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特開2022-127357シート搬送装置、画像形成装置、及びアースユニットの組付け方法
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  • 特開-シート搬送装置、画像形成装置、及びアースユニットの組付け方法 図1
  • 特開-シート搬送装置、画像形成装置、及びアースユニットの組付け方法 図2
  • 特開-シート搬送装置、画像形成装置、及びアースユニットの組付け方法 図3
  • 特開-シート搬送装置、画像形成装置、及びアースユニットの組付け方法 図4
  • 特開-シート搬送装置、画像形成装置、及びアースユニットの組付け方法 図5
  • 特開-シート搬送装置、画像形成装置、及びアースユニットの組付け方法 図6
  • 特開-シート搬送装置、画像形成装置、及びアースユニットの組付け方法 図7
  • 特開-シート搬送装置、画像形成装置、及びアースユニットの組付け方法 図8
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022127357
(43)【公開日】2022-08-31
(54)【発明の名称】シート搬送装置、画像形成装置、及びアースユニットの組付け方法
(51)【国際特許分類】
   B65H 5/00 20060101AFI20220824BHJP
【FI】
B65H5/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021025456
(22)【出願日】2021-02-19
(71)【出願人】
【識別番号】000005267
【氏名又は名称】ブラザー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002217
【氏名又は名称】弁理士法人矢野内外国特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】平 和也
【テーマコード(参考)】
3F101
【Fターム(参考)】
3F101AA01
3F101AA13
(57)【要約】
【課題】搬送ローラにおける回転軸のアースを取るための部材の組み付け性を向上するとともに、部材同士を適正に導通させることができるシート搬送装置、画像形成装置、及びアースユニットの組付け方法を提供する。
【解決手段】レジストコロ35bをアース部材4に接地させるアースユニット7は、レジストコロ35bと導通する第1アースバネ71と、アース部材4と導通する第2アースバネ72と、第1アースバネ71及び第2アースバネ72を共に保持し、装置本体2に取り付けられるバネホルダ73とを有し、バネホルダ73は、第1アースバネ71を保持する第1保持部73aと、第2アースバネ72を保持する第2保持部73bとを有し、第1保持部73aによって第1アースバネ71が保持され、且つ第2保持部72bによって第2アースバネ72が保持された状態において、第1アースバネ71と第2アースバネ72とは、互いに接触して導通する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
金属製の回転軸を有し、前記回転軸を介して前記筐体に保持され、シートを搬送する搬送ローラと、
前記筐体に保持される金属製のアース部材と、
前記搬送ローラと前記アース部材とを接続し、前記搬送ローラを前記アース部材に接地させるアースユニットとを備え、
前記アースユニットは、
前記搬送ローラと導通する第1アースバネと、
前記アース部材と導通する第2アースバネと、
前記第1アースバネ及び前記第2アースバネを共に保持し、前記筐体に取り付けられるバネホルダとを有し、
前記バネホルダは、
前記第1アースバネを保持する第1保持部と、
前記第2アースバネを保持する第2保持部とを有し、
前記第1保持部によって前記第1アースバネが保持され、且つ前記第2保持部によって前記第2アースバネが保持された状態において、
前記第1アースバネと前記第2アースバネとは、互いに接触して導通する、
ことを特徴とするシート搬送装置。
【請求項2】
前記第1アースバネは、円筒状の圧縮コイルバネであり、
前記第1保持部は、
前記第1アースバネの径方向である第1方向において前記第1アースバネを挟む位置に配置され、自然状態における前記第1アースバネの外径よりも小さな間隔を空けて対向する一対の突条部を有する、
ことを特徴とする、請求項1に記載のシート搬送装置。
【請求項3】
前記第2保持部は、
前記第1方向と直交する第2方向において、前記第1アースバネを間に挟んだ位置に各々配置される、第1掛止部と第2掛止部とを有する、
ことを特徴とする、請求項2に記載のシート搬送装置。
【請求項4】
前記第2保持部において、
前記第1掛止部は、前記第2アースバネを嵌合可能な溝部を有し、
前記第2掛止部は、前記第2アースバネを掛合可能な突起部を有する、
ことを特徴とする、請求項3に記載のシート搬送装置。
【請求項5】
前記第2掛止部の前記突起部は、
