(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022127879
(43)【公開日】2022-09-01
(54)【発明の名称】電池パック
(51)【国際特許分類】
H01M 50/20 20210101AFI20220825BHJP
【FI】
H01M2/10 X
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021026101
(22)【出願日】2021-02-22
(71)【出願人】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】弁理士法人 快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田賀 秀行
【テーマコード(参考)】
5H040
【Fターム(参考)】
5H040AA12
5H040AS15
5H040AS19
5H040AS22
5H040AS27
5H040AY12
5H040CC13
5H040CC16
5H040CC33
5H040CC34
5H040NN01
5H040NN03
(57)【要約】
【課題】フックを備える電池パック取付部に電池パックを着脱する際に、電池パックがフックから受ける摺動抵抗を低減することが可能な技術を提供する。
【解決手段】本明細書が開示する電池パックは、フックを備える電池パック取付部に対して下方向に移動させることで取付可能であり、電池パック取付部に対して上方向に移動させることで取外可能である。電池パックは、ケーシングを備える。ケーシングは、ケーシングの前面に配置されており、フックが係合可能なフック係合溝と、ケーシングの前面においてフック係合溝より下方に配置されており、フックが摺動する摺動面を有するフック摺動溝と、ケーシングの前面においてフック摺動溝より下方に配置されており、フックが通過するフック通過部を備える。フック摺動溝の前後方向の深さは、フック係合溝の前後方向の深さよりも小さい。フック通過部の前後方向の深さは、フック摺動溝の前後方向の深さよりも大きい。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フックを備える電池パック取付部に対して下方向に移動させることで取付可能であり、前記電池パック取付部に対して上方向に移動させることで取外可能な電池パックであって、
ケーシングを備えており、
前記ケーシングは、
前記ケーシングの前面に形成されており、前記フックが係合可能なフック係合溝と、
前記ケーシングの前記前面において前記フック係合溝の下方に形成されており、前記フックが摺動するフック摺動面を有するフック摺動部と、
前記ケーシングの前記前面において前記フック摺動部の下方に形成されており、前記フックが通過するフック通過部を備えており、
前記フック摺動部の上下方向の全体にわたって、前記フック摺動面の左右方向の幅が、前記フックの左右方向の幅よりも小さく、
前記フック係合溝の前後方向の深さが、前記フック摺動面の前後方向の深さよりも大きく、
前記フック通過部の前後方向の深さが、前記フック摺動面の前記前後方向の深さよりも大きい、電池パック。
【請求項2】
前記フック通過部の前記前後方向の深さが、前記フック係合溝の前記前後方向の深さよりも大きい、請求項1の電池パック。
【請求項3】
前記フック摺動部の上下方向の全体にわたって、前記フック摺動面が、前記前面よりも後方に陥凹している、請求項1または2の電池パック。
【請求項4】
前記フック摺動面が、右摺動面と、前記右摺動面から離間した左摺動面を備えており、
前記フック摺動部が、前記右摺動面と前記左摺動面の間に配置されており、前記右摺動面および前記左摺動面よりも後方に陥凹した中央面をさらに有する、請求項1から3の何れか一項の電池パック。
【請求項5】
前記フック摺動面が、上下方向に沿っている、請求項1から4の何れか一項の電池パック。
【請求項6】
上下方向に関して、前記フック係合溝が、前記前面の中央近傍に配置されている、請求項1から5の何れか一項の電池パック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示する技術は、電池パックに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、フックを備える電池パック取付部に対して下方向に移動させることで取付可能であり、前記電池パック取付部に対して上方向に移動させることで取外可能な電池パックが開示されている。前記電池パックは、ケーシングを備えている。前記ケーシングは、前記ケーシングの前面に形成されており、前記フックが係合可能なフック係合凸部を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】中国実用新案公告第206179945号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の電池パックでは、電池パックを電池パック取付部に対して上下方向に移動させる際に、ケーシングの前面におけるフック係合凸部よりも下方の部分に、フックの先端が当接して摺動するので、ユーザは摺動抵抗に逆らって電池パックを上下方向に移動させる必要がある。また、上記の電池パックでは、フックの先端はフック係合凸部を乗り越える必要があるので、電池パックがフックから受ける摺動抵抗が大きなものとなる。本明細書では、フックを備える電池パック取付部に電池パックを着脱する際に、電池パックがフックから受ける摺動抵抗を低減することが可能な技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示する電池パックは、フックを備える電池パック取付部に対して下方向に移動させることで取付可能であってもよく、前記電池パック取付部に対して上方向に移動させることで取外可能であってもよい。前記電池パックは、ケーシングを備えていてもよい。前記ケーシングは、前記ケーシングの前面に形成されており、前記フックが係合可能なフック係合溝と、前記ケーシングの前記前面において前記フック係合溝の下方に形成されており、前記フックが摺動するフック摺動面を有するフック摺動部と、前記ケーシングの前記前面において前記フック摺動部の下方に形成されており、前記フックが通過するフック通過部を備えていてもよい。前記フック摺動部の上下方向の全体にわたって、前記フック摺動面の左右方向の幅は、前記フックの左右方向の幅よりも小さくてもよい。前記フック係合溝の前後方向の深さは、前記フック摺動面の前後方向の深さよりも大きくてもよい。前記フック通過部の前後方向の深さは、前記フック摺動面の前記前後方向の深さよりも大きくてもよい。
【0006】
上記の構成によれば、電池パックを電池パック取付部に対して上下方向に移動させる際に、電池パック取付部のフックは、まずフック通過部を通過し、次いでフック摺動部を通過して、その後にフック係合溝に係合する。この際に、フック通過部の前後方向の深さがフック摺動面の前後方向の深さよりも大きいので、フックがフック通過部を通過する際に電池パックがフックから受ける摺動抵抗を低減することができる。また、上記の構成によれば、フック摺動部の上下方向の全体にわたって、フック摺動面の左右方向の幅が、フックの左右方向の幅よりも小さいので、フックとフック摺動面が当接する面積を小さくすることができ、フックがフック摺動部を通過する際に電池パックがフックから受ける摺動抵抗を低減することができる。さらに、上記の構成によれば、フックはフック係合凸部ではなくフック係合溝に係合するので、フックが係合する際に電池パックがフックから受ける摺動抵抗を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】実施例に係る電池パック2と、充電器100と、電気機器200の構成を模式的に示す図である。
【
図2】実施例に係る電池パック2を前方右方上方から見た斜視図である。
【
図3】実施例に係る電池パック2を前方左方下方から見た斜視図である。
【
