(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022128412
(43)【公開日】2022-09-01
(54)【発明の名称】勝手に交換できる容器上カバー。
(51)【国際特許分類】
B65D 43/04 20060101AFI20220825BHJP
B65D 45/02 20060101ALI20220825BHJP
B65D 47/06 20060101ALI20220825BHJP
【FI】
B65D43/04 200
B65D45/02 300
B65D47/06 110
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022012480
(22)【出願日】2022-01-29
(31)【優先権主張番号】17/181224
(32)【優先日】2021-02-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】520176005
【氏名又は名称】黄柏俊
(74)【代理人】
【識別番号】100143720
【弁理士】
【氏名又は名称】米田 耕一郎
(72)【発明者】
【氏名】黄柏俊
【テーマコード(参考)】
3E084
【Fターム(参考)】
3E084AA02
3E084AA03
3E084AA12
3E084AA24
3E084AB01
3E084BA02
3E084CA01
3E084CC03
3E084DA01
3E084DB13
3E084DC03
3E084EA02
3E084EB03
3E084EC03
3E084FC04
3E084GB11
3E084GB12
(57)【要約】 (修正有)
【課題】勝手に交換できる容器上カバーを提供する。
【解決手段】シールカバー上に、一つの第一結合構造が設置され、当該上カバーと向かい合う位置に、嵌め合うことができる第二結合構造が設置され、これで、当該上カバーと当該シールカバーが、堅牢的且つ安定的に結合したり、又は簡単的且つ高速的に分離したりすることができるようにする。当該上カバーは、形状又は構造形態に制限がなく、且つ、異なる構造構成を有する異なる構造形態を有する。下記のもの、一つの固定式、可動式のハンドル、一つの柔らかくて長いサスペンダー、短いストラップ又は一つの任意の造形を有する装飾物、一つの小型電子装置、機械装置のいずれかのものになることを含む。異なる形態の上カバーの変化を通じて容器全体が独特な個人スタイルを表すようにし、且つ美観効果を改善すると同時に、時報、音楽再生、発光、測位と追跡等の多元的な実用効果を兼ね、収蔵価値を持つようにする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器のシールカバーに設置され、当該シールカバー上に、一つの第一結合構造が設置され、当該上カバーと向かい合う位置に、嵌め合うことができる第二結合構造が設置され、当該第一結合構造と第二結合構造との相互作用を通じて、当該上カバーと当該シールカバーが、堅牢的且つ安定的に結合したり、又は簡単的且つ高速的に分離したりすることを特徴とする勝手に交換できる容器の上カバー。
【請求項2】
その中で、当該第一結合構造と第二結合構造との結合形態が、次の嵌め合い形式、即ち、オスとメスのバックル、ホゾ穴とほぞ、オスとメスのネジ山及び相互に引き付ける磁石の中でのいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の勝手に交換できる容器の上カバー 。
【請求項3】
その中で、当該上カバーは、形状及び構造に関わらず、 各種類の機能形態の構成を有し、次のようなもの、即ち、一つの固定式又は可動式のハンドル、又は一つの柔らかくて長いサスペンダー又は短いストラップ又は一つの任意の造形を有する装飾物又は 一つの小型電子装置又は機械装置のいずれかのものになることを含むことを特徴とする請求項1に記載の勝手に交換できる容器の上カバー。
【請求項4】
その中で、当該小型電子装置がチップ、サウンド再生ユニット及びディスプレ等の電子部品を有して、次のようなもの、即ち、時計、目覚まし時計、音楽プレーヤー、イルミネーター、ポジショナーとトラッカーの中でのいずれかの一種を構成することを特徴とする請求項3に記載の勝手に交換できる容器の上カバー。
【請求項5】
その中で当該小型機械装置が、一つのオルゴールの音楽ムーブメント又はジャックインザボックスでの弾性人形であることを特徴とする請求項3に記載の勝手に交換できる容器の上カバー。
【請求項6】
