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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022128208
(43)【公開日】2022-09-01
(54)【発明の名称】マンホール用蓋体の受枠
(51)【国際特許分類】
   E02D 29/14 20060101AFI20220825BHJP
【FI】
E02D29/14 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021026607
(22)【出願日】2021-02-22
(71)【出願人】
【識別番号】000214696
【氏名又は名称】長島鋳物株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002011
【氏名又は名称】特許業務法人井澤国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100072039
【弁理士】
【氏名又は名称】井澤 洵
(74)【代理人】
【識別番号】100123722
【弁理士】
【氏名又は名称】井澤 幹
(74)【代理人】
【識別番号】100157738
【弁理士】
【氏名又は名称】茂木 康彦
(72)【発明者】
【氏名】岩上 智一
【テーマコード(参考)】
2D147
【Fターム(参考)】
2D147BB26
(57)【要約】      (修正有)
【課題】従来の蓋体を使用しつつ蓋体が浮上したり、あるいは飛散するといった現象を防止することができるマンホール用蓋体の受枠を提供する。
【解決手段】マンホール用蓋体の受枠10は、内壁を構成するとともにマンホール用蓋体を配置する内枠部20と、内枠部20の外部に配置する外枠部30と、内枠部20と外枠部30との上端を連結する上端部40と、を有し、上端部40に、開口する上端開口部41と、内枠部20に、開口する下部開口部と、を有し、上端開口部41と、下部開口部は連通する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁を構成するとともにマンホール用蓋体を配置する内枠部と、
前記内枠部の外部に配置する外枠部と、
前記内枠部と前記外枠部との上端を連結する上端部と、を有し、
前記上端部に、開口する上端開口部と、
前記内枠部に、開口する下部開口部と、を有し、
前記上端開口部と、前記下部開口部は連通するマンホール用蓋体の受枠。
【請求項2】
壁を構成するとともにマンホール用蓋体を配置する内枠部と、
前記内枠部の外部に配置する外枠部と、
前記内枠部と前記外枠部との上端を連結する上端部と、を有し、
前記上端部に、開口する上端開口部と、
前記内枠部の下方に、切り欠き状の切り欠き部と、を有し、
前記切り欠き部は、前記上端開口部と連通するマンホール用蓋体の受枠。
【請求項3】
前記マンホール用蓋体の受枠を配置するための高さ調整部と、をさらに有する請求項1または請求項2記載のマンホール用蓋体の受枠。
【請求項4】
前記マンホール用蓋体の受枠を配置するための高さ調整部と、をさらに有し、
前記高さ調整部は、
平面視環状を呈する凹状の溝部と、
前記溝部と連通し、かつ内方に開口する内方開口部と、を有する請求項1または請求項2記載のマンホール用蓋体の受枠。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マンホール用の蓋体を配置するための受枠に関するものである。
【背景技術】
【0002】
大雨やいわゆるゲリラ豪雨により管路内の雨水が増大する場合がある。そのような場合においてその雨水を処理する能力を超えると、管路内の水位が上昇し、エアハンマー現象やウォーターハンマー現象が発生し、それによって生じる圧力によってマンホール用の蓋体が受枠から浮上したり、あるいは飛散するといった現象が発生している。
【0003】
