(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022127660
(43)【公開日】2022-09-01
(54)【発明の名称】物品管理プログラム、情報処理装置、情報処理方法、学習モデルの生成方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/06 20120101AFI20220825BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021025772
(22)【出願日】2021-02-22
(71)【出願人】
【識別番号】720011139
【氏名又は名称】川島 三喜男
(72)【発明者】
【氏名】川島 三喜男
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA21
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ICタグ等の他の部材を使用することなく、物品の管理を容易に行うことができる情報管理装置及び情報管理プログラムを提供する。
【解決手段】物品管理システムの情報処理装置12において、物品管理プログラムを読み出し、実行することにより実現される機能構成は、少なくとも物品ITの保管場所情報が含まれている物品情報を取得する取得部と、物品ITを検索する検索情報を取得する検索部と、取得した物品ITを検索する検索情報に従う物品ITに関する物品情報を抽出する抽出部と、取得した保管場所情報が少なくとも含まれる物品情報を出力する出力部と、を備える。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも物品の保管場所情報を含む前記物品に関する物品情報を取得する取得ステップと、
前記物品を検索する検索情報を取得する検索ステップと、
前記検索ステップにて取得した前記検索情報に従う前記物品における少なくとも前記保管場所情報を含む前記物品情報を抽出する抽出ステップと、
少なくとも前記抽出ステップが抽出した前記物品情報を出力する出力ステップと、
をコンピュータに実行させるための物品管理プログラム。
【請求項2】
前記出力ステップは、表示切替情報を取得可能としかつ前記物品情報の一部を前記物品ごとに一覧表示すると共に、前記表示切替情報を取得すると一覧表示されている前記物品情報の一部をそれ以外の情報の一覧表示に切り替える、
請求項1に記載の物品管理プログラム。
【請求項3】
前記出力ステップは、前記物品情報の一部として少なくとも画像を前記物品ごとに一覧表示すると共に、前記表示切替情報を取得することで前記物品情報のその他の情報の一覧表示に切り替えた後も前記画像の少なくとも一部を視認可能な状態にする、
請求項2に記載のコンピュータに実行させるための物品管理プログラム。
【請求項4】
少なくとも物品の保管場所情報を含む前記物品に関する物品情報を取得する取得部と、
前記物品を検索する検索情報を取得する検索部と、
前記検索ステップにて取得した前記検索情報に従う前記物品における少なくとも前記保管場所情報を含む前記物品情報を抽出する抽出部と、
前記抽出ステップが抽出した前記物品情報を出力する出力部と、
を有する情報処理装置。
【請求項5】
情報処理装置が、
少なくとも物品の保管場所情報を含む前記物品に関する物品情報を取得するステップと、
前記物品を検索する検索情報を取得するステップと、
前記検索情報に従う前記物品における少なくとも前記保管場所情報を含む前記物品情報を抽出するステップと、
抽出した前記物品情報を出力するステップと、
を実行する情報処理方法。
【請求項6】
物品の少なくとも一部を撮像することで得られた画像と、前記物品の保管方法に関する情報とを関連付けて記録した教師データを取得し、
前記教師データに基づいて、物品の少なくとも一部を撮像することで得られた画像が入力されたときに、当該画像に写る前記物品の保管方法に関する情報を出力する学習モデルを生成する、
学習モデルの生成方法。
【請求項7】
物品の少なくとも一部を撮像することで得られた画像を取得し、
物品の少なくとも一部が撮像された画像を入力すると当該画像に写る物品の保管方法に関する情報を出力する教師データを用いて学習させた学習モデルに、取得した前記画像を入力して、前記画像に写る前記物品の保管方法に関する情報を出力する、
処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品管理プログラム、情報処理装置、情報処理方法、学習モデルの生成方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、検索装置及び検索システムが開示されている。この検索装置では、物品を識別する識別情報が格納されているICタグが物品に装着されており、ICタグを利用して物品の管理を行う。これにより、物品の保管場所の管理を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された検索装置では、ICタグを使用するため、管理する物品の数だけICタグを用意する必要がある。したがって、物品の保管場所を含めた管理を容易に行うという観点では改良の余地がある。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、物品の管理を容易に行うことができる情報管理装置及び情報管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に係る物品管理プログラムは、少なくとも物品の保管場所情報を含む前記物品に関する物品情報を取得する取得ステップと、前記物品を検索する検索情報を取得する検索ステップと、前記検索ステップにて取得した前記検索情報に従う前記物品における少なくとも前記保管場所情報を含む前記物品情報を抽出する抽出ステップと、少なくとも前記抽出ステップが抽出した前記物品情報を出力する出力ステップと、をコンピュータに実行させる。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、物品管理プログラムは、取得ステップにて物品情報を取得する。この物品情報には、少なくとも物品の保管場所情報が含まれている。また、物品管理プログラムは、検索ステップにて取得した物品を検索する検索情報に従う物品における物品情報を抽出ステップにて抽出する。この抽出する物品情報には、取得ステップにて取得された保管場所情報が少なくとも含まれている。そして、物品管理プログラムは、出力ステップにて少なくとも保管場所情報を含む物品情報が出力される。したがって、ICタグ等の他の部材を使用することなく保管場所の管理を行うことができる。
【0008】
ここで、「物品情報」には、物品を保管する場所の位置情報、特徴、画像及び名称の少なくとも一つを含む保管場所情報のみならず、物品自体の名称、特徴、仕様、画像等の情報が含まれているものとする。また、画像には、写真のみならず、イラストやマーク等様々な視覚情報が含まれているものとする。
【0009】
請求項2に係る物品管理プログラムは、請求項1の記載の発明において、前記出力ステップは、表示切替情報を取得可能としかつ前記物品情報の一部を前記物品ごとに一覧表示すると共に、前記表示切替情報を取得すると一覧表示されている前記物品情報の一部をそれ以外の情報の一覧表示に切り替える。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、物品管理プログラムは、出力ステップにて表示切替情報を取得可能としている。また、出力ステップは、物品情報の一部を物品ごとに一覧表示する。したがって、どのような物品情報があるのかその全体像(概要)を把握することが容易となる。また、出力ステップは、表示切替情報を取得すると、一覧表示されている物品情報の一部をそれ以外の情報、すなわち、それまで表示していた情報と異なる情報の一覧表示へ切り替える。一般的に、物品情報が一覧表示されている場合、特定の物品のさらに別の情報を得たい場合は、当該特定の物品ごとの詳細表示画面へ遷移するように実行される。このため、一覧表示された複数の物品情報において、別の情報を同時に表示して比較検討したい場合は、比較したい物品情報ごとに一覧表示画面と詳細表示画面とへ繰り返し遷移する必要があり、操作が煩雑となる。一方、本発明は、前述のように表示切替情報を取得すると、一覧表示されている物品ごとに物品情報の一部以外の情報、すなわち、それまで一覧表示していた情報と異なる情報の一覧表示へ切り替える。つまり、一覧表示のまま他の情報表示へ切り替えることができるため、複数の物品ごとの様々な情報を操作が煩雑になることなく同時に一覧することができる。これにより、複数の物品の比較検討や傾向把握が容易となる。