図4】実施例に係る電池パック2の右係合部24の近傍を前方左方下方から見た斜視断面図である。
【
図5】実施例に係る電池パック2に端子カバー28が着脱される様子を前方左方下方から見た斜視図である。
【
図6】実施例に係る電池パック2の端子カバー28を前方右方下方から見た斜視図である。
【
図7】実施例に係る電池パック2の端子カバー28を後方左方上方から見た斜視図である。
【
図8】実施例に係る電池パック2に端子カバー28が取り付けられた状態における、右係合部24の近傍の縦断面図である。
【
図9】実施例に係る電池パック2に端子カバー28が取り付けられた状態における、端子IF部20の近傍を下方から見た底面図である。
【
図10】実施例に係る電池パック2に端子カバー28が取り付けられた状態における、端子IF部20の近傍を前方から見た正面図である。
【
図11】実施例に係る電池パック2を右方から見た側面図である。
【
図12】実施例に係る電池パック2の第1右案内溝34の近傍の縦断面図である。
【
図13】実施例に係る電池パック2を着脱可能な充電器100を前方左方上方から見た斜視図である。
【
図14】実施例に係る電池パック2を着脱可能な充電器100を後方右方上方から見た斜視図である。
【
図15】実施例に係る電池パック2が充電器100に取り付けられた状態における、第1右案内溝34および第2右案内溝36の近傍の縦断面図である。
【
図16】実施例に係る電池パック2が充電器100に取り付けられた状態における、右係合部24の近傍の縦断面図である。
【
図17】実施例に係る電池パック2が充電器100に取り付けられた状態を前方左方上方から見た斜視図である。
【
図18】実施例に係る電池パック2を着脱可能な電池パック取付部202を前方左方上方から見た斜視図である。
【
図19】実施例に係る電池パック2を着脱可能な電池パック取付部202を後方右方上方から見た斜視図である。
【
図20】実施例に係る電池パック2において、電池パック取付部202の右案内リブ210の上案内部210bが第1右案内溝34の下案内部34aに入り込んだ状態における、第1右案内溝34および第2右案内溝36の近傍の縦断面図である。
【
図21】実施例に係る電池パック2が電池パック取付部202に取り付けられた状態における、第1右案内溝34および第2右案内溝36の近傍の縦断面図である。
【
図22】実施例に係る電池パック2において、電池パック取付部202のフック208の係合部208aが端子IF部20を通過している状態における、端子IF部20、フック摺動溝32およびフック係合溝30の近傍の縦断面図である。
【
図23】実施例に係る電池パック2において、電池パック取付部202のフック208の係合部208aがフック摺動溝32を通過している状態における、端子IF部20、フック摺動溝32およびフック係合溝30の近傍の縦断面図である。
【
図24】実施例に係る電池パック2が電池パック取付部202に取り付けられた状態における、端子IF部20、フック摺動溝32およびフック係合溝30の近傍の縦断面図である。
【
図25】実施例に係る電池パック2が電池パック取付部202に取り付けられた状態を前方左方上方から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の代表的かつ非限定的な具体例について、図面を参照して以下に詳細に説明する。この詳細な説明は、本発明の好ましい例を実施するための詳細を当業者に示すことを単純に意図しており、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。また、開示された追加的な特徴ならびに発明は、さらに改善された電池パックを提供するために、他の特徴や発明とは別に、又は共に用いることができる。
【0009】
また、以下の詳細な説明で開示される特徴や工程の組み合わせは、最も広い意味において本発明を実施する際に必須のものではなく、特に本発明の代表的な具体例を説明するためにのみ記載されるものである。さらに、以下の代表的な具体例の様々な特徴、ならびに、特許請求の範囲に記載されるものの様々な特徴は、本発明の追加的かつ有用な実施形態を提供するにあたって、ここに記載される具体例のとおりに、あるいは列挙された順番のとおりに組合せなければならないものではない。
【0010】
本明細書及び/又は特許請求の範囲に記載された全ての特徴は、実施例及び/又は特許請求の範囲に記載された特徴の構成とは別に、出願当初の開示ならびに特許請求の範囲に記載された特定事項に対する限定として、個別に、かつ互いに独立して開示されることを意図するものである。さらに、全ての数値範囲及びグループ又は集団に関する記載は、出願当初の開示ならびに特許請求の範囲に記載された特定事項に対する限定として、それらの中間の構成を開示する意図を持ってなされている。
【0011】
1つまたはそれ以上の実施形態において、電池パックは、フックを備える電池パック取付部に対して下方向に移動させることで取付可能であってもよく、前記電池パック取付部に対して上方向に移動させることで取外可能であってもよい。前記電池パックは、ケーシングを備えていてもよい。前記ケーシングは、前記ケーシングの前面に形成されており、前記フックが係合可能なフック係合溝と、前記ケーシングの前記前面において前記フック係合溝の下方に形成されており、前記フックが摺動するフック摺動面を有するフック摺動部と、前記ケーシングの前記前面において前記フック摺動部の下方に形成されており、前記フックが通過するフック通過部を備えていてもよい。前記フック摺動部の上下方向の全体にわたって、前記フック摺動面の左右方向の幅は、前記フックの左右方向の幅よりも小さくてもよい。前記フック係合溝の前後方向の深さは、前記フック摺動面の前後方向の深さよりも大きくてもよい。前記フック通過部の前後方向の深さは、前記フック摺動面の前記前後方向の深さよりも大きくてもよい。
【0012】
上記の構成によれば、電池パックを電池パック取付部に対して上下方向に移動させる際に、電池パック取付部のフックは、まずフック通過部を通過し、次いでフック摺動部を通過して、その後にフック係合溝に係合する。この際に、フック通過部の前後方向の深さがフック摺動面の前後方向の深さよりも大きいので、フックがフック通過部を通過する際に電池パックがフックから受ける摺動抵抗を低減することができる。また、上記の構成によれば、フック摺動部の上下方向の全体にわたって、フック摺動面の左右方向の幅が、フックの左右方向の幅よりも小さいので、フックとフック摺動面が当接する面積を小さくすることができ、フックがフック摺動部を通過する際に電池パックがフックから受ける摺動抵抗を低減することができる。さらに、上記の構成によれば、フックはフック係合凸部ではなくフック係合溝に係合するので、フックが係合する際に電池パックがフックから受ける摺動抵抗を低減することができる。
【0013】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記フック通過部の前記前後方向の深さが、前記フック係合溝の前記前後方向の深さよりも大きくてもよい。
【0014】
上記の構成によれば、電池パック取付部のフックがフック通過部を通過する際に電池パックがフックから受ける摺動抵抗をより低減することができる。
【0015】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記フック摺動部の上下方向の全体にわたって、前記フック摺動面が、前記前面よりも後方に陥凹していてもよい。
【0016】
上記の構成によれば、電池パック取付部のフックがフック摺動部を通過する際に電池パックがフックから受ける摺動抵抗をより低減することができる。
【0017】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記フック摺動面が、右摺動面と、前記右摺動面から離間した左摺動面を備えていてもよい。前記フック摺動部が、前記右摺動面と前記左摺動面の間に配置されており、前記右摺動面および前記左摺動面よりも後方に陥凹した中央面をさらに有してもよい。
【0018】
