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  • 特開-お焚き上げ管理システム 図1
  • 特開-お焚き上げ管理システム 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022128914
(43)【公開日】2022-09-05
(54)【発明の名称】お焚き上げ管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220829BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021027387
(22)【出願日】2021-02-24
(71)【出願人】
【識別番号】521080129
【氏名又は名称】株式会社AKARI
(74)【代理人】
【識別番号】100185476
【弁理士】
【氏名又は名称】宮下 桂輔
(72)【発明者】
【氏名】清原 正光
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】無体物であるデジタルコンテンツについてお焚き上げのサービスを提供するためのシステムを提供する。
【解決手段】依頼者端末120と運営者端末110とが相互に通信可能に接続されたお焚き上げ管理システムであって、依頼者端末は、お焚き上げの対象となるコンテンツに関するコンテンツ情報を運営者端末へ送信する。運営者端末は、それを紙に出力する運営者出力部112と、お焚き上げ実施日時情報とお焚き上げ完了情報を依頼者端末に送信する運営者送信部113と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
依頼者端末と運営者端末とが相互に通信可能に接続されたお焚き上げ管理システムであって、
前記依頼者端末は、
コンテンツ情報を含むお焚き上げ依頼情報を入力する依頼者入力手段と、
前記入力されたお焚き上げ依頼情報を前記運営者端末に送信する依頼者送信手段を備え、
前記運営者端末は、
前記依頼者端末から送信されたお焚き上げ依頼情報を受信する運営者受信手段と、
前記受信したお焚き上げ依頼情報のうち、少なくとも前記コンテンツ情報を紙に出力する運営者出力手段を備えることを特徴とするお焚き上げ管理システム。
【請求項2】
前記依頼者端末は、前記運営者端末から送信される情報を受信する依頼者受信手段を備え、
前記運営者端末は、お焚き上げ実施日時情報とお焚き上げ完了情報を前記依頼者端末に送信する運営者送信手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のお焚き上げ管理システム。
【請求項3】
前記運営者端末は、カメラと通信可能に接続され、
前記カメラは、お焚き上げ映像情報を取得する撮影手段と、
前記取得したお焚き上げ映像情報を前記運営者端末に送信するカメラ送信手段を備え、
前記運営者受信手段は、前記お焚き上げ映像情報を前記カメラより受信し、
前記運営者送信手段は、前記受信したお焚き上げ映像情報を前記依頼者端末に送信することを特徴とする請求項2に記載のお焚き上げ管理システム。
【請求項4】
前記紙が奉書紙又は半紙であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のお焚き上げ管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、愛着のある物品や魂の宿っている物品等を供養するためのお焚き上げ、特にデジタルコンテンツのお焚き上げを実施するサービスを提供するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、護摩札や商売繁盛・交通安全・学業成就等のお守り及び仏壇や位牌等の魂の宿っている物品、並びに人形、写真、手紙等の愛着や想いのこもっている物品を神社仏閣等で焼却して供養する、お焚き上げが行われている。これらのような物品は、有体物であることから保管場所に困る等の事情も相俟って、お焚き上げは、有体物である物品を対象として行われているのが現状である。
【0003】
一方、特許文献1は、特定人の死亡診断書の発行情報を送信する病院用サーバと、該特定人の死亡届の受理に関する情報を送信する役所用サーバと、該特定人に関する遺言情報を送信する公証役場用サーバと、前記病院用サーバからの死亡診断書の発行情報と、前記役所用サーバからの死亡届の受理に関する情報とから特定人の死亡確認を行うとともに、前記公証役場用サーバからの遺言情報に基づいて、前記特定人が生前残した文書データ、画像データ等の情報の中から前記特定人の意志により遺品となった情報を確定する遺品情報確定サーバと、を備えたことを特徴とする遺品確定システムを開示している。