【0011】
請求項3に係る物品管理プログラムは、請求項2の記載の発明において、前記出力ステップは、前記物品情報の一部として少なくとも画像を前記物品ごとに一覧表示すると共に、前記表示切替情報を取得することで前記物品情報のその他の情報の一覧表示に切り替えた後も前記画像の少なくとも一部を視認可能な状態にする。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、物理管理プログラムは、出力ステップにおいて物品情報の一部として少なくとも画像を物品ごとに一覧表示する。また、物理管理プログラムは、出力プログラムにて表示切替情報を取得することで物品情報のその他の情報の一覧表示へ切り替えた後も、画像の少なくとも一部を視認可能な状態にする。したがって、ユーザは、物品情報のその他の情報の一覧表示へ切り替えた後においても一部が視認可能な画像から当該情報がどの物品に関する情報なのかを直感的に理解することができる。
【0013】
請求項4に係る情報処理装置は、少なくとも物品の保管場所情報を含む前記物品に関する物品情報を取得する取得部と、前記物品を検索する検索情報を取得する検索部と、前記検索ステップにて取得した前記検索情報に従う前記物品における少なくとも前記保管場所情報を含む前記物品情報を抽出する抽出部と、前記抽出ステップが抽出した前記物品情報を出力する出力部と、を有している。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、情報処理装置は、取得部にて物品情報を取得する。この物品情報には、少なくとも物品の保管場所情報が含まれている。また、情報処理装置は、検索部にて取得した物品を検索する検索情報に従う物品における物品情報を抽出部にて抽出する。この抽出する物品情報には、取得部にて取得された保管場所情報が少なくとも含まれている。そして、情報処理装置は、出力部にて少なくとも保管場所情報を含む物品情報が出力される。したがって、ICタグ等の他の部材を使用することなく保管場所の管理を行うことができる。
【0015】
請求項5に係る情報処理方法は、少なくとも物品の保管場所情報を含む前記物品に関する物品情報を取得するステップと、前記物品を検索する検索情報を取得するステップと、前記検索情報に従う前記物品における少なくとも前記保管場所情報を含む前記物品情報を抽出するステップと、抽出した前記物品情報を出力するステップと、を実行する。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、情報処理方法は、情報処理装置が物品に関する物品情報を取得するステップを実行する。この取得された物品情報には、少なくとも物品の保管場所情報が含まれている。また、情報処理方法は、情報処理装置が物品を検索する検索情報を取得し当該検索情報に従う物品における物品情報を抽出部にて抽出するステップを実行する。この抽出する物品情報には、保管場所情報が少なくとも含まれている。そして、情報処理方法は、情報処理装置が少なくとも保管場所情報を含む物品情報を出力するステップを実行する。したがって、ICタグ等の他の部材を使用することなく保管場所の管理を行うことができる。
【0017】
請求項6に係る学習モデルの生成方法は、物品の少なくとも一部を撮像することで得られた画像と、前記物品の保管方法に関する情報とを関連付けて記録した教師データを取得し、前記教師データに基づいて、物品の少なくとも一部を撮像することで得られた画像が入力されたときに、当該画像に写る前記物品の保管方法に関する情報を出力する学習モデルを生成する。
【0018】
請求項6に記載の発明によれば、入力した画像から物品の保管方法に関する情報を出力する学習モデルを生成することができることから、保管する物品の少なくとも一部を撮像して当該画像を物品情報として登録する際に、生成した学習モデルを利用して自動的に保管方法に関する情報を取得することができる。これにより、保管方法に関する情報を利用して物品の適切な保管が容易となる。
【0019】
なお、「保管方法」とは、物品を適切に保管するための手法や手段を含む。
【0020】
請求項7に係るプログラムは、物品の少なくとも一部を撮像することで得られた画像を取得し、物品の少なくとも一部が撮像された画像を入力すると当該画像に写る物品の保管方法に関する情報を出力する教師データを用いて学習させた学習モデルに、取得した前記画像を入力して、前記画像に写る前記物品の保管方法に関する情報を出力する。
【0021】
請求項7に記載の発明によれば、入力した画像から物品の保管方法に関する情報を出力する学習モデルによって保管場所に関する情報を取得する。したがって、保管する物品の少なくとも一部を撮像して当該画像を物品情報として登録する際に、生成した学習モデルを利用して自動的に保管方法に関する情報を取得することができる。これにより、保管方法に関する情報を利用して物品の適切な保管が容易となる。
【発明の効果】
【0022】
本開示によれば、物品の管理を容易に行うことができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】第1実施形態に係る物品管理システムの概要を示す概略図である。
【
図2】第1実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】第1実施形態に係るサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図4】第1実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図5】第1実施形態に係る情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図6】第1実施形態に係る情報処理装置の表示画面の一例を示す概略図である。
【
図7】第1実施形態に係る情報処理装置の表示画面のその他の一例を示す概略図である。
【
図8】第1実施形態に係る情報処理装置の表示画面の一覧表示を切り替えた際の一例を示す概略図である。
【
図9】第2実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図10】第2実施形態に係る情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図11】第2実施形態に係る情報処理装置の表示画面の一例を示す概略図である。
【
図12】第2実施形態に係る情報処理装置の表示画面のその他の一例を示す概略図である。
【
図13】第3実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図14】第3実施形態に係る情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図15】(a)は第3実施形態に係る情報処理装置の表示画面の一例を示す概略図であり、(b)は(a)に対して表示切替部を拡大して示す図であり、(c)は(b)に対して表示切替部をタッチした後の途中状態を示す図であり、(d)は(c)に対して表示切替部の表示変化が完了した状態を示す図である。
【
図16】第3実施形態に係る情報処理装置の表示画面のその他の一例を示す概略図である。
【
図17】第3実施形態に係る情報処理装置の表示画面の更なる一例を示す概略図である。