上記の構成によれば、電池パック取付部のフックがフック摺動部を通過する際に、フックが右摺動面と左摺動面のそれぞれと当接するので、フックが左右方向に傾くことを抑制することができる。
【0019】
1つまたはそれ以上の実施形態において、前記フック摺動面が、上下方向に沿っていてもよい。
【0020】
仮に、フック摺動面が下方から上方に向かうにつれて前方から後方へ向かうように傾斜している場合、電池パックがフックから受ける摺動抵抗は小さくなるものの、ケーシングの内部のスペースが小さくなってしまう。逆に、フック摺動面が下方から上方に向かうにつれて後方から前方へ向かうように傾斜している場合、ケーシングの内部のスペースを大きく確保できるものの、電池パックがフックから受ける摺動抵抗が大きくなってしまう。上記の構成によれば、フック摺動面が上下方向に沿っているので、ケーシングの内部のスペースを大きく確保しつつ、電池パックがフックから受ける摺動抵抗を小さくすることができる。
【0021】
1つまたはそれ以上の実施形態において、上下方向に関して、前記フック係合溝が、前記前面の中央近傍に配置されていてもよい。
【0022】
上記の構成によれば、フック係合溝が前面の上方の端部の近傍にある場合に比べて、フックがケーシングと摺動する範囲を小さくすることができる。
【0023】
(実施例)
図1に示すように、本実施例の電池パック2は、充電器100の電池パック取付部101に着脱可能である。充電器100は、電池パック取付部101に取り付けられた電池パック2を充電することができる。また、電池パック2は、電気機器200の電池パック取付部202に着脱可能である。電気機器200は、例えば、ドライバやドリル等の、モータを動力源とする電動工具であってもよいし、草刈機やブロワ等の、モータを動力源とする電動作業機であってもよい。あるいは、電気機器200は、ライトやラジオ、スピーカ等の、モータを備えていない電気機器であってもよい。電気機器200は、電池パック取付部202に取り付けられた電池パック2から供給される電力を用いて動作することができる。
【0024】
図2に示すように、電池パック2は、本体部4と、右支持部6と、左支持部8と、把持部10を備えている。本体部4は、略直方体形状を有している。本体部4は、前面4aと、後面4bと、右面4cと、左面4dと、上面4eと、下面4fを備えている。本体部4の上下方向の寸法は、本体部4の前後方向の寸法よりも大きい。本体部4の左右方向の寸法は、本体部4の上下方向の寸法よりも大きい。本体部4の上下方向の寸法は、例えば、150.0mm-250.0mmの範囲内であって、より具体的には171.5mmである。本体部4の前後方向の寸法は、例えば、70.0mm-120.0mmの範囲内であって、より具体的には90.0mmである。本体部4の左右方向の寸法は、例えば、170.0mm-210.0mmの範囲内であって、より具体的には190.0mmである。右支持部6は、本体部4の上面4eの右端近傍から上方に向けて突出している。左支持部8は、本体部4の上面4eの左端近傍から上方に向けて突出している。把持部10は、左右方向に延びており、右支持部6の左面の上端近傍と、左支持部8の右面の上端近傍を接続している。電池パック2の重量は、例えば、1.0kg-4.0kgの範囲内であって、より具体的には2.2kgである。電池パック2の定格電圧は、例えば、36V-108Vの範囲内であって、より具体的には57.6Vである。電池パック2の定格容量は、例えば、3.0Ah-12.0Ahの範囲内であって、より具体的には4.0Ahである。
【0025】
電池パック2は、ケーシング12と、ケーシング12の内部に収容された複数の電池セル14(
図12参照)を備えている。ケーシング12は、前ケーシング12aと、後ケーシング12bを備えている。前ケーシング12aは、本体部4、右支持部6、左支持部8、把持部10の前半分の外形形状を規定している。後ケーシング12bは、本体部4、右支持部6、左支持部8、把持部10の後半分の外形形状を規定している。
【0026】
本体部4の上面4eの前端近傍には、残量表示インジケータ16と、残量表示ボタン18が設けられている。残量表示インジケータ16は、電池パック2の電池残量を表示する。残量表示ボタン18は、残量表示インジケータ16による電池残量の表示をユーザがオン操作するためのボタンである。残量表示インジケータ16は、残量表示ボタン18にオン操作がなされると点灯し、所定時間が経過すると自動的に消灯する。前後方向に関して、残量表示インジケータ16と残量表示ボタン18は、把持部10よりも前方に配置されている。左右方向に関して、残量表示インジケータ16と残量表示ボタン18は、右支持部6よりも左方に配置されており、左支持部8よりも右方に配置されている。
【0027】
本体部4の左右方向の中央近傍の前下部には、端子インターフェース(以下、IFとも表記する)部20が形成されている。
図3に示すように、端子IF部20は、IF上面20aと、IF後面20bと、IF右面20cと、IF左面20d(
図2参照)を備えている。IF上面20aは、前後方向および左右方向に沿っており、下方を向いており、本体部4の下面4fよりも上方にオフセットして配置されている。IF後面20bは、上下方向および左右方向に沿っており、前方を向いており、本体部4の前面4aよりも後方にオフセットして配置されている。IF右面20cは、前後方向および上下方向に沿っており、左方を向いて配置されている。IF左面20d(
図2参照)は、前後方向および上下方向に沿っており、右方を向いて配置されている。さらに、端子IF部20は、IF右面20cとIF左面20dの間で左右方向に並んで配置された複数の端子収容部22を備えている。それぞれの端子収容部22は、前後方向および左右方向に沿った下面22aと、左右方向および上下方向に沿った前面22bと、前後方向および上下方向に沿った右面22c(
図2参照)と、前後方向および上下方向に沿った左面22dを備えている。それぞれの端子収容部22の下面22aは、前端が前面22bの下端に接続しており、後端がIF後面20bに接続している。それぞれの端子収容部22の前面22bは、上端がIF上面20aに接続している。それぞれの端子収容部22の右面22cと左面22dは、前端が前面22bに接続しており、後端がIF後面20bに接続しており、上端がIF上面20aに接続しており、下端が下面22aに接続している。それぞれの端子収容部22の下面22aは、本体部4の下面4fよりも上方で、略同一平面上に配置されている。それぞれの端子収容部22の前面22bは、本体部4の前面4aよりも後方で、略同一平面上に配置されている。それぞれの端子収容部22の下面22aには、端子用開口22eが形成されている。端子用開口22eは、前後方向に長手方向を有するスリット状の貫通孔である。それぞれの端子収容部22には、電池側端子(図示せず)が収容されている。
【0028】
図3に示すように、端子IF部20のIF右面20cには、左方に向けて突出する右係合部24が形成されている。
図2に示すように、端子IF部20のIF左面20dには、右方に向けて突出する左係合部26が形成されている。右係合部24と左係合部26は、互いに左右対称の位置および形状を有している。
図4に示すように、右係合部24は、上端がIF上面20aに接続しており、後端がIF後面20bに接続している基部24aと、基部24aの前端下部から前方に向けて延びるレール部24bと、レール部24bの前端から下方に向けて延びる先端部24cを備えている。同様に、左係合部26は、上端がIF上面20aに接続しており、後端がIF後面20bに接続している基部26aと、基部26aの前端下部から前方に向けて延びるレール部26bと、レール部26bの前端から下方に向けて延びる先端部26cを備えている。
【0029】
図5に示すように、端子IF部20には、端子カバー28を着脱可能である。端子カバー28は、端子IF部20に対して後方にスライドさせることで端子IF部20に取り付けることができる。また、端子カバー28は、端子IF部20に対して前方にスライドさせることで端子IF部20から取り外すことができる。すなわち、端子カバー28は前後方向をスライド方向として端子IF部20に対してスライドさせることで着脱可能である。
