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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022126430
(43)【公開日】2022-08-30
(54)【発明の名称】有害物制御装置
(51)【国際特許分類】
   A61L 9/20 20060101AFI20220823BHJP
   C01B 13/10 20060101ALI20220823BHJP
   A61L 9/015 20060101ALI20220823BHJP
【FI】
A61L9/20
C01B13/10 Z
A61L9/015
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021024496
(22)【出願日】2021-02-18
(71)【出願人】
【識別番号】505455945
【氏名又は名称】コイズミ照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】脇田 航平
(72)【発明者】
【氏名】新井 克弘
【テーマコード(参考)】
4C180
4G042
【Fターム(参考)】
4C180AA02
4C180AA07
4C180AA16
4C180AA18
4C180CA01
4C180DD03
4C180EA17X
4C180HH05
4C180HH17
4C180LL06
4C180LL11
4G042AA06
4G042CA03
4G042CB24
4G042CD03
4G042CE02
(57)【要約】
【課題】空気中の有害物に作用することが可能な有害物制御装置を提供する。
【解決手段】シーリングファン100は、天井面Cに装着されることが可能である。シーリングファン100は、有害物制御部1と、送風部2とを備える。有害物制御部1は、有害物SAを制御する。送風部2は、気流を発生させる。有害物制御部1は、光源14を含むことが好ましい。光源14は、紫外線を出射することが好ましい。また、有害物制御部1は、オゾン発生装置1Aを含むことが好ましい。オゾン発生装置1Aは、オゾンを発生させることが好ましい。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
天井面に装着することの可能な有害物制御装置であって、
有害物を制御する有害物制御部と、
気流を発生させる送風部と
を備える、有害物制御装置。
【請求項2】
前記有害物制御部は、紫外線を出射する光源を含む、請求項1に記載の有害物制御装置。
【請求項3】
前記有害物制御部は、オゾンを発生させるオゾン発生装置を含む、請求項1又は請求項2に記載の有害物制御装置。
【請求項4】
前記天井面に装着されることの可能な装着部と、
前記装着部と前記送風部とを連結する連結部と
をさらに備え、
前記有害物制御部は、紫外線を出射する光源と、オゾンを発生させるオゾン発生装置とを含み、
前記オゾン発生装置は、前記装着部に配置され、
前記光源は、前記送風部に配置される、請求項1に記載の有害物制御装置。
【請求項5】
前記送風部は、羽根部と、前記羽根部を回転させる駆動部とを含み、
前記光源が前記天井面に向かって紫外線を出射する場合、前記駆動部が前記羽根部を第1回転方向に回転させることに応じて前記天井面に近づく方向に向かう気流を発生させ、
前記オゾン発生装置がオゾンを発生させる場合、前記駆動部が前記羽根部を前記第1回転方向と逆の第2回転方向に回転させることに応じて前記天井面から離れる方向に向かう気流を発生させる、前記請求項4に記載の有害物制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有害物制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載のシーリングファンは、モータ部と、羽根と、空気清浄ユニットとを備える。羽根は、モータ部のロータに接続される。空気清浄ユニットは、モータ部の上方に設けられる。空気清浄ユニットは、空気濾過部と、送風部とを備える。モータ部のロータの回転によって、羽根と送風部のファンとが回転する。送風部のファンが回転すると、空気は、埃を捕集する空気濾過部を介して、羽根の上方に送風される。そして、羽根の上方に送風された空気は、羽根によって下方へ送風される。これにより、空気清浄ユニットにて埃を捕集し清浄された空気が羽根によって送風される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平2019-132179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、空気中の菌、ウイルス、煙、香水、又は、害虫のような有害物を殺したり、減らしたり、感染力を失わせたり、毒性を無力化させたり、増殖を抑制したり、除去したり、分解したりすることが要望されている。例えば、特許文献1に記載のシーリングファンの空気濾過部は、送風部によって送風された空気の埃を捕集する。しかしながら、空気中の有害物は埃よりも小さい可能性が高い。従って、特許文献1に記載のシーリングファンでは、例えば、空気中の有害物を捕集できない可能性がある。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、空気中の有害物に作用することが可能な有害物制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る有害物制御装置は、天井面に装着することが可能である。有害物制御装置は、有害物制御部と、送風部とを備える。有害物制御部は、有害物を制御する。送風部は、気流を発生させる。