【
図18】第4実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図19】第4実施形態に係る情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【
図20】第4実施形態に係る情報処理装置の学習モデルの概要を示す概略図である。
【
図21】第4実施形態に係る情報処理装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図22】第4実施形態に係る情報処理装置の表示画面の一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
(第1実施形態)
以下、
図1~
図8を用いて、本発明に係る物品管理システムの第1実施形態について説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
【0025】
(ハードウェア構成)
図1に示されるように、物品管理システム10は、情報処理装置12、ネットワークN及びサーバ14を含んで構成されている。情報処理装置12及びサーバ14は、ネットワークNを介して通信可能に構成されている。ネットワークNは、3G、LTE、5G等の移動体通信サービスやインターネット回線が含まれる。
【0026】
情報処理装置12は、一例として携帯型端末とされており、具体的には、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)である。また、
図2に示されるように、情報処理装置12は、CPU16 、ROM18、RAM20、ストレージ22、撮像装置24、GPS受信機26、ユーザインターフェース28及び通信インターフェース30を含んで構成されている。CPU16は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU16は、ROM18又はストレージ22から後述するプログラムを読み出し、RAM20を作業領域としてプログラムを実行する。CPU16は、ROM18又はストレージ22に記録されているプログラムにしたがって、上記各構成の制御及び各種の演算処理を行う。
【0027】
ROM18は、各種プログラム及び各種データを格納する。RAM20は、作業領域として一時的に物品管理プログラム又はデータを記憶する。ストレージ22は、一例としてSSDにより構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する。本実施形態では、ROM18又はストレージ22には、物品管理プログラムが格納されている。
【0028】
撮像装置24は、情報処理装置12から外部の画像を撮像する。撮像装置24は、例えば、CCDイメージセンサ、CMOSイメージセンサ、MOSイメージセンサなどを含む。
【0029】
GPS受信機26は、GPS方式に基づく信号を複数の衛星から受信し、信号の到着時間差から、情報処理装置12の位置を特定する。
【0030】
ユーザインターフェース28は、ユーザが情報処理装置12を使用する際のインターフェースである。ユーザインターフェース28は、一例として、ユーザによるタッチ操作を可能とするタッチパネルを備えたディスプレイ12A(
図1参照)、ユーザによる音声入力を受け付ける音声入力受付部、及びユーザが押下可能なボタン等の少なくとも一つを含む。ディスプレイ12Aは、情報処理装置12の一側面の略全面に亘って配置されている。換言すると、ディスプレイ12Aの外縁部12AA(
図1参照)は、情報処理装置12の一側面における外縁の近傍に位置するように構成されている。
【0031】
通信インターフェース30は、情報処理装置12がネットワークN(
図1参照)を介して、サーバ14等との間でデータの送受信が可能なインターフェースである。通信インターフェース30は、例えば、無線通信が可能な通信インターフェースであり、無線LANのアクセスポイントを介して通信する機能や、3G、LTE、5G等の無線通信ネットワークを介して通信するための機能を含んでいてもよい。
【0032】
図3に示されるように、サーバ14は、CPU34、ROM36、RAM38、ストレージ40及び通信インターフェース42を含んで構成されている。CPU34は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU34は、ROM36又はストレージ40から後述するプログラムを読み出し、RAM38を作業領域としてプログラムを実行する。CPU34は、ROM36又はストレージ40に記録されているプログラムにしたがって、上記各構成の制御及び各種の演算処理を行う。
【0033】
ROM36は、各種プログラム及び各種データを格納する。RAM38は、作業領域として一時的に物品管理プログラム又はデータを記憶する。ストレージ40は、一例としてSSDにより構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する。本実施形態では、ROM36又はストレージ40には、物品管理プログラムが格納されている。
【0034】
通信インターフェース42は、サーバ14がネットワークN(
図1参照)を介して、情報処理装置12等との間でデータの送受信が可能なインターフェースである。通信インターフェース42は、例えば、無線通信が可能な通信インターフェースであり、無線LANのアクセスポイントを介して通信する機能や、3G、LTE、5G等の無線通信ネットワークを介して通信するための機能を含んでいてもよい。
【0035】
(機能構成)
上記の物品管理プログラムを実行する際に、情報処理装置12は、上記のハードウェア資源を用いて、各種の機能を実現する。情報処理装置12が実現する機能構成について説明する。
【0036】
図4は、情報処理装置12の機能構成の例を示すブロック図である。情報処理装置12は、機能構成として、取得部44と、検索部46と、抽出部48と、出力部50と、を有している。各機能構成は、CPU16がROM18又はストレージ22に記憶された物品管理プログラムを読み出し、実行することにより実現される。
【0037】
取得部44は、物品IT(
図1参照)に関する情報である物品情報を取得する。この物品情報には、物品ITの名称、種類、サイズ、外観や特徴を示す画像又は絵柄、重量、性質情報、保管場所情報のうち少なくとも保管場所情報が含まれる。なお、保管場所情報とは、物品を保管する場所又は保管予定の場所を示す位置情報、名称、画像又は絵柄、特徴情報等の少なくとも一つを言う。また、性質情報とは、割れ物や天地無用等の物品ITの性質に関する情報を言う。なお、物品I Tは、
図1ではバッグとされているが、これは例示であり、バッグ以外の物も物品I Tに該当すると共に、単体の物のみならず複数の物でも良い。
【0038】
取得部44は、物品情報をユーザによるテキスト入力、撮像装置24による撮像(
図1参照)、音声データ、物品のカテゴリ選択及び予め用意された物品データベースの少なくとも一つにより取得する。取得した物品情報は、ROM18やストレージ22等に保存される。なお、取得した物品情報は、ネットワークNを介してサーバ14のストレージ40に保存しても良い。以上の取得部44が実行する処理が物品管理プログラムにおける取得ステップに相当する。
【0039】
検索部46は、予め保存された物品ITの物品情報を検索するための検索状態へユーザの操作により移行する。この検索状態は、一例として物品情報における画像を物品ごとに並べて一覧表示すると共に、キーワード検索を行うためのテキスト入力欄54が表示された状態とされている(
図6参照)。
【0040】
また、検索部46は、物品ITを検索する検索情報を取得する。この検索情報は、物品ITを特定するための各種情報である。具体的には、検索情報は、ユーザによるテキスト入力、音声データ、物品のカテゴリ選択及びストレージ22等に保存された情報の一覧表示(詳細は後述する)からの選択入力等の少なくとも一つとされている。以上の検索部46が実行する処理が物品管理プログラムにおける検索ステップに相当する。