【0030】
図6に示すように、端子カバー28は、下板部28aと、前板部28bと、右板部28cと、左板部28d(
図7参照)を備えている。端子カバー28は、例えば樹脂製の部材であって、下板部28aと、前板部28bと、右板部28cと、左板部28dは、一体的に形成されている。下板部28aは、前後方向および左右方向に沿った略平板形状を有している。下板部28aは、長手方向が左右方向に沿っており、短手方向が前後方向に沿った、略長方形状を有している。下板部28aの下面には、下方に向けて突出しており、左右方向に延びる指かけ凸部28eが形成されている。指かけ凸部28eは、下板部28aの前後方向の中央よりも後方に配置されている。前板部28bは、下板部28aの前端から上方に向けて延びている。前板部28bは、上下方向および左右方向に沿った平板形状を有している。前板部28bは、長手方向が左右方向に沿っており、短手方向が上下方向に沿った略長方形状を有している。
【0031】
図7に示すように、右板部28cと左板部28dは、前後方向および上下方向に沿った平板形状を有している。右板部28cと左板部28dは、長手方向が前後方向に沿っており、短手方向が上下方向に沿った長方形について、後上部を斜めに切り欠いた形状を有している。右板部28cは、前板部28bの右端および下板部28aの右端よりも左方に配置されている。右板部28cの前端は、前板部28bの後面の右端近傍に接続している。右板部28cの下端は、下板部28aの上面の右端近傍に接続している。
図6に示すように、右板部28cの右面には、右方に向けて突出する外側補強リブ28fが形成されている。
図7に示すように、右板部28cの左面には、左方に向けて突出する内側補強リブ28gが形成されている。外側補強リブ28fと内側補強リブ28gは、上下方向に延びている。外側補強リブ28fの下端と内側補強リブ28gの下端は、下板部28aの上面に接続している。左板部28dは、前板部28bの左端および下板部28aの左端よりも右方に配置されている。左板部28dの前端は、前板部28bの後面の左端近傍に接続している。左板部28dの下端は、下板部28aの上面の左端近傍に接続している。左板部28dの左面には、左方に向けて突出する外側補強リブ28hが形成されている。左板部28dの右面には、右方に向けて突出する内側補強リブ28iが形成されている。外側補強リブ28hと内側補強リブ28iは、上下方向に延びている。外側補強リブ28hの下端と内側補強リブ28iの下端は、下板部28aの上面に接続している。
【0032】
図6に示すように、右板部28cの右面には、右方に向けて突出する右レール28jと、右方に向けて突出する右係合凸部28kがさらに形成されている。右レール28jは、前後方向に沿って延びている。右板部28cには、右係合凸部28kの上方で前後方向に延びる上スリット28lと、右係合凸部28kの下方で前後方向に延びる下スリット28mが形成されている。右板部28cに上スリット28lと下スリット28mが形成されていることで、右係合凸部28kは左右方向に弾性変形しやすくなっている。同様に、
図7に示すように、左板部28dの左面には、左方に向けて突出する左レール28nと、左方に向けて突出する左係合凸部28oがさらに形成されている。左レール28nは、前後方向に沿って延びている。左板部28dには、左係合凸部28oの上方で前後方向に延びる上スリット28pと、左係合凸部28oの下方で前後方向に延びる下スリット28qが形成されている。左板部28dに上スリット28pと下スリット28qが形成されていることで、左係合凸部28oは左右方向に弾性変形しやすくなっている。
【0033】
図8に示すように、端子カバー28を端子IF部20に取り付ける際には、端子カバー28の右レール28jの下面が右係合部24のレール部24bの上面に対して摺動するとともに、端子カバー28の左レール28nの下面が左係合部26のレール部26bの上面に対して摺動する。そして、端子カバー28の右係合凸部28kが右係合部24の先端部24cと係合するとともに、端子カバー28の左係合凸部28oが左係合部26の先端部26cと係合することによって、端子カバー28が端子IF部20に対して固定される。
【0034】
端子カバー28を端子IF部20に取り付けた状態では、右レール28jの下面が右係合部24のレール部24bの上面と対向しており、左レール28nの下面が左係合部26のレール部26bの上面と対向していることで、端子IF部20に対する端子カバー28の下方への移動が規制される。また、端子カバー28を端子IF部20に取り付けた状態では、端子カバー28の下板部28aの上面が、端子収容部22の下面22a(
図5参照)と対向していることで、端子IF部20に対する端子カバー28の上方への移動が規制される。
【0035】
端子カバー28を端子IF部20に取り付けた状態では、右板部28c(
図6参照)の右面が右係合部24の基部24aの左面と対向していることで、端子IF部20に対する端子カバー28の右方への移動が規制される。また、端子カバー28を端子IF部20に取り付けた状態では、左板部28d(
図7参照)の左面が左係合部26の基部26aの右面と対向していることで、端子IF部20に対する端子カバー28の左方への移動が規制される。
【0036】
端子カバー28を端子IF部20に取り付けた状態では、前板部28bの後面が端子収容部22の前面22b(
図3参照)と対向していることで、端子IF部20に対する端子カバー28の後方への移動が規制される。また、端子カバー28を端子IF部20に取り付けた状態では、端子カバー28の右係合凸部28kが右係合部24の先端部24cと係合しており、端子カバー28の左係合凸部28oが左係合部26の先端部26cと係合していることで、端子IF部20に対する端子カバー28の前方への移動が規制される。
【0037】
図9に示すように、端子カバー28を端子IF部20に取り付けた状態では、端子カバー28の下板部28aによって、それぞれの端子収容部22の下面22aが覆われており、それぞれの端子収容部22の端子用開口22eが覆われている。
図10に示すように、端子カバー28を端子IF部20に取り付けた状態では、端子カバー28の前板部28bによって、それぞれの端子収容部22の前面22bが覆われている。
【0038】
端子カバー28を端子IF部20に取り付けた状態において、端子カバー28の下板部28aの下面は、本体部4の下面4fよりも上方に配置されており、指かけ凸部28eの下端も、本体部4の下面4fよりも上方に配置されている。すなわち、端子カバー28を端子IF部20に取り付けた状態で、端子IF部20を右方向または左方向から見た時に、端子カバー28の下板部28aの下面および指かけ凸部28eの下端は、本体部4の下面4fの内側に位置しており、前方向または後方向から見た時に、端子カバー28の下板部28aの下面および指かけ凸部28eの下端は、本体部4の下面4fの内側に位置している。このため、端子カバー28を端子IF部20に取り付けた場合に、電池パック2が上下方向に嵩張ってしまうことを抑制することができる。また、
図9に示すように、端子カバー28を端子IF部20に取り付けた状態において、端子カバー28の前板部28bの前面は、本体部4の前面4aよりも後方に配置されている。すなわち、端子カバー28を端子IF部20に取り付けた状態で、端子IF部20を右方向または左方向から見た時に、端子カバー28の前板部28bの前面は、本体部4の前面4aの内側に位置しており、上方向または下方向から見た時に、端子カバー28の前板部28bの前面は、本体部4の前面4aの内側に位置している。このため、端子カバー28を端子IF部20に取り付けた場合に、電池パック2が前後方向に嵩張ってしまうことを抑制することができる。
【0039】
図5に示すように、端子カバー28を端子IF部20から取り外す際には、ユーザは、指かけ凸部28eに指をかけて、端子カバー28を端子IF部20に対して前方に向けてスライドさせる。これによって、端子カバー28の右係合凸部28k(