【0007】
本発明に係る有害物制御装置において、前記有害物制御部は、紫外線を出射する光源を含むことが好ましい。
【0008】
本発明に係る有害物制御装置において、前記有害物制御部は、オゾンを発生させるオゾン発生装置を含むことが好ましい。
【0009】
本発明に係る有害物制御装置は、装着部と、連結部とをさらに備えることが好ましい。装着部は、前記天井面に装着されることが可能であることが好ましい。連結部は、前記装着部と前記送風部とを連結することが好ましい。前記有害物制御部は、紫外線を出射する光源と、オゾンを発生させるオゾン発生装置とを含むことが好ましい。前記オゾン発生装置は、前記装着部に配置されることが好ましい前記光源は、前記送風部に配置されることが好ましい。
【0010】
本発明に係る有害物制御装置において、前記送風部は、羽根部と、駆動部とを含むことが好ましい。駆動部は、前記羽根部を回転させることが好ましい。前記光源が前記天井面に向かって紫外線を出射する場合、前記駆動部が前記羽根部を第1回転方向に回転させることに応じて前記天井面に近づく方向に向かう気流を発生させることが好ましい。前記オゾン発生装置がオゾンを発生させる場合、前記駆動部が前記羽根部を前記第1回転方向と逆の第2回転方向に回転させることに応じて前記天井面から離れる方向に向かう気流を発生させることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明の有害物制御装置によれば、空気中の有害物に作用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態1に係るシーリングファン示す側面図である。
図2】実施形態1に係るシーリングファンの構成を示すブロック図である。
図3】実施形態1に係るシーリングファンを下方から示す斜視図である。
図4】実施形態1に係るシーリングファンを上方から示す斜視図である。
図5】本発明の実施形態2に係るシーリングファン示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。なお、本願明細書では、発明の理解を容易にするため、互いに直交するX方向、Y方向及びZ方向を参照して説明することがある。例えば、X方向及びY方向は水平方向に平行であり、Z方向は鉛直方向に平行である。ただし、X方向及びY方向は水平方向以外の方向に平行であってもよく、Z方向は鉛直方向以外の方向に平行であってもよい。
【0014】
(実施形態1)
まず、図1を参照して、本発明の実施形態1に係るシーリングファン100について説明する。図1は、シーリングファン100を示す側面図である。図1に示すように、実施形態1のシーリングファン100は、例えば天井面Cに装着可能である。なお、天井面Cは、水平方向に平行であってもよいし、水平方向に対して傾斜していてもよい。また、シーリングファン100は、ダクトレールを介して天井面Cに装着されてもよい。この場合、シーリングファン100はダクトレールに装着されており、ダクトレールは、天井面Cに直接的に装着(固定)されてもよいし、天井面Cに埋設されてもよいし、アーム又はワイヤ等によって天井面Cから吊下げられてもよい。シーリングファン100は、「有害物制御装置」の一例である。
【0015】
実施形態1において、シーリングファン100は、有害物制御部1と、送風部2と、装着部3と、連結部4とを備える。
【0016】
装着部3は、天井面Cに装着されることが可能である。図1に示す例において、装着部3は、天井面Cに装着されている。装着部3は、筐体30を含む。
【0017】
送風部2は、気流を発生させる。送風部2は、筐体20及び羽根部21を含む。筐体20は、装着部3に対向する対向面26を有する。具体的には、対向面26は、連結部4が延びる方向に装着部3に対向する。対向面26は、開孔h1を有する。
【0018】
送風部2は、回転軸線AXを中心として羽根部21を回転させることによって、天井面Cに近づく方向に向かう気流F1、又は天井面Cから離れる方向に向かう気流F2を発生させる。回転軸線AXは、送風部2の中心軸である。また、回転軸線AXは、連結部4の中心軸である。
【0019】
連結部4は、装着部3と、送風部2とを連結する。本実施形態において、連結部4は、細長い筒形状を有する。連結部4の内部には、例えば、外部電源と、送風部2及び光源部1Bとを接続する配線(不図示)が挿通される。外部電源は商用電源である。シーリングファン100が天井面Cに装着された状態において、連結部4は、例えば、鉛直方向(Z方向)に沿って延びる。光源部1Bについては後述する。
【0020】
有害物制御部1は、有害物を制御する。以下、有害物を、「有害物SA」と記載する場合がある。有害物SAは、例えば、人に不快感を与えるものである。有害物SAは、例えば、菌、ウイルス、煙、香水(残った臭気)、又は、害虫である。煙は無機物質又は有機物質の一例である。香水は、有機物質の一例である。有害物SAを制御することは、有害物SAに作用することを示す。以下、有害物SAを制御することの例を説明する。
