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  • 特開-生理用ナプキン 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022012702
(43)【公開日】2022-01-17
(54)【発明の名称】生理用ナプキン
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/475 20060101AFI20220107BHJP
   A61F 13/53 20060101ALI20220107BHJP
   A61F 13/539 20060101ALI20220107BHJP
   A61F 13/514 20060101ALI20220107BHJP
   A61F 13/515 20060101ALI20220107BHJP
   A61F 13/47 20060101ALI20220107BHJP
   A61F 13/472 20060101ALI20220107BHJP
【FI】
A61F13/475
A61F13/53 200
A61F13/539
A61F13/514 320
A61F13/515
A61F13/47 300
A61F13/472
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020114722
(22)【出願日】2020-07-02
(71)【出願人】
【識別番号】519009080
【氏名又は名称】ジェー2エルエフエー カンパニー,リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】520242713
【氏名又は名称】リ,ジェ ウォン
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】リ,ウ ボク
(72)【発明者】
【氏名】リ,ジェ ウォン
【テーマコード(参考)】
3B200
【Fターム(参考)】
3B200AA03
3B200AA15
3B200BB09
3B200CA13
3B200CA15
3B200DA06
3B200DA08
3B200DA15
3B200DA17
3B200DB11
3B200DD07
(57)【要約】      (修正有)
【課題】生理用ナプキン着用者の動きによって、パンティーに付着された下部カバー層が人体から離れても、臀部に近い背面からの月経血の漏れを効果的に防止する生理用ナプキンを提供する。
【解決手段】(i)一字状の本体と、両側辺中央それぞれに形成されたウイング部と、からなるフィルム材料の下部カバー層10、(ii)下部カバー層の長さ方向に沿う中央部において、幅方向の両辺は下部カバー層と分離され、中心部のみが下部カバー層に接着されており、下段末端部は2つの半球状の突出部分に分かれている吸収パッド層20、(iii)吸収パッド層の上に積層されている上部カバー層30、及び(iv)幅方向の両端は上部カバー層の両側上端から下部カバー層の両側上部末端部まで延び、中央部は下部カバー層と吸収パッド層のうち、下部カバー層と分離された両側部分の間に形成された隙間に挟み込まれた形態を備える側面カバー層40を含む。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(i)一字状の本体(11)と、前記一字状の本体(11)の両側辺中央それぞれに形成されたウイング部(12)と、からなるフィルム材料の下部カバー層(10);
(ii)前記下部カバー層(10)の長さ方向に沿って、前記下部カバー層(10)の中央部において、幅方向の両辺は前記下部カバー層(10)と分離されており、中心部のみが前記下部カバー層(10)に接着されており、下段末端部は2つの半球状の突出部分(21、22)に分かれている吸収パッド層(20);
(iii)前記吸収パッド層(20)の上に積層されている上部カバー層(30);及び
(iv)幅方向の両端は前記上部カバー層(30)の両側上端から前記下部カバー層(10)の両側上部末端部まで延び、中央部は前記下部カバー層(10)及び前記吸収パッド層(20)のうち、前記下部カバー層(10)と分離された両側部分の間に形成された隙間に挟み込まれた形態を備える側面カバー層(40);
を含むことを特徴とする生理用ナプキン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は生理用ナプキンに関するものであり、より詳細には、生理用ナプキン着用者の動きによって、パンティーに付着された下部カバー層10が人体から遠く離れても、下部カバー層10と分離されている吸収パッド層20の両側辺部が人体に密着された状態を維持すると共に、着用者の股部分にもしっかり密着され、月経血の漏れを効果的に遮断することができる生理用ナプキンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
月経血などを吸収することができる従来の生理用ナプキンとして、図1及び図2に示すように、(i)フィルム素材の下部カバー層10;(ii)前記下部カバー層10の長さ方向に沿って下部カバー層10の中央部に接着された吸収パッド層20;及び(iii)前記吸収パッド層20と下部カバー層10とを覆っている上部カバー層30を含む生理用ナプキンが主に使用されてきた。
【0003】
前記吸収パッド層20は、不織布素材や綿状パルプ素材などで製造され、前記上部カバー層30は、不織布素材やメッシュフィルム素材などで製造される。
【0004】
前記従来の生理用ナプキンは、特許文献1及び特許文献2等に掲載されている。
【0005】
しかしながら、前記従来の生理用ナプキンの場合、吸収パッド層20の下部全体の面積は下部カバー層10に一体に接着されており、上部カバー層30の下部全体の面積は吸収パッド層20と下部カバー層10に一体に接着されている。そのため、吸収パッド層20と上部カバー層30は下部カバー層10と分離されず、一体に一緒に動かなければならなかった。そのため、生理用ナプキン着用者の動きによって、パンティーに接着された生理用ナプキンの下部カバー層10が人体から離れると、吸収パッド層20と上部カバー層30も自然に人体から離れながら、人体に密着されず、着用者の股部分にもしっかり密着されず、月経血の漏れが生じる問題が発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国公開実用新案2019-0000684号公報