このような現象を防止するために、特開2001-26938号公報において、「マンホール鉄蓋座1と、その開口内面に設けた装填部4に嵌め込み装填されるマンホール鉄蓋2とを備えており、マンホール鉄蓋2とマンホール鉄蓋座1との間に、内圧解放機能を有する閉蓋ロック機構が設けてあるマンホール鉄蓋構造であって、閉蓋ロック機構は、マンホール鉄蓋2の下面側とマンホール鉄蓋座1との間に設けた錠止構造10と、マンホール鉄蓋2の他側周面と装填部4との間に設けられて、横向きに凹凸係合する接合突起8および接合凹部9とで構成されており、接合凹部9および錠止構造10のそれぞれに、内圧解放時のマンホール鉄蓋2の浮上を許す浮上隙間Eが設けてあることを特徴とするマンホール鉄蓋構造。」というものが開示されている。
【0004】
上記発明のマンホール鉄蓋構造は、受枠であるマンホール鉄蓋座1と、蓋体であるマンホール鉄蓋2に、内圧解放機能を有する閉蓋ロック機構を設けるというものであるので、管路内の水位が上昇することで、エアハンマー現象やウォーターハンマー現象が発生し、蓋体が受枠から浮上したり、あるいは飛散するといった現象を防止することができるというものである。
【0005】
しかしながら、蓋体が浮上したり、あるいは飛散するといった現象を防止するために上記発明は、専用の蓋体と専用の受枠を必要とするものである。したがって、少なくとも従来の蓋体を使用することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001-26938号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は前記の点に着目してなされたもので、その課題は、従来の蓋体を使用しつつ蓋体が浮上したり、あるいは飛散するといった現象を防止することができるマンホール用蓋体の受枠を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の課題を解決するために、第1観点のマンホール用蓋体の受枠は、内壁を構成するとともにマンホール用蓋体を配置する内枠部と、内枠部の外部に配置する外枠部と、内枠部と外枠部との上端を連結する上端部と、を有し、上端部に、開口する上端開口部と、内枠部に、開口する下部開口部と、を有し、上端開口部と、下部開口部は連通するというものである。
【0009】
また、第2観点のマンホール用蓋体の受枠は、内壁を構成するとともにマンホール用蓋体を配置する内枠部と、内枠部の外部に配置する外枠部と、内枠部と外枠部との上端を連結する上端部と、を有し、上端部に、開口する上端開口部と、内枠部の下方に、切り欠き状の切り欠き部と、を有し、切り欠き部は、上端開口部と連通するというものである。
【0010】
また、第3観点のマンホール用蓋体の受枠は、第1観点または第2観点においてマンホール用蓋体の受枠を配置するための高さ調整部と、をさらに有するというものである。
【0011】
また、第4観点のマンホール用蓋体の受枠は、第1観点または第2観点においてマンホール用蓋体の受枠を配置するための高さ調整部と、をさらに有し、高さ調整部は、平面視環状を呈する凹状の溝部と、溝部と連通し、かつ内方に開口する内方開口部と、を有するというものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明は以上のように構成され、かつ、作用するものであるから、従来の蓋体を使用しつつ蓋体が浮上したり、あるいは飛散するといった現象を防止することができるマンホール用蓋体の受枠を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】第1実施形態のマンホール用蓋体の受枠の平面図とその部分拡大図である。
図2】Aは、図1の部分拡大図のIIA-IIA線断面図である。Bは、図1の部分拡大図のIIB矢視図である。
図3】第2実施形態のマンホール用蓋体の受枠の平面図とその部分拡大図である。
図4】Aは、図3の部分拡大図のIVA-IVA線断面図である。Bは、図3の部分拡大図のIVB矢視図である。
図5】高さ調整部の平面図である。
図6】Aは、図5のVIA-VIA線断面図である。Bは、図5のVIB矢視図である。
図7】Aは、第2高さ調整部の平面図である。Bは、AのVIIB-VIIB線断面図である。
図8】Aは、マンホールの上に調整リングを配置し、さらに、高さ調整部を配置したうえに、第1実施形態のマンホール用蓋体の受枠を配置した状態の平面状態図である。BはAのVIIIB-VIIIB線断面図である。
図9】Aは、マンホールの上に第2高さ調整部を配置したうえに、第1実施形態のマンホール用蓋体の受枠を配置した状態の平面状態図である。Bは、AのIXB-IXB線断面図である。