【0021】
具体的には、有害物SAを制御することは、例えば、有害物SAを殺すこと、増殖を抑制すること、除去すること、又は、分解することを含む。より具体的には、例えば、有害物SAがウイルスである場合、有害物制御部1は、ウイルスを殺す、ウイルスの増殖を抑制する、又は、ウイルスを除去する。また、例えば、有害物SAが菌である場合、有害物制御部1は、菌を殺す、菌を減らす、菌の感染力を失わせる、菌の毒性を無力化させる、菌の増殖を抑制する、又は、菌を除去する。また、例えば、有害物SAが煙である場合、有害物制御部1は、煙を分解する、又は、煙を除去する。そして、例えば、有害物SAが香水である場合、有害物制御部1は、香水を分解する、又は、香水を除去する。更に、例えば、有害物SAが害虫である場合、有害物制御部1は、害虫を殺す、又は、害虫を除去する。有害物制御部1は、例えば、電磁波又は気体を有害物SAに向かって放出することで、有害物SAを制御する。
【0022】
実施形態1において、有害物制御部1は、オゾン発生装置1Aを含む。オゾン発生装置1Aは、例えば、装着部3に配置される。具体的には、オゾン発生装置1Aは、装着部3の筐体30の内部に配置される。すなわち、実施形態1において、筐体30はオゾン発生装置1Aを収容する。
【0023】
オゾン発生装置1Aは、オゾンを発生させる。オゾンは、気体の一例である。オゾン発生装置1Aは、所定領域に向かってオゾンを放出する。従って、オゾン発生装置1Aは、空気中にオゾンを放出することで、空気中の有害物SAを制御できる。具体的には、オゾン発生装置1Aは、空気中にオゾンを放出することで、空気中の有害物SAを殺す、空気中の有害物SAの増殖を抑制する、空気中の有害物SAを除去する、又は、空気中の有害物SAを分解する。
【0024】
オゾンの比重は、空気中の他の分子(例えば、酸素分子、窒素分子、及び二酸化炭素)の比重より重いため、オゾンは空気中を落下する。従って、オゾン発生装置1Aを天井面Cに近い位置に配置することによって、オゾンを効率よく拡散できる。例えば、実施形態1のように、装着部3にオゾン発生装置1Aを配置することによって、オゾンを室内に効率よく拡散できる。
【0025】
また、実施形態1において、有害物制御部1は、光源部1Bを含む。光源部1Bは、例えば、送風部2に配置される。具体的には、光源部1Bは、送風部2の内部に配置される。すなわち、実施形態1において、筐体20は、光源部1Bを収容する。
【0026】
光源部1Bは光を出射する。光源部1Bが出射した光は、対向面26の開孔h1から筐体20の外部に出射される。実施形態1において、光源部1Bの光源14(図2参照)が、紫外線UVを出射する。すなわち、実施形態1において、光源14は、例えば紫外線灯である。紫外線灯は、例えば、低圧水銀灯(低圧水銀ランプ)、キセノン灯(キセノンランプ)、エキシマランプ、又は、重水素ランプ等である。従って、紫外線UVが照射された所定領域を殺菌できる。紫外線UVは、例えば1nm以上400nm以下の光を含み、中心波長150nm以上230nm以下の光であることが好ましい。その中でも222nmの光が人体への影響が少なく、かつ殺菌効果が得られるため、実施形態1の光源部1Bは、例えば、略222nmの中心波長を有する紫外線を出射することがより好ましい。
【0027】
従って、光源部1Bは、空気中に紫外光を出射することで、空気中の有害物SAを制御できる。具体的には、光源部1Bは、空気中に紫外光を出射することで、空気中の有害物SAを殺す、空気中の有害物SAの増殖を抑制する、空気中の有害物SAを除去する、又は、空気中の有害物SAを分解する。
【0028】
また、実施形態1において、紫外線UVは、対向面26を介して天井面Cに向かって出射される。従って、室内に存在するユーザーに紫外線UVが照射されることをより効果的に抑制できる。
【0029】
本実施形態において、オゾン発生装置1Aが装着部3に配置され、光源部1Bが送風部2に配置される。従って、装着部3及び送風部2の各々を小型化できる。その結果、シーリングファン100の美観を向上できる。
【0030】
以下では、説明の便宜のために、装着部3に対して送風部2が配置される側を「下側」と規定し、送風部2に対して装着部3が配置される側を「上側」と規定して、上下方向を規定する。
【0031】
次に、図2を参照して、シーリングファン100についてさらに説明する。図2は、シーリングファン100を示すブロック図である。
【0032】
図2に示すように、送風部2は、電源部22と、モーター23とをさらに含む。電源部22は、外部電源に接続されている。電源部22には外部電力が供給される。電源部22は、外部電力を内部電力に変換して、モーター23に内部電力を供給する。内部電力によって、モーター23は、羽根部21を回転させる。モーター23は、「駆動部」の一例である。
【0033】
オゾン発生装置1Aは、電源部11と、オゾン発生部12とを含む。電源部11は、外部電源に接続されており、外部電力が供給される。電源部11は、外部電力を内部電力に変換して、オゾン発生部12に内部電力を供給する。内部電力によって、オゾン発生部12は、オゾンを発生させる。
