(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022128384
(43)【公開日】2022-09-01
(54)【発明の名称】会員情報管理方法およびそのための装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/00 20120101AFI20220825BHJP
【FI】
G06Q30/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021073321
(22)【出願日】2021-04-23
(31)【優先権主張番号】10-2021-0023251
(32)【優先日】2021-02-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
2.JAVA
(71)【出願人】
【識別番号】520244544
【氏名又は名称】クーパン コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】スン・ファン・イ
(72)【発明者】
【氏名】ムン・ヒ・キム
(72)【発明者】
【氏名】キャサリン・チャン
(72)【発明者】
【氏名】クン・ス・ハン
(72)【発明者】
【氏名】ヒョン・ア・パク
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB05
(57)【要約】
【課題】会員情報を管理するための方法およびそのための装置を提供するところにある。
【解決手段】本開示の電子装置での会員情報管理方法は、使用者からサービスに対する退会要請を獲得する段階;前記使用者のアカウントに関連した第1情報を確認する段階;第1情報に基づいて進行中の注文があるかどうか、前記サービスに関連した残余資産があるかどうかおよび前記サービスに関連して決済後支払われていない金額があるかどうかのうち少なくとも一つを含む第2情報を確認する段階;および前記第2情報が退会条件を満足しない場合、前記退会要請に対応して前記第2情報のうち少なくとも一つに基づいて決定された退会制限応答を提供する段階を含む。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置での会員情報管理方法であって、
使用者からサービスに対する退会要請を獲得する段階と、
前記使用者のアカウントに関連した第1情報を確認する段階と、
第1情報に基づいて進行中の注文があるかどうか、前記サービスに関連した残余資産があるかどうかおよび前記サービスに関連して決済後支払われていない金額があるかどうかのうち少なくとも一つを含む第2情報を確認する段階と、
前記第2情報が退会条件を満足しない場合、前記退会要請に対応して前記第2情報のうち少なくとも一つに基づいて決定された退会制限応答を提供する段階と、を含む、会員情報管理方法。
【請求項2】
前記進行中の注文は
決済後購入確定前の注文または決済後使用されていないアイテムに関する注文を含む、請求項1に記載の会員情報管理方法。
【請求項3】
前記決済後購入確定前の注文はアイテムが配送中の注文、注文取り消し要請後回収前の注文、返品要請後回収前の注文および交換要請後購入確定前の注文を含み、
前記決済後使用されていないアイテムは前記アイテムの利用可能時期が到来していないアイテムである、請求項2に記載の会員情報管理方法。
【請求項4】
前記退会制限応答を提供する段階は、前記第2情報が満足しない各退会条件別の詳細情報を提供する段階を含み、
前記詳細情報は進行中の注文に関する配送情報、残余資産に関する金額情報および支払われていない金額に関する情報のうち少なくとも一つを含む、請求項1に記載の会員情報管理方法。
【請求項5】
前記第2情報によって前記サービスに関連した残余資産がある場合、前記第2情報が前記退会条件を満足しないと判断し、前記使用者から前記残余資産の消滅同意を要請する段階と、
前記消滅同意の要請に対する応答に基づいて、前記使用者のアカウントの退会を進行する段階と、をさらに含む、請求項1に記載の会員情報管理方法。
【請求項6】
前記第2情報によって前記サービスに関連した残余資産がある場合、前記第2情報が前記退会条件を満足しないと判断し、前記残余資産に関する払い戻し情報を要請する段階と、
前記払い戻し情報を受信すれば、前記払い戻し情報に基づいて前記残余資産の払い戻しを進行する段階と、
前記残余資産の払い戻しが完了した後、前記使用者のアカウントの退会を進行する段階と、をさらに含む、請求項1に記載の会員情報管理方法。
【請求項7】
前記第2情報が退会条件を満足することに対応して、第1データベースに保存された前記第1情報が削除され、前記第1情報のうち少なくとも一部が前記第1データベースと異なる第2データベースに記録される、請求項1に記載の会員情報管理方法。
【請求項8】
前記第2データベースに保存される第1情報の少なくとも一部は使用者アカウントに関連したメールアドレスおよびサービス利用記録を含み、前記第1情報の一部は前記第2データベースで既設定された期間後自動で削除される、請求項7に記載の会員情報管理方法。
【請求項9】
前記サービスに関連した残余資産がある場合、前記残余資産に対応するアイテム購入を提案する情報を提供する段階をさらに含む、請求項1に記載の会員情報管理方法。
【請求項10】
請求項1に記載された方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能非一過性の記録媒体。
【請求項11】
会員情報を管理する端末であって、
通信デバイス(communication device);
入力デバイス(input device);
出力デバイス(output device);および
前記通信デバイス、前記入力デバイスおよび前記出力デバイスと作動可能に(operably)結合されたプロセッサ(processor)を含み、
前記プロセッサは、
前記入力デバイスを通じて使用者からサービスに対する退会要請の入力を受け、
前記通信デバイスを通じて電子装置に前記退会要請を送信し、
前記通信デバイスを通じて前記電子装置から前記退会要請に対応する退会制限応答を受信し、
前記出力デバイスを通じて前記退会制限応答に関する情報を出力し、
前記退会制限応答は、前記使用者のアカウントに関連した第1情報に基づいて確認される第2情報が退会条件を満足しない場合、前記退会要請に対応して前記第2情報のうち少なくとも一つに基づいて決定され、
前記第2情報は進行中の注文があるかどうか、前記サービスに関連した残余資産があるかどうかおよび前記サービスに関連して決済後支払われていない金額があるかどうかのうち少なくとも一つを含む、会員情報管理方法のための端末。
【請求項12】
前記プロセッサは、