【0041】
抽出部48は、ストレージ22等に保存された物品情報のうち検索部46が取得した検索情報に従う物品ITに関する物品情報を抽出する。以上の抽出部48が実行する処理が物品管理プログラムにおける抽出ステップに相当する。
【0042】
出力部50は、抽出部48が抽出した物品情報56を出力する。本実施形態では、出力部50は、抽出部48が抽出した物品情報56のうち一部をユーザインターフェース28のディスプレイ12Aに表示する。具体的には、
図6に示されるように、抽出した物品情報が複数の物品ITに関するものである場合、出力部50は、物品I Tごとに物品の画像を一覧表示する。なお、この一覧表示は、ディスプレイ12Aにて複数の物品ITの画像を一度に視認することができるように画像サイズを設定して、当該複数画像を並べて表示している。
【0043】
また、出力部50は、表示切替部58をディスプレイ12Aに出力する。この表示切替部58は、ディスプレイ12Aにおける表示範囲12ABの下側かつ外縁部12AA近傍に配置される。出力部50は、表示切替部58から表示切替情報を取得する。この表示切替情報は、表示切替部58がユーザからタッチ操作されることで取得されるように設定されている。なお、本実施形態では、表示切替部58をユーザがタッチ操作することで表示切替情報が取得される構成とされているが、これに限らず、スライド操作やドラッグ操作等その他のユーザ操作により表示切替情報が取得される構成としても良いし、抽出部48が物品情報の抽出状況に応じて表示切替情報を出力する等その他の構成としても良い。
【0044】
出力部50は、表示切替情報を取得すると、
図8に示されるように、一覧表示された物品情報に紐付けられた物品ITにおけるそれまで表示されていた物品情報(本実施形態の場合は
図6に示す画像)以外の物品情報の一覧表示に切り替るように出力する。本実施形態では、一例として、それぞれの物品I Tの保管場所情報の一覧表示に切り替えられる。
【0045】
また、出力部50は、表示切替情報を取得して一覧表示を切り替える際、物品ITの画像の少なくとも一部を視認可能な状態でそれぞれの物品I Tの保管場所情報を表示するように出力する。具体的には、画像の少なくとも一部をユーザが識別可能な程度までに明度を低下させると共に、当該画像に保管場所情報を重ねかつ明度を高めく表示するように出力する。これにより、保管場所情報にフォーカスされた表示となる。以上の出力部50が実行する処理が物品管理プログラムにおける出力ステップに相当する。
【0046】
(処理フロー)
次に、情報処理装置12の作用について説明する。
図5は、情報処理装置12による情報処理方法の流れを示すフローチャートである。CPU16がROM18またはストレージ22(
図2参照)から物品管理プログラムを読み出して、RAM20に展開して実行することにより、物品管理プログラムに基づく処理が行われる。
【0047】
CPU16は、物品情報を取得したか否かを判定する(ステップ100)。物品情報が取得されない、換言するとユーザにより物品情報の入力等が行われない場合(ステップ100:NO)、CPU16は、後述するステップ104へ処理を移行する。一方、物品情報が取得された場合(ステップ100:YES)、CPU16は、取得された物品情報をROM18やストレージ22等に保存する(ステップ102)。
【0048】
CPU16は、検索状態へ移行された否かを判定する(ステップ104)。検索状態へ移行されていない場合(ステップ104:NO)、CPU16は、後述するステップ124へ処理を移行する。一方、検索状態へ移行された場合(ステップ104:YES)、CPU16は、ROM18やストレージ22等に保存されている物品情報のうち画像を物品ごとに一覧表示(
図6参照)するよう出力する(ステップ106)。また、CPU16は、表示切替部58(
図6参照)をディスプレイ12Aにおける表示範囲12ABの外縁部12AA近傍に配置して表示するように出力する(ステップ108)。
【0049】
CPU16は、検索情報が取得されたか否かを判定する(ステップ110)。検索情報が取得された場合(ステップ110:YES)、CPU16は、検索情報に従う物品ITに関する物品情報を抽出する(ステップ112)。そして、CPU16は、抽出された物品情報のうち少なくとも保管場所を表示する(
図7参照)ように出力する(ステップ114)。その後、CPU16は、処理を終了するための操作入力がされたか否かを判定する(ステップ124)。処理を終了するための操作入力がされた場合(ステップ124:YES)、CPU16は、物品管理プログラムに基づく処理を終了する。一方、処理を終了するための操作入力がされていない場合(ステップ124:NO)、CPU16は、ステップ100へ処理を移行する。
【0050】
また、検索情報が取得されない場合(ステップ110:NO)、CPU16は、表示切替部58(
図6参照)から表示切替情報を取得したか否かを判定する(ステップ122)。表示切替情報を取得しない場合(ステップ122:NO)、CPU16は、ステップ124へ処理を移行する。一方、表示切替情報を取得した場合(ステップ122:YES)、CPU16は、一覧表示されている物品ITの物品情報を抽出する(ステップ118)。そして、CPU16は、ステップ118にて抽出した物品情報のうち少なくとも物品ITごとのそれまで表示していた物品情報以外の物品情報を表示するように一覧表示を切り替える(
図8参照、ステップ120)。その後、CPU16は、ステップ122へ処理を移行する。
【0051】
(第1実施形態の作用効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
【0052】
本実施形態では、物品管理プログラムは、取得ステップにて物品情報を取得する。この物品情報には、少なくとも物品ITの保管場所情報が含まれている。また、物品管理プログラムは、検索ステップにて取得した物品ITを検索する検索情報に従う物品ITにおける物品情報を抽出ステップにて抽出する。この抽出する物品情報には、取得ステップにて取得された保管場所情報が少なくとも含まれている。そして、物品管理プログラムは、出力ステップにて少なくとも保管場所情報を含む物品情報が出力される。したがって、タグ等の他の部材を使用することなく保管場所の管理を行うことができる。これにより、物品ITの管理を容易に行うことができる。
【0053】
また、物品管理プログラムは、出力ステップにて表示切替情報を取得可能としている。また、出力ステップは、
図6に示されるように、物品情報の一部を物品ITごとに一覧表示する。したがって、どのような物品情報があるのかその全体像(概要)を把握することが容易となる。また、出力ステップは、表示切替情報を取得すると、一覧表示されている物品情報の一部をそれ以外の情報、すなわち、それまで表示していた情報と異なる情報の一覧表示へ切り替える。一般的に、物品情報が一覧表示されている場合、特定の物品のさらに別の情報を得たい場合は、当該特定の物品ごとの詳細表示画面へ遷移するように実行される。このため、一覧表示された複数の物品情報において、別の情報を同時に表示して比較検討したい場合は、比較したい物品情報ごとに一覧表示画面と詳細表示画面とへ繰り返し遷移する必要があり、操作が煩雑となる。一方、本実施形態では、前述のように表示切替情報を取得すると、一覧表示されている物品ITごとに物品情報の一部以外の情報、すなわち、それまで一覧表示していた情報と異なる情報の一覧表示へ切り替える(
図8参照)。つまり、一覧表示のまま他の情報表示へ切り替えることができるため、複数の物品ITごとの様々な情報を操作が煩雑になることなく同時に一覧することができる。これにより、複数の物品ITの比較検討や傾向把握が容易となる。
【0054】
さらに、物理管理プログラムは、出力ステップにおいて物品情報の一部として少なくとも画像を物品ごとに一覧表示する。また、物理管理プログラムは、
