(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022126572
(43)【公開日】2022-08-30
(54)【発明の名称】貯水槽
(51)【国際特許分類】
E03B 11/14 20060101AFI20220823BHJP
B65D 88/76 20060101ALI20220823BHJP
B65D 90/00 20060101ALI20220823BHJP
【FI】
E03B11/14
B65D88/76
B65D90/00 K
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021066139
(22)【出願日】2021-02-18
(71)【出願人】
【識別番号】595110210
【氏名又は名称】小野瀬 一
(71)【出願人】
【識別番号】519028221
【氏名又は名称】宍戸 敏身
(71)【出願人】
【識別番号】520418813
【氏名又は名称】小森 功
(72)【発明者】
【氏名】小野瀬 一
【テーマコード(参考)】
3E170
【Fターム(参考)】
3E170AA02
3E170AA12
3E170AB02
3E170TA01
3E170TA06
(57)【要約】
【課題】 従来の貯水槽は任意数の強化板を設けてあり、水道水の水圧に対応するために相当の厚板にして形状にも水圧に耐え得るように設けられてある。
【解決手段】 縦中央部に直板をもって6室に設けた貯水槽本体において、該各6室の正面壁部、側面壁部に水道水の流水を軟水にできる和水口と満水にできる満水孔を設けて構成した。これにより、流水は各室で撹拌されて良質の水が得られて、飲用、用水度の高い貯水槽を提供できるとともに、大水害地帯においても安易に設置することができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯水槽の縦中央部に直板をもって正面壁と側壁とを有する6室を設けて、該6室の各壁面部に水道水を軟水に全うできる和水口とその流水を各満水に全うできる満水孔をそれぞれ設けて、貯水槽の前面部に入水口と制御弁を設けるとともに、後面部に排水口と安全弁を設け形成して、上面部に取水口を設けた貯水槽。
【請求項2】
貯水室を6室に設けて強固のものに形成して、如何なる水害地にも、また一般住宅にも集団仮設住宅にも安易に設置できるように設けた請求項1記載の貯水槽。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水害地家庭に於ける貯水槽の用水、活生化を図った貯水槽に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の貯水槽には、種種に数種あって同じように水質を軟化できる和水口と流入水を満水にできる満水孔を有する強化板をもって2室また3室に形成して種種設けられてある。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
以下、
図1により従来の貯水槽について説明する。12は強化板で、
図1では1枚であるが3枚で設けられてある。
【0004】
また、貯水槽1は水圧に対応するために相当の厚板にもうけられてあり、形状は、円筒形状で囲箱とともに相当の厚さで設けられてある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上に述べた従来の貯水槽では、水害罹災中の相応の飲用水を得るには相当の大きなものに設けねばならず重量もあり、また受水にも手数を要するものである。
【0007】
本発明は、このような従来の構成が有してある問題を解決しようとするものであり、形状そして強化板の取付けを効果的に変更して、更に強度な貯水槽の実現することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そして、本発明は上記目的を達成するために、貯水槽の内室部を平面で断面変形の 字状にして、6室に形成して貯水槽を設けたものである。
【0009】
また、第2の課題解決手段は、6室に上下に軟水を全うし得る和水口と満水を全うし得る満水孔を設けるとともに、6室を左右に水道水を流水できる構成としたものである。
【0010】
上記第1の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、入水して満水となった右側部の貯水室において、入水は中央の側壁板の下部の和水口を通水して、左側部の貯水室に流入して正面壁板の上部の和水口を通水して、次室に流入して下部の和水口を通水して、その右室に面部の上部の和水口を通水して、次室の側壁板の下部の和水口を通水して、6室の貯水室に通水して貯水槽の側壁板より排水されるのである。そして軟水の良質の真水を常時受水することができる。
【0011】
また、第2の課題解決手段による作用は、貯水槽が直板により左右に並設されてあるので頑強であるという効果を発揮する。
【発明の効果】
【0012】
上述したように、本発明の貯水槽は、左右に6室を設けてあり、より捻動されて流水されるのでさらに水質が向上することができ、より水質度の高い貯水槽が提供できる。
【0013】
また、強固に形成されているので、如何なる水害地にあっても安易に埋設又設置できて大水害にも対応全うできて、罹災中においては充分に飲用水、用水が受給できるという効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】 本発明の実施形態を示す貯水槽の部分断面正面図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を
図1、
図2に基づいて説明する。
【0016】
図において、1は直板2によって左右6室の貯水室3(以下室)に分室され設けられて、正面壁板4と側壁板5を有して前面部に入水口6を設けた貯水槽で、該貯水槽1の右側の第1の室3には側壁板5の上面部に満水孔7とその下面部に和水口8を設け、その左側の室3Aには正面壁板4の下面部に満水孔7Aとその上面部に和水口8Aと設け、次に左側の室3Bには側壁板5の上面部に満水孔7Bとその下面部に和水口8Bを設けその右側の室3Cには正面壁板4Aの下面部に満水孔7Cとその上面部に和水口8Cを設け、更に右側の室3Dには側壁板5Aの上面部に満水孔7Dとその下面部に和水口8Dを設けその左側の室3Eには貯水槽1本体の側壁面の上面部に排水口9を設け形成されてある。
【0017】
また、10は各貯水槽1の上面部に蓋11着された取水口で螺着されて設けられてある。
【0018】
この際、取水口10は設置する地帯においては、該取水口10が底部に設けられてあるものを利用することができる。
【0019】
12は貯水槽1の前面部の室3に入水口6とともに併設されてある制御弁である。
【0020】
また、13は貯水槽1Aに設けられてある排水口9の下部に設けられた安全弁である。
【0021】
そして、本発明の貯水槽1は、増槽もでき、連設もできるので個人用より大きな施設用に至るまで容易に設置できる。
【0022】
ここで、貯水槽1は原則として埋設することであるが、酷寒酷暑を除いた常温地にあっては取水口10を地面線に合わせて埋設して寒暖に応じて厚布などで被覆するようにすればその設置も可能である。
【0023】
以下、上記構成の動作を説明する。貯水槽1の流水は6壁面による各室3内で撹拌されて流出されることにより、水質がさらに向上できるという効果を発揮する。また、水害罹災中において、常時非常時に係わらず良質の飲用水が飲用、用水することができる。
【0024】
また、貯水槽1が各貯水室3で6室に構成されてあるので頑強であり、設置も安易であるので、如何なる水害地にも設置でき、また、一般住宅や諸施設の集団体に於いても設置できるという更なる効果を発揮するものである。以上のように、本実施形態によれば用水、活生効果が得られるものである。
【符号の説明】
【0025】
1 貯水槽
2 直板
3 貯水室
4 正面壁板
5 側壁板
6 入水口
7 満水孔
8 和水口
9 排水口
10 取水口
11 蓋
12 制御弁
13 安全弁