(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022128684
(43)【公開日】2022-09-05
(54)【発明の名称】情報処理装置及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20220829BHJP
G06Q 50/16 20120101ALI20220829BHJP
【FI】
G06Q30/02 300
G06Q30/02 318
G06Q50/16
【審査請求】有
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021027039
(22)【出願日】2021-02-24
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-11-05
(71)【出願人】
【識別番号】000208891
【氏名又は名称】KDDI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【弁理士】
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【弁理士】
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【弁理士】
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】高山 伸也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB02
5L049CC27
(57)【要約】
【課題】地価又は不動産価格を考慮したユーザの行動分析を行う。
【解決手段】情報処理装置1は、複数のユーザ端末2それぞれの位置を示す端末位置情報を複数取得するとともに、所定のエリアの地価又は不動産価格に関する価格情報を取得する取得部131と、所定のエリアに含まれるエリアの指定を受け付ける受付部132と、端末位置情報に基づいて受付部132が指定を受け付けたエリアである指定エリアに所定期間に位置した複数のユーザ端末2を特定する特定部133と、指定エリアにおける価格情報が示す地価又は不動産価格と、所定期間に指定エリアに位置した複数のユーザ端末2に関する情報とを関連付けて出力する出力部134と、を有する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザ端末それぞれの位置を示す端末位置情報を複数取得するとともに、所定のエリアの地価又は不動産価格に関する価格情報を取得する取得部と、
前記所定のエリアに含まれるエリアの指定を受け付ける受付部と、
前記端末位置情報に基づいて前記受付部が指定を受け付けたエリアである指定エリアに所定期間に位置した複数の前記ユーザ端末を特定する特定部と、
前記指定エリアにおける前記価格情報が示す前記地価又は前記不動産価格と、前記所定期間に前記指定エリアに位置した複数の前記ユーザ端末に関する情報とを関連付けて出力する出力部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記出力部は、前記地価又は前記不動産価格と、前記所定期間における複数の時間帯それぞれにおいて前記指定エリアに位置した複数の前記ユーザ端末に関する情報とを関連付けて出力する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特定部は、前記端末位置情報に基づいて前記所定期間において前記指定エリアに位置した前記複数のユーザ端末それぞれのユーザの移動元を特定し、
前記出力部は、前記地価又は前記不動産価格と、前記指定エリアに位置した前記ユーザ端末のユーザの前記移動元に関する情報とを関連付けて出力する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記特定部は、前記端末位置情報に基づいて前記指定エリアに居住するユーザを特定し、
前記出力部は、前記地価又は前記不動産価格と、前記指定エリアに居住するユーザに関する情報とを関連付けて出力する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記特定部は、前記端末位置情報に基づいて前記指定エリアに居住していないユーザを特定し、
前記出力部は、前記地価又は前記不動産価格と、前記指定エリアに居住していないユーザに関する情報とを関連付けて出力する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記特定部は、前記指定エリアに位置した複数のユーザ端末それぞれのユーザの属性を特定し、
前記指定エリアにおける前記価格情報が示す前記地価又は前記不動産価格と、前記所定期間に前記指定エリアに位置した複数の前記ユーザ端末に関する情報と、当該複数のユーザ端末に対応するユーザの属性とを関連付けて出力する、
請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記特定部は、前記属性としてユーザの移動手段を特定し、
