(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022126607
(43)【公開日】2022-08-30
(54)【発明の名称】パッケージのスタック形成のための方法および装置
(51)【国際特許分類】
B65B 43/46 20060101AFI20220823BHJP
【FI】
B65B43/46 Z
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022022538
(22)【出願日】2022-02-17
(31)【優先権主張番号】21157908.1
(32)【優先日】2021-02-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(71)【出願人】
【識別番号】514201933
【氏名又は名称】ティーパック スペツィアールマシーネン ゲーエムベーハー ウント カンパニー カーゲー
【氏名又は名称原語表記】TEEPACK SPEZIALMASCHINEN GMBH & CO. KG
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100129425
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 護晃
(74)【代理人】
【識別番号】100168642
【弁理士】
【氏名又は名称】関谷 充司
(74)【代理人】
【識別番号】100217076
【弁理士】
【氏名又は名称】宅間 邦俊
(74)【代理人】
【識別番号】100218604
【弁理士】
【氏名又は名称】池本 理絵
(72)【発明者】
【氏名】ハンス・ノップス
(72)【発明者】
【氏名】シュテファン・ランバーツ
【テーマコード(参考)】
3E030
【Fターム(参考)】
3E030AA05
3E030BA04
3E030BA09
3E030BB05
3E030BC04
3E030CA06
3E030FA01
3E030FA02
3E030GA03
3E030GA05
(57)【要約】 (修正有)
【課題】本発明は、抽出バッグを積層することにより、パッケージのスタックを形成するための方法に関する。
【解決手段】この方法において、抽出バッグが搬送部から並んだ状態で取り出されて取り出しステーションに供給される。そこでは、抽出バッグが搬送部から取り出され、スタック保持装置においてパッケージのスタックを形成するように重なり合って配置される。スタック保持装置は、抽出バッグの数がパッケージのスタックを形成する数に達すると空にされる。スタック保持装置が空にされつつあり、かつそこで取り出された少なくとも1つの抽出バッグがスタック保持装置の上流に位置するとき、抽出バッグの搬送部からの取り出しが中断されない。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
抽出バッグ(140)を積層することにより、パッケージのスタック(152)を形成する方法であって、
前記抽出バッグ(140)が循環するコンベアベルト(100)から並んだ状態で取り出されて取り出しステーション(102)に供給され、
そこにおいて、前記抽出バッグ(140)が前記コンベアベルト(100)から取り出されてスタック保持装置(122、300)において前記パッケージのスタック(152)を形成するように重なり合って配置され、
前記スタック保持装置は、前記抽出バッグ(140)の数が前記パッケージのスタック(152)を形成する数に達すると空にされ、
前記抽出バッグ(140)の前記コンベアベルト(100)からの前記取り出しは、前記スタック保持装置(122、300)が空にされつつあり、かつそこから取り出された少なくとも1つの抽出バッグ(140)が前記スタック保持装置(122、300)の上流に位置しているとき中断されず、
前記コンベアベルト(100)上に配置された前記抽出バッグ(140)が、方向転換ホイール(104)によって実質的に水平向きから実質的に垂直向きに下向きに方向転換されて、水平方向の速度成分を有する遠心力により前記コンベアベルト(100)から分離され、前記スタック保持装置(122、300)の方へ動かされる、方法。
【請求項2】
前記コンベアベルト(100)上に配置された前記抽出バッグ(140)が、垂直方向を向いた状態で、前記スタック保持装置(122、300)を通過して実質的に接線方向にガイドされる前記コンベアベルト(100)から、前記スタック保持装置(122、300)内に連続運動で導入されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記スタック保持装置(122、300)が空にされつつあるとき、前記コンベアベルト(100)から取り出された前記少なくとも1つの抽出バッグ(140)が、前記パッケージのスタック(152)における前記抽出バッグ(140)の向きに一致する向きで前記スタック保持装置(122、300)の上流に配置され、
そこで、前記抽出バッグ(140)が前記向きで好適には直立し、前記スタック保持装置(122、300)が空にされた後、前記スタック保持装置(122、300)の上流の前記少なくとも1つの抽出バッグ(140)が、前記コンベアベルト(100)から取り出された抽出バッグ(140)によって前記スタック保持装置(122、300)内に押されて、前記スタック保持装置(122、300)内に直接移送されることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記スタック保持装置(122、300)の上流にある前記抽出バッグ(140)のうちの少なくとも1つが、互いに反対側にある前記抽出バッグ(140)の縁部に働きかける挟持具(136)において垂直向きに挟持されることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記抽出バッグ(140)のうちの少なくとも1つが、挟持具(136)において垂直向きに挟持されることにより、前記スタック保持装置(122、300)の上流に保持され、挟持のための前記挟持具(136)が、互いに反対側にある前記抽出バッグ(140)の縁部に働きかけることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記抽出バッグが、前記コンベアベルト(100)から実質的に垂直な向きで積層方向(S)に取り出され、特に、バッファ貯留部(124)の上流においてイジェクトされることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記抽出バッグ(140)が、実質的に前記積層方向(S)の方向において、スタックパンチ(120)によって運ばれることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