前記出力デバイスを通じて前記第2情報が満足しない各退会条件別の詳細情報を出力し、
前記詳細情報は進行中の注文に関する配送情報、残余資産に関する金額情報および支払われていない金額に関する情報のうち少なくとも一つを含む、請求項11に記載の会員情報管理方法のための端末。
【請求項13】
前記プロセッサは、
前記退会制限応答が前記サービスに関連した残余資産がある場合に基づいて決定された場合、前記出力デバイスを通じて前記残余資産の消滅同意を要請するメッセージを出力し、
前記入力デバイスを通じて前記メッセージに対する応答を受信し、
前記メッセージに対する応答が同意に対応する場合、前記通信デバイスを通じて前記電子装置に前記退会要請の承認要請を伝送する、請求項11に記載の会員情報管理方法のための端末。
【請求項14】
前記プロセッサは、
前記退会制限応答が前記サービスに関連した残余資産がある場合に基づいて決定された場合、前記出力デバイスを通じて前記残余資産に関する払い戻し情報を要請し、
前記入力デバイスを通じて前記払い戻し情報の入力を受ける場合、前記通信デバイスを通じて、前記電子装置に前記払い戻し情報を伝送する、請求項11に記載の会員情報管理方法のための端末。
【請求項15】
会員情報を管理する電子装置であって、
通信デバイス(communication device);
保存デバイス(storage device);および
前記通信デバイスおよび前記保存デバイスを制御する制御部(controller)を含み、
前記制御部は、
前記通信デバイスを通じて使用者端末からサービスに対する退会要請を獲得し、
前記保存デバイスを通じて前記使用者のアカウントに関連した第1情報を確認し、
前記第1情報に基づいて進行中の注文があるかどうか、前記サービスに関連した残余資産があるかどうかおよび前記サービスに関連して決済後支払われていない金額があるかどうかのうち少なくとも一つを含む第2情報を確認し、
前記第2情報が退会条件を満足しない場合、前記通信デバイスを通じて使用者端末に、前記退会要請に対応して前記第2情報のうち少なくとも一つに基づいて決定された退会制限応答を提供する、会員情報管理方法のための電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は会員情報を管理するための方法およびそのための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
オンライン商取引が発達するにつれて、使用者は購入のための多様なオンラインサービスを利用できるようになった。そして、使用者が各オンラインサービスを利用するためにはサービスを提供するウェブサイト別に会員加入をしなければならない。
【0003】
万一、使用者が該当ウェブサイトの利用をそれ以上望まない場合には会員退会を要請することができる。しかし、退会を要請したアカウントに対して退会条件を検討せずにすぐに承認する場合、使用者がサービス利用にかかる代金を支払わないか、退会によってアカウント情報が抹消された後、すでに退会した使用者に対する追加の処理が必要な場合が発生してサービス提供者に損害が発生した。また、使用者の現金性資産がアカウントに残っているにも関わらず退会が承認される場合、アカウントが抹消されて復旧が難しいため使用者が資産の損害を被る問題があった。したがって、アカウントが退会のための条件に符合しないため会員退会を承認できない場合、サービス提供者は該当アカウントの退会を制限しなければならない必要性がある。
【0004】
これに関連した先行文献として大韓民国登録特許公報第2013186号がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
会員情報を管理するための方法およびそのための装置を提供するところにある。本実施形態が達成しようとする技術的課題は前記のような技術的課題に限定されず、以下の実施形態からさらに他の技術的課題が類推され得る。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記のような課題を解決するための会員情報を管理するための方法は、使用者からサービスに対する退会要請を獲得する段階;使用者のアカウントに関連した第1情報を確認する段階;第1情報に基づいて進行中の注文があるかどうか、サービスに関連した残余資産があるかどうかおよびサービスに関連して決済後支払われていない金額があるかどうかのうち少なくとも一つを含む第2情報を確認する段階;および第2情報が退会条件を満足しない場合、退会要請に対応して第2情報のうち少なくとも一つに基づいて決定された退会制限応答を提供する段階を含むことができる。
【0007】
また、前記のような課題を解決するための本開示の会員情報を管理するための端末は、通信デバイス(communication device);入力デバイス(input device);出力デバイス(output device);および通信デバイス、入力デバイスおよび出力デバイスと作動可能に(operably)結合されたプロセッサ(processor)を含み、プロセッサは、入力デバイスを通じて使用者からサービスに対する退会要請の入力を受け、通信デバイスを通じて電子装置に退会要請を送信し、通信デバイスを通じて電子装置から退会要請に対応する退会制限応答を受信し、出力デバイスを通じて退会制限応答に関する情報を出力し、退会制限応答は、使用者のアカウントに関連した第1情報に基づいて確認される第2情報が退会条件を満足しない場合、退会要請に対応して第2情報のうち少なくとも一つに基づいて決定され、第2情報は進行中の注文があるかどうか、サービスに関連した残余資産があるかどうかおよびサービスに関連して決済後支払われていない金額があるかどうかのうち少なくとも一つを含むことができる。
【0008】
また、前記のような課題を解決するための本開示の会員情報を管理するための電子装置は、通信デバイス(communication device);保存デバイス(storage device);および通信デバイスおよび保存デバイスを制御する制御部(controller)を含み、制御部は、通信デバイスを通じて使用者端末からサービスに対する退会要請を獲得し、保存デバイスを通じて使用者のアカウントに関連した第1情報を確認し、第1情報に基づいて進行中の注文があるかどうか、サービスに関連した残余資産があるかどうかおよびサービスに関連して決済後支払われていない金額があるかどうかのうち少なくとも一つを含む第2情報を確認し、第2情報が退会条件を満足しない場合、通信デバイスを通じて使用者端末に、退会要請に対応して第2情報のうち少なくとも一つに基づいて決定された退会制限応答を提供することができる。
【0009】
その他の実施形態の具体的な事項は詳細な説明および図面に含まれている。
【発明の効果】
【0010】