前記出力部は、前記指定エリアにおける前記価格情報が示す前記地価又は前記不動産価格と、前記指定エリアに位置した複数の前記ユーザ端末に関する情報とを、前記ユーザ端末のユーザの前記移動手段ごとに出力する、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記出力部は、前記指定エリアに含まれる複数のエリアのそれぞれの前記地価又は前記不動産価格を示す地図と、前記複数のエリアのそれぞれに位置した複数の前記ユーザ端末に関する情報とを関連付けて出力する、
請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記特定部は、前記指定エリアに含まれる複数の道路それぞれに位置した複数のユーザの数を特定し、
前記出力部は、前記指定エリアに含まれる複数の道路を含む前記地図に、前記複数の道路それぞれに位置した複数の前記ユーザの数を示す情報を、前記複数の道路それぞれに関連付けて表示させる、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記取得部は、前記複数のユーザ端末それぞれのユーザが購入した商品又はサービスの購入情報及び購入時刻を含む購入履歴情報を取得し、
前記特定部は、前記指定エリアに前記所定期間に位置した複数のユーザそれぞれの、前記指定エリアに位置した時刻に対応する複数の購入履歴情報を特定し、特定した購入履歴情報に基づいて複数のユーザの購入傾向を特定し、
前記出力部は、前記指定エリアにおける前記価格情報が示す前記地価又は前記不動産価格と、前記特定部が特定した複数のユーザの購入傾向を示す情報とを関連付けて出力する、
請求項1から8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
コンピュータが実行する、
複数のユーザ端末それぞれの位置を示す端末位置情報を複数取得するとともに、所定のエリアの地価又は不動産価格に関する価格情報を取得するステップと、
前記所定のエリアに含まれるエリアの指定を受け付けるステップと、
前記端末位置情報に基づいて、指定を受け付けたエリアである指定エリアに所定期間に位置した複数の前記ユーザ端末を特定するステップと、
前記指定エリアにおける前記価格情報が示す前記地価又は前記不動産価格と、前記所定期間に前記指定エリアに位置した複数の前記ユーザ端末に関する情報とを関連付けて出力するステップと、
を有する情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザ端末に関する情報を出力する情報処理装置及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、エリア内に滞在する複数のユーザの端末の位置情報に基づいて、エリア内に滞在するユーザの分析を行うことが行われている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
エリアにおけるユーザの行動及びユーザの属性は、エリアの地価又は不動産価格に応じて変化すると考えられる。しかしながら、従来の技術では、地価又は不動産価格を考慮したユーザの行動の分析を行うことができないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、地価又は不動産価格を考慮したユーザの行動分析を可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に係る情報処理装置は、複数のユーザ端末それぞれの位置を示す端末位置情報を複数取得するとともに、所定のエリアの地価又は不動産価格に関する価格情報を取得する取得部と、前記所定のエリアに含まれるエリアの指定を受け付ける受付部と、前記端末位置情報に基づいて前記受付部が指定を受け付けたエリアである指定エリアに所定期間に位置した複数の前記ユーザ端末を特定する特定部と、前記指定エリアにおける前記価格情報が示す前記地価又は前記不動産価格と、前記所定期間に前記指定エリアに位置した複数の前記ユーザ端末に関する情報とを関連付けて出力する出力部と、を有する。
【0007】
本発明の第2の態様に係る情報処理方法は、コンピュータが実行する、複数のユーザ端末それぞれの位置を示す端末位置情報を複数取得するとともに、所定のエリアの地価又は不動産価格に関する価格情報を取得するステップと、前記所定のエリアに含まれるエリアの指定を受け付けるステップと、前記端末位置情報に基づいて、指定を受け付けたエリアである指定エリアに所定期間に位置した複数の前記ユーザ端末を特定するステップと、前記指定エリアにおける前記価格情報が示す前記地価又は前記不動産価格と、前記所定期間に前記指定エリアに位置した複数の前記ユーザ端末に関する情報とを関連付けて出力するステップと、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、地価又は不動産価格を考慮したユーザの行動分析を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態に係る情報処理装置の概要を示す図である。
【
図2】本実施形態に係る情報処理装置の構成を示す図である。
【
図3】本実施形態に係るユーザ情報の一例を示す図である。
【
図4】本実施形態に係る位置履歴情報の一例を示す図である。
【
図5】本実施形態に係る価格情報の一例を示す図である。
【
図6】本実施形態に係る受付画面の一例を示す図である。
【
図7】本実施形態に係る分析結果画面の一例を示す図である。
【
図8】本実施形態に係るヒートマップを含む分析結果画面の一例を示す図である。