図8参照)が右係合部24の先端部24cと係合解除されて、端子カバー28の左係合凸部28o(
図8参照)が左係合部26の先端部26cと係合解除されることで、端子カバー28が端子IF部20から取り外される。なお、この際に、ユーザは、後述するフック係合溝30(
図3参照)を、指かけ凹部として利用してもよい。すなわち、ユーザは、一方の手の親指をフック係合溝30にかけておいて、同じ手の人差し指や中指、薬指、小指を指かけ凸部28eにかけて、端子カバー28を端子IF部20に対して前方に向けてスライドさせることができる。
【0040】
図2に示すように、本体部4の前面4aには、フック係合溝30と、フック摺動溝32が形成されている。フック係合溝30は、下方から上方に向かうにつれて前方から後方へ向かうように傾斜しており前方上方を向いた係合面30aを備えている。フック係合溝30は、前面4aの上下方向の中央近傍に配置されており、前面4aの左右方向の中央近傍に配置されている。フック係合溝30の左右方向の幅は、端子IF部20の左右方向の幅よりも小さい。本体部4の前面4aからのフック係合溝30の前後方向の深さは、本体部4の前面4aからの端子収容部22の前面22bの前後方向の深さよりも小さい。すなわち、前後方向に関して、フック係合溝30の後端は、端子IF部20の端子収容部22の前面22bよりも前方に位置する。
【0041】
フック摺動溝32は、前面4aにおいて、端子IF部20とフック係合溝30の間に配置されている。フック摺動溝32は、右摺動面32aと、左摺動面32bと、中央面32cを備えている。右摺動面32aと左摺動面32bは、上下方向および左右方向に沿っており、本体部4の前面4aよりも後方で、略同一平面上に配置されている。右摺動面32aは、フック係合溝30の右端において、端子IF部20とフック係合溝30の間を上下に延びている。左摺動面32bは、フック係合溝30の左端において、端子IF部20とフック係合溝30の間を上下に延びている。中央面32cは、上下方向および左右方向に沿っており、右摺動面32aおよび左摺動面32bよりも後方に配置されている。中央面32cは、右摺動面32aよりも左方かつ左摺動面32bよりも右方で、端子IF部20とフック係合溝30の間を上下方向に延びている。
【0042】
本体部4の前面4aからの中央面32cの前後方向の深さは、本体部4の前面4aからのフック係合溝30の前後方向の深さよりも小さい。すなわち、前後方向に関して、中央面32cは、フック係合溝30の後端よりも前方に位置する。また、本体部4の前面4aからの右摺動面32aおよび左摺動面32bの前後方向の深さは、本体部4の前面4aからの中央面32cの前後方向の深さよりも小さい。すなわち、前後方向に関して、右摺動面32aおよび左摺動面32bは、中央面32cよりも前方に位置する。
【0043】
図2に示すように、本体部4の右面4cには、上下方向に延びる第1右案内溝34と、上下方向に延びる第2右案内溝36が形成されている。第1右案内溝34は、右面4cの前後方向の中央と右面4cの後端の間で、右面4cの後端寄りに配置されている。第2右案内溝36は、右面4cの前後方向の中央と右面4cの前端の間で、右面4cの前端寄りに配置されている。
図3に示すように、本体部4の左面4dには、上下方向に延びる第1左案内溝38と、上下方向に延びる第2左案内溝40が形成されている。第1左案内溝38は、左面4dの前後方向の中央と左面4dの後端の間で、左面4dの後端寄りに配置されている。第2左案内溝40は、左面4dの前後方向の中央と左面4dの前端の間で、左面4dの前端寄りに配置されている。第1右案内溝34と第1左案内溝38は、互いに左右対称の位置および形状を有している。第2右案内溝36と第2左案内溝40は、互いに左右対称の位置および形状を有している。
【0044】
図11に示すように、第1右案内溝34は、下案内部34aと、上案内部34bと、中間案内部34cを備えている。下案内部34aは、略矩形の断面形状を有する溝であって、右面4cの下端から上方に向けて延びている。下案内部34aは、前後方向の幅と、左右方向の深さが、略一定である。下案内部34aの前後方向の幅は、例えば8.0mm-15.0mmの範囲内であって、具体的には12.0mmである。下案内部34aの左右方向の深さは、例えば3.0mm-8.0mmの範囲内であって、具体的には5.0mmである。上案内部34bは、略矩形の断面形状を有する溝であって、下案内部34aよりも上方で上下方向に延びている。上案内部34bは、前後方向の幅と、左右方向の深さが、略一定である。上案内部34bの前後方向の幅は、例えば5.0mm-12.0mmの範囲内であって、具体的には10.0mmである。上案内部34bの左右方向の深さは、例えば1.5mm-6.0mmの範囲内であって、具体的には4.0mmである。上案内部34bの前後方向の幅は、下案内部34aの前後方向の幅よりも小さい。また、
図12に示すように、上案内部34bの左右方向の深さは、下案内部34aの左右方向の深さよりも小さい。中間案内部34cは、略矩形の断面形状を有する溝であって、下案内部34aの上端と、上案内部34bの下端の間を接続している。
図11に示すように、上案内部34bと中間案内部34cは、右面4cの上下方向の中央よりも上方に配置されている。下案内部34aの前側面と、中間案内部34cの前側面と、上案内部34bの前側面は、略同一平面上に配置されている。第1右案内溝34の上下方向の長さは、例えば50.0mm-110.0mmの範囲内であって、具体的には95.0mmである。第1左案内溝38は、第1右案内溝34と同様の構成を備えている。第1左案内溝38は、下案内部38aと、上案内部38bと、中間案内部38cを備えている。
【0045】
第2右案内溝36は、略矩形の断面形状を有する溝であって、右面4cの下端から上方に向けて延びている。第2右案内溝36は、前後方向の幅と、左右方向の深さが、略一定である。第2右案内溝36の前後方向の幅は、例えば1.5mm-10.0mmの範囲内であって、具体的には5.0mmである。第2右案内溝36の左右方向の深さは、例えば1.5mm-5.0mmの範囲内であって、具体的には3.0mmである。第2右案内溝36の上下方向の長さは、例えば15.0mm-50.0mmの範囲内であって、具体的には29.0mmである。第2右案内溝36の前後方向の幅は、第1右案内溝34の下案内部34a、上案内部34b、中間案内部34cの前後方向の幅よりも小さい。また、第2右案内溝36の左右方向の深さは、第1右案内溝34の下案内部34a、上案内部34b、中間案内部34cの左右方向の深さよりも小さい。第2右案内溝36の上端は、右面4cの上下方向の中央よりも下方に配置されている。第2左案内溝40は、第2右案内溝36と同様の構成を備えている。
【0046】
(充電器100への取付)
図13に示すように、充電器100は、ハウジング102と、端子ユニット104と、フック106と、電源コード108を備えている。ハウジング102は、電池パック2が載置される載置部102aと、載置部102aの右端に配置されており、前後方向および上下方向に沿った右壁部102bと、載置部102aの左端に配置されており、前後方向および上下方向に沿った左壁部102cと、載置部102aの後端に配置されており、左右方向および上下方向に沿った右後壁部102dおよび左後壁部102eを備えている。右後壁部102dの右端は、右壁部102bの後端に接続している。左後壁部102eの左端は、左壁部102cの後端に接続している。ハウジング102の載置部102aと、右壁部102bと、左壁部102cと、右後壁部102dと、左後壁部102eと、端子ユニット104と、フック106が、充電器100の電池パック取付部101を構成している。
【0047】
右壁部102bの左面には、第1右案内リブ110と第2右案内リブ112が形成されている。第1右案内リブ110と第2右案内リブ112は、電池パック2の第1右案内溝34と第2右案内溝36(
図2参照)に対応して配置されている。