本開示によると、会員退会を要請した使用者のアカウントについて、進行中の注文があったり決済後支払われていない金額がある場合など、退会をすぐに承認するとサービス提供者の損害につながり得る場合において、手続きの完了まで退会要請を保留することができるため、サービス提供者の損害を防止できる効果がある。
【0011】
また、会員退会を要請した使用者のアカウントについて、使用者の現金性資産が残っている場合など、退会がすぐに承認されると使用者の資産が消失する場合において、使用者の同意または払い戻し手続きまで退会要請を保留することができるため、使用者の損害を防止できる効果がある。
【0012】
発明の効果は以上で言及した効果に制限されず、言及されていないさらに他の効果は特許請求の範囲の記載から当該技術分野の通常の技術者に明確に理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】一実施形態に係る会員情報管理のためのシステムを示す。
【
図2a】一実施形態によって使用者に提供される退会制限応答に対する情報を示した図面である。
【
図2b】一実施形態によって使用者に提供される退会制限応答に対する情報を示した図面である。
【
図3】一実施形態に係る電子装置で会員情報管理方法を示したフローチャートである。
【
図4】一実施形態に係る会員情報管理方法のための使用者端末を示したブロック図である。
【
図5】一実施形態に係る会員情報管理方法のための電子装置を示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
実施形態で使われる用語は、本開示での機能を考慮しつつ、可能な限り現在広く使われる一般的な用語を選択したが、これは当分野に従事する技術者の意図または判例、新しい技術の出現などによって変わり得る。また、特定の場合は出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、該当する説明の部分で詳細にその意味を記載する。したがって本開示で使われる用語は単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と本開示の全般にわたった内容に基づいて定義されるべきである。
【0015】
明細書全体において或る部分が何らかの構成要素を「含む」というとき、これは特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。また、明細書に記載された「~部」、「~モジュール」などの用語は少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、これはハードウェアまたはソフトウェアで具現されたり、ハードウェアとソフトウェアの結合で具現され得る。
【0016】
明細書全体において記載された「a、b、およびcのうち少なくとも一つ」の表現は「a単独」、「b単独」、「c単独」、「aおよびb」、「aおよびc」、「bおよびc」、または「a、b、cすべて」を包括することができる。
【0017】
以下で言及される「端末」は、ネットワークを通じてサーバーや他端末に接続できるコンピュータや移動端末で具現され得る。ここで、コンピュータは例えば、ウェブブラウザ(WEB Browser)が搭載されたノートパソコン、デスクトップ(desktop)、ラップトップ(laptop)等を含み、移動端末は例えば、携帯性と移動性が保証される無線通信装置として、IMT(International Mobile Telecommunication)、CDMA(Code Division Multiple Access)、W-CDMA(W-Code Division Multiple Access)、LTE(Long Term Evolution)等の通信基盤端末、スマートフォン、タブレットPCなどのようなすべての種類のハンドヘルド(Handheld)基盤の無線通信装置を含むことができる。
【0018】
以下では、添付した図面を参照して本開示の実施形態について、本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかし、本開示は多様な異なる形態で具現され得、ここで、説明する実施形態に限定されない。本開示で、物品は単一物品を意味したり、同一種類の物品セットを意味し得る。以下では図面を参照して本開示の実施形態を詳細に説明する。
【0019】
図1は、一実施形態に係る会員情報管理のためのシステムを示す。
【0020】
図1を参照すると、会員情報管理のためのシステム1は使用者端末10および電子装置20を含むことができる。
図1に図示された会員情報管理のためのシステム1は本実施形態に関連した構成要素のみが図示されている。したがって、
図1に図示された構成要素以外に他の汎用的な構成要素がさらに含まれ得ることを本実施形態に関連した技術分野で通常の知識を有する者であれば理解することができる。
【0021】
使用者端末10および電子装置20はネットワーク30を通じて互いに通信することができる。ネットワーク30は近距離通信網(Local Area Network;LAN)、広域通信網(Wide Area Network;WAN)、付加価値通信網(Value Added Network;VAN)、移動通信網(mobile radio communication network)、衛星通信網およびこれらの相互間の組み合わせを含み、
図1に図示された各ネットワーク構成主体が互いに円滑に通信できるようにする包括的な意味のデータ通信網であり、有線インターネット、無線インターネットおよびモバイル無線通信網を含むことができる。無線通信は例えば、無線LAN(Wi-Fi)、ブルートゥース(登録商標)、ブルートゥース(登録商標)低エネルギー(Bluetooth low energy)、ジグビー、WFD(Wi-Fi Direct)、UWB(ultra wideband)、赤外線通信(IrDA、infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)等があり得るが、これに限定されるものではない。
【0022】
使用者端末10は使用者が会員に加入して利用中のサービスに関連した情報を提供することができる。使用者は使用者端末10を通じて電子装置20により運営されるサービスに加入することができ、退会を希望する場合、会員退会要請を入力することができる。使用者端末10は使用者からサービス加入要請またはサービス退会要請を受信し、受信した要請を電子装置20へ伝送することができる。例えば、使用者端末10は使用者から会員加入のための人的事項の入力を受けてこれを電子装置20へ伝送し、電子装置20から会員加入承認または拒絶情報を受信することができる。または使用者端末10は使用者から会員退会のための要請の入力を受けてこれを電子装置20へ伝送し、電子装置20から退会承認または退会制限応答を受信することができる。一例として、会員加入または退会のための要請は使用者端末10上に出力されたインターフェース要素を選択することによってなされ得る。