【0004】
特許文献1は、特定人の死亡の事実を確認するとともに、当該特定人の意志に基づいて当該特定人が生前に残したデジタル情報のうち遺品とする情報を確定し、必要に応じて、当該特定人の相続人に対して、当該遺品として確定したデジタル情報を提供することを可能とするものである。
【0005】
特許文献1は、故人のデジタル情報を取り扱うものではあるが、お焚き上げに関する技術を開示するものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008-9581号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述の通り、お焚き上げは、有体物である物品に関して行われているが、一方で、無体物であるデジタル情報をお焚き上げすることは行われていない。しかしながら、IT(Information Technology)技術が発展した昨今においては、無形のデジタル情報についても深い愛着を持ち、そのようなデジタル情報が不必要になっても簡単に削除することができないITユーザー等も相当程度存在すると考えられる。そこで、本発明は、愛着があり簡単には削除しがたいデジタル情報をお焚き上げしたうえで削除したいという潜在的なニーズに応えるべく、お焚き上げを実施するサービスを提供するためのシステム、特に、デジタルコンテンツのようなデジタル情報のお焚き上げの提供をも可能とするお焚き上げ管理システムを提供することを目的とする。
なお、本発明のお焚き上げ管理システムは、デジタル情報のお焚き上げの提供に加えて、物品のお焚き上げの提供にも対応可能である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様は、依頼者端末と運営者端末とが相互に通信可能に接続されたお焚き上げ管理システムであって、前記依頼者端末は、コンテンツ情報を含むお焚き上げ依頼情報を入力する依頼者入力手段と、前記入力されたお焚き上げ依頼情報を前記運営者端末に送信する依頼者送信手段を備え、前記運営者端末は、前記依頼者端末から送信されたお焚き上げ依頼情報を受信する運営者受信手段と、前記受信したお焚き上げ依頼情報のうち、少なくとも前記コンテンツ情報を紙に出力する運営者出力手段を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の第2の態様は、前記依頼者端末は、前記運営者端末から送信される情報を受信する依頼者受信手段を備え、前記運営者端末は、お焚き上げ実施日時情報とお焚き上げ完了情報を前記依頼者端末に送信する運営者送信手段を備えることを特徴とする。
【0010】
本発明の第3の態様は、前記運営者端末は、カメラと通信可能に接続され、前記カメラは、お焚き上げ映像情報を取得する撮影手段と、前記取得したお焚き上げ映像情報を前記運営者端末に送信するカメラ送信手段を備え、前記運営者受信手段は、前記お焚き上げ映像情報を前記カメラより受信し、前記運営者送信手段は、前記受信したお焚き上げ映像情報を前記依頼者端末に送信することを特徴とする。
【0011】
本発明の第4の態様は、前記紙が奉書紙又は半紙であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の第1の態様によれば、お焚き上げ依頼情報に含まれるコンテンツ情報を紙に出力することにより、無体物であるコンテンツについて、お焚き上げを実施することが可能となる。
【0013】
本発明の第2の態様によれば、依頼者にお焚き上げ実施日時情報及びお焚き上げ完了情報を通知するため、依頼者は、お焚き上げを依頼したコンテンツ及び/又は物品について、いつお焚き上げが実施されて、いつお焚き上げが完了したのかを知ることができる。そして、お焚き上げの完了を以って、依頼者は、自身でそのコンテンツに関するデジタル情報を削除することができる。
【0014】
本発明の第3の態様によれば、カメラにより撮影されたお焚き上げ映像情報を依頼者に送信することにより、依頼者は、依頼したコンテンツ及び/又は物品がお焚き上げされている映像を視聴することが可能となる。
また、本発明の第3の態様において、本発明の第2の態様のお焚き上げ実施日時情報が依頼者に送信されていれば、依頼者は、依頼したコンテンツ及び/又は物品がお焚き上げされている映像をリアルタイムで視聴することが可能となる。
【0015】