抽出バッグ(140)を積層することにより、パッケージのスタック(152)を形成するコンベアベルト(100)を備えた装置であって、
前記コンベアベルト上で、抽出バッグ(140)がバッグ製造装置(101)から取り出しステーション(102)、前記取り出しステーション(102)に関連する取り出し装置(121)、およびスタック保持装置(122、300)へ移送され、
前記取り出し装置(121)が、前記抽出バッグ(140)を前記コンベアベルト(100)から、バッファ貯留部(124)を備えた導入ステーション(304)に配置されるスタック保持装置(122、300)へ移動させるように適合され、
前記バッファ貯留部が、前記導入ステーション(304)に配置される前記スタック保持装置(122、300)の上流に配置されるとともに、少なくとも1つの抽出バッグ(140)をバッファするように適合され、
前記バッファ貯留部(124)が、互いに反対側の前記抽出バッグ(140)の縁部に働きかける挟持具(136)を有する、装置。
【請求項9】
前記コンベアベルト(100)と前記スタック保持装置(122、300)との間に設けられ、かつ直立して実質的に垂直に運動する抽出バッグ(140)に対して漸増的に水平方向の運動成分の力を加えるバッグガイド(133)を特徴とする、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記挟持具(136)が、前記抽出バッグ(140)を変形しつつ、互いに反対側にある前記抽出バッグ(140)の縁部に働きかける、互いに反対側にあるリブ(132)を備えることを特徴とする、請求項8または9に記載の装置。
【請求項11】
前記リブ(132)にノッチ(134)が設けられていることを特徴とする、請求項8から10のいずれか1項に記載の装置。
【請求項12】
前記スタック保持装置(122,300)が、積層スロット(144)を形成するスタックハウジング(148)に旋回可能に取り付けられ、かつ前記積層スロット(144)に保持された先頭の抽出バッグ(140)のための止め具(146)を形成する、入口側に互いに反対側に配置されたつめ(150)を備えることを特徴とする、請求項8から11のいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
前記取り出しステーション(102)のすぐ上流側の前記コンベアベルト(100)が、実質的に水平に延びる向きから垂直方向(110)を超えて下向きに方向転換し、
抽出バッグ(140)を受け入れるように適合された受入部(126)が、前記コンベアベルト(100)の方向転換の下方に形成され、前記バッファ貯留部(124)と前記バッファ貯留部(124)を交互に貫通移動可能なスタックパンチ(120)との間に設けられることを特徴とする、請求項8から12のいずれか1項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抽出バッグの積層によるパッケージのスタック形成のための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
請求項1のプリアンブルの特徴を有する方法は、EP 2 812 250 B1により既知である。この既知の方法において、個々の抽出バッグは、先行して製造された個々の抽出バッグをバッグ製造装置から積層ステーションに供給する循環コンベアベルトと協働する搬送部から取り出され、この積層ステーションにおいて抽出バッグは、積層されてパッケージのスタックが形成される。上記の先行技術は、平行に延びる2つのコンベアベルトによって形成される供給部を有する。2つのコンベアベルトは、各抽出バッグをそれらの間に挟み、個々の抽出バッグを搬送部から取り出し、それらを導入ステーションに供給する。導入ステーションでは、いくつかの抽出バッグが積層されて、パッケージのスタックが形成される。この目的のために旋回可能なアームが設けられ、個々の抽出バッグを供給部からコンベアベルトの移動方向に対して直角に取り出し、それらを水平方向に一致する積層軸を有する、抽出バッグのスタックを保持するスタック保持装置に供給する。
【0003】
代替的解決手段が、DE 10 2015 115 732 A1により既知である。この先行技術では、抽出バッグは、水平方向に延びる製造部において不溶解物質の包装を形成するバッグ材を切断することにより分離される。
【0004】
各切断装置の下流直下において、個々の抽出バッグは、回転可能に取り付けられた受入部に落下する。そこから、個々の抽出バッグは、パンチによって受入部の下に配置されたスタック保持装置に押され、そこにおいて、抽出バッグは、垂直方向の積層軸をもって互いに重なるように置かれる。受入部は、イジェクトされた抽出バッグが受入部の中心に置かれるくさび面を有する。滑り部が、受入部の下に設けられ、抽出バッグが受入部から偶然に落下するのを防ぐため、受入部の下側を閉じ、パンチの前進と同期して開く。
【0005】
この先行技術において、スタック保持装置が受入部の下に設けられずに、そこに積層されたパッケージのスタックがスタック保持装置から取り出される場合には、受入部は、イジェクトされた抽出バッグのバッファ貯留部の役割も果たす。この場合、滑り部は、ともに移動して受入部の下側の開口部を閉じる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