【0023】
一実施形態によると、使用者の退会要請に応答して、使用者のアカウント情報が退会条件を満足しない場合、使用者端末10は電子装置20から退会が制限されるという応答を受信することができる。この場合、使用者端末10は使用者のアカウントに関して確認された情報のうちどのような情報が退会条件を満足しないかを該当使用者に提供することができる。例えば、使用者アカウントに進行中の注文があるかどうか、サービスに関連した使用者の残余資産があるかどうかおよびサービスに関連して決済後支払われていない金額があるかどうかなどの退会に制限となる要素に関する情報を電子装置20から受信して使用者に提供することができる。また、使用者端末10は退会条件を満足しない情報を退会条件別に詳細に提供することができる。これを通じて使用者は使用者端末10を通じてアカウント退会のためにどのような条件を満足しなければならないかを確認することができる。
【0024】
一実施形態によると、使用者端末10はアカウント退会を進行するために退会条件を満足するための処理入力を要請することができる。具体的には、使用者端末10が提供した退会制限応答が、使用者アカウントにサービスに関連した残余資産がある場合に基づいて提供された場合、使用者端末10は残余資産の消滅同意を要請するメッセージまたは残余資産を受信するための手段に対する入力要請メッセージを提供することができる。使用者から残余資産の消滅同意を受信するのであれば、使用者端末10は電子装置20に使用者の同意情報とともに退会要請を承認することを要請することができる。一方、使用者から残余資産の消滅拒絶を示す入力を受信するのであれば、使用者端末10は残余資産の使用を誘導するための情報を提供することができる。これに関する詳細な説明は以下の図面とともに詳察することにする。使用者端末10は残余資産に関する払い戻し情報を要請してもよい。そして、使用者から払い戻し情報の入力を受ける場合、電子装置20に情報を伝達して残余資産の移転のための払い戻し手続きを進行するようにすることができる。このような実施形態は、残余資産が使用者のサービス利用内訳に基づいて支給された仮想資産であるかまたは使用者の決済に基づいて支給された現金資産であるかによって異なって適用され得る。一方、実施形態において, 残余資産はサービス利用に関連してアイテム購入のためのポイント情報を含むことができる。
【0025】
一方、使用者端末10が提供した退会制限応答に対して処理入力を受信する場合、これを電子装置20へ伝送することができ、電子装置20は受信した処理入力に基づいて使用者アカウントの退会承認の有無を再び判断することができる。処理入力によって該当使用者のアカウントが退会条件をすべて満足する場合に、電子装置20は使用者端末10に退会承認応答を伝送することができ、使用者端末10は退会完了情報を提供することができる。そうでない場合には、電子装置20は使用者端末10に退会制限応答を伝送することができ、使用者端末10は退会制限応答に関する情報を再び提供して使用者の処理を追加的に要求することができる。
【0026】
会員情報管理のためのシステム1の電子装置20は、使用者端末10から使用者のサービスに対する退会要請を受信して使用者のアカウントの退会可能の可否を判断することができる。このために電子装置20は使用者のアカウントに関連した第1情報を確認することができる。例えば、第1情報はサーバーに保存されている会員情報に対応し得、ID、個人情報(名前、住民登録番号、電話番号、住所など)、注文内訳、決済情報、サービス利用履歴などの会員加入時に入力した情報とサービス利用によりサーバーに保存された情報を含むことができる。そして、電子装置20は使用者アカウントが退会が可能であるか判断するために、第1情報に基づいて第2情報を確認することができる。具体的には、第2情報は使用者アカウントに進行中の注文があるかどうか、サービスに関連した残余資産があるかどうかおよびサービスに関連して決済後支払われていない金額があるかどうかなどを表す情報を含むことができる。一実施形態によると、電子装置20は第2情報と退会条件を比較して使用者アカウントの退会可能の可否を判断することができる。これに関する詳細な説明は以下の図面とともに詳察することにする。一方、実施形態において,電子装置20は使用者識別情報に基づいて使用者アカウントに関連した情報を確認することができる。使用者識別情報は使用者ID情報またはそれに対応する情報を含むことができ、使用者アカウントに関連した情報は前記使用者に対応して前記使用者識別情報にマッピングされ得る使用者管理情報であり、これは前記第1情報のうちIDを除いた他の情報および前記第2情報のうち少なくとも一部を含むことができる。
【0027】
本開示の電子装置20は会員情報管理のためのサーバーに含まれる装置であり得る。会員情報管理のためのサーバーはサーバーが提供するサービス(またはプラットホーム)に対する会員加入、休眠、退会などの使用者アカウント情報の変動によりサーバーをアップデートすることができる。
【0028】
図2aおよび2bは、一実施形態に係る退会制限応答に関する情報を示した図面である。実施形態全般において、退会制限応答に関する情報は退会制限応答を通じて提供される情報を含むことができる。
【0029】
一実施形態によると、電子装置20は退会を要請した使用者のアカウントに関連した第1情報に基づいて第2情報を確認し、第2情報が退会条件を満足するかを判断することができる。判断結果、第2情報が退会条件を満足しない場合、第2情報のうち少なくとも一つに基づいて決定された退会制限応答を使用者端末10に提供することができる。そして、使用者端末10はこのような退会制限応答に関する情報を出力して使用者に追加手続きを要請することができる。一例として、退会制限応答に関する情報は第2情報が満足しない各退会条件別詳細情報を含み、より詳細には、進行中の注文に関する配送情報、残余資産に関する金額情報および支払われていない金額に関する情報を含むことができる。
【0030】
図2aは、退会制限応答に関する情報のうち注文に関連した情報を提供する一実施形態に関する図面である。具体的には、
