部及び容器本体の注出面の形状を、三角形状、及び五角形状等の多角形状に形成するとよい。
【0099】
上記第二実施形態では、連結部の注出口接続部と容器本体の注出口とをネジ締結する例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、連結部の注出口接続部と容器本体の注出口とを軸方向に押圧することにより互いに接続可能に構成することも可能である。
【0100】
上記第二実施形態では、容器本体カバー部の注出面カバー部を吐出部材側から支持部材側に向けて広がるように形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、注出面カバー部が容器本体の注出面を覆うように配されていれば、注出面カバー部を箱状(角型)や半球状等の形状に形成することも可能である。
【0101】
上記第二実施形態では、連結部のフランジ部における径方向の大きさを容器本体カバー部の挿通部における径方向の大きさと略等しくする例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、連結部のフランジ部と容器本体カバー部の挿通部との当接状態に応じて、フランジ部及び挿通部における径方向の大きさを適宜決定するとよい。
【0102】
上記第二実施形態では、容器本体カバー部の挿通部を、連結部の挿通方向から見て容器本体カバー部の中心に対して径方向にずれた位置に配置する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、容器本体の注出口の位置に応じて容器本体カバー部の挿通部の位置を決定すると良い。
【0103】
上記第二実施形態では、アタッチメントを、容器本体カバー部と連結部とを備えたものとした例を示したが、本発明はこれに限定されず、他の部材を備えたものとすることも可能である。例えば、アタッチメントは、容器本体カバー部及び連結部に加えて吐出部材を備えたものとすることも可能である。この場合、上記実施形態に示したように連結部と吐出部材とを別部材とせず、連結部と吐出部材とを一体的に形成したものとしても良い。
【0104】
上記実施形態は、いずれも本発明の適応の例示であり、特許請求の範囲に記載の範囲内におけるその他いかなる実施形態も、発明の技術的範囲に含まれることは当然のことである。
【符号の説明】
【0105】
1 :ポンプディスペンサ付き液体紙容器(吐出部材付き液体紙容器)
10、110 :支持部材
20、120 :容器本体
21、121 :注出面
22、122 :立設面
23、123 :底面
24、124 :容器側上部角部(容器側角部)
25、125 :注出口
27、127 :容器側下部角部
30、130 :アタッチメント
40、140 :吐出部材
50、150 :容器本体カバー部
51、151 :注出面カバー部
52、152 :挿通部(孔部)
53、153 :カバー側角部
60 :連結部
61 :注出口接続部
61a :ネジ部
62 :吐出部材接続部
63 :フランジ部
100 :ノズル付き液体紙容器(吐出部材付き液体紙容器)
101 :ノズル付き液体紙容器(吐出部材付き液体紙容器)
102 :ノズル付き液体紙容器(吐出部材付き液体紙容器)
103 :ノズル付き液体紙容器(吐出部材付き液体紙容器)
110a :凹部
112a :孔部
125a :ネジ部(雄ネジ)
143a :ネジ部(雌ネジ)
151a :凹部
511 :傾斜面部
512 :垂直面部
550 :垂直面部
551 :第一垂直面部
552 :第二垂直面部
553 :第三垂直面部
560 :垂直面部