既知の解決手段には、望まれるが実現されていないことがある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、小型の構造で、簡易で信頼できる抽出バッグの積層を可能にする、抽出バッグを内包するパッケージのスタック形成のための装置を明細に記述するという目的に基づく。その方法は、抽出バッグを積層することにより、パッケージのスタックの迅速な形成を可能にし、したがって、経済的かつ空間的にも節約して実行することを可能にするものである。
【0008】
上述の目的のための方法の態様を実現するために、本発明は、請求項7の特徴を有する方法を提案する。本発明による装置は、請求項7に定義されている。
【0009】
本方法は、包括性を有するEP 2 812 250 B1に基づく。本発明による方法において、抽出バッグは、パッケージのスタック形成のための搬送部からの取り出し動作に関連して、スタック保持装置に置かれる。したがって、抽出バッグは、搬送部からスタック保持装置へ直接移送される。搬送部は、バッグ製造装置から抽出バッグ最終製品を排出し、これを取り出してステーションへ直接供給するセクションであり、取り出しステーションにおいて、抽出バッグは搬送部から取り出される。取り出しは、抽出バッグをスタック保持装置に導入するために、抽出バッグに働きかける取り出し装置によって実行される。取り出し装置は、抽出バッグをスタック保持装置に積層させることもできる。
【0010】
先行技術における既知の解決手段の場合と同様に、スタック保持装置は、導入ステーションから排出ステーションへの移送のために可動であり、排出ステーションにおいて、パッケージのスタックはスタック保持装置から取り出される。パッケージのスタックは、所定数の抽出バッグからなる。連続的に製造されるパッケージのスタックのそれぞれは、同数の抽出バッグからなる。
【0011】
本発明による解決手段において、取り出し装置は、計数器、および制御装置とデータ接続されたセンサを備え、搬送部上の受入部空間が、抽出バッグ最終製品によって実際に占められているときにのみ取り出し装置を起動する。センサの信号および/または取り出し装置の起動は、抽出バッグが所定数に達したとき、導入ステーションから排出ステーションへスタック保持装置を移送する機械制御に入る、抽出バッグのための計数器として働くことができる。
【0012】
本発明による方法において、抽出バッグ最終製品は、いかなる場合も、バッグ製造装置から1つの搬送部を介して、抽出バッグが搬送部から取り出される取り出しステーションへ直接供給される。取り出しは、取り出し装置によって所定の制御されたやり方で行われる。取り出し動作の枠組みの間、抽出バッグをスタック保持装置に直接入れることは、移動経路を短縮する。ここで、抽出バッグは、搬送部から取り出された後、スタック保持装置へ移送するために一度だけ処理される。
【0013】
ここで、本発明による方法は、時間と空間を節約することがわかる。先行技術と比較して、パッケージのスタックの形成のために必要なシステム構成部分が少ない。
【0014】
DE 10 2015 115 732 A1による先行技術と比較して、抽出バッグを受入部に重力により落とし入れることがない。本発明による方法は、典型的には、抽出バッグが、その主たる延在方向を垂直方向にして整列するように実行される。したがって、抽出バッグは、好適には、スタック保持装置内に立っている。そこで、並んだ抽出バッグの積層軸は、好適には、水平方向に延びる。したがって、抽出バッグは、水平方向の動作でスタック保持装置に押し込まれる。
【0015】
本発明による装置はやはり、包括的な先行技術としてのEP 2 812 250 B1に基づくが、搬送部からスタック保持装置へ抽出バッグを移動させるように適合された取り出し装置を特徴とする。
【0016】
バッファ貯留部は、1~4個、好適には3個の抽出バッグをバッファする能力を有することができる。バッファ貯留部にある少なくとも1つの抽出バッグは、好適には、パッケージのスタックにおいて抽出バッグの向く方向に一致する方向を向くように配置される。この方向は、好適には、垂直方向であって、最大面積を有する抽出バッグの表面が実質的に垂直方向に延びる。したがって、抽出バッグは、縁部を下にして立つ。よって、抽出バッグの最大表面は、スタック保持装置に相互に接触して位置する抽出バッグの接触面の役割を果たす。
【0017】
本発明による方法の好適な実施形態によれば、搬送部に配置される抽出バッグは、実質的に水平向きから実質的に垂直向きへ向きを転換するホイールによって、下向きに方向転換される。この方向転換の一部として生成される遠心力が、水平方向の速度成分を利用して抽出バッグを搬送部から分離するために利用される。さらに、搬送部は、抽出バッグと搬送部の分離の枠組みにおいて、搬送部と抽出バッグの間にさらに間隔が生まれるように、方向転換ホイールによって垂直方向を越えてさらに向きを変えることができる。搬送部は、抽出バッグが載置される循環ベルトによって形成される。水平方向の速度成分により、抽出バッグは、スタック保持装置へ向かう方向に移動される。このように、抽出バッグの運動エネルギーの一部は、スタック保持装置へ向かう方向にある搬送部からの取り出しの枠組みにおいて、抽出バッグを移送するために利用される。
【0018】
この関連において、抽出バッグは、好適には連続運動で搬送部から取り出され、スタック保持装置へ供給される。後者は、典型的には、搬送部に対して接線方向に配置される。したがって、スタック保持装置によって決定される積層方向は、搬送部に対してほぼ直角方向に延びる。積層方向は、各抽出バッグがスタック保持装置において相互に接触して配置される方向である。積層方向は、スタック保持装置の縦方向、特に、個々の抽出バッグを積層するスロットの縦方向に一致する。
【0019】