図2aは進行中の注文に関する配送情報を提供しており、一例として、前記提供される情報は決済後使用されていないアイテムに関する注文210または決済後購入確定前の注文220に関する情報を含むことができる。決済後購入確定前の注文220はアイテムが配送中の注文、注文取り消し要請後回収前の注文、返品要請後回収前の注文および交換要請後購入確定前の注文を含むことができる。または決済後購入確定前の注文220は他の使用者を対象とする注文230を含むことができる。決済後使用されていないアイテムは利用可能時期が到来していないアイテムを含むことができる。利用可能時期が到来していないアイテムとしては、旅行、コンサート、展示会、宿泊券などの商品を使用できる時期が指定されている商品を意味する。この場合、購入したアイテムを利用する前に使用者が退会するのであれば、使用者が利用可能時期の前に払い戻しを要請するか、アイテムが使用不可となった場合に使用者に代金を払い戻すことができないため退会において制限が必要であり、これに関連した商品の取引が完結した後に退会に対するプロセスを進行することができる。
【0031】
図2aを参照すると、電子装置20は決済後使用されていないアイテムに関する情報210を羅列して注文別詳細情報も共に提供することができる。前記決済後使用されていないアイテムの場合、配送されないデジタル商品であるか、他の商品の購入に使われ得る商品券に対応する商品であるか、使用可能時期が定められているチケットに対応する商品であり得る。
【0032】
実施形態において、詳細情報は注文日、使用満了期限、商品名および注文番号のうち少なくとも一つを含むことができる。使用者は詳細情報を通じて、自身が退会をするためには購入していたアイテムのうち、どの注文内訳が処理されなければならないかを知ることができる。一例として、使用者は注文内訳を照会して該当注文を取り消すことができる。
【0033】
また、電子装置20は決済後購入確定前の注文220に対しても注文別詳細情報を共に提供することができる。例えば、注文の配送中、取り消し、返品または交換中である状態情報、注文に対する要請が受け付けられた日、商品名および注文番号などを詳細情報として提供することができる。使用者は退会を進行するために、進行中である取り消し、返品または交換要請の詳細内訳を照会し、該当要請を撤回したり、該当要請が完了する時まで退会を保留することができる。または電子装置20は注文継続中であるアイテムが配送完了したものと確認されると、購入確定要請と共に退会確認要請を使用者に提供することができる。
【0034】
電子装置20は購入したアイテムを受領する対象が本人でない場合、相手方がアイテムを受領するまで購入者の退会を保留することができる。このために、電子装置20は他の使用者を対象とする注文230についても注文別詳細情報を提供することができる。例えば、受領人、注文日、商品名および注文番号などを詳細情報として共に提供することができる。使用者は退会を進行するために決済が完了した注文に対する取り消しを要請することができる。このような第三者を受領人とする注文の対象アイテムは有形の商品であってもよいが、ギフティコン(gifticon)、オンライン利用券、仮想の現金資産などの無形の商品であってもよい。無形の商品に関する注文の場合、使用者は使用者端末10を通じて相手方にアイテムを受領することを要請するように指示することができる。より具体的には、使用者は使用者端末10を通じて相手方に無形のデジタル商品を相手方の端末を通じて受領することを要請するメッセージを前記相手方の端末に提供することができる。
【0035】
また、一実施形態によると、電子装置20は使用者に退会条件を満足するために追加的情報を入力できるページのリンクを提供することができる。例えば、決済後使用されていないアイテムがある場合210には、アイテムに関する注文を取り消すことができるリンクを提供することができる。同様に、電子装置20は決済後購入確定前の注文220に対して進行中である配送、取り消し、返品または交換要請の詳細内訳を照会できるリンクを提供することができ、他の使用者を対象とする注文230に対して注文を取り消したり相手方にアイテムを受領することを要請できるリンクを提供することができる。
【0036】
一方、退会制限応答に関する情報が羅列される順序は
図2aに制限されず、該当情報が羅列される順序は退会制限応答に関連した情報が生成された順序に基づいて決定され得る。また、
図2aのプロセスを電子装置20が遂行するものとして記載したが、情報の提供は使用者端末10を通じて遂行されてもよく、または使用者端末10で前記プロセスを遂行してもよい。
【0037】
図2bは、退会制限応答に関する情報のうち、支払われていない金額に関する情報240および残余資産に関する金額情報250、260、270を提供する一実施形態による図面である。
図2bを参照すると、電子装置20はサービスに関連して決済後支払われていない金額がある場合、金額に対する決済を誘導するための情報を提供することができる。例えば、利用中の後払い決済関連サービスと支払われていない金額などを詳細情報として提供することができる。一実施形態によると、電子装置20は使用者アカウントに連関している後払い決済サービスを自動で解除し、使用者に決済を要請するために後払い決済を利用した注文件に対する支払いのためのリンクを提供することができる。
【0038】
また、電子装置20は残余資産に関する金額情報250、260、270を提供することができ、残余資産はオンライン上で転換または積み立てられた現金性資産のうち使われずに残っている資産を意味する。残余資産には商品券を購入して転換された資産に関する金額情報250、現金を支給して充填された資産に関する金額情報261、注文の払い戻し手続きにより払い戻された資産に関する金額情報262、サービス利用により積み立てられた資産に関する金額情報270およびサービス利用のための定期決済が退会により解約される場合に返還され得る資産に関する金額情報263を含む。
【0039】
一実施形態によると、電子装置20は商品券を購入して転換された資産250について、オンライン上で転換された日、商品券の金額、商品券の金額相当が転換されて一部使われた後に残っている残余金額および払い戻し可能の有無などに関する情報を提供することができる。払い戻し可能の有無について、電子装置20は使用者が商品券の金額の既設定された比率以上を使った場合、残余金額に対して払い戻しが可能と判断することができる。例えば、3万ウォン相当の商品券に対して全く使われていない場合、払い戻しは不可能できる。その反面、払い戻し可能な既設定された最小使用比率が60%であって、5万ウォン相当の商品券に対してその一部である3万ウォンを使った場合、残余金額である2万ウォンに対して使用者は払い戻しを要請することができる。このような最小使用比率は商品券の金額により異なって設定され得る。
【0040】