前記第2アースバネを掛合させる側へ向かうに従って前記第1掛止部から離れる方向に傾斜し、前記第2アースバネを掛合させる際に前記第2アースバネを誘い込む傾斜面を有する、
ことを特徴とする、請求項4に記載のシート搬送装置。
【請求項6】
前記第2アースバネは、
前記第1方向に沿って延在し、前記第1掛止部に掛止される第1延出部、及び前記第2掛止部に掛止される第2延出部と、
前記第2方向に沿って延在する第3延出部及び第4延出部とを有し、
前記第1方向において、
前記第3延出部と前記第4延出部との間の距離は、前記第1アースバネの外径よりも小さく、
前記第2方向において、
前記第1延出部と前記第2延出部との間の距離は、前記第1アースバネの外径よりも大きい、
ことを特徴とする、請求項3~請求項5の何れか一項に記載のシート搬送装置。
【請求項7】
前記バネホルダは、
前記第1アースバネの内径部に挿嵌され、前記第1アースバネの位置を規制する突出部を有し、
前記突出部は、
前記第1方向の両側において、
前記第2アースバネの前記第3延出部及び前記第4延出部と各々当接し、前記第1方向における前記第2アースバネの位置を規制する一対の規制面を有する、
ことを特徴とする、請求項6に記載のシート搬送装置。
【請求項8】
請求項1~請求項7の何れか一項に記載のシート搬送装置と、
前記シート搬送装置により搬送されるシートに画像を形成する画像形成部と、
を備える、画像形成装置。
【請求項9】
請求項1~請求項7の何れか一項に記載のシート搬送装置、または請求項8に記載の画像形成装置に備えられるアースユニットの組付け方法であって、
前記第2アースバネを、前記第2保持部によって前記バネホルダに保持させた後に、前記第1アースバネを、前記第1保持部によって前記バネホルダに保持させて、前記アースユニットを組み立てる第1工程と、
前記第1工程において組み立てた前記アースユニットを、前記筐体に組付ける第2工程とを備える、
ことを特徴とするアースユニットの組付け方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート搬送装置、画像形成装置、及びアースユニットの組付け方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置が備えるシート搬送装置においては、シートを搬送するための搬送ローラが用いられており、搬送ローラの回転軸が金属製である場合には、回転軸のアースを取る必要がある。
【0003】
回転軸のアースを取る構成については種々考案されている。例えば、特許文献1においては、ばね鋼等から成るアース部材を用いて搬送ローラの回転軸と金属製の補強部材とを導通することにより、回転軸のアースを取っている。
【0004】
また、特許文献2においては、金属製の構造体に接地している金属製の板ばねが金属製の回転軸に直接圧接することで、回転軸と構造体とを導通させて、回転軸のアースを取っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2019-026406号公報
【特許文献2】特開2001-341881号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のように、搬送ローラにおける回転軸のアースを取る場合には、複数の部材同士を接続して導通させる必要があるが、複数の部材を接続する方法によっては、各部材の組み付け順に制約が生じる場合があり、部材の組み付けが複雑になってしまうおそれがある。また、部材の組み付けが複雑になると、接続された部材同士が適正に導通されずに回転軸のアースが不完全になって、画像形成装置における画像の乱れ、及び装置内部の電子機器に対する悪影響が生じる原因になるおそれがある。
【0007】
そこで、本発明においては、搬送ローラにおける回転軸のアースを取るための部材の組み付け性を向上するとともに、部材同士を適正に導通させることができるシート搬送装置、画像形成装置、及びアースユニットの組付け方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0009】
即ち、本発明に係るシート搬送装置は、筐体と、金属製の回転軸を有し、前記回転軸を介して前記筐体に保持され、シートを搬送する搬送ローラと、前記筐体に保持される金属製のアース部材と、前記搬送ローラと前記アース部材とを接続し、前記搬送ローラを前記アース部材に接地させるアースユニットとを備え、前記アースユニットは、前記搬送ローラと導通する第1アースバネと、前記アース部材と導通する第2アースバネと、前記第1アースバネ及び前記第2アースバネを共に保持し、前記筐体に取り付けられるバネホルダとを有し、前記バネホルダは、前記第1アースバネを保持する第1保持部と、前記第2アースバネを保持する第2保持部とを有し、前記第1保持部によって前記第1アースバネが保持され、且つ前記第2保持部によって前記第2アースバネが保持された状態において、前記第1アースバネと前記第2アースバネとは、互いに接触して導通することを特徴とする。
【0010】
このように、本発明に係るシート搬送装置において、バネホルダには、第1アースバネを保持する第1保持部、及び第2アースバネを保持する第2保持部が設けられており、これらの第1アースバネ及び第2アースバネは、予めバネホルダに一体的に保持された状態で、当該バネホルダを介して筐体に組み付けることができる。