図8に示されるように、出力プログラムにて表示切替情報を取得することで物品情報のその他の情報の一覧表示へ切り替えた後も、画像の少なくとも一部を視認可能な状態にする。したがって、ユーザは、物品情報のその他の情報の一覧表示へ切り替えた後においても一部が視認可能な画像から当該情報がどの物品に関する情報なのかを直感的に理解することができる。
【0055】
さらにまた、情報処理装置12は、取得部44にて物品情報を取得する。この物品情報には、少なくとも物品ITの保管場所情報が含まれている。また、情報処理装置12は、検索部46にて取得した物品ITを検索する検索情報に従う物品ITにおける物品情報を抽出部48にて抽出する。この抽出する物品情報には、取得部44にて取得された保管場所情報が少なくとも含まれている。そして、情報処理装置12は、出力部50にて少なくとも保管場所情報を含む物品情報が出力される。したがって、ICタグ等の他の部材を使用することなく保管場所の管理を行うことができる。
【0056】
また、情報処理方法は、情報処理装置12が物品ITに関する物品情報を取得するステップを実行する。この取得された物品情報には、少なくとも物品ITの保管場所情報が含まれている。また、情報処理方法は、情報処理装置12が物品ITを検索する検索情報を取得し当該検索情報に従う物品ITにおける物品情報を抽出部48にて抽出するステップを実行する。この抽出する物品情報には、保管場所情報が少なくとも含まれている。そして、情報処理方法は、情報処理装置12が少なくとも保管場所情報を含む物品情報を出力するステップを実行する。したがって、ICタグ等の他の部材を使用することなく保管場所の管理を行うことができる。
【0057】
さらに、物品管理プログラムは、出力ステップにて情報処理装置12のディスプレイ12Aに表示されかつユーザからの入力により表示切替情報を取得する表示切替部58を出力する。また、物理管理プログラムは、表示切替部58をディスプレイ12Aにおける表示範囲12ABの外縁部12AA近傍に配置する。一般的に、表示範囲12ABの外縁部12AAは装置筐体の外縁部に近接しているため、情報処理装置12を把持するユーザの指が表示範囲12ABの外縁部12AAに届き易い。したがって、情報処理装置12を把持しているユーザにとって、指が届きやすく入力が行いやすい位置に表示切替部58が配置されるため、表示切り替えを行う際の操作性を向上させることができる。
【0058】
(第2実施形態)
次に、
図9を用いて、本発明の第2実施形態に係る情報処理装置70について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
【0059】
この第2実施形態に係る情報処理装置70は、基本的な構成は第1実施形態と同様とされ、保存された物品情報に関する物品ITの注意喚起情報76を取得しかつ通知するよう構成されている点に特徴がある。
【0060】
ここで、「注意喚起情報」には、物品ITのリコール情報、製品事故情報及び製品テスト結果等が含まれているものとする。
【0061】
(機能構成)
すなわち、
図9に示されるように、情報処理装置70は、機能構成として、取得部44と、検索部46と、抽出部72と、出力部74と、を有している。各機能構成は、CPU16がROM18又はストレージ22(
図2参照)に記憶された物品管理プログラムを読み出し、実行することにより実現される。
【0062】
抽出部72は、ストレージ22等に保存された物品情報のうち検索部46が取得した検索情報に従う物品ITに関する物品情報を抽出する。また、抽出部72は、ストレージ22に保存された物品情報に紐付けられた物品ITにマッチングする注意喚起情報76(
図11参照)を取得する。この注意喚起情報76は、一例として物品ITの製造元や行政機関がインターネット上に公開している製品テスト結果、リコール情報及び製品事故情報の少なくとも一つをウェブスクレイピング等により取得した情報とされていると共に、サーバ14のストレージ40(
図3参照)内の図示しない注意喚起情報DBに保存されている。なお、ここでのマッチングとは、物品ITの名称、型式番号、製造番号、外観情報、カテゴリ分類情報及びメーカー等の少なくとも一つの情報を基に、これらと一致または近似する物品に関する注意喚起情報76を照合することをいう。以上の抽出部72が実行する処理が本実施形態の物品管理プログラムにおける抽出ステップに相当する。
【0063】
出力部74は、抽出部72が注意喚起情報76を取得すると、
図11に示されるように、注意喚起情報76をディスプレイ12Aに出力する。この注意喚起情報76は、重要度が高い情報としてそれまでディスプレイ12Aに表示された情報の上から重なるように表示される。なお、出力部74は、注意喚起情報76をアラート表示セクション78に表示する。このアラート表示セクション78には、詳細情報取得ボタン80と、了解ボタン82とが含まれている。了解ボタン82を選択すると、出力部74は、アラート表示セクション78の表示を終了するように出力する。一方、詳細情報取得ボタン80を選択すると、出力部74は、
図12に示されるように、注意喚起情報76の詳細な内容を表示した注意喚起詳細画面84へ表示を遷移するように出力する。この注意喚起詳細画面84は、内容了解ボタン85が含まれており、内容了解ボタン85が選択されると出力部74は注意喚起詳細画面84の表示を終了するように出力する。
【0064】
また、出力部74は、上述した第1実施形態の出力部50と同様に、抽出部72が抽出した物品情報56、表示切替部58を出力可能とされていると共に、表示切替情報を取得すると一覧表示を切り換えるように出力する。以上の出力部74が実行する処理が本実施形態の物品管理プログラムにおける出力ステップに相当する。
【0065】
(処理フロー)
次に、情報処理装置70の作用について説明する。
図10は、情報処理装置70による情報処理方法の流れを示すフローチャートである。CPU16がROM18またはストレージ22から物品管理プログラムを読み出して、RAM20に展開して実行することにより、物品管理プログラムに基づく処理が行われる。なお、第1実施形態と同一の処理については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0066】
CPU16は、注意喚起情報76を取得すると共に、注意喚起情報DBに保存する(ステップ200)。その後、CPU16は、ROM18やストレージ22に保存された物品情報に紐づく物品ITとマッチングする注意喚起情報76があるか否かを判定する(ステップ202)。物品ITとマッチングする注意喚起情報76がない場合(ステップ202:NO)、CPU16は、ステップ104へ処理を移行する。一方、物品ITとマッチングする注意喚起情報76がある場合(ステップ202:YES)、CPU16は、
図11に示されるように、詳細情報取得ボタン80と、了解ボタン82と、注意喚起情報76とが含まれたアラート表示セクション78(
図11参照)を出力する(ステップ204)。
【0067】
CPU16は、詳細情報取得ボタン80が選択されたか否かを判定する(ステップ206)。詳細情報取得ボタン80が選択されない場合(ステップ206:NO)、CPU16は、了解ボタン82が選択されたか否かを判定する(ステップ208)。了解ボタン82が選択されない場合(ステップ208:NO)、CPU16は、ステップ204へ処理を移行する。一方、了解ボタン82が選択された場合(ステップ208:YES)、CPU16は、アラート表示セクション78の出力を終了し(ステップ210)、ステップ104へ処理を移行する。
【0068】
また、詳細情報取得ボタン80が選択された場合(ステップ206:YES)、CPU16は、注意喚起詳細画面84(
図12参照)へ表示を遷移するように出力する(ステップ212)。そして、CPU16は、内容了解ボタン85(
図12参照)が選択されたか否かを判定する(ステップ214)。内容了解ボタン85が選択されていない場合(ステップ214:NO)、CPU16は、ステップ212へ処理を移行する。一方、内容了解ボタン85が選択された場合(ステップ214:YES)、CPU16は、注意喚起詳細画面84の表示を終了するように出力し(ステップ216)、ステップ104へ処理を移行する。