【
図9】本実施形態に係るヒートマップを含む分析結果画面の別の例を示す図である。
【
図10】本実施形態に係る情報処理装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[情報処理装置1の概要]
図1は、本実施形態に係る情報処理装置1の概要を示す図である。情報処理装置1は、ユーザ端末2の位置情報を用いてエリアを分析するコンピュータである。本実施形態において、ユーザ端末2は、スマートフォン等の携帯端末であるものとする。
【0011】
情報処理装置1は、ユーザが所持するユーザ端末2から、ユーザ端末2の位置を示す端末位置情報を取得するとともに(
図1の(1))、所定のエリアの地価に関する価格情報を管理するサーバ3から当該価格情報を取得する(
図1の(2))。本実施形態における所定のエリアは、例えば、ユーザ端末2に対して通信サービスを提供する通信事業者が当該通信サービスを提供するエリアを含むエリアである。
【0012】
情報処理装置1は、エリアを分析する分析者が使用する分析者端末4から、所定のエリアに含まれるエリアの指定を受け付ける(
図1の(3))。情報処理装置1は、ユーザ端末2から取得した端末位置情報に基づいて、指定を受け付けたエリアである指定エリアに所定期間に指定エリアに位置した複数のユーザ端末を特定し、指定エリアにおける価格情報が示す地価と、所定期間に指定エリアに位置した複数のユーザ端末2に関する情報とを関連付けた分析情報を分析者端末4に出力する(
図1の(4))。所定期間は、例えばエリアの分析を行う対象となる分析対象期間である。
【0013】
分析情報は、例えば、指定エリアにおける地価と、分析対象期間に指定エリアに位置したユーザ端末2の数とを関連付けた情報である。このようにすることで、分析者は、地価を考慮したユーザの行動分析を行うことができる。
【0014】
[情報処理装置1の構成]
続いて、情報処理装置1の構成を説明する。
図2は、本実施形態に係る情報処理装置1の構成を示す図である。
図2に示すように、情報処理装置1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13とを有する。制御部13は、取得部131と、受付部132と、特定部133と、出力部134とを有する。
【0015】
通信部11は、情報処理装置1がユーザ端末2、サーバ3、及び分析者端末4等の外部装置との間でデータを送受信するネットワークに接続するためのインターフェイスであり、例えばLANコントローラを含んで構成されている。
【0016】
記憶部12は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を含む記憶媒体である。記憶部12は、制御部13が実行するプログラムを記憶している。例えば、記憶部12は、制御部13を、取得部131、受付部132、特定部133、及び出力部134として機能させる分析プログラムを記憶している。
【0017】
また、記憶部12は、通信事業者が提供する通信サービスを利用するユーザの情報であるユーザ情報を記憶する。
図3は、本実施形態に係るユーザ情報の一例を示す図である。ユーザ情報は、例えば、通信事業者が管理する、当該サービスを利用するユーザとの契約情報に基づいて生成された情報である。
【0018】
図3に示すように、ユーザ情報は、ユーザを識別するユーザ識別情報としてのユーザIDと、ユーザ名と、複数の属性の種類のそれぞれに対応するユーザの属性を示す属性情報とを関連付けた情報である。なお、
図3に示す例では、属性の種類として、年代、性別を示しているが、これに限らず、趣味、趣向情報、年収、家族構成、預貯金額等の他の属性の種類が含まれていてもよい。また、記憶部12は、ユーザ情報を記憶することとしたが、これに限らず、通信事業者が管理する契約情報を記憶することとしてもよい。
【0019】
また、記憶部12は、ユーザが所持するユーザ端末2の位置を示す端末位置情報を含む位置履歴情報を記憶する。
図4は、本実施形態に係る位置履歴情報の一例を示す図である。
図4に示すように、位置履歴情報は、ユーザIDと、時刻と、端末位置情報とを関連付けた情報である。
【0020】
また、記憶部12は、所定のエリアの地価に関する価格情報を記憶する。
図5は、本実施形態に係る価格情報の一例を示す図である。
図5に示す例において、価格情報は、複数のエリアのそれぞれを識別するためのエリアIDと、エリアIDが示すエリアの地価とを関連付けた情報である。ここで、一つのエリアは、情報処理装置1がユーザから指定を受け付けるエリアである指定エリアよりも狭い四角形のエリアであり、指定エリアに複数のエリアが含まれるものとする。エリアの地価は、例えばエリアに含まれる複数の地点で算定された複数の地価の平均値又は中央値である。
【0021】
また、記憶部12には、エリアIDと、エリアに対応する位置範囲を示す情報とを関連付けたエリア位置情報(不図示)が記憶されているものとする。エリアに対応する位置範囲を示す情報は、例えば、エリアを示す正方形の4つの頂点それぞれの位置を示す情報を含んでいるものとする。
【0022】
制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部13は、記憶部12に記憶された分析プログラムを実行することにより、取得部131、受付部132、特定部133及び出力部134として機能する。