従って、搬送ローラのアースを取るために設けられる、これら複数の部材である第1アースバネ及び第2アースバネを、容易に筐体に組み付けることができ、当該第1アースバネ及び第2アースバネの組付け作業性の向上を図ることができる。
また、これらの第1アースバネ及び第2アースバネは、バネホルダによって保持された段階で、互いに接触して導通した状態となるため、その後、筐体に組み付けられることにより、第1アースバネ及び第2アースバネの導通を適正に確保することができる。
さらに、上記のように、これらの第1アースバネ及び第2アースバネは、バネホルダによって保持された段階で、第1アースバネ及び第2アースバネ間の導通状態が確立されることから、筐体に組み付けられるのを待つことなく、当該導通状態を容易に確認することができる。
【0011】
また、本発明に係るシート搬送装置において、前記第1アースバネは、円筒状の圧縮コイルバネであり、前記第1保持部は、前記第1アースバネの径方向である第1方向において前記第1アースバネを挟む位置に配置され、自然状態における前記第1アースバネの外径よりも小さな間隔を空けて対向する一対の突条部を有することが好ましい。
【0012】
このような構成を有することにより、一対の突条部によって第1アースバネの軸方向の一端を挟持し、第1保持部を介して、当該第1アースバネをバネホルダに確実に保持することができる。
【0013】
また、本発明に係るシート搬送装置において、前記第2保持部は、前記第1方向と直交する第2方向において、前記第1アースバネを間に挟んだ位置に各々配置される、第1掛止部と第2掛止部とを有することが好ましい。
【0014】
このような構成を有することにより、第2アースバネは、第1アースバネと交差させた状態で、第1掛止部及び第2掛止部からなる第2保持部によって、バネホルダに保持されることとなり、第1アースバネと第2アースバネとを確実に接触させ、両部材(第1アースバネ及び第2アースバネ)間の導通状態を容易に確保することができる。
【0015】
また、本発明に係るシート搬送装置は、前記第2保持部において、前記第1掛止部は、前記第2アースバネを嵌合可能な溝部を有し、前記第2掛止部は、前記第2アースバネを掛合可能な突起部を有することが好ましい。
【0016】
このような構成を有することにより、第1掛止部に設けられる溝部に嵌合させることで、バネホルダに対する第2アースバネの配置位置を容易に規制することができるとともに、第2掛止部に設けられる突起部に掛合させることで、当該第2アースバネをバネホルダに確実に保持することができる。
【0017】
また、本発明に係るシート搬送装置において、前記第2掛止部の前記突起部は、前記第2アースバネを掛合させる側へ向かうに従って前記第1掛止部から離れる方向に傾斜し、前記第2アースバネを掛合させる際に前記第2アースバネを誘い込む傾斜面を有することが好ましい。
【0018】
このような構成を有することにより、第2保持部によって第2アースバネをバネホルダに保持する際、傾斜面を介して第2アースバネを突起部に導き、当該突起部に第2アースバネを容易に掛止させることができる。
【0019】
また、本発明に係るシート搬送装置において、前記第2アースバネは、前記第1方向に沿って延在し、前記第1掛止部に掛止される第1延出部、及び前記第2掛止部に掛止される第2延出部と、前記第2方向に沿って延在する第3延出部及び第4延出部とを有し、前記第1方向において、前記第3延出部と前記第4延出部との間の距離は、前記第1アースバネの外径よりも小さく、前記第2方向において、前記第1延出部と前記第2延出部との間の距離は、前記第1アースバネの外径よりも大きいことが好ましい。
【0020】
このような構成を有することにより、第1アースバネの軸方向視において、第二アースバネが有する第3延出部及び第4延出部は、ともに第1アースバネと交差し、当該第1アースバネの軸方向先端部と、各々2点の接点を有した状態で配置されることとなり、第1アースバネと第2アースバネと間の導通状態を、より確実に確保することができる。
【0021】
また、本発明に係るシート搬送装置において、前記バネホルダは、前記第1アースバネの内径部に挿嵌され、前記第1アースバネの位置を規制する突出部を有し、前記突出部は、前記第1方向の両側において、前記第2アースバネの前記第3延出部及び前記第4延出部と各々当接し、前記第1方向における前記第2アースバネの位置を規制する一対の規制面を有することが好ましい。
【0022】
このような構成を有することにより、バネホルダによって保持される第1アースバネ及び第2アースバネの配置位置が、所定の位置となるように規制し、第1アースバネと第2アースバネと間の導通状態を、さらに確実に確保することができる。
【0023】