【0034】
光源部1Bは、電源部13をさらに含む。電源部13は、外部電源に接続されており、外部電力が供給される。電源部13は、外部電力を内部電力に変換して、光源14に内部電力を供給する。具体的には、電源部13によって変換された内部電力は、インバータによって更に変換されて、光源14に供給される。そして、光源14は紫外線を出射する。
【0035】
シーリングファン100は、コントローラー5と、受光部6と、操作部7とをさらに備える。また、シーリングファン100は、リモートコントローラーRCによって遠隔操作されることが可能である。リモートコントローラーRCは、例えば、シーリングファン100に赤外線を送信する機能を有する。
【0036】
受光部6は、リモートコントローラーRCから送信される赤外線を受光する。受光部6は、リモートコントローラーRCから送信される赤外線の受光結果をコントローラー5に入力する。リモートコントローラーRCの赤外線は、例えば、シーリングファン100に対する指示を示す情報を含む。シーリングファン100に対する指示とは、例えば、送風部2の羽根部21を所定の方向に回転させる指示、オゾン発生装置1Aにオゾンを発生させる指示、光源部1Bに光を出射させる指示、送風部2を停止させる指示、オゾン発生装置1Aを停止させる指示、又は光源部1Bを停止させる指示である。なお、リモートコントローラーRCの赤外線は、シーリングファン100に対する複数の指示を示す情報を含んでいてもよい。
【0037】
操作部7は、ユーザーによって操作される。操作部7は、例えばスイッチである。操作部7は、例えば、シーリングファン100が設置される部屋に設けられる。なお、操作部7は、シーリングファン100が設置される部屋の外に設けられていてもよいし、シーリングファン100が備えていてもよい。操作部7が操作されることによって、例えば、シーリングファン100のオン状態とオフ状態とが切り替えられる。具体的には、操作部7が操作されることによって、例えば、シーリングファン100の主電源のオン状態とオフ状態とが切り替えられる。
【0038】
コントローラー5は、例えばCPU(Central Processing Unit)、又はMPU(Micro Processing Unit)のようなプロセッサー及びメモリーとしての記憶部55を含むマイクロコンピュータである。実施形態1において、コントローラー5は、有害物制御部1及び送風部2の各々を制御する。具体的には、コントローラー5は、オゾン発生装置1A、光源部1B、及び送風部2の各々を制御する。
【0039】
記憶部55は、ソフトウェアのようなコンピュータープログラム及びデータを記憶する。具体的には、記憶部55は、半導体メモリーのような主記憶装置と、半導体メモリー、ソリッドステートドライブ、及び/又は、ハードディスクドライブのような補助記憶装置とを含む。
【0040】
また、記憶部55は、送風部2及び有害物制御部1の動作スケジュールを記憶する。具体的には、記憶部55は、送風部2の動作スケジュール、オゾン発生装置1Aの動作スケジュール、及び光源部1Bの動作スケジュールを記憶する。例えば、送風部2、オゾン発生装置1A、及び光源部1Bの各々の動作スケジュールは、それぞれ、送風部2、オゾン発生装置1A、及び光源部1Bの各々が動作を開始する予定時刻、及び動作を停止する予定時刻を含む。
【0041】
コントローラー5のプロセッサーは、記憶部55に記憶されたコンピュータープログラムを実行することにより、送風制御部51、オゾン制御部52、光源制御部53、及びタイマー54として機能する。つまり、コントローラー5は、送風制御部51、オゾン制御部52、光源制御部53、及びタイマー54を含む。
【0042】
タイマー54は、現在の時刻を取得する。タイマー54は、自身で時刻を計測してもよい。タイマー54は、例えば、時刻(標準時)を刻むリアルタイムクロックを含んでいてもよい。タイマー54は、「時刻取得部」の一例である。
【0043】
送風制御部51は、送風部2を制御する。送風制御部51は、送風部2を制御して、送風部2を動作させたり、動作する送風部2を停止させたりする。具体的には、例えば、送風制御部51は、ユーザーによる操作部7の操作内容に基づいて、送風部2を制御する。また、例えば、送風制御部51は、例えば、受光部6によって入力された受光部6の受光結果に基づいて、送風部2を制御する。また、例えば、送風制御部51は、タイマー54の取得結果と、記憶部55に記憶された有害物制御部1の動作スケジュールとに基づいて、送風部2を制御する。具体的には、送風制御部51は、例えば、現在の時刻と、送風部2の動作スケジュールに登録されている予定時刻とを比較して、現在の時刻が、送風部2が動作を開始又は停止する予定時刻になったか否かを判定する。送風制御部51は、現在の時刻が、送風部2が動作を開始する予定時刻になると、送風部2を動作させる。また、送風制御部51は、現在の時刻が、送風部2が動作を停止する予定時刻になると、送風部2を停止させる。
【0044】