図14に示すように、左壁部102cの右面には、第1左案内リブ114と第2左案内リブ116が形成されている。第1左案内リブ114と第2左案内リブ116は、電池パック2の第1左案内溝38と第2左案内溝40(
図3参照)に対応して配置されている。第1右案内リブ110と第1左案内リブ114は、互いに左右対称の位置および形状を有している。第2右案内リブ112と第2左案内リブ116は、互いに左右対称の位置および形状を有している。
【0048】
図13に示すように、第1右案内リブ110と第2右案内リブ112は、右壁部102bの左面から左方に突出している。第1右案内リブ110と第2右案内リブ112は、略矩形の断面形状を有している。第1右案内リブ110は、載置部102aの上面から右壁部102bの上端まで上下方向に延びている。第1右案内リブ110の前後方向の幅と左右方向の高さは、電池パック2の第1右案内溝34の下案内部34a(
図2参照)の前後方向の幅と左右方向の深さよりもわずかに小さい。第2右案内リブ112は、載置部102aの上面から上下方向に延びている。第2右案内リブ112の前後方向の幅、左右方向の高さ、および上下方向の長さは、電池パック2の第2右案内溝36(
図2参照)の前後方向の幅、左右方向の深さ、および上下方向の長さよりもわずかに小さい。第1左案内リブ114と第2左案内リブ116(
図14参照)は、第1右案内リブ110と第2右案内リブ112と同様の構成を備えている。
【0049】
端子ユニット104は、電池パック2の端子IF部20(
図3参照)に対応して配置されている。
図14に示すように、端子ユニット104は、複数の充電器側端子118と、端子ホルダ120を備えている。充電器側端子118は、電池パック2の電池側端子に対応して配置されている。端子ホルダ120は、充電器側端子118を保持する基部120aと、前後方向および上下方向に沿った複数の側壁部120bと、左右方向および上下方向に沿った前壁部120cを備えている。
【0050】
図13に示すように、フック106は、端子ユニット104の前部に取り付けられている。フック106は、左右方向に延びる回動軸周りに回動可能に、端子ユニット104に支持されている。フック106の左右方向の幅は、電池パック2のフック係合溝30の左右方向の幅よりもわずかに小さい。フック106の右上端には、右係合部106aが形成されている。フック106の左上端には、左係合部106bが形成されている。フック106の前下部には、ユーザが押し込み操作可能な操作部106cが形成されている。フック106は、図示しない捩りバネによって、右係合部106aと左係合部106bが前方から後方へ向かう方向に付勢されている。
【0051】
図15に示すように、電池パック2を電池パック取付部101に取り付ける際には、電池パック2の第1右案内溝34、第2右案内溝36、第1左案内溝38、第2左案内溝40を、それぞれ、電池パック取付部101の第1右案内リブ110、第2右案内リブ112、第1左案内リブ114、第2左案内リブ116に位置合わせした状態で、電池パック2を電池パック取付部101の上方から下方に移動させて、電池パック2を載置部102aの上面に載置する。この際に、電池パック2の端子IF部20の端子収容部22(
図3参照)が、電池パック取付部101の側壁部120bと前壁部120cにより区画された空間(
図14参照)に入り込み、電池パック取付部101の充電器側端子118が、電池パック2の端子IF部20の端子用開口22e(
図3参照)を貫通して端子収容部22内に入り込む。これによって、電池パック取付部101の充電器側端子118が、電池パック2の電池側端子と電気的に接続される。また、
図16に示すように、フック106の右係合部106aと左係合部106bが、電池パック2の端子IF部20の右係合部24と左係合部26に係合して、電池パック2が電池パック取付部101に固定される。これによって、
図17に示すように、電池パック2が電池パック取付部101に取り付けられる。充電器100は、電池パック取付部101に電池パック2が取り付けられた場合に、電源コード108から供給される電力を利用して、電池パック2を充電することができる。
【0052】
電池パック取付部101においては、載置部102aから右壁部102b、左壁部102cの上端までの上下方向の高さは、電池パック2の本体部4の上下方向の高さの半分よりも小さい。従って、電池パック取付部101の第1右案内リブ110、第1左案内リブ114の上下方向の長さは、電池パック2の第1右案内溝34、第1左案内溝38の上下方向の長さより大幅に小さい。このため、仮に、電池パック2が第2右案内溝36、第2左案内溝40を備えておらず、電池パック取付部101が第2右案内リブ112、第2左案内リブ116を備えていない構成とした場合、電池パック2が電池パック取付部101に対して前後方向に傾いた状態で取り付けられてしまうおそれがある。この場合、電池パック2の電池側端子と電池パック取付部101の充電器側端子118が電気的に接続していないので、充電器100が電池パック2を充電できないおそれがある。これに対して、本実施例では、電池パック2が第2右案内溝36、第2左案内溝40を備えており、電池パック取付部101が第2右案内リブ112、第2左案内リブ116を備えているので、電池パック2が電池パック取付部101に対して前後方向に傾いた状態で取り付けられてしまうことを抑制することができる。充電器100が電池パック2を充電できない事態が生じることを抑制することができる。
【0053】
(電気機器200への取付)
図18に示すように、電気機器200(
図1参照)の電池パック取付部202は、電池ボックス204と、端子ユニット206と、フック208を備えている。電池ボックス204は、上方が開口した箱型形状を有している。電池ボックス204は、下板部204aと、前板部204bと、後板部204cと、右板部204dと、左板部204eを備えている。
【0054】
右板部204dの左面には、左方に向けて突出する右案内リブ210が形成されている。右案内リブ210は、電池パック2の第1右案内溝34(
図2参照)に対応して配置されている。
図19に示すように、左板部204eの右面には、右方に向けて突出する左案内リブ212が形成されている。左案内リブ212は、電池パック2の第1左案内溝38(
図3参照)に対応して配置されている。右案内リブ210と左案内リブ212は、互いに左右対称の位置および形状を有している。
図18に示すように、右案内リブ210は、下案内部210aと、上案内部210bと、中間案内部210cを備えている。下案内部210aは、略矩形の断面形状を有するリブであって、下板部204aの上面から上方に向けて延びている。下案内部210aは、前後方向の幅と、左右方向の高さが、略一定である。下案内部210aの前後方向の幅と左右方向の高さは、それぞれ、電池パック2の第1右案内溝34の下案内部34a(
図2参照)の前後方向の幅と左右方向の深さよりもわずかに小さい。上案内部210bは、略矩形の断面形状を有するリブであって、下案内部210aよりも上方で上下方向に延びている。上案内部210bは、前後方向の幅と左右方向の深さが、略一定である。上案内部210bの前後方向の幅と左右方向の高さは、それぞれ、電池パック2の第1右案内溝34の上案内部34b(
図2参照)の前後方向の幅と左右方向の深さよりもわずかに小さい。中間案内部210cは、略矩形の断面形状を有するリブであって、下案内部210aの上端と、上案内部210bの下端の間を接続している。中間案内部210cの前後方向の幅と左右方向の高さは、それぞれ、電池パック2の第1右案内溝34の中間案内部34c(
図2参照)の前後方向の幅と左右方向の深さよりもわずかに小さい。下案内部210aの前面と、中間案内部210cの前面と、上案内部210bの前面は、略同一平面上に配置されている。
図19に示すように、左案内リブ212は、右案内リブ210と同様の構成を備えている。左案内リブ212は、下案内部212aと、上案内部212bと、中間案内部212cを備えている。
【0055】