その中で、当該上カバーの材質が、シリカゲル、プラスチック、ゴム、ガラス、金属、貴金属、玉、木材、瑠璃、セラミックス、皮革及び布材の中でのいずれかの一種又は一種以上の任意の材質の組み合わせであることを特徴とする請求項1に記載の勝手に交換できる容器の上カバー。
【請求項7】
その中で、当該容器の形状と型式に制限がなく、瓶、缶又はカップの中でのいずれかの一種であることを特徴とする請求項1に記載の勝手に交換できる容器の上カバー 。
【請求項8】
その中で、当該容器のシールカバー構造形態が、フリップ式カバー又は非フリップ式カバー(分離式)に分けられていることを特徴とする請求項1に記載の勝手に交換できる容器の上カバー 。
【請求項9】
その中で、当該容器の外部周辺に、任意の図案が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の勝手に交換できる容器の上カバー 。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多元的且つ多機能的な上カバー設計に係り、特に多種な実用機能を持つ、勝手に交換できる容器の上カバーに係る。
【背景技術】
【0002】
よくある市販の容器(例えば、瓶と缶等)は、皆カバーのシールが添付されている。これで、内容物の漏出を防止すると同時に、物品の保存期限を延長できるようにする。但し、このようなカバー部は、通常の状況の下で、漏出防止の機能性設計を有するが、全体的な外観と造形の面において、殆ど如何なる設計がないので、 類似容器を保有する殆どのユーザーは、普段使用又は外出中における携帯の場合、実際に他人の容器と明確に区分することができず、 ひどいのになると、他人と同じメーカ製容器を保有する場合、一層混淆が発生しなくなる。これで、全体的に言うと、美観性と特色が全然ないようになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、勝手に交換できる容器上カバーを提供することによって、異なる造形、機能とスタイルのある上カバーの設計を通じて、容器全体が、独特な個人スタイルを表すようにし、これで、美観効果を改善すると同時に、これまでの単調で味気・生気のない造形と異なるものを創作することである。
【0004】
本発明のその他の目的は、勝手に交換できる容器上カバーを提供することによって、小型電子装置の上カバー構造との結合を通じて、容器具が、より多い多元的且つ実用的な効き目(時報、音楽再生、発光、測位と追跡等の機能を含む)を持つようにすることである。
【0005】
本発明更なる目的は、勝手に交換できる容器上カバーを提供することによって、小型機械装置と結合する上カバー構造を通じて、容器具が、より活発的で多様化した効き目(収蔵価値のあるオルゴール効き目を含む)及び生活豊富性を向上するジャックインザボックス効果等を持つようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成する為に、本発明において、勝手に交換できる容器の上カバーを設計する。前記上カバーが、容器のシールカバーに設置され、当該シールカバー上に、一つの第一結合構造が設置され、当該上カバーと向かい合う位置に、嵌め合うことができる第二結合構造が設置され、当該第一結合構造と第二結合構造との相互作用を通じて、当該上カバーと当該シールカバーが、堅牢的且つ安定的に結合したり、又は簡単的且つ高速的に分離したりすることができるようにする。
【0007】
一つの実施形態において、当該第一結合構造と第二結合構造との結合形態が、次の嵌め合い形式、即ち、オスとメスのバックル、ホゾ穴とほぞ、オスとメスのネジ山及び相互に引き付ける磁石の中でのいずれかである。
【0008】
一つの実施形態において、当該上カバーは、形状及び構造に関わらず、各種類の機能形態の構成を有し、次のようなもの、即ち、一つの固定式又は可動式のハンドル、又は一つの柔らかくて長いサスペンダー又は短いストラップ又は 一つの任意の造形を有する装飾物又は一つの小型電子装置又は機械装置のいずれかになることを含む。
【0009】
一つの実施形態において、当該小型電子装置は、チップ、 サウンド再生ユニット及びディスプレ等の電子部品を有して、次のようなもの、即ち、時計、目覚まし時計、音楽プレーヤー、イルミネーター、ポジショナーとトラッカーの中でのいずれかの一種を構成する。
【0010】
一つの実施形態において、当該小型機械装置が、一つのオルゴールの音楽ムーブメント又はジャックインザボックスでの弾性人形である。
【0011】
一つの実施形態において、当該上カバーの材質が、シリカゲル、プラスチック、ゴム、ガラス、金属、貴金属、玉、木材、瑠璃、 セラミックス、皮革及び布材の中でのいずれかの一種又は一種以上の任意の材質の組み合わせである。
【0012】