図10】Aは、マンホールの上に第2高さ調整部を配置したうえに、第2実施形態のマンホール用蓋体の受枠を配置した状態の平面状態図である。Bは、AのXB-XB線断面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図示の実施形態を参照して、第1実施形態のマンホール用蓋体の受枠10について説明する。第1実施形態のマンホール用蓋体の受枠10は、マンホール用蓋体500をその内部11に配置するためのものであり、平面視ほぼ円環状を呈している。従って、その内部11の形状も平面視ほぼ円形状を呈している(図1図2A、B、図8B参照)。
【0015】
また、第1実施形態のマンホール用蓋体の受枠10は、マンホール用蓋体500を配置する内枠部20と、その内枠部20の外側を取り囲む外枠部30とを有するものである。内枠部20は、文字通り、マンホール用蓋体の受枠10の内壁となるものであり、外枠部30は、文字通り、マンホール用蓋体の受枠10の外壁となるものである。また、内枠部20の上端である内枠上端部21と、外枠部30との上端である外枠上端部31は、上端部40によって連結されており、上端部40の下方であって、内枠部20と外枠部30との間の空間部60は空所である。このように、マンホール用蓋体の受枠10は、内枠部20と外枠部30との二重枠構造に形成されている。
【0016】
外枠部30の下部は、断面視ほぼ水平に、かつ、外方に突出する外フランジ部32が配置されており、文字通り外枠部30を支持している。また、外枠部30にリブ33が配置されており、外枠部30と外フランジ部32を連結するように複数配置されている。
【0017】
内枠部20の下部は、断面視ほぼ水平に、かつ、内方に突出する内フランジ部22が配置されている。また、内枠部20は、内枠上端部21から内フランジ部22に向かって内部11へ傾斜する傾斜面23を有している。この傾斜面23に、上述のマンホール用蓋体500が嵌合する。また、内枠部20の下端部である内フランジ部22の上方であって、傾斜面23の下方に棚部24を有する。棚部24は、内部11に、かつ、つば状に突出するものである。また、棚部24と内フランジ部22の間に、開口する下部開口部26を有する。
【0018】
また、内枠部20の上端である内枠上端部21と、外枠部30との上端である外枠上端部31を連結している上端部40は、開口する上部開口部41を配置している。この上部開口部41は、第1実施形態のマンホール用蓋体の受枠10の平面視において、36か所配置している。
【0019】
また、内枠部20における内フランジ部22の下端部である内枠下端部22aと、外枠部30における外フランジ部32の下端である外枠下端部32aとは、空間部60の下端部61を構成している。また、その下端部61は開口している。したがって、下部開口部26と上部開口部41は、空間部60を通じて連通しており、また、それらは下端部61とも連通している。また、内枠下端部22aは後述する第2高さ調整部700における側面視凸状の突起部710と嵌合する凹部22bを有する。
【0020】
次に第2実施形態のマンホール用蓋体の受枠100について説明する。第2実施形態のマンホール用蓋体の受枠100も、マンホール用蓋体500をその内部110に配置するためのものであり、平面視ほぼ円環状を呈している。従って、その内部110の形状も平面視ほぼ円形状を呈している(図3図4A、B、図10B参照)。
【0021】
また、第2実施形態のマンホール用蓋体の受枠100も、マンホール用蓋体500を配置する内枠部120と、その内枠部120の外側を取り囲む外枠部130とを有するものである。内枠部120は、文字通り、マンホール用蓋体の受枠100の内壁となるものであり、外枠部130は、文字通り、マンホール用蓋体の受枠100の外壁となるものである。また、内枠部120の上端である内枠上端部121と、外枠部130との上端である外枠上端部131は、上端部140によって連結されており、上端部140の下方であって、内枠部120と外枠部130との間の空間部160は空所である。このように、マンホール用蓋体の受枠100も、内枠部120と外枠部130との二重枠構造に形成されている。
【0022】