オゾン制御部52は、オゾン発生装置1Aを制御する。オゾン制御部52は、オゾン発生装置1Aを制御して、オゾン発生装置1Aを動作させたり、動作するオゾン発生装置1Aを停止させたりする。具体的には、例えば、オゾン制御部52は、受光部6によって入力された受光部6の受光結果に基づいて、オゾン発生装置1Aを制御する。また、例えば、オゾン制御部52は、タイマー54の取得結果と、記憶部55に記憶されたオゾン発生装置1Aの動作スケジュールとに基づいて、オゾン発生装置1Aを制御する。具体的には、オゾン制御部52は、例えば、現在の時刻と、オゾン発生装置1Aの動作スケジュールに登録されている予定時刻とを比較して、現在の時刻が、オゾン発生装置1Aが動作を開始又は停止する予定時刻になったか否かを判定する。オゾン制御部52は、現在の時刻が、オゾン発生装置1Aが動作を開始する予定時刻になると、送風部2を動作させる。また、オゾン制御部52は、現在の時刻が、オゾン発生装置1Aが動作を停止する予定時刻になると、オゾン発生装置1Aを停止させる。
【0045】
さらに、光源制御部53は、光源部1Bを制御する。光源制御部53は、光源部1Bを制御して、光源部1Bを動作させたり、動作する光源部1Bを停止させたりする。具体的には、例えば、光源制御部53は、受光部6によって入力された受光部6の受光結果に基づいて、光源部1Bを制御する。また、例えば、光源制御部53は、タイマー54の取得結果と、記憶部55に記憶された光源部1Bの動作スケジュールとに基づいて、光源部1Bを制御する。具体的には、光源制御部53は、例えば、現在の時刻と、光源部1Bの動作スケジュールに登録されている予定時刻とを比較して、現在の時刻が、光源部1Bが動作を開始又は停止する予定時刻になったか否かを判定する。光源制御部53は、現在の時刻が、光源部1Bが動作を開始する予定時刻になると、送風部2を動作させる。また、光源制御部53は、現在の時刻が、光源部1Bが動作を停止する予定時刻になると、光源部1Bを停止させる。
【0046】
ここで、操作部7が操作されて、シーリングファン100がオン状態である場合に、有害物制御部1が動作する。具体的には、例えば、操作部7が操作されて、シーリングファン100の主電源がオン状態である場合に、有害物制御部1が動作を開始する指示を受光部6が受光することに応じて、有害物制御部1が動作を開始する。従って、ユーザーが操作部7を操作してから、ユーザーがリモートコントローラーRCを操作するまでに、有害物制御部1が動作するまで待機する待機時間を設けることができる。その結果、ユーザーは、有害物制御部1が動作を開始することを予測できるため、突然に有害物制御部1が動作することに起因したユーザーの緊張感を軽減できる。
【0047】
なお、操作部7が操作されて、シーリングファン100の主電源がオフ状態である場合には、例えば、ユーザーがリモートコントローラーRCを操作して、有害物制御部1が動作を開始する指示に応じた赤外線を受光部6に向かって送信しても、有害物制御部1は動作しない。シーリングファン100の主電源がオフ状態である場合、例えば受光部6への通電がオフされるため、受光部6がオフ状態になるからである。また、シーリングファン100がオフ状態である場合に、例えば、現在時刻が有害物制御部1の動作を開始する予定時刻になる場合であっても、有害物制御部1は動作しない。なお、シーリングファン100の主電源がオフ状態である場合、受光部6はオン状態であってもよい。
【0048】
次に、図2及び図3を参照して、シーリングファン100についてさらに説明する。図3は、シーリングファン100を示す斜視図である。具体的には、図3は、シーリングファン100に対して天井面Cと反対の側から見たときのシーリングファン100を示す。
【0049】
図3に示すように、装着部3の筐体30は、略円筒形状を有する。具体的には、実施形態1において、筐体30は、例えば、扁平な略円筒形状を有する。また、筐体30は、送風部2に対向する対向面31を有する。具体的には、対向面31は、連結部4が延びる方向に、送風部2の対向面26に対向する。
【0050】
対向面31は、開孔31hを有する。実施形態1において、対向面31は、複数の開孔31hを有する。開孔31hは、例えばスリット状である。ただし、開孔31hの形状は特に限定されない。例えば、開孔31hは、略矩形形状を有していてもよいし、略円形形状を有していてもよい。また、実施形態1において、複数の開孔31hは、例えば千鳥状に配置される。換言すれば、複数の開孔31hは、一方方向に沿って互い違いに配置される。さらに換言すれば、複数の開孔31hは、ジグザグに配置される。ただし、開孔31hの配置は特に限定されない。
【0051】
オゾン発生装置1Aのオゾン発生部12がオゾンを発生させることによって、開孔31hから筐体30の外部にオゾンが放出される。
【0052】
送風部2の筐体20は、例えば扁平な略円筒形状を有する。また、筐体20は、底面25を更に有する。底面25は、略円形形状を有する。底面25は、筐体20のうちの装着部3から最も離れた面である。また、底面25は、連結部4が延びる方向に、筐体20の対向面26に対向する。また、例えば、シーリングファン100の直下に使用者が位置する場合、底面25は、連結部4が延びる方向に、使用者に対向する。
【0053】
受光部6は、実施形態1において、例えば底面25に配置される。ただし、受光部6の配置は特に限定されない。例えば、受光部6は、羽根部21に配置されていてもよいし、筐体20の側面に配置されていてもよいし、装着部3に配置されていてもよい。