このさらなる発展として、連続運動は、特に、抽出バッグが搬送部から取り出されたときからスタック保持装置に導入されるまでその運動が維持されるように、抽出バッグの運動が中断なしに行われることを意味するものと理解される。ここで、抽出バッグの質点の典型的な水平運動は、主として垂直方向の運動に連続的に方向転換し、抽出バッグは垂直方向に積層される。この連続運動の間、抽出バッグは、好適には、その向く方向を維持する。
【0020】
本発明による装置は、請求項8に記述される。これは、少なくとも1つの抽出バッグが挟持されて保持されるバッファ貯留部を有する。ここで、挟持は、典型的には受動挟持である。この目的のため、挟持具は、互いに反対側にある挟持面を備え、挟持面は抽出バッグの関連寸法よりも小さい間隔を有する。その寸法は、典型的には、抽出バッグの高さ、および/または幅である。そして、抽出バッグは、垂直を向く方向で挟持具に挟持されて保持される。挟持面は、好適には、導入方向、すなわち、実質的に水平方向に延び、互いに反対側にあるリブによって形成される。リブは、好適には、プラスチック材、特に、硬プラスチック材、または金属を材料とし、各抽出バッグは、原則として取り出し装置によって移送され、搬送部から直接スタック保持装置に入るとき、ほとんど摩擦なしにリブ上を滑って通過することができる。
【0021】
リブは、典型的には、曲線的に形成される。そこでは、抽出バッグに最初に接触するそのリブの前端は、リブの後部領域に比べてより垂直方向を向き、抽出バッグが滑ってリブを通り越してリブによってガイドされるとき、より大きな水平方向の運動が与えられる。好適なさらなる発展によれば、本発明による装置は、バッグガイドを有する。このバッグガイドは、直立している実質的に垂直方向に動かされる抽出バッグに、漸増する水平運動成分を作用するように適合される。
【0022】
各バッグガイドは、搬送部とスタック保持装置の間に配置される。バッグガイドは、同時に挟持具を形成することもできる。バッグガイドは、上述のリブを形成、または含むこともできる。そして、搬送部からスタック保持装置に直接移送される抽出バッグは、バッグガイドによって、抽出バッグがスタック保持装置内に並んで積層される水平方向に移送される。ただし、スタック保持装置が空にされる場合、挟持具において各抽出バッグの挟持が起こる。この特定の構成では、このとき、バッグガイドはバッファ貯留部内にも設けられる。
【0023】
リブには、好適には、ノッチが設けられ得る。ノッチは、典型的には、垂直方向に延びる。各抽出バッグについて少なくとも1つのノッチが、各リブの互いに反対側に備えられる。適宜、バッファ貯留部に供給された抽出バッグの一方の側面にあるいくつかのノッチは、バッファ貯留部と関連させることができる。抽出バッグが2室バッグとして構成されている場合には、各室の縁部が受け入れられる1つのノッチは、好適には、各室について対向する側面に設けられる。いずれの場合も、抽出バッグはまた、ノッチによりポジティブフィット方式でバッファ貯留部にバッファされる。
【0024】
本発明による方法において、抽出バッグは、実質的に垂直な向きで搬送部から取り出され、好適には、バッファ貯留部の上流でイジェクトされる。その結果、抽出バッグは、抽出バッグの慣性、搬送部による各運動パラメータ、および/または重力に基づいてあらかじめ決定される垂直方向の速度成分をもってバッファ貯留部へ向かう方向に移動する。上に説明したように、搬送部の運動パラメータによって水平方向の速度成分も確実に与えられる場合、抽出バッグは、搬送部から分離するとき、垂直方向と水平方向の速度成分を持つことができる。さらに、抽出バッグが搬送部から分離されてスタック保持装置へ向かう方向に移動するとき、抽出バッグに漸増的に水平方向に運動する力を与えるガイドも設けることができる。落下距離は、典型的には、横方向および底部までに制限される。イジェクトは、パッケージのスタックにおいて抽出バッグにも働く地球の重力場において、実質的にその方向を向くように行われる。
【0025】
バッファ貯留部の上流における抽出バッグの配置は、抽出バッグがバッファ貯留部の上流において積層方向に位置することを意味するものと理解されるべきである。積層方向は好適には水平方向に延びる。
【0026】
本発明の好適なさらなる発展によれば、落下運動を行う抽出バッグは、スタックパンチによって動かされる。抽出バッグのほぼ垂直方向の軌道は、スタックパンチによって印加される水平方向成分によって変えられ、それによって、抽出バッグはバッファ貯留部の入口により接近する。
【0027】
この目的のために、コンベアベルトによって形成される搬送部は、取り出しステーションのすぐ上流で、それが実質的に水平方向に延びる向きから下向きに垂直方向を超えて方向を変えるように方向転換される。コンベアベルトは、好適には、個々の抽出バッグが、方向転換領域においてもコンベアベルトのそれぞれの区画にとどまるように、方向転換フードによって外側を画定される。この区画は、好適には、コンベアベルトの2つのウェブの間に形成される。ウェブは、それらの間に抽出バッグを収容することができ、コンベアベルトから突出する。
【0028】
コンベアベルトの方向転換の結果、抽出バッグは、屈曲部の下流においてコンベアベルトから離れ、抽出バッグを受け入れるように適合された受入部に入る。この受入部は、バッファ貯留部とスタックパンチの間に位置する。スタックパンチは、取り出し装置の一部であり、かつ交互にバッファ貯留部の中にまで、典型的には、そこを過ぎてスタック保持装置の中まで入って行くことができる。スタックパンチは、好適には、それらの間にコンベアベルトを受け入れ、抽出バッグを運ぶ間、バッファ貯留部へ向かう方向に移動可能である2つの積層フランジを備える。
【0029】