一つの実施形態において、当該容器の形状と型式に制限がなく、瓶、缶及びカップの中でのいずれかの一種である。
【0013】
一つの実施形態において、当該容器のシールカバー構造形態は、フリップ式カバー又は非フリップ式カバー (分離式)に分けられている。
【0014】
一つの実施形態において、当該容器の外部周辺に、任意の図案が設置されている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1(A)】本発明の好ましい実施形態における上カバーと容器シールカバーの分解模式図である。
【
図1(B)】本発明の好ましい実施形態における上カバーと容器シールカバーの組み合わせ模式図である。
【
図2(A)】本発明のその他の好ましい実施形態における上カバーと容器シールカバーの分解模式図である。
【
図2(B)】本発明のその他の好ましい実施形態における上カバーと容器シールカバーの組み合わせ模式図である。
【
図3(A)】本発明の好ましい実施形態のその他の型式における上カバーと容器シールカバーの分解模式図である。
【
図3(B)】本発明の好ましい実施形態のその他の型式における上カバーと容器シールカバーの組み合わせ模式図である。
【
図4(A)】本発明の好ましい実施形態の更なる型式における上カバーと容器シールカバーの分解模式図である。
【
図4(B)】本発明の好ましい実施形態の尚更なる型式における上カバーと容器シールカバーの分解模式図である。
【
図4(C)】本発明の好ましい実施形態のもう一つの型式における上カバーと容器シールカバーの分解模式図である。
【
図5(A)(B)】本発明の好ましい実施形態における上カバー構造形態(一)の模式図である。
【
図6(A)(B)】本発明の好ましい実施形態における上カバー構造形態(二)の模式図である。
【
図7】本発明の好ましい実施形態における上カバー構造形態(三)の模式図である。
【
図8】本発明の好ましい実施形態における上カバー構造形態(四)の模式図である。
【
図9】本発明の好ましい実施形態における上カバー構造形態(五)の模式図である。
【
図10】本発明のもう一つの好ましい実施形態における上カバーと容器の実施模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図一(A)と(B)で示す通り、本発明は、勝手に交換できる容器の上カバーを提供することであり、当該上カバー (1) が主にいずれかの容器 (2) のシールカバー (3) に設置され、当該シールカバー (3)上に、一つの第一結合構造 (31)が設置され、図で示すようなものに、向かい合うホゾ穴が設置され、当該上カバーと向かい合う位置に、嵌め合うことができる第二結合構造 (11)が設置され、図で示すようなものに、向かい合うホゾ穴が設置されている。当該第一結合構造 (31)と第二結合構造 (11)との相互作用を通じて、当該上カバー (1)と当該シールカバー (3) が、堅牢的且つ安定的に結合し、即ち、操作しないと、離脱し難い程度に達する。分離したい時に、向かい合うホゾ穴を当時に圧入することによって、ホゾ穴の制限を解除すると、簡単的且つ高速的に分離できる。
【0017】
図一(A)と(B)及び図二(A)と(B)で示す通り、前記当該容器(2)の形状と型式に制限がなく、瓶、缶及びカップの中でのいずれかの一種である。当該容器 (2) に使用されているシールカバー (3) は、任意の型式で容器 (2) の開口箇所に結合する。本実施形態は、フリップ式又は非フリップ式という二種類に分けられている。その中で、フリップ式において、当該シールカバー (3) が殆ど当該容器 (2) と結合する本体 (32) 及びカバー・フリップ部 (33)を有し、当該本体 (32) が、当該カバー・フリップ部 (33) と同じ側で相互に枢着する。非フリップ式において、当該シールカバー (3) に、当該容器 (2) と結合する箇所が一つの結合部 (34) だけであり、開く時に、当該容器 (2) と分離 する(従って、分離式と称する)。
【0018】
図三(A)と(B)で示す通り、当該第一結合構造(31) と第二結合構造 (11) との結合形態が、向かい合うホゾ穴とホゾとの結合の形態を採用する。その中で、ホゾを、中心方向向きに設計することができる。これで、シールカバーの外周面の完全性を保持できる。
【0019】