電子装置20は現金を支給して充填された資産261に対して残余金額情報を提供し、さらに使用者に該当金額を引き出すことができるリンクを提供することができる。また、電子装置20は注文の払い戻し手続きにより払い戻された資産262に関して残余金額情報を提供し、使用者に残余資産に対する払い戻し情報を要請することができる。例えば、電子装置20は払い戻し口座情報を獲得して残余資産に対する払い戻し手続きを進行し、払い戻しが完了した後、使用者アカウントの退会を進行することができる。そして、電子装置20はサービス利用のための定期決済が使用者の退会により中途解約される場合に返還され得る資産263を計算して金額情報を提供することができる。この場合、電子装置20は該当サービス利用を解約するためのリンクを使用者に提供することができる。
【0041】
また、電子装置20はサービス利用により積み立てられた資産270について残余金額情報を提供することができる。サービス利用により積み立てられた資産270は使用者が自身から出資した資産ではなく、使用者の注文履歴によりサーバーから無料で積み立てられたオンライン資産であり得る。一実施形態によると、電子装置20は使用者から積立資産の消滅同意を要請することができる。電子装置20が使用者から積立資産の消滅に同意する入力を獲得する場合、応答に基づいて使用者アカウントの退会を進行することができる。この場合、退会する使用者の積立資産はサーバー上から消えて復旧することはできない。
【0042】
一実施形態によると、電子装置20は使用者が特定サービスを利用するために定期的に金額を支払って加入するメンバーシップを解約するために、サービスに関連した会員退会のために解約できる情報を提供することができる。例えば、メンバーシップを利用する使用者は、毎月または毎年指定された金額を事前に支払って自身の注文件に対して配送料が無料であるサービス、特定時間(明け方または深夜)配送が可能なサービスなどを利用することができる。このようなサービスは使用者がサービスに対する退会を要請する場合に利用が中断されなければならないため、メンバーシップを利用するための料金に対する決済も中断されなければならない。また、使用者がすでに支払っただけの期間の間該当特定サービスを利用できないため、サービス提供者はそれに相応する金額を使用者に返還する必要がある。これに伴い、電子装置20は、サービス利用のための定期決済が、退会により解約される場合に、すでに支払われたサービス利用料を使用者に返還することができる。このために電子装置20は使用者に該当サービス利用を解約できるリンクを提供することができる。
【0043】
一方、退会制限応答に関する情報が羅列される順序は
図2bに制限されない。また、
図2bのプロセスを電子装置20が遂行するものとして記載したが、情報の提供は使用者端末10を通じて遂行されてもよく、または使用者端末10で前記プロセスを遂行してもよい。
【0044】
一方、使用者が残余資産の払い戻し、引き出しまたは消滅のうち少なくとも一つに同意しないか、サービス利用解約を拒否する場合、電子装置20は使用者に積立資産の使用を誘導できる情報を提供することができる。
【0045】
具体的には、電子装置20は残余資産の総計を計算し、総残余資産の金額に対応するアイテムを推薦するメッセージを使用者に提供することができる。そして、使用者が前記メッセージを通じて推薦されたアイテムを確認したり、他のアイテムを検索して購入をし、残余資産を使って決済をする場合、総残余資産だけ購入がなされたかを確認することができる。総残余資産だけ購入がなされる場合、残存する残余資産はなくなり、残りの退会条件を満足する場合に退会を承認することができる。この時、このような残余資産を使って購入を進行し、購入をした物品に対する購入が確定される場合、使用者に退会条件を満足したという情報を提供することができる。例えば、残余資産がそれ以上残っておらず、進行中の注文がなく、支払われていない金額もない場合、電子装置20は該当アカウントの退会を進行することができる。
【0046】
また、電子装置20が推薦したアイテムを使用者が購入する場合、使用者に購入にともなう特典を提供することができる。一実施形態によって、電子装置20は購入を通じて残余資産を消尽した使用者に対して特定サービスを無料で利用できる情報を提供することができる。例えば、電子装置20は、残余資産を消尽するために誘導された購入画面で購入を完了した使用者に、前述したメンバーシップサービスのように、配送料が無料であるサービス、特定時間(明け方または深夜)配送が可能なサービスなどに関連したプロモーションを提案する情報を提供することができる。また、該当サービス利用料を一定期間(例えば、一カ月)の間無料で提供できることを示すメッセージを一緒に提供することができる。
【0047】
一方、電子装置20は使用者アカウントの退会手続きが完了する場合、使用者に使用者アカウントに関連した会員情報に基づいて使用者のサービス履歴による情報を提供することができる。例えば、使用者のサービス利用期間、総購入件数、総決済金額および使用者に返還された残余資産金額などに関する情報を退会承認通知とともに使用者に提供することができる。
【0048】
一実施形態によると、使用者アカウントの退会手続きが完了する場合、電子装置20は退会した使用者の会員情報を既保存されていたデータベースとは異なるデータベースに移動して保存することができる。この時、会員情報の一部のみが移動され、残りの会員情報は永久的に削除され得る。移動して保存される会員情報の一部は、今後使用者が再び会員加入をしたり、使用者の会員加入を再び誘導するために必要な情報であり得る。例えば、使用者アカウントに関連したメールアドレスおよびサービス利用記録が移動して保存され、その他の情報は法令に則って削除され得る。一実施形態によると、移動して保存された会員情報の一部は既設定された期間後にデータベースから自動削除され得る。例えば、会員退会後別途に保存された情報が保存されてから1年後に永久的に自動削除され得る。この時、情報の削除とともに退会していた使用者に該当情報の削除を通知してもよい。
【0049】
以下では、本開示の一実施形態に係るフローチャートを通じて会員情報管理のための動作方法について具体的に詳察することにする。
【0050】
図3は、一実施形態に係る電子装置で会員情報管理方法を示したフローチャートである。電子装置は会員情報管理システム1の電子装置20であり得る。
【0051】
段階S301で、電子装置20は使用者からサービスに対する退会要請を獲得することができる。一実施形態によると、退会要請は使用者端末10を通じて使用者が入力することができる。例えば、使用者は使用者端末10に出力された退会ボタンのような使用者インターフェース要素を選択することによって退会を要請することができる。
【0052】
段階S302で、電子装置20は退会を要請した使用者のアカウントに関連した第1情報を確認することができる。第1情報は第1データベースに保存されていてもよく、会員情報に対応し得る。
【0053】