【0069】
(第2実施形態の作用効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
【0070】
上記構成によっても、保存された物品情報に関する物品ITの注意喚起情報76を取得しかつ通知するよう構成されている点以外は第1実施形態の情報処理装置12と同様に構成されているので、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。また、物品管理プログラムは、抽出ステップにて取得ステップが取得した物品情報から当該物品情報に関わる物品ITに関する注意喚起情報76を取得する。また、品管理プログラムは、
図11、
図12に示されるように、出力ステップにて抽出ステップが取得した注意喚起情報76を出力する。したがって、ユーザは、自ら調べることなく物品情報が取得された物品ITに関する注意喚起情報76を容易に取得することが可能となる。
【0071】
(第3実施形態)
次に、
図13~
図17を用いて、本発明の第3実施形態に係る物品管理システムについて説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
【0072】
この第3実施形態に係る情報処理装置92は、基本的な構成は第1実施形態と同様とされ、情報切替情報を取得すると一覧表示を同一カテゴリの情報ごとに切り替えて表示するよう構成されている点に特徴がある。
【0073】
すなわち、
図13に示されるように、情報処理装置92は、機能構成として、取得部44と、検索部46と、抽出部94と、出力部96と、を有している。各機能構成は、CPU16がROM18又はストレージ22(
図2参照)に記憶された物品管理プログラムを読み出し、実行することにより実現される。
【0074】
抽出部94は、ストレージ22等に保存された物品情報のうち検索部46が取得した検索情報に従う物品ITに関する物品情報を抽出する。また、抽出部94は、検索部46が検索状態へ移行した際に一覧表示される複数の物品ITの物品情報を同一カテゴリごとに抽出する。このカテゴリとは、一例として、名称、保管場所情報、特徴情報、特記事項(メモ)及び登録日時情報とされている。以上の抽出部94が実行する処理が本実施形態の物品管理プログラムにおける出力ステップに相当する。
【0075】
出力部96は、
図15(a)に示されるように、表示切替部98をディスプレイ12Aに出力する。この表示切替部98は、ディスプレイ12Aにおける表示範囲12ABの下側かつ外縁部12AA近傍に配置される。また、表示切替部98は、ユーザによりタッチ操作されると当該操作をトリガとして表示切替情報を取得する。
【0076】
また、表示切替部98は、
図15(c)、(d)に示されるように表示切替部98がユーザからタッチ操作されると表示切替部98から外側へサブメニュー部100がスライドして表示されるようにディスプレイ12Aに出力する。サブメニュー部100には、抽出部94が抽出したカテゴリに対応した複数のボタン102が設けられている。このボタン102は一例として、名称表示ボタン102A、保管場所情報ボタン102B、特徴表示ボタン102C、メモ表示ボタン102D及び登録日時表示ボタン102Eとされている。なお、表示切替部98は、サブメニュー部100が表示されると
図15(C)に示されるようにキャンセルボタン102Fへと可逆的に切り替わる。このキャンセルボタン102Fがユーザからタッチ操作されると、出力部96は、サブメニュー部100が表示切替部98へ向かって消えるようにスライドして表示終了するように出力する。なお、本実施形態では、キャンセルボタン102Fのタッチ操作によりサブメニュー部100がスライドして消える構成とされているが、これに限らず、スライドせずに消えるよう構成してもよいし、その他の表現手法により消える構成としてもよい。
【0077】
出力部96(
図13参照)は、名称表示ボタン102A、保管場所情報ボタン102B、特徴表示ボタン102C、メモ表示ボタン102D及び登録日時表示ボタン102Eのそれぞれから各ボタン102に対応した表示切替情報を取得する。すなわち、名称表示ボタン102Aがユーザからタッチ操作された場合、名称表示への表示切替情報を取得するように設定されている。同様に、保管場所情報ボタン102Bがユーザからタッチ操作された場合、保管場所情報表示への表示切換情報を取得する。また、特徴表示ボタン102Cがユーザからタッチ操作された場合、特徴情報表示への表示切替情報を取得する。さらに、メモ表示ボタン102Dがユーザからタッチ操作された場合、特記事項表示への表示切換情報を取得する。さらにまた、登録日時表示ボタン102Eがユーザからタッチ操作された場合、登録日時情報表示への表示切換情報を取得する。なお、ボタン102は、タッチされると反転表示される。これによって、ボタン102のうちタッチされたボタンをユーザが判別可能となるように設定されている(
図16参照)。
【0078】
出力部96は、各種ボタン102から表示切換情報を取得すると共に、取得した表示切換情報の内容に応じて一覧表示を切り替える。すなわち、出力部96は、名称への表示切換情報を取得すると、それまで表示されていた物品ITの画像の一覧表示から
図16に示されるように物品ITの物品情報のうち名称の一覧表示に切り替わるように出力する。
【0079】
さらに、出力部96は、保管場所情報表示への表示切換情報を取得すると、それまで表示されていた物品ITの画像の一覧表示から物品ITの物品情報のうち保管場所情報の一覧表示に切り替わるように出力する(不図示)。
【0080】
さらにまた、出力部96は、特徴情報表示への表示切換情報を取得すると、それまで表示されていた物品ITの画像の一覧表示から物品ITの物品情報のうち特徴情報の一覧表示に切り替わるように出力する(不図示)。
【0081】
また、出力部96は、特記事項表示への表示切換情報を取得すると、それまで表示されていた物品ITの画像の一覧表示から
図17に示されるように物品ITの物品情報のうち特記情報の一覧表示に切り替わるように出力する。
【0082】
さらに、出力部96は、登録日時情報表示への表示切換情報を取得すると、それまで表示されていた物品ITの画像の一覧表示から物品ITの物品情報のうち登録日時情報の一覧表示に切り替わるように出力する(不図示)。
【0083】
出力部96は、上述した各種表示切替情報を取得して一覧表示を切り替える際、物品ITの画像の少なくとも一部を視認可能な状態でそれぞれの物品ITの各種物品情報を表示するように出力する。以上の出力部96が実行する処理が本実施形態の物品管理プログラムにおける出力ステップに相当する。
【0084】
(処理フロー)
次に、情報処理装置92 の作用について説明する。
図14は、情報処理装置92 による情報処理方法の流れを示すフローチャートである。CPU16がROM18またはストレージ22から物品管理プログラムを読み出して、RAM20に展開して実行することにより、物品管理プログラムに基づく処理が行われる。なお、第1実施形態と同一の処理については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0085】
ステップ110にて検索情報が取得されない場合(ステップ110:NO)、CPU16は、表示切替部98がタッチ操作されたか否かを判定する(ステップ300)。表示切換部98がタッチ操作されない場合(ステップ300:NO)、CPU16は、ステップ124へ処理を移行する。一方、表示切換部98が操作された場合(ステップ300:YES)、CPU16は、ステップ118へ処理を移行する。
【0086】
