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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022126614
(43)【公開日】2022-08-30
(54)【発明の名称】ベビーキャリア
(51)【国際特許分類】
   B62B 9/24 20060101AFI20220823BHJP
   B60N 2/28 20060101ALI20220823BHJP
【FI】
B62B9/24 Z
B60N2/28
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022022868
(22)【出願日】2022-02-17
(31)【優先権主張番号】202120378940.X
(32)【優先日】2021-02-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ボ・ウ
(72)【発明者】
【氏名】メイフェン・ファン
(72)【発明者】
【氏名】ウェンハオ・リ
【テーマコード(参考)】
3B087
3D051
【Fターム(参考)】
3B087CE07
3D051AA02
3D051CA05
3D051CA06
3D051CA17
(57)【要約】
【課題】肩ベルトの高さを柔軟に調整できるベビーキャリアを提供する。
【解決手段】座席部と、前記座席部に可動に設けられるバックルと、前記座席部に接続されて上方へ延在し、下から上にかけて複数の調整孔が設けられる背もたれ部と、前記背もたれ部の背面に固定される第1端、及び前記バックルに可動に接続される第2端を含む腰ベルトと、前記背もたれ部の背面に固定される固定端、及び前記複数の調整孔のいずれか1つを選択的に通って前記腰ベルトの第2端に取り外し可能に接続される自由端を有する肩ベルトと、を含むベビーキャリア。上述したベビーキャリアの背もたれ部には、下から上にかけて複数の調整孔が設けられるため、肩ベルトの自由端は、異なる高さの調整孔から選択的に抜け出して腰ベルトに接続することができる。調整孔の高さが異なるため、子供の身長や体型に合わせて調整することができ、子供の乗り快適さおよび安全性が向上する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
座席部と、
前記座席部に可動に設けられるバックルと、
前記座席部に接続されて上方へ延在し、下から上にかけて複数の調整孔が設けられる背もたれ部と、
前記背もたれ部の背面に固定される固定端と、前記複数の調整孔のいずれか1つを選択的に通って前記座席部に取り外し可能に接続される自由端と、を有する肩ベルトと、を含む
ことを特徴とするベビーキャリア。
【請求項2】
前記背もたれ部に固定される第1端と、前記バックルに可動に接続される第2端と、を備える腰ベルトをさらに備え、前記自由端と前記第2端とは取り外し可能に接続される
ことを特徴とする請求項1に記載のベビーキャリア。
【請求項3】
前記自由端に設けられる第1肩ベルトバックルをさらに備え、前記腰ベルトの前記第2端には固定孔が形成され、前記第1肩ベルトバックルには、前記固定孔に取り外し可能に穿設されるフック部が形成される
ことを特徴とする請求項2に記載のベビーキャリア。
【請求項4】
前記腰ベルトに設けられる第2肩ベルトバックルをさらに含み、前記自由端に固定孔が形成され、前記第2肩ベルトバックルには、前記固定孔に取り外し可能に穿設されるフック部が形成される
ことを特徴とする請求項2に記載のベビーキャリア。
【請求項5】
前記固定孔の直径は、前記フック部が前記固定孔に挿入される方向に沿って徐々に小さくなっている
ことを特徴とする請求項3または4に記載のベビーキャリア。
【請求項6】
前記第2肩ベルトバックルは、前記腰ベルトに調整可能に摺動する
ことを特徴とする請求項4に記載のベビーキャリア。
【請求項7】
前記背もたれ部の背面に第3肩ベルトバックルが設けられ、前記固定端は、前記第3肩ベルトバックルに調整可能に穿設される
ことを特徴とする請求項1に記載のベビーキャリア。
【請求項8】