スタック保持装置に積層される個々の抽出バッグを確実に保持することを考慮して、スタック保持装置は、つめが旋回可能なように取り付けられるスタックハウジングを備える。各つめは、互いに相対旋回可能なように相互に反対側に取り付けられる。対応するつめは、積層スロットに保持される先頭の抽出バッグの止め具を形成する。この積層スロットは、積層された抽出バッグのための受入部を形成する。積層スロットは、スタックハウジングによって形成されて囲まれる。積層スロットは、導入ステーションの下側に少なくとも1つの止め具を備え、これは、個々の抽出バッグが、積層過程において滑り落ちることを防ぐ。各止め具は、スタックハウジングの基部の導入ステーションに位置する。ただし、この基部は、排出装置が貫通することもできる。排出装置は、排出ステーションにおいて、典型的には、スタック保持装置が水平方向に延びる旋回軸の周囲を90度旋回した後、スタックハウジングに係合する。それにより、導入ステーションにおいて上向きの開口が下がって来て、それを通じて、パッケージのスタック全体が、スタック保持装置から、たとえば、パッケージのスタックを受け入れる段ボールパッケージの中へ直接排出される。
【0030】
本発明のさらなる詳細および利点は、以下の図面とともに実施形態の以下の説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】バッグ製造装置の一実施形態の操作側のやや上からの斜視図である。
【
図2】
図1によるバッグ製造装置において製造された抽出バッグのための取り出しステーションの側面図である。
【
図3】リブの拡大詳細図を含む、
図2による詳細の拡大図である。
【
図5A】空になったスタック保持装置の第1の実施形態の側面斜視図である。
【
図5B】空になったスタック保持装置の第1の実施形態の側面斜視図である。
【
図5C】空になったスタック保持装置の第1の実施形態の側面斜視図である。
【
図6A】スタック保持装置の第2の実施形態の側面斜視図である。
【
図6B】スタック保持装置の第2の実施形態の側面斜視図である。
【
図7A】段ボールパッケージの形成のための装置とともに動作中の
図6に示されるスタック保持装置を示す図である。
【
図7B】段ボールパッケージの形成のための装置とともに動作中の
図6に示されるスタック保持装置を示す図である。
【
図7C】段ボールパッケージの形成のための装置とともに動作中の
図6に示されるスタック保持装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
図1は、実質的に3つの区域、すなわち、左縁部の貯蔵区域2、右縁部の製品区域4、および貯蔵区域2と製品区域4の間の作業区域6を有する、不溶解物質を満たした抽出バッグの製造のための装置の実施形態の上面図を示す。
【0033】
抽出バッグは、貯蔵区域2から消費材料を取り出し、作業区域6において抽出バッグを加工して形成することにより製造される。そのような抽出バッグの一例は、
図4に示される。そこでは、抽出バッグは、符号8によって示される。符号10は、糸12によって抽出バッグ8に取り付けられるラベルを示す。抽出バッグ8、ラベル10、および糸12の統一体は、アロマパッケージ14に受け入れられる。このアロマパッケージ14は、湿分不透過で、縁部16において抽出バッグ8の周囲に配置され、かつU字形の溶接シーム18によって閉鎖される薄膜材によって形成される。
【0034】
図8に示す製品は、抽出バッグ最終製品20として以下に示す。抽出バッグ最終製品20は、作業区域6から製品区域4へ、概略的に図示したコンベアベルトの形態をとる搬送部22によって移動され、その詳細は
図2に見ることができる。
図1には示されていない、
図2による取り出しステーションは、この搬送部22の端部に配置され、これは、
図2において符号100によって示される。
【0035】
抽出バッグ最終製品20の製造において消費材料として使用される、バッグ材料25の供給部24、ラベル10の供給部26、糸12の供給部28、およびアロマパッケージ14の供給部30は、貯蔵区域2に見られる。これらの消費材料はそれぞれ、ロール状で供給され、製造過程において巻き出される。
【0036】
貯蔵区域2は、消費材料の個々のウェブのためのガイドを有する。消費材料は、貯蔵区域2と作業区域6の間の第1の仕切り壁32を貫通通過する。この仕切り壁32は、符号34で示される、各消費材料の通過のためのいろいろな開口部を有する。各開口部34の寸法は、各消費材料が第1の仕切り壁32をかろうじて通過できるように選択される。各開口部34は、作業区域6から望ましくない空気が貯蔵区域2または製品区域4に入ることを防ぐエアカーテンが付いている。図示した実施形態では、左側で作業区域6を画定する仕切り壁32は、バッグ材料25のための開口部34a、ラベル10のための開口部34b、およびアロマパッケージ14のための開口部34dを有する。
【0037】
作業区域6において、不溶解物質のバッチは、不溶解物質の供給部37を含む分配装置36の高さで、バッグ材料25上に配置される。バッグ材料25は、水平部38上をガイドされる。バッチがバッグ材料25に配置された後、バッグ材料25はバッチを内包するチューブに成形される。連続材料として供給されるバッグ材料25は、長さを持った分割片に切断されて分離される。このようにして予備加工されたバッグ材料25の長さを持った分割片は、水平部38の端部で、第1の輸送ホイール40aに移送される。
【0038】
バッグ材料25は、導入ステーション42aの高さで、2室バッグとして構成される抽出バッグ8を形成するために、第1の輸送ホイール40aの中央縦軸または回転軸の方向に半径方向内向きに移動する。第1の輸送ホイール40aは、時計回りに回転して、それぞれのバッグ材料25を各種ステーションに供給し、そこにおいて、抽出バッグは、上部を閉鎖され、糸12およびラベル10を取り付けられる。
【0039】
したがって、上部で作成および加工された抽出バッグ8は、第1の輸送ホイール40aから、反時計回りに回転する第2の輸送ホイール40bへ移送される。ここでは、抽出バッグ8は、2つの輸送ホイール40aと40bの間で旋回し、まず、抽出バッグ8の底部が、第2の輸送ホイール40bに半径方向に導入される。そこで、抽出バッグ8は、ラベル10を取り付けられ、第2の輸送ホイール40b内で回転して、そこに導入されたときには半径方向内側を向いていた抽出バッグ8の底部が半径方向外側を向く。この向き、すなわち、導入方向に対して180度旋回した向きで、このように予備加工された抽出バッグ8は、第2の輸送ホイール40bから、その底部が前方を向いて搬送され、第3の輸送ホイール40cへ供給される。抽出バッグは、包装ステーション42bに供給され、そこで縁部16が形成されるとき、ラベル10および糸12に加えて、アロマパッケージ14が抽出バッグ8の周囲に配置される。そのとき、アロマパッケージ14は、U字形のシーム18を形成するために、シーリングステーション44において密封される。シーリングステーション44は、密封プロセス中、抽出バッグ8を保持して輸送する第3の輸送ホイール40cに関連する。