さらに、本発明に係る画像形成装置は、上述した何れかのシート搬送装置と、前記シート搬送装置により搬送されるシートに画像を形成する画像形成部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るアースユニットの組付け方法は、上述した何れかのシート搬送装置、または上記の画像形成装置に備えられるアースユニットの組付け方法であって、前記第2アースバネを、前記第2保持部によって前記バネホルダに保持させた後に、前記第1アースバネを、前記第1保持部によって前記バネホルダに保持させて、前記アースユニットを組み立てる第1工程と、前記第1工程において組み立てた前記アースユニットを、前記筐体に組付ける第2工程とを備えることを特徴とする。
【0024】
このように、本発明に係る画像形成装置及びアースユニットの組付け方法において、バネホルダには、第1アースバネを保持する第1保持部、及び第2アースバネを保持する第2保持部が設けられており、これらの第1アースバネ及び第2アースバネは、予めバネホルダに一体的に保持された状態で、当該バネホルダを介して筐体に組み付けることができる。
従って、搬送ローラのアースを取るために設けられる、これら複数の部材である第1アースバネ及び第2アースバネを、容易に筐体に組み付けることができ、当該第1アースバネ及び第2アースバネの組付け作業性の向上を図ることができる。
また、これらの第1アースバネ及び第2アースバネは、バネホルダによって保持された段階で、互いに接触して導通した状態となるため、その後、筐体に組み付けられることにより、第1アース部材及び第2アース部材の導通を適正に確保することができる。
さらに、上記のように、これらの第1アース部材及び第2アース部材は、バネホルダによって保持された段階で、第1アース部材及び第2アース部材間の導通状態が確立されることから、筐体に組み付けられるのを待つことなく、当該導通状態を容易に確認することができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明に係るシート搬送装置、画像形成装置、及びアースユニットの組付け方法によれば、搬送ローラにおける回転軸のアースを取るための部材の組み付け性を向上するとともに、部材同士を適正に導通させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示した断面側面図である。
図2】画像形成装置において、主にアースユニット近傍の構成を示した拡大断面側面図である。
図3】アースユニットの構成を示した側面図である。
図4】アースユニットの構成を示した斜視図である。
図5】アースユニットにおいて、主に第1掛止部及びホルダ側突出部の構成を示した拡大斜視図である。
図6】アースユニットにおいて、主に第2保持部の構成を示した図であって、図5中の第1方向の一方側から見た図である。
図7】アースユニットの構成を示した図であって、ホルダ側突出部の突出方向側から見た図である。
図8】アースユニットの組付け方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
次に、本発明の実施形態について、図1乃至図8を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図1乃至図3においては、画像形成装置1が使用可能に設置された状態を基準にして、排紙トレイ23bにシートSが排出される方向側を前側とし、各図中に示した矢印の方向によって、画像形成装置1の前後方向、左右方向、及び上下方向を規定して記述する。
【0028】
[画像形成装置1]
先ず、本実施形態における画像形成装置1の全体構成について、図1及び図2を用いて説明する。
図1において、画像形成装置1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態であり、電子写真方式により、シートSに複数色の画像を形成するカラーレーザプリンタである。
【0029】
画像形成装置1は、シートSを支持する給紙トレイ10及びシートSを搬送するシート搬送装置30を有する給紙部3と、シート搬送装置30により搬送されるシートSに画像を形成する画像形成部5とを備えている。また、シート搬送装置30は、筐体の一例である装置本体2と、シートSを搬送する搬送ローラの一例であって後述するレジストコロ35bと、金属製のアース部材4と、レジストコロ35bをアース部材4に接地させるアースユニット7とを備えている。
【0030】
装置本体2は略直方体形状に形成されており、給紙部3及び画像形成部5を収容している。装置本体2の上面には開口部2Aが開口しており、装置本体2は開口部2Aを開閉可能なトップカバー23を有している。
【0031】
トップカバー23は、後端部の回動軸23aを中心として回動可能に構成されており、回動軸23aを中心として回動することにより、開口部2Aを閉鎖する閉位置と、開口部2Aを開放する開位置との間を移動可能である。装置本体2のトップカバー23には前側から後側へ向かうにつれて下方に傾斜する排紙トレイ23bが形成されている。
【0032】
また、シート搬送装置30は、装置本体2の一部である搬送フレーム24を有する。搬送フレーム24は、左右方向に延出し、且つ下端部が後方に向かって突出した側面視略L字状の形状からなり、装置本体2の前部に装着されている。
【0033】
そして、搬送フレーム24には、後述するレジストローラ35a及びレジストコロ35bや、アースユニット7等が保持され、これにより、シート搬送装置30が構成される。