前記バックルは、雌バックルと、前記腰ベルトに設けられる雄バックルと、を含み、前記雄バックルと前記雌バックルとは、互いに取り外し可能に係合される
ことを特徴とする請求項1に記載のベビーキャリア。
【請求項9】
前記座席部に可動に接続される股ベルトカバーをさらに含み、前記バックルは、前記股ベルトカバーに固定され、前記股ベルトカバーの幅は、前記座席部との接続部から前記バックルの位置まで徐々に増加する
ことを特徴とする請求項1に記載のベビーキャリア。
【請求項10】
前記複数の調整孔は2列に配列され、各列における複数の調整孔は、等間隔に設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載のベビーキャリア。
【請求項11】
前記ベビーキャリアは、ベビーカー、車載チャイルドシート、幼児椅子、またはバシネットである
ことを特徴とする請求項1に記載のベビーキャリア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ベビーキャリアに関する。
【背景技術】
【0002】
例えばベビーカーなどの常用なベビーキャリアは、通常座席および背もたれが設けられる。子供が異なる角度で背もたれに寄りかかることを可能にするために、座席に対する背もたれの角度は調整可能であることが多い。一方、常用なベビーキャリアの座席や背もたれ上に、ベビーキャリアに着座した幼児を危険から守るために拘束ように、肩ベルトなどの拘束システムがさらに設けられる。
【0003】
現在のベビーキャリアの肩ベルトに対する設計として、一般的にその一端が背もたれ部に固定され、他端が座席部のバックルに係合するだけである。当該肩ベルトの高さは調節不能であることが多いが、子供が成長すると、その肩の高さ及び幅はいずれも大きく変化する。肩ベルトの位置および長さを幼児の身長や体型に合わせて柔軟に調整できないと、幼児の乗り快適さおよび安全性に影響するおそれがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記に基づき、肩ベルトの高さを柔軟に調整できるベビーキャリアを提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
座席部と、前記座席部に可動に設けられるバックルと、前記座席部に接続されて上方へ延在し、下から上にかけて複数の調整孔が設けられる背もたれ部と、前記背もたれ部の背面に固定される固定端、及び前記複数の調整孔のいずれか1つを選択的に通って前記座席部に取り外し可能に接続される自由端を有する肩ベルトと、を含むベビーキャリア。
【0006】
上述したベビーキャリアの背もたれ部には、下から上にかけて複数の調整孔が設けられるため、肩ベルトの自由端は、異なる高さの調整孔から選択的に抜け出して腰ベルトに接続することができる。調整孔の高さが異なるため、子供の身長や体型に合わせて調整することができ、子供の乗り快適さおよび安全性が向上する。
【0007】
一実施例において、前記腰ベルトは、前記背もたれ部に固定される第1端と、前記バックルに可動に接続される第2端と、を含み、前記自由端と前記第2端とは取り外し可能に接続される。
【0008】
一実施例において、ベビーキャリアは、前記自由端に設けられる第1肩ベルトバックルをさらに備え、前記腰ベルトの第2端には固定孔が形成され、前記第1肩ベルトバックルには前記固定孔に取り外し可能に穿設されるフック部が形成される。
【0009】
一実施例において、ベビーキャリアは、前記腰ベルトに設けられる第2肩ベルトバックルをさらに含み、前記自由端には固定孔が形成され、前記第2肩ベルトバックルには前記固定孔に取り外し可能に穿設されるフック部が形成される。
【0010】
一実施例において、前記固定孔の直径は、前記フック部が前記固定孔に挿入される方向に沿って徐々に小さくなっている。
【0011】
一実施例において、前記第2肩ベルトバックルは、前記腰ベルトに調整可能に摺動する。
【0012】
一実施例において、前記背もたれ部の背面に第3肩ベルトバックルが設けられ、前記固定端は、前記第3肩ベルトバックルに調整可能に穿設される。
【0013】