段階S303で、電子装置20は第1情報に基づいて第2情報を確認することができ、ここで第2情報は進行中の注文があるかどうか、サービスに関連した残余資産があるかどうかおよびサービスに関連して決済後支払われていない金額があるかどうかのうち少なくとも一つを含むことができる。一実施形態によると、進行中の注文は決済後購入確定前の注文または決済後使用されていないアイテムに関する注文を含むことができる。また、決済後購入確定前の注文はアイテムが配送中の注文、注文取り消し要請後回収前の注文、返品要請後回収前の注文および交換要請後購入確定前の注文を含み、決済後使用されていないアイテムはアイテムの利用可能時期が到来していないアイテムであり得る。
【0054】
段階S304で、電子装置20は第2情報が退会条件を満足しない場合、退会要請に対応して第2情報のうち少なくとも一つに基づいて決定された退会制限応答を使用者端末10に提供することができる。また、電子装置20は第2情報が満足しない各退会条件別詳細情報を提供することができる。詳細情報は進行中の注文に関する配送情報、残余資産に関する金額情報および支払われていない金額に対する情報のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0055】
または電子装置20は第2情報に基づいて、サービスに関連した残余資産がある場合、第2情報が退会条件を満足しないと判断し、使用者に残余資産の消滅同意を要請することができる。そして、使用者端末10から消滅同意要請に対する応答を受信し、応答に基づいて使用者アカウントの退会を進行することができる。
【0056】
または電子装置20は第2情報に基づいて、サービスに関連した残余資産がある場合、第2情報が退会条件を満足しないと判断し、残余資産に対する払い戻し情報を使用者端末10を通じて要請することができる。そして、使用者端末10を通じて払い戻し情報を受信することによって、受信した払い戻し情報に基づいて残余資産の払い戻しを進行することができる。例えば、電子装置20は使用者から払い戻し口座情報を受信し、前記払い戻し口座に使用者の残余資産が振込されるように制御することができる。そして、電子装置20は残余資産の払い戻しが完了した後、使用者アカウントの退会を進行することができる。
【0057】
一方、使用者アカウントの退会が完了する場合、電子装置20は第1情報の一部を第2データベースに移動して保存することができる。このような第2データベースは第1情報が保存されていた第1データベースと異なる保存空間を含むことができる。そして、第2データベースに移動していない第1情報の残りの一部は第1データベース内で永久削除され得る。一実施形態によると、第2データベースに保存される第1情報の一部は使用者アカウントに関連したメールアドレスおよびサービス利用記録を含むことができる。そして、使用者の個人情報を保護するために、第2データベースに保存された第1情報の一部は既設定された期間後自動で削除され得る。一実施形態によると、電子装置20は第2データベースに保存された第1情報が削除される時に、退会した使用者にアカウントに関連した情報が削除されたことを示すメッセージを伝送してもよい。
【0058】
図4は、一実施形態に係る会員情報管理方法のための使用者端末10を示したブロック図である。
【0059】
本開示の使用者端末10は一実施形態によって、通信デバイス(communication device)12、入力デバイス(input device)14、出力デバイス(output device)16およびプロセッサ(processor)18を含むことができる。
図4に図示された構成要素は端末を具現するにおいて必須のものではないため、本開示で説明される端末は前記列挙された構成要素より多いか、または少ない構成要素を有してもよいことを本実施形態に関連した技術分野で通常の知識を有する者であれば理解できる。
【0060】
通信デバイス12は有線/無線通信技術を利用して外部の電子装置と通信することができ、トランシーバーを含むことができる。外部の電子装置は端末またはサーバーとなり得る。また、通信デバイス12が利用する通信技術にはGSM(Global System for Mobile communication)、CDMA(Code Division Multi Access)、LTE(Long Term Evolution)、5G、WLAN(Wireless LAN)、Wi-Fi(Wireless-Fidelity)、ブルートゥース(登録商標)(BluetoothTM)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association;IrDA)、ZigBee、NFC(Near Field Communication)等があり得、これに限定されるものではない。
【0061】
一実施形態によって、通信デバイス12は使用者のサービス退会要請を電子装置20へ伝送することができる。また、通信デバイス12は電子装置20から退会制限応答を受信することができる。そして、通信デバイス12は退会制限応答に関する情報に対応する使用者の処理入力を電子装置20へ伝送することができる。例えば、残余資産の消滅同意、残余資産に関する払い戻し情報および利用中のサービスの解約要請などを電子装置20へ伝送して使用者アカウントの退会可能の可否を再び判断するようにすることができる。
【0062】
入力デバイス14は、映像信号入力のためのカメラまたは映像入力部、オーディオ信号入力のためのマイクロホン(microphone)またはオーディオ入力部、使用者から情報の入力を受けるための使用者入力部(例えば、タッチキー(touch key)、プッシュキー(mechanical key)等)を含むことができる。また、入力デバイス14は移動端末機内の情報、移動端末機を取り囲む周辺環境情報および使用者情報のうち少なくとも一つをセンシングするための一つ以上のセンサを含むことができる。例えば、入力デバイス14は近接センサ(proximity sensor)、照度センサ(illumination sensor)、タッチセンサ(touch sensor)、モーションセンサ(motion sensor)、指紋認識センサ(finger scan sensor)、光センサ(optical sensor、例えば、カメラ)、マイクロホン(microphone)等のうち少なくとも一つを含むことができる。一方、本開示の移動端末は、このようなセンサのうち少なくとも二以上のセンサでセンシングされる情報を組み合わせて活用することができる。
【0063】
一実施形態によって、入力デバイス14はサービスに対する退会要請を使用者から入力を受けることができる。また、使用者端末10は入力デバイス14を通じて残余資産の消滅同意、残余資産に関する払い戻し情報および利用中のサービスの解約要請などの入力を受けることができる。
【0064】