外枠部130の下部は、断面視ほぼ水平に、かつ、外方に突出する外フランジ部132が配置されており、文字通り外枠部130を支持している。また、外枠部130にリブ133が配置されており、外枠部130と外フランジ部132を連結するように複数配置されている。
【0023】
内枠部120の下部は、断面視ほぼ水平に、かつ、内方に突出する内フランジ部122が配置されている。また、内枠部120は、内枠上端部121から内フランジ部122に向かって内部110へ傾斜する傾斜面123を有している。この傾斜面123に、上述のマンホール用蓋体500が嵌合する。また、内枠部120の下端部である内フランジ部122の上方であって、傾斜面123の下方に棚部124を有する。棚部124は、内部110に、かつ、つば状に突出するものである。また、内フランジ部122の一部に、開口する切り欠き部126を有する。
【0024】
また、内枠部120の上端である内枠上端部121と、外枠部130との上端である外枠上端部131を連結している上端部140は、開口する上部開口部141を配置している。この上部開口部141は、第2実施形態のマンホール用蓋体の受枠100の平面視において、36か所配置している。
【0025】
また、内枠部120における内フランジ部122の下端部である内枠下端部122aと、外枠部130における外フランジ部132の下端である外枠下端部132aとは、空間部160の下端部161を構成している。また、その下端部161は開口している。したがって、切り欠き部126と上部開口部141は、空間部160を通じて連通しており、また、切り欠き部126は、下端部161と連なっている。
【0026】
次に、第1実施形態のマンホール用蓋体の受枠10あるいは、第2実施形態のマンホール用蓋体の受枠100を載置するための、高さ調整部600について説明する。高さ調整部600は平面視環状であってほぼ円形の空所601を有するものである。また高さ調整部600は平面視環状かつ側面視溝状の凹部610を有している。またその凹部610から平面視放射状かつ空所601に向かうように第2溝部620を複数有する。また、第2溝部620は、断面視において、空所601に至るに従って徐々に下降するように傾斜している。
【0027】
また、第1実施形態のマンホール用蓋体の受枠10あるいは、第2実施形態のマンホール用蓋体の受枠100を載置するための第2高さ調整部700について説明する。第2高さ調整部700は平面視環状であって、円状の空所701を有するものである。また第2高さ調整部700は、円弧状であって側面視凸状の突起部710を複数有している。
【0028】
なお、上述の高さ調整部600および第2高さ調整部700は、調整リング800を配置したうえで、第1実施形態のマンホール用蓋体の受枠10あるいは、第2実施形態のマンホール用蓋体の受枠100を載置するときに、路面との高さを調整するために配置するものでありその高さ(厚み)は、施工する場所によって異なるものである。
【0029】
上記構成の第1実施形態のマンホール用蓋体の受枠10の実施例について説明する。マンホール900の上に調整リング800を配置し、さらに、高さ調整部600を配置したうえに、第1実施形態のマンホール用蓋体の受枠10を配置する。また、その受枠10にマンホール用蓋体500を配置する。
【0030】
ここで、マンホール用蓋体500について簡単に説明する。マンホール用蓋体500は、側面である周面部501を有し、その周面部501が、第1実施形態のマンホール用蓋体の受枠10における内枠部20あるいは、第2実施形態のマンホール用蓋体の受枠100における内枠部120と嵌合するというものである。なお、マンホール用蓋体500は従来公知のものであるのでそれ以上の説明を省略する。
【0031】
上記の通り、マンホール900の上に調整リング800を配置し、さらに、高さ調整部600を配置したうえに、第1実施形態のマンホール用蓋体の受枠10とその受枠10にマンホール用蓋体500を配置すると、第1実施形態のマンホール用蓋体の受枠10は、エアハンマー現象やウォーターハンマー現象によるマンホール900内に生じる圧力が、高さ調整部600における第2溝部620から、空間部60の下端部61に侵入し、上部開口部41を通じて解放されるために、マンホール用蓋体500に生じるエアハンマー現象やウォーターハンマー現象による圧力を軽減することができる。