【特許文献2】韓国登録実用新案20-0305833号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、生理用ナプキン着用者の動きによって、パンティーに付着された下部カバー層10が人体から遠く離れても、前記下部カバー層10と分離されている吸収パッド層20の両側辺部が人体に密着された状態を維持すると共に、着用者の股部分にもしっかり密着され、月経血の漏れを効果的に遮断することができる生理用ナプキンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述したような目的を解決するために、本発明の一側面によれば、図3及び図4に示すように、フィルム素材の下部カバー層10、吸収パッド層20、側面カバー層40及び上部カバー層30を順に積層させて生理用ナプキンを製造する時、吸収パッド層20の幅方向の両辺は下部カバー層10と分離させ、中心部のみを下部カバー層10に接着させると共に、側面カバー層40の幅方向の両端部は上部カバー層30の両側上端から下部カバー層10の両端部まで延び、側面カバー層40の中央部は(i)下部カバー層10と(ii)吸収パッド層20のうち、下部カバー層10と分離された両側部分の間に形成された隙間に挟み込まれる。
【0009】
また、本発明においては、吸収パッド層20の下段末端部は、2つの半球状の突出部分21及び22に分けられるように形成される。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、吸収パッド層20の両側辺部が下部カバー層10と分離されると共に、分離された両側辺部が側面カバー層40により取り囲まれた形態であるので、生理用ナプキン着用者の動きによって、パンティーに付着された下部カバー層10が人体から離れても、吸収パッド層20は人体との接触面積を増加させることによって、着用者の股部分にしっかり密着されると共に、吸収パッド層20の下段末端部が2つの半球状の突出部分21及び22に分かれ、厚さの差によって折り畳まれる形態に生理用ナプキン下端部が形成されるので、人体の屈曲面に沿って密着度を増加させ、それによって臀部に近い背面からの月経血の漏れを効果的に防止する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】従来の生理用ナプキンの斜視図である。
図2図1のA-A線拡大断面図である。
図3】本発明に係る生理用ナプキンの結合斜視図である。
図4図3のB-B線拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付した図面を参照しながら本発明を詳細に説明する。
【0013】
本発明に係る生理用ナプキンは、(i)一字状の本体11と、前記一字状の本体11の両側辺中央それぞれに形成されたウイング部12と、からなるフィルム材料の下部カバー層10;(ii)前記下部カバー層10の長さ方向に沿って下部カバー層10の中央部において、幅方向の両辺は下部カバー層10と分離されており、中心部のみが下部カバー層10に接着されており、下段末端部は2つの半球状の突出部分21及び22に分かれている吸収パッド層20;(iii)前記吸収パッド層20の上に積層されている上部カバー層30;及び(iv)幅方向の両端は上部カバー層30の両側上端から下部カバー層10の両側上部末端部まで延び、中央部は前記下部カバー層10と吸収パッド層20のうち、下部カバー層10と分離された両側部分の間に形成された隙間に挟み込まれた形態を備える側面カバー層40;を含むことを特徴とする。
【0014】
具体的には、本発明の生理用ナプキンをなす下部カバー層10は、図3に示すように、一字状の本体11と、前記一字状の本体11の両側辺中央それぞれに形成されたウイング部12と、からなり、フィルム素材で製造される。
【0015】
本発明の生理用ナプキンをなす吸収パッド層20は、図4に示すように、前記下部カバー層10の長さ方向に沿って下部カバー層10の中央部において、幅方向の両辺は、下部カバー層10と分離され、中心部のみが下部カバー層10に接着されており、不織布素材や綿状パルプ素材などで製造される。
【0016】
前記吸収パッド層20の下段末端部は、吸収パッド層20が人体の股部分にしっかり密着できるように、2つの半球状の突出部分21及び22に分かれていることを特徴とする。なお、前記吸収パッド層20の上段末端部は、接合線50に沿って下部カバー層10に接着されている。本発明において、「下段」とは人体の股部分に密着される側(図3において右側)であり、「上段」とはその反対側(図3において左側)である。
【0017】
本発明の生理用ナプキンをなす上部カバー層30は、吸収パッド層20の上に積層されており、不織布素材またはメッシュフィルム素材などで製造される。
【0018】
本発明の生理用ナプキンをなす側面カバー層40は、幅方向の両端が不織布素材やメッシュフィルム素材などで製造された上部カバー層30の両側上端から下部カバー層10の両側上部末端部まで延び、中央部は下部カバー層10と吸収パッド層20のうち、下部カバー層10と分離された両側部分の間に形成された隙間に挟み込まれた形態を備える。
【0019】
本発明では、側面カバー層40により取り囲まれた吸収パッド層20の両側辺部が下部カバー層10と分離されていることを特徴とする。
【0020】
下部カバー層10と分離されている吸収パッド層の両側辺部は、生理用ナプキン着用者の動きによって、パンティーに付着された下部カバー層10が人体から離れても、人体との接触面積を増加させることによって、生理用ナプキンと人体との間の隙間を最小化して月経血が外部に流出することを防ぐ遮断膜としての役割をする。
【0021】
本発明によれば、吸収パッド層20の両側辺部が下部カバー層10と分離されると共に、分離された両側辺部が側面カバー層40により取り囲まれた形態であるので、生理用ナプキン着用者の動きによって、パンティーに付着された下部カバー層10が人体から離れても、吸収パッド層20は人体との接触面積を増加させることによって、着用者の股部分にしっかり密着されると共に、吸収パッド層20の下段末端部が2つの半球状の突出部分21及び22に分かれ、厚さの差によって折り畳まれる形態に生理用ナプキン下端部が形成されるので、人体の屈曲面に沿って密着度を増加させ、それによって臀部に近い背面からの月経血の漏れを効果的に防止する。
【符号の説明】
【0022】
10 下部カバー層
11 下部カバー層の一字状の本体
12 下部カバー層のウイング部
20 吸収パッド層
21,22 吸収パッド層の半球状の突出部分
30 上部カバー層
40 側面カバー層
50 接合線
図1
図2
図3
図4