【0023】
取得部131は、複数のユーザ端末2のそれぞれの位置を示す端末位置情報を複数取得する。具体的には、取得部131は、通信部11を介して、複数のユーザ端末2のそれぞれから、所定時間おきに、ユーザIDと、端末位置情報とを取得する。取得部131は、ユーザIDと、端末位置情報とを取得すると、端末位置情報を取得した日時(時刻及び日にち)を、当該端末位置情報が示す位置にユーザ端末2が存在した日時として特定する。ここで、ユーザIDは、通信事業者がユーザに対して付与する、ユーザを一意に特定するためのIDであるものとするが、これに限らず、端末に対して付与され、当該IDと関連付けられる電話番号や個体識別情報であってもよい。取得部131は、特定した日時と、取得したユーザID及び端末位置情報とを関連付けて位置履歴情報として記憶部12に記憶させる。
【0024】
なお、取得部131は、ユーザ端末2から、所定時間おきに、ユーザIDと、端末位置情報とを取得することとしたが、所定時間は、一定であってもよいし、可変であってもよい。また、取得部131、ユーザ端末2から、ユーザIDと端末位置情報とを取得し、位置履歴情報として記憶部12に記憶させたが、これに限らない。取得部131は、端末位置情報を管理する外部装置(不図示)から位置履歴情報を取得し、記憶部12に記憶させてもよい。
【0025】
取得部131は、所定のエリアの地価に関する価格情報を取得する。具体的には、取得部131は、所定のエリアにおける価格情報を管理するサーバ3から所定のエリアの価格情報を取得する。取得部131は、取得した価格情報を記憶部12に記憶させる。
【0026】
受付部132は、所定のエリアに含まれるエリアの指定を受け付ける。例えば、受付部132は、分析者端末4からエリアの分析要求を取得すると、分析者端末4にエリアの分析条件を受け付ける受付画面を表示させ、受付画面においてエリアの指定を受け付ける。
【0027】
図6は、本実施形態に係る受付画面の一例を示す図である。
図6に示すように受付部132は、受付画面に地図を表示させ、分析者端末4から、地図上の地点又は地域を受け付ける。地図は、経度方向及び緯度方向に分割された正方形の領域であるメッシュ領域に分割されている。受付部132は、受け付けた地点又は地域を含むメッシュ領域を特定することにより、エリアの指定を受け付ける。以下の説明において、指定を受け付けたエリアを指定エリアという。
【0028】
なお、受付部132は、分析者端末4から受け付けた地点又は地域を含むメッシュ領域を特定することにより、エリアの指定を受け付けたが、これに限らない。受付部132は、市区町村等の自治体の指定を受け付けたり、住所を受け付けたりすることにより、エリアの指定を受け付けてもよい。この場合、受付部132は、指定された自治体又は住所に対応する一以上のメッシュ領域を指定エリアとしてもよい。
【0029】
また、受付部132は、所定期間としての分析対象期間の指定を受け付けてもよい。
図6に示す例では、分析対象期間の開始月及び終了月の入力欄が表示されており、分析者は、当該入力欄に自身が希望する分析対象期間の開始月及び終了月を入力することにより、分析対象期間を指定することができる。ここで、分析対象期間は、記憶部12に記憶されている端末位置情報が対応している分析対象可能期間に含まれる期間であるものとする。
【0030】
また、受付部132は、分析対象のユーザの属性の種類の指定及び指定された属性の種類に対応する属性を受け付けてもよい。属性の種類としては、
図3に示すユーザ情報に含まれる属性情報が示す複数の属性の種類の他、ユーザ端末2のユーザの移動手段を指定することができる。受付部132は、例えば、属性の種類を受け付けた後に、当該属性の種類に対応する属性の指定を受け付ける。
図6に示す例では、分析対象の属性の種類として、ユーザ端末2のユーザの性別が指定されて、指定された属性の種類に対応する属性として男性及び女性が指定されていることが確認できる。また、受付部132は、複数の属性の種類のそれぞれに対応する複数の属性の指定を受け付けてもよい。
【0031】
特定部133は、記憶部12に記憶されている端末位置情報に基づいて、受付部132が指定を受け付けた指定エリアに分析対象期間に位置した複数のユーザ端末2を特定する。具体的には、特定部133は、
図6に示す受付画面において「分析開始」と表示されているボタンBが押下され、分析指示を受け付けると、記憶部12に記憶されている価格情報に基づいて、受付部132が指定を受け付けた指定エリアに含まれる複数のエリアそれぞれの地価を特定する。
【0032】
また、特定部133は、記憶部12に記憶されている位置履歴情報に含まれる端末位置情報と時刻とユーザIDとに基づいて、受付部132が指定を受け付けた指定エリアに含まれる複数のエリアそれぞれに分析対象期間に位置した複数のユーザを特定する。ここで、特定部133は、指定エリアに所定時間以上にわたって位置したユーザIDのユーザを、指定エリアに位置したユーザとして特定する。なお、所定時間は予め定められているものとするが、分析者が受付画面を介して所定時間の長さを設定できるようにしてもよい。
【0033】
また、特定部133は、ユーザが日を跨いで指定エリアに所定時間以上にわたって位置している場合、当該ユーザが位置した回数を1回としてカウントするが、これに限らず、日ごとにユーザが位置した回数をカウントしてもよい。また、特定部133は、ユーザが指定エリアに所定時間以上にわたって位置した回数が複数である場合、ユーザが位置した回数を1回とカウントしてもよいし、複数回とカウントしてもよい。