【0034】
アース部材4は、略矩形状に板金加工された板状部材からなり、装置本体2の前側上部において、前後方向に板面を向けつつ左右方向に横架させた状態で、装置本体2に保持されている。アース部材4は接地されている。
【0035】
給紙部3は、装置本体2の下部に配置されており、給紙トレイ10に支持されるシートSをシート搬送装置30によって画像形成部5に搬送するものである。給紙トレイ10は、前後方向へスライド可能に構成されており、装置本体2に収容される収容位置と、収容位置から前方へ引き出された分離位置との間で移動可能に構成されている。
【0036】
シート搬送装置30は、さらに給紙ローラ32と、分離ローラ33と、分離パッド33aと、搬送ローラ34aと、レジストローラ35aとを備えている。装置本体2内には、給紙トレイ10から画像形成部5を経由して排紙トレイ23bへ至るシートSの搬送経路Pが構成されている。
【0037】
給紙トレイ10に支持されるシートSは、給紙ローラ32、分離ローラ33及び分離パッド33aにより1枚ずつ分離されて搬送経路Pに送り出される。給紙ローラ32は、給紙トレイ10から画像形成部5に向けてシートSを搬送するローラである。分離ローラ33及び分離パッド33aは、給紙トレイ10に支持されるシートSを一枚ずつ分離する分離手段を構成している。
【0038】
搬送経路Pに送り出されたシートSは、搬送ローラ34a及び搬送ローラ34aに対向配置されるコロ34bと、レジストローラ35a及びレジストローラ35aに対向配置されるレジストコロ35bとにより、画像形成部5に向けて搬送される。レジストローラ35a及びレジストコロ35bは、搬送されるシートSの先端の移動を、挟持した状態で規制して一旦停止させた後、シートSを所定のタイミングにて画像形成部5に向けて搬送する。なお、レジストコロ35bは、レジストローラ35aに圧接された状態で、金属製の回転軸36(図2を参照)を介して装置本体2の搬送フレーム24に保持される。
【0039】
ここで、図2に示すように、レジストコロ35bの回転軸36の端部には、複数のアース部材(後述する第1アースバネ71及び第2アースバネ72)を予め一体的に保持したアースユニット7が配置されており、レジストコロ35bの回転軸36は、アースユニット7を介してアース部材4と接続され、当該アース部材4に接地されている。
なお、アースユニット7の詳細な構成については、後述する。
【0040】
図1において、画像形成部5は給紙部3の上方に配置されており、前後方向に並設される4つのプロセスカートリッジ50を備えている。各プロセスカートリッジ50は、ブラック、イエロー、マゼンタ、及びシアンの各色に対応して設けられている。プロセスカートリッジ50は、装置本体2に着脱可能に装着されている。プロセスカートリッジ50は、感光ドラム51と、現像ローラ52と、供給ローラ53と、帯電器54とを備えている。
【0041】
プロセスカートリッジ50は、感光ドラム51の軸線が左右方向に沿った姿勢で装置本体2に装着されている。左右方向は、軸線方向の一例である。現像ローラ52は、感光ドラム51に当接する当接位置と、感光ドラム51から離間する離間位置とに移動可能に構成されている。供給ローラ53は、プロセスカートリッジ50に収容されるトナーを現像ローラ52に供給する。
【0042】
装置本体2は、感光ドラム51の表面を露光する露光ヘッド59を有している。露光ヘッド59は、トップカバー23に支持されている。露光ヘッド59は、各感光ドラム51に対応して4つ設けられており、各露光ヘッド59は前後方向に並設されている。露光ヘッド59はトップカバー23から下方へ延出しており、下端部に露光部59aを有している。露光部59aは、トップカバー23が閉じた状態において感光ドラム51の上方に近接して配置されている。露光部59aは、左右方向に並列される複数のLED素子を備えたLEDアレイにより構成されている。
【0043】
感光ドラム51の搬送経路Pを挟んだ下方には、転写ベルト41が対向配置されている。転写ベルト41は、駆動ローラ42と駆動ローラ42の前方に配置される従動ローラ43との間に掛け渡されている。転写ベルト41、駆動ローラ42、及び従動ローラ43によりベルト装置40が構成されている。転写ベルト41を挟んだ各感光ドラム51に対向する位置には、それぞれ転写ローラ44が配置されている。
【0044】
画像形成部5においては、帯電器54によって一様に帯電された感光ドラム51が、それぞれ露光ヘッド59によって選択的に露光される。この露光により、感光ドラム51の表面から電荷が選択的に除去され、感光ドラム51の表面に静電潜像が形成される。
【0045】
プロセスカートリッジ50に収容されるトナーは、供給ローラ53と現像ローラ52との間で正極性に帯電され、現像ローラ52の表面に担持される。現像ローラ52には現像バイアスが印加されており、感光ドラム51に形成された静電潜像が現像ローラ52に対向すると、静電潜像と現像ローラ52との間の電位差により、現像ローラ52から静電潜像にトナーが供給される。これによって、感光ドラム51の表面にトナー像が形成される。
【0046】