一実施例において、前記バックルは、雌バックルと、前記腰ベルトに設けられる雄バックルと、を含み、前記雄バックルと前記雌バックルとは、互いに取り外し可能に係合される。
【0014】
一実施例において、ベビーキャリアは、前記座席部に可動に接続される股ベルトカバーをさらに含み、前記バックルは、前記股ベルトカバーに固定され、前記股ベルトカバーの幅は、前記座席部との接続部から前記バックルの位置まで徐々に増加する。
【0015】
一実施例において、前記複数の調整孔は2列に配列され、各列における複数の調整孔は、等間隔に設けられる。
【0016】
一実施例において、前記ベビーキャリアは、ベビーカー、車載チャイルドシート、幼児椅子、またはバシネットである。
【0017】
本願の実施例および/または例示をよりよく記述し説明するために、1つまたは複数の図面を参照することができる。添付の図面を説明するための追加された詳細または例は、開示された発明、現在説明されている実施例および/または例、ならびに現在理解されているこれら発明の最適形態のうちのいずれか一つの範囲を限定するものとみなされるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】一実施例にかかるベビーキャリアが第1状態になるときの正面図である。
図2】一実施例にかかるベビーキャリアが第2状態になるときの正面図である。
図3図1に示すベビーキャリアの肩ベルトと腰ベルトとが分離されたときの正面図である。
図4図3におけるA部の部分拡大図である。
図5】他の実施例にかかるベビーキャリアの正面図である。
図6図5に示すベビーキャリアの肩ベルトと腰ベルトとが分離されたときの正面図である。
図7図6のB部の部分拡大図である。
図8図2に示すベビーキャリアの背面図である。
図9】他の実施例にかかるベビーキャリアの背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1図2を参照すると、第1実施例にかかるベビーキャリア100は、座席部10と、背もたれ部20と、腰ベルト30と、肩ベルト40と、バックル50と、を含む。本実施例において、ベビーキャリア100はベビーカーである。他の実施例において、ベビーキャリア100は、車載チャイルドシート、幼児椅子、またはバシネットなどであってもよい。
【0020】
座席部10は、子供の臀部を支持するために使用され、子供の背部を支持するための背もたれ部20は、下端が座席部10に接続されるとともに上方に延びている。本実施例では、座席部10と背もたれ部20とは別体構造であり、1つのヒンジ機構を介して折り畳み可能に接続されている。他の実施例では、座席部10と背もたれ部20とを一体構造としてもよい。背もたれ部20には、複数の調整孔22が設けられている。本実施例において、6つの調整孔22が2列に分けられ、各列の3つの調整孔22が鉛直方向に沿って背もたれ部20に等間隔に配列されている。調整孔22が等間隔に設けられることにより、肩ベルト40の高さを容易に調節することができる。調整孔22の数は限定されるものではなく、4個、8個、あるいは8個以上であってもよいことは理解されるであろう。
【0021】
図3および図4に示すように、腰ベルト30の数は2つであり、子供の腰部を両側から取り囲むために用いられ、ナイロン製の紐編みベルトとすることができる。各腰ベルト30は、第1端32および第2端34を含む。第1端32は、背もたれ部20の対応する位置に固定され、第2端34は、移動可能にバックル50に穿設される。
【0022】