【0040】
このように製造された抽出バッグ最終製品20は、最終的に、搬送部22に配置されて製品区域4に供給される。この目的のために、第2の仕切り壁46は、搬送部22のためのバッグ通過開口部48と復路開口部49を有する。
【0041】
作業区域6の一部としてすでに述べた構成部分は、ベースプレート50の前に配置される。ベースプレート50は、個々の構成部分を運び、ベースプレート50の互いに反対側に設けられた駆動部から、それらを切り離すこともあり得る。ユーザに面するベースプレート50の領域は、そこに設けられた操作側52を、装置の後ろ側にある駆動側54から分離する。
【0042】
図2は、
図1による輸送セクション22を形成し、
図2において符号100によって示されるコンベアベルトの一部であって、
図1において符号101によって示されるバッグ製造装置を取り出しステーション102に接続する部分を示す。取り出しステーション102において、コンベアベルト100は、符号106によって示される実質的に水平方向に延びるコンベアベルト100のセクションが、垂直方向に方向転換するように、方向転換ホイール104を経由して方向転換する。方向転換ホイール104の搬送方向の下流に設けられた方向転換セクション106は、符号110によって示される垂直方向を超えて方向転換する。コンベアベルト100は、方向転換フード112によって外周を囲まれる。方向転換フード112は、それ自身と方向転換ホイール104の間に隙間を形成する。隙間には、コンベアベルト100とそこから突出するウェブの間に、
図2~7において符号140によって示される抽出バッグ最終製品を受け入れる区画116を形成するウェブ114が運動して入って行くことができる。この隙間は、コンベアベルト100が方向転換するとき、各受入区画116から抽出バッグが投げ出されることのないようなサイズである。この隙間は、搬送方向Fにおいて後方にある端部でほぼ垂直に延びる。
【0043】
基本的に平行に延びる2つのピボットアーム118が、
図2において方向転換ホイール104内に見られ、これらは、スタックパンチ120を運ぶことができる。スタックパンチ120は、ピボットアーム118を旋回することにより、周期的に前後、かつ実質的に水平方向に運動可能であり、現在では取り出し装置121の一例を形成する。
図2および
図3は、スタックパンチ120が、左側に、すなわち、スタック保持装置122から、最大限まで離れていく運動の初期位置を示す。
【0044】
バッファ貯留部124は、スタック保持装置122の上流の導入方向に設けられる。抽出バッグを受け入れるように適合された受入部126は、バッファ貯留部124と方向転換ホイール104の間に形成される。この受入部126は、下側においては、傾斜形状に構成され、かつスタック保持装置122に向かって傾斜する受入部基部128によって画定される。図示の実施形態においては、受入部基部128は、横断面図において、スタックパンチ120の運動方向を含む面における凹面を有するように設けられる。
【0045】
バッファ貯留部124は、2つの互いに反対側に配置された壁セグメント130を有し、それらのうち、図において前方にある壁セグメントは、
図2および
図3においては取り外されている。バッファ貯留部124は、典型的には、長方形フレーム形状の構成部品によって形成される。壁セグメント130の、互いに反対側に配置され、かつ垂直方向に延びる内面は、それぞれの壁セグメント130から内側に突出するいくつかのリブ132を有する。
図3に図示するように、いくつかのリブ132は、互いに平行な位置に設けられる。リブ132はそれぞれ、スタック保持装置122に向かう方向に下向きに傾斜するように設けられる。リブ132は、曲線状に延びる。受入部126に面するリブ132の前端は、スタック保持装置122に面する後端よりもさらに垂直方向を向く。そして、対応するリブ132は、本発明の趣旨の範囲内で、バッグガイド133の実施形態を形成する。より垂直方向を向いたリブの前端は、抽出バッグ140が方向転換ホイール104を通過した後、抽出バッグが垂直方向の速度成分が優勢で下向きに運動するとき、コンベアベルト100からイジェクトされた抽出バッグ140を挟む。このとき、抽出バッグ140は、遠心力が働いて、一定の水平方向の運動成分も有する。リブ132の前端の傾斜は、抽出バッグ140のそのときの運動に適合するように構成される。これは、スタック保持装置122に向かう方向において水平方向に抽出バッグ140を押すために、受入部126内で抽出バッグ140の主側面を支えるスタックパンチ120によっても影響を受ける。
【0046】
リブ132の間に並んで配置された、いくつかの抽出バッグ140をバッファするために、リブ132は、いくつかのノッチ134を有し、それらは、リブ132の縦方向に並んで設けられ、かつ垂直方向に延びる(
図4参照)。凹状曲面を有する受入部基部128も、バッグガイド133の一部とみなすことができる。ただし、抽出バッグはまた、受入部基部128に接触することなく、スタック保持装置122内に移送され得る。
【0047】
関連するリブ132を有する、互いに反対側に配置された壁セグメント130は、受入部126内に、直立している抽出バッグのための挟持具136を形成する。そこでは、単一の抽出バッグ140は、互いに反対側に配置されたリブ132のノッチ134の各々に、ポジティブフィット方式で挟まれて保持され得る。
図3および