画像形成部5へ向けて搬送されたシートSが転写ベルト41上に到達すると、転写ベルト41により搬送されて、転写ベルト41と各感光ドラム51との間を順次通過する。そして、感光ドラム51の表面上のトナー像は、シートSと対向したときに、転写ローラ44に印加された転写バイアスによってシートSに転写される。
【0047】
なお、本実施形態における転写ベルト41は、トナー像が転写されるシートSを搬送する搬送ベルトに構成されているが、トナー像がベルト自身に転写され、ベルトに転写されたトナー像がさらにシートSに転写される中間転写ベルトに構成することも可能である。
【0048】
トナー像が転写されたシートSは、定着装置60に搬送される。定着装置60は加熱ローラ61と加熱ローラ61に圧接する加圧ローラ62とを備えており、定着装置60に搬送されたシートSは、加熱ローラ61と加圧ローラ62との間を通過する間にトナー像が熱定着される。
【0049】
そして、トナー像が熱定着されたシートSは、定着装置60から搬送方向下流側に搬送され、さらに中間排紙ローラ対63、及び中間排紙ローラ対63の搬送方向下流側に配置される排紙ローラ対64により搬送されて、排紙トレイ23bに排出される。
【0050】
[アースユニット7]
次に、アースユニット7の構成について、図3乃至図8を用いて詳細に説明する。
図3に示すように、アースユニット7は、主に、レジストコロ35bの回転軸36と導通する第1アースバネ71と、アース部材4と導通する第2アースバネ72と、第1アースバネ71及び第2アースバネ72を共に保持し、装置本体2の搬送フレーム24に取り付けられるバネホルダ73とを有する。
【0051】
なお、アースユニット7は、例えば本実施形態においては、回転軸36の軸方向の一方側(本実施形態においては右側)に設けられるが、これに限定されることはなく、回転軸36の軸方向の他方側(本実施形態においては左側)に設けられていてもよく、また、回転軸36の軸方向の両側(左右両側)に設けられていてもよい。
【0052】
第1アースバネ71は、例えば本実施形態においては、円筒状の圧縮コイルバネであり、軸方向の一端においてバネホルダ73に保持され、且つ軸方向の他端において回転軸36の端部と接続される。
【0053】
ここで、回転軸36の軸方向の左右両端部は、装置本体2の搬送フレーム24に、導電性部材にて形成される軸受37を介して回転可能に支持されている。
各軸受37には、回転軸36の軸方向と直交する方向に向かって突出する軸受側突出部37aが設けられている。
【0054】
そして、一方(右端側)の軸受37の軸受側突出部37aは、第1アースバネ71における軸方向の他端側の内径部に挿嵌され、且つ他方(左端側)の軸受37の軸受側突出部37aは、図示せぬ圧縮コイルバネにおける軸方向の他端側の内径部に挿嵌され、これらの第1アースバネ71及び圧縮コイルバネ(図示せず)によって、レジストコロ35bは、レジストローラ35a(図1を参照)に向かって付勢される。
これにより、第1アースバネ71は、軸受37を介して回転軸36と接続され、回転軸36と導通する。
【0055】
第2アースバネ72も第1アースバネ71と同様に、例えば本実施形態においては、円筒状の圧縮コイルバネであり、軸方向の一端には、バネホルダ73に掛合可能な屈曲部72aが、第2アースバネ72の接線方向に延出して設けられている。また、第2アースバネ72の軸方向の他端はアース部材4と接触し、これにより、第2アースバネ72はアース部材4と導通する。
【0056】
バネホルダ73は、第1アースバネ71を保持する第1保持部73aと、第2アースバネ72を保持する第2保持部73bと、搬送フレーム24に保持される第3保持部73cとを有する。
【0057】
第1保持部73aは、図4及び図7に示すように、バネホルダ73に保持された第1アースバネ71の径方向である第1方向T1において、当該第1アースバネ71を挟む位置に配置される一対の突条部73a1を有する。即ち、一対の突条部73a1は、バネホルダ73に保持された第1アースバネ71に対して、第1方向T1と直交する第2方向T2の中央部に設けられ、当該第1アースバネ71の軸芯に向かって各々突出するとともに、自然状態における第1アースバネ71の外径Dよりも小さな間隔Hを空けて(D>H)、互いに対向するように配置されている。
【0058】
また、一対の突条部73a1の間には、第1方向T1との直交方向、且つ第2方向T2との直交方向に突出し、第1アースバネ71の内径部に挿嵌可能な突出部(以下、「ホルダ側突出部」と記載する)73dが設けられている。
【0059】
そして、第1アースバネ71は、軸方向の一端側の内径部にホルダ側突出部73dを挿嵌させつつ、当該軸方向の一端を一対の突条部73a1の間に挿嵌させた状態で、バネホルダ73に配置される。
これにより、第1アースバネ71は、ホルダ側突出部73dによってバネホルダ73に対する位置が規制されるとともに、一対の突条部73a1によって軸方向の一端が挟持されることとなり、第1保持部73aによりバネホルダ73に保持される。
【0060】
第2保持部73bは、第2方向T2において、第1保持部73aによって保持された第1アースバネ71を間に挟んだ位置に各々配置される、第1掛止部73b1と第2掛止部73b2とを有する。
