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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022126923
(43)【公開日】2022-08-31
(54)【発明の名称】形鋼用支持具
(51)【国際特許分類】
   F16L 3/24 20060101AFI20220824BHJP
   F16B 2/12 20060101ALI20220824BHJP
   H02G 3/30 20060101ALI20220824BHJP
【FI】
F16L3/24 A
F16B2/12 B
H02G3/30
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021024780
(22)【出願日】2021-02-19
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】000136686
【氏名又は名称】株式会社ブレスト工業研究所
(74)【代理人】
【識別番号】100066223
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 政美
(74)【代理人】
【識別番号】100074251
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 寛
(72)【発明者】
【氏名】若尾 祐輝
【テーマコード(参考)】
3H023
3J022
5G363
【Fターム(参考)】
3H023AA05
3H023AB04
3H023AE01
3J022DA11
3J022DA15
3J022EA42
3J022EB14
3J022EC23
3J022ED23
3J022FB03
3J022FB07
3J022FB12
3J022GA06
3J022GA12
3J022GB23
3J022GB25
5G363AA12
5G363DA13
5G363DA16
5G363DB04
(57)【要約】
【課題】軽量形鋼への取り付け作業が極めて容易で、しかも、支持強度に優れた支持具を提供する。
【解決手段】支持金具1に軽量形鋼のフランジR1に係止する係止部10を形成する。係止部10から屈曲され軽量形鋼のウェブR2に当接する当接本体20を形成する。当接本体20の端部に、他方のフランジR1に圧着する圧着固定部30を形成する。当接本体20に圧着固定部30をねじ止めする固定ネジ40を設ける。該固定ネジ40の緊締で圧着固定部30がフランジR1を圧着するように設ける。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
形鋼の外側に装着する支持具において、
形鋼の一方のフランジに係止する係止部と、該係止部から形鋼のウェブの外側に当接する当接本体と、
該当接本体の端部に揺動自在に設けられ他方のフランジ端部に圧着固定する圧着固定部と、を備え、
前記当接本体に圧着固定部をねじ止めする固定ネジを設け、
該固定ネジの緊締で圧着固定部がフランジの圧着位置まで揺動するように設けたことを特徴とする支持具。
【請求項2】
形鋼に装着する支持具において、
形鋼の一方のフランジの幅部一端側に当接する当接本体と、
該当接本体に揺動自在に設けられフランジの幅部他端に係止可能な圧着固定部と、を備えたことを特徴とする支持具。
【請求項3】
前記圧着固定部を押圧手段により前記圧着固定部がフランジの圧着位置まで揺動するように設けた請求項2記載の支持具。
【請求項4】
前記当接本体は、前記フランジの幅部一端側の形鋼の外側に当接する当接片を備えた請求項2または3記載の支持具。
【請求項5】
前記当接本体は幅部一端側の外側で屈曲され、この屈曲面に支持部材を連結する連結口を備えた請求項1~4記載の支持具。
【請求項6】
前記圧着固定部は、前記当接本体の端部から屈曲自在に延長された屈曲部と、該屈曲部から屈曲延長された固定部と、
該固定部から屈曲延長され他方の前記フランジに圧着する圧着部を備えた揺動部と、を有する請求項1~5記載の支持具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、胴縁や母屋等の下地材として使用されている軽量形鋼に取付けて、主に電線や配管等を支持する形鋼用支持具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
建築物の下地材として使用されている軽量形鋼には、軽みぞ形鋼やリップみぞ形鋼などがあり、主に胴縁や母屋、二重天井などに使用されている。
【0003】
特許文献1に記載のリップみぞ形鋼用吊金具は、吊りボルトを懸吊する吊り金具をリップみぞ形鋼(軽量形鋼)に取り付ける構成が記載されている。すなわち、この吊り金具は、リップみぞ形鋼の外形に沿って装着する略コ字状の把持部材を使用する。この把持部材に、リップみぞ形鋼のリップに係止する一対の係止片を設けると共に、把持部材の下端部にボルト孔を開穿したものである。そして、このボルト孔に挿通するボルトにて吊りボルトの端部に溶着したプレートをねじ止めする構成である。