図4において、このような抽出バッグ140最終製品は、スタック保持装置122に、直立してそこに受け入られているのが見られる。この抽出バッグ140は、積層スロット144において積層方向Sに運動可能な保持パンチ142によって、スタック保持装置122に直立して保持される。保持パンチ142は、たとえば、積層スロット144に積層された抽出バッグ140の数の分だけ受動的に引っ込むように空気圧を予印加されたパンチとすることができる。反対側の位置で、積層スロット144に最後に導入された先頭の抽出バッグである、スタックの抽出バッグ140が、止め具146に支えられる。止め具146は、抽出バッグ140の全高にわたって分布する止め面を有し、スタックハウジング148に旋回可能に取り付けられたつめ150によって形成される。各々が止め具146を形成するつめ150のセグメント面は、前方に向かって先細りの円錐状に構成され、積層スロット144の端部入口を画定する。これは、漏斗形状の狭隘をなし、その開口幅は、止め具146に直接隣接する所よりも入口側の方が大きい。
【0048】
先行して製造された抽出バッグ140を積層するために、抽出バッグは、方向転換フード116の端部で、各区画116において垂直方向下向きに放され、同時に、コンベアベルト100は連続回転を続けて製品が供給される。コンベアベルト100は、垂直方向Vの背後にまで方向転換していくので、コンベアベルト100およびウェブ114は、受入部126の領域では垂直方向Vの背後に位置する。
【0049】
スタックパンチ120は、コンベアベルト100と同期して、個々の抽出バッグ140をイジェクトする。これによって、抽出バッグ140の飛翔運動に関連してスタックパンチ120が運動して受入部126に入り、それにより、抽出バッグ140を運ぶ。したがって、垂直方向に自由落下する抽出バッグ140は、スタックパンチ120から水平方向の速度成分を得る。この供給運動に関連して、抽出バッグ140は、互いに反対側にあるバッファ貯留部144のリブ132の間のスタック保持装置122に向かう方向に力を加えられ、そこで挟持される。この方法の典型的な過程では、スタックパンチ142は、スタック保持装置122の中に入るまで旋回する。そこでは、互いに反対側にある抽出バッグ144の縁部が、つめ150を押し開く。そして、抽出バッグ140がつめ150を通過すると、スタックパンチ120の運動が逆転する。つめ150が後退した後、スタックパンチ142が、積層スロット144に最後に導入されて、止め具146に対して直立に保持される抽出バッグ140に力を加える(
図3および
図4参照)。
【0050】
このようにして、パッケージのスタック152を形成する数の抽出バッグ140が積層スロット144に導入されると、以下に詳細に説明するように、このスロットは空にされる。
【0051】
ただし、コンベアベルト100の回転運動は、スタック保持装置122が空にされる間も維持される。抽出バッグ140は、コンベアベルト140から受入部126にイジェクトされ続ける。この過程において、スタックパンチ120は、減弱した水平運動のみを行い、その経過において、各抽出バッグ140はバッファ貯留部144に導入される。抽出バッグ140は、リブ132の間において直立姿勢でバッファされる。抽出バッグ140はまた、特に、互いに反対側にある抽出バッグ140の縁部をポジティブフィット方式でノッチ134に導入することによってバッファされる。
【0052】
図示の実施形態において、スタックパンチ122は、各区画116が抽出バッグ140で実際に満たされたときのみ作動する。そのとき、スタックパンチ120の作動は、スタック保持装置122へ向かう方向にそれぞれ挿入される抽出バッグを計数する役割も果たす。
【0053】
上記の実施形態によってスタック保持装置を空にすることは、以下、
図5A~
図5Cを参照して説明する。
【0054】
図5A~
図5Cによる実施形態において、スタック保持装置122は、位置を変更することなく空にされる。この目的のために、ガイドフォーク202に堅固に接続され、垂直方向に可動のプッシャ200が設けられる。抽出バッグ140の数がパッケージのスタック152を形成する数に達したとき、プッシャ200は下方向に運動する。ガイドフォーク202は、バッファ貯留部124と積層スロット144の間、すなわち止め具146に直接隣接する所の間で、積層方向Sにおいて先頭の抽出バッグである抽出バッグ140まで先導的な方法でガイドされる。ガイドフォーク202は、段ボールパッケージ206に挿入される(
図5B参照)。プッシャ200の下降運動に関連して、下側において積層スロット144を画定する底部フラップ208が、段ボールパッケージ206の方に向かって下向きに旋回して段ボールパッケージの中に入る。
図5Bおよび
図5Cにおいて部分的に取り除かれて示される段ボールパッケージ206は、ピボットアーム212に垂直方向に可動である保持プレート210によって保持される。ピボットアーム212は、レール214上に並進運動可能に保持される。
【0055】
下方向に運動するプッシャ200は、パッケージのスタック152を段ボールパッケージ206の中に押し入れる。プッシャ200の漸増的な下降運動とともに、保持プレート210は、段ボールパッケージ206とともに下降する。パッケージのスタック152が完全に段ボールパッケージ206に受け入れられると、プッシャ200と保持プレート210の反対運動への運動が始まる。
【0056】
このようにして積層スロット144が空にされる間、ガイドフォーク200も、同時にバッファ貯留部420を閉鎖する。スタック保持装置122が空にされる間、スタックパンチ120が前方へ連続的に運動する。この空にする過程に関連して、最大3個の抽出バッグ140がバッファ貯留部に貯留される。第4の抽出バッグ140がバッファ貯留部124に向かって押し出されると、スタック保持装置122を空にする過程はすでに完了している。ガイドフォーク202は、積層スロット144に入る通路を開放している。底部フラップ208が再び閉じられ、第4の抽出バッグが、スタックパンチ120の適切な制御により積層スロット144の中に押し込まれ、先にバッファ貯留部124に保持されている3個の抽出バッグを前進させて積層スロット144の中に入れるように力を加える。