【0054】
送風部2は、実施形態1において、4つの羽根部21を含む。4つの羽根部21の各々は、筐体20から、筐体20を中心として四方に延びている。
【0055】
例えば、羽根部21を第1回転方向R1に回転させる指示に応じた赤外線を受光部6が受光した場合、受光部6の受光結果に基づいて、コントローラー5の送風制御部51は、羽根部21が第1回転方向R1に回転するようにモーター23を制御する。その結果、羽根部21が第1回転方向R1に回転し、天井面Cに近づく方向に向かう気流F1を発生させる。第1回転方向R1は、例えば時計回りに回転する方向である。なお、第1回転方向R1は、反時計回りに回転する方向であってもよい。
【0056】
また、例えば、羽根部21を第2回転方向R2に回転させる指示に応じた赤外線を受光部6が受光した場合、受光部6の受光結果に基づいて、コントローラー5の送風制御部51は、羽根部21が第2回転方向R2に回転するようにモーター23を制御する。その結果、羽根部21が第2回転方向R2に回転し、天井面Cから離れる方向に向かう気流F2を発生させる。第2回転方向R2は、第1回転方向R1と反対の向きに回転する方向である。すなわち、第2回転方向R2は、第1回転方向R1と逆である。
【0057】
実施形態1において、光源制御部53が、紫外線を出射するように光源部1B(光源14)を制御する場合、送風制御部51は、羽根部21が第1回転方向R1に回転するようにモーター23を制御して気流F1を発生させる。気流F1は、例えば、光源14よりも天井面Cから遠い側の空気を、光源14よりも天井面Cに近い側に送る。従って、羽根部21が発生させる気流F1によって移動する空気に光源14が紫外線を照射することによって、有害物SAを制御された空気を気流F1によって効果的に床に向かって移動させることができる。その結果、有害物SAを制御された空気が室内を効果的に循環する。
【0058】
また、実施形態1において、オゾン制御部52が、オゾンを発生させるようにオゾン発生装置1Aを制御する場合、送風制御部51は、羽根部21が第2回転方向R2に回転するようにモーター23を制御して気流F2を発生させる。従って、羽根部21が発生させる気流F2によって、空気中に放出されたオゾンが効果的に散布される。その結果、空気中の有害物SAを効果的に制御できる。ひいては、有害物SAを制御された空気が室内を効果的に循環する。
【0059】
シーリングファン100の羽根部21は、例えば、季節に応じて回転する方向を変更することが好ましい。例えば、冬には、羽根部21を第1回転方向R1に回転させることに応じて、天井面Cに近づく方向に向かう気流F1を発生させることが好ましい。気流F1を発生することによって、天井面C付近に滞在する暖かい空気を床側に移動させることで、室内の空気の温度を均一に近づけることができるからである。また、例えば、夏には、羽根部21を第2回転方向R2に回転させることに応じて、天井面Cから離れる方向に向かう気流F2を発生させることが好ましい。室内に存在するユーザーに、気流F1が直接するため、ユーザーの体感温度が下がるからである。以上のことから、例えば、送風部2、オゾン発生装置1A、及び光源部1Bの各々の動作スケジュールは、それぞれ、送風部2、オゾン発生装置1A、及び光源部1Bの各々が動作を開始する日程の情報を含んでもよい。すなわち、冬には、送風制御部51によって羽根部21が第1回転方向R1に回転し、光源14が紫外線を出射する。また、夏には、送風制御部51によって羽根部21が第2回転方向R2に回転し、オゾン発生部12がオゾンを放出する。従って、季節に応じて室内の温度を適切に調整しつつ、室内の空気中の有害物SAを制御できる。その結果、快適な室内環境を実現できる。
【0060】
ここで、シーリングファン100は、発光部をさらに備えていてもよい(不図示)。発光部は、例えば、送風部2に配置される。具体的には、例えば、羽根部21のうちの下方、又は筐体20の底面25に配置される。発光部は、例えば、発光して可視光を出射する。発光部は、例えば室内を照明する。すなわち、実施形態1において、発光部は光源である。具体的には、発光部は、例えばLED(Light Emitting Diode)である。
【0061】
次に、図4を参照して、送風部2について説明する。図4は、シーリングファン100を示す斜視図である。具体的には、図4は、シーリングファン100に対して天井面Cの側から見たときのシーリングファン100を示す。なお、発明を理解し易くするため、図4では、装着部3及び連結部4を省略している。
【0062】
図4に示すように、実施形態1において、送風部2の筐体20の対向面26は、開孔h1及び開孔h2を有する。具体的には、対向面26は、複数の開孔h1及び単数の開孔h2を有する。開孔h2には、連結部4(図1参照)が挿通される。
【0063】
開孔h1は、実施形態1において、例えば、略扇形形状を有する。なお、開孔h1の形状は特に限定されない。例えば、開孔h1は、略円形形状を有してもよいし、略矩形形状を有していてもよいし、略円環形状を有していてもよい。また、開孔h1の個数は特に限定されない。例えば、開孔h1は、単数でもよいし、3個以上の複数でもよい。
【0064】