【0004】
また、特許文献2に記載のリップみぞ形鋼用取付け具は、電線管をリップみぞ形鋼に支持する取付け具である。この取付け具では、開口部を下に向けたリップみぞ形鋼の上面に電線管を載置して支持する取付け具が設けられ、この取付け具をリップみぞ形鋼のリップ辺に固定するように構成されている。
【0005】
一方、軽みぞ形鋼に電線管を支持する金具として図13に示す支持金具100が使用されている。この支持金具100は、野縁受け材として使用されている軽みぞ形鋼R(軽量形鋼)に電線管を支持する金具である。この支持金具100は、把持部材110と連結係止部120とで構成される。
【0006】
把持部材110は、軽みぞ形鋼RのウェブR2に当接する当接部111と、軽みぞ形鋼Rの一方のフランジR1に予め係止する係止部112とを備え、当接部111の下端側の把持部材110にボルト孔113を開穿したものである。(ウェブR2の資料添付)
【0007】
連結係止部120は、把持部材110と別部材にて構成したもので、軽みぞ形鋼Rの他方のフランジR1に係止する部材である。そして、この連結係止部120に、フランジR1に係止する断面略U字形状の係止部121と、連結ボルト200をねじ止めするねじ孔122とを設けている。そして、把持部材110のボルト孔113に挿通した連結ボルト200で、連結係止部120を把持部材110側にねじ止めすることで、連結係止部120の係止部121をフランジR1に係止する構成である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】実開平5-27480号公報
【特許文献2】特許第3874700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1、2に記載の吊り金具や支持金具は、いずれも、リップみぞ形鋼のフランジ先端から内側に向けて屈曲形成されている一対のリップを利用して固定する構造である。したがって、リップのない軽みぞ形鋼に電線管等を支持することはできない。
【0010】
一方、図13に示す従来の支持金具は、リップのない軽みぞ形鋼Rに電線管等を支持する構成である。ところが、この支持金具を軽みぞ形鋼Rに取り付ける作業に多くの手間を要する課題があった。すなわち、支持金具の把持部材110と別部材にて構成した連結係止部120を、把持部材110の下端部に連結ボルト200でねじ止めして仮止めする。次に、仮止め状態の連結係止部120を操作してフランジR1端部に係止し、この係止状態を保持しながら連結係止部120を把持部材110にねじ止めする作業となる。したがって、これらの一連の取り付け作業に多くの手間を要していた。
【0011】
しかも、把持部材110に形成した係止部112は、把持部材110の先端を屈曲して形成したものなので、係止部112に大きな荷重が加わると係止部112の屈曲部分が次第に開き傾向になり、支持強度が低下するおそれもあった。
【0012】
そこで、本発明は従来の課題を解消すべく創出されたもので、軽量形鋼への取り付け作業が極めて容易で、しかも、支持強度に優れた形鋼用支持具の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上述の目的を達成すべく本発明における第1の手段は、形鋼の外側に装着する支持具1において、形鋼の一方のフランジR1に係止する係止部10と、該係止部10から形鋼のウェブR2の外側に当接する当接本体20と、該当接本体20の端部に揺動自在に設けられ他方のフランジR1端部に圧着固定する圧着固定部30と、を備え、前記当接本体20に圧着固定部30をねじ止めする固定ネジ40を設け、該固定ネジ40の緊締で圧着固定部30がフランジR1の圧着位置まで揺動するように設けたものである。
【0014】
第2の手段は、形鋼に装着する支持具1において、形鋼の一方のフランジR1の幅部一端側に当接する当接本体20と、該当接本体20に揺動自在に設けられフランジR1の幅部他端に係止可能な圧着固定部30と、を備えたものである。
【0015】
第3の手段は、前記圧着固定部30を押圧手段により前記圧着固定部30がフランジR1の圧着位置まで揺動するように設けている。
【0016】
第4の手段の前記当接本体20は、前記フランジR1の幅部一端側の形鋼の外側に当接する当接片22を備えたものである。
【0017】
第5の手段の前記当接本体20は幅部一端側の外側で屈曲され、この屈曲面に支持部材Qを連結する連結口2を備えている。
【0018】
第6の手段の前記圧着固定部30は、前記当接本体20の端部から屈曲自在に延長された屈曲部31と、該屈曲部31から屈曲延長された固定部32と、該固定部32から屈曲延長され前記他方のフランジR1に圧着する圧着部35を備えた揺動部33と、を有するものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明によると、本発明支持金具を軽量形鋼のフランジに極めて容易に装着することができる。しかも、フランジに係止する部位の強度や、電線管等を支持する支持部材を連結する部位の支持強度を高めることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の実施例を示す斜視図である。