【0061】
第1掛止部73b1は、図5に示すように、第1方向T1に沿って延出する溝部74を有し、溝部74に第2アースバネ72(より具体的には、後述する第1延出部72a1)を嵌合可能な構成となっている。
また、第2掛止部73b2は、図6に示すように、第2方向T2における第1掛止部73b1側との反対側(図6中の矢印X側)に突出する突起部75を有し、突起部75に第2アースバネ72(より具体的には、後述する第2延出部72a2。図4を参照)を、第1アースバネ71側との反対側(図6中の矢印Y側)において掛合可能な構成となっている。
【0062】
なお、第2掛止部73b2の突起部75は、第2アースバネ72を掛合させる側(矢印Y側)へ向かうに従って、第1掛止部73b1から離れる方向(矢印X側)に傾斜する傾斜面75aを有しており、第2アースバネ72を掛合させる際には、第2アースバネ72を傾斜面75aに沿って摺動させながら、突起部75に掛合する位置にまで誘い込む構成となっている。
【0063】
このような構成を有することにより、第2保持部73bによって第2アースバネ72をバネホルダ73に保持する際、傾斜面75aによって第2掛止部73b2の突起部75に第2アースバネ72を導き、突起部75に第2アースバネ72を容易に掛止させることができる。
【0064】
一方、図4に示すように、第2アースバネ72の屈曲部72aの先端は、バネホルダ73に保持された状態において、第1方向T1に沿って延在する第1延出部72a1及び第2延出部72a2、並びに第2方向T2に沿って延在する第3延出部72a3及び第4延出部72a4からなる略矩形枠形状に形成されている。換言すると、第2アースバネ72の屈曲部72aの先端は、順に連続して設けられる第2延出部72a2、第3延出部72a3、第1延出部72a1、及び第4延出部72a4によって矩形状に屈曲形成されている。
【0065】
そして、第2アースバネ72は、第1掛止部73b1の溝部74(図5を参照)に第1延出部72a1を嵌合させ、且つ第2掛止部73b2の突起部75に第2延出部72a2を掛止させることにより、第3延出部72a3及び第4延出部72a4によってホルダ側突出部73dの根元部を挟持した状態で、バネホルダ73に保持される。
【0066】
なお、ホルダ側突出部73dは、第1方向T1の両側において、第2アースバネ72の第3延出部72a3及び第4延出部72a4と各々当接する一対の規制面73d1を有しており、第3延出部72a3及び第4延出部72a4によって、ホルダ側突出部73dの根元部を挟持することにより、第1方向T1における第2アースバネ72の位置が規制される。
【0067】
このように、本実施形態において、第1掛止部73b1及び第2掛止部73b2は、バネホルダ73によって保持された第1アースバネ71を間に挟んだ位置に各々配置されることから、第2アースバネ72は、屈曲部72aの先端部において、第1アースバネ71と交差させた状態で、第1掛止部73b1及び第2掛止部73b2からなる第2保持部73bによって、バネホルダ73に保持されることとなり、第1アースバネ71と第2アースバネ72とを確実に接触させ、第1アースバネ71と第2アースバネ72との間の導通状態を容易に確保することができる。
【0068】
また、バネホルダ73に第2アースバネ72を保持する際には、第1掛止部73b1の溝部74に第1延出部72a1を嵌合させることにより、バネホルダ73に対する第2アースバネ72の配置位置を容易に規制することができるとともに、第2掛止部73b2の突起部75に第2延出部72a2を掛合させることにより、当該第2アースバネ72をバネホルダ73に確実に保持することができる。
【0069】
ところで、図7に示すように、本実施形態においては、第1方向T1における第3延出部72a3と第4延出部72a4との間の距離L1は、第1アースバネ71の外径Dよりも小さく(L1<D)、第2方向T2における第1延出部72a1と第2延出部72a2との間の距離L2は、第1アースバネ71の外径Dよりも大きく(L2>D)なるように設定されている。
【0070】
このような構成を有することにより、第1アースバネ71の軸方向視において、第2アースバネ72が有する第3延出部73a3及び第4延出部73a4は、ともに第1アースバネ71と交差し、当該第1アースバネ71の軸方向の一端と、各々2箇所で接する接点P1・P2を有した状態で配置されることとなり、第1アースバネ71と第2アースバネ72と間の導通状態を、より適正に確保することができる。
【0071】
第3保持部73cは、図4に示すように、バネホルダ73に保持された第1アースバネ71に対して、第1方向T1の両側に一対設けられる。また、各第3保持部73cは、ホルダ側突出部73dの突出方向に向かって延出し、その先端には、掛止部73c1が内側(即ち、第1アースバネ71側)に向って形成されている。
【0072】
そして、図3に示すように、搬送フレーム24の軸受37の近傍における所定箇所には、一対の被掛止部21が設けられており、これら一対の被掛止部21に対して、一対の掛止部73c1を掛止させることにより、バネホルダ73は、第3保持部73cを介して搬送フレーム24に保持される。