【0034】
特定部133は、特定した複数のエリアそれぞれの地価と、指定エリアに位置したユーザに対応する位置履歴情報とに基づいて、指定エリアに位置したユーザを地価の範囲ごとに特定する。そして、特定部133は、地価の範囲ごとに、指定エリアに位置したユーザの数を特定する。なお、特定部133は、指定エリアに位置したユーザの数を地価の範囲ごとに特定したが、これに限らない。特定部133は、指定エリアに位置したユーザの数を地価の範囲ごと、時間帯ごとに特定してもよい。
【0035】
また、特定部133は、受付部132が属性の種類の指定を受け付けている場合、分析対象期間に指定エリアに位置した複数のユーザ端末2のそれぞれのユーザの属性を特定する。例えば、指定された属性の種類が記憶部12に記憶されているユーザ情報に含まれる属性の種類である場合、特定部133は、記憶部12に記憶されているユーザ情報を参照し、分析対象期間に指定エリアに位置した複数のユーザそれぞれの、属性の種類に対応するユーザの属性を特定する。
【0036】
また、指定された属性の種類が移動手段である場合、特定部133は、ユーザの属性として、ユーザの移動手段を特定する。特定部133は、記憶部12に記憶されている位置履歴情報を参照し、分析対象期間に指定エリアに位置した複数のユーザのそれぞれの時間ごとの位置履歴に基づいてユーザの移動速度を特定し、当該移動速度に基づいてユーザの移動手段を特定する。特定部133は、地価の範囲ごとに特定したユーザを、特定した属性ごとに分類することにより、地価の範囲ごと、属性ごとのユーザの数を特定する。
【0037】
また、特定部133は、記憶部12に記憶されているユーザIDと時刻と端末位置情報とを関連付けた位置履歴情報に基づいて、分析対象期間において指定エリアに位置したユーザのうち、指定エリアに居住するユーザを特定するとともに、指定エリアに居住していないユーザを特定してもよい。例えば、特定部133は、分析対象期間において指定エリアに位置したユーザに対応する位置履歴情報に基づいて、滞在時間が最も長いエリアを特定し、当該エリアが指定エリアに含まれるか否かに基づいて、指定エリアに居住するユーザを特定するとともに、指定エリアに居住していないユーザを特定する。
【0038】
また、特定部133は、記憶部12に記憶されている位置履歴情報に基づいて、分析対象期間において指定エリアに位置した複数のユーザ端末2それぞれのユーザの移動元を特定してもよい。ここで、移動元は、例えば、ユーザが指定エリアに滞在する前に滞在していた滞在地又はユーザの居住地である。
【0039】
例えば、特定部133は、分析対象期間に指定エリアに位置した複数のユーザ端末2のそれぞれに対し、記憶部12に記憶されている位置履歴情報を参照し、指定エリアに位置する直前に所定時間以上にわたって滞在していた位置を滞在地として特定する。また、特定部133は、分析対象期間において指定エリアに位置した複数のユーザ端末2のそれぞれに対し、記憶部12に記憶されている位置履歴情報を参照し、指定エリアに位置する前に最も長く滞在していた位置を居住地として特定する。
【0040】
なお、特定部133は、ユーザの数を特定する代わりにユーザ端末2の数を特定してもよい。例えば、位置履歴情報において、ユーザ端末2の端末IDと時刻と端末位置情報とが関連付けられている場合、特定部133は、指定エリアに位置したユーザ端末2の数を地価の範囲ごとに特定する。また、分析対象期間中の異なる日時に、同一のユーザが指定エリアに複数回位置した場合、特定部133は、分析対象期間中の異なる日時のそれぞれに対応して、当該ユーザを複数回カウントすることによりユーザの数を特定してもよい。
【0041】
出力部134は、指定エリアにおける価格情報が示す地価と、所定期間に指定エリアに位置した複数のユーザ端末2に関する情報とを関連付けて出力する。出力部134は、指定エリアにおける価格情報が示す地価と、分析対象期間における複数の時間帯それぞれにおいて指定エリアに位置した複数のユーザ端末2に関する情報とを関連付けて出力する。複数のユーザ端末2に関する情報は、例えば、複数のユーザ端末2に対応するユーザの数である。
【0042】
出力部134は、特定部133が地価の範囲ごとに特定した、分析対象期間に指定エリアに位置した複数のユーザの数を示す分析結果画面を分析者端末4に出力する。また、出力部134は、受付部132が属性の種類の指定を受け付けている場合、指定エリアにおける価格情報が示す地価と、分析対象期間に指定エリアに位置した複数のユーザの数と、当該複数のユーザ端末に対応するユーザの属性とを関連付けた分析結果画面を出力する。
図7は、本実施形態に係る分析結果画面の一例を示す図である。
図7に示す分析結果画面では、分析対象期間に指定エリアに位置したユーザの数が、ユーザの性別ごと、地価の範囲ごとに表示されていることが確認できる。
【0043】
また、出力部134は、受付部132が属性の種類として移動手段の指定を受け付けている場合、指定エリアにおける価格情報が示す地価と、指定エリアに位置した複数のユーザの数と、ユーザの移動手段とを関連付けた分析結果画面を出力する。例えば、出力部134は、指定エリアにおける複数の地価の範囲のそれぞれに対し、指定エリアに位置した複数のユーザの数を示す情報を、ユーザの移動手段ごとに示す分析結果画面を出力する。