本発明の第4の態様によれば、お焚き上げの対象となるコンテンツ情報が出力された紙が奉書紙又は半紙であることから、お焚き上げのような宗教的儀式に用いる紙として相応しいものとすることが可能となる。特に、コンテンツ情報が出力された紙を形代、例えば、人に形に模った形代とする場合には、紙が奉書紙又は半紙であれば、より相応しい形代とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の好ましい態様のシステムの構成の一例を示す概略図である。
図2】本発明の好ましい態様のシステムにおける処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態について説明する。
【0018】
図1は、本発明のシステムの構成の一例である。図1に示すように、本発明のお焚き上げ管理システムは、運営者端末110と依頼者端末120とがネットワーク140を介して相互に通信可能に接続されている。
図1は、本発明の好ましい態様の一例を示すものであり、カメラ130がネットワーク140を介して運営者端末110と通信可能に接続されている。
【0019】
依頼者端末120は、例えば、スマートフォンやコンピュータである。依頼者端末120は、お焚き上げを依頼する依頼者が所持し、お焚き上げを依頼する際などに利用されるものである。図1では、依頼者端末120を1つしか図示していないが、通常、依頼者端末120は、複数個存在している。
【0020】
依頼者端末120は、具体的には、コンピュータの場合は、CPU(Central Processing Unit)とRAM(Random Access Memory)等で構成されるメモリと、HDD(Hard Disk Drive)等で構成される記憶装置と、キーボードやタッチパネル等で構成される入力装置と、ディスプレイやプリンター等で構成される出力装置を備える。
【0021】
依頼者端末120は、依頼者入力部121と依頼者送信部122を備え、好ましくは、依頼者受信部123を備えている。
【0022】
依頼者入力部121は、上述の入力装置であり、依頼者によるお焚き上げ依頼情報、即ち、お焚き上げの運営者に対して、お焚き上げを依頼したいコンテンツに関するコンテンツ情報を含む、お焚き上げを依頼したい内容等に関する情報の入力を受け付ける。お焚き上げ依頼情報には、具体的には、例えば、依頼者の氏名、住所、電話番号、お焚き上げを依頼したいコンテンツに関する情報及び/又はお焚き上げを依頼したい物品に関する情報等が含まれる。お焚き上げ依頼情報には、さらに、お焚き上げを依頼したいコンテンツや物品に対する願いや想いに関する、願い事情報を含めることができる。
【0023】
依頼者送信部122は、依頼者入力部121より入力されたお焚き上げ依頼情報を運営者端末110に送信する。
【0024】
本発明の好ましい態様において、依頼者端末120は、依頼者受信部123を備えており、依頼者受信部123は、運営者端末110から送信される情報を受信する。
【0025】
運営者端末110は、お焚き上げの運営者がお焚き上げの管理等を実施するために所持するものである。
【0026】
運営者端末110は、例えば、コンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)とRAM(Random Access Memory)等で構成されるメモリと、HDD(Hard Disk Drive)等で構成される記憶装置と、キーボードやタッチパネル等で構成される入力装置と、ディスプレイやプリンター等で構成される出力装置を備える。HDDは、本発明のプログラム等を記憶している。CPUがHDDからメモリにお焚き上げ管理プログラムを読み出して実行することにより、運営者端末110の機能が実現される。
なお、例えば、運営者端末110としてコンピュータを用いる場合、1台のコンピュータに運営者端末110の後述する各機能を備えさせることができるのはもちろん、複数台のコンピュータに運営者端末110の機能を分散させて備えさせ、これら複数台のコンピュータを一体のものと見做して運営者端末110として利用することも可能である。
【0027】
運営者端末110は、運営者受信部111と運営者出力部112を備え、好ましくは、運営者送信部113を備えている。さらに、運営者端末110は、好ましくは、管理情報記憶部114を備えることができる。
【0028】
運営者受信部111は、依頼者端末120から送信されたお焚き上げ依頼情報を受信する。また、運営者受信部111は、本発明の好ましい態様において備えられるカメラ130から送信されたお焚き上げ映像情報を受信する。
【0029】