肩ベルト40の数は2つであり、子供の肩を固定するために用いられる。肩ベルト40の材質は、腰ベルト30と同様である。肩ベルト40は、固定端42と自由端44とを有する。固定端42は、背もたれ部20の背面に、ミシン縫い等によって固定されている(図8参照)。自由端44は、背もたれ部20のいずれか1つの調整孔22を通って、腰ベルト30の第2端34に取り外し可能に接続される。図3及び図4に示すように、特に本実施例では、自由端44に第1肩ベルトバックル46が設けられている。第1肩ベルトバックル46は、略「日」字形状を有しており、長方形状の固定リング462と、固定リング462の短辺から横方向に延びるように形成されるフック部464と、を含む。フック部464と固定リング462との間には隙間が形成されている。自由端44は、固定リング462に縫い付けられて固定される。腰ベルト30の第2端34には、ミシン縫い等によって固定孔342が形成されている。第1肩ベルトバックル46のフック部464が、固定孔342内に穿設されることにより、肩ベルト40と腰ベルト30とは接続されることができる。また、第1肩ベルトバックル46のフック部464が、固定孔342から取り出されることにより、肩ベルト40と腰ベルト30とは分離されることができる。図4を参照すると、フック部464の出し入れを容易にするために、固定孔342の直径は、フック部464が固定孔342に挿入される方向に沿って徐々に小さくなっている。
【0023】
バックル50は、座席部10に可動に設けられ、左右の腰ベルト30を肩ベルト40とともに取り外し可能に固定するためのものである。本実施例において、座席部10には、乳児の両股を通すための股ベルトカバー60が設けられている。バックル50は、股ベルトカバー60に固定されている。股ベルトカバー60は、硬いバックル50が子供と直接接触することによる子供の負傷を回避することができる。股ベルトカバー60の幅は、より人間工学に合致するように、座席部10との接続部からバックル50の位置まで徐々に増加する。具体的には、バックル50は、雌バックル52及び雄バックル54を含む。雄バックル54は、その一端が腰ベルト30に摺動可能に套設されるリングを形成し、他端が取り外し可能に雌バックル52と互いに係合する舌片を形成している。腰ベルト30上の雄バックル54と股ベルトカバー60上の雌バックル52とを係合することにより、肩ベルト40と腰ベルト30と股ベルトカバー60とは、1箇所で係合されて接続される。肩ベルト40、腰ベルト30および股ベルトカバー60の協働による拘束によって、ベビーキャリア100における幼児の着座の安定性および安全性が保証される。
【0024】
図1図3を参照して、本願の肩ベルト高さを調節可能なベビーキャリア100の動作原理を説明する。
【0025】
通常使用時には、2本の肩ベルト40の固定端42が背もたれ部20の背面に固定され、固定端42の固定位置が最も上端の調整孔22よりも高い。2本の肩ベルト40の自由端44は、背もたれ部20の背面から何れか1つの調整孔22を通過した後、背もたれ部20の正面に達する。次いで、自由端44は、第1肩ベルトバックル46を介して腰ベルト30の第2端34に接続され、これにより、肩ベルト40と腰ベルト30との接続が実現される。腰ベルト30の第1端32は背もたれ部20に固定され、腰ベルト30の中央に移動可能に穿設される雄バックル54は、バックル50の雌バックル52に係合する。
【0026】
肩ベルト40の高さを調整する必要がある場合、第1肩ベルトバックル46のフック部464を固定孔342から取り出すことにより、肩ベルト40の自由端44と腰ベルト30の第2端34との分離を実現してもよい。次に、肩ベルト40の自由端44を現在の調整孔22を通って背もたれ部20の背面に戻させ、その後、適切な調整孔22を選択し、自由端44をこの調整孔を通させる。そして、第1肩ベルトバックル46によって腰ベルト30の第2端34に接続し、これによって、肩ベルト40と腰ベルト30との接続が実現される。
【0027】
従来技術と比較して、上述したベビーキャリア100の背もたれ部20には、下から上にかけて複数の調整孔22が設けられているため、肩ベルト40の自由端44は、選択的に異なる高さの調整孔22から抜け出して腰ベルト30に接続することができる。調整孔22の高さが異なるため、子供の身長や体型に合わせて調整することができ、子供の乗り快適さおよび安全性が向上する。
【0028】
図5図7を参照すると、第2実施例にかかるベビーキャリア200は、第1実施例にかかるベビーキャリア100とほぼ同じ構造になっているが、その区別点は、腰ベルト30に第2肩ベルトバックル36が設けられ、肩ベルト40の自由端44が第2肩ベルトバックル36と取り外し可能に接続されていることである。
【0029】