【0044】
なお、受付部132は、受付画面において属性の種類の指定を受け付けることとしたが、これに限らず、分析結果画面において属性の種類の指定を受け付けてもよい。この場合、特定部133が、分析結果画面において指定された属性の種類に基づいて、属性ごとのユーザの数を特定し、出力部134が、特定部133による分析結果を示す分析結果画面を出力してもよい。
【0045】
なお、出力部134は、分析対象期間中に指定エリアに位置したユーザ端末2の数を、属性別、価格情報が示す地価別に出力したが、これに限らない。出力部134は、指定エリアにおける価格情報が示す地価と、分析対象期間中に指定エリアに位置したユーザのうち、指定エリアに居住するユーザに関する情報、又は指定エリアに居住していないユーザに関する情報とを関連付けて出力してもよい。
【0046】
例えば、出力部134は、分析対象期間中に指定エリアに位置したユーザのうち、指定エリアに居住するユーザに限定した分析結果画面を出力してもよいし、指定エリアに居住していないユーザに限定した分析結果画面を出力してもよい。また、出力部134は、分析対象期間中に指定エリアに位置したユーザのうち、指定エリアに居住するユーザの数と、指定エリアに居住していないユーザの数とを含む分析結果画面を出力してもよい。また、出力部134は、分析対象期間中に指定エリアに位置したユーザのうち、指定エリアに居住していないユーザに対応して、指定エリアの外部から、所定時間帯に指定エリアに流入しているユーザの数と、地価との関係を示す分析結果画面を出力してもよい。
【0047】
また、出力部134は、指定エリアに含まれる複数のエリアのそれぞれの地価を示す地図と、複数のエリアのそれぞれに位置した複数のユーザ端末2に関する情報とを関連付けて出力してもよい。例えば、出力部134は、指定エリアを含む地図上において、指定エリアに含まれる複数のエリアのそれぞれを、エリアに対応する地価で着色したヒートマップと、当該地価別の複数のユーザの数とを含む分析結果画面を出力してもよい。
【0048】
図8は、本実施形態に係るヒートマップを含む分析結果画面の一例を示す図である。
図8に示す例は、指定エリアに含まれる複数のエリアが地価ごとに異なる色で着色されて表示されているヒートマップと、指定エリアに位置する複数のユーザの数が地価別に示されたグラフとが表示されていることが確認できる。
図8に示すようにヒートマップが表示されることで、分析者は、地価と、ユーザの数との関係を容易に確認することができる。
【0049】
また、出力部134は、指定エリアに含まれる複数の道路を含む地図に、複数の道路それぞれに位置した複数のユーザの数を示す情報を、複数の道路それぞれに関連付けて表示させてもよい。この場合、特定部133は、位置履歴情報を参照し、指定エリアに含まれる複数の道路それぞれに位置したユーザの数を特定する。そして、出力部134は、
図8に示す複数のエリアが地価ごとに異なる色で着色されたヒートマップ上における複数の道路のそれぞれに対応する位置に、複数の道路のそれぞれに対応するユーザの数を示す点をプロットして表示してもよい。ユーザの数を示す点は、ユーザの数に応じて大きさが異なっていてもよい。このようにすることで、分析者は、指定エリアにおける地価と複数の道路それぞれの混雑状況との関係を確認することができる。
【0050】
また、出力部134は、指定エリアにおける価格情報が示す地価と、分析対象期間中に指定エリアに位置したユーザの移動元に関する情報とを関連付けて出力してもよい。例えば、
図6に示す受付画面に、ユーザ端末2のユーザの移動元を分析するためのボタンが表示されており、このボタンが選択されたことに応じて、特定部133が、記憶部12に記憶されている位置履歴情報を参照し、複数のユーザ端末2のそれぞれの端末位置情報に基づいて、複数のユーザ端末2のそれぞれのユーザの移動元を特定してもよい。
【0051】
出力部134は、指定エリアを含む地図上において、複数のエリアそれぞれを、当該エリアを移動元とするユーザの数に基づいて着色したヒートマップを含む分析結果画面を分析者端末4に出力する。
【0052】
図9は、本実施形態に係るヒートマップを含む分析結果画面の別の例を示す図である。
図9に示す例は、指定エリアのうち、ユーザが指定した地価の範囲に対応するエリアに位置したユーザの移動元を示している。
図9に示す例では、地図の中心に指定エリアを示す画像Aが表示され、画像Aの周辺のエリアが、当該エリアを移動元とするユーザの数に対応して着色されている。
図9に示す例では、色が濃ければ濃いほど、そのエリアを移動元として指定エリアに移動したユーザが多いことを示している。
図9に示すようにヒートマップが表示されることで、分析者は、ユーザが選択した地価の範囲に対応するエリアに、どこにいたユーザが流入したのかを容易に確認することができる。
【0053】
また、出力部134は、分析結果画面において、ユーザ端末2に関する情報としてユーザ端末2の数を出力したが、これに限らない。出力部134は、ユーザ端末2に関する情報として、ユーザ端末2のユーザの商品等の購入に関する情報を出力してもよい。この場合、取得部131は、複数のユーザ端末2のそれぞれのユーザが購入した商品又はサービスの購入情報及び購入時刻を含む購入履歴情報を取得する。購入情報は、ユーザが購入した商品又はサービスの購入金額、購入店舗を示す情報、当該商品又はサービスを識別するための商品識別情報の少なくともいずれかを含む情報である。また、購入店舗を示す情報には、店舗を運営する事業者を示す情報、店舗が取り扱うブランド、店舗のジャンル(例えば、小売業、外食業、サービス業、医療等)が含まれている。