前記に続いて、当該容器 (2) のシールカバー (3) と上カバー (1)において、それぞれ嵌め合うホゾ穴とフックとの結合の形態を除いて、当該実施形態は、如何なる相互に嵌め合う構造を採用しても良い(例えば、ホゾ穴を、フックに似るバックルに置き換える)。 図四(A)で示す通り、当該シールカバー (3)の表面が、ホゾ穴のある第一結合構造 (31)を形成するようにし、且つ、当該シールカバー (3)の底面が、ホゾのある第二結合構造 (11)を形成するようにし、且つ、この突起ホゾを、ホゾ穴に挿入して回転することによって位置決めした後、堅牢な結合作用を達成し、且つ、簡易な分離効果を兼ねる。それ以外に、当該第一結合構造 (31)と第二結合構造 (11)は、本発明の所属技術分野を使用する普通の技術者が容易に想像する構造であっても良い。この構造は、下記の構成部分、即ち、 図四(B)と (C)で示すようなメスとオスのネジ山、又は相互に引き付ける磁石(又は磁石と金属薄片)でのいずれかであってもよい。
【0020】
更に、
図5~9で示す通り、上カバー (1) の異なる構造形態を開示する。その中で、図五(A)と(B)で示す通り、当該上カバー (1)は、一つの固定式又は可動式のハンドルを有しても良い。図六(A)と(B)で示す通り、当該カバー (1)は、一つの柔らかくて長いサスペンダー又は短いストラップを有しても良い。当該カバー (1)は、ハンドル、長いサスペンダー又は短いストラップを有する場合、特に外出時に携帯に便利である。 第七図で示す通り、当該上カバー (1)は、一つの任意の造形の装飾物を有するので、個人スタイル、特色、品位と質感を表し、且つ、美感を増加することができる。第八図で示す通り、当該上カバー (1) 内に、小型電子装置 (4)が埋められている。 当該小型電子装置 (4) は、下記の構成部分、即ち、チップ、サウンド再生ユニット及びディスプレ等の電子部品を含む。更なる構成は、例えば、時計、目覚まし時計、音楽プレーヤー、イルミネーター、ポジショナーとトラッカーの中でのいずれかの一種である。 その中で、時計及び目覚まし時計の上カバー (1)を有しているので、 ユーザーが随時にリアルタイムの時間を知らせる機能、タイミング と注意機能を提供することができる。音楽プレーヤーの上カバー (1)を有して、ユーザーに随時に必要である音楽又は好きな音楽の再生又は 任意の音響及び各種のサウンド再生機能を提供できる。イルミネーターの上カバー (1)を有して、ユーザーに、懐中電灯のような持続的な発光機能又は警報機のような点滅発光変化を提供することによって、夜間外出時に衝突防止機能を果たす。特に、ポジショナー 及びトラッカーの上カバー (1)を有して、ユーザーが取り間違い又は紛失を防止するようにすると同時に、ユーザーの行方を有効に把握することができる。従って、小児又は老人にとって、更に極めて安全的な設計とは言え、当該容器 (2) の付加価値を向上すると同時に、一つのものの多目的という実用性を達成できる。更に第九図で示す通り、当該上カバー (1) 内に、小型機械装置 (5)が埋められている。当該小型機械装置 (5) は、音楽ムーブメント又は弾性人形等であってもよい。これで、さらにオルゴール又はジャックインザボックス等を構成して、活発的な効果と収蔵価値を兼ねる。
【0021】
前記上カバー (1) は、材質選択の面において、下記の材料、即ち、シリカゲル、プラスチック、ゴム、ガラス、金属、貴金属及び玉の中のいずれかを採用しても良く、これで、ユーザーに、さまざまな機能選択を提供し、且つ、 個人の多様化したニーズを満足できる。
【0022】
なおさら、
図10で示す通り、本発明の上カバー (1) が、装飾物の形態を有し、且つ、これと容器 (2) 外周面との間に、嵌め合う一致性設計を有することを開示する。当該上カバー(1) を、一つの人物(例えば、仮想人物又は現行流行人物等)の頭部の装飾物とする場合、この例において一つのヘルメットであり、当該容器(2) の外部周辺に、印刷又は貼り付け等の方式で相互に組み合わせる服装の造型図案 (6)が結合されている。これによって、当該容器 (2)、シールカバー (3) 及び上カバー (1) は、頭部と身体部を含む一致性造型になることができ、生々しく活発し、且つ、趣味性に富む。更に、画像におけるヘルメットの型式について、活動式設計を採用することによって、外出時の携帯効果というハンドルの機能を実現できる。
【0023】
但し、前記述べたものは、本発明の比較に良い実施方式だけであり、これによって本発明の特許範囲を制限することではない。 本発明の明細書及び添付図の内容を利用して行った等価な構造変換の場合、皆本発明の範囲内に含まれている。従って、以上のように説明する。
【符号の説明】
【0024】
上カバー (1) 第二結合構造 (11)
容器 (2) シールカバー (3)
第一結合構造 (31) 本体 (32)
カバーフリップ部 (33) 結合部 (34)
小型電子装置 (4) 小型機械装置 (5)
図案 (6)