また、開孔h1には、実施形態1において、例えばカバー27が嵌め込まれている。カバー27は、例えば、透光材によって形成される。透光材は、例えば、ガラス又は透明な樹脂である。従って、開孔h1を介して筐体20に異物が侵入することを抑制しつつ、光源部1Bによって出射される紫外線を、筐体20の外部に出射できる。
【0065】
実施形態1において、光源部1Bは、例えば、筐体20に対してネジ等の固定手段によって固定されてもよい。この場合、光源部1Bは、例えば、工具を用いて筐体20に対して着脱される。すなわち、光源部1Bは、筐体20に対して着脱自在である。従って、光源部1Bを交換できる。その結果、光源部1Bの寿命が短い場合であっても、光源部1Bの寿命以上の期間にわたってシーリングファン100を使用できる。なお、光源部1Bは、工具を用いることなく筐体20に対して着脱される構成であってもよい。例えば、光源部1Bは、筐体20の内部にねじ込まれていてもよいし、筐体20の内部に配置される接続部(例えばコネクタ)に接続されてもよい。
【0066】
(実施形態2)
次に、図5を参照して、実施形態2に係るシーリングファン100aについて説明する。図5は、実施形態2に係るシーリングファン100aを示す側面図である。オゾン発生装置1Aを備えていない点と、光源部1Bに換えて光源部1BU及び光源部1BDを備える点とで、実施形態2は実施形態1と異なる。以下、実施形態2について、実施形態1と異なる事項について説明し、実施形態1と重複する部分についての説明は割愛する。
【0067】
図5に示すように、シーリングファン100aは、光源部1BU及び光源部1BDを備える。光源部1BU及び光源部1BDは、送風部2の内部に配置される。すなわち、実施形態2において、筐体20は、光源部1BU及び光源部1BDを収容する。光源部1BU及び光源部1BDは、連結部4が延びる方向に、互いに対向する。また、実施形態2において、例えば、光源部1BUは、光源部1BDよりも装着部3に近い。
【0068】
光源部1BU及び光源部1BDの各々は光を出射する。光源部1BUが出射した光は、対向面26の開孔h1から筐体20の外部に出射される。また、光源1部BDが出射した光は、筐体20の底面25が有する開孔h3から筐体20の外部に出射される。実施形態2において、光源部1BU及び光源部1BDの各々は、紫外線を出射する。具体的には、光源部1BU及び光源部1BDの各々の光源14は、例えば紫外線灯である。
【0069】
実施形態2において、例えば、羽根部21に気流F1を発生させる場合、光源部1BUの光源14が紫外線を出射する。従って、光源部BUよりも天井面Cに近い側の空気中の有害物SAが制御されて、羽根部21が発生させる気流F1によって、有害物SAを制御された空気が効果的に床に向かって移動する。その結果、有害物SAを制御された空気が室内を効果的に循環できる。
【0070】
また、例えば、羽根部21に気流F2を発生させる場合、光源部1BDの光源14が紫外線を出射する。従って、有害物SAを制御された空気が効果的に床に向かって拡散される。その結果、有害物SAを制御された空気が室内を効果的に循環する。
【0071】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の速度、材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0072】
(1)実施形態1において、シーリングファン100は、有害物制御部1として、オゾン発生装置1A及び光源部1Bを備えた。また、実施形態2において、シーリングファン100aは、有害物制御部1として、光源部1BU及び光源部1BDを備えた。ただし、シーリングファンが有害物制御部1を備える限り、シーリングファンは、オゾン発生装置1Aのみを備えていてもよい。この場合、オゾン発生装置1Aは、例えば装着部3の筐体30に収容されてもよいし、送風部2の筐体20に収容されてもよい。オゾン発生装置1Aが筐体20に収容される場合、筐体20は、ファンをさらに収容してもよい。筐体20が収容するファンが回転することに応じて、オゾン発生装置1Aによって発生するオゾンが効果的に空気中に循環する。
【0073】
(2)有害物制御装置の一例として、シーリングファン100を例に挙げて本発明について説明した。ただし、有害物制御装置は、例えば、持ち運び可能な置型、又は、特定の位置に設置される据置型のサーキュレータであってもよい。
【0074】
(3)送風部2は、4つの羽根部21を含んだ。ただし、送風部2は、1つの羽根部21を含んでもよいし、4つ以外の複数の羽根部21を含んでもよい。また、送風部2が気流を発生させる限り、送風部2は、羽根部21を含まなくてもよい。
【0075】
(4)有害物制御部1は、有害物SAの制御量を調整可能であってもよい。具体的には、例えば、オゾン発生装置1Aは、オゾン発生部12が放出するオゾンの量を多くしたり少なくしたりできる。また、例えば、光源部1Bは、光源14が出射する紫外線の出射強度を強くしたり弱くしたりできる。すなわち、光源14が出射する紫外線の量(照射量)を、多くしたり少なくしたりできる。例えば、ユーザーは、室内から退出する場合、リモートコントローラーRCを操作して、有害物制御部1による有害物SAの制御量を大きくする指示に応じた赤外線を受光部6に向かって送信する。従って、ユーザーが室内に存在しないときに、有害物制御部1による有害物SAの制御量を大きくできる。その結果、例えば、ユーザーが室内に存在しないときに、短時間で有害物SAを制御できる。