図6及び図7に示すように、肩ベルト40の自由端44には、ミシン縫い等によって固定孔442が形成されている。第2肩ベルトバックル36は略「日」字形状の本体部362と、本体部362の短辺から横方向に延びるように形成されるフック部364と、を含む。本体部362には、2つの並んだ細長い孔が設けられ、腰ベルト30の第2端34は、一方の孔に入って、他方の孔から抜け出すことができ、これにより、腰ベルト30に対する第2肩ベルトバックル36の位置を調整しやすくなる。フック部364と本体部362との間に隙間が形成され、これにより、フック部364が固定孔442に取り外し可能に穿設されている。図7を参照すると、フック部364の出し入れを容易にするために、固定孔442の直径は、フック部364が固定孔442に挿入される方向に沿って徐々に小さくなっている。
【0030】
第2実施例にかかるベビーキャリア200の使用方法は、第1実施例にかかるベビーキャリア100の使用方法と類似しており、いずれも子供の身長に応じて肩ベルト40の自由端44を異なる高さの調整孔22から選択的に抜け出して腰ベルト30に接続することができ、これにより、子供の乗り快適さおよび安全性が向上する。なお、第2肩ベルトバックル36は腰ベルト30上に摺動可能に設けられるため、肩ベルト40が比較的に低い位置の調整孔22から通り抜ける場合、使用者は、腰ベルト30の第2端34を引っ張ることで、第2肩ベルトバックル36を腰ベルト30上でバックル50に近づく方向に移動させることができ、これにより、調整孔22からバックル50までの腰ベルト30の長さが長すぎなく、すなわち、子供に拘束される腰ベルト30と肩ベルト40との長さが締め付けられ、拘束要求を確実に達成し、子供の着座の安全性を確保することができる。
【0031】
図9を参照すると、第3実施例にかかるベビーキャリア300は、第1実施例にかかるベビーキャリア100とほぼ同じ構造になっているが、その区別点は、図8に示すベビーキャリア100の肩ベルト40の固定端42が背もたれ部20の背面に固定されることに対して、図9に示すベビーキャリア300の肩ベルト40の固定端42が1つの第3肩ベルトバックル70によって背もたれ部20の背面に調整可能に接続されていることである。
【0032】
第3肩ベルトバックル70は、比較的に短いストラップによって背もたれ部20の背面に固定される。第3肩ベルトバックル70の形状は、第2肩ベルトバックル36の本体部362の形状と同じく、いずれも略「日」字形状をしている。第3肩ベルトバックル70には、2つの並んだ細長い孔が設けられ、肩ベルト40の固定端42は、一方の孔に入って、他方の孔から抜け出すことができ、これにより、肩ベルト40における第3肩ベルトバックル70の位置を調整しやすくなる。
【0033】
第3肩ベルトバックル70は肩ベルト40上に摺動可能設けられるため、肩ベルト40が比較的に高い位置の調整孔22から通り抜ける場合、使用者は、肩ベルト40の固定端42を引っ張ることで、余分な肩ベルト40が第3肩ベルトバックル70を通させることができ、これにより、調整孔22からバックル50までの肩ベルト40の長さが長すぎなく、すなわち、子供に拘束される肩ベルト40の長さが締め付けられ、拘束要求を確実に達成し、子供の着座の安全性を確保することができる。
【0034】
以上説明した実施例の各技術的特徴は、任意に組み合わせることが可能であり、説明を簡潔にするために、上記実施例における各技術的特徴の全ての可能な組み合わせについては説明していないが、これらの技術的特徴の組み合わせは矛盾がない限り、本明細書に記載される範囲内であると考えられるべきである。
【0035】
上記の実施例は、本願のいくつかの実施形態を示しているに過ぎず、その叙述は具体的かつ詳細であるが、本願の範囲を限定するものとして理解されるべきではない。当業者であれば、本願の思想から逸脱することなく、本願の範囲に含まれるいくつかの変形および改善を行うことができることに留意されたい。したがって、本願の範囲は、添付の特許請求の範囲に従うものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9