【0032】
また、そのエアハンマー現象やウォーターハンマー現象によるマンホール900内に生じる圧力が、下部開口部26からマンホール用蓋体の受枠10における空間部60に侵入し、上部開口部41を通じて解放されるために、マンホール用蓋体500に生じるエアハンマー現象やウォーターハンマー現象による圧力を軽減することができる。
【0033】
また、今度は逆に、雨水が、上部開口部41からマンホール用蓋体の受枠10内に侵入し、その雨水が、空間部60を通じてその下端部61から、高さ調整部600における凹部610に下降し、さらに第2溝部620から、マンホール900内に流入する。
【0034】
次に、上記構成のマンホール900の上に第2高さ調整部700を配置し、その上に第1実施形態のマンホール用蓋体の受枠10を配置した実施例について説明する。なお、上記と同様に、その受枠10にマンホール用蓋体500を配置する。なお、調整リング800を使用しない場合がある。
【0035】
この場合、そのエアハンマー現象やウォーターハンマー現象によるマンホール900内に生じる圧力が、下部開口部26からマンホール用蓋体の受枠10内に侵入し、空間部60を経由して上部開口部41を通じて解放される。このように、蓋体500に生じるエアハンマー現象やウォーターハンマー現象による圧力を軽減することができる。
【0036】
また、今度は逆に、雨水が、上部開口部41からマンホール用蓋体の受枠10内に侵入し、その雨水が、空間部60を経由して下部開口部26から、マンホール900内に流入する。
【0037】
次に、上記構成の第2実施形態のマンホール用蓋体の受枠100の実施例について説明する。マンホール900の上に第2高さ調整部700を配置し、その上に第2実施形態のマンホール用蓋体の受枠100を配置する。また、その受枠100にマンホール用蓋体500を配置する。
【0038】
この場合、そのエアハンマー現象やウォーターハンマー現象によるマンホール900内に生じる圧力が、切り欠き部126からマンホール用蓋体の受枠100内に侵入し、空間部160を経由して上部開口部141を通じて解放されるために、マンホール用蓋体500に生じるエアハンマー現象やウォーターハンマー現象による圧力を軽減することができる。
【0039】
また、今度は逆に、雨水が、上部開口部141からマンホール用蓋体の受枠100内に侵入し、その雨水が、空間部160を経由して切り欠き部126から、マンホール900内に流入する。
【0040】
このように、従来のマンホール用蓋体500を配置した第1実施形態のマンホール用蓋体の受枠10あるいは、第2実施形態のマンホール用蓋体の受枠100は、エアハンマー現象やウォーターハンマー現象によるマンホール900内に生じる圧力を軽減することができるので、そのマンホール用蓋体500が浮上したり、あるいは飛散するといった現象を防止することができる。
【0041】
なお、第1実施形態のマンホール用蓋体の受枠10あるいは、第2実施形態のマンホール用蓋体の受枠100は、たとえば、汚水桝蓋、消火栓蓋、制水弁蓋、仕切弁蓋、空気弁蓋、ガス配管用蓋、量水器蓋に使用することができる。もっともこれらに限られないことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0042】
10 第1実施形態のマンホール用蓋体の受枠
11 内部
20 内枠部
21 内枠上端部
22 内フランジ部
22a 内枠下端部
23 傾斜面
24 棚部
26 下部開口部
30 外枠部
31 外枠上端部
32 外フランジ部
32a 外枠下端部
33 リブ
40 上端部
41 上部開口部
60 空間部
61 下端部
100 第2実施形態のマンホール用蓋体の受枠
110 内部
120 内枠部
121 内枠上端部
122 内フランジ部
122a 内枠下端部
123 傾斜面
124 棚部
126 切り欠き部
130 外枠部
131 外枠上端部
131 外フランジ部
132a 外枠下端部
133 リブ
140 上端部
141 上部開口部
160 空間部
161 下端部
500 マンホール用蓋体
600 高さ調整部
700 第2高さ調整部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10