CPU16は、ステップ118の処理後、サブメニュー部100をディスプレイ12Aに表示させる(ステップ302)と共に、表示切換部98がキャンセルボタン102Fに切り替わるように表示させる(ステップ304)。その後、CPU16は、サブメニュー部100における名称表示ボタン102Aが操作されたか否かを判定する(ステップ306)。名称表示ボタン102Aが操作されていない場合(ステップ306:NO)、CPU16は、後述するステップ310へ処理を移行する。一方、名称表示ボタン102Aが操作された場合(ステップ306:YES)、CPU16は、それまで表示されていた物品ITの画像の一覧表示から物品ITの物品情報のうち名称の一覧表示(
図1参照)に切り替わるように出力する(ステップ308)。
【0087】
CPU16は、サブメニュー部100における保管場所情報ボタン102Bが操作されたか否かを判定する(ステップ310)。保管場所情報ボタン102Bが操作されてない場合(ステップ310:NO)、CPU16は、後述するステップ314へ処理を移行する。一方、保管場所情報ボタン102Bが操作された場合(ステップ310:YES)、CPU16は、それまで表示されていた物品ITの画像の一覧表示から物品ITの物品情報のうち保管場所情報の一覧表示に切り替わるように出力する(ステップ312)。
【0088】
CPU16は、サブメニュー部100における特徴表示情報ボタン102Cが操作されたか否かを判定する(ステップ314)。特徴表示情報ボタン102Cが操作されてない場合(ステップ314:NO)、CPU16は、後述するステップ318へ処理を移行する。一方、特徴表示情報ボタン102Cが操作された場合(ステップ314:YES)、CPU16は、それまで表示されていた物品ITの画像の一覧表示から物品ITの物品情報のうち特徴情報の一覧表示に切り替わるように出力する(ステップ316)。
【0089】
CPU16は、サブメニュー部100におけるメモ表示ボタン102Dが操作されたか否かを判定する(ステップ318)。メモ表示ボタン102Dが操作されてない場合(ステップ318:NO)、CPU16は、後述するステップ322へ処理を移行する。一方、メモ表示ボタン102Dが操作された場合(ステップ318s:YES)、CPU16は、それまで表示されていた物品ITの画像の一覧表示から物品ITの物品情報のうち特記情報の一覧表示に切り替わるように出力する(ステップ320)。
【0090】
CPU16は、サブメニュー部100における登録日時表示ボタン102Eが操作されたか否かを判定する(ステップ322)。登録日時表示ボタン102Eが操作されてない場合(ステップ322:NO)、CPU16は、後述するステップ326へ処理を移行する。一方、登録日時表示ボタン102Eが操作された場合(ステップ322:YES)、CPU16は、それまで表示されていた物品ITの画像の一覧表示から物品ITの物品情報のうち登録日時情報の一覧表示に切り替わるように出力する(ステップ324)。
【0091】
CPU16は、キャンセルボタン102Fが操作されたか否かを判定する(ステップ326)。キャンセルボタン102Fが操作されない場合(ステップ326:NO)、CPU16は、ステップ306へ処理を移行する。一方、キャンセルボタン102Fが操作された場合(ステップ326:YES)、CPU16は、キャンセルボタン102Fを表示切替部98へ表示を切り替えるように出力し(ステップ328)、ステップ106へ処理を移行する。
【0092】
(第3実施形態の作用効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
【0093】
上記構成によっても、情報切替情報を取得すると一覧表示を同一カテゴリの情報ごとに切り替えて表示するよう構成されている点以外は第1実施形態の情報処理装置12と同様に構成されているので、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。また、情報切替情報を取得すると一覧表示を同一カテゴリの情報ごとに切り替えて表示するよう構成されていることから、一覧表示のまま同一カテゴリの他の情報表示へ切り替えることができるため、複数の物品ごとのより様々な情報を操作が煩雑になることなく同時に一覧することができる。これにより、複数の物品の比較検討や傾向把握がさらに容易となる。
【0094】
なお、本実施形態では、表示切替部58のサブメニュー部100におけるボタン102をユーザがタッチ操作することで表示切替情報が取得される構成とされているが、これに限らず、スライド操作やドラッグ操作等その他のユーザ操作により表示切替情報が取得される構成としても良いし、抽出部94が物品情報の抽出状況に応じて表示切替情報を出力する等その他の構成としても良い。
【0095】
(第4実施形態)
次に、
図18~
図22を用いて、本発明の第4実施形態に係る物品管理システムについて説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
【0096】
この第4実施形態に係る物品管理システム120は、基本的な構成は第1実施形態と同様とされ、撮像された物品ITの画像から当該物品ITに適した保管方法に関する情報を、機械学習によって構築された学習モデル122を用いて出力するよう構成されている点に特徴がある。
【0097】
すなわち、
図18に示されるように、物品管理システム120は、情報処理装置124、ネットワークN及びサーバ14を含んで構成されている。情報処理装置124及びサーバ14は、ネットワークNを介して通信可能に構成されている。
【0098】
情報処理装置124は、一例として携帯型端末とされており、具体的には、スマートフォン、携帯電話(フィーチャーフォン)、コンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)である。また、情報処理装置124は、CPU16 、ROM18、RAM20、ストレージ126、撮像装置24、GPS受信機26、ユーザインターフェース28及び通信インターフェース30を含んで構成されている。
【0099】
ストレージ126は、一例としてSSDにより構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する。本実施形態では、ROM18又はストレージ126には、物品管理プログラム及び学習モデル122が格納されている。
【0100】
学習モデル122は、画像の入力に応じて画像に撮像されている物品ITの保管方法に関する情報を出力するように学習されている。
【0101】
ストレージ126には、予め物品ITに関連する保管方法を含む情報(以下、「保管場所情報」と称する。)が記憶されている。保管場所情報は、一例として、物品ITごとの適切な保管するための形態や方法に関する情報とされている。具体的には、水濡れ厳禁の物品ITの場合は、水濡れ厳禁である旨及び水濡れを防ぐための梱包手段が保管場所情報として記憶される。同様に、リチウムイオンバッテリを使用している物品ITの場合は、バッテリ残量を約50%程度してから保管する旨及び保管に適した温湿度の情報とされており、物品ITが衣類の場合は、適切な畳み方や直射日光の有無などの保管環境の情報とされている。つまり、物品ITの特性に応じて異なる保管方法に関する情報が記憶されている。
【0102】
ストレージ126には、予め記憶されている情報に加えて、取得した物品情報が記憶される。すなわち、ユーザによるテキスト入力、撮像装置24による撮像、音声データ、物品I Tのカテゴリ選択及び予め用意された物品データベースの少なくとも一つが記憶される。
【0103】
(機能構成)
上記の物品管理プログラムを実行する際に、情報処理装置124は、上記のハードウェア資源を用いて、各種の機能を実現する。情報処理装置124が実現する機能構成について説明する。
【0104】
図19は、情報処理装置124の機能構成の例を示すブロック図である。情報処理装置124は、機能構成として、取得部44と、検索部46と、抽出部48と、制御部128と、出力部130と、を有している。各機能構成は、CPU16がROM18又はストレージ126に記憶された物品管理プログラムを読み出し、実行することにより実現される。
【0105】
制御部128は、学習モデル122(