出力デバイス16は視覚、聴覚または触覚などに関連した出力を発生させるためのものであり、ディスプレイ、音響出力部、ハプティックモジュール、光出力部のうち少なくとも一つを含むことができる。ディスプレイはタッチセンサと互いにレイヤ構造をなすか一体型に形成されることによって、タッチスクリーンを具現することができる。このようなタッチスクリーンは、端末と使用者間の入力インターフェースを提供する使用者入力部として機能するとともに、端末と使用者間の出力インターフェースを提供することができる。したがって、入力デバイス14と出力デバイス16は同一のデバイスに含まれてもよい。
【0065】
一実施形態によって、出力デバイス16は退会制限応答に関する情報を出力することができる。また、出力デバイス16は第2情報が満足しない各退会条件別詳細情報を出力し、これに対する使用者応答を要求する情報を出力することができる。例えば、出力デバイス16は第2情報にサービスに関連した残余資産が含まれた場合、残余資産の消滅同意を要請するメッセージを出力したり残余資産に対する払い戻し情報を要請することができる。
【0066】
プロセッサ18は使用者端末10の全般的な動作を制御し、データおよび信号を処理することができる。一実施形態によって、プロセッサ18は退会を要請した会員の情報を管理するために通信デバイス12、入力デバイス14および出力デバイス16の動作を制御することができる。
【0067】
図5は、一実施形態に係る電子装置20を示したブロック図である。
【0068】
本開示の電子装置20は一実施形態によって、通信デバイス22、保存デバイス24および制御部(controller)26を含むことができる。
図5に図示された構成要素は電子装置を具現することにおいて必須のものではないため、本明細書で説明される電子装置は前記列挙された構成要素より多いか、または少ない構成要素を有してもよいことを本実施形態に関連した技術分野で通常の知識を有する者であれば理解できる。
【0069】
通信デバイス22は
図4の通信デバイス12に関連して前述した通り、有線/無線通信技術を利用して外部の電子装置と通信することができる。一実施形態によって、通信デバイス22は使用者端末10からサービスに対する退会要請を受信することができる。また、通信デバイス22は受信した退会要請に対応して第2情報のうち少なくとも一つに基づいて決定された退会制限応答を提供することができる。この時、第2情報は使用者のアカウントに関連した第1情報に基づいて進行中の注文があるかどうか、サービスに関連した残余資産があるかどうかおよびサービスに関連して決済後支払われていない金額があるかどうかのうち少なくとも一つを含むことができる。
【0070】
保存デバイス24は使用者に関連した情報を保存することができる。例えば、保存デバイス24はサービスに加入した使用者に関する会員情報を保存することができる。一実施形態によると、保存デバイス24のデータベースは複数個であり得る。これに伴い、加入者の会員情報は第1データベースに保存され、退会した使用者の会員情報は一部が第2データベースに保存され得る。
【0071】
制御部26は電子装置20の全般的な動作を制御し、データおよび信号を処理することができる。一実施形態によって、制御部26は保存デバイス24を検索して退会を要請した使用者のアカウントに関連した第1情報を確認し、第1情報に基づいて第2情報を確認することができる。この時、第2情報は進行中の注文があるかどうか、サービスに関連した残余資産があるかどうかおよびサービスに関連して決済後支払われていない金額があるかどうかのうち少なくとも一つを含むことができる。
【0072】
一実施形態によると、制御部26は第2情報が退会条件を満足するかどうかを判断することができる。そして、第2情報が退会条件を満足しない場合、通信デバイス22を通じて使用者端末10に、退会要請に対応して第2情報のうち少なくとも一つに基づいて決定された退会制限応答を提供することができる。
【0073】
前述した実施形態に係る装置はプログラムデータを保存し実行するメモリ、ディスクドライブのような永久保存部(permanent storage)、外部装置と通信する通信ポート、タッチパネル、キー(key)、ボタンなどのような使用者インターフェース装置などを含むことができる。ソフトウェアモジュールまたはアルゴリズムで具現される方法は、前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータ読み取り可能なコードまたはプログラム命令であり、コンピュータ読み取り可能な記録媒体上に保存され得る。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体として、マグネチック保存媒体(例えば、ROM(read-only memory)、RAM(random-Access memory)、フロッピーディスク、ハードディスクなど)および光学的読み取り媒体(例えば、CD-ROM(CD-ROM)、ディーブイディー(DVD:Digital Versatile Disc))等がある。コンピュータ読み取り可能な記録媒体はネットワークに連結されたコンピュータシステムに分散されて、分散方式でコンピュータ読み取り可能なコードが保存され実行され得る。媒体はコンピュータによって読み取り可能であり、メモリに保存され、プロセッサで実行され得る。
【0074】
本実施形態は機能ブロック構成および多様な処理段階で示され得る。このような機能ブロックは特定機能を実行する多様な個数のハードウェアまたは/およびソフトウェア構成で具現され得る。例えば、実施形態は一つ以上のマイクロプロセッサの制御または他の制御装置によって多様な機能を実行できる、メモリ、プロセッシング、ロジック(logic)、ルックアップテーブル(look-up table)などのような直接回路構成を採用することができる。構成要素がソフトウェアプログラミングまたはソフトウェア要素で実行され得るのと同様に、本実施形態はデータ構造、プロセス、ルーチンまたは他のプログラミング構成の組み合わせで具現される多様なアルゴリズムを含み、C、C++、ジャヴァ(Java)、アセンブラ(assembler)などのようなプログラミングまたはスクリプト言語で具現され得る。機能的な側面は一つ以上のプロセッサで実行されるアルゴリズムで具現され得る。また、本実施形態は電子的な環境設定、信号処理、および/またはデータ処理などのために従来技術を採用することができる。「メカニズム」、「要素」、「手段」、「構成」のような用語は広く使われ得、機械的で物理的な構成として限定されるものではない。前記用語はプロセッサなどと連係してソフトウェアの一連の処理(routines)の意味を含むことができる。
【0075】
前述した実施形態は一例示に過ぎず、後述する請求項の範囲内で他の実施形態が具現され得る。
【外国語明細書】