図2】本発明を示す別の角度の斜視図である。
図3】本発明の装着開始状態を示す側面図である。
図4】本発明を装着した状態を示す側面図である。
図5】本発明の使用例を示す斜視図である。
図6】本発明の他の使用例を示す側断面図である。
図7】本発明の使用状態を示す斜視図である。
図8】本発明の第2実施例を示す側面図である。
図9】本発明の第3実施例を示す斜視図である。
図10】本発明の第3実施例の固定状態を示す斜視図である。
図11】本発明の第4実施例を示す斜視図である。
図12】本発明の第4実施例の固定状態を示す斜視図である。
図13】従来の支持金具を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明は、例えば、胴縁や母屋等の下地材として使用されている軽みぞ形鋼R等に取付けて、電線管等を支持するもので、例えば電線管を被支持部材Pとして支持する支持部材Qが連結される連結口2を備えた支持金具1である(図7参照)。
【0022】
この支持金具1の主要構成は、係止部10、当接本体20、圧着固定部30にて構成され、帯状金属板にて一体形成することができる(図1参照)。
【0023】
すなわち、係止部10は、軽みぞ形鋼Rの一方のフランジR1に係止する部位である(図4参照)。この係止部10は、係止部10の先端側の左右側縁から屈曲された一対の屈曲片11と、各屈曲片11に形成され、一方のフランジR1先端側を差し込む切欠11Aとを備えている(図2参照)。更に、この切欠11Aを介してフランジR1上面に当接する当接片11Bと、フランジR1の内側に係止する係止片11Cとが屈曲片11に設けられている。
【0024】
図3に示すごとく、この切欠11Aに、軽みぞ形鋼Rの一方のフランジR1を挿入する。すると、このフランジR1の外側に当接片11Bが当接し、フランジR1の内側に係止片11Cが係止する状態になる(図4参照)。この結果、係止部10から軽みぞ形鋼R方向に荷重が加わると一対の当接片11Bが荷重を支持する。
【0025】
一方、係止片11Cは、フランジR1の内側に係止することで係止部10の位置ずれを防止する。また、この係止片11Cに大きな荷重が加わった場合、切欠11Aを介して当接片11Bにも荷重が加わり、屈曲片11全体で荷重を支持する構造になっているので、当接片11Bや切欠11Aの変形を防止し、強固な支持力を発揮する。
【0026】
当接本体20は、係止部10から屈曲形成され軽量形鋼のウェブR2の外側に当接する部位である(図4参照)。この当接本体20には、固定ネジ40を挿通する長孔21と、ウェブR2に当接する一対の当接片22とを設けている(図1参照)。この当接片22は、当接本体20の長手両側縁から屈曲延長され、ウェブR2に当接することでウェブR2と当接本体20との間に間隙を形成する(図4参照)。この間隙を利用して当接本体20に設けた連結口2に支持部材Qを連結するものである(図5図6参照)。
【0027】
この連結口2は、当接本体20の他、係止部10にも形成されている(図1参照)。そして、電線管等の被支持部材Pを支持する支持部材Qが連結口2に連結される(図5図6参照)。図5に示す支持部材Qは、結束バンドを使用して配管等を支持する際に使用する支持部材Qである。すなわち、支持部材Qに形成されている挿通口Q1に、結束バンドを挿通し、この結束バンドで配管やケーブル等を支持するものである。
【0028】
また、図6に示す支持部材Qは、配管を直接支持する配管支持金具を支持部材Qとする例を示している。このような配管支持金具を支持部材Qとして使用した場合、軽みぞ形鋼Rに装着した支持金具1に、支持部材Qを介して被支持部材P(電線管)を直接支持するものである(図7参照)。このように、連結口2に各種の支持部材Qを連結することで支持部材Qに応じた各種の被支持部材Pを支持することが可能になる。
【0029】
図示例の連結口2は、円形状を成した開口縁の内側に沿って軽みぞ形鋼R側に突出する厚みを有する補強環体2Aが形成されたものである(図2参照)。この補強環体2Aにより、連結口2の強度を高めると共に、連結口2を形成した係止部10や当接本体20の板材の板厚を増すことができる。この結果、仮に、板厚制限によって係止部10の板厚では連結できない支持部材Qであっても、補強環体2Aによって連結口2部分の板厚を厚くすることで連結できるようになる。また、連結口2の直径は、支持部材Qの種類に対応して任意に変更できるもので、図示例の他、ボルト等を支持部材Qとして使用する際の小径の連結口2を形成することも可能である。
【0030】
圧着固定部30は、当接本体20の端部に揺動自在に設けられた部位である(図4参照)。更に、当接本体20の端部側に形成された長孔21に固定ネジ40を挿通し、この固定ネジ40を圧着固定部30にねじ止めする。そして、固定ネジ40を緊締すると、圧着固定部30が揺動し、圧着固定部30がフランジR1の他方のフランジR1端部に圧着固定するように設けている。
【0031】