運営者出力部112は、上述のプリンターであり、運営者受信部111が受信したお焚き上げ情報のうち、少なくともコンテンツ情報を紙に出力する。お焚き上げ依頼情報に願い事情報が含まれる場合には、コンテンツ情報とともに願い事情報を紙に出力することも可能であるし、望ましい。ここで、コンテンツ情報が出力される紙は、奉書紙又は半紙であることが望ましい。特に、コンテンツ情報が出力された紙を形代、例えば、人の形に模った形代とする場合には、紙が奉書紙又は半紙であれば、より相応しい形代とすることができる。
【0030】
本発明の好ましい態様において、運営者端末110は、運営者送信部113を備えている。運営者送信部113は、依頼者から依頼を受けたお焚き上げを実施する日時を示すお焚き上げ実施日時情報と当該お焚き上げが完了したことを報告するお焚き上げ完了情報を依頼者端末120に送信し、依頼者受信部123は、お焚き上げ実施日時情報とお焚き上げ完了情報を受信する。
また、本発明の好ましい態様において、カメラ130を備える場合は、運営者送信部113は、カメラ130より受信したお焚き上げ映像情報を依頼者端末120に送信する。
【0031】
本発明の好ましい態様において、運営者端末110は、お焚き上げ映像を撮影するカメラ130と通信可能に接続されている。
【0032】
カメラ130は、依頼者から依頼されて実施するお焚き上げの映像を撮影するカメラである。カメラ130は、撮影部131とカメラ送信部132を備えている。
【0033】
撮影部131は、お焚き上げの映像を撮影、即ち、お焚き上げの映像情報を取得する。
【0034】
カメラ送信部132は、撮影部131が取得したお焚き上げ映像情報を運営者端末110に送信する。カメラ送信部132は、カメラ130本体に設けてもよいし、カメラ130に接続されたコンピュータの送信手段をカメラ送信部132としてお焚き上げ映像情報を送信させることもできる。
運営者受信部111は、カメラ130より送信されたお焚き上げ映像情報を受信し、運営者送信部113は、お焚き上げ映像情報を依頼者端末120に送信する。
依頼者受信部123は、運営者端末110から送信されたお焚き上げ映像情報を受信する。
【0035】
本発明の好ましい態様のお焚き上げ管理システムの処理の一例、具体的には、主としてコンテンツのお焚き上げの処理の一例を、図2のフローチャートを用いて説明する。
【0036】
お焚き上げを依頼したい依頼者は、依頼者端末120の依頼者入力部121を用いて、コンテンツ情報を含むお焚き上げ依頼情報を入力する(ステップ1)。
【0037】
お焚き上げ依頼情報には、依頼者の氏名、住所、電話番号等と、コンテンツ情報が含まれる。
なお、お焚き上げ依頼情報は、コンテンツ情報に加えて、又はコンテンツ情報に代えて、お焚き上げを依頼したい物品に関する情報、即ち、物品情報を含むことができる。
さらに、お焚き上げ依頼情報には、お焚き上げを依頼したいコンテンツ及び/又は物品に対する願い事や想いに関する、願い事情報を含めることができる。
【0038】
コンテンツ情報は、お焚き上げを依頼したいコンテンツに関する情報である。即ち、お焚き上げの対象となるコンテンツの情報である。
コンテンツは、具体的には、例えば、コンピュータゲームで倒したモンスター、コンピュータゲームのセーブデータ、SNS(Social Networking Service)や電子メールのアカウント、デジタルの静止画や動画、その他パーソナルコンピュータやスマートフォンに保存されている各種のデータ等である。
そして、コンテンツ情報は、上述したコンテンツを特定する情報、具体的には、例えば、コンピュータゲームで倒したモンスターの名称、コンピュータゲームのセーブデータを特定する情報、SNS(Social Networking Service)や電子メールのアカウント名、デジタルの静止画や動画を特定する情報、その他パーソナルコンピュータやスマートフォンに保存されている各種のデータを特定する情報等である。こうしたコンテンツは、無形であることから、有体物である物品のように保管場所に困る等のことはないが、不必要となった場合にはコンピュータやスマートフォンから削除することが望ましいものである。しかし、このようなコンテンツについても深い愛着を持つ場合、例えば、コンテンツに関連して様々な思い出がある場合があり、容易に削除することができないことがある。このような場合に、本発明のお焚き上げ管理システムによるコンテンツのお焚き上げの利用が推奨される。
【0039】
お焚き上げを依頼したい依頼者は、入力したお焚き上げ依頼情報を、依頼者送信部122を用いて運営者端末110に送信する(ステップ2)。
【0040】