図18参照)を用いて物品ITを検出する。制御部128は、物品ITの少なくとも一部を撮像した画像132を学習モデル122へ入力し、検出された物品ITに関連する保管方法に関する情報を表示するように出力部130へ出力する。以下、学習モデル122を用いた検出処理を詳細に説明する。以上の制御部128が実行する処理が本実施形態の物品管理プログラムにおける制御ステップに相当する。
【0106】
図20は、学習モデル122の概要を示す図である。学習モデル122は、物品ITの少なくとも一部が含まれる画像132の入力に応じて物品ITに関する保管方法に関する情報を出力するように学習された学習モデルである。学習モデル122は、ニューラルネットワーク(以下、NN:Neural Networkと称する。)を用いた教師ありの深層学習アルゴリズムによって物品ITに関する保管方法情報を、確度を示すスコアと共に出力する。なお、学習モデル122の学習アルゴリズムは教師なしの学習アルゴリズムでもよいし、リカレントニューラルネットワークでもよい。
【0107】
学習モデル122のNNは、定義データによって定義される複数段の畳み込み層、プーリング層及び全結合層を含み、入力される画像132の特徴量に基づいて、入力された画像132に写っている物品ITを分類し、分類結果に基づく保管方法情報を出力する。
【0108】
学習モデル122は、図示しないモデル作成装置にて、インターネットを介して収集された物品ITの一部を含む画像132に対し、画像132に写っている物品ITの識別情報及び保管方法情報をラベル付けした教師データによって学習されている。すなわち、物品ITの少なくとも一部を含む複数の画像132に対して、物品ITの種類を表す識別情報及び物品ITごとの保管場所情報をラベル付けした教師データを作成し、画像132の入力に応じて、画像132から物品ITを被検出物体として検出し、物品ITの識別情報及び保管方法情報を出力する学習モデルを、作成された教師データに基づいて生成する、生成方法によって生成される。
【0109】
学習モデル122は予め、モデル作成装置にて、複数の物品ITにおける複数の異なる角度から見たときの複数の画像132を含む教師データによって学習されてもよい。
【0110】
情報処理装置124は、第1実施形態と同様に、抽出部48が抽出した物品情報56、表示切替部58をディスプレイ12Aに表示するように出力する(
図6参照)。また、出力部130は、
図22に示されるように、制御部128が出力する保管場所情報と、了解ボタン134とをディスプレイ12Aに表示するように出力する。なお、学習モデル122は、サーバ14のストレージ40に保存されても良い。以上の出力部130が実行する処理が本実施形態の物品管理プログラムにおける出力ステップに相当する。
【0111】
(処理チャート)
次に、学習モデル122を用いた情報処理装置124の作用について説明する。
図21は、情報処理装置124による物品ITに適した保管方法情報の出力の処理の流れを示すフローチャートである。CPU16がROM18またはストレージ126から物品管理プログラムを読み出して、RAM20に展開して実行することにより、物品管理プログラムに基づく処理が行われる。なお、第1実施形態と同一の処理については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0112】
CPU16は、物品ITの少なくとも一部が含まれる画像132の入力があるか否かを判定する(ステップ400)。画像132の入力がない場合(ステップ400:NO)、CPU16は、ステップ100へ処理を移行する。一方、画像132の入力がある場合(ステップ400:YES)、CPU16は、画像132を学習モデル122に入力する(ステップ402)。
【0113】
CPU16は、学習モデル122から識別情報及び保管方法情報を取得する(ステップ404)。そして、CPU16は、保管方法情報をディスプレイ12Aに表示するよう出力する(ステップ406)。
【0114】
CPU16は、了解ボタン134が操作されたか否かを判定する(ステップ408)。了解ボタン134が操作されていない場合(ステップ408:NO)、CPU16は、ステップ406へ処理を移行する。一方、了解ボタン134が操作された場合(ステップ408:YES)、CPU16は、ステップ102へ処理を移行する。
【0115】
(第4実施形態の作用効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
【0116】
上記構成によっても、撮像された物品ITの画像から当該物品ITに適した保管方法に関する情報を、機械学習によって構築された学習モデル122を用いて出力するよう構成されている点以外は第1実施形態の情報処理装置12と同様に構成されているので、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。また、入力した画像132から物品ITの保管方法に関する情報を出力する学習モデル122を生成することができることから、保管する物品ITの少なくとも一部を撮像して当該画像を物品情報として登録する際に、生成した学習モデル122を利用して自動的に保管方法に関する情報を取得することができる。これにより、保管方法に関する情報を利用して物品ITの適切な保管が容易となる。
【0117】
なお、上述した第4実施形態では、学習モデル122が保管方法に関する情報を出力する構成とされているが、これに限らず、第2実施形態と同様に注意喚起情報76を出力する構成としてもよい。
【0118】
また、上述した第3実施形態において、第2実施形態と同様に注意喚起情報76を出力する構成が含まれてもよい。
【0119】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
【0120】
また、上述したプログラムを異なる視点で捉えることも可能である。例えば、本実施形態に係るプログラムの解決しようとする課題(目的)を、「一覧表示されている情報を同時に切り替えることで比較検討が容易に行える」と捉えることもできる。
【0121】
上記のように課題を捉えると、課題を解決するための手段としての発明は、例えば以下のようになる。
「情報を取得する取得ステップと、
前記情報の一部を所定の内容ごとに一覧表示すると共に、表示切替情報を取得すると一覧表示されている前記情報の一部をそれ以外の情報の一覧表示に切り替えて出力する出力ステップと、
をコンピュータに実行させるための物品管理プログラム。」
【0122】
上記構成によれば、情報の一部を所定の内容ごとに一覧表示する。したがって、どのような情報があるのかその全体像(概要)を把握することが容易となる。また、出力ステップは、表示切替情報を取得すると、一覧表示されている情報の一部をそれ以外の情報、すなわち、それまで表示していた情報と異なる情報の一覧表示へ切り替える。一般的に、情報が一覧表示されている場合、特定の情報のさらに別の情報を得たい場合は、当該特定の情報ごとの詳細表示画面へ遷移するように実行される。このため、一覧表示された複数の情報において、別の情報を同時に表示して比較検討したい場合は、比較したい情報ごとに一覧表示画面と詳細表示画面とへ繰り返し遷移する必要があり、操作が煩雑となる。一方、本構成では、前述のように表示切替情報を取得すると、一覧表示されている情報ごとにそれまでと異なる情報の一覧表示へ切り替える。つまり、一覧表示のまま他の情報表示へ切り替えることができるため、複数の一覧表示されている情報ごとの他の様々な情報を操作が煩雑になることなく同時に一覧することができる。これにより、複数の情報の比較検討や傾向把握が容易となる。
【符号の説明】
【0123】
12 情報処理装置
44 取得部
46 検索部
48 抽出部
50 出力部
70 情報処理装置
72 抽出部
74 出力部
92 情報処理装置
94 抽出部
96 出力部
122 学習モデル
124 情報処理装置
130 出力部
132 画像
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