下板部204aの上面には、上方に向けて突出する右載置リブ214と左載置リブ216が形成されている。右載置リブ214と左載置リブ216は、前板部204bの後面から後板部204cの前面まで前後方向に延びている。電池パック2が電池パック取付部202に取り付けられた場合に、右載置リブ214の上面と左載置リブ216の上面が、電池パック2の本体部4の下面4f(
図3参照)と当接する。右載置リブ214は、下板部204aの右端と下板部204aの左右方向の中央との間で、下板部204aの右端寄りに配置されている。左載置リブ216は、下板部204aの左端と下板部204aの左右方向の中央との間で、下板部204aの左端寄りに配置されている。
【0056】
端子ユニット206は、電池パック2の端子IF部20(
図3参照)に対応して配置されている。端子ユニット206は、複数の機器側端子218と、端子ホルダ220を備えている。機器側端子218は、電池パック2の電池側端子に対応して配置されている。端子ホルダ220は、機器側端子218を保持する基部220aと、前後方向および上下方向に沿った複数の側壁部220bと、左右方向および上下方向に沿った前壁部220cを備えている。
【0057】
図18に示すように、フック208は、前板部204bの上端近傍において、前板部204bの左右方向の中央近傍に取り付けられている。フック208は、左右方向に延びる回動軸周りに回動可能に、前板部204bに支持されている。フック208の左右方向の幅は、電池パック2のフック係合溝30の左右方向の幅よりもわずかに小さい。
図19に示すように、フック208の下端には、係合部208aが形成されている。フック208の上端には、ユーザが押し込み操作可能な操作部208bが形成されている。フック208は、捩りバネ222によって、係合部208aが前方から後方へ向かう方向に付勢されている。
【0058】
電池パック2を電池パック取付部202に取り付ける際には、電池パック2の第1右案内溝34(
図2参照)、第1左案内溝38(
図3参照)を、それぞれ、電池パック取付部202の右案内リブ210、左案内リブ212に位置合わせした状態で、電池パック2を電池パック取付部202の上方から下方に移動させて、電池パック2を右載置リブ214と左載置リブ216の上面に載置する。
図20に示すように、右案内リブ210、左案内リブ212の上案内部210b、212bが、第1右案内溝34、第1左案内溝38の下案内部34a、38aに入り込んだ状態では、電池パック2は電池パック取付部202に対して前後方向および左右方向にわずかに移動可能であるため、ユーザが電池パック2を電池パック取付部202に対して上下方向に移動させる際に、電池パック2をスムーズに移動させることができる。また、
図21に示すように、右案内リブ210、左案内リブ212の上案内部210b、212bが、第1右案内溝34、第1左案内溝38の上案内部34b、38bに入り込み、右案内リブ210、左案内リブ212の下案内部210a、212aが、第1右案内溝34、第1左案内溝38の下案内部34a、38aに入り込んだ状態では、電池パック2は電池パック取付部202に対して前後方向および左右方向の移動が規制されるので、電池パック2を前後方向および左右方向にしっかりと固定することができる。また、
図20、
図21に示すように、重力方向が後方下方を向くように電池パック取付部202が重力方向に対して傾斜している場合には、右案内リブ210、左案内リブ212の前面が、第1右案内溝34、第1左案内溝38の前側面に当接して摺動する。右案内リブ210、左案内リブ212の前面は略平面状であり、第1右案内溝34、第1左案内溝38の前側面も略平面状であるため、ユーザが電池パック2を電池パック取付部202に対して上下方向に移動させる際に、電池パック2をスムーズに移動させることができる。なお、電池パック取付部202の右案内リブ210、左案内リブ212は、上下方向の長さが、電池パック2の本体部4の上下方向の長さの半分よりも大きい。このため、充電器100のような第2右案内リブ112、第2左案内リブ116を備えていなくても、電池パック2が電池パック取付部202に対して前後方向に傾いた状態で取り付けられてしまうことを抑制することができる。
【0059】
電池パック2を電池パック取付部202に取り付ける際には、フック208の係合部208aは、
図22に示すように、まず電池パック2の端子IF部20を通過し、
図23に示すように、さらに電池パック2のフック摺動溝32を通過した後、
図24に示すように、電池パック2のフック係合溝30に係合する。
図22に示すように、係合部208aが端子IF部20を通過する際には、係合部208aは端子IF部20の端子収容部22の前面22bには当接しない。このため、電池パック2を電池パック取付部202に対して上下方向に移動させる際に電池パック2がフック208から摺動抵抗を受けることを抑制することができる。また、端子収容部22の前面22bが摺動により摩耗してしまうことを抑制することができる。
図23に示すように、係合部208aがフック摺動溝32を通過する際には、係合部208aは右摺動面32aおよび左摺動面32bに当接し、中央面32cには当接しない。このため、電池パック2を電池パック取付部202に対して上下方向に移動させる際に、電池パック2がフック208から受ける摺動抵抗を軽減することができる。また、フック摺動溝32の中央面32cが摺動により摩耗してしまうことを抑制することができる。
【0060】
電池パック2が右載置リブ214と左載置リブ216の上面に載置されると、電池パック2の端子IF部20の端子収容部22(
図3参照)が、電池パック取付部202の側壁部220bと前壁部220cにより区画された空間(
図19参照)に入り込み、電池パック取付部202の機器側端子218が、電池パック2の端子IF部20の端子用開口22e(
図3参照)を貫通して端子収容部22内に入り込む。これによって、電池パック取付部202の機器側端子218が、電池パック2の電池側端子と電気的に接続される。また、
図24に示すように、フック208の係合部208aが、電池パック2のフック係合溝30に係合して、電池パック2が電池パック取付部202に固定される。これによって、
図25に示すように、電池パック2が電池パック取付部202に取り付けられる。電気機器200(
図1参照)は、電池パック取付部202に電池パック2が取り付けられた場合に、電池パック2から供給される電力を利用して動作することができる。
【0061】
(変形例)
上記の実施例において、端子カバー28は、指かけ凸部28eを備えていなくてもよい。あるいは、端子カバー28は、指かけ凸部28eの代わりに、指かけ凹部(図示せず)を備えていてもよい。端子カバー28は、前後方向にスライドさせる以外の方法によって、端子IF部20に着脱可能であってもよい。端子カバー28は、上スリット28l、28p、下スリット28m、28qを備えていなくてもよく、右係合凸部28k、左係合凸部28oを備えていなくてもよい。端子カバー28は、前板部28bや右板部28c、左板部28dを備えていなくてもよい。
【0062】
上記の実施例において、第1右案内溝34、第1左案内溝38は、前後方向の幅および/または左右方向の深さが、下端から上端まで略一定であってもよい。第2右案内溝36、第2左案内溝40は、上下方向の長さ、前後方向の幅および/または左右方向の深さが、第1右案内溝34、第1左案内溝38よりも大きくてもよい。第1右案内溝34、第2右案内溝36は、本体部4の右面4cにおいて、上記の実施例とは異なる位置に配置されていてもよい。第1左案内溝38、第2左案内溝40は、本体部4の左面4dにおいて、上記の実施例とは異なる位置に配置されていてもよい。電池パック2は、右支持部6、左支持部8、把持部10を備えていなくてもよい。
【0063】
上記の実施例において、フック摺動溝32の右摺動面32a、左摺動面32bは、本体部4の前面4aと略同一平面上に配置されていてもよく、上下方向に対して傾斜して配置されていてもよい。フック摺動溝32は、右摺動面32a、左摺動面32bとは異なる形状および/または配置の摺動面を備えていてもよく、中央面32cとは異なる形状および/または配置の非摺動面を備えていてもよい。フック係合溝30の前後方向の深さは、端子収容部22の前面22bの前後方向の深さよりも大きくてもよい。