【0057】
一方、一杯になった段ボールパッケージ206を保持する保持プレート210は、レール214に沿って並進運動することができ、保持プレート210を離れたさらなる処理のために、新しい段ボールパッケージ206の製品を支持する別の位置に押され、次のサイクルでそれを積層スロット144の下まで移動する。
【0058】
符号300によって示される代替的なスタック保持装置122が、
図6Aおよび
図6Bに示される。このスタック保持装置300は、2つのディスク302を有し、そのうちの1つのディスク302が
図6A/6Bに示される。各ディスク302は、その間に2つの積層スロット144を受け入れて保持する。このようにして形成されるスタック保持装置300は、2つのディスク302に中心点と交差する水平軸周りを旋回可能または回転可能に取り付けられる。そして、スタック保持装置は、各積層スロット144の導入ステーション304から各積層スロット144を空にする排出ステーション306へ旋回可能である。排出ステーション306における積層スロット144がその開口部を下向きにする向きにあることはいうまでもない。
図6の前部に示す積層スロット144には、プッシャ310を積層スロット144に導入するように適合されるスロット付き基部308が見える。プッシャ310は、パッケージのスタック152を積層スロット144から出して下向きに動かし、段ボールパッケージ206(
図6Aおよび6Bでは図示せず)に入れることができ、そのようにして、排出ステーション306においてスタック保持装置122を空にすることができる。
【0059】
パッケージのスタックを移動させて段ボールパッケージに入れる装置のさらなる詳細は、
図7A~
図7Dに見ることができる。段ボールパッケージ314を支持することができる保持プレートは、符号312によって示される。この保持プレート314は、スタック保持装置300の延長として設けられるピボットアーム316に旋回可能に取り付けられる。滑り部318は、ピボットアーム316に関連し、パッケージのスタック152が一杯になった段ボールパッケージを保持プレート312から押して、段ボールパッケージ314のさらなる処理のために輸送セクションに乗せる。
【0060】
ブランク供給は、符号320によって示され、段ボールパッケージ314の製造のために、複数のブランク322を保持する。ブランク322は、ブランク供給320を経由して、成形パンチ326を備える折り曲げステーション324へ供給される。その途中で、ブランク322は、必要な場合には、接着材を与えられる。成形パンチ326は、落下ステーション324において下向きに運動する。ここで、折り曲げ面は、当初平面状のブランク322から、保持プレート312に配置される段ボールパッケージ314を形成するのに有効となる(
図7A)。
【0061】
その間、スタック保持装置300は、回転してパッケージのスタック152が一杯になった積層スロット144を動かし、排出ステーション306に入れる(
図7B参照)。
【0062】
段ボールパッケージ314を保持した保持プレート312が積層スロット144の下に配置されると、プッシャ310が下降し、先に述べたパッケージのスタック152に力を加えて、その下に置かれた段ボールパッケージ314の中に入れる。この実施例でも、パッケージのスタック152が満たされる間、段ボールパッケージ314が下降する。パッケージのスタック152が一杯になった段ボールパッケージ314は、滑り部318によって押されて保持プレート312を離れる。
【符号の説明】
【0063】
2 貯蔵区域
4 製品区域
6 作業区域
8 バッグ
10 ラベル
12 糸
14 アロマパッケージ
16 縁部
18 密封シーム
20 抽出バッグ最終製品
22 搬送部
24 バッグ材料の供給部
25 バッグ材料
26 ラベル10の供給部
28 糸12の供給部
30 アロマパッケージ14の供給部
32 第1の仕切り壁
34a バッグ材料のための開口部
34b ラベルのための開口部
34c 糸のための開口部
34b アロマパッケージのための開口部
36 分配装置
37 不溶解物質の供給部
38 水平部
40a 第1の輸送ホイール
40b 第2の輸送ホイール
40c 第3の輸送ホイール
42a 導入ステーション
42b 包装ステーション
44 シーリングステーション
46 第2の仕切り壁
48 バッグ通過開口部
49 復路開口部
50 ベースプレート
52 操作側
54 駆動側
56 保護ドア
58 パネル
60 ホッパ
62 吸込開口部
64 ブロワ
66 ブローアーム
67 ブローノズル
68 作業スペース
70 カバー
72 吸込開口部
74 通気装置
76 セパレータ
78 急速分離ファスナー
80 リザーバ
100 コンベアベルト
101 バッグ製造装置
102 取り出しステーション
104 方向転換ホイール
106 水平区間
108 方向転換区間
112 方向転換フード
114 ウェブ
116 区画
118 ピボットアーム
120 スタックパンチ
121 取り出し装置
122 スタック保持装置
124 バッファ貯留部
126 受入部
128 受入部基部
130 壁セグメント
132 リブ
133 バッグガイド
134 ノッチ
136 挟持具
140 抽出バッグ
142 保持パンチ
144 積層スロット
146 止め具
148 スタックハウジング
150 つめ
152 パッケージのスタック
200 プッシャ
202 ガイドフォーク
206 段ボールパッケージ
208 底部フラップ
210 保持プレート
212 ピボットアーム
214 レール
300 スタック保持装置
302 ディスク
304 導入ステーション
306 排出ステーション
308 基部
310 プッシャ
312 保持プレート
314 段ボールパッケージ
316 ピボットアーム
318 滑り部
320 ブランク供給
322 ブランク
324 落下ステーション
326 成形パンチ
F 搬送方向
S 積層方向
V 垂直方向
【外国語明細書】