【0076】
(5)シーリングファン100は、被検出体を検出する検出部をさらに備えていてもよい。具体的には、検出部は、所定領域に被検出体が存在するか否かを検出する。被検出体は、例えば人又は動物である。検出部は、例えば、被検出体から放射される赤外線を検出する人感センサーと、人感センサーの検出結果に基づいて所定領域に被検出体が存在するか否かを判定する制御回路とを含む。例えば、検出部の検出結果及び判定結果に応じて、有害物制御部1への内部電力の供給が停止される。具体的には、検出部が所定領域に被検出体が存在することを検出することに応じて、有害物制御部1は動作を停止する。従って、所定領域に被検出体が存在するときに、被検出体に紫外線が照射されたり、オゾンが放出されたりすることを防止できる。ここで、検出部は、例えば、被検出体が放射する赤外線を検出する人感センサーであってもよいし、電磁波を送受信して被検出体を検出する人感センサーであってもよいし、カメラのような撮像部であってもよい。
【0077】
(6)また、シーリングファン100は、報知部をさらに備えていてもよい。報知部は、例えばインジケータである。具体的には、報知部は、例えばLEDである。報知部は、例えば、筐体20の底面25に配置される。例えば、有害物制御部1が動作しているときに、報知部が点灯する。また、例えば、有害物制御部1が動作していないときに、報知部が消灯する。従って、目視することが困難である紫外線が空気中に出射されているか否か、又は目視することが困難であるオゾンが空気中に放出されているか否かについて、ユーザーは、報知部を見て認識できる。なお、有害物制御部1が動作しているときに報知部が消灯し、有害物制御部1が動作していないときに報知部が点灯してもよい。また、有害物制御部1が動作しているときに報知部が所定の色(例えば赤色)に点灯し、有害物制御部1が動作していないときに有害物制御部1が他の所定の色(例えば青色)に点灯してもよい。
【0078】
(7)実施形態2において、シーリングファン100aは、光源部1BU及び光源部1BDを備えた。ただし、光源部1BU及び光源部1BDは、一体であってもよいし、別体であってもよい。また、シーリングファン100aは、双方向に紫外線を出射する光源を含む光源部を備えていてもよい。この場合、光源は、例えば、天井面Cに向かう方向と天井面Cから離れる方向との各々に向かって紫外線を出射する。
【0079】
(8)実施形態1において光源部1Bは、送風部2に配置された。ただし、光源部1Bが紫外線を出射する限り、光源部1Bは、例えば装着部3に配置されてもよい。具体的には、光源部1Bは、例えば装着部3の筐体30に収容されてもよい。
【0080】
(9)光源制御部53が光源部1Bに紫外線を出射させる場合に、送風制御部51が羽根部21を第1回転方向R1に回転させて天井面Cに近づく方向に向かう気流F1を発生させた。また、オゾン制御部52がオゾン発生装置1Aにオゾンを発生させる場合に、送風制御部51が羽根部21を第2回転方向R2に回転させて天井面Cから離れる方向に向かう気流F2を発生させた。ただし、送風制御部51が羽根部21を第1回転方向R1に回転させる場合に、オゾン制御部52がオゾン発生装置1Aにオゾンを発生させてもよい。また、送風制御部51が羽根部21を第2回転方向R2に回転させる場合に、光源制御部53が光源部1Bに紫外線を出射させてもよい。
【0081】
(10)ユーザーは、リモートコントローラーRCを操作して、有害物制御部1を動作させる指示に応じた赤外線を受光部6に向かって送信してもよい。有害物制御部1を動作させる指示に応じた赤外線を受光部6が受光する場合、季節に応じて、すなわち、タイマー54による日時の取得結果に応じて、オゾン制御部52がオゾン発生装置1Aにオゾンを発生させて、送風制御部51が羽根部21を第1回転方向R1に回転させてもよい。また、有害物制御部1を動作させる指示に応じた赤外線を受光部6が受光する場合、タイマー54による日時の取得結果に応じて、光源制御部53が光源部1Bに紫外線を出射させ、送風制御部51が羽根部21を第2回転方向R2に回転させてもよい。
【0082】
(11)筐体20の対向面26が開孔h1を有した。ただし、光源14の出射する光が筐体20の外部に出射される限り、対向面26が透明材で形成されてもよい。対向面26が透明材で形成される場合、光源14の出射する光は、対向面26を通過して、筐体20の外部に出射される。なお、対向面26が透明材で形成される場合、対向面26は、開孔h1を有してもよいし、開孔h1を有しなくてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0083】
本発明は、有害物制御装置を提供するものであり、産業上の利用可能性を有する。
【符号の説明】
【0084】
100 シーリングファン(有害物制御装置)
1 有害物制御部
1A オゾン発生装置
1B 光源部
2 送風部
21 羽根部
23 モーター(駆動部)
3 装着部
4 連結部
C 天井面
F1 気流
F2 気流
図1
図2
図3
図4
図5