【0054】
特定部133は、指定エリアに分析対象期間中に位置した複数のユーザそれぞれの指定エリアに位置した時刻に対応する複数の購入履歴情報を特定し、特定した購入履歴情報に基づいて複数のユーザの購入傾向を特定する。特定部133は、購入傾向として、例えば、購入金額の平均値や中央値、購入した商品の種別、購入店舗の種別を特定する。そして、出力部134は、指定エリアにおける価格情報が示す地価と、特定部133が特定した複数のユーザの購入傾向を示す情報とを関連付けて出力する。このようにすることで、分析者は、指定エリアにおける地価と、指定エリアに位置したユーザの購入傾向との関係を確認することができる。
【0055】
[情報処理装置1の処理の流れ]
続いて、情報処理装置1における処理の流れについて説明する。
図10は、本実施形態に係る情報処理装置1における処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートに対応する処理は、受付部132が、分析条件を受け付ける受付画面において分析指示を受け付けると開始される。なお、記憶部12には、ユーザ情報、位置履歴情報、価格情報が予め記憶されているものとする。また、価格情報には、複数のエリアそれぞれの地価を示す情報が含まれているものとする。
【0056】
まず、特定部133は、記憶部12に記憶されている価格情報を参照し、指定エリアに対応する地価を特定する(S1)。特定部133は、指定エリアに含まれる複数のエリアそれぞれの地価を特定する。
【0057】
続いて、特定部133は、記憶部12に記憶されている位置履歴情報を参照し、分析対象期間において指定エリアに位置したユーザを特定する(S2)。
続いて、特定部133は、分析画面において属性の指定を受け付けたか否かを判定する(S3)。
【0058】
特定部133は、S3において属性の指定を受け付けたと判定すると、S2において特定したユーザの属性を特定し(S4)、指定エリアに対応する複数の地価の範囲ごと、及び特定したユーザの属性ごとに、指定エリアに位置したユーザの数を特定する(S5)。
特定部133は、S3において属性の指定を受け付けていないと判定すると、指定エリアに対応する複数の地価の範囲ごとに、指定エリアに位置したユーザの数を特定する(S6)。
【0059】
出力部134は、複数の地価の範囲のそれぞれに対応する、指定エリアに位置した複数のユーザの数を示す分析結果画面を出力する(S7)。出力部134は、S3において属性の指定を受け付けたと判定された場合、複数の地価の範囲ごと及びユーザの属性ごとに特定された、指定エリアに位置した複数のユーザの数を示す分析結果画面を出力する。出力部134は、S3において属性の指定を受け付けていないと判定された場合、複数の地価の範囲ごとに特定された、指定エリアに位置した複数のユーザの数を示す分析結果画面を出力する。
【0060】
[本実施形態における効果]
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理装置1は、分析者からエリアの指定を受け付けると、記憶部12に記憶されている位置履歴情報が示す端末位置情報に基づいて、分析対象期間において指定エリアに位置した複数のユーザ端末2を特定するとともに、指定エリアにおける価格情報が示す地価と、分析対象期間に指定エリアに位置した複数のユーザ端末2に関する情報とを関連付けて出力する。このようにすることで、分析者は、地価を考慮したユーザの行動分析を行うことができる。
【0061】
なお、本発明により、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献することが可能となる。
【0062】
以上、本発明を実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、上述の実施形態において価格情報は、エリアIDと、エリアIDが示すエリアの地価とを関連付けた情報であることとしたが、これに限らず、価格情報は、エリアIDと、エリアIDが示すエリアに対応する不動産価格とを関連付けた情報であってもよい。エリアに対応する不動産価格は、エリア内に存在する複数の不動産それぞれの不動産価格の平均値又は中央値であってもよい。また、価格情報は、エリアIDと、エリアIDが示すエリアの地価及び不動産価格に基づくエリアの価格とを関連付けた情報であってもよい。
【0063】
そして、出力部134は、指定エリアにおける価格情報が示す不動産価格又はエリアの価格と、分析対象期間に指定エリアに位置した複数のユーザ端末2に関する情報とを関連付けて出力してもよい。このようにすることで、情報処理装置1は、不動産価格又はエリアの価格を考慮したユーザの行動分析を行うことができる。
【0064】
また、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【符号の説明】
【0065】
1・・・情報処理装置、11・・・通信部、12・・・記憶部、13・・・制御部、131・・・取得部、132・・・受付部、133・・・特定部、134・・・出力部、2・・・ユーザ端末、3・・・サーバ、4・・・分析者端末
【手続補正書】
【提出日】2021-09-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザ端末それぞれの位置を示す端末位置情報を複数取得するとともに、所定のエリアの地価又は不動産価格に関する価格情報を取得する取得部と、
前記所定のエリアに含まれるエリアの指定を受け付ける受付部と、
前記端末位置情報に基づいて前記受付部が指定を受け付けたエリアである指定エリアに所定期間に位置した複数の前記ユーザ端末を特定する特定部と、
前記指定エリアにおける前記価格情報が示す前記地価又は前記不動産価格と、前記所定期間に前記指定エリアに位置した複数の前記ユーザ端末に関する情報とを関連付けて出力する出力部と、
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記出力部は、前記地価又は前記不動産価格と、前記所定期間における複数の時間帯それぞれにおいて前記指定エリアに位置した複数の前記ユーザ端末に関する情報とを関連付けて出力する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特定部は、前記端末位置情報に基づいて前記所定期間において前記指定エリアに位置した前記複数のユーザ端末それぞれのユーザの移動元を特定し、
前記出力部は、前記地価又は前記不動産価格と、前記指定エリアに位置した前記ユーザ端末のユーザの前記移動元に関する情報とを関連付けて出力する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記特定部は、前記端末位置情報に基づいて前記指定エリアに居住するユーザを特定し、
前記出力部は、前記地価又は前記不動産価格と、前記指定エリアに居住するユーザに関する情報とを関連付けて出力する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記特定部は、前記端末位置情報に基づいて前記指定エリアに居住していないユーザを特定し、
前記出力部は、前記地価又は前記不動産価格と、前記指定エリアに居住していないユーザに関する情報とを関連付けて出力する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記特定部は、前記指定エリアに位置した複数のユーザ端末それぞれのユーザの属性を特定し、
前記出力部は、前記指定エリアにおける前記価格情報が示す前記地価又は前記不動産価格と、前記所定期間に前記指定エリアに位置した複数の前記ユーザ端末に関する情報と、当該複数のユーザ端末に対応するユーザの属性とを関連付けて出力する、
請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記特定部は、前記属性としてユーザの移動手段を特定し、
前記出力部は、前記指定エリアにおける前記価格情報が示す前記地価又は前記不動産価格と、前記指定エリアに位置した複数の前記ユーザ端末に関する情報とを、前記ユーザ端末のユーザの前記移動手段ごとに出力する、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記出力部は、前記指定エリアに含まれる複数のエリアのそれぞれの前記地価又は前記不動産価格を示す地図と、前記複数のエリアのそれぞれに位置した複数の前記ユーザ端末に関する情報とを関連付けて出力する、
請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記特定部は、前記指定エリアに含まれる複数の道路それぞれに位置した複数のユーザの数を特定し、
前記出力部は、前記指定エリアに含まれる複数の道路を含む前記地図に、前記複数の道路それぞれに位置した複数の前記ユーザの数を示す情報を、前記複数の道路それぞれに関連付けて表示させる、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記取得部は、前記複数のユーザ端末それぞれのユーザが購入した商品又はサービスの購入情報及び購入時刻を含む購入履歴情報を取得し、
前記特定部は、前記指定エリアに前記所定期間に位置した複数のユーザそれぞれの、前記指定エリアに位置した時刻に対応する複数の購入履歴情報を特定し、特定した購入履歴情報に基づいて複数のユーザの購入傾向を特定し、
前記出力部は、前記指定エリアにおける前記価格情報が示す前記地価又は前記不動産価格と、前記特定部が特定した複数のユーザの購入傾向を示す情報とを関連付けて出力する、
請求項1から8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
コンピュータが実行する、
複数のユーザ端末それぞれの位置を示す端末位置情報を複数取得するとともに、所定のエリアの地価又は不動産価格に関する価格情報を取得するステップと、
前記所定のエリアに含まれるエリアの指定を受け付けるステップと、
前記端末位置情報に基づいて、指定を受け付けたエリアである指定エリアに所定期間に位置した複数の前記ユーザ端末を特定するステップと、
前記指定エリアにおける前記価格情報が示す前記地価又は前記不動産価格と、前記所定期間に前記指定エリアに位置した複数の前記ユーザ端末に関する情報とを関連付けて出力するステップと、
を有する情報処理方法。