【0073】
このような構成からなるアースユニット7は、第1アースバネ71及び第2アースバネ72をバネホルダ73に取付け、予め一体的に組み立てられた状態で、装置本体2に組付けられる。
即ち、図8に示すように、本実施形態におけるアースユニット7の組付け方法は、第2アースバネ72を、第2保持部73bによってバネホルダ73に保持させた後に、第1アースバネ71を、第1保持部73aによってバネホルダ73に保持させて、アースユニット7を組み立てる第1工程と、当該第1工程において組み立てたアースユニット7を、搬送フレーム24に組付ける第2工程とを備える。
【0074】
第1工程において、バネホルダ73によって第1アースバネ71及び第2アースバネ72を保持することにより、第1アースバネ71の一端(より具体的には、ホルダ側突起部73d側の端部)は、第2アースバネ72の屈曲部72a(より具体的には、第1延出部72a1~第4延出部72a4)と接触し、第1アースバネ71と第2アースバネ72とが、互いに導通した状態となる。
また、第2工程において、組み立てられたアースユニット7を、第3保持部73cを介して、装置本体2の所定位置に組み付けることにより、第1アースバネ71の他端は、軸受側突出部37aを介してレジストコロ35bの軸受37と接触し、レジストコロ35bの回転軸36と導通した状態となるとともに、第2アースバネ72の他端(屈曲部72a側との反対側の端部)は、アース部材4(図2を参照)と接触し、アース部材4と導通した状態となる。
これにより、レジストコロ35bは、アースユニット7を介して、アース部材4とアースした状態となる。
【0075】
以上のように、本実施形態におけるシート搬送装置30は、装置粉体2と、金属製の回転軸23aを有し、回転軸23aを介して装置本体2の搬送フレーム24に保持され、シートSを搬送するレジストコロ35bと、装置本体2の搬送フレーム24に保持される金属製のアース部材4と、レジストコロ35bとアース部材4とを接続し、レジストコロ35bをアース部材4に接地させるアースユニット7とを備える。
【0076】
また、アースユニット7は、レジストコロ35bと導通する第1アースバネ71と、アース部材4と導通する第2アースバネ72と、第1アースバネ71及び第2アースバネ72を共に保持し、装置本体2の搬送フレーム24に取り付けられるバネホルダ73とを有する。
【0077】
そして、バネホルダ73は、第1アースバネ71を保持する第1保持部73aと、第2アースバネ72を保持する第2保持部73bとを有し、第1保持部73aによって第1アースバネ71が保持され、且つ第2保持部72bによって第2アースバネ72が保持された状態において、第1アースバネ71と第2アースバネ72とは、互いに接触して導通する構成となっている。
【0078】
このように、本実施形態におけるシート搬送装置30において、バネホルダ73には、第1アースバネ71を保持する第1保持部73a、及び第2アースバネ72を保持する第2保持部72bが設けられており、これらの第1アースバネ71及び第2アースバネ72は、予めバネホルダ73に一体的に保持された状態で、当該バネホルダ73を介して装置本体2に組み付けることができる。
【0079】
従って、レジストコロ35bのアースを取るために設けられる、これら複数の部材である第1アースバネ71及び第2アースバネ72を、容易に装置本体2に組み付けることができ、当該第1アースバネ71及び第2アースバネ72の組付け作業性の向上を図ることができる。
【0080】
また、これらの第1アースバネ71及び第2アースバネ72は、バネホルダ73によって保持された段階で、互いに接触して導通した状態となるため、その後、装置本体2の搬送フレーム24に組み付けられることにより、第1アースバネ71及び第2アースバネ72の導通を適正に確保することができる。
【0081】
さらに、上記のように、これらの第1アースバネ71及び第2アースバネ72は、バネホルダ73によって保持された段階で、第1アースバネ71及び第2アースバネ72間の導通状態が確立されることから、装置本体2の搬送フレーム24に組み付けられるのを待つことなく、当該導通状態を容易に確認することができる。
【符号の説明】
【0082】
2 装置本体(筐体)
4 アース部材
5 画像形成部
7 アースユニット
23a 回転軸
24 搬送フレーム
30 シート搬送装置
35b レジストコロ(搬送ローラ)
71 第1アースバネ
72 第2アースバネ
72a1 第1延出部
72a2 第2延出部
72a3 第3延出部
72a4 第4延出部
73 バネホルダ
73a 第1保持部
73a1 突条部
73b 第2保持部
73b1 第1掛止部
73b2 第2掛止部
73d ホルダ側突出部(突出部)
73d1 規制面
74 溝部
75 突起部
75a 傾斜面
D 第1アースバネの外径
H 突条部の間隔
L1 第3延出部と第4延出部との間の距離
L2 第1延出部と第2延出部との間の距離
S シート
T1 第1方向
T2 第2方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8