図示の圧着固定部30は、屈曲部31、固定部32、揺動部33を備えている(図2参照)。屈曲部31は、当接本体20の端部から屈曲自在に延長された部位である。固定部32は、この屈曲部31から屈曲延長され、固定ネジ40をねじ止めするねじ孔34を形成している。揺動部33は、固定部32から屈曲延長され他方のフランジR1に圧着する圧着部35を設けている。この揺動部33は、固定ネジ40を締め付けることで、固定部32と共にフランジR1方向に移動する部位である。図4に示す揺動部33は、固定部32から略直角を成すように形成している。
【0032】
また、図8に示す揺動部33のように、固定部32から斜めに形成しても良い(第2実施例)。すなわち、角度に関係なく揺動部33と固定部32とが一体で動く構成になっていればよい。
【0033】
本発明支持金具1の装着手順を図3図4にて説明する。作業者は、支持金具1を持って係止部10の切欠11A内に、軽みぞ形鋼Rの一方のフランジR1先端を挿入する(図3参照)。このとき、圧着固定部30の圧着部35が他方のフランジR1に触れない程度に開いた状態で、固定部32が固定ネジ40にねじ止めされている。
【0034】
次に、当接本体20の当接片22を軽みぞ形鋼RのウェブR2に当接し、固定ネジ40を締め付ける(図4参照)。そうすると、圧着固定部30の揺動部33が次第に当接本体20に近づいて圧着部35が他方のフランジR1に圧着する。このように圧着部35がフランジR1に圧着した時点で装着が終了する。したがって、支持金具1を軽みぞ形鋼Rに装着する作業は、軽みぞ形鋼RのフランジR1に係止部10を係止し、固定ネジ40を締め付けるだけの極めて簡単な作業になる。
【0035】
固定ネジ40は、当接本体20の長孔21に挿通されている。そのため、圧着固定部30は固定ネジ40を締め付けると次第に長孔21に沿って移動する(図4参照)。図示の固定ネジ40はタッピンねじを使用することで、圧着固定部30に形成するねじ孔34を、ドリル等で開けただけの孔でも締め付けができるように構成している。この固定ネジ40は後から取り付けてもよい。また、固定ネジ40にミリねじを使用することも可能である。
【0036】
図9乃至図12は、本発明の第3実施例及び第4実施例を示している。これらの実施例はいずれも固定ネジ40の代わりに押圧手段で圧着固定部30を揺動させる構成である。押圧手段とは手で曲げることとボルト等で締め付けることである。圧着固定部30以外の構成、例えば係止部10や当接本体20の構成は先の実施例と同じ構成とする。
【0037】
図9図10に示す第3実施例の圧着固定部30は、先の実施例の圧着固定部30の構成とほぼ同じ構成であるが、特に、屈曲部31が最小限の大きさであり、ねじ孔34がなく、代わりに係止爪36を備えた構成である(図9参照)。そして、揺動部33に手をかけて圧着固定部30を曲げ、圧着部35をフランジR1の圧着位置まで揺動すると、係止爪36が当接本体20の背面に係止し、圧着固定部30が固定されるものである(図10参照)。図示の係止爪36は固定部32の片側側縁に設けているが、固定部32の両側に係止爪36を設けても良い。
【0038】
図11図12に示す第4実施例の圧着固定部30も、第3実施例の圧着固定部30と同様に係止爪36を備えた構成は同じである。構成の違いは、圧着固定部30に屈曲部31を設けたことにある(図11参照)。したがって、揺動部33に手指をかけて圧着固定部30を曲げ、圧着部35をフランジR1の圧着位置まで揺動すると、固定部32と当接本体20との間に隙間が生じた状態で係止爪36が当接本体20に係止し、圧着固定部30が固定される(図11参照)。図示の係止爪36は、圧着固定部30の片側側縁に設けているが両側に設けても良く、また、圧着固定部30の中央部分から当接本体20に設けている長孔21に係止するように構成することも可能である。
【0039】
図に示す当接本体20は、支持部材Qを連結する連結口2を設けている(図9図12参照)。また、この当接本体20をウェブR2の外側で側面略く字状に屈曲した形状に設け、この屈曲面に複数個の連結口2を設けることも可能である(図示せず)。
【0040】
尚、実施例では軽量形鋼として軽みぞ形鋼Rに装着する例を示しているが、リップみぞ形鋼に装着することも可能である。また、H形鋼や山形鋼に装着することも可能である。このように本発明の実施例は図示例に限定されるものではなく、軽量でない形鋼も可能であり本発明の要旨を変更しない範囲での設計変更は自由である。
【符号の説明】
【0041】
P 被支持部材
Q 支持部材
Q1 挿通口
R 軽みぞ形鋼
R1 フランジ
R2 ウェブ
1 支持金具
2 連結口
2A 補強環体
10 係止部
11 屈曲片
11A 切欠
11B 当接片
11C 係止片
20 当接本体
21 長孔
22 当接片
30 圧着固定部
31 屈曲部
32 固定部
33 揺動部
34 ねじ孔
35 圧着部
40 固定ネジ
100 支持金具
110 把持部材
111 当接部
112 係止部
113 ボルト孔
120 連結係止部
121 係止部
122 ねじ孔
200 連結ボルト
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13