【0064】
以上のように、1つまたはそれ以上の実施形態において、電池パック2は、フック208を備える電池パック取付部202に対して下方向に移動させることで取付可能であり、電池パック取付部202に対して上方向に移動させることで取外可能である。電池パック2は、ケーシング12を備えている。ケーシング12は、ケーシング12の前面4aに形成されており、フック208が係合可能なフック係合溝30と、ケーシング12の前面4aにおいてフック係合溝30の下方に形成されており、フック208が摺動する右摺動面32a、左摺動面32b(フック摺動面の例)を有するフック摺動溝32(フック摺動部の例)と、ケーシング12の前面4aにおいてフック摺動溝32の下方に形成されており、フック208が通過する端子収容部22の前面22b(フック通過部の例)を備えている。フック摺動溝32の上下方向の全体にわたって、右摺動面32a、左摺動面32bの左右方向の幅は、フック208の左右方向の幅よりも小さい。フック係合溝30の前後方向の深さは、右摺動面32a、左摺動面32bの前後方向の深さよりも大きい。端子収容部22の前面22bの前後方向の深さは、右摺動面32a、左摺動面32bの前後方向の深さよりも大きい。
【0065】
上記の構成によれば、電池パック2を電池パック取付部202に対して上下方向に移動させる際に、電池パック取付部202のフック208は、まず端子収容部22の前面22bを通過し、次いでフック摺動溝32を通過して、その後にフック係合溝30に係合する。この際に、端子収容部22の前面22bの前後方向の深さが右摺動面32a、左摺動面32bの前後方向の深さよりも大きいので、フック208が端子収容部22の前面22bを通過する際に電池パック2がフック208から受ける摺動抵抗を低減することができる。また、上記の構成によれば、フック摺動溝32の上下方向の全体にわたって、右摺動面32a、左摺動面32bの左右方向の幅が、フック208の左右方向の幅よりも小さいので、フック208と右摺動面32a、左摺動面32bが当接する面積を小さくすることができ、フック208がフック摺動溝32を通過する際に電池パック2がフック208から受ける摺動抵抗を低減することができる。さらに、上記の構成によれば、フック208はフック係合凸部ではなくフック係合溝30に係合するので、フック208が係合する際に電池パック2がフック208から受ける摺動抵抗を低減することができる。
【0066】
1つまたはそれ以上の実施形態において、端子収容部22の前面22bの前後方向の深さは、フック係合溝30の前後方向の深さよりも大きい。
【0067】
上記の構成によれば、電池パック取付部202のフック208が端子収容部22の前面22bを通過する際に電池パック2がフック208から受ける摺動抵抗をより低減することができる。
【0068】
1つまたはそれ以上の実施形態において、フック摺動溝32の上下方向の全体にわたって、右摺動面32a、左摺動面32bは、ケーシング12の前面4aよりも後方に陥凹している。
【0069】
上記の構成によれば、電池パック取付部202のフック208がフック摺動溝32を通過する際に電池パック2がフック208から受ける摺動抵抗をより低減することができる。
【0070】
1つまたはそれ以上の実施形態において、右摺動面32aと左摺動面32bは互いに離間している。フック摺動溝32は、右摺動面32aと左摺動面32bの間に配置されており、右摺動面32aおよび左摺動面32bよりも後方に陥凹した中央面32cをさらに有している。
【0071】
上記の構成によれば、電池パック取付部202のフック208がフック摺動溝32を通過する際に、フック208が右摺動面32aと左摺動面32bのそれぞれと当接するので、フック208が左右方向に傾くことを抑制することができる。
【0072】
1つまたはそれ以上の実施形態において、右摺動面32a、左摺動面32bは、上下方向に沿っている。
【0073】
仮に、右摺動面32a、左摺動面32bが下方から上方に向かうにつれて前方から後方へ向かうように傾斜している場合、電池パック2がフック208から受ける摺動抵抗は小さくなるものの、ケーシング12の内部のスペースが小さくなってしまう。逆に、右摺動面32a、左摺動面32bが下方から上方に向かうにつれて後方から前方へ向かうように傾斜している場合、ケーシング12の内部のスペースを大きく確保できるものの、電池パック2がフック208から受ける摺動抵抗が大きくなってしまう。上記の構成によれば、右摺動面32a、左摺動面32bが上下方向に沿っているので、ケーシング12の内部のスペースを大きく確保しつつ、電池パック2がフック208から受ける摺動抵抗を小さくすることができる。
【0074】
1つまたはそれ以上の実施形態において、上下方向に関して、フック係合溝30が、ケーシング12の前面4aの中央近傍に配置されている。
【0075】
上記の構成によれば、フック係合溝30がケーシング12の前面4aの上方の端部の近傍にある場合に比べて、フック208がケーシング12と摺動する範囲を小さくすることができる。
【符号の説明】
【0076】
2 :電池パック
4 :本体部
4a :前面
4b :後面
4c :右面
4d :左面
4e :上面
4f :下面
6 :右支持部
8 :左支持部
10 :把持部
12 :ケーシング
12a :前ケーシング
12b :後ケーシング
14 :電池セル
16 :残量表示インジケータ
18 :残量表示ボタン
20 :端子IF部
20a :IF上面
20b :IF後面
20c :IF右面
20d :IF左面
22 :端子収容部
22a :下面
22b :前面
22c :右面
22d :左面
22e :端子用開口
24 :右係合部
24a :基部
24b :レール部
24c :先端部
26 :左係合部
26a :基部
26b :レール部
26c :先端部
28 :端子カバー
28a :下板部
28b :前板部
28c :右板部
28d :左板部
28e :指かけ凸部
28f :外側補強リブ
28g :内側補強リブ
28h :外側補強リブ
28i :内側補強リブ
28j :右レール
28k :右係合凸部
28l :上スリット
28m :下スリット
28n :左レール
28o :左係合凸部
28p :上スリット
28q :下スリット
30 :フック係合溝
30a :係合面
32 :フック摺動溝
32a :右摺動面
32b :左摺動面
32c :中央面
34 :第1右案内溝
34a :下案内部
34b :上案内部
34c :中間案内部
36 :第2右案内溝
38 :第1左案内溝
38a :下案内部
38b :上案内部
38c :中間案内部
40 :第2左案内溝
100 :充電器
101 :電池パック取付部
102 :ハウジング
102a :載置部
102b :右壁部
102c :左壁部
102d :右後壁部
102e :左後壁部
104 :端子ユニット
106 :フック
106a :右係合部
106b :左係合部
106c :操作部
108 :電源コード
110 :第1右案内リブ
112 :第2右案内リブ
114 :第1左案内リブ
116 :第2左案内リブ
118 :充電器側端子
120 :端子ホルダ
120a :基部
120b :側壁部
120c :前壁部
200 :電気機器
202 :電池パック取付部
204 :電池ボックス
204a :下板部
204b :前板部
204c :後板部
204d :右板部
204e :左板部
206 :端子ユニット
208 :フック
208a :係合部
208b :操作部
210 :右案内リブ
210a :下案内部
210b :上案内部
210c :中間案内部
212 :左案内リブ
212a :下案内部
212b :上案内部
212c :中間案内部
214 :右載置リブ
216 :左載置リブ
218 :機器側端子
220 :端子ホルダ
220a :基部
220b :側壁部
220c :前壁部
222 :捩りバネ