運営者端末110の運営者受信部111は、依頼者から送信されたお焚き上げ依頼情報を受信する(ステップ3)。ここで、運営者端末110が管理情報記憶部114を備える場合には、管理情報記憶部114は、受信したお焚き上げ依頼情報を記憶する。具体的には、例えば、依頼者の氏名、住所及び電話番号並びにコンテンツ情報、物品情報及び願い事情報等のお焚き上げ依頼情報が管理情報記憶部114に記憶される。
【0041】
運営者端末110の運営者出力部112は、受信したコンテンツ情報を紙に出力する(ステップ4)。お焚き上げ依頼情報に願い事情報が含まれている場合には、運営者出力部112は、コンテンツ情報とともに願い事情報を紙に出力することが望ましい。ここで出力される紙は、奉書紙又は半紙であることが望ましい。さらに、当該紙は、人の形に模られた形代とすることが望ましい。この場合、コンテンツ情報等が出力された後に、紙を形代に模ることも可能であるし、予め紙を形代に模っておいてから、それにコンテンツ情報等を出力するようにすることも可能である。
なお、お焚き上げの対象が有体物である物品の場合、お焚き上げの運営者より、当該物品を梱包するための資材が依頼者へ送付され。当該梱包用資材を受領した依頼者は、当該梱包用資材を用いて、お焚き上げを依頼した物品を梱包のうえ、当該物品を運営者へ送付する。
【0042】
運営者端末110の運営者送信部113は、お焚き上げを実施する予定の日時を示す、お焚き上げ実施日時情報を依頼者端末120に送信する(ステップ5)。依頼者端末120の依頼者受信部123は、お焚き上げ実施日時情報を受信する。
図2の例では、ステップ5がステップ4の後に実施されているが、特に、この順番に限定される訳ではなく、ステップ5の後にステップ4を実施することも当然に可能である。
【0043】
コンテンツ情報及び、好ましくは、それに対する願い事情報が出力された紙(形代)は、お焚き上げを実施する神社仏閣等により清祓いされる。
また、依頼者より送付されたお焚き上げの対象となる物品は、お焚き上げを実施する神社仏閣等により清祓いされる。
なお、これらの清祓いは、ステップ5の前、即ち、依頼者端末120へのお焚き上げ日時情報の送信前に行うことも可能である。
お焚き上げ実施日時に近づくと、お焚き上げの現場にカメラ130が配備される。そして、お焚き上げ実施日時が到来すると、神社仏閣等によりお焚き上げが実施され、カメラ130は、コンテンツ及び/又は物品がお焚き上げされる映像を撮影、即ち、コンテンツ及び/又は物品のお焚き上げ映像情報を取得する(ステップ6)。
【0044】
カメラ130が取得したお焚き上げ映像情報は、カメラ送信部132により運営者端末110に送信される。運営者端末110の運営者受信部111は、お焚き上げ映像情報を受信し、運営者送信部113は、受信したお焚き上げ映像情報を依頼者端末120に送信する(ステップ7)。予めお焚き上げ実施日時が通知されていた依頼者は、所望により、依頼者端末120の依頼者受信部123により、送信されたお焚き上げ映像情報を受信して、リアルタイムで自己が依頼したコンテンツ及び/又は物品がお焚き上げされている映像を視聴することができる。
運営者端末110は、受信したお焚き上げ映像情報を管理情報記憶部114に記憶することもできる。この場合、依頼者端末120からの要求により、随時、記憶したお焚き上げ映像情報を依頼者端末120に送信することで、依頼者は、任意の時間に自己が依頼したコンテンツ及び/又は物品がお焚き上げされている映像を視聴することが可能となる。
【0045】
依頼者から依頼されたお焚き上げが完了すると、運営者端末110の図示していない入力部により、お焚き上げが完了したことを通知する旨のお焚き上げ完了情報が入力され、運営者送信部113は、入力されたお焚き上げ完了情報を依頼者端末120へ送信する(ステップ8)。依頼者端末120の依頼者受信部123がお焚き上げ完了情報を受信するので、依頼者は自己が依頼したコンテンツ及び/又は物品のお焚き上げが完了したことを知ることができる。
【0046】
運営者は、お焚き上げ完了情報を送信した依頼者に対して、お焚き上げを実施したことを証明する神社仏閣等のお焚き上げ証明書及び当該神社仏閣等の撤下品、即ち、当該神社仏閣等のオリジナルの絵馬、御守り等を送付する。
【符号の説明】
【0047】
110 運営者端末
111 運営者受信部
112 運営者出力部
113 運営者送信部
114 管理情報記憶部
120 依頼者端末
121 依頼者入力部
122 依頼者送信部
123 依頼者受信部
130 カメラ
131 カメラ撮影部
132 カメラ送信部
140